JP2004245279A - 自動車用の液化ガス燃料供給方法、及びその装置 - Google Patents

自動車用の液化ガス燃料供給方法、及びその装置 Download PDF

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敏 菅信
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Abstract

【課題】加圧用ガスを用いずにオートガススタンドの設置を容易にできる自動車用の液化ガス燃料供給技術を提供する。
【解決手段】第1の容器3を加温してその容器3内の圧力を調整する第1の圧力調整手段11、圧力検出手段5、燃料供給管路の供給口部31近傍部分内の圧力を検出する第2の圧力検出手段33、燃料供給管路から分岐する分岐管路が連結された第2の容器37を冷却して容器37内の圧力を調整する第2の圧力調整手段45、圧力を検出する第3の圧力検出手段39、燃料供給管路23が分岐管路25と連通した状態に流路を切り換える流路切換手段21及び制御部63を備え、第1の容器3内の圧力と自動車27の車載LP容器29内の圧力とに応じて第1の容器3内の液化ガス燃料を第1の圧力調整手段11に基づいて加温し、容器3内の圧力と自動車27の車載LP容器29内の圧力との差を予め設定した圧力差以上にして液化ガス燃料を供給する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液化ガス燃料の供給技術に係り、特に、自動車用の液化ガス燃料の供給技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用の液化ガス燃料を自動車の燃料タンクに充填するため、2種類の液化ガス燃料の供給技術が利用または提案されている。1つは、液化ガス燃料を収容する容器から自動車の燃料タンクに液化ガスを供給する燃料供給管路に、送液用のポンプを設け、このポンプの駆動により容器内に収容された液化ガス燃料を自動車の燃料タンクに充填するものである。もう1つは、液化ガス燃料を収容する容器の気相部に、この容器内を加圧するための加圧用ガス、例えばプロパンガス、窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガスなどを収容した加圧用ガス容器を連結し、この加圧用ガス容器から液化ガスを収容した容器に供給される加圧用ガスによって液化ガスを収容した容器内の圧力を高め、容器内に収容された液化ガス燃料を自動車の燃料タンクに充填するものである(例えば、特許文献1乃至4参照)。
【0003】
ポンプの駆動により容器内に収容された液化ガス燃料を自動車の燃料タンクに充填する液化ガス燃料の供給技術では、高圧ガス保安法上の規定により、保安監督者の選任や敷地内での保安距離の確保などが必要となる。このため、自動車燃料用の液化ガス供給装置を設置した液化ガス供給施設、つまりオートガススタンドを容易に設置できないという問題がある。
【0004】
これに対して、加圧用ガスを用いて容器内に収容された液化ガス燃料を自動車の燃料タンクに充填する液化ガス燃料の供給技術では、高圧ガス保安法上の規定により、保安監督者の選任や敷地内での保安距離の確保などの必要がなく、オートガススタンドの設置を容易に行うことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−210989号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献2】
特開平2002−181290号公報(第3−5頁、第1図)
【特許文献3】
特開平2002−181291号公報(第3−4頁、第1図)
【特許文献4】
特開平2002−195494号公報(第3−5頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような加圧用ガスを用いて容器内に収容された液化ガス燃料を自動車の燃料タンクに充填する液化ガス燃料の供給技術では、加圧用ガスを用いるため、この加圧用ガスを貯蔵するための容器や、この容器への加圧用ガスの定期または不定期の充填作業などが必要になるなど、液化ガス燃料供給装置に液化ガス燃料用の容器以外の容器が必要となって装置の構成要素が増えたり、ランニングコストが増大するといった問題が生じる。このため、加圧用ガスを用いずにオートガススタンドの設置を容易に行うことができる自動車用の液化ガス燃料の供給技術が望まれている。
【0007】
本発明の課題は、加圧用ガスを用いずにオートガススタンドの設置を容易にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動車用の液化ガス燃料供給方法は、自動車用の液化ガス燃料が収容される容器内の圧力と、この液化ガス燃料を供給する自動車の燃料タンク内の圧力とに応じて容器内の液化ガス燃料を加温し、容器内の圧力と自動車の燃料タンク内の圧力との差を予め設定した圧力差値以上にして容器から自動車の燃料タンクに液化ガス燃料を供給することにより上記課題を解決する。
【0009】
このような方法とすれば、容器内の液化ガス燃料を自動車の燃料タンクに充填するのに液化ガス燃料を送液するためのポンプを用いないため、高圧ガス保安法上の規定により、保安監督者の選任や敷地内での保安距離の確保などの必要がなく、オートガススタンドの設置を容易にできる。加えて、容器内の液化ガス燃料を加温することで容器内の圧力と自動車の燃料タンク内の圧力との差を予め設定した圧力差以上にして容器から自動車の燃料タンクに液化ガス燃料を供給するため、加圧用ガスを用いる必要がない。したがって、加圧用ガスを用いずにオートガススタンドの設置を容易にできる。
【0010】
また、自動車用の液化ガス燃料が収容される第1の容器内の圧力が、この液化ガス燃料を供給する自動車の燃料タンク内の圧力よりも低いとき、冷却することによって内部の圧力が予め設定された圧力以下に維持されている第2の容器に自動車の燃料タンクを連結してこの自動車の燃料タンク内の圧力を下げた後、この自動車の燃料タンクを第1の容器に連結し、この第1の容器内の圧力と自動車の燃料タンク内の圧力とに応じて第1の容器内の液化ガス燃料を加温し、容器内の圧力と自動車の燃料タンク内の圧力との差を予め設定した圧力差値以上にして第1の容器から前記自動車の燃料タンクに液化ガス燃料を供給する。
【0011】
このような方法とすれば、自動車用の液化ガス燃料が収容される第1の容器内の圧力が、この自動車用の液化ガス燃料を充填する自動車の燃料タンク内の圧力よりも低いとき、自動車用の液化ガス燃料が収容される第1の容器内の圧力が自動車の燃料タンク内の圧力より高くなるまでの時間を短縮し、自動車の燃料タンクへの液化ガス燃料の充填効率を向上できる。したがって、加圧用ガスを用いずにオートガススタンドの設置を容易にでき、かつ、自動車の燃料タンクへの液化ガス燃料の充填効率を向上できる。
【0012】
さらに、本発明の自動車用の液化ガス燃料供給方法により液化ガス燃料の自動車の燃料タンクへの充填を行う本発明の自動車用の液化ガス燃料供給装置は、自動車用の液化ガス燃料が収容される容器と、この容器内の液化ガス燃料を加温してこの容器内の圧力を調整する圧力調整手段と、容器内の圧力を検出する第1の圧力検出手段と、一端側が容器内の液相部に位置し、他端側が液化ガス燃料の供給口部となる燃料供給管路と、この燃料供給管路の供給口部近傍部分内の圧力を検出する第2の圧力検出手段と、第1の圧力検出手段で検出した圧力と第2の圧力検出手段で検出した圧力とに応じて圧力調整手段による容器内の液化ガス燃料の加温を制御する制御部とを備えた構成とする。
【0013】
また、自動車用の液化ガス燃料が収容される第1の容器と、この第1の容器内の液化ガス燃料を加温してこの第1の容器内の圧力を調整する第1の圧力調整手段と、第1の容器内の圧力を検出する第1の圧力検出手段と、一端側が第1の容器内の液相部に位置し、他端側が液化ガス燃料の供給口部となる燃料供給管路と、この燃料供給管路の供給口部近傍部分内の圧力を検出する第2の圧力検出手段と、燃料供給管路から分岐する分岐管路と、この分岐管路が連結された第2の容器と、この第2の容器内の液化ガス燃料を冷却してこの第2の容器内の圧力を調整する第2の圧力調整手段と、第2の容器内の圧力を検出する第3の圧力検出手段と、燃料供給管路の分岐管路との分岐部よりも供給口部側の部分が分岐管路と連通した状態に流路を切り換える流路切換手段と、第3の圧力検出手段で検出した圧力に応じて第2の圧力調整手段による第2の容器内の液化ガス燃料の冷却を制御し、第1の圧力検出手段で検出した圧力と第2の圧力検出手段で検出した圧力とに応じて流路切換手段の動作及び第1の圧力調整手段による第1の容器内の液化ガス燃料の加温を制御する制御部とを備えた構成とする。
【0014】
さらに、第1の容器内の液相部と第2の容器内の液相部とを連通させる液管路と、この液管路内の液化ガス燃料の通流及び遮断を切り換える通流切換手段と、第2の容器内の液面の位置を検出する液面検出手段とを備え、第1の圧力調整手段は、第1の容器内の液化ガスを冷却可能であり、第2の圧力調整手段は、第2の容器内の液化ガス燃料を加温可能であり、制御部は、液面検出手段で検出した第2の容器内の液面に応じて、第1の圧力調整手段で第1の容器内の液化ガス燃料を冷却すると共に第2の圧力調整手段で第2の容器内の液化ガス燃料を加温し、通流切換手段により液管路内に液化ガス燃料が通流可能に切り換える構成とする。このような構成とすれば、第2の容器内に液相の液体ガス燃料が許容量以上溜まった場合などに、第2の容器内に液相の液体ガス燃料を第1の容器に移動させることができる。
【0015】
また、圧力調整手段は、容器外表面に設けられて容器を加温または冷却する加温冷却部と、この加温冷却部に設けられた流路内を通流する熱媒体を加温する熱源機と、この加温冷却部に設けられた流路内を通流する熱媒体を冷却するする冷却機と、加温冷却部と熱源機との間で熱媒体を循環させる温熱媒体流路と、加温冷却部と冷却機との間で熱媒体を循環させる冷熱媒体流路とを有する構成とする。このような構成とすれば、圧力調整手段として電気機器などを伴う加温手段や冷却手段を直接容器に取り付けていないため、防爆構造に対応した電気機器などを伴う加温手段や冷却手段を用いる必要がなく、圧力調整手段の構造を簡素化できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用してなる自動車用の液化ガス燃料供給装置の一実施形態について図1乃至図4を参照して説明する。図1は、本発明を適用してなる自動車用の液化ガス燃料供給装置の概略構成、及び車載LP容器への液化ガス燃料の供給動作を示す模式図である。図2は、本発明を適用してなる自動車用の液化ガス燃料供給方法の概略を示すフロー図である。図3は、本発明を適用してなる自動車用の液化ガス燃料供給装置の概略構成、及び車載LP容器内の圧力の降圧動作を示す模式図である。図4は、本発明を適用してなる自動車用の液化ガス燃料供給装置の概略構成、及び第2バルク貯槽から第1バルク貯槽への液相の液化ガス燃料の移動動作を示す模式図である。なお、図1、図3及び図4において、第1バルク貯槽と第2バルク貯槽とは断面で示されている。
【0017】
本実施形態の自動車用の液化ガス燃料供給装置1は、図1に示すように、自動車用の液化ガス燃料、例えば液化石油ガス(LPG)である液化プロパンと液化ブタンなどを混合した液化ガス燃料を収容して貯蔵するための容器である第1バルク貯槽3を有している。第1バルク貯槽3には、第1バルク貯槽3内の圧力を検出する第1圧力センサ5、第1バルク貯槽3内の液面を検出する液面センサ6a、6b、第1バルク貯槽3内の液相部7に一端側が連通する第1管路9、第1バルク貯槽3の底部に設置されて第1バルク貯槽3内の液化ガス燃料を加温または冷却するための第1加温冷却部11などが設けられている。第1管路9の他端は、第1三方弁13に連結されている。第1三方弁13には、第1バルク貯槽3内の気相部15に一端側が連通する第2管路17の他端と、第3管路19の一端が連結されている。第3管路19の他端は、第2三方弁21に連結されている。
【0018】
第2三方弁21には、第4管路23の一端と、第5管路25の一端が連結されている。第4管路23の他端部は、自動車27の燃料タンクとなる車載LP容器29に液化ガス燃料を充填するための供給口部31となっている。第4管路23の供給口部31の近傍部分には、第4管路23内の圧力を検知する第2圧力センサ33が設けられており、第4管路23の第2圧力センサ33よりも第4管路23内の液化ガス燃料の流れに対して上流側には、第4管路23内を通流する液化ガス燃料の流量を計測すると共に、液化ガス燃料の流量の制御及び液化ガス燃料の供給と停止の制御を行う弁を内蔵したLP液流量計35が設けられている。なお、本実施形態では、第1管路9、第3管路19、そして第4管路23が、第1バルク貯槽3内の液体ガス燃料を自動車27の車載LP容器29に供給するための燃料供給管路を構成する。
【0019】
本実施形態の自動車用の液化ガス燃料供給装置1は、第1バルク貯槽3と同じ構造の第2バルク貯槽37を備えている。すなわち、第2バルク貯槽37には、第2バルク貯槽37内の圧力を検出する第3圧力センサ39、第2バルク貯槽37内の液面を検出する液面センサ41a、41b、第2バルク貯槽37内の液相部7に一端側が連通する第6管路43、第2バルク貯槽37の底部に設置されて第2バルク貯槽37内の液化ガス燃料を加温または冷却するための第2加温冷却部45などが設けられている。第6管路43の他端は、第3三方弁47に連結されている。第3三方弁47には、第2バルク貯槽37内の気相部15に一端側が連通する第7管路49の他端と、第2三方弁21に一端が連結された第5管路25の他端が連結されている。
【0020】
なお、本実施形態では、第5管路25、そして第7管路49が、第2三方弁21の弁位置の切り換えにより第4管路23と連通する分岐管路を構成し、第2三方弁21と第3三方弁47とが燃料供給管路の分岐管路との分岐部よりも供給口部31側の部分、つまり第4管路23が第5管路25と第7管路49に連通した状態に流路を切り換える流路切換手段を構成する。
【0021】
第1加温冷却部11と第2加温冷却部45とは同じ構成であり、図示していないが、内部に熱媒体が通流する流路が形成されており、その熱媒体により第1バルク貯槽3及び第2バルク貯槽37を各々加温または冷却し、第1バルク貯槽3及び第2バルク貯槽37内の液化ガス燃料を加温または冷却するものである。例えば、第1加温冷却部11と第2加温冷却部45とは、各々、上面が開口された金属製のケースの中に蛇腹状に屈曲させた銅などの熱伝導性を有する材料で形成した熱交換管路を配設したものを、ケースの開口の縁部を第1バルク貯槽3及び第2バルク貯槽37の底面に密着させて取り付けたものである。このとき、熱交換管路とケースとの間の空間には、水などの熱媒体となる液体やシリコンなどの熱伝達可能な充填物を充填したものである。
【0022】
さらに、本実施形態の自動車用の液化ガス燃料供給装置1は、第1加温冷却部11及び第2加温冷却部45に通流させる熱媒体を加熱するための熱源機51、そして熱媒体を冷却するための冷凍機53を有している。熱源機51の出口管路51aと冷凍機53の入口管路53bとは、各々第1四方弁55に連結されている。第1四方弁55には、一端が第1加温冷却部11の図示していない熱交換管路などに連結され、熱媒体、例えば水などを第1加温冷却部11と熱源機51または冷凍機53との間で循環させる第1熱媒体管路57aの他端と、一端が第2加温冷却部45の図示していない熱交換管路などに連結され、熱媒体を第2加温冷却部45と熱源機51または冷凍機53との間で循環させる第2熱媒体管路59aの他端とが連結されている。
【0023】
一方、熱源機51の入口管路51bと冷凍機53の出口管路53aとは、各々第2四方弁61に連結されている。第2四方弁61には、一端が第1加温冷却部11の図示していない熱交換管路などに連結され、熱媒体を第1加温冷却部11と熱源機51または冷凍機53との間で循環させる第1熱媒体管路57bの他端と、一端が第2加温冷却部45の図示していない熱交換管路などに連結され、熱媒体を第2加温冷却部45と熱源機51または冷凍機53との間で循環させる第2熱媒体管路59bの他端とが連結されている。
【0024】
このように本実施形態では、第1四方弁55と第2四方弁61の弁位置の切り換えにより、熱源機51と第1加温冷却部11との間での熱媒体の循環、そして冷凍機53と第1加温冷却部11との間での熱媒体の循環を切り換えることができる。さらに、熱源機51と第1加温冷却部11との間で熱媒体を循環させているとき、冷凍機53と第2加温冷却部45との間での熱媒体を循環させることができ、また反対に、熱源機51と第2加温冷却部45との間で熱媒体を循環させているとき、冷凍機53と第1加温冷却部11との間での熱媒体を循環させることができる。また、第1熱媒体管路57a、57bと第2熱媒体管路59a、59bは、各々、温熱媒体流路と冷熱媒体流路とを兼ねるものである。
【0025】
したがって、本実施形態では、第1加温冷却部11、熱源機51、冷凍機53、第1四方弁55、第2四方弁61、そして第1熱媒体管路57a、57bなどが第1バルク貯槽3のための第1の圧力調整手段を構成し、第2加温冷却部45、熱源機51、冷凍機53、第1四方弁55、第2四方弁61、そして第2熱媒体管路59a、59bなどが第2バルク貯槽3のための第2の圧力調整手段を構成している。なお、本実施形態では、図示していないが、熱源機51及び冷凍機53は、各々、熱媒体を循環させるためのポンプを有している。
【0026】
また、本実施形態では、制御部63が設けられており、制御部63は、第1圧力センサ5、第2圧力センサ33、第3圧力センサ39で検出した圧力、液面センサ6a、6b、41a、41bで検出した液面の位置、またはLP液流量計35で検出した液化ガス燃料の流量などに応じて、第1三方弁13、第3三方弁21、第3三方弁47、第1四方弁55、そして第2四方弁61の切り換え動作、熱源機51や冷凍機53の運転及び停止などを制御している。このため、制御部63は、第1圧力センサ5、第2圧力センサ33、第3圧力センサ39、液面センサ6a、6b、41a、41b、LP液流量計35、第1三方弁13、第3三方弁21、第3三方弁47、第1四方弁55、第2四方弁61、熱源機51、そして冷凍機53と配線65を介して電気的に接続されている。
【0027】
このような構成の液化ガス燃料供給装置の動作及び液化ガス燃料供給方法、そして本発明の特徴部などについて説明する。なお、図1及び図4において、実線の矢印は液相の液化ガス燃料、つまりLP液の流れを、破線の矢印は加熱された熱媒体である温水の流れを、一点鎖線の矢印は冷却された熱媒体である冷水の流れを示している。また、図3では、実線の矢印は、気相の液化ガス燃料、つまりLPガスの流れを示し、破線の矢印は加熱された熱媒体である温水の流れを、一点鎖線の矢印は冷却された熱媒体である冷水の流れを示している。
【0028】
液化ガス燃料供給装置1の制御部63は、図1に示すように、燃料供給管路を構成する第4管路23の供給口部31が自動車27の車載LP容器29に接続され、液化ガス燃料の供給指令を受けると、まず、図2に示すように、第1圧力センサ5で検出した第1バルク貯槽3内の圧力P1と、車載LP容器29内の圧力に対応する第2圧力センサ33で検出した第4管路23の供給口部31近傍部分の圧力P2とを比較し、第1バルク貯槽3内の圧力P1が車載LP容器29内の圧力P2よりも高いか否かを判定する(ステップ101)。ステップ101で、第1バルク貯槽3内の圧力P1が車載LP容器29内の圧力P2よりも高いとき、さらに、第1バルク貯槽3内の圧力P1と車載LP容器29内の圧力P2との差が予め設定した圧力差以上、例えばP1−P2≧0.15MPaであるか否かを判定する(ステップ103)。
【0029】
なお、ステップ103で用いる第1バルク貯槽3内の圧力P1と車載LP容器29内の圧力P2との差に対して設定した圧力差の値は、第1バルク貯槽3から車載LP容器29へ液化ガス燃料の充填が可能な値よりも高い値としている。例えば、第1バルク貯槽3から車載LP容器29へ液化ガス燃料の充填が可能な圧力差が0.05MPaであるのに対して、設定した圧力差の値は、0.15MPaとしている。
【0030】
ステップ103で、第1バルク貯槽3内の圧力P1と車載LP容器29内の圧力P2との差が予め設定した圧力差以上の場合、例えばP1−P2≧0.15MPaの場合には、現在の第1バルク貯槽3内の圧力で自動車27の車載LP容器29への液化ガス燃料の供給及び充填が可能であるため、熱源機51を駆動せずに停止状態としたまま液化ガス燃料の供給を行う(ステップ105)。
【0031】
一方、ステップ103で、第1バルク貯槽3内の圧力P1と車載LP容器29内の圧力P2との差が予め設定した圧力差よりも低い場合、例えばP1−P2<0.15MPaの場合には、制御部63は、第1四方弁55及び第2四方弁61の弁の位置を、第1熱媒体管路57a、57bにより熱源機51と第1加温冷却部11との間で熱媒体である水が循環する状態に切り換える信号を送信した後、熱源機51に駆動信号を送信する(ステップ107)。これにより、図1に示すように、熱源機51で加熱され送出された温水が第1熱媒体管路57aを介して第1加温冷却部11を形成するケース内に配設された熱交換管路内などに通流することにより、第1バルク貯槽3と温水との間で熱交換が行われ、第1バルク貯槽3内の液化ガス燃料が加温され、第1バルク貯槽3内の圧力P1が上昇する。なお、熱交換した水は、第1熱媒体管路57bを介して熱源機51に戻り再び加熱される。
【0032】
このような動作により、図2に示すように、ステップ103で、第1バルク貯槽3内の圧力P1と車載LP容器29内の圧力P2との差が、自動車27の車載LP容器29への液化ガス燃料の供給及び充填が可能となる圧力差以上になると、ステップ105に進み、自動車27の車載LP容器29への液化ガス燃料の供給を行う。したがって、液化ガス燃料送液用のポンプや加圧用ガスを用いなくても、第1バルク貯槽3から自動車27の車載LP容器29への液化ガス燃料の供給及び充填が可能となる。なお、第1バルク貯槽3から車載LP容器29へ液化ガス燃料の充填は、通常、液化ガス燃料の充填流量や充填速度と、車載LP容器29の容量との関係から数分程度で終了する。
【0033】
ここで、本実施形態の液化ガス燃料供給装置1では、図3に示すように、第2バルク貯槽37を備えており、制御部63は、第1圧力センサ5で検出した第1バルク貯槽3内の圧力P1と、第3圧力センサ39で検出した第2バルク貯槽37内の圧力P3との差を求め、第1バルク貯槽3内の圧力P1と第2バルク貯槽37内の圧力P3との差が予め設定した圧力差以上、例えばP1−P3≧0.15MPaか否かを判定する。第1バルク貯槽3内の圧力P1と第2バルク貯槽37内の圧力P3との圧力差が予め設定した圧力差よりも小さいとき、例えばP1−P3<0.15MPaのとき、言い換えれば第2バルク貯槽37内の圧力P3が(P1−0.15)MPaよりも低いとき、制御部63は、第1四方弁55及び第2四方弁61の弁の位置を、第2熱媒体管路59a、59bにより冷凍機53と第2加温冷却部45との間で熱媒体である水が循環する状態に切り換える信号を送信した後、冷凍機53に駆動信号を送信する。
【0034】
これにより、冷凍機53で冷却され送出された冷水が第2熱媒体管路59bを介して第2加温冷却部45を形成するケース内に配設された熱交換管路内などに通流することにより、第2バルク貯槽37と冷水との間で熱交換が行われ、第2バルク貯槽37内の液化ガス燃料が冷却され、第2バルク貯槽37内の圧力P3が降下する。なお、熱交換した水は、第2熱媒体管路59aを介して冷凍機53に戻り再び冷却される。また、このときの第1四方弁55及び第2四方弁61の弁の位置は、熱源機51と第1加温冷却部11との間で温水を循環させるときと同じ位置であり、第1加温冷却部11による第1バルク貯槽3内の液化ガス燃料の加温と、第2加温冷却部45による第2バルク貯槽37内の液化ガス燃料の冷却とは同時に行える。
【0035】
このように制御部63は、第2バルク貯槽37内の圧力P3を第1バルク貯槽3内の圧力P1よりも予め設定された圧力以上低い状態、例えばP3≦P1−0.15MPaに維持している。そして、制御部63は、図2に示すように、ステップ101において、第1バルク貯槽3内の圧力P1が車載LP容器29内の圧力P2よりも低いと、第2三方弁21と第3三方弁47の弁の位置を切り換え、車載LP容器29と第2バルク貯槽37とが、第4管路23、第5管路25、そして第7管路49を介して連通した状態とする(ステップ109)。
【0036】
これにより、図3に示すように、車載LP容器29内の気相の液化ガス燃料、つまりLPガスを、第4管路23、第5管路25、そして第7管路49を介して第2バルク貯槽37に抜いて車載LP容器29内の圧力を下げることにより、第1バルク貯槽3内の圧力P1を車載LP容器29内の圧力P2よりも高くできる。このように、車載LP容器29内のLPガスを第2バルク貯槽37に抜くことにより、第1バルク貯槽3内の液化ガス燃料を加温する場合よりも短時間で第1バルク貯槽3内の圧力P1を車載LP容器29内の圧力P2よりも高くできる。
さらに、第1バルク貯槽3内の液化ガス燃料の加温温度には、安全に対する規定などから上限があるため、第1バルク貯槽3内の液化ガス燃料を加温することでは、第1バルク貯槽3内の圧力P1を車載LP容器29内の圧力P2よりも高くし難い場合がある。しかし、車載LP容器29内のLPガスを第2バルク貯槽37に抜くことにより、第1バルク貯槽3内の圧力P1を車載LP容器29内の圧力P2よりも確実に高くできる。
【0037】
そして、制御部63は、図2に示すように、第1バルク貯槽3内の圧力P1が車載LP容器29内の圧力P2よりも高くなると、前述のようにステップ101からステップ107の動作を行うため、第1バルク貯槽3から自動車27の車載LP容器29への液化ガス燃料の供給及び充填が可能となる。
【0038】
ところで、車載LP容器29内のLPガスを第2バルク貯槽37に抜くことを繰り返すと、図4に示すように、第2バルク貯槽内37内の液化した液化ガス燃料の量が増え、液相部7の液面が上昇してくる。このとき、制御部63は、第2バルク貯槽37に設置された液面センサ41a、41bにより、第2バルク貯槽37内の液相部7の液面を監視している。液面センサ41aは、第2バルク貯槽37内の液面の上限に応じて設置されている。
【0039】
したがって、第2バルク貯槽内37内の液相部7の液面が上昇し、上側に設けられた液面センサ41aの位置に達したことを検出すると、制御部63は、第1四方弁55及び第2四方弁61の弁の位置を、第1熱媒体管路57a、57bにより冷凍機53と第1加温冷却部11との間で熱媒体である水が循環する状態で、第2熱媒体管路59a、59bにより熱源機51と第2加温冷却部45との間で熱媒体である水が循環する状態に切り換える信号を送信した後、熱源機51と冷凍機53とに駆動信号を送信する。さらに、第1三方弁13、第2三方弁21、そして第3三方弁47の弁の位置を切り換え、第1バルク貯槽3の液相部7と第2バルク貯槽37の液相部7とが、第1管路9、第3管路19、第5管路25、そして第6管路43を介して連通した状態とする。
【0040】
これにより、第1バルク貯槽3内の液化ガス燃料が第1加温冷却部11によって冷却されて第1バルク貯槽3内の圧力が降下し、第2バルク貯槽37の液化ガス燃料が第2加温冷却部45によって加温されて第2バルク貯槽37内の圧力が上昇する。このため、第2バルク貯槽37内の液相の液化ガス燃料、つまりLP液は、第2バルク貯槽37から第1バルク貯槽3内へと移動する。
【0041】
そして、第2バルク貯槽37内の液相部7の液面が第2バルク貯槽37内の液面の下限に応じて設置されている下側の液面センサ41bの位置に達したことを検出するか、または、第1バルク貯槽3内の液相部7の液面が第1バルク貯槽3内の液面の上限に応じて設置されている上側の液面センサ6aの位置に達したことを検出すると、制御部63は、熱源機51と冷凍機53とに駆動停止信号を送信すると共に、第1三方弁13、第2三方弁21、そして第3三方弁47の弁の位置を切り換えて、第2バルク貯槽37から第1バルク貯槽3内へのLP液の移動を停止する。
【0042】
なお、第1バルク貯槽3の液相部7の液面が第1バルク貯槽3内の液面の上限に応じて設置されている上側の液面センサ6aは、第1バルク貯槽3内へローリーなどから液化ガス燃料の充填する際に満量を報知し過充填の防止を行うためにも用いられる。さらに、第1バルク貯槽3の液面が第1バルク貯槽3内の液面の下限に応じて設置されている下側の液面センサ6bは、第1バルク貯槽3内の液化ガス燃料の残量が少なくなり液化ガス燃料の充填が必要であることを報知するためにも用いられる。第1バルク貯槽3及び第2バルク貯槽37の下側の液面センサ6b、41bは、第1バルク貯槽3及び第2バルク貯槽37内の液化ガス燃料が所定の残量になったとき、例えば満量時の20%になったときの液面の位置に対応する位置に設けられている。
【0043】
このように本実施形態の自動車用の液化ガス燃料供給方法および液化ガス燃料供給装置1では、第1バルク貯槽3内の圧力と自動車27の車載LP容器29内の圧力との差が予め設定した圧力差よりも低いとき、液化ガス燃料が収容された容器である第1バルク貯槽3内の圧力と、自動車27の車載LP容器29内の圧力とに応じて第1バルク貯槽3内の液化ガス燃料を熱源機51や第1加温冷却部11などで構成される圧力調整手段で加温する。
【0044】
これにより、第1バルク貯槽3内の圧力と自動車27の車載LP容器29内の圧力との差を予め設定した圧力差以上にして第1バルク貯槽3から自動車27の車載LP容器29に液化ガス燃料を供給する。このため、第1バルク貯槽3内の液化ガス燃料を自動車27の車載LP容器29に充填するのに液化ガス燃料を送液するためのポンプを用いないため、高圧ガス保安法上の規定により、保安監督者の選任や敷地内での保安距離の確保などの必要がなく、オートガススタンドの設置を容易に行うことができる。加えて、第1バルク貯槽3内の液化ガス燃料を自動車27の車載LP容器29に充填するのに加圧用ガスを用いる必要もない。
したがって、加圧用ガスを用いずにオートガススタンドの設置を容易にできる。
【0045】
さらに、加圧用ガスを用いないため、加圧用ガスを収容する容器の設置や、加圧用ガスの充填や補充作業などが無くなり、液化ガス燃料供給装置のコストや、ランニングコストなどを低減できる。加えて、加圧用ガスを収容する容器が不要な分、液化ガス燃料供給装置の設置面積を小さくできるため、省スペース化や設置場所の制限の低減などが可能となる。
【0046】
さらに、本実施形態の自動車用の液化ガス燃料供給方法および液化ガス燃料供給装置1では、第1バルク貯槽3内の圧力が自動車27の車載LP容器29内の圧力よりも低いとき、冷却することによって内部の圧力が予め設定された圧力以下に維持されている第2バルク貯槽37に自動車27の車載LP容器29を連結し、自動車27の車載LP容器29内の圧力を下げる。そして、この後、自動車27の車載LP容器29を第1バルク貯槽3に連結し、第1バルク貯槽3内の圧力と自動車27の車載LP容器29内の圧力とに応じて第1バルク貯槽3内の液化ガス燃料を加温し、第1バルク貯槽3内の圧力を自動車27の車載LP容器29内の圧力よりも予め設定した以上の圧力にして第1バルク貯槽3から自動車27の車載LP容器29に液化ガス燃料を供給している。
【0047】
このように、第1バルク貯槽3内の圧力が、自動車27の車載LP容器29内の圧力よりも低いとき、車載LP容器29内のLPガスを第2バルク貯槽37に抜くことにより、第1バルク貯槽3内の液化ガス燃料を加温する場合よりも短時間で第1バルク貯槽3内の圧力P1を車載LP容器29内の圧力P2よりも高くできる。このため、自動車の燃料タンクへの液化ガス燃料の充填効率を向上できる。加えて、液化ガス燃料の加温温度には、安全に対する規定などから上限があるため、第1バルク貯槽3内の液化ガス燃料を加温することでは、第1バルク貯槽3内の圧力P1を車載LP容器29内の圧力P2よりも高くし難い場合がある。しかし、車載LP容器29内のLPガスを第2バルク貯槽37に抜くことにより、第1バルク貯槽3内の圧力P1を車載LP容器29内の圧力P2よりも確実に高くできる。
【0048】
さらに、第1バルク貯槽3と第2バルク貯槽37は、各々、液面センサ6a、6b、液面センサ41a、41bを備え、第2バルク貯槽37内の液相の液化ガス、つまりLP液が満量状態になると、第1バルク貯槽3内の液化ガス燃料を冷凍機53や第1加温冷却部11などで構成される圧力調整手段で冷却すると共に、第2バルク貯槽37内の液化ガス燃料を熱源機51や第2加温冷却部45などで構成される圧力調整手段で加温する。そして、第2バルク貯槽37内の液相部7から第1バルク貯槽3内の液相部7へのLP液の通流及び遮断を切り換える通流切換手段となる第1三方弁13、第2三方弁21、そして第3三方弁47の弁の位置を切り換えることにより、第1バルク貯槽3内の液相部7と第2バルク貯槽37内の液相部7とを連通させる液管路となる第6管路43、第5管路25、第3管路19、そして第1管路9が連通した状態とする。したがって、第2バルク貯槽37内のLP液が満量状態になると、第2バルク貯槽37内のLP液を第1バルク貯槽3に移動させることができる。
【0049】
加えて、本実施形態では、圧力調整手段は、第1バルク貯槽3や第2バルク貯槽37の底面に取り付けられた第1加温冷却部11や第2加温冷却部45、第1及び第2加温冷却部11、45に設けられた流路内を通流する熱媒体を加熱する熱源機51、第1及び第2加温冷却部11、45に設けられた流路内を通流する熱媒体を冷却するする冷凍機53と、第1及び第2加温冷却部11、45と熱源機51または冷凍機53との間で熱媒を循環させる第1及び第2熱媒管路57a、57b、59a、59bなどで構成されている。このように、第1バルク貯槽3や第2バルク貯槽37に電気機器などを伴う加温手段や冷却手段を直接取り付けておらず、防爆構造に対応した電気機器などを伴う加温手段や冷却手段を用いる必要がないため、圧力調整手段の構造を簡素化できる。
【0050】
さらに、本実施形態では、第1バルク貯槽3と第2バルク貯槽37の構成や、第1バルク貯槽3と第2バルク貯槽37に連結された配管の構成などが同じになっている。このため、本実施形態では、第1バルク貯槽3を、液体ガス燃料を自動車の燃料タンクに供給するための容器としたが、第2バルク貯槽37を、体ガス燃料を自動車の燃料タンクに供給するための容器とすることもできる。また、第1バルク貯槽3と第2バルク貯槽37の構成や、第1バルク貯槽3と第2バルク貯槽37に連結された配管の構成などが同じであるため、構成を簡素化でき、コストを低減できる。
【0051】
また、本実施形態では、第1三方弁13、第3三方弁21、第3三方弁47、第1四方弁55、そして第2四方弁61は、電気信号により弁位置が切り替わるものとしているが、電気信号以外の手段例えば圧縮空気などにより弁位置が切り替わるものなどを適宜用いることができる。
【0052】
また、本実施形態では、第1加温冷却部11及び第2加温冷却部45を、各々第1バルク貯槽3及び第2バルク貯槽37の底面に取り付けているが、第1加温冷却部11及び第2加温冷却部45に代えて、第1バルク貯槽及び第2バルク貯槽をジャケット構造にしたり、第1バルク貯槽及び第2バルク貯槽内に熱媒体が通流する管路などを内挿した構造などにすることもできる。
【0053】
このように、本発明を適用してなる液化ガス燃料供給装置は、本実施形態の構成に限らず、様々な構成にすることができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、加圧用ガスを用いずにオートガススタンドの設置を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる自動車用の液化ガス燃料供給装置の一実施形態の概略構成、及び車載LP容器への液化ガス燃料の供給動作を示す模式図である。
【図2】本発明を適用してなる自動車用の液化ガス燃料供給方法の概略を示すフロー図である。
【図3】本発明を適用してなる自動車用の液化ガス燃料供給装置の一実施形態の概略構成、及び車載LP容器内の圧力の降圧動作を示す模式図である。
【図4】本発明を適用してなる自動車用の液化ガス燃料供給装置の一実施形態の概略構成、及び第2バルク貯槽から第1バルク貯槽への液相の液化ガス燃料の移動動作を示す模式図である。
【符号の説明】
1 液化ガス燃料供給装置
3 第1バルク貯槽
5 第1圧力センサ
7 液相部
9 第1管路
11 加温冷却部
13 第1三方弁
19 第3管路
21 第2三方弁
23 第4管路
25 第5管路
31 供給口部
33 第2圧力センサ
37 第2バルク貯槽
39 第3圧力センサ
47 第3三方弁
49 第7管路
51 熱源機
53 冷凍機
57a、57b 第1熱媒体管路
59a、59b 第2熱媒体管路
63 制御部

Claims (5)

  1. 自動車用の液化ガス燃料が収容される容器内の圧力と、該液化ガス燃料を供給する自動車の燃料タンク内の圧力とに応じて前記容器内の液化ガス燃料を加温し、前記容器内の圧力と前記自動車の燃料タンク内の圧力との差を予め設定した圧力差値以上にして前記容器から前記自動車の燃料タンクに液化ガス燃料を供給する自動車用の液化ガス燃料供給方法。
  2. 自動車用の液化ガス燃料が収容される第1の容器内の圧力が、該液化ガス燃料を供給する自動車の燃料タンク内の圧力よりも低いとき、冷却することによって内部の圧力が予め設定された圧力以下に維持されている第2の容器に前記自動車の燃料タンクを連結して該自動車の燃料タンク内の圧力を下げた後、該自動車の燃料タンクを前記第1の容器に連結し、該第1の容器内の圧力と前記自動車の燃料タンク内の圧力とに応じて前記第1の容器内の液化ガス燃料を加温し、前記容器内の圧力と前記自動車の燃料タンク内の圧力との差を予め設定した圧力差値以上にして前記第1の容器から前記自動車の燃料タンクに液化ガス燃料を供給する自動車用の液化ガス燃料供給方法。
  3. 自動車用の液化ガス燃料が収容される容器と、該容器内の液化ガス燃料を加温して該容器内の圧力を調整する圧力調整手段と、前記容器内の圧力を検出する第1の圧力検出手段と、一端側が前記容器内の液相部に位置し、他端側が液化ガス燃料の供給口部となる燃料供給管路と、該燃料供給管路の前記供給口部近傍部分内の圧力を検出する第2の圧力検出手段と、前記第1の圧力検出手段で検出した圧力と前記第2の圧力検出手段で検出した圧力とに応じて前記圧力調整手段による前記容器内の液化ガス燃料の加温を制御する制御部とを備えた自動車用の液化ガス燃料供給装置。
  4. 自動車用の液化ガス燃料が収容される第1の容器と、該第1の容器内の液化ガス燃料を加温して該第1の容器内の圧力を調整する第1の圧力調整手段と、前記第1の容器内の圧力を検出する第1の圧力検出手段と、一端側が前記第1の容器内の液相部に位置し、他端側が液化ガス燃料の供給口部となる燃料供給管路と、該燃料供給管路の前記供給口部近傍部分内の圧力を検出する第2の圧力検出手段と、前記燃料供給管路から分岐する分岐管路と、該分岐管路が連結された第2の容器と、該第2の容器内の液化ガス燃料を冷却して該第2の容器内の圧力を調整する第2の圧力調整手段と、前記第2の容器内の圧力を検出する第3の圧力検出手段と、前記燃料供給管路の前記分岐管路との分岐部よりも前記供給口部側の部分が前記分岐管路と連通した状態に流路を切り換える流路切換手段と、前記第3の圧力検出手段で検出した圧力に応じて前記第2の圧力調整手段による前記第2の容器内の液化ガス燃料の冷却を制御し、前記第1の圧力検出手段で検出した圧力と前記第2の圧力検出手段で検出した圧力とに応じて前記流路切換手段の動作及び前記第1の圧力調整手段による前記第1の容器内の液化ガス燃料の加温を制御する制御部とを備えた自動車用の液化ガス燃料供給装置。
  5. 前記第1の容器内の液相部と前記第2の容器内の液相部とを連通させる液管路と、該液管路内の液化ガス燃料の通流及び遮断を切り換える通流切換手段と、前記第2の容器内の液面の位置を検出する液面検出手段とを備え、前記第1の圧力調整手段は、前記第1の容器内の液化ガスを冷却可能であり、前記第2の圧力調整手段は、前記第2の容器内の液化ガス燃料を加温可能であり、前記制御部は、前記液面検出手段で検出した前記第2の容器内の液面に応じて、前記第1の圧力調整手段で前記第1の容器内の液化ガス燃料を冷却すると共に前記第2の圧力調整手段で前記第2の容器内の液化ガス燃料を加温し、前記通流切換手段により前記液管路内に液化ガス燃料が通流可能に切り換えてなることを特徴とする請求項4に記載の液化ガス燃料供給装置。
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