【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は飲料容器用注ぎ口中継器に係り、特に飲料の風味等を向上させ、さらには、オリやコルクのカスをとる飲料容器用注ぎ口中継器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
安土桃山時代にフランシスコ・ザビエルによってわが国に初めて持ち込まれたワインは、徐々にわが国で定着していき、第二次大戦を経てからは日常生活の中でのワインの消費だけでなく、わが国の産業界でもワインの生産は広く行われるに至っている。ワインに含まれるフェノール質には抗酸化作用があり、悪玉コレステロールが酸化して心筋梗塞の原因になるのを防ぐことが科学的に明らかになるなど、健康に良い飲み物としても知られるに至っており、愛好者の数も非常に多くなっている。
【０００３】
ワインは、早期熟成タイプ、中期熟成タイプ、長期熟成タイプと種々のものがある。これらワインはいずれも熟成されることによって風味を増すことが知られている。この点、他のアルコール類等が樽などで熟成され、瓶詰めされた後は味が変化しないのに対して、ワインは瓶詰めされた後でさえも熟成を続けるため、保存方法や保存期間によって味が変化することもまた知られている。いわゆる「ワインを寝かせる」という作業に気を配らなければならないことも、ワインの味わい深さの一つである。
【０００４】
このように熟成を続けるワインは、栓を抜いてから飲むまでの時間によってもその味、風味、香りが変化するものであり、一般に、ワインボトルの栓を抜く場合、ワインの種類によっては栓を抜いた直後に飲む方が風味があって良いとされるものと、栓を抜いた後、１時間〜１時間半程度待ってから飲む方が風味があって良いとされるものがある。前者の例としては、スパークリングワインや白ワインがある。また、後者の例は赤ワインである。このうち、赤ワインを楽しむ場合には、デキャンタを行うことが多い。「デキャンタ」なる用語は、一般に、ワインを入れて食卓で用いる細首のガラス瓶そのものを意味する場合と、上澄みのワインだけを別の容器に移す作業そのものを意味する場合とがある。デカンタと称する場合もあるが同じ意味である。
【０００５】
本明細書においては、「デキャンタ」は、容器そのものを意味することとし、後者の意味で用いる場合には、「デキャンタ作業」なる用語を用いて説明する。また、デキャンタ作業を行うことを「デキャンタ作業をする」以外に「デキャンタする」とも表現する。「デキャンタする」については普通名詞である「デキャンタ」にサ変動詞「する」を付して動作を表した表現であり、例えば、日本ソムリエ協会役員野田弘子著 ナツメ社 ２００１年２月２０日発行の「ベスト・ワイン」の１８５頁に記載されるなど、ワイン関係の書籍や雑誌において、広く一般に用いられている表現である。
【０００６】
さて、かかるデキャンタ作業をし、ワインを異なる容器に移し替えてワインを外気に触れさせることで、開き切っていなかった味、香り又は風味を引き出すことができる。このデキャンタ作業は熟成中の赤ワインには必要な作業とされ、味、香り又は風味を引き出すことができるのである。
【０００７】
また、ワインにはオリが含まれることが多い。オリとは、赤ワインの年代物に多く見られる沈殿物をいい、熟成中に色素やタンニンが変化したものである。オリは無害ではあるが、飲む際に舌触りが悪かったり、苦味を感じたりするので極力飲まないようにするために、通常はワインの上澄み液だけを飲むようにする作業が必要である。よって、デキャンタ作業は、ワインの風味等を引き出すだけでなく、オリのあるワインについては上澄み液だけを飲むことができるという効果を奏する作業ともいえるのである。
【０００８】
なお、栓を抜いた状態だけでは実際にはあまり味、風味及び香りが変化しない場合があるためデキャンタ作業は必要な作業であると考えられるものの、デキャンタ作業を行わない場合でも、ワインボトルからワインをグラスに注ぐ際にワインを外気に触れさせることで、味、風味、香りが増すこともまた知られている。さらに、デキャンタした後であっても、さらにワインをグラスに注ぐ際にワインを外気に触れさせることで、味、風味、香りが増すこともまた知られている。
【０００９】
また、グラスに注ぐ際に用いるデキャンタの注ぎ口（ノズル）の内径寸法を正確に統一させることは難しい。よって、注ぎ口の内径寸法の差が生じることから、注ぎ出すワインの風味に微妙な変化が生じることに注目して、適当な内径寸法で統一されたデキャンタを提供することを目的とした、ノズル先端部にシリコンゴム性のキャップを着脱自在に装着するようにしたデキャンタがある（例えば特許文献１参照）。
【００１０】
【特許文献１】
実用新案登録第３０５２６２６号公報
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
美味しいワインを楽しむためにはデキャンタ作業が必要だということについては、ワイン愛好者にとってはよく知られた事実であり、デキャンタ作業自体及びその後の時間を待つこと自体を嗜好としてワインを楽しむ者も多い。
【００１２】
しかし、必ずしもそうではない者にとっては、デキャンタ作業をしなければオリの含まれるワインを飲むことになり、また、デキャンタ作業でオリやコルクのカスを完全に除去することは難しい。
【００１３】
さらに、デキャンタ作業の後、１時間から１時間半も待たねば、味、風味又は香りの良いワインを楽しめないのは問題であり、通常のアルコール類を楽しむのと同様に栓を抜いた直後から気軽に楽しみたいと考えることも多い。
【００１４】
このため、通常のデキャンタ作業、又はデキャンタからグラスにワインを注ぐ作業を行う際に外気に触れさせることがワインの酸化を促すことにある以上、触れさせる外気の量にも限りがあるところ、ワインと外気との接触を促進させ、かつオリやコルクのカスなどを除去する器具が望まれていた。
【００１５】
【課題を解するための手段】
本発明に係る第１の発明である飲料容器用注ぎ口中継器は、飲料用容器の注ぎ口の内径と嵌合する嵌合部を一端に有し、かつ、側面に中空部と外側とを貫通させた孔を配置した円筒部材と、円筒部材に配置した孔を覆うように配置した、金属メッシュにより構成された第１部材と、を含んでいる。
【００１６】
本発明に係る第２の発明である飲料容器用注ぎ口中継器は、飲料用容器の注ぎ口の内径と嵌合する嵌合部を一端に有し、かつ、側面に中空部と外側とを貫通させた孔を配置した円筒部材と、円筒部材の嵌合部と反対側の一端と、円筒部材の側面に配置した孔の位置との間の位置で、円筒部材の内部で円筒方向を遮るように配置した、金属メッシュにより構成された第２部材と、を含んでいる。
【００１７】
本発明に係る第３の発明である飲料容器用注ぎ口中継器は、飲料用容器の注ぎ口の内径と嵌合する嵌合部を一端に有し、かつ、側面に中空部と外側とを貫通させた孔を配置した円筒部材と、円筒部材の嵌合部側の一端と、円筒部材の側面に配置した孔の位置との間の位置で、円筒部材の内部で円筒方向を遮るように配置した、金属メッシュにより構成された第３部材と、を含んでいる。
【００１８】
本発明に係る第４の発明である飲料容器用注ぎ口中継器は、飲料用容器の注ぎ口の内径と嵌合する嵌合部を一端に有し、かつ、側面に中空部と外側とを貫通させた孔を配置した円筒部材と、請求項１記載の第１部材、請求項２記載の第２部材及び請求項３記載の第３部材のすべて又はいずれか二つと、を含んでいる。
【００１９】
【発明の実施の形態】
（実施の形態１）
図１は、本発明に係る飲料容器用注ぎ口中継器１０の全体図である。
本発明に係る飲料容器用注ぎ口中継器１０は、ワインボトル１４の注ぎ口１６の内径と嵌合する嵌合部１９を一端に有し、かつ、側面に中空部と外側とを貫通させた孔（図示せず）を配置した円筒部材１２と、円筒部材１２に配置した孔を覆うように配置した、金属メッシュにより構成された第１部材２０とを含んでいる。
【００２０】
ワインボトル１４は通常は図示しないコルク栓等により密閉されており、ワインを飲むときにはコルク栓を抜き、通常は注ぎ口１６からワインをグラス（図示せず）又はデキャンタ（図示せず）にワインを注ぐ。飲料容器用注ぎ口中継器１０の一端である嵌合部１９は、ワインボトル１４の注ぎ口１６と嵌合する。ここで「嵌合」とは、はまり合うという意味で用いられる。ワインボトル１４は、ワインボトルの種類によっては注ぎ口の内径は異なるものの、嵌合部１９は例えばゴムなどの多少の弾力を持つ材料を用いることで内径が異なるワインボトルにも対応することができる。
【００２１】
また、弾力のない材料を用いる場合であっても、先端を徐々に絞る加工をすることでも、ワインボトル１４の注ぎ口１６に嵌合させることができ、かつ、異なる径のワインボトルにも対応できる。要はワインボトル１４から注がれるワインが注ぎ口１６と嵌合部１９との隙間からはなはだしくこぼれるようなことがなければ、嵌合部１９の形状は問われない。
【００２２】
なお、ワインボトルと嵌合する場合を述べたが、ワインボトル１４として示した容器は、デキャンタであってもよい。
【００２３】
また、飲料容器用注ぎ口中継器１０は、円筒部材１２の側面に中空部と外側とを貫通させた孔（図示せず）を配置している。この孔は嵌合部１９を介してワインボトル１４の注ぎ口１６から注がれるワインに対して外気を取り入れる孔である。かかる図示しない孔を、当該孔を覆う金属メッシュにより構成された第１部材２０が覆っている。金属メッシュとは金属ワイヤーを網目状に編んだものをいう。金属ワイヤーの太さや網目の目の細かさは問われない。
次に、本発明に係る飲料容器用注ぎ口中継器１０に配置された第１部材２０の動作を説明する。図２は、本発明の一実施形態に係る飲料容器用注ぎ口中継器１０における第１部材の動作説明図である。図１と同一符号は図１と同じ意味である。
【００２４】
今、飲料容器用注ぎ口中継器１０の円筒部材１２の内部をワインが図Ａ方向に流れる。流れるワインに対して第１部材２０は空気取り入れ用の孔となる。実際には金属メッシュの網目の部分の隙間から空気が取り入れられることになる。この点は後述する第２部材２２、第３部材２４、部材３０でも同様である。
【００２５】
ワインを注ぎ口１８からグラスに注ぎ込むに際しては注ぎ口１８を下に向けなければならない。このとき、ワインと第１部材２０が接触する。接触面から取り入れられた外気は金属メッシュの細かい網目を通過する際に気泡となってＢ方向へと進むことになる。これにより、ワインを直接的にワインボトルの注ぎ口１６からグラスに注ぐよりもワインを多くの外気に触れさせることができる。
【００２６】
また、一旦デキャンタした後であっても、デキャンタに飲料容器用注ぎ口中継器１０を取りつけることでグラスに注ぐ際にワインをさらに多くの外気に触れさせることができる。
【００２７】
（実施の形態２）
図１に戻る。また、本発明の一実施形態に係る飲料容器用注ぎ口中継器１０は、ワインボトル１４の注ぎ口１６の内径と嵌合する嵌合部１９を一端に有し、かつ、側面に中空部と外側とを貫通させた孔（図示せず）を配置した円筒部材１２と、円筒部材１２の嵌合部１９と反対側の一端と、円筒部材１２の側面に配置した孔の位置との間の位置で、円筒部材１２の内部で円筒方向を遮るように配置した、金属メッシュにより構成された第２部材２２とを含んでいる。
【００２８】
第２部材２２は、注ぎ口１８と第１部材２０が配置されるべき円筒部材１２の側面に配置される孔との中間の位置に配置される。この第２部材２２は、円筒方向を遮るように配置されれば必ずしも円筒方向と垂直に配置されなくとも良い。
【００２９】
図３は、本発明の一実施形態に係る飲料容器用注ぎ口中継器１０における第２部材２２の動作説明図である。今、飲料容器用注ぎ口中継器１０の円筒部材１２の内部をワインが図Ａ方向に流れる。流れるワインに対して第２部材２２はオリが通過するのを遮るフィルターの役目を果たす。
【００３０】
また、ワインを注ぎ口１８からグラスに注ぎ込むに際してはワインが第２部材２２を通過する。通過する際に注ぎ口１８から取り入れられた外気が金属メッシュの細かい網目を通過する際に気泡となってＢ方向へと進むことになる。これにより、ワインを直接的にワインボトルの注ぎ口１６からグラスに注ぐよりもワインを多くの外気に触れさせることができる。
【００３１】
また、一旦デキャンタした後であっても、デキャンタに飲料容器用注ぎ口中継器１０を取りつけることでグラスに注ぐ際にワインをさらに多くの外気に触れさせることができる。
さらに、ワインに含まれるオリやコルクのカスがグラスに注がれることもなくなる。
【００３２】
（実施の形態３）
再び図１に戻る。また、本発明の一実施形態に係る飲料容器用注ぎ口中継器１０は、ワインボトル１４の注ぎ口１６の内径と嵌合する嵌合部１９を一端に有し、かつ、側面に中空部と外側とを貫通させた孔（図示せず）を配置した円筒部材１２と、円筒部材１２の嵌合部１９側の一端と、円筒部材１２の側面に配置した孔の位置との間の位置で、円筒部材１２の内部で円筒方向を遮るように配置した、金属メッシュにより構成された第３部材２４とを含んでいる。
【００３３】
第３部材２４は、嵌合部１９と第１部材２０が配置されるべき円筒部材１２の側面に配置される孔との中間の位置に配置される。この第３部材２４は、円筒方向を遮るように配置されれば必ずしも円筒方向と垂直に配置されなくとも良い。
【００３４】
図４は、本発明の一実施形態に係る飲料容器用注ぎ口中継器１０における第３部材２４の動作説明図である。今、飲料容器用注ぎ口中継器１０の円筒部材１２の内部をワインが図Ａ方向に流れる。流れるワインに対して第３部材２４も第２部材２２と同様にオリが通過するのを遮るフィルターの役目を果たす。
【００３５】
また、ワインを注ぎ口１８からグラスに注ぎ込むに際してはワインが第３部材２４を通過する。通過する際に注ぎ口１８から取り入れられた外気と、第１部材２０が配置されるべき円筒部材１２の側面に配置される孔から取り入れられた外気とが金属メッシュの細かい網目を通過する際に気泡となってＢ方向へと進むことになる。これにより、ワインを直接的にワインボトルの注ぎ口１６からグラスに注ぐよりもワインを多くの外気に触れさせることができる。
【００３６】
また、一旦デキャンタした後であっても、デキャンタに飲料容器用注ぎ口中継器１０を取りつけることでグラスに注ぐ際にワインをさらに多くの外気に触れさせることができる。
さらに、ワインに含まれるオリやコルクのカスがグラスに注がれることもなくなる。
【００３７】
（実施の形態４）
再度、図１に戻る。図１は、第１部材２０、第２部材２２、第３部材２４をすべて配置した状態を示している。上記した第１部材２０、第２部材２２及び第３部材２４のうち、すべて又はいずれか二つを組み合わせた場合に、個々の部材の作用が複合的になり、個々の部材単独で構成するより多くの外気をワインに触れさせることができる。
【００３８】
図５は、本発明に係る飲料容器用注ぎ口中継器に用いる部材２０、２２又は２４の一例としての部材３０を示す図である。部材３０は、金属メッシュ領域３２と枠３４とで構成される。要は第１部材、第２部材及び第３部材のいずれか又はいずれもが、その全面を金属メッシュとする必要はなく、部分的に金属メッシュとした領域を含む部材であればよいのである。
【００３９】
なお、すべての実施の形態につきワインを例として説明したが、本発明はワイン以外の飲料にも用いることができるのはもちろんである。飲料内に沈殿物があるような飲料にも有効である。
【００４０】
【発明の効果】
本発明によれば、デキャンタ作業を行わなくても又はデキャンタ作業を行った後であっても、外気とワインとの接触を促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る飲料容器用注ぎ口中継器の全体図である。
【図２】本発明の一実施形態に係る飲料容器用注ぎ口中継器１０における第１部材２０の動作説明図である。
【図３】本発明の一実施形態に係る飲料容器用注ぎ口中継器１０における第２部材２２の動作説明図である。
【図４】本発明の一実施形態に係る飲料容器用注ぎ口中継器１０における第２部材２４の動作説明図である。
【図５】本発明に係る飲料容器用注ぎ口中継器に用いる部材２０、２２又は２４の一例としての部材３０を示す図である。
【符号の説明】
１０ 飲料容器用注ぎ口中継器
１２ 円筒部材
１４ ワインボトル
１６ 飲料容器注ぎ口
１８ 注ぎ口
１９ 嵌合部
２０ 第１部材
２２ 第２部材
２４ 第３部材
３０ 部材
３２ 金属メッシュ
３４ 枠[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a spout repeater for a beverage container, and more particularly to a spout repeater for a beverage container that improves the flavor and the like of a beverage and removes scum and cork residue.
[0002]
[Prior art]
The first wines brought into Japan by Francisco Xavier during the Azuchi-Momoyama period gradually settled in Japan. Wine production is widespread in the world. The phenolic content of wine has an antioxidant effect, and it has been scientifically revealed that it prevents bad cholesterol from being oxidized and causing myocardial infarction, and it has also become known as a healthy drink. , The number of lovers is also very large.
[0003]
There are various types of wine such as an early aging type, a middle aging type, and a long-term aging type. All of these wines are known to increase their flavor when aged. In this regard, the taste does not change after other alcohols are aged in barrels and bottled, whereas wine continues to mature even after bottled, so the taste depends on the storage method and storage period. Is also known to change. One of the depths of wine is that you need to pay attention to the so-called "letting the wine down."
[0004]
The taste, flavor, and aroma of wine that continues to mature in this way will change depending on the time from when the bottle is unplugged to when it is drunk.In general, when unplugging a wine bottle, depending on the type of wine, the bottle may be opened. Some drinks may be more flavorful immediately after being removed, while others may be better flavored after unplugging and waiting for about one hour to one and a half hours. Examples of the former include sparkling wine and white wine. An example of the latter is red wine. Of these, decanters are often used to enjoy red wine. The term “decanter” generally refers to the narrow neck glass bottle itself used for putting a wine on a dining table, or the operation itself of transferring only the supernatant wine to another container. It may be called a decanter, but has the same meaning.
[0005]
In this specification, the term “decanter” means the container itself, and when used in the latter sense, the term “decanter operation” will be used. Further, performing the decanter operation is also expressed as "decanting" in addition to "performing the decanter operation". "Decanter" is an expression that expresses the action by adding the common variable "decanter" to the sa variable verb "Suru". For example, Japanese sommelier association director Hiroko Noda Natsumesha published on February 20, 2001 It is an expression widely used in wine-related books and magazines, such as described on page 185 of “Best Wine”.
[0006]
Now, by performing the decanter work, the wine is transferred to a different container and the wine is exposed to the outside air, so that the taste, aroma or flavor that has not been fully opened can be extracted. This decanter operation is a necessary operation for the aging red wine, and can extract the taste, aroma, or flavor.
[0007]
In addition, wine often contains dust. Ori is a sediment that is often found in red wine vintages, and changes in pigments and tannins during ripening. Although ori is harmless, it is usually difficult to drink as much as possible because it feels unpleasant or bitter when drinking, so it is usually necessary to drink only the supernatant liquid of the wine. Therefore, the decanter operation can be said to be an operation not only to bring out the flavor of the wine, but also to exert an effect that it is possible to drink only the supernatant liquid with respect to the wine having an odor.
[0008]
Note that the decanter operation is considered necessary because the taste, flavor and aroma may not actually change so much when the plug is removed, but even when the decanter operation is not performed, the wine can be removed from the wine bottle. It is also known that exposing wine to the outside air when pouring it into a glass increases the taste, flavor and aroma. Furthermore, it is also known that even after decanting, the wine is exposed to the outside air when the wine is further poured into a glass, thereby increasing the taste, flavor and aroma.
[0009]
Also, it is difficult to accurately unify the inner diameter of the spout (nozzle) of the decanter used when pouring the glass. Therefore, since the difference in the inner diameter of the spout occurs, paying attention to the fact that a slight change occurs in the flavor of the wine to be poured, a nozzle intended to provide a unified decanter with an appropriate inner diameter, There is a decanter in which a silicon rubber cap is detachably attached to a tip portion (for example, see Patent Document 1).
[0010]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Registration No. 3052626
[Problems to be solved by the invention]
It is a well-known fact for wine lovers that decanter work is necessary to enjoy delicious wine, and many people enjoy wine with preference for decanter work itself and waiting for subsequent time itself. .
[0012]
However, for those who do not always do so, they will have to drink the wine containing the origami if the decanter operation is not performed, and it will be difficult to completely remove the ori and cork residue by the decanter operation.
[0013]
Furthermore, if you wait for one to one and a half hours after the decanter work, it is a problem that you cannot enjoy a wine with good taste, flavor or aroma. I often want to enjoy it casually.
[0014]
For this reason, in the normal decanter work, or when pouring wine from a decanter into a glass, as exposure to the outside air promotes oxidation of the wine, the amount of outside air to be touched is limited. There has been a demand for an instrument that promotes contact between the air and the outside air and removes dust and cork residue.
[0015]
[Means for solving the problem]
The spout relay device for beverage containers according to the first invention of the present invention has a fitting portion fitted at one end with the inner diameter of the spout of the beverage container, and has a hollow portion and an outer portion on the side surface. It includes a cylindrical member having a hole penetrated therein, and a first member made of a metal mesh and arranged to cover the hole arranged in the cylindrical member.
[0016]
The spout relay device for beverage containers according to the second invention of the present invention has a fitting portion at one end for fitting with the inner diameter of the spout of the beverage container, and has a hollow portion and an outer side surface. The cylindrical direction is interrupted inside the cylindrical member at a position between the cylindrical member having the through hole disposed therein, one end of the cylindrical member opposite to the fitting portion, and the position of the hole disposed on the side surface of the cylindrical member. And a second member made of a metal mesh arranged as described above.
[0017]
The spout relay device for beverage containers according to the third invention of the present invention has a fitting portion at one end for fitting with the inner diameter of the spout of the beverage container, and has a hollow portion and an outer side surface. At a position between the cylindrical member in which the through-hole is disposed, one end of the cylindrical member on the fitting portion side, and the position of the hole disposed on the side surface of the cylindrical member, the cylindrical direction is blocked inside the cylindrical member. And a third member made of a metal mesh disposed.
[0018]
The spout relay device for beverage containers according to a fourth invention of the present invention has a fitting portion at one end for fitting with the inner diameter of the spout of the beverage container, and has a hollow portion and an outer side surface. It includes a cylindrical member having a through hole disposed therein, and all or any two of the first member according to claim 1, the second member according to claim 2, and the third member according to claim 3.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(Embodiment 1)
FIG. 1 is an overall view of a spout relay 10 for a beverage container according to the present invention.
The spout relay device 10 for a beverage container according to the present invention has a fitting portion 19 at one end for fitting with the inner diameter of the spout 16 of the wine bottle 14, and has a hollow portion and an outer side penetrated on the side surface. It includes a cylindrical member 12 in which holes (not shown) are arranged, and a first member 20 made of a metal mesh and arranged to cover the holes arranged in the cylindrical member 12.
[0020]
The wine bottle 14 is usually sealed with a cork stopper or the like (not shown). When drinking wine, the cork stopper is pulled out, and usually the wine is poured into a glass (not shown) or a decanter (not shown) from the spout 16. pour it up. The fitting part 19, which is one end of the spout relay 10 for a beverage container, is fitted with the spout 16 of the wine bottle 14. Here, “fitting” is used to mean that they fit together. The inner diameter of the spout of the wine bottle 14 differs depending on the type of the wine bottle, but the fitting portion 19 can cope with wine bottles having different inner diameters by using a material having some elasticity such as rubber, for example. .
[0021]
Further, even when a material having no elasticity is used, it is possible to fit the spout 16 of the wine bottle 14 by gradually squeezing the tip, and it is also applicable to wine bottles having different diameters. it can. In short, the shape of the fitting portion 19 is not limited as long as the wine poured from the wine bottle 14 does not spill out of the gap between the spout 16 and the fitting portion 19.
[0022]
Although the case of fitting with the wine bottle has been described, the container illustrated as the wine bottle 14 may be a decanter.
[0023]
In addition, the spout relay device 10 for a beverage container has a hole (not shown) having a hollow portion and an outside penetrating the side surface of the cylindrical member 12. This hole is a hole for taking in outside air for wine poured from the spout 16 of the wine bottle 14 via the fitting portion 19. The first member 20 formed of a metal mesh that covers the hole (not shown) covers the hole. A metal mesh refers to a metal wire knitted in a mesh shape. The thickness of the metal wire and the fineness of the mesh are not limited.
Next, the operation of the first member 20 arranged in the spout relay 10 for beverage containers according to the present invention will be described. FIG. 2 is an operation explanatory view of the first member in the spout relay device 10 for a beverage container according to one embodiment of the present invention. 1 have the same meaning as in FIG.
[0024]
Now, wine flows in the direction of FIG. A inside the cylindrical member 12 of the spout relay device 10 for a beverage container. For the flowing wine, the first member 20 becomes an air intake hole. Actually, air is taken in from a gap between the mesh portions of the metal mesh. This applies to the second member 22, the third member 24, and the member 30, which will be described later.
[0025]
When pouring wine from the spout 18 into the glass, the spout 18 must be turned downward. At this time, the wine and the first member 20 come into contact with each other. The outside air taken in from the contact surface becomes bubbles when passing through the fine mesh of the metal mesh and proceeds in the B direction. This allows the wine to be exposed to more outside air than when the wine is directly poured into the glass from the spout 16 of the wine bottle.
[0026]
Also, even after the decanter is once attached, the wine can be exposed to more outside air when the beverage is poured into a glass by attaching the spout relay 10 for a beverage container to the decanter.
[0027]
(Embodiment 2)
Return to FIG. Further, the spout relay device 10 for a beverage container according to one embodiment of the present invention has a fitting portion 19 at one end for fitting with the inner diameter of the spout 16 of the wine bottle 14, and has a hollow portion on the side surface. Between the cylindrical member 12 in which a hole (not shown) penetrating the outside is arranged, one end of the cylindrical member 12 opposite to the fitting portion 19, and the position of the hole arranged in the side surface of the cylindrical member 12; A second member 22 made of a metal mesh and arranged in a position inside the cylindrical member 12 so as to block the cylindrical direction.
[0028]
The second member 22 is arranged at a position intermediate between the spout 18 and a hole arranged on the side surface of the cylindrical member 12 where the first member 20 is to be arranged. The second member 22 does not necessarily have to be arranged perpendicular to the cylindrical direction as long as it is arranged so as to block the cylindrical direction.
[0029]
FIG. 3 is an operation explanatory view of the second member 22 in the spout relay device 10 for a beverage container according to one embodiment of the present invention. Now, wine flows in the direction of FIG. A inside the cylindrical member 12 of the spout relay device 10 for a beverage container. For the flowing wine, the second member 22 functions as a filter for blocking the passage of the cage.
[0030]
When the wine is poured into the glass from the spout 18, the wine passes through the second member 22. The outside air taken in from the spout 18 when passing through becomes a bubble when passing through the fine mesh of the metal mesh, and proceeds in the B direction. This allows the wine to be exposed to more outside air than when the wine is directly poured into the glass from the spout 16 of the wine bottle.
[0031]
Also, even after the decanter is once attached, the wine can be exposed to more outside air when the beverage is poured into a glass by attaching the spout relay 10 for a beverage container to the decanter.
Furthermore, no scum or cork scum contained in the wine is poured into the glass.
[0032]
(Embodiment 3)
Returning to FIG. Further, the spout relay device 10 for a beverage container according to one embodiment of the present invention has a fitting portion 19 at one end for fitting with the inner diameter of the spout 16 of the wine bottle 14, and has a hollow portion on the side surface. At a position between the cylindrical member 12 in which a hole (not shown) penetrating the outside is arranged, one end of the cylindrical member 12 on the fitting portion 19 side, and the position of the hole arranged in the side surface of the cylindrical member 12. And a third member 24 made of a metal mesh and arranged inside the cylindrical member 12 so as to block the cylindrical direction.
[0033]
The third member 24 is arranged at a position intermediate between the fitting portion 19 and a hole arranged on the side surface of the cylindrical member 12 where the first member 20 is to be arranged. The third member 24 does not necessarily have to be arranged perpendicular to the cylindrical direction as long as it is arranged so as to block the cylindrical direction.
[0034]
FIG. 4 is an operation explanatory view of the third member 24 in the spout relay device 10 for a beverage container according to the embodiment of the present invention. Now, wine flows in the direction of FIG. A inside the cylindrical member 12 of the spout relay device 10 for a beverage container. Similarly to the second member 22, the third member 24 also functions as a filter for blocking the passage of the ori for the flowing wine.
[0035]
When the wine is poured into the glass from the spout 18, the wine passes through the third member 24. When the outside air taken in from the spout 18 when passing through and the outside air taken in from the hole arranged on the side surface of the cylindrical member 12 where the first member 20 is to be arranged pass through the fine mesh of the metal mesh, The air bubbles form and travel in the B direction. This allows the wine to be exposed to more outside air than when the wine is directly poured into the glass from the spout 16 of the wine bottle.
[0036]
Also, even after the decanter is once attached, the wine can be exposed to more outside air when the beverage is poured into a glass by attaching the spout relay 10 for a beverage container to the decanter.
Furthermore, no scum or cork scum contained in the wine is poured into the glass.
[0037]
(Embodiment 4)
Returning to FIG. FIG. 1 shows a state where the first member 20, the second member 22, and the third member 24 are all arranged. When all or any two of the first member 20, the second member 22, and the third member 24 described above are combined, the action of the individual members becomes complex, and the individual members are not composed alone. A lot of outside air can touch the wine.
[0038]
FIG. 5 is a view showing a member 30 as an example of the member 20, 22, or 24 used in the spout relay device for a beverage container according to the present invention. The member 30 includes a metal mesh region 32 and a frame 34. In short, any or all of the first member, the second member, and the third member do not need to be made of a metal mesh on the entire surface, and may be members that include a region partially formed of a metal mesh.
[0039]
Although all embodiments have been described by taking wine as an example, it goes without saying that the present invention can be used for beverages other than wine. It is also effective for beverages where there is a precipitate in the beverage.
[0040]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, even if it does not perform a decanter operation or after performing a decanter operation, the contact of outside air and wine can be promoted.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall view of a spout relay for beverage containers according to the present invention.
FIG. 2 is an operation explanatory view of a first member 20 in the spout relay 10 for a beverage container according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an operation explanatory view of a second member 22 in the spout relay device 10 for a beverage container according to one embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an operation explanatory view of a second member 24 in the spout relay device 10 for a beverage container according to one embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a view showing a member 30 as an example of the member 20, 22, or 24 used in the spout relay device for a beverage container according to the present invention.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 10 spout relay for beverage container 12 cylindrical member 14 wine bottle 16 spout 18 for beverage container 18 spout 19 fitting part 20 first member 22 second member 24 third member 30 member 32 metal mesh 34 frame
