JP2004243374A - プラズマトーチ - Google Patents
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Abstract
【課題】溶接能率および溶接位置精度を高くする。
【解決手段】インサートチップ10の先端にプラズマ噴出口5を、インナーキャップ8とシールドキャップ9との間にシールドガス噴出口6を、しかもインサートチップ10とインナーキャップ8の間にサイドガス噴出口7/16を設けたプラズマトーチにおいて、各噴出口5,6,7が、独立したガス供給路2,3,4に接続され、かつ、サイドガス噴出口7/16が、プラズマ噴出口5の中心軸があって溶接方向yに平行な第1平面13を向き、しかも該中心軸があって溶接方向yに対して90度をなす第2平面14に対して、該中心軸を中心に前後θ(60度以下)以内の範囲にある。サイドガス噴出口7をインサートチップ10の裁頭円錐状の外表面に設けた。または、サイドガス噴出口16をインサートキャップ8の裁頭円錐状の内面に設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】インサートチップ10の先端にプラズマ噴出口5を、インナーキャップ8とシールドキャップ9との間にシールドガス噴出口6を、しかもインサートチップ10とインナーキャップ8の間にサイドガス噴出口7/16を設けたプラズマトーチにおいて、各噴出口5,6,7が、独立したガス供給路2,3,4に接続され、かつ、サイドガス噴出口7/16が、プラズマ噴出口5の中心軸があって溶接方向yに平行な第1平面13を向き、しかも該中心軸があって溶接方向yに対して90度をなす第2平面14に対して、該中心軸を中心に前後θ(60度以下)以内の範囲にある。サイドガス噴出口7をインサートチップ10の裁頭円錐状の外表面に設けた。または、サイドガス噴出口16をインサートキャップ8の裁頭円錐状の内面に設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶接,切断,溶射,加熱などの高温加工に用いるプラズマトーチに関する。
【0002】
【従来技術】
プラズマトーチは、図4に示すように、プラズマ噴出口5とその周辺を空気から遮蔽するシールドガス噴出口6からなる2重構造が一般的である。また、図5に示すように、プラズマ噴出口5とシールドガス噴出口6の間に円筒形の第3噴出口7を設けた3重構造のプラズマトーチもある。
【0003】
【特許文献1】特開平10−58147号公報には、図5に示す3重構造のプラズマトーチが開示されている。このプラズマトーチは、第3噴出口7から多量の不活性ガスを供給してプラズマ噴出口5があるインサートチップ21の、被溶接材と対向する円錐状の外表面上に高速気流層を形成して、該外表面上の金属蒸気と低濃度のシールドガスの滞留を防止し、これによって該外表面と被溶接材との間にシリーズアークが発生するのを防ぐ。
【0004】
しかし、第3噴出口7から噴出する高速不活性ガスによってシリーズアークを防止する効果は得られるが、第3噴出口7より放出する高速不活性ガスがプラズマアークにその全周方向より当るためにプラズマアークが、プラズマ噴出口5の中心軸の位置に安定しなくなることがある。その場合は、被溶接材の1点にプラズマアークが集中しないので、加工能率が低下し、また加工精度が低下する。
【0005】
他の公知例には、図6に示すように、プラズマ噴出口5の両側に対角に、プラズマ噴出口5のガス供給路と同一ガスを供給するサイドガス噴出口7を備えるものがある。しかし、サイドガス噴出口7は、プラズマ噴出口5と平行であるので、それから噴出する高速不活性ガスは被溶接材に対して垂直に当るので、プラズマ噴出口5から噴射するプラズマのサーマルピンチ効果は弱い。また、プラズマ噴出口5と同一経路よりガスを供給しているので、すなわちガス供給路が共通であるので、サイドガス噴出口7が噴射するガスの成分と流量を個別に制御ができず、十分なサーマルピンチ効果が得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、加工能率および精度を高くすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)インサートチップ(10)の先端にプラズマ噴出口(5)を、インナーキャップ(8)とシールドキャップ(9)との間にシールドガス噴出口(6)を、しかもインサートチップ(10)とインナーキャップ(8)の間にサイドガス噴出口(7/16)を設けたプラズマトーチにおいて、
各噴出口(5,6,7)が、独立したガス供給路(2,3,4)に接続され、かつ、サイドガス噴出口(7/16)が、プラズマ噴出口(5)の中心軸があって加工の進行方向(y)に平行な第1平面(13)を向き、しかも該中心軸があって加工の進行方向(y)に対して90度をなす第2平面(14)に対して、該中心軸を中心に前後60度(θ)以内の範囲にある、ことを特徴とするプラズマトーチ。
【0008】
なお、理解を容易にするために括弧内には、図面に示し後述する実施例の対応要素又は対応事項の符号を、例示として参考までに付記した。
【0009】
これによれば、サイドガス噴出口(7/16)からのサイドガスが、プラズマ噴出口(5)の中心軸があって加工の進行方向(y)に平行な第1平面(13)を向き、しかも該中心軸があって加工の進行方向(y)に対して90度をなす第2平面(14)に対して、該中心軸を中心に前後60度(θ)以内の範囲の方向から、プラズマ噴出口(5)から出るプラズマ流に当り、そのサーマルピンチ効果により、プラズマ噴出口(5)から出るプラズマ流が、加工の進行方向(y)と直交する方向(x)に絞られ、加工の進行方向(y)に縦長の略楕円断面のプラズマ流束になり、加工効率が高く、加工スピードを上げることが出来る。また、プラズマ流束の、加工の進行方向(y)に直交する方向(x)の幅が狭くなるので、加工精度が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】
(2)サイドガス噴出口(7)は、インサートチップ(10)の外表面の溝(7)である、上記(1)に記載のプラズマトーチ。これによれば、インサートチップ(10)の外表面の部分的な研削によって、比較的に簡単に所望のサイドガス噴出口(7)を、インサートチップ(10)とインナーキャップ(8)との間に形成することが出来る。
【0011】
(2a)サイドガス噴出口(7)は、インサートチップ(10)の、インナーキャップ(8)の円錐状内面に当接する円錐状外表面を部分的に削った平面と、インナーキャップ(8)の円錐状内面との間の空間(7)である、上記(2)に記載のプラズマトーチ。
【0012】
(3)サイドガス噴出口(16)は、インナーキャップ(8)の内面の溝(16)である、上記(1)に記載のプラズマトーチ。これによれば、インナーキャップ(8)の内面の部分的な研削によって、比較的に簡単に所望のサイドガス噴出口(16)を、インサートチップ(10)とインナーキャップ(8)との間に形成することが出来る。
【0013】
(3a)サイドガス噴出口(7/16)は、インナーキャップ(8)の、インサートチップ(10)の円錐状外表面に当接する円錐状内面を部分的に削った溝(16)と、インサートチップ(10)の円錐状外表面との間の空間(16)である、上記(3)に記載のプラズマトーチ。
【0014】
(4)サイドガス噴出口(7)は、プラズマ噴出口(5)に関して対称位置にある1対である、上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のプラズマトーチ。これによれば、プラズマ噴出口(5)から出るプラズマ流が、加工の進行方向(y)の左右より実質上対称に絞られ、加工の進行方向(y)に縦長の、実質上正規楕円断面のプラズマ流束になり、加工効率が高く、加工スピードを上げることが出来る。また、プラズマ流束の、加工の進行方向(y)に直交する方向の幅が狭く実質上左右対称になるので、加工精度が向上する。
【0015】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0016】
【実施例】
−第1実施例−
図1の(a)に、第1実施例のプラズマトーチの拡大縦断面を示し、図1の(b)には、そのプラズマ噴出口5の下方から上方(IB−IB線方向)に見上げた底面図を示す。図1の(a)に示すように、プラズマトーチ中心部にはタングステン電極1があり、その直下に、インサートチップ10のプラズマ噴出口5がある。トーチの中心軸とタングステン電極1の中心軸とプラズマ噴出口5の中心軸は同一である。
【0017】
インナーキャップ8とシールドキャップ9との間には、シールドガス噴出口6があり、インサートチップ10とインナーキャップ8との間には、サイドガス噴出口7がある。サイドガス噴出口7は、この第1実施例では、インサートチップ10の、インナーキャップ8の裁頭円錐状内面に当接する裁頭円錐状外表面を部分的に削った平面と、インナーキャップ8の円錐状内面との間の溝空間であり、インサートチップ10の外表面の部分的な研削によって、比較的に簡単に形成したものである。切削平面が溝底である。
【0018】
インサートチップ10の基部(幹部)は、冷却水路11を設けた主筒部12に結合している。プラズマ噴出口5、シールドガス噴出口6およびサイドガス噴出口7は、それぞれが個々の、互いに分離したガス供給路2,3および4に連通している。
【0019】
プラズマガスは主筒部12のガス供給路2に供給されて、タングステン電極1の先端に発生するアークで電離されてプラズマとなって、プラズマ噴出口5から噴射する。
【0020】
シールドガスは、インナーキャップ8の外側にシールドキャップ9を装着することによって設けられた第2ガス供給路3に供給されて、円筒状もしくはリング状のシールドガス噴出口6から、プラズマ噴出口5の中心軸に向けて噴射する。
【0021】
サイドガス噴出口7には、独立したガス供給路4からサイドガスが供給される。インサートチップ10の頭部の、裁頭円錐状の外表面にインナーキャップ8の裁頭円錐状の内面が密着しており、主筒部12とインナーキャップ8との間に供給されたサイドガスは、サイドガス噴出口7から、プラズマ噴出口5の中心軸を含み溶接方向(加工の進行方向)yに平行な第1仮想平面13に向って噴射する。
【0022】
サイドガス噴出口7は、プラズマアークに対して斜め方向から当るようにインサートチップ10の裁頭円錐状の外表面(テーパ面)に平行に延びる。サイドガス噴出口7の、インサートチップ10の円錐状外表面の円周上の位置は、図1の(b)に示すように、プラズマ噴出口5の中心軸を含み溶接方向yに直交する第2仮想平面14に対する前後の角度θが、60度以下の範囲内である。サイドガス噴出口7は、プラズマ噴出口5の中心軸に関して対称に1対を設けている。
【0023】
サイドガス噴出口7の上記位置への設定は、本実施例では、第2ガス供給路3である口金に各サイドガス噴出口7の円周方向中点をあわせてインサートチップ10を固定し、プラズマトーチを、その第2ガス供給路3である口金を第2仮想平面14上に置くように設定することによって行っているが、インサートチップ10とインサートキャップ8とのネジ嵌合の終点設定,ロック式あるいは溝キー方式等によって、自動的に位置が定まるようにすることもできる。
【0024】
上記一対の、プラズマ噴出口5の中心軸に関して対称に位置するサイドガス噴出口7から噴出するサイドガスが、垂直面である第1仮想平面13に対して斜め方向に、かつ垂直面である第2仮想平面の表裏の両側から、プラズマ噴出口5から噴出するプラズマ流束にあたり、プラズマ流束の水平断面形状を円形から楕円形状に変形する強いサーマルピンチ効果が得られ、溶接方向yに縦長で楕円形の良好なプラズマ流束を形成することができる。
【0025】
図2の(a)には溶接方向yの後方から見たプラズマ流束15の形状を示し、図2の(b)には側方から見たプラズマ流束15の形状を示す。プラズマトーチから被溶接材22に向けて噴出したプラズマ流束15の幅は、図2の(a)に示すように溶接方向yに直交する方向xで狭く絞られ、図2の(b)に示すように溶接線方向yには幅広になり、水平断面形状は溶接線方向に細長い楕円形となっている。このような楕円形状のプラズマ15を形成することにより、溶接効率が上がり、大幅な速度アップが図れる。また、溶接位置精度が高くなる。
【0026】
本発明において、サイドガス噴出口7の、インサートチップ10の円錐状外表面の円周上の位置を、図1の(b)に示すように、プラズマ噴出口5の中心軸を含み溶接方向yに直交する第2仮想平面14に対する前後の角度θが60度以下の範囲内に限定した根拠は、第1案としてθ=15°で設置したもの、さらに第2案としてθ=45゜で設置したもの、第3案としてθ=60°で設置したもの、第4案としてθ=90°(全周方向)で設置したものの4条件について溶接実験を行った。図1は第2案のθ=45゜のものである。
【0027】
その結果は、プラズマ噴出口5の中心軸を含み溶接方向yに直交する第2仮想平面14に対する前後の角度θがθ=60°を越える条件は、サイドガスの当てられる円周角が増え、プラズマ流束15は溶接方向yにおいて縦長の楕円のプラズマアークになりにくく、サイドガスがプラズマ流束15の溶接方向yの先端および後端に干渉しやすくなることからアークが不安定で、尚かつ少量のサイドガス流量ではサーマルピンチ効果が得られず、結果的に、角度θを60度より広げることは、多量のサイドガスを消費しプラズマ流束が乱れることになり、したがって第1案,第2案および第3案が良好な結果が得られ、好ましい条件であることを究明した。よって、サイドガス噴出口7の広がり角度θは、プラズマ噴出口5の中心軸を含み溶接方向yに直交する第2仮想平面14に対して前後60°以下とする。
【0028】
−実験例−
板厚が1mmと5mmのステンレス鋼SUS304材と軟鋼SS材で本発明プラズマトーチ(図1)と従来技術プラズマトーチ(図5,図6)を用いて溶接を行った。図1に示す本発明のプラズマトーチおよび図5に示す従来技術には、プラズマ噴出口5にArを流し、シールドガス噴出口6にAr+H2(7%)を流し、サイドガス噴出口7にはArを流した。一方、図6に示す従来技術は、プラズマ噴出口5にArを流し、シールドガス噴出口6にAr+H2(7%)を流し、サイドガス噴出口7はプラズマ噴出口5と同一経路のガスのArを流した。
【0029】
スタンドオフ(インサートチップ/被溶接材間距離)はいずれの条件も3mm一定とし、板厚1mmの試験体は、なめ付け溶接で行い、板厚5mmの試験体はキーホール溶接で行った。実験結果を表1に示す。
【0030】
表1上のNo.1〜12が本発明(図1)のプラズマトーチを用いた実験例(実施例)、No.13,15,17および19が図5に示すプラズマトーチを用いた実験例(比較例)、および、No.14,16,18および20が図6に示すプラズマトーチを用いた実験例(比較例)である。
【0031】
【表1】
【0032】
表1において、本発明の実施例であるNo.1〜12では、サイドガス噴出口7の分布角度θが60度以下の45度であってサイドガス噴出口7には、プラズマガスおよびシールドガスとは独立したガス供給路からサイドガスが供給されているから、比較的低い溶接電流であっても高速で良好な溶接結果が得られた。これは、個々に独立したガス経路を持ち、第2仮想平面14に対して所定角度範囲内で、第1仮想平面13に対して斜めからサイドガスを噴出する本発明のプラズマトーチは、サイドガスによるサーマルピンチ効果を少量のガス量で得られたためである。さらに溶接速度を上げることができ、良好な溶接結果が得られた。
【0033】
一方、表1に示す比較例No.13〜20の中のNo13,14は、アークが絞られないために被溶接材へ十分な熱量が加わらなかったために裏ビードの不形成が生じた。No.15,17,19,20は、溶接方向に対して縦長の溶接効率の良いアークが形成できないために溶融プールがついていかずに融合不良が生じた。No.16,18はサイドガスが被溶接材料面に対して垂直に当る構造ためにアークが絞られずアンダーカットが生じた。
【0034】
−第2実施例−
図3の(a)に、第2実施例のプラズマトーチの拡大縦断面を示し、図3の(b)には、そのプラズマ噴出口5の下方から上方(IVB−IVB線方向)に見上げた底面図を示す。この第2実施例では、インサートチップ10の裁頭円錐面ではなく、該裁頭円錐面に接するインナーキャップ8の裁頭円錐状の内面に、溝を切削してサイドガス噴出口16を形成している。この第2実施例でも、第1実施例と同様に、サイドガス噴出口16を、プラズマ噴出口の中心軸があって加工の進行方向に平行な第1平面を向き、しかも該中心軸があって加工の進行方向に対して90度をなす第2平面に対して、該中心軸を中心に前後60度以内の範囲とし、しかも、プラズマ噴出口5,シールドガス噴出口6およびサイドガス噴出口7を、個々に独立分離したガス供給路2,3および4に連通している。
【0035】
第2実施例のプラズマトーチのその他の構造および使用態様は、上述の第1実施例のものと同様である。第2実施例のプラズマトーチによっても、上述の第1実施例と同様な効果が得られる。
【0036】
【発明の効果】
プラズマ噴出口(5)から出るプラズマ流が、サイドガス噴出口(7/16)からのサイドガスによって加工の進行方向(y)と直交する方向(x)に絞られるので、加工の進行方向(y)に縦長の略楕円断面のプラズマ流束になり、加工効率が高く、加工スピードを上げることが出来る。また、プラズマ流束の、加工の進行方向(y)に直交する方向の幅が狭くなるので、加工精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施例のプラズマトーチの先端部の拡大縦断面図であり、(b)は(a)のIB−IB線の方向で見た底面図である。
【図2】図1に示すプラズマトーチが噴射するプラズマ流束15の垂直断面図であり、(a)は溶接方向yと直交する方向xに平行な断面を、(b)は溶接方向yに平行な断面を示す。
【図3】(a)は本発明の第2実施例のプラズマトーチの先端部の拡大縦断面図であり、(b)は(a)のIIIB−IIIB線の方向で見た底面図である。
【図4】(a)は2重構造からなる公知の、一般的なプラズマトーチの先端部の拡大縦断面図、(b)は(a)のIVB−IVB線の方向で見た底面図である。
【図5】(a)は3重構造からなる公知のプラズマトーチの先端部の拡大縦断面図、(b)は(a)のVB−VB線の方向で見た底面図である。
【図6】(a)は2重構造からなる公知のもう1つの態様のプラズマトーチの先端部の拡大縦断面図、(b)は(a)のVIB−VIB線の方向で見た底面図である。
【符号の説明】
1:タングステン電極
2:第1ガス供給路
3:第2ガス供給路
4:第3ガス供給路
5:プラズマ噴出口
6:シールドガス噴出口
7:サイドガス噴出口
8:インナーキャップ
9:シールドキャップ
10:インサートチップ
11:冷却水路
12:基部
13:第1仮想平面
14:第2仮想平面
15:プラズマ流束
16:サイドガス噴出口
18,19:水冷管
20:基部
21:インサートチップ
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶接,切断,溶射,加熱などの高温加工に用いるプラズマトーチに関する。
【0002】
【従来技術】
プラズマトーチは、図4に示すように、プラズマ噴出口5とその周辺を空気から遮蔽するシールドガス噴出口6からなる2重構造が一般的である。また、図5に示すように、プラズマ噴出口5とシールドガス噴出口6の間に円筒形の第3噴出口7を設けた3重構造のプラズマトーチもある。
【0003】
【特許文献1】特開平10−58147号公報には、図5に示す3重構造のプラズマトーチが開示されている。このプラズマトーチは、第3噴出口7から多量の不活性ガスを供給してプラズマ噴出口5があるインサートチップ21の、被溶接材と対向する円錐状の外表面上に高速気流層を形成して、該外表面上の金属蒸気と低濃度のシールドガスの滞留を防止し、これによって該外表面と被溶接材との間にシリーズアークが発生するのを防ぐ。
【0004】
しかし、第3噴出口7から噴出する高速不活性ガスによってシリーズアークを防止する効果は得られるが、第3噴出口7より放出する高速不活性ガスがプラズマアークにその全周方向より当るためにプラズマアークが、プラズマ噴出口5の中心軸の位置に安定しなくなることがある。その場合は、被溶接材の1点にプラズマアークが集中しないので、加工能率が低下し、また加工精度が低下する。
【0005】
他の公知例には、図6に示すように、プラズマ噴出口5の両側に対角に、プラズマ噴出口5のガス供給路と同一ガスを供給するサイドガス噴出口7を備えるものがある。しかし、サイドガス噴出口7は、プラズマ噴出口5と平行であるので、それから噴出する高速不活性ガスは被溶接材に対して垂直に当るので、プラズマ噴出口5から噴射するプラズマのサーマルピンチ効果は弱い。また、プラズマ噴出口5と同一経路よりガスを供給しているので、すなわちガス供給路が共通であるので、サイドガス噴出口7が噴射するガスの成分と流量を個別に制御ができず、十分なサーマルピンチ効果が得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、加工能率および精度を高くすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)インサートチップ(10)の先端にプラズマ噴出口(5)を、インナーキャップ(8)とシールドキャップ(9)との間にシールドガス噴出口(6)を、しかもインサートチップ(10)とインナーキャップ(8)の間にサイドガス噴出口(7/16)を設けたプラズマトーチにおいて、
各噴出口(5,6,7)が、独立したガス供給路(2,3,4)に接続され、かつ、サイドガス噴出口(7/16)が、プラズマ噴出口(5)の中心軸があって加工の進行方向(y)に平行な第1平面(13)を向き、しかも該中心軸があって加工の進行方向(y)に対して90度をなす第2平面(14)に対して、該中心軸を中心に前後60度(θ)以内の範囲にある、ことを特徴とするプラズマトーチ。
【0008】
なお、理解を容易にするために括弧内には、図面に示し後述する実施例の対応要素又は対応事項の符号を、例示として参考までに付記した。
【0009】
これによれば、サイドガス噴出口(7/16)からのサイドガスが、プラズマ噴出口(5)の中心軸があって加工の進行方向(y)に平行な第1平面(13)を向き、しかも該中心軸があって加工の進行方向(y)に対して90度をなす第2平面(14)に対して、該中心軸を中心に前後60度(θ)以内の範囲の方向から、プラズマ噴出口(5)から出るプラズマ流に当り、そのサーマルピンチ効果により、プラズマ噴出口(5)から出るプラズマ流が、加工の進行方向(y)と直交する方向(x)に絞られ、加工の進行方向(y)に縦長の略楕円断面のプラズマ流束になり、加工効率が高く、加工スピードを上げることが出来る。また、プラズマ流束の、加工の進行方向(y)に直交する方向(x)の幅が狭くなるので、加工精度が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】
(2)サイドガス噴出口(7)は、インサートチップ(10)の外表面の溝(7)である、上記(1)に記載のプラズマトーチ。これによれば、インサートチップ(10)の外表面の部分的な研削によって、比較的に簡単に所望のサイドガス噴出口(7)を、インサートチップ(10)とインナーキャップ(8)との間に形成することが出来る。
【0011】
(2a)サイドガス噴出口(7)は、インサートチップ(10)の、インナーキャップ(8)の円錐状内面に当接する円錐状外表面を部分的に削った平面と、インナーキャップ(8)の円錐状内面との間の空間(7)である、上記(2)に記載のプラズマトーチ。
【0012】
(3)サイドガス噴出口(16)は、インナーキャップ(8)の内面の溝(16)である、上記(1)に記載のプラズマトーチ。これによれば、インナーキャップ(8)の内面の部分的な研削によって、比較的に簡単に所望のサイドガス噴出口(16)を、インサートチップ(10)とインナーキャップ(8)との間に形成することが出来る。
【0013】
(3a)サイドガス噴出口(7/16)は、インナーキャップ(8)の、インサートチップ(10)の円錐状外表面に当接する円錐状内面を部分的に削った溝(16)と、インサートチップ(10)の円錐状外表面との間の空間(16)である、上記(3)に記載のプラズマトーチ。
【0014】
(4)サイドガス噴出口(7)は、プラズマ噴出口(5)に関して対称位置にある1対である、上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のプラズマトーチ。これによれば、プラズマ噴出口(5)から出るプラズマ流が、加工の進行方向(y)の左右より実質上対称に絞られ、加工の進行方向(y)に縦長の、実質上正規楕円断面のプラズマ流束になり、加工効率が高く、加工スピードを上げることが出来る。また、プラズマ流束の、加工の進行方向(y)に直交する方向の幅が狭く実質上左右対称になるので、加工精度が向上する。
【0015】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0016】
【実施例】
−第1実施例−
図1の(a)に、第1実施例のプラズマトーチの拡大縦断面を示し、図1の(b)には、そのプラズマ噴出口5の下方から上方(IB−IB線方向)に見上げた底面図を示す。図1の(a)に示すように、プラズマトーチ中心部にはタングステン電極1があり、その直下に、インサートチップ10のプラズマ噴出口5がある。トーチの中心軸とタングステン電極1の中心軸とプラズマ噴出口5の中心軸は同一である。
【0017】
インナーキャップ8とシールドキャップ9との間には、シールドガス噴出口6があり、インサートチップ10とインナーキャップ8との間には、サイドガス噴出口7がある。サイドガス噴出口7は、この第1実施例では、インサートチップ10の、インナーキャップ8の裁頭円錐状内面に当接する裁頭円錐状外表面を部分的に削った平面と、インナーキャップ8の円錐状内面との間の溝空間であり、インサートチップ10の外表面の部分的な研削によって、比較的に簡単に形成したものである。切削平面が溝底である。
【0018】
インサートチップ10の基部(幹部)は、冷却水路11を設けた主筒部12に結合している。プラズマ噴出口5、シールドガス噴出口6およびサイドガス噴出口7は、それぞれが個々の、互いに分離したガス供給路2,3および4に連通している。
【0019】
プラズマガスは主筒部12のガス供給路2に供給されて、タングステン電極1の先端に発生するアークで電離されてプラズマとなって、プラズマ噴出口5から噴射する。
【0020】
シールドガスは、インナーキャップ8の外側にシールドキャップ9を装着することによって設けられた第2ガス供給路3に供給されて、円筒状もしくはリング状のシールドガス噴出口6から、プラズマ噴出口5の中心軸に向けて噴射する。
【0021】
サイドガス噴出口7には、独立したガス供給路4からサイドガスが供給される。インサートチップ10の頭部の、裁頭円錐状の外表面にインナーキャップ8の裁頭円錐状の内面が密着しており、主筒部12とインナーキャップ8との間に供給されたサイドガスは、サイドガス噴出口7から、プラズマ噴出口5の中心軸を含み溶接方向(加工の進行方向)yに平行な第1仮想平面13に向って噴射する。
【0022】
サイドガス噴出口7は、プラズマアークに対して斜め方向から当るようにインサートチップ10の裁頭円錐状の外表面(テーパ面)に平行に延びる。サイドガス噴出口7の、インサートチップ10の円錐状外表面の円周上の位置は、図1の(b)に示すように、プラズマ噴出口5の中心軸を含み溶接方向yに直交する第2仮想平面14に対する前後の角度θが、60度以下の範囲内である。サイドガス噴出口7は、プラズマ噴出口5の中心軸に関して対称に1対を設けている。
【0023】
サイドガス噴出口7の上記位置への設定は、本実施例では、第2ガス供給路3である口金に各サイドガス噴出口7の円周方向中点をあわせてインサートチップ10を固定し、プラズマトーチを、その第2ガス供給路3である口金を第2仮想平面14上に置くように設定することによって行っているが、インサートチップ10とインサートキャップ8とのネジ嵌合の終点設定,ロック式あるいは溝キー方式等によって、自動的に位置が定まるようにすることもできる。
【0024】
上記一対の、プラズマ噴出口5の中心軸に関して対称に位置するサイドガス噴出口7から噴出するサイドガスが、垂直面である第1仮想平面13に対して斜め方向に、かつ垂直面である第2仮想平面の表裏の両側から、プラズマ噴出口5から噴出するプラズマ流束にあたり、プラズマ流束の水平断面形状を円形から楕円形状に変形する強いサーマルピンチ効果が得られ、溶接方向yに縦長で楕円形の良好なプラズマ流束を形成することができる。
【0025】
図2の(a)には溶接方向yの後方から見たプラズマ流束15の形状を示し、図2の(b)には側方から見たプラズマ流束15の形状を示す。プラズマトーチから被溶接材22に向けて噴出したプラズマ流束15の幅は、図2の(a)に示すように溶接方向yに直交する方向xで狭く絞られ、図2の(b)に示すように溶接線方向yには幅広になり、水平断面形状は溶接線方向に細長い楕円形となっている。このような楕円形状のプラズマ15を形成することにより、溶接効率が上がり、大幅な速度アップが図れる。また、溶接位置精度が高くなる。
【0026】
本発明において、サイドガス噴出口7の、インサートチップ10の円錐状外表面の円周上の位置を、図1の(b)に示すように、プラズマ噴出口5の中心軸を含み溶接方向yに直交する第2仮想平面14に対する前後の角度θが60度以下の範囲内に限定した根拠は、第1案としてθ=15°で設置したもの、さらに第2案としてθ=45゜で設置したもの、第3案としてθ=60°で設置したもの、第4案としてθ=90°(全周方向)で設置したものの4条件について溶接実験を行った。図1は第2案のθ=45゜のものである。
【0027】
その結果は、プラズマ噴出口5の中心軸を含み溶接方向yに直交する第2仮想平面14に対する前後の角度θがθ=60°を越える条件は、サイドガスの当てられる円周角が増え、プラズマ流束15は溶接方向yにおいて縦長の楕円のプラズマアークになりにくく、サイドガスがプラズマ流束15の溶接方向yの先端および後端に干渉しやすくなることからアークが不安定で、尚かつ少量のサイドガス流量ではサーマルピンチ効果が得られず、結果的に、角度θを60度より広げることは、多量のサイドガスを消費しプラズマ流束が乱れることになり、したがって第1案,第2案および第3案が良好な結果が得られ、好ましい条件であることを究明した。よって、サイドガス噴出口7の広がり角度θは、プラズマ噴出口5の中心軸を含み溶接方向yに直交する第2仮想平面14に対して前後60°以下とする。
【0028】
−実験例−
板厚が1mmと5mmのステンレス鋼SUS304材と軟鋼SS材で本発明プラズマトーチ(図1)と従来技術プラズマトーチ(図5,図6)を用いて溶接を行った。図1に示す本発明のプラズマトーチおよび図5に示す従来技術には、プラズマ噴出口5にArを流し、シールドガス噴出口6にAr+H2(7%)を流し、サイドガス噴出口7にはArを流した。一方、図6に示す従来技術は、プラズマ噴出口5にArを流し、シールドガス噴出口6にAr+H2(7%)を流し、サイドガス噴出口7はプラズマ噴出口5と同一経路のガスのArを流した。
【0029】
スタンドオフ(インサートチップ/被溶接材間距離)はいずれの条件も3mm一定とし、板厚1mmの試験体は、なめ付け溶接で行い、板厚5mmの試験体はキーホール溶接で行った。実験結果を表1に示す。
【0030】
表1上のNo.1〜12が本発明(図1)のプラズマトーチを用いた実験例(実施例)、No.13,15,17および19が図5に示すプラズマトーチを用いた実験例(比較例)、および、No.14,16,18および20が図6に示すプラズマトーチを用いた実験例(比較例)である。
【0031】
【表1】
【0032】
表1において、本発明の実施例であるNo.1〜12では、サイドガス噴出口7の分布角度θが60度以下の45度であってサイドガス噴出口7には、プラズマガスおよびシールドガスとは独立したガス供給路からサイドガスが供給されているから、比較的低い溶接電流であっても高速で良好な溶接結果が得られた。これは、個々に独立したガス経路を持ち、第2仮想平面14に対して所定角度範囲内で、第1仮想平面13に対して斜めからサイドガスを噴出する本発明のプラズマトーチは、サイドガスによるサーマルピンチ効果を少量のガス量で得られたためである。さらに溶接速度を上げることができ、良好な溶接結果が得られた。
【0033】
一方、表1に示す比較例No.13〜20の中のNo13,14は、アークが絞られないために被溶接材へ十分な熱量が加わらなかったために裏ビードの不形成が生じた。No.15,17,19,20は、溶接方向に対して縦長の溶接効率の良いアークが形成できないために溶融プールがついていかずに融合不良が生じた。No.16,18はサイドガスが被溶接材料面に対して垂直に当る構造ためにアークが絞られずアンダーカットが生じた。
【0034】
−第2実施例−
図3の(a)に、第2実施例のプラズマトーチの拡大縦断面を示し、図3の(b)には、そのプラズマ噴出口5の下方から上方(IVB−IVB線方向)に見上げた底面図を示す。この第2実施例では、インサートチップ10の裁頭円錐面ではなく、該裁頭円錐面に接するインナーキャップ8の裁頭円錐状の内面に、溝を切削してサイドガス噴出口16を形成している。この第2実施例でも、第1実施例と同様に、サイドガス噴出口16を、プラズマ噴出口の中心軸があって加工の進行方向に平行な第1平面を向き、しかも該中心軸があって加工の進行方向に対して90度をなす第2平面に対して、該中心軸を中心に前後60度以内の範囲とし、しかも、プラズマ噴出口5,シールドガス噴出口6およびサイドガス噴出口7を、個々に独立分離したガス供給路2,3および4に連通している。
【0035】
第2実施例のプラズマトーチのその他の構造および使用態様は、上述の第1実施例のものと同様である。第2実施例のプラズマトーチによっても、上述の第1実施例と同様な効果が得られる。
【0036】
【発明の効果】
プラズマ噴出口(5)から出るプラズマ流が、サイドガス噴出口(7/16)からのサイドガスによって加工の進行方向(y)と直交する方向(x)に絞られるので、加工の進行方向(y)に縦長の略楕円断面のプラズマ流束になり、加工効率が高く、加工スピードを上げることが出来る。また、プラズマ流束の、加工の進行方向(y)に直交する方向の幅が狭くなるので、加工精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施例のプラズマトーチの先端部の拡大縦断面図であり、(b)は(a)のIB−IB線の方向で見た底面図である。
【図2】図1に示すプラズマトーチが噴射するプラズマ流束15の垂直断面図であり、(a)は溶接方向yと直交する方向xに平行な断面を、(b)は溶接方向yに平行な断面を示す。
【図3】(a)は本発明の第2実施例のプラズマトーチの先端部の拡大縦断面図であり、(b)は(a)のIIIB−IIIB線の方向で見た底面図である。
【図4】(a)は2重構造からなる公知の、一般的なプラズマトーチの先端部の拡大縦断面図、(b)は(a)のIVB−IVB線の方向で見た底面図である。
【図5】(a)は3重構造からなる公知のプラズマトーチの先端部の拡大縦断面図、(b)は(a)のVB−VB線の方向で見た底面図である。
【図6】(a)は2重構造からなる公知のもう1つの態様のプラズマトーチの先端部の拡大縦断面図、(b)は(a)のVIB−VIB線の方向で見た底面図である。
【符号の説明】
1:タングステン電極
2:第1ガス供給路
3:第2ガス供給路
4:第3ガス供給路
5:プラズマ噴出口
6:シールドガス噴出口
7:サイドガス噴出口
8:インナーキャップ
9:シールドキャップ
10:インサートチップ
11:冷却水路
12:基部
13:第1仮想平面
14:第2仮想平面
15:プラズマ流束
16:サイドガス噴出口
18,19:水冷管
20:基部
21:インサートチップ
Claims (4)
- インサートチップの先端にプラズマ噴出口を、インナーキャップとシールドキャップとの間にシールドガス噴出口を、しかもインサートチップとインナーキャップの間にサイドガス噴出口を設けたプラズマトーチにおいて、
各噴出口が、独立したガス供給路に接続され、かつ、サイドガス噴出口が、プラズマ噴出口の中心軸があって加工の進行方向に平行な第1平面を向き、しかも該中心軸があって加工の進行方向に対して90度をなす第2平面に対して、該中心軸を中心に前後60度以内の範囲にある、ことを特徴とするプラズマトーチ。 - サイドガス噴出口は、インサートチップの外表面の溝である、請求項1に記載のプラズマトーチ。
- サイドガス噴出口は、インナーキャップの内面の溝である、請求項1に記載のプラズマトーチ。
- サイドガス噴出口は、プラズマ噴出口に関して対称位置にある1対である、請求項1乃至3のいずれかに記載のプラズマトーチ。
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2003
- 2003-02-14 JP JP2003036001A patent/JP2004243374A/ja active Pending
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