JP2004242713A - 涙分泌量検査システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便に、非侵襲に涙の分泌量を評価する。
【解決手段】涙分泌量検査システムが、被験者の眼Eからの水分蒸発量を検出する水分蒸発量検出装置10及び該水分蒸発量検出装置10の検出信号に基づいて涙の分泌量の評価パラメーターを算出する演算手段20からなる。演算手段20は、水分蒸発量検出装置10による検出値を時間に対してプロットした涙蒸発プロファイルについて、被験者の眼Eへ人工涙液を点眼した場合の点眼前と点眼後の差異を表すパラメーターを前記評価パラメーターとして算出する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドライアイの評価に有用な涙分泌量検査システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
涙は、眼の耳側上方にある涙腺から分泌され、瞬きの度に角膜表面に涙液層を形成し、鼻側にある涙点に排出される。涙は、眼の乾燥防止、殺菌、洗浄、栄養補給等の役割を担っており、眼が正常に機能するためには不可欠のものとなっている。眼の表面における涙の存在量は、▲1▼涙腺からの分泌、▲2▼涙点からの排出、▲3▼眼の表面からの蒸発のバランスによって決まると考えられている。涙の分泌が過少である場合には、ATD(Aqueous tear deficiency )と称されるドライアイとなる。
【0003】
従来、一般に、涙の分泌量は、眼と瞼との間に濾紙を挟み、その濾紙の5分後の濡れ具合を調べるシルマーテストにより、また、涙の排出量は、蛍光涙液を点眼後、経時的に涙液蛍光量を観察するクリアランステストにより評価されている。涙の蒸発量については、確立した評価方法はないが、眼を囲繞する筒状体内に水晶振動子湿度センサーを備えた水分蒸散量測定装置を用いる方法(特許文献1)が知られている。
【0004】
【特許文献1】特開2001−46339号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シルマーテストは、検査時に眼と瞼との間に濾紙を挟まなくてはならないので、被験者への負担が大きいという問題がある。
【0006】
クリアランステストでは、蛍光涙液を点眼し、一定時間経過後、シルマーテスト用試験紙を用いて蛍光が何倍に薄まっているかを調べる。そのため、シルマーテストと同様に被験者への負担が大きい。また、蛍光量を測定する場合には、大掛かりな蛍光分析装置と場所を必要とする。
【0007】
水分蒸散量測定装置を用いる方法(特許文献1)では、涙の蒸発量は、簡便に、非侵襲に測定することができるが、涙の分泌量や滞留量に関しては、得られる情報が少ない。
【0008】
そこで、本発明は、涙の分泌量あるいは滞留量を、簡便に、非侵襲に評価できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、被験者の眼からの水分蒸発量の検出信号を、時間に対してプロットすることにより得られる涙蒸発プロファイルが、被験者の眼への点眼前後で異なること、さらに、点眼前後の涙蒸発プロファイルの差異が、健常者とドライアイ患者とでは大きく異なること、特に、点眼前と点眼直後における涙蒸発プロファイルの検出値の差又は点眼直後の検出値の時間変化率が顕著に異なること、より具体的には、健常者に対してドライアイ患者では、点眼前と点眼直後における涙蒸発プロファイルの検出値の差が大きく、また、点眼直後の検出値の減少率が大きいことを見出し、さらにこの傾向は、シルマーテストにより得られる涙の分泌量と良好な相関関係を有すること、したがって、点眼前後における涙蒸発プロファイルの検出値の差又は点眼直後の検出値の時間変化率により涙の分泌量を評価できることを見出した。
【0010】
即ち、本発明は、被験者の眼からの水分蒸発量を検出する水分蒸発量検出装置及び該水分蒸発量検出装置の検出信号に基づいて涙の分泌量の評価パラメーターを算出する演算手段からなる涙分泌量検査システムであって、演算手段が、水分蒸発量検出装置による検出値を時間に対してプロットした涙蒸発プロファイルについて、被験者の眼へ人工涙液を点眼した場合の点眼前と点眼後の差異を表すパラメーターを前記評価パラメーターとして算出する涙分泌量検査システムを提供する。
【0011】
特に、この涙分泌量検査システムにおいて、演算手段が、水分蒸発量検出装置による検出値を時間に対してプロットした涙蒸発プロファイルについて、被験者の眼への人工涙液の点眼前と点眼直後における検出値の差又は点眼直後の検出値の時間変化率を算出する態様を提供する。
【0012】
また、本発明は、被験者の眼に人工涙液を点眼した場合の点眼前と点眼後の被験者の眼からの水分蒸発量を、上述の涙分泌量検査システムの水分蒸発量検出装置を用いて検出し、演算装置によりその検出値を時間に対してプロットした涙蒸発プロファイルを求め、そのプロファイルについて、被験者の眼に人工涙液を点眼した場合の点眼前と点眼後の差異を表すパラメーターを算出する涙分泌量検査方法を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
【0014】
図1は、本発明の涙分泌量検査システム1の一実施例の概念図である。この涙分泌量検査システム1は、換気カプセル法により、眼球から蒸発した水分を検出する水分蒸発量検出装置10と、この検出信号に基づいて涙の分泌量の評価パラメーターを算出する演算手段20からなっており、演算手段20には、ディスプレイ23とプリンタ24が接続されている。
【0015】
水分蒸発量検出装置10は、涙の分泌量の検査時に眼にあてられる筒状体11と、筒状体11内にキャリアガスを導入するガス導入路12と、筒状体11の内部に設けられた湿度センサー13を備えている。
【0016】
筒状体11は、上下に開口部11a、11bを有し、下部開口部11bが眼Eを囲繞できる大きさを有している。筒状体11の形状は、眼Eの周りの顔面形状にフィットするものである限り、特に制限はない。また、筒状体11は、複数の部材から構成されていてもよい。例えば、筒状体の下部開口部11bが眼Eの周りの顔面形状にフィットするように、筒状体の下部11cを水泳用ゴーグル等を利用して形成してもよい。
【0017】
ガス導入路12は、検査時に水分含量一定のキャリアガスを、筒状体11の内部に、好ましくは、キャリアガスが直接眼を噴射することのないよう、眼Eの表面近傍に供給するものである。したがって、ガス導入路12の前段には、必要に応じてガス乾燥器を介して、ガスボンベが接続される。
【0018】
ここで用いられるキャリアガスとしては、眼に悪影響を及ぼさない限り特に制限はなく、例えば、乾燥空気、乾燥窒素等を使用することができる。
【0019】
湿度センサー13は、ガス導入路12の開口部12aよりも筒状体11の上部開口部11a側に設けられている。湿度センサー13としては、抵抗体式、静電容量式等のセンサーを設けてもよいが、測定精度を上げる点から、水晶振動子湿度センサーが好ましい。
【0020】
また、筒状体11の下部11cには、下部開口部11bから若干の間隙をおいた位置で下部11cを開閉するシャッター14が設けられている。
【0021】
この他、水分蒸発量検出装置10の筒状体の下部11cには、特開2001−46339号公報に記載の水分蒸発量測定装置のように、開閉自在シャッター部やノズル機構を有する眼部囲繞アタッチメントを設けてもよい。
【0022】
一方、演算装置20は、水晶振動子湿度センサー13による検出信号を受け、その周波数を計測する周波数カウンタ21と、パーソナルコンピュータ22からなっている。パーソナルコンピュータ22は、周波数カウンタ21により計測された値f(t)を時間tに対してプロットした涙蒸発プロファイルを作成する演算プログラム、さらにその涙蒸発プロファイルにおいて、任意の時点間での涙の蒸発量の差、及び任意の時点での涙の蒸発量の時間変化率を算出し、出力する演算プログラムを内蔵している。なお、これらの演算プログラムとしては、市販品を使用することができる。
【0023】
パーソナルコンピュータ22による演算結果は、適宜ディスプレイ23やプリンタ24に随時出力される。
【0024】
この涙分泌量検査システム1は、被験者の眼の涙の分泌量あるいは滞留量を検査する際に次にように使用する。
【0025】
まず、シャッター14を閉じた状態で、筒状体11の下部開口部11bを、被験者の眼Eを囲繞するように当て、ガス導入路12から水分含量が一定のキャリアガスを筒状体11内に供給し、過剰のガスを上部開口部11aから放出させる。そして、湿度センサー13により湿度の検出を開始し、基準となる検出値(Ybase)を得る。次いで、シャッター14を作動させて筒状体11の下部開口部11bを開放する。このとき、気体は筒状体11内に供給し続け、被験者の眼Eは閉じた状態、又は開いた状態(自由に瞬きをする状態)とする。
【0026】
パーソナルコンピュータ22は、こうして得られる湿度の検出値を時間に対してプロットした涙蒸発プロファイルを作成し、また、この涙蒸発プロファイルにおける検出値を記憶する。そして、図2(a)に示すように、眼を開いた状態で得られた検出値Yopenから基準値Ybaseを引いた値(Yopen−Ybase)と、図2(b)に示すように、眼を閉じた状態で得られた検出値Ycloseから基準値Ybaseを引いた値(Yclose−Ybase)との差を涙蒸発量の検出値Y とする。
【0027】
次に、被験者に人工涙液を1〜100μL、好ましくは5〜10μL点眼し、点眼直後に前述と同様に涙蒸発プロファイルを得、その検出値Y を記憶する。また、点眼からT時間経過後(例えば、点眼から5分後、10分後等)にも同様に涙蒸発プロファイルを得、その検出値Y を記憶する。そして、点眼直後の検出値Y と点眼前の検出値Y との差△Y0−S 及び点眼直後の検出値の時間変化率Z を算出し、記憶する。
【0028】
本発明者の知見によれば、健常者では、涙蒸発プロファイルにおける検出値が点眼の前後で殆ど変わらないのに対し、ドライアイ患者は、点眼直後に上昇し、約10分経過後に点眼前のレベルに復帰する。したがって、ドライアイ患者では、点眼前と点眼直後における検出値の差△Y0−S が大きく、点眼直後の時間変化率Z がマイナスに大きくなる。この理由としては、ドライアイ患者の場合、平常時は涙の分泌量が少ない、涙の蒸発量が多い等の理由により、眼の表面に十分な涙液層が存在しないが、点眼によって、眼の表面における涙の滞留量が健常者と同等以上となるため、涙蒸発量が一時的に増加し、したがって検出値の差△Y0−S が大きくなると考えられる。また、ドライアイ患者の場合、点眼によって増加した涙の滞留量を維持できないため、点眼直後は涙の蒸発量が経時的に速やかに減少し、点眼直後の検出値の時間変化率Zがマイナスに大きくなることが考えられる。これに対し、健常者では、眼の表面に常時涙液層が形成されているので、点眼の有無に関わらず、眼からの涙の蒸発量は変化しないと考えられる。
【0029】
よって、点眼前と点眼直後における検出値の差△Y0−S と点眼直後の検出値の時間変化率Z をパラメーターとすることにより涙の分泌量あるいは滞留量を評価することができる。
【0030】
本発明のシステム1を涙の分泌量の評価に使用するに際しては、予め、涙の分泌量が正常である複数の健常者と、涙の分泌量が少ない複数のドライアイ患者を被験者とし、各被験者について点眼前と点眼直後における検出値の差△Y0−S と点眼直後の検出値の時間変化率Z を求める。一方、各被験者のATDのドライアイの程度をシルマーテスト、問診等により数段階に区分して数値化し、ドライアイ度を求める。例えば、シルマーテスト、問診等で健常とされる区分はドライアイ度の数値を0とし、ドライアイの症状が深刻な区分ほど、ドライアイ度の数値を高くする。こうして求めたドライアイ度と、前述の検出値の差△Y0−S と検出値の時間変化率Z を対応させたデータを蓄積し、その蓄積データを、パーソナルコンピュータ22自体あるいはLAN等によりパーソナルコンピュータ22と接続される外部のハードディスク等に格納しておく。また、パーソナルコンピュータ22はこの蓄積データを随時参照できるようにしておく。そして、この蓄積データに基づき、パーソナルコンピュータ22が当該被験者の点眼前後における検出値の差△Y0−S と検出値の時間変化率Z から当該被験者のドライアイ度を算出できるようにすることが好ましい。これにより、極めて簡便に、被験者のドライアイ度を評価することが可能となる。
【0031】
以上、演算手段が、点眼前と点眼直後における検出値の差△Y0−S と点眼直後の検出値の時間変化率Z を涙の分泌量あるいは滞留量の評価パラメーターとして算出する場合について説明したが、本発明のシステムにおいて、演算装置は、涙蒸発プロファイルについて、点眼前後の差異を表す他のパラメーターを算出し、それを涙の分泌量あるいは滞留量の評価パラメーターとして用いてもよい。
【0032】
また、本発明で使用する水分蒸発量検出装置としては、換気カプセル法による上述の装置に限らず、例えば、密閉カプセル法による装置、エバポリメータ等も、眼の周りの皮膚に密着するようなアタッチメントを取り付けて使用することができる。
【0033】
【実施例】
実施例1
図1に示したシステムを使用し、健常者1名、ドライアイ患者1名を被験者とし、各被験者について7μLの人工涙液の点眼前後における涙蒸発プロファイルを求めた。この場合、水分蒸発量検出装置10のキャリアガスとしては、相対湿度10%RHの空気を流速150mL/minで用いた。また、涙の分泌量の検出時の瞬きの間隔は、自由とした。
【0034】
得られた涙蒸発プロファイルを図3、図4に示す。また、図3、図4の結果から、点眼後の時間に対する単位時間当たりの涙蒸発量を、予め求めておいた湿度変化に対する周波数変化の検量線により、次式によって算出した。
【0035】
【数1】
Figure 2004242713
(式中、A:測定面積(cm
ΔF:周波数シフト(Hz)
k:検量線の傾き(センサー定数)(Hz)
ρ:相対湿度100%RHの空気に含まれる水分量(g/cm
V:キャリアガスの流量(cm /sec) )
【0036】
結果を図5に示す。さらに、図5の結果から、各被験者について、点眼前と点眼直後における単位時間当たりの涙蒸発量の差△Yと点眼直後の涙蒸発量の時間変化率Zを算出した。また、各被験者にシルマーテストを行った。これらの結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
Figure 2004242713
図3〜図5、表1から、ドライアイ患者では、点眼直後に涙蒸発量が上昇し、10分経過後に点眼前のレベルに復帰したので、点眼前と点眼直後における涙蒸発量の差が大きく、点眼直後の涙蒸発量の時間変化率がマイナスに大きいのに対し、健常者では、点眼による涙蒸発量の変化は殆ど認められなかった。
【0038】
したがって、点眼前と点眼直後における涙蒸発量の差や点眼直後の涙蒸発量の時間変化率から、ドライアイであるか否かを評価できることがわかる。また、この評価は、シルマーテスト値による評価とも整合していることがわかる。
【0039】
実施例2
ドライアイ患者9名と健常者2名について、実施例1と同様にして、涙蒸発プロファイルから点眼前と点眼直後における涙蒸発量の差を求めた。また、シルマーテスト値を求め、シルマーテスト値に対する、点眼前と点眼直後における涙蒸発量の差をプロットした。結果を図6に示す。
【0040】
図6から、点眼前と点眼直後における涙蒸発量の差は、シルマーテスト値に対して相関関係のあることがわかる。
【0041】
【発明の効果】
本発明のシステムによれば、人工涙液の点眼前後の涙蒸発プロファイルの差異を表すパラメーターを涙の分泌量の評価パラメータとするので、簡便に、非侵襲に涙の分泌量あるいは滞留量を評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の涙分泌量検査システムの概念図である。
【図2】涙蒸発プロファイルの説明図である。
【図3】ドライアイ患者の点眼前後の涙蒸発プロファイルである。
【図4】健常者の点眼前後の涙蒸発プロファイルである。
【図5】点眼後の時間に対する涙蒸発量の関係図である。
【図6】シルマーテスト値に対する、点眼前と点眼直後の涙蒸発量の差との関係図である。
【符号の説明】
1 涙分泌量検査システム
10 水分蒸発量検出装置
11 筒状体
11a 上部開口部
11b 下部開口部
11c 筒状体の下部
12 ガス導入路
12a 開口部
13 湿度センサー(水晶振動子湿度センサー)
14 シャッター
20 演算手段
21 周波数カウンタ
22 パーソナルコンピュータ
23 ディスプレイ
24 プリンタ
E 眼

Claims (5)

  1. 被験者の眼からの水分蒸発量を検出する水分蒸発量検出装置及び該水分蒸発量検出装置の検出信号に基づいて涙の分泌量の評価パラメーターを算出する演算手段からなる涙分泌量検査システムであって、演算手段が、水分蒸発量検出装置による検出値を時間に対してプロットした涙蒸発プロファイルについて、被験者の眼へ人工涙液を点眼した場合の点眼前と点眼後の差異を表すパラメーターを前記評価パラメーターとして算出する涙分泌量検査システム。
  2. 演算手段が、水分蒸発量検出装置による検出値を時間に対してプロットした涙蒸発プロファイルについて、被験者の眼への人工涙液の点眼前と点眼直後における検出値の差又は点眼直後の検出値の時間変化率を前記評価パラメーターとして算出する涙分泌量検査システム。
  3. 水分蒸発量検出装置が、上下に開口部を有し、下部開口部が眼を囲繞する筒状体、筒状体内にキャリアガスを導入するガス導入路、及び筒状体の内部に設けられた湿度センサーからなる請求項1記載の涙分泌量検査システム。
  4. 涙の分泌量が正常である複数の健常者と、涙の分泌量が少ない複数のドライアイ患者を被験者とし、各被験者について、前記人工涙液の点眼前と点眼直後における検出値の差又は点眼直後の検出値の時間変化率を各被験者のドライアイ度と対応させた蓄積データを演算手段が参照し、該蓄積データに基づき、当該被験者の人工涙液の点眼前と点眼直後における検出値の差又は点眼直後の検出値の時間変化率から当該被験者のドライアイ度を算出する請求項1記載の涙分泌量検査システム。
  5. 被験者の眼に人工涙液を点眼した場合の点眼前と点眼後の被験者の眼からの水分蒸発量を、請求項1記載の涙分泌量検査システムの水分蒸発量検出装置を用いて検出し、演算装置によりその検出値を時間に対してプロットした涙蒸発プロファイルを求め、そのプロファイルについて、被験者の眼に人工涙液を点眼した場合の点眼前と点眼後の差異を表すパラメーターを算出する涙分泌量検査方法。
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