【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭用のキッチン等から排出される生ゴミを発酵分解処理して堆肥とする生ゴミ処理機の技術に関し、特に、生ゴミ処理機に内装される発酵処理槽の構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、家庭用キッチン等から排出される生ゴミを発酵分解する生ゴミ処理機に関する技術は公知とされている。このような生ゴミ処理機は内部に発酵処理槽を備え、この発酵処理槽内に生ゴミと発酵菌を投入して撹拌することで、生ゴミの発酵を促進して、水分を除去しながら減量化し、発酵菌の発酵分解処理によって堆肥化するようにしている。
そして、この種の生ゴミ処理機は、容器となる発酵処理槽の周囲は外枠で覆い、発酵処理槽の上下左右中央部に撹拌爪軸を水平方向に挿通して横架し、撹拌爪軸上に爪を植設して発酵処理槽内で回転させることにより撹拌を行うようにしているものであった。
また、上記のような横軸型の撹拌爪軸を有する構造に対して、発酵処理槽内の撹拌爪軸を縦軸型とすることで、小型な撹拌構造で、収容物の撹拌効率を向上する技術が公知技術となっている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
また、従来から、発酵分解処理にて処理されて生成された堆肥を発酵処理槽の所定位置に開口したオーバーフロー口から排出するようにした技術は公知となっており（例えば、特許文献２参照。）、このオーバーフロー口から排出される堆肥は排出シューター等を介して排出トレイや排出カセットへ受けるようにしていた。
【０００４】
【特許文献１】
特開２００２−２６３６２０号公報
【特許文献２】
特開２００２−２８６２０号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の生ゴミ処理機では、例えば、撹拌爪軸が横軸型である場合、発酵処理槽が横長になるとともに生ゴミ投入口を長方形に構成する必要があり、発酵処理槽をコンパクトにすることが難しい。また、撹拌爪軸が縦軸型のものにあっては、小型化には適するが重力によって処理物が上側において撹拌され難く、横軸型のものに比して撹拌性能が劣るものであったのである。
また、発酵分解処理によって生成された堆肥はオーバーフロー口を介して外部に排出するものであるが、排出された堆肥は排出ケースや排出カセット上に受けるようにしており、排出ケースや排出カセットに受けた堆肥をそのまま畑やガーデニングに利用する面では有効であるが、ゴミとして廃棄する場合には、別の容器や袋に移しかえる必要があり手間のかかる作業となっていたのである。
【０００６】
以上のような課題を鑑み、本発明においては発酵処理槽のコンパクト化を図るとともに、通常の撹拌爪軸縦軸型の発酵処理槽に比して、撹拌性能を向上できる生ゴミ処理機の技術を提供する。また、それとともに、オーバーフロー口より排出される堆肥を簡単で安価に廃棄処理するための技術を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【０００８】
即ち、請求項１においては、縦軸型の撹拌爪軸を軸心位置に有する発酵処理槽を内設する生ゴミ処理機であって、前記発酵処理槽を円筒状に成形するとともに、発酵処理槽の中心軸を生ゴミ処理機のケーシングに対して鉛直方向より所定角度傾けて配置したものである。
【０００９】
請求項２においては、前記発酵処理槽の軸心位置に、撹拌爪軸と、該撹拌爪軸に巻回される螺旋状のスクリューと、該スクリューを被包する螺旋カバーと、から構成される破砕装置を設けたものである。
【００１０】
請求項３においては、請求項１または請求項２に記載の生ゴミ処理機であって、傾けて配置した発酵処理槽とケーシングの間に形成される空間に脱臭器を配置したものである。
【００１１】
請求項４においては、前記傾けて配置した発酵処理槽の上面の下端近傍における上部側面に、処理後の堆肥を外部へ排出するオーバーフロー口を設けたものである。
【００１２】
請求項５においては、前記オーバーフロー口に袋体着脱機構を設け、袋体を着脱自在に固定可能としたものである。
【００１３】
請求項６においては、前記袋体着脱機構は、オーバーフロー口に設けたホース状のオーバーフロー受けと、該オーバーフロー受けの先端部に着設したネジ溝を有する蓋体と、袋体の口部側を保持する口抑えと、で構成したものである。
【００１４】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図１は生ゴミ処理機の外観を示す斜視図、図２はケーシング内の構成を示す斜視図、図３はケーシング内の構成を示す後部側斜視図、図４は発酵処理槽内部の構成を示す斜視図、図５は同じく拡大図、図６は別実施例の発酵処理槽内部の構成を示す概略断面図、図７は発酵処理槽の構成を示す生ゴミ処理機の概略側面図、図８は袋体着脱機構を示す斜視図である。
【００１５】
まず、本発明に係る生ゴミ処理機の全体構成について説明する。
図１乃至図３に示すように、生ゴミ処理機９はケーシング１０内に縦型円筒状の発酵処理槽１を備え、該発酵処理槽１の後部上部側には脱臭器２を配し、脱臭器２の下部にはコントローラ３を備えている。
【００１６】
前記ケーシング１０は、ベースとなる底部１０ａより側部壁を立設して上方を開放し、平面視において、前部が略半円状で後部が略方形に構成して箱型としている。ケーシング１０の材質は合成樹脂またはアルミまたはマグネシウム合金またはステンレス等で成形して軽量化を図り、合成樹脂の場合射出成形等で成形容易としている。また、ケーシング１０の前側部壁には脱着可能なカバー体１１を設けており、該カバー体１１はケーシング１０側部壁より外側へ突出した状態で固定されている。
【００１７】
前記ケーシング１０の上側の開放部は生ゴミ投入口１０ｂとし、該生ゴミ投入口１０ｂは投入蓋１２により閉じ、該投入蓋１２は後側縁部を枢支して上下方向に回動可能とし、閉じた状態では前下がりとして、開放時には大きく投入蓋１２を開放して投入し易くしている。また、ケーシング１０上面後部側には表示・操作パネル１３が取り付けられ、発酵粉砕処理の始動や停止や設定等の操作、及び、時間や生ゴミの状態等の表示を行うことができるようにしている。該表示・操作パネル１３は生ゴミ処理機９に内設されるコントローラ３に接続されており、撹拌爪軸２０等の駆動を行うモータやファンやヒータ等の制御ができるようにしている。
【００１８】
また、ケーシング１０内部には、円筒状の発酵処理槽１が鉛直方向よりやや傾けた（本実施例では回転軸心が前方に傾けた）状態で立設され、該発酵処理槽１後部の上側に円筒形状の脱臭器２が横設され、後部上の空いた空間を有効利用し、発酵処理槽１後部の下側にコントローラ３が配設されている。
発酵処理槽１の上部の前端より若干側方位置（上部斜め前方位置）にはオーバーフロー口１ａを設けており、該オーバーフロー口１ａにはホース状のオーバーフロー受け１４が着設されている。オーバーフロー口１ａは、発酵処理槽１に設けた開口部であり、発酵処理槽１にて処理されて生成された堆肥の排出口となるものである。該オーバーフロー受け１４の開口側端部にはビニール袋等の使い捨て可能で扱い易い袋体が着脱自在に取り付けられる。なお、オーバーフロー口１ａの周囲構成について具体的には後述にて詳しく説明する。
【００１９】
前記脱臭器２は熱触媒式としており、内部に図示しないヒータ、白金触媒、熱交換機等を内設するものである。脱臭器２は発酵処理槽１と二箇所の連通口を介して連通しており、該連通口の一方は外気を発酵処理槽１内に送る通気口とし、他方は発酵処理槽１内の空気を脱臭器２に送る通気口としている。また、前記脱臭器２には外気を吸気して発酵処理層１内へ送る吸気口２ａと、希釈空気を吸入する希釈口２ｂとを備えている。希釈口２ｂは外気を脱臭器２内部へ供給し、高温になった排気の温度を下げるようにしている。
【００２０】
また、前記脱臭器２の排気側は防塵ケース３１と連通しており、該防塵ケース３１内部には防塵フィルタ３２を内設して、発酵処理槽１や脱臭器２内から発生する塵埃を除去するようにしている。防塵ケース３１の下部側には複数の孔３１ａを穿孔しており、防塵フィルタ３２を通過した排気は該孔３１ａより生ゴミ処理機外部へ放出するようにしている。
【００２１】
次に、前記発酵処理槽１の内部構成について図４、図５により説明する。
発酵処理槽１の内部には、発酵処理槽１と同軸心に破砕装置１５が内装されている。該破砕装置１５は斜めの切れ目２１ａが複数設けられた円筒状の螺旋カバー２１と、該螺旋カバー２１の軸心部に立設される撹拌爪軸２０と、撹拌爪軸２０に巻回固定される螺旋状のスクリュー２２と、撹拌爪軸２０の下端部側に固設される撹拌羽根２３と、から構成されている。前記撹拌爪軸２０の下端部は歯車等の動力伝達機構を介して撹拌モータ２５の駆動軸と連結しており、撹拌爪軸２０は撹拌モータ２５を駆動手段として回転可能としている。
【００２２】
前記螺旋カバー２１は、その上端部が支持プレート３６に固設されており、該支持プレート３６はその両端が発酵処理槽１の上部内壁面に固定して横設され、該支持プレート３６の下面に螺旋カバー２１が固定されて撹拌爪軸２０と連動して回転することがないようにしている。また、支持プレート３６の中央部には孔３６ａが穿孔されており、該孔３６ａに撹拌爪軸２０の上端部を挿通しており、撹拌爪軸２０は該孔３６ａに回転自在に支持されている。
【００２３】
前記スクリュー２２は前記螺旋カバー２１と上下方向で略同じ長さとし、螺旋カバー２１に被包されるとともに、撹拌爪軸２０を中心軸としており、撹拌爪軸２０が回転すると、螺旋カバー２１内の処理物を上向きに撹拌するように作用する。
また、撹拌羽根２３は撹拌爪軸２０の下部において軸方向に対して垂直方向に延設されるとともに、該撹拌羽根２３の外側端部（撹拌爪軸と逆側端部）には上側（垂直方向）に突出する撹拌棒２４を立設している。つまり、撹拌羽根２３はスクリュー２２下方で螺旋カバー２１の下部と発酵処理槽１底部の間で、一端が攪拌爪軸２０に固設されて、発酵処理槽１底面と平行半径方向に配設される。撹拌棒２４は螺旋カバー２１外側面と発酵処理槽１内面との間に配置される。そして、撹拌羽根２３は断面視「へ」字状に構成して、発酵処理槽１内の下側に溜まった処理物を撹拌しながら、螺旋カバー２１下部から螺旋カバー２１内部に処理物を取り込むようにして、発酵処理槽１の内部の処理物を上下に対流させるようにしている。
【００２４】
また、前記発酵処理槽１内部の下面に破砕用受け歯３７を設け、撹拌羽根２３の下面から下方には破砕歯３９を突出させて、これら受け歯３７と破砕歯３９とを撹拌爪軸２０の回転により交差させて処理物の破砕作用を高めることもできる。
即ち、図６に示すように、発酵処理槽１の下面に断面視略Ｕ字状の破砕用受け歯３７・３７を固設しており、該受け歯３７・３７の間を通過（交差）するように撹拌羽根２３の下方からは破砕歯３９を突出している。つまり、撹拌羽根２３の下面から下方に破砕歯３９を突出し、該破砕歯３９と当たらない回転軌跡近傍に、発酵処理槽１の下面から上方に破砕用受け歯３７を突出している。こうして、撹拌爪軸２０が回転すると、破砕歯３９が受け歯３７近傍を通過する際に処理物が切断されて破砕作用を生じるのである。なお、破砕歯３９と受け歯３７は発酵処理槽１の下面上と撹拌羽根２３の下面のいずれかにそれぞれ取り付けられればよく、その形状や数は限定するものではない。
【００２５】
また、このように破砕用受け歯３７と破砕歯３９を設けた構成において、前記破砕用受け歯３７に水分センサを設けてハーネス４１・４１を介して図示せぬ制御装置等と接続し、つまり、破砕用受け歯３７・３７を検知片と兼用して、両者間の抵抗値を計測して演算することにより処理物に含有される水分値を割り出して水分制御を行うことも可能である。
即ち、通常では水分センサと破砕装置とは別体として設けているため、設計上において部品点数が増加することが考えられるが、この実施例においては、破砕装置に水分センサをハーネスと繋げて水分値を検出し、攪拌爪軸２０の回転数やファン等を制御可能としたので、破砕機能と水分センサ機能とを両立することが可能となり、本来必要となる部品が減少し、部品点数の削減を図ることができるのである。
【００２６】
ここで、本発明に係る発酵処理槽１の構成について説明する。
図７に示すように、本発明の生ゴミ処理機が搭載する発酵処理槽１は縦軸型の撹拌爪軸を有し、ケーシング１０の底部を水平面とし、この水平面に対して直角な方向に対して所定角度傾きを持たせて配置している。つまり、発酵処理槽１の中心軸となる攪拌爪軸を鉛直方向に対して所定角度傾けて配置している。なお、本実施の形態において、発酵処理槽１の傾斜角度は前方に１０°傾けた設定としている。
従来構成においては、横軸型の撹拌爪軸を有する生ゴミ処理機が一般的であり、この種の生ゴミ処理機は撹拌爪軸の両端部にはそれぞれ軸受が必要であり、構造が複雑になるとともに、投入口が大きくなりコンパクト性にかけるものであった。また、縦軸型の撹拌爪軸を有する生ゴミ処理機も公知文献にて公開されているが、この種の生ゴミ処理機においては、横軸型のものに比してコンパクト性は向上できるが、撹拌処理槽内部に配する撹拌羽根等では処理物を上下に撹拌することが難しく、投入物が処理物の上部側に残って十分に撹拌処理できないといった問題が生じるなど、撹拌性能に劣るものであった。
【００２７】
このような従来の生ゴミ処理機に対して、本発明の生ゴミ処理機に搭載する発酵処理槽１はケーシング１０内部で所定角度傾けて配置しているため、横軸型と縦軸型とのそれぞれの利点を利用することができるのである。
つまり、基本的な構造としては縦軸型の発酵処理槽であるため、円筒形に形成して撹拌爪軸の両端部に軸受を設ける必要がなくコンパクトに設計することができる。さらに、この円筒状で縦軸型の発酵処理槽１を傾けて配置しているため、縦軸型の問題点である撹拌性能の低下を抑えることができるのである。
【００２８】
発酵処理槽１の撹拌作用について説明すると、前述したように発酵処理槽１に内設したスクリュー２２や攪拌羽根２３等の破砕装置１５により処理物を破砕し、スクリュー２２の回転により上方に持ち上げて螺旋カバー２１の外側に落下させて対流させることが可能であるとともに、発酵処理槽１を傾けて配置していることにより、投入物を発酵処理槽１の下部側へ導き易くなり処理物全体を一様に撹拌することができる。また、破砕装置１５に取り込まれ易くなって、破砕効果の向上も見込まれるのである。
【００２９】
さらに、円筒状の発酵処理槽を傾けて配置していることで、生ゴミ処理機のケーシング１０内と発酵処理槽との間において、後上部に空いた空間（デッドスペース）が生じるものであるが、このデッドスペースに脱臭器２やコントローラ３等の併設機器を配しているため、生ゴミ処理機９本体が大型化することなく、コンパクト性を維持することができるのである。なお、ケーシング１０の前下部にもデッドスペースが生じるため、このデッドスペースに脱臭器２を配することも可能である。
【００３０】
次に、オーバーフロー口１ａの周囲構成について図８により説明する。
発酵処理槽１の上部外周であって、傾けて配置した発酵処理槽１の下側、つまり、発酵処理槽１の上面の最下部近傍の側面に、発酵処理槽１内で処理されて生成された堆肥を外部へ排出するオーバーフロー口１ａを設けている。
オーバーフロー口１ａは発酵処理槽１の上部側面に開口された矩形状の開口部であり、該オーバーフロー口１ａにはホース状のオーバーフロー受け１４が着設される。該オーバーフロー受け１４のオーバーフロー口１ａ逆側端部には、ネジ溝２６ａを備えた筒状の係止具２６を固着しており、該係止具２６にビニール等の袋体３０を着脱自在に固定可能としている。
【００３１】
前記袋体３０には、その開口側に対向係止具２８を備えて、袋体を挟み込むようにしてオーバーフロー受け１４側の係止具２６に装着するようにしている。対向係止具２８は円筒状に成形されて、係止具２６よりやや径を大きく設計して、係止具２６に固定できるようにネジ溝２８ａを設けている。
そして、袋体３０をオーバーフロー受け１４に取り付ける際には、袋体３０の開口側を対向係止具２８の内側を通して、そのまま係止具２６に合わせてお互いのネジ溝２６ａ・２８ａを係合させて固定するのである。
なお、袋体３０の固定方法は以上のものに限定されるものではなく、簡単に着脱作業が行えて、確実に保持できるものであれば嵌合する等の別方法であってもよい。
【００３２】
また、このように着脱自在に備える袋体３０は図１における脱着可能なカバー体１１の内部に収納されており、袋体３０内部に堆肥がいっぱい溜まった場合にも、ケーシング１０自体を外すことなくカバー体１１を外すだけで袋体の付替えを行うことができるのである。
【００３３】
このように、オーバーフロー口１ａに袋体着脱機構を設け、袋体を着脱自在に固定可能としたので、オーバーフローした堆肥を袋体に取り込んで、菜園に持ち出したり、保管したりする場合にも、袋体ごと移動することができる。このためオーバーフローした堆肥を簡単且つ安価に処理することができるのである。
【００３４】
次に、投入蓋１２の構造について説明する。
図９は投入蓋の構成を示す斜視図、図１０は投入蓋の構成を平面図であり（ａ）は従来の投入蓋の空気の流れを示す図、（ｂ）は本実施例の投入蓋の空気の流れを示す図である。図１１は別実施例の投入蓋の構成を示す平面図である。
図９に示すように、投入蓋１２は発酵処理槽１へ生ゴミを投入する際に開閉される蓋体であるが、本発明の生ゴミ処理機９には、該投入蓋１２の裏側（閉じた際の発酵処理槽側）に平面視略「し」字状の結露防止板２７を固設している。
結露防止板２７は吸気側４３と排気側４４とを仕切るためのプレート状に構成して遮蔽板として機能するものであり、吸気側４３と排気側４４の間から略直径方向に延設して、端部は排気側４４に曲げて発酵処理槽１内面との間に空間を設けている。前記吸気側４３は脱臭器２に設けた吸気口２ａが配される側であり、吸気口２ａから発酵処理槽１内部へ吸気するものである。また、排気側４４は脱臭器２の排気取り込み口と連通しており、臭気を含んだ発酵処理槽１内部の空気を排気側４４から脱臭器２へ取り込むようにしている。
【００３５】
図１０（ａ）に示すように従来構成では結露防止板を備えておらず、吸気側４３から排気側４４へ空気が流れる際に、吸気側４３から排気側４４へ直線的に空気が流れ、投入蓋１２裏側全面に行き届かず、空気が循環しない投入蓋１２裏面の前部側に結露が生じることがあったのである。そして、結露を防止するためには風量を上げる等の対処法が考えられるが、風量を上げた場合、臭気が外部へ漏れ出し易くなり、脱臭器に備える排気ファンを大きくする必要性も生じてくるのである。
【００３６】
しかし、図１０（ｂ）に示すように結露防止板２７を備えた投入蓋１２を使用した場合においては、結露防止板２７が吸気側４３と排気側４４とを仕切ることで、直線的な風の流れを遮って投入蓋１２の裏側全面に空気が流れるよう作用するのである。
このため、従来構成において結露が生じ易かった投入蓋１２裏側の前部側にも空気が循環して結露の発生を防止できるのである。また、このように結露を防止できることで、発酵処理槽１内の温度や湿度を均一にし、汚れを防止するとともに、風量を低減することができるため、脱臭器に内設される排気ファンを小型なものにすることができる。さらに、結露が生じないため生ゴミ処理機を清潔に保つことができ、使用寿命の向上にも繋がるものである。
【００３７】
なお、図１１に示すように、結露防止板１２７を吸気口の中心付近に配置して、吸気側４３の吸気口を二分するようにしてもよい。つまり、吸気側４３より吸入された空気をその入口側で二分することによって、風の流れを二通りに分割して、空気をより広範囲に巡らせることができる。このため、空気の循環性が向上し、結露をより確実に防止することができるのである。
【００３８】
次に、生ゴミ処理機９が備える発酵処理槽１内の臭気流出低減機構について説明する。
図１２は臭気流出低減機構を示す概略図である。
従来構成の生ゴミ処理機においては、投入蓋１２を開閉する際に、発酵処理槽１内の臭気が外部に流出して、生ゴミ処理機を屋内で使用している場合等、室内に臭気が篭り不快感をもたらすものであった。
そこで、本発明の生ゴミ処理機においては、脱臭器２に内設する排気ファン４６により、投入蓋１２開閉時に強制的に発酵処理槽１内の臭気を脱臭器２へ取り込むようにして、臭気を生ゴミ投入口１０ｂから直接外部に漏らさない構成としたものである。
【００３９】
図１２に示すように、脱臭器２には発酵処理槽から臭気を取り込む排気吸入通路４５が連設されて、排気ファン４６にて該排気吸入通路４５より取り込んだ臭気はヒータ４７等で加熱されて分解脱臭され、加熱されて高温になった空気は希釈口４８から取り込む外気で冷ますようにしている。
なお、希釈口４８からは希釈空気を常に脱臭器２内部へ送り込むようにしており、排気吸入通路４５から一度に取り込める臭気の量には制限があるものである。
脱臭器２上には希釈口閉鎖板５０をスライド自在に設けており、該希釈口閉鎖板５０と投入蓋１２とをワイヤー４９等で連動させて、投入蓋１２の開閉時に希釈口閉鎖板５０が脱臭器２上をスライドして希釈口４８を開閉できるようにしている。
【００４０】
このように構成される臭気流出低減機構では、投入蓋１２が開いた状態では希釈口４８を閉じる位置に希釈口閉鎖板５０を摺動し、また、投入蓋１２が閉じた状態では希釈口４８を開口させる位置に希釈口閉鎖板５０を摺動するのである。
つまり、投入蓋１２を開けた状態において、希釈口４８を塞ぐことで、希釈空気が吸入されないため、排気吸入通路４５から脱臭器２内部へ取り込める臭気の量が増加するので、生ゴミ投入口１０ｂから漏れ出す臭気の流出を低減することができるのである。逆に、投入蓋１２を閉じた状態においては、希釈口４８を塞ぐことはないので、希釈空気を十分に取り込むことができるのである。
【００４１】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【００４２】
即ち、請求項１に示す如く、縦軸型の撹拌爪軸を軸心位置に有する発酵処理槽を内設する生ゴミ処理機であって、前記発酵処理槽を円筒状に成形するとともに、発酵処理槽の中心軸を生ゴミ処理機のケーシングに対して鉛直方向より所定角度傾けて配置したので、
撹拌爪軸が横軸型のものに比してコンパクトにできるため生ゴミ処理機の小型化を図ることができる。また、槽内の処理物を一様に撹拌することが可能となり、投入物の取り込みもよくなるものである。
【００４３】
請求項２に示す如く、前記発酵処理槽の軸心位置に、撹拌爪軸と、該撹拌爪軸に巻回される螺旋状のスクリューと、該スクリューを被包する螺旋カバーと、から構成される破砕装置を設けたので、
処理物の破砕作用が向上し、槽内の処理物を一様に撹拌すること可能となり、投入物の取り込みがよくなるものである。
【００４４】
請求項３に示す如く、請求項１または請求項２に記載の生ゴミ処理機であって、傾けて配置した発酵処理槽とケーシングの間に形成される空間に脱臭器を配置したので、
デッドスペースを有効利用することができ、生ゴミ処理機の小型化を図ることができる。
【００４５】
請求項４に示す如く、前記傾けて配置した発酵処理槽の上面の下端近傍における上部側面に、処理後の堆肥を外部へ排出するオーバーフロー口を設けたので、処理途中の生ゴミがオーバーフローして出て行くことがなく、処理後の堆肥のみを排出することができる。そして、オーバーフロー口下方のケーシングとの間のデッドスペースをオーバーフローした堆肥の収納部とすることができる。
【００４６】
請求項５に示す如く、前記オーバーフロー口に袋体着脱機構を設け、袋体を着脱自在に固定可能としたので、
オーバーフローした堆肥を袋体に取り込んでゴミとして廃棄する場合にも、袋体ごと投棄することができる。また、オーバーフローした堆肥を簡単且つ安価に処理することができる。
【００４７】
請求項６に示す如く、前記袋体着脱機構は、オーバーフロー口に設けたホース状のオーバーフロー受けと、該オーバーフロー受けの先端部に着設したネジ溝を有する蓋体と、袋体の口部側を保持する口抑えと、で構成したので、
袋体を容易に脱着することができ、オーバーフローした堆肥を手を汚さず簡単に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】生ゴミ処理機の外観を示す斜視図。
【図２】ケーシング内の構成を示す斜視図。
【図３】ケーシング内の構成を示す後部側斜視図。
【図４】発酵処理槽内部の構成を示す斜視図。
【図５】同じく拡大図。
【図６】別実施例の発酵処理槽内部の構成を示す概略断面図。
【図７】発酵処理槽の構成を示す生ゴミ処理機の概略側面図。
【図８】袋体着脱機構を示す斜視図。
【図９】投入蓋の構成を示す斜視図。
【図１０】投入蓋の構成を平面図。
【図１１】別実施例の投入蓋の構成を示す平面図。
【図１２】臭気流出低減機構を示す概略図。
【符号の説明】
１ 発酵処理槽
２ 脱臭器
９ 生ゴミ処理機
１０ ケーシング
１５ 破砕装置
２０ 撹拌爪軸
２１ 螺旋カバー
２２ スクリュー
２３ 撹拌羽根[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a technology of a garbage disposal machine that ferments and decomposes garbage discharged from a home kitchen or the like to form a compost, and particularly relates to a structure of a fermentation treatment tank installed in the garbage disposal machine.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a technology related to a garbage disposer for fermenting and decomposing garbage discharged from a home kitchen or the like has been known. Such a garbage disposer is equipped with a fermentation treatment tank inside, and garbage and fermentation bacteria are put into this fermentation treatment tank and stirred to promote fermentation of garbage and remove water. The amount is reduced, and composting is performed by fermentation decomposition treatment of fermenting bacteria.
In this type of garbage disposal machine, the periphery of the fermentation treatment tank, which is a container, is covered with an outer frame, and a stirring claw shaft is inserted horizontally in the upper, lower, left, and right central portions of the fermentation treatment tank, and horizontally suspended. The agitation was performed by implanting a nail on the shaft and rotating it in the fermentation treatment tank.
In addition, in contrast to the structure having a horizontal axis-type stirring claw axis as described above, the stirring claw axis in the fermentation treatment tank has a vertical axis type, thereby improving the stirring efficiency of the contents with a small stirring structure. This technique is a known technique (for example, see Patent Document 1).
[0003]
Also, conventionally, a technique has been known in which compost produced by a fermentation decomposition treatment is discharged from an overflow port opened at a predetermined position in a fermentation treatment tank (for example, see Patent Document 2). The compost discharged from the overflow port is received by a discharge tray or a discharge cassette via a discharge shooter or the like.
[0004]
[Patent Document 1]
JP 2002-263620 A [Patent Document 2]
JP-A-2002-28620 [0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional garbage disposal machine, for example, when the agitating claw shaft is a horizontal axis type, the fermentation treatment tank needs to be horizontally long and the garbage input port needs to be formed in a rectangular shape. Difficult to do. In addition, when the agitating claw shaft is of the vertical axis type, it is suitable for miniaturization, but the processed material is hard to be stirred on the upper side by gravity, and the stirring performance is inferior to that of the horizontal axis type. It is.
The compost produced by the fermentation decomposition process is discharged to the outside through the overflow port.The discharged compost is received on a discharge case or a discharge cassette, and is discharged to the discharge case or the discharge cassette. Although it is effective to use the compost as it is for fields and gardening as it is, when it is disposed of as garbage, it has to be transferred to another container or bag, which is a laborious work.
[0006]
In view of the above problems, in the present invention, while reducing the size of the fermentation treatment tank, the technology of a garbage disposal machine capable of improving the stirring performance as compared with a normal fermentation treatment tank having a vertical axis of a stirring claw shaft. I will provide a. In addition, the present invention also provides a technique for easily and inexpensively disposing of compost discharged from the overflow port.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
[0008]
That is, according to claim 1, a garbage disposal machine internally provided with a fermentation treatment tank having a vertical axis-type stirring claw shaft at an axial center position, wherein the fermentation treatment tank is formed into a cylindrical shape and the fermentation treatment is performed. The central axis of the tank is arranged at a predetermined angle with respect to the vertical direction with respect to the casing of the garbage disposer.
[0009]
In claim 2, at the axial position of the fermentation treatment tank, a stirring claw shaft, a spiral screw wound around the stirring claw shaft, and a spiral cover enclosing the screw are provided. A crushing device is provided.
[0010]
According to a third aspect, in the garbage disposer according to the first or second aspect, a deodorizer is disposed in a space formed between the fermentation treatment tank and the casing that are disposed at an angle.
[0011]
According to a fourth aspect of the present invention, an overflow port for discharging the treated compost to the outside is provided on an upper side surface near the lower end of the upper surface of the fermentation tank disposed at an angle.
[0012]
According to a fifth aspect, a bag body attaching / detaching mechanism is provided at the overflow port so that the bag body can be detachably fixed.
[0013]
In claim 6, the bag body attaching / detaching mechanism includes a hose-like overflow receiver provided at an overflow port, a lid body having a screw groove provided at a tip end of the overflow receiver, and a mouth side of the bag body. And a mouth hold to hold.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of the invention will be described.
1 is a perspective view showing the appearance of the garbage disposer, FIG. 2 is a perspective view showing the configuration inside the casing, FIG. 3 is a rear perspective view showing the configuration inside the casing, and FIG. 4 is a configuration inside the fermentation treatment tank. FIG. 5 is an enlarged view of the same, FIG. 6 is a schematic sectional view showing the internal configuration of a fermentation tank of another embodiment, and FIG. 7 is a schematic side view of a garbage disposal machine showing the configuration of the fermentation tank. 8 is a perspective view showing a bag body attaching / detaching mechanism.
[0015]
First, the overall configuration of the garbage processing machine according to the present invention will be described.
As shown in FIG. 1 to FIG. 3, the garbage disposal machine 9 includes a vertical cylindrical fermentation treatment tank 1 in a casing 10, and a deodorizer 2 is arranged on an upper rear side of the fermentation treatment tank 1. A controller 3 is provided below the deodorizer 2.
[0016]
The casing 10 has a box-like shape in which a side wall is erected from a bottom portion 10a serving as a base and an upper portion is opened, and in plan view, a front portion is formed in a substantially semicircular shape and a rear portion is formed in a substantially square shape. The casing 10 is made of a synthetic resin, aluminum or magnesium alloy, stainless steel, or the like to reduce the weight, and in the case of a synthetic resin, is easily molded by injection molding or the like. Further, a detachable cover body 11 is provided on a front side wall of the casing 10, and the cover body 11 is fixed in a state of protruding outward from the side wall of the casing 10.
[0017]
The upper open part of the casing 10 is a garbage input port 10b, which is closed by an input lid 12, and the input lid 12 pivotally supports a rear side edge and is rotatable vertically. In the closed state, it is lowered forward, and when opened, the input lid 12 is greatly opened to facilitate inputting. A display / operation panel 13 is attached to the rear side of the upper surface of the casing 10 so that operations such as start, stop, and setting of the fermentation and pulverization processing, and display of time and the state of garbage can be performed. I have. The display / operation panel 13 is connected to the controller 3 provided in the garbage disposal machine 9 so that a motor for driving the stirring claw shaft 20 and the like, a fan, a heater, and the like can be controlled.
[0018]
Further, inside the casing 10, the cylindrical fermentation treatment tank 1 is erected in a state where it is slightly inclined from the vertical direction (in this embodiment, the rotation axis is inclined forward), and the upper side of the rear part of the fermentation treatment tank 1 A deodorizer 2 having a cylindrical shape is provided horizontally, and a controller 3 is disposed below the rear part of the fermentation treatment tank 1 to effectively use the empty space on the rear part.
An overflow port 1a is provided at a position slightly lateral to the front end of the upper part of the fermentation treatment tank 1 (upper diagonally forward position), and a hose-shaped overflow receiver 14 is attached to the overflow port 1a. The overflow port 1a is an opening provided in the fermentation tank 1 and serves as an outlet for compost produced by processing in the fermentation tank 1. A disposable and easy-to-handle bag, such as a plastic bag, is detachably attached to the opening end of the overflow receiver 14. The configuration around the overflow port 1a will be specifically described later in detail.
[0019]
The deodorizer 2 is of a thermal catalyst type, and internally has a heater, a platinum catalyst, a heat exchanger and the like (not shown). The deodorizer 2 communicates with the fermentation tank 1 through two communication ports. One of the communication ports is a vent for sending outside air into the fermentation tank 1, and the other is air in the fermentation tank 1. Is a ventilation port for sending to the deodorizer 2. Further, the deodorizer 2 is provided with an intake port 2a for sucking outside air and sending it into the fermentation treatment layer 1, and a dilution port 2b for sucking dilution air. The dilution port 2b supplies outside air to the inside of the deodorizer 2, and lowers the temperature of the exhaust gas which has become high in temperature.
[0020]
The exhaust side of the deodorizer 2 communicates with a dustproof case 31. A dustproof filter 32 is provided inside the dustproof case 31 to remove dust generated from the fermentation tank 1 and the deodorizer 2. I am trying to do it. A plurality of holes 31a are formed in the lower portion of the dustproof case 31, and the exhaust gas passing through the dustproof filter 32 is discharged from the holes 31a to the outside of the garbage disposer.
[0021]
Next, the internal configuration of the fermentation treatment tank 1 will be described with reference to FIGS.
Inside the fermentation tank 1, a crushing device 15 is provided coaxially with the fermentation tank 1. The crushing device 15 is fixedly wound around a cylindrical spiral cover 21 provided with a plurality of oblique cuts 21 a, a stirring claw shaft 20 erected on the axis of the spiral cover 21, and a stirring claw shaft 20. And a stirring blade 23 fixed to the lower end side of the stirring claw shaft 20. The lower end of the stirring claw shaft 20 is connected to a drive shaft of a stirring motor 25 via a power transmission mechanism such as a gear, and the stirring claw shaft 20 is rotatable using the stirring motor 25 as a driving unit.
[0022]
The upper end of the spiral cover 21 is fixed to a support plate 36, and both ends of the support plate 36 are fixed to the upper inner wall surface of the fermentation tank 1, and the lower surface of the support plate 36 is fixed. The spiral cover 21 is fixed so that it does not rotate in conjunction with the stirring claw shaft 20. A hole 36a is formed in the center of the support plate 36, and the upper end of the stirring claw shaft 20 is inserted through the hole 36a. The stirring claw shaft 20 is rotatably supported by the hole 36a. I have.
[0023]
The screw 22 has substantially the same length in the vertical direction as the spiral cover 21, is enclosed by the spiral cover 21, and has the stirring claw shaft 20 as a central axis. When the stirring claw shaft 20 rotates, the screw 22 It acts to agitate the processed material upward.
The stirring blade 23 extends vertically below the stirring claw shaft 20 in the axial direction, and has an upper end (vertical end) on an outer end (an end opposite to the stirring claw shaft) of the stirring blade 23. A stirring rod 24 protruding in the direction is provided. In other words, one end of the stirring blade 23 is fixed to the stirring claw shaft 20 between the lower part of the spiral cover 21 and the bottom of the fermentation treatment tank 1 below the screw 22, and is disposed in a radial direction parallel to the bottom surface of the fermentation treatment tank 1. You. The stirring rod 24 is disposed between the outer surface of the spiral cover 21 and the inner surface of the fermentation treatment tank 1. Then, the stirring blade 23 is configured to have a “H” shape in cross section, and takes in the processed material from the lower part of the spiral cover 21 into the spiral cover 21 while stirring the processed material collected on the lower side in the fermentation tank 1. Thus, the processed material inside the fermentation treatment tank 1 is made to convect up and down.
[0024]
In addition, crushing receiving teeth 37 are provided on the lower surface inside the fermentation treatment tank 1, and crushing teeth 39 are projected downward from the lower surface of the stirring blade 23, and these receiving teeth 37 and crushing teeth 39 are connected to the stirring claw shaft 20. Can be crossed by the rotation of, to enhance the crushing action of the processed material.
That is, as shown in FIG. 6, crushing receiving teeth 37 having a substantially U-shaped cross section are fixed on the lower surface of the fermentation treatment tank 1, and pass between the receiving teeth 37 (crossing). The crushing teeth 39 protrude from below the stirring blade 23 in such a manner. In other words, the crushing teeth 39 protrude downward from the lower surface of the stirring blade 23, and the crushing receiving teeth 37 protrude upward from the lower surface of the fermentation treatment tank 1 in the vicinity of the rotation locus that does not contact the crushing teeth 39. Thus, when the stirring claw shaft 20 rotates, the processed material is cut when the crushing teeth 39 pass near the receiving teeth 37, and a crushing action occurs. The crushing teeth 39 and the receiving teeth 37 may be attached to either the lower surface of the fermentation tank 1 or the lower surface of the stirring blade 23, and the shape and number thereof are not limited.
[0025]
Further, in the configuration in which the crushing receiving teeth 37 and the crushing teeth 39 are provided as described above, the crushing receiving teeth 37 are provided with a moisture sensor and connected to a control device or the like (not shown) via the harnesses 41, that is, It is also possible to control the moisture by calculating the resistance value between the two by using the crushing receiving teeth 37 as a detecting piece and measuring and calculating the resistance value between them to determine the moisture value contained in the processed material.
That is, since the water sensor and the crushing device are usually provided separately, the number of components may increase in design, but in this embodiment, the water sensor is connected to the harness to connect the crushing device to the harness. By detecting the value and controlling the number of revolutions of the stirring claw shaft 20 and the fan, etc., it is possible to achieve both the crushing function and the moisture sensor function, and the number of parts originally required is reduced, and the number of parts is reduced. Can be achieved.
[0026]
Here, the configuration of the fermentation treatment tank 1 according to the present invention will be described.
As shown in FIG. 7, the fermentation treatment tank 1 on which the garbage disposer of the present invention is mounted has a vertical axis type stirring claw shaft, the bottom of the casing 10 is a horizontal plane, and the bottom is in a direction perpendicular to this horizontal plane. They are arranged with a predetermined angle of inclination. That is, the stirring claw axis, which is the central axis of the fermentation treatment tank 1, is disposed at a predetermined angle with respect to the vertical direction. In the present embodiment, the inclination angle of the fermentation treatment tank 1 is set to be inclined forward by 10 °.
In the conventional configuration, a garbage disposer having a horizontal axis type stirring claw shaft is generally used, and this type of garbage disposal machine requires bearings at both ends of the stirring claw shaft, and the structure is complicated. , And the input port became larger, resulting in compactness. A garbage disposer having a vertical axis type stirring claw shaft is also disclosed in the known literature, but in this type of garbage disposer, compactness can be improved as compared with a horizontal axis type. However, it is difficult to stir the processed material up and down with a stirring blade or the like disposed inside the stirred processing tank, and there is a problem that the input material remains on the upper side of the processed material and the stirring process cannot be sufficiently performed. Was something.
[0027]
In contrast to such a conventional garbage disposer, the fermentation treatment tank 1 mounted on the garbage disposer of the present invention is disposed at a predetermined angle inside the casing 10, so that the horizontal axis type and the vertical axis type are different. You can take advantage of each of these.
In other words, since the basic structure of the fermentation treatment tank is a longitudinal axis type fermentation treatment tank, it is formed in a cylindrical shape, and it is not necessary to provide bearings at both ends of the stirring claw shaft. Further, since the cylindrical and vertical axis type fermentation treatment tank 1 is arranged at an angle, it is possible to suppress a decrease in the stirring performance which is a problem of the vertical axis type.
[0028]
The stirring operation of the fermentation tank 1 will be described. As described above, the processed material is crushed by the crushing device 15 such as the screw 22 and the stirring blade 23 provided in the fermentation tank 1 and lifted upward by the rotation of the screw 22. The fermentation tank 1 can be dropped to the outside of the spiral cover 21 to cause convection, and since the fermentation tank 1 is arranged at an angle, the input material can be easily guided to the lower side of the fermentation tank 1, and the entire processed object can be removed. Stir evenly. In addition, it is easy to be taken into the crushing device 15, and the improvement of the crushing effect is expected.
[0029]
Furthermore, by arranging the cylindrical fermentation treatment tank at an angle, a space (dead space) is created in the rear upper portion between the inside of the casing 10 of the garbage disposal and the fermentation treatment tank. However, since the deodorizer 2 and the controller 3 are provided in the dead space, the compactness can be maintained without increasing the size of the garbage disposal machine 9 itself. In addition, since a dead space also occurs in the lower front part of the casing 10, the deodorizer 2 can be arranged in this dead space.
[0030]
Next, a configuration around the overflow port 1a will be described with reference to FIG.
In the upper outer periphery of the fermentation treatment tank 1, the lower side of the fermentation treatment tank 1 arranged at an angle, that is, the side surface near the lowermost part of the upper surface of the fermentation treatment tank 1, is processed and generated in the fermentation treatment tank 1. An overflow port 1a for discharging compost to the outside is provided.
The overflow port 1a is a rectangular opening opened on the upper side surface of the fermentation treatment tank 1, and a hose-shaped overflow receiver 14 is attached to the overflow port 1a. At the end opposite to the overflow port 1a of the overflow receiver 14, a cylindrical locking member 26 having a screw groove 26a is fixed, and a bag 30 made of vinyl or the like is detachably attached to the locking member 26. It can be fixed.
[0031]
The bag body 30 is provided with an opposing locking member 28 on the opening side, and is attached to the locking member 26 on the overflow receiver 14 side so as to sandwich the bag body. The opposite locking member 28 is formed in a cylindrical shape, is designed to have a slightly larger diameter than the locking member 26, and is provided with a screw groove 28 a so as to be fixed to the locking member 26.
When the bag body 30 is attached to the overflow receiver 14, the opening side of the bag body 30 is passed through the inside of the facing locking tool 28, and the screw grooves 26a are engaged with the locking tool 26 as they are. It is fixed.
The method of fixing the bag body 30 is not limited to the above method, but may be another method such as fitting, as long as it can be easily attached and detached and can be securely held.
[0032]
Further, the bag body 30 provided detachably as described above is housed inside the detachable cover body 11 in FIG. 1, and even when the compost is fully accumulated inside the bag body 30, the casing 10 itself can be removed. Instead, the bag can be replaced simply by removing the cover 11.
[0033]
As described above, since the bag body attaching / detaching mechanism is provided at the overflow port 1a and the bag body can be detachably fixed, the overflowed compost is taken into the bag body and is taken out to the vegetable garden or stored. The entire bag can be moved. For this reason, the overflowing compost can be treated simply and inexpensively.
[0034]
Next, the structure of the charging lid 12 will be described.
9 is a perspective view showing the configuration of the charging lid, FIG. 10 is a plan view of the configuration of the charging lid, (a) is a diagram showing the flow of air in the conventional charging lid, and (b) is a charging lid of the present embodiment. It is a figure which shows the flow of air. FIG. 11 is a plan view showing a configuration of a charging lid according to another embodiment.
As shown in FIG. 9, the charging lid 12 is a lid that is opened and closed when the raw garbage is charged into the fermentation treatment tank 1. On the fermentation treatment tank side when closed), a dew-prevention plate 27 having a substantially "shi" shape in plan view is fixed.
The dew condensation preventing plate 27 is formed in a plate shape for partitioning the intake side 43 and the exhaust side 44 and functions as a shielding plate, and extends substantially diametrically from between the intake side 43 and the exhaust side 44. The end portion is bent toward the exhaust side 44 to provide a space between the end portion and the inner surface of the fermentation treatment tank 1. The intake side 43 is a side on which the intake port 2a provided in the deodorizer 2 is arranged, and is configured to intake air from the intake port 2a into the fermentation treatment tank 1. Further, the exhaust side 44 communicates with the exhaust intake port of the deodorizer 2, so that the air inside the fermentation treatment tank 1 containing the odor is taken into the deodorizer 2 from the exhaust side 44.
[0035]
As shown in FIG. 10A, the conventional configuration does not include the dew condensation preventing plate, and when the air flows from the intake side 43 to the exhaust side 44, the air linearly flows from the intake side 43 to the exhaust side 44, Dew condensation sometimes occurred on the front side of the rear surface of the input lid 12 where the air did not reach the entire rear side of the input lid 12 and air did not circulate. In order to prevent dew condensation, measures such as increasing the air volume are conceivable.However, when the air volume is increased, the odor easily leaks to the outside, and it is necessary to increase the size of the exhaust fan provided in the deodorizer. It is coming.
[0036]
However, when the charging lid 12 provided with the dew condensation prevention plate 27 is used as shown in FIG. 10B, the dew condensation prevention plate 27 separates the intake side 43 and the exhaust side 44 so that a linear wind is prevented. And acts so that air flows over the entire rear surface of the charging lid 12.
For this reason, it is possible to prevent the occurrence of dew condensation by circulating the air also to the front side on the back side of the charging lid 12 where the dew condensation easily occurs in the conventional configuration. In addition, since dew condensation can be prevented in this way, the temperature and humidity in the fermentation treatment tank 1 can be made uniform, dirt can be prevented, and the air volume can be reduced. Therefore, the exhaust fan provided in the deodorizer can be reduced in size. It can be something. Further, since no dew condensation occurs, the garbage disposer can be kept clean, which leads to improvement of the service life.
[0037]
In addition, as shown in FIG. 11, the dew condensation preventing plate 127 may be arranged near the center of the intake port, and the intake port on the intake side 43 may be divided into two. That is, by dividing the air taken in from the intake side 43 into two at the inlet side, the flow of the wind can be divided into two ways and the air can be circulated over a wider range. For this reason, air circulation is improved, and dew condensation can be more reliably prevented.
[0038]
Next, the odor outflow reduction mechanism in the fermentation treatment tank 1 provided in the garbage disposal machine 9 will be described.
FIG. 12 is a schematic diagram showing the odor outflow reduction mechanism.
In the conventional garbage disposer, when the input lid 12 is opened and closed, the odor in the fermentation treatment tank 1 flows out to the outside, and when the garbage disposer is used indoors, etc. Lingering and causing discomfort.
Therefore, in the garbage disposer of the present invention, the odor in the fermentation tank 1 is forcibly taken into the deodorizer 2 by the exhaust fan 46 provided in the deodorizer 2 when the charging lid 12 is opened and closed. Is not leaked directly from the garbage inlet 10b to the outside.
[0039]
As shown in FIG. 12, an exhaust suction passage 45 for taking in odor from the fermentation treatment tank is connected to the deodorizer 2, and the odor taken from the exhaust suction passage 45 by the exhaust fan 46 is heated by a heater 47 or the like. The air which has been decomposed and deodorized and heated to a high temperature is cooled by the outside air taken in from the dilution port 48.
Note that the dilution air is always fed into the deodorizer 2 from the dilution port 48, and the amount of odor that can be taken in at one time from the exhaust suction passage 45 is limited.
A dilution port closing plate 50 is slidably provided on the deodorizer 2, and the dilution port closing plate 50 and the loading lid 12 are linked with each other by a wire 49 or the like so that the dilution port closing plate 50 is opened and closed when the loading lid 12 is opened and closed. Slides on the deodorizer 2 so that the dilution port 48 can be opened and closed.
[0040]
In the odor outflow reducing mechanism configured as described above, the dilution port closing plate 50 is slid to the position where the dilution port 48 is closed when the loading lid 12 is open, and the dilution port 48 is closed when the loading lid 12 is closed. The dilution port closing plate 50 is slid to the position where the opening is made.
That is, since the dilution air is not sucked in by closing the dilution port 48 with the charging lid 12 opened, the amount of odor that can be taken into the deodorizer 2 from the exhaust suction passage 45 increases. It is possible to reduce the outflow of the odor that leaks out of the tank. Conversely, when the charging lid 12 is closed, the dilution port 48 is not closed, so that the dilution air can be sufficiently taken in.
[0041]
【The invention's effect】
The present invention is configured as described above, and has the following effects.
[0042]
That is, as shown in claim 1, a garbage disposer in which a fermentation treatment tank having a vertical axis type stirring claw shaft at an axial center is provided, wherein the fermentation treatment tank is formed into a cylindrical shape and fermentation is performed. Since the central axis of the treatment tank was inclined at a predetermined angle from the vertical direction with respect to the garbage disposal machine casing,
Since the stirring claw shaft can be made more compact than that of the horizontal shaft type, the size of the garbage disposer can be reduced. In addition, it is possible to uniformly agitate the processed material in the tank, and the intake of the input material is improved.
[0043]
As shown in claim 2, at an axial position of the fermentation treatment tank, a stirring claw shaft, a spiral screw wound around the stirring claw shaft, and a spiral cover enclosing the screw. Crushing equipment,
The crushing action of the processed material is improved, the processed material in the tank can be uniformly stirred, and the intake of the input material is improved.
[0044]
As shown in claim 3, in the garbage disposer according to claim 1 or claim 2, since the deodorizer is disposed in a space formed between the fermentation treatment tank and the casing that are disposed at an angle,
The dead space can be effectively used, and the size of the garbage disposer can be reduced.
[0045]
As described in claim 4, an overflow port for discharging the compost after treatment to the outside is provided in the upper side surface near the lower end of the upper surface of the fermentation tank disposed at an angle, so that the garbage in the middle of the treatment overflows. Only the compost after treatment can be discharged without leaving. The dead space between the casing and the casing below the overflow port can be used as a storage section for compost that has overflowed.
[0046]
As described in claim 5, a bag body attaching / detaching mechanism is provided at the overflow port so that the bag body can be detachably fixed.
Even when the overflowed compost is taken into a bag and discarded as garbage, the bag can be dumped together. Further, the compost overflowing can be easily and inexpensively treated.
[0047]
According to a sixth aspect of the present invention, the bag body attaching / detaching mechanism includes a hose-like overflow receiver provided at an overflow port, a lid body having a screw groove provided at a tip end of the overflow receiver, and a mouth side of the bag body. The mouth hold and the
The bag can be easily attached and detached, and the overflowed compost can be easily treated without soiling the hands.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing the appearance of a garbage disposal machine.
FIG. 2 is a perspective view showing a configuration inside a casing.
FIG. 3 is a rear perspective view showing a configuration inside a casing.
FIG. 4 is a perspective view showing a configuration inside a fermentation treatment tank.
FIG. 5 is an enlarged view of FIG.
FIG. 6 is a schematic sectional view showing the configuration inside a fermentation treatment tank of another embodiment.
FIG. 7 is a schematic side view of a garbage processing machine showing a configuration of a fermentation treatment tank.
FIG. 8 is a perspective view showing a bag body attaching / detaching mechanism.
FIG. 9 is a perspective view showing a configuration of a charging lid.
FIG. 10 is a plan view showing a configuration of a charging lid.
FIG. 11 is a plan view showing a configuration of a charging lid according to another embodiment.
FIG. 12 is a schematic diagram showing an odor outflow reduction mechanism.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 1 fermentation treatment tank 2 deodorizer 9 garbage disposal machine 10 casing 15 crushing device 20 stirring claw shaft 21 spiral cover 22 screw 23 stirring blade
