JP2004257918A - Fixing structure of indication plate for watch - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソーラーセルまたはエレクトロルミネッセンスを使用した時計用表示板の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
モジュール上にエレクトロルミネッセンスを配設した時計用表示板の従来の固定構造を図6に示す。図6(a)は従来例の固定構造を示す正面図、図6(b)は図6(a)のA−A断面を示す拡大部分断面図、図6(c)は図6(a)の係合固定部の拡大部分正面図である。以下、従来例を図を用いて説明する。
【0003】
時計用表示板の従来の固定構造は、例えば、特許文献1のように、モジュール6上にエレクトロルミネッセンス5と時計用表示板4とを表示板固定部材3によって固定する構造である。
【0004】
前記モジュール6の上面にはモジュール6よりやや小さい周形状からなるエレクトロルミネッセンス5が、両面テープ等の両面が粘着性を有する部材で粘着され、配設されている。
【0005】
前記表示板固定部材3はリング状の樹脂成形体であり、下面の外周部に突出する前記モジュール6に固定するための突起である4個のフック7、及び表示板固定部材3の上面3bよりわずかに低く下方に下がった位置に形成され、上端の内方に突出するフランジ状の上面外周部3aには前記時計用表示板4を固定するための2組の一対からなるピン状の円柱突部1a、1bを有している。
【0006】
前記時計用表示板4には前記表示板固定部材3に配設された円柱突部1a、1bと係合するため、切欠2a、2bが円柱突部1a、1bに対応する位置に配設されている。また、前記一対の円柱突部1aは、互いの間に隙間を有し、樹脂成形体の弾性を利用して、内側(隙間10を狭める方向)に向かって弾性変形可能で、時計用表示板の切欠の幅11と円柱突部の幅12が等しいか、円柱突部の幅12が大きくなるように、各部の寸法が設定されている。円柱突部1bについても同様であるため、説明は省略する。
【0007】
つまり、本構造では、前記時計用表示板4の切欠側部8aと円柱突部1aが、各々の円柱突部1aの中心から、対応する各々の切欠側部8aへ垂線を下ろした箇所である接点9aで接し、時計用表示板4と表示板固定部材3が係合固定されている。前記時計用表示板4の切欠側部8b(図示せず)と、円柱突部1bについても同様であるため、説明は省略する。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−194470号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来における固定構造では、時計用表示板と表示板固定部材の接点は、表示板固定部材側の接点である円柱突部が円形状であるが故、表示板固定部材の円柱突部の大きさに依存して係合位置が変わる。よって、円柱突部の径を大きくすれば、どうしても時計用表示板の外周部に近い所で時計用表示板と円柱突部が接してしまい、衝撃により容易に時計用表示板が外れ、変形する可能性が高かった。
【0010】
また、時計用表示板と円柱突部の接点を時計用表示板の内周部に近づけるためには、円柱突部の径を小さくする必要があるが、円柱突部の径を小さくすれば結果として円柱突部の弾性力が弱くなり(作用しにくくなり)、時計用表示板が外れやすくなる。また、円柱突部の径を小さくする事は表示板固定部材、特に円柱突部を成形すること自体が困難になり、結果として表示板固定部材への時計用表示板の取り付け、取り外し作業も困難になった。さらには、表示板固定部材及び時計用表示板の互いの寸法誤差を吸収できず、衝撃により容易に時計用表示板が外れ、変形してしまうこともあった。
【0011】
本発明は、上記課題を解決し、表示板固定部材及び時計用表示板の互いの寸法誤差を容易に吸収でき、誰にでも簡単な作業にて時計用表示板の位置決めができ、表示板固定部材への時計用表示板の取り付け、取り外し作業が安易にできる時計用表示板の固定構造を提供するものである。さらに、時計用表示板と表示板固定部材の接点を時計用表示板の内周部に近づけ、時計の携帯使用中に起こる衝撃等による時計用表示板の外れ、変形を防止し、併せて表示板固定部材、時計用表示板の加工が容易となる時計用表示板の固定構造を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の時計用表示板の固定構造は下記記載の構成を採用する。
【0013】
本発明に係る時計用表示板の固定構造は、モジュール上にソーラーセルまたはエレクトロルミネッセンスと時計用表示板が固定された構造において、下方に前記モジュールを固定するための固定部及び上面外周部に前記時計用表示板を固定するための複数の柱状部を有する表示板固定部材と、外周部に前記柱状部に係合固定するための複数の切欠を有する時計用表示板とから構成されており、前記モジュールに前記表示板固定部材を係合固定させ、前記表示板固定部材の柱状部に前記時計用表示板の切欠を係合固定させたことを特徴とする。
【0014】
前記表示板固定部材は、補助リング、支持枠、中枠等である。
【0015】
前記補助リングは、前記モジュールを固定するための複数の突起を有する。
【0016】
本発明に係る時計用表示板の固定構造は、前記表示板固定部材の柱状部の水平方向の断面は、略台形形状であることが好ましい。
【0017】
また、前記表示板固定部材の柱状部の水平方向の断面は、略三角形形状であっても良い。
【0018】
さらに、前記表示板固定部材の柱状部の頂点はR形状であることが好ましい。
【0019】
本発明に係る時計用表示板の固定構造は、前記表示板固定部材の柱状部が、外周部へ行くにしたがって、前記時計用表示板の切欠底部と平行方向の幅が狭くなることが好ましい。
【0020】
また、前記表示板固定部材の柱状部は、前記時計用表示板の切欠側部と接した際に圧縮弾性変形が可能である。
【0021】
さらに、前記表示板固定部材の柱状部は、前記時計用表示板の切欠側部と接して係合固定する。
【0022】
本発明に係る時計用表示板の固定構造は、前記表示板固定部材の柱状部が表示板固定部材の中心を介して略相対する位置にあることを特徴とする。
【0023】
また、前記表示板固定部材の柱状部は、前記時計用表示板固定のための一対と、前記時計用表示板の回転防止及び位置ずれ防止のための一対とからなっていることが好ましい。
【0024】
前記表示板固定部材の柱状部の幅Aと前記時計用表示板の切欠の幅Bは、A≧Bの関係である。
【0025】
本発明に係る時計用表示板の固定構造は、前記表示板固定部材が、エレクトロルミネッセンスまたはソーラーセルと同色調の色からなることが好ましい。
【0026】
本発明に係る時計用表示板の固定構造は、前記時計用表示板において、切欠側部の外周寄りに外方に向かって開口する面取りを設けても良い。
【0027】
また、前記時計用表示板は、切欠側部の外周寄りに凸部を設けても良い。
【0028】
前記時計用表示板の切欠は、前記ソーラーセルまたはエレクトロルミネッセンスと接する方向に開口する面取りが設けられていても良い。
【0029】
前記時計用表示板の切欠は、前記ソーラーセルまたはエレクトロルミネッセンスと接する方向に向かってわずかに広がる斜面となっていても良い。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る実施の形態を実施例により説明する。
【0031】
(実施例1)
図1は本発明の時計用表示板の固定構造を示し、図1(a)は固定構造の平面図、図1(b)は図1(a)のB−B断面における固定構造の一部を示す拡大部分断面図、図1(c)は図1(a)の係合固定部の拡大部分正面図である。以下、図面を用いて説明する。
【0032】
本実施例における時計用表示板の固定構造は、モジュール26上にエレクトロルミネッセンス25と時計用表示板24とを表示板固定部材23である補助リングによって固定する構造であって、前記表示板固定部材23は、下面の外周部に突出する前記モジュール26に固定するための固定部として、突起である4個のフック27、及び上端の内方に突出するフランジ状の上面外周部23aに前記時計用表示板24を固定するための2個の柱状部21a、21bを有している。前記時計用表示板24は、外周部に前記表示板固定部材23の柱状部21a、21bに係合固定するための2個の切欠22a、22bを有しており、上面に予めエレクトロルミネッセンス25が配設されているモジュール26に前記表示板固定部材23の突起であるフック27を係合固定させ、前記表示板固定部材23の柱状部21a、21bに前記時計用表示板24の切欠22a、22bを各々係合固定させる。
【0033】
前記モジュール26の上面には、モジュール26よりやや小さい周形状からなるエレクトロルミネッセンス25が、両面テープ等の両面が粘着性を有する部材で粘着され、配設されている。
【0034】
また、表示板固定部材23は、外観上目立たなくする目的から、前記エレクトロルミネッセンス25と同調色であるモスグリーンの色調からなるリング状の樹脂成形体である。そして、前記表示板固定部材23を前記モジュール26の外方に配設し、前記表示板固定部材23に形成されている突起である4個のフック27によって前記表示板固定部材23と前記モジュール26とを係合固定するように構成されている。
【0035】
さらに、表示板固定部材23の上面23bよりわずかに低く下方に下がった位置に形成されている前記表示板固定部材23の上面外周部23aの上面には、柱状部21a、21bが各々12時側と6時側との2箇所に配設されている。また、前記柱状部21a、21bは水平方向の断面が略台形形状をしており、略台形形状は外周部に近づくほど時計用表示板24の切欠底部30a、30bと平行方向の幅が狭くなっている。前記柱状部21a、21bは、樹脂成形体の弾性を利用して、切欠側部28a、28b(図示せず)と接した際に圧縮弾性変形が可能になるように、各部の寸法が設定されている。
【0036】
一方、前記時計用表示板24は、アクリル、ポリカーボネイト等よりなる薄板状の透明体からなり、目盛り、ペットネーム、数字、模様等の仕様が印刷、塗装等により施されている。
【0037】
前記時計用表示板24の外周部には、外方に向かって開口し、かつ前記時計用表示板24の上面から下面に貫通された切欠22a、22bが、12時側と6時側の2箇所に各々形成されている。
【0038】
また、図2に示すように、前記表示板固定部材23の12時側の柱状部の幅39aは、柱状部において内周部寄りに位置し、また、前記時計用表示板の切欠の幅40aと等しいか、あるいはわずかに大きく設定されている。すなわち、39a≧40aの関係を満たすように構成されている。6時側の柱状部の幅39b(図示せず)と時計用表示板の切欠の幅40b(図示せず)についても同様であるため、説明は省略する。
【0039】
この結果、柱状部21a、21bが時計用表示板24の切欠側部28a、28bと接した際に圧縮弾性変形することで係合固定させ、前記時計用表示板24を固定することができる。さらに、柱状部の幅39a、39b及び時計用表示板の切欠の幅40a、40bとの寸法のばらつきを吸収することが可能となり、係合固定力が安定する。
【0040】
さらに、柱状部21aと切欠22aとの接点29aは、柱状部21aが切欠側部28aと内周部寄りで接するため、切欠側部28aの内周部寄りにある。つまり時計用表示板24の内周部で係合固定できる。柱状部21b、切欠22bでも同様(接点29bは図示せず)であるため、説明は省略する。
【0041】
また、前記時計用表示板24の切欠22aの平面形状の例を図3に示したが、図3(a)に示すように、前記時計用表示板24の切欠側部28aの外周寄り両側に外方に向かって開口する面取り31を設けることで、前記表示板固定部材23の柱状部21aを係合固定させる作業を容易、かつ安定させる効果を有している。あるいは図3(b)に示すように、前記切欠側部28aの外周寄り両側に凸部32を設けても良い。この場合、前記凸部32は時計用表示板24の外れ防止用ストッパーとしても役立つ。図3(a)の場合、切欠の狭い方の幅を、図3(b)の場合、切欠の広い方の幅を時計用表示板の切欠の幅40aとする。なお、時計用表示板24の切欠22bと、表示板固定部材23の柱状部21bについては、前記時計用表示板24の切欠22aと、表示板固定部材23の柱状部21aの場合と同様であるため、説明は省略する。なおまた、切欠22a、22bの平面形状は図2(b)のようでも問題ないことは言うまでもない。
【0042】
さらに、図4に時計用表示板24の切欠22aの断面形状の例を示したが、図4(c)に示すように、切欠22aのエレクトロルミネッセンスと接する面に向かって開口する両側に面取り35を設けるか、あるいは図4(d)に示すように、前記切欠22aのエレクトロルミネッセンスと接する面に向かって開口する両側に、わずかに広がる斜面36を設けても良い。この場合は、いずれも切欠の小さい方の幅を40aとする。時計用表示板24の切欠22bの場合も前記と同様のため説明は省略する。これらも同様に、前記表示板固定部材23の柱状部21a、21bに前記時計用表示板24の切欠22a、22bを各々係合固定させる作業を容易、かつ安定させる効果を有している。なお、図4(b)に示すように、ストレート形状でも問題ないことは言うまでもない。なおまた、前記図3の構造と、前記図4の構造を併せた構造を有しても何ら問題はない。
【0043】
また、前記表示板固定部材23の円柱突部21a、21bと、前記時計用表示板24の切欠22a、22bとは12時側と6時側に各々整合する位置に配設されている。
【0044】
次に、本実施例における時計用表示板24の取り付け、取り外し方法について説明する。まず、前記表示板固定部材23の下面側からエレクトロルミネッセンス25が配設されているモジュール26を挿入し、位置決めを行いながら前記モジュール26の外方に前記表示板固定部材23を配設し、前記表示板固定部材23に形成されている突起である4個のフック27によって前記表示板固定部材23と前記モジュール26とを係合固定する。この位置決めは、図示しないが、前記表示板固定部材23に設ける突出部と前記モジュール26に設ける切欠部の位置を各々整合させれば良く、作業者が目視により極めて容易に、かつ間違いなく行えるものである。
【0045】
次に、前記表示板固定部材23の上面23bに前記時計用表示板24を係合固定する。まず、前記時計用表示板24を、前記表示板固定部材23の上面23bに載置する。この位置決めは、前記上面外周部23aに形成されている12時側と6時側との2組の柱状部21a、21bと前記時計用表示板24に形成されている2つの切欠22a、22bとの位置を各々整合させれば良く、作業者が目視により極めて容易に、かつ間違いなく行えるものである。
【0046】
次に、前記時計用表示板24を下方に押圧して、前記2組の柱状部21a、21bを時計用表示板24の切欠側部28a、28bと接した際に圧縮弾性変形させながら各々軽圧入させることによって、簡単に、表示板固定部材23と時計用表示板24とを係合固定することができる。
【0047】
さらに、図3、図4に示すように、時計用表示板24の切欠22a、22bに設ける斜面36、あるいは面取り31、35が、切欠22a、22bに前記柱状部21a、21bを各々軽圧入させるときの案内となり、表示板固定部材23への時計用表示板24の取り付け、取り外しが容易となり、かつ安定化する。また、柱状部21a、21bは外周部に向かうほど時計用表示板の切欠底部と平行方向の幅が狭くなるので、より取り付けやすい構造となっている。
【0048】
したがって、本実施例における時計用表示板の固定構造によれば、切欠22a、22bに柱状部21a、21bが圧入された状態で固定されているため、係合された前記時計用表示板24は、水平方向の外力が負荷されても、固定された状態を保つことができる。また、ピンセット等で前記時計用表示板24の外周部を上方に押圧して、前記切欠22a、22bと前記柱状部21a、21bとの係合を解除すれば、前記時計用表示板24は、容易に前記表示板固定部材23より取り外すことができる。
【0049】
さらに、本実施例における時計用表示板の固定構造によれば、柱状部の幅39a、39bと、時計用表示板の切欠の幅40a、40bとの寸法のばらつきが吸収され、表示板固定部材23と時計用表示板24との位置決め、係合固定力が安定する。また、本実施例における時計用表示板24には、小さい突起部がないため、外部からの衝撃による変形を防止することができる。
【0050】
(実施例2)
図5は、本発明の時計用表示板の固定構造を示し、図5(a)は固定構造の平面図、図5(b)は、図5(a)のC−C断面における固定構造の一部を示す拡大部分断面図である。以下、図面を用いて説明する。
【0051】
本実施例における時計用表示板の固定構造は、図5に示すように、モジュール26の上面にソーラーセル38を配設し、時計用表示板34の回転防止及び位置ずれ防止をするために、時計用表示板34に2組の切欠37a、37b及び表示板固定部材33である補助リングに2組の柱状部32a、32bを3時側、9時側に各々設けた。その他は前記実施例1と同様であるため、実施例1と同じ構成要素には同じ番号、名称を使用し、説明は省略する。
【0052】
前記モジュール26の上面にはモジュール26よりやや小さい周形状からなるソーラーセル38が両面テープ等の両面が粘着性を有する部材で粘着され、配設されている。
【0053】
また、表示板固定部材33は、外観上目立たなくする目的から、前記ソーラーセル38と同調色であるダークグレーの色調からなるリング状の樹脂成形体である。そして、前記表示板固定部材33を前記モジュール26の外方に配設し、前記表示板固定部材33に形成されている4個の突起であるフック27によって前記表示板固定部材33と前記モジュール26とを係合固定するように構成されている。
【0054】
さらに、表示板固定部材33の上面33bよりわずかに低く、下方に下がった位置に形成されている前記表示板固定部材33の上面外周部33aの上面には、時計用表示板34を固定するための柱状部21a、21bが各々12時側と6時側との2箇所に配設されていて、さらに、時計用表示板34の回転防止及び位置ずれを防止するための柱状部32a、32bが各々3時側と9時側との2箇所に配設されている。前記柱状部21a、21bは、実施例1と同様であるため説明を省略する。
【0055】
また、前記柱状部32a、32bは、前記柱状部21a、21bと同様に水平方向の断面は略台形形状をしている。また、柱状部21a、21bと切欠底部30a、30bの関係と同様に、柱状部32a、32bは外周部に近づくほど時計用表示板34の切欠底部30c、30dと平行方向の幅が狭くなっている。前記柱状部32a、32bも、柱状部21a、21bと同様に樹脂成形体の弾性を利用して、3時側と9時側の前記時計用表示板34の各切欠側部28c(図示せず)、28d(図示せず)と接した際に圧縮弾性変形が可能になるように、各部の寸法が設定されている。
【0056】
一方、前記時計用表示板34は、アクリル、ポリカーボネイト等よりなる薄板状の透明体からなり、目盛り、ペットネーム、数字、模様等の仕様が、印刷、塗装等により施されている。
【0057】
前記時計用表示板34の上面から下面に貫通された表示板固定部材33へ固定するための切欠22a、22bが12時側と6時側との2箇所に各々形成されていて、さらに、時計用表示板34の回転防止及び位置ずれを防止するための切欠37a、37bが3時側と9時側との2箇所に各々形成されている。
【0058】
また、前記切欠37a、37bの平面、あるいは断面形状は、実施例1で説明した切欠22a、22bと同様に面取り、または斜面が形成されていることが好ましい。これについては実施例1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0059】
また、前記表示板固定部材33の固定用の柱状部21a、21bと、前記時計用表示板34の切欠22a、22bとは、12時側と6時側に各々整合する位置に配設され、同様に、回転防止及び位置ずれ防止用の柱状部32a、32bと、前記時計用表示板34の切欠37a、37bとは3時側と9時側に各々整合する位置に配設されている。
【0060】
また、前記表示板固定部材33の3時側と9時側の柱状部32a、32bの幅は、前記時計用表示板34の切欠37a、37bの幅と等しいか、あるいはわずかに大きく設定されている。これについても、前記実施例1で説明した前記柱状部21a、21bの幅と、前記切欠22a、22bの幅との関係と同様であるため、説明を省略する。
【0061】
また、本実施例における時計用表示板34の取り付け、取り外し方法については、前記実施例1と同様であるため説明を省略する。
【0062】
以上のように、本実施例によれば、実施例1と同様の効果が得られると共に、回転防止及び位置ずれ防止用の柱状部32a、32bと、切欠37a、37bとを設けることにより、前記時計用表示板34の固定はもとより、回転防止や位置ずれ防止を確実にすることができる。本発明によれば、表示板固定部材の柱状部と時計用表示板の切欠の接点が時計用表示板の内周部にあるため、係合固定の効果はより顕著である。
【0063】
なお、上記実施例においては、表示板固定部材33の柱状部21a、21b、32a、32bと、前記時計用表示板34の切欠22a、22b、37a、37bとについて、12時側と6時側や、3時側と9時側の各々2箇所に設ける例で説明したが、表示板固定部材の中心を介して略相対する位置に設けてあれば前記の箇所のみならず問題ないことは言うまでもない。さらに、略相対する位置だけでなく、少しずらした位置に設けても問題ない。
【0064】
なおまた、柱状部21a、21b、32a、32bは水平方向の断面を略台形形状として説明したが、各々の頂点は角張っていることはもちろん、R形状を有していても良い。また、水平方向の断面は略台形形状でなく、略三角形形状でも良い。
【0065】
さらに、上記実施例においては、表示板固定部材として補助リングについて説明したが、表示板の固定構造としては支持枠、中枠等でも良い。
【0066】
上記実施例においては、モジュール26に固定するため、表示板固定部材23及び33の下方に固定部として突起であるフック27を設けたが、表示板固定部材23及び33の下方の内壁に突起を設け、この突起をモジュール26の側壁に圧接して固定する方法としても良い。
【0067】
【発明の効果】
以上のように、本発明による時計用表示板の固定構造によれば、表示板固定部材及び時計用表示板の互いの寸法誤差を容易に吸収できるので、時計用表示板を表示板固定部材に確実に固定することができる。また、誰にでも簡単な作業で時計用表示板の位置決めができ、表示板固定部材と時計用表示板の取り付け、取り外し作業が容易となり、作業性が向上する。さらに、表示板固定部材に配設した柱状部を本発明の構造にすることにより、衝撃による時計用表示板の変形防止や、併せて表示板固定部材、時計用表示板の加工を容易にすることができる。また、固定用柱状部に加えて、回転防止及び位置ずれ防止用の柱状部も有するため、時計用表示板の回転防止及び位置ずれ防止を確実に行うことができる。さらに、時計用表示板と表示板固定部材の接点(係合固定位置)が、時計用表示板の内周部にあるため、係合固定力も大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における時計用表示板の固定構造を示す図である。
【図2】本発明の実施例1における柱状部と切欠の関係を示す図である。
【図3】本発明の実施例1における時計用表示板の切欠を示す部分拡大図である。
【図4】本発明の実施例1における時計用表示板の切欠を示す部分拡大図である。
【図5】本発明の実施例2における時計用表示板の固定構造を示す図である。
【図6】従来の技術における時計用表示板の固定構造を示す図である。
【符号の説明】
1a、1b 円柱突部
2a、2b、22a、22b、37a、37b 切欠
3、23、33 表示板固定部材
3a、23a、33a 上面外周部
3b、23b、33b 上面
4、24、34 時計用表示板
5、25 エレクトロルミネッセンス
6、26 モジュール
7、27 フック
8a、8b、28a、28b、28c、28d 切欠側部
9a、29a、29b 接点
10 隙間
11、40a、40b 時計用表示板の切欠の幅
12 円柱突部の幅
21a、21b、32a、32b 柱状部
30a、30b、30c、30d 切欠底部
31、35 面取り
32 凸部
36 斜面
38 ソーラーセル
39a、39b 柱状部の幅[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a timepiece display panel fixing structure using a solar cell or electroluminescence.
[0002]
[Prior art]
FIG. 6 shows a conventional fixing structure of a timepiece display panel in which electroluminescence is arranged on a module. 6A is a front view showing a fixing structure of a conventional example, FIG. 6B is an enlarged partial cross-sectional view showing an AA cross section of FIG. 6A, and FIG. 6C is FIG. FIG. 5 is an enlarged partial front view of the engagement fixing portion. Hereinafter, a conventional example will be described with reference to the drawings.
[0003]
The conventional fixing structure of the timepiece display panel is, for example, a structure in which the
[0004]
On the upper surface of the
[0005]
The display
[0006]
Notches 2a and 2b are provided on the
[0007]
That is, in the present structure, the notch side portions 8a and the columnar protrusions 1a of the
[0008]
[Patent Document 1]
JP 2001-194470 A
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional fixing structure, the contact between the timepiece display plate and the display plate fixing member has a circular cylindrical protrusion, which is the contact on the display plate fixing member side, so that the cylindrical protrusion of the display plate fixing member has a circular shape. The engagement position changes depending on the size. Therefore, if the diameter of the columnar projection is increased, the clock display panel and the columnar projection come into contact with each other at a position near the outer peripheral portion of the clock display panel, and the clock display panel is easily detached and deformed by an impact. It was likely.
[0010]
In addition, in order to bring the contact point between the clock display panel and the cylindrical projection closer to the inner periphery of the clock display panel, it is necessary to reduce the diameter of the cylindrical projection. As a result, the elastic force of the columnar projection becomes weaker (becomes less effective), and the timepiece display plate is easily detached. Also, reducing the diameter of the cylindrical projection makes it difficult to form the display panel fixing member, especially the cylindrical projection, and as a result, it is difficult to attach and detach the timepiece display plate to and from the display panel fixing member. Became. Further, the dimensional error between the display panel fixing member and the timepiece display panel cannot be absorbed, and the timepiece display panel may be easily detached and deformed by impact.
[0011]
The present invention solves the above-mentioned problems, and can easily absorb the dimensional error between the display plate fixing member and the timepiece display plate. An object of the present invention is to provide a structure for fixing a timepiece display plate, which makes it easy to attach and detach the timepiece display plate to and from a member. Furthermore, the contact point between the watch display plate and the display plate fixing member is brought closer to the inner periphery of the watch display plate to prevent the watch display plate from being dislodged or deformed due to an impact or the like that occurs during the portable use of the watch, and also displayed. It is an object of the present invention to provide a timepiece display plate fixing structure that facilitates processing of a plate fixing member and a timepiece display plate.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, a structure for fixing a timepiece display plate of the present invention employs the following configuration.
[0013]
The structure for fixing the timepiece display plate according to the present invention includes a structure in which a solar cell or electroluminescence and the timepiece display plate are fixed on a module, and a fixing portion for fixing the module below and the outer peripheral portion on the upper surface. A display panel fixing member having a plurality of columnar portions for fixing the timepiece display plate, and a timepiece display plate having a plurality of notches for engaging and fixing the columnar portion on the outer peripheral portion, The display plate fixing member is engaged and fixed to the module, and a notch of the timepiece display plate is engaged and fixed to a columnar portion of the display plate fixing member.
[0014]
The display panel fixing member is an auxiliary ring, a support frame, a middle frame, or the like.
[0015]
The auxiliary ring has a plurality of protrusions for fixing the module.
[0016]
In the timepiece display panel fixing structure according to the present invention, it is preferable that a horizontal section of the columnar portion of the display panel fixing member has a substantially trapezoidal shape.
[0017]
Further, a horizontal section of the columnar portion of the display panel fixing member may have a substantially triangular shape.
[0018]
Further, it is preferable that a vertex of the columnar portion of the display panel fixing member has an R shape.
[0019]
In the timepiece display plate fixing structure according to the present invention, it is preferable that the width of the column portion of the display plate fixing member in the direction parallel to the cutout bottom of the timepiece display plate becomes narrower toward the outer peripheral portion.
[0020]
Further, the columnar portion of the display panel fixing member can be compressed and elastically deformed when it comes into contact with the notch side portion of the timepiece display panel.
[0021]
Further, the columnar portion of the display plate fixing member is engaged with and fixed to the notch side portion of the timepiece display plate.
[0022]
The fixing structure for a timepiece display panel according to the present invention is characterized in that the columnar portions of the display panel fixing member are located substantially opposite to each other via the center of the display panel fixing member.
[0023]
Further, it is preferable that the columnar portion of the display panel fixing member includes a pair for fixing the clock display panel and a pair for preventing rotation and displacement of the clock display panel.
[0024]
The width A of the columnar portion of the display panel fixing member and the width B of the notch of the timepiece display panel have a relationship of A ≧ B.
[0025]
In the timepiece display plate fixing structure according to the present invention, it is preferable that the display plate fixing member is made of a color having the same color tone as that of electroluminescence or a solar cell.
[0026]
In the timepiece display plate fixing structure according to the present invention, the timepiece display plate may be provided with a chamfer that opens outward near the outer periphery of the cutout side portion.
[0027]
Further, the timepiece display plate may be provided with a convex portion near the outer periphery of the cutout side portion.
[0028]
The notch of the timepiece display panel may be provided with a chamfer that opens in a direction in contact with the solar cell or electroluminescence.
[0029]
The notch of the timepiece display panel may be a slope that slightly spreads in a direction in contact with the solar cell or the electroluminescence.
[0030]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to examples.
[0031]
(Example 1)
FIG. 1 shows a fixing structure of a timepiece display panel of the present invention. FIG. 1 (a) is a plan view of the fixing structure, and FIG. 1 (b) is a part of the fixing structure in a BB section of FIG. 1 (a). 1 (c) is an enlarged partial front view of the engagement fixing portion of FIG. 1 (a). Hereinafter, description will be made with reference to the drawings.
[0032]
The fixing structure of the timepiece display plate in the present embodiment is a structure in which the
[0033]
On the upper surface of the
[0034]
The display
[0035]
Further, on the upper surface of the outer peripheral portion 23a of the upper surface of the display
[0036]
On the other hand, the
[0037]
Notches 22a and 22b, which open outward and penetrate from the upper surface to the lower surface of the
[0038]
As shown in FIG. 2, the width 39a of the column portion on the 12 o'clock side of the display
[0039]
As a result, when the columnar portions 21a, 21b come into contact with the notched side portions 28a, 28b of the
[0040]
Furthermore, the contact point 29a between the columnar portion 21a and the notch 22a is near the inner peripheral portion of the notch side portion 28a because the columnar portion 21a contacts the notch side portion 28a near the inner peripheral portion. That is, the engagement can be fixed at the inner peripheral portion of the
[0041]
3 shows an example of the planar shape of the notch 22a of the
[0042]
Further, FIG. 4 shows an example of the cross-sectional shape of the notch 22a of the
[0043]
Further, the cylindrical projections 21a and 21b of the display
[0044]
Next, a method of attaching and detaching the
[0045]
Next, the
[0046]
Next, the
[0047]
Further, as shown in FIGS. 3 and 4, the slopes 36 or the chamfers 31 and 35 provided in the notches 22a and 22b of the
[0048]
Therefore, according to the structure for fixing the timepiece display plate in the present embodiment, since the columnar portions 21a and 21b are fixed in the notches 22a and 22b in a state of being press-fitted, the engaged
[0049]
Furthermore, according to the structure for fixing the timepiece display panel in the present embodiment, the dimensional variation between the width 39a, 39b of the columnar portion and the width 40a, 40b of the notch of the timepiece display plate is absorbed, and the display plate fixing member is absorbed. The positioning and engagement fixing force between the
[0050]
(Example 2)
5A and 5B show a fixing structure of the timepiece display panel of the present invention. FIG. 5A is a plan view of the fixing structure, and FIG. 5B is a diagram showing the fixing structure in a cross section taken along line CC of FIG. It is an expanded partial sectional view which shows a part. Hereinafter, description will be made with reference to the drawings.
[0051]
The fixing structure of the timepiece display panel in the present embodiment, as shown in FIG. 5, has a
[0052]
On the upper surface of the
[0053]
Further, the display
[0054]
Further, on the upper surface of the outer peripheral portion 33a of the upper surface of the display
[0055]
Each of the columnar portions 32a and 32b has a substantially trapezoidal cross section in the horizontal direction similarly to the columnar portions 21a and 21b. Further, similarly to the relationship between the columnar portions 21a, 21b and the notch bottom portions 30a, 30b, the width of the columnar portions 32a, 32b in the direction parallel to the notch bottom portions 30c, 30d of the
[0056]
On the other hand, the
[0057]
Notches 22a and 22b for fixing to the display
[0058]
Further, it is preferable that the cutouts 37a and 37b have chamfers or slopes as in the cutouts 22a and 22b described in the first embodiment. Since this is the same as in the first embodiment, a detailed description is omitted.
[0059]
Further, the fixing columnar portions 21a and 21b of the display
[0060]
The width of the column portions 32a and 32b on the 3 o'clock side and 9 o'clock side of the display
[0061]
Also, the method of attaching and detaching the
[0062]
As described above, according to the present embodiment, the same effects as those of the first embodiment can be obtained, and the provision of the columnar portions 32a and 32b for preventing rotation and displacement and the notches 37a and 37b provide the above-described configuration. Not only can the
[0063]
In the above embodiment, the 12 o'clock side and the 6 o'clock side of the columnar portions 21a, 21b, 32a, 32b of the display
[0064]
In addition, the columnar portions 21a, 21b, 32a, and 32b have been described as having a substantially trapezoidal cross section in the horizontal direction. However, each of the vertices may have an angular shape and may have an R shape. The cross section in the horizontal direction is not limited to a substantially trapezoidal shape, but may be a substantially triangular shape.
[0065]
Further, in the above-described embodiment, the auxiliary ring has been described as the display panel fixing member. However, the display panel fixing structure may be a support frame, a middle frame, or the like.
[0066]
In the above-described embodiment, the
[0067]
【The invention's effect】
As described above, according to the timepiece display plate fixing structure of the present invention, the dimensional error between the display plate fixing member and the timepiece display plate can be easily absorbed, so that the timepiece display plate is used as the display plate fixing member. It can be fixed securely. Further, anyone can position the timepiece display plate with a simple operation, and the work of mounting and removing the display plate fixing member and the timepiece display plate becomes easy, thereby improving workability. Further, the columnar portion provided on the display panel fixing member has the structure of the present invention, thereby preventing deformation of the clock display panel due to an impact and also facilitating the processing of the display panel fixing member and the clock display panel. be able to. Further, in addition to the fixing columnar portion, the columnar portion has a columnar portion for rotation prevention and positional deviation prevention, so that the rotation of the timepiece display plate and the positional deviation prevention can be reliably performed. Further, since the contact point (engagement fixing position) between the timepiece display plate and the display plate fixing member is on the inner peripheral portion of the timepiece display plate, the engagement fixing force can be increased.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a fixing structure of a timepiece display panel in
FIG. 2 is a diagram illustrating a relationship between a columnar portion and a notch according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a partially enlarged view showing a notch of the timepiece display panel according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a partially enlarged view showing a notch of the timepiece display panel in the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a view showing a fixing structure of a timepiece display panel in
FIG. 6 is a diagram showing a fixing structure of a timepiece display panel in a conventional technique.
[Explanation of symbols]
1a, 1b Cylindrical projections 2a, 2b, 22a, 22b, 37a, 37b
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