JP2004248791A - 骨治療用器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】低侵襲で安全にかつ短時間に骨の手術を可能にすることにある。
【解決手段】体表面から脊椎骨(骨)A内に刺入可能なワイヤ1と、このワイヤ1をガイドとして体表面から脊椎骨Aに至るまでの筋・軟部組織部に分け入る小径ガイド筒2と、この小径ガイド筒2をガイドとして体表面から脊椎骨Aに至るまでの筋・軟部組織部に分け入る大径ガイド筒3と、この大径ガイド筒3の内側に小径ガイド筒2に代えて挿入され、ワイヤ1をガイドとして脊椎骨A内への穿孔を行うドリル4とを備えた構成になっている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、骨の力学的な強度を向上させるための治療を安全かつ適切に行うことが可能な骨治療用器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
骨の主体をなす骨質は、表層を取り囲む緻密骨(皮質骨)と、その内側に位置して網状を呈する海綿骨(網状骨)とに区別でき、両者は互いに明瞭な境界を持たずに移行している。海綿骨は分枝した骨梁の三次元的な網工によって構成されており、骨梁は相互に連絡しあう迷路を作っている。この骨梁が減少すると、死腔(空孔)の領域が多くなり、骨がもろく折れやすくなる。これが骨粗鬆症である。
【0003】
わが国における骨粗鬆症の有病率は、女性の50歳代で約20%、60歳代で約40%、70歳代で約50%、80歳代で約60%である。一方、例えば脊椎圧迫骨折の有病率は、60歳代で7.6〜14%、70歳代で37〜45%とされている。また、一度骨折を起こすと、1年後までに約12%、2年後までに約24%の頻度で他の部位の脊椎に骨折を起こすとされている。
【0004】
脊柱を構成する脊椎骨は、骨粗鬆症により脊椎骨内部の海綿骨の骨梁が細く、骨梁間距離も大きくなり、連続性も無くなり、若年者にみられる骨梁の三次元的な網工はなくなることから、転倒などの外的要因がなくても、椎体が自然に圧迫骨折を起こすことも多い。
【0005】
骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折の治療は、一般に臥床安静やコルセットによる保存的治療が行われてきたが、保存治療が奏功せず、骨折後偽関節による疼痛、脊柱変形、神経障害を伴った症例には金属を用いた脊柱再建術の適応となる。しかし、症例の多くは高齢者で内科的疾患を合併しているため長時間の手術が不可能であり、また高度の骨粗鬆症のため安定した脊柱再建が得られないこともある。そのうえ、脊柱再建手術後固定隣接椎間に新たな骨折を生じることが多く、これまでの圧迫骨折に対する保存治療および手術治療には今なお課題が残っている。
【0006】
また、椎体の後部の脊柱管内には脊髄や神経組織が含有されており、背部より椎体に達する手術を行うことは必ずしも安全ではない。
【0007】
そこで、本発明者は、上述した点に考慮し、高齢者に対しても低侵襲で安全にかつ短時間に、例えば骨粗鬆症によって生じた死腔に力学的強化剤を注入することが可能な骨治療用器具を開発した。なお、治療の目的は骨粗鬆症やそれに起因する骨折に対するものに限定されるものでなく、また治療する骨も脊椎骨に限定されるものでもなく、疾患の全般に対するものに及ぶ。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、低侵襲で安全にかつ短時間のうちに疾患に対する治療を施すことができる骨治療用器具を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、体表面から骨内に刺入可能に構成されたワイヤと、このワイヤを内側に配し当該ワイヤをガイドとして上記体表面から上記骨に至るまでの筋・軟部組織部に分け入る小径ガイド筒と、この小径ガイド筒を内側に配し当該小径ガイド筒をガイドとして上記体表面から上記骨に至るまでの筋・軟部組織部に分け入る大径ガイド筒と、この大径ガイド筒の内側に上記小径ガイド筒に代えて挿入され、上記ワイヤを内側に配するガイド孔を有し、上記ワイヤをガイドとして上記骨内への穿孔を行うドリルとを備えたことを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記ワイヤ、小径ガイド筒および大径ガイド筒は、上記骨に向かって挿入される先端部の外周がその先端に向かって漸次細く形成されていることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、上記大径ガイド筒の内側には、上記ドリルおよび上記ワイヤに代えて内筒が挿入されるようになっており、上記内筒は、上記ドリルによって上記骨に開けられた孔に密接に嵌合した状態で当該孔に挿入されるようになっていることを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、上記内筒内に挿入されて上記骨における骨粗鬆症の治療部に達し、当該治療部の骨折の整復を可能とする整復棒を備えていることを特徴としている。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の発明において、上記内筒内に挿入され、上記骨における骨粗鬆症の治療部に少なくとも力学的強化剤を注入可能なノズルを備えていることを特徴としている。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載の発明において、上記骨は、脊椎骨であり、上記ワイヤは、背部の体表面から上記脊椎骨の椎弓根を通り椎体内の治療部に達すべく刺入可能に構成され、上記ドリルは、上記ワイヤにガイドされ、上記椎弓根を通り上記椎体内の治療部まで穿孔可能に構成されていることを特徴としている。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、上記内筒は、その先端が上記孔における上記椎弓根に対応する部分を少なくとも通過する位置まで挿入可能に構成されていることを特徴としている。
【0016】
請求項1〜7に記載の発明においては、ワイヤとして例えば高硬度で弾力性に富みしかも細径のものを用いることができるので、当該ワイヤを体表面から骨に至る筋・軟部組織部(皮膚、筋を含めた肉体の軟部組織)および骨内に容易に刺入することができるとともに、骨内における骨折治療部その他骨粗鬆症を治療すべき部分等に向けて正確に刺入することができる。
【0017】
さらに、ワイヤをガイドとして小径ガイド筒を刺入し、当該小径ガイド筒をガイドとして大径ガイド筒を刺入することができるので、最終的にワーキングポートとなる大径ガイド筒も、筋・軟部組織部内を治療すべき骨の所定の位置まで正確に刺入することができる。
【0018】
また、ドリルは骨より外側の部分が大径ガイド筒によってガイドされることになるとともに、骨内に進入する部分がワイヤによってガイドされることになるので、ドリルによって開けられる孔はその位置および方向が目標通りの正確なものとなる。
【0019】
しかも、小径ガイド筒および大径ガイド筒を用いて、筋・軟部組織部を徐々に愛護的に分けることができるので、手術時における出血を最小限にくい止めることができるとともに、手術後の疼痛の軽減を図ることができる。
【0020】
そして、ドリルによって骨の治療部に達するように孔を開けた後は、当該治療部に骨折がみられるような場合には例えば整復手段を大径ガイド筒および孔を介して治療部に挿入することにより、その骨折部の整復を行うことができる。
【0021】
また、治療部が骨粗鬆症によるものである場合には、大径ガイド筒および孔を介して治療部の死腔に例えば力学的強化剤を注入することにより、もろくなった骨の強度の向上を図ることができる。
【0022】
以上の結果、低侵襲で安全にかつ短時間のうちに骨折等の骨の障害に対する治療を施すことができる。そして、特に高齢者に対しては、短期間で歩行が可能になるまで回復することができるので、長期間の臥床安静によりさらなる合併症を引き起こすのを防止することができる。
【0023】
請求項2に記載の発明においては、ワイヤの先端部がその先端に向かって漸次細く形成されているので、当該ワイヤを筋・軟部組織および骨に容易に刺入することができるとともに、目標とする位置および方向に正確に刺入することができる。また、小径ガイド筒および大径ガイド筒の先端部の外周もその先端に向かって漸次細く形成されているので、これらの小径ガイド筒および大径ガイド筒を筋・軟部組織内に容易に分け入らせることができるとともに、ワイヤに沿った正確な位置および方向に分け入らせることができる。
【0024】
請求項3に記載の発明においては、骨に開けられた孔に密接に嵌合する内筒が設けられているので、内筒を介して治療部に例えば力学的強化剤を注入する場合に、この力学的強化剤が内筒と孔との間から骨外(例えば背部から椎体に力学的強化剤を注入する場合には特に脊柱管内)等に漏れるのを防止することができる。したがって、上記のような力学的強化剤等が骨外に漏れることにより生じる神経麻痺や肺塞栓症などの合併症を確実に防止することができる。
【0025】
請求項4に記載の発明においては、内筒を通して体外から骨内の骨粗鬆症の治療部に達する整復棒を備えているので、骨粗鬆症の治療に当たり、当該骨が骨折しているような場合には、その治療部に例えば力学的強化剤を注入する前に、その骨折部の整復を行うことができる。
【0026】
請求項5に記載の発明においては、内筒内に挿入され、骨内の骨粗鬆症の治療部に少なくとも力学的強化剤を注入可能なノズルを備えているので、当該治療部に力学的強化剤を容易に注入することができるとともに、この力学的強化剤が内筒と孔との間から骨外等に漏れるのを防止することができる。なお、力学的強化剤のような流動体のほか造影剤などの液体や生理食塩水もノズルによって治療部に注入することが可能であり、いずれを注入した場合も内筒と孔との間からの漏出を防止できる。
【0027】
請求項6に記載の発明においては、ワイヤとして上述のように高硬度で弾力性に富みしかも細径のものを用いることができるので、当該ワイヤを背部の体表面から脊椎骨の椎弓根の目標とする安全な位置に正確に刺入することができるとともに、椎体内の治療部に達すべく刺入することができる。そして、このワイヤをガイドにしてドリルで穿孔することにより、椎弓根の安全な位置を正確に通り、椎体内の治療位置に達する孔を開けることができる。
【0028】
すなわち、脊柱管内に位置する脊髄や神経組織に何らの影響を与えることなく、背部側(後方)から椎体内の治療部に達する孔を開けることができる。このため、椎体が例えば骨粗鬆症に起因して圧迫骨折しているような場合には、背部側から例えば整復手段としての整復棒を椎体内の治療部に挿入して、骨折部を整復したり、当該治療部の死腔に例えば力学的強化剤を注入することができる。
【0029】
脊椎骨の手術という極めて困難な手術であるにもかかわらず、約1cmの皮膚切開のみで行うことができる低侵襲で、安全かつ短時間のうちに適切な治療を行うことができる。したがって、特に高齢者にとって、長期の臥床による合併症を防止するうえで有意義である。
なお、脊椎骨に関し、骨粗鬆症やこれに起因した圧迫骨折の治療以外にも、本発明の骨治療用器具を用いることができる。
【0030】
請求項7に記載の発明においては、内筒の先端が孔における椎弓根に対応する部分を少なくとも通過するようになっているので、例えば力学的強化剤が内筒と孔との間から脊髄等が納められている脊柱管内に漏出したり、脊椎骨の外に漏れたりするのを防止することができる。そして、特に脊柱管内に力学的強化剤が漏出することによる合併症を確実に防止することができるうえで意義が大きい。なお、力学的強化剤以外の造影剤や生理食塩水等の液体が脊柱管等に漏れないことはいうまでもない。
また、内筒が椎弓根における孔の内面に密着することになることから、その椎弓根からの出血を防ぐこともできる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
【0032】
図1〜図7は、本発明の一実施形態として示した骨治療用器具の断面図を治療の手順に沿って示したものである。これらの図において、Aは人体の脊柱における一つの脊椎骨(骨)を示したものである。この脊椎骨Aは、脊髄や神経組織を収める脊柱管A1の後方(背部B側)に位置する椎弓A2と、脊柱管A1の前方(腹部側)に位置する椎体A3と、椎弓A2から後方に突出する棘突起A4と、椎弓A2から左右方向に突出する一対の横突起A5と、椎弓A2と椎体A3を連ねる椎弓根A21等によって一体に形成されている。
【0033】
そして、脊椎骨Aは、外周部が緻密で固い緻密骨Aaによって構成され、その内部がスポンジ状の細孔を有する海綿骨Abによって構成されている。なお、緻密骨Aaの外側は、さらに骨膜(図示せず)によって覆われている。また、上記椎体A3は、椎間板(図示せず)を介在させて上下に重なるように配置され、上下方向の力を受ける脊柱の主要部を構成するようになっている。
【0034】
したがって、骨粗鬆症により海綿骨Abに多くの死腔が生じた場合には、もろく折れやすくなることから、椎体A3が上下から圧力を受けて圧迫骨折しやすくなる。
【0035】
図1〜図7に示す骨治療用器具は、脊椎骨Aにおける椎体A3の力学的な強度向上の治療のために用いた例を示している。
すなわち、骨治療用器具は、背部Bの体表面から脊椎骨(骨)A内に刺入するワイヤ1と、このワイヤ1を内側に配し当該ワイヤ1をガイドとして背部Bから脊椎骨Aに至るまでの筋・軟部組織部に分け入る小径ガイド筒2と、この小径ガイド筒2を内側に配し当該小径ガイド筒2をガイドとして背部Bから脊椎骨Aに至るまでの筋・軟部組織部に分け入る大径ガイド筒3と、この大径ガイド筒3の内側に上記小径ガイド筒2に代えて挿入され、上記ワイヤ1を内側に配するガイド孔4aを有し、ワイヤ1をガイドとして脊椎骨A内への穿孔を行うドリル4とを備えている。
【0036】
ワイヤ1は、図1に示すように、断面円形の直線状に延在するステンレス鋼製のキルシュナー鋼線(Kirschner wire)によって構成されたものであり、先端部が三角錐状に鋭く尖った形状になっている。すなわち、ワイヤ1は、脊椎骨Aに向かって刺入される先端部が上述した三角推によって漸次細く形成されている。また、ワイヤ1は、直径が1.6mmのものが用いられている。そして、このワイヤ1は、背部Bから脊椎骨Aの椎弓根A21を通り椎体A3内の骨粗鬆症の治療部Acに達すべく刺入されるようになっている。
【0037】
なお、ワイヤ1の直径は、1.4〜1.6mmの範囲のものであってもよい。このような寸法にしたのは、直径が1.4mm未満になると、ワイヤ1の剛性が低下し、目標のラインに沿って当該ワイヤ1を筋・軟部組織部および脊椎骨Aに差し込むのが困難になるからであり、また1.6mmを超えると、ワイヤ1を差し込む抵抗が増え、この場合も目標のラインに沿ってワイヤ1を差し込むのが困難になるとともに、痛みを和らげることが困難になるからである。
【0038】
小径ガイド筒2は、図2に示すように、ステンレス鋼によって直線状に長く形成された円筒状のもので構成されており、脊椎骨Aに向かう先端部の外周がその先端に向けて漸次細く形成され内周に達するようになっている。小径ガイド筒2の内周面は、ワイヤ1が軸方向に移動自在に嵌合する直径に形成されている。また、小径ガイド筒2は、外周面の直径が4mmに形成されている。
【0039】
なお、小径ガイド筒2の外周面の直径は、1.6〜4.0mmの範囲のものであってもよい。このような寸法にしたのは、直径が1.6mm未満になると、この小径ガイド筒2をガイドとして刺入する大径ガイド筒3の内径が小さくなって、この大径ガイド筒3をワーキングポートとして使用する際に不便を生じることになるからであり、4.0mmを超えると、小径ガイド筒2を筋・軟部組織部内に刺入する際の抵抗が大きくなるとともに、痛みを和らげることが困難になるからである。
【0040】
大径ガイド筒3は、図3に示すように、ステンレス鋼によって直線状に長く形成された円筒状のもので構成されており、脊椎骨Aに向かう先端部の外周がその先端に向けて漸次細く形成され内周に達するようになっている。大径ガイド筒3の内周面は、小径ガイド筒2が軸方向に移動自在に嵌合する直径に形成されている。また、大径ガイド筒3は、外周面の直径が10mmに形成されている。
【0041】
なお、大径ガイド筒3の外周面の直径は、9.0〜10.0mmの範囲のものであってもよい。このような寸法にしたのは、直径が9.0mm未満になると、この大径ガイド筒3をワーキングポートとして使用する際に内周面の直径が小さくなって不便になるからであり、10.0mmを超えると、大径ガイド筒3を筋・軟部組織部内に刺入する際の抵抗が大きくなるとともに、痛みを和らげることが困難になるからである。
【0042】
また、大径ガイド筒3は、その先端部が背部Bから脊椎骨Aの椎弓根A21上に達した状態において、基端部が背部Bから所定量(30〜60mm)突出するような長さに設定されており、その基端部には先端部を脊椎骨Aに押し付けた状態に保持するためのハンドル3aが設けられている。
なお、小径ガイド筒2は、大径ガイド筒3の全長より充分長く形成されており、当該大径ガイド筒3の基端部側から突出する部分を把持して、容易に引き抜くことが可能になっている。
【0043】
ドリル4は、図4に示すように、ワイヤ1にガイドされ、椎弓根A21を通り椎体A3内の骨粗鬆症の治療部Acまで穿孔可能に構成されている。このドリル4は、手回し用のもので構成されており、本体部41と、この本体部41の基端部に設けられたハンドル42とによって一体的に形成されている。本体部41は、断面円形の直線状の棒状に形成されたものであり、その軸心部に上述したガイド孔4aが形成されている。ガイド孔4aは、断面円形状に形成されているとともに、その直径がワイヤ1と摺動自在に嵌合する径に形成されている。本体部41の外周面は、大径ガイド筒3の内周面に対して移動自在に嵌合する直径に形成されている。また、本体部41の先端部には、その先端から外周面にかかる部分に、脊椎骨A内への穿孔を行うための複数の切り刃41aが形成されている。なお、切り刃41aの部分もこの切り刃41a以外の本体部41とほぼ同径に形成されており、大径ガイド筒3内を移動可能になっている。
【0044】
また、大径ガイド筒3の内側には、ドリル4およびワイヤ1に代えて内筒5が挿入されるようになっている。
【0045】
内筒5は、図5に示すように、ドリル4で開けられた孔Adに密接に嵌合した状態で当該孔Adに挿入されるようになっている。すなわち、内筒5は、図5に示すように、ステンレス鋼によって直線状に長く形成された円筒状のもので構成されており、その先端が孔Adにおける椎弓根A21に対応する部分を少なくとも通過する位置まで挿入可能に構成されている。また、内筒5の外周面の直径は、ドリル4によって穿孔された孔Adの直径と同径に形成され、かつ大径ガイド筒3の内周面の直径より小さく形成されている。例えば、孔Adの直径が4.0mmであるとすれば、内筒5の外周面の直径も4.0mmのものが採用される。また、図5において、5aは、内筒5の基端部に設けられたハンドルである。
【0046】
さらに、図6に示すように、内筒5内に挿入されて椎体A3における骨粗鬆症の治療部Acに達し、当該治療部Acの骨の整復を可能とする整復棒(整復手段)6を備えている。そしてさらに、図7に示すように、上記整復棒6に代えて内筒5内に挿入され、椎体A3における骨粗鬆症の治療部Acに少なくとも力学的強化剤を注入可能なノズル7を備えている。このノズル7は、X線透過性の材料で形成されているとともに、内筒5から孔Ad内あるいは治療部Acに挿入されて、治療部Acの死腔および孔Adへの力学的強化剤の注入を可能とすべく構成されしている。
【0047】
力学的強化剤としては、骨組織と親和した後に骨に置換する例えばリン酸カルシウム骨ペースト(calcium phosphate cement:CPC)が用いられる。このCPCを用いる場合には、注入直前で例えば粉剤10gに対して3mlの液剤を混合することによって、治療部Acに注入可能な流動体に調合する。また、ノズル7は、力学的強化剤以外にも造影剤としての液体や生理食塩水等も注入可能である。ただし、力学的強化剤、造影剤、生理食塩水等は、それぞれ異なるノズル7を用いることが好ましい。
【0048】
次に、上記骨治療用器具を用いて、骨粗鬆症により圧迫骨折を受けた脊椎骨Aの椎体A3を治療する例について説明する。なお、手術は、全身麻酔あるいは局所麻酔下において、X線やCT(Computed Tomography、コンピュータ断層撮影装置)等による透視下において行う。
【0049】
まず、X線透視前後像にて一方および他方の双方の椎弓根A21の位置を確認し、CT水平断像での各椎弓根A21の刺入角度を考慮しながら一方の椎弓根A21の幅方向の中心を目標にしてワイヤ1を背部Bから刺入する位置を探る。そして、X線透視を側面像として椎弓根A21の上縁と下縁とに平行になるようにワイヤ1の方向を調整するとともに、上縁と下縁との間の中央に刺入させるべくワイヤ1の位置を決める。そして、上記水平断像と側面像によって確認しながら、ワイヤ1をその目標通りのラインに沿って刺入する。これにより、ワイヤ1が図1に示すように、背部Bから椎弓A2および椎弓根A21の中央部を通って椎体A3の治療部Acに達した状態になる。
【0050】
次ぎに、図2に示すように、ワイヤ1を中心にして約1cmの皮膚切開を施した後、ワイヤ1をガイドとして小径ガイド筒2で筋・軟部組織部を愛護的に分けながら、当該小径ガイド筒2の先端を脊椎骨Aの椎弓A2の表面に当接させ、さらに、図3に示すように、小径ガイド筒2をガイドにして大径ガイド筒3を椎弓A2の表面まで進入させる。大径ガイド筒3は、手術上のワーキングポートとなり、手術部位の皮膚、筋を含めた軟部組織を愛護的に操作することになり、出血を最小限に抑えるとともに、術後の疼痛を低減することになる。
【0051】
次ぎに、図4に示すように、小径ガイド筒2を大径ガイド筒3から引き抜いた後、当該大径ガイド筒3にドリル4を挿入する。そして、ワイヤ1をガイドとするドリル4で椎弓A2から椎弓根A21の中央部を貫通させるようにして椎体A3の治療部Acまで穿孔する。これにより、椎弓A2の表面から椎弓根A21の中央部を通り、治療部Acの骨折位置に達する4.0mmの直径の孔Adが形成される。
【0052】
次ぎに、図5に示すように、ドリル4およびワイヤ1を大径ガイド筒3から引き抜いた後、直径が4.0mmの内筒5を大径ガイド筒3から孔Ad内に挿入し、当該孔Adにおける椎弓根A21に対応する部分を貫通した位置で止め、この状態に固定する。これにより、椎弓A2の表面から椎弓根A21を通過する位置までの孔Adに内筒5の外周面が密着した状態になる。
【0053】
次ぎに、図6に示すように、整復棒6を内筒5および孔Adを介して治療部Acに挿入し、その先端部を前方、上下方向に移動すべく操作して骨折部を整復する。
【0054】
そして、図7に示すように、整復棒6に代えてノズル7を内筒5内に挿入し、ノズル7の先端を必要に応じて孔Ad内や治療部Ac内に移動しなが、造影剤を注入する。これにより脊柱管A1内、硬膜外腔、静脈などへの漏出が無いことを確認した後、他のノズル7を用いて生理食塩水を注入して、治療部Ac内を洗浄する。その後、さらに他のノズル7を用いて力学的強化剤を治療部Ac内に注入する。注入後、ノズル7は内筒5から抜き去る。
【0055】
力学的強化剤が硬化後に、内筒5および大径ガイド筒3を順次筋・軟部組織部から抜き去り、その抜き去った後の皮膚を縫合する。
【0056】
また、必要に応じて、図7に示すように、他方の椎弓根A21側にも上記同様にして、大径ガイド筒3、内筒5等による手術を施すようにしてもよい。
【0057】
以上のように構成された骨治療用器具によれば、ワイヤ1として例えば高硬度で弾力性に富みしかも細径のものを用いることができるので、当該ワイヤ1を体表面から椎弓根A21の中央部における最も安全な位置に正確に刺入することができるとともに、椎体A3内の治療部Acに達すべく刺入することができる。
【0058】
しかも、ワイヤ1の先端部が三角錐上に尖った形状になっているので、筋・軟部組織部および脊椎骨A内にスムーズに刺入することができるとともに、痛みを和らげることができる。
【0059】
さらに、ワイヤ1をガイドとして小径ガイド筒2を刺入し、当該小径ガイド筒2をガイドとして大径ガイド筒3を刺入することができるので、最終的にワーキングポートとなる大径ガイド筒3も、脊椎骨Aの所定の位置に正確に刺入することができる。
【0060】
しかも、小径ガイド筒2および大径ガイド筒3を用いて、筋・軟部組織部を徐々に愛護的に分けることができるので、手術時における出血を最小限にくい止めることができるとともに、手術後の疼痛の軽減を図ることができる。
【0061】
そして、小径ガイド筒2および大径ガイド筒3の先端部の外周がその先端に向かって漸次細く形成されているので、これらの小径ガイド筒2および大径ガイド筒3を筋・軟部組織内に容易に刺入することができるとともに、ワイヤ1に沿った正確な位置および方向に刺入することができる。
【0062】
また、ドリル4は脊椎骨Aに対して外側の部分が大径ガイド筒3の内周面によってガイドされるとともに、脊椎骨A内に進入する部分がワイヤ1によってガイドされることになるので、ワイヤ1に沿う正確な位置に孔Adを形成することができる。
【0063】
そして、内筒5を通して背部Bから椎体A3の治療部Acに達する整復棒6を備えているので、治療部Acに力学的強化剤を注入する前に、骨折部を整復することができる。また、ノズル7によって治療部Acに力学的強化剤等を容易に注入することができる。
【0064】
さらに、椎弓A2の表面から椎弓根A21を通過する位置までの孔Adに内筒5の外周面が密接に嵌合するようになっているので、力学的強化剤等が内筒5と孔Adとの間から脊柱管A1内に漏れたり、脊椎骨Aの外に漏れたりするのを防止することができる。そして、特に脊柱管A1内に力学的強化剤等が漏出することによる合併症を確実に防止することができる。
また、内筒5が椎弓根A21における孔Adの内面に密着することから、その椎弓根A21からの出血を防ぐこともできる。
【0065】
以上の結果、脊椎骨Aの手術という極めて困難な手術であるにもかかわらず、低侵襲で安全にかつ短時間のうちに脊椎骨Aに対する治療を施すことができる。そして、特に高齢者に対しては、短期間で歩行が可能になるまで回復することができるので、長期間の臥床安静によりさらなる合併症が引き起こされるのを防止することができる。
【0066】
なお、上記実施形態においては、骨治療用器具を骨粗鬆症に起因した圧迫骨折の治療に用いた例を示したが、この骨治療用器具は骨粗鬆症やこれに起因した圧迫骨折の治療以外にも用いることができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜7に記載の発明によれば、ワイヤを体表面から骨に至る筋・軟部組織部および骨内に容易に刺入することができるとともに、骨内における治療部に向けて正確に刺入することができる。
【0068】
さらに、ワイヤをガイドとして小径ガイド筒を刺入し、当該小径ガイド筒をガイドとして大径ガイド筒を刺入することができるので、最終的にワーキングポートとなる大径ガイド筒も、筋・軟部組織部内を治療すべき骨の所定の位置まで正確に刺入することができる。
【0069】
また、ドリルは骨より外側の部分が大径ガイド筒によってガイドされることになるとともに、骨内に進入する部分がワイヤによってガイドされることになるので、ドリルによって開けられる孔はその位置および方向が目標通りの正確なものとなる。
【0070】
しかも、小径ガイド筒および大径ガイド筒を用いて、筋・軟部組織部を徐々に愛護的に分けることができるので、手術時における出血を最小限にくい止めることができるとともに、手術後の疼痛の軽減を図ることができる。
【0071】
そして、ドリルによって骨の治療部に達するように孔を開けた後は、当該治療部に骨折がみられるような場合には例えば整復手段を大径ガイド筒および孔を介して治療部に挿入することにより、その骨折部の整復を行うことができる。
【0072】
また、治療部が骨粗鬆症によるものである場合には、大径ガイド筒および孔を介して治療部の死腔に例えば力学的強化剤を注入することにより、もろくなった骨の強度の向上を図ることができる。
【0073】
以上の結果、低侵襲で安全にかつ短時間のうちに骨に対する治療を施すことができる。そして、特に高齢者に対しては、短期間で歩行が可能になるまで回復することができるので、長期間の臥床安静によりさらなる合併症を引き起こすのを防止することができる。
【0074】
請求項2に記載の発明によれば、ワイヤの先端部がその先端に向かって漸次細く形成されているので、当該ワイヤを筋・軟部組織および骨に容易に刺入することができるとともに、目標とする位置および方向に正確に刺入することができる。また、小径ガイド筒および大径ガイド筒の先端部の外周もその先端に向かって漸次細く形成されているので、これらの小径ガイド筒および大径ガイド筒を筋・軟部組織内に容易に分け入らせることができるとともに、ワイヤに沿った正確な位置および方向に分け入らせることができる。
【0075】
請求項3に記載の発明によれば、骨に開けられた孔に密接に嵌合する内筒が設けられているので、内筒を介して治療部に例えば力学的強化剤を注入する場合に、この力学的強化剤が内筒と孔との間から骨外等に漏れるのを防止することができる。したがって、上記のような力学的強化剤等が骨外に漏れることにより生じる合併症を確実に防止することができる。
【0076】
請求項4に記載の発明によれば、内筒を通して体外から骨内の骨粗鬆症の治療部に達する整復棒を備えているので、骨粗鬆症の治療に当たり、当該骨が骨折しているような場合には、その治療部に例えば力学的強化剤を注入する前に、その骨折部の整復を行うことができる。
【0077】
請求項5に記載の発明によれば、内筒内に挿入され、骨内の骨粗鬆症の治療部に少なくとも力学的強化剤を注入可能なノズルを備えているので、当該治療部に力学的強化剤を容易に注入することができるとともに、この力学的強化剤が内筒と孔との間から骨外等に漏れるのを防止することができる。なお、力学的強化剤のような流動体のほか造影剤などの液体や生理食塩水もノズルによって治療部に注入することが可能であり、いずれを注入した場合も内筒と孔との間からの漏出を防止できる。
【0078】
請求項6に記載の発明によれば、ワイヤとして上述のように高硬度で弾力性に富みしかも細径のものを用いることができるので、当該ワイヤを背部の体表面から脊椎骨の椎弓根の目標とする安全な位置に正確に刺入することができるとともに、椎体内の治療部に達すべく刺入することができる。そして、このワイヤをガイドにしてドリルで穿孔することにより、椎弓根の安全な位置を正確に通り、椎体内の治療位置に達する孔を開けることができる。
【0079】
すなわち、脊柱管内に位置する脊髄や神経組織に何らの影響を与えることなく、背部側から椎体内の治療部に達する孔を開けることができる。このため、椎体が例えば骨粗鬆症に起因して圧迫骨折しているような場合には、背部側から例えば整復手段としての整復棒を椎体内の治療部に挿入して、骨折部を整復したり、当該治療部の死腔に例えば力学的強化剤を注入することができる。
【0080】
脊椎骨の手術という極めて困難な手術であるにもかかわらず、約1cmの皮膚切開という低侵襲で、安全かつ短時間のうちに適切な治療を行うことができる。したがって、特に高齢者にとって、長期の臥床による合併症を防止するうえで有意義である。
【0081】
請求項7に記載の発明によれば、内筒の先端が孔における椎弓根に対応する部分を少なくとも通過するようになっているので、例えば力学的強化剤が内筒と孔との間から脊髄等が納められている脊柱管内に漏出したり、脊椎骨の外に漏れたりするのを防止することができる。そして、特に脊柱管内に力学的強化剤が漏出することによる合併症を確実に防止することができるうえで意義が大きい。
また、内筒が椎弓根における孔の内面に密着することになることから、その椎弓根からの出血を防ぐこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態として示した骨治療用器具のワイヤを示す断面図である。
【図2】同骨治療用器具のワイヤおよび小径ガイド筒を示す断面図である。
【図3】同骨治療用器具のワイヤ、小径ガイド筒および大径ガイド筒を示す断面図である。
【図4】同骨治療用器具の大径ガイド筒およびドリルを示す断面図である。
【図5】同骨治療用器具の大径ガイド筒および内筒を示す断面図である。
【図6】同骨治療用器具の大径ガイド筒、内筒および整復棒を示す断面図である。
【図7】同骨治療用器具の大径ガイド筒、内筒およびノズルを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ワイヤ
2 小径ガイド筒
3 大径ガイド筒
4 ドリル
4a ガイド孔
5 内筒
6 整復棒(整復手段)
7 ノズル
A 脊椎骨(骨)
A1 脊柱管
A2 椎弓
A3 椎体
A21 椎弓根
Ac 治療部
Ad 孔

Claims (7)

  1. 体表面から骨内に刺入可能に構成されたワイヤと、
    このワイヤを内側に配し当該ワイヤをガイドとして上記体表面から上記骨に至るまでの筋・軟部組織部に分け入る小径ガイド筒と、
    この小径ガイド筒を内側に配し当該小径ガイド筒をガイドとして上記体表面から上記骨に至るまでの筋・軟部組織部に分け入る大径ガイド筒と、
    この大径ガイド筒の内側に上記小径ガイド筒に代えて挿入され、上記ワイヤを内側に配するガイド孔を有し、上記ワイヤをガイドとして上記骨内への穿孔を行うドリルとを備えたことを特徴とする骨治療用器具。
  2. 上記ワイヤ、小径ガイド筒および大径ガイド筒は、上記骨に向かって挿入される先端部の外周がその先端に向かって漸次細く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の骨治療用器具。
  3. 上記大径ガイド筒の内側には、上記ドリルおよび上記ワイヤに代えて内筒が挿入されるようになっており、
    上記内筒は、上記ドリルによって上記骨に開けられた孔に密接に嵌合した状態で当該孔に挿入されるようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の骨治療用器具。
  4. 上記内筒内に挿入されて上記骨における骨粗鬆症の治療部に達し、当該治療部の骨の整復を可能とする整復棒を備えていることを特徴とする請求項3に記載の骨治療用器具。
  5. 上記内筒内に挿入され、上記骨における骨粗鬆症の治療部に少なくとも力学的強化剤を注入可能なノズルを備えていることを特徴とする請求項3または4に記載の骨治療用器具。
  6. 上記骨は、脊椎骨であり、
    上記ワイヤは、背部の体表面から上記脊椎骨の椎弓根を通り椎体内の治療部に達すべく刺入可能に構成され、
    上記ドリルは、上記ワイヤにガイドされ、上記椎弓根を通り上記椎体内の治療部まで穿孔可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の骨治療用器具。
  7. 上記内筒は、その先端が上記孔における上記椎弓根に対応する部分を少なくとも通過する位置まで挿入可能に構成されていることを特徴とする請求項6に記載の骨治療用器具。
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