JP2004250036A - 充填バルブおよびこの充填バルブを備えた充填設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】無菌チャンバー2内の充填バルブ8の流量の調整を、無菌環境を破壊せずに行う。
【解決手段】充填液通路34を開閉する液バルブ32と、その弁体28に連結されシリンダ室22内に配置された第1ピストン24と、第1ピストンの上方に配置された第2ピストン38と、第2ピストンのロッド40のバルブハウジング14から上方に突出した部分に取り付けられた調整用ナット42と、バルブハウジングの上端に設けた上下移動可能なカップ状部材46と、両ピストンによって区画された各圧力室60、62、64にエアを供給するエア供給手段と、第2ピストンのロッドの上端を覆う変形可能なキャップ48とを備えている。第2ピストンは、キャップを付けたまま外側からカップ状部材を回転させて、調整用ナットとカップ状部材との間隔を調節することにより、下降位置が調整される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、充填バルブに係り、特に、無菌チャンバー内に設置された充填装置に設けられ、ミネラルウオーターやジュース等の液体を無菌状態で容器内に充填する充填バルブに関するものである。また、この充填バルブを備えた充填設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ミネラルウオーターやジュース等の液体を無菌状態で容器内に充填するために、充填装置を無菌チャンバー内に設置したものが従来から知られている。前記のような充填装置に設けられた充填バルブの一例(例えば、特許文献1参照)について簡単に説明する。
【0003】
前記特許文献1に記載された充填バルブ(特許文献1では充填ノズルと呼んでいる)は、充填液の供給管から充填ノズルの吐出口に至る充填液通路を開閉する液バルブと、この液バルブの可動弁体に連結され、ハウジングのシリンダ室内に配置された小径ピストンと、前記シリンダ室内の小径ピストンよりも上方に配置された大径ピストンと、前記小径ピストンおよび大径ピストンによって区画された上中下3つの圧力室内にそれぞれエアを給排するエア給排手段と、前記ハウジングから上方に突出した大径ピストンのロッドの上端に取り付けたナットと、ハウジングの上端に螺合され上下の位置を調整可能な調整キャップと、前記大径ピストンのロッドの、ハウジングから突出した部分を覆う主キャップとを備えている。
【0004】
前記充填バルブは、大径ピストンと小径ピストンとの間の中間圧力室に圧力エアを供給し、上下の圧力室を低圧にしたときに液バルブが閉鎖され、上方圧力室と中間圧力室からエアを排出し、下方圧力室にエアを供給したときに液バルブが大開度で開放して大流量の充填を行い、上方と下方の圧力室にエアを供給し、中間圧力室を低圧にしたときに液バルブが小開度で開放して小流量の充填を行うようになっている。
【0005】
そして、大径ピストンの上下の移動位置を調整することにより小径ピストンの上昇限を規制して液バルブの開度を制御するようになっている。つまり、上方の大径ピストンのロッドに取り付けた調整ねじと、ハウジングの上端に螺合した調整キャップの相対位置を変えることにより、液バルブの開度を調整して充填流量を調節することができる。
【0006】
【特許文献1】
特許2808212号公報(第2−3頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、充填装置が無菌チャンバー内に設置されて無菌状態で充填を行う場合には、上方の大径ピストンのロッドが摺動する部分からエアシリンダ室の雰囲気が外部に漏れると、無菌チャンバー内の雰囲気が破壊されるため、従来の構成では、前述のように大径ピストンのロッドのハウジングから突出している部分を主キャップによって覆っている。
【0008】
従って、小流量による充填を行う際の液バルブの開度を調節するためには、主キャップを取り外さなければならない。ところが、充填装置が無菌チャンバー内に設置されているため、キャップを外して調整を行おうとすると無菌チャンバー内の無菌環境を一度破壊することになってしまう。そして、その後運転を再開する際に、無菌チャンバー内を滅菌して再度無菌環境を確立しなければならないので、調整作業に時間がかかるという問題があった。
【0009】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、無菌チャンバー内の無菌雰囲気を破壊することなく、液バルブの開度を調整することができる充填バルブを提供することを目的とするものである。また、このような構成の充填バルブを備えた充填装置を、チャンバー内に設置した充填設備を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した発明に係る充填バルブは、充填液通路を開閉する液バルブと、バルブハウジング内に設けられたエアシリンダ室内に移動可能に配置され、前記液バルブの弁体に連結されたピストンと、このピストンを移動させるエア供給手段と、前記エアシリンダ室内に移動可能に配置され、前記ピストンの移動位置を規制する規制手段と、この規制手段の位置を調節する調節機構と、前記調節機構を覆ってバルブハウジングに取り付けられたキャップとを備えており、特に、前記キャップを変形可能な素材から構成するとともに、このキャップを介して調節機構による規制手段の位置の調節を可能としたものである。
【0011】
この発明に係る充填バルブでは、調節機構を操作して規制手段の位置を移動させることにより、液バルブの弁体に連結されたピストンの移動位置を変更して充填時の流量を調整するようになっているが、調節機構を覆うキャップが変形可能な素材から形成されているので、このキャップを外さずに調節機構を操作して規制手段の位置を移動させることができる。従って、充填装置が無菌環境内に設置されていても、この環境を破壊することなくピストンの移動位置を変更することができる。
【0012】
また、請求項2に記載した発明に係る充填バルブは、充填液通路を開閉する液バルブと、バルブハウジング内に設けられたエアシリンダ室内に移動可能に配置され、前記液バルブの弁体に連結された第1ピストンと、前記エアシリンダ室内に移動可能に配置され、第1ピストンの移動位置を規制する第2ピストンと、前記第1ピストンおよび第2ピストンを移動させるエア供給手段と、前記第2ピストンのロッドのバルブハウジングから突出した部分に取付けられ、バルブハウジングの位置規制部に当接することにより第2ピストンの移動位置を規制するストッパと、前記位置規制部とこのストッパとの間隔を調節する調節機構と、第2ピストンのロッドのバルブハウジングからの突出部を覆ってバルブハウジングに取り付けられたキャップとを備えており、特に、前記キャップを変形可能な素材から構成するとともに、このキャップを介して調節機構による位置規制部とストッパとの間隔を調整可能としたものである。
【0013】
この発明に係る充填バルブでは、請求項1の規制手段が第2ピストンであり、大流量による充填と小流量による充填を切換え可能なタイプの充填バルブに適用し、特に、小流量による充填時に、ストッパによって規制する第2ピストンの位置を変更することにより、第1ピストンの移動位置を規制して液バルブの開度を調整して、充填流量を変更することができる。
【0014】
請求項3に記載した発明に係る充填バルブは、前記キャップを透明もしくは半透明の素材から形成し、外部からストッパの位置を確認可能としたことを特徴とするものである。
【0015】
この発明に係る充填バルブでは、キャップが透明または半透明であるから、その外側から内部のストッパを確認することができるので、ストッパの位置を変更する作業が極めて容易である。
【0016】
請求項4に記載した発明に係る充填設備は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の充填バルブを備えた充填装置をチャンバー内に配置するとともに、このチャンバーの壁面に、チャンバー外部の雰囲気から遮断した状態で前記充填バルブにアクセス可能なグローブを設けたことを特徴とするものである。
【0017】
この発明に係る充填設備は、チャンバーに設けられたグローブを介して、充填バルブのストッパの調整作業を行うことができるので、外部からの液バルブの開度の調整が容易であり、しかも、チャンバー内の雰囲気に全く影響を与えることがない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る充填バルブの縦断面図、図2はこの充填バルブを備えた充填装置の構成を簡略化して示す概略構成図である。
【0019】
充填装置1は、無菌雰囲気中で容器(図示せず)内への液体の充填を行うために無菌チャンバー2内に設置されている。この充填装置1は、回転軸4の上端に取り付けられた充填液タンク6を備えており、この充填液タンク6の外周に円周方向等間隔で、複数の充填バルブ8が接続されている。これら各充填バルブ8の下方には、それぞれ容器を載せるびん台10が配置されており、各びん台10上に供給された容器内に、充填バルブ8を介して充填液タンク6から送られた液体が充填される。この実施の形態に係る充填装置1は重量式充填装置であり、各びん台10上に載せられた容器の重量をロードセル(図示せず)によって計測しつつ充填を行う。
【0020】
充填装置1を設置した無菌チャンバー2の側壁2aには、後に説明する充填バルブ8のキャップにアクセス可能な位置にグローブ12が設けられており、このグローブ12を介して、充填バルブ8に設けられた液バルブの開度を変更し、小流量での充填時の流量を調整できるようになっている。
【0021】
次に、図1により充填バルブ8の構成について説明する。この充填バルブ8のバルブハウジング14は、下部のハウジング本体14Aと、このハウジング本体14Aの上端に固定された筒状部材14Bとを有している。直立したハウジング本体14Aの下部側に、給液管16を介して充填液タンク6からの液体が流入する大径の液体流路18が形成され、さらにその下方に連続して吐出通路20が設けられている。
【0022】
ハウジング本体14Aの上端部内にはエアシリンダ室22が形成されている。このエアシリンダ室22は、上部側の大径部22aと下部側の小径部22bとを有しており、下部側の小径部22b内に小径の第1ピストン24が昇降自在に嵌合している。この第1ピストン24のロッド26は、ハウジング本体14A内を摺動自在に貫通して下端部が前記液体流路18内に延びている。この第1ピストン24のロッド26の下端には弁体28が設けられ、一方、前記液体流路18の下端面にテーパ状の弁座30が形成されており、これら可動弁体28と弁座30とにより液バルブ32が構成されている。この液バルブ32が前記第1ピストン24の作動に伴って、前記給液管16、液体流路18および吐出通路20からなる充填液通路34を開閉し、容器内への液体の充填を行う。なお、前記第1ピストン24のロッド26の液体流路18内に突出している部分はベローズ36によって覆われている。
【0023】
ハウジング本体14Aの上部に形成されているエアシリンダ室22の上部側大径部22a内には、大径の第2ピストン38が昇降自在に嵌合している。この第2ピストン38のロッド40は、バルブハウジング14の上部の筒状部材14B内を貫通してバルブハウジング14の上方に突出しており、このロッド40の上端に、調整用ナット(ストッパ)42および袋ナット44が螺合されている。前記バルブハウジング14の上部を構成する筒状部材14Bの上端部外周には、調整用ナット42の位置を規制するカップ状部材46が螺合されており、前記調整用ナット42の下端面がこのカップ状部材46の上端面(位置規制部)に当たることにより、前記第2ピストン38の下降位置が規制される。このカップ状部材46は、回転することにより高さを変更できるようになっており、前記調整用ナット42との間隔を調節する調節機構として作用する。なお、カップ状部材46の内部にはボールプランジャ(図示せず)が埋め込まれており、工具を使用せずに、所定角度毎に回転できるようになっている。
【0024】
バルブハウジング14の上端から上方に突出している第2ピストン38のロッド40の周囲には、例えば、合成ゴムなど変形可能な素材からなるキャップ48が装着されている。このキャップ48の下端部は、前記筒状部材14Bの外周に形成されたフランジ14Baとその上面に固定された環状部材50との間に挟持されており、このキャップ48に覆われた空間52内を密封して、前記第2ピストン38のロッド40の摺動部から汚染されたエアが無菌チャンバー2の内部に放出されることを防止している。なお、このキャップ48は、透明または半透明の材質で形成することが好ましい。
【0025】
前記キャップ48に覆われた空間52は、バルブハウジング14内に形成された第1のエア抜き通路54によって外部に連通しており、このエア抜き通路54を介してエアが出入りできるようになっている。また、前記第1ピストン24のロッド26の周囲を覆うベローズ36の内部およびその上方の空間56は、バルブハウジング14に形成された第2のエア抜き通路58によって外部に連通しており、これらベローズ36内およびその上方の空間56内のエアが出入りできるようになっている。
【0026】
前記バルブハウジング14内の上部に形成されたエアシリンダ室22は、上部側大径部22aに摺動自在に嵌合された第2ピストン38と、下部側小径部22b内に摺動自在に嵌合された第1ピストン24とにより、上方圧力室60、中間圧力室62および下方圧力室64の3つの圧力室に区画されている。これら上中下3つの圧力室60、62、64は、それぞれ第1エア供給通路66、第2エア供給通路68および第3エア供給通路70を介して、図示しない圧力エア源に接続されており、それぞれ独立してエアを給排することができるようになっている。また、前記中間圧力室62内の、大径の第2ピストン38と小径の第1ピストン24との間にはスプリング72が介装され、両ピストン38、24をそれぞれ上方と下方に付勢している。
【0027】
以上の構成に係る充填バルブ8の作動について説明する。充填の停止時には、第2エア通路68から中間圧力室62に圧力エアを供給するとともに、上方圧力室60および下方圧力室64内のエアを排出する。この状態では、図1に示すように、大径の第2ピストン38は、その上面が筒状部材14Bの下面に当接する上昇端に位置するとともに、小径の第1ピストン24が下降してそのロッド26の下端に設けられた可動弁体28が液体流路18の下面に形成された弁座30に着座して液バルブ32を閉じている。
【0028】
この充填装置1では、充填時には、先ず、液バルブ32を大開度で開放して大流量で充填を行うようになっている。例えば、大流量による充填によって設定された充填量の90%を充填する。その後、液バルブ32の開度を小開度に切り換えて小流量で残りの10%の充填を行う。大流量での充填を行う際には、上方の圧力室60および中間圧力室62内のエアを排出するとともに、下方の圧力室64内に圧力エアを供給する。この状態では、下方圧力室64内の圧力により小径の第1ピストン24が上昇し、上方の第2ピストン38に当たって押し上げるので、大径の第2ピストン38は前記充填停止時と同様に上昇端に位置し、小径の第1ピストン24も最も上方まで上昇して、液バルブ32を最大の開度で開放する。
【0029】
液バルブ32を大開度で開放して前記設定量(例えば90%)まで充填をした後、液バルブ32の開度を小開度に切り換える。このときには、中間圧力室62のエアは排出したままにして、上方圧力室60と下方圧力室64に圧力エアを供給する。すると、大流量での充填時に、下方の第1ピストン24に押し上げられていた第2ピストン38が、前記第1ピストン24との受圧面積差により下降して、第1ピストン24を押し下げる。下降する第2ピストン38は、前記調整用ナット42の下面がバルブハウジング14の上端に固定されているカップ状部材46の上端面に当たった位置で停止する。このように下降した上方の第2ピストン38によって第1ピストン24の上昇位置が規制され、液バルブ32は小開度で開放されて、小流量で充填が行われる。つまり、第2ピストン38は、液バルブ32を小開度で開放する際には、第1ピストン24の高さを規制する規制手段として機能する。
【0030】
この充填装置1は、重量式充填装置であり、図示しないロードセルによってびん台10上の容器の重量を計測しつつ充填を行うようになっており、液バルブ32を小開度で開放して小流量での充填を行い、容器内の充填量が予め設定された重量になると、上方と下方の圧力室60、64のエアを排出するとともに、中間圧力室62に圧力エアを導入し、液バルブ32を閉じて充填を終了する。なお、この充填装置1を制御する制御装置には、落差量つまり、液バルブ32を閉じた後に液バルブ32よりも下流側の吐出通路20から容器内に落下する液量が設定されており、この落差量に応じて、小流量での充填時の液バルブ32の閉鎖タイミングを制御し、ロードセルの計測値が設定充填量に達する前に液バルブ32を閉じるようになっている。
【0031】
前記充填装置1では、例えば、ベローズ36の変形等の理由により、液バルブ32の小開度での充填時の流量が、設定当時と比較して変化してしまう場合があり、このような状態になると容器内への最終充填量が変化してしまう。そこで、定期的なサンプリングにより充填量の変動を検出し、充填量にばらつきが発生してきたことが検出された場合には、一旦充填装置1を停止して充填流量の調整を行う。
【0032】
この実施の形態では、作業者が、無菌チャンバー2の壁面2aに取り付けてあるグローブ12を介して充填バルブ8にアクセスすることができるようになっており、変形可能な素材からなるキャップ48の外側からカップ状部材46を回転操作してその位置を調節し、大径の第2ピストン38の下降位置を変更する。第2ピストン38の下降位置を変更することにより第1ピストン24の上昇限を規制して液バルブ32の開度を調節し、小流量で充填を行う際の充填量を調整することができる。このカップ状部材46の調節を行う際には、充填装置1を間欠的に回転させて、各充填バルブ8を前記グローブ12の位置に順次停止させて作業を行う。以上のようにキャップ48を変形可能な素材から構成したので、無菌チャンバー2の外部から、無菌チャンバー2内の雰囲気を損なうことなくカップ状部材46を回転して、充填バルブ8の小流量での充填時の流量を調整することができる。しかも、キャップ48を透明または半透明の素材から形成したので、キャップ48の外部からカップ状部材46の位置が確認できるので、調整作業が容易に行える。また、この実施の形態では、カップ状部材46を回転して調整用ナット42との間隔を調整しているが、逆に、カップ状部材46を固定とし、調整用ナット42を移動させることにより両者の間隔を調節するようにしても良い。
【0033】
なお、前記実施の形態では、液バルブ32の弁体28に連結された第1ピストン24の上昇位置を、カップ状部材46の操作によって上方の第2ピストン38の移動位置を変更することにより調整するようにしたが、第2ピストン38は、大流量の充填と小流量の充填とを切り換えるために設けたもので、単に第1ピストン24の上昇位置を規制する規制手段としては、必ずしもピストン(第2ピストン38)を使用する必要はなく、ロッドの先端部等その他の部材を規制手段として用いても良い。
【0034】
図3は、第2の実施の形態に係る充填バルブを示すもので、前記のようにロッドの先端部を、第1ピストン24の移動位置を規制する規制手段として用いている。この実施の形態は、第1ピストン24の位置を規制する規制手段およびこの規制手段の位置を調節する調節機構以外の部分は、前記第1の実施の形態と同一なので、同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0035】
ハウジング14の上部の筒状部材14Bを上下に貫通して、ロッド140が昇降可能に嵌合している。このロッド140の下端はエアシリンダ室22内に延びており、その下端面140aが、液バルブ32の弁体28に連結されたピストン24の位置を規制する規制手段(ストッパ)として機能する。そして、ロッド140の筒状部材14Bから上方に突出した部分に、筒状部材14Bの上部に螺合されたカップ状部材146が取り付けられている。このカップ状部材146がロッド140の位置を調節する調節機構を構成しており、カップ状部材146を回転させることによりロッド140を昇降させることができ、このロッド140の位置を調節することにより、ピストン24の上昇端位置を規制して、充填時の流量を調整することができる。
【0036】
この実施の形態でも、バルブハウジング14の上端から上方に突出しているロッド140およびカップ状部材146の周囲には、変形可能な素材からなるキャップ48が装着されている。従って、前記実施の形態と同様に、無菌環境を破壊することなく、キャップ48の外側からカップ状部材146を回転させてロッド140の高さを調節し、充填量を変更することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明によれば、充填液通路を開閉する液バルブと、バルブハウジング内に設けられたエアシリンダ室内に移動可能に配置され、前記液バルブの弁体に連結されたピストンと、このピストンを移動させるエア供給手段と、前記エアシリンダ室内に移動可能に配置され、前記ピストンの移動位置を規制する規制手段と、この規制手段の位置を調節する調節機構と、前記調節機構を覆ってバルブハウジングに取り付けられたキャップとを備え、前記キャップを変形可能な素材から構成するとともに、このキャップを介して調節機構による規制手段の位置の調節を可能としたことにより、キャップを外さずに規制手段を移動させることが可能になり、チャンバー内の無菌雰囲気を破壊せずに、小流量での充填量を調整することができる。
【0038】
また、請求項2に記載の発明によれば、規制手段が第1ピストンと同じエアシリンダ室内に移動可能に配置された第2ピストンであり、大流量による充填と小流量による充填とを切換え可能な充填バルブに適用して、簡単に流量を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る充填バルブの縦断面図である。
【図2】前記充填バルブを備えた充填装置の全体の構成を簡略化して示す概略構成図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る充填バルブの縦断面図である。
【符号の説明】
8 充填バルブ
12 グローブ
14 バルブハウジング
14A ハウジング本体
14B 筒状部材
22 エアシリンダ室
24 第1ピストン
28 弁体
32 液バルブ
34 充填液通路
38 規制手段(第2ピストン)
40 第2ピストンのロッド
42 ストッパ(調整用ナット)
46 位置規制部(カップ状部材)
48 キャップ

Claims (4)

  1. 充填液通路を開閉する液バルブと、バルブハウジング内に設けられたエアシリンダ室内に移動可能に配置され、前記液バルブの弁体に連結されたピストンと、このピストンを移動させるエア供給手段と、前記エアシリンダ室内に移動可能に配置され、前記ピストンの移動位置を規制する規制手段と、この規制手段の位置を調節する調節機構と、前記調節機構を覆ってバルブハウジングに取り付けられたキャップとを備え、
    前記キャップを変形可能な素材から構成するとともに、このキャップを介して調節機構による規制手段の位置の調節を可能としたことを特徴とする充填バルブ。
  2. 充填液通路を開閉する液バルブと、バルブハウジング内に設けられたエアシリンダ室内に移動可能に配置され、前記液バルブの弁体に連結された第1ピストンと、前記エアシリンダ室内に移動可能に配置され、第1ピストンの移動位置を規制する第2ピストンと、前記第1ピストンおよび第2ピストンを移動させるエア供給手段と、前記第2ピストンのロッドのバルブハウジングから突出した部分に取付けられ、バルブハウジングの位置規制部に当接することにより第2ピストンの移動位置を規制するストッパと、前記位置規制部とこのストッパとの間隔を調節する調節機構と、第2ピストンのロッドのバルブハウジングからの突出部を覆ってバルブハウジングに取り付けられたキャップとを備え、
    前記キャップを変形可能な素材から構成するとともに、このキャップを介して調節機構による位置規制部とストッパとの間隔を調整可能としたことを特徴とする充填バルブ。
  3. 前記キャップを透明もしくは半透明の素材から形成し、外部からストッパの位置を確認可能としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の充填バルブ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の充填バルブを備えた充填装置をチャンバー内に配置するとともに、このチャンバーの壁面に、チャンバー外部の雰囲気から遮断した状態で前記充填バルブにアクセス可能なグローブを設けたことを特徴とする充填設備。
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CN105840822A (zh) * 2016-05-27 2016-08-10 杭州中亚机械股份有限公司 一种灌装阀用活塞

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