JP2004252614A - メールチャットシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子メールを送信して投稿することにより、複数のユーザーからの投稿を一括して配信するメールチャットシステムシステムの提供。
【解決手段】複数のユーザーからなるユーザーグループに属するユーザーの電子メールアドレスを含むユーザー情報を記憶するユーザー情報記憶手段と、ユーザー携帯端末から送信されたコマンドに基づき、ユーザーに対するチャットメール配信を制御するチャットメール制御手段と、ユーザー携帯端末装置から送信された電子メールをユーザーグループごとに記憶する電子メールデータベースと、電子メールデータベースに記憶された電子メールに含まれるデータを、所定条件に従い抽出し、配信されるチャットメールを生成し、ユーザーグループに属する所定のユーザーに配信するチャットメール配信手段とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】複数のユーザーからなるユーザーグループに属するユーザーの電子メールアドレスを含むユーザー情報を記憶するユーザー情報記憶手段と、ユーザー携帯端末から送信されたコマンドに基づき、ユーザーに対するチャットメール配信を制御するチャットメール制御手段と、ユーザー携帯端末装置から送信された電子メールをユーザーグループごとに記憶する電子メールデータベースと、電子メールデータベースに記憶された電子メールに含まれるデータを、所定条件に従い抽出し、配信されるチャットメールを生成し、ユーザーグループに属する所定のユーザーに配信するチャットメール配信手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話などで電子メールを送信して投稿することにより、複数のユーザーからの投稿を一括して配信するメールチャットシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネットやパーソナルコンピュータの普及により、ウェブサイト上での様々なコミュニケーションに利用されている。
その中でも、文字による複数のユーザー間での会話を行うために、リアルタイム性の高いチャットが人気を集めている。
これは、ウェブサイトにおいて、ユーザーがパーソナルコンピュータ等の画面に表示される入力フォームを用いて投稿し、その投稿が追加されて反映されたコンテンツが生成され表示されるという処理を経て、投稿の追加と反映が繰り返されることにより、会話のように次々に投稿が追加されていくというものである。
チャットを利用することにより、たとえば特開2002−24611「情報提供支援サービスシステム」においては、情報提供者または情報受益者が、固有のニックネームを使用し、匿名でサービスを受け、情報提供者または情報受益者が、求める情報または提供できる情報かを、インターネット上で公開する手段(掲示板)と、互いの需要に見合う相手と交渉するための手段(WEB上のメールやチャット)を提供し、情報受益者は情報を受ける前に、このサービスを行う機関に支払いをし、情報提供者は情報を与えた後に、このサービスを行う機関から支払を受けるようにしたシステムが提案され、情報の提供と決済が行えるようにされている。
【0003】
また特開2002−157207「チャットシステム、チャットシステム用サーバ及びチャットシステムの運用方法」においては、チャットサービスにログオンしておけば、他のユーザが現れてチャットが成立する可能性が生じたときに通知されるチャットシステムが提案されている。
ユーザはチャットサービスにログオンするか、ログオン済みのユーザにコールしてすぐチャットを始めたいかを選択し、ログオンするユーザは、チャットを行いたい地域的エリアを選択し、ユーザ情報を入力してログオン手続きをする。また、すぐにチャットしたいユーザは、希望する地域的エリアにどのようなユーザがログオンしているかをチェックし、好みのユーザがあれば、サーバから呼び出してもらう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したチャットシステムはいずれも、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置においてアクセスし、チャットの会話はサーバのプログラムにより生成されるHTMLファイルなどのウェブコンテンツとして表示され閲覧できるものである。
たとえば、携帯電話によるチャットシステムとしては、また特開2002−132694「チャットシステム、それに用いる端末およびサーバ、ならびにチャット方法」においては、リアルタイムに所望の相手方とチャットすることができる、チャットシステム、それに用いる端末およびサーバ、ならびにチャット方法が提案されている。
しかしながら、今日爆発的に普及している携帯電話に代表される携帯端末においては、簡易な言語(C−HTML等)によるコンテンツが用いられ、処理能力や表示方法にも限りがあるばかりではなく、携帯電話会社の違いなどによって対応できるコンテンツのデータ形式などが異なることもあり、パーソナルコンピュータと同様にウェブコンテンツを利用したチャットを行うことは困難である。
【0005】
上記の問題を解決するためには、電子メールの方式を活用して、複数のユーザーの発言を一括して複数同時に配信することにより、メールでのチャットを実現することが考えられる。
特開2002−64530「データ通信方法、および、メール通信サーバ」においては、携帯電話などの携帯端末を利用してメーリングリストを実現することができるシステムが提案されている。この発明は、メーリングリストWebサーバは、会員IDおよび会員の電子メールアドレスを少なくとも記憶する会員DBと、会員の携帯端末装置からの電子メールを蓄積するメールDBと、会員の端末装置からのアクセスに応答して、メールDBに蓄積された、会員からのメールの少なくとも一部に基づき、ウェブコンテンツを生成するコンテンツ生成部と、生成されたウェブコンテンツを端末装置に提示する通信制御部とを有しており、サーバは、端末装置から1以上のメールのダウンロード要求が受理されたときに、要求に関連するメールを、メールDBから取り出して、電子メールにて送信することができるというものである。
しかしながらこの発明は、ウェブメールサーバーにより、ウェブコンテンツとして生成されるものであり、全文を読みたければメール本文を受信するというものである。テーマに関連するメールを検索するステップと、検索により見出されたメールの要点を含むダイジェスト版のウェブコンテンツを生成する内容が記載されているが、配信される電子メールには、複数の会員からのメールでの発言のダイジェスト版はウェブコンテンツとして生成され、配信される電子メールにはウェブコンテンツへのハイパーリンクが挿入されるだけである。したがって、電子メールを受信しただけでは会員同士で交わされる発言内容を読むことができず、これを読むためにはウェブサイトにアクセスしてウェブコンテンツを閲覧しなければならない。
【0006】
日常生活上の親しいメンバー内で日常的に随時起きるトピックについての会話は、同時性が最も重要であり、またその変化するトピックに対する興味の有無が参加者の増減という変化になるため、従来のコミュニケーションシステムでは実現不可能であり、独自のメッセージングシステムが必要となる。
また、同時性を確保するために最適な携帯端末を利用することを前提としたシステムの場合、異なるキャリア・機種・機能による制限のない汎用な通信プロトコルであるSMTPメールのみで完結することが重要である。しかし従来、SMTPメールは、1送信が1メールとなることから、単なるメーリングリストの運用では、各メッセージが単独で配信されるので、会話の連続性を記憶に頼ることになり、再確認のためには以前のメールを個別に開かねばならず煩雑であった。
日常的に行われている複数人数でのおしゃべり的会話を支援するシステムとして、時間を超えた会話の継続性よりも会話の同時性が優先されるため、従来のシステムのように、会話の継続性を考慮した各メッセージの継続的保存およびその提示の仕組みは必要がなく、かわりに会話のスムーズな流れを確保するための、会話の連続性を容易に認知できる仕組みが必要となる。
【0007】
そこで本発明においては、上記の様々な課題を解決し、携帯電話などで電子メールを送信して投稿することにより、複数のユーザーからの投稿を一括して配信するメールチャットシステムを提供することを目的とする。会話の連続性を容易に認知できるようにするために、過去のメッセージおよび一定時間内にシステムに集まる複数の新しいメッセージを、発言者が特定できる様式に加工して1つのメールに束ねて配信する。
これにより、今日爆発的に普及している携帯電話に代表される携帯端末を利用して、処理能力や表示方法においても問題がなく、携帯電話会社の違いなどによって対応できる、ウェブコンテンツを利用したチャットと同様にリアルタイムでの会話を行うことが可能になる。
さらに本発明においては、ユーザー同士がチャットのグループを形成するとともに、クローズドなグループの中で、話に参加したい人だけに配信が行われたり、会話から抜けることを選択できたり、会話が終了したらそのチャットは終了され、またいくつかのチャットを別個に行ったりすることが可能なシステムを提供することを目的とする。メンバーが会話への参加・不参加の意思を表明する際に、会話の連続性を損なうことなく容易に配信開始・配信停止の処理ができるように、メールの件名欄にコマンドを挿入して送信することで実現する。
これにより、友人同士での会話や、社内連絡、業務連絡、その他の様々な場面において場所を問わずに利用することができ、しかもテーマごとにチャットを設定することができる。本発明のシステムを利用することにより、日常の会話の特性と同時性を確保しつつ、場所の共有という制約から解放される。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明においては、
入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等を備える携帯電話等のユーザー携帯端末からの操作により情報処理を行うチャットメールサーバを含み構成されるシステムであって、
複数のユーザーからなるユーザーグループに属するユーザーの電子メールアドレスを含むユーザー情報を記憶するユーザー情報記憶手段と、
ユーザー携帯端末から送信されたコマンドに基づき、ユーザーグループに所属するユーザーに対するチャットメール配信を制御するチャットメール制御手段と、前記のユーザー携帯端末装置から送信された電子メールを、ユーザーグループごとに記憶する電子メールデータベースと、
電子メールデータベースに記憶された電子メールに含まれるデータを、所定条件に従い抽出し、配信されるチャットメールを生成し、ユーザーグループに属する所定のユーザーに配信するチャットメール配信手段とを少なくとも備え、
配信されるチャットメールには、ユーザーグループに属するユーザーを識別するユーザー識別データと、ユーザー識別データに対応する電子メール内容とが、前記の電子メールデータベースに記憶された複数の電子メールから抽出されて挿入され、複数の電子メールに基づきチャットメールとして配信可能にされた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0009】
また、上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明においては、
請求項1に記載の発明において、
前記のユーザー情報記憶手段には、複数のユーザーからなるユーザーグループに属するユーザーのユーザー情報と、ユーザーごとに、チャットメールの配信を受けるか否かを識別する参加フラグが少なくとも記憶される、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0010】
また、上記課題を解決するため、請求項3に記載の発明においては、
請求項1または2のいずれかに記載の発明において、
前記のチャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された参加コマンドに基づき、ユーザーグループに所属するユーザーに対し、送信され電子メールデータベースに記憶されたデータを含むチャットメールを配信する設定処理を行う機能を備えた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0011】
また、上記課題を解決するため、請求項4に記載の発明においては、
請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、
前記のチャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された配信停止コマンドに基づき、ユーザーグループに所属するユーザーに対し、送信され電子メールデータベースに記憶されたデータを含むチャットメールの配信を停止する設定処理を行う機能を備えた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0012】
また、上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明においては、
請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、
前記のチャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された登録呼びかけコマンドを含む電子メールの送信、またはこれに応答したチャットメール投稿用の電子メールアドレスへの投稿により、自動的にユーザー情報がユーザー情報記憶手段に記憶されて参加登録処理を行う機能を備えた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0013】
また、上記課題を解決するため、請求項6に記載の発明においては、
請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、
前記のチャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された電子メールの件名または本文のいずれかに含まれるコマンドを解釈して、当該ユーザーに対するチャットメール配信を制御する機能を備えた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0014】
また、上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明においては、
請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、
前記のチャットメール配信手段は、電子メールデータベースに記憶された電子メールに含まれるデータを、あらかじめ定める所定の時間条件を含む所定条件に従い抽出し、配信されるチャットメールを所定時間ごとに生成し、ユーザーグループに属する所定のユーザーに配信する機能を備えた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0015】
また、上記課題を解決するため、請求項8に記載の発明においては、
請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、
少なくともユーザーグループに属する管理者ユーザーが、ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報の登録・管理権限を備えた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0016】
また、上記課題を解決するため、請求項9に記載の発明においては、
請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、
少なくともユーザーグループに属する管理者ユーザーが、ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザーに対し、チャットメールの参加案内を送信可能にされた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0017】
また、上記課題を解決するため、請求項10に記載の発明においては、
請求項1〜9のいずれかに記載の発明において、
前記のユーザー情報記憶手段には、ユーザーグループに属するユーザーが参加可能なチャットメールを識別するチャット識別情報が記憶され、前記の電子メールデータベースには、ユーザー携帯端末から送信された電子メールがチャット識別情報に対応して記憶され、ユーザーグループに属するユーザーが複数のチャットメールを利用可能にされた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0018】
また、上記課題を解決するため、請求項11に記載の発明においては、
請求項1〜10のいずれかに記載の発明において、
ユーザー情報記憶手段に記憶されるチャット識別情報には、チャットメールごとに設定されたチャットキーなどの認証用データが含まれて記憶される、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0019】
また、上記課題を解決するため、請求項12に記載の発明においては、
請求項1〜11のいずれかに記載の発明において、
配信されるチャットメールには、ユーザーグループに属するユーザーを識別するユーザー識別データと、ユーザー識別データに対応する電子メール内容と、さらにが、チャットメールの登録者数と、現在の参加者ユーザー数とが挿入され、配信可能にされた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明のシステムは、入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等を備える携帯電話等のユーザー携帯端末からの操作により情報処理を行うチャットメールサーバを含み構成されるシステムである。
インターネットに代表される通信手段を介してアクセスするユーザー端末からの操作により情報処理を行うサーバーを含み構成されるシステムである。
図1は、本発明の基本的な構成の一例を示すシステム構成図である。
【0021】
本発明のシステムのサーバーに接続するためのユーザー端末としては、通常、インターネット等に接続可能な携帯電話をはじめとする無線通信端末・携帯情報端末などの端末が用いられる。この他にもユーザー端末には、パーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータ端末をはじめ、インターネットTV、ゲーム機器、テレビ会議システム、その他のネットワーク接続機能を備えた家電製品などの機器を広く含むことができる。携帯電話などの携帯情報端末やコンピュータ端末は、制御手段、記憶手段、入力手段、出力手段、表示手段などを備える。またインターネットに代表されるネットワークに接続し、データの送受信を行う機能を備え、ブラウザや電子メールソフトウェアその他のアプリケーションプログラムや、オペレーティングシステム(OS)を備えることが通常の形態である。
【0022】
サーバーは、インターネットに代表されるネットワークに接続されて備えられ、ネットワークに接続するユーザー端末からアクセスされる。ネットワークには、インターネットをはじめとして、専用線により接続されたネットワーク形態や、企業内LAN、企業間LAN、WANなどの形態を広く含む。またここで用いられる通信回線の形態には、有線通信、無線通信の形態を広く含み、衛星通信や、Bluetoothなどを用いた形態を含む。
【0023】
次に、本発明のサーバーは、後述するチャットメールサーバにより構成されるが、この他にも必要に応じ、アプリケーションサーバー、データベースサーバー、認証サーバー、ウェブサーバー、その他の各種装置により構成することができる。
これらの各サーバーは、物理的に同一の装置に設けられる形態や、物理的に複数の装置からなる形態、あるいはネットワークを介して接続される物理的に複数の装置からなる形態などを含み、機能的に同様の機能が実現されるならば、様々な形態を含む。
【0024】
次に、本発明のシステムは、ユーザー携帯端末端末からアクセスするためのコンテンツデータ及びプログラムを記憶するウェブサーバーを備えることにより、ユーザー登録やユーザー情報の管理、あるいはシステムの説明や利用案内などに利用することができる。
この場合にコンテンツデータには、HTMLファイル、XMLファイルなどのWEB上に表示されるデータファイルや、C−HTMLファイルなどのWEBサイトにアクセス可能な携帯電話等に表示されるデータファイルなどが含まれる。また、これらのファイルに挿入されるなどして表示又は出力される、文字データファイル、音声データファイル、画像データファイル、動画像データファイル、アニメーションデータファイル,その他の様々なコンテンツデータを記憶することができる。
【0025】
初めに、本発明のシステムは、複数のユーザーからなるユーザーグループに属するユーザーの電子メールアドレスを含むユーザー情報を記憶するユーザー情報記憶手段を備えている。
ユーザー認証には様々な認証方法を利用することができるが、代表的な方式としては、ユーザー端末からユーザー登録を行い、コンテンツ配信を受けるためのユーザーIDやパスワードなどが発行される形態が一般的には用いられる。
ユーザー登録される情報としては、氏名、住所、電話番号、決済方法に関する情報、電子メールアドレスなどの情報をサーバーシステムにおいて記憶する。
【0026】
ユーザー情報記憶手段には、複数のユーザーからなるユーザーグループに属するユーザーのユーザー情報と、ユーザーごとに、チャットメールの配信を受けるか否かを識別する参加フラグが少なくとも記憶される。
図2および図3は、ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報と、複数のチャットメールが行われる場合に対応してチャットメールを識別するチャット識別情報の一例を示すデータ模式図である。
ユーザーグループは、本発明のシステムを利用してチャットメールを行うグループである。グループは2人以上のユーザーから構成される。図2においては、Aさん、Bさん、Cさん、Dさんの4名から構成されるユーザーグループの例が示されている。
ユーザー情報記憶手段には、ユーザーIDやユーザー名、ハンドルネーム、電子メールアドレス、パスワードなどが記憶される。
また、ユーザー情報記憶手段には、ユーザーグループに属するユーザーが参加可能なチャットメールを識別するチャット識別情報が記憶され、図3に一例を示すように、チャットメールの管理者と、参加ユーザーとが記憶されている。なお、図5、図6、図7等に示す「チャットメイト」の語は、チャットメールに参加しているユーザーを示し、「参加ユーザー」と同意である。
【0027】
ユーザー情報記憶手段に記憶されるデータの内容やデータベースの構成は、図2および図3において示した一例以外にも、様々な構成を採用することができる。ユーザーごとに、チャットメールの配信を受けるか否かを識別する参加フラグは、図3においてチャットメールごとに管理者ユーザーと参加ユーザーとを記憶する形態を示したが、あるいは図2に一例を示すユーザーごとに、各チャットメールへの参加・不参加を示す参加フラグを記憶してもよい。またその他の方法により識別してもよい。
チャット識別情報としては、図3に一例を示すように、チャットメールID、各チャットメールの名称を示すチャットメール名、チャットメールへの投稿を行うための電子メールアドレスなどが記憶される。
チャットメールへの参加に際しては、ユーザーIDやパスワードによる認証を必要とする形態のほか、チャットメールごとにチャットキーなどの認証用データを用いる形態をとることもできる。
【0028】
ユーザーグループのユーザー情報記憶手段への登録は、初めにあるユーザーが自分のユーザー名や電子メールアドレス等のユーザー情報を登録してチャットメールを開設し、このユーザーグループに参加するユーザーに勧誘の電子メールを送信するなどして募集等することができる。
ユーザーグループへの参加は、参加するそれぞれのユーザーが行うことができる。
また別の好ましい形態によれば、少なくともユーザーグループに属する管理者ユーザーが、ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報の登録・管理権限を備えている。管理者ユーザーが、ユーザーグループに誘いたいユーザー、参加して欲しいユーザーなどを設定し、ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザーに対し、チャットメールの参加案内を送信するなどしてユーザー登録を促す形態などを採用するようにしてもよい。
このような場合にも、ユーザーのニックネームや、パスワード等の認証データ、電子メールアドレスの変更などの管理を、個々の参加ユーザーが行えるようにすることが好ましい。
【0029】
次に本発明のシステムは、ユーザー携帯端末から送信されたコマンドに基づき、ユーザーグループに所属するユーザーに対するチャットメール配信を制御するチャットメール制御手段を備えている。
図4は、チャットメールサーバに対しコマンドを含む電子メールを送信し、これに応答してチャットメール制御手段があらかじめ定められた所定の処理を行う流れを示している。
コマンドは、電子メールのタイトル欄に記載されてもよく、また本文に記載されるものであってもよい。チャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された電子メールの件名または本文のいずれかに含まれるコマンドを解釈して、当該ユーザーに対するチャットメール配信を制御する機能を備えている。記載されたコマンドを抽出し解釈する処理において、あらかじめ定める所定のコマンドの記載方法に従いチャットメール制御手段が処理を行えばよい。
【0030】
図5は、ユーザー携帯端末から送信されるコマンドとその意味する内容の一例を示している。チャットメールの「開設」は、新規に開設する各チャットメールの名称を示すルーム名などを指定して、チャットメールを識別するチャットメール識別情報をチャットメールサーバにおいて新規設定するためのコマンドである。
「登録」は、ユーザーが、チャットメールに参加登録をするためのコマンドである。チャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された登録コマンドに基づき、ユーザーグループに所属するユーザーに対し、送信され電子メールデータベースに記憶されたデータを含むチャットメールを配信する設定処理を行う機能を備えている。
「メンバー」は、チャットメールに参加しているユーザーグループ所属のメンバーを一覧等により確認するためのコマンドである。
「ハロー」コマンドは、開設されたチャットメールの登録ユーザー全員に対し、呼びかけを行うためのコマンドである。
「バイ」コマンドは、チャットメールに参加しているユーザーが参加状態から抜けることにより配信停止されるためのコマンドである。
「ヘルプ」コマンドは、コマンドに関するヘルプや、その他の操作方法などを知るためのコマンドである。
「削除」コマンドは、チャットメールの削除、参加ユーザー(チャットメイト)の削除、チャットメール参加者自身による削除などをするためのコマンドである。
これらのコマンドは一例であって、他にも様々な機能を備えたコマンドを設定し、チャットメール制御手段において、受信したコマンドを解釈して所定の処理を行うように設定しておくことができる。コマンドの種類や、コマンドの名称、コマンドの使用法は一例であって、様々な応用や変形をすることができる。
【0031】
図5においては、コマンドの種類ごとに、チャットメールサーバに対しコマンドを含む電子メールを送信し、これに応答してチャットメール制御手段があらかじめ定められた所定の処理を行う流れを示している。
それぞれの処理において、ユーザー携帯端末に送信される電子メールの具体的な一例を、図6および図7に示している。
チャットメールの開設は、好ましい一例としては、タイトル欄(Subject)にコマンドを記述し、本文にチャットメールのルーム名を記入するなどして送信する。チャットメールサーバにおいて、チャットメール制御手段がコマンドを抽出し、チャットメールIDなどのチャットメール識別情報を設定してユーザー情報記憶手段に記憶するとともに、後述する電子メールデータベースに当該チャットメール識別情報で識別されるチャットメールの記憶領域を設定する。また投稿する電子メールアドレスや、チャットメール参加に際して必要なチャットキーなどを設定する。
設定されたデータなどを含む開設完了の通知を返信する。
【0032】
開設されたチャットメールへの他のユーザーの招待は、管理者ユーザーから、ユーザーグループ所属の他のユーザーに対し送信することが望ましい。
また、ユーザーグループに所属していないユーザーに対し招待の電子メールを送信し、ユーザーグループへの参加登録を行えるようにすることもできる。
招待等されたユーザーは、「登録」コマンドと、チャットキー、自分のニックネームなどを記入するなどして送信する。チャットメールサーバにおいて、チャットメール制御手段がコマンドを抽出し、参加者ユーザーの電子メールアドレスやニックネームなどをユーザー情報記憶手段に記憶する。
【0033】
前述したように、チャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された配信停止コマンドに基づき、ユーザーグループに所属するユーザーに対し、送信され電子メールデータベースに記憶されたデータを含むチャットメールの配信を停止する設定処理を行う機能を通常は備えている。ユーザーグループに所属するユーザーが、電子メールでそれぞれ投稿を行うことにより、これらの複数の投稿を1つにまとめたチャットメール形式の電子メールが、参加者ユーザーには配信される。配信が不要になった場合には、「バイ」コマンドにより配信されないようにすることができる。
【0034】
再度図5を参照すると、初めに管理者ユーザーがチャットメールを行うためのチャットメールを開設し、参加してもらいたいユーザーに登録呼びかけを行い、呼びかけに応答してユーザーがユーザー登録を行いユーザーグループを形成し、参加者ユーザーとなる例が示されている。また、管理者ユーザーからの登録呼びかけに対し、これに含まれるチャットメール投稿用の電子メールアドレスにいきなり投稿をすることにより、自動的にユーザー情報がユーザー情報記憶手段に記憶されて参加者ユーザー登録が可能なようにしてもよい。
また、先にユーザーグループを形成して参加者ユーザーのユーザー登録を行っておき、その後に管理者ユーザーがチャットメールを行うためのチャットメールを開設し、参加してもらいたいユーザーに参加呼びかけを行い、呼びかけに応答してユーザーグループ所属のユーザーが参加者ユーザーとなるようにしてもよい。同じユーザーグループにおいて複数のチャットメールを行うために二番目以降のチャットメールを開設する場合には通常このような形態を採用する。
【0035】
次に本発明のシステムは、前記のユーザー携帯端末装置から送信された電子メールを、ユーザーグループごとに記憶する電子メールデータベースを備えている。
図8は、チャットメールの開設後に、チャットメールを行う流れの一例を示す図である。
参加者が電子メールで所定の投稿用電子メールアドレスに投稿し、チャットメールサーバにおいて、ユーザーグループを識別するデータに関連付けて記憶する。
ユーザー情報記憶手段には、ユーザーグループに属するユーザーが参加可能なチャットメールを識別するチャット識別情報が記憶され、前記の電子メールデータベースには、ユーザー携帯端末から送信された電子メールがチャット識別情報に対応して記憶され、ユーザーグループに属するユーザーが複数のチャットメールを利用可能にされている。
【0036】
電子メールデータベースには、チャットメールごとに、投稿された電子メールから、発言者を識別するニックネームなどのデータと、投稿内容とを含むデータを抽出し、1つのデータとして記憶する。たとえば図8において、ユーザー「Cさん」からの電子メールの本文「いいかも」、「Bさん」からの電子メールの本文「だめ」、「Aさん」からの電子メールの本文「いいよね」、「Aさん」からの電子メールの本文「どう思う?」が、1つのデータとして記憶され、
「C>いいかも
B>だめ
A>いいよね
A>どう思う?」
のようなデータとして記憶蓄積される。記憶される各投稿の順序は、通常、チャットメールサーバにおいて受信した投稿の電子メールの受信日時の順である。
【0037】
次に本発明のシステムは、電子メールデータベースに記憶された電子メールに含まれるデータを、所定条件に従い抽出し、配信されるチャットメールを生成し、ユーザーグループに属する所定のユーザーに配信するチャットメール配信手段を備えている。
配信されるチャットメールには、ユーザーグループに属するユーザーを識別するユーザー識別データと、ユーザー識別データに対応する電子メール内容とが、前記の電子メールデータベースに記憶された複数の電子メールから抽出されて挿入され、複数の電子メールに基づきチャットメールとして配信可能にされている。
【0038】
チャットメールの配信方法は、好ましい形態によれば、チャットメール配信手段が、電子メールデータベースに記憶された電子メールに含まれるデータを、あらかじめ定める所定の時間条件を含む所定条件に従い抽出し、配信されるチャットメールを所定時間ごとに生成し、ユーザーグループに属する所定のユーザーに配信するものである。たとえば5分ごと、あるいは30分ごとなどに、配信されるチャットメールの電子メールを生成し、チャットメールに参加しているユーザーの電子メールアドレスに配信を行う。チャットメールの配信かくかくは、管理者ユーザーなどがチャットメールごとに設定できるようにしてもよい。あるいは、投稿された電子メールが所定の投稿数あるいは行数になるごとに、配信されるチャットメールの電子メールを生成し、チャットメールに参加しているユーザーの電子メールアドレスに配信を行うような形態であってもよい。
【0039】
図9から図12は、チャットメールへの投稿と配信の流れの一例の推移を示す遷移図であり、図9の上から図12の下までが時間の流れに沿って遷移する状態を示す。各図の左側が投稿者と投稿内容を示し、各図の中央が配信される電子メールの内容を示し、各図の右側が配信先ユーザーを示している。
図9において、ユーザーグループに所属しているユーザーに対し、チャットメールをするためのチャットメールへの参加の呼びかけを、「ハロー」コマンドにより行い、配信する例が示されている。また、チャットメールの登録者数と、現在の参加者ユーザー数とが配信される電子メールに挿入された例が示されている。これに応答してユーザーが参加することにより、複数のユーザーが参加状態となって、投稿された電子メールが電子メールデータベースに記憶される。
また図9において、「バイ」コマンドにより参加者ユーザーがそのチャットメールから抜け、配信が停止される例が示されている。ユーザーが抜けたことを示す記述が、配信される電子メールに挿入されることが望ましい。
【0040】
図10において、「バイ」コマンドにより参加者ユーザーがそのチャットメールから抜ける際に、電子メール本文に記入をした場合には、「じゃあ、また」という本文が電子メールデータベースに記憶され、配信される電子メールに挿入されるとともに、次いでチャットメールから抜けた事を知らせる「Cさんが抜けました」という記述が挿入され、配信される電子メールに挿入される例が示されている。
図11においては、ユーザーグループに所属し、そのチャットメールには参加していないユーザーが、「メンバー」コマンドにより現在の参加者を確認し、そのリストや状態などを示すデータ等が、ユーザー情報記憶手段を参照することによりチャットメールサーバにおいて抽出されて、電子メールに挿入され配信される例が示されている。
図12において、参加者ユーザー全員が「バイ」コマンドにより抜けることにより、当該チャットメールが終了し、配信が終了する例が示されている。
【0041】
以下、本発明の基本的な処理の流れについて説明する。
図13から図19は、本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、ここに示す処理の流れは一例であって、これに限定されるものではなく、様々な応用や変形が可能である。
初めに、図13を参照して、チャットメールの開設とユーザーの参加の登録処理について説明する。
【0042】
ユーザー携帯端末からチャットメールサーバの所定の電子メールアドレスに空メール等を送信するなどの所定のコマンドを送信し(S100)、チャットメールサーバにおいて受信される(S101)。これに応答してチャットメール開設案内をユーザー携帯端末に返信する(S102)。
チャットメールを開設する際には、管理者ユーザーのニックネーム、チャットメール名などを記載した電子メールなどの所定のコマンドを、チャットメールサーバに送信する(S103)。チャットメールサーバにおいて受信し、チャットメールを設定し開設する(S104)。
開設が完了しなかった場合には(S105)、エラー通知を返信する。開設が完了した場合には(S105)、チャットメール開設完了通知を返信する(S106)。
次いで、チャットメールに他のユーザーを参加勧誘する場合には(S107)、チャットメール参加勧誘処理(S200)に進む。
【0043】
次に、図14を参照して、チャットメールへの参加処理について説明する。
管理者ユーザーから、ユーザーグループに所属している(または所属を勧誘する)ユーザーに対し、チャットキー、チャットメール用電子メールアドレスを含む電子メールを送信する(S200)。送信先の各ユーザーのユーザー携帯端末において受信する(S201)。
参加の呼びかけに対し参加する場合には(S202)、「登録」コマンドを用いるなどして、ニックネーム、チャットキー等を記載した電子メールを送信する(S203)。チャットメールサーバにおいて受信し(S204)、ユーザー情報記憶手段に、当該チャットメールへの参加フラグ等を記憶し、参加者ユーザーとして設定する(S205)。
参加者ユーザーに参加登録完了通知を送信し(S206)、チャットメールへの参加が完了する。
【0044】
次に、図15を参照して、チャットメールの投稿と配信処理について説明する。
所定時間ごとの配信を行う場合には、所定時間ごとにその時間が経過するまで、下記の処理を行う。
参加者ユーザー携帯端末からチャットメール用電子メールアドレスに送信し投稿がされ(S300)、チャットメールサーバにおいて受信する(S301)。投稿された電子メールに基づき、ユーザー名(ニックネーム)と本文を抽出する(S302)。電子メールデータベースの、チャットメール識別情報に対応するデータファイルにユーザー名(ニックネーム)と本文を追加して記憶する(S303)。
また、所定時間ごとにその時間が経過するまで、コマンド受信・検知処理を行う。
所定時間が経過するごとに、ユーザー情報記憶手段を参照し、参加者ユーザーの電子メールアドレスを抽出し(S304)、配信される電子メールを生成する(S305)。配信される電子メールには、電子メールデータベースに記憶された、所定時間におけるユーザー名(ニックネーム)と本文とが挿入され(S306)、参加者ユーザーの携帯端末に対し配信が行われる(S307)。
【0045】
次に、コマンド受信・検知処理について、図16から図19を参照して説明する。
ユーザー携帯端末からチャットメール用電子メールアドレスに送信しコマンドを含む電子メールが送信されると(S400)、チャットメールサーバにおいて受信する(S401)。チャットメールサーバにおいて、受信した電子メールに基づき、ユーザー名とコマンド等を抽出し(S402)、コマンドの種類を判定(S403)。
コマンドの書類には、「ヘルプ」コマンド、「バイ」コマンド、「ハロー」コマンドや、ユーザー一覧を参照する「メンバー」コマンド、その他の各種コマンドを設定しておくことができる。
【0046】
「ヘルプ」コマンドであった場合には、図17に示されるように、ヘルプを含む電子メールを生成し(S410)、参加者ユーザーの携帯端末に対し配信する(S411)。
「メンバー」コマンドであった場合には、ユーザー情報記憶手段から当該チャットメールの参加フラグのついたユーザー名(ニックネーム)を抽出してこれを含む電子メールを生成し、参加者ユーザーの携帯端末に対し配信する。
「バイ」コマンドであった場合には、図18に示されるように、投稿された電子メールに基づき、ユーザー名(ニックネーム)を抽出する(S420)。本文がある場合には(S421)、電子メールデータベースの、チャットメール識別情報に対応するデータファイルにユーザー名(ニックネーム)と本文を追加して記憶する(S422)。次いで、当該ユーザーが抜けたことを示すデータを、電子メールデータベースの、チャットメール識別情報に対応するデータファイルに追加して記憶する(S423)。本文がない場合には、ユーザー名(ニックネーム)と当該ユーザーが抜けたことを示すデータを、電子メールデータベースの、チャットメール識別情報に対応するデータファイルに追加して記憶する(S423)。
ユーザー情報記憶手段の、該当ユーザーの該当チャットメールについての参加フラグ等を削除し、配信停止する(S424)。
「ハロー」コマンドであった場合には、投稿された電子メールに基づき、呼びかけ先のユーザー名等を抽出する(S430)。ユーザー情報記憶手段の当該呼びかけ先ユーザー情報に、当該チャットメールへの参加フラグ等を記憶することにより、自動的に参加者ユーザーとして設定する(S431)。呼びかけ先ユーザーの携帯端末に対し、呼びかけを含む電子メールを配信する(S432)。
【0047】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、携帯電話などで電子メールを送信して投稿することにより、複数のユーザーからの投稿を一括して配信するメールチャットシステムを提供することができる。会話の連続性を容易に認知できるようにするために、過去のメッセージおよび一定時間内にシステムに集まる複数の新しいメッセージを、発言者が特定できる様式に加工して1つのメールに束ねて配信することができる。
これにより、今日爆発的に普及している携帯電話に代表される携帯端末を利用して、処理能力や表示方法においても問題がなく、携帯電話会社の違いなどによって対応できる、ウェブコンテンツを利用したチャットと同様にリアルタイムでの会話を行うことが可能になる。
さらに本発明によれば、ユーザー同士がチャットのグループを形成するとともに、クローズドなグループの中で、話に参加したい人だけに配信が行われたり、会話から抜けることを選択できたり、会話が終了したらそのチャットは終了され、またいくつかのチャットを別個に行ったりすることが可能なシステムを提供することができる。メンバーが会話への参加・不参加の意思を表明する際に、会話の連続性を損なうことなく容易に配信開始・配信停止の処理ができるように、メールの件名欄にコマンドを挿入して送信することで実現することができる。
これにより、友人同士での会話や、社内連絡、業務連絡、その他の様々な場面において場所を問わずに利用することができ、しかもテーマごとにチャットを設定することができる。本発明のシステムを利用することにより、日常の会話の特性と同時性を確保しつつ、場所の共有という制約から解放される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムの基本的な構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報と、複数のチャットメールが行われる場合に対応してチャットメールを識別するチャット識別情報の一例を示すデータ模式図である。
【図3】ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報と、複数のチャットメールが行われる場合に対応してチャットメールを識別するチャット識別情報の一例を示すデータ模式図である。
【図4】チャットメールサーバに対しコマンドを含む電子メールを送信し、これに応答してチャットメール制御手段があらかじめ定められた所定の処理を行う流れを示す図である。
【図5】ユーザー携帯端末から送信されるコマンドとその意味する内容の一例を示している。
【図6】それぞれの処理において、ユーザー携帯端末に送信される電子メールの具体的な一例を示す図である。
【図7】それぞれの処理において、ユーザー携帯端末に送信される電子メールの具体的な一例を示す図である。
【図8】チャットメールの開設後に、チャットメールを行う流れの一例を示す図である。
【図9】チャットメールへの投稿と配信の流れの一例の推移を示す遷移図である。
【図10】チャットメールへの投稿と配信の流れの一例の推移を示す遷移図である。
【図11】チャットメールへの投稿と配信の流れの一例の推移を示す遷移図である。
【図12】チャットメールへの投稿と配信の流れの一例の推移を示す遷移図である。
【図13】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図17】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図18】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図19】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話などで電子メールを送信して投稿することにより、複数のユーザーからの投稿を一括して配信するメールチャットシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネットやパーソナルコンピュータの普及により、ウェブサイト上での様々なコミュニケーションに利用されている。
その中でも、文字による複数のユーザー間での会話を行うために、リアルタイム性の高いチャットが人気を集めている。
これは、ウェブサイトにおいて、ユーザーがパーソナルコンピュータ等の画面に表示される入力フォームを用いて投稿し、その投稿が追加されて反映されたコンテンツが生成され表示されるという処理を経て、投稿の追加と反映が繰り返されることにより、会話のように次々に投稿が追加されていくというものである。
チャットを利用することにより、たとえば特開2002−24611「情報提供支援サービスシステム」においては、情報提供者または情報受益者が、固有のニックネームを使用し、匿名でサービスを受け、情報提供者または情報受益者が、求める情報または提供できる情報かを、インターネット上で公開する手段(掲示板)と、互いの需要に見合う相手と交渉するための手段(WEB上のメールやチャット)を提供し、情報受益者は情報を受ける前に、このサービスを行う機関に支払いをし、情報提供者は情報を与えた後に、このサービスを行う機関から支払を受けるようにしたシステムが提案され、情報の提供と決済が行えるようにされている。
【0003】
また特開2002−157207「チャットシステム、チャットシステム用サーバ及びチャットシステムの運用方法」においては、チャットサービスにログオンしておけば、他のユーザが現れてチャットが成立する可能性が生じたときに通知されるチャットシステムが提案されている。
ユーザはチャットサービスにログオンするか、ログオン済みのユーザにコールしてすぐチャットを始めたいかを選択し、ログオンするユーザは、チャットを行いたい地域的エリアを選択し、ユーザ情報を入力してログオン手続きをする。また、すぐにチャットしたいユーザは、希望する地域的エリアにどのようなユーザがログオンしているかをチェックし、好みのユーザがあれば、サーバから呼び出してもらう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したチャットシステムはいずれも、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置においてアクセスし、チャットの会話はサーバのプログラムにより生成されるHTMLファイルなどのウェブコンテンツとして表示され閲覧できるものである。
たとえば、携帯電話によるチャットシステムとしては、また特開2002−132694「チャットシステム、それに用いる端末およびサーバ、ならびにチャット方法」においては、リアルタイムに所望の相手方とチャットすることができる、チャットシステム、それに用いる端末およびサーバ、ならびにチャット方法が提案されている。
しかしながら、今日爆発的に普及している携帯電話に代表される携帯端末においては、簡易な言語(C−HTML等)によるコンテンツが用いられ、処理能力や表示方法にも限りがあるばかりではなく、携帯電話会社の違いなどによって対応できるコンテンツのデータ形式などが異なることもあり、パーソナルコンピュータと同様にウェブコンテンツを利用したチャットを行うことは困難である。
【0005】
上記の問題を解決するためには、電子メールの方式を活用して、複数のユーザーの発言を一括して複数同時に配信することにより、メールでのチャットを実現することが考えられる。
特開2002−64530「データ通信方法、および、メール通信サーバ」においては、携帯電話などの携帯端末を利用してメーリングリストを実現することができるシステムが提案されている。この発明は、メーリングリストWebサーバは、会員IDおよび会員の電子メールアドレスを少なくとも記憶する会員DBと、会員の携帯端末装置からの電子メールを蓄積するメールDBと、会員の端末装置からのアクセスに応答して、メールDBに蓄積された、会員からのメールの少なくとも一部に基づき、ウェブコンテンツを生成するコンテンツ生成部と、生成されたウェブコンテンツを端末装置に提示する通信制御部とを有しており、サーバは、端末装置から1以上のメールのダウンロード要求が受理されたときに、要求に関連するメールを、メールDBから取り出して、電子メールにて送信することができるというものである。
しかしながらこの発明は、ウェブメールサーバーにより、ウェブコンテンツとして生成されるものであり、全文を読みたければメール本文を受信するというものである。テーマに関連するメールを検索するステップと、検索により見出されたメールの要点を含むダイジェスト版のウェブコンテンツを生成する内容が記載されているが、配信される電子メールには、複数の会員からのメールでの発言のダイジェスト版はウェブコンテンツとして生成され、配信される電子メールにはウェブコンテンツへのハイパーリンクが挿入されるだけである。したがって、電子メールを受信しただけでは会員同士で交わされる発言内容を読むことができず、これを読むためにはウェブサイトにアクセスしてウェブコンテンツを閲覧しなければならない。
【0006】
日常生活上の親しいメンバー内で日常的に随時起きるトピックについての会話は、同時性が最も重要であり、またその変化するトピックに対する興味の有無が参加者の増減という変化になるため、従来のコミュニケーションシステムでは実現不可能であり、独自のメッセージングシステムが必要となる。
また、同時性を確保するために最適な携帯端末を利用することを前提としたシステムの場合、異なるキャリア・機種・機能による制限のない汎用な通信プロトコルであるSMTPメールのみで完結することが重要である。しかし従来、SMTPメールは、1送信が1メールとなることから、単なるメーリングリストの運用では、各メッセージが単独で配信されるので、会話の連続性を記憶に頼ることになり、再確認のためには以前のメールを個別に開かねばならず煩雑であった。
日常的に行われている複数人数でのおしゃべり的会話を支援するシステムとして、時間を超えた会話の継続性よりも会話の同時性が優先されるため、従来のシステムのように、会話の継続性を考慮した各メッセージの継続的保存およびその提示の仕組みは必要がなく、かわりに会話のスムーズな流れを確保するための、会話の連続性を容易に認知できる仕組みが必要となる。
【0007】
そこで本発明においては、上記の様々な課題を解決し、携帯電話などで電子メールを送信して投稿することにより、複数のユーザーからの投稿を一括して配信するメールチャットシステムを提供することを目的とする。会話の連続性を容易に認知できるようにするために、過去のメッセージおよび一定時間内にシステムに集まる複数の新しいメッセージを、発言者が特定できる様式に加工して1つのメールに束ねて配信する。
これにより、今日爆発的に普及している携帯電話に代表される携帯端末を利用して、処理能力や表示方法においても問題がなく、携帯電話会社の違いなどによって対応できる、ウェブコンテンツを利用したチャットと同様にリアルタイムでの会話を行うことが可能になる。
さらに本発明においては、ユーザー同士がチャットのグループを形成するとともに、クローズドなグループの中で、話に参加したい人だけに配信が行われたり、会話から抜けることを選択できたり、会話が終了したらそのチャットは終了され、またいくつかのチャットを別個に行ったりすることが可能なシステムを提供することを目的とする。メンバーが会話への参加・不参加の意思を表明する際に、会話の連続性を損なうことなく容易に配信開始・配信停止の処理ができるように、メールの件名欄にコマンドを挿入して送信することで実現する。
これにより、友人同士での会話や、社内連絡、業務連絡、その他の様々な場面において場所を問わずに利用することができ、しかもテーマごとにチャットを設定することができる。本発明のシステムを利用することにより、日常の会話の特性と同時性を確保しつつ、場所の共有という制約から解放される。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明においては、
入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等を備える携帯電話等のユーザー携帯端末からの操作により情報処理を行うチャットメールサーバを含み構成されるシステムであって、
複数のユーザーからなるユーザーグループに属するユーザーの電子メールアドレスを含むユーザー情報を記憶するユーザー情報記憶手段と、
ユーザー携帯端末から送信されたコマンドに基づき、ユーザーグループに所属するユーザーに対するチャットメール配信を制御するチャットメール制御手段と、前記のユーザー携帯端末装置から送信された電子メールを、ユーザーグループごとに記憶する電子メールデータベースと、
電子メールデータベースに記憶された電子メールに含まれるデータを、所定条件に従い抽出し、配信されるチャットメールを生成し、ユーザーグループに属する所定のユーザーに配信するチャットメール配信手段とを少なくとも備え、
配信されるチャットメールには、ユーザーグループに属するユーザーを識別するユーザー識別データと、ユーザー識別データに対応する電子メール内容とが、前記の電子メールデータベースに記憶された複数の電子メールから抽出されて挿入され、複数の電子メールに基づきチャットメールとして配信可能にされた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0009】
また、上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明においては、
請求項1に記載の発明において、
前記のユーザー情報記憶手段には、複数のユーザーからなるユーザーグループに属するユーザーのユーザー情報と、ユーザーごとに、チャットメールの配信を受けるか否かを識別する参加フラグが少なくとも記憶される、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0010】
また、上記課題を解決するため、請求項3に記載の発明においては、
請求項1または2のいずれかに記載の発明において、
前記のチャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された参加コマンドに基づき、ユーザーグループに所属するユーザーに対し、送信され電子メールデータベースに記憶されたデータを含むチャットメールを配信する設定処理を行う機能を備えた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0011】
また、上記課題を解決するため、請求項4に記載の発明においては、
請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、
前記のチャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された配信停止コマンドに基づき、ユーザーグループに所属するユーザーに対し、送信され電子メールデータベースに記憶されたデータを含むチャットメールの配信を停止する設定処理を行う機能を備えた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0012】
また、上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明においては、
請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、
前記のチャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された登録呼びかけコマンドを含む電子メールの送信、またはこれに応答したチャットメール投稿用の電子メールアドレスへの投稿により、自動的にユーザー情報がユーザー情報記憶手段に記憶されて参加登録処理を行う機能を備えた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0013】
また、上記課題を解決するため、請求項6に記載の発明においては、
請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、
前記のチャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された電子メールの件名または本文のいずれかに含まれるコマンドを解釈して、当該ユーザーに対するチャットメール配信を制御する機能を備えた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0014】
また、上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明においては、
請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、
前記のチャットメール配信手段は、電子メールデータベースに記憶された電子メールに含まれるデータを、あらかじめ定める所定の時間条件を含む所定条件に従い抽出し、配信されるチャットメールを所定時間ごとに生成し、ユーザーグループに属する所定のユーザーに配信する機能を備えた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0015】
また、上記課題を解決するため、請求項8に記載の発明においては、
請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、
少なくともユーザーグループに属する管理者ユーザーが、ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報の登録・管理権限を備えた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0016】
また、上記課題を解決するため、請求項9に記載の発明においては、
請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、
少なくともユーザーグループに属する管理者ユーザーが、ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザーに対し、チャットメールの参加案内を送信可能にされた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0017】
また、上記課題を解決するため、請求項10に記載の発明においては、
請求項1〜9のいずれかに記載の発明において、
前記のユーザー情報記憶手段には、ユーザーグループに属するユーザーが参加可能なチャットメールを識別するチャット識別情報が記憶され、前記の電子メールデータベースには、ユーザー携帯端末から送信された電子メールがチャット識別情報に対応して記憶され、ユーザーグループに属するユーザーが複数のチャットメールを利用可能にされた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0018】
また、上記課題を解決するため、請求項11に記載の発明においては、
請求項1〜10のいずれかに記載の発明において、
ユーザー情報記憶手段に記憶されるチャット識別情報には、チャットメールごとに設定されたチャットキーなどの認証用データが含まれて記憶される、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0019】
また、上記課題を解決するため、請求項12に記載の発明においては、
請求項1〜11のいずれかに記載の発明において、
配信されるチャットメールには、ユーザーグループに属するユーザーを識別するユーザー識別データと、ユーザー識別データに対応する電子メール内容と、さらにが、チャットメールの登録者数と、現在の参加者ユーザー数とが挿入され、配信可能にされた、メールチャットシステムであることを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明のシステムは、入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等を備える携帯電話等のユーザー携帯端末からの操作により情報処理を行うチャットメールサーバを含み構成されるシステムである。
インターネットに代表される通信手段を介してアクセスするユーザー端末からの操作により情報処理を行うサーバーを含み構成されるシステムである。
図1は、本発明の基本的な構成の一例を示すシステム構成図である。
【0021】
本発明のシステムのサーバーに接続するためのユーザー端末としては、通常、インターネット等に接続可能な携帯電話をはじめとする無線通信端末・携帯情報端末などの端末が用いられる。この他にもユーザー端末には、パーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータ端末をはじめ、インターネットTV、ゲーム機器、テレビ会議システム、その他のネットワーク接続機能を備えた家電製品などの機器を広く含むことができる。携帯電話などの携帯情報端末やコンピュータ端末は、制御手段、記憶手段、入力手段、出力手段、表示手段などを備える。またインターネットに代表されるネットワークに接続し、データの送受信を行う機能を備え、ブラウザや電子メールソフトウェアその他のアプリケーションプログラムや、オペレーティングシステム(OS)を備えることが通常の形態である。
【0022】
サーバーは、インターネットに代表されるネットワークに接続されて備えられ、ネットワークに接続するユーザー端末からアクセスされる。ネットワークには、インターネットをはじめとして、専用線により接続されたネットワーク形態や、企業内LAN、企業間LAN、WANなどの形態を広く含む。またここで用いられる通信回線の形態には、有線通信、無線通信の形態を広く含み、衛星通信や、Bluetoothなどを用いた形態を含む。
【0023】
次に、本発明のサーバーは、後述するチャットメールサーバにより構成されるが、この他にも必要に応じ、アプリケーションサーバー、データベースサーバー、認証サーバー、ウェブサーバー、その他の各種装置により構成することができる。
これらの各サーバーは、物理的に同一の装置に設けられる形態や、物理的に複数の装置からなる形態、あるいはネットワークを介して接続される物理的に複数の装置からなる形態などを含み、機能的に同様の機能が実現されるならば、様々な形態を含む。
【0024】
次に、本発明のシステムは、ユーザー携帯端末端末からアクセスするためのコンテンツデータ及びプログラムを記憶するウェブサーバーを備えることにより、ユーザー登録やユーザー情報の管理、あるいはシステムの説明や利用案内などに利用することができる。
この場合にコンテンツデータには、HTMLファイル、XMLファイルなどのWEB上に表示されるデータファイルや、C−HTMLファイルなどのWEBサイトにアクセス可能な携帯電話等に表示されるデータファイルなどが含まれる。また、これらのファイルに挿入されるなどして表示又は出力される、文字データファイル、音声データファイル、画像データファイル、動画像データファイル、アニメーションデータファイル,その他の様々なコンテンツデータを記憶することができる。
【0025】
初めに、本発明のシステムは、複数のユーザーからなるユーザーグループに属するユーザーの電子メールアドレスを含むユーザー情報を記憶するユーザー情報記憶手段を備えている。
ユーザー認証には様々な認証方法を利用することができるが、代表的な方式としては、ユーザー端末からユーザー登録を行い、コンテンツ配信を受けるためのユーザーIDやパスワードなどが発行される形態が一般的には用いられる。
ユーザー登録される情報としては、氏名、住所、電話番号、決済方法に関する情報、電子メールアドレスなどの情報をサーバーシステムにおいて記憶する。
【0026】
ユーザー情報記憶手段には、複数のユーザーからなるユーザーグループに属するユーザーのユーザー情報と、ユーザーごとに、チャットメールの配信を受けるか否かを識別する参加フラグが少なくとも記憶される。
図2および図3は、ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報と、複数のチャットメールが行われる場合に対応してチャットメールを識別するチャット識別情報の一例を示すデータ模式図である。
ユーザーグループは、本発明のシステムを利用してチャットメールを行うグループである。グループは2人以上のユーザーから構成される。図2においては、Aさん、Bさん、Cさん、Dさんの4名から構成されるユーザーグループの例が示されている。
ユーザー情報記憶手段には、ユーザーIDやユーザー名、ハンドルネーム、電子メールアドレス、パスワードなどが記憶される。
また、ユーザー情報記憶手段には、ユーザーグループに属するユーザーが参加可能なチャットメールを識別するチャット識別情報が記憶され、図3に一例を示すように、チャットメールの管理者と、参加ユーザーとが記憶されている。なお、図5、図6、図7等に示す「チャットメイト」の語は、チャットメールに参加しているユーザーを示し、「参加ユーザー」と同意である。
【0027】
ユーザー情報記憶手段に記憶されるデータの内容やデータベースの構成は、図2および図3において示した一例以外にも、様々な構成を採用することができる。ユーザーごとに、チャットメールの配信を受けるか否かを識別する参加フラグは、図3においてチャットメールごとに管理者ユーザーと参加ユーザーとを記憶する形態を示したが、あるいは図2に一例を示すユーザーごとに、各チャットメールへの参加・不参加を示す参加フラグを記憶してもよい。またその他の方法により識別してもよい。
チャット識別情報としては、図3に一例を示すように、チャットメールID、各チャットメールの名称を示すチャットメール名、チャットメールへの投稿を行うための電子メールアドレスなどが記憶される。
チャットメールへの参加に際しては、ユーザーIDやパスワードによる認証を必要とする形態のほか、チャットメールごとにチャットキーなどの認証用データを用いる形態をとることもできる。
【0028】
ユーザーグループのユーザー情報記憶手段への登録は、初めにあるユーザーが自分のユーザー名や電子メールアドレス等のユーザー情報を登録してチャットメールを開設し、このユーザーグループに参加するユーザーに勧誘の電子メールを送信するなどして募集等することができる。
ユーザーグループへの参加は、参加するそれぞれのユーザーが行うことができる。
また別の好ましい形態によれば、少なくともユーザーグループに属する管理者ユーザーが、ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報の登録・管理権限を備えている。管理者ユーザーが、ユーザーグループに誘いたいユーザー、参加して欲しいユーザーなどを設定し、ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザーに対し、チャットメールの参加案内を送信するなどしてユーザー登録を促す形態などを採用するようにしてもよい。
このような場合にも、ユーザーのニックネームや、パスワード等の認証データ、電子メールアドレスの変更などの管理を、個々の参加ユーザーが行えるようにすることが好ましい。
【0029】
次に本発明のシステムは、ユーザー携帯端末から送信されたコマンドに基づき、ユーザーグループに所属するユーザーに対するチャットメール配信を制御するチャットメール制御手段を備えている。
図4は、チャットメールサーバに対しコマンドを含む電子メールを送信し、これに応答してチャットメール制御手段があらかじめ定められた所定の処理を行う流れを示している。
コマンドは、電子メールのタイトル欄に記載されてもよく、また本文に記載されるものであってもよい。チャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された電子メールの件名または本文のいずれかに含まれるコマンドを解釈して、当該ユーザーに対するチャットメール配信を制御する機能を備えている。記載されたコマンドを抽出し解釈する処理において、あらかじめ定める所定のコマンドの記載方法に従いチャットメール制御手段が処理を行えばよい。
【0030】
図5は、ユーザー携帯端末から送信されるコマンドとその意味する内容の一例を示している。チャットメールの「開設」は、新規に開設する各チャットメールの名称を示すルーム名などを指定して、チャットメールを識別するチャットメール識別情報をチャットメールサーバにおいて新規設定するためのコマンドである。
「登録」は、ユーザーが、チャットメールに参加登録をするためのコマンドである。チャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された登録コマンドに基づき、ユーザーグループに所属するユーザーに対し、送信され電子メールデータベースに記憶されたデータを含むチャットメールを配信する設定処理を行う機能を備えている。
「メンバー」は、チャットメールに参加しているユーザーグループ所属のメンバーを一覧等により確認するためのコマンドである。
「ハロー」コマンドは、開設されたチャットメールの登録ユーザー全員に対し、呼びかけを行うためのコマンドである。
「バイ」コマンドは、チャットメールに参加しているユーザーが参加状態から抜けることにより配信停止されるためのコマンドである。
「ヘルプ」コマンドは、コマンドに関するヘルプや、その他の操作方法などを知るためのコマンドである。
「削除」コマンドは、チャットメールの削除、参加ユーザー(チャットメイト)の削除、チャットメール参加者自身による削除などをするためのコマンドである。
これらのコマンドは一例であって、他にも様々な機能を備えたコマンドを設定し、チャットメール制御手段において、受信したコマンドを解釈して所定の処理を行うように設定しておくことができる。コマンドの種類や、コマンドの名称、コマンドの使用法は一例であって、様々な応用や変形をすることができる。
【0031】
図5においては、コマンドの種類ごとに、チャットメールサーバに対しコマンドを含む電子メールを送信し、これに応答してチャットメール制御手段があらかじめ定められた所定の処理を行う流れを示している。
それぞれの処理において、ユーザー携帯端末に送信される電子メールの具体的な一例を、図6および図7に示している。
チャットメールの開設は、好ましい一例としては、タイトル欄(Subject)にコマンドを記述し、本文にチャットメールのルーム名を記入するなどして送信する。チャットメールサーバにおいて、チャットメール制御手段がコマンドを抽出し、チャットメールIDなどのチャットメール識別情報を設定してユーザー情報記憶手段に記憶するとともに、後述する電子メールデータベースに当該チャットメール識別情報で識別されるチャットメールの記憶領域を設定する。また投稿する電子メールアドレスや、チャットメール参加に際して必要なチャットキーなどを設定する。
設定されたデータなどを含む開設完了の通知を返信する。
【0032】
開設されたチャットメールへの他のユーザーの招待は、管理者ユーザーから、ユーザーグループ所属の他のユーザーに対し送信することが望ましい。
また、ユーザーグループに所属していないユーザーに対し招待の電子メールを送信し、ユーザーグループへの参加登録を行えるようにすることもできる。
招待等されたユーザーは、「登録」コマンドと、チャットキー、自分のニックネームなどを記入するなどして送信する。チャットメールサーバにおいて、チャットメール制御手段がコマンドを抽出し、参加者ユーザーの電子メールアドレスやニックネームなどをユーザー情報記憶手段に記憶する。
【0033】
前述したように、チャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された配信停止コマンドに基づき、ユーザーグループに所属するユーザーに対し、送信され電子メールデータベースに記憶されたデータを含むチャットメールの配信を停止する設定処理を行う機能を通常は備えている。ユーザーグループに所属するユーザーが、電子メールでそれぞれ投稿を行うことにより、これらの複数の投稿を1つにまとめたチャットメール形式の電子メールが、参加者ユーザーには配信される。配信が不要になった場合には、「バイ」コマンドにより配信されないようにすることができる。
【0034】
再度図5を参照すると、初めに管理者ユーザーがチャットメールを行うためのチャットメールを開設し、参加してもらいたいユーザーに登録呼びかけを行い、呼びかけに応答してユーザーがユーザー登録を行いユーザーグループを形成し、参加者ユーザーとなる例が示されている。また、管理者ユーザーからの登録呼びかけに対し、これに含まれるチャットメール投稿用の電子メールアドレスにいきなり投稿をすることにより、自動的にユーザー情報がユーザー情報記憶手段に記憶されて参加者ユーザー登録が可能なようにしてもよい。
また、先にユーザーグループを形成して参加者ユーザーのユーザー登録を行っておき、その後に管理者ユーザーがチャットメールを行うためのチャットメールを開設し、参加してもらいたいユーザーに参加呼びかけを行い、呼びかけに応答してユーザーグループ所属のユーザーが参加者ユーザーとなるようにしてもよい。同じユーザーグループにおいて複数のチャットメールを行うために二番目以降のチャットメールを開設する場合には通常このような形態を採用する。
【0035】
次に本発明のシステムは、前記のユーザー携帯端末装置から送信された電子メールを、ユーザーグループごとに記憶する電子メールデータベースを備えている。
図8は、チャットメールの開設後に、チャットメールを行う流れの一例を示す図である。
参加者が電子メールで所定の投稿用電子メールアドレスに投稿し、チャットメールサーバにおいて、ユーザーグループを識別するデータに関連付けて記憶する。
ユーザー情報記憶手段には、ユーザーグループに属するユーザーが参加可能なチャットメールを識別するチャット識別情報が記憶され、前記の電子メールデータベースには、ユーザー携帯端末から送信された電子メールがチャット識別情報に対応して記憶され、ユーザーグループに属するユーザーが複数のチャットメールを利用可能にされている。
【0036】
電子メールデータベースには、チャットメールごとに、投稿された電子メールから、発言者を識別するニックネームなどのデータと、投稿内容とを含むデータを抽出し、1つのデータとして記憶する。たとえば図8において、ユーザー「Cさん」からの電子メールの本文「いいかも」、「Bさん」からの電子メールの本文「だめ」、「Aさん」からの電子メールの本文「いいよね」、「Aさん」からの電子メールの本文「どう思う?」が、1つのデータとして記憶され、
「C>いいかも
B>だめ
A>いいよね
A>どう思う?」
のようなデータとして記憶蓄積される。記憶される各投稿の順序は、通常、チャットメールサーバにおいて受信した投稿の電子メールの受信日時の順である。
【0037】
次に本発明のシステムは、電子メールデータベースに記憶された電子メールに含まれるデータを、所定条件に従い抽出し、配信されるチャットメールを生成し、ユーザーグループに属する所定のユーザーに配信するチャットメール配信手段を備えている。
配信されるチャットメールには、ユーザーグループに属するユーザーを識別するユーザー識別データと、ユーザー識別データに対応する電子メール内容とが、前記の電子メールデータベースに記憶された複数の電子メールから抽出されて挿入され、複数の電子メールに基づきチャットメールとして配信可能にされている。
【0038】
チャットメールの配信方法は、好ましい形態によれば、チャットメール配信手段が、電子メールデータベースに記憶された電子メールに含まれるデータを、あらかじめ定める所定の時間条件を含む所定条件に従い抽出し、配信されるチャットメールを所定時間ごとに生成し、ユーザーグループに属する所定のユーザーに配信するものである。たとえば5分ごと、あるいは30分ごとなどに、配信されるチャットメールの電子メールを生成し、チャットメールに参加しているユーザーの電子メールアドレスに配信を行う。チャットメールの配信かくかくは、管理者ユーザーなどがチャットメールごとに設定できるようにしてもよい。あるいは、投稿された電子メールが所定の投稿数あるいは行数になるごとに、配信されるチャットメールの電子メールを生成し、チャットメールに参加しているユーザーの電子メールアドレスに配信を行うような形態であってもよい。
【0039】
図9から図12は、チャットメールへの投稿と配信の流れの一例の推移を示す遷移図であり、図9の上から図12の下までが時間の流れに沿って遷移する状態を示す。各図の左側が投稿者と投稿内容を示し、各図の中央が配信される電子メールの内容を示し、各図の右側が配信先ユーザーを示している。
図9において、ユーザーグループに所属しているユーザーに対し、チャットメールをするためのチャットメールへの参加の呼びかけを、「ハロー」コマンドにより行い、配信する例が示されている。また、チャットメールの登録者数と、現在の参加者ユーザー数とが配信される電子メールに挿入された例が示されている。これに応答してユーザーが参加することにより、複数のユーザーが参加状態となって、投稿された電子メールが電子メールデータベースに記憶される。
また図9において、「バイ」コマンドにより参加者ユーザーがそのチャットメールから抜け、配信が停止される例が示されている。ユーザーが抜けたことを示す記述が、配信される電子メールに挿入されることが望ましい。
【0040】
図10において、「バイ」コマンドにより参加者ユーザーがそのチャットメールから抜ける際に、電子メール本文に記入をした場合には、「じゃあ、また」という本文が電子メールデータベースに記憶され、配信される電子メールに挿入されるとともに、次いでチャットメールから抜けた事を知らせる「Cさんが抜けました」という記述が挿入され、配信される電子メールに挿入される例が示されている。
図11においては、ユーザーグループに所属し、そのチャットメールには参加していないユーザーが、「メンバー」コマンドにより現在の参加者を確認し、そのリストや状態などを示すデータ等が、ユーザー情報記憶手段を参照することによりチャットメールサーバにおいて抽出されて、電子メールに挿入され配信される例が示されている。
図12において、参加者ユーザー全員が「バイ」コマンドにより抜けることにより、当該チャットメールが終了し、配信が終了する例が示されている。
【0041】
以下、本発明の基本的な処理の流れについて説明する。
図13から図19は、本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、ここに示す処理の流れは一例であって、これに限定されるものではなく、様々な応用や変形が可能である。
初めに、図13を参照して、チャットメールの開設とユーザーの参加の登録処理について説明する。
【0042】
ユーザー携帯端末からチャットメールサーバの所定の電子メールアドレスに空メール等を送信するなどの所定のコマンドを送信し(S100)、チャットメールサーバにおいて受信される(S101)。これに応答してチャットメール開設案内をユーザー携帯端末に返信する(S102)。
チャットメールを開設する際には、管理者ユーザーのニックネーム、チャットメール名などを記載した電子メールなどの所定のコマンドを、チャットメールサーバに送信する(S103)。チャットメールサーバにおいて受信し、チャットメールを設定し開設する(S104)。
開設が完了しなかった場合には(S105)、エラー通知を返信する。開設が完了した場合には(S105)、チャットメール開設完了通知を返信する(S106)。
次いで、チャットメールに他のユーザーを参加勧誘する場合には(S107)、チャットメール参加勧誘処理(S200)に進む。
【0043】
次に、図14を参照して、チャットメールへの参加処理について説明する。
管理者ユーザーから、ユーザーグループに所属している(または所属を勧誘する)ユーザーに対し、チャットキー、チャットメール用電子メールアドレスを含む電子メールを送信する(S200)。送信先の各ユーザーのユーザー携帯端末において受信する(S201)。
参加の呼びかけに対し参加する場合には(S202)、「登録」コマンドを用いるなどして、ニックネーム、チャットキー等を記載した電子メールを送信する(S203)。チャットメールサーバにおいて受信し(S204)、ユーザー情報記憶手段に、当該チャットメールへの参加フラグ等を記憶し、参加者ユーザーとして設定する(S205)。
参加者ユーザーに参加登録完了通知を送信し(S206)、チャットメールへの参加が完了する。
【0044】
次に、図15を参照して、チャットメールの投稿と配信処理について説明する。
所定時間ごとの配信を行う場合には、所定時間ごとにその時間が経過するまで、下記の処理を行う。
参加者ユーザー携帯端末からチャットメール用電子メールアドレスに送信し投稿がされ(S300)、チャットメールサーバにおいて受信する(S301)。投稿された電子メールに基づき、ユーザー名(ニックネーム)と本文を抽出する(S302)。電子メールデータベースの、チャットメール識別情報に対応するデータファイルにユーザー名(ニックネーム)と本文を追加して記憶する(S303)。
また、所定時間ごとにその時間が経過するまで、コマンド受信・検知処理を行う。
所定時間が経過するごとに、ユーザー情報記憶手段を参照し、参加者ユーザーの電子メールアドレスを抽出し(S304)、配信される電子メールを生成する(S305)。配信される電子メールには、電子メールデータベースに記憶された、所定時間におけるユーザー名(ニックネーム)と本文とが挿入され(S306)、参加者ユーザーの携帯端末に対し配信が行われる(S307)。
【0045】
次に、コマンド受信・検知処理について、図16から図19を参照して説明する。
ユーザー携帯端末からチャットメール用電子メールアドレスに送信しコマンドを含む電子メールが送信されると(S400)、チャットメールサーバにおいて受信する(S401)。チャットメールサーバにおいて、受信した電子メールに基づき、ユーザー名とコマンド等を抽出し(S402)、コマンドの種類を判定(S403)。
コマンドの書類には、「ヘルプ」コマンド、「バイ」コマンド、「ハロー」コマンドや、ユーザー一覧を参照する「メンバー」コマンド、その他の各種コマンドを設定しておくことができる。
【0046】
「ヘルプ」コマンドであった場合には、図17に示されるように、ヘルプを含む電子メールを生成し(S410)、参加者ユーザーの携帯端末に対し配信する(S411)。
「メンバー」コマンドであった場合には、ユーザー情報記憶手段から当該チャットメールの参加フラグのついたユーザー名(ニックネーム)を抽出してこれを含む電子メールを生成し、参加者ユーザーの携帯端末に対し配信する。
「バイ」コマンドであった場合には、図18に示されるように、投稿された電子メールに基づき、ユーザー名(ニックネーム)を抽出する(S420)。本文がある場合には(S421)、電子メールデータベースの、チャットメール識別情報に対応するデータファイルにユーザー名(ニックネーム)と本文を追加して記憶する(S422)。次いで、当該ユーザーが抜けたことを示すデータを、電子メールデータベースの、チャットメール識別情報に対応するデータファイルに追加して記憶する(S423)。本文がない場合には、ユーザー名(ニックネーム)と当該ユーザーが抜けたことを示すデータを、電子メールデータベースの、チャットメール識別情報に対応するデータファイルに追加して記憶する(S423)。
ユーザー情報記憶手段の、該当ユーザーの該当チャットメールについての参加フラグ等を削除し、配信停止する(S424)。
「ハロー」コマンドであった場合には、投稿された電子メールに基づき、呼びかけ先のユーザー名等を抽出する(S430)。ユーザー情報記憶手段の当該呼びかけ先ユーザー情報に、当該チャットメールへの参加フラグ等を記憶することにより、自動的に参加者ユーザーとして設定する(S431)。呼びかけ先ユーザーの携帯端末に対し、呼びかけを含む電子メールを配信する(S432)。
【0047】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、携帯電話などで電子メールを送信して投稿することにより、複数のユーザーからの投稿を一括して配信するメールチャットシステムを提供することができる。会話の連続性を容易に認知できるようにするために、過去のメッセージおよび一定時間内にシステムに集まる複数の新しいメッセージを、発言者が特定できる様式に加工して1つのメールに束ねて配信することができる。
これにより、今日爆発的に普及している携帯電話に代表される携帯端末を利用して、処理能力や表示方法においても問題がなく、携帯電話会社の違いなどによって対応できる、ウェブコンテンツを利用したチャットと同様にリアルタイムでの会話を行うことが可能になる。
さらに本発明によれば、ユーザー同士がチャットのグループを形成するとともに、クローズドなグループの中で、話に参加したい人だけに配信が行われたり、会話から抜けることを選択できたり、会話が終了したらそのチャットは終了され、またいくつかのチャットを別個に行ったりすることが可能なシステムを提供することができる。メンバーが会話への参加・不参加の意思を表明する際に、会話の連続性を損なうことなく容易に配信開始・配信停止の処理ができるように、メールの件名欄にコマンドを挿入して送信することで実現することができる。
これにより、友人同士での会話や、社内連絡、業務連絡、その他の様々な場面において場所を問わずに利用することができ、しかもテーマごとにチャットを設定することができる。本発明のシステムを利用することにより、日常の会話の特性と同時性を確保しつつ、場所の共有という制約から解放される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムの基本的な構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報と、複数のチャットメールが行われる場合に対応してチャットメールを識別するチャット識別情報の一例を示すデータ模式図である。
【図3】ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報と、複数のチャットメールが行われる場合に対応してチャットメールを識別するチャット識別情報の一例を示すデータ模式図である。
【図4】チャットメールサーバに対しコマンドを含む電子メールを送信し、これに応答してチャットメール制御手段があらかじめ定められた所定の処理を行う流れを示す図である。
【図5】ユーザー携帯端末から送信されるコマンドとその意味する内容の一例を示している。
【図6】それぞれの処理において、ユーザー携帯端末に送信される電子メールの具体的な一例を示す図である。
【図7】それぞれの処理において、ユーザー携帯端末に送信される電子メールの具体的な一例を示す図である。
【図8】チャットメールの開設後に、チャットメールを行う流れの一例を示す図である。
【図9】チャットメールへの投稿と配信の流れの一例の推移を示す遷移図である。
【図10】チャットメールへの投稿と配信の流れの一例の推移を示す遷移図である。
【図11】チャットメールへの投稿と配信の流れの一例の推移を示す遷移図である。
【図12】チャットメールへの投稿と配信の流れの一例の推移を示す遷移図である。
【図13】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図17】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図18】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図19】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
Claims (12)
- 入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等を備える携帯電話等のユーザー携帯端末からの操作により情報処理を行うチャットメールサーバを含み構成されるシステムであって、
複数のユーザーからなるユーザーグループに属するユーザーの電子メールアドレスを含むユーザー情報を記憶するユーザー情報記憶手段と、
ユーザー携帯端末から送信されたコマンドに基づき、ユーザーグループに所属するユーザーに対するチャットメール配信を制御するチャットメール制御手段と、前記のユーザー携帯端末装置から送信された電子メールを、ユーザーグループごとに記憶する電子メールデータベースと、
電子メールデータベースに記憶された電子メールに含まれるデータを、所定条件に従い抽出し、配信されるチャットメールを生成し、ユーザーグループに属する所定のユーザーに配信するチャットメール配信手段とを少なくとも備え、
配信されるチャットメールには、ユーザーグループに属するユーザーを識別するユーザー識別データと、ユーザー識別データに対応する電子メール内容とが、前記の電子メールデータベースに記憶された複数の電子メールから抽出されて挿入され、複数の電子メールに基づきチャットメールとして配信可能にされたことを特徴とする、メールチャットシステム。 - 請求項1に記載の発明において、
前記のユーザー情報記憶手段には、複数のユーザーからなるユーザーグループに属するユーザーのユーザー情報と、ユーザーごとに、チャットメールの配信を受けるか否かを識別する参加フラグが少なくとも記憶されることを特徴とする、メールチャットシステム。 - 請求項1または2のいずれかに記載の発明において、
前記のチャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された参加コマンドに基づき、ユーザーグループに所属するユーザーに対し、送信され電子メールデータベースに記憶されたデータを含むチャットメールを配信する設定処理を行う機能を備えたことを特徴とする、メールチャットシステム。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、
前記のチャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された配信停止コマンドに基づき、ユーザーグループに所属するユーザーに対し、送信され電子メールデータベースに記憶されたデータを含むチャットメールの配信を停止する設定処理を行う機能を備えたことを特徴とする、メールチャットシステム。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、
前記のチャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された登録呼びかけコマンドを含む電子メールの送信、またはこれに応答したチャットメール投稿用の電子メールアドレスへの投稿により、自動的にユーザー情報がユーザー情報記憶手段に記憶されて参加登録処理を行う機能を備えたことを特徴とする、メールチャットシステム。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、
前記のチャットメール制御手段は、ユーザー携帯端末から送信された電子メールの件名または本文のいずれかに含まれるコマンドを解釈して、当該ユーザーに対するチャットメール配信を制御する機能を備えたことを特徴とする、メールチャットシステム。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、
前記のチャットメール配信手段は、電子メールデータベースに記憶された電子メールに含まれるデータを、あらかじめ定める所定の時間条件を含む所定条件に従い抽出し、配信されるチャットメールを所定時間ごとに生成し、ユーザーグループに属する所定のユーザーに配信する機能を備えたことを特徴とする、メールチャットシステム。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、
少なくともユーザーグループに属する管理者ユーザーが、ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報の登録・管理権限を備えたことを特徴とする、メールチャットシステム。 - 請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、
少なくともユーザーグループに属する管理者ユーザーが、ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザーに対し、チャットメールの参加案内を送信可能にされたことを特徴とする、メールチャットシステム。 - 請求項1〜9のいずれかに記載の発明において、
前記のユーザー情報記憶手段には、ユーザーグループに属するユーザーが参加可能なチャットメールを識別するチャット識別情報が記憶され、前記の電子メールデータベースには、ユーザー携帯端末から送信された電子メールがチャット識別情報に対応して記憶され、ユーザーグループに属するユーザーが複数のチャットメールを利用可能にされたことを特徴とする、メールチャットシステム。 - 請求項1〜10のいずれかに記載の発明において、
ユーザー情報記憶手段に記憶されるチャット識別情報には、チャットメールごとに設定されたチャットキーなどの認証用データが含まれて記憶されることを特徴とする、メールチャットシステム。 - 請求項1〜11のいずれかに記載の発明において、
配信されるチャットメールには、ユーザーグループに属するユーザーを識別するユーザー識別データと、ユーザー識別データに対応する電子メール内容と、さらにが、チャットメールの登録者数と、現在の参加者ユーザー数とが挿入され、配信可能にされたことを特徴とする、メールチャットシステム。
【0000】
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-
2003
- 2003-02-19 JP JP2003040568A patent/JP2004252614A/ja active Pending
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