JP2004250468A - 発泡スチロール減容装置 - Google Patents

発泡スチロール減容装置 Download PDF

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Abstract

【課題】減容済み発泡スチロール(ゲル)と再利用可能な減容液との分離および減容液の回収を容易かつ効率的に行う発泡スチロール減容装置を提供するものである。
【解決手段】減容液9を減容槽7内に収容し、減容槽7中に発泡スチロールを投入して前記減容液9により発泡スチロールを減容してゲル10を得る装置において、ゲル排出手段1と減容槽7内のゲル10と減容液9の界面を検知する界面検知手段を設け減容液9の液量確認を容易にする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、減容液による発泡スチロール減容装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
発泡スチロールは重量に対して体積が大きい事から廃棄処理の際には減容化が一般的に行われている。従来から発泡スチロールの減容化には熱溶融、熱収縮、破砕などの処理が行われている。熱溶融による処理では発泡スチロールを高温で溶融することから処理装置の高温耐久性の維持、熱源となるエネルギーの消費などが必要となり処理装置コストおよびランニングコストアップの要因となっている。熱収縮による処理では処理装置に必要な高温耐久性の要求は前記溶融処理に比べて低いが膨張率や添加物の異なる発泡スチロールを均一に収縮させることが困難であり、熱収縮に必要な熱源となるエネルギーも必要となる。
【0003】
これら熱による減容化の方法以外に減容液を用いた減容処理方法も知られている。従来、減容液による発泡スチロール減容においては金属製の減容槽に減容液を注入して発泡スチロールを投入し、重石や圧縮板などで投入した発泡スチロールを減容液中に沈める事で減容の促進を図っている。発泡スチロールの投入は減容液による減容効果がなくなるまで継続し、減容効果がなくなったところで減容槽ごと搬送するか、小さな容器を用いて減容槽からゲル状スチロールを汲み出す方法があった。また、減容液による減容化処理方法では図7に示すように減容槽底部に開閉弁つき排出口102を設けて、ゲル状スチロールの排出作業の効率化を図っているものもある(例えば特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
実用新案第3084051号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述の減容液による減容化処理方法では減容槽内に浮遊しているゲル状スチロール(ゲル)は減容液を含んでいるため重量が増し、小さな容器で汲み出すにはかなりの労力を必要し、また減容液とゲルが混在した状態で減容率も低い。
【0006】
また、前記汲み出す方法および図7に示すように減容槽底部に排出口と開閉弁を設けた減容装置の場合、排出口よりゲルを減容槽外部へ排出する際に減容液が共に排出されるため、減容液とゲルが混在しており減容率の低下の原因となっている。
【0007】
また、減容液にたとえば特開2000−355636に記載されているような、ゲルよりも比重が大きく、ゲルと分離し、かつ再利用可能な減容液を使用した場合、前記の汲み出す方法ではゲル上に堆積し未減容の発泡スチロールが存在する場合は、ゲルの排出作業が行えない事と、ゲル内部にも減容液が10%以上含まれていることから、ゲルのみを汲み出してもゲル内に含まれる減容液を排出している。
【0008】
また、特許文献1に示すような排出方法では減容槽底部からゲルと共に減容液を排出しており、前記同様、ゲル内部に含まれる減容液も排出している事から減容液の消費量を増大させている原因となっている。また、減容槽内のゲルや減容液の量を把握することは困難なので、減容液の減少が発泡スチロールの減容効率の低下の原因となっている。また、ゲルが液送ポンプへ流入すると液送ポンプの故障の原因となっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の発泡スチロール減容装置は、ゲルの回収にロータリー羽根を用いたゲル排出手段を設け、ゲル排出手段と減容槽に界面検知手段と、液送ポンプ部と、液送ポンプ部へのゲル流入防止手段を設けた事を特徴とするもので、本発明によれば、減容済み発泡スチロール(ゲル)の回収を容易かつ効率的に行うことができ、さらに減容液の液量確認が容易になり、さらに液送ポンプ部のゲルによる故障を防ぐことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の発泡スチロール減容装置を図面を用いて詳細に説明する。
本発明の請求項1に記載の発泡スチロール減容装置は、発泡スチロールを減容する減容液と、前記減容液を満たした減容槽と、前記減容槽中に前記発泡スチロールを投入して前記減容液により前記発泡スチロールを減容してゲルが得られる減容装置において、前記ゲルを前記減容槽外部へ強制排出するためにゲル排出手段を備えると共に、前記ゲル排出手段はロータリー羽根、外周円筒部、ゲル取り込み口、ゲル排出口およびロータリー羽根に回転動力を伝達する回転動力伝達部を有し、所定の時に減容槽内の減容液中を浮遊しているゲルと減容液の界面を検知する界面検知手段を有することを特徴としており、減容槽内のゲルの下限位置を把握できるため、ゲルを効率的に回収することができる。
【0011】
本発明の請求項2に記載の発泡スチロール減容装置は、請求項1において、前記界面検知手段が、前記減容槽内の所定の位置に設けたゲル界面センサー部と、ゲル界面センサー部にセンサー発信手段と、前記ゲル排出手段外壁円筒部のゲル取り込み口側先端近傍に設けた外壁円筒センサー部と、前記外壁円筒センサー部にセンサー受信手段と、前記センサー受信手段での受信結果を前記減容槽外部に表示する受信結果表示手段と、前記ゲル排出手段の外壁部の所定の位置と減容槽の接合部分を支点にして、前記ゲル取り込み口の上下方向への円弧動作を可能にする回動手段と、前記ゲル排出手段と減容槽のなす角を計測する角度計測手段からなることを特徴としており、センサーの受信結果からゲル排出手段を減容槽内のゲルが浮遊しているところへ移動させることができるため、効率的にゲルを回収できることができる。
【0012】
本発明の請求項3に記載の発泡スチロール減容装置は、請求項1において、前記界面検知手段は、前記ゲル排出手段外壁円筒部のゲル取り込み口側先端近傍に設けた外壁円筒センサー部と、前記外壁円筒センサー部にセンサー発信手段と、前記減容槽内の所定の位置に設けたゲル界面センサー部と、ゲル界面センサー部にセンサー受信手段と、前記センサー受信手段での受信結果を前記減容槽外部に表示する受信結果表示手段と、前記ゲル排出手段の外壁部の所定の位置と減容槽の接合部分を支点にして、前記ゲル取り込み口の上下方向への円弧動作を可能にする回動手段と、前記ゲル排出手段と減容槽のなす角を計測する角度計測手段からなることを特徴としており、センサーの受信結果からゲル排出手段を減容槽内のゲルが浮遊しているところへ移動させることができるため、効率的にゲルを回収できることができる。
【0013】
本発明の請求項4に記載の発泡スチロール減容装置は、請求項2あるいは請求項3において、前記センサー発信手段及びセンサー受信手段として光または電気または音波もしくはそれら二つ以上の組み合わせで構成するセンサーを用いたことを特徴としており、減容液や発泡スチロールの特性に応じたセンサーを用いることで、より精度の高い界面検知ができるようになる。
【0014】
本発明の請求項5に記載の発泡スチロール減容装置は、発泡スチロールを減容する減容液と、前記減容液を満たした減容槽と、前記減容槽中に前記発泡スチロールを投入して前記減容液により前記発泡スチロールを減容してゲルが得られる減容装置において、前記ゲルを前記減容槽外部へ強制排出するためにゲル排出手段を備えると共に、減容槽底部と減容槽上部とを連結する減容液循環路および減容槽底部に滞留する減容液を減容槽上部へ汲み上げる液送ポンプ部および減容槽上部において減容液を所定の範囲内に均等に散布可能な減容液散布部を有し、液送ポンプ部へ減容槽内のゲルが流入するのを防止するゲル流入防止手段を設けたことを特徴としており、液送ポンプ部へのゲル流入を防止することができるので、ゲルによる液送ポンプ部の故障を回避することが可能となる。
【0015】
本発明の請求項6に記載の発泡スチロール減容装置は、請求項5において、前記ゲル流入防止手段は、減容液循環路の減容槽底部側の口に、減容槽内のゲルの重量を用いて弁の開閉を行うゲル誤流入防止弁と減容液循環路にゲル誤流入防止弁の防止弁支点を設けたことを特徴としており、減容液と減容槽内に浮遊しているゲルの界面に応じてゲル誤流入防止弁が防止弁支点を中心に減容液循環路を閉鎖するので、減容液循環路にゲルが流入しなくなり、液送ポンプ部の故障を回避することが可能となる。
【0016】
本発明の請求項7に記載の発泡スチロール減容装置は、請求項6において、前記ゲル誤流入防止弁に、ゲル誤流入防止弁が所定の範囲外に可動することを防ぐ誤動作防止突起部を設けたことを特徴としており、誤動作防止突起部は、ゲル誤流入防止弁が減容液循環路を閉鎖する方向とは逆の方向に動作することを防ぐので、減容液と減容槽内に浮遊しているゲルの界面がゲル誤流入防止弁より下位にある場合には確実に減容液循環路を閉鎖するので、ゲル流入による液送ポンプ部の故障を回避することが可能となる。
【0017】
本発明の請求項8に記載の発泡スチロール減容装置は、請求項6あるいは請求項7において、前記ゲル誤流入防止弁は、所定の範囲内で高さを調整することが可能であり、ゲル誤流入防止弁の動作開始タイミングを変更することができるので、減容液および発泡スチロールの特性に応じたゲル誤流入防止弁の開閉動作が可能となる。
【0018】
本発明の請求項9に記載の発泡スチロール減容装置は、発泡スチロールを減容する減容液と、前記減容液を満たした減容槽と、前記減容槽中に前記発泡スチロールを投入して前記減容液により前記発泡スチロールを減容してゲルが得られる減容装置において、前記ゲルを前記減容槽外部へ強制排出するためにゲル排出手段を備えると共に、前記減容槽に減容液排出口と減容槽を支える減容槽台と減容液排出口を有する減容槽の側面に減容槽台を基点に減容槽を可動させるための減容槽可動支点を設け、減容液排出口から流れる減容液を受ける減容液貯蔵槽と、減容液貯蔵槽と減容槽上部とを連結する減容液循環路と、減容液貯蔵槽に滞留する減容液を減容槽上部へ汲み上げる液送ポンプ部と、減容槽上部において減容液を所定の範囲内に均等に散布可能な減容液散布部からなり、減容槽可動支点を基準に減容槽を可動させ減容槽内の減容液を減容液排出口から減容液貯蔵槽へと移すことを特徴としており、減容液排出口より減容液が減容液貯蔵槽に流れ込むので減容槽内のゲルが液送ポンプ部へ流入することがなく、ゲルによる液送ポンプ部の故障を防止することができる。
【0019】
本発明の請求項10に記載の発泡スチロール減容装置は、請求項9において、前記減容槽を半円筒形の形状とし、半円筒形の減容槽の曲面部に減容槽可動支点と減容液排出口を設けたことを特徴としており、減容槽の可動が容易になり、減容液の減容液貯蔵槽への排出が効率的におこなえる。
【0020】
本発明の請求項11に記載の発泡スチロール減容装置は、請求項9あるいは請求項10において前記減容槽の内壁に、減容槽内のゲルが減容液排出口に付着するのを防ぐための隔壁を設けることを特徴としており、隔壁が減容槽内のゲルが減容液排出口に付着するのを防ぐので、ゲル付着による流量低下がなく、減容液の減容液貯蔵槽への排出が効率的におこなえる。
【0021】
(実施の形態1)
以下に、本発明の請求項1、請求項2、請求項3および請求項4に記載された発明の実施の形態について、図1と図2を用いて説明する。
【0022】
図1において、1はゲル排出手段であって、ロータリー羽根2、外壁円筒部3、ゲル取り込み口5、ゲル排出口6、およびロータリー羽根2を回転させるための回転動力伝達部4から構成される。7は減容槽であって、規定量の減容液9および発泡スチロール11を収容可能であり、発泡スチロール11を投入可能な開口部8を備え、また減容液および減容された発泡スチロール(ゲル)に対して耐腐食性能を備えている。
【0023】
減容液には例えば特開2000−355636で知られる自然環境にやさしい発泡ポリスチレン減容収縮剤を用いる。減容液は発泡スチロールを減容して得られるゲル状のスチロールよりも比重が大きく、かつゲル状のスチロールと分離し、再利用が可能である。ゲル排出手段1はゲル取り込み口5がゲル排出口6よりも下方になり、かつ減容槽7内に滞留しているゲル塊にゲル取り込み口5が埋没し、ゲル排出口6と回転動力伝達部4が減容槽7外部へ露出するように設置している。回転動力伝達部4に回転力を加えることによりロータリー羽根2が回転し、ゲル取り込み口5から取り込まれたゲルが外壁円筒部3内の先端部12から根元部13方向へ移動し、ゲル排出口6へと搬送される。外壁円筒部3の底面の外壁円筒部先端部12側に外壁円筒センサー部17を設け、外壁円筒部センサー部17には光センサー受光手段18を設置する。減容槽7にゲル界面センサー部15を設け、ゲル界面センサー部15には光センサー発光手段16を設置する。外壁円筒部3の外壁円筒部根元部13側に光センサー受光手段18の受光状態を示す受信結果表示手段19を設ける。ゲル排出手段1と減容槽7の側面が接している部分を支点としてゲル排出手段1を上下に円弧状に動作させる外壁部支点部14を減容槽7に設け、ゲル排出手段1と減容槽7のなす角を計測する角度計測手段20を設ける。
【0024】
かかる構成によれば、減容槽7に減容液9を収容し、減容槽開口部8より発泡スチロール11を投入した際に、減容液9と発泡スチロール11が触れることで発泡スチロール11の減容化が進行し、減容槽7内に収容された減容液9の上部に浮遊する形で減容済み発泡スチロール(ゲル10)がゲル塊として浮遊する。回転動力伝達部4に回転力を加えることによりロータリー羽根2が回転し、減容槽7内において減容液9中に浮遊しているゲル10がゲル取り込み口5よりゲル排出手段1内に取り込まれる。
【0025】
さらにロータリー羽根2の回転によりゲル排出口6方向へと搬送され、ゲル排出口6より減容槽7外部へと排出され、ゲル排出口6の下方に準備したゲル排出容器(図示せず)に収容される。このとき光センサー発光手段16からの光を光センサー受光手段18が受光するが、光センサー受光手段18がゲル10内部にある場合と減容液9中にある場合では受信状態が異なり、受信状態が所定の範囲内であれば光センサー受光手段18はゲル10内部にあり、所定の範囲外であれば減容液9中にある事になる。光センサー受光手段18の受信状態を受信結果表示手段19で表示する。
【0026】
図2で示すようにゲル排出手段1を外壁部支点部14を支点に円弧状に動かし、光センサー受光手段18の受信状態が所定の範囲外から範囲内に変化した時がゲル10と減容液9の界面となりその時のゲル排出手段1と減容槽7のなす角を角度計測手段20を用いて測定し、ゲル排出手段1と減容槽7のなす角と外壁部支点部14から外壁円筒センサー部17間の外壁円筒部3に沿った長さと減容槽7の底面積から容易に減容液9の液量を求めることができる。
【0027】
また、図2で示すようにゲル排出手段1を、外壁部支点部14を支点に円弧状に動かし、光センサー受光手段18の受信状態が所定の範囲内にある時にゲル10を回収すればゲル取り込み口5へ減容液9が流れ込むことはなく、ゲル10を効率良く回収することができる。
【0028】
また、図1では、光センサー発光手段16を減容槽7に、光センサー受光手段18をゲル排出手段1に設置した実施例で説明したが、逆に光センサー発光手段16をゲル排出手段1に、光センサー受光手段18を減容槽7に設置しても同様な効果が得られることは言うまでもない。
【0029】
また、図1では、センサーとして光センサー発光手段16と光センサー受光手段18を用いているが電気または音波をセンサーとして用いてもよく、電気抵抗の変化や音波の位相や波長の変化からゲル10と減容液9の界面を検知する。
【0030】
これにより、減容槽7内の減容液9の液量を検知することができるので、液量を所定の範囲内に保てるので、液量の減少による発泡スチロールの減容効率低下を防ぐことが可能となる。
【0031】
さらに、ゲル10と減容液9の界面を検知し、ゲル取り込み口5を界面より上に移動させることで減容液9の流入を防ぐことが可能となり、ゲル10を効率良く回収することができる。
【0032】
さらに、センサーとして光、電気、音波のいずれかもしくは二つ以上の組み合わせで構成することにより、減容液9や発泡スチロール11の特性に応じたセンサーを用いることができるので、より精度の高い界面検知ができるようになる。
【0033】
(実施の形態2)
次に、本発明の請求項5、請求項6、請求項7および請求項8に記載された発明の実施の形態について、図3から図5を用いて説明する。なお、前述した実施の形態と同じ構成については同じ符号を用い、説明を省略する。
【0034】
図3において、21は減容液循環路であり、減容液を液送可能なパイプとする。また、減容液循環路21の一端は減容槽7底部に連結し、他端は減容槽7の上部に配置され、途中に減容液を強制的に液送可能な液送ポンプ部22を設ける。減容槽7の上部に配置した減容液循環路21の端には減容液散布部23を設けた。減容槽7底部に連結した減容液循環路21の口には、ゲル流入防止手段24を設けた。ゲル流入防止手段24は高さ調整の可能なゲル誤流入防止弁25と、ゲル誤流入防止弁25に設けた誤動作防止突起部27と、減容液循環路21の口に設けたゲル誤流入防止弁25の可動の支点となる防止弁支点26からなる。
【0035】
かかる構成によれば、減容槽7底部に滞留する減容液9を、液送ポンプ部22を駆動させることにより減容槽7底部に連結した減容液循環路21の口から減容液散布部23へと送ることができる。減容液9を減容液散布部23から減容槽7内の未減容の発泡スチロール11に散布することで減容を促進することができる。減容液9と減容槽7内に浮遊しているゲル10の界面がゲル誤流入防止弁25より上位にある場合は、ゲル誤流入防止弁25は減容槽7底部に連結した減容液循環路21の口を閉ざすことはなく、減容液9は減容液循環路21に流入する。
【0036】
図4に示すように、減容液9と減容槽7内に浮遊しているゲル10の界面がゲル誤流入防止弁25より下位にある場合は、ゲル誤流入防止弁25は、ゲル10により防止弁支点26を支点に減容槽7底面方向に押され減容槽7底部に連結した減容液循環路21の口を閉鎖する。誤動作防止突起部27は、ゲル誤流入防止弁25がゲル10に押された時に、ゲル誤流入防止弁25が減容槽7の側面側に動くのを防止する。
【0037】
図5(a)と図5(b)に示すように、ゲル誤流入防止弁25は所定の範囲内で高さ調整が可能である。これにより、減容液9と減容槽7内に浮遊しているゲル10の界面がゲル誤流入防止弁25より下位にある場合は、ゲル誤流入防止弁25が減容槽7底部に連結した減容液循環路21の口を閉鎖するので、減容液循環路21にゲル10が流入しなくなり、液送ポンプ部22の故障を回避することが可能となる。
【0038】
さらに、誤動作防止突起部27は、ゲル誤流入防止弁25が減容液循環路21を閉鎖する方向とは逆の方向に動作することを防ぐので、減容液9と減容槽7内に浮遊しているゲル10の界面がゲル誤流入防止弁25より下位にある場合には確実に減容液循環路21を閉鎖するので、ゲル流入による液送ポンプ部22の故障を回避することが可能となる。さらに、ゲル誤流入防止弁25は所定の範囲内で高さを調整することが可能であり、ゲル誤流入防止弁25の動作開始タイミングを変更することができるため、減容液9および発泡スチロールの特性に応じたゲル誤流入防止弁25の開閉動作が可能となる。
【0039】
(実施の形態3)
次に、本発明の請求項9、請求項10および請求項11に記載された発明の実施の形態について、図6を用いて説明する。なお、前述した実施の形態と同じ構成については同じ符号を用い、説明を省略する。
【0040】
図6において、28は半円筒形減容槽であり、半円筒形減容槽28の曲面部に半円筒形減容槽28を支える減容槽台29を基点に半円筒形減容槽28を可動させるための減容槽可動支点30を設け、減容槽可動支点30と同じ曲面に減容液排出口31を設ける。さらに、半円筒形減容槽28内に半円筒形減容槽28の天板から半円筒形減容槽28内の所定の高さまで減容液排出口31を覆うようにゲル隔壁32を設ける。減容液貯蔵槽33は、減容液排出口31から流れ出る減容液9の貯蔵槽である。
【0041】
かかる構成によれば、減容槽可動支点30を支点に半円筒形減容槽28を傾けることにより、半円筒形減容槽28内の減容液9は減容液排出口31より減容液貯蔵槽33へ流れ込む。また、半円筒形減容槽28は半円筒形なので、容易に可動することができる。半円筒形減容槽28内のゲル10は、ゲル隔壁32により、減容液排出口31に付着することもない。
【0042】
これにより、減容液排出口31より減容液9が減容液貯蔵槽33に流れ込むので半円筒形減容槽28内のゲルが液送ポンプ部22へ流入することがなく、ゲル10による液送ポンプ部22の故障を防止することができる。さらに、半円筒形減容槽28は半円筒形なので、半円筒形減容槽28の可動が容易になり、減容液9の減容液貯蔵槽33への排出が効率的におこなえる。
【0043】
さらに、ゲル隔壁32が半円筒形減容槽28内のゲル10が減容液排出口31に付着するのを防ぐので、ゲル付着による流量低下がなく、減容液9の減容液貯蔵槽33への排出が効率的におこなえる。
【0044】
なお、ここでは減容槽の形状を半円筒形状で説明したが、支点を中心に可動させて減容槽台に影響を与えない形状(たとえば半球形)でも同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明の発泡スチロール減容装置によれば、減容済み発泡スチロール(ゲル)と再利用可能な減容液との分離および減容液の液量検知及び回収を容易かつ効率的に行うことが可能となる。また、ゲルによる液送ポンプ部の故障を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における発泡スチロール減容装置を示す図
【図2】本発明の実施の形態1におけるゲル排出手段1の動作を示す図
【図3】本発明の実施の形態2における発泡スチロール減容装置を示す図
【図4】本発明の実施の形態2における発泡スチロール減容装置を示す図
【図5】本発明の実施の形態2におけるゲル誤流入防止弁を示す図
【図6】本発明の実施の形態3における発泡スチロール減容装置を示す図
【図7】従来の減容液を利用した発泡スチロール減容装置の概略を示す図
【符号の説明】
1 ゲル排出手段
2 ロータリー羽根
3 外壁部、外壁円筒部
4 回転動力伝達部
5 ゲル取り込み口
6 ゲル排出口
7 減容槽
8 減容槽開口部
9 減容液
10 ゲル
11 発泡スチロール
12 外壁円筒部先端部
13 外壁円筒部根元部
14 外壁部支点部
15 ゲル界面センサー部
16 光センサー発光手段
17 外壁円筒センサー部
18 光センサー受光手段
19 受信結果表示手段
20 角度計測手段
21 減容液循環路
22 液送ポンプ部
23 減容液散布部
24 ゲル流入防止手段
25 ゲル誤流入防止弁
26 防止弁支点
27 誤動作防止突起部
28 半円筒形減容槽
29 減容槽台
30 減容槽可動支点
31 減容液排出口
32 ゲル隔壁
33 減容液貯蔵槽
100 従来の減容槽
102 開閉弁付き排出口

Claims (11)

  1. 発泡スチロールを減容する減容液と、前記減容液を満たした減容槽と、前記減容槽中に前記発泡スチロールを投入して前記減容液により前記発泡スチロールを減容してゲルが得られる減容装置において、前記ゲルを前記減容槽外部へ強制排出するためにゲル排出手段を備えると共に、前記ゲル排出手段はロータリー羽根、外周円筒部、ゲル取り込み口、ゲル排出口およびロータリー羽根に回転動力を伝達する回転動力伝達部を有し、所定の時に減容槽内の減容液中を浮遊しているゲルと減容液の界面を検知する界面検知手段を有することを特徴とした発泡スチロール減容装置。
  2. 前記界面検知手段は、前記減容槽内の所定の位置に設けたゲル界面センサー部と、ゲル界面センサー部にセンサー発信手段と、前記ゲル排出手段外壁円筒部のゲル取り込み口側先端近傍に設けた外壁円筒センサー部と、前記外壁円筒センサー部にセンサー受信手段と、前記センサー受信手段での受信結果を前記減容槽外部に表示する受信結果表示手段と、前記ゲル排出手段の外壁部の所定の位置と減容槽の接合部分を支点にして、前記ゲル取り込み口の上下方向への円弧動作を可能にする回動手段と、前記ゲル排出手段と減容槽のなす角を計測する角度計測手段からなることを特徴とする請求項1に記載の発泡スチロール減容装置。
  3. 前記界面検知手段は、前記ゲル排出手段外壁円筒部のゲル取り込み口側先端近傍に設けた外壁円筒センサー部と、前記外壁円筒センサー部にセンサー発信手段と、前記減容槽内の所定の位置に設けたゲル界面センサー部と、ゲル界面センサー部にセンサー受信手段と、前記センサー受信手段での受信結果を前記減容槽外部に表示する受信結果表示手段と、前記ゲル排出手段の外壁部の所定の位置と減容槽の接合部分を支点にして、前記ゲル取り込み口の上下方向への円弧動作を可能にする回動手段と、前記ゲル排出手段と減容槽のなす角を計測する角度計測手段からなることを特徴とする請求項1に記載の発泡スチロール減容装置。
  4. 前記センサー発信手段及びセンサー受信手段として光または電気または音波もしくはそれら二つ以上の組み合わせで構成するセンサーを用いたことを特徴とした請求項2あるいは請求項3に記載の発泡スチロール減容装置。
  5. 発泡スチロールを減容する減容液と、前記減容液を満たした減容槽と、前記減容槽中に前記発泡スチロールを投入して前記減容液により前記発泡スチロールを減容してゲルが得られる減容装置において、前記ゲルを前記減容槽外部へ強制排出するためにゲル排出手段を備えると共に、減容槽底部と減容槽上部とを連結する減容液循環路および減容槽底部に滞留する減容液を減容槽上部へ汲み上げる液送ポンプ部および減容槽上部において減容液を所定の範囲内に均等に散布可能な減容液散布部を有し、液送ポンプ部へ減容槽内のゲルが流入するのを防止するゲル流入防止手段を設けたことを特徴とした発泡スチロール減容装置。
  6. 前記ゲル流入防止手段は、減容液循環路の減容槽底部側の口に、減容槽内のゲルの重量を用いて弁の開閉を行うゲル誤流入防止弁と減容液循環路にゲル誤流入防止弁の防止弁支点を設けたことを特徴とする請求項5に記載の発泡スチロール減容装置。
  7. 前記ゲル誤流入防止弁に、ゲル誤流入防止弁が所定の範囲外に可動することを防ぐ誤動作防止突起部を設けたことを特徴とする請求項6に記載の発泡スチロール減容装置。
  8. 前記ゲル誤流入防止弁は、所定の範囲内で高さを調整できることを特徴とする請求項6あるいは請求項7に記載の発泡スチロール減容装置。
  9. 発泡スチロールを減容する減容液と、前記減容液を満たした減容槽と、前記減容槽中に前記発泡スチロールを投入して前記減容液により前記発泡スチロールを減容してゲルが得られる減容装置において、前記ゲルを前記減容槽外部へ強制排出するためにゲル排出手段を備えると共に、前記減容槽に減容液排出口と減容槽を支える減容槽台と減容液排出口を有する減容槽の側面に減容槽台を基点に減容槽を可動させるための減容槽可動支点を設け、減容液排出口から流れる減容液を受ける減容液貯蔵槽と、減容液貯蔵槽と減容槽上部とを連結する減容液循環路と、減容液貯蔵槽に滞留する減容液を減容槽上部へ汲み上げる液送ポンプ部と、減容槽上部において減容液を所定の範囲内に均等に散布可能な減容液散布部からなり、減容槽可動支点を基準に減容槽を可動させ減容槽内の減容液を減容液排出口から減容液貯蔵槽へと移すことを特徴とした発泡スチロール減容装置。
  10. 前記減容槽を半円筒形の形状とし、半円筒形の減容槽の曲面部に減容槽可動支点と減容液排出口を設けたことを特徴とする請求項9に記載の発泡スチロール減容装置。
  11. 前記減容槽の内壁に、減容槽内のゲルが減容液排出口に付着するのを防ぐための隔壁を設けることを特徴とした請求項9あるいは請求項10に記載の発泡スチロール減容装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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