JP2004243819A - Electric mirror device for vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のドアミラーやフェンダーミラーの反射面の向きをモータ等の駆動力で変える車両用電動ミラー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の左右両後方側を確認するための所謂ドアミラー(アウタービューミラーと称する場合もある)には、ミラーの反射面の向きの調整を車両室内にて容易に行なえるようにするため、ドアミラーの鏡をモータの駆動力で回動させ、これにより、反射面の向きを調整しうる車両用電動ドアミラー装置が採用されている。
【0003】
この種の車両用電動ドアミラー装置は、一対のモータを備えている。一方のモータは駆動力で略車両上下方向を軸方向(以下、便宜上、この軸方向を「上下軸」と称する)とする軸周りに鏡を回動させ、他方のモータは略車両左右方向を軸方向(以下、便宜上、この軸方向を「左右軸」と称する)とする軸周りに鏡を回動させる構造となっている。各モータは、制御回路を介して車両室内に設けられたスイッチに接続されており、スイッチを操作することで各モータを適宜に駆動させ、又は、適宜に停止させることができるようになっている。
【0004】
一方、所謂車庫入れ等で車両を後退させる場合には、略車両後方から車両の後輪近傍へミラーの反射面を向けることで、駐車エリアの白線等が視認しやすくなる。このため、例えば、車両のシフトレバーをリバースレンジに切り替えた場合には、自動的に各モータを駆動させて略車両後方側にミラーの反射面を向けるようにモータを制御する車両用電動ドアミラー装置もある(一例として下記特許文献1参照)。
【0005】
このような車両用電動ドアミラー装置の場合、車両乗員等によって略車両後方側が確認しやすいミラーの回動位置(以下、この回動位置を便宜上、「後方確認位置」と称する)と、後輪近傍を確認しやすいミラーの回動位置(後輪確認位置)とが予めメモリ等に記憶される。このメモリに記憶された後方確認位置及び後輪確認位置に基づいて、車両のシフトレバーがリバースレンジに対応したシフト位置に移動した場合には、後方確認位置から後輪確認位置にミラーを回動させ、リバースレンジに対応したシフト位置から他のシフト位置にシフトレバーが移動した場合には、後輪確認位置から後方確認位置にミラーを移動させている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−127854号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、後方確認位置から後輪確認位置にミラーを回動させてから後方確認位置にミラーを戻した場合、モータへの電力供給停止後におけるモータの慣性駆動等によって、後方確認位置を僅かに超えた位置でミラーが停止することがある。このような状態で再度後方確認位置から後輪確認位置にミラーを回動させる場合には、当然、後方確認位置を僅かに超えた位置からミラーの回動が開始されることになる。
【0008】
このようなことを繰り返すことで、設定上での後方確認位置と後輪確認位置から戻って停止した位置との位置精度誤差が増加する。このような誤差が大きくなると、モータを駆動制御している制御装置では、モータ停止時のミラーの回動位置が後方確認位置に戻っていないと判定し、後方確認位置へ向けて再度モータを駆動させてミラーを微動させてしまい好ましくない。
【0009】
本発明は、上記事実を考慮して、後方確認位置のような再生目標位置へのミラーの復帰移動に際して位置精度誤差に起因する微動の発生を防止又は軽減できる車両用電動ミラー装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明に係る車両用電動ミラー装置は、少なくとも使用状態で反射面が略車両後方へ向けられたミラーと、前記ミラーに直接又は間接的に連結されて、駆動力により略車両上下方向及び略車両左右方向の何れか一方を軸方向とする軸周りに前記ミラーを回動させるモータと、前記モータの回転位置を直接或いは間接的に検出する位置検出手段と、予め設定された前記モータの回転位置を再生目標位置として記憶する記憶手段と、前記モータの駆動後に、所定の復帰操作によって前記モータの駆動開始時の回転位置に前記モータを復帰させる復帰制御手段と、を備え、更に、前記復帰制御手段は、前記復帰後の回転位置が前記再生目標位置を含む所定の範囲を超えた場合に、前記再生目標位置又は前記所定の範囲内の回転位置へ向けて前記モータを駆動させると共に、前記復帰後の回転位置が前記所定の範囲内で且つ前記再生目標位置とは異なる場合に、次回の前記復帰操作における前記モータの目標の回転位置を、前記駆動開始時の回転位置から前記再生目標位置に変更する、ことを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載の本発明に係る車両用電動ミラー装置では、少なくとも使用状態でミラーの反射面が略車両後方へ向けられており、反射光により形成される反射像を視認することによって略車両後方の状態を確認できる。
【0012】
また、本発明に係る車両用電動ミラー装置では、モータが設けられておりモータを駆動させるとミラーが略車両上下方向及び略車両左右方向の何れか一方を軸方向とする軸周りに回動させられる。このようにして適宜にミラーを回動させることでミラーの反射面の向きを適宜に換えることができる。これにより、例えば、運転席の乗員から略車両後方側を最も見やすい角度にミラーの反射面の向きを調節できる。
【0013】
一方、本発明に係る車両用電動ミラー装置では、記憶手段が設けられており、予め設定されたモータの回転位置が再生目標位置として記憶されていると共に、位置検出手段によってモータの回転位置が直接或いは間接的に検出される。
【0014】
上記の再生目標位置から別の回転位置にモータを駆動させてミラーを回動させた後に所定の復帰操作を行なうと、復帰制御手段によってモータが制御され、駆動開始時におけるモータの回転位置へ向けてモータを駆動される。
【0015】
ところで、このように駆動開始時におけるモータの回転位置にモータが復帰した際に、モータ駆動時の慣性によって再生目標位置を超えてモータが回転し、その状態でモータが停止することがある。
【0016】
ここで、本発明に係る車両用電動ミラー装置では、このときの停止位置が再生目標位置を含む所定の範囲を超えていることが位置検出手段に検出されると、再生目標位置又は前記所定の範囲内へ向けてモータを駆動させる。しかしながら、位置検出手段での検出結果が、再生目標位置を超えてモータが停止した場合であっても、その停止位置が前記所定の範囲内であれば、上記のような再生目標位置等へ戻すためのモータ制御が行なわれない。
【0017】
このため、本発明に係る車両用電動ミラー装置では、再生目標位置からずれてモータが停止した場合に再生目標位置へ向けてモータが再駆動されることで生じるミラーの微動の発生が防止又は軽減される。
【0018】
また、上記のように、再生目標位置からずれてモータが停止した場合には、次にモータを駆動させてから復帰操作を行なった場合の復帰の目標位置が、駆動開始時の回転位置から再生目標位置に変更される。このため、駆動開始位置が再生目標位置からずれていることに起因する位置精度誤差の蓄積が防止される。したがって、これによっても上記の微動の発生が防止又は軽減される。
【0019】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の一実施の形態に係る車両用電動ミラー装置としてのドアミラー装置10の機械的な構成について説明する。
【0020】
図4には本ドアミラー装置10のの全体構成が分解斜視図によって示されている。
【0021】
この図に示されるように、ドアミラー装置10は、車両のサイドドアのコーナー部に取り付けられる略三角形状のドアミラーベース12と、このドアミラーベース12に対して略車両水平面内で回転可能に支持されたドアミラー本体14とによって構成されている。
【0022】
ドアミラー本体14は、ドアミラー装置10の外郭を構成する樹脂製のドアミラーバイザー16を備えている。ドアミラーバイザー16は前後二分割(2ピース)構造とされており、ドアミラー本体14の前部外郭を構成しかつ車両後方側が開放された略箱体形状のバイザーカバー18と、ドアミラー本体14の後部外郭を構成しかつバイザーカバー18の開口側端部に被嵌される略枠体形状のバイザーリム20とによって構成されている。
【0023】
バイザーカバー18とバイザーリム20との間には、略矩形平板状に形成された金属製又は樹脂製のフレーム22が配設されている。このフレーム22の正面側(車両後方側)には、電動格納ユニット24並びに後述する鏡駆動ユニット42といった駆動部が取り付けられるようになっている。なお、フレーム22の略中央部には一対の開口26が形成されており、これらの開口26を通して2本の配線(図示省略)が鏡駆動ユニット42の背面側(車両前方側)に接続されるようになっている。また、鏡駆動ユニット42の正面側(車両後方側)には、後述するミラーホルダ50が取り付けられるようになっている。
【0024】
フレーム22に対して車両後方側に配置されるバイザーリム20は、その外形(意匠面)を構成する枠体28と、枠体28の中間部に形成されかつ中央部に比較的大きな開口30が形成された隔壁32とによって概ね構成されている。この隔壁32の四隅には挿通孔34が形成されており、これらの挿通孔34内へ図示しないスクリューが螺入されることにより、バイザーリム20がフレーム22に固定されている。
【0025】
また、バイザーリム20における隔壁32の後方側には、略車両後方確認用のミラー36が配設されている。ミラー36は、隔壁32に形成された開口30を通して鏡駆動ユニット42のミラーホルダ50と連結されている。
【0026】
一方、フレーム22に対して車両前方側に配置されるバイザーカバー18の底部四隅には、リブで補強された樹脂爪38が立設されている。これに対応して、フレーム22の四隅にも長孔40が形成されており、これらの長孔40内へ樹脂爪38が弾性的に係止されることにより、バイザーカバー18がバイザーリム20に嵌合された状態でフレーム22に固定されている。
【0027】
次に、図5及び図6に基づいて上記の鏡駆動ユニット42の構成について説明する。
【0028】
これらの図に示されるように、鏡駆動ユニット42は、全体的には比較的薄型の方形平板形状をなすハウジング44を備えている。ハウジング44は、鏡駆動ユニット42の組付状態において車両前方側に配置されるフロントハウジング46と車両後方側に配置されるリヤハウジング48とによって構成されており、両者が嵌合されて一体化されることによりユニット外郭が構成されている。
【0029】
上記鏡駆動ユニット42の中央側の角部には、略矩形平板状に形成されたミラーホルダ50(図4にも図示)を揺動可能に支持するためのピボット部52が設けられている。ピボット部52は、概略的には、リヤハウジング48に一体形成された有底半球状の凹部である球面受部54と、この球面受部54よりも一回り小さく形成されて球面受部54の内側に装着される有底半球状のリテーナ56と、このリテーナ56を球面受部54側へ押圧付勢する圧縮コイルスプリング58及びスクリュー60とによって構成されている。
【0030】
細部構成について補足すると、球面受部54は比較的浅底に形成された有底円筒状の保持部54Aと、この保持部54Aの軸心部に形成された細長い円筒状のボス54Bと、保持部54Aから径方向外側へ延出された球面支持部54Cとによって構成されている。一方、リテーナ56は、球面受部54の保持部54Aに挿入される有底円筒状の軸部56Aと、軸部56Aの中間部から径方向外側へ延出された球面押圧部56Bとによって構成されている。そして、球面受部54の球面支持部54Cとリテーナ56の球面押圧部56Bとの間に、ミラーホルダ50の略中央部に形成された半球状の軸支部62が挟持されている。
【0031】
ミラーホルダ50における軸支部62の中心には、リテーナ56の軸部56Aの外径よりも大径とされた貫通孔64が形成されている。また、リテーナ56における軸部56Aの底部にはボス54Bを挿通させるためのボス挿入孔66が形成されている。そして、ボス挿入孔66内へボス54Bが挿入された状態で、リテーナ56の軸部56Aの内周側に圧縮コイルスプリング58が巻装され、更にワッシャ68を介してスクリュー60がボス54Bに螺入されている。
【0032】
上記により、ワッシャ68がスプリングシートとしての役割を果たし、リテーナ56を介してミラーホルダ50の軸支部62に圧縮コイルスプリング58の付勢力を作用させ、これによりミラーホルダ50の軸支部62を球面受部54に揺動可能に支持させる構成である。なお、ピボット部52によるミラーホルダ50(ひいてはミラー36)の保持位置は、ミラー36の重心とされている。
【0033】
また、上述した鏡駆動ユニット42の側方側の角部には、ミラー36のピボット部52周りの左右方向の角度を調整するため、すなわち、略車両上下方向を軸方向とする上下軸周りのミラー36の角度を調整するためのドライブロッド70が配設されている。このドライブロッド70は、フロントハウジング46とリヤハウジング48との間に形成されたモータ収容部88内の第1駆動手段としてのモータ90の駆動力を受けることで軸方向に移動する構造となっており、その先端部はミラーホルダ50の裏面側に形成された軸支部72に回動自在に軸支(連結)されている。
【0034】
さらに、上述した鏡駆動ユニット42の上方側の角部には、ミラー36のピボット部52周りの上下方向の角度を調整するため、すなわち、略車両左右方向を軸方向とする左右軸周りのミラー36の角度を調整するためのドライブロッド74が配設されている。このドライブロッド74の駆動機構は、上述したドライブロッド70の駆動機構と同様で、詳細な図示は省略するが、ドライブロッド74に対応した第2駆動手段としてのモータ92(図1参照)を備えており、このモータ92の駆動力でドライブロッド74が軸方向に移動する構造となっている。
【0035】
図1のブロック図に示されるように、これらのモータ90、92は各々に対応して設けられた駆動制御用のドライバ94、96を介して電源98(車両に搭載されたバッテリー)に接続されていると共に、モータ制御装置100の復帰制御手段としての制御部102を構成するCPU104に接続されている。
【0036】
制御部102のCPU104は、車両の運転席近傍に設けられた調整スイッチ106に接続されている。調整スイッチ106に関する詳細な説明は省略するが、調整スイッチ106は、傾動部材がピボット軸周りに十字方向に傾動可能な構造となっており、この傾動部材の傾動方向に対応した電気的な調整信号が調整スイッチ106のスイッチ本体から出力される構造となっている。
【0037】
調整スイッチ106から出力された調整信号は、直接或いは適宜に変換された後にCPU104に入力され、CPU104では入力された調整信号に基づいて各ドライバ94、96に対して電気的な制御信号を出力する。各ドライバ94、96では入力された制御信号に基づいて、対応するモータ90、92に対して電力を供給し、又は、電力供給を停止する。
【0038】
また、図5に示されるように、本ドアミラー装置10は、位置検出手段としてのミラー角度検出装置86を備えている。図6に示されるように、ミラー角度検出装置86は左右方向角度検出用のシャフト78を備えている。
【0039】
図6に示されるように、シャフト78はその軸方向(長手方向)に沿ってスライド可能に設けられていると共に、圧縮コイルスプリング76によってミラーホルダ50側に付勢されている。また、シャフト78の先端にはボール82が設けられている。ボール78は圧縮コイルスプリング76の付勢力を受けたシャフト78によってミラーホルダ50の裏面に圧接されている。
【0040】
さらに、ミラー角度検出装置86は所定の抵抗値を有する抵抗と可変抵抗とによって構成されたブリッジ回路を有する検出部108(図1参照)を備えている。検出部108を構成する可変抵抗は、シャフト78の移動量に応じて抵抗値が変化するように設けられている。
【0041】
上記のモータ90の駆動力でドライブロッド70がミラーホルダ50を押し上げ、軸支部62周りにミラーホルダ50が回動するとシャフト78がミラーホルダ50によって押し下げられる。また、モータ90の駆動力でドライブロッド70が下降すると、圧縮コイルスプリング76の付勢力でシャフト78がミラーホルダ50を押し上げて軸支部62周りにミラーホルダ50を回動させる。
【0042】
このときのシャフト78の移動により変化した検出部108の可変抵抗の抵抗値の変化を、可変抵抗を含めて構成されるブリッジ回路の出力電圧Xの変化として検出し、この検出結果に基づきミラーホルダ50の回動角度、ひいては、ミラー36の回動角度を検出する構成となっている。
【0043】
また、図1に示されるように、検出部108はミラー角度検出装置86の制御部102を構成するCPU104に接続されており、検出部108のブリッジ回路における出力電圧Xの変化はCPU104に入力される。
【0044】
さらに、図5に示されるように、ミラー角度検出装置86は、及び上下方向角度検出用のシャフト80を備えている。シャフト80もまた基本的にはシャフト78と同じ構造で、シャフト80に対応して設けられた圧縮コイルスプリング76によってミラーホルダ50側に付勢されて先端に設けられたボール82をミラーホルダ50の裏面に圧接している。
【0045】
さらに、ミラー角度検出装置86は検出部110を備えている。検出部110は基本的に検出部108と同じ構造で、所定の抵抗値を有する抵抗と、シャフト78の移動量に応じて抵抗値が変化する可変抵抗とにより構成されたブリッジ回路を備えている。
【0046】
上記のモータ92の駆動力でドライブロッド74がミラーホルダ50を押し上げ、軸支部62周りにミラーホルダ50が回動するとシャフト80がミラーホルダ50によって押し下げられる。また、モータ92の駆動力でドライブロッド74が下降すると、圧縮コイルスプリング76の付勢力でシャフト80がミラーホルダ50を押し上げて軸支部62周りにミラーホルダ50を回動させる。
【0047】
このときのシャフト80の移動により変化した検出部110の可変抵抗の抵抗値の変化を、可変抵抗を含めて構成されるブリッジ回路の出力電圧Yの変化として検出し、この検出結果に基づきミラーホルダ50の回動角度、ひいては、ミラー36の回動角度を検出する構成となっている。
【0048】
一方、図1のブロック図に示されるように、本ドアミラー装置10は、調整スイッチ106とは別に登録スイッチ112が設けられている。登録スイッチ112は、例えば、調整スイッチ106の近傍に設けられており、調整スイッチ106と同様に制御部102を構成するCPU104に電気的に接続されている。
【0049】
登録スイッチ112は、例えば、通常のプッシュスイッチによって構成されている。CPU104では、登録スイッチ112が押圧されるとROM114から登録プログラムを読み込まて実行され、これによって、例えば、車両の乗員にとって最も後方を確認しやすいミラー36の回動位置(すなわち、従来技術の項目で言うところの「後方確認位置」に相当)に対応した検出部108の出力電圧Xa、検出部110の出力電圧Yaの各電圧値(以下、この出力電圧Xa、Yaを便宜上、「再生目標位置Xa、Ya」と称する)や、車両の乗員にとって最も後輪近傍を確認しやすいミラー36の回動位置に対応した検出部108の出力電圧Xb、検出部110の出力電圧Ybの各電圧値(以下、この出力電圧Xb、Ybを「後輪確認位置Xb、Yb」と称する)がCPU104やROM114と共に制御部102を構成する記憶手段としてのRAM116に記憶させる構成となっている。
【0050】
また、図1に示されるように、上記のCPU104はR検出スイッチ118に接続されている。R検出スイッチ118は、車両のシフトレンジを変更操作するためのシフトレバー装置に設けられており、車両を後退させるためのシフトレンジであるRレンジに対応したシフト位置にシフトレバーが位置しているか否かを検出する。
【0051】
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
【0052】
本ドアミラー装置10では、調整スイッチ106が傾動操作されることで調整スイッチ106から出力された調整信号は直接又は適宜に変換された後に制御部102のCPU104に入力される。調整信号がCPU104に入力されるとCPU104では調整スイッチ106の傾動方向に対応した制御信号を生成し、この傾動方向に対応したドライバ94又はドライバ96に対して制御信号を出力する。
【0053】
例えば、制御信号がドライバ94に入力されると、ドライバ94はモータ90に対して電力を供給する。これにより、モータ90が正転駆動又は逆転駆動されると、ドライブロッド70に駆動力が付与される。
【0054】
ドライブロッド70に駆動力が付与されると、ドライブロッド70が軸方向移動する。ドライブロッド70の先端部はミラーホルダ50の裏面側に形成された軸支部72に回動自在に軸支(連結)されているため、ドライブロッド70が軸方向移動すると、そのストロークに応じた角度だけミラーホルダ50がピボット部52周りに左右方向へ揺動される(すなわち、上下軸周りにミラーホルダ50が回動される)。これにより、ミラーホルダ50と連結されたミラー36の左右方向への鏡面角度が所望の角度に調整される。
【0055】
これに対し、制御信号がドライバ96に入力されると、ドライバ96はモータ92に対して電力を供給する。これにより、モータ92が正転駆動又は逆転駆動されると、ドライブロッド74に駆動力が付与される。ドライブロッド74に駆動力が付与されると、ドライブロッド74が軸方向移動する。ドライブロッド74の先端部はミラーホルダ50の裏面側に形成された軸支部に回動自在に軸支(連結)されているため、ドライブロッド74が軸方向移動すると、そのストロークに応じた角度だけミラーホルダ50がピボット部52周りに上下方向へ揺動される(すなわち、左右軸周りにミラーホルダ50が回動される)。これにより、ミラーホルダ50と連結されたミラー36の上下方向への鏡面角度が所望の角度に調整される。
【0056】
ここで、本ドアミラー装置10では、上記のように、モータ90の駆動力でミラー36を左右軸周りに回動させ、モータ92の駆動力でミラー36を上下軸周りに回動させることにより、ミラー36の角度を調整しているが、この回動はピボット軸52周りの回動であるため、ミラー36の可動範囲は略円形となる。
【0057】
一方、登録スイッチ112が押圧操作されると、登録スイッチ112から出力された登録信号がCPU104に入力される。CPU104では登録信号が入力されると再生目標位置Xa、Yaや後輪確認位置Xb、Ybの更新が行なわれる。
【0058】
この再生目標位置Xa、Yaや後輪確認位置Xb、Ybの更新では、RAM116に記憶させていたそれまでの再生目標位置Xa、Yaや後輪確認位置Xb、Ybが消去され、新たに、検出部108からの出力電圧Xaや出力電圧Xbと検出部110からの出力電圧Yaや出力電圧Ybが再生目標位置Xa、Ya又は後輪確認位置Xb、YbとしてRAM116に記憶される。
【0059】
また、本ドアミラー装置10では、車両の乗員が車両を後退させるためにシフトレバー装置のシフトレバーを、リバースレンジに対応したシフト位置に移動させると、後輪確認位置Xb、Ybまでモータ90、92が駆動され、また、後輪確認位置Xb、Ybにモータ90、92が位置している状態でリバースレンジに対応したシフト位置からシフトレバーが離脱すると、基本的に後輪確認位置Xb、Ybへ回転する前のモータ90、92の停止位置に戻る。
【0060】
以下、図2のフローチャートに基づいて、後輪確認位置Xb、Ybへの移動、復帰操作について説明する。
【0061】
先ず、ステップ150で後輪確認位置移動復帰プログラムがROM114からCPU104に読み込まれると、ステップ152で初期設定が行なわれ、例えば、フラグFがリセットされる。
【0062】
次いで、ステップ154でR検出スイッチ118からの検出信号Reが入力されているか否か、すなわち、シフトレバーがリバースレンジに対応したシフト位置に移動しているか否かが判定される。ステップ154で検出信号Reが入力されたと判定されていると判定されると、ステップ156で復帰位置設定が行なわれる。この復帰位置設定では、検出部108、110からの出力電圧がX、Yが読み込まれ、この出力電圧X、Yが復帰位置Xc、Ycとして設定され、RAM116に記憶される。
【0063】
次いで、ステップ158ではフラグFに1が代入されているか否かが判定され、フラグFに1が代入されていないとステップ158で判定された場合には、ステップ164でモータ90、92の駆動制御が行なわれる。このモータ90、92の駆動制御では、CPU104からドライバ94、96に対して制御信号が出力され、この制御信号に基づいてドライバ94、96はモータ90、92に対して電力の供給を行なう。これにより、モータ90、92が後輪確認位置Xb、Ybへ向けて駆動される。
【0064】
このようにしてモータ90、92が後輪確認位置Xb、Ybに到達すると、ミラー36の回動角度は、ミラー36の回動位置が車両の乗員にとって最も後輪近傍を確認しやすい状態となっているため、ミラー36での反射光により形成される反射像を確認することで円滑に車両を後退させることができる。
【0065】
次いで、ステップ166では、R検出スイッチ118からの検出信号Reが入力されているか否か、すなわち、シフトレバーがリバースレンジに対応したシフト位置に位置しているか否かが判定される。ステップ166にて信号Reが入力されていない、すなわち、リバースレンジに対応したシフト位置からシフトレバーが離脱したと判定されると、ステップ168でモータ90、92の復帰制御が開始される。
【0066】
このモータ90、92の復帰制御では、CPU104からドライバ94、96に対して制御信号が出力され、この制御信号に基づいてドライバ94、96はモータ90、92に対して電力の供給を行なう。これにより、モータ90、92が上記の復帰位置Xc、Ycへ向けて駆動される。
【0067】
モータ90、92の復帰制御が終了すると、ステップ170では検出部108、110からの出力電圧がX、Yが読み込まれる。さらに、ステップ172では、出力電圧がX、Yが図3に示される矩形の範囲C内であるか否かが判定される。ここで、図3の模式図について簡単に説明する。
【0068】
この模式図は、横軸が検出部108での出力電圧Xで縦軸が検出部110での出力電圧Yを表す。矩形の範囲Cは、縦横5マスの集合で、その中心Pが上記の再生目標位置Xa、Yaを示す。矩形の範囲Cを構成するマスは、1マスが1LSB分のモータ90、92の駆動量を示している。
【0069】
すなわち、復帰位置Xc、Ycが再生目標位置Xa、Yaであった場合には、基本的に図3のPに向かってモータ90、92が駆動される。この場合、先ず、モータ90が駆動されて出力電圧Xが図3の矢印X方向に変化して、範囲C内のQ位置やR位置へ向かう。しかしながら、Q位置やR位置でモータ90への電力の供給が停止されたものの、慣性によってQ位置やR位置を超えてしまうことがある。
【0070】
さらに、この状態で、モータ92が駆動すると、図3の矢印Y方向に出力電圧Yが変化する。しかしながら、この場合も慣性によって図3のS位置では停止せずにT位置、U位置、更にはV位置まで達してしまうことがある。
【0071】
ステップ170では検出部108、110からの出力電圧がX、YがT位置やU位置等、範囲C内にあればステップ174でフラグFをリセットした後にステプ154に戻る。
【0072】
しかしながら、出力電圧がX、YがV位置等、範囲Cの外にある場合には、ステップ176で再駆動制御が開始され、例えば、図3の矢印Yとは反対方向にモータ92が微動して、出力電圧X、Yが範囲C内に含まれるようにモータ90、92を駆動制御する。
【0073】
さらに、ステップ176における再駆動制御が終了するとステップ178でフラグFに1が代入されてステップ154に戻る
次に、再びシフトレバーがリバースレンジに対応したシフト位置に移動させられるとステップ154で復帰位置設定が行なわれる。ここで、上述したように、この復帰位置設定では現在の停止位置が復帰位置として設定される。したがって、この状態で、検出部108、110からの出力電圧がX、YがT位置やU位置に対応しているのであれば、このT位置やU位置が復帰位置として設定される。
【0074】
次に、ステップ158でフラグFに1が代入されているか否かが判定される。ここで、ステップ178でフラグFに1が代入されていれば、ステップ160で誤差演算処理が行なわれる。この誤差演算処理では、再生目標位置Xa、Ya(図3のP位置)に対してステップ156で設定された復帰位置Xc、Ycの誤差Dが演算される。
【0075】
次いで、ステップ161では、この誤差Dの絶対値が2LSB(図3の2マス分)を超えているか否かが判定される。ステップ161で誤差Dの絶対値が2LSB以下であると判定されれば、ステップ164に進むが、ステップ161で誤差Dの絶対値が2LSBを超えていると判定されれば、ステップ162で復帰位置の再設定が行なわれる。このステップ162での復帰位置の再設定は、ステップ156での復帰位置の設定とは異なり、再生目標位置Xa、Yaが復帰位置Xc、Ycとして設定される。
【0076】
したがって、ステップ162での復帰位置の再設定が行なわれた後のステップ168でのモータ90、92の復帰制御では、ステップ164でのモータ90、92の制御が開始される直前でのモータ90、92ではなく、再生目標位置Xa、Yaへ向けてモータ90、92が駆動制御されることになる。
【0077】
このように、本ドアミラー装置10では、ステップ168でのモータ90、92の復帰制御終了後でのモータ90、92の回転位置に対応する出力電圧X、Yが、再生目標位置Xa、Yaから外れていたとしても、再生目標位置Xa、Yaから2LSBの範囲C内であればステップ176での再駆動制御が行なわれないため、モータ90、92の再駆動によるミラー36の微動は生じない。したがって、本ドアミラー装置10では、モータ90、92の復帰制御終了後のミラー36の微動の発生を抑制できる。
【0078】
また、本ドアミラー装置10では、ステップ176での再駆動制御が行なわれた後に、再び、後輪確認位置Xb、Ybへ向けてモータ90、92を駆動させようとした場合、このときの復帰位置Xc、Ycが再生目標位置Xa、Yaから2LSBを超えているようであれば、復帰位置Xc、Ycが再生目標位置Xa、Yaに再設定される。このため、その後のステップ168でのモータ90、92の復帰制御ではモータ90、92が再生目標位置Xa、Yaに向かって駆動されるため、ステップ156で設定した復帰位置Xc、Ycの状態のままよりも再生目標位置Xa、Yaに対する復帰位置Xc、Ycの位置精度誤差の蓄積が少なくなる。
【0079】
このため、ステップ172での判定が肯定される確率が高くなり、これによってもモータ90、92の再駆動によるミラー36の微動の発生を抑制できる。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る車両用電動ミラー装置では、復帰操作時のモータ停止後にモータあが再駆動することにより生じるミラーの微動を軽減又は防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る車両用電動ミラー装置のシステムの概略を示すブロック図である。
【図2】モータの後輪確認位置への回動と復帰の制御するためのプログラムの概略を示すフローチャートである。
【図3】モータが復帰位置に戻る際の模式図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る車両用電動ミラー装置の分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る車両用電動ミラー装置の要部の平面図である。
【図6】図5の6−6線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10 ドアミラー装置(車両用電動ミラー装置)
36 ミラー
86 ミラー角度検出装置(位置検出手段)
90 モータ
92 モータ
102 制御部(復帰制御手段)
116 RAM(記憶手段)[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle electric mirror device that changes the direction of a reflecting surface of a door mirror or a fender mirror of a vehicle by a driving force of a motor or the like.
[0002]
[Prior art]
A so-called door mirror (sometimes referred to as an outer view mirror) for confirming the left and right rear sides of the vehicle is provided with a door mirror in order to easily adjust the direction of the reflecting surface of the mirror in the vehicle cabin. 2. Description of the Related Art An electric door mirror device for a vehicle, in which a mirror is rotated by a driving force of a motor and thereby the direction of a reflecting surface can be adjusted, is employed.
[0003]
This type of vehicle electric door mirror device includes a pair of motors. One motor rotates the mirror about an axis whose driving direction is substantially the vertical direction of the vehicle (hereinafter, for convenience, this axial direction is referred to as the “vertical axis”), and the other motor rotates the substantially vertical direction of the vehicle. The mirror is configured to rotate around an axis in an axial direction (hereinafter, for convenience, this axial direction is referred to as a “left-right axis”). Each motor is connected to a switch provided in the vehicle cabin via a control circuit, and by operating the switch, each motor can be appropriately driven or stopped appropriately. .
[0004]
On the other hand, when the vehicle is moved backward in a so-called garage, by turning the reflecting surface of the mirror from substantially behind the vehicle to the vicinity of the rear wheel of the vehicle, a white line or the like in the parking area can be easily recognized. For this reason, for example, when the shift lever of the vehicle is switched to the reverse range, the electric door mirror device for a vehicle that automatically drives the respective motors and controls the motors so that the reflecting surface of the mirror is directed substantially toward the rear side of the vehicle. (See
[0005]
In the case of such an electric door mirror device for a vehicle, a mirror rotation position (hereinafter, this rotation position is referred to as a “rear confirmation position” for convenience) in which a vehicle occupant or the like can easily confirm a substantially rear side of the vehicle, and the vicinity of a rear wheel. And the turning position (rear wheel checking position) of the mirror, which makes it easy to check the position, is stored in a memory or the like in advance. When the shift lever of the vehicle moves to the shift position corresponding to the reverse range based on the rear check position and the rear wheel check position stored in the memory, the mirror is rotated from the rear check position to the rear wheel check position. When the shift lever moves from the shift position corresponding to the reverse range to another shift position, the mirror is moved from the rear wheel check position to the rear check position.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-2000-127854
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, when the mirror is rotated from the rear confirmation position to the rear wheel confirmation position and then returned to the rear confirmation position, the motor slightly exceeds the rear confirmation position due to the inertial drive of the motor after the power supply to the motor is stopped. The mirror may stop at the position where it was moved. When the mirror is again rotated from the rear confirmation position to the rear wheel confirmation position in such a state, the rotation of the mirror is naturally started from a position slightly beyond the rear confirmation position.
[0008]
By repeating such a process, the positional accuracy error between the rear confirmation position in the setting and the position where the vehicle returns from the rear wheel confirmation position and stops is increased. When such an error becomes large, the control device that controls the driving of the motor determines that the rotation position of the mirror when the motor stops does not return to the rear confirmation position, and drives the motor again to the rear confirmation position. Then, the mirror is slightly moved, which is not preferable.
[0009]
The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and provides an electric vehicle mirror device for a vehicle that can prevent or reduce the occurrence of fine movement due to a positional accuracy error when the mirror returns to a reproduction target position such as a rear confirmation position. Is the purpose.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The vehicle electric mirror device according to the first aspect of the present invention is configured such that the reflecting surface is directed substantially rearward of the vehicle at least in a use state, and the mirror is directly or indirectly connected to the mirror, and is substantially driven by a driving force. A motor for rotating the mirror around an axis having one of a vehicle up-down direction and a substantially vehicle left-right direction as an axial direction, a position detection unit for directly or indirectly detecting a rotation position of the motor, Storage means for storing the rotation position of the motor as a reproduction target position, and return control means for returning the motor to a rotation position at the start of driving the motor by a predetermined return operation after driving the motor. Further, when the rotation position after the return exceeds a predetermined range including the reproduction target position, the return control means may control the rotation target position or the rotation position within the predetermined range. Driving the motor toward the target position, and when the rotational position after the return is within the predetermined range and different from the reproduction target position, the target rotational position of the motor in the next return operation is changed to the drive position. The rotation position at the start is changed to the reproduction target position.
[0011]
In the vehicle electric mirror device according to the first aspect of the present invention, the reflecting surface of the mirror is substantially directed rearward of the vehicle in at least the use state, and the vehicle is substantially visually recognized by the reflected image formed by the reflected light. You can check the state behind you.
[0012]
Further, in the electric mirror device for a vehicle according to the present invention, a motor is provided, and when the motor is driven, the mirror is rotated around an axis having one of the substantially vertical direction and the substantially horizontal direction of the vehicle. Can be By appropriately rotating the mirror in this manner, the direction of the reflection surface of the mirror can be changed as appropriate. Thereby, for example, it is possible to adjust the direction of the reflecting surface of the mirror to an angle at which the rear side of the vehicle is most easily viewed from the driver in the driver seat.
[0013]
On the other hand, in the vehicle electric mirror device according to the present invention, the storage means is provided, the preset rotation position of the motor is stored as the reproduction target position, and the rotation position of the motor is directly detected by the position detection means. Alternatively, it is detected indirectly.
[0014]
When a predetermined return operation is performed after driving the motor from the reproduction target position to another rotation position and rotating the mirror, the motor is controlled by the return control means, and is directed toward the rotation position of the motor at the start of driving. The motor is driven.
[0015]
By the way, when the motor returns to the rotation position of the motor at the start of driving, the motor may rotate beyond the reproduction target position due to inertia at the time of driving the motor, and the motor may stop in that state.
[0016]
Here, in the vehicle electric mirror device according to the present invention, when the position detection unit detects that the stop position at this time exceeds a predetermined range including the reproduction target position, the reproduction target position or the predetermined Drive the motor into the range. However, even if the result of detection by the position detecting means is that the motor stops beyond the target reproduction position, if the stop position is within the predetermined range, the motor is returned to the target reproduction position or the like as described above. Is not performed.
[0017]
For this reason, in the electric mirror device for a vehicle according to the present invention, occurrence of fine movement of the mirror caused by re-driving the motor toward the target reproduction position when the motor is stopped from the reproduction target position is prevented or reduced. Is done.
[0018]
In addition, as described above, when the motor is shifted from the reproduction target position and stopped, the return target position when the motor is driven next and then the return operation is performed is changed from the rotation position at the start of driving to the reproduction position. It is changed to the target position. For this reason, accumulation of a positional accuracy error due to the deviation of the drive start position from the reproduction target position is prevented. Therefore, this also prevents or reduces the occurrence of the fine movement.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
First, a mechanical configuration of a
[0020]
FIG. 4 is an exploded perspective view showing the entire configuration of the
[0021]
As shown in this figure, a
[0022]
The door mirror
[0023]
Between the
[0024]
The visor rim 20 arranged on the vehicle rear side with respect to the
[0025]
A
[0026]
On the other hand,
[0027]
Next, the configuration of the
[0028]
As shown in these figures, the
[0029]
A
[0030]
Supplementary to the detailed configuration, the
[0031]
A through
[0032]
As described above, the
[0033]
In addition, the above-mentioned side corners of the
[0034]
Further, the upper corner portion of the
[0035]
As shown in the block diagram of FIG. 1, these
[0036]
The
[0037]
The adjustment signal output from the
[0038]
As shown in FIG. 5, the
[0039]
As shown in FIG. 6, the
[0040]
Further, the mirror
[0041]
The
[0042]
At this time, a change in the resistance value of the variable resistor of the
[0043]
Further, as shown in FIG. 1, the
[0044]
Further, as shown in FIG. 5, the mirror
[0045]
Further, the mirror
[0046]
The
[0047]
At this time, a change in the resistance value of the variable resistor of the
[0048]
On the other hand, as shown in the block diagram of FIG. 1, the
[0049]
The
[0050]
Further, as shown in FIG. 1, the
[0051]
Next, the operation and effects of the present embodiment will be described.
[0052]
In the
[0053]
For example, when a control signal is input to the
[0054]
When a driving force is applied to the
[0055]
On the other hand, when the control signal is input to the
[0056]
Here, in the
[0057]
On the other hand, when the
[0058]
In the updating of the reproduction target positions Xa, Ya and the rear wheel confirmation positions Xb, Yb, the reproduction target positions Xa, Ya and the rear wheel confirmation positions Xb, Yb stored in the
[0059]
Also, in the
[0060]
Hereinafter, the movement to the rear wheel confirmation positions Xb and Yb and the return operation will be described based on the flowchart of FIG.
[0061]
First, when the rear wheel confirmation position movement return program is read from the
[0062]
Next, at
[0063]
Next, at
[0064]
When the
[0065]
Next, at
[0066]
In the return control of the
[0067]
When the return control of the
[0068]
In this schematic diagram, the horizontal axis represents the output voltage X of the
[0069]
That is, when the return positions Xc and Yc are the reproduction target positions Xa and Ya, the
[0070]
Further, when the
[0071]
In
[0072]
However, when the output voltages are outside the range C, such as when the output voltages X and Y are at the V position or the like, the re-drive control is started in
[0073]
Further, when the re-drive control in
Next, when the shift lever is again moved to the shift position corresponding to the reverse range, the return position is set in
[0074]
Next, at
[0075]
Next, at step 161, it is determined whether or not the absolute value of the error D exceeds 2 LSB (two squares in FIG. 3). If it is determined in step 161 that the absolute value of the error D is equal to or less than 2 LSB, the process proceeds to step 164. If it is determined in step 161 that the absolute value of the error D exceeds 2 LSB, the return position is determined in
[0076]
Therefore, in the return control of the
[0077]
As described above, in the
[0078]
In the
[0079]
For this reason, the probability that the determination in
[0080]
【The invention's effect】
As described above, in the electric mirror device for a vehicle according to the present invention, it is possible to reduce or prevent the fine movement of the mirror caused by the motor being driven again after the motor is stopped during the return operation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram schematically illustrating a system of a vehicle electric mirror device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a flowchart showing an outline of a program for controlling rotation and return to a rear wheel confirmation position of a motor.
FIG. 3 is a schematic diagram when the motor returns to a return position.
FIG. 4 is an exploded perspective view of the vehicle electric mirror device according to one embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a plan view of a main part of the vehicle electric mirror device according to one embodiment of the present invention.
6 is a sectional view taken along line 6-6 in FIG.
[Explanation of symbols]
10. Door mirror device (electric mirror device for vehicles)
36 mirror
86 Mirror angle detection device (position detection means)
90 motor
92 motor
102 control unit (return control means)
116 RAM (storage means)
Claims (1)
前記ミラーに直接又は間接的に連結されて、駆動力により略車両上下方向及び略車両左右方向の何れか一方を軸方向とする軸周りに前記ミラーを回動させるモータと、
前記モータの回転位置を直接或いは間接的に検出する位置検出手段と、
予め設定された前記モータの回転位置を再生目標位置として記憶する記憶手段と、
前記モータの駆動後に、所定の復帰操作によって前記モータの駆動開始時の回転位置に前記モータを復帰させる復帰制御手段と、
を備え、更に、前記復帰制御手段は、
前記復帰後の回転位置が前記再生目標位置を含む所定の範囲を超えた場合に、前記再生目標位置又は前記所定の範囲内の回転位置へ向けて前記モータを駆動させると共に、
前記復帰後の回転位置が前記所定の範囲内で且つ前記再生目標位置とは異なる場合に、次回の前記復帰操作における前記モータの目標の回転位置を、前記駆動開始時の回転位置から前記再生目標位置に変更する、
ことを特徴とする車両用電動ミラー装置。A mirror whose reflection surface is directed substantially toward the rear of the vehicle at least in use,
A motor that is directly or indirectly connected to the mirror, and that rotates the mirror about an axis having one of a substantially vertical direction and a substantially horizontal direction of the vehicle by a driving force.
Position detecting means for directly or indirectly detecting the rotational position of the motor,
Storage means for storing a preset rotation position of the motor as a reproduction target position,
Return control means for returning the motor to a rotational position at the start of driving the motor by a predetermined return operation after driving the motor,
The return control means further comprises:
When the rotation position after the return exceeds a predetermined range including the reproduction target position, while driving the motor toward the reproduction target position or a rotation position within the predetermined range,
When the rotational position after the return is within the predetermined range and different from the reproduction target position, the target rotational position of the motor in the next return operation is changed from the rotational position at the start of driving to the reproduction target position. Change to position,
An electric mirror device for a vehicle, comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003033740A JP2004243819A (en) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | Electric mirror device for vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003033740A JP2004243819A (en) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | Electric mirror device for vehicle |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004243819A true JP2004243819A (en) | 2004-09-02 |
Family
ID=33019633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003033740A Pending JP2004243819A (en) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | Electric mirror device for vehicle |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004243819A (en) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009202633A (en) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Tokai Rika Co Ltd | Mirror adjusting device |
JP2013244906A (en) * | 2012-05-28 | 2013-12-09 | Tokai Rika Co Ltd | Mirror device for vehicle |
JP2015102583A (en) * | 2013-11-21 | 2015-06-04 | 三菱電機株式会社 | Head-up display |
-
2003
- 2003-02-12 JP JP2003033740A patent/JP2004243819A/en active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009202633A (en) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Tokai Rika Co Ltd | Mirror adjusting device |
JP2013244906A (en) * | 2012-05-28 | 2013-12-09 | Tokai Rika Co Ltd | Mirror device for vehicle |
JP2015102583A (en) * | 2013-11-21 | 2015-06-04 | 三菱電機株式会社 | Head-up display |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20081209 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |