JP2004247832A - 映像配信システム、サーバコンピュータ、プログラム、映像配信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワークを介した映像コンテンツのスリーミング配信サービスを実現する中で番組を提供する側と利用する側双方の利便性を向上する。
【解決手段】この映像配信システムのWebサーバ3は、クライアント2から送信された利用者IDを含む所望の映像コンテンツの配信要求をインターネット10を通じて受信すると、受信された配信要求に含まれる利用者IDに基づいて該当映像コンテンツをクライアント2で再生するためのシーン記述情報ファイルを生成し、生成したシーン記述情報ファイルをクライアント2へ送信する制御プログラムを有している。これにより、クライアント2のプレイヤ22では、受信したシーン記述情報ファイルの記述内容に従い、インターネット10上に各種要求を行い映像再生を行うことができる。
【選択図】 図2
【解決手段】この映像配信システムのWebサーバ3は、クライアント2から送信された利用者IDを含む所望の映像コンテンツの配信要求をインターネット10を通じて受信すると、受信された配信要求に含まれる利用者IDに基づいて該当映像コンテンツをクライアント2で再生するためのシーン記述情報ファイルを生成し、生成したシーン記述情報ファイルをクライアント2へ送信する制御プログラムを有している。これにより、クライアント2のプレイヤ22では、受信したシーン記述情報ファイルの記述内容に従い、インターネット10上に各種要求を行い映像再生を行うことができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば映画などの映像コンテンツをインターネットあるいはイントラネットを通じてストリーミング配信するサービスを実現するための映像配信システム、サーバコンピュータ、プログラム、映像配信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えばインターネットなどにおいては、ブロードバンドの普及により、映像コンテンツをストリーミング配信するサービス(映像配信サービス)が行われつつある。
映像配信サービスでは、映像コンテンツそのものの視聴料金だけを利用者から徴収して映像コンテンツを完全有料番組として配信するサービス形態と、映像コンテンツにスポンサーから提供されるCM映像や宣伝用ロゴイメージを付与することでコンテンツの視聴料金を無料あるいは低価格にして配信するサービス形態と、映像コンテンツの宣伝用として映像コンテンツの画質を落としたり一部のカット映像を短時間だけ無料配信した後、本編の続きや高画質での視聴を希望する利用者に本編を有料で配信するサービス形態などが考えられる。
上記の先行技術としては、映像コンテンツとCM映像や宣伝ロゴ等の広告情報とを予め映像を再生する受像器側へ送っておき、ユーザ操作に応じて広告情報を再生画面の適切な箇所へ重畳させて表示する技術がある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−259796号公報(第5頁−第7頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載された、映像コンテンツにCM映像や宣伝ロゴ等を重ねて映し出す技術の場合、ユーザの意思にかかわらず再生対象となり得る広告情報を予めすべて受像器へ送っておく必要があるため、上記のように3つのサービス形態がある場合は、3つのサービス形態の利用する広告情報をすべて受像器側へ送っておく必要があり、受像器側にある程度の記憶容量が必要になる。これは受像器を利用者が所有する点で好ましいことではない。
また、上記特許文献1に記載された技術は、物品(商品)の通信販売を目的としたものであり、本願のように映像コンテンツそのものの視聴料金を利用者から徴収するサービス形態とは異なり、広告情報は、利用者側の操作で表示したり非表示にできるため、上記技術を本願に適用した場合、利用者が広告付き映像コンテンツを選択したにもかかわらず、実際には広告を見ないなど、といったことも利用者の操作で行えてしまう問題がある。
また、映像配信サービスに対して資本参加する企業、つまりスポンサーからさまざまな要望が出されることが予想される。例えば映像コンテンツの内容の中で広告情報を出す時間帯を変えたり、広告情報そのものを入れ変えるといった要望もある。
しかし、このような要望を実現するためには、重畳対象の広告情報を予め受像器側へ送っておく必要があり、ストリーミング配信のように即時性が要求されるサービスでは、広告情報の変更は実質上不可能である。さらに、番組の配信期間中にスポンサーが変わることや、広告対象の商品あるいは出演中のタレントの問題などで広告情報を取り替える必然性が生じる場合もある。
【0005】
このように配信対象の映像コンテンツを規定の視聴料金で利用者が視聴できるようにする他、映像コンテンツに広告情報を付与して視聴料金を低額あるいは無料にしたり、利用者に映像コンテンツの一部をプレビューさせるなどの映像配信サービスを実現するためには、さまざまな問題が生じることがありこれらに迅速かつ効率よく対処する必要がある。
【0006】
一方、映像配信サービスを利用する側の利用者にとっても、無料あるいは低料金の広告情報付き映像コンテンツだけでなく、視聴料金が高額でも広告無しの映像コンテンツの視聴を希望する人もいるため、無料あるいは低料金の広告情報付き映像コンテンツと広告無しの映像コンテンツとを利用者が視聴する際に選べた方がよい。また、映像配信サービスを実現する中で視聴形態の選択肢が多いということは利用者数の増加にもつながる。
【0007】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、通信網を介した映像コンテンツのスリーミング配信サービスを実現する中で番組を提供する側と利用する側双方の利便性を向上することのできる映像配信システム、サーバコンピュータ、映像配信方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明の映像配信システムは、映像再生装置と通信網を介して接続されたサーバコンピュータが、前記映像再生装置からの所望の映像コンテンツの閲覧要求を受信し、受信した閲覧要求に該当する映像コンテンツを前記通信網を通じて前記映像再生装置へストリーミング配信する映像配信システムにおいて、前記サーバコンピュータは、前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求あるいは再生対象の情報の配信要求を前記通信網を通じて受信する手段と、前記通信網より受信された閲覧要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成する手段と、生成された前記シーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信する手段と、前記通信網より受信された再生対象の情報の配信要求に対して該当する映像コンテンツおよび/または広告情報を返信する手段とを備え、前記映像再生装置は、利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求を前記通信網を通じて前記サーバコンピュータへ送信する手段と、前記閲覧要求に対して前記サーバコンピュータから送信されたシーン記述情報を前記通信網を通じて受信する手段と、受信されたシーン記述情報に基づいて前記サーバコンピュータに対して再生対象の情報の配信要求を行う手段と、前記配信要求に対して前記サーバコンピュータから受信された映像コンテンツおよび/または広告情報を再生する手段とを具備したことを特徴としている。
本発明のサーバコンピュータは、映像再生装置と通信網を介して接続され、前記映像再生装置からの所望の映像コンテンツの閲覧要求を受信し、受信した閲覧要求に該当する映像コンテンツを前記通信網を通じて前記映像再生装置へストリーミング配信するサーバコンピュータにおいて、前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求を前記通信網を通じて受信する手段と、前記通信網より受信された閲覧要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成する手段と、生成された前記シーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信する手段とを具備したことを特徴としている。
【0009】
本発明のサーバコンピュータは、映像再生装置と通信網を介して接続され、前記映像再生装置からの所望の映像コンテンツの閲覧要求を受信し、受信した閲覧要求に該当する映像コンテンツを前記通信網を通じて前記映像再生装置へストリーミング配信するサーバコンピュータにおいて、前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの配信要求を前記通信網を通じて受信する手段と、前記通信網より受信された配信要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツに広告情報を付加するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により判定された判定結果に応じて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成する手段と、生成された前記シーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信する手段とを具備したことを特徴としている。
本発明のサーバコンピュータは、映像再生装置と通信網を介して接続され、前記映像再生装置からの所望の映像コンテンツの閲覧要求を受信し、受信した閲覧要求に該当する映像コンテンツを前記通信網を通じて前記映像再生装置へストリーミング配信するサーバコンピュータにおいて、前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求を前記通信網を通じて受信する手段と、前記通信網より受信された閲覧要求に含まれる利用者情報に対応するコンテンツ情報を前記映像再生装置へ送信する手段と、前記映像再生装置から送信されたコンテンツ情報および利用者情報を含む所望の映像コンテンツの配信要求を前記通信網を通じて受信する手段と、前記通信網より受信された配信要求に含まれるコンテンツ情報および利用者情報に基づいて該当映像コンテンツに広告情報を付加するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により判定された判定結果に応じて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成する手段と、生成された前記シーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信する手段とを具備したことを特徴としている。
本発明のプログラムは、映像再生装置と通信網を介して接続されたサーバコンピュータに処理を実行させるプログラムにおいて、前記サーバコンピュータを、前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求を前記通信網を通じて受信する手段と、前記通信網より受信された閲覧要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成する手段と、生成された前記シーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信する手段として機能させることを特徴としている。
本発明の映像配信方法は、映像再生装置と通信網を介して接続されたサーバコンピュータに対して前記映像再生装置から前記通信網を通じて所望の映像コンテンツの閲覧要求を行い、前記サーバコンピュータからストリーミング配信されてきた映像コンテンツを前記映像再生装置で再生する映像配信方法において、前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求を前記通信網を通じて前記サーバコンピュータが受信するステップと、前記サーバコンピュータに受信された閲覧要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成するステップと、生成したシーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信するステップとを有することを特徴としている。
【0010】
本発明では、映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求を通信網を通じてサーバコンピュータが受信すると、サーバコンピュータは、受信された閲覧要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツを映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成し、生成したシーン記述情報を通信網を通じて映像再生装置へ送信するので、シーン記述情報の生成ルーチンを変えることでどのような再生を行うことも可能になり、通信網を介した映像コンテンツのスリーミング配信サービスを実現する中で番組を提供する側と利用する側双方の利便性を向上することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一つの実施の形態の映像配信システムの構成を示す図である。
【0012】
この映像配信システムは、図1に示すように、配信対象の映像コンテンツおよびCM映像などの動画コンテンツが蓄積及び管理された映像情報データベース1a(以下映像DB1aと称す)を有する映像コンテンツ管理・配信用のサーバコンピュータ1(以下映像配信サーバ1と称す)と、この映像配信サーバ1にインターネット10などの通信網を介して接続された映像再生装置としてのクライアント端末(以下クライアント2と称す)と、インターネット10に接続されたWebサーバ3と、このWebサーバ3に専用線5を介して接続された課金サーバ4と、この課金サーバ4に専用線6を介して接続された決済システム7とから構成されている。課金サーバ4と決済システム7は、秘匿性の高い情報を扱う関係でオープンなネットワークであるインターネット10ではなく専用線5、6で接続されている。
【0013】
映像配信サーバ1は、CPU、メモリ、ハードディスク装置、通信インタフェース等を備えたコンピュータであり、例えば映画会社などに設置されている。ハードディスク装置には、制御プログラムがインストールされている。制御プログラムは、クライアント2側から受信した要求に応じて映像DB1aの映像コンテンツおよび/またはCM映像をインターネット10を通じて要求元へストリーミング配信する。また、制御プログラムは、コンテンツID、ユーザIDを含む映像コンテンツの閲覧要求がクライアント2のプレイヤ22から受信された場合、課金サーバ4へコンテンツID、ユーザIDを含む課金状況の確認要求を送信し、この要求に対して課金サーバ4から受信された課金確認結果に応じてシーン記述情報ファイルを生成し、クライアント2のプレイヤ22へ送信する。
映像配信サーバ1の映像DB1aには、配信対象の映像コンテンツおよびCM映像としては、例えばMPEG−2,MPEG−4などのビデオ映像が蓄積されている。
クライアント2は、映像配信サービスを利用する利用者が所有する端末であり、CPU、メモリ、ハードディスク装置、表示画面を有する表示装置などを備えたコンピュータである。クライアント2は、コンピュータの他、インターネットアクセス機能を持つPDA、携帯電話機、セットトップボックス等でもよい。
クライアント2のハードディスク装置には、映像配信サービスのメニュー画面やこのメニュー画面にリンクされた他のホームページ(映像コンテンツ購入サイト等)を閲覧するWebブラウザ21と、Webサーバ3からダウンロードされたシーン記述情報ファイルを基に映像コンテンツを再生するプレイヤソフトウェア22(以下プレイヤ22と称す)とがインストールされている。
プレイヤ22は、例えばSMIL等のシーン記述に対応した静止画及び動画再生ソフトウェアであり、後述するシーン記述情報ファイルの内容に応じて映像コンテンツ、CM映像、広告イメージ等をダウンロードする。また、プレイヤ22は、受け取ったシーン記述情報ファイルの内容を解析して、広告イメージ、映像コンテンツ、CM映像を、Webサーバ3および映像配信サーバ1に対して配信要求し、再生時間を同期して再生する。
Webサーバ3は、映像配信サービスの玄関口となるWebサイト(サービスポータル)を公開するWebサーバ機能と、アプリケーションサーバ機能とを有するコンピュータである。Webサーバ3には、広告情報データベース(以下広告DB3a称す)が設けられている。広告DB3aには、映像コンテンツに付与される広告情報としての広告イメージ(JPEG形式の静止画情報など)が格納されている。通常、上記Webサイト(サービスポータル)へのアクセスは、SSL等によって他者からの不正閲覧が防止されている。
【0014】
Webサーバ機能は、クライアント2からのHTTPによる要求に対して映像配信サービスのメニュー画面や映像コンテンツ購入のためのリンク先を提供する。アプリケーションサーバ機能は、クライアント2からの要求に応じて処理を行う制御プログラムを動作させる。制御プログラムは、予めWebサーバ3のハードディスク装置にインストールされている。制御プログラムは、クライアント2からの閲覧要求があった場合、利用者の課金状況を課金サーバ4に問い合わせ、その課金状況に応じてシーン記述ファイルを生成する。また、制御プログラムは、クライアント2より広告イメージの配信要求があった場合、該当する広告イメージ(JPEG形式の静止画情報など)をインターネット10を通じて要求元のクライアント2に配信する。なお広告イメージがMotionJPEGの場合は連続静止画であり、ほぼ動画と同等の表示形態となる。
課金サーバ4には、課金情報データベース4a(以下課金DB4aと称す)が設けられている。課金DB4aは、利用者別の映像コンテンツの課金情報を管理するデータベースであり、課金テーブルを有している。
課金テーブルを具体的に示すと、例えば図2に示すように、課金テーブル40には、ユーザID41に対応して、有効期限(閲覧可能期間)、閲覧回数等の再生権利情報43が記憶されており、映像コンテンツを購入したのか否か、どのような再生権利があるのかといった情報が、映像コンテンツを購入したとき、あるいは無料映像コンテンツについての閲覧希望操作を行ったときなどに記録される。コンテンツ情報42は、例えば映像コンテンツを特定するためのコンテンツIDとそのコンテンツが支払い済みか否かを示す情報(フラグ等)である。映像コンテンツを特定するための情報としては、コンテンツIDの他、コンテンツの名称などでもよい。
決済システム7は、クレジットカード会社等に設置されている。決済システム7は、課金サーバ4より専用線6を通じて送出された課金情報を基に利用者の金融機関の口座から映像コンテンツの視聴料金を徴収する。
利用者がクライアント2のWebブラウザ21を操作することにより、Webブラウザ21は、Webサーバ3のポータルサイトにアクセスし、映像配信サーバ1の映像コンテンツを検索するための検索画面をダウンロードする。この検索画面から利用者が所望の映像コンテンツを選び、選択操作後、確定操作を行うことで、Webサーバ3から課金サーバ4へ課金確認が行われた後、課金確認の結果に応じてシーン記述情報ファイルが生成され、Webサーバ3からWebブラウザ21にシーン記述情報ファイルがダウンロードされる。Webブラウザ21によりダウンロードされたシーン記述情報ファイルをプレイヤ22が受け取ることで、プレイヤ22は、シーン記述情報ファイルの内容に従って映像配信サーバ1および/またはWebサーバ3へ該当動画コンテンツ(映像コンテンツ、CM動画等)および/または広告情報の配信要求を行い、それぞれのサーバからダウンロードされた動画コンテンツおよび/または広告情報をまとめて再生する。
【0015】
以下、図3〜図6を参照してこの映像配信システムの動作を説明する。なお、この映像配信システムの場合、シーン記述情報ファイルをプレイヤ22が受け取るタイミングの違いで第1動作例と第2動作例の2つの動作例が考えられるため、それぞれの動作例について説明する。まず、図3のフローチャートと図4,図5を参照して第1動作例について説明する。
この第1動作例の場合、利用者がクライアント2のWebブラウザ21を操作することにより、Webブラウザ21は、インターネット10を通じてWebサーバ3のポータルサイトにアクセス要求を送信する(図3のステップ101、なおステップを以降Sと称す)。
【0016】
Webサーバ3では、アプリケーションサーバ機能によって制御プログラムが実行されており、Webブラウザ21からのアクセス要求を受信すると、制御プログラムがログイン画面をインターネット10を通じてWebブラウザ21(クライアント2)へダウンロードし(S102)。クライアント2の表示画面にログイン画面が表示される(S103)。
ログイン画面には、ログイン情報を入力するための情報入力欄とログインボタンが設けられている。従って、利用者がこのログイン画面の情報入力欄に自身の利用者IDおよびパスワードなどのログイン情報を入力し、ログインボタンをクリックすると、ログイン情報がWebサーバ3へ送信される(S104)。
Webサーバ3では、ログイン情報を受信すると、Webサーバ3の制御プログラムは、課金サーバ4に対してユーザIDにてログイン可能か否かの問い合せを行う(S105)。
課金サーバ4では、Webサーバ3からの問い合せに対して、課金サーバ4で動作している課金制御プログラムが、自身に登録されているユーザ情報と、送られてきたユーザIDとの照合確認処理を行い、照合確認処理の結果を返信する(S106)。
Webサーバ3では、課金サーバ4から返信されてきた照合確認処理の結果に基づいて制御プログラムがログインの許否を判定する。
この判定結果、NGの場合(ユーザ情報が不一致であった場合)、制御プログラムは、ユーザ認証結果としてログイン情報の再入力を促すメッセージとログイン画面をWebブラウザ21へ送り、それがクライアント2の表示画面に表示される。
また、判定の結果、OKの場合(ユーザ情報が一致していた場合)、制御プログラムは、該当ユーザのログインを許可し(S107)、映像コンテンツを検索するための検索画面をWebブラウザ21へダウンロードし、クライアント2の表示画面に検索画面が表示される。
【0017】
クライアント2に表示された検索画面には、配信対象の映像コンテンツ、プレビュー表示可能な映像コンテンツあるいは購入可能な映像コンテンツの一覧が表示される。
この時点で、利用者が映像コンテンツを購入していない場合は、映像コンテンツの一覧の中から所望の映像コンテンツを選び、選択操作、プレビューをするチェックボックスにチェックを入れたり、広告付きの無料コンテンツを見るチェックボックスにチェックを入れたり、あるいはプレビューしないで購入のチェックボックスにチェックを入れ、確定操作を行う。
例えばプレビューしないで購入のチェックボックスにチェックを入れて確定操作を行った場合は、該当映像コンテンツの購入サイトに飛び、該当映像コンテンツを購入する(ネット注文を行う)ことになる。該当映像コンテンツを購入した結果は、課金サーバ4の課金DB4a(課金テーブル40)に反映される。
【0018】
一方、プレビューをするチェックボックスにチェックを入れたり、広告付きの無料コンテンツを見るチェックボックスにチェックを入れたりして確定操作を行った場合、あるいは利用者が既に映像コンテンツを購入済みで検索画面の配信対象の映像コンテンツ一覧の視聴可能マークが表示されている映像コンテンツを選択し確定操作を行った場合、ユーザIDを含む映像コンテンツの閲覧要求がWebサーバ3へ送信される(S108)。
【0019】
Webサーバ3では、Webブラウザ21からの閲覧要求が受信されると、制御プログラムは、ユーザIDを含む課金状況の確認要求を課金サーバ4へ送信する(S109)。
課金サーバ4では、Webサーバ3より、課金状況の確認要求が受信されると、課金サーバ4で動作している課金制御プログラムによって、課金状況の確認要求に含まれていたユーザIDを基に課金テーブル40の内容がチェックされて(課金確認処理が行われて)、課金確認の結果がWebサーバ3へ返信される(S110)。
課金制御プログラムが行う課金確認処理は、該当ユーザIDのコンテンツ情報に該当映像コンテンツの視聴料金が支払済みか否かや再生権利がいつまであるか、といった判定処理であり、課金確認の結果としては、広告付き映像コンテンツ配信、広告なし映像コンテンツ配信などという情報が返信される。
【0020】
Webサーバ3では、課金確認の結果が受信されると、制御プログラムは、受信された課金確認の結果に応じてシーン記述情報ファイルを生成する(S111)。
受信された課金確認の結果が、例えば広告付き映像コンテンツ配信という情報であれば、制御プログラムは、図4に示すようなシーン記述情報ファイルを生成し、広告なし映像コンテンツ配信という情報であれば、制御プログラムは、クライアントから得られた閲覧要求にプレビューの情報があるか否かを確かめて、プレビューの情報が無い場合は、広告を表示しない本編の配信として、図5に示すようなシーン記述情報ファイルを生成する。つまり、このシーン記述情報ファイルには、クライアント2の課金情報(特に支払い済みか未納か)に応じて、広告イメージを映像の上にオーバーレイ表示したり、映像コンテンツのチャプター間にCM映像を割り込ませる等の記述がなされる。
また、クライアント2の閲覧要求が広告を排除するものであれば(それに対応した料金を支払っているので)、図4に示さすような、広告イメージ、CM映像を含まないシーン記述情報ファイルを生成する。
シーン記述情報ファイルを生成後、制御プログラムは、Webブラウザ21へシーン記述情報ファイルを送信する(S112)。
【0021】
シーン記述情報ファイルを受信したWebブラウザ21は、プレイヤ22を起動してシーン記述情報ファイルをプレイヤ22に渡す(S113)。
すると、シーン記述情報ファイルを受け取ったプレイヤ22は、再生を開始し(S114)、シーン記述情報ファイルの内容に従って、映像配信サーバ1および/またはWebサーバ3へ該当動画コンテンツ(映像コンテンツ、CM動画等)および/または広告情報の配信要求を行い、それぞれのサーバからダウンロードされた動画コンテンツおよび/または広告情報を順次再生する。
【0022】
例えばシーン記述情報ファイルに広告イメージ再生の記述があれば、プレイヤ22は、広告イメージの配信要求をインターネット10を通じてWebサーバ3へ送信し(S113)、これを受けたWebサーバ3が広告DB3aより該当広告イメージを読み出して要求元のプレイヤ22へ配信する(S116)。
また、例えばシーン記述情報ファイルに映像コンテンツの再生の記述があれば、プレイヤ22は、映像コンテンツストリームの配信要求をインターネット10を通じて映像配信サーバ1へ送信し(S117)、これを受けた映像配信サーバ1が映像DB1aより該当映像コンテンツストリームを読み出して要求元のプレイヤ22へ配信することで(S118)、プレイヤ22により、映像コンテンツに広告イメージをオーバレイさせる形で映像コンテンツの再生が行われる(S119)。
また、例えばシーン記述情報ファイルにCM映像再生の記述があれば、プレイヤ22は、CM映像ストリームの配信要求をインターネット10を通じて映像配信サーバ1へ送信し(S120)、これを受けた映像配信サーバ1が映像DB1aより該当CM映像ストリームを読み出して要求元のプレイヤ22へ配信することで(S121)、プレイヤ22により、映像コンテンツからCM映像へ再生が切り替えられる(S122)。
その後、シーン記述情報ファイルに映像コンテンツの再生の記述があれば、プレイヤ22は、映像コンテンツストリームの配信要求をインターネット10を通じて映像配信サーバ1へ送信し(S123)、これを受けた映像配信サーバ1が映像DB1aより該当映像コンテンツストリームを読み出して要求元のプレイヤ22へ配信することで(S124)、プレイヤ22により、CM映像から映像コンテンツへ切り替えられた動画再生が行われる(S125)。
【0023】
このようにこの第1動作例によれば、クライアント2からの所望映像コンテンツの配信要求をインターネット10を通じてWebサーバ3が受けると、Webサーバ3は、利用者の課金状況を課金サーバ4に確かめて、課金状況に応じて映像コンテンツの再生手順であるシーン記述情報ファイルを生成し、クライアント2へ転送し、クライアント2では、転送されてきたシーン記述情報ファイルの記述内容に沿ってプレイヤ22が映像コンテンツを少なくとも含むCM映像や広告イメージのオーバレイ再生を行うことで利用者が初めに希望した形態で映像コンテンツを配信し視聴できるサービスを実現することができる。
また、本実施例の映像配信システムによれば、映像再生装置から送信された映像コンテンツの配信要求に含まれる利用者情報に基づいてシーン記述情報ファイルを生成し映像再生の仕方を変えるので、本編の映像コンテンツを一つ用意するだけで広告情報の付与の仕方を変えることができるようになり、例えば広告付きの映像コンテンツを無料あるいは低価格で配信するサービス形態、広告無しの映像コンテンツを定額で配信するサービス形態、無料プレビュー後に本編を購入してもらうサービス形態など、さまざまなサービス形態を実現することができる。さらに、本実施例の映像配信システムでは、シーン記述情報ファイルの記述内容に沿って広告情報をダウンロードするので、従来のように受像器側にすべての広告情報を予め記憶しおく必要がなくクライアント2側の負担を軽減することができる。また、番組を提供する側(映画会社やサービスポータル運営元等)は、映像コンテンツに付与する広告情報の再生を柔軟に行うことができる。
また、利用者の課金情報に応じて、広告情報のレベルを段階的に変更することができる。
この結果、インターネット10を介した映像コンテンツのスリーミング配信サービスを実現する中で番組を提供する側(映画会社やサービスポータル運営元等)とそのサービスを利用する側(利用者)の双方の利便性を向上することができる。
【0024】
続いて、図6のフローチャートと図4,図5を参照して第2動作例について説明する。
上記第1動作例は、汎用のWebブラウザ21と汎用のプレイヤ22を利用することを前提としたものであるが、汎用のWebブラウザ21の機能を利用した場合、Webサーバ3からダウンロードされたシーン記述情報ファイルがクライアント2のテンポラリファイル等に自動的にキャッシュされてしまい、シーン記述情報ファイルは、単純なテキストファイルであるため、悪意の利用者により不正に利用される恐れがある。不正利用とは、シーン記述情報ファイルの複製や内容の改であり、シーン記述情報ファイルが改ざんされると、正当な課金を行わない利用者が、映像コンテンツを(広告情報なしで)閲覧することができてしまう。
そこで、以下の第2動作例では、汎用のWebブラウザ21と専用のプレイヤ22を利用することで、シーン記述情報ファイルが不正に利用されることを防止する例について説明する。
専用のプレイヤ22は、Webブラウザ21がインターネット10からコンテンツIDを受信した際に起動され、起動後は、Webブラウザ21に変わり、インターネットアクセスを行いシーン記述情報ファイルをダウンロードする機能を備えるものであり、ダウンロードしたシーン記述情報ファイルをメモリ上にのみキャッシュする。
この第2動作例の場合、利用者がクライアント2のWebブラウザ21を操作することにより、Webブラウザ21は、インターネット10を通じてWebサーバ3のポータルサイトにアクセス要求を送信する(図4のS201)。
【0025】
Webサーバ3では、アプリケーションサーバ機能によって制御プログラムが実行されており、Webブラウザ21からのアクセス要求を受信すると、制御プログラムがログイン画面をインターネット10を通じてWebブラウザ21(クライアント2)へダウンロードし(S202)。クライアント2の表示画面にログイン画面が表示される(S203)。
ログイン画面には、ログイン情報を入力するための情報入力欄とログインボタンが設けられている。従って、利用者がこのログイン画面の情報入力欄に自身の利用者IDおよびパスワードなどのログイン情報を入力し、ログインボタンをクリックすると、ログイン情報がWebサーバ3へ送信される(S204)。
Webサーバ3では、ログイン情報を受信すると、Webサーバ3の制御プログラムは、課金サーバ4に対してユーザIDにてログイン可能か否かの問い合せを行う(S205)。
課金サーバ4では、Webサーバ3からの問い合せに対して、課金サーバ4で動作している課金制御プログラムが、自身に登録されているユーザ情報と、送られてきたユーザIDとの照合確認処理を行い、照合確認処理の結果を返信する(S206)。
Webサーバ3では、課金サーバ4から返信されてきた照合確認処理の結果に基づいて制御プログラムがログインの許否を判定する。
この判定結果、NGの場合(ユーザ情報が不一致であった場合)、制御プログラムは、ユーザ認証結果としてログイン情報の再入力を促すメッセージとログイン画面をWebブラウザ21へ送り、それがクライアント2の表示画面に表示される。
また、判定の結果、OKの場合(ユーザ情報が一致していた場合)、制御プログラムは、該当ユーザのログインを許可し(S207)、映像コンテンツを検索するための検索画面をWebブラウザ21へダウンロードし、クライアント2の表示画面に検索画面が表示される。
【0026】
クライアント2に表示された検索画面には、配信対象の映像コンテンツ、プレビュー表示可能な映像コンテンツあるいは購入可能な映像コンテンツの一覧が表示される。
この時点で、利用者が映像コンテンツを購入していない場合は、映像コンテンツの一覧の中から所望の映像コンテンツを選び、選択操作、プレビューをするチェックボックスにチェックを入れたり、広告付きの無料コンテンツを見るチェックボックスにチェックを入れたり、あるいはプレビューしないで購入のチェックボックスにチェックを入れ、確定操作を行う。
例えばプレビューしないで購入のチェックボックスにチェックを入れて確定操作を行った場合は、該当映像コンテンツの購入サイトに飛び、該当映像コンテンツを購入する(ネット注文を行う)ことになる。該当映像コンテンツを購入した結果は、課金サーバ4の課金DB4a(課金テーブル40)に反映される。
【0027】
一方、プレビューをするチェックボックスにチェックを入れたり、広告付きの無料コンテンツを見るチェックボックスにチェックを入れたりして確定操作を行った場合、あるいは利用者が既に映像コンテンツを購入済みで検索画面の配信対象の映像コンテンツ一覧の視聴可能マークが表示されている映像コンテンツを選択し確定操作を行った場合、ユーザIDを含む映像コンテンツの閲覧要求がWebサーバ3へ送信される(S208)。
【0028】
Webサーバ3では、Webブラウザ21からの閲覧要求が受信されると、制御プログラムは、ユーザIDに対応するコンテンツIDをインターネット10を通じてWebブラウザ21へ送信する(S209)。コンテンツIDは利用者が購入した映像コンテンツを識別するための情報、つまりコンテンツ情報である。Webブラウザ21は、インターネット10よりコンテンツIDを受信すると、プレイヤ22を起動してコンテンツIDをプレイヤ22に渡す(S210)。コンテンツIDを受け取ったプレイヤ22は、再生を開始し(S211)、以降、Webブラウザ21に代わり、インターネットアクセスを行うようになり、コンテンツID、ユーザIDを含む映像コンテンツの配信要求をインターネット10を通じて映像配信サーバ1へ送信する(S212)。
映像配信サーバ1では、プレイヤ22から送信された映像コンテンツの配信要求がインターネット10を通じて受信されると、映像配信サーバ1で動作している制御プログラムが、コンテンツID、ユーザIDを含む課金状況の確認要求を課金サーバ4へ送信する(S213)。
課金サーバ4では、映像配信サーバ1より、課金状況の確認要求が受信されると、課金サーバ4で動作している課金制御プログラムによって、課金状況の確認要求に含まれていたユーザID、コンテンツIDを基に課金テーブル40の内容がチェックされて(課金確認処理が行われて)、課金確認の結果が映像配信サーバ1へ返信される(S214)。
課金制御プログラムが行う課金確認処理は、該当ユーザIDとコンテンツIDが正しいかどうか、該当映像コンテンツの視聴料金が支払済みか否かや再生権利がいつまであるか、といった判定処理であり、課金確認の結果としては、広告付き映像コンテンツ配信、広告なし映像コンテンツ配信などという情報が返信される。
【0029】
映像配信サーバ1では、課金確認の結果が受信されると、制御プログラムは、受信された課金確認の結果に応じてシーン記述情報ファイルを生成する(S215)。つまり、利用者の課金情報の内容に応じたシーン記述情報ファイルを動的に生成することができる。
受信された課金確認の結果が、例えば広告付き映像コンテンツ配信という情報であれば、制御プログラムは、図4に示すようなシーン記述情報ファイルを生成し、広告なし映像コンテンツ配信という情報であれば、制御プログラムは、クライアントから得られた閲覧要求にプレビューの情報があるか否かを確かめて、プレビューの情報が無い場合は、広告を表示しない本編の配信として、図5に示すようなシーン記述情報ファイルを生成する。
シーン記述情報ファイルを生成後、制御プログラムは、プレイヤ22へシーン記述情報ファイルを直接送信する(S216)。
シーン記述情報ファイルがインターネット10を通じてクライアント2(プレイヤ22)に受信されると、プレイヤ22は、シーン記述情報ファイルをメモリ上に展開して内容を解析し再生動作を実行する。
【0030】
ここで、プレイヤ22は、シーン記述情報ファイルの内容から、映像配信サーバ1および/またはWebサーバ3へ該当動画コンテンツ(映像コンテンツ、CM動画等)および/または広告情報の配信要求を行い、それぞれのサーバからダウンロードされた動画コンテンツおよび/または広告情報を順次再生する。
例えばシーン記述情報ファイルに広告イメージ再生の記述があれば、プレイヤ22は、広告イメージの配信要求をインターネット10を通じてWebサーバ3へ送信し(S217)、これを受けたWebサーバ3が広告DB3aより該当広告イメージを読み出して要求元のプレイヤ22へ配信する(S218)。
また、例えばシーン記述情報ファイルに映像コンテンツの再生の記述があれば、プレイヤ22は、映像コンテンツストリームの配信要求をインターネット10を通じて映像配信サーバ1へ送信し(S219)、これを受けた映像配信サーバ1が映像DB1aより該当映像コンテンツストリームを読み出して要求元のプレイヤ22へ配信することで(S220)、プレイヤ22により、映像コンテンツに広告イメージをオーバレイさせる形で映像コンテンツの再生が行われる(S221)。
また、例えばシーン記述情報ファイルにCM映像再生の記述があれば、プレイヤ22は、CM映像ストリームの配信要求をインターネット10を通じて映像配信サーバ1へ送信し(S222)、これを受けた映像配信サーバ1が映像DB1aより該当CM映像ストリームを読み出して要求元のプレイヤ22へ配信することで(S223)、プレイヤ22により、映像コンテンツからCM映像へ再生が切り替えられる(S224)。
その後、シーン記述情報ファイルに映像コンテンツの再生の記述があれば、プレイヤ22は、映像コンテンツストリームの配信要求をインターネット10を通じて映像配信サーバ1へ送信し(S225)、これを受けた映像配信サーバ1が映像DB1aより該当映像コンテンツストリームを読み出して要求元のプレイヤ22へ配信することで(S226)、プレイヤ22により、CM映像から映像コンテンツへ切り替えられた動画再生が行われる(S227)。
【0031】
このようにこの第2動作例によれば、クライアント2からの所望映像コンテンツの配信要求をインターネット10を通じてWebサーバ3が受けると、Webサーバ3は、コンテンツIDだけをWebブラウザ21に返し、Webブラウザ21が起動したプレイヤ22が映像配信サーバ1にコンテンツIDおよびユーザIDを含む配信要求を行うことで映像ストリームの再生を行う。つまり、映像配信サーバ1はクライアント2から受け取った利用者IDとコンテンツIDを課金サーバ4(の課金情報DB4a)に確認し、正当な再生権利がある場合はシーン記述情報ファイルを生成して直接プレイヤ22に送信する。プレイヤ22ではシーン記述情報ファイルがメモリ上で展開されて再生動作が行われる。これにより、シーン記述情報ファイルがWebブラウザ21のテンポラリファイル保存領域にキャッシュされることが無くなり、テンポラリファイル領域にキャッシュされたシーン記述情報ファイルを利用者がテキストエディタ等で開いて、不正に書き換えを行うといった不正行為(シーン記述情報ファイルの複製・改ざん等)を防ぐことができる。
なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではない。
上記実施形態では、クライアント2と映像配信サーバ1、Webサーバ3などのサーバとをインターネット10を介して接続して本発明を実現したが、これらのサーバは一体化しても良く、また、さらに細分化してもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの配信要求を通信網を通じてサーバコンピュータが受信すると、サーバコンピュータは、受信された配信要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツを映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成し、生成したシーン記述情報を通信網を通じて映像再生装置へ送信するので、シーン記述情報の生成ルーチンを変えることでどのような再生にも対応できるようになり、通信網を介した映像コンテンツのスリーミング配信サービスを実現する中で番組を提供する側と利用する側双方の利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一つの実施の形態の映像配信システムの構成を示す図。
【図2】図1の映像配信システムの課金サーバの課金DBの課金テーブルを示す図。
【図3】この映像配信システムの第1動作例を示す通信シーケンス図。
【図4】広告情報ありの場合に生成されるシーン記述情報ファイルの一例を示す図。
【図5】広告情報なしの場合に生成されるシーン記述情報ファイルの一例を示す図。
【図6】この映像配信システムの第2動作例を示す通信シーケンス図。
【符号の説明】
1…映像配信サーバ、1a…映像情報データベース(映像DB)、2…クライアント、3…Webサーバ、3a…広告情報データベース(広告DB)、4…課金サーバ、4a…課金情報データベース(課金DB)、5,6…専用線、7…決済システム、10…インターネット、21…Webブラウザ、22…プレイヤ、40…課金テーブル。
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば映画などの映像コンテンツをインターネットあるいはイントラネットを通じてストリーミング配信するサービスを実現するための映像配信システム、サーバコンピュータ、プログラム、映像配信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えばインターネットなどにおいては、ブロードバンドの普及により、映像コンテンツをストリーミング配信するサービス(映像配信サービス)が行われつつある。
映像配信サービスでは、映像コンテンツそのものの視聴料金だけを利用者から徴収して映像コンテンツを完全有料番組として配信するサービス形態と、映像コンテンツにスポンサーから提供されるCM映像や宣伝用ロゴイメージを付与することでコンテンツの視聴料金を無料あるいは低価格にして配信するサービス形態と、映像コンテンツの宣伝用として映像コンテンツの画質を落としたり一部のカット映像を短時間だけ無料配信した後、本編の続きや高画質での視聴を希望する利用者に本編を有料で配信するサービス形態などが考えられる。
上記の先行技術としては、映像コンテンツとCM映像や宣伝ロゴ等の広告情報とを予め映像を再生する受像器側へ送っておき、ユーザ操作に応じて広告情報を再生画面の適切な箇所へ重畳させて表示する技術がある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−259796号公報(第5頁−第7頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載された、映像コンテンツにCM映像や宣伝ロゴ等を重ねて映し出す技術の場合、ユーザの意思にかかわらず再生対象となり得る広告情報を予めすべて受像器へ送っておく必要があるため、上記のように3つのサービス形態がある場合は、3つのサービス形態の利用する広告情報をすべて受像器側へ送っておく必要があり、受像器側にある程度の記憶容量が必要になる。これは受像器を利用者が所有する点で好ましいことではない。
また、上記特許文献1に記載された技術は、物品(商品)の通信販売を目的としたものであり、本願のように映像コンテンツそのものの視聴料金を利用者から徴収するサービス形態とは異なり、広告情報は、利用者側の操作で表示したり非表示にできるため、上記技術を本願に適用した場合、利用者が広告付き映像コンテンツを選択したにもかかわらず、実際には広告を見ないなど、といったことも利用者の操作で行えてしまう問題がある。
また、映像配信サービスに対して資本参加する企業、つまりスポンサーからさまざまな要望が出されることが予想される。例えば映像コンテンツの内容の中で広告情報を出す時間帯を変えたり、広告情報そのものを入れ変えるといった要望もある。
しかし、このような要望を実現するためには、重畳対象の広告情報を予め受像器側へ送っておく必要があり、ストリーミング配信のように即時性が要求されるサービスでは、広告情報の変更は実質上不可能である。さらに、番組の配信期間中にスポンサーが変わることや、広告対象の商品あるいは出演中のタレントの問題などで広告情報を取り替える必然性が生じる場合もある。
【0005】
このように配信対象の映像コンテンツを規定の視聴料金で利用者が視聴できるようにする他、映像コンテンツに広告情報を付与して視聴料金を低額あるいは無料にしたり、利用者に映像コンテンツの一部をプレビューさせるなどの映像配信サービスを実現するためには、さまざまな問題が生じることがありこれらに迅速かつ効率よく対処する必要がある。
【0006】
一方、映像配信サービスを利用する側の利用者にとっても、無料あるいは低料金の広告情報付き映像コンテンツだけでなく、視聴料金が高額でも広告無しの映像コンテンツの視聴を希望する人もいるため、無料あるいは低料金の広告情報付き映像コンテンツと広告無しの映像コンテンツとを利用者が視聴する際に選べた方がよい。また、映像配信サービスを実現する中で視聴形態の選択肢が多いということは利用者数の増加にもつながる。
【0007】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、通信網を介した映像コンテンツのスリーミング配信サービスを実現する中で番組を提供する側と利用する側双方の利便性を向上することのできる映像配信システム、サーバコンピュータ、映像配信方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明の映像配信システムは、映像再生装置と通信網を介して接続されたサーバコンピュータが、前記映像再生装置からの所望の映像コンテンツの閲覧要求を受信し、受信した閲覧要求に該当する映像コンテンツを前記通信網を通じて前記映像再生装置へストリーミング配信する映像配信システムにおいて、前記サーバコンピュータは、前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求あるいは再生対象の情報の配信要求を前記通信網を通じて受信する手段と、前記通信網より受信された閲覧要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成する手段と、生成された前記シーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信する手段と、前記通信網より受信された再生対象の情報の配信要求に対して該当する映像コンテンツおよび/または広告情報を返信する手段とを備え、前記映像再生装置は、利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求を前記通信網を通じて前記サーバコンピュータへ送信する手段と、前記閲覧要求に対して前記サーバコンピュータから送信されたシーン記述情報を前記通信網を通じて受信する手段と、受信されたシーン記述情報に基づいて前記サーバコンピュータに対して再生対象の情報の配信要求を行う手段と、前記配信要求に対して前記サーバコンピュータから受信された映像コンテンツおよび/または広告情報を再生する手段とを具備したことを特徴としている。
本発明のサーバコンピュータは、映像再生装置と通信網を介して接続され、前記映像再生装置からの所望の映像コンテンツの閲覧要求を受信し、受信した閲覧要求に該当する映像コンテンツを前記通信網を通じて前記映像再生装置へストリーミング配信するサーバコンピュータにおいて、前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求を前記通信網を通じて受信する手段と、前記通信網より受信された閲覧要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成する手段と、生成された前記シーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信する手段とを具備したことを特徴としている。
【0009】
本発明のサーバコンピュータは、映像再生装置と通信網を介して接続され、前記映像再生装置からの所望の映像コンテンツの閲覧要求を受信し、受信した閲覧要求に該当する映像コンテンツを前記通信網を通じて前記映像再生装置へストリーミング配信するサーバコンピュータにおいて、前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの配信要求を前記通信網を通じて受信する手段と、前記通信網より受信された配信要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツに広告情報を付加するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により判定された判定結果に応じて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成する手段と、生成された前記シーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信する手段とを具備したことを特徴としている。
本発明のサーバコンピュータは、映像再生装置と通信網を介して接続され、前記映像再生装置からの所望の映像コンテンツの閲覧要求を受信し、受信した閲覧要求に該当する映像コンテンツを前記通信網を通じて前記映像再生装置へストリーミング配信するサーバコンピュータにおいて、前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求を前記通信網を通じて受信する手段と、前記通信網より受信された閲覧要求に含まれる利用者情報に対応するコンテンツ情報を前記映像再生装置へ送信する手段と、前記映像再生装置から送信されたコンテンツ情報および利用者情報を含む所望の映像コンテンツの配信要求を前記通信網を通じて受信する手段と、前記通信網より受信された配信要求に含まれるコンテンツ情報および利用者情報に基づいて該当映像コンテンツに広告情報を付加するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により判定された判定結果に応じて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成する手段と、生成された前記シーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信する手段とを具備したことを特徴としている。
本発明のプログラムは、映像再生装置と通信網を介して接続されたサーバコンピュータに処理を実行させるプログラムにおいて、前記サーバコンピュータを、前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求を前記通信網を通じて受信する手段と、前記通信網より受信された閲覧要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成する手段と、生成された前記シーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信する手段として機能させることを特徴としている。
本発明の映像配信方法は、映像再生装置と通信網を介して接続されたサーバコンピュータに対して前記映像再生装置から前記通信網を通じて所望の映像コンテンツの閲覧要求を行い、前記サーバコンピュータからストリーミング配信されてきた映像コンテンツを前記映像再生装置で再生する映像配信方法において、前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求を前記通信網を通じて前記サーバコンピュータが受信するステップと、前記サーバコンピュータに受信された閲覧要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成するステップと、生成したシーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信するステップとを有することを特徴としている。
【0010】
本発明では、映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求を通信網を通じてサーバコンピュータが受信すると、サーバコンピュータは、受信された閲覧要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツを映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成し、生成したシーン記述情報を通信網を通じて映像再生装置へ送信するので、シーン記述情報の生成ルーチンを変えることでどのような再生を行うことも可能になり、通信網を介した映像コンテンツのスリーミング配信サービスを実現する中で番組を提供する側と利用する側双方の利便性を向上することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一つの実施の形態の映像配信システムの構成を示す図である。
【0012】
この映像配信システムは、図1に示すように、配信対象の映像コンテンツおよびCM映像などの動画コンテンツが蓄積及び管理された映像情報データベース1a(以下映像DB1aと称す)を有する映像コンテンツ管理・配信用のサーバコンピュータ1(以下映像配信サーバ1と称す)と、この映像配信サーバ1にインターネット10などの通信網を介して接続された映像再生装置としてのクライアント端末(以下クライアント2と称す)と、インターネット10に接続されたWebサーバ3と、このWebサーバ3に専用線5を介して接続された課金サーバ4と、この課金サーバ4に専用線6を介して接続された決済システム7とから構成されている。課金サーバ4と決済システム7は、秘匿性の高い情報を扱う関係でオープンなネットワークであるインターネット10ではなく専用線5、6で接続されている。
【0013】
映像配信サーバ1は、CPU、メモリ、ハードディスク装置、通信インタフェース等を備えたコンピュータであり、例えば映画会社などに設置されている。ハードディスク装置には、制御プログラムがインストールされている。制御プログラムは、クライアント2側から受信した要求に応じて映像DB1aの映像コンテンツおよび/またはCM映像をインターネット10を通じて要求元へストリーミング配信する。また、制御プログラムは、コンテンツID、ユーザIDを含む映像コンテンツの閲覧要求がクライアント2のプレイヤ22から受信された場合、課金サーバ4へコンテンツID、ユーザIDを含む課金状況の確認要求を送信し、この要求に対して課金サーバ4から受信された課金確認結果に応じてシーン記述情報ファイルを生成し、クライアント2のプレイヤ22へ送信する。
映像配信サーバ1の映像DB1aには、配信対象の映像コンテンツおよびCM映像としては、例えばMPEG−2,MPEG−4などのビデオ映像が蓄積されている。
クライアント2は、映像配信サービスを利用する利用者が所有する端末であり、CPU、メモリ、ハードディスク装置、表示画面を有する表示装置などを備えたコンピュータである。クライアント2は、コンピュータの他、インターネットアクセス機能を持つPDA、携帯電話機、セットトップボックス等でもよい。
クライアント2のハードディスク装置には、映像配信サービスのメニュー画面やこのメニュー画面にリンクされた他のホームページ(映像コンテンツ購入サイト等)を閲覧するWebブラウザ21と、Webサーバ3からダウンロードされたシーン記述情報ファイルを基に映像コンテンツを再生するプレイヤソフトウェア22(以下プレイヤ22と称す)とがインストールされている。
プレイヤ22は、例えばSMIL等のシーン記述に対応した静止画及び動画再生ソフトウェアであり、後述するシーン記述情報ファイルの内容に応じて映像コンテンツ、CM映像、広告イメージ等をダウンロードする。また、プレイヤ22は、受け取ったシーン記述情報ファイルの内容を解析して、広告イメージ、映像コンテンツ、CM映像を、Webサーバ3および映像配信サーバ1に対して配信要求し、再生時間を同期して再生する。
Webサーバ3は、映像配信サービスの玄関口となるWebサイト(サービスポータル)を公開するWebサーバ機能と、アプリケーションサーバ機能とを有するコンピュータである。Webサーバ3には、広告情報データベース(以下広告DB3a称す)が設けられている。広告DB3aには、映像コンテンツに付与される広告情報としての広告イメージ(JPEG形式の静止画情報など)が格納されている。通常、上記Webサイト(サービスポータル)へのアクセスは、SSL等によって他者からの不正閲覧が防止されている。
【0014】
Webサーバ機能は、クライアント2からのHTTPによる要求に対して映像配信サービスのメニュー画面や映像コンテンツ購入のためのリンク先を提供する。アプリケーションサーバ機能は、クライアント2からの要求に応じて処理を行う制御プログラムを動作させる。制御プログラムは、予めWebサーバ3のハードディスク装置にインストールされている。制御プログラムは、クライアント2からの閲覧要求があった場合、利用者の課金状況を課金サーバ4に問い合わせ、その課金状況に応じてシーン記述ファイルを生成する。また、制御プログラムは、クライアント2より広告イメージの配信要求があった場合、該当する広告イメージ(JPEG形式の静止画情報など)をインターネット10を通じて要求元のクライアント2に配信する。なお広告イメージがMotionJPEGの場合は連続静止画であり、ほぼ動画と同等の表示形態となる。
課金サーバ4には、課金情報データベース4a(以下課金DB4aと称す)が設けられている。課金DB4aは、利用者別の映像コンテンツの課金情報を管理するデータベースであり、課金テーブルを有している。
課金テーブルを具体的に示すと、例えば図2に示すように、課金テーブル40には、ユーザID41に対応して、有効期限(閲覧可能期間)、閲覧回数等の再生権利情報43が記憶されており、映像コンテンツを購入したのか否か、どのような再生権利があるのかといった情報が、映像コンテンツを購入したとき、あるいは無料映像コンテンツについての閲覧希望操作を行ったときなどに記録される。コンテンツ情報42は、例えば映像コンテンツを特定するためのコンテンツIDとそのコンテンツが支払い済みか否かを示す情報(フラグ等)である。映像コンテンツを特定するための情報としては、コンテンツIDの他、コンテンツの名称などでもよい。
決済システム7は、クレジットカード会社等に設置されている。決済システム7は、課金サーバ4より専用線6を通じて送出された課金情報を基に利用者の金融機関の口座から映像コンテンツの視聴料金を徴収する。
利用者がクライアント2のWebブラウザ21を操作することにより、Webブラウザ21は、Webサーバ3のポータルサイトにアクセスし、映像配信サーバ1の映像コンテンツを検索するための検索画面をダウンロードする。この検索画面から利用者が所望の映像コンテンツを選び、選択操作後、確定操作を行うことで、Webサーバ3から課金サーバ4へ課金確認が行われた後、課金確認の結果に応じてシーン記述情報ファイルが生成され、Webサーバ3からWebブラウザ21にシーン記述情報ファイルがダウンロードされる。Webブラウザ21によりダウンロードされたシーン記述情報ファイルをプレイヤ22が受け取ることで、プレイヤ22は、シーン記述情報ファイルの内容に従って映像配信サーバ1および/またはWebサーバ3へ該当動画コンテンツ(映像コンテンツ、CM動画等)および/または広告情報の配信要求を行い、それぞれのサーバからダウンロードされた動画コンテンツおよび/または広告情報をまとめて再生する。
【0015】
以下、図3〜図6を参照してこの映像配信システムの動作を説明する。なお、この映像配信システムの場合、シーン記述情報ファイルをプレイヤ22が受け取るタイミングの違いで第1動作例と第2動作例の2つの動作例が考えられるため、それぞれの動作例について説明する。まず、図3のフローチャートと図4,図5を参照して第1動作例について説明する。
この第1動作例の場合、利用者がクライアント2のWebブラウザ21を操作することにより、Webブラウザ21は、インターネット10を通じてWebサーバ3のポータルサイトにアクセス要求を送信する(図3のステップ101、なおステップを以降Sと称す)。
【0016】
Webサーバ3では、アプリケーションサーバ機能によって制御プログラムが実行されており、Webブラウザ21からのアクセス要求を受信すると、制御プログラムがログイン画面をインターネット10を通じてWebブラウザ21(クライアント2)へダウンロードし(S102)。クライアント2の表示画面にログイン画面が表示される(S103)。
ログイン画面には、ログイン情報を入力するための情報入力欄とログインボタンが設けられている。従って、利用者がこのログイン画面の情報入力欄に自身の利用者IDおよびパスワードなどのログイン情報を入力し、ログインボタンをクリックすると、ログイン情報がWebサーバ3へ送信される(S104)。
Webサーバ3では、ログイン情報を受信すると、Webサーバ3の制御プログラムは、課金サーバ4に対してユーザIDにてログイン可能か否かの問い合せを行う(S105)。
課金サーバ4では、Webサーバ3からの問い合せに対して、課金サーバ4で動作している課金制御プログラムが、自身に登録されているユーザ情報と、送られてきたユーザIDとの照合確認処理を行い、照合確認処理の結果を返信する(S106)。
Webサーバ3では、課金サーバ4から返信されてきた照合確認処理の結果に基づいて制御プログラムがログインの許否を判定する。
この判定結果、NGの場合(ユーザ情報が不一致であった場合)、制御プログラムは、ユーザ認証結果としてログイン情報の再入力を促すメッセージとログイン画面をWebブラウザ21へ送り、それがクライアント2の表示画面に表示される。
また、判定の結果、OKの場合(ユーザ情報が一致していた場合)、制御プログラムは、該当ユーザのログインを許可し(S107)、映像コンテンツを検索するための検索画面をWebブラウザ21へダウンロードし、クライアント2の表示画面に検索画面が表示される。
【0017】
クライアント2に表示された検索画面には、配信対象の映像コンテンツ、プレビュー表示可能な映像コンテンツあるいは購入可能な映像コンテンツの一覧が表示される。
この時点で、利用者が映像コンテンツを購入していない場合は、映像コンテンツの一覧の中から所望の映像コンテンツを選び、選択操作、プレビューをするチェックボックスにチェックを入れたり、広告付きの無料コンテンツを見るチェックボックスにチェックを入れたり、あるいはプレビューしないで購入のチェックボックスにチェックを入れ、確定操作を行う。
例えばプレビューしないで購入のチェックボックスにチェックを入れて確定操作を行った場合は、該当映像コンテンツの購入サイトに飛び、該当映像コンテンツを購入する(ネット注文を行う)ことになる。該当映像コンテンツを購入した結果は、課金サーバ4の課金DB4a(課金テーブル40)に反映される。
【0018】
一方、プレビューをするチェックボックスにチェックを入れたり、広告付きの無料コンテンツを見るチェックボックスにチェックを入れたりして確定操作を行った場合、あるいは利用者が既に映像コンテンツを購入済みで検索画面の配信対象の映像コンテンツ一覧の視聴可能マークが表示されている映像コンテンツを選択し確定操作を行った場合、ユーザIDを含む映像コンテンツの閲覧要求がWebサーバ3へ送信される(S108)。
【0019】
Webサーバ3では、Webブラウザ21からの閲覧要求が受信されると、制御プログラムは、ユーザIDを含む課金状況の確認要求を課金サーバ4へ送信する(S109)。
課金サーバ4では、Webサーバ3より、課金状況の確認要求が受信されると、課金サーバ4で動作している課金制御プログラムによって、課金状況の確認要求に含まれていたユーザIDを基に課金テーブル40の内容がチェックされて(課金確認処理が行われて)、課金確認の結果がWebサーバ3へ返信される(S110)。
課金制御プログラムが行う課金確認処理は、該当ユーザIDのコンテンツ情報に該当映像コンテンツの視聴料金が支払済みか否かや再生権利がいつまであるか、といった判定処理であり、課金確認の結果としては、広告付き映像コンテンツ配信、広告なし映像コンテンツ配信などという情報が返信される。
【0020】
Webサーバ3では、課金確認の結果が受信されると、制御プログラムは、受信された課金確認の結果に応じてシーン記述情報ファイルを生成する(S111)。
受信された課金確認の結果が、例えば広告付き映像コンテンツ配信という情報であれば、制御プログラムは、図4に示すようなシーン記述情報ファイルを生成し、広告なし映像コンテンツ配信という情報であれば、制御プログラムは、クライアントから得られた閲覧要求にプレビューの情報があるか否かを確かめて、プレビューの情報が無い場合は、広告を表示しない本編の配信として、図5に示すようなシーン記述情報ファイルを生成する。つまり、このシーン記述情報ファイルには、クライアント2の課金情報(特に支払い済みか未納か)に応じて、広告イメージを映像の上にオーバーレイ表示したり、映像コンテンツのチャプター間にCM映像を割り込ませる等の記述がなされる。
また、クライアント2の閲覧要求が広告を排除するものであれば(それに対応した料金を支払っているので)、図4に示さすような、広告イメージ、CM映像を含まないシーン記述情報ファイルを生成する。
シーン記述情報ファイルを生成後、制御プログラムは、Webブラウザ21へシーン記述情報ファイルを送信する(S112)。
【0021】
シーン記述情報ファイルを受信したWebブラウザ21は、プレイヤ22を起動してシーン記述情報ファイルをプレイヤ22に渡す(S113)。
すると、シーン記述情報ファイルを受け取ったプレイヤ22は、再生を開始し(S114)、シーン記述情報ファイルの内容に従って、映像配信サーバ1および/またはWebサーバ3へ該当動画コンテンツ(映像コンテンツ、CM動画等)および/または広告情報の配信要求を行い、それぞれのサーバからダウンロードされた動画コンテンツおよび/または広告情報を順次再生する。
【0022】
例えばシーン記述情報ファイルに広告イメージ再生の記述があれば、プレイヤ22は、広告イメージの配信要求をインターネット10を通じてWebサーバ3へ送信し(S113)、これを受けたWebサーバ3が広告DB3aより該当広告イメージを読み出して要求元のプレイヤ22へ配信する(S116)。
また、例えばシーン記述情報ファイルに映像コンテンツの再生の記述があれば、プレイヤ22は、映像コンテンツストリームの配信要求をインターネット10を通じて映像配信サーバ1へ送信し(S117)、これを受けた映像配信サーバ1が映像DB1aより該当映像コンテンツストリームを読み出して要求元のプレイヤ22へ配信することで(S118)、プレイヤ22により、映像コンテンツに広告イメージをオーバレイさせる形で映像コンテンツの再生が行われる(S119)。
また、例えばシーン記述情報ファイルにCM映像再生の記述があれば、プレイヤ22は、CM映像ストリームの配信要求をインターネット10を通じて映像配信サーバ1へ送信し(S120)、これを受けた映像配信サーバ1が映像DB1aより該当CM映像ストリームを読み出して要求元のプレイヤ22へ配信することで(S121)、プレイヤ22により、映像コンテンツからCM映像へ再生が切り替えられる(S122)。
その後、シーン記述情報ファイルに映像コンテンツの再生の記述があれば、プレイヤ22は、映像コンテンツストリームの配信要求をインターネット10を通じて映像配信サーバ1へ送信し(S123)、これを受けた映像配信サーバ1が映像DB1aより該当映像コンテンツストリームを読み出して要求元のプレイヤ22へ配信することで(S124)、プレイヤ22により、CM映像から映像コンテンツへ切り替えられた動画再生が行われる(S125)。
【0023】
このようにこの第1動作例によれば、クライアント2からの所望映像コンテンツの配信要求をインターネット10を通じてWebサーバ3が受けると、Webサーバ3は、利用者の課金状況を課金サーバ4に確かめて、課金状況に応じて映像コンテンツの再生手順であるシーン記述情報ファイルを生成し、クライアント2へ転送し、クライアント2では、転送されてきたシーン記述情報ファイルの記述内容に沿ってプレイヤ22が映像コンテンツを少なくとも含むCM映像や広告イメージのオーバレイ再生を行うことで利用者が初めに希望した形態で映像コンテンツを配信し視聴できるサービスを実現することができる。
また、本実施例の映像配信システムによれば、映像再生装置から送信された映像コンテンツの配信要求に含まれる利用者情報に基づいてシーン記述情報ファイルを生成し映像再生の仕方を変えるので、本編の映像コンテンツを一つ用意するだけで広告情報の付与の仕方を変えることができるようになり、例えば広告付きの映像コンテンツを無料あるいは低価格で配信するサービス形態、広告無しの映像コンテンツを定額で配信するサービス形態、無料プレビュー後に本編を購入してもらうサービス形態など、さまざまなサービス形態を実現することができる。さらに、本実施例の映像配信システムでは、シーン記述情報ファイルの記述内容に沿って広告情報をダウンロードするので、従来のように受像器側にすべての広告情報を予め記憶しおく必要がなくクライアント2側の負担を軽減することができる。また、番組を提供する側(映画会社やサービスポータル運営元等)は、映像コンテンツに付与する広告情報の再生を柔軟に行うことができる。
また、利用者の課金情報に応じて、広告情報のレベルを段階的に変更することができる。
この結果、インターネット10を介した映像コンテンツのスリーミング配信サービスを実現する中で番組を提供する側(映画会社やサービスポータル運営元等)とそのサービスを利用する側(利用者)の双方の利便性を向上することができる。
【0024】
続いて、図6のフローチャートと図4,図5を参照して第2動作例について説明する。
上記第1動作例は、汎用のWebブラウザ21と汎用のプレイヤ22を利用することを前提としたものであるが、汎用のWebブラウザ21の機能を利用した場合、Webサーバ3からダウンロードされたシーン記述情報ファイルがクライアント2のテンポラリファイル等に自動的にキャッシュされてしまい、シーン記述情報ファイルは、単純なテキストファイルであるため、悪意の利用者により不正に利用される恐れがある。不正利用とは、シーン記述情報ファイルの複製や内容の改であり、シーン記述情報ファイルが改ざんされると、正当な課金を行わない利用者が、映像コンテンツを(広告情報なしで)閲覧することができてしまう。
そこで、以下の第2動作例では、汎用のWebブラウザ21と専用のプレイヤ22を利用することで、シーン記述情報ファイルが不正に利用されることを防止する例について説明する。
専用のプレイヤ22は、Webブラウザ21がインターネット10からコンテンツIDを受信した際に起動され、起動後は、Webブラウザ21に変わり、インターネットアクセスを行いシーン記述情報ファイルをダウンロードする機能を備えるものであり、ダウンロードしたシーン記述情報ファイルをメモリ上にのみキャッシュする。
この第2動作例の場合、利用者がクライアント2のWebブラウザ21を操作することにより、Webブラウザ21は、インターネット10を通じてWebサーバ3のポータルサイトにアクセス要求を送信する(図4のS201)。
【0025】
Webサーバ3では、アプリケーションサーバ機能によって制御プログラムが実行されており、Webブラウザ21からのアクセス要求を受信すると、制御プログラムがログイン画面をインターネット10を通じてWebブラウザ21(クライアント2)へダウンロードし(S202)。クライアント2の表示画面にログイン画面が表示される(S203)。
ログイン画面には、ログイン情報を入力するための情報入力欄とログインボタンが設けられている。従って、利用者がこのログイン画面の情報入力欄に自身の利用者IDおよびパスワードなどのログイン情報を入力し、ログインボタンをクリックすると、ログイン情報がWebサーバ3へ送信される(S204)。
Webサーバ3では、ログイン情報を受信すると、Webサーバ3の制御プログラムは、課金サーバ4に対してユーザIDにてログイン可能か否かの問い合せを行う(S205)。
課金サーバ4では、Webサーバ3からの問い合せに対して、課金サーバ4で動作している課金制御プログラムが、自身に登録されているユーザ情報と、送られてきたユーザIDとの照合確認処理を行い、照合確認処理の結果を返信する(S206)。
Webサーバ3では、課金サーバ4から返信されてきた照合確認処理の結果に基づいて制御プログラムがログインの許否を判定する。
この判定結果、NGの場合(ユーザ情報が不一致であった場合)、制御プログラムは、ユーザ認証結果としてログイン情報の再入力を促すメッセージとログイン画面をWebブラウザ21へ送り、それがクライアント2の表示画面に表示される。
また、判定の結果、OKの場合(ユーザ情報が一致していた場合)、制御プログラムは、該当ユーザのログインを許可し(S207)、映像コンテンツを検索するための検索画面をWebブラウザ21へダウンロードし、クライアント2の表示画面に検索画面が表示される。
【0026】
クライアント2に表示された検索画面には、配信対象の映像コンテンツ、プレビュー表示可能な映像コンテンツあるいは購入可能な映像コンテンツの一覧が表示される。
この時点で、利用者が映像コンテンツを購入していない場合は、映像コンテンツの一覧の中から所望の映像コンテンツを選び、選択操作、プレビューをするチェックボックスにチェックを入れたり、広告付きの無料コンテンツを見るチェックボックスにチェックを入れたり、あるいはプレビューしないで購入のチェックボックスにチェックを入れ、確定操作を行う。
例えばプレビューしないで購入のチェックボックスにチェックを入れて確定操作を行った場合は、該当映像コンテンツの購入サイトに飛び、該当映像コンテンツを購入する(ネット注文を行う)ことになる。該当映像コンテンツを購入した結果は、課金サーバ4の課金DB4a(課金テーブル40)に反映される。
【0027】
一方、プレビューをするチェックボックスにチェックを入れたり、広告付きの無料コンテンツを見るチェックボックスにチェックを入れたりして確定操作を行った場合、あるいは利用者が既に映像コンテンツを購入済みで検索画面の配信対象の映像コンテンツ一覧の視聴可能マークが表示されている映像コンテンツを選択し確定操作を行った場合、ユーザIDを含む映像コンテンツの閲覧要求がWebサーバ3へ送信される(S208)。
【0028】
Webサーバ3では、Webブラウザ21からの閲覧要求が受信されると、制御プログラムは、ユーザIDに対応するコンテンツIDをインターネット10を通じてWebブラウザ21へ送信する(S209)。コンテンツIDは利用者が購入した映像コンテンツを識別するための情報、つまりコンテンツ情報である。Webブラウザ21は、インターネット10よりコンテンツIDを受信すると、プレイヤ22を起動してコンテンツIDをプレイヤ22に渡す(S210)。コンテンツIDを受け取ったプレイヤ22は、再生を開始し(S211)、以降、Webブラウザ21に代わり、インターネットアクセスを行うようになり、コンテンツID、ユーザIDを含む映像コンテンツの配信要求をインターネット10を通じて映像配信サーバ1へ送信する(S212)。
映像配信サーバ1では、プレイヤ22から送信された映像コンテンツの配信要求がインターネット10を通じて受信されると、映像配信サーバ1で動作している制御プログラムが、コンテンツID、ユーザIDを含む課金状況の確認要求を課金サーバ4へ送信する(S213)。
課金サーバ4では、映像配信サーバ1より、課金状況の確認要求が受信されると、課金サーバ4で動作している課金制御プログラムによって、課金状況の確認要求に含まれていたユーザID、コンテンツIDを基に課金テーブル40の内容がチェックされて(課金確認処理が行われて)、課金確認の結果が映像配信サーバ1へ返信される(S214)。
課金制御プログラムが行う課金確認処理は、該当ユーザIDとコンテンツIDが正しいかどうか、該当映像コンテンツの視聴料金が支払済みか否かや再生権利がいつまであるか、といった判定処理であり、課金確認の結果としては、広告付き映像コンテンツ配信、広告なし映像コンテンツ配信などという情報が返信される。
【0029】
映像配信サーバ1では、課金確認の結果が受信されると、制御プログラムは、受信された課金確認の結果に応じてシーン記述情報ファイルを生成する(S215)。つまり、利用者の課金情報の内容に応じたシーン記述情報ファイルを動的に生成することができる。
受信された課金確認の結果が、例えば広告付き映像コンテンツ配信という情報であれば、制御プログラムは、図4に示すようなシーン記述情報ファイルを生成し、広告なし映像コンテンツ配信という情報であれば、制御プログラムは、クライアントから得られた閲覧要求にプレビューの情報があるか否かを確かめて、プレビューの情報が無い場合は、広告を表示しない本編の配信として、図5に示すようなシーン記述情報ファイルを生成する。
シーン記述情報ファイルを生成後、制御プログラムは、プレイヤ22へシーン記述情報ファイルを直接送信する(S216)。
シーン記述情報ファイルがインターネット10を通じてクライアント2(プレイヤ22)に受信されると、プレイヤ22は、シーン記述情報ファイルをメモリ上に展開して内容を解析し再生動作を実行する。
【0030】
ここで、プレイヤ22は、シーン記述情報ファイルの内容から、映像配信サーバ1および/またはWebサーバ3へ該当動画コンテンツ(映像コンテンツ、CM動画等)および/または広告情報の配信要求を行い、それぞれのサーバからダウンロードされた動画コンテンツおよび/または広告情報を順次再生する。
例えばシーン記述情報ファイルに広告イメージ再生の記述があれば、プレイヤ22は、広告イメージの配信要求をインターネット10を通じてWebサーバ3へ送信し(S217)、これを受けたWebサーバ3が広告DB3aより該当広告イメージを読み出して要求元のプレイヤ22へ配信する(S218)。
また、例えばシーン記述情報ファイルに映像コンテンツの再生の記述があれば、プレイヤ22は、映像コンテンツストリームの配信要求をインターネット10を通じて映像配信サーバ1へ送信し(S219)、これを受けた映像配信サーバ1が映像DB1aより該当映像コンテンツストリームを読み出して要求元のプレイヤ22へ配信することで(S220)、プレイヤ22により、映像コンテンツに広告イメージをオーバレイさせる形で映像コンテンツの再生が行われる(S221)。
また、例えばシーン記述情報ファイルにCM映像再生の記述があれば、プレイヤ22は、CM映像ストリームの配信要求をインターネット10を通じて映像配信サーバ1へ送信し(S222)、これを受けた映像配信サーバ1が映像DB1aより該当CM映像ストリームを読み出して要求元のプレイヤ22へ配信することで(S223)、プレイヤ22により、映像コンテンツからCM映像へ再生が切り替えられる(S224)。
その後、シーン記述情報ファイルに映像コンテンツの再生の記述があれば、プレイヤ22は、映像コンテンツストリームの配信要求をインターネット10を通じて映像配信サーバ1へ送信し(S225)、これを受けた映像配信サーバ1が映像DB1aより該当映像コンテンツストリームを読み出して要求元のプレイヤ22へ配信することで(S226)、プレイヤ22により、CM映像から映像コンテンツへ切り替えられた動画再生が行われる(S227)。
【0031】
このようにこの第2動作例によれば、クライアント2からの所望映像コンテンツの配信要求をインターネット10を通じてWebサーバ3が受けると、Webサーバ3は、コンテンツIDだけをWebブラウザ21に返し、Webブラウザ21が起動したプレイヤ22が映像配信サーバ1にコンテンツIDおよびユーザIDを含む配信要求を行うことで映像ストリームの再生を行う。つまり、映像配信サーバ1はクライアント2から受け取った利用者IDとコンテンツIDを課金サーバ4(の課金情報DB4a)に確認し、正当な再生権利がある場合はシーン記述情報ファイルを生成して直接プレイヤ22に送信する。プレイヤ22ではシーン記述情報ファイルがメモリ上で展開されて再生動作が行われる。これにより、シーン記述情報ファイルがWebブラウザ21のテンポラリファイル保存領域にキャッシュされることが無くなり、テンポラリファイル領域にキャッシュされたシーン記述情報ファイルを利用者がテキストエディタ等で開いて、不正に書き換えを行うといった不正行為(シーン記述情報ファイルの複製・改ざん等)を防ぐことができる。
なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではない。
上記実施形態では、クライアント2と映像配信サーバ1、Webサーバ3などのサーバとをインターネット10を介して接続して本発明を実現したが、これらのサーバは一体化しても良く、また、さらに細分化してもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの配信要求を通信網を通じてサーバコンピュータが受信すると、サーバコンピュータは、受信された配信要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツを映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成し、生成したシーン記述情報を通信網を通じて映像再生装置へ送信するので、シーン記述情報の生成ルーチンを変えることでどのような再生にも対応できるようになり、通信網を介した映像コンテンツのスリーミング配信サービスを実現する中で番組を提供する側と利用する側双方の利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一つの実施の形態の映像配信システムの構成を示す図。
【図2】図1の映像配信システムの課金サーバの課金DBの課金テーブルを示す図。
【図3】この映像配信システムの第1動作例を示す通信シーケンス図。
【図4】広告情報ありの場合に生成されるシーン記述情報ファイルの一例を示す図。
【図5】広告情報なしの場合に生成されるシーン記述情報ファイルの一例を示す図。
【図6】この映像配信システムの第2動作例を示す通信シーケンス図。
【符号の説明】
1…映像配信サーバ、1a…映像情報データベース(映像DB)、2…クライアント、3…Webサーバ、3a…広告情報データベース(広告DB)、4…課金サーバ、4a…課金情報データベース(課金DB)、5,6…専用線、7…決済システム、10…インターネット、21…Webブラウザ、22…プレイヤ、40…課金テーブル。
Claims (6)
- 映像再生装置と通信網を介して接続されたサーバコンピュータが、前記映像再生装置からの所望の映像コンテンツの閲覧要求を受信し、受信した閲覧要求に該当する映像コンテンツを前記通信網を通じて前記映像再生装置へストリーミング配信する映像配信システムにおいて、
前記サーバコンピュータは、
前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求あるいは再生対象の情報の配信要求を前記通信網を通じて受信する手段と、
前記通信網より受信された閲覧要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成する手段と、
生成された前記シーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信する手段と、
前記通信網より受信された再生対象の情報の配信要求に対して該当する映像コンテンツおよび/または広告情報を返信する手段とを備え、
前記映像再生装置は、
利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求を前記通信網を通じて前記サーバコンピュータへ送信する手段と、
前記閲覧要求に対して前記サーバコンピュータから送信されたシーン記述情報を前記通信網を通じて受信する手段と、
受信されたシーン記述情報に基づいて前記サーバコンピュータに対して再生対象の情報の配信要求を行う手段と、
前記配信要求に対して前記サーバコンピュータから受信された映像コンテンツおよび/または広告情報を再生する手段と
を具備したことを特徴とする映像配信システム。 - 映像再生装置と通信網を介して接続され、前記映像再生装置からの所望の映像コンテンツの閲覧要求を受信し、受信した閲覧要求に該当する映像コンテンツを前記通信網を通じて前記映像再生装置へストリーミング配信するサーバコンピュータにおいて、
前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求を前記通信網を通じて受信する手段と、
前記通信網より受信された閲覧要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成する手段と、
生成された前記シーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信する手段と
を具備したことを特徴とするサーバコンピュータ。 - 映像再生装置と通信網を介して接続され、前記映像再生装置からの所望の映像コンテンツの閲覧要求を受信し、受信した閲覧要求に該当する映像コンテンツを前記通信網を通じて前記映像再生装置へストリーミング配信するサーバコンピュータにおいて、
前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの配信要求を前記通信網を通じて受信する手段と、
前記通信網より受信された配信要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツに広告情報を付加するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された判定結果に応じて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成する手段と、
生成された前記シーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信する手段と
を具備したことを特徴とするサーバコンピュータ。 - 映像再生装置と通信網を介して接続され、前記映像再生装置からの所望の映像コンテンツの閲覧要求を受信し、受信した閲覧要求に該当する映像コンテンツを前記通信網を通じて前記映像再生装置へストリーミング配信するサーバコンピュータにおいて、
前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求を前記通信網を通じて受信する手段と、
前記通信網より受信された閲覧要求に含まれる利用者情報に対応するコンテンツ情報を前記映像再生装置へ送信する手段と、
前記映像再生装置から送信されたコンテンツ情報および利用者情報を含む所望の映像コンテンツの配信要求を前記通信網を通じて受信する手段と、
前記通信網より受信された配信要求に含まれるコンテンツ情報および利用者情報に基づいて該当映像コンテンツに広告情報を付加するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された判定結果に応じて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成する手段と、
生成された前記シーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信する手段と
を具備したことを特徴とするサーバコンピュータ。 - 映像再生装置と通信網を介して接続されたサーバコンピュータに処理を実行させるプログラムにおいて、
前記サーバコンピュータを、
前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求を前記通信網を通じて受信する手段と、
前記通信網より受信された閲覧要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成する手段と、
生成された前記シーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信する手段
として機能させることを特徴とするプログラム。 - 映像再生装置と通信網を介して接続されたサーバコンピュータに対して前記映像再生装置から前記通信網を通じて所望の映像コンテンツの閲覧要求を行い、前記サーバコンピュータからストリーミング配信されてきた映像コンテンツを前記映像再生装置で再生する映像配信方法において、
前記映像再生装置から送信された利用者情報を含む所望の映像コンテンツの閲覧要求を前記通信網を通じて前記サーバコンピュータが受信するステップと、
前記サーバコンピュータに受信された閲覧要求に含まれる利用者情報に基づいて該当映像コンテンツを前記映像再生装置で再生するためのシーン記述情報を生成するステップと、
生成したシーン記述情報を前記通信網を通じて前記映像再生装置へ送信するステップと
を有することを特徴とする映像配信方法。
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