JP2004246786A - ピア間コンテンツデリバリシステムと方法およびピア間コンテンツデリバリ用キャッシュ装置とプログラムおよび記録媒体 - Google Patents
ピア間コンテンツデリバリシステムと方法およびピア間コンテンツデリバリ用キャッシュ装置とプログラムおよび記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】コンテンツ要求ピアがコンテンツを取得するまでの所要時間を短縮し、経路ネットワークのトラヒックを低減する。
【解決手段】インスタンス33は、コンテンツ要求ピアからコンテンツ所有ピアへのコンテンツ取得要求信号を受信し、指定コンテンツがキャッシュ用ストレージ35に既に格納されている場合、指定されたコンテンツ所有ピアの代わりにコンテンツ取得応答信号を返送する。また、インスタンス33は、コンテンツ所有ピアからのコンテンツ取得応答信号をコンテンツ要求ピアに転送する際に、そのコンテンツ取得応答信号に含まれるコンテンツをキャッシュ用記憶領域に格納し、コンテンツ所有ピアからコンテンツ要求ピアへのコンテンツ保存要求信号に含まれるコンテンツをキャッシュ用ストレージ35に格納し、公開用ストレージ36にコンテンツ所有ピアが保存したコンテンツをキャッシュ用ストレージ35に格納する。
【選択図】 図2
【解決手段】インスタンス33は、コンテンツ要求ピアからコンテンツ所有ピアへのコンテンツ取得要求信号を受信し、指定コンテンツがキャッシュ用ストレージ35に既に格納されている場合、指定されたコンテンツ所有ピアの代わりにコンテンツ取得応答信号を返送する。また、インスタンス33は、コンテンツ所有ピアからのコンテンツ取得応答信号をコンテンツ要求ピアに転送する際に、そのコンテンツ取得応答信号に含まれるコンテンツをキャッシュ用記憶領域に格納し、コンテンツ所有ピアからコンテンツ要求ピアへのコンテンツ保存要求信号に含まれるコンテンツをキャッシュ用ストレージ35に格納し、公開用ストレージ36にコンテンツ所有ピアが保存したコンテンツをキャッシュ用ストレージ35に格納する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はピアツーピア(P2P)・ネットワークにおいてコンテンツを所有して公開しているコンテンツ所有ピアとコンテンツを要求するコンテンツ要求ピアとの間でコンテンツを交換するためのピア間コンテンツデリバリシステムおよび方法に関し、特にピア間コンテンツデリバリシステムにおいて用いられているピア間コンテンツデリバリ用キャッシュ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ピアツーピア・ネットワークにおいては本来的にはピアとピアの間で直接ファイル交換を行うアーキテクチャを持っており、コンテンツ要求者の端末(コンテンツ要求ピア)からコンテンツ所有者の端末(コンテンツ所有ピア)に対してコンテンツ取得要求信号を送出し、その応答としてコンテンツが転送される形態が一般的である。しかし、コンテンツ所有ピア側がファイアウォールでガードされた環境にいる場合はコンテンツ要求ピア側から直接にアクセスすることは不可能となる。このような場合はコンテンツ所有ピア側からコンテンツ要求ピア側にコンテンツ保存要求信号を送出することでコンテンツ要求ピアはコンテンツを取得することが可能である(例えば、非特許文献1のp.39参照)。
【0003】
さらに、コンテンツ要求ピアもファイアウォールでガードされた環境にいる場合は、コンテンツ所有ピア側からの直接アクセスも不可能となるため、この場合はネットワーク上に両者がアクセス可能なサイト(これをランデブーポイントと呼ぶ)を設置し、コンテンツ所有ピアが該ランデブーポイントの公開フォルダにコンテンツを保存した後に、コンテンツ要求ピアが保存済みコンテンツをダウンロードする形態をとっている(例えば、非特許文献1のp.54参照)。
【0004】
一方、ネットワークにあるコンテンツを高速に取得し得る方法として、クライアント・サーバ形式の通信形態においてネットワーク等にキャッシュ装置を備える構成をとり、このキャッシュ装置がクライアントからサーバへのアクセスを監視し、そのレスポンスを一時保管することにより、同様のアクセスに対するレスポンスはサーバを介さずに返送するようにしたネットワークキャッシュ方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
上述のように、従来のピア間コンテンツデリバリシステムでは、コンテンツはユーザサイトのみに配置され、各ユーザ環境におけるファイアウォール設置状況に応じて、その時の最適な通信方式を選択する手法が用いられていた。
【0006】
しかしながら、この方法ではコンテンツ要求ピアとコンテンツ所有ピアの間でメッセージ交換が発生してしまい、処理が完了するまでの時間が多くかかってしまう。更にランデブーポイントを経由する形態ではランデブーポイントへの書き込み遅延も加わるため、コンテンツデリバリ処理自体が非常に時間のかかるものとなっていた。
【0007】
またもう1つの問題として、P2Pネットワークではユーザがコンテンツを所有しているため、そのユーザがネットワークに参加していない場合はコンテンツにアクセスすることができない。これはP2Pネットワークの発想からは当然のことである一方で、P2Pネットワークの上で展開されるアプリケーションやサービスによっては、所有者がネットワークに接続していない時にも一部コンテンツを閲覧可能とする要求が実際にはあるが、従来技術でこのような要求に応えることは不可能である。
【0008】
これらの問題を解決する手段として、上述のキャッシュ装置の適用が考えられるが、これまで提案されてきたキャッシュ装置はクライアント・サーバ形式を前提としたものであり、クライアントがサーバにコンテンツを取得しに行き、そのレスポンスを一時保管するのみの機能である。P2Pネットワークではユーザ環境に応じてコンテンツの転送形態が選択されるが、従来のキャッシュ装置であれば一通りのコンテンツ転送形態にしか対応しないため、キャッシュ装置に格納されるコンテンツが偏ってしまい、キャッシュヒット率の向上が見込めない。そのため、P2Pネットワークに従来のキャッシュ装置を単純に適用しただけでは上述したような問題は解決されない。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−251414号公報
【非特許文献1】
河内正夫、小柳恵一、「P2P インターネットの新世紀」、社団法人電気通信協会、平成14年5月1日初版発行、ISBN4−88549−019−7
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のピア間コンテンツデリバリシステムでは、下記のような問題点があった。
(1)各ユーザ環境におけるファイアウォール設置状況に応じて、その時の最適な通信方式を選択する方法では、コンテンツ要求ピアとコンテンツ所有ピアの間でメッセージ交換が発生してしまい、処理が完了するまでの時間が多くかかってしまう。更にランデブーポイントを経由する形態ではランデブーポイントへの書き込み遅延も加わるため、コンテンツデリバリ処理自体が非常に時間のかかるものとなってしまう。
(2)コンテンツ所有ピアがネットワークに接続していない場合には、コンテンツの閲覧が全くできなくなってしまう。
【0011】
そこで、本発明の目的は、このような従来の課題を解決し、コンテンツ要求ピアがコンテンツ取得要求を行ってからコンテンツ取得までの所要時間の短縮、経路ネットワークのトラヒックの低減を可能とし、さらにコンテンツ所有ピアのネットワーク離脱時にも一部のコンテンツをアクセス可能なピア間コンテンツデリバリシステムおよび方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のコンテンツデリバリシステムは、ピアツーピア・ネットワークにおいてコンテンツを所有しているコンテンツ所有ピアとコンテンツの取得を要求するコンテンツ要求ピアとの間でコンテンツを交換するためのピア間コンテンツデリバリシステムであって、
コンテンツを要求するピア(以下、コンテンツ要求ピア)と、
コンテンツを所有して公開するピア(以下、コンテンツ所有ピア)と、
前記コンテンツ要求ピアと前記コンテンツ所有ピアの通信経路上に配置され、前記コンテンツ要求ピアから前記コンテンツ所有ピアへのコンテンツ取得要求信号を受信し、該コンテンツ取得要求信号の指定コンテンツがキャッシュ用記憶領域に既に格納されている場合、指定されたコンテンツ所有ピアの代わりにコンテンツ取得応答信号を返送し、指定コンテンツが前記キャッシュ用記憶領域に格納されていない場合、該コンテンツ取得要求信号を前記コンテンツ所有ピアに転送する手段と、前記コンテンツ取得要求信号に対する前記コンテンツ所有ピアからのコンテンツ取得応答信号を前記コンテンツ要求ピアに転送するとともに該コンテンツ取得応答信号に含まれるコンテンツを前記キャッシュ用記憶領域に格納する手段と、前記コンテンツ所有ピアから前記コンテンツ要求ピアへのコンテンツ保存要求信号を受信し、該コンテンツ保存要求信号に含まれるコンテンツを前記キャッシュ用記憶領域に格納する手段と、コンテンツ所有ピアとコンテンツ要求ピアがともに直接アクセス可能な記憶領域であるとともにコンテンツ所有ピアがコンテンツの公開を目的としてコンテンツを保存するための公開用記憶領域に保存されたコンテンツをキャッシュ用記憶領域に格納する手段とを有するピア間コンテンツデリバリ用キャッシュ装置とから構成される。
【0013】
本発明によれば、コンテンツ要求ピアとコンテンツ所有ピアの間にキャッシュ装置を配置し、コンテンツ要求ピアからコンテンツ所有ピアもしくはキャッシュ装置へのコンテンツ取得要求信号に対して、指定コンテンツのキャッシュデータがあればコンテンツ所有ピアの代わりにコンテンツ取得応答信号を返送するようにしているので、コンテンツ取得までの所用時間を短縮するとともに、キャッシュに格納済みのコンテンツであればコンテンツ所有ピアの接続状態に関わらず取得が可能となる。
【0014】
さらに、本発明では、
(1)コンテンツ取得要求信号を受信したが指定コンテンツのキャッシュがない場合にコンテンツ取得要求信号をコンテンツのオリジナルを所有するピアに転送し、その応答のコンテンツ取得応答信号を受信してコンテンツをキャッシュに格納する。
(2)コンテンツ要求ピアに対するコンテンツ所有ピアのコンテンツ保存要求信号を受信して、コンテンツ要求ピアに転送するとともにコンテンツをキャッシュ用記憶領域に格納する。
(3)直接にコンテンツ転送が行えないコンテンツ要求ピアとコンテンツ所有ピアの間の仲介としてコンテンツ所有ピアが一旦キャッシュ装置上の公開されている公開用記憶領域にコンテンツを保存し、それをコンテンツ要求ピアが取得する形態をとる場合に、一旦保存されたコンテンツをキャッシュ用記憶領域に格納する。
【0015】
という3つの方法によりコンテンツをキャッシュ用記憶領域へ格納するようにしているので、P2Pにおけるデリバリ処理で流通するコンテンツを漏らすことなくキャッシュ装置に格納することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面により詳細に説明する。
【0017】
図1に、本発明の一実施形態のピア間コンテンツデリバリシステムの構成を示す。
【0018】
本実施形態のピア間コンテンツデリバリシステムは、コンテンツを要求するコンテンツ要求ピア1と、コンテンツを保持・公開するコンテンツ所有ピア2と、コンテンツ要求ピア1とコンテンツ所有ピア2の通信経路上に配置されたピア間コンテンツデリバリ用キャッシュ装置3(以下単にキャッシュ装置3と表現する。)とから構成されている。
【0019】
図1において、コンテンツ要求ピア1とコンテンツ所有ピア2の間で転送される信号は全てキャッシュ装置3を経由する。この状況において、コンテンツ要求ピア1からコンテンツ所有ピア2またはキャッシュ装置3向けにコンテンツ取得要求信号が送出されると、宛先であるコンテンツ所有ピア2またはキャッシュ装置3からはコンテンツを含むコンテンツ取得応答信号が返送され、一方、コンテンツ所有ピア2からコンテンツ要求ピア1またはキャッシュ装置3向けに、コンテンツを含むコンテンツ保存要求信号が送信されると、宛先であるコンテンツ要求ピア1またはキャッシュ装置3からは処理結果を示すコンテンツ保存応答信号が返送される。
【0020】
図2は、図1におけるキャッシュ装置3の機能ブロック図である。本実施形態におけるキャッシュ装置3は、図2に示されるように、信号入力部31と、信号出力部32と、インスタンス33と、キャッシュ状態管理テーブル34と、キャッシュ用ストレージ35と、公開用ストレージ36とから構成されている。
【0021】
信号入力部31は、コンテンツ要求ピア1やコンテンツ所有ピア2の発行する信号を受け付け、信号種別に応じてインスタンス33の生成を制御している。信号出力部32は、コンテンツ要求ピア1やコンテンツ所有ピア2への信号送出を制御している。
【0022】
インスタンス33は、特定の信号入力を契機に生成されて信号種別毎に異なるキャッシュの検索や書き込み動作等を行う。キャッシュ状態管理テーブル34は、キャッシュ装置3の管理するコンテンツの状態や格納位置等を管理する。キャッシュ用ストレージ35は、キャッシュとしてコンテンツを格納しておくための記憶領域である。公開用ストレージ36は、コンテンツ所有ピア2とコンテンツ要求ピア1がともに直接アクセス可能な記憶領域であり、ファイアウォールによってどちらからも直接アクセスできない場合にコンテンツ所有ピア2が公開を目的としてコンテンツを保存するための記憶領域である。
【0023】
図2において信号入力部31は、コンテンツ要求ピア1からは、コンテンツ所有ピア2宛てのコンテンツ取得要求信号と、コンテンツ所有ピア2宛てのコンテンツ保存応答信号と、キャッシュ装置3宛てのコンテンツ取得要求信号を受信する。一方、コンテンツ所有ピア2からは、コンテンツ要求ピア1宛てのコンテンツ保存要求信号と、コンテンツ要求ピア1宛てのコンテンツ取得応答信号と、キャッシュ装置3宛てのコンテンツ保存要求信号を受信する。
【0024】
図2において信号出力部32は、コンテンツ所有ピア2に対して、コンテンツ要求ピア1が送出したコンテンツ取得要求信号を転送する信号およびコンテンツ保存応答信号を転送する信号と、キャッシュ装置3が送出するコンテンツ保存応答信号を送信する。一方、信号出力部32は、コンテンツ要求ピア1に対して、コンテンツ所有ピア2が送出したコンテンツ取得応答信号を転送する信号およびコンテンツ保存要求信号を転送する信号と、キャッシュ装置3が送出するコンテンツ取得応答信号を送信する。
【0025】
図2において、信号入力部31は信号を受信するとその信号の情報をもとに、その信号種別に応じたインスタンス33を生成する。インスタンス33は信号種別毎に、あらかじめ決められた動作を行う機能を有し、必要に応じてキャッシュ状態管理テーブル34やキャッシュ用ストレージ35や公開用ストレージ36にアクセスを行う。
【0026】
次に、コンテンツ要求ピア1、コンテンツ所有ピア2、キャッシュ装置3の間で送受信される各種信号の構成を図3を参照して説明する。
【0027】
コンテンツ取得要求信号は、図3(a)に示されるように、信号種別と、宛先と、要求コンテンツ名とから構成されている。コンテンツ取得応答信号は、図3(b)に示されるように、信号種別と、宛先と、コンテンツとから構成されている。また、コンテンツ保存要求信号は、図3(c)に示されるように、信号種別と、宛先と、ロケーション情報と、コンテンツとから構成されている。また、コンテンツ保存応答信号は、図3(d)に示されるように、信号種別と、宛先と、結果通知とから構成されている。
【0028】
図4は、信号を受信したときの信号入力部31の動作フローチャートである。信号入力部31は、図3に示すようなデータ構造を持つ各種信号を受け取ることを想定している。図4において、信号入力部31は、まず受信信号の分析を行い(ステップ110)、信号種別が「コンテンツ取得要求」もしくは「コンテンツ保存要求」であればインスタンス33を生成し(ステップ130)、受信信号から得られる情報を該インスタンスの属性として設定する動作を行う(ステップ140)。また、信号入力部31は、信号種別が「コンテンツ取得応答」もしくは「コンテンツ保存応答」であれば、これらの信号の到達を待機しているインスタンス33を探索し(ステップ150)、探索されたインスタンス33に対して該信号を送信する(ステップ160)。
【0029】
次に、コンテンツ取得要求信号を受信したときのインスタンス33の動作を図5〜図7のフローチャートを参照して説明する。
【0030】
図5において、まず信号入力部31より、「コンテンツ取得要求」の属性を持つインスタンス33が生成される(ステップ210)。インスタンス33は、ここで要求されているコンテンツがキャッシュ用ストレージ35に存在するかどうかをキャッシュ状態管理テーブル34に問合せを行い(ステップ220)、コンテンツが存在する場合はキャッシュ用ストレージ35から該当コンテンツを取得し(ステップ240)、それを含んだ形でコンテンツ要求ピア1宛のコンテンツ取得応答信号を作成し(ステップ250)、信号出力部32に信号の送信を依頼する(ステップ260)。その後、インスタンス33は自律的に消滅する(ステップ270)。
【0031】
一方、要求されているコンテンツがキャッシュ用ストレージ35に存在しない場合は、インスタンス33は、コンテンツ取得要求信号の宛先を確認し(ステップ280)、宛先がキャッシュ装置3を示している場合は信号に示されたロケーション情報がキャッシュ装置3の公開用ストレージ36を指定しているのかを確認し(ステップ290)、公開用ストレージ36を指定しているのであれば公開用ストレージ36から該当のコンテンツを取得し(ステップ300)、それを付加してコンテンツ取得応答信号を作成し(ステップ310)、信号出力部32に信号の送信を依頼する(ステップ320)。逆にロケーション情報がキャッシュ装置3の公開用ストレージ36以外を指定しているのであれば、インスタンス33は、結果として失敗を示すコンテンツ取得応答信号を作成し(ステップ330)、信号出力部32に信号の送信を依頼する(ステップ340)。
【0032】
コンテンツ取得要求信号の宛先の確認(ステップ280)において、宛先がコンテンツ所有ピア2を指定しているのであれば、インスタンス33は、コンテンツ所有ピア2宛の中継用のコンテンツ取得要求信号を作成して(ステップ350)、信号出力部32に信号の送信を依頼し(ステップ360)、信号入力部31からのコンテンツ取得応答信号の受信を待機している(ステップ370)。また、インスタンス33は、コンテンツ取得応答信号を受信したらそれをもとにコンテンツ要求ピア宛のコンテンツ取得応答信号を作成し(ステップ380)、信号出力部32に信号の送信を依頼する(ステップ390)とともに、キャッシュ装置3が受信したコンテンツ取得応答信号に含まれていたコンテンツの書き込みをキャッシュ用ストレージ35に依頼した(ステップ400)後、キャッシュ状態管理テーブル34に更新依頼を行う(ステップ410)。
【0033】
次に、コンテンツ保存要求信号を受信したときのインスタンス33の動作を図8のフローチャートを参照して説明する。
【0034】
図8において、まず信号入力部31より、コンテンツ保存要求信号の属性を持つインスタンス33が生成される(ステップ510)。インスタンス33は、ここでコンテンツ保存要求信号の宛先を確認し(ステップ520)、宛先がキャッシュ装置3であった場合は信号に示されるロケーション情報に従い公開用ストレージ36にコンテンツを保存する(ステップ530)。そして、インスタンス33は、コンテンツ保存要求信号を送信したコンテンツ所有ピア2宛のコンテンツ保存応答信号を作成し(ステップ540)、信号出力部32に信号の送信を依頼する(ステップ550)とともに、キャッシュ装置3が受信したコンテンツ保存要求信号に含まれていたコンテンツの書き込みをキャッシュ用ストレージ35に依頼した(ステップ560)後、キャッシュ状態管理テーブル34に更新依頼を行う(ステップ570)。
【0035】
一方、コンテンツ保存要求信号の宛先がコンテンツ要求ピア1であった場合、インスタンス33は、コンテンツ要求ピア1宛の中継用のコンテンツ保存要求信号を作成して(ステップ580)、信号出力部32に信号の送信を依頼し(ステップ590)、信号入力部31からのコンテンツ保存応答信号の受信を待機する(ステップ600)。インスタンス33は、コンテンツ保存応答信号を受信したらそれをもとにコンテンツ所有ピア2宛のコンテンツ保存応答信号を作成し(ステップ610)、信号出力部32に信号の送信を依頼する(ステップ620)とともに、キャッシュ装置3が受信したコンテンツ保存要求信号に含まれていたコンテンツの書き込みをキャッシュ用ストレージ35に依頼した(ステップ630)後、キャッシュ状態管理テーブル34に更新依頼を行う(ステップ640)。
【0036】
本実施形態のピア間コンテンツデリバリシステムによれば、コンテンツ要求ピア1とコンテンツ所有ピア2の間にキャッシュ装置3を配置し、コンテンツ要求ピア1からコンテンツ所有ピア2へのコンテンツ取得要求に対して、指定コンテンツのキャッシュデータがキャッシュ用ストレージ35に格納されていれば、コンテンツ所有ピア2の代わりにコンテンツ取得応答信号を返送するようにしているので、コンテンツ取得までの所用時間を短縮するとともに、キャッシュ用ストレージ35に格納済みのコンテンツであればコンテンツ所有ピア2の接続状態に関わらず取得が可能となる。
【0037】
さらに、本実施形態のピア間コンテンツデリバリシステムでは、インスタンス33は、コンテンツ所有ピア2からコンテンツ要求ピア1へのコンテンツ取得応答信号を受信すると、そのコンテンツ取得応答信号に含まれるコンテンツをキャッシュ用ストレージ35に格納する。また、インスタンス33は、コンテンツ要求ピア1に対するコンテンツ所有ピア2のコンテンツ保存要求信号を受信して、そのコンテンツ保存要求信号をコンテンツ要求ピア1に転送するとともにそのコンテンツ保存要求信号に含まれるコンテンツをキャッシュ用ストレージ35に格納する。さらに、直接にコンテンツ転送を行うことができないコンテンツ要求ピア1とコンテンツ所有ピア2の間の仲介としてコンテンツ所有ピア2が一旦公開用ストレージ36にコンテンツを保存し、それをコンテンツ要求ピア1が取得する形態をとる場合に、一旦公開用ストレージ36に保存されたコンテンツをキャッシュ用ストレージ35に格納する。
【0038】
本実施形態では、このような3つの方法によりコンテンツをキャッシュ用ストレージ35へ格納するようにしているので、P2Pにおけるデリバリ処理で流通するコンテンツを漏らすことなくキャッシュ装置3に格納することが可能となる。
【0039】
また、図には示されていないが、本実施形態のピア間コンテンツデリバリシステムにおけるキャッシュ装置3は、上記で説明したピア間コンテンツデリバリ方法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体を備えている。この記録媒体は磁気ディスク、半導体メモリまたはその他の記録媒体であってもよい。このプログラムは、記録媒体からキャッシュ装置3に読み込まれ、キャッシュ装置3の動作を制御する。具体的には、キャッシュ装置3内のCPUがこのプログラムの制御によりキャッシュ装置3のハードウェア資源に特定の処理を行うように指示することにより上記の処理が実現される。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、P2Pによる新たなコンテンツ転送形式に合致して様々な流通コンテンツをキャッシュ装置に格納できるため、キャッシュ装置のヒット率が高くなり、ユーザにおけるコンテンツ取得の所要時間を短縮化でき、一方で、あるコンテンツ所有ピアがネットワークに参加中でなくともキャッシュ装置にコンテンツが格納されていればコンテンツ要求ピアはそのコンテンツの取得・閲覧が可能になるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すP2Pコンテンツデリバリシステムの一実施形態例を示す図である。
【図2】図1に示したキャッシュ装置の機能ブロック図である。
【図3】コンテンツ取得要求信号の構成図(図3(a))、コンテンツ取得応答信号の構成図(図3(b))、コンテンツ保存要求信号の構成図(図3(c))、およびコンテンツ保存応答信号の構成図(図3(d))である。
【図4】図2に示した信号入力部の、信号受信時の動作フローチャートである。
【図5】図2に示したインスタンスの、コンテンツ取得要求信号受信時の動作フローチャートの一部である。
【図6】図2に示したインスタンスの、コンテンツ取得要求信号受信時の動作フローチャートの一部である。
【図7】図2に示したインスタンスの、コンテンツ取得要求信号受信時の動作フローチャートの一部である。
【図8】図2に示したインスタンスの、コンテンツ保存要求信号受信時の動作フローチャートである。
【符号の説明】
1 コンテンツ要求ピア
2 コンテンツ所有ピア
3 キャッシュ装置
31 信号入力部
32 信号出力部
33 インスタンス
34 キャッシュ状態管理部
35 キャッシュ用ストレージ
36 公開用ストレージ
110〜410 ステップ
510〜650 ステップ
【発明の属する技術分野】
本発明はピアツーピア(P2P)・ネットワークにおいてコンテンツを所有して公開しているコンテンツ所有ピアとコンテンツを要求するコンテンツ要求ピアとの間でコンテンツを交換するためのピア間コンテンツデリバリシステムおよび方法に関し、特にピア間コンテンツデリバリシステムにおいて用いられているピア間コンテンツデリバリ用キャッシュ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ピアツーピア・ネットワークにおいては本来的にはピアとピアの間で直接ファイル交換を行うアーキテクチャを持っており、コンテンツ要求者の端末(コンテンツ要求ピア)からコンテンツ所有者の端末(コンテンツ所有ピア)に対してコンテンツ取得要求信号を送出し、その応答としてコンテンツが転送される形態が一般的である。しかし、コンテンツ所有ピア側がファイアウォールでガードされた環境にいる場合はコンテンツ要求ピア側から直接にアクセスすることは不可能となる。このような場合はコンテンツ所有ピア側からコンテンツ要求ピア側にコンテンツ保存要求信号を送出することでコンテンツ要求ピアはコンテンツを取得することが可能である(例えば、非特許文献1のp.39参照)。
【0003】
さらに、コンテンツ要求ピアもファイアウォールでガードされた環境にいる場合は、コンテンツ所有ピア側からの直接アクセスも不可能となるため、この場合はネットワーク上に両者がアクセス可能なサイト(これをランデブーポイントと呼ぶ)を設置し、コンテンツ所有ピアが該ランデブーポイントの公開フォルダにコンテンツを保存した後に、コンテンツ要求ピアが保存済みコンテンツをダウンロードする形態をとっている(例えば、非特許文献1のp.54参照)。
【0004】
一方、ネットワークにあるコンテンツを高速に取得し得る方法として、クライアント・サーバ形式の通信形態においてネットワーク等にキャッシュ装置を備える構成をとり、このキャッシュ装置がクライアントからサーバへのアクセスを監視し、そのレスポンスを一時保管することにより、同様のアクセスに対するレスポンスはサーバを介さずに返送するようにしたネットワークキャッシュ方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
上述のように、従来のピア間コンテンツデリバリシステムでは、コンテンツはユーザサイトのみに配置され、各ユーザ環境におけるファイアウォール設置状況に応じて、その時の最適な通信方式を選択する手法が用いられていた。
【0006】
しかしながら、この方法ではコンテンツ要求ピアとコンテンツ所有ピアの間でメッセージ交換が発生してしまい、処理が完了するまでの時間が多くかかってしまう。更にランデブーポイントを経由する形態ではランデブーポイントへの書き込み遅延も加わるため、コンテンツデリバリ処理自体が非常に時間のかかるものとなっていた。
【0007】
またもう1つの問題として、P2Pネットワークではユーザがコンテンツを所有しているため、そのユーザがネットワークに参加していない場合はコンテンツにアクセスすることができない。これはP2Pネットワークの発想からは当然のことである一方で、P2Pネットワークの上で展開されるアプリケーションやサービスによっては、所有者がネットワークに接続していない時にも一部コンテンツを閲覧可能とする要求が実際にはあるが、従来技術でこのような要求に応えることは不可能である。
【0008】
これらの問題を解決する手段として、上述のキャッシュ装置の適用が考えられるが、これまで提案されてきたキャッシュ装置はクライアント・サーバ形式を前提としたものであり、クライアントがサーバにコンテンツを取得しに行き、そのレスポンスを一時保管するのみの機能である。P2Pネットワークではユーザ環境に応じてコンテンツの転送形態が選択されるが、従来のキャッシュ装置であれば一通りのコンテンツ転送形態にしか対応しないため、キャッシュ装置に格納されるコンテンツが偏ってしまい、キャッシュヒット率の向上が見込めない。そのため、P2Pネットワークに従来のキャッシュ装置を単純に適用しただけでは上述したような問題は解決されない。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−251414号公報
【非特許文献1】
河内正夫、小柳恵一、「P2P インターネットの新世紀」、社団法人電気通信協会、平成14年5月1日初版発行、ISBN4−88549−019−7
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のピア間コンテンツデリバリシステムでは、下記のような問題点があった。
(1)各ユーザ環境におけるファイアウォール設置状況に応じて、その時の最適な通信方式を選択する方法では、コンテンツ要求ピアとコンテンツ所有ピアの間でメッセージ交換が発生してしまい、処理が完了するまでの時間が多くかかってしまう。更にランデブーポイントを経由する形態ではランデブーポイントへの書き込み遅延も加わるため、コンテンツデリバリ処理自体が非常に時間のかかるものとなってしまう。
(2)コンテンツ所有ピアがネットワークに接続していない場合には、コンテンツの閲覧が全くできなくなってしまう。
【0011】
そこで、本発明の目的は、このような従来の課題を解決し、コンテンツ要求ピアがコンテンツ取得要求を行ってからコンテンツ取得までの所要時間の短縮、経路ネットワークのトラヒックの低減を可能とし、さらにコンテンツ所有ピアのネットワーク離脱時にも一部のコンテンツをアクセス可能なピア間コンテンツデリバリシステムおよび方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のコンテンツデリバリシステムは、ピアツーピア・ネットワークにおいてコンテンツを所有しているコンテンツ所有ピアとコンテンツの取得を要求するコンテンツ要求ピアとの間でコンテンツを交換するためのピア間コンテンツデリバリシステムであって、
コンテンツを要求するピア(以下、コンテンツ要求ピア)と、
コンテンツを所有して公開するピア(以下、コンテンツ所有ピア)と、
前記コンテンツ要求ピアと前記コンテンツ所有ピアの通信経路上に配置され、前記コンテンツ要求ピアから前記コンテンツ所有ピアへのコンテンツ取得要求信号を受信し、該コンテンツ取得要求信号の指定コンテンツがキャッシュ用記憶領域に既に格納されている場合、指定されたコンテンツ所有ピアの代わりにコンテンツ取得応答信号を返送し、指定コンテンツが前記キャッシュ用記憶領域に格納されていない場合、該コンテンツ取得要求信号を前記コンテンツ所有ピアに転送する手段と、前記コンテンツ取得要求信号に対する前記コンテンツ所有ピアからのコンテンツ取得応答信号を前記コンテンツ要求ピアに転送するとともに該コンテンツ取得応答信号に含まれるコンテンツを前記キャッシュ用記憶領域に格納する手段と、前記コンテンツ所有ピアから前記コンテンツ要求ピアへのコンテンツ保存要求信号を受信し、該コンテンツ保存要求信号に含まれるコンテンツを前記キャッシュ用記憶領域に格納する手段と、コンテンツ所有ピアとコンテンツ要求ピアがともに直接アクセス可能な記憶領域であるとともにコンテンツ所有ピアがコンテンツの公開を目的としてコンテンツを保存するための公開用記憶領域に保存されたコンテンツをキャッシュ用記憶領域に格納する手段とを有するピア間コンテンツデリバリ用キャッシュ装置とから構成される。
【0013】
本発明によれば、コンテンツ要求ピアとコンテンツ所有ピアの間にキャッシュ装置を配置し、コンテンツ要求ピアからコンテンツ所有ピアもしくはキャッシュ装置へのコンテンツ取得要求信号に対して、指定コンテンツのキャッシュデータがあればコンテンツ所有ピアの代わりにコンテンツ取得応答信号を返送するようにしているので、コンテンツ取得までの所用時間を短縮するとともに、キャッシュに格納済みのコンテンツであればコンテンツ所有ピアの接続状態に関わらず取得が可能となる。
【0014】
さらに、本発明では、
(1)コンテンツ取得要求信号を受信したが指定コンテンツのキャッシュがない場合にコンテンツ取得要求信号をコンテンツのオリジナルを所有するピアに転送し、その応答のコンテンツ取得応答信号を受信してコンテンツをキャッシュに格納する。
(2)コンテンツ要求ピアに対するコンテンツ所有ピアのコンテンツ保存要求信号を受信して、コンテンツ要求ピアに転送するとともにコンテンツをキャッシュ用記憶領域に格納する。
(3)直接にコンテンツ転送が行えないコンテンツ要求ピアとコンテンツ所有ピアの間の仲介としてコンテンツ所有ピアが一旦キャッシュ装置上の公開されている公開用記憶領域にコンテンツを保存し、それをコンテンツ要求ピアが取得する形態をとる場合に、一旦保存されたコンテンツをキャッシュ用記憶領域に格納する。
【0015】
という3つの方法によりコンテンツをキャッシュ用記憶領域へ格納するようにしているので、P2Pにおけるデリバリ処理で流通するコンテンツを漏らすことなくキャッシュ装置に格納することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面により詳細に説明する。
【0017】
図1に、本発明の一実施形態のピア間コンテンツデリバリシステムの構成を示す。
【0018】
本実施形態のピア間コンテンツデリバリシステムは、コンテンツを要求するコンテンツ要求ピア1と、コンテンツを保持・公開するコンテンツ所有ピア2と、コンテンツ要求ピア1とコンテンツ所有ピア2の通信経路上に配置されたピア間コンテンツデリバリ用キャッシュ装置3(以下単にキャッシュ装置3と表現する。)とから構成されている。
【0019】
図1において、コンテンツ要求ピア1とコンテンツ所有ピア2の間で転送される信号は全てキャッシュ装置3を経由する。この状況において、コンテンツ要求ピア1からコンテンツ所有ピア2またはキャッシュ装置3向けにコンテンツ取得要求信号が送出されると、宛先であるコンテンツ所有ピア2またはキャッシュ装置3からはコンテンツを含むコンテンツ取得応答信号が返送され、一方、コンテンツ所有ピア2からコンテンツ要求ピア1またはキャッシュ装置3向けに、コンテンツを含むコンテンツ保存要求信号が送信されると、宛先であるコンテンツ要求ピア1またはキャッシュ装置3からは処理結果を示すコンテンツ保存応答信号が返送される。
【0020】
図2は、図1におけるキャッシュ装置3の機能ブロック図である。本実施形態におけるキャッシュ装置3は、図2に示されるように、信号入力部31と、信号出力部32と、インスタンス33と、キャッシュ状態管理テーブル34と、キャッシュ用ストレージ35と、公開用ストレージ36とから構成されている。
【0021】
信号入力部31は、コンテンツ要求ピア1やコンテンツ所有ピア2の発行する信号を受け付け、信号種別に応じてインスタンス33の生成を制御している。信号出力部32は、コンテンツ要求ピア1やコンテンツ所有ピア2への信号送出を制御している。
【0022】
インスタンス33は、特定の信号入力を契機に生成されて信号種別毎に異なるキャッシュの検索や書き込み動作等を行う。キャッシュ状態管理テーブル34は、キャッシュ装置3の管理するコンテンツの状態や格納位置等を管理する。キャッシュ用ストレージ35は、キャッシュとしてコンテンツを格納しておくための記憶領域である。公開用ストレージ36は、コンテンツ所有ピア2とコンテンツ要求ピア1がともに直接アクセス可能な記憶領域であり、ファイアウォールによってどちらからも直接アクセスできない場合にコンテンツ所有ピア2が公開を目的としてコンテンツを保存するための記憶領域である。
【0023】
図2において信号入力部31は、コンテンツ要求ピア1からは、コンテンツ所有ピア2宛てのコンテンツ取得要求信号と、コンテンツ所有ピア2宛てのコンテンツ保存応答信号と、キャッシュ装置3宛てのコンテンツ取得要求信号を受信する。一方、コンテンツ所有ピア2からは、コンテンツ要求ピア1宛てのコンテンツ保存要求信号と、コンテンツ要求ピア1宛てのコンテンツ取得応答信号と、キャッシュ装置3宛てのコンテンツ保存要求信号を受信する。
【0024】
図2において信号出力部32は、コンテンツ所有ピア2に対して、コンテンツ要求ピア1が送出したコンテンツ取得要求信号を転送する信号およびコンテンツ保存応答信号を転送する信号と、キャッシュ装置3が送出するコンテンツ保存応答信号を送信する。一方、信号出力部32は、コンテンツ要求ピア1に対して、コンテンツ所有ピア2が送出したコンテンツ取得応答信号を転送する信号およびコンテンツ保存要求信号を転送する信号と、キャッシュ装置3が送出するコンテンツ取得応答信号を送信する。
【0025】
図2において、信号入力部31は信号を受信するとその信号の情報をもとに、その信号種別に応じたインスタンス33を生成する。インスタンス33は信号種別毎に、あらかじめ決められた動作を行う機能を有し、必要に応じてキャッシュ状態管理テーブル34やキャッシュ用ストレージ35や公開用ストレージ36にアクセスを行う。
【0026】
次に、コンテンツ要求ピア1、コンテンツ所有ピア2、キャッシュ装置3の間で送受信される各種信号の構成を図3を参照して説明する。
【0027】
コンテンツ取得要求信号は、図3(a)に示されるように、信号種別と、宛先と、要求コンテンツ名とから構成されている。コンテンツ取得応答信号は、図3(b)に示されるように、信号種別と、宛先と、コンテンツとから構成されている。また、コンテンツ保存要求信号は、図3(c)に示されるように、信号種別と、宛先と、ロケーション情報と、コンテンツとから構成されている。また、コンテンツ保存応答信号は、図3(d)に示されるように、信号種別と、宛先と、結果通知とから構成されている。
【0028】
図4は、信号を受信したときの信号入力部31の動作フローチャートである。信号入力部31は、図3に示すようなデータ構造を持つ各種信号を受け取ることを想定している。図4において、信号入力部31は、まず受信信号の分析を行い(ステップ110)、信号種別が「コンテンツ取得要求」もしくは「コンテンツ保存要求」であればインスタンス33を生成し(ステップ130)、受信信号から得られる情報を該インスタンスの属性として設定する動作を行う(ステップ140)。また、信号入力部31は、信号種別が「コンテンツ取得応答」もしくは「コンテンツ保存応答」であれば、これらの信号の到達を待機しているインスタンス33を探索し(ステップ150)、探索されたインスタンス33に対して該信号を送信する(ステップ160)。
【0029】
次に、コンテンツ取得要求信号を受信したときのインスタンス33の動作を図5〜図7のフローチャートを参照して説明する。
【0030】
図5において、まず信号入力部31より、「コンテンツ取得要求」の属性を持つインスタンス33が生成される(ステップ210)。インスタンス33は、ここで要求されているコンテンツがキャッシュ用ストレージ35に存在するかどうかをキャッシュ状態管理テーブル34に問合せを行い(ステップ220)、コンテンツが存在する場合はキャッシュ用ストレージ35から該当コンテンツを取得し(ステップ240)、それを含んだ形でコンテンツ要求ピア1宛のコンテンツ取得応答信号を作成し(ステップ250)、信号出力部32に信号の送信を依頼する(ステップ260)。その後、インスタンス33は自律的に消滅する(ステップ270)。
【0031】
一方、要求されているコンテンツがキャッシュ用ストレージ35に存在しない場合は、インスタンス33は、コンテンツ取得要求信号の宛先を確認し(ステップ280)、宛先がキャッシュ装置3を示している場合は信号に示されたロケーション情報がキャッシュ装置3の公開用ストレージ36を指定しているのかを確認し(ステップ290)、公開用ストレージ36を指定しているのであれば公開用ストレージ36から該当のコンテンツを取得し(ステップ300)、それを付加してコンテンツ取得応答信号を作成し(ステップ310)、信号出力部32に信号の送信を依頼する(ステップ320)。逆にロケーション情報がキャッシュ装置3の公開用ストレージ36以外を指定しているのであれば、インスタンス33は、結果として失敗を示すコンテンツ取得応答信号を作成し(ステップ330)、信号出力部32に信号の送信を依頼する(ステップ340)。
【0032】
コンテンツ取得要求信号の宛先の確認(ステップ280)において、宛先がコンテンツ所有ピア2を指定しているのであれば、インスタンス33は、コンテンツ所有ピア2宛の中継用のコンテンツ取得要求信号を作成して(ステップ350)、信号出力部32に信号の送信を依頼し(ステップ360)、信号入力部31からのコンテンツ取得応答信号の受信を待機している(ステップ370)。また、インスタンス33は、コンテンツ取得応答信号を受信したらそれをもとにコンテンツ要求ピア宛のコンテンツ取得応答信号を作成し(ステップ380)、信号出力部32に信号の送信を依頼する(ステップ390)とともに、キャッシュ装置3が受信したコンテンツ取得応答信号に含まれていたコンテンツの書き込みをキャッシュ用ストレージ35に依頼した(ステップ400)後、キャッシュ状態管理テーブル34に更新依頼を行う(ステップ410)。
【0033】
次に、コンテンツ保存要求信号を受信したときのインスタンス33の動作を図8のフローチャートを参照して説明する。
【0034】
図8において、まず信号入力部31より、コンテンツ保存要求信号の属性を持つインスタンス33が生成される(ステップ510)。インスタンス33は、ここでコンテンツ保存要求信号の宛先を確認し(ステップ520)、宛先がキャッシュ装置3であった場合は信号に示されるロケーション情報に従い公開用ストレージ36にコンテンツを保存する(ステップ530)。そして、インスタンス33は、コンテンツ保存要求信号を送信したコンテンツ所有ピア2宛のコンテンツ保存応答信号を作成し(ステップ540)、信号出力部32に信号の送信を依頼する(ステップ550)とともに、キャッシュ装置3が受信したコンテンツ保存要求信号に含まれていたコンテンツの書き込みをキャッシュ用ストレージ35に依頼した(ステップ560)後、キャッシュ状態管理テーブル34に更新依頼を行う(ステップ570)。
【0035】
一方、コンテンツ保存要求信号の宛先がコンテンツ要求ピア1であった場合、インスタンス33は、コンテンツ要求ピア1宛の中継用のコンテンツ保存要求信号を作成して(ステップ580)、信号出力部32に信号の送信を依頼し(ステップ590)、信号入力部31からのコンテンツ保存応答信号の受信を待機する(ステップ600)。インスタンス33は、コンテンツ保存応答信号を受信したらそれをもとにコンテンツ所有ピア2宛のコンテンツ保存応答信号を作成し(ステップ610)、信号出力部32に信号の送信を依頼する(ステップ620)とともに、キャッシュ装置3が受信したコンテンツ保存要求信号に含まれていたコンテンツの書き込みをキャッシュ用ストレージ35に依頼した(ステップ630)後、キャッシュ状態管理テーブル34に更新依頼を行う(ステップ640)。
【0036】
本実施形態のピア間コンテンツデリバリシステムによれば、コンテンツ要求ピア1とコンテンツ所有ピア2の間にキャッシュ装置3を配置し、コンテンツ要求ピア1からコンテンツ所有ピア2へのコンテンツ取得要求に対して、指定コンテンツのキャッシュデータがキャッシュ用ストレージ35に格納されていれば、コンテンツ所有ピア2の代わりにコンテンツ取得応答信号を返送するようにしているので、コンテンツ取得までの所用時間を短縮するとともに、キャッシュ用ストレージ35に格納済みのコンテンツであればコンテンツ所有ピア2の接続状態に関わらず取得が可能となる。
【0037】
さらに、本実施形態のピア間コンテンツデリバリシステムでは、インスタンス33は、コンテンツ所有ピア2からコンテンツ要求ピア1へのコンテンツ取得応答信号を受信すると、そのコンテンツ取得応答信号に含まれるコンテンツをキャッシュ用ストレージ35に格納する。また、インスタンス33は、コンテンツ要求ピア1に対するコンテンツ所有ピア2のコンテンツ保存要求信号を受信して、そのコンテンツ保存要求信号をコンテンツ要求ピア1に転送するとともにそのコンテンツ保存要求信号に含まれるコンテンツをキャッシュ用ストレージ35に格納する。さらに、直接にコンテンツ転送を行うことができないコンテンツ要求ピア1とコンテンツ所有ピア2の間の仲介としてコンテンツ所有ピア2が一旦公開用ストレージ36にコンテンツを保存し、それをコンテンツ要求ピア1が取得する形態をとる場合に、一旦公開用ストレージ36に保存されたコンテンツをキャッシュ用ストレージ35に格納する。
【0038】
本実施形態では、このような3つの方法によりコンテンツをキャッシュ用ストレージ35へ格納するようにしているので、P2Pにおけるデリバリ処理で流通するコンテンツを漏らすことなくキャッシュ装置3に格納することが可能となる。
【0039】
また、図には示されていないが、本実施形態のピア間コンテンツデリバリシステムにおけるキャッシュ装置3は、上記で説明したピア間コンテンツデリバリ方法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体を備えている。この記録媒体は磁気ディスク、半導体メモリまたはその他の記録媒体であってもよい。このプログラムは、記録媒体からキャッシュ装置3に読み込まれ、キャッシュ装置3の動作を制御する。具体的には、キャッシュ装置3内のCPUがこのプログラムの制御によりキャッシュ装置3のハードウェア資源に特定の処理を行うように指示することにより上記の処理が実現される。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、P2Pによる新たなコンテンツ転送形式に合致して様々な流通コンテンツをキャッシュ装置に格納できるため、キャッシュ装置のヒット率が高くなり、ユーザにおけるコンテンツ取得の所要時間を短縮化でき、一方で、あるコンテンツ所有ピアがネットワークに参加中でなくともキャッシュ装置にコンテンツが格納されていればコンテンツ要求ピアはそのコンテンツの取得・閲覧が可能になるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すP2Pコンテンツデリバリシステムの一実施形態例を示す図である。
【図2】図1に示したキャッシュ装置の機能ブロック図である。
【図3】コンテンツ取得要求信号の構成図(図3(a))、コンテンツ取得応答信号の構成図(図3(b))、コンテンツ保存要求信号の構成図(図3(c))、およびコンテンツ保存応答信号の構成図(図3(d))である。
【図4】図2に示した信号入力部の、信号受信時の動作フローチャートである。
【図5】図2に示したインスタンスの、コンテンツ取得要求信号受信時の動作フローチャートの一部である。
【図6】図2に示したインスタンスの、コンテンツ取得要求信号受信時の動作フローチャートの一部である。
【図7】図2に示したインスタンスの、コンテンツ取得要求信号受信時の動作フローチャートの一部である。
【図8】図2に示したインスタンスの、コンテンツ保存要求信号受信時の動作フローチャートである。
【符号の説明】
1 コンテンツ要求ピア
2 コンテンツ所有ピア
3 キャッシュ装置
31 信号入力部
32 信号出力部
33 インスタンス
34 キャッシュ状態管理部
35 キャッシュ用ストレージ
36 公開用ストレージ
110〜410 ステップ
510〜650 ステップ
Claims (5)
- ピアツーピア・ネットワークにおいてコンテンツを所有しているコンテンツ所有ピアとコンテンツの取得を要求するコンテンツ要求ピアとの間でコンテンツを交換するためのピア間コンテンツデリバリシステムであって、
コンテンツを要求するピアであるコンテンツ要求ピアと、
コンテンツを所有して公開するピアであるコンテンツ所有ピアと、
前記コンテンツ要求ピアと前記コンテンツ所有ピアの通信経路上に配置され、前記コンテンツ要求ピアから前記コンテンツ所有ピアへのコンテンツ取得要求信号を受信し、該コンテンツ取得要求信号の指定コンテンツがキャッシュ用記憶領域に既に格納されている場合、指定されたコンテンツ所有ピアの代わりにコンテンツ取得応答信号を返送し、指定コンテンツが前記キャッシュ用記憶領域に格納されていない場合、該コンテンツ取得要求信号を前記コンテンツ所有ピアに転送する手段と、前記コンテンツ取得要求信号に対する前記コンテンツ所有ピアからのコンテンツ取得応答信号を前記コンテンツ要求ピアに転送するとともに該コンテンツ取得応答信号に含まれるコンテンツを前記キャッシュ用記憶領域に格納する手段と、前記コンテンツ所有ピアから前記コンテンツ要求ピアへのコンテンツ保存要求信号を受信し、該コンテンツ保存要求信号に含まれるコンテンツを前記キャッシュ用記憶領域に格納する手段と、コンテンツ所有ピアとコンテンツ要求ピアがともに直接アクセス可能な記憶領域であるとともにコンテンツ所有ピアがコンテンツの公開を目的としてコンテンツを保存するための公開用記憶領域に保存されたコンテンツをキャッシュ用記憶領域に格納する手段とを有するピア間コンテンツデリバリ用キャッシュ装置とから構成されるピア間コンテンツデリバリシステム。 - ピアツーピア・ネットワークにおいてコンテンツを所有しているコンテンツ所有ピアとコンテンツの取得を要求するコンテンツ要求ピアとの間でコンテンツを交換するためのピア間コンテンツデリバリシステムにおいて用いられるピア間コンテンツデリバリ用キャッシュ装置であって、
前記コンテンツ要求ピアから前記コンテンツ所有ピアへのコンテンツ取得要求信号を受信し、該コンテンツ取得要求信号の指定コンテンツがキャッシュ用記憶領域に既に格納されている場合、指定されたコンテンツ所有ピアの代わりにコンテンツ取得応答信号を返送し、指定コンテンツが前記キャッシュ用記憶領域に格納されていない場合、該コンテンツ取得要求信号を前記コンテンツ所有ピアに転送する手段と、
前記コンテンツ取得要求信号に対する前記コンテンツ所有ピアからのコンテンツ取得応答信号を前記コンテンツ要求ピアに転送するとともに該コンテンツ取得応答信号に含まれるコンテンツを前記キャッシュ用記憶領域に格納する手段と、
前記コンテンツ所有ピアから前記コンテンツ要求ピアへのコンテンツ保存要求信号を受信し、該コンテンツ保存要求信号に含まれるコンテンツを前記キャッシュ用記憶領域に格納する手段と、
コンテンツ所有ピアとコンテンツ要求ピアがともに直接アクセス可能な記憶領域であるとともにコンテンツ所有ピアがコンテンツの公開を目的としてコンテンツを保存するための公開用記憶領域に保存されたコンテンツをキャッシュ用記憶領域に格納する手段とを有するピア間コンテンツデリバリ用キャッシュ装置。 - ピアツーピア・ネットワークにおいてコンテンツを所有しているコンテンツ所有ピアとコンテンツの取得を要求するコンテンツ要求ピアとの間でコンテンツを交換するためのピア間コンテンツデリバリ方法であって、
前記コンテンツ要求ピアから前記コンテンツ所有ピアへのコンテンツ取得要求信号を受信し、該コンテンツ取得要求信号の指定コンテンツがキャッシュ用記憶領域に既に格納されている場合、指定されたコンテンツ所有ピアの代わりにコンテンツ取得応答信号を返送し、指定コンテンツが前記キャッシュ用記憶領域に格納されていない場合、該コンテンツ取得要求信号を前記コンテンツ所有ピアに転送するステップと、
前記コンテンツ取得要求信号に対する前記コンテンツ所有ピアからのコンテンツ取得応答信号を前記コンテンツ要求ピアに転送するとともに該コンテンツ取得応答信号に含まれるコンテンツを前記キャッシュ用記憶領域に格納するステップと、
前記コンテンツ所有ピアから前記コンテンツ要求ピアへのコンテンツ保存要求信号を受信し、該コンテンツ保存要求信号に含まれるコンテンツを前記キャッシュ用記憶領域に格納するステップと、
コンテンツ所有ピアとコンテンツ要求ピアがともに直接アクセス可能な記憶領域であるとともにコンテンツ所有ピアがコンテンツの公開を目的としてコンテンツを保存するための公開用記憶領域に保存されたコンテンツをキャッシュ用記憶領域に格納するステップとを有するピア間コンテンツデリバリ方法。 - ピアツーピア・ネットワークにおいてコンテンツを所有しているコンテンツ所有ピアとコンテンツの取得を要求するコンテンツ要求ピアとの間でコンテンツを交換するためのピア間コンテンツデリバリ方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、
前記コンテンツ要求ピアから前記コンテンツ所有ピアへのコンテンツ取得要求信号を受信し、該コンテンツ取得要求信号の指定コンテンツがキャッシュ用記憶領域に既に格納されている場合、指定されたコンテンツ所有ピアの代わりにコンテンツ取得応答信号を返送し、指定コンテンツが前記キャッシュ用記憶領域に格納されていない場合、該コンテンツ取得要求信号を前記コンテンツ所有ピアに転送する処理と、
前記コンテンツ取得要求信号に対する前記コンテンツ所有ピアからのコンテンツ取得応答信号を前記コンテンツ要求ピアに転送するとともに該コンテンツ取得応答信号に含まれるコンテンツを前記キャッシュ用記憶領域に格納する処理と、
前記コンテンツ所有ピアから前記コンテンツ要求ピアへのコンテンツ保存要求信号を受信し、該コンテンツ保存要求信号に含まれるコンテンツを前記キャッシュ用記憶領域に格納する処理と、
コンテンツ所有ピアとコンテンツ要求ピアがともに直接アクセス可能な記憶領域であるとともにコンテンツ所有ピアがコンテンツの公開を目的としてコンテンツを保存するための公開用記憶領域に保存されたコンテンツをキャッシュ用記憶領域に格納する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。 - ピアツーピア・ネットワークにおいてコンテンツを所有しているコンテンツ所有ピアとコンテンツの取得を要求するコンテンツ要求ピアとの間でコンテンツを交換するためのピア間コンテンツデリバリ方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記コンテンツ要求ピアから前記コンテンツ所有ピアへのコンテンツ取得要求信号を受信し、該コンテンツ取得要求信号の指定コンテンツがキャッシュ用記憶領域に既に格納されている場合、指定されたコンテンツ所有ピアの代わりにコンテンツ取得応答信号を返送し、指定コンテンツが前記キャッシュ用記憶領域に格納されていない場合、該コンテンツ取得要求信号を前記コンテンツ所有ピアに転送する処理と、
前記コンテンツ取得要求信号に対する前記コンテンツ所有ピアからのコンテンツ取得応答信号を前記コンテンツ要求ピアに転送するとともに該コンテンツ取得応答信号に含まれるコンテンツを前記キャッシュ用記憶領域に格納する処理と、
前記コンテンツ所有ピアから前記コンテンツ要求ピアへのコンテンツ保存要求信号を受信し、該コンテンツ保存要求信号に含まれるコンテンツを前記キャッシュ用記憶領域に格納する処理と、
コンテンツ所有ピアとコンテンツ要求ピアがともに直接アクセス可能な記憶領域であるとともにコンテンツ所有ピアがコンテンツの公開を目的としてコンテンツを保存するための公開用記憶領域に保存されたコンテンツをキャッシュ用記憶領域に格納する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003038270A JP2004246786A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | ピア間コンテンツデリバリシステムと方法およびピア間コンテンツデリバリ用キャッシュ装置とプログラムおよび記録媒体 |
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JP2003038270A JP2004246786A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | ピア間コンテンツデリバリシステムと方法およびピア間コンテンツデリバリ用キャッシュ装置とプログラムおよび記録媒体 |
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Cited By (2)
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JP2008047098A (ja) * | 2006-07-19 | 2008-02-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | メッセージ通信装置 |
JP2008059506A (ja) * | 2006-09-04 | 2008-03-13 | Nec Corp | データ配信システム、仲介サーバ、データ配信方法及びプログラム |
-
2003
- 2003-02-17 JP JP2003038270A patent/JP2004246786A/ja active Pending
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JP2008047098A (ja) * | 2006-07-19 | 2008-02-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | メッセージ通信装置 |
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