JP2004244748A - 梳綿機用メタリックワイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】シリンダ速度を高速にしても、繊維損傷や繊維切断を生じ難く、カードスライバ中の短繊維含有率を減少可能にするとともに、高速カードの生産性を向上可能にした梳綿機用メタリックワイヤを提供する。
【解決手段】メタリックワイヤAは、歯1の働き面2を、両側面3,4の平行辺に対して斜辺として、働き面と側面との接合する一方の角部5を鋭角にし、他方の角部bを鈍角にして成り、鋭角側の角部の角度aを60°〜80°の範囲に構成すると好適である。
【選択図】 図1
【解決手段】メタリックワイヤAは、歯1の働き面2を、両側面3,4の平行辺に対して斜辺として、働き面と側面との接合する一方の角部5を鋭角にし、他方の角部bを鈍角にして成り、鋭角側の角部の角度aを60°〜80°の範囲に構成すると好適である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紡績の梳綿工程において用いられる梳綿機のシリンダドラムに巻装されるメタリックワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
紡績の梳綿工程において、紡績準備工程で処理された繊維塊は、梳綿機のシリンダとトップ間のカーディング作用によって梳られて、ハカスやネップなどの夾雑物が除去され、ほぐされて単繊維に分離され、繊維の長さ方向に揃えられて、カードスライバとなる。カードスライバの品質の良否は、製品である紡績糸の品質の良否に影響を与える。よって、シリンダのメタリックワイヤには、繊維を切らずに、またネップを作らずに、繊維塊を均質なカードスライバにする良好なカーディング作用を発揮する性能が求められている。
【0003】
近年の紡績工程の省力化を達成するため、梳綿機一台当たりの生産量の増加が企図され、高速高生産用梳綿機(以下、高速カードという)が開発された。この高速カードの場合、シリンダ速度の高速化によって、シリンダ上の繊維密度が減少し、メタリックワイヤの歯による繊維塊を開繊する機会が増加し、開繊作用、除塵作用及び単繊維の平行化作用が向上する。しかし、シリンダ速度が速くなればなるほど、単繊維に対して歯の作用する力が増大するため、繊維損傷や繊維切断が生じ易くなり、カードスライバ中の短繊維含有率が増加する傾向となる。
よって、今日、紡績工場では、短繊維含有率の増加に起因する紡績糸の強力低下を回避するために、シリンダ速度を抑えて、高速カードを運転しているのが実情である。
【0004】
ところで、従来の梳綿機用メタリックワイヤBは、図2(a)(b)示すように、歯10がB−B線の断面形状において矩形であり、働き面11と側面12、13との接合するかど14、15がいずれも直角で構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、メタリックワイヤの構成について、高速カードにおける繊維損傷や繊維切断の原因を研究分析した。その結果、従来の梳綿機用メタリックワイヤBによるときは、単繊維fが働き面11と側面12、13に接触すると同時に、二箇所の直角のかど14、15で以てしっかりと把持される。このため、高速カードの場合、直角のかど14、15が単繊維に過剰に作用し、また働き面11と単繊維fとの摩擦係数が高くなって、単繊維に作用する力が増大して、繊維損傷や繊維切断が生じ易くなることを知見した。
【0006】
本発明は、上記知見に基づいてなしたものであり、シリンダ速度を高速にしても、繊維損傷や繊維切断が生じ難く、カードスライバ中の短繊維含有率を減少可能にするとともに、高速カードの生産性を向上可能にした梳綿機用メタリックワイヤを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るメタリックワイヤは、歯が、その水平断面において、平行な側面に対して斜辺となる働き面を備えて成る(請求項1)。
【0008】
この手段によれば、歯を上記構成にしたから、働き面の両縁のかどのうち、一方が鋭角になり、他方が鈍角になり、単繊維は、先端となる鋭角側のかどで以て主として把持されしごかれる。したがって、働き面と単繊維との摩擦係数が低くなり、鈍角側のかどでは単繊維との摩擦抵抗が小さくなって、繊維損傷や繊維切断が生じ難くなり、また鋭角側のかどが小さな繊維塊にも突き刺さり易くなり、十分な開繊力を発揮する。
【0009】
本発明において、働き面の鋭角側のかどの角度としては、60°〜80°の範囲内にした構成(請求項2)が好適である。というのは、角度が60°未満になると鈍角側のかどの角度が大きくなりすぎて、単繊維が滑り易くなって、把持力が低下して開繊不足となり、カードスライバ中のネップが増加する傾向になり、また80°を越えて90°に近づくと繊維損傷や繊維切断が従来技術と同程度に生ずる傾向になるからである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1(a)(b)において、メタリックワイヤAは、歯1のA−A線の断面形状を、働き面2を斜辺とし、側面3、4を平行辺とする、略台形状にして成る。すなわち、働き面2の両縁のかど5、6のうち、一方のかど5の角度αを鋭角(60°〜80°)にし、他方のかど6の角度βを鈍角(120°〜100°)にして成る。
【0012】
上記メタリックワイヤAをシリンダドラムに巻装して用いると、シリンダとトップ間において、小さな繊維塊から引き抜かれて歯1に把持されて絡まった数本の単繊維fは、かど5、6でしごかれる。このカーディング作用時において、鋭角側のかど5が小さな繊維塊にも突き刺さって単繊維の状態に分解する。また、鈍角側のかど6では、単繊維fに作用する力が減少して、働き面2と単繊維fとの摩擦抵抗が小さくなって、繊維損傷や繊維切断が生じ難くなる。
【0013】
ところで、上記メタリックワイヤAは、原線材である鋼線に圧延による異形加工を施して巻取ったワイヤ線材を連続的に繰り出して、三角形状の歯の打抜き加工−焼鈍(予熱を兼ねる高周波加熱)−焼入れ(ガス加熱)−焼き戻し(高周波加熱)の工程を経て製造するが、上記打抜き加工工程において、ダイ上面を水平方向に対して角度90−αだけ傾斜させて打抜き加工を施して、働き面の両縁に所定角度の鋭角と鈍角を有するかどを形成することができる。また、働き面2の両縁のかどの角度α、βは、ダイ上面の傾斜角度を調整することにより、所望の角度にすることができる。
【0014】
【実施例】
鋼線に異形加工を施したワイヤ線材を用いて、下記仕様のメタリックワイヤを製造した。
【0015】
<仕様>
かど5の角度α:75°
かど6の角度β:105°
山数:17山/25.4mm
針頭数:960ポイント/(25.4)2
歯の働角x:50°
歯の深さh:0.40mm
リブの厚み:0.40mm
【0016】
次に、メタリックワイヤの性能を調べるために、実施例のメタリックワイヤをシリンダドラムに巻装して、高速カードで下記特性の原綿を用いて下記紡出条件で紡出試験を行った。また、従来のメタリックワイヤを巻装したシリンダを備えた高速カードにて同一紡出条件で紡出試験を行った。
【0017】
<原綿特性>
原綿の種類:綿カード糸Ne20用(リング糸)
平均繊維長:24.0〜25.0mm
短繊維含有率:9.0〜10.0%
繊度:150〜160mTex
成熟度:0.81〜0.86
【0018】
<紡出条件>
シリンダ速度:360rpm、470rpm、560rpm(表面速度2260m/min)
紡出速度:200m/min
紡出ゲレン:550ゲレン/6yds.(6.5g/m)
【0019】
上記紡出試験において、シリンダ速度毎にカードスライバに含まれるネップ数と短繊維含有率について、紡績において一般に汎用されているツエルベガーウスター社製のAFIS(Advanced Fiber InformationSystems)を用いて測定したところ、表1、2の結果を得た。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
表1、2の結果から次のことを確認することができた。すなわち、本発明によるときは、ネップ数については従来例と同等以下で除塵作用において同等の性能を維持し、短繊維含有率については従来例より20〜25%減少することができた。
【0023】
また、歯の働き面と繊維との静摩擦係数について、一般的な簡易な静摩擦係数測定器で測定したところ、表3の結果を得た。
【0024】
【表3】
【0025】
表3の結果から、本発明は従来例に比較して、静摩擦係数が約半分になり、単繊維がシリンダとトップ間でカーディング作用を受ける際、摩擦抵抗が減少して、繊維の損傷及び切断が減少することが確認することができた。
【0026】
さらに、原綿の種類を変えて、同様の紡出試験をしたところ、本発明に係るメタリックワイヤによるときは、特に合繊、羊毛繊維等のような強い開繊力を要しない原綿において、短繊維含有率を上記実施例と同等程度の減少率を維持しながら、従来例に比較してネップ数の減少に効果的であることが判明した。
【0027】
【発明の効果】
本発明によるときは、シリンダ速度を上げて高速カードを運転しても、良好なカーディング作用を維持することができるとともに、短繊維含有率を低減することができ、製品である紡績糸の品質の向上を図ることができる。
また、従来技術のように、繊維損傷や繊維切断を回避するために、シリンダ速度を低く抑える必要がなくなり、高速カードの生産性をより一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態のメタリックワイヤを示し、(a)は正面図、(b)はA−A線による歯の拡大断面図である。
【図2】従来のメタリックワイヤを示し、(a)は正面図、(b)はB−B線による歯の拡大断面図である。
【符号の説明】
A、B・・・メタリックワイヤ
f・・・単繊維
1、10・・・歯
2、11・・・働き面
3、4、12、13・・・側面
5、6、14、15・・・かど
【発明の属する技術分野】
本発明は、紡績の梳綿工程において用いられる梳綿機のシリンダドラムに巻装されるメタリックワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
紡績の梳綿工程において、紡績準備工程で処理された繊維塊は、梳綿機のシリンダとトップ間のカーディング作用によって梳られて、ハカスやネップなどの夾雑物が除去され、ほぐされて単繊維に分離され、繊維の長さ方向に揃えられて、カードスライバとなる。カードスライバの品質の良否は、製品である紡績糸の品質の良否に影響を与える。よって、シリンダのメタリックワイヤには、繊維を切らずに、またネップを作らずに、繊維塊を均質なカードスライバにする良好なカーディング作用を発揮する性能が求められている。
【0003】
近年の紡績工程の省力化を達成するため、梳綿機一台当たりの生産量の増加が企図され、高速高生産用梳綿機(以下、高速カードという)が開発された。この高速カードの場合、シリンダ速度の高速化によって、シリンダ上の繊維密度が減少し、メタリックワイヤの歯による繊維塊を開繊する機会が増加し、開繊作用、除塵作用及び単繊維の平行化作用が向上する。しかし、シリンダ速度が速くなればなるほど、単繊維に対して歯の作用する力が増大するため、繊維損傷や繊維切断が生じ易くなり、カードスライバ中の短繊維含有率が増加する傾向となる。
よって、今日、紡績工場では、短繊維含有率の増加に起因する紡績糸の強力低下を回避するために、シリンダ速度を抑えて、高速カードを運転しているのが実情である。
【0004】
ところで、従来の梳綿機用メタリックワイヤBは、図2(a)(b)示すように、歯10がB−B線の断面形状において矩形であり、働き面11と側面12、13との接合するかど14、15がいずれも直角で構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、メタリックワイヤの構成について、高速カードにおける繊維損傷や繊維切断の原因を研究分析した。その結果、従来の梳綿機用メタリックワイヤBによるときは、単繊維fが働き面11と側面12、13に接触すると同時に、二箇所の直角のかど14、15で以てしっかりと把持される。このため、高速カードの場合、直角のかど14、15が単繊維に過剰に作用し、また働き面11と単繊維fとの摩擦係数が高くなって、単繊維に作用する力が増大して、繊維損傷や繊維切断が生じ易くなることを知見した。
【0006】
本発明は、上記知見に基づいてなしたものであり、シリンダ速度を高速にしても、繊維損傷や繊維切断が生じ難く、カードスライバ中の短繊維含有率を減少可能にするとともに、高速カードの生産性を向上可能にした梳綿機用メタリックワイヤを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るメタリックワイヤは、歯が、その水平断面において、平行な側面に対して斜辺となる働き面を備えて成る(請求項1)。
【0008】
この手段によれば、歯を上記構成にしたから、働き面の両縁のかどのうち、一方が鋭角になり、他方が鈍角になり、単繊維は、先端となる鋭角側のかどで以て主として把持されしごかれる。したがって、働き面と単繊維との摩擦係数が低くなり、鈍角側のかどでは単繊維との摩擦抵抗が小さくなって、繊維損傷や繊維切断が生じ難くなり、また鋭角側のかどが小さな繊維塊にも突き刺さり易くなり、十分な開繊力を発揮する。
【0009】
本発明において、働き面の鋭角側のかどの角度としては、60°〜80°の範囲内にした構成(請求項2)が好適である。というのは、角度が60°未満になると鈍角側のかどの角度が大きくなりすぎて、単繊維が滑り易くなって、把持力が低下して開繊不足となり、カードスライバ中のネップが増加する傾向になり、また80°を越えて90°に近づくと繊維損傷や繊維切断が従来技術と同程度に生ずる傾向になるからである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1(a)(b)において、メタリックワイヤAは、歯1のA−A線の断面形状を、働き面2を斜辺とし、側面3、4を平行辺とする、略台形状にして成る。すなわち、働き面2の両縁のかど5、6のうち、一方のかど5の角度αを鋭角(60°〜80°)にし、他方のかど6の角度βを鈍角(120°〜100°)にして成る。
【0012】
上記メタリックワイヤAをシリンダドラムに巻装して用いると、シリンダとトップ間において、小さな繊維塊から引き抜かれて歯1に把持されて絡まった数本の単繊維fは、かど5、6でしごかれる。このカーディング作用時において、鋭角側のかど5が小さな繊維塊にも突き刺さって単繊維の状態に分解する。また、鈍角側のかど6では、単繊維fに作用する力が減少して、働き面2と単繊維fとの摩擦抵抗が小さくなって、繊維損傷や繊維切断が生じ難くなる。
【0013】
ところで、上記メタリックワイヤAは、原線材である鋼線に圧延による異形加工を施して巻取ったワイヤ線材を連続的に繰り出して、三角形状の歯の打抜き加工−焼鈍(予熱を兼ねる高周波加熱)−焼入れ(ガス加熱)−焼き戻し(高周波加熱)の工程を経て製造するが、上記打抜き加工工程において、ダイ上面を水平方向に対して角度90−αだけ傾斜させて打抜き加工を施して、働き面の両縁に所定角度の鋭角と鈍角を有するかどを形成することができる。また、働き面2の両縁のかどの角度α、βは、ダイ上面の傾斜角度を調整することにより、所望の角度にすることができる。
【0014】
【実施例】
鋼線に異形加工を施したワイヤ線材を用いて、下記仕様のメタリックワイヤを製造した。
【0015】
<仕様>
かど5の角度α:75°
かど6の角度β:105°
山数:17山/25.4mm
針頭数:960ポイント/(25.4)2
歯の働角x:50°
歯の深さh:0.40mm
リブの厚み:0.40mm
【0016】
次に、メタリックワイヤの性能を調べるために、実施例のメタリックワイヤをシリンダドラムに巻装して、高速カードで下記特性の原綿を用いて下記紡出条件で紡出試験を行った。また、従来のメタリックワイヤを巻装したシリンダを備えた高速カードにて同一紡出条件で紡出試験を行った。
【0017】
<原綿特性>
原綿の種類:綿カード糸Ne20用(リング糸)
平均繊維長:24.0〜25.0mm
短繊維含有率:9.0〜10.0%
繊度:150〜160mTex
成熟度:0.81〜0.86
【0018】
<紡出条件>
シリンダ速度:360rpm、470rpm、560rpm(表面速度2260m/min)
紡出速度:200m/min
紡出ゲレン:550ゲレン/6yds.(6.5g/m)
【0019】
上記紡出試験において、シリンダ速度毎にカードスライバに含まれるネップ数と短繊維含有率について、紡績において一般に汎用されているツエルベガーウスター社製のAFIS(Advanced Fiber InformationSystems)を用いて測定したところ、表1、2の結果を得た。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
表1、2の結果から次のことを確認することができた。すなわち、本発明によるときは、ネップ数については従来例と同等以下で除塵作用において同等の性能を維持し、短繊維含有率については従来例より20〜25%減少することができた。
【0023】
また、歯の働き面と繊維との静摩擦係数について、一般的な簡易な静摩擦係数測定器で測定したところ、表3の結果を得た。
【0024】
【表3】
【0025】
表3の結果から、本発明は従来例に比較して、静摩擦係数が約半分になり、単繊維がシリンダとトップ間でカーディング作用を受ける際、摩擦抵抗が減少して、繊維の損傷及び切断が減少することが確認することができた。
【0026】
さらに、原綿の種類を変えて、同様の紡出試験をしたところ、本発明に係るメタリックワイヤによるときは、特に合繊、羊毛繊維等のような強い開繊力を要しない原綿において、短繊維含有率を上記実施例と同等程度の減少率を維持しながら、従来例に比較してネップ数の減少に効果的であることが判明した。
【0027】
【発明の効果】
本発明によるときは、シリンダ速度を上げて高速カードを運転しても、良好なカーディング作用を維持することができるとともに、短繊維含有率を低減することができ、製品である紡績糸の品質の向上を図ることができる。
また、従来技術のように、繊維損傷や繊維切断を回避するために、シリンダ速度を低く抑える必要がなくなり、高速カードの生産性をより一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態のメタリックワイヤを示し、(a)は正面図、(b)はA−A線による歯の拡大断面図である。
【図2】従来のメタリックワイヤを示し、(a)は正面図、(b)はB−B線による歯の拡大断面図である。
【符号の説明】
A、B・・・メタリックワイヤ
f・・・単繊維
1、10・・・歯
2、11・・・働き面
3、4、12、13・・・側面
5、6、14、15・・・かど
Claims (2)
- 歯が、その水平断面において、平行な側面に対して斜辺となる働き面を備えたことを特徴とする梳綿機用メタリックワイヤ。
- 働き面のいづれか一方のかどの角度が60°〜80°の範囲内である請求項1に記載の梳綿機用メタリックワイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003034997A JP2004244748A (ja) | 2003-02-13 | 2003-02-13 | 梳綿機用メタリックワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003034997A JP2004244748A (ja) | 2003-02-13 | 2003-02-13 | 梳綿機用メタリックワイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004244748A true JP2004244748A (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=33020539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003034997A Pending JP2004244748A (ja) | 2003-02-13 | 2003-02-13 | 梳綿機用メタリックワイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004244748A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017519104A (ja) * | 2014-05-09 | 2017-07-13 | グローツ−ベッカート コマンディトゲゼルシャフト | 全鋼製フィッティング |
-
2003
- 2003-02-13 JP JP2003034997A patent/JP2004244748A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017519104A (ja) * | 2014-05-09 | 2017-07-13 | グローツ−ベッカート コマンディトゲゼルシャフト | 全鋼製フィッティング |
JP2021038462A (ja) * | 2014-05-09 | 2021-03-11 | グローツ−ベッカート コマンディトゲゼルシャフト | 全鋼製針布の製造方法 |
US11414792B2 (en) | 2014-05-09 | 2022-08-16 | Groz-Beckert Kg | All-steel fitting |
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Legal Events
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