JP2004258360A - 自動焦点調節装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】ハレーションや影の影響を受けることなく、高精度に焦点調節可能な自動焦点調節装置を得る。
【構成】フォーカスレンズと;撮像手段の画素群から画像データ群を入力する画像取得手段と;この画像データ群のうち、特定の輝度範囲に含まれる画像データを用いてAF評価値を算出する評価値算出手段と;AF評価値が最大となる位置に前記フォーカスレンズを移動させるレンズ駆動手段と;を備えた自動焦点調節装置。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、コントラスト焦点検出方式を用いた自動焦点調節装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
近年では、内視鏡の挿入部先端の位置に応じてフォーカスレンズの位置が自動調節されるオートフォーカス(AF)機能を備えた電子内視鏡が種々提案されている。このような電子内視鏡に備えられる自動焦点調節装置では、焦点検出方式としてコントラスト法が一般に用いられている。具体的には、電子内視鏡の撮像素子から出力された画像データの高周波成分(画像データの輝度情報)を用いて所定の演算を行ない、撮像素子上に結像された内視鏡画像のコントラスト状態を示す評価値を算出して、この評価値が最大となる位置にフォーカスレンズを移動させている(特許文献参照)。
【0003】
しかしながら、上記従来のコントラスト法では、内視鏡画像に影やハレーションが生じていると、画像データのばらつきが大きくなることから、得られる評価値の精度が悪くなってしまうことが判明した。この影やハレーションは、特に粘膜などを観察対象とした場合に起こりやすく、電子内視鏡の照明光を光量調節(絞り調節制御)するだけでは防ぐことが難しかった。
【0004】
【特許文献】
特開2001−154085号公報
【0005】
【発明の目的】
本発明は、ハレーションや影の影響を受けることなく、高精度に焦点調節可能な自動焦点調節装置を得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】
本発明は、フォーカスレンズと;撮像手段の画素群から画像データ群を入力する画像取得手段と;この画像データ群のうち、特定の輝度範囲に含まれる画像データを用いてAF評価値を算出する評価値算出手段と;前記AF評価値が最大となる位置に前記フォーカスレンズを移動させるレンズ駆動手段と;を備えたことを特徴としている。
【0007】
上記構成によれば、影やハレーションが生じていると考えられる低輝度側や高輝度側の画像データが除外され、特定の輝度範囲の画像データのみを用いてAF評価値が算出されるので、観察対象に影やハレーションが生じている場合であっても正確なAF評価値を得ることができ、このAF評価値に基づく高精度な焦点調節動作を実現可能である。
【0008】
低輝度側や高輝度側の画像データを除外し、特定の輝度範囲の画像データを抽出する際には、マスク画像を用いることができる。具体的には、画像データ群をグレースケール化して明度データ群を得るデータ変換手段と;この明度データが特定の輝度範囲に含まれる画素に対して、マスク画像を生成するマスク生成手段と;をさらに備え、入力した画像データ群のうち、マスク画像が生成されている画素の画像データのみを用いてAF評価値を算出する。例えば、マスク画像の生成に使用されている各画素の画像データと、該画素に対して垂直方向及び水平方向に隣り合う画素の画像データとの差分をそれぞれ算出して積算し、この積算値をAF評価値とすることが好ましい。本発明は、画角に応じてピント位置が一義的に決定されるバリフォーカスタイプにも適用可能である。バリフォーカスタイプでは、画角に応じて観察範囲及び観察対象が変動してしまうため、1画素当たりの評価値(正規化された評価値)を算出することが好ましい。すなわち、マスク画像の生成に使用されている各画素の画像データと該画素に対して垂直方向及び水平方向に隣り合う画素の画像データとの差分をそれぞれ算出して積算した後、さらに、この積算値を上記マスク画像の生成に使用された総画素数で除算して平均値を算出し、この平均値をAF評価値とすることが好ましい。
【0009】
マスク生成手段は、明度データを特定の輝度範囲と該範囲外とで二値化し、この二値化データによりマスク画像を生成することが好ましい。AF評価値算出に用いる画像データは、マスク画像の有無によって抽出される。
【0010】
ところで、画像データは、明度データが特定の輝度範囲内であっても、ハレーションや影の影響を受けている場合がある。このような場合、上記二値化処理だけでは、ハレーションや影の影響を受けた画像データを排除することが難しい。そこで、明度データ群に輪郭強調処理を施して輪郭強調明度データ群を得る輪郭強調手段をさらに備え、輪郭強調明度データ群を特定の輝度範囲と該範囲外とで二値化し、この二値化データによりマスク画像を生成することが好ましい。輪郭強調明度データ群では、ハレーションや影の影響を受けている画素部分がより高輝度または低輝度に強調されているので特定の輝度範囲から外れやすくなり、二値化処理により該ハレーションや影の影響を受けている画素の画像データを排除することができる。特にハレーションの影響を受けた画像データを正確に排除することができる。これにより、ハレーションや影の影響が少ない画像データを用いてAF評価値を正確に算出することでき、得られたAF評価値を用いて高精度な焦点調節動作が可能である。
【0011】
また、明度データ群を平滑化して平滑化明度データ群を得る平滑化手段をさらに備えることも可能である。この平滑化手段によれば、明度データ群に含まれたノイズを除去することができ、より高精度に輪郭強調処理を実行可能である。
【0012】
マスク画像を生成する際、より好ましくは二値化データに収縮処理を施す。
【0013】
上記自動焦点調節装置には、さらに、前記明度データ群の分散値を算出するばらつき算出手段を備え、算出された分散値が所定の閾値以上であるとき、入力した画像データ群から特定の輝度範囲に含まれる画像データのみを抽出してAF評価値を算出し、分散値が所定の閾値未満であるとき、入力した画像データ群をすべて用いてAF評価値を算出することが好ましい。明度データ群の分散値が小さければ、影やハレーション等が生じていないと考えられるので、入力した画像データ群を全て用いても正確なAF評価値を算出することができる。
【0014】
上記マスク画像を用いてAF評価値算出に用いる画像データを抽出する場合には、マスク画像を生成した後に、画像データを入力してからAF評価値を算出し、該評価値に基づいてフォーカスレンズを移動させるまでの動作を繰り返し実行して最大AF評価値を検出し、この最大AF評価値が得られるレンズ位置にフォーカスレンズを移動させる。
【0015】
画像取得手段の入力する画像データ群は、RGB画像データ群であっても補色画像データ群であってもよい。ただし、補色画像データ群である場合には、RGB画像データに変換してAF評価値を算出する。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1実施形態による自動焦点調節装置を備えた医療用内視鏡装置の主要構成を示すブロック図である。内視鏡装置100は、患者の体腔内を撮像する電子内視鏡10、電子内視鏡10の撮像画像を加工するプロセッサ30及びプロセッサ30から出力された映像信号を表示するTVモニタ60によって構成されている。
【0017】
電子内視鏡10は、患者の体腔内に挿入する柔軟な挿入部11と、この電子内視鏡10の操作者が把持する把持操作部12と、把持操作部12の側部に延設されたユニバーサルチューブ13と、このユニバーサルチューブ13の先端に設けたコネクタ部14とを有し、コネクタ部14を介してプロセッサ30に着脱可能である。
【0018】
挿入部11の先端11aには、図2に示すように、対物レンズ15、一対の照明レンズ16、送気送水ノズル17、処置具挿通チャンネル出口部18aが配置されている。対物レンズ15の後方には、該対物レンズ15の光軸方向に沿って可動可能なフォーカスレンズL及びCCD20が配置されている。フォーカスレンズLは、コネクタ部14に設けたAFモータ19からの駆動力を受けて移動する。本実施形態では、無限遠端から至近端までの可動領域に複数のステップ位置を設け、このステップ位置単位でフォーカスレンズLを移動させる。対物レンズ15及びフォーカスレンズLによって結像された像は、CCD(撮像素子)20で撮像され、プロセッサ30を介してTVモニタ60上で観察することができる。照明レンズ16には、ユニバーサルチューブ13から把持操作部12及び挿入部11内を通るライトガイドLG1を介して、プロセッサ30に備えられたランプ光源33からの照明光が与えられる。把持操作部12には、AF動作を開始させるAF開始スイッチSWAFを含む種々の操作スイッチが設けられていて、把持操作部12と挿入部11の間に位置する連結部には、処置具挿通チャンネル出口部18aに通じる処置具挿通口18が設けられている。
【0019】
プロセッサ30には、CCD20及びCCDプロセス回路22に同期信号を出力し、この同期信号に基づいてCCD20を走査させるCCD駆動回路21が備えられている。CCD20は、いわゆる原色CCDであり、RGB画像信号を出力する。CCDプロセス回路22は、CCD駆動回路21から入力された同期信号に同期して、CCD20のRGB画像信号を読み込み、該読み込んだ信号を前処理(信号増幅処理やノイズ除去処理など)する回路である。このCCDプロセス回路22から出力された信号は、A/D変換回路23にてデジタル信号に変換され、画素単位のRGB画像データ群(RGB画像データ配列)i[x][y](x、y;自然数)となる。このRGB画像データ群i[x][y]は、γ補正回路24にてγ特性が補正され、映像信号処理回路25にてホワイトバランス等の各種画像処理が施された後、D/A変換回路26にてアナログ信号に変換されてTVモニタ60へ出力される。またA/D変換回路23から出力されたRGB画像データ群i[x][y]は、マイコン27にも入力される。
【0020】
マイコン27は、入力したRGB画像データ群i[x][y]を用いて所定の演算を行ない、観察対象のコントラスト状態を示すAF評価値を算出する。このAF評価値はモータ制御回路31へ出力される。モータ制御回路31は、マイコン27から入力したAF評価値に基づき、電子内視鏡10内に備えられたAFモータ19の駆動量を算出し、この算出した駆動量分だけ、モータ駆動回路32を介してAFモータ19を駆動させてフォーカスレンズLを移動させる。以上のRGB画像データ入力及びAF評価値算出は、フォーカスレンズLを移動させながらフォーカスレンズLの各ステップ位置で実行される。そして、フォーカスレンズLは最終的に、AF評価値が最大となるステップ位置(ピント位置)へ移動される。本実施形態では、モータ制御回路31、モータ駆動回路32及びAFモータ19によってレンズ駆動手段が構成されている。またマイコン27には、各種動作に必要な情報をメモリしておく外部メモリ28が接続されている。
【0021】
プロセッサ30には、さらに、ランプ光源33が備えられている。ランプ光源33から射出された照明光は、不図示の絞りによって最適光量に調整された後、集光レンズ34及びライトガイドLG2を介して照明レンズ16に供給される。
【0022】
上記全体構成を有する内視鏡装置100において、マイコン27は、入力したRGB画像データ群i[x][y]のうち、AF評価値算出に用いるRGB画像データを画素単位で選択している。別言すれば、影が生じていると考えられる低輝度側のRGB画像データ又は/及びハレーションが生じていると考えられる高輝度側のRGB画像データを除外し、特定の輝度範囲のRGB画像データのみを用いてAF評価値を算出する。
【0023】
具体的にマイコン27は、先ず、入力したRGB画像データ群i[x][y]をグレースケール化により明度データ群I[x][y]に変換する。次に、この明度データ群I[x][y]を、特定の輝度範囲(α≦I≦β)が“1”、特定の輝度範囲よりも低輝度側(I<α)及び高輝度側(I>β)が“0”となるように二値化してマスク画像M[x][y]を生成する。ここで、αは、低輝度側(影の部分)の閾値を表す最低輝度値以上(例えば、α≧0)の値であり、βは、高輝度側(ハレーションの部分)の閾値を表す最高輝度値以下(例えば、β≦255)の値である。そして、新たなRGB画像データ群i[x][y]を入力し、マスク画像M[x][y]が生成されている画素(M[x][y]=1である画素)のRGB画像データを用いてAF評価値を算出する。このように特定の輝度範囲のRGB画像データのみを用いれば、RGB画像データのばらつきが抑えられ、観察対象に影やハレーションが生じてしまっている場合にもAF評価値を高精度に算出することが可能となる。
【0024】
次に、図3〜図5を参照し、内視鏡装置100のAF動作をより詳細に説明する。図3は、内視鏡装置100のAF動作に関するフローチャートである。このAF動作は、AF開始スイッチSWAFがオン操作されたときに開始され、マイコン27により制御される。
【0025】
AF動作に入ると先ず、A/D変換回路23からRGB画像データ群i[x][y]を入力し(S1)、入力したRGB画像データ群i[x][y]を明度データ群I[x][y]に変換する(S3)。RGB画像データから明度データの変換には、例えばグレースケール処理を用いることができる。
【0026】
次に、明度データ群I[x][y]を用いてマスク画像M[x][y]を生成する(S5)。マスク画像M[x][y]は、RGB画像データ群i[x][y]に画素単位で対応していて、その明度データが特定の輝度範囲(α≦I≦β)内である画素部分に生成されている。このマスク画像M[x][y]は、AF評価値を演算する際に、どのRGB画像データを使用するかを画素単位で識別するためのものであり、AF動作開始時に生成された後は外部メモリ28内にメモリされる。
【0027】
マスク画像M[x][y]を生成したら、最大AF評価値を示す変数Cmaxに0をセットし(S7)、モータ制御回路31及びモータ駆動回路32を介してAFモータ19を駆動させ、フォーカスレンズLを無限遠端に移動させる(S9)。
【0028】
そして、フォーカスレンズLが至近端に達するまでS11〜S21の処理を繰り返し、最大AF評価値を検出する。すなわち、先ず、S11ではフォーカスレンズLが至近端に達しているか否かをチェックする。フォーカスレンズLの位置は、例えば、AFモータ19の駆動量を換算して検出するか、あるいはフォーカスレンズLに位置検出手段(位置検出センサやコード板等)を設けて該位置検出手段からの出力信号に基づいて検出する。
【0029】
フォーカスレンズLが至近端に達していなければ(S11;N)、A/D変換回路23から再度、新たなRGB画像データ群i[x][y]を入力して(S13)、AF評価値を算出する(S15)。S15のAF評価値算出処理では、入力した全RGB画像データの中から、S5でマスク画像が生成された画素のRGB画像データのみを抽出し、該抽出したRGB画像データからAF評価値を算出する。この算出したAF評価値と該AF評価値を得たレンズ位置は、マイコン27内にメモリされる。
【0030】
続いて、S15で算出したAF評価値が変数Cmaxよりも大きいか否かをチェックし(S17)、変数Cmaxよりも大きい場合は(S17;Y)、該変数CmaxにS15で算出したAF評価値を上書メモリして(S19)、フォーカスレンズLを至近側へ1ステップ移動させ(S21)、S11へ戻る。一方、S15で算出したAF評価値が変数Cmaxよりも大きくなかった場合は(S17;N)、変数Cmaxを変更せずに、フォーカスレンズLを至近側へ1ステップ移動させ(S21)、S11へ戻る。
【0031】
上記S11〜S21の処理は、フォーカスレンズLが至近端に達するまで(至近端に達してそれ以上至近側に移動できなくなるまで)繰り返し実行される。つまり、フォーカスレンズLの全ステップ位置(無限遠端及び至近端を含む)においてそれぞれAF評価値が算出され、該AF評価値と変数Cmaxとが比較されて変数Cmaxはより大きい値に更新され、最終的に変数Cmaxにメモリされている値が最大AF評価値となる。そして、フォーカスレンズLが至近端に達していた場合は(S11;Y)、モータ制御回路31及びモータ駆動回路32を介してAFモータ19を駆動させ、変数CmaxにメモリされていたAF評価値が得られるレンズ位置にフォーカスレンズLを移動させる(S23)。
【0032】
図4を参照し、図3のS5で実行されるマスク画像生成処理について、より詳細に説明する。このマスク画像生成処理では、先ず、図3のS3で得られた明度データ群I[x][y]の分散値を算出する(S31)。次に、算出した分散値が所定の閾値Aよりも大きいか否かをチェックする(S33)。この閾値Aは、要求されるAF評価値の算出精度に応じて適宜設定可能である。
【0033】
そして、明度データ群I[x][y]の分散値が上記閾値Aよりも大きかった場合は(S33;Y)、特定の輝度範囲(α≦I≦β)を指定する2つの異なる閾値α、βを用いて明度データ群I[x][y]を各画素毎に二値化する(S35)。具体的にS35の二値化処理では、特定の輝度範囲(α≦I≦β)に含まれる明度データを1にし、この特定の輝度範囲よりも低輝度側(I<α)及び高輝度側(I>β)の明度データを0にする。本実施形態では、検出可能な輝度範囲を0〜255階調に変換し、例えば、低輝度側の閾値αを50、高輝度側の閾値βを200に設定する。上記二値化処理を行なったら、該二値化処理で得た二値化データが1となる画素に対して収縮処理を施す(S37)。このS35及びS37により、特定の輝度範囲内の画素部分にマスク画像が生成される。
【0034】
一方、明度データ群I[x][y]の分散値が閾値Aよりも大きくなかった場合は(S33;N)、全明度データを1に設定する(S39)。このS39により、全ての画素部分にマスク画像が生成される。
【0035】
S37またはS39によりマスク画像が生成されたら、このマスク画像生成処理を抜け、図3のS7に進む。
【0036】
図5を参照し、図3のS15で実行される評価値算出処理について、より詳細に説明する。この処理に入ると、先ず、AF評価値を格納する変数Cに0をセットし(S41)、RGB画像データ群i[x][y]の行(垂直方向位置)を指定する変数y(1≦y≦IH−2)に1をセットする(S43)。次に、変数yが(IH−1)未満か否かをチェックする(S45)。
【0037】
変数yが(IH−1)未満であったときは(S45;Y)、RGB画像データ群i[x][y]の列(水平方向位置)を指定する変数x(1≦x≦IW−2)に1をセットする(S47)。続いて、変数xが(IW−1)未満であるか否かをチェックし(S49)、変数xが(IW−1)未満であれば、変数x及び変数yにより指定される画素のマスク画像M[x][y]が1であるか否かをチェックする(S49;Y、S51)。上述したようにマスク画像M[x][y]には、同一画素の明度データI[x][y]が特定の輝度範囲内であったとき、あるいは明度データ群I[x][y]の分散値が閾値A未満であったときに、1が設定されている。
【0038】
マスク画像M[x][y]が1であれば(S51;Y)、S13で入力したRGB画像データ群i[x][y]において、変数x及び変数yで指定される画素と隣り合う画素とのRGB画像データ差分|Δx|、|Δy|を変数Cに積算し、この積算値を変数Cに上書メモリしてS55へ進む(S53)。ここで、|Δx|は水平方向(x座標方向)に隣り合う画素のRGB画像データ差分(|Δx|=|I[x+1][y]−I[x−1][y]|)であり、|Δy|は垂直方向(y座標方向)に隣り合う画素のRGB画像データ差分(|Δy|=|I[x][y+1]−I[x][y−1]|)である。一方、マスク画像M[x][y]が1でなければ、S53をスキップしてS55へ進む(S51;N)。このようにS51ではマスク画像M[x][y]が1となる画素のRGB画像データが抽出され、抽出されたRGB画像データのみがS53にて評価値算出に用いられる。別言すれば、マスク画像M[x][y]が1ではない画素のRGB画像データは除外され、S53の評価値算出には用いられない。
【0039】
S55では、変数xに1加算して上書メモリし、S49へ戻る。そしてS49に戻ったら、変数xが(IW−1)になるまで該S49からS55までの処理を繰り返す。このS49〜S55を1回実行することにより、RGB画像データ群i[x][y]の1行分(i[1][y]〜i[IW−2][y])に対して評価値算出が行われる。
【0040】
そして、変数xが(IW−1)未満でなくなったら(S49;N)、すなわちRGB画像データ群i[x][y]の1行分の評価値算出が終了したら、変数yに1加算して上書メモリし、S45へ戻る(S57)。S45へ戻ったら、変数yが(IH−1)になるまで、該S45からS57までの処理を繰り返し実行する。このS45〜57の繰り返しにより、RGB画像データ群i[x][y]の全画素分(i[1][1]〜i[IW−2][IH−2])に対して評価値算出が行われ、フォーカスレンズLの現在位置におけるAF評価値が変数Cにメモリされる。そして変数yが(IH−1)未満でなくなったら(S45;N)、この処理から抜けて図3のS17へ進む。
【0041】
以上のように本実施形態では、入力したRGB画像データ群i[x][y]のうち、影やハレーションが生じていると考えられる低輝度側や高輝度側のRGB画像データを除外し、特定の輝度範囲のRGB画像データのみを用いてAF評価値を算出する。このように特定の輝度範囲のRGB画像データのみを用いれば、RGB画像データのばらつきが抑えられ、観察対象に影やハレーションが生じてしまっている場合にもAF評価値を高精度に算出することが可能となる。これにより、より高精度なAF動作を実現可能である。
【0042】
本実施形態では、RGB画像データ差分からAF評価値を算出しているが、RGB画像データ差分の替わりに、グレースレール画像におけるデータ差分または単色画像(R、G、Bのいずれか)におけるデータ差分を用いてもよい。
【0043】
本実施形態では、RGB画像データ群i[x][y]の明度データI[x][y]を二値化してマスク画像を生成し、このマスク画像に基づきRGB画像データを選別しているので、AF評価値算出に用いるRGB画像データの抽出処理が容易になる。生成したマスク画像は外部メモリ28にて保持されるが、マイコン27内のメモリに保持してもよい。また、マスク画像を用いずに、特定の輝度範囲のRGB画像データを個々に抽出してメモリしておく態様でもよいのは勿論である。
【0044】
また本実施形態では、マスク画像を生成する際に、明度データ群I[x][y]の分散値が閾値A以下であれば、観察対象に影やハレーションなどが生じていないと考えられるので、全画素に対してマスク画像を生成している。この態様によれば、明度データ群I[x][y]の二値化処理(S35)や収縮処理(S37)を行なわずに済み、処理を簡略化することができる。勿論、明度データ群I[x][y]の分散値に拘わらず、明度データ群I[x][y]を二値化及び収縮処理してマスク画像を生成してもよい。
【0045】
次に、本発明の第2実施形態による自動焦点調節装置を備えた医療用内視鏡装置について説明する。第2実施形態は、マスク画像生成処理(図6)において、明度データ群I[x][y]を二値化する前に、平滑化処理及び輪郭強調処理を行なう点が第1実施形態とは異なる。この第2実施形態による内視鏡装置の構成及びAF動作は、上述した第1実施形態(図1〜図5)と同一である。
【0046】
図6は、第2実施形態によるマスク画像生成処理に関するフローチャートである。このマスク画像生成処理では、先ず、図3のS3で得られた明度データ群I[x][y]の分散値を算出する(S61)。次に、算出した分散値が所定の閾値Aよりも大きいか否かをチェックする(S63)。この閾値Aは、要求されるAF評価値の算出精度に応じて適宜設定可能である。
【0047】
そして、明度データ群I[x][y]の分散値が上記閾値Aよりも大きかった場合は(S63;Y)、明度データ群I[x][y]に平滑化処理を実行する(S65)。平滑化処理では、画素[x][y]と該画素[x][y]に対して水平方向、垂直方向及び斜方向で隣り合う画素の合計9画素分の明度データIの平均値を算出し、該平均値を平滑化明度データI’[x][y]として得る。この平滑化により、明度データI[x][y]に含まれていたノイズ成分は除去される。平滑化明度データI’[x][y]は、式;I’[x][y]=(I[x−1][y−1]+I[x][y−1]+I[x+1][y−1]+I[x−1][y]+I[x][y]+I[x+1][y]+I[x−1][y+1]+I[x][y+1]+I[x+1][y+1])/9により算出される。
【0048】
続いて、平滑化明度データI’[x][y]に輪郭強調処理を実行する(S67)。輪郭強調処理では、画素[x][y]と該画素[x][y]に対して水平方向、垂直方向及び斜方向で隣り合う画素との合計9画素分の明度データIを用いて、輪郭強調明度データI’’[x][y]を得る。輪郭強調データI’’[x][y]は、式;I’’[x][y]=9I[x][y]−(I[x−1][y−1]+I[x][y−1]+I[x+1][y−1]+I[x−1][y]+I[x+1][y]+I[x−1][y+1]+I[x][y+1]+I[x+1][y+1])により算出される。この輪郭強調によれば、画像内の輪郭が明瞭となり、ハレーションが生じている画素の輪郭強調明度データはより高輝度に、影が生じている画素の輪郭強調明度データはより低輝度となる。
【0049】
続いて、特定の輝度範囲(α≦I≦β)を指定する2つの異なる閾値α、βを用いて輪郭強調明度データ群I’’[x][y]を各画素毎に二値化し、マスク画像M[x][y]を得る(S69)。具体的にS35の二値化処理では、特定の輝度範囲(α≦I≦β)に含まれる輪郭強調明度データを1にし、この特定の輝度範囲よりも低輝度側(I<α)及び高輝度側(I>β)の輪郭強調明度データを0にする。本実施形態では、検出可能な輝度範囲を0〜255階調に変換し、例えば、低輝度側の閾値αを50、高輝度側の閾値βを200に設定する。このS69により、特定の輝度範囲内の画素部分にマスク画像が生成される。
【0050】
二値化処理を行なったら、該二値化処理で得たマスク画像M[x][y]に対して収縮処理を施す(S71)。収縮処理では、先ず、画素[x][y]に対して水平方向、垂直方向及び斜方向に隣り合う画素(合計8画素分)のマスク画像M[x][y]をすべて掛け合わせ、その乗算値を変数numにメモリする。変数numには、画素[x][y]に隣り合う画素のマスク画像M[x][y]がすべて1であれば1がメモリされ、画素[x][y]に隣り合う画素のマスク画像M[x][y]が1つでも0であれば0がメモリされる。次に、変数numが0であるか否か及びM[x][y]=1であるか否かをチェックする。そして、変数numが0であってM[x][y]=1であった場合に、マスク画像M[x][y]に11をメモリする。ここまでの処理を各画素に対して実行し、全画素分終了したら、マスク画像M[x][y]=11である画素に対してマスク画像M[x][y]=0に置換する。
【0051】
一方、明度データ群I[x][y]の分散値が閾値Aよりも大きくなかった場合は(S63;N)、全明度データを1に設定する(S73)。このS73によれば、全ての画素部分にマスク画像が生成される。S69及びS71またはS73によりマスク画像が生成されたら、このマスク画像生成処理を抜けて図3のS7に進む。
【0052】
以上の第2実施形態では、画像内の輪郭を明瞭にした輪郭強調明度データ群I’’[x][y]を二値化してマスク画像M[x][y]を生成している。この輪郭強調明度データ群I’’[x][y]は、ハレーションの影響を受けている画素でより高輝度に、影の影響を受けている画素でより低輝度に強調されるので、該ハレーションや影の影響を受けている画素の輪郭強調明度データI’’が特定の輝度範囲から外れやすくなる。別言すれば、輪郭強調処理及び二値化処理により、影やハレーションが生じていると考えられる低輝度側や高輝度側の画像データだけでなく、明度データIが特定の輝度範囲内にあっても影やハレーションの影響を受けている画素の画像データを除外することができる。これにより、ハレーションや影の影響が少ない画像データを用いてAF評価値を正確に算出することができ、このAF評価値に基づく高精度なAF動作を実現可能である。
【0053】
また第2実施形態では、輪郭強調処理の前に平滑化処理を実行している。この平滑化処理によれば、明度データ群Iからノイズを除去することができ、高精度な輪郭強調処理を実現可能である。この平滑化処理は省略し、明度データ群Iに対して直接輪郭強調処理を実行してもよい。
【0054】
上記第1及び第2実施形態は、ズーミング機能を有さない内視鏡装置(図1〜図6)に本自動焦点調節装置を適用してあるが、本自動焦点調節装置は、画角に応じてピント位置を変化させる拡大内視鏡装置(バリフォーカスタイプ)にも適用可能である。バリフォーカスタイプでは、画角に応じて観察範囲(観察対象)が変化することから、1画素当たりのAF評価値に基づいてAF動作することが好ましい。
【0055】
図7は、バリフォーカスタイプの自動焦点調節装置(本発明の第3実施形態)のAF評価値算出処理に関するフローチャートである。この処理に入ると先ず、AF評価値を格納する変数Cに0をセットし、マスク画像M[x][y]=1である画素数をカウントする変数pixnumに0をセットする(S81)。次に、RGB画像データ群i[x][y]の行(垂直方向位置)を指定する変数y(1≦y≦IH−2)に1をセットし(S83)、RGB画像データ群i[x][y]の列(水平方向位置)を指定する変数x(1≦x≦IW−2)に1をセットする(S85)。
【0056】
そして、変数x及び変数yにより指定される画素のマスク画像M[x][y]が1であるか否かをチェックする(S87)。マスク画像M[x][y]には、同一画素の明度データI[x][y](又は輪郭強調明度データI’’[x][y])が特定の輝度範囲内であったとき、あるいは明度データ群I[x][y]の分散値が閾値A未満であったときに、1が設定されている。マスク画像M[x][y]が1であれば(S87;Y)、画素[x][y]と該画素[x][y]に対して水平方向及び垂直方向に隣り合う画素とのRGB画像データ差分|Δx|、|Δy|を変数Cに積算し、この積算値を変数Cに上書メモリし(S89)、変数pixnumに1加算する(S91)。ここで、|Δx|は水平方向に隣り合う画素のRGB画像データ差分(|Δx|=|I[x+1][y]−I[x−1][y]|)であり、|Δy|は垂直方向に隣り合う画素のRGB画像データ差分(|Δy|=|I[x][y+1]−I[x][y−1]|)である。一方、マスク画像M[x][y]が1でなければ、S89及びS91をスキップする(S87;Y)。
【0057】
続いて、変数xに1加算し(S93)、変数xが(IW−1)未満か否かをチェックする(S95)。変数xが(IW−1)未満であれば(S95;Y)、S87へ戻り、S87〜S95の処理を繰り返し実行する。S87〜S95を1回実行することにより、RGB画像データ群i[x][y]の1行分(i[1][y]〜i[IW−2][y])に対して評価値算出が行われる。
【0058】
そして、変数xが(IW−1)未満でなくなったら(S95;N)、すなわちRGB画像データ群i[x][y]の1行分の評価値算出が終了したら、変数yに1加算して(S97)、変数yが(IH−1)未満であるか否かをチェックする(S99)。変数yが(IH−1)未満であれば、S85へ戻り、S85〜S99の処理を繰り返し実行する(S99;Y)。S85〜S95の繰り返しにより、RGB画像データ群i[x][y]の全画素分(i[1][1]〜i[IW−2][IH−2])に対して評価値算出が行われる。変数yが(IH−1)未満でなくなったら(S99;N)、変数C(マスク画像M[x][y]=1である画素のRGB画像データ差分|Δx|、|Δy|の積算値)を変数pixnum(マスク画像M[x][y]=1である画素の総数)で除算して変数Cの平均値を算出し、該平均値を変数Cに上書きメモリしてAF評価値を得る(S101)。
【0059】
以上のようにバリフォーカスタイプでは、1画素当たりのAF評価値が算出され、該1画素当たりのAF評価値に基づいてAF動作が実行される。よって、画角によって観察対象が変化しても、良好にAF動作可能である。
【0060】
上記各実施形態では、CCD20に原色CCDを用いているが、原色CCDに替えて、補色CCDを用いることも可能である。補色CCDを用いる場合には、該補色CCDから出力される補色画像データをRGB画像データに変換するRGB変換回路を備える必要がある。
【0061】
また上記第1〜第3実施形態では、マイコン27が画像取得手段、評価値算出手段、データ変換手段、マスク生成手段、ばらつき算出手段(及び平滑化手段、輪郭強調手段)として機能しているが、マイコン27とは別に独立して上記各手段を設けることも可能である。
【0062】
以上では、本発明の自動焦点調節装置を内視鏡装置に適用した実施形態について説明したが、本発明は内視鏡装置に限らず、カメラや望遠鏡など種々の光学機器にも適用可能である。
【0063】
【発明の効果】
本発明の自動焦点調節装置によれば、特定の輝度範囲の画像データのみを用いてAF評価値を算出するので、ハレーションや影が生じていてもその影響を受けることなく正確なAF評価値が得られ、高精度に焦点調節可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動焦点調節装置を備えた内視鏡装置の主要構成を示すブロック図である。
【図2】図1の電子内視鏡の挿入部先端を示す平面図である。
【図3】図1に示す内視鏡用装置のAF動作に関するフローチャートである。
【図4】図3のS5で実行されるマスク画像生成処理に関するフローチャートである。
【図5】図3のS15で実行される評価値算出処理に関するフローチャートである。
【図6】第2実施形態によるマスク画像生成処理に関するフローチャートである。
【図7】第3実施形態による評価値算出処理に関するフローチャートである。
【符号の説明】
10 電子内視鏡
11 体内挿入部
12 把持操作部
13 ユニバーサルチューブ
14 コネクタ部
15 対物レンズ
16 照明レンズ
17 送気送水ノズル
18 処置具挿通口
19 AFモータ
20 CCD
21 CCD駆動回路
22 CCDプロセス回路
23 A/D変換回路
24 γ補正回路
25 映像信号処理回路
26 D/A変換回路
27 マイコン
28 外部メモリ
30 プロセッサ
31 モータ制御回路
32 モータ駆動回路
33 ランプ光源
34 集光レンズ
60 TVモニタ
100 内視鏡装置
L フォーカスレンズ
LG1 ライトガイド(電子内視鏡側)
LG2 ライトガイド(プロセッサ側)

Claims (12)

  1. フォーカスレンズと;
    撮像手段の画素群から画像データ群を入力する画像取得手段と;
    この画像データ群のうち、特定の輝度範囲に含まれる画像データを用いてAF評価値を算出する評価値算出手段と;
    前記AF評価値が最大となる位置に前記フォーカスレンズを移動させるレンズ駆動手段と;
    を備えたことを特徴とする自動焦点調節装置。
  2. 請求項1記載の自動焦点調節装置において、さらに、
    前記画像データ群をグレースケール化して明度データ群を得るデータ変換手段と;この明度データが前記特定の輝度範囲に含まれる画素に対して、マスク画像を生成するマスク生成手段と;が備えられ、
    入力した画像データ群のうち、前記マスク画像が生成されている画素の画像データのみを用いてAF評価値が算出される自動焦点調節装置。
  3. 請求項2記載の自動焦点調節装置において、前記マスク画像の生成に使用されている各画素の画像データと、該画素に対して垂直方向及び水平方向に隣り合う画素の画像データとの差分をそれぞれ算出し、この差分を積算して前記AF評価値とする自動焦点調節装置。
  4. 請求項2記載の自動焦点調節装置において、前記マスク画像の生成に使用されている各画素の画像データと該画素に対して垂直方向及び水平方向に隣り合う画素の画像データとの差分をそれぞれ算出して積算し、この積算値を前記マスク画像の生成に使用された総画素数で除算して平均値を算出し、この平均値を前記AF評価値とする自動焦点調節装置。
  5. 請求項2ないし4のいずれか一項に記載の自動焦点調節装置において、前記マスク生成手段は、前記明度データ群を前記特定の輝度範囲と該範囲外とで二値化し、この二値化データによりマスク画像を生成する自動焦点調節装置。
  6. 請求項2ないし4のいずれか一項に記載の自動焦点調節装置において、さらに、前記明度データ群に輪郭強調処理を施して輪郭強調明度データ群を得る輪郭強調手段を備え、
    前記マスク生成手段は、この輪郭強調明度データ群を前記特定の輝度範囲と該範囲外とで二値化し、この二値化データによりマスク画像を生成する自動焦点調節装置。
  7. 請求項2ないし4のいずれか一項に記載の自動焦点調節装置において、さらに、前記明度データ群を平滑化して平滑化明度データ群を得る平滑化手段と、この平滑化明度データ群に輪郭強調処理を施して輪郭強調明度データ群を得る輪郭強調手段とを備え、
    前記マスク生成手段は、この輪郭強調明度データ群を前記特定の輝度範囲と該範囲外とで二値化し、この二値化データによりマスク画像を生成する自動焦点調節装置。
  8. 請求項5ないし7のいずれか一項に記載の自動焦点調節装置において、前記マスク画像は、前記二値化データにさらに収縮処理を施して生成される自動焦点調節装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項に記載の自動焦点調節装置において、さらに、前記明度データ群の分散値を算出するばらつき算出手段が備えられ、
    この算出された分散値が所定の閾値以上であるとき、入力した画像データ群から特定の輝度範囲に含まれる画像データのみを抽出してAF評価値が算出され、前記分散値が所定の閾値未満であるとき、入力した画像データ群をすべて用いてAF評価値が算出される自動焦点調節装置。
  10. 請求項2ないし9のいずれか一項に記載の自動焦点調節装置において、前記マスク画像を生成した後に、前記画像データを入力してから前記AF評価値を算出し、該評価値に基づいて前記フォーカスレンズを移動させるまでの動作を繰り返し実行して最大AF評価値を検出し、この最大AF評価値が得られるレンズ位置に前記フォーカスレンズを移動させる自動焦点調節装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれか一項に記載の自動焦点調節装置において、前記画像取得手段の入力する画像データ群がRGB画像データ群である自動焦点調節装置。
  12. 請求項1ないし10のいずれか一項に記載の自動焦点調節装置において、前記画像取得手段の入力する画像データ群が補色画像データ群であって、該画像取得手段は、前記補色画像データ群をRGB画像データ群に変換する自動焦点調節装置。
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