JP2004243208A - 浄水器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ケース51の底72に水の流れを許容するケース側通水孔67・・・を設けるとともにケース51にマグネット52・・・,53・・・を一定の方向を向けて配列し、これらのマグネット52・・・,53・・・の上部に濾過材54を充填するようにケース51に濾過材54を収納し、水の流れを許容する蓋体側通水孔83・・・を備えた蓋体55をケース51に被せることで濾過材カートリッジ50を形成し、後述するように、濾過材カートリッジ50を複数個用意し、これらの濾過材カートリッジ50を水の流れに沿わせて容器22に段積み状態に収納する。
【効果】濾過材カートリッジを複数個用意し、これらの濾過材カートリッジを水の流れに沿わせて容器に段積み状態に収納することで、例えば、濾過材カートリッジの組合わせの個数で、浄水能力の異なる浄水器を実現することができる。この結果、浄水器の種類の多様化を容易に図ることができる。
【選択図】 図3
【効果】濾過材カートリッジを複数個用意し、これらの濾過材カートリッジを水の流れに沿わせて容器に段積み状態に収納することで、例えば、濾過材カートリッジの組合わせの個数で、浄水能力の異なる浄水器を実現することができる。この結果、浄水器の種類の多様化を容易に図ることができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水を浄化するとともに活性化する浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】
水を浄化するとともに活性化するために、容器内に濾過材を充填するとともにマグネットを一定の方向を向けて配列した浄水器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特許第3224998号公報(第5頁、図1)
【0004】
同公報の図1を再掲し上記技術を説明する。ただし、同公報に記載の符号を新しく振り直すとともに記載の名称も一部変更した。
図11は特許第3224998号公報の図1の再掲図である。
特許文献1の浄水器120は、上部に給水口121を形成するとともに下部に吐水口122を形成した容器123と、水を浄化する第1・第2の濾過材124,125と、これらの第1・第2の濾過材124,125を仕切るために通孔(不図示)を備えた樹脂トレイ127と、マグネットホルダ128にマグネット129を配列することで水を活性化させるマグネットホルダセット131と、を主要構成部品とする浄水器であり、容器123に第1・第2の濾過材124,125を直接充填したもと言える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、特許文献1では、浄水器120を組立てるときに、第1・第2の濾過材124,125の充填量を計量して用意する必要がある。浄水器120の組立ラインの中に、第1・第2の濾過材124,125を計量する計量作業が混在すると、浄水器120の組立ラインが繁雑になることがあり、組立の作業性の低下を招く。
また、浄水器120のメンテナンス時には、第1・第2の濾過材124,125の再度の計量が必要になるため、据付け現場でのメンテナンス作業が困難となることもある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、浄水器の組立が容易にできるとともにメンテナンス作業のしやすい浄水器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の浄水器は、ケースの底に水の流れを許容するケース側通水孔を設けるとともにケースにマグネットを一定の方向を向けて配列し、これらのマグネットの上部に濾過材を充填するようにケースに濾過材を収納し、水の流れを許容する蓋体側通水孔を備えた蓋体をケースに被せることで濾過材カートリッジを形成し、この濾過材カートリッジを複数個用意し、これらの濾過材カートリッジを水の流れに沿わせて容器に段積み状態に収納したことを特徴とする。
【0008】
ケースの底に水の流れを許容するケース側通水孔を設けるとともにケースにマグネットを一定の方向を向けて配列し、これらのマグネットの上部に濾過材を充填するようにケースに濾過材を収納し、水の流れを許容する蓋体側通水孔を備えた蓋体をケースに被せ、濾過材カートリッジを形成することで、濾過材カートリッジを複数個大量に生産してストックしておくことができる。この結果、浄水器のコストの低減を図ることができる。
そして、マグネットや濾過材を容易に扱うことができる。この結果、浄水器の生産性の向上を図ることができる。
【0009】
請求項2は、ケースに嵌合突起を設け、この嵌合突起に嵌合させる嵌合凹部を蓋体に設けることで、ケースに蓋体を所定の位相で嵌合させ、蓋体の上面に凸部を設け、ケースに蓋体を嵌合させた状態で凸部に対向する位置に且つケースの下面に、凸部に位置合わせする凹部を設け、隣り合う濾過材カートリッジ同士の向きを180゜変えつつ段積みしたことを特徴とする。
【0010】
ケースに嵌合突起を設け、この嵌合突起に嵌合させる嵌合凹部を蓋体に設けることで、ケースに前記蓋体を所定の位相で嵌合させ、蓋体の上面に凸部を設け、ケースに蓋体を嵌合させた状態で凸部に対向する位置に且つケースの下面に凸部に位置合わせする凹部を設け、隣り合う前記濾過材カートリッジ同士の向きを180゜変えつつ段積みすることで、一段毎に磁界の方向を変えることができる。この結果、水の磁気化(活性化)効率の向上を図ることができる。
【0011】
請求項3は、凸部に、濾過材カートリッジ同士に所定の間隔を保持する高さ調整部を設けたことを特徴とする。
凸部に、濾過材カートリッジ同士に所定の間隔を保持する高さ調整部を設けることで、濾過材カートリッジを所定の間隔を空けて配置することができる。この結果、濾過材カートリッジ間に水を貯留させることができ、水を十分に浄化及び活性化をすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る浄水器の接続状態を示す斜視図であり、浄水器10は、水栓11にプレフィルタ付き切換えコック12を取付け、この切換えコック12に給水ホース13を介して給水口14を接続し、切換えコック12に吐水ホース15を介して吐水口16を接続するものであって、切換えコック12から給水ホース13を経由させて水道水などの原水を浄水器10に注入し、この浄水器10で浄化した浄水を吐水ホース15を経由させて切換えコック12に戻し、この切換えコック12から浄水を吐水させる。
【0013】
切換えコック12は、水道水など原水を浄水器10に注入するモードと、原水を直接的に吐水させるモードとの切換えの役目をなすとともに、プレフィルタ付き切換えコック12のプレフィルタ17は、水道水などの原水に含まれるやや大きめの水あかや赤さびなどを事前に取り去る役目をなす。
本発明に係る浄水器10は、後述するように、濾過材及びマグネットを収納した濾過材カートリッジ50を水の流れに沿わせて容器に段積み状態に収納することで、生産性の向上を図った浄水器である。
【0014】
図2は図1の2−2線断面図であり、浄水器10の正面断面を示す。ただし、吐水口16の向きを180゜変えて図示した。
浄水器10は、基部となる容器台21と、この容器台21に取付ける容器22と、この容器22を容器台21に固定するための取付けリング23と、容器22に段積み状態に収納する複数の濾過材カートリッジ50・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)と、これらの濾過材カートリッジ50・・・に貫通させるセンタパイプ25と、このセンタパイプ25の上部に取付けた上部支持部材26と、容器22及び容器台21の上部を覆う筒状カバー27と、からなる。
【0015】
容器台21は、給水口14及び吐水口16を突出させるための容器台本体34と、この容器台本体34に取付ける容器蓋体36と、からなる。
容器台本体34は、給水口14及び吐水口16を形成した給水・吐水口部材33と、容器蓋体36に取付けるアウタ部材35と、を備える。
容器蓋体36は、インナ部材37を貫通させ原水を容器内に導く導水孔39・・・を形成し、アウタ部材35に係合させるとともにセンタパイプ25を支持するインナ部材37を付設したものである。
容器22は、ステンレス若しくは樹脂材料で形成することが好ましい。
【0016】
41,42はインナ部材37にセットすることで、インナ部材37と給水・吐水口部材33とをシールするOリング、43は容器蓋体36にセットすることで、容器蓋体36とインナ部材37との間をシールするOリング、44は容器蓋体36にセットすることで、容器蓋体36と容器21との間をシールするOリング、45は給水・吐水口部材33をアウタ部材35に取付ける取付けねじ、46はインナ部材37を容器蓋体36に取付ける取付けねじ、47は給水ホース13(図1参照)を給水口14に取付ける給水口用リング、48は吐水ホース15(図1参照)を吐水口16に取付ける吐水口用リングである。
【0017】
すなわち、浄水器10は、容器蓋体36に複数の濾過材カートリッジ50・・・を段積みし、これらの濾過材カートリッジ50・・・にセンタパイプ25を貫通させ、これらの濾過材カートリッジ50・・・及びセンタパイプ25を容器22で覆い、この容器22を取付けリング23で容器蓋体36に取付け、濾過材カートリッジ50・・・、容器22、センタパイプ25を取付けリング23で一体的に組付け済みの容器蓋体36を容器台本体34にねじ込み、これらの容器22、取付けリング23、容器蓋体36及び容器台本体34を一括して筒状カバー27で覆うように組立てるものである。
【0018】
図3は本発明に係る浄水器の濾過材カートリッジの分解斜視図である。
濾過材カートリッジ50は、ケース51と、このケース51に収納する大型のマグネット52・・・及び小型のマグネット53・・・と、ケース51に充填する濾過材54と、ケース51に被せる蓋体55と、ケース51に取付けることで容器との間をシールするOリング56と、からなる。
【0019】
ケース51は、蓋体55を所定の位置に係止する嵌合突起としての大係止爪61と、蓋体55を係止する嵌合突起としての小係止爪62と、Oリング56を嵌め込む溝63と、大型のマグネット52・・・を収納する大収納部65・・・と、小型のマグネット53・・・を収納する小収納部66・・・と、通水するために設けたケース側通水孔67・・・(図5参照)と、センタパイプ25(図2参照)に貫通させる貫通筒部68と、段積みするときに蓋体55に嵌合させる外側リング69と、段積みするときに上下の濾過材カートリッジ50,50同士の向きを決めるために下面74に形成した凹部71,71と、からなる。なお、75は大型のマグネット52を大収納部65に止める爪部、76は小型のマグネット53を小収納部66に止める爪部である。
【0020】
マグネット52は、N極側を表示する面取り部78を備え、マグネット53は、N極側を表示する面取り部79を備える。
蓋体55は、ケース51の大係止爪61に係止する嵌合凹部としての大係止孔81と、ケース51の小係止爪62に係止する嵌合凹部としての小係止孔82・・・と、通水するために設けた蓋側通水孔83・・・と、センタパイプ25に貫通させる貫通孔84と、段積みするときにケース51の外側リング69に嵌合させる内側リング86と、段積みするときにケース51の凹部71,71に嵌合させるために上面88に形成した凸部87,87と、からなる。なお、73はケース51の側面を示す。
【0021】
浄水器10(図2参照)は、ケース51の底72(図5参照)に水の流れを許容するケース側通水孔67・・・を設けるとともにケース51にマグネット52・・・,53・・・を一定の方向を向けて配列し、これらのマグネット52・・・,53・・・の上部に濾過材54を充填するようにケース51に濾過材54を収納し、水の流れを許容する蓋体側通水孔83・・・を備えた蓋体55をケース51に被せることで濾過材カートリッジ50を形成し、後述するように、濾過材カートリッジ50を複数個用意し、これらの濾過材カートリッジ50を水の流れに沿わせて容器22(図2参照)に段積み状態に収納するものである。
【0022】
図4は本発明に係る浄水器の蓋体の平面図であり、図5は本発明に係る浄水器のケースの平面図である。
図4において、大係止孔81の中心と貫通孔84の中心を結ぶ直線に直交するとともに貫通孔84の中心を通る直線を蓋体55のセンタラインC1とするとともに、図5において、大係止爪61の中心と貫通筒部68の中心を結ぶ直線に直交するとともに貫通筒部68の中心を通る直線をケース51のセンタラインC2とするときに、センタラインC1,C2は、ケース51に蓋体55を嵌合させたときには、同一にセンタラインを構成するものである。
【0023】
図4において、蓋体55の二つの凸部87,87のセンタラインC1からの距離をA、二つの凸部87,87同士の幅をB、凸部87の直径をdとするときに、凸部87,87を、センタラインC1から距離A、凸部87,87同士の幅B、凸部87の直径dでセンタラインC1の図面左方に設定したことを示す。
図5において、ケース51の二つの凹部71,71のセンタラインC2からの距離をA、二つの凹部71,71同士の幅をB、凹部71の直径を略d(dよりも若干大きい寸法)とするときに、凹部71,71を、センタラインC2から距離A、凹部71,71同士の幅B、凹部71の直径d(略d)でセンタラインC2の図面右方に設定することを示す。
【0024】
図4において、蓋体55の内側リング86の外径をD、図5において、ケース51の外側リング69の内径を略D(Dよりも若干大きい寸法)とするときに、内側リング86を外径Dに設定し、外側リング69を外径D(略D)に設定したことを示す。
【0025】
以上に述べた浄水器の作用を次に説明する。
図6(a)〜(c)は本発明に係る浄水器の作用説明図(その1)である。
(a)において、ケース51、マグネット52・・・(図3に示すマグネット53・・・を含む)、濾過材54、蓋体55、Oリング56を用意する。
マグネット52・・・の極性を一方の方向に向け、マグネット52・・・を大収納部65・・・に矢印▲1▼・・・の如く収納し、Oリング56を矢印▲2▼,▲2▼の如く嵌め込む。
なお、白抜き矢印は、マグネット52のN極からS極に向かう磁力線の方向を示す。
(b)において、ケース51に濾過材54を矢印▲3▼の如く充填する。
(c)において、ケース51に蓋体55を矢印▲4▼,▲4▼の如く被せる。
【0026】
図7(a)〜(c)は本発明に係る浄水器の作用説明図(その2)である。
(a)において、完成させた濾過材カートリッジ50を示す。
すなわち、ケース51の底72に水の流れを許容するケース側通水孔67・・・(図5参照)を設けるとともにケース51にマグネット52・・・を一定の方向を向けて配列し、これらのマグネット52・・・の上部に濾過材54を充填するようにケース51に濾過材54を収納し、水の流れを許容する蓋体側通水孔83・・・(図3参照)を備えた蓋体55をケース51に被せ、濾過材カートリッジ50を形成することで、濾過材カートリッジ50を複数個大量に生産してストックしておくことができる。この結果、浄水器10(図2参照)のコストの低減を図ることができる。
そして、マグネット52・・・や濾過材54を容易に扱うことができる。この結果、浄水器10の生産性の向上を図ることができる。
【0027】
(b)において、濾過材カートリッジ50を複数個用意する。
すなわち、濾過材カートリッジ50を複数個用意し、これらの濾過材カートリッジ50を水の流れに沿わせて容器22(図2参照)に段積み状態に収納することで、例えば、濾過材カートリッジ50の組合わせの個数で、浄水能力の異なる浄水器を実現することができる。この結果、浄水器の種類の多様化を容易に図ることができる。
【0028】
(c)において、蓋体55の凸部87にケース51の凹部71を合わせつつ複数の濾過材カートリッジ50・・・を段積みする。
浄水器10(図2参照)は、図3に示すように、ケース51に大・小係止爪(嵌合突起)61,62を設け、これらの大・小係止爪(嵌合突起)61,62に嵌合させる大・小係合孔(嵌合凹部)81,82を蓋体55に設けることで、ケース51に蓋体55を所定の位相で嵌合させ、蓋体55の上面88に凸部87を設け、ケース51に蓋体55を嵌合させた状態で凸部87に対向する位置に且つケース51の下面74に凸部87に位置合わせする凹部71を設け、隣り合う濾過材カートリッジ50,50同士の向きを180゜変えつつ段積みしたことを示す。
【0029】
すなわち、図3に示すように、ケース51に大・小係止爪(嵌合突起)61,62を設け、これらの大・小係止爪(嵌合突起)61,62に嵌合させる大・小係合孔(嵌合凹部)81,82を蓋体55に設けることで、ケース51に蓋体55を所定の位相で嵌合させ、蓋体55の上面88に凸部87を設け、ケース51に蓋体55を嵌合させた状態で凸部87に対向する位置に且つケース51の下面74に凸部87に位置合わせする凹部71を設け、隣り合う濾過材カートリッジ50,50同士の向きを180゜変えつつ段積みした。従って、一段毎に磁界の方向を変えることができる。この結果、水の磁気化(活性化)効率の向上を図ることができる。
【0030】
図8は本発明に係る浄水器の原水及び浄水の流れを示す説明図であり、浄水器10は、給水口14から入水させた原水を、容器22の下方から上方に向かって濾過材カートリッジ50・・・を通過させることで、原水の浄化を進めるとともに原水の磁気化を進め、さらにセンタパイプ25中を上部から下部に向けて流すことでさらなる水の磁気化を進め、浄水を吐水口16から浄水を吐水させるものであり、ケース51の底72に水の流れを許容するケース側通水孔67・・・(図5参照)を設けるとともにケース51にマグネット52・・・を一定の方向を向けて配列し、これらのマグネット52・・・の上部に濾過材54を充填するようにケース51に濾過材54を収納し、水の流れを許容する蓋体側通水孔83・・・(図3参照)を備えた蓋体55をケース51に被せ、濾過材カートリッジ50を形成することで、マグネット52・・・や濾過材54を容易に扱うことができ、メンテナンスのしやすい浄水器であると言える。
【0031】
図9は本発明に係る浄水器の別実施例の濾過材カートリッジの分解斜視図であり、濾過材カートリッジ50(図3参照)に使用した部品と同一部品は同一符号を用い詳細な説明は省略する。
濾過材カートリッジ90は、ケース51、大型のマグネット52、小型のマグネット53、濾過材54、Oリング56及び蓋体95とからなり、蓋体95を、大係止部81と、小係止部82・・・と、蓋側通水孔83・・・と、貫通孔84と、段積みするときにケース51の凹部71,71に嵌合させる凸部97と、段積みするときにケース51に所定の間隔を保持するスペーサ98と、から構成したものである。
凸部97は、濾過材カートリッジ90を段済みしたときに、所定の間隔を保持するための高さ調整部99を備える。
【0032】
図10は本発明に係る浄水器の別実施例の濾過材カートリッジの作用説明図であり、濾過材カートリッジ90・・・を段積みにしたときに、上下に隣り合う濾過材カートリッジ90,90同士に所定の間隔Hを確保できることを示す。
すなわち、濾過材カートリッジ90は、凸部97に、濾過材カートリッジ90同士に所定の間隔を保持する高さ調整部99を設けたものと言える。
凸部97に、濾過材カートリッジ90,90同士に所定の間隔Hを保持する高さ調整部99を設けることで、濾過材カートリッジ90,90を所定の間隔を空けて配置することができる。この結果、濾過材カートリッジ90,90間に水を貯留させることができ、水を十分に浄化及び活性化をすることができる。
【0033】
尚、実施の形態では図3に示すように、ケース51に二つの凹部71,71を設けるとともに蓋体55に二つの凸部87,87を設け、ケース51に一つの外側リング69を設けるとともに蓋体55に一つの内側リング86を設けたが、これに限るものではなく、ケースに一つの凹部を設けるとともに蓋体に一つの凸部を設け、ケースに一つの外側リングを設けるとともに蓋体に一つの内側リングを設けたものでもよく、又ケースに二つの凹部を設けるとともに蓋体に二つの凸部を設けただけのものであってもよい。
【0034】
実施の形態では図3に示すように、ケース51に凹部71,71を設け、蓋体55に凸部87,87を設けたが、これに限るものではなく、蓋体に凹部を設け、ケースに凸部を設けたものであってもよい。
【0035】
実施の形態では図3に示すように、ケース51に大・小係止爪(嵌合突起)61,62を設け、蓋体55に大・小係合孔(嵌合凹部)81,82を設けたが、これに限るものではなく、蓋体に嵌合突起を設け、ケースに嵌合凹部を設けたものであってもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、ケースの底に水の流れを許容するケース側通水孔を設けるとともにケースにマグネットを一定の方向を向けて配列し、これらのマグネットの上部に濾過材を充填するようにケースに濾過材を収納し、水の流れを許容する蓋体側通水孔を備えた蓋体をケースに被せ、濾過材カートリッジを形成することで、濾過材カートリッジを複数個大量に生産してストックしておくことができる。この結果、浄水器のコストの低減を図ることができる。そして、マグネットや濾過材を容易に扱うことができる。この結果、浄水器の生産性の向上を図ることができる。
【0037】
請求項2では、ケースに嵌合突起を設け、この嵌合突起に嵌合させる嵌合凹部を蓋体に設けることで、ケースに蓋体を所定の位相で嵌合させ、蓋体の上面に凸部を設け、ケースに蓋体を嵌合させた状態で凸部に対向する位置に且つケースの下面に、凸部に位置合わせする凹部を設け、隣り合う濾過材カートリッジ同士の向きを180゜変えつつ段積みしたた。従って、一段毎に磁界の方向を変えることができる。この結果、水の磁気化(活性化)効率の向上を図ることができる。
【0038】
請求項3は、凸部に、濾過材カートリッジ同士に所定の間隔を保持する高さ調整部を設けたので、濾過材カートリッジを所定の間隔を空けて配置することができる。この結果、濾過材カートリッジ間に水を貯留させることができ、水を十分に浄化及び活性化をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浄水器の接続状態を示す斜視図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】本発明に係る浄水器の濾過材カートリッジの分解斜視図
【図4】本発明に係る浄水器の蓋体の平面図
【図5】本発明に係る浄水器のケースの平面図
【図6】本発明に係る浄水器の作用説明図(その1)
【図7】本発明に係る浄水器の作用説明図(その2)
【図8】本発明に係る浄水器の原水及び浄水の流れを示す説明図
【図9】本発明に係る浄水器の別実施例の濾過材カートリッジの分解斜視図
【図10】本発明に係る浄水器の別実施例の濾過材カートリッジの作用説明図
【図11】特許第3224998号公報の図1の再掲図
【符号の説明】
10…浄水器、22…容器、50…濾過材カートリッジ、51…ケース、52,53…マグネット、54…濾過材、55…蓋体、61,62…嵌合突起(大・小係止爪、67…ケース側通水孔、71…凹部、72…底、74…下面、81,82…嵌合凹部(大・小係止孔)、83…蓋側通水孔、87…凸部、88…上面、90…濾過材カートリッジ、97…凸部、99…高さ調整部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、水を浄化するとともに活性化する浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】
水を浄化するとともに活性化するために、容器内に濾過材を充填するとともにマグネットを一定の方向を向けて配列した浄水器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特許第3224998号公報(第5頁、図1)
【0004】
同公報の図1を再掲し上記技術を説明する。ただし、同公報に記載の符号を新しく振り直すとともに記載の名称も一部変更した。
図11は特許第3224998号公報の図1の再掲図である。
特許文献1の浄水器120は、上部に給水口121を形成するとともに下部に吐水口122を形成した容器123と、水を浄化する第1・第2の濾過材124,125と、これらの第1・第2の濾過材124,125を仕切るために通孔(不図示)を備えた樹脂トレイ127と、マグネットホルダ128にマグネット129を配列することで水を活性化させるマグネットホルダセット131と、を主要構成部品とする浄水器であり、容器123に第1・第2の濾過材124,125を直接充填したもと言える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、特許文献1では、浄水器120を組立てるときに、第1・第2の濾過材124,125の充填量を計量して用意する必要がある。浄水器120の組立ラインの中に、第1・第2の濾過材124,125を計量する計量作業が混在すると、浄水器120の組立ラインが繁雑になることがあり、組立の作業性の低下を招く。
また、浄水器120のメンテナンス時には、第1・第2の濾過材124,125の再度の計量が必要になるため、据付け現場でのメンテナンス作業が困難となることもある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、浄水器の組立が容易にできるとともにメンテナンス作業のしやすい浄水器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の浄水器は、ケースの底に水の流れを許容するケース側通水孔を設けるとともにケースにマグネットを一定の方向を向けて配列し、これらのマグネットの上部に濾過材を充填するようにケースに濾過材を収納し、水の流れを許容する蓋体側通水孔を備えた蓋体をケースに被せることで濾過材カートリッジを形成し、この濾過材カートリッジを複数個用意し、これらの濾過材カートリッジを水の流れに沿わせて容器に段積み状態に収納したことを特徴とする。
【0008】
ケースの底に水の流れを許容するケース側通水孔を設けるとともにケースにマグネットを一定の方向を向けて配列し、これらのマグネットの上部に濾過材を充填するようにケースに濾過材を収納し、水の流れを許容する蓋体側通水孔を備えた蓋体をケースに被せ、濾過材カートリッジを形成することで、濾過材カートリッジを複数個大量に生産してストックしておくことができる。この結果、浄水器のコストの低減を図ることができる。
そして、マグネットや濾過材を容易に扱うことができる。この結果、浄水器の生産性の向上を図ることができる。
【0009】
請求項2は、ケースに嵌合突起を設け、この嵌合突起に嵌合させる嵌合凹部を蓋体に設けることで、ケースに蓋体を所定の位相で嵌合させ、蓋体の上面に凸部を設け、ケースに蓋体を嵌合させた状態で凸部に対向する位置に且つケースの下面に、凸部に位置合わせする凹部を設け、隣り合う濾過材カートリッジ同士の向きを180゜変えつつ段積みしたことを特徴とする。
【0010】
ケースに嵌合突起を設け、この嵌合突起に嵌合させる嵌合凹部を蓋体に設けることで、ケースに前記蓋体を所定の位相で嵌合させ、蓋体の上面に凸部を設け、ケースに蓋体を嵌合させた状態で凸部に対向する位置に且つケースの下面に凸部に位置合わせする凹部を設け、隣り合う前記濾過材カートリッジ同士の向きを180゜変えつつ段積みすることで、一段毎に磁界の方向を変えることができる。この結果、水の磁気化(活性化)効率の向上を図ることができる。
【0011】
請求項3は、凸部に、濾過材カートリッジ同士に所定の間隔を保持する高さ調整部を設けたことを特徴とする。
凸部に、濾過材カートリッジ同士に所定の間隔を保持する高さ調整部を設けることで、濾過材カートリッジを所定の間隔を空けて配置することができる。この結果、濾過材カートリッジ間に水を貯留させることができ、水を十分に浄化及び活性化をすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る浄水器の接続状態を示す斜視図であり、浄水器10は、水栓11にプレフィルタ付き切換えコック12を取付け、この切換えコック12に給水ホース13を介して給水口14を接続し、切換えコック12に吐水ホース15を介して吐水口16を接続するものであって、切換えコック12から給水ホース13を経由させて水道水などの原水を浄水器10に注入し、この浄水器10で浄化した浄水を吐水ホース15を経由させて切換えコック12に戻し、この切換えコック12から浄水を吐水させる。
【0013】
切換えコック12は、水道水など原水を浄水器10に注入するモードと、原水を直接的に吐水させるモードとの切換えの役目をなすとともに、プレフィルタ付き切換えコック12のプレフィルタ17は、水道水などの原水に含まれるやや大きめの水あかや赤さびなどを事前に取り去る役目をなす。
本発明に係る浄水器10は、後述するように、濾過材及びマグネットを収納した濾過材カートリッジ50を水の流れに沿わせて容器に段積み状態に収納することで、生産性の向上を図った浄水器である。
【0014】
図2は図1の2−2線断面図であり、浄水器10の正面断面を示す。ただし、吐水口16の向きを180゜変えて図示した。
浄水器10は、基部となる容器台21と、この容器台21に取付ける容器22と、この容器22を容器台21に固定するための取付けリング23と、容器22に段積み状態に収納する複数の濾過材カートリッジ50・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)と、これらの濾過材カートリッジ50・・・に貫通させるセンタパイプ25と、このセンタパイプ25の上部に取付けた上部支持部材26と、容器22及び容器台21の上部を覆う筒状カバー27と、からなる。
【0015】
容器台21は、給水口14及び吐水口16を突出させるための容器台本体34と、この容器台本体34に取付ける容器蓋体36と、からなる。
容器台本体34は、給水口14及び吐水口16を形成した給水・吐水口部材33と、容器蓋体36に取付けるアウタ部材35と、を備える。
容器蓋体36は、インナ部材37を貫通させ原水を容器内に導く導水孔39・・・を形成し、アウタ部材35に係合させるとともにセンタパイプ25を支持するインナ部材37を付設したものである。
容器22は、ステンレス若しくは樹脂材料で形成することが好ましい。
【0016】
41,42はインナ部材37にセットすることで、インナ部材37と給水・吐水口部材33とをシールするOリング、43は容器蓋体36にセットすることで、容器蓋体36とインナ部材37との間をシールするOリング、44は容器蓋体36にセットすることで、容器蓋体36と容器21との間をシールするOリング、45は給水・吐水口部材33をアウタ部材35に取付ける取付けねじ、46はインナ部材37を容器蓋体36に取付ける取付けねじ、47は給水ホース13(図1参照)を給水口14に取付ける給水口用リング、48は吐水ホース15(図1参照)を吐水口16に取付ける吐水口用リングである。
【0017】
すなわち、浄水器10は、容器蓋体36に複数の濾過材カートリッジ50・・・を段積みし、これらの濾過材カートリッジ50・・・にセンタパイプ25を貫通させ、これらの濾過材カートリッジ50・・・及びセンタパイプ25を容器22で覆い、この容器22を取付けリング23で容器蓋体36に取付け、濾過材カートリッジ50・・・、容器22、センタパイプ25を取付けリング23で一体的に組付け済みの容器蓋体36を容器台本体34にねじ込み、これらの容器22、取付けリング23、容器蓋体36及び容器台本体34を一括して筒状カバー27で覆うように組立てるものである。
【0018】
図3は本発明に係る浄水器の濾過材カートリッジの分解斜視図である。
濾過材カートリッジ50は、ケース51と、このケース51に収納する大型のマグネット52・・・及び小型のマグネット53・・・と、ケース51に充填する濾過材54と、ケース51に被せる蓋体55と、ケース51に取付けることで容器との間をシールするOリング56と、からなる。
【0019】
ケース51は、蓋体55を所定の位置に係止する嵌合突起としての大係止爪61と、蓋体55を係止する嵌合突起としての小係止爪62と、Oリング56を嵌め込む溝63と、大型のマグネット52・・・を収納する大収納部65・・・と、小型のマグネット53・・・を収納する小収納部66・・・と、通水するために設けたケース側通水孔67・・・(図5参照)と、センタパイプ25(図2参照)に貫通させる貫通筒部68と、段積みするときに蓋体55に嵌合させる外側リング69と、段積みするときに上下の濾過材カートリッジ50,50同士の向きを決めるために下面74に形成した凹部71,71と、からなる。なお、75は大型のマグネット52を大収納部65に止める爪部、76は小型のマグネット53を小収納部66に止める爪部である。
【0020】
マグネット52は、N極側を表示する面取り部78を備え、マグネット53は、N極側を表示する面取り部79を備える。
蓋体55は、ケース51の大係止爪61に係止する嵌合凹部としての大係止孔81と、ケース51の小係止爪62に係止する嵌合凹部としての小係止孔82・・・と、通水するために設けた蓋側通水孔83・・・と、センタパイプ25に貫通させる貫通孔84と、段積みするときにケース51の外側リング69に嵌合させる内側リング86と、段積みするときにケース51の凹部71,71に嵌合させるために上面88に形成した凸部87,87と、からなる。なお、73はケース51の側面を示す。
【0021】
浄水器10(図2参照)は、ケース51の底72(図5参照)に水の流れを許容するケース側通水孔67・・・を設けるとともにケース51にマグネット52・・・,53・・・を一定の方向を向けて配列し、これらのマグネット52・・・,53・・・の上部に濾過材54を充填するようにケース51に濾過材54を収納し、水の流れを許容する蓋体側通水孔83・・・を備えた蓋体55をケース51に被せることで濾過材カートリッジ50を形成し、後述するように、濾過材カートリッジ50を複数個用意し、これらの濾過材カートリッジ50を水の流れに沿わせて容器22(図2参照)に段積み状態に収納するものである。
【0022】
図4は本発明に係る浄水器の蓋体の平面図であり、図5は本発明に係る浄水器のケースの平面図である。
図4において、大係止孔81の中心と貫通孔84の中心を結ぶ直線に直交するとともに貫通孔84の中心を通る直線を蓋体55のセンタラインC1とするとともに、図5において、大係止爪61の中心と貫通筒部68の中心を結ぶ直線に直交するとともに貫通筒部68の中心を通る直線をケース51のセンタラインC2とするときに、センタラインC1,C2は、ケース51に蓋体55を嵌合させたときには、同一にセンタラインを構成するものである。
【0023】
図4において、蓋体55の二つの凸部87,87のセンタラインC1からの距離をA、二つの凸部87,87同士の幅をB、凸部87の直径をdとするときに、凸部87,87を、センタラインC1から距離A、凸部87,87同士の幅B、凸部87の直径dでセンタラインC1の図面左方に設定したことを示す。
図5において、ケース51の二つの凹部71,71のセンタラインC2からの距離をA、二つの凹部71,71同士の幅をB、凹部71の直径を略d(dよりも若干大きい寸法)とするときに、凹部71,71を、センタラインC2から距離A、凹部71,71同士の幅B、凹部71の直径d(略d)でセンタラインC2の図面右方に設定することを示す。
【0024】
図4において、蓋体55の内側リング86の外径をD、図5において、ケース51の外側リング69の内径を略D(Dよりも若干大きい寸法)とするときに、内側リング86を外径Dに設定し、外側リング69を外径D(略D)に設定したことを示す。
【0025】
以上に述べた浄水器の作用を次に説明する。
図6(a)〜(c)は本発明に係る浄水器の作用説明図(その1)である。
(a)において、ケース51、マグネット52・・・(図3に示すマグネット53・・・を含む)、濾過材54、蓋体55、Oリング56を用意する。
マグネット52・・・の極性を一方の方向に向け、マグネット52・・・を大収納部65・・・に矢印▲1▼・・・の如く収納し、Oリング56を矢印▲2▼,▲2▼の如く嵌め込む。
なお、白抜き矢印は、マグネット52のN極からS極に向かう磁力線の方向を示す。
(b)において、ケース51に濾過材54を矢印▲3▼の如く充填する。
(c)において、ケース51に蓋体55を矢印▲4▼,▲4▼の如く被せる。
【0026】
図7(a)〜(c)は本発明に係る浄水器の作用説明図(その2)である。
(a)において、完成させた濾過材カートリッジ50を示す。
すなわち、ケース51の底72に水の流れを許容するケース側通水孔67・・・(図5参照)を設けるとともにケース51にマグネット52・・・を一定の方向を向けて配列し、これらのマグネット52・・・の上部に濾過材54を充填するようにケース51に濾過材54を収納し、水の流れを許容する蓋体側通水孔83・・・(図3参照)を備えた蓋体55をケース51に被せ、濾過材カートリッジ50を形成することで、濾過材カートリッジ50を複数個大量に生産してストックしておくことができる。この結果、浄水器10(図2参照)のコストの低減を図ることができる。
そして、マグネット52・・・や濾過材54を容易に扱うことができる。この結果、浄水器10の生産性の向上を図ることができる。
【0027】
(b)において、濾過材カートリッジ50を複数個用意する。
すなわち、濾過材カートリッジ50を複数個用意し、これらの濾過材カートリッジ50を水の流れに沿わせて容器22(図2参照)に段積み状態に収納することで、例えば、濾過材カートリッジ50の組合わせの個数で、浄水能力の異なる浄水器を実現することができる。この結果、浄水器の種類の多様化を容易に図ることができる。
【0028】
(c)において、蓋体55の凸部87にケース51の凹部71を合わせつつ複数の濾過材カートリッジ50・・・を段積みする。
浄水器10(図2参照)は、図3に示すように、ケース51に大・小係止爪(嵌合突起)61,62を設け、これらの大・小係止爪(嵌合突起)61,62に嵌合させる大・小係合孔(嵌合凹部)81,82を蓋体55に設けることで、ケース51に蓋体55を所定の位相で嵌合させ、蓋体55の上面88に凸部87を設け、ケース51に蓋体55を嵌合させた状態で凸部87に対向する位置に且つケース51の下面74に凸部87に位置合わせする凹部71を設け、隣り合う濾過材カートリッジ50,50同士の向きを180゜変えつつ段積みしたことを示す。
【0029】
すなわち、図3に示すように、ケース51に大・小係止爪(嵌合突起)61,62を設け、これらの大・小係止爪(嵌合突起)61,62に嵌合させる大・小係合孔(嵌合凹部)81,82を蓋体55に設けることで、ケース51に蓋体55を所定の位相で嵌合させ、蓋体55の上面88に凸部87を設け、ケース51に蓋体55を嵌合させた状態で凸部87に対向する位置に且つケース51の下面74に凸部87に位置合わせする凹部71を設け、隣り合う濾過材カートリッジ50,50同士の向きを180゜変えつつ段積みした。従って、一段毎に磁界の方向を変えることができる。この結果、水の磁気化(活性化)効率の向上を図ることができる。
【0030】
図8は本発明に係る浄水器の原水及び浄水の流れを示す説明図であり、浄水器10は、給水口14から入水させた原水を、容器22の下方から上方に向かって濾過材カートリッジ50・・・を通過させることで、原水の浄化を進めるとともに原水の磁気化を進め、さらにセンタパイプ25中を上部から下部に向けて流すことでさらなる水の磁気化を進め、浄水を吐水口16から浄水を吐水させるものであり、ケース51の底72に水の流れを許容するケース側通水孔67・・・(図5参照)を設けるとともにケース51にマグネット52・・・を一定の方向を向けて配列し、これらのマグネット52・・・の上部に濾過材54を充填するようにケース51に濾過材54を収納し、水の流れを許容する蓋体側通水孔83・・・(図3参照)を備えた蓋体55をケース51に被せ、濾過材カートリッジ50を形成することで、マグネット52・・・や濾過材54を容易に扱うことができ、メンテナンスのしやすい浄水器であると言える。
【0031】
図9は本発明に係る浄水器の別実施例の濾過材カートリッジの分解斜視図であり、濾過材カートリッジ50(図3参照)に使用した部品と同一部品は同一符号を用い詳細な説明は省略する。
濾過材カートリッジ90は、ケース51、大型のマグネット52、小型のマグネット53、濾過材54、Oリング56及び蓋体95とからなり、蓋体95を、大係止部81と、小係止部82・・・と、蓋側通水孔83・・・と、貫通孔84と、段積みするときにケース51の凹部71,71に嵌合させる凸部97と、段積みするときにケース51に所定の間隔を保持するスペーサ98と、から構成したものである。
凸部97は、濾過材カートリッジ90を段済みしたときに、所定の間隔を保持するための高さ調整部99を備える。
【0032】
図10は本発明に係る浄水器の別実施例の濾過材カートリッジの作用説明図であり、濾過材カートリッジ90・・・を段積みにしたときに、上下に隣り合う濾過材カートリッジ90,90同士に所定の間隔Hを確保できることを示す。
すなわち、濾過材カートリッジ90は、凸部97に、濾過材カートリッジ90同士に所定の間隔を保持する高さ調整部99を設けたものと言える。
凸部97に、濾過材カートリッジ90,90同士に所定の間隔Hを保持する高さ調整部99を設けることで、濾過材カートリッジ90,90を所定の間隔を空けて配置することができる。この結果、濾過材カートリッジ90,90間に水を貯留させることができ、水を十分に浄化及び活性化をすることができる。
【0033】
尚、実施の形態では図3に示すように、ケース51に二つの凹部71,71を設けるとともに蓋体55に二つの凸部87,87を設け、ケース51に一つの外側リング69を設けるとともに蓋体55に一つの内側リング86を設けたが、これに限るものではなく、ケースに一つの凹部を設けるとともに蓋体に一つの凸部を設け、ケースに一つの外側リングを設けるとともに蓋体に一つの内側リングを設けたものでもよく、又ケースに二つの凹部を設けるとともに蓋体に二つの凸部を設けただけのものであってもよい。
【0034】
実施の形態では図3に示すように、ケース51に凹部71,71を設け、蓋体55に凸部87,87を設けたが、これに限るものではなく、蓋体に凹部を設け、ケースに凸部を設けたものであってもよい。
【0035】
実施の形態では図3に示すように、ケース51に大・小係止爪(嵌合突起)61,62を設け、蓋体55に大・小係合孔(嵌合凹部)81,82を設けたが、これに限るものではなく、蓋体に嵌合突起を設け、ケースに嵌合凹部を設けたものであってもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、ケースの底に水の流れを許容するケース側通水孔を設けるとともにケースにマグネットを一定の方向を向けて配列し、これらのマグネットの上部に濾過材を充填するようにケースに濾過材を収納し、水の流れを許容する蓋体側通水孔を備えた蓋体をケースに被せ、濾過材カートリッジを形成することで、濾過材カートリッジを複数個大量に生産してストックしておくことができる。この結果、浄水器のコストの低減を図ることができる。そして、マグネットや濾過材を容易に扱うことができる。この結果、浄水器の生産性の向上を図ることができる。
【0037】
請求項2では、ケースに嵌合突起を設け、この嵌合突起に嵌合させる嵌合凹部を蓋体に設けることで、ケースに蓋体を所定の位相で嵌合させ、蓋体の上面に凸部を設け、ケースに蓋体を嵌合させた状態で凸部に対向する位置に且つケースの下面に、凸部に位置合わせする凹部を設け、隣り合う濾過材カートリッジ同士の向きを180゜変えつつ段積みしたた。従って、一段毎に磁界の方向を変えることができる。この結果、水の磁気化(活性化)効率の向上を図ることができる。
【0038】
請求項3は、凸部に、濾過材カートリッジ同士に所定の間隔を保持する高さ調整部を設けたので、濾過材カートリッジを所定の間隔を空けて配置することができる。この結果、濾過材カートリッジ間に水を貯留させることができ、水を十分に浄化及び活性化をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浄水器の接続状態を示す斜視図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】本発明に係る浄水器の濾過材カートリッジの分解斜視図
【図4】本発明に係る浄水器の蓋体の平面図
【図5】本発明に係る浄水器のケースの平面図
【図6】本発明に係る浄水器の作用説明図(その1)
【図7】本発明に係る浄水器の作用説明図(その2)
【図8】本発明に係る浄水器の原水及び浄水の流れを示す説明図
【図9】本発明に係る浄水器の別実施例の濾過材カートリッジの分解斜視図
【図10】本発明に係る浄水器の別実施例の濾過材カートリッジの作用説明図
【図11】特許第3224998号公報の図1の再掲図
【符号の説明】
10…浄水器、22…容器、50…濾過材カートリッジ、51…ケース、52,53…マグネット、54…濾過材、55…蓋体、61,62…嵌合突起(大・小係止爪、67…ケース側通水孔、71…凹部、72…底、74…下面、81,82…嵌合凹部(大・小係止孔)、83…蓋側通水孔、87…凸部、88…上面、90…濾過材カートリッジ、97…凸部、99…高さ調整部。
Claims (3)
- ケースの底に水の流れを許容するケース側通水孔を設けるとともにケースにマグネットを一定の方向を向けて配列し、これらのマグネットの上部に濾過材を充填するようにケースに濾過材を収納し、水の流れを許容する蓋体側通水孔を備えた蓋体を前記ケースに被せることで濾過材カートリッジを形成し、この濾過材カートリッジを複数個用意し、これらの濾過材カートリッジを水の流れに沿わせて容器に段積み状態に収納したことを特徴とする浄水器。
- 前記ケースに嵌合突起を設け、この嵌合突起に嵌合させる嵌合凹部を前記蓋体に設けることで、前記ケースに前記蓋体を所定の位相で嵌合させ、
前記蓋体の上面に凸部を設け、前記ケースに前記蓋体を嵌合させた状態で前記凸部に対向する位置に且つ前記ケースの下面に、前記凸部に位置合わせする凹部を設け、隣り合う前記濾過材カートリッジ同士の向きを180゜変えつつ段積みしたことを特徴とする請求項1記載の浄水器。 - 前記凸部に、前記濾過材カートリッジ同士に所定の間隔を保持する高さ調整部を設けたことを特徴とする請求項2記載の浄水器。
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