JP2004245974A - 音響改善器具および音響機器並びに音響改善ケーブル - Google Patents

音響改善器具および音響機器並びに音響改善ケーブル Download PDF

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Abstract

【課題】楽器や音声記録媒体等についての音響効果を改善する。
【解決手段】楽器や音声記録媒体等に対して自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維等を接触させて、楽器や音声記録媒体等の音響効果を改善する。例えば、楽器収納容器1外郭の内張り材料の少なくとも一部に用いたり、楽器収納容器1内に配設する楽器保護具としての楽器固定材4、緩衝材5、包装材の少なくとも一部に用いたりすることにより、楽器や音声記録媒体等についての音響効果を改善する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、楽器、電気音響機器、音声映像記録媒体等の音響効果を改善する音響改善器具および音響機器並びに音響改善ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、楽器の収納用ケースやカバーは、楽器の保護を目的としており、楽器の音質改善効果をもたらすものは存在しなかった。
【0003】
また、CD等の音声記録媒体の音質改善をうたった装置として、消磁器、帯磁器、静電気除去装置、紫外線照射器、直流高電圧放射器等が存在するが、それらは記録されている音源マスターの音質に近づけるという本来の音質改善ではなく、ある特有の変質した音色変化をもたらすものであったり、本来の音質改善であっても、その効果の持続性や程度が少ないものであった。
【0004】
それに加えて、CD等の盤面を保護するシートや保存ケース等については、音響改善を目的としたものは存在しなかった。そして、CD盤自体に着色剤を塗布したり、シール状の膜を貼付するという方法も考案されているが、これらの音響改善効果は微小であり、外観を変化させてしまうものであることから、一般には好ましい方法ではない。
【0005】
さらに、音響機器接続用ケーブルについては、ケーブル内外からのノイズ対策や電磁波対策を目的としたものは存在するが、単純な構造と安価な方法で電気信号自体に積極的な音響改善を図ったものはなかった。また、ケーブルの制振材についても、ケーブル内外からの振動を吸収、緩和するものであり、綿、絹、麻等の繊維や合成樹脂、油脂類が使われているが、電気信号の積極的改善を図るものではなかった。
【0006】
一方、トルマリン等の自発分極を有する物質が発生するマイナスイオンを利用して水質浄化を行う装置や空気環境を改善して健康増進を図る装置、さらに、美容効果を得る装置などについては、従来から種々の提案がなされている。
【0007】
そして、トルマリン等の自発分極を有する物質であっても、常温静置状態におけるマイナスイオン発生量は決して多くないことから、常温においてもマイナスイオン発生量が多くなるようトルマリンに極微量の放射線を放出して励起する励起剤を加えた粉体が提案されている。もっとも、放射線を放出する励起剤といっても、これらの励起剤はデービド鉱、ブランネル石等の天然鉱石であり、量的観点から人体に害を及ぼすほどのものではない。
【0008】
また、放射線の放射線量をより抑えた励起剤として、ジルコニウム化合物の粉体をトルマリン粉体と混合して用いる方法が提案されている。しかし、これらの混合物を用いた粉体、繊維、布状物等の用途は、健康増進や生活環境の快適化を目的としたものであり、音響改善を図ることを目的とした応用はなかった。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−19420号公報
【特許文献2】
特開2001−20151号公報
【特許文献3】
特開2002−285478号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来からバイオリンやトランペット等の楽器を収納して運搬するための楽器収納容器には種々のものがある。また、これらの楽器収納容器は、バイオリンやトランペットを収納するための専用容器として製作されていることから、収納容器の内部には楽器の形状に対応した形状を有する移動制限材や緩衝材を具備している。しかし、従来の楽器収納容器の移動制限材や緩衝材は、あくまでも楽器本体の保護や汚れ防止を図ることを目的としており、音響効果の改善はまったく期待できない。
【0011】
また、静電気の帯電防止や汚れ防止を目的としたクロス等は存在するが、これらについても音響効果の改善を図ることは意図されていなかった。さらに、防湿や除湿を目的とした添付用品カバー等も市販されているが、これらも音響改善を企図したものではなかった。
【0012】
さらに、CD等の音声記録媒体やビデオテープ等の映像記録媒体自体の音質や画質を改善したいという要請はあったが、この要請に満足に応えることができる器具はなかった。
【0013】
また、音響品質を確保するうえで重要な機器であるスピーカについては、高忠実再生を実現するべく高価なスピーカは存在するが、安価で高忠実再生を実現するスピーカは存在しなかった。また、スピーカと同様に音響品質を確保するうえで重要な機器であるアンプ等の音響機器についても、高忠実再生を実現するべく高価な機器は存在するが、安価で高忠実再生を実現する機器は存在しなかった。
【0014】
さらに、音響機器相互間または音響機器と電源を接続するケーブルについても、耐ノイズ特性を向上させたシールドケーブルや周波数特性を向上させた高価なケーブルは各種のものが存在するが、安価で高忠実再生を実現するケーブルは存在しなかった。
【0015】
また、従来から劇場やコンサートホールの建設に際しては、音の反響等を考慮した設計がなされており、座席配置や座席の形状についてもある程度は音響効果を配慮した設計がなされていた。しかし、観客用椅子にしても演奏者用椅子にしても椅子は「座り心地」の良さを追求したものがほとんどであった。また、音響特性を考慮したものはあっても、それは吸音や反射等の特性から設計、選択されたものに過ぎなかった。また、音響空間の環境改善を目的とした場合、ある程度の空調設備を作動させなければならず、それらの運転音は、たとえ微弱なものであっても、本来完全な静音を求められるはずの場所にあっては、その妨げとなっていた。
【0016】
本発明は上記した諸事情を考慮してなされたものであり、比較的簡単な部材や器具を用いて楽器、音声映像記録媒体、音響機器、ケーブル等の音響効果の改善を図ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の音響改善器具は、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を楽器収納容器外郭の内張り材料の少なくとも一部に用いたので、楽器収納容器に楽器を保管している間にマイナスイオンが楽器に作用して、楽器の音響効果を改善することができる。
【0018】
本発明の請求項2の音響改善器具は、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を、楽器収納容器内に配設する楽器保護具としての楽器固定材、緩衝材、包装材等の少なくとも一部に用いたことから、楽器収納容器に楽器を保管している間にマイナスイオンが楽器に作用して、楽器の音量が増大し、音質の雑味感も減少する。
【0019】
本発明の請求項3の音響改善器具は、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を、楽器カバーの布地の少なくとも一部に用いたことから、楽器を楽器カバーで覆っている間にマイナスイオンが楽器に作用して、楽器の音響効果を改善することができる。
【0020】
本発明の請求項4の音響改善器具は、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を、少なくとも一部に使用した布地を、密閉空間内において加熱して音声映像記録媒体の音響画質改善を図ることとしたので、短時間に音声映像記録媒体等の音響画質改善を図ることができる。
【0021】
本発明の請求項5の音響機器は、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合してなる自発分極混合粉体を、箱体内に配設した音響機器であるので、音響機器のS/N比が向上し、且つダイナミックレンジの拡大および周波数レンジの拡大が図られる。したがって、聴感上の改善が図られる。
【0022】
本発明の請求項6の音響機器は、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合してなる自発分極混合粉体を、箱体の内面に配設したスピーカーボックスであるので、音声再生時のS/N比が向上し、且つダイナミックレンジの拡大および周波数レンジの拡大が図られる。したがって、聴感上の改善が図られる。
【0023】
本発明の請求項7の音響機器は、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合してなる自発分極混合粉体、または自発分極を有する粉体と前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を、スピーカーボックスの箱体内部に設置される吸音材に含有させたので、音声再生時のS/N比が向上し、且つダイナミックレンジの拡大および周波数レンジの拡大が図られる。したがって、聴感上の改善が図られる。
【0024】
本発明の請求項8の音響機器は、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維からなる布地を、スピーカーボックスの前面カバーに用いたので、音声再生時のS/N比が向上し、且つダイナミックレンジの拡大および周波数レンジの拡大が図られる。したがって、聴感上の改善が図られる。
【0025】
本発明の請求項9の音響機器は、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維からなる布状物、または自発分極を有する粉体と前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合してなる自発分極混合粉体を、ヘッドフォンのイヤーパッドまたはハウジングの内側に配設したので、ヘッドフォン使用時のS/N比が向上し、且つダイナミックレンジの拡大および周波数レンジの拡大が図られる。したがって、聴感上の改善が図られる。
【0026】
本発明の請求項10の音響改善器具は、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維からなる布地で音声映像記録媒体の載置具を形成して既存の収納容器内に配置し、着脱可能なシートとしたことから、音声映像記録媒体を収納容器内に保管している間にマイナスイオンが音声映像記録媒体に作用して音声映像記録媒体の音響効果を改善するとことができる。
【0027】
本発明の請求項11の音響改善器具は、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合してなる自発分極混合粉体を樹脂に混錬し、音声映像記録媒体の支持具として形成して容器内に配置した音声映像記録媒体収納容器であるので、音声映像記録媒体を収納容器内に保管している間にマイナスイオンが音声映像記録媒体に作用して音声映像記録媒体の音響効果を改善するとことができる。
【0028】
本発明の請求項12の音響改善ケーブルは、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を少なくとも一部に使用した糸状物を、電気導体と外皮との間に配設したので、音声信号等をより忠実に伝送することができる。
【0029】
本発明の請求項13の音響改善ケーブルは、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合してなる自発分極混合粉体を含有させた樹脂を、電気導体と外皮との間に配設したので、音声信号等をより忠実に伝送することができる。
【0030】
本発明の請求項14の音響改善ケーブルは、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合してなる自発分極混合粉体を含有させた樹脂を外部被覆材としたので、音声信号等をより忠実に伝送することができる。
【0031】
本発明の請求項15の音響改善ケーブルは、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を少なくとも一部に使用した糸、または自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合してなる自発分極混合粉体を含有させた樹脂からなるチューブ状織布を外皮としたので、音声信号等をより忠実に伝送することができる。
【0032】
本発明の請求項16の音響改善器具は、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を少なくとも一部に使用した布地で、椅子の座面および背もたれ又は座面若しくは背もたれを覆ったので、椅子の表面から出るマイナスイオンにより音の伝播環境が良好となり、音響空間について聴感上の改善が図られる。
【0033】
本発明の請求項17の音響改善器具は、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合してなる自発分極混合粉体を、椅子の座面および背もたれ又は座面若しくは背もたれのクッションに含有させたので、該クッションから出るマイナスイオンにより音の伝播環境が良好となり、音響空間について聴感上の改善が図られる。
【0034】
本発明の請求項18の音響改善器具は、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を少なくとも一部に使用した布地で、椅子の座面および背もたれ又は座面若しくは背もたれを覆う椅子カバーとしたので、この椅子カバー表面から出るマイナスイオンにより音の伝播環境が良好となり、音響空間について聴感上の改善が図られる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図1〜図24に基づいて説明する。最初に本発明に使用する自発分極を有する材料としてのトルマリンについて簡単に説明する。図24に示すように、鉱物としてのトルマリン101は、先の尖った方がプラス極102、平らな方がマイナス極103に分極している。粒子径が3μm程度になると結晶表面に電気的中和がなければ、プラス極102からマイナス極103に向かって10の4乗V/m〜10の7乗V/mの電界が発生する。通常は、トルマリン101の表面は電気的中和のためにイオンが吸着していると思われるが、トルマリン101の中を励起剤105から放出された放射線104が通過したり、トルマリン107の表面近くを励起剤105から放出された放射線110が通過するとき、放射線104によってトルマリン101結晶内の電界が乱れ、結果としてトルマリン101結晶の表面でイオンを発生したり、励起剤105からの放射線110がイオンを発生しながらトルマリン107の極近くを通過することで、トルマリン107の表面の電気的中和条件が乱れてイオンが発生すると考えられている。本発明に用いる粉体や繊維等は、このような原理に基づいてトルマリンと励起剤の微粉末を混合して含有させ、マイナスイオンを発生させるものである。
【0036】
なお、励起剤のうち放射線を放出する粉体としては、放射線を放出する天然鉱石であるデービド鉱、ブランネル石、センウラン鉱、ニンギョウ石、リンカイウラン石、カルノー石、ツャムン石、メタチャムン石、フランセビル石、トール石、コフィン石、サマルスキー石、トリウム石、トロゴム石、モズナ石等があり、これらの微粉末あるいはこれらを一部含む鉱石の微粉末をシリカなどに混合して焼結後再び微粉末にしたものを放射線を放出する粉体として用いる。また、励起剤には、放射線量をより抑えたものでジルコニウム化合物の粉体を用いることができる。
【0037】
図1は本発明の第1実施例によるバイオリン収納容器1であり、蓋3を開いた状態の外観図を示している。収納容器1は容器本体2と蓋3からなり、容器本体2および蓋3の外郭は木材若しくは金属又はプラスチックで製作され、運搬時においてもバイオリンが容器内において移動しないよう容器本体2の内部には、楽器の形状に則した楽器固定材4、緩衝材5、包装材等が適宜配設される。
【0038】
本実施例の特徴は容器本体2の内面2aや蓋3の内面の布地3a、さらにバイオリンを固定するための楽器固定材4などの表面の布地を、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生するように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維で混紡したことである。
【0039】
この繊維を40%〜60%の割合で綿、絹、ポリエステル、レーヨン、キュプラ、アセテート、ナイロン、アクリル等の繊維と混紡した糸を用いて織布としたものを、各楽器の形状に合せて凹凸に作られた楽器ケース1の内部の内張りとする。ここで用いる織布は、楽器との接触面積が大きいほど効果が高く、そのため「けば」の立った起毛状の布地がよい。もっとも望ましくは、ベルベット(ビロード)であり、毛経、地経、地緯ともに、この混紡糸を使うことが最適であるが、毛経のみにこの混紡糸を使ってもよい。また、トロンボーン、チューバ等の大型金管楽器用には、内張り用織布としてボア等のより毛足の長い布地を使うこともできる。この場合、立てるパイルの糸をこの混紡糸にするとよい。
【0040】
管楽器にあっては、吹奏後に管内部に水分が残りやすく、ケース内部の湿度が常に高くなっており、これに伴う細菌類の繁殖から不衛生な状態に置かれ、異臭を放つ場合もある。その点、この混合粉体からなる繊維は消臭効果をも有しており、その使用のみでも防臭対策となるが、より高い効果を望む場合には布地の地経や地緯の糸に抗菌剤を含有させるか銀糸等を使ってもよい。
【0041】
本実施例によれば、トルマリンと励起剤を含んだ繊維が楽器を収納容器1に保管している期間にも楽器に接触してマイナスイオンを発生することから、楽器を収納容器1から取出して演奏すると楽器の音色が聴感上望ましいものとなる。その他にも下記に述べるような特有の効果を奏する。
【0042】
本実施例による楽器収納容器1に収納した楽器により演奏すると、楽器の音量が増大する一方、音質の雑味感は減少する。また、演奏時において発音時の瞬間の音の立ち上がり速度が速くなる一方、音の余音は長くなる。また、楽器が管楽器である場合、同一演奏者であっても吹奏可能な上限音域が上方に拡がることもある。さらに、管楽器では演奏者による個人差はあるものの、通常であれば最適演奏が可能な状態に至るまで、ある程度の「ウォームアップ」と慣習上呼ばれている「慣らし吹き」が必要であるが、本実施例によれば、このような「慣らし吹き」の時間が著しく短縮される。
【0043】
また、楽器が木材、金属、合成樹脂を主材料としている場合には、以上述べた効果が顕著に現れる。もっとも、音質の良し悪しはあくまでも人間の聴感上の感覚で捉えられるということを前提にしており、ある程度の個人差があることは否定できない。ただし、静電気による帯電が防止され、埃が付着し難くなることや表面の汚れを容易に除去できることは客観的にも確認できるところである。
【0044】
図2は本発明の第2実施例による楽器カバーを示したものであり、グランドピアノ6全体を覆うピアノカバー7である。ピアノカバー7は表布地と裏布地を縫い合わせたものであり、たとえば表布地にはサテンなどの布地が、裏布地には不織布、フェルト、メルトル、ベロア、ベルベットなどの布地が用いられる。本実施例はこのピアノカバー7の裏布地として、又は裏布地と併せて、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を40%程度混合したポリエステルの不織布を用いたものである。
【0045】
本実施例によれば、トルマリンと励起剤を含んだ布地がピアノ6の上面及び側面を覆うことになり、ピアノ6を演奏しない時期においてもマイナスイオンが発生してピアノ6に作用することから、ピアノカバー7を取り外してピアノ6を演奏する段階になると第1実施例と同様の効果を奏し、ピアノ6の音色の雑味感が減り、抜けのよい、より表現力の豊かな音質になり、音量感も増してくる。
【0046】
また、本実施例による楽器カバー7をピアノ6に適用して数日以上の期間が経過すると、鍵盤の機械的応答速度が向上して「連打奏法」等が容易になるなど演奏技術に対する反応が敏感になる。以下に本実施例による楽器カバーをピアノに適用した評価試験結果について説明する。
【0047】
評価試験にはピアノ用のオールカバーの内張りの全面に本発明による布地を施したものを使用した。そしてピアノに装着する前後における同一演奏者の指の動きに対する鍵盤の機械的応答速度の変化を測定した。演奏者であるピアニストは40歳代の日本人女性である。また、評価試験に用いたピアノは国産のフルコンサートグランドピアノである。
【0048】
本評価試験方法では、同一鍵盤上での速い連打において、一音ずつが明瞭に発音されるか否かということでアクション(打弦の機械的機構)の応答性能をある程度知ることができる。ここでは、被験者に1回のテストで図3に示す音符パターンを1セットとし、約10秒間の間隔で10セットの試験を行った。なお、被験者の学習効果を排除すべく、事前に同一ピアノを用いて充分に練習を行わせ、その上で予備テストを8回実施した。その結果、当該被験者の予備テストでの得点誤差は±8点であり、8回の平均得点は61点であった。
【0049】
なお、得点は図4に示す4連打の各音すべてが明瞭に発音された場合を1点、4音のうち1音でも明瞭でない発音があった場合を0点として評価し、1セット10点満点として評価した。そして10セットを連続してテストを行い、100点満点で採点した。
【0050】
また、試験はつぎの各条件下で4回実施した。
第1回 本実施例によるカバー装着前
第2回 本実施例によるカバー装着後1時間経過時
第3回 本実施例によるカバー装着後24時間経過時
第4回 本実施例によるカバー装着後7日経過時
なお、上記4回のテスト時における室温は21〜22℃、湿度は48〜50%であった。その結果、得点は第1回目が62点、第2回目が59点、第3回目が73点、第4回目が97点であった。以上の結果から、第1回目から第3回目にかけての得点変化は誤差の範囲内であるともいえる。そして、カバー装着後24時間程度では効果が薄いことも分かる。しかし、カバー装着後7日間経過した段階では著しい効果があることが分かる。
【0051】
図5は本発明の第3実施例による鍵盤楽器用キーカバー9を示したものである。本実施例によるキーカバー9も自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた布地を用いたものである。この布地は混合粉体を含有するポリエステルの原綿40%〜60%と羊毛とを混紡してなるフェルトがよい。
【0052】
本実施例によれば、トルマリンと励起剤を含んだ布地でできたキーカバー9がピアノ等の鍵盤8を上部から覆うことになり、ピアノ等を演奏しない時期においてもマイナスイオンが発生してピアノ等の鍵盤8に作用することから、鍵盤8が清浄に保たれ、汚れが付着し難く、演奏時の鍵盤8の感触を良好な状態に維持することができる。
【0053】
図6は本発明の第4実施例による音声記録媒体の音響改善器具を示したものである。この音響改善器具11は、音声記録媒体を載置する容器体12と開閉蓋13からなり、容器体12の内部には後述する図7に示すように熱源となる電気ヒータ23が備えられ、音声記録媒体を載置する部分14には、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた布地14が張られている。
【0054】
また、開閉蓋13は容器体12の一辺にヒンジにより開閉自在に取り付けられており、音声記録媒体と接する中央部15には、容器体と同様、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた布地15が張られている。
【0055】
さらに、開閉蓋13にも容器体12と同様にして熱源となる電気ヒータが備えられており、容器体12側の載置面14上にCDを置き、開閉蓋13を閉めるとCDは自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた布地14、15間に挟まれて両面同時に加熱される。
【0056】
なお、図6においては音声映像記録媒体としてのCD、CD−R、CD−RW、CD−ROM、DVD、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等の光学式ディスクの音響改善を図るため、載置部はそれらの形状に合わせて直径12cmの円形としているが、LPレコード等のアナログディスク、レーザーディスク、MD、MO、フロッピー(登録商標)等の磁気ディスク、DAT、カセットテープ、オープンリールのテープ、ビデオテープ等の磁気テープ等の音響改善を図る場合には、それらの形状に合わせて載置部を作ればよい。
【0057】
この実施例においては記録媒体の表面温度を40℃程度で処理するのが効果的である。この程度の温度であれば、電気ヒータの電源を投入して20秒から40秒程度で処理を完了することができる。適正な温度を得るにはタイマーによる時間制御でも可能であるが、容器体12の内部に温度センサを設置して自動的に適正温度を得るようにしてもよい。
【0058】
本実施例によれば、容器体12及び開閉蓋13の内部に収納された電気ヒータ23に通電するとヒータが発熱して、自発分極を有する粉体と励起剤の粉体とを混合して含有させた布地14、15を暖める。一般にトルマリン等、自発分極を有する粉体から発生するマイナスイオンの量は温度が上昇するに従って増加する。したがって、電気ヒータ23の加熱によりマイナスイオンの発生量が増加することから、自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体を混合して含有させた布地14、15の間にCD等の音声記録媒体を挟みこんでおくと、短時間のうちに音響改善効果を得ることが出来る。したがって、この装置により処理した音声記録媒体を用いて音声を再生した場合、聴感上の著しい改善が短期間に図られる。なお、図6中の符号16は電源コードであり、符号17は起動スイッチを、符号18はパイロットランプを夫々示している。
【0059】
図7は図6の中央部の縦断面図である。平板状の断熱材22の上にヒータ23を載置し、このヒータ23の上を銅やアルミニウム等の熱伝導率が良好な素材であって、表面にニッケルや銀等のメッキを施した板材24で覆ったものである。ここで、ヒータに電熱線を用いた場合、この電熱線から発せられる電磁波の影響を、できるだけCD盤面に与えないようにするため、上述した金属素材でシールドを図ることが望ましい。
【0060】
このような構成を有する音響改善器具を用いて処理したCDは、音声再生時の音色が原音の状態に近くなり、ダイナミックレンジ、S/N比、音の分離感が向上し、発音瞬間の音のスピードが速くなる。さらに、周波数レンジも拡大する。
【0061】
また、音声記録媒体の静電気を低減することができるので、音声記録媒体に埃が付着するのを防止することができる。さらに、自発分極を有する粉体には界面活性作用があるため、いったん付着した汚れであっても容易に除去することができる。
【0062】
また、ここで用いる布地と音声記録媒体とは非接触であるよりも、密着している方が効果的であるが、接触することによりディスク盤面にキズがつくことのないような布地を使用する必要がある。そして、使用の頻度に応じて布地の汚れが進行した場合には、接触面の布地を容易に交換できるようにしておくとよい。
【0063】
次に本実施例による発明の効果を具体的に把握すべく、市販されている音楽用CDの同一盤を2枚購入して以下のような評価試験を行った。購入したCDは、▲1▼ピアノ伴奏の声楽独唱曲、▲2▼弦楽四重奏曲、▲3▼大編成管弦楽曲、▲4▼打楽器合奏曲、▲5▼フルート独奏曲の5種類である。いずれのCDもステレオデジタル録音によるものである。
【0064】
上記5種類のCDについて、先ず購入したままの未処理のCD(以下、CD:Aという。)を音楽演奏に関わっている被験者30人に聴かせ、続いて本実施例の音響改善器具により処理を施したCD(以下、CD:Bという。)を同一被験者に聴かせた。そして、次のア〜カのような6つの項目について質問し、CD:Aに比較してCD:Bの方が、良くなった場合+2点、良くなったような気がする場合+1点、変わらない場合0点、悪くなったような気がする場合−1点、悪くなった場合−2点として評価してもらった。
【0065】
ア 音の強弱の幅の広がり
イ 低音から高音までの幅の広がり
ウ 各音の明瞭さ
エ 同時に鳴る各音の分離感
オ 複数の奏者の位置関係の捉えやすさ
カ 空間的拡がりなどの雰囲気
図8はこの評価試験の結果を示すものである。本評価試験における最高点は60点、最低点は−60点になる筈であるが、いずれの曲のCDについても各項目の評価点はプラスの数値であり、この試験結果は本実施例の音響改善器具により処理を施したCD:Bが、未処理のCD:Aより優れていることを示している。しかし、この評価試験方法では、被験者に先入観があることも考えられることから、次に先入観を排除すべく別途以下のような試験を行った。
【0066】
前記の評価試験と同一の被験者30人に対してCD:A、CD:Bの順に聴かせた後、CD:AまたはCD:Bのいずれであるか明らかにしないCD:Xを聴かせ、そのCD:XがCD:AまたはCD:Bのいずれであるか回答してもらった。
【0067】
図9はこの評価試験結果を示すものである。この結果によれば、いずれの曲のCD:Xについても高い正答率が得られており、本実施例の音響改善器具により処理を施したCD:Bの方が、明らかに優れた音質改善効果を有していることが確認できる。ただし、その効果が個人差に依存する「好み」の方向への色づけとしてのものではなく、CDソフトの本来あるべき音質のマスターにより近い音質の改善であることに留意する必要がある。そのことについても、別途確認評価試験を行ったが記載は省略する。
【0068】
次に、本発明の実施例である音響画質改善器具により処理を施したビデオテープの映像画質改善効果についても簡単に説明する。市販の同一ビデオテープ2本を購入し、同一映像を同一機器を用いて同一条件で録画する。そして、同一仕様のビデオデッキ、モニターを2台用意して同時に再生し、2本のビデオテープに、ほぼ同一状態の映像が録画されていることを確認しておく。
【0069】
その後、2本のビデオテープのうちの1本を本発明の実施例である音響画質改善器具により処理を施す。そして、未処理のビデオテープと処理を施したビデオテープを2台の機器により同時再生して、一般の被験者14人を対象にして両映像の比較評価を行った。評価方法は未処理のビデオテープに対して処理後のビデオテープが、色の濃さ、コントラスト、輪郭の明確さ、画面全体のノイズ量という4つの項目について良くなったかどうかという観点から評価してもらった。評価点は各項目とも、未処理のビデオテープに対して処理後のビデオテープが、良くなった場合+2点、良くなったような気がする場合+1点、変わらない場合0点として点数化した。
【0070】
被験者14人による各項目の評価点の合計は、色の濃さが21点、コントラストが15点、輪郭の明確さが24点、画面全体のノイズ量が26点であった。この評価方法によれば最低点は0点、最高点は28点となるべきものであるが、上記の評価結果は多くの被験者から見て処理後のビデオテープは、明らかに映像画質の改善が認められることを示している。
【0071】
図10は本発明の第5実施例を示すものであり、CD、DVD等のプレーヤー、アンプ等のシャーシ31の内側31aに、自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体を混合させたセラミックスの粉体を固着させたものである。
【0072】
図11は本発明の第6実施例を示すものであり、スピーカーボックス34の内面32に、自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体を混合させたセラミックスの粉体を固着させたものである。なお、上記図10や図11では、シャーシやスピーカーボックスの内面に、前記セラミックスの粉体を固着させた例を説明したが、固着させる方法として、溶射、焼結などもあり、これらの場合には金属粉体をバインダーとして用いてもよい。また、前記自発分極混合粉体を塗料と混合して塗付してもよい。しかし、固着方法はこれらの手段に限定されることなく、音響機器のシャーシ内側やトランス、コンデンサ、放熱板等の部品類に対して、また、スピーカーボックス内面の板材、ドライバーユニット本体等に対して、前記セラミックス粉体が固着されるどのような方法を講じてもよい。
【0073】
本発明の第7実施例として、スピーカーボックス34内部に充填される吸音材に前記自発分極混合粉体を固着したスピーカを挙げることができる。
【0074】
図12は本発明の第8実施例を示すものであり、スピーカーボックス34の前面カバーとしてのジャージークロス36に、自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体を混合して含有させた繊維を混紡した糸を用いたものである。
【0075】
図13は本発明の第9実施例を示すものであり、ステレオ等のヘッドフォン37の内部であってドライバーユニット39の前部40に、自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体を混合させた粉体を含有する繊維からなる布地を用いたものである。また、ハウジング38の内壁面38aに実施例5と同様にして前記セラミックス粉体を固着させてもよい。
【0076】
これら第5実施例〜第9実施例によれば、スピーカーボックス内やヘッドフォン内部に、該セラミックスから発生したマイナスイオンが充満することにより、S/N比が向上して音声再生時の雑音が低減すると共に、ダイナミックレンジ、周波数レンジも拡大し、低音域および高音域においても歪の少ない再生が可能になる。したがって、聴感上の改善を図ることができる。
【0077】
図14は本発明の第10実施例を示すものであり、CD等の光学式音声記録媒体の収納ケース41内の台座トレー42の上に敷くマット44に自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体を混合させた粉体を含有する繊維からなる布地を用いたものである。ここで用いられる布地は、前記粉体を含有させたポリエステルやレーヨンなどの原綿と綿等を混紡した不織布がよい。また、混率は前記粉体を含有させた繊維の原綿を40〜60%程度とすると効果的である。
【0078】
図15は本発明の第11実施例を示すものであり、CD等の光学式音声記録媒体の収納ケース41内に配置して光学式音声記録媒体の移動を制限する台座トレー42に自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体を混合させたセラミックスの粉体を混合した合成樹脂を用いたものである。
【0079】
これら第10実施例〜第11実施例によれば、収納ケース内の該布地又は該セラミックスから発生するマイナスイオンが収納ケース内に充満し、保管されているCD等の音声記録媒体の音響効果を改善する。したがって、これらの収納ケース41内にCD等の音声記録媒体を収納して保管した後、音声を再生すると、音色が原音の状態に近くなり、ダイナミックレンジ、S/N比、音の分離感が向上し、発音瞬間の音のスピードが速くなる。さらに、周波数レンジも拡大する。
【0080】
また、音声記録媒体の静電気を低減することができるので、音声記録媒体に埃が付着するのを防止することができる。さらに、自発分極を有する粉体には界面活性作用があるため、いったん付着した汚れであっても容易に除去することができる。ただし、これらの実施例は、前記した第4実施例とは異なり、収納ケース41内に加熱ヒータがないことから、聴感上の改善効果を得るまでの時間は長くかかる。条件にもよるが、効果が実感できるまでには、概ね1日以上ケース41内に収納したまま放置しておく必要がある。
【0081】
図16は本発明の第12実施例を示すものであり、オーディオアンプ、各種プレーヤー、スピーカ等の音響機器相互間を電気的に接続して、音声映像信号を伝送するケーブルや電源ケーブル51の電気導体52と外皮56との間54、55に自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維又は樹脂を用いたものである。
【0082】
ここで用いる糸状物は、前記セラミックス粉体を含有させた繊維の原綿と綿、絹、麻などの天然繊維または各種合成繊維とを混紡した糸が使われる。この場合の混率は前記セラミックスの粉体を含有させた繊維を40%程度にすると効果が高い。また、合成樹脂を用いる場合、混率15%程度で前記粉体を混合させるとよい。なお、ここで用いられる合成樹脂は発泡ポリウレタン等であるが、それに限定されるものではなく、各種の合成樹脂を使用することができる。
【0083】
図17は本発明の第13実施例を示すものであり、オーディオアンプやスピーカ等の音響機器相互間を電気的に接続して、音声映像信号を伝送するケーブルや電源ケーブル51の外皮56をさらに覆うように、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を少なくとも一部に混合した糸からなるチューブ状織布57をかぶせたケーブルである。
【0084】
このチューブ状織布は前記セラミックス粉体を混合した合成樹脂からなる糸状物によって編組されたチューブとしてもよい。この場合は、前記セラミックス粉体を15%程度の混率で合成樹脂に混合して用いると効果的である。また、このチューブ状織布は、既存のケーブルに対して後で着脱可能なものであってもよい。
【0085】
図18は本発明の第14実施例を示すものであり、オーディオアンプや各種プレーヤー等の音響機器の電源ケーブルや屋内配線用VVF電源ケーブルのシース53、58のいずれか一方または両方の材料として、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた合成樹脂を用いたものである。このシース材料として用いられる合成樹脂は、前記セラミックス粉体を混率15%程度で混合させたポリ塩化ビニル等が主に使用できる。
【0086】
図19は本発明の第15実施例を示すものであり、上記第14実施例の別形態といえるものである。オーディオアンプや各種プレーヤー等の音響機器の電源ケーブルや屋内配線用VVF電源ケーブルの外皮58の表面層59材料として、自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた樹脂を用いたものである。
【0087】
これら第11実施例〜第15実施例によれば、ケーブルの構成部材である該繊維や該セラミックスからマイナスイオンが発生して導体に特別な影響を及ぼすことから、音声映像の記録再生時のS/N比が向上して雑音が低減すると共に、ダイナミックレンジ、周波数レンジも拡大し、低音域および高音域においても歪の少ない録音再生が可能になる。さらに、トルマリンの知られている作用として酸化還元作用が導体の金属表面に働くため、微細な導体表面の酸化からもたらされる電気信号の劣化を防止することもできる。なお、光ファイバーによるデジタル信号伝送用ケーブルに同様の方法を講じることもでき、光伝送においても、より忠実度の高い伝送が期待できる。したがって、聴感および視覚上の改善を図ることができる。
【0088】
図20は本発明の第16実施例を示すものであり、劇場やコンサートホール等の客席用椅子61の座シート62及び背もたれ部63の表皮材62a、63a又はクッション材62b、63bとして、自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体を混合させた布地を用いたものである。
【0089】
本実施例によれば、表皮材62a、63a又はクッション材62b、63bより発生するマイナスイオン効果により音響空間内の空気が清浄化され、音の伝播環境が良好となる。その結果、聴感上の音質が改善される。また、観客が椅子61に着座すると人間の体温により表皮材62a、63a又はクッション材62b、63bが暖められ、表皮材62a、63a又はクッション材62b、63bから発生するマイナスイオンの量が一層増加することから、音の伝播環境はより一層良好となる。さらに、この椅子61に着席した観客の精神と身体状況が良好な状態に変化するし、目的とする効果を得るために電気等の外部エネルギーを一切必要とせず、騒音も発生しないことから、完全な静音環境を実現することができる。また、この素材を使用した布地は放熱性にも優れており、夏期においては清涼感が得られ、冬期においては遠赤外線効果で温感が得られることが知られているため、空調設備の運転効率が向上する。したがって、これらの運転に伴い発生する騒音を低減することができる。
【0090】
図21は本発明の第17実施例を示すものであり、劇場やコンサートホール等において使用する演奏者用椅子64の座シート65及び背もたれ部66の表皮材65a、66a又はクッション材65b、66bとして、自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体を混合させた布地を用いたものである。
【0091】
本実施例によれば、前記第15実施例に記載した作用効果と同様の作用効果が得られる。
【0092】
図22は本発明の第18実施例を示すものであり、劇場やコンサートホール等の客席用椅子61の背もたれ部63を覆う座席カバー67として、自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体を混合させた布地を用いたものである。
【0093】
本実施例によれば、劇場やコンサートホールに設置されている既存の観客用椅子61を一枚のカバー67で覆うだけで前記第16実施例に記載した作用効果とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0094】
図23は本発明の第19実施例を示すものであり、劇場やコンサートホール等において使用する演奏者用椅子64の背もたれ部66を覆う座席カバー67として、自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体を混合させた布地を用いたものである。
【0095】
本実施例によれば、劇場やコンサートホールに設置されている既存の演奏者用椅子64を一枚のカバー67で覆うだけで前記第16実施例や第17実施例に記載した作用効果とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0096】
【発明の効果】
本発明における請求項1の音響改善器具によれば、楽器収納容器内に楽器を保管している間にマイナスイオンが楽器に作用して楽器の音響効果を改善することができる。
【0097】
本発明における請求項2の音響改善器具によれば、既存の楽器収納容器内に楽器を保管している間においても、マイナスイオンが楽器に作用して楽器の音響効果を改善するとことができる。
【0098】
本発明における請求項3の音響改善器具によれば、楽器をカバーで覆っている間においてもマイナスイオンが楽器に作用して楽器の音響効果を改善することができる。
【0099】
本発明における請求項4の音響改善器具によれば、短時間に音声映像記録媒体等の音響画質改善を図ることができる。
【0100】
本発明における請求項5の音響機器によれば、S/N比が向上し、且つダイナミックレンジの拡大および周波数レンジの拡大が図られ、聴感上の改善が図られる。
【0101】
本発明における請求項6〜8の音響機器によれば、音声再生時のS/N比が向上し、且つダイナミックレンジの拡大および周波数レンジの拡大が図られ、聴感上の改善が図られる。
【0102】
本発明における請求項9の音響機器によれば、音声再生時のS/N比が向上し、且つダイナミックレンジの拡大および周波数レンジの拡大が図られ、聴感上の改善が図られる。
【0103】
本発明における請求項10の音響改善器具によれば、音声映像記録媒体を収納容器内に保管している間にマイナスイオンが音声映像記録媒体に作用して音声映像記録媒体の音響効果を改善するとことができる。
【0104】
本発明における請求項11の音響改善器具によれば、音声映像記録媒体を収納容器内に保管している間にマイナスイオンが音声映像記録媒体に作用して音声映像記録媒体の音響効果を改善するとことができる。
【0105】
本発明における請求項12〜15の音響改善ケーブルを音響機器の接続に用いると、S/N比が向上し、且つダイナミックレンジの拡大および周波数レンジの拡大が図られ、聴感上の改善が図られる。
【0106】
本発明における請求項16及び17の音響改善器具によれば、椅子の表面から出るマイナスイオンにより音の伝播環境が良好となり、音響空間について聴感上の改善が図られる。
【0107】
本発明における請求項18の音響改善器具によれば、椅子カバーの表面から出るマイナスイオンにより音の伝播環境が良好となり、音響空間について聴感上の改善が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるバイオリンケースの蓋を開いた状態を示す外観図である。
【図2】本発明の第2実施例であるピアノカバーの使用状態を示す図である。
【図3】ピアノの音響改善効果を評価するために用いた音符である。
【図4】同上
【図5】本発明の第3実施例である鍵盤カバーの使用状態を示す図である。
【図6】本発明の第4実施例である音声映像記録媒体の音響画質改善器具の外観図である。
【図7】図6の中央部の縦断面図である。
【図8】CDの音響改善効果例を示す評価表である。
【図9】同上
【図10】本発明の第5実施例である音響機器用シャーシの外観図である。
【図11】本発明の第6実施例であるスピーカーボックスの外観図である。
【図12】本発明の第8実施例であるスピーカーボックスの外観図である。
【図13】本発明の第9実施例であるヘッドフォンの外観図である。
【図14】本発明の第10実施例であるCD収納容器の外観斜視図である。
【図15】本発明の第11実施例であるCD収納容器の蓋を開いた容器体の平面図である。
【図16】本発明の第12実施例であるケーブルの断面斜視図である。
【図17】本発明の第13実施例であるケーブルの断面斜視図である。
【図18】本発明の第14実施例であるケーブルの断面及び外観図である。
【図19】本発明の第15実施例であるケーブルの断面及び外観図である。
【図20】本発明の第16実施例である客席用椅子の略図である。
【図21】本発明の第17実施例である演奏者用椅子の略図である。
【図22】本発明の第18実施例である客席用椅子カバーの略図である。
【図23】本発明の第19実施例である演奏者用椅子カバーの略図である。
【図24】本発明に用いるトルマリンの模式図である。
【符号の説明】
1 楽器収納容器(バイオリン収納容器)
4 楽器固定材
5 緩衝材
7 楽器カバー(ピアノカバー)
11 音響画質改善器具
34 スピーカーボックス
36 前面カバー
37 ヘッドフォン
38 イヤーパッド
40 布状物
41 収納容器(収納ケース)
42 支持具(トレー)
44 シート(マット)
51 ケーブル
52 電気導体
53 樹脂
54 糸状物
56 外皮
61、64 椅子
62、65 座面
63、66 背もたれ
67、68 椅子カバー

Claims (18)

  1. 自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を、楽器収納容器外郭の内張り材料の少なくとも一部に用いたことを特徴とする音響改善器具。
  2. 自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を、楽器収納容器内に配設する楽器保護具としての楽器固定材、緩衝材、包装材の少なくとも一部に用いたことを特徴とする音響改善器具。
  3. 自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を、楽器カバーの布地の少なくとも一部に用いたことを特徴とする音響改善器具。
  4. 自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を、少なくとも一部に使用した布地を、密閉空間内において加熱して音声映像記録媒体の音響画質改善を図ることを特徴とする音響改善器具。
  5. 自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合してなる自発分極混合粉体を、箱体内に配設したことを特徴とする音響機器。
  6. 前記自発分極混合粉体を、箱体の内面に配設したスピーカーボックスであることを特徴とする請求項5記載の音響機器。
  7. 自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合してなる自発分極混合粉体、または自発分極を有する粉体と前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を、スピーカーボックスの箱体内部に設置される吸音材に含有させたことを特徴とする音響機器。
  8. 自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維からなる布地を、スピーカーボックスの前面カバーとして用いたことを特徴とする音響機器。
  9. 自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維からなる布状物、または自発分極を有する粉体と前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合してなる自発分極混合粉体を、ヘッドフォンのイヤーパッドまたはハウジングの内側に配設したことを特徴とする音響機器。
  10. 自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維からなる布地で音声記録媒体の載置具を形成して既存の収納容器内に配置し、着脱可能なシートとしたことを特徴とする音響改善器具。
  11. 自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合してなる自発分極混合粉体を樹脂に混練し、音声記録媒体の支持具として成形して容器内に配設した音声記録媒体収納容器であることを特徴とする音響改善器具。
  12. 自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を少なくとも一部に使用した糸状物を、電気導体と外皮との間に配設したことを特徴とする音響改善ケーブル。
  13. 自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合してなる自発分極混合粉体を含有させた樹脂を、電気導体と外皮との間に配設したことを特徴とする音響改善ケーブル。
  14. 自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合してなる自発分極混合粉体を含有させた樹脂を外部被覆材としたことを特徴とする音響改善ケーブル。
  15. 自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を少なくとも一部に使用した糸、または自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合してなる自発分極混合粉体を含有させた樹脂からなるチューブ状織布を外皮としたことを特徴とする音響改善ケーブル。
  16. 自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を少なくとも一部に使用した布地で、椅子の座面および背もたれ又は座面若しくは背もたれを覆ったことを特徴とする音響改善器具。
  17. 自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合してなる自発分極混合粉体を、椅子の座面および背もたれ又は座面若しくは背もたれのクッションに含有させたことを特徴とする音響改善器具。
  18. 自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体がマイナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体とを混合して含有させた繊維を少なくとも一部に使用した布地で、椅子の座面および背もたれ又は座面若しくは背もたれを覆う椅子カバーであることを特徴とする音響改善器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010040247A1 (zh) * 2008-10-08 2010-04-15 大可意念传达有限公司 气密的乐器保存组成

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