JP2004246718A - 表示方法及び表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが拡大表示している現在の選択範囲以外の部分に移動して、その部分を拡大表示させて編集作業を続行しようとするときに、アプリケーションソフトのメニューを操作したり、複数の表示画面間でカーソルを移動させたりといった煩雑な操作を行う必要なく、より効率的に編集作業を続行することが可能となる表示方法及び表示装置を提供する。
【解決手段】ポインティングデバイスにより表示画面上の位置を選択する操作、該位置の選択を一定時間以上継続する操作、該位置の選択を解除する操作、及び該位置の選択をしたまま位置を移動させる操作のそれぞれに対して、表示画面の表示倍率の変更、編集位置の選択、及び編集位置の移動の動作うちいずれかを関連付けて行う表示方法。
【選択図】 図1
【解決手段】ポインティングデバイスにより表示画面上の位置を選択する操作、該位置の選択を一定時間以上継続する操作、該位置の選択を解除する操作、及び該位置の選択をしたまま位置を移動させる操作のそれぞれに対して、表示画面の表示倍率の変更、編集位置の選択、及び編集位置の移動の動作うちいずれかを関連付けて行う表示方法。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスプレイにイメージ等のデータを任意の表示倍率で表示する方法及び表示装置に関し、特に、マウスやペン等のポインティングデバイスを用いて、ディスプレイ上のデータの表示を拡大・縮小させることが可能な表示方法及び表示装置に関するものである。
【0002】
ここで、ポインティングデバイスとは、ユーザがディスプレイの表示画面上で入力位置や座標を指定するための入力装置のことであって、マウス、ペンタブレット及びペン(以下、単に「ペン」と記載する)、トラックパッド、トラックボールなどを含んでいるものとする。典型的には、ポインティングデバイスにより表示画面上のカーソルを移動させて、表示データを編集したり、アプリケーションソフトを操作したりする。
【0003】
【従来の技術】
従来、コンピュータを用いてCAD(Computer Assisted Designing)ソフトや画像編集ソフトなどのアプリケーションソフトにより設計図や図形などを編集する場合などにおいて、コンピュータに接続したディスプレイ上の表示を拡大・縮小させることにより、限られた表示画面を有効に利用し、編集作業の効率を高めることが一般的に行われている。
【0004】
ディスプレイ上の表示を拡大・縮小させる方法としては、各アプリケーションにおいて予め定められた操作方法に従い、例えば、編集メニューの中から表示の拡大・縮小を選択して所望の拡大・縮小倍率を入力する方法がある。
【0005】
表示の拡大・縮小を行う操作方法としては、上記の他にも、マウスやペン等のポインティングデバイスにより所定の操作を入力することにより、ディスプレイ上の表示を拡大・縮小させる方法も提案されている。ここで、所定の操作とは、例えば、マウスのボタンをプレスしたままドラッグを行ったり、あるいはペンをタブレットに押し当てたまま移動させたりすることである。
【0006】
また、単にディスプレイ上の表示を拡大・縮小させるのみならず、例えば、表示しているデータの全体図と、現在編集を行っている位置(あるいは、ポインティングデバイスの現在位置)周辺の拡大図とを別々の画面で表示することにより、ユーザの利便性を図る方法も考えられている。
【0007】
これらの従来技術の具体例としては、特許文献1〜3に開示されている表示方法及び表示装置が挙げられる。
【0008】
特許文献1に記載の電子ファイリング装置は、表示データの全体を表示する手段と表示データの一部を拡大して表示する手段とを備えており、ディスプレイ上の表示を全体表示と部分拡大表示との間で切り替えることが可能であることを特徴とするものである。
【0009】
特許文献2に記載の表示拡大縮小方式は、マウスボタンのプレスが継続した時間と、プレスされたボタンの種類とを検出し、予め設定してある条件に基づいて表示画面の表示倍率を変更することを特徴としている。
【0010】
特許文献3に記載の画像表示方法は、表示データを任意の表示倍率で表示する親画面と、親画面からポップアップした画面であって表示データの全体を表示する子画面とをディスプレイ上に同時に表示するとともに、親画面と子画面において編集操作結果を共有することにより、表示データの全体図と拡大・縮小図とを同時に表示することが可能であることを特徴とする方法である。
【0011】
【特許文献1】
特開平3−194660号公報。
【特許文献2】
特開平5−127853号公報。
【特許文献3】
特開平10−340075号公報。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような表示方法及び表示装置を利用して表示データの編集作業を行う場合において、ユーザは、任意の表示倍率で表示している現在の選択範囲以外の部分に移動して、その部分を任意の表示倍率で表示して編集作業を続行したい場合がある。
【0013】
しかしながら、上記特許文献1に記載の電子ファイリング装置では、表示データのうち現在の選択範囲を部分的に拡大表示する画面と、当該選択範囲の表示データ全体における位置を表示する画面とを切り替えて表示させることにより、現在の選択範囲においては編集作業を効率的に行うことができるが、上記のように、選択範囲外の部分に編集位置を移動して、当該位置をさらに任意に拡大・縮小して表示させながら編集作業を行うためには、アプリケーションソフトのメニュー等を用いて煩雑な操作を行わなければならない。
【0014】
また、特許文献2に記載の表示拡大縮小方式においては、表示データのうちマウスがポイントしている位置周辺を拡大・縮小表示することは可能であるが、現在の編集位置から離れた位置において編集を続行しようとする場合には、一度表示データ全体が表示されるまで表示を縮小した後、任意の位置にカーソルを移動するとともに、当該位置の表示を拡大させてゆくという煩雑な操作を行わなければなら。
【0015】
さらに、特許文献3に記載の画像表示方法においては、現在拡大表示している編集位置付近から他の編集位置に移動して、当該位置付近を拡大表示するとともに編集作業を続行するためには、一度ポップアップ表示されている子画面にカーソルを移し、子画面に表示されている表示データの全体図において移動先の編集位置を選択し、親画面に当該位置付近を拡大表示させて、再度親画面にカーソルを移すという煩雑な操作を行わなければならない。
【0016】
本発明は、このような実情に鑑み、ユーザが拡大表示している現在の選択範囲以外の部分に移動して、その部分を拡大表示させて編集作業を続行しようとするときに、アプリケーションソフトのメニューを操作したり、複数の表示画面間でカーソルを移動させたりといった煩雑な操作を行う必要なく、より効率的に編集作業を続行することが可能となる表示方法及び表示装置を提供しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ポインティングデバイスにより表示画面上の位置を選択する操作、該位置の選択を一定時間以上継続する操作、該位置の選択を解除する操作、及び該位置の選択をしたまま位置を移動させる操作のそれぞれに対して、表示画面の表示倍率の変更、編集位置の選択、及び編集位置の移動の動作うちいずれかを関連付けて行う表示方法を提供するものである。
【0018】
本発明の表示方法において、前記表示画面上の位置を選択する操作は、編集位置の選択に関連付けられており、前記位置の選択を一定時間以上継続する操作は及び前記位置の選択を解除する操作は、表示画面の表示倍率の変更に関連付けられており、前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作は、編集位置の移動に関連付けられていることを特徴とする。
【0019】
本発明の表示方法において、前記位置の選択を一定時間以上継続する操作を行っている間は縮小表示を行い、前記位置の選択を解除する操作を行うと拡大表示を行うことを特徴とする。
【0020】
本発明の表示方法において、前記縮小表示は、表示データの全体を表示画面に表示して行うことを特徴とする。
【0021】
本発明は、また、ポインティングデバイスにより表示画面上の位置を一定時間以上継続して選択する操作に応じて、表示を縮小するステップと、前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作に応じて、編集位置を移動するステップと、前記位置の選択を解除する操作に応じて、表示を拡大するステップと、を含む表示方法を提供するものである。
【0022】
本発明は、また、ポインティングデバイスからの操作を検出する操作検出部と、表示データを記憶する表示データ管理部と、表示画面の表示方法を管理する表示領域管理部と、表示データの表示倍率を変更する表示倍率変更処理部と、表示画面を表示するディスプレイとから構成された表示装置であって、前記表示領域管理部は、前記ポインティングデバイスにより表示画面上の位置を選択する操作、該位置の選択を一定時間以上継続する操作、該位置の選択を解除する操作、及び該位置の選択をしたまま位置を移動させる操作のそれぞれに対して、表示画面の表示倍率の変更、編集位置の選択、及び編集位置の移動の動作うちいずれかを関連付けて行うことを特徴とする表示装置を提供するものである。
【0023】
本発明の表示装置において、前記表示領域管理部は、前記表示画面上の位置を一定時間以上継続して選択する操作に応じて、表示を縮小し、前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作に応じて、編集位置を移動し、前記位置の選択を解除する操作に応じて、表示を拡大することを特徴とする。
【0024】
本発明の表示方法及び表示装置において、前記ポインティングデバイスは、マウス、ペンタブレット、タッチパッドなどを用いることができる。
【0025】
前記ポインティングデバイスがマウスである場合には、前記表示画面上の位置を選択する操作は前記位置においてマウス・クリックを行う操作であり、前記位置の選択を一定時間以上継続する操作は、前記位置においてマウス・クリックを一定時間以上継続する操作に、前記位置の選択を解除する操作は、前記位置においてマウス・クリックを解除する操作に、前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作は、マウス・クリックをしたまま位置を移動させる操作(マウス・ドラッグ)に相当するものである。
【0026】
前記ポインティングデバイスがペンタブレットである場合には、前記表示画面上の位置を選択する操作は前記位置においてペン・タッチ(ペン・クリックとも言う)を行う操作に、前記位置の選択を一定時間以上継続する操作は、前記位置においてペン・タッチを一定時間以上継続する操作に、前記位置の選択を解除する操作は、前記位置においてペン・タッチを解除する操作に、前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作は、ペン・タッチをしたまま位置を移動させる操作に相当するものである。
【0027】
前記ポインティングデバイスがタッチパッドである場合には、前記表示画面上の位置を選択する操作は前記位置においてパッドのタッチを行う操作に、前記位置の選択を一定時間以上継続する操作は、前記位置においてパッドのタッチを一定時間以上継続する操作に、前記位置の選択を解除する操作は、前記位置においてパッドのタッチを解除する操作に、前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作は、パッドをタッチしたまま位置を移動させる操作に相当するものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明の表示装置の一実施形態について、その構成を概略的に示す図である。
図1において、本実施形態の表示装置は、処理装置100、マウス110又はペン120、及びディスプレイ130から構成されている。尚、本実施形態の表示装置は、マウス110又はペン120のうち少なくともいずれか一方を含んでいればよい。
【0030】
処理装置100は、マウス110又はペン120からの入力信号を処理し、この入力信号に応じて、ディスプレイ130上の表示を制御するための装置である。処理装置100は、典型的には、CPU、記憶装置(メモリ)、ディスク装置、入出力インターフェイスなどを備えたコンピュータ等の装置により構成することができる。
【0031】
処理装置100は、その内部において、マウス・ペン操作検出部101、表示データ管理部102、表示領域管理部104、及び拡大・縮小処理部105を含んでいる。尚、図1では、該処理装置100の内部構成を略的な機能ブロック図として示してあり、実際にはこれらの機能ブロックは、処理装置100において実装されるソフトウェアにより処理装置100内のCPUやメモリ等を利用して実現されるものである。
【0032】
処理装置100において、マウス・ペン操作検出部101は、マウス110又はペン120からの入力信号を検出し受信する。ここで、マウス・ペン操作検出部101が検出するマウス110又はペン120の操作には、(1)マウス110のボタンを短い時間押す(クリックする)操作又はペン120をタブレットに短い時間押し当てる操作(以下、「マウス・ペンクリック」と表記する)、(2)マウス110のボタンを一定時間以上押し続ける操作又はペン120をタブレットに一定時間以上押し当て続ける操作(以下、「マウス・ペンダウン」と表記する)、(3)押していたマウス110のボタンを離す操作又はペン120をタブレットから離す操作(以下、「マウス・ペンアップ」と表記する)、(4)マウス110のボタンを押したまま移動させる操作又はペン120をタブレットに押し当てたまま移動させる操作(以下、「マウス・ペンドラッグ」と表記する)が含まれるものとする。
【0033】
また、本発明の他の実施形態において、マウス・ペン以外のポインティングデバイスを用いる場合においても、上記に準じた操作を想定するものとする。例えば、トラックパッドを用いる場合には、指等がパッドに短時間触れることが上記マウス・ペンクリックに相当し、指等がパッドに一定時間以上触れることが上記マウス・ペンダウンに相当し、パッドに触れた指等がパッドから離れることが上記マウス・ペンアップに相当し、指等がパッドに触れた状態で指等を移動させることが上記マウス・ペンドラッグに相当する。
【0034】
表示データ管理部102は、ディスプレイ130上に表示して編集作業を行う表示データ103を記憶し管理する。表示領域管理部104は、ディスプレイ130上に表示データについて、表示倍率、カーソルの座標、選択範囲などを管理する。拡大・縮小処理部105は、表示データ管理部102に記憶されている表示データ103に基づいて、ディスプレイ130上に表示する表示データを生成する。
【0035】
ディスプレイ130は、処理装置100から受信する信号に応じて所定の画面を表示する。図1では、処理装置100とディスプレイ130とを別個に示しているが、ディスプレイ130を処理装置100に含めた一体型の表示装置とすることも、もちろん可能である。
尚、図1に示す各入出力装置及び処理装置の基本的な構成は、従来のものと同様である。
【0036】
次に、上記のように構成された本実施形態の表示装置の作動について説明する。尚、マウス110又はペン120のうちいずれを用いても本実施形態の表示装置により得られる効果は実質的に同じであるため、以下の説明においては、マウス110又はペン120を「マウス・ペン」と略記する。
【0037】
図2は、本実施形態の表示装置において、マウス・ペンを用いてディスプレイ130上に表示される表示データを操作するときの動作を示すフロー図である。図2a〜図2dにおいて、2重線で示している操作はマウス・ペンの動作であり、その他は全て処理装置100の動作である。
【0038】
図2aにおいて、まず、ユーザが表示データをディスプレイ130上に表示させて編集作業を行うよう操作すると、処理装置100は、表示データ管理部102により所定の表示データをディスプレイ130上に表示する(ステップS201)。このとき、処理装置100は、表示データ全体を表示するものとする。また、表示データが複数のページを含んでいる場合には、最初のページが全体表示される。以下、複数のページを含む表示データについては、ページごとに表示及び編集を行うものとする。
【0039】
図3は、上記において表示データが表示される画面の例、及び実サイズの表示データを示す図である。
図3において、表示画面の寸法は、横X0、縦Y0であるとする。また、表示データの実寸法は、横X1、縦Y1であるとする。ここで、表示画面及び表示データの寸法を表すのには、ピクセル、ドット等の単位を用いることができる。
【0040】
図3に示す例では、表示データの実寸法X1×Y1は、表示画面の寸法X0×Y0に収まりきらないため、表示画面上では、表示データを実寸法の50%に縮小することにより、表示データの全体を表示している。処理装置100は、表示領域管理部104によりこの縮小率(あるいは拡大率)の計算を行い、拡大・縮小処理部105により所定の表示倍率の表示データを生成してディスプレイ130に表示させる。上記縮小率の計算は、表示データの実寸法X1×Y1と表示画面の寸法X0×Y0とから算出することができる。尚、表示データの実寸法X1×Y1が、表示画面の寸法X0×Y0よりも小さい場合には、上記同様にして、表示データを拡大して全体表示するようにしてもよい。
【0041】
処理装置100は、図3に示すように表示データ全体を表示すると、表示領域管理部104において、実際の表示データにおける中心点P0の座標(x00,y00)、実寸法及び表示倍率(拡大・縮小率)を記憶する。これらの情報は、表示領域管理部104の表示領域管理テーブルにより記憶され管理される。
【0042】
尚、本明細書中、表示画面上の表示データ及び実際の表示データにおける位置を、x−y座標を用いて表しているが、この座標軸の原点は表示データの左上にあるものとし、距離を表すのにはピクセル、ドット等の単位を用いるものとする。
【0043】
図4は、表示領域管理部104の表示領域管理テーブルの構成例を概略的に示す図である。上記ステップS201の段階では、図3の表示画面に全体表示した表示データについて、実際の表示データにおける中心点P0の座標(x00,y00)と、実寸法X1×Y1と、表示倍率50%とがレコード401として記憶されていることになる。
【0044】
ところで、ユーザは編集作業を行うために、図3に示すように全体表示されている表示データを拡大・縮小することがある。本実施形態の表示装置では、マウス・ペンを操作して表示画面上の表示データを拡大・縮小することができるようになっている。以下にそのときの動作をステップS201に続けて説明する。
【0045】
図2aにおいて、ユーザがマウス・ペンクリックを行うと、処理装置100は、これをマウス・ペン操作検出部101において検出する(ステップS202)。続いて、処理装置100は、マウス・ペン操作検出部101に入力された信号に基づいて、表示画面上においてマウス・ペンクリックが行われた位置の座標(すなわち、マウス・ペンにより選択された位置の座標)を検出する(ステップS203)。ここでは、図3に示すように、表示画面上の座標(x01,y01)で示す位置においてマウス・ペンクリックが行われたものとする。
【0046】
処理装置100は、さらに、ステップS203において検出した選択座標に基づいて、マウス・ペンクリック位置が表示画面上の表示データ内であるかどうかを判断する(ステップS204)。
【0047】
ステップS204において、マウス・ペンクリック位置が表示データ外である場合には、単に、マウス・ペンによりその位置が選択されたものとして、通常のマウス・ペンクリック処理を行った後(ステップS205)、再びユーザの操作を待ち受ける状態となる。
【0048】
ステップS204において、マウス・ペンクリック位置が表示データ内である場合には、その位置を中心とした一定の領域が選択されたものとして、以降のステップにおいてその選択領域を表示画面に表示する動作を行う。
【0049】
図5は、上記に従って選択領域を表示画面に表示するときの表示画面と、実寸法の表示データとを関連付けて示す図である。図5において、上記の表示画面上でのマウス・ペンクリック位置の座標(x01,y01)は、実寸法の表示データ上では座標P1(x11,y11)となる。また、上記マウス・ペンクリック動作により、実寸法の表示データ上において座標P1(x11,y11)を中心としたX2×Y2の領域が選択されたものとする。この選択領域が表示画面により表示されることになる。
【0050】
まず、処理装置100は、表示データ上での選択座標P1(x11,y11)を表示領域管理部104の表示領域管理テーブルに記憶する(ステップS206)。このとき、表示画面上には表示データの選択領域が200%に拡大されて表示されるものとし、図4に示すように、表示領域管理テーブルのレコード402には、上記選択領域について、実際の表示データ上での選択座標P1(x11,y11)及び実寸法X2×Y2と、表示倍率200%とが記憶される。
【0051】
尚、上記において、表示データ上で選択座標P1を中心とした選択領域とする範囲(X2×Y2)は、任意に設定しておくことができる。あるいは、ユーザがアプリケーションソフトにより上記範囲を任意に変更することができるようにしてもよい。この場合には、上記範囲が変更されるのに応じて、図4に示す表示領域管理テーブルの各レコードに記憶されている上記範囲の実寸法も更新されるものとする。
【0052】
また、上記表示倍率は、選択領域の実寸法X2×Y2と表示画面の寸法X0×Y0とから算出することができる。本実施形態では、例として、拡大率が200%となっている(すなわち、X0×Y0とX2×Y2との比がほぼ2:1である)が、この表示倍率は任意に変更することが可能である。
【0053】
続いて、処理装置100は、表示データ管理部102に含まれている表示データの選択領域について、拡大・縮小処理部105により上記表示倍率200%に拡大した表示データを作成し(ステップS207)、これを表示画面に表示させる(ステップS208)。
【0054】
以上で、マウス・ペンクリック動作による選択領域表示動作は完了するので、処理装置100は、再び、マウス・ペンによるユーザの操作を待ち受ける状態となる。
【0055】
今、図5に示す状態においてに、ユーザが現在表示画面に表示されている選択領域の範囲外の表示データを表示したいとする。このとき、表示データ上のユーザが表示したい位置又は領域を選択するために、再度、表示データ全体を表示画面に表示させる必要がある。本実施形態では、この動作をマウス・ペンダウンにより行うことができる。
【0056】
図2bにおいて、ユーザがマウス・ペンダウンを行うと、処理装置100は、まず、マウス・ペン操作検出部101によりマウス・ペンクリックが行われたことを検出する(ステップS209)。
【0057】
上記したように、マウス・ペンダウンとは、一定時間以上マウスを押し続ける、あるいはペンをタブレットに押し当て続ける操作であるから、処理装置100は、マウス・ペン操作検出部101によりマウス・ペンクリックが開始してからマウス・ペンアップするまでの経過時間を計測し、マウス・ペンダウンが一定時間継続したかどうかを判断する(ステップS210)。
【0058】
マウス・ペンダウンが一定時間継続しなかったときは、マウス・ペンクリックが行われたものと判断し、通常のマウス・ペンクリック処理、すなわち、クリックされた位置にカーソルを移動する等の動作を行った後(ステップS211)、再びユーザの操作を待ち受ける状態となる。
【0059】
ステップS210において、マウス・ペンダウンが一定時間継続した場合には、以下のようにして、表示データ全体を表示画面に表示させる動作を行う。
【0060】
処理装置100は、まず、現在表示画面に表示データ全体が表示されているかどうかを確認する(ステップS212)。ここで、図5に示すように、表示データ全体ではなく、一部の選択領域のみが表示画面に表示されているときには、拡大・縮小処理部105により表示データ全体を所定の表示倍率にした後(ステップS213)、これを表示画面に表示する(ステップS214)。本実施形態では、上記ステップS201同様に、表示データを50%に縮小することにより表示データ全体を表示画面に表示することになる。
【0061】
続いて、処理装置100は、図5においてそれまでに選択領域として表示していた領域を、全体表示した表示データ上に選択領域枠として表示する(ステップS215)。図6は、このときの表示画面の例を示す図である。選択領域枠を表示するためには、表示領域管理部104の表示領域管理テーブルを参照し、レコード402において記憶してある選択領域の選択座標P1(x11,y11)及び実寸法X2×Y2等のデータに基づいて、表示データ上での選択領域枠の表示位置及び寸法を算出する。
【0062】
これにより、ユーザは、表示画面に全体表示された表示データ上で、それまでに拡大表示していた選択領域の位置を把握するとともに、表示データ全体を見ながら次に表示したいと位置又は領域を特定することが可能となる。尚、それまでに表示画面において選択領域を拡大表示していなかった場合には、マウス・ペンダウン操作を行っても選択領域枠は表示されない。
【0063】
次に、ユーザがマウス・ペンドラッグ操作を行って選択領域を所望の位置に移動させる動作について説明するが、表示データ全体を表示している図6の表示画面上において、上記マウス・ペンダウン位置が表示データ上であるかどうかによって動作が異なるため、以下、それぞれの場合に分けて説明する。
【0064】
まず、上記マウス・ペンダウン位置が表示データ上である場合について説明する。
このとき、図7に示す表示画面において、表示データ上のマウス・ペンダウン位置の座標は(x12,y12)である。この状態から、ユーザがマウス・ペンを所望の位置までドラッグして選択領域枠を移動させる動作について、以下に説明する。
【0065】
図2cにおいて、ユーザがマウス・ペンダウンしたままの状態でマウス・ペンをマウス・ペン位置(x13,y13)に移動させると、処理装置100は、マウス・ペン操作検出部101によりこれをマウス・ペンドラッグとして検出する(ステップS216)。
【0066】
ただし、ユーザがマウス・ペンを動かしていないつもりであっても、実際には僅かに移動している場合が考えられるので、ここでは、マウス・ペンが一定距離以上(例えば、数ドット以上)移動した場合にのみ、マウス・ペンドラッグとして検出するようマウス・ペン操作検出部101において設定しておくものとする。
【0067】
処理装置100は、マウス・ペンドラッグを検出すると、マウス・ペン位置が表示データ上にあるかどうかを判断する(ステップS217)。ここでは、図8に示すように、マウス・ペン位置(x13,y13)が表示データ上にあると判断することになる。
【0068】
続いて、処理装置100は、図8に示すように、選択領域枠の中心がマウス・ペン位置(x13,y13)と重なるようにして選択領域枠を表示する(ステップS218)。このとき、表示画面上に選択領域枠が表示されていなかった合でも、上記マウス・ペン位置を中心とした位置に選択領域枠を表示するものとする。
【0069】
その後、マウス・ペンダウン状態であるかどうかを判断し(ステップS219)、マウス・ペンダウンの状態であれば、再びマウス・ペンドラッグ操作を待ち受ける状態となる。
【0070】
ユーザは、マウス・ペンダウンの状態を保っている限り自由にマウス・ペンドラッグ操作を行うことができるが、このとき、選択領域枠もマウス・ペン位置の移動に追従して移動することになる。これにより、ユーザは、図9に示すように、全体表示された表示データ上において、選択領域枠を次の選択領域として表示したい位置付近であるマウス・ペン位置(x14,y14)まで移動させることができる。
【0071】
ユーザがマウス・ペンダウン状態を解除したのを検出すると(ステップS219)、マウス・ペンドラッグ操作を完了すると同時に、処理装置100は、マウス・ペンアップ操作が行われたものとして検出するとともに、図10に示すように、この時点でのマウス・ペン位置(x15,y15)がマウス・ペンアップ位置となる。
【0072】
一方、上記マウス・ペンダウン位置が表示データ外である場合について説明する。
このとき、図12に示す表示画面において、表示データ外にあるマウス・ペンダウン位置の座標は(x16,y16)である。この状態から、ユーザがマウス・ペンを所望の位置までドラッグして選択領域枠を移動させる動作について、以下に説明する。
【0073】
図2cにおいて、ユーザがマウス・ペンダウンしたままの状態でマウス・ペンを移動させると、処理装置100は、マウス・ペン操作検出部101によりこれをマウス・ペンドラッグとして検出する(ステップS216)。ただし、上記同様、マウス・ペンの一定距離に満たない僅かな移動は、マウス・ペンドラッグとしては検出しないものとする。
【0074】
処理装置100は、マウス・ペンドラッグを検出すると、マウス・ペン位置が表示データ上にあるかどうかを判断する(ステップS217)。今、マウス・ペン位置が図11に示すマウス・ペンダウン位置(x16,y16)付近にあるとすると、表示データ上にないと判断することになる。処理装置100は、ステップS219に進み、マウス・ペンダウン操作が継続していると判断した場合には、再びマウス・ペンドラッグ操作を待ち受ける状態となる。
【0075】
このように、マウス・ペン位置が表示データ上にないときには、マウス・ペンドラッグ操作を行っても、選択領域枠をこれに追従して移動させないようになっている。マウス・ペン位置が表示データ上にない状態で選択領域枠をマウス・ペン位置に追従して移動させてしまうと、ユーザがどの領域を選択領域として拡大・縮小表示していたかを把握することが困難になってしまうためである。
【0076】
引き続きユーザがマウス・ペンドラッグ操作を行い、図12に示すように、マウス・ペン位置が表示データ上の座標(x17,y17)に到達すると、処理装置100は、ステップS217においてマウス・ペン位置が表示データ上あることを検出し、選択領域枠の中心がマウス・ペン位置(x17,y17)と重なるようにして選択領域枠を表示する(ステップS218)。また、このとき、表示画面上に選択領域枠が表示されていなかった合でも、最初にマウス・ペン位置が表示データ上に到達したときに、そのマウス・ペン位置を中心とした位置に選択領域枠を表示するものとする。
【0077】
その後は、上記同様、ステップS219においてマウス・ペンダウン状態であると判断する限りは、マウス・ペンドラッグ操作に応じて、選択領域枠をマウス・ペン位置に追従して移動させる。ユーザは、図13に示すように、全体表示された表示データ上において、選択領域枠を次の選択領域として表示したい位置付近であるマウス・ペン位置(x18,y18)まで移動させることができる。
【0078】
ステップS219において、ユーザがマウス・ペンダウン状態を解除したのを検出すると、マウス・ペンドラッグ操作は完了し、処理装置100は、マウス・ペンアップ操作が行われたことを検出する。このとき、図14に示すように、この時点でのマウス・ペン位置(x19,y19)がマウス・ペンアップ位置となる。
【0079】
次に、図2dを参照しながら、マウス・ペンアップ操作後の処理について説明する。
処理装置100は、マウス・ペン操作検出部101によりマウス・ペンアップ操作を検出すると、マウス・ペンアップ位置の座標を取得し、当該マウス・ペンアップ位置が表示データ上にあるかどうかを判断する(ステップS220)。ここで、図10に示すように、マウス・ペンアップ位置(x15,y15)が表示データ上にある場合を考える。尚、図14に示すマウス・ペンアップ位置(x19,y19)についても同様である。
【0080】
処理装置100は、ユーザが表示データ上のマウス・ペンアップ位置(x15,y15)を、拡大表示する領域として選択したものとして、その選択座標P2(x15,y15)を表示領域管理部104の表示領域管理テーブルにレコード403として記憶する(ステップS221)。また、選択座標P2を中心点として画定される選択領域の寸法は、現在X2×Y2と設定されているので、これも合わせてレコード403に記憶しておく。
【0081】
続いて、処理装置100は、上記選択領域を表示画面に表示するために、表示倍率を計算する。表示倍率は、選択領域の実寸法X2×Y2と表示画面の寸法X0×Y0とから算出される。ここでは、上記したレコード402の例と同様、200%となるので、これを表示領域管理部104の表示領域管理テーブルにレコード403として記憶する。
【0082】
処理装置100は、表示領域管理部104の表示領域管理テーブルに基づいて、表示データ管理部102に含まれている表示データの当該選択領域について、拡大・縮小処理部105により上記表示倍率200%に拡大した表示データを作成し(ステップS223)、これを表示画面に表示させる(ステップS224)。
【0083】
図15は、上記に従って選択領域を表示画面に表示するときの表示画面と、実寸法の表示データとを関連付けて示す図である。
【0084】
一方、ステップS220において、マウス・ペンアップ位置が表示データ上にないと判断した場合、処理装置100は、ユーザが選択領域移動の操作を取り消したものと判断し、直前に表示していた選択領域の選択座標等の情報を表示領域管理部104の表示領域管理テーブルのレコード402から読み出し(ステップS222)、所定の表示倍率の表示データを再度作成して(ステップS223)、直前の選択領域を表示画面に表示する(ステップS224)。これにより、表示画面及び選択領域に関しては、図5に示す状態に戻ったことになる。
【0085】
以上で選択領域の表示の移動を行う一連の操作が完了したので、ユーザは新たな選択領域を拡大表示した表示画面上で編集作業を続行することができる。また、処理装置100は、図2bにおけるマウス・ペンダウンを待ち受ける状態となっており、ユーザはさらに選択領域の表示を移動させることができる。
【0086】
以上説明した本実施形態の表示装置によれば、選択領域を拡大表示している表示画面において、ユーザは、マウス・ペンクリック、マウス・ペンダウン、マウス・ペンアップ及びマウス・ペンドラッグの操作を組み合わせることにより、複数の表示画面を切り替えたり、アプリケーションソフトで煩雑な操作を行ったりすることを必要とせず、選択領域を他の部分に移動して編集作業を続行することが可能となる。
【0087】
以上、実施の形態を例示して、本発明の表示方法及び表示装置を詳細に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、各装置の構成、プログラム設計、表示態様、操作方法に関して様々な変更・改良を加えることができる。
【0088】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の表示方法によれば、ある選択領域を拡大表示している画面から他の領域の画面に編集位置を移すとともに、当該領域を拡大表示したい場合において、ユーザは、簡易なマウス・ペン操作により、画面表示の切り換え及び新たな領域の選択を行い、当該領域を拡大表示させることにより、効率よく編集作業を続行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の一実施形態について、その構成を概略的に示す図である。
【図2a】図1に示す本発明の表示装置において、マウス・ペンを用いてディスプレイ上に表示される表示データを操作するときの動作を示すフロー図である。
【図2b】図1に示す本発明の表示装置において、マウス・ペンを用いてディスプレイ上に表示される表示データを操作するときの動作を示すフロー図である。
【図2c】図1に示す本発明の表示装置において、マウス・ペンを用いてディスプレイ上に表示される表示データを操作するときの動作を示すフロー図である。
【図2d】図1に示す本発明の表示装置において、マウス・ペンを用いてディスプレイ上に表示される表示データを操作するときの動作を示すフロー図である。
【図3】図1に示す本発明の表示装置において、ディスプレイ上に表示データ全体を表示した画面の例、及び実サイズの表示データを示す図である。
【図4】図1に示す本発明の表示装置の表示領域管理部に含まれる表示領域管理テーブルの構成例を概略的に示す図である。
【図5】表示データのうちマウス・ペンクリックによる選択領域を示す表示画面と、実寸法の表示データとを関連付けて示す図である。
【図6】マウス・ペンダウンにより、表示データ全体を表示画面に表示させる動作を行ったときの表示画面の例を示す図である。
【図7】図6の画面を表示したときにマウス・ペンダウン位置が表示データ上にある場合の表示画面の例を示す図である。
【図8】図7の画面において、マウス・ペンドラッグ操作を行ったときの表示画面の例を示す図である。
【図9】図8の画面において、さらにマウス・ペンドラッグ操作を行ったときの表示画面の例を示す図である。
【図10】図9の画面において、マウス・ペンドラッグ操作を終了し、マウス・ペンアップ操作を行ったときの表示画面の例を示す図である。
【図11】図6の画面を表示したときにマウス・ペンダウン位置が表示データ上にない場合の表示画面の例を示す図である。
【図12】図11の画面において、マウス・ペンドラッグ操作を行い、マウス・ペン位置を表示データ上に移動させたときの表示画面の例を示す図である。
【図13】図12の画面において、さらにマウス・ペンドラッグ操作を行い、表示データ上でマウス・ペン位置を移動させたときの表示画面の例を示す図である。
【図14】図13の画面において、マウス・ペンドラッグ操作を終了し、マウス・ペンアップ操作を行ったときの表示画面の例を示す図である。
【図15】マウス・ペンドラッグ操作により新たに選択した領域を示す表示画面と、実寸法の表示データとを関連付けて示す図である。
【符号の説明】
100 処理装置
101 マウス・ペン操作検出部
102 表示データ管理部
103 表示データ
104 表示領域管理部
105 拡大・縮小処理部
110 マウス
120 ペン
130 ディスプレイ
401,402,403 表示領域管理テーブルのレコード
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスプレイにイメージ等のデータを任意の表示倍率で表示する方法及び表示装置に関し、特に、マウスやペン等のポインティングデバイスを用いて、ディスプレイ上のデータの表示を拡大・縮小させることが可能な表示方法及び表示装置に関するものである。
【0002】
ここで、ポインティングデバイスとは、ユーザがディスプレイの表示画面上で入力位置や座標を指定するための入力装置のことであって、マウス、ペンタブレット及びペン(以下、単に「ペン」と記載する)、トラックパッド、トラックボールなどを含んでいるものとする。典型的には、ポインティングデバイスにより表示画面上のカーソルを移動させて、表示データを編集したり、アプリケーションソフトを操作したりする。
【0003】
【従来の技術】
従来、コンピュータを用いてCAD(Computer Assisted Designing)ソフトや画像編集ソフトなどのアプリケーションソフトにより設計図や図形などを編集する場合などにおいて、コンピュータに接続したディスプレイ上の表示を拡大・縮小させることにより、限られた表示画面を有効に利用し、編集作業の効率を高めることが一般的に行われている。
【0004】
ディスプレイ上の表示を拡大・縮小させる方法としては、各アプリケーションにおいて予め定められた操作方法に従い、例えば、編集メニューの中から表示の拡大・縮小を選択して所望の拡大・縮小倍率を入力する方法がある。
【0005】
表示の拡大・縮小を行う操作方法としては、上記の他にも、マウスやペン等のポインティングデバイスにより所定の操作を入力することにより、ディスプレイ上の表示を拡大・縮小させる方法も提案されている。ここで、所定の操作とは、例えば、マウスのボタンをプレスしたままドラッグを行ったり、あるいはペンをタブレットに押し当てたまま移動させたりすることである。
【0006】
また、単にディスプレイ上の表示を拡大・縮小させるのみならず、例えば、表示しているデータの全体図と、現在編集を行っている位置(あるいは、ポインティングデバイスの現在位置)周辺の拡大図とを別々の画面で表示することにより、ユーザの利便性を図る方法も考えられている。
【0007】
これらの従来技術の具体例としては、特許文献1〜3に開示されている表示方法及び表示装置が挙げられる。
【0008】
特許文献1に記載の電子ファイリング装置は、表示データの全体を表示する手段と表示データの一部を拡大して表示する手段とを備えており、ディスプレイ上の表示を全体表示と部分拡大表示との間で切り替えることが可能であることを特徴とするものである。
【0009】
特許文献2に記載の表示拡大縮小方式は、マウスボタンのプレスが継続した時間と、プレスされたボタンの種類とを検出し、予め設定してある条件に基づいて表示画面の表示倍率を変更することを特徴としている。
【0010】
特許文献3に記載の画像表示方法は、表示データを任意の表示倍率で表示する親画面と、親画面からポップアップした画面であって表示データの全体を表示する子画面とをディスプレイ上に同時に表示するとともに、親画面と子画面において編集操作結果を共有することにより、表示データの全体図と拡大・縮小図とを同時に表示することが可能であることを特徴とする方法である。
【0011】
【特許文献1】
特開平3−194660号公報。
【特許文献2】
特開平5−127853号公報。
【特許文献3】
特開平10−340075号公報。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような表示方法及び表示装置を利用して表示データの編集作業を行う場合において、ユーザは、任意の表示倍率で表示している現在の選択範囲以外の部分に移動して、その部分を任意の表示倍率で表示して編集作業を続行したい場合がある。
【0013】
しかしながら、上記特許文献1に記載の電子ファイリング装置では、表示データのうち現在の選択範囲を部分的に拡大表示する画面と、当該選択範囲の表示データ全体における位置を表示する画面とを切り替えて表示させることにより、現在の選択範囲においては編集作業を効率的に行うことができるが、上記のように、選択範囲外の部分に編集位置を移動して、当該位置をさらに任意に拡大・縮小して表示させながら編集作業を行うためには、アプリケーションソフトのメニュー等を用いて煩雑な操作を行わなければならない。
【0014】
また、特許文献2に記載の表示拡大縮小方式においては、表示データのうちマウスがポイントしている位置周辺を拡大・縮小表示することは可能であるが、現在の編集位置から離れた位置において編集を続行しようとする場合には、一度表示データ全体が表示されるまで表示を縮小した後、任意の位置にカーソルを移動するとともに、当該位置の表示を拡大させてゆくという煩雑な操作を行わなければなら。
【0015】
さらに、特許文献3に記載の画像表示方法においては、現在拡大表示している編集位置付近から他の編集位置に移動して、当該位置付近を拡大表示するとともに編集作業を続行するためには、一度ポップアップ表示されている子画面にカーソルを移し、子画面に表示されている表示データの全体図において移動先の編集位置を選択し、親画面に当該位置付近を拡大表示させて、再度親画面にカーソルを移すという煩雑な操作を行わなければならない。
【0016】
本発明は、このような実情に鑑み、ユーザが拡大表示している現在の選択範囲以外の部分に移動して、その部分を拡大表示させて編集作業を続行しようとするときに、アプリケーションソフトのメニューを操作したり、複数の表示画面間でカーソルを移動させたりといった煩雑な操作を行う必要なく、より効率的に編集作業を続行することが可能となる表示方法及び表示装置を提供しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ポインティングデバイスにより表示画面上の位置を選択する操作、該位置の選択を一定時間以上継続する操作、該位置の選択を解除する操作、及び該位置の選択をしたまま位置を移動させる操作のそれぞれに対して、表示画面の表示倍率の変更、編集位置の選択、及び編集位置の移動の動作うちいずれかを関連付けて行う表示方法を提供するものである。
【0018】
本発明の表示方法において、前記表示画面上の位置を選択する操作は、編集位置の選択に関連付けられており、前記位置の選択を一定時間以上継続する操作は及び前記位置の選択を解除する操作は、表示画面の表示倍率の変更に関連付けられており、前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作は、編集位置の移動に関連付けられていることを特徴とする。
【0019】
本発明の表示方法において、前記位置の選択を一定時間以上継続する操作を行っている間は縮小表示を行い、前記位置の選択を解除する操作を行うと拡大表示を行うことを特徴とする。
【0020】
本発明の表示方法において、前記縮小表示は、表示データの全体を表示画面に表示して行うことを特徴とする。
【0021】
本発明は、また、ポインティングデバイスにより表示画面上の位置を一定時間以上継続して選択する操作に応じて、表示を縮小するステップと、前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作に応じて、編集位置を移動するステップと、前記位置の選択を解除する操作に応じて、表示を拡大するステップと、を含む表示方法を提供するものである。
【0022】
本発明は、また、ポインティングデバイスからの操作を検出する操作検出部と、表示データを記憶する表示データ管理部と、表示画面の表示方法を管理する表示領域管理部と、表示データの表示倍率を変更する表示倍率変更処理部と、表示画面を表示するディスプレイとから構成された表示装置であって、前記表示領域管理部は、前記ポインティングデバイスにより表示画面上の位置を選択する操作、該位置の選択を一定時間以上継続する操作、該位置の選択を解除する操作、及び該位置の選択をしたまま位置を移動させる操作のそれぞれに対して、表示画面の表示倍率の変更、編集位置の選択、及び編集位置の移動の動作うちいずれかを関連付けて行うことを特徴とする表示装置を提供するものである。
【0023】
本発明の表示装置において、前記表示領域管理部は、前記表示画面上の位置を一定時間以上継続して選択する操作に応じて、表示を縮小し、前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作に応じて、編集位置を移動し、前記位置の選択を解除する操作に応じて、表示を拡大することを特徴とする。
【0024】
本発明の表示方法及び表示装置において、前記ポインティングデバイスは、マウス、ペンタブレット、タッチパッドなどを用いることができる。
【0025】
前記ポインティングデバイスがマウスである場合には、前記表示画面上の位置を選択する操作は前記位置においてマウス・クリックを行う操作であり、前記位置の選択を一定時間以上継続する操作は、前記位置においてマウス・クリックを一定時間以上継続する操作に、前記位置の選択を解除する操作は、前記位置においてマウス・クリックを解除する操作に、前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作は、マウス・クリックをしたまま位置を移動させる操作(マウス・ドラッグ)に相当するものである。
【0026】
前記ポインティングデバイスがペンタブレットである場合には、前記表示画面上の位置を選択する操作は前記位置においてペン・タッチ(ペン・クリックとも言う)を行う操作に、前記位置の選択を一定時間以上継続する操作は、前記位置においてペン・タッチを一定時間以上継続する操作に、前記位置の選択を解除する操作は、前記位置においてペン・タッチを解除する操作に、前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作は、ペン・タッチをしたまま位置を移動させる操作に相当するものである。
【0027】
前記ポインティングデバイスがタッチパッドである場合には、前記表示画面上の位置を選択する操作は前記位置においてパッドのタッチを行う操作に、前記位置の選択を一定時間以上継続する操作は、前記位置においてパッドのタッチを一定時間以上継続する操作に、前記位置の選択を解除する操作は、前記位置においてパッドのタッチを解除する操作に、前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作は、パッドをタッチしたまま位置を移動させる操作に相当するものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明の表示装置の一実施形態について、その構成を概略的に示す図である。
図1において、本実施形態の表示装置は、処理装置100、マウス110又はペン120、及びディスプレイ130から構成されている。尚、本実施形態の表示装置は、マウス110又はペン120のうち少なくともいずれか一方を含んでいればよい。
【0030】
処理装置100は、マウス110又はペン120からの入力信号を処理し、この入力信号に応じて、ディスプレイ130上の表示を制御するための装置である。処理装置100は、典型的には、CPU、記憶装置(メモリ)、ディスク装置、入出力インターフェイスなどを備えたコンピュータ等の装置により構成することができる。
【0031】
処理装置100は、その内部において、マウス・ペン操作検出部101、表示データ管理部102、表示領域管理部104、及び拡大・縮小処理部105を含んでいる。尚、図1では、該処理装置100の内部構成を略的な機能ブロック図として示してあり、実際にはこれらの機能ブロックは、処理装置100において実装されるソフトウェアにより処理装置100内のCPUやメモリ等を利用して実現されるものである。
【0032】
処理装置100において、マウス・ペン操作検出部101は、マウス110又はペン120からの入力信号を検出し受信する。ここで、マウス・ペン操作検出部101が検出するマウス110又はペン120の操作には、(1)マウス110のボタンを短い時間押す(クリックする)操作又はペン120をタブレットに短い時間押し当てる操作(以下、「マウス・ペンクリック」と表記する)、(2)マウス110のボタンを一定時間以上押し続ける操作又はペン120をタブレットに一定時間以上押し当て続ける操作(以下、「マウス・ペンダウン」と表記する)、(3)押していたマウス110のボタンを離す操作又はペン120をタブレットから離す操作(以下、「マウス・ペンアップ」と表記する)、(4)マウス110のボタンを押したまま移動させる操作又はペン120をタブレットに押し当てたまま移動させる操作(以下、「マウス・ペンドラッグ」と表記する)が含まれるものとする。
【0033】
また、本発明の他の実施形態において、マウス・ペン以外のポインティングデバイスを用いる場合においても、上記に準じた操作を想定するものとする。例えば、トラックパッドを用いる場合には、指等がパッドに短時間触れることが上記マウス・ペンクリックに相当し、指等がパッドに一定時間以上触れることが上記マウス・ペンダウンに相当し、パッドに触れた指等がパッドから離れることが上記マウス・ペンアップに相当し、指等がパッドに触れた状態で指等を移動させることが上記マウス・ペンドラッグに相当する。
【0034】
表示データ管理部102は、ディスプレイ130上に表示して編集作業を行う表示データ103を記憶し管理する。表示領域管理部104は、ディスプレイ130上に表示データについて、表示倍率、カーソルの座標、選択範囲などを管理する。拡大・縮小処理部105は、表示データ管理部102に記憶されている表示データ103に基づいて、ディスプレイ130上に表示する表示データを生成する。
【0035】
ディスプレイ130は、処理装置100から受信する信号に応じて所定の画面を表示する。図1では、処理装置100とディスプレイ130とを別個に示しているが、ディスプレイ130を処理装置100に含めた一体型の表示装置とすることも、もちろん可能である。
尚、図1に示す各入出力装置及び処理装置の基本的な構成は、従来のものと同様である。
【0036】
次に、上記のように構成された本実施形態の表示装置の作動について説明する。尚、マウス110又はペン120のうちいずれを用いても本実施形態の表示装置により得られる効果は実質的に同じであるため、以下の説明においては、マウス110又はペン120を「マウス・ペン」と略記する。
【0037】
図2は、本実施形態の表示装置において、マウス・ペンを用いてディスプレイ130上に表示される表示データを操作するときの動作を示すフロー図である。図2a〜図2dにおいて、2重線で示している操作はマウス・ペンの動作であり、その他は全て処理装置100の動作である。
【0038】
図2aにおいて、まず、ユーザが表示データをディスプレイ130上に表示させて編集作業を行うよう操作すると、処理装置100は、表示データ管理部102により所定の表示データをディスプレイ130上に表示する(ステップS201)。このとき、処理装置100は、表示データ全体を表示するものとする。また、表示データが複数のページを含んでいる場合には、最初のページが全体表示される。以下、複数のページを含む表示データについては、ページごとに表示及び編集を行うものとする。
【0039】
図3は、上記において表示データが表示される画面の例、及び実サイズの表示データを示す図である。
図3において、表示画面の寸法は、横X0、縦Y0であるとする。また、表示データの実寸法は、横X1、縦Y1であるとする。ここで、表示画面及び表示データの寸法を表すのには、ピクセル、ドット等の単位を用いることができる。
【0040】
図3に示す例では、表示データの実寸法X1×Y1は、表示画面の寸法X0×Y0に収まりきらないため、表示画面上では、表示データを実寸法の50%に縮小することにより、表示データの全体を表示している。処理装置100は、表示領域管理部104によりこの縮小率(あるいは拡大率)の計算を行い、拡大・縮小処理部105により所定の表示倍率の表示データを生成してディスプレイ130に表示させる。上記縮小率の計算は、表示データの実寸法X1×Y1と表示画面の寸法X0×Y0とから算出することができる。尚、表示データの実寸法X1×Y1が、表示画面の寸法X0×Y0よりも小さい場合には、上記同様にして、表示データを拡大して全体表示するようにしてもよい。
【0041】
処理装置100は、図3に示すように表示データ全体を表示すると、表示領域管理部104において、実際の表示データにおける中心点P0の座標(x00,y00)、実寸法及び表示倍率(拡大・縮小率)を記憶する。これらの情報は、表示領域管理部104の表示領域管理テーブルにより記憶され管理される。
【0042】
尚、本明細書中、表示画面上の表示データ及び実際の表示データにおける位置を、x−y座標を用いて表しているが、この座標軸の原点は表示データの左上にあるものとし、距離を表すのにはピクセル、ドット等の単位を用いるものとする。
【0043】
図4は、表示領域管理部104の表示領域管理テーブルの構成例を概略的に示す図である。上記ステップS201の段階では、図3の表示画面に全体表示した表示データについて、実際の表示データにおける中心点P0の座標(x00,y00)と、実寸法X1×Y1と、表示倍率50%とがレコード401として記憶されていることになる。
【0044】
ところで、ユーザは編集作業を行うために、図3に示すように全体表示されている表示データを拡大・縮小することがある。本実施形態の表示装置では、マウス・ペンを操作して表示画面上の表示データを拡大・縮小することができるようになっている。以下にそのときの動作をステップS201に続けて説明する。
【0045】
図2aにおいて、ユーザがマウス・ペンクリックを行うと、処理装置100は、これをマウス・ペン操作検出部101において検出する(ステップS202)。続いて、処理装置100は、マウス・ペン操作検出部101に入力された信号に基づいて、表示画面上においてマウス・ペンクリックが行われた位置の座標(すなわち、マウス・ペンにより選択された位置の座標)を検出する(ステップS203)。ここでは、図3に示すように、表示画面上の座標(x01,y01)で示す位置においてマウス・ペンクリックが行われたものとする。
【0046】
処理装置100は、さらに、ステップS203において検出した選択座標に基づいて、マウス・ペンクリック位置が表示画面上の表示データ内であるかどうかを判断する(ステップS204)。
【0047】
ステップS204において、マウス・ペンクリック位置が表示データ外である場合には、単に、マウス・ペンによりその位置が選択されたものとして、通常のマウス・ペンクリック処理を行った後(ステップS205)、再びユーザの操作を待ち受ける状態となる。
【0048】
ステップS204において、マウス・ペンクリック位置が表示データ内である場合には、その位置を中心とした一定の領域が選択されたものとして、以降のステップにおいてその選択領域を表示画面に表示する動作を行う。
【0049】
図5は、上記に従って選択領域を表示画面に表示するときの表示画面と、実寸法の表示データとを関連付けて示す図である。図5において、上記の表示画面上でのマウス・ペンクリック位置の座標(x01,y01)は、実寸法の表示データ上では座標P1(x11,y11)となる。また、上記マウス・ペンクリック動作により、実寸法の表示データ上において座標P1(x11,y11)を中心としたX2×Y2の領域が選択されたものとする。この選択領域が表示画面により表示されることになる。
【0050】
まず、処理装置100は、表示データ上での選択座標P1(x11,y11)を表示領域管理部104の表示領域管理テーブルに記憶する(ステップS206)。このとき、表示画面上には表示データの選択領域が200%に拡大されて表示されるものとし、図4に示すように、表示領域管理テーブルのレコード402には、上記選択領域について、実際の表示データ上での選択座標P1(x11,y11)及び実寸法X2×Y2と、表示倍率200%とが記憶される。
【0051】
尚、上記において、表示データ上で選択座標P1を中心とした選択領域とする範囲(X2×Y2)は、任意に設定しておくことができる。あるいは、ユーザがアプリケーションソフトにより上記範囲を任意に変更することができるようにしてもよい。この場合には、上記範囲が変更されるのに応じて、図4に示す表示領域管理テーブルの各レコードに記憶されている上記範囲の実寸法も更新されるものとする。
【0052】
また、上記表示倍率は、選択領域の実寸法X2×Y2と表示画面の寸法X0×Y0とから算出することができる。本実施形態では、例として、拡大率が200%となっている(すなわち、X0×Y0とX2×Y2との比がほぼ2:1である)が、この表示倍率は任意に変更することが可能である。
【0053】
続いて、処理装置100は、表示データ管理部102に含まれている表示データの選択領域について、拡大・縮小処理部105により上記表示倍率200%に拡大した表示データを作成し(ステップS207)、これを表示画面に表示させる(ステップS208)。
【0054】
以上で、マウス・ペンクリック動作による選択領域表示動作は完了するので、処理装置100は、再び、マウス・ペンによるユーザの操作を待ち受ける状態となる。
【0055】
今、図5に示す状態においてに、ユーザが現在表示画面に表示されている選択領域の範囲外の表示データを表示したいとする。このとき、表示データ上のユーザが表示したい位置又は領域を選択するために、再度、表示データ全体を表示画面に表示させる必要がある。本実施形態では、この動作をマウス・ペンダウンにより行うことができる。
【0056】
図2bにおいて、ユーザがマウス・ペンダウンを行うと、処理装置100は、まず、マウス・ペン操作検出部101によりマウス・ペンクリックが行われたことを検出する(ステップS209)。
【0057】
上記したように、マウス・ペンダウンとは、一定時間以上マウスを押し続ける、あるいはペンをタブレットに押し当て続ける操作であるから、処理装置100は、マウス・ペン操作検出部101によりマウス・ペンクリックが開始してからマウス・ペンアップするまでの経過時間を計測し、マウス・ペンダウンが一定時間継続したかどうかを判断する(ステップS210)。
【0058】
マウス・ペンダウンが一定時間継続しなかったときは、マウス・ペンクリックが行われたものと判断し、通常のマウス・ペンクリック処理、すなわち、クリックされた位置にカーソルを移動する等の動作を行った後(ステップS211)、再びユーザの操作を待ち受ける状態となる。
【0059】
ステップS210において、マウス・ペンダウンが一定時間継続した場合には、以下のようにして、表示データ全体を表示画面に表示させる動作を行う。
【0060】
処理装置100は、まず、現在表示画面に表示データ全体が表示されているかどうかを確認する(ステップS212)。ここで、図5に示すように、表示データ全体ではなく、一部の選択領域のみが表示画面に表示されているときには、拡大・縮小処理部105により表示データ全体を所定の表示倍率にした後(ステップS213)、これを表示画面に表示する(ステップS214)。本実施形態では、上記ステップS201同様に、表示データを50%に縮小することにより表示データ全体を表示画面に表示することになる。
【0061】
続いて、処理装置100は、図5においてそれまでに選択領域として表示していた領域を、全体表示した表示データ上に選択領域枠として表示する(ステップS215)。図6は、このときの表示画面の例を示す図である。選択領域枠を表示するためには、表示領域管理部104の表示領域管理テーブルを参照し、レコード402において記憶してある選択領域の選択座標P1(x11,y11)及び実寸法X2×Y2等のデータに基づいて、表示データ上での選択領域枠の表示位置及び寸法を算出する。
【0062】
これにより、ユーザは、表示画面に全体表示された表示データ上で、それまでに拡大表示していた選択領域の位置を把握するとともに、表示データ全体を見ながら次に表示したいと位置又は領域を特定することが可能となる。尚、それまでに表示画面において選択領域を拡大表示していなかった場合には、マウス・ペンダウン操作を行っても選択領域枠は表示されない。
【0063】
次に、ユーザがマウス・ペンドラッグ操作を行って選択領域を所望の位置に移動させる動作について説明するが、表示データ全体を表示している図6の表示画面上において、上記マウス・ペンダウン位置が表示データ上であるかどうかによって動作が異なるため、以下、それぞれの場合に分けて説明する。
【0064】
まず、上記マウス・ペンダウン位置が表示データ上である場合について説明する。
このとき、図7に示す表示画面において、表示データ上のマウス・ペンダウン位置の座標は(x12,y12)である。この状態から、ユーザがマウス・ペンを所望の位置までドラッグして選択領域枠を移動させる動作について、以下に説明する。
【0065】
図2cにおいて、ユーザがマウス・ペンダウンしたままの状態でマウス・ペンをマウス・ペン位置(x13,y13)に移動させると、処理装置100は、マウス・ペン操作検出部101によりこれをマウス・ペンドラッグとして検出する(ステップS216)。
【0066】
ただし、ユーザがマウス・ペンを動かしていないつもりであっても、実際には僅かに移動している場合が考えられるので、ここでは、マウス・ペンが一定距離以上(例えば、数ドット以上)移動した場合にのみ、マウス・ペンドラッグとして検出するようマウス・ペン操作検出部101において設定しておくものとする。
【0067】
処理装置100は、マウス・ペンドラッグを検出すると、マウス・ペン位置が表示データ上にあるかどうかを判断する(ステップS217)。ここでは、図8に示すように、マウス・ペン位置(x13,y13)が表示データ上にあると判断することになる。
【0068】
続いて、処理装置100は、図8に示すように、選択領域枠の中心がマウス・ペン位置(x13,y13)と重なるようにして選択領域枠を表示する(ステップS218)。このとき、表示画面上に選択領域枠が表示されていなかった合でも、上記マウス・ペン位置を中心とした位置に選択領域枠を表示するものとする。
【0069】
その後、マウス・ペンダウン状態であるかどうかを判断し(ステップS219)、マウス・ペンダウンの状態であれば、再びマウス・ペンドラッグ操作を待ち受ける状態となる。
【0070】
ユーザは、マウス・ペンダウンの状態を保っている限り自由にマウス・ペンドラッグ操作を行うことができるが、このとき、選択領域枠もマウス・ペン位置の移動に追従して移動することになる。これにより、ユーザは、図9に示すように、全体表示された表示データ上において、選択領域枠を次の選択領域として表示したい位置付近であるマウス・ペン位置(x14,y14)まで移動させることができる。
【0071】
ユーザがマウス・ペンダウン状態を解除したのを検出すると(ステップS219)、マウス・ペンドラッグ操作を完了すると同時に、処理装置100は、マウス・ペンアップ操作が行われたものとして検出するとともに、図10に示すように、この時点でのマウス・ペン位置(x15,y15)がマウス・ペンアップ位置となる。
【0072】
一方、上記マウス・ペンダウン位置が表示データ外である場合について説明する。
このとき、図12に示す表示画面において、表示データ外にあるマウス・ペンダウン位置の座標は(x16,y16)である。この状態から、ユーザがマウス・ペンを所望の位置までドラッグして選択領域枠を移動させる動作について、以下に説明する。
【0073】
図2cにおいて、ユーザがマウス・ペンダウンしたままの状態でマウス・ペンを移動させると、処理装置100は、マウス・ペン操作検出部101によりこれをマウス・ペンドラッグとして検出する(ステップS216)。ただし、上記同様、マウス・ペンの一定距離に満たない僅かな移動は、マウス・ペンドラッグとしては検出しないものとする。
【0074】
処理装置100は、マウス・ペンドラッグを検出すると、マウス・ペン位置が表示データ上にあるかどうかを判断する(ステップS217)。今、マウス・ペン位置が図11に示すマウス・ペンダウン位置(x16,y16)付近にあるとすると、表示データ上にないと判断することになる。処理装置100は、ステップS219に進み、マウス・ペンダウン操作が継続していると判断した場合には、再びマウス・ペンドラッグ操作を待ち受ける状態となる。
【0075】
このように、マウス・ペン位置が表示データ上にないときには、マウス・ペンドラッグ操作を行っても、選択領域枠をこれに追従して移動させないようになっている。マウス・ペン位置が表示データ上にない状態で選択領域枠をマウス・ペン位置に追従して移動させてしまうと、ユーザがどの領域を選択領域として拡大・縮小表示していたかを把握することが困難になってしまうためである。
【0076】
引き続きユーザがマウス・ペンドラッグ操作を行い、図12に示すように、マウス・ペン位置が表示データ上の座標(x17,y17)に到達すると、処理装置100は、ステップS217においてマウス・ペン位置が表示データ上あることを検出し、選択領域枠の中心がマウス・ペン位置(x17,y17)と重なるようにして選択領域枠を表示する(ステップS218)。また、このとき、表示画面上に選択領域枠が表示されていなかった合でも、最初にマウス・ペン位置が表示データ上に到達したときに、そのマウス・ペン位置を中心とした位置に選択領域枠を表示するものとする。
【0077】
その後は、上記同様、ステップS219においてマウス・ペンダウン状態であると判断する限りは、マウス・ペンドラッグ操作に応じて、選択領域枠をマウス・ペン位置に追従して移動させる。ユーザは、図13に示すように、全体表示された表示データ上において、選択領域枠を次の選択領域として表示したい位置付近であるマウス・ペン位置(x18,y18)まで移動させることができる。
【0078】
ステップS219において、ユーザがマウス・ペンダウン状態を解除したのを検出すると、マウス・ペンドラッグ操作は完了し、処理装置100は、マウス・ペンアップ操作が行われたことを検出する。このとき、図14に示すように、この時点でのマウス・ペン位置(x19,y19)がマウス・ペンアップ位置となる。
【0079】
次に、図2dを参照しながら、マウス・ペンアップ操作後の処理について説明する。
処理装置100は、マウス・ペン操作検出部101によりマウス・ペンアップ操作を検出すると、マウス・ペンアップ位置の座標を取得し、当該マウス・ペンアップ位置が表示データ上にあるかどうかを判断する(ステップS220)。ここで、図10に示すように、マウス・ペンアップ位置(x15,y15)が表示データ上にある場合を考える。尚、図14に示すマウス・ペンアップ位置(x19,y19)についても同様である。
【0080】
処理装置100は、ユーザが表示データ上のマウス・ペンアップ位置(x15,y15)を、拡大表示する領域として選択したものとして、その選択座標P2(x15,y15)を表示領域管理部104の表示領域管理テーブルにレコード403として記憶する(ステップS221)。また、選択座標P2を中心点として画定される選択領域の寸法は、現在X2×Y2と設定されているので、これも合わせてレコード403に記憶しておく。
【0081】
続いて、処理装置100は、上記選択領域を表示画面に表示するために、表示倍率を計算する。表示倍率は、選択領域の実寸法X2×Y2と表示画面の寸法X0×Y0とから算出される。ここでは、上記したレコード402の例と同様、200%となるので、これを表示領域管理部104の表示領域管理テーブルにレコード403として記憶する。
【0082】
処理装置100は、表示領域管理部104の表示領域管理テーブルに基づいて、表示データ管理部102に含まれている表示データの当該選択領域について、拡大・縮小処理部105により上記表示倍率200%に拡大した表示データを作成し(ステップS223)、これを表示画面に表示させる(ステップS224)。
【0083】
図15は、上記に従って選択領域を表示画面に表示するときの表示画面と、実寸法の表示データとを関連付けて示す図である。
【0084】
一方、ステップS220において、マウス・ペンアップ位置が表示データ上にないと判断した場合、処理装置100は、ユーザが選択領域移動の操作を取り消したものと判断し、直前に表示していた選択領域の選択座標等の情報を表示領域管理部104の表示領域管理テーブルのレコード402から読み出し(ステップS222)、所定の表示倍率の表示データを再度作成して(ステップS223)、直前の選択領域を表示画面に表示する(ステップS224)。これにより、表示画面及び選択領域に関しては、図5に示す状態に戻ったことになる。
【0085】
以上で選択領域の表示の移動を行う一連の操作が完了したので、ユーザは新たな選択領域を拡大表示した表示画面上で編集作業を続行することができる。また、処理装置100は、図2bにおけるマウス・ペンダウンを待ち受ける状態となっており、ユーザはさらに選択領域の表示を移動させることができる。
【0086】
以上説明した本実施形態の表示装置によれば、選択領域を拡大表示している表示画面において、ユーザは、マウス・ペンクリック、マウス・ペンダウン、マウス・ペンアップ及びマウス・ペンドラッグの操作を組み合わせることにより、複数の表示画面を切り替えたり、アプリケーションソフトで煩雑な操作を行ったりすることを必要とせず、選択領域を他の部分に移動して編集作業を続行することが可能となる。
【0087】
以上、実施の形態を例示して、本発明の表示方法及び表示装置を詳細に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、各装置の構成、プログラム設計、表示態様、操作方法に関して様々な変更・改良を加えることができる。
【0088】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の表示方法によれば、ある選択領域を拡大表示している画面から他の領域の画面に編集位置を移すとともに、当該領域を拡大表示したい場合において、ユーザは、簡易なマウス・ペン操作により、画面表示の切り換え及び新たな領域の選択を行い、当該領域を拡大表示させることにより、効率よく編集作業を続行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の一実施形態について、その構成を概略的に示す図である。
【図2a】図1に示す本発明の表示装置において、マウス・ペンを用いてディスプレイ上に表示される表示データを操作するときの動作を示すフロー図である。
【図2b】図1に示す本発明の表示装置において、マウス・ペンを用いてディスプレイ上に表示される表示データを操作するときの動作を示すフロー図である。
【図2c】図1に示す本発明の表示装置において、マウス・ペンを用いてディスプレイ上に表示される表示データを操作するときの動作を示すフロー図である。
【図2d】図1に示す本発明の表示装置において、マウス・ペンを用いてディスプレイ上に表示される表示データを操作するときの動作を示すフロー図である。
【図3】図1に示す本発明の表示装置において、ディスプレイ上に表示データ全体を表示した画面の例、及び実サイズの表示データを示す図である。
【図4】図1に示す本発明の表示装置の表示領域管理部に含まれる表示領域管理テーブルの構成例を概略的に示す図である。
【図5】表示データのうちマウス・ペンクリックによる選択領域を示す表示画面と、実寸法の表示データとを関連付けて示す図である。
【図6】マウス・ペンダウンにより、表示データ全体を表示画面に表示させる動作を行ったときの表示画面の例を示す図である。
【図7】図6の画面を表示したときにマウス・ペンダウン位置が表示データ上にある場合の表示画面の例を示す図である。
【図8】図7の画面において、マウス・ペンドラッグ操作を行ったときの表示画面の例を示す図である。
【図9】図8の画面において、さらにマウス・ペンドラッグ操作を行ったときの表示画面の例を示す図である。
【図10】図9の画面において、マウス・ペンドラッグ操作を終了し、マウス・ペンアップ操作を行ったときの表示画面の例を示す図である。
【図11】図6の画面を表示したときにマウス・ペンダウン位置が表示データ上にない場合の表示画面の例を示す図である。
【図12】図11の画面において、マウス・ペンドラッグ操作を行い、マウス・ペン位置を表示データ上に移動させたときの表示画面の例を示す図である。
【図13】図12の画面において、さらにマウス・ペンドラッグ操作を行い、表示データ上でマウス・ペン位置を移動させたときの表示画面の例を示す図である。
【図14】図13の画面において、マウス・ペンドラッグ操作を終了し、マウス・ペンアップ操作を行ったときの表示画面の例を示す図である。
【図15】マウス・ペンドラッグ操作により新たに選択した領域を示す表示画面と、実寸法の表示データとを関連付けて示す図である。
【符号の説明】
100 処理装置
101 マウス・ペン操作検出部
102 表示データ管理部
103 表示データ
104 表示領域管理部
105 拡大・縮小処理部
110 マウス
120 ペン
130 ディスプレイ
401,402,403 表示領域管理テーブルのレコード
Claims (13)
- ポインティングデバイスにより表示画面上の位置を選択する操作、該位置の選択を一定時間以上継続する操作、該位置の選択を解除する操作、及び該位置の選択をしたまま位置を移動させる操作のそれぞれに対して、表示画面の表示倍率の変更、編集位置の選択、及び編集位置の移動の動作うちいずれかを関連付けて行う表示方法。
- 前記表示画面上の位置を選択する操作は、編集位置の選択に関連付けられており、
前記位置の選択を一定時間以上継続する操作は及び前記位置の選択を解除する操作は、表示画面の表示倍率の変更に関連付けられており、
前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作は、編集位置の移動に関連付けられていることを特徴とする請求項1に記載の表示方法。 - 前記位置の選択を一定時間以上継続する操作を行っている間は縮小表示を行い、前記位置の選択を解除する操作を行うと拡大表示を行うことを特徴とする請求項2に記載の表示方法。
- 前記縮小表示は、表示データの全体を表示画面に表示して行うことを特徴とする請求項3に記載の表示方法。
- ポインティングデバイスにより表示画面上の位置を一定時間以上継続して選択する操作に応じて、表示を縮小するステップと、
前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作に応じて、編集位置を移動するステップと、
前記位置の選択を解除する操作に応じて、表示を拡大するステップと、を含む表示方法。 - 前記ポインティングデバイスはマウスであって、
前記表示画面上の位置を選択する操作は前記位置においてマウス・クリックを行う操作であり、
前記位置の選択を一定時間以上継続する操作は、前記位置においてマウス・クリックを一定時間以上継続する操作であり、
前記位置の選択を解除する操作は、前記位置においてマウス・クリックを解除する操作であり、
前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作は、マウス・クリックをしたまま位置を移動させる操作であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の表示方法。 - 前記ポインティングデバイスはペンタブレットであって、
前記表示画面上の位置を選択する操作は前記位置においてペン・タッチを行う操作であり、
前記位置の選択を一定時間以上継続する操作は、前記位置においてペン・タッチを一定時間以上継続する操作であり、
前記位置の選択を解除する操作は、前記位置においてペン・タッチを解除する操作であり、
前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作は、ペン・タッチをしたまま位置を移動させる操作であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の表示方法。 - 前記ポインティングデバイスはタッチパッドであって、
前記表示画面上の位置を選択する操作は前記位置においてパッドのタッチを行う操作であり、
前記位置の選択を一定時間以上継続する操作は、前記位置においてパッドのタッチを一定時間以上継続する操作であり、
前記位置の選択を解除する操作は、前記位置においてパッドのタッチを解除する操作であり、
前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作は、パッドをタッチしたまま位置を移動させる操作であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の表示方法。 - ポインティングデバイスからの操作を検出する操作検出部と、表示データを記憶する表示データ管理部と、表示画面の表示方法を管理する表示領域管理部と、表示データの表示倍率を変更する表示倍率変更処理部と、表示画面を表示するディスプレイとから構成された表示装置であって、
前記表示領域管理部は、前記ポインティングデバイスにより表示画面上の位置を選択する操作、該位置の選択を一定時間以上継続する操作、該位置の選択を解除する操作、及び該位置の選択をしたまま位置を移動させる操作のそれぞれに対して、表示画面の表示倍率の変更、編集位置の選択、及び編集位置の移動の動作うちいずれかを関連付けて行うことを特徴とする表示装置。 - 前記表示領域管理部は、
前記表示画面上の位置を一定時間以上継続して選択する操作に応じて、表示を縮小し、
前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作に応じて、編集位置を移動し、
前記位置の選択を解除する操作に応じて、表示を拡大することを特徴とする請求項9に記載の表示装置。 - 前記ポインティングデバイスはマウスであって、
前記表示画面上の位置を選択する操作は前記位置においてマウス・クリックを行う操作であり、
前記位置の選択を一定時間以上継続する操作は、前記位置においてマウス・クリックを一定時間以上継続する操作であり、
前記位置の選択を解除する操作は、前記位置においてマウス・クリックを解除する操作であり、
前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作は、マウス・クリックをしたまま位置を移動させる操作であることを特徴とする請求項9又は10のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記ポインティングデバイスはペンタブレットであって、前記表示画面上の位置を選択する操作は前記位置においてペン・タッチを行う操作であり、
前記位置の選択を一定時間以上継続する操作は、前記位置においてペン・タッチを一定時間以上継続する操作であり、
前記位置の選択を解除する操作は、前記位置においてペン・タッチを解除する操作であり、
前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作は、ペン・タッチをしたまま位置を移動させる操作であることを特徴とする請求項9又は10のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記ポインティングデバイスはタッチパッドであって、
前記表示画面上の位置を選択する操作は前記位置においてパッドのタッチを行う操作であり、
前記位置の選択を一定時間以上継続する操作は、前記位置においてパッドのタッチを一定時間以上継続する操作であり、
前記位置の選択を解除する操作は、前記位置においてパッドのタッチを解除する操作であり、
前記位置の選択をしたまま位置を移動させる操作は、パッドをタッチしたまま位置を移動させる操作であることを特徴とする請求項9又は10のいずれか1項に記載の表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003037194A JP2004246718A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 表示方法及び表示装置 |
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JP2003037194A JP2004246718A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 表示方法及び表示装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009187057A (ja) * | 2008-02-01 | 2009-08-20 | Sharp Corp | 表示装置及びコンピュータプログラム |
JP2014059634A (ja) * | 2012-09-14 | 2014-04-03 | Canon Inc | 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム |
-
2003
- 2003-02-14 JP JP2003037194A patent/JP2004246718A/ja active Pending
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JP2009187057A (ja) * | 2008-02-01 | 2009-08-20 | Sharp Corp | 表示装置及びコンピュータプログラム |
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