【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタの印刷装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、ＵＶインクを利用した印字技術が脚光を浴びている。特にインクを固化、積層化することが出来るため点字用パネル等に応用されている。
【０００３】
また、偽造防止インクとしては、赤外線蛍光発光インクや近赤外線吸収インク、見る角度により色が変わる偏光インク、温度により発色が消えたり現れたりする温度発色インクが開発されている。これらはインク自体の特殊機能のため、カラーコピー機では復元できない。
【０００４】
印刷用紙においても、微細パターンの中に隠し文字を入れ、コピーした時に隠し文字が浮き出す仕掛けをしているものもある。
【０００５】
更にホログラムを用紙内に漉き込み金属光沢を出すことにより、カラーコピーでさえ対応できない用紙が開発されている。
【０００６】
また、印字に際して印刷物に個々のナンバーをバーコードや隠し文字で記載する事も実用化されている。これらは主に商品券、金券に利用されている。
【０００７】
インクジェット装置を使用した偽造防止例としては、印刷された数字の改ざんを防止する為にカプセルインクで印字面を被う方法が考えられている（例えば、特許文献１参照）。
【０００８】
また、透かし模様を着色インクで印刷し、その表面にインクジェット記録層を形成する方法が開示されている（例えば、特許文献２参照）。
【０００９】
また、図５、図６に示すように、メディアに印字インク３２を吐出し、その上からＵＶインク３３を被せる場合、印字インクとＵＶインク間に親和性がないと印字インクの上のＵＶインクが硬化前にはじいて印字インクの周囲に流れてしまう。そのため、ＵＶ光を照射してＵＶインクを固化させても印字インク３２を覆うことができない。
【００１０】
図５は、１滴の印字インク３２を１滴のＵＶインク３３で被った場合である。この時には、印字インク３２の周りにＵＶインク３３が逃げる。図５（ａ）は印字インク３２を印刷メディア２０に噴射した状態、（ｂ）は印字インク３２にＵＶインク３３を噴射して印字インク３２をＵＶインク３３で覆った状態、（ｃ）はＵＶインク３３が硬化してＵＶ硬化インク３４になった状態を示している。
【００１１】
図６の様に印字インク３２が複数滴、間隔を開けて配列されている場合でも印字インク３２の上に吐出されたＵＶインク３３は、印字インク３２の周囲や印字インク３２の隙間に入り込んでしまい、印字インク３２の上にＵＶ硬化インク３４を残すことが出来ない。図６において（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は図５のそれと同じ状態を表している。
【００１２】
【特許文献１】
特開２００２−６７４８９号公報
【特許文献２】
特開２００２−６７４８８号公報
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】
上記した、偽造防止の方法では、上記した技術を数種類組み合せることが必要であるという問題がある。
【００１４】
本発明は、カラーコピーでは再現できないオリジナリティーのある印刷物を生成することにより、印刷物の偽造を防止することを目的とする。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、印刷メディアの送り方向に対し、複数のノズルを有する印字ヘッド、透明ＵＶインクを噴射するＵＶインクヘッド、及び前記透明ＵＶインクを固化するための紫外線照射装置を配置し、前記印字ヘッドから前記印刷メディアに噴射したインクを前記ＵＶインクヘッドから噴射した透明ＵＶインクで包み込んだ後、前記紫外線照射装置によりＵＶ照射し前記透明ＵＶインクを固化させることにより達成される。
【００１６】
【発明の実施の形態】
本発明の一例を、以下図面を用いて説明する。
【００１７】
図１は、本発明になるインクジェットプリント装置１である。ここで１１はメディア搬送ベルト、１２は印字用ヘッド、１３はＵＶインク噴射ヘッド、１４はＵＶ光発生装置、１５はＵＶ光発生ランプ、２０は印刷メディア、２２は該印刷メディア上に印字用ヘッド１２から印字されたインク滴、２３はインク滴２２で印字された文字を覆う前記ＵＶインク噴射ヘッド１３から噴射されたＵＶ未硬化インク、２４は該ＵＶ未硬化インクにＵＶ光発生装置１４からＵＶ光を発生させた後のＵＶ硬化インクである。
【００１８】
印刷メディア２０が搬送ベルト１１に載せられると印刷用ヘッド１２から印字データに対応した印字インク２２が噴出され、次にメディア２０がＵＶインク噴射ヘッド１３の位置に来ると印字部を構成する印字インク２２を覆うようにＵＶインク噴射ヘッド１３からＵＶインクが噴射され、さらにメディア２０がＵＶ光発生装置１４の位置に来るとＵＶ光発生装置１４内のＵＶ光発生ランプ１５が発光しメディア２０上のＵＶインクは硬化される。
【００１９】
図２はメディアの上に印字した後ＵＶインクを噴射し、ＵＶインクを硬化させた時のメディア上のインク状態を示したものである。
【００２０】
図２（ａ）は、メディア２０の上に１ドット分のインク２２が付着した状態である。（ＵＶインクは噴射されていない）インク２２内の一部の液体成分は蒸発し、残りの液体はメディア２０の内部へ浸透することにより、表面に顔料若しくは染料成分を残す。図２（ｂ）は、その顔料成分の上にインク２２を覆うようにＵＶインク２３を１滴噴射した状態、図２（ｃ）は、ＵＶインク２３が硬化し、ＵＶ硬化インク２４になった状態を示している。ＵＶ硬化インク２４は印字インク２２を十分に覆い、かつメディアとの接触面で結合力が発生するため印字インク２２の保護層の役割を果たす。
【００２１】
図４は、複数の印字インクが印刷メディア２０の上にある場合である。（図は、簡略化のため２個のインク２２だけを示す）メディア２０上のインク２２、２２の各々にＵＶインク２３、２３が前記インク滴を覆うように噴出される。インク滴が連続していなくても、わずかに隙間が空いている場合には（１ドット分開いている場合）ＵＶインク２３、２３はつながり、ＵＶ光発生装置１４でＵＶインクを硬化させた後もＵＶ硬化インク２４は連続して印字インク２２、２２を覆うことが出来る。そのため、印字インクがメディア２０と十分な定着強度がなくてもＵＶインクの硬化層が補強層となって保護してくれる。
【００２２】
ここで、印字インクの上にＵＶ硬化インク層を安定して形成させるためには印字インク２２とＵＶインク２３との間に親和性が有ることが必要である。透明なＵＶインク２３と印字用カラーインクとの親和性を高めるためには、印字用カラーインクの主剤であるエーテル系やグリコール系溶剤と透明ＵＶインク２３の主剤のプレポリマーに相溶性が有ることが重要であるが、通常のプレポリマーとエーテル系溶剤との間に相溶性はほとんどない。溶剤にメチルセロソルブを用いれば、ほとんどの樹脂を溶解できるが（相溶性有り）メチルセロソルブ自体が乾燥しないため使用量は微量に限られる。そこで、ＵＶインク２３のプレポリマーをアクリル系にし、印字インク２２の顔料をアクリル樹脂でカプセル化すればメディア上に残った顔料とＵＶインク２３の間を同種材質とできるためＵＶインク２３と印字インク２２の親和性を高めることが可能となる。
【００２３】
また、別の実施形態としてはＵＶインク２３をアクリル系プレポリマーとし、印字用カラーインクの希釈剤にアクリル材を事前に若干溶解させておく方法もある。
更に、アクリル系樹脂に限らず、ＵＶインクのプレポリマーと印字用カラーインク内の溶解樹脂を同一の樹脂にすることによりＵＶインと印字用カラーインクとに親和性を持たせることは可能である。
図３は、図２においてＵＶインクの噴射量を顔料インクの１ドットに比べ十分に多くできない場合を示す。この場合、印字インク２２の１ドットを覆う為に複数回ＵＶインクを吐出する。図３（ａ）は図２（ａ）と同様、メディア２０の上に１ドット分の印字インク２２が付着した状態である。図３（ｂ）は、印字インク２２の上に３ドットのＵＶインク２３、２３、２３を位置をずらして吐出した状態である。個々のＵＶインクは液体の状態で連結し、ＵＶ光を照射されると印字インク２２の上に層を成して固化し、図３（ｃ）に示すようにＵＶ硬化インク２４が形成される。
【００２４】
図２において、印字用インク２２の上を覆うＵＶインク２３に、透明性を損なわない程度に僅かに着色料を添加し色を付ける。着色としては、カラーインクの三原色である、イエロー、マジェンタ、シアンが有効である。三原色は、顔料（ないし染料）の基本色のため、コピー印刷で色調を合せることが困難である。ここで、ＵＶインクとして薄い黄色を使用すると黄色は人間の目に一番鈍感な色の為、見る人にはほとんど透明のフィルムが掛かっているようにしか見えないが、カラーコピー機でコピーすると黄色が可視可能な程度に濃くなる。逆に、コピー機で黄色のトーンを落して印刷すると、黄色の混合色である緑色、赤色がそれぞれ青っぽい緑、紅色になる。そのため、全体の色調が変り、コピー品か本物か容易に判断できる。
【００２５】
ＵＶインク色にマジェンタやシアンを使う場合は、通常ＵＶインク層の厚さは１０〜３０μｍであり、ＵＶインクの厚さによる質感の差で本物かコピー品か判断出来る。また、薄色のＵＶインクは単色だけでなく、混合色の緑色、赤色、紫色を併用できると更にコピー品との差が明確になる。
【００２６】
次に、透明ＵＶインクに透明性を損なわない程度に僅かに薄墨色の着色料を混合すると、ＵＶインクの厚さによる質感があり、コピー品とは容易に判別が付く。また、薄墨色のため、コピー時には印字面が薄汚れたようになりコピー品と容易に判断が付き易い。薄墨色のＵＶインクは、印字面がカラーのものには特に有効である。
【００２７】
ＵＶインク層を削って偽造を試みることも考えられるので、印字インクをメディア上では十分に乾かない材質にすると、偽造の為にＵＶ層を削ったり、印字インク層を落そうとする試みは、メディアの面が汚れて、偽造が容易に判別出来る。また、特殊メディアに印字したい顧客の為にも、印字インクがメディアに対し乾燥しない場合でも十分に印字インクの保護と偽造防止の役目を果たすＵＶインク層を形成する事が出来る。
【００２８】
これらの印刷された印刷物の裏面に粘着材処理を施せば、オリジナルの偽造防止シールとして使用できる。
また、印字用インクとして金属粉入りインク、蛍光塗料入りインク、パール材混合インク等を添加すれば、インク自体のオリジナル性とＵＶインクの保護機能を合せ持った、印字面の改ざんが出来にくくかつカラーコピーの偽造も容易に判断が付く印刷物にできる。
【００２９】
印字インクを覆う為には、ＵＶインク以外にソリッドインクを使用する方法もある。ただし、ソリッドインクは主剤が蝋のため、ＵＶインクより柔らかいという難点がある。
【００３０】
【発明の効果】
本発明によれば、カラーコピーでは再現できないオリジナリティーのある印刷物を生成するができ、印刷物の偽造を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実施したインクジェットプリント装置の構成図。
【図２】本発明の例によるメディア上のインク状態図。
【図３】本発明の例によるメディア上のインク状態図。
【図４】本発明の例によるメディア上のインク状態図。
【図５】従来のメディア上のインク状態図。
【図６】従来のメディア上のインク状態図。
【符号の説明】
１はインクジェットプリント装置、１１はメディア搬送ベルト、１２は印字用ヘッド、１３はＵＶインク噴射ヘッド、１４はＵＶ光発生装置、１５はＵＶ光発生ランプ、２０は印刷メディア、２２は印刷インク、２３はＵＶインク、２４はＵＶ硬化インクである。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a printing apparatus for an inkjet printer.
[0002]
[Prior art]
In recent years, printing technology using UV ink has been spotlighted. In particular, since the ink can be solidified and laminated, it is applied to a Braille panel or the like.
[0003]
Also, as anti-counterfeit inks, infrared fluorescent light emitting inks, near infrared absorbing inks, polarized inks whose color changes depending on the viewing angle, and temperature coloring inks whose color disappears or appears depending on the temperature have been developed. These cannot be restored by a color copier because of the special functions of the ink itself.
[0004]
In some printing papers, hidden characters are put in a fine pattern and the hidden characters are raised when copied.
[0005]
Further, a paper which can handle even a color copy by developing a hologram into the paper and giving a metallic luster has been developed.
[0006]
In printing, it is also practical to write individual numbers in bar codes or hidden characters on printed matter. These are mainly used for gift certificates and cash vouchers.
[0007]
As an example of forgery prevention using an inkjet device, a method of covering a printed surface with capsule ink to prevent falsification of printed numbers has been considered (for example, see Patent Document 1).
[0008]
Further, a method is disclosed in which a watermark pattern is printed with colored ink and an ink jet recording layer is formed on the surface thereof (for example, see Patent Document 2).
[0009]
In addition, as shown in FIGS. 5 and 6, when the printing ink 32 is ejected onto the medium and the UV ink 33 is put on the medium, if there is no affinity between the printing ink and the UV ink, the UV ink Before the ink is cured, it flows around the printing ink. Therefore, even if the UV ink is irradiated to solidify the UV ink, the printing ink 32 cannot be covered.
[0010]
FIG. 5 shows a case where one drop of the printing ink 32 is covered with one drop of the UV ink 33. At this time, the UV ink 33 escapes around the printing ink 32. 5A shows a state in which the printing ink 32 is ejected onto the printing medium 20, FIG. 5B shows a state in which the printing ink 32 is ejected with the UV ink 33, and the printing ink 32 is covered with the UV ink 33, and FIG. This shows a state in which the ink 33 has been cured to become a UV-curable ink 34.
[0011]
As shown in FIG. 6, even when a plurality of printing inks 32 are arranged at intervals, the UV inks 33 discharged onto the printing inks 32 enter the periphery of the printing inks 32 or gaps between the printing inks 32. As a result, the UV curable ink 34 cannot be left on the printing ink 32. 6, (a), (b) and (c) show the same state as that of FIG.
[0012]
[Patent Document 1]
JP 2002-67489 A [Patent Document 2]
JP, 2002-67488, A
[Problems to be solved by the invention]
The above-described forgery prevention method has a problem that it is necessary to combine several types of the above-described techniques.
[0014]
An object of the present invention is to prevent a forgery of a printed matter by generating a printed matter having originality that cannot be reproduced by color copying.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
The object is to dispose a print head having a plurality of nozzles, a UV ink head for ejecting a transparent UV ink, and an ultraviolet irradiation device for solidifying the transparent UV ink with respect to a feed direction of a print medium, and This is achieved by wrapping the ink ejected from the head onto the print medium with the transparent UV ink ejected from the UV ink head, and then irradiating the UV with the ultraviolet irradiator to solidify the transparent UV ink.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An example of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0017]
FIG. 1 shows an inkjet printing apparatus 1 according to the present invention. Here, 11 is a media transport belt, 12 is a printing head, 13 is a UV ink ejection head, 14 is a UV light generating device, 15 is a UV light generating lamp, 20 is a print medium, and 22 is a print head on the print medium. Ink droplets printed from 12, 23 are UV uncured ink ejected from the UV ink ejecting head 13 covering characters printed with the ink droplets 22, and 24 are UV rays from the UV light generator 14 to the UV uncured ink. UV curable ink after generating light.
[0018]
When the print medium 20 is placed on the transport belt 11, print ink 22 corresponding to the print data is ejected from the print head 12, and when the medium 20 comes to the position of the UV ink ejecting head 13, the print ink constituting the print unit UV ink is ejected from the UV ink ejecting head 13 so as to cover the medium 22, and when the medium 20 comes to the position of the UV light generating device 14, the UV light generating lamp 15 in the UV light generating device 14 emits light and the medium 20 The UV ink is cured.
[0019]
FIG. 2 shows the state of ink on the medium when the UV ink is ejected after printing on the medium and the UV ink is cured.
[0020]
FIG. 2A shows a state in which the ink 22 for one dot adheres to the medium 20. Some liquid components in the ink 22 (with no UV ink jetted) evaporate and the remaining liquid penetrates into the media 20, leaving pigment or dye components on the surface. FIG. 2B shows a state in which one drop of the UV ink 23 is ejected on the pigment component so as to cover the ink 22, and FIG. 2C shows that the UV ink 23 has been cured to become a UV cured ink 24. The state is shown. The UV curable ink 24 sufficiently covers the printing ink 22 and plays a role of a protective layer of the printing ink 22 because a bonding force is generated at a contact surface with the medium.
[0021]
FIG. 4 shows a case where a plurality of printing inks are present on the print medium 20. (The drawing shows only two inks 22 for simplicity.) UV inks 23, 23 are jetted onto each of the inks 22, 22, on the media 20, so as to cover the ink drops. Even if the ink droplets are not continuous, if there is a slight gap (when one dot is opened), the UV inks 23, 23 are connected, and after the UV ink is cured by the UV light generator 14, Also, the UV curable ink 24 can continuously cover the printing inks 22,22. Therefore, even if the printing ink does not have sufficient fixing strength with the medium 20, the cured layer of the UV ink serves as a reinforcing layer to protect the printing ink.
[0022]
Here, in order to stably form the UV curable ink layer on the printing ink, it is necessary that the printing ink 22 and the UV ink 23 have an affinity. In order to enhance the affinity between the transparent UV ink 23 and the color ink for printing, it is necessary that the prepolymer of the main agent of the transparent UV ink 23 be compatible with the ether-based or glycol-based solvent which is the main agent of the color ink for printing. Is important, but there is little compatibility between ordinary prepolymers and ethereal solvents. If methyl cellosolve is used as a solvent, most of the resin can be dissolved (compatible), but the amount used is limited to a very small amount because methyl cellosolve itself does not dry. Therefore, if the prepolymer of the UV ink 23 is made of acrylic and the pigment of the printing ink 22 is encapsulated with an acrylic resin, the same material can be used between the pigment remaining on the medium and the UV ink 23. 22 can be improved in affinity.
[0023]
As another embodiment, there is a method in which the UV ink 23 is made of an acrylic prepolymer, and the acrylic material is slightly dissolved in a diluent of the printing color ink in advance.
Furthermore, not only the acrylic resin but also the UV resin and the color ink for printing can be made compatible by making the prepolymer of the UV ink and the dissolved resin in the color ink for printing the same resin. .
FIG. 3 shows a case where the ejection amount of the UV ink in FIG. 2 cannot be made sufficiently larger than one dot of the pigment ink. In this case, the UV ink is ejected a plurality of times to cover one dot of the printing ink 22. FIG. 3A shows a state in which the printing ink 22 for one dot adheres to the medium 20 similarly to FIG. 2A. FIG. 3B shows a state in which three dots of UV inks 23, 23, and 23 are ejected onto the printing ink 22 with the positions shifted. The individual UV inks are connected in a liquid state, and when irradiated with UV light, form a layer on the printing ink 22 and solidify, forming a UV curable ink 24 as shown in FIG. .
[0024]
In FIG. 2, a coloring agent is slightly added to the UV ink 23 covering the printing ink 22 so as not to impair the transparency, and the UV ink 23 is colored. As the coloring, yellow, magenta, and cyan, which are the three primary colors of the color ink, are effective. Since the three primary colors are basic colors of pigments (or dyes), it is difficult to adjust the color tone by copy printing. Here, if light yellow is used as UV ink, yellow is the most insensitive color to the human eye, so it can be seen by the viewer only as if a transparent film is hung. Yellow becomes dark enough to be visible. On the other hand, if the yellow tone is dropped and printed by a copying machine, the mixed colors of green and red become bluish green and red, respectively. Therefore, the overall color tone changes, and it can be easily determined whether the product is a copy or a genuine product.
[0025]
When magenta or cyan is used for the UV ink color, the thickness of the UV ink layer is usually 10 to 30 μm, and it is possible to determine whether the product is a genuine product or a copy product based on a difference in texture depending on the thickness of the UV ink. Further, if the light-colored UV ink can use not only a single color but also a mixed color of green, red, and purple, the difference from the copy product becomes clearer.
[0026]
Next, when a light black colorant is slightly mixed with the transparent UV ink to such an extent that the transparency is not impaired, there is a texture due to the thickness of the UV ink, and it is easily distinguished from a copy product. In addition, due to the light black color, the printed surface is slightly stained at the time of copying, and it is easy to easily determine that the product is a copied product. Light black UV ink is particularly effective for a color printing surface.
[0027]
It is also conceivable to try to forge by shaving the UV ink layer, so if the printing ink is made of a material that does not dry sufficiently on the media, attempts to scrape the UV layer for forgery or drop the printing ink layer are: The surface of the media becomes dirty, and forgery can be easily identified. Further, even for customers who want to print on special media, even if the printing ink does not dry on the media, it is possible to form a UV ink layer that sufficiently protects the printing ink and prevents forgery.
[0028]
If the back surface of these printed materials is treated with an adhesive, it can be used as an original forgery prevention seal.
Also, if you add metal powder ink, fluorescent paint ink, pearl material mixed ink, etc. as printing ink, it is difficult to tamper with the printing surface, which combines the originality of the ink itself and the protection function of UV ink, and Forgery of a color copy can be made into a printed matter that can be easily judged.
[0029]
In order to cover the printing ink, there is a method using solid ink in addition to the UV ink. However, solid ink has a drawback that it is softer than UV ink because the main component is wax.
[0030]
【The invention's effect】
According to the present invention, a printed matter having originality that cannot be reproduced by color copying can be generated, and forgery of the printed matter can be prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of an inkjet printing apparatus embodying the present invention.
FIG. 2 is an ink state diagram on a medium according to an example of the present invention.
FIG. 3 is an ink state diagram on a medium according to an example of the present invention.
FIG. 4 is an ink state diagram on a medium according to an example of the present invention.
FIG. 5 is a state diagram of ink on a conventional medium.
FIG. 6 is a state diagram of ink on a conventional medium.
[Explanation of symbols]
1 is an inkjet printing apparatus, 11 is a media transport belt, 12 is a printing head, 13 is a UV ink ejecting head, 14 is a UV light generating device, 15 is a UV light generating lamp, 20 is a printing medium, 22 is a printing ink, and 23 Is a UV ink and 24 is a UV curable ink.
