JP2004259884A - Method and equipment for measuring work function - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、仕事関数の測定方法及びその測定装置に係り、特に、mid−gap材料等の金属膜に適用して好適な仕事関数の測定方法及びその測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体装置はますます微細化、高集積化しつつあり、MOSトランジスタのゲート長は0.1μmに近づきつつある。これに伴って、ゲート電極部の構成材料として、ポリシリコンに代わりmid−gap材料と呼ばれる金属膜が注目されつつある。このmid−gap材料は、その仕事関数φmがn+ポリシリコンの仕事関数とp+ポリシリコンの仕事関数の中間にあるような性質を有するものであり、その例としては、窒化チタン(TiN)やタンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)等が挙げられる。このようなmid−gap材料は、リンやボロン等をドープしたポリシリコンと比べて抵抗が低く、またゲート空乏化が起こらないため、トランジスタ電流を増加させることができるので、トランジスタの微細化に有利である。
【0003】
また、nMOSトランジスタとpMOSトランジスタとを組み合わせたCMOSのゲート電極部をポリシリコンで構成する場合には、通常、nMOSトランジスタにはリン等をドープしたポリシリコンを用い、pMOSトランジスタにはボロン等をドープしたポリシリコンを用いることが多い。
これに対して、CMOSのゲート電極部をmid−gap材料で構成する場合には、nMOSトランジスタとpMOSトランジスタとに応じてドープする不純物を変える必要がなく、さらに不純物のドープ自体が不要なので、製造プロセスをコンパクトにすることができる。このようなmid−gap材料はスパッタ法等により形成され、その電気的特性は上述した仕事関数φmによって評価されることが多い。
【0004】
図9は従来例に係る仕事関数の測定装置90の構成例を示す概念図である。この測定装置90は、被測定サンプル95を支持するステージ91と、高周波C−V(capacitance−voltage characteristic)測定器94と、この高周波C−V測定器(以下で、C−V測定器という)94にそれぞれ一端が接続された接地端子92及びバイアス端子93とから構成されている。
【0005】
また、被測定サンプル95は、シリコン(Si)ウエーハ96と、このSiウエーハ96の裏面に形成された高濃度層97と、このSiウエーハ96の表面に形成されたシリコン酸化膜(SiO2)98と、このSiO298上に形成された電極パターン99とから構成されている。高濃度層97の導電型は、Siウエーハと同一である。また、電極パターン99は、mid−gap材料が電極形状にパターニングされたものである。
【0006】
図12は、金属と、SiO2と、Siのエネルギーバンド図である。Siの仕事関数をφs[V]とし、Siの電子親和力をχsi[eV]とし、SiO2のバンドギャップをEgsi[eV]とし、Si中の不純物(ドーパント)濃度をNsubとしたとき、φsは▲1▼式で表される。
φs=χsi+Egsi/2±(kT/q)ln(Nsub/ni)…▲1▼
ここで、kはボルツマン定数(1.38e−23J/K)、niは真性キャリア濃度(1.45E+10cm−3、温度300K)である。±記号は、Si中のドーパントの型で決まり、n型では−、p型では+である。▲1▼式から明らかなように、φsはNsubで決まる。
【0007】
また、これらの金属と、SiO2と、Siとを接合すると、SiO2と接合するSi表面のバンドが曲がって、金属のフェルミレベルqφmと、Siのフェルミレベルqφsとが一致する。この状態で、金属に電圧(φm−φs)を印加すると、Si表面のバンドは接合前にように平らになる。この電圧をフラットバンド電圧Vfb[V]といい、▲2▼式で表される。
【0008】
Vfb=φm−φs…▲2▼
この▲2▼式はSiO2とSiの界面に固定電荷QSS[C/cm2]のない理想的な状態でのVfbであり、実際には、SiO2とSiの界面に固定電荷QSS[C/cm2]が存在する。そのため、実際のVfbは▲3▼式で表される。
Vfb=φm−φs−QSS/COX…▲3▼
ここで、COX[F/cm2]は、金属と、SiO2と、SiとからなるMOS構造のキャパシタの蓄積側の容量(単位面積当りの容量)である。キャパシタにおけるSiO2の膜厚→0のとき、COX→∞である。また、▲3▼式において、COX→∞のとき、QSS/COX→0となる。
【0009】
図10は従来例に係るmid−gap材料の仕事関数φmの測定方法を示すフローチャートである。まず始めに、図のステップ(S)1で、複数のSiウエーハ96を用意し、これらのSiウエーハ96上にSiO298を成膜する。ここで、SiO298の膜厚は、各Siウエーハ96間で変えておく。
次に、図10のステップ2で、それぞれのSiウエーハ96上のSiO298上に被測定対象物のmid−gap材料を成膜しパターニングして電極パターン99を形成し、SiO298の膜厚が異なるMOSキャパシタを完成させる。
【0010】
次に、図10のステップ3で、SiO298の膜厚が異なる複数の被測定サンプル95の高周波C−V測定を行う。このC−V測定によって、Siウエーハ96の基板濃度Nsub、SiO298の膜厚d´、MOSキャパシタのフラットバンド電圧Vfb、容量COXを求める。さらに、このC−V測定で求めたNsubから、Siウエーハ96の仕事関数φsを求める。次に、図10のステップ4で、C−V測定で求めたVfbをSiO298の膜厚に対してそれぞれプロットする。
【0011】
図11は従来例に係るC−V測定で求めたVfbと、COXとの関係を示す図である。図11において、横軸はMOSキャパシタの蓄積側の容量の逆数、1/COXを示し、縦軸はVfb[V]を示す。図11の縦軸切片の値から、1/COX→0のときのVfbを求める。ステップ5では、1/COX→0のときのVfbと、ステップ3で求めたシリコンの仕事関数φsとを上述の▲3▼式に当てはめて、mid−gap材料の仕事関数φmを求める。
【0012】
【特許文献1】
特開平6−112289号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来例に係る仕事関数の測定方法によれば、mid−gap材料の仕事関数φmを測定する毎に、複数枚のSiウエーハ96上にそれぞれ膜厚の異なるSiO298を形成し、これらのSiO298上にmid−gap材料をそれぞれ成膜しパターニングして、被測定サンプル95を複数形成する必要があった。
【0014】
このため、被測定サンプル95の作成が煩雑であり、しかもこのような被測定サンプル95を多数必要とするため、仕事関数φmの測定に長時間を要してしまうという問題があった。仕事関数φmの測定に多くの手間や時間がかかってしまうと、結果的に、半導体装置の製造コストを上昇させてしまうおそれがある。
そこで、この発明はこのような問題を解決したものであって、導電膜の仕事関数を容易、かつ迅速に測定できるようにした仕事関数の測定方法及びその測定装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明に係る第1の仕事関数の測定方法は、基板上に形成された導電膜の仕事関数を測定する方法であって、半導体基板と当該半導体基板上に設けられた絶縁膜とからなる複数の測定プローブの該絶縁膜と基板上の導電膜とをそれぞれ対向させ、かつ接触させてキャパシタを複数形成し、当該キャパシタのC−V特性をそれぞれ測定する工程と、このC−V特性の測定結果から導電膜の仕事関数を算出する工程とを有し、C−V特性を測定する工程では、測定プローブごとにキャパシタの絶縁膜厚さをそれぞれ異ならせることを特徴とするものである。
【0016】
本発明に係る第1の仕事関数の測定方法によれば、所定の基板上に形成された導電膜と、複数の測定プローブとを用いて絶縁膜厚さの異なる複数のキャパシタを形成しているので、従来方式と比べて、被測定用のサンプルを多数作成する必要がなく、その作成方法も簡単である。また、測定プローブは、被測定用のサンプルとは異なり、一度作成してしまえば破損するまで繰り返しの使用(再使用)が可能である。それゆえ、導電膜の仕事関数を容易、かつ迅速に測定することができる。
【0017】
本発明に係る第2の仕事関数の測定方法は、基板上に形成された導電膜の仕事関数を測定する方法であって、半導体基板と当該半導体基板上に設けられた絶縁膜とからなる測定プローブの該絶縁膜と基板上の導電膜とを対向させてキャパシタを形成し、該絶縁膜と導電膜との離隔距離を変えて当該キャパシタのC−V特性を複数回測定する工程と、このC−V特性の測定結果から導電膜の仕事関数を算出する工程とを有することを特徴とするものである。
【0018】
本発明に係る第2の仕事関数の測定方法によれば、所定の基板上に形成された導電膜と測定プローブとを接近させ、または離間させてキャパシタの容量を変えている。従って、上述した第1の仕事関数の測定方法と同様に、被測定用のサンプルを多数作成する必要がなく、その作成方法も簡単である。また、測定プローブは、被測定用のサンプルとは異なり再使用が可能である。それゆえ、導電膜の仕事関数を容易、かつ迅速に測定することができる。
【0019】
さらに、この第2の仕事関数の測定方法によれば、上述した第1の仕事関数の測定方法と比べて、少なくとも1個の測定プローブを用意することで、導電膜の仕事関数を測定することができる。測定プローブを複数個必要とはしない。これにより、測定プローブ間の特性(QSSやNsub等)のばらつきを無くすことができ、導電膜の仕事関数を精度良く測定することができる。
【0020】
本発明に係る第1の仕事関数の測定装置は、基板上の導電膜の仕事関数を測定する装置であって、半導体基板と当該半導体基板上に設けられた絶縁膜とからなる複数の測定プローブと、この測定プローブの絶縁膜と基板上の導電膜とをそれぞれ対向させ、かつ接触させてキャパシタを複数形成し、当該キャパシタのC−V特性をそれぞれ測定するC−V測定手段と、このC−V特性の測定結果から導電膜の仕事関数を算出する演算処理手段とを備え、このキャパシタの絶縁膜厚さは、測定プローブごとにそれぞれ異なることを特徴とするものである。
【0021】
本発明に係る第1の仕事関数の測定装置によれば、導電膜の仕事関数を測定する際に、所定の基板上に形成された導電膜をそのまま被測定用のサンプルとして用いることができる。また、この被測定用のサンプルは少なくとも1個あれば良い。従って、導電膜の仕事関数を容易、かつ迅速に測定することができる。
本発明に係る第2の仕事関数の測定装置は、基板上に形成された導電膜の仕事関数を測定する装置であって、半導体基板と当該半導体基板上に設けられた絶縁膜とからなる測定プローブと、この測定プローブの絶縁膜と基板上の導電膜とを対向させてキャパシタを形成し、当該絶縁膜と導電膜との離隔距離を変えて該キャパシタのC−V特性を複数回測定するC−V測定手段と、このC−V特性の測定結果から導電膜の仕事関数を算出する演算処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0022】
本発明に係る第2の仕事関数の測定方法によれば、上述した第1の仕事関数の測定装置と同様に、導電膜の仕事関数を容易、かつ迅速に測定することができる。また、第1の仕事関数の測定装置と比べて、少なくとも1個の測定プローブで導電膜の仕事関数を測定することができる。これにより、測定プローブ間の特性(QSSやNsub等)のばらつきを無くすことができ、導電膜の仕事関数を精度良く測定することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る仕事関数の測定方法及びその測定装置について説明する。
(1)第1実施形態
図1は、本発明の実施形態に係る仕事関数の測定装置100の構成例を示す概念図である。この測定装置100は、半導体装置の電極等に用いられるmid−gap材料の仕事関数φmを測定する装置である。まず始めに、この測定装置100について説明する。
【0024】
図1に示すように、この測定装置100は、ステージ1と、高周波C−V測定器(以下で、C−V測定器という)10と、このC−V測定器10にそれぞれの一端が接続されている接地端子3及びバイアス端子5と、測定プローブ30等から構成されている。
ステージ1は、被測定サンプル50を支持する金属製の台である。このステージ1の被測定サンプル50を載せる面(以下で、載置面という)はSiウエーハ51に対して十分な平坦性を有している。また、この載置面には複数の吸着孔(図示せず)が設けられている。この吸着孔には排気ポンプ(図示せず)が接続されており、この排気ポンプを動作させることによって被測定サンプル50を載置面に固定するような構成となっている。さらに、このステージ1にはモータが取り付けられており、このモータを動作させることによって、ステージ1を図1のZ軸方向に移動させるような構成となっている。
【0025】
C−V測定器10は、接地端子3とバイアス端子5との間に高周波を重畳したバイアス電圧を印加して、接地端子3とバイアス端子5との間の容量を測定する機器である。このC−V測定器10はCPU(central processing unit)と、高周波C−V測定を実行するためのソフトウェアプログラム(以下で、測定シーケンスという)を格納したROM(read only memory)と、バイアス条件等の入力設定を格納するRAM(random access memory)と、入力設定や測定結果を表示するモニタ部と、電源等から構成されている。後述するC−V測定(図3のステップA3〜A5や、図4のステップB3〜B5)は、C−V測定器10内のCPUが、RAMに格納された入力設定と、ROMに格納された測定シーケンスを読み出し実行することによって行なわれる。
【0026】
測定プローブ30は、例えばSiチップ31とこのSiチップ31上に形成されたSiO233とから構成されている。この測定プローブ30の形成方法は、以下の通りである。まず始めに、Siウエーハの裏面にこのウエーハの導電型と同じ型の不純物を高濃度にドーピングして、高濃度層32を形成する。例えば、Siウエーハがp型の場合には、ボロン等のp型不純物を高濃度にドーピングする。次に、このSiウエーハの表面に0.1μm程度のSiO233を形成する。このSiO233の形成は、例えば熱酸化やCVD(chemical vapor deposition)によって行う。そして、このSiウエーハを5mm角程度のSiチップ31にダイシングする。これにより、測定プローブ30を完成させる。
【0027】
また、この第1実施形態では、SiO233の膜厚(以下で、TOXという)の異なる測定プローブ30を複数個用意する。この場合には、裏面に高濃度層32を形成したSiウエーハ96を複数枚用意し、これらSiウエーハの表面にSiO233をそれぞれ厚く形成する。そして、Siウエーハごとにエッチング時間(エッチング量)を変えながら、SiO233をHF等でエッチングして、TOXをそれぞれ異ならせる。
【0028】
このように作成した複数個の測定プローブ30は、一度用意してしまえば再使用することができ、測定の度にいちいち作成する必要はない。この測定プローブ30の裏面に、接地端子3の他端が接続される。
図2は接地端子3の構造例を示す断面図である。図2に示すように、この接地端子3は、例えば通常のマニュアルプロ−バーのプローブヘッドを改造したような形状を有している。この接地端子3の測定プローブ30を支持する面(以下で、支持面という)には排気ポンプ(図示せず)と接続された吸着孔が設けられている。この排気ポンプを排気動作させることによって、測定プローブ30の高濃度層32(裏面)側を接地端子3の支持面に真空吸着させる。この構造によって、測定プローブ30の交換を容易に行うことができる。
【0029】
なお、これらの測定プローブ30と接地端子3の固定方法は真空吸着でなくても良く、測定プローブ30と被測定サンプル50のそれぞれの平行度を合わせるような他の固定方法を用いることも可能である。
また、図1に示すように、被測定サンプル50は、Siウエーハ51と、スパッタ法等によってSiウエーハ51上に成膜されたmid−gap材料52とから構成されている。つまり、被測定サンプル50には、Si上またはSiO2上にスパッタ等でmid−gap材料を成膜したウエーハをそのまま用いる。従来方式の被測定サンプルと比べて、mid−gap材料をパターニングする必要がなく、その作成は簡単である。
【0030】
次に、この測定装置100を用いて、mid−gap材料52の仕事関数φmを測定する方法について説明する。
図3は、mid−gap材料52の仕事関数φmの測定方法を示すフローチャートである。まず始めに、図3のステップA1で、SiO233の膜厚(TOX)を変えた複数個の測定プローブ30を用意する。上述したように、この測定プローブ30は、一度用意してしまえば再使用でき、測定の度にいちいち作成する必要はない。この第1実施形態では、TOXを変えた測定プローブ30を例えば4個用意する。
【0031】
次に、図3のステップA2で、被測定サンプル50を用意する。この被測定サンプル50には、上述したように、SiまたはSiO2上にスパッタ法等でmid−gap材料52を成膜したウエーハを用いる。そして、図3のステップA3で、測定装置100を用いて被測定サンプル50をC−V測定する。
即ち、図1に示すように、まず始めに、測定プローブ30の高濃度層32側を接地端子3に接続する。次に、図4(A)に示すように、mid−gap材料52と測定プローブ30のSiO233とを対向させた状態で接触させる。そして、この測定プローブ30のSiO233側をmid−gap材料52の表面に接触させる。次に、バイアス端子5(図1参照)をmid−gap材料52に接続する。
【0032】
そして、この状態を維持したまま、図4(A)に示すように、測定プローブ30とmid−gap材料膜52とにより形成されるMOSキャパシタが蓄積状態になるようにバイアス端子にバイアス電圧を印加する。これにより、SiO233の膜厚TOXが求まる。また、MOSキャパシタが空乏および反転状態になるようにバイアス端子にバイアス電圧を印加することにより、Siチップ31の基板濃度Nsubと、MOSキャパシタのフラットバンド電圧Vfbが求まる。さらに、求めたNsubを▲1▼式に当てはめて、φsを求める。
【0033】
次に、図4(B)に示すように、測定プローブ30をTOX1のものからTOX2のものに換えて2回目のC−V測定を行い、MOSキャパシタのCOXと、Vfb等を求める。この例では、複数の測定プローブ間でmid−gap材料52と対向する面のSiO233の面積と、Siチップ31の面積は一定とする。以下、同様に、TOXの異なる測定プローブ30を用いてMOSキャパシタのC−V測定を順次行なう。
【0034】
図5は、Vfbと、COXとの関係を示す図である。図5の横軸はCOXの逆数、即ち1/COX[cm2/F]であり、縦軸はVfb[V]である。図3のステップ4では、ステップ3で求めたVfbを1/COXに対してプロットし、例えば最小2乗法によって直線式を得る。この直線式は上述した▲3▼式に対応し、この直線式の傾きが▲3▼式のQSSに対応する。そして、この直線式の縦軸切片から、1/COX→0(COX→∞)のときのVfbを求める。図5のステップA5では、1/COX→0のときのVfbと、φsとを▲3▼式に当てはめて、mid−gap材料52の仕事関数φmを算出する。図3のステップA3〜A5の処理は、測定装置100のC−V測定器10によって実行される。
【0035】
このように、本発明の第1実施形態に係るmid−gap材料52の仕事関数φmの測定方法によれば、従来方式と比べて、mid−gap材料52を評価するための被測定サンプル50は1個でよく、その作成も簡単である。また、測定プローブ30は、被測定サンプル50とは異なり再使用が可能である。従って、mid−gap材料52の仕事関数φmを容易、かつ迅速に測定することができる。これにより、半導体装置の製造コストの低減に寄与することができる。
【0036】
なお、この第1実施形態では、図5の横軸を1/COX[cm2/F]とし、縦軸をVfb[V]とする場合について説明したが、図5の横軸は1/COXではなく、SiO233の膜厚TOX[cm]としても良い。これは、1/COXとTOXとが1:1に対応するからである。1/COXは▲4▼で表される。
1/COX=TOX/(εOX・ε0)…▲4▼
εoは真空の誘電率、εOXはSiO2の比誘電率である。
【0037】
この実施形態では、mid−gap材料52が本発明の導電膜に対応し、Siウエーハ51が本発明の基板に対応している。また、Siチップ31が本発明の半導体基板に対応し、SiO233が本発明の絶縁膜に対応している。さらに、C−V測定器10が本発明のC−V測定手段と演算処理手段とに対応している。
(2)第2実施形態
上述の第1実施形態では、TOXの異なる測定プローブ30を予め複数個用意しておき、これらの測定プローブ30を被測定サンプル50に順次接触させて、C−V測定を行なっていた。しかしながら、この測定プローブ30を複数個用意しなくても、mid−gap材料52の仕事関数φmは測定可能である。
【0038】
図6は、本発明の第2実施形態に係る仕事関数φmの測定方法を示すフローチャートである。ここでは、上述した測定プローブ30を1個だけ用意し、この測定プローブ30を測定装置100の接地端子3に取り付けて、mid−gap材料52の仕事関数φmを測定する場合を想定する。従って、図6及び図7において、第1実施形態と同じ構成を有するものには同じ符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0039】
まず始めに、図6のステップB1で、測定プローブ30を1個用意する。ここでも測定プローブ30は一度用意してしまえば良く、仕事関数φmを測定するたびにいちいち作成する必要はない。次に、図6のステップB2で、被測定サンプル50を完成させる。そして、図6のステップB3で、上述した測定装置100を用いて、被測定サンプル50をC−V測定する。
【0040】
この被測定サンプル50のC−V測定の方法は、図7(A)に示すように、第1実施形態と同様である。これにより、Siチップ31の基板濃度Nsubと、SiO233の膜厚TOXと、測定プローブ30とmid−gap材料膜52とによって形成されるMOSキャパシタの容量COXと、Vfbとを求める。また、求めたNsubを▲1▼式に当てはめて、φsを求める。
【0041】
次に、図1において、測定装置100のステージ1をZ軸方向に下降させることによって、或いは、測定プローブ30をZ軸方向に上昇させることによって、測定プローブ30をmid−gap材料52から、距離Tairだけ離す。
そして、図7(B)に示すように、測定プローブ30をmid−gap材料52から距離Tairだけ離した状態で、2回目のC−V測定を行う。これにより、SiO233と空気層とを誘電体とするキャパシタの容量Cacc[F/cm2]と、Vfb等を求める。このTairは▲5▼で表すことができる。
【0042】
さらに、▲4▼式で表されるTairの値を複数回変えて(測定プローブ30と被測定サンプル50とを接近させ、または離間させて)C−V測定を行い、CaccとVfbとを求める。
【0043】
図8は、Vfbと、Caccとの関係を示す図である。図8において、横軸はCaccの逆数、即ち1/Cacc[cm2/F]であり、縦軸はVfb[V]である。図6のステップB4では、ステップB3で求めたVfbを1/Caccに対してプロットし、直線式を得る。
図8に示す直線式は、第1実施形態と同様に▲3▼式に対応し、この直線式の傾きが▲3▼式のQSSに対応する。そして、この直線の縦軸切片から、1/Cacc→0(Cacc→∞)のときのVfbを求める。図6のステップB5では、1/Cacc→0のときのVfbと、φsとを▲3▼式に当てはめて、φmを算出する。図4のステップB3〜B5は、測定装置100のC−V測定器10によって実行される。
【0044】
このように、本発明の第2実施形態に係るmid−gap材料52の仕事関数φmの測定方法によれば、Siウエーハ51上にmid−gap材料52を成膜して被測定サンプル50とし、この被測定サンプル50と測定プローブ10とを接近させ、または離間させてMOSキャパシタの容量を変えている。従って、第1実施形態と同様に、被測定サンプルを多数作成する必要がなく、また、その作成方法も簡単である。また、測定プローブ30は、被測定サンプル50とは異なり再使用が可能である。これにより、mid−gap材料52の仕事関数φmを容易、かつ迅速に測定することができる。
【0045】
また、上述の第1実施形態では測定プローブ30を、従来例では被測定サンプル95をそれぞれ複数個使用していた。このため、測定プローブ30や被測定サンプル95間で固定電荷QSSや、基板濃度Nsub等のばらつきがあり、図5や図11に示したC−V測定の結果(プロット)が直線にのらないことが多い。これに対して、本発明の第2実施形態では、使用する測定プローブ30と被測定サンプル50はそれぞれ1個づつなので、QSSや、Nsub等のばらつきを無くすことができ、図8に示したように、C−V測定の結果を再現性よく直線にのせることができる。従って、従来例や第1実施形態と比べて、仕事関数φmを精度良く算出することができる。
【0046】
なお、この第2実施形態では、図8に示したように、1/Caccに対してVfbをプロットする場合について説明したが、図8の横軸は1/Caccに限らず、例えば酸化膜換算膜厚(EOT)でも良い。これは、EOTと1/Caccとが1:1に対応するからである。EOT[cm]は▲4▼´表される。
EOT=εOX・ε0/Cacc…▲4▼´
また、この第2実施形態では、ステージ1の上下の移動精度(正確さではなく、どれだけ細かな動きができるか)がかなり要求される。上下移動の分解能が悪いと、測定プローブ30と被測定サンプル50との離隔距離が急激に大きくなるため容量が急減してしまう。そこで、測定プローブ30と空気層、被測定サンプル50とから構成されるキャパシタの容量に対して、ステージ1の上下の移動精度を確保しておく必要がある。
【0047】
例えば、Siチップが5mm角、SiO233の膜厚(TOX)が0.1μm、Tairが1μmのとき、このキャパシタの容量は数100pFである。この場合には、ステージ1を約1μm刻みで動かせるように調整しておくことが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る測定装置100の構成例を示す概念図。
【図2】接地端子3の構造例を示す断面図。
【図3】第1実施形態に係る仕事関数の測定方法を示すフローチャート。
【図4】第1実施形態に係る仕事関数の測定方法を示す工程図。
【図5】Vfbと、COXとの関係を示す図。
【図6】第2実施形態に係る仕事関数の測定方法を示すフローチャート。
【図7】第2実施形態に係る仕事関数の測定方法を示す工程図。
【図8】Vfbと、Caccとの関係を示す図。
【図9】従来例に係る測定装置90の構成例を示す概念図。
【図10】従来例に係る仕事関数の測定方法を示すフローチャート。
【図11】従来例に係るVfbと、COXとの関係を示す図。
【図12】金属と、SiO2と、Siのエネルギーバンド図。
【符号の説明】
1 ステージ、3 接地端子、5 バイアス端子、10 C−V測定器、30測定プローブ、31 Siチップ、32 高濃度層、33 SiO2、50 被測定サンプル、51 Siウエーハ、52 mid−gap材料、100 測定装[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a work function measurement method and a measurement apparatus therefor, and more particularly to a work function measurement method and a measurement apparatus suitable for being applied to a metal film such as a mid-gap material.
[0002]
[Prior art]
In recent years, semiconductor devices have been increasingly miniaturized and highly integrated, and the gate length of a MOS transistor is approaching 0.1 μm. Accordingly, a metal film called a mid-gap material instead of polysilicon has been receiving attention as a constituent material of the gate electrode portion. This mid-gap material has such a property that its work function φ m is between the work function of n + polysilicon and the work function of p + polysilicon, and as an example, titanium nitride (TiN ), Tantalum (Ta), tantalum nitride (TaN), and the like. Such a mid-gap material has a lower resistance than polysilicon doped with phosphorus, boron, or the like, and does not cause gate depletion. Therefore, the transistor current can be increased, which is advantageous for miniaturization of a transistor. It is.
[0003]
Further, when the gate electrode of a CMOS in which an nMOS transistor and a pMOS transistor are combined is made of polysilicon, usually, the nMOS transistor is made of polysilicon doped with phosphorus or the like, and the pMOS transistor is doped with boron or the like. Often, polysilicon is used.
On the other hand, when the gate electrode portion of the CMOS is formed of a mid-gap material, it is not necessary to change the impurities to be doped according to the nMOS transistor and the pMOS transistor. The process can be made compact. Such mid-gap material is formed by sputtering or the like, its electrical properties are often rated by the work function phi m described above.
[0004]
FIG. 9 is a conceptual diagram showing a configuration example of a work function measuring device 90 according to a conventional example. The measuring device 90 includes a stage 91 that supports the
[0005]
The sample to be measured 95 includes a silicon (Si)
[0006]
FIG. 12 is an energy band diagram of metal, SiO 2 , and Si. The work function of Si was φ s [V], the electron affinity of Si was si si [eV], the band gap of SiO 2 was Eg si [eV], and the impurity (dopant) concentration in Si was N sub . At this time, φ s is represented by equation (1).
φ s = χ si + Eg si / 2 ± (kT / q) ln (N sub / n i ) (1)
Here, k is Boltzmann's constant (1.38e-23J / K), n i is the intrinsic carrier concentration (1.45E + 10cm-3, the temperature 300K) is. The symbol ± is determined by the type of the dopant in Si, and is-for n-type and + for p-type. As is apparent from equation (1), φ s is determined by N sub .
[0007]
Moreover, with these metals, and SiO 2, when bonded to the Si, bent band of Si surfaces to be bonded to SiO 2, and the Fermi level Qfai m metal, and the Fermi level Qfai s of Si match. In this state, when a voltage (φ m −φ s ) is applied to the metal, the band on the Si surface becomes flat as before bonding. This voltage is referred to as a flat band voltage V fb [V], and is expressed by equation (2).
[0008]
V fb = φ m −φ s ... (2)
The ▲ 2 ▼ equation is V fb in ideal state without an interface to fixed charge Q SS of SiO 2 and Si [C / cm 2], in fact, fixed charge Q at the interface between SiO 2 and Si SS [C / cm 2 ] is present. Therefore, the actual V fb is expressed by equation (3).
V fb = φ m -φ s -Q SS / C OX ... ▲ 3 ▼
Here, C OX [F / cm 2 ] is the capacitance (capacity per unit area) on the storage side of a MOS-structured capacitor composed of metal, SiO 2 , and Si. When the thickness of SiO 2 in the capacitor → 0, C OX → ∞. In the formula (3), when C OX → ∞, Q SS / C OX → 0.
[0009]
Figure 10 is a flowchart illustrating a method of measuring the work function phi m of mid-gap material according to a conventional example. First, in step (S) 1 in the figure, a plurality of Si
Next, in
[0010]
Next, in
[0011]
Figure 11 is a V fb obtained in C-V measurement according to a conventional example, it is a graph showing a relationship between C OX. In FIG. 11, the horizontal axis indicates the reciprocal of the storage-side capacitance of the MOS capacitor, 1 / COX , and the vertical axis indicates V fb [V]. V fb when 1 / C OX → 0 is obtained from the value of the vertical axis intercept in FIG. In
[0012]
[Patent Document 1]
JP-A-6-112289
[Problems to be solved by the invention]
By the way, according to the work function measuring method according to the conventional example, each time the work function φ m of the mid-gap material is measured,
[0014]
Therefore, a complicated creation of the measured
Accordingly, the present invention has been made to solve such a problem, and an object of the present invention is to provide a work function measuring method and a measuring device for measuring a work function of a conductive film easily and quickly.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, a first work function measuring method according to the present invention is a method for measuring a work function of a conductive film formed on a substrate, and includes a method for measuring a work function of a semiconductor substrate and the semiconductor substrate. Forming a plurality of capacitors by making the insulating films of the plurality of measurement probes each including the provided insulating film face and contact the conductive film on the substrate, and measuring the CV characteristics of the capacitors; And a step of calculating a work function of the conductive film from the measurement result of the CV characteristic. In the step of measuring the CV characteristic, the thickness of the insulating film of the capacitor is varied for each measurement probe. It is characterized by the following.
[0016]
According to the first work function measurement method of the present invention, a plurality of capacitors having different insulating film thicknesses are formed using a conductive film formed on a predetermined substrate and a plurality of measurement probes. Therefore, compared to the conventional method, there is no need to prepare a large number of samples to be measured, and the method for preparing the sample is simple. Also, unlike a sample to be measured, a measurement probe can be repeatedly used (reused) once it is created until it is damaged. Therefore, the work function of the conductive film can be measured easily and quickly.
[0017]
A second work function measurement method according to the present invention is a method for measuring a work function of a conductive film formed on a substrate, the method comprising a semiconductor substrate and an insulating film provided on the semiconductor substrate. Forming a capacitor by opposing the insulating film of the probe and the conductive film on the substrate, and measuring the CV characteristic of the capacitor a plurality of times by changing the separation distance between the insulating film and the conductive film; Calculating the work function of the conductive film from the measurement results of the CV characteristics.
[0018]
According to the second work function measurement method according to the present invention, the capacitance of the capacitor is changed by moving the conductive film formed on the predetermined substrate closer to or away from the measurement probe. Therefore, similarly to the above-described method for measuring the first work function, it is not necessary to prepare a large number of samples to be measured, and the method for producing the sample is simple. Further, the measurement probe can be reused unlike a sample to be measured. Therefore, the work function of the conductive film can be measured easily and quickly.
[0019]
Further, according to the second work function measurement method, the work function of the conductive film can be measured by preparing at least one measurement probe, as compared with the first work function measurement method described above. Can be. Does not require multiple measurement probes. Thus, it is possible to eliminate the variation in characteristics between the measurement probe (Q SS and N sub etc.), can be measured accurately the work function of the conductive film.
[0020]
A first work function measuring device according to the present invention is a device for measuring a work function of a conductive film on a substrate, and includes a plurality of measurement probes each including a semiconductor substrate and an insulating film provided on the semiconductor substrate. CV measuring means for measuring a CV characteristic of the capacitor by forming an insulating film of the measuring probe and a conductive film on the substrate so as to face and contact with each other to form a plurality of capacitors; Calculating means for calculating the work function of the conductive film from the measurement result of the -V characteristic, wherein the insulating film thickness of the capacitor is different for each measurement probe.
[0021]
According to the first work function measuring apparatus of the present invention, when measuring the work function of a conductive film, the conductive film formed on a predetermined substrate can be used as it is as a sample to be measured. In addition, at least one sample to be measured may be used. Therefore, the work function of the conductive film can be easily and quickly measured.
A second work function measuring device according to the present invention is a device for measuring a work function of a conductive film formed on a substrate, and comprises a semiconductor substrate and an insulating film provided on the semiconductor substrate. A capacitor is formed by opposing the probe, the insulating film of the measurement probe and the conductive film on the substrate, and the CV characteristic of the capacitor is measured a plurality of times by changing the separation distance between the insulating film and the conductive film. It is characterized by comprising CV measuring means and arithmetic processing means for calculating the work function of the conductive film from the measurement result of the CV characteristics.
[0022]
According to the second work function measuring method of the present invention, the work function of the conductive film can be measured easily and quickly, as in the above-described first work function measuring device. Further, the work function of the conductive film can be measured with at least one measurement probe as compared with the first work function measurement device. Thus, it is possible to eliminate the variation in characteristics between the measurement probe (Q SS and N sub etc.), can be measured accurately the work function of the conductive film.
[0023]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a work function measurement method and a work function measurement apparatus according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
(1) First Embodiment FIG. 1 is a conceptual diagram showing a configuration example of a work function measuring device 100 according to an embodiment of the present invention. The measuring device 100 is a device for measuring the work function phi m of mid-gap material used for the electrode of the semiconductor device. First, the measuring device 100 will be described.
[0024]
As shown in FIG. 1, the measuring apparatus 100 includes a stage 1, a high-frequency CV measuring instrument (hereinafter referred to as a CV measuring instrument) 10, and one end connected to the
The stage 1 is a metal base that supports the
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
In the first embodiment, a plurality of measurement probes 30 having different thicknesses of SiO 2 33 (hereinafter, referred to as TOX ) are prepared. In this case, a plurality of
[0028]
The plurality of measurement probes 30 created in this manner can be reused once prepared, and need not be created each time measurement is performed. The other end of the
FIG. 2 is a sectional view showing an example of the structure of the
[0029]
Note that the method of fixing the
As shown in FIG. 1, the
[0030]
Next, using the measuring device 100, a method of measuring the work function phi m of
Figure 3 is a flowchart illustrating a method of measuring the work function phi m of
[0031]
Next, a
That is, as shown in FIG. 1, first, the
[0032]
Then, while maintaining this state, as shown in FIG. 4A, a bias voltage is applied to the bias terminal so that the MOS capacitor formed by the
[0033]
Next, as shown in FIG. 4 (B), the measuring
[0034]
Figure 5 is a diagram showing a V fb, the relationship between the C OX. The horizontal axis of FIG. 5 is the inverse of C OX, a i.e. 1 / C OX [cm 2 / F], the vertical axis represents the V fb [V]. In step 4 of FIG. 3, V fb obtained in
[0035]
As described above, according to the method for measuring the work function φ m of the
[0036]
In the first embodiment, the case where the horizontal axis of FIG. 5 is 1 / C OX [cm 2 / F] and the vertical axis is V fb [V], but the horizontal axis of FIG. Instead of / C OX , the thickness T OX [cm] of
1 / C OX = T OX / (ε OX · ε 0 ) (4)
εo is a dielectric constant of vacuum, epsilon OX is the relative dielectric constant of SiO 2.
[0037]
In this embodiment, the
(2) Second Embodiment In the above-described first embodiment, a plurality of measurement probes 30 having different TOXs are prepared in advance, and these measurement probes 30 are sequentially brought into contact with the
[0038]
Figure 6 is a flowchart illustrating a method of measuring work function phi m according to a second embodiment of the present invention. Here, the measuring
[0039]
First, in step B1 of FIG. 6, one
[0040]
The method of measuring the CV of the
[0041]
Next, in FIG. 1, the
Then, as shown in FIG. 7B, the second CV measurement is performed with the
[0042]
Further, a CV measurement is performed by changing the value of T air represented by the equation (4) a plurality of times (by moving the
[0043]
FIG. 8 is a diagram illustrating a relationship between V fb and C acc . In FIG. 8, the horizontal axis is the reciprocal of C acc , that is, 1 / C acc [cm 2 / F], and the vertical axis is V fb [V]. In step B4 of FIG. 6, V fb obtained in step B3 is plotted against 1 / C acc to obtain a linear equation.
Linear equation shown in FIG. 8, similarly to the first embodiment ▲ 3 ▼ correspond to the formula, the slope of the linear equation is ▲ 3 ▼ corresponding to formula Q SS. Then, V fb at 1 / C acc → 0 (C acc → ∞) is obtained from the vertical axis intercept of this straight line. In step B5 in FIG. 6, φ m is calculated by applying V fb when 1 / C acc → 0 and φ s to Expression (3). Steps B3 to B5 in FIG. 4 are executed by the
[0044]
Thus, according to the measuring method of the work function phi m of
[0045]
In the first embodiment, a plurality of measurement probes 30 are used, and in the conventional example, a plurality of
[0046]
In the second embodiment, the case where V fb is plotted against 1 / C acc as shown in FIG. 8 has been described. However, the horizontal axis in FIG. 8 is not limited to 1 / C acc and may be, for example, The equivalent oxide thickness (EOT) may be used. This is because EOT and 1 / Cacc correspond to 1: 1. EOT [cm] is represented by (4) '.
EOT = ε OX · ε 0 / C acc .
Further, in the second embodiment, the vertical movement accuracy of the stage 1 (not accuracy, but how much fine movement is possible) is considerably required. If the resolution of the vertical movement is poor, the separation distance between the
[0047]
For example, when the Si chip is 5 mm square, the film thickness (T OX ) of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a conceptual diagram showing a configuration example of a measuring device 100 according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view showing a structural example of a
FIG. 3 is a flowchart illustrating a work function measuring method according to the first embodiment.
FIG. 4 is a process chart showing a work function measuring method according to the first embodiment.
Shows Figure 5 and V fb, the relationship between the C OX.
FIG. 6 is a flowchart illustrating a work function measurement method according to a second embodiment.
FIG. 7 is a process chart showing a work function measuring method according to a second embodiment.
FIG. 8 is a diagram showing a relationship between V fb and C acc .
FIG. 9 is a conceptual diagram showing a configuration example of a measuring device 90 according to a conventional example.
FIG. 10 is a flowchart showing a work function measuring method according to a conventional example.
[11] and V fb according to the conventional example, shows the relationship between C OX.
FIG. 12 is an energy band diagram of metal, SiO 2 , and Si.
[Explanation of symbols]
1 stage, 3 ground terminal, 5 bias terminal, 10 CV measuring instrument, 30 measurement probe, 31 Si chip, 32 high concentration layer, 33 SiO 2 , 50 sample to be measured, 51 Si wafer, 52 mid-gap material, 100 measurement equipment
Claims (4)
半導体基板と当該半導体基板上に設けられた絶縁膜とからなる複数の測定プローブの該絶縁膜と前記基板上の前記導電膜とをそれぞれ対向させ、かつ接触させてキャパシタを複数形成し、当該キャパシタのC−V特性をそれぞれ測定する工程と、
前記C−V特性の測定結果から前記導電膜の仕事関数を算出する工程とを有し、
前記C−V特性を測定する工程では、
前記測定プローブごとに前記キャパシタの絶縁膜厚さをそれぞれ異ならせることを特徴とする仕事関数の測定方法。A method for measuring a work function of a conductive film formed on a substrate,
Forming a plurality of capacitors by facing and contacting the insulating film of the plurality of measurement probes each including a semiconductor substrate and an insulating film provided on the semiconductor substrate with the conductive film on the substrate; Measuring the CV characteristics of
Calculating a work function of the conductive film from the measurement result of the CV characteristic,
In the step of measuring the CV characteristic,
A method for measuring a work function, wherein a thickness of an insulating film of the capacitor is different for each of the measurement probes.
半導体基板と当該半導体基板上に設けられた絶縁膜とからなる測定プローブの該絶縁膜と前記基板上の前記導電膜とを対向させてキャパシタを形成し、該絶縁膜と導電膜との離隔距離を変えて当該キャパシタのC−V特性を複数回測定する工程と、
前記C−V特性の測定結果から前記導電膜の仕事関数を算出する工程とを有することを特徴とする仕事関数の測定方法。A method for measuring a work function of a conductive film formed on a substrate,
A capacitor is formed by opposing the insulating film of the measurement probe including the semiconductor substrate and the insulating film provided on the semiconductor substrate to the conductive film on the substrate, and a separation distance between the insulating film and the conductive film Changing the CV characteristic of the capacitor a plurality of times,
Calculating the work function of the conductive film from the measurement result of the CV characteristics.
半導体基板と当該半導体基板上に設けられた絶縁膜とからなる複数の測定プローブと、
前記測定プローブの絶縁膜と前記基板上の前記導電膜とをそれぞれ対向させ、かつ接触させてキャパシタを複数形成し、当該キャパシタのC−V特性をそれぞれ測定するC−V測定手段と、
前記C−V特性の測定結果から前記導電膜の仕事関数を算出する演算処理手段とを備え、
前記キャパシタの絶縁膜厚さは、前記測定プローブごとにそれぞれ異なることを特徴とする仕事関数の測定装置。An apparatus for measuring a work function of a conductive film on a substrate,
A plurality of measurement probes each including a semiconductor substrate and an insulating film provided on the semiconductor substrate,
CV measurement means for forming a plurality of capacitors by making the insulating film of the measurement probe and the conductive film on the substrate face and contact each other, and measuring the CV characteristics of the capacitors,
Computing processing means for calculating a work function of the conductive film from the measurement result of the CV characteristic,
The work function measuring device according to claim 1, wherein an insulating film thickness of the capacitor is different for each of the measurement probes.
半導体基板と当該半導体基板上に設けられた絶縁膜とからなる測定プローブと、
前記測定プローブの絶縁膜と前記基板上の前記導電膜とを対向させてキャパシタを形成し、当該絶縁膜と導電膜との離隔距離を変えて該キャパシタのC−V特性を複数回測定するC−V測定手段と、
前記C−V特性の測定結果から前記導電膜の仕事関数を算出する演算処理手段とを備えたことを特徴とする仕事関数の測定装置。An apparatus for measuring a work function of a conductive film formed on a substrate,
A measurement probe comprising a semiconductor substrate and an insulating film provided on the semiconductor substrate,
A capacitor is formed by facing the insulating film of the measurement probe and the conductive film on the substrate, and the CV characteristic of the capacitor is measured a plurality of times by changing the separation distance between the insulating film and the conductive film. -V measuring means;
A work function measuring device for calculating a work function of the conductive film from a measurement result of the CV characteristic.
Priority Applications (1)
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