JP2004240531A - 情報処理装置、入力装置、出力装置、及び情報処理システム - Google Patents
情報処理装置、入力装置、出力装置、及び情報処理システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】入力装置と出力装置との接続により認証処理を行うことができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】入力装置20のメモリ22に識別情報が保持されており、入力装置20と表示装置10とが分離されている状態から接続された際に、表示装置10がメモリ22の識別情報を取得して、その識別情報に基づいて認証処理を行い、その認証処理の結果が正当であるとの結果の場合に、入力装置20及び表示装置10からなる情報処理装置が利用可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】入力装置20のメモリ22に識別情報が保持されており、入力装置20と表示装置10とが分離されている状態から接続された際に、表示装置10がメモリ22の識別情報を取得して、その識別情報に基づいて認証処理を行い、その認証処理の結果が正当であるとの結果の場合に、入力装置20及び表示装置10からなる情報処理装置が利用可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理装置、入力装置、出力装置、及び情報処理システムに関し、特に所定の認証等を行うものに関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナル・コンピュータ(PC)等のセキュリティーを高めるため、IDカード等を用いて認証を行ってからコンピュータを使用することができるようにする認証方法などが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−251226号公報(第3−5頁、第1図等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
キーボードなどの入力機器については、それぞれキーピッチやキーストローク、キー配列などが異なっている場合がある。そのためユーザは、例えば、自宅と学校や職場などの異なる環境においても、使い慣れた入力機器を用いて情報の入力を行うため、使い慣れた入力機器を持ち運ぶことも考えられる。このような場合に、IDカード等による認証を行うコンピュータを使用するときには、IDカードと入力機器の両方を携帯し、さらにコンピュータの使用時には、その両方をコンピュータに接続、あるいは装着しなければならず、ユーザにとっては煩雑な作業を強いられることとなっていた。
【0005】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、入力装置と出力装置との接続により認証処理を行うことができる情報処理装置、入力装置、出力装置、及び情報処理システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による情報処理装置は、情報を入力する入力装置と、情報を出力する出力装置とを有する情報処理装置であって、前記入力装置と前記出力装置とは分離可能であり、かつ接続可能であり、前記入力装置と前記出力装置とが分離されている状態から接続された際に、認証処理が行われ、前記認証処理の結果が正当であるとの結果の場合に、利用可能となるものである。
【0007】
本発明によれば、IDカードを装着するなどの特別の行為をすることなく認証処理を行うことができ、ユーザに対する利便性を向上させることができる。特に、特殊な入力手段を有する入力装置を使用する場合には、その入力装置を持ち歩くことも考えられ、そのようなときに、入力装置と出力装置の接続と認証処理とが同時に行われることは効果的である。
【0008】
また、本発明による情報処理装置では、前記出力装置が識別情報を保持しており、前記入力装置が前記識別情報を取得し、当該識別情報に基づいて認証を行ってもよい。
【0009】
また、本発明による情報処理装置では、前記入力装置が識別情報を保持しており、前記出力装置が前記識別情報を取得し、当該識別情報に基づいて認証を行ってもよい。
【0010】
また、本発明による情報処理装置では、前記入力装置と前記出力装置とが接続され、利用可能となっている状態から、両者が分離された際に、利用不可となるようにしてもよい。
【0011】
本発明によれば、相互に対応している出力装置と入力装置とを接続していない限り、情報処理装置を利用できないようにすることができる。その結果、情報処理装置のセキュリティーを向上させることができる。
【0012】
また、本発明による情報処理装置では、前記出力装置が情報を表示出力してもよい。
【0013】
また、本発明による情報処理システムは、前記情報処理装置と、第2の情報処理装置とを有する情報処理システムであって、前記第2の情報処理装置は、前記情報処理装置が保持している情報の出力/非出力の制御を行うものである。
【0014】
本発明によれば、第2の情報処理装置により、情報処理装置での情報の表示を制御することができ、情報処理装置に表示させたくない情報の表示を防止することができる。
【0015】
また、本発明による情報処理システムでは、情報処理装置が、情報の出力を許可する命令である出力許可命令を第2の情報処理装置から受け付けた場合に情報を出力するようにしてもよい。
【0016】
また、本発明による情報処理システムでは、前記出力装置から出力される情報が出力時に出力許可命令が必要な要許可情報と、出力許可命令が必要でない通常情報との2種類以上の情報を含み、前記出力装置は、出力しようとする情報が通常情報である場合には、当該情報を出力し、出力しようとする情報が要許可情報である場合には、前記出力許可命令を受け付けたか否かを判断し、出力許可命令を受け付けたときにのみ当該情報を出力してもよい。
【0017】
本発明によれば、情報処理装置における情報の表示・非表示をその情報ごとに制御することができ、より細かな制御が可能となる。
【0018】
また、本発明による入力装置は、情報を入力する入力装置であって、情報を出力する出力装置と分離・接続可能であり、前記出力装置と分離されている状態から接続された際に、認証処理が行われ、前記認証処理の結果が正当であるとの結果の場合に、利用可能となるものである。
【0019】
また、本発明による入力装置では、前記出力装置により保持されている識別情報を取得し、当該識別情報に基づいて認証を行ってもよい。
【0020】
また、本発明による入力装置では、前記認証に用いられる識別情報を保持していてもよい。
【0021】
また、本発明による入力装置では、情報の出力を許可する命令である出力許可命令を受け付けた場合に、前記出力装置に情報を出力させてもよい。
【0022】
また、本発明による出力装置は、情報を出力する出力装置であって、情報を入力する入力装置と分離・接続可能であり、前記入力装置と分離されている状態から接続された際に、認証処理が行われ、前記認証処理の結果が正当であるとの結果の場合に、利用可能となるものである。
【0023】
また、本発明による出力装置では、前記入力装置により保持されている識別情報を取得し、当該識別情報に基づいて認証を行ってもよい。
【0024】
また、本発明による出力装置では、前記認証に用いられる識別情報を保持していてもよい。
【0025】
また、本発明による出力装置では、情報の出力を許可する命令である出力許可命令を受け付けた場合に、情報を出力してもよい。
【0026】
また、本発明による出力装置では、前記情報の出力が情報の表示出力であってもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
【0028】
図1は、本発明の実施の形態1による情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【0029】
図1において、本実施の形態1による情報処理装置は、表示装置10と、入力装置20と、接続ケーブル30とを備える。表示装置10は、さらに、表示手段11と、インターフェース(I/F)12と、CPU13と、ハードディスク(HD)14と、メモリ15と、バス16とを備える。入力装置20は、入力手段21と、メモリ22と、インターフェース(I/F)23とを備える。なお、図1では、表示装置10と入力装置20とが接続ケーブル30により接続された状態を示しているが、表示装置10と入力装置20とは、接続ケーブル30とI/F12及び/またはI/F23とを分離することにより、分離することもできる。また再度、接続ケーブル30とI/F12及び/またはI/F23とを接続することにより、表示装置10と入力装置20とを接続することもできる。
【0030】
表示手段11は、所定の情報を表示するものであり、例えば、液晶ディスプレイやCRTなどである。CPU13は、HD14やメモリ15で記憶されているプログラムを実行することにより、表示装置10における各種の処理を行う。
【0031】
入力手段21は、所定の情報を入力するものであり、例えば、キーボードやマウス、ジョイスティック、トラックパッド、トラックボール、タッチパネル、タブレット、テンキーなどである。メモリ22は不揮発性のメモリであり、認証のために用いられる識別情報があらかじめ記録されている。
【0032】
次に、本実施の形態1による情報処理装置の動作について説明する。
【0033】
図2は、本実施の形態1による情報処理装置の認証動作を示すフローチャートである。この図2で示される一連の処理は、HD14で記憶されている所定のプログラムをCPU13が読み出して実行することにより行われる。ここで、この情報処理装置の初期状態として、表示装置10と入力装置20とは分離されているとする。なお、ステップS101以下の処理を、情報処理装置の起動時に実行する場合には、ステップS101の処理前に表示装置10の電源が投入される。
【0034】
ステップS101において、CPU13は、入力装置20が表示装置10に接続されたかどうかを判断する。そして、接続された場合には、ステップS102に進み、接続されていない場合には、接続されるまでこのステップS101の動作を繰り返す。
【0035】
ステップS102において、CPU13は、バス16、I/F12、接続ケーブル30、及びI/F23を介して、入力装置20に識別情報が格納されているかどうか判断する。入力装置20のメモリ22に識別情報が格納されている場合にはステップS103に進み、メモリ22に識別情報が格納されていない場合には、エラーである旨がユーザに通知される。
【0036】
ステップS103において、CPU13は、バス16、I/F12、接続ケーブル30、及びI/F23を介して、メモリ22から識別情報を取得する。
【0037】
ステップS104において、CPU13は、HD14で記憶されている、識別情報に基づいた認証に用いられる認証コードを読み出し、その認証コードと、入力装置20から取得した識別情報とが所定の関係を有するかどうか判別する。ここで、この所定の関係とは、例えば、識別情報と認証コードとが一致するという関係や、識別情報と認証コードに対して所定の演算(例えば、加算など)を行った結果があらかじめ定められている所定の値になるという関係などのことである。そして、所定の関係を有する場合には、ステップS105に進み、所定の関係を有さない場合には、エラーである旨がユーザに通知される。エラーである旨がユーザに通知された後は、再度、ステップS101の処理から繰り返される。
【0038】
ステップS105において、表示装置10、及び入力装置20からなる情報処理装置が利用可能となる。ここで、情報処理装置が利用可能になるとは、入力装置20と表示装置10とを接続した状態で相互に利用できる状態になることであり、入力装置20により情報を表示装置10に入力でき、表示装置10により入力装置20からの情報(命令も含む)に基づいて情報を表示できる状態になることである。例えば、ステップS101〜S104の処理が情報処理装置の起動時に行われている場合には、その起動処理を継続して、最終的に情報処理装置をユーザが使用できるようになることであり、すでに情報処理装置が起動しているときにステップS101〜S104の処理が行われる場合には、ユーザがログインして情報処理装置を使用できるようになることなどである。このときに、表示装置10と入力装置20も利用可能となる。この後、入力装置20を使用するユーザは、表示装置10への情報の入力や、所定の情報の表示手段11への表示などを入力装置20を用いて行うことができる。
【0039】
図3は、表示装置10と入力装置20とが接続されている状態から分離される際の動作を示すフローチャートである。この図3で示される一連の処理も、HD14で記憶されている所定のプログラムをCPU13が読み出して実行することにより行われる。
【0040】
ステップS201において、CPU13は、入力装置20が表示装置10から分離されたかどうかを判断する。そして、分離された場合には、ステップS202に進み、分離されていない場合には、このステップS201の動作を繰り返す。
【0041】
ステップS202において、表示装置10、及び入力装置20からなる情報処理装置は利用不可となる。ここで、情報処理装置が利用不可になるとは、情報処理装置が利用可能な状態ではなくなることをいう。例えば、OS(Operating System)を強制的に終了させることや、強制的にログアウトさせること、強制的にスリープの状態にさせることなどにより情報処理装置を使用できないようにすることである。したがって、ユーザは、再度、適切な入力装置20を表示装置10に接続しない限り、情報処理装置を使用することはできない。なお、入力装置20と表示装置10とが分離される前に、OSが終了されていた場合や、ログアウトされていた場合には、その分離時にこれらの処理はなされない。
【0042】
次に、情報処理装置の動作について、具体例を用いて説明する。以下の具体例においては、ユーザが、入力手段20としてのキーボードを、接続ケーブル30としてのUSB(Universal Serial Bus)ケーブルにより、表示装置10としてのPC(ただし、キーボードは含まないものとする)に接続し、分離する場合について説明する。
【0043】
図4は、本実施の形態1による情報処理装置を示す模式図である。
【0044】
図4において、入力装置20には、表示装置10で記憶されている認証コードに対応した識別情報が格納されており、その入力装置がUSBケーブル30を介して表示装置10に接続されたとする。
【0045】
すると、入力装置20が接続されたと判断され(ステップS101)、入力装置20のメモリ22に識別情報が格納されているかどうか判断される(ステップS102)。この場合は、あらかじめ識別情報が格納されているため、表示装置10により、その識別情報が取得される(ステップS103)。
【0046】
そして、表示装置10のCPU13は、その取得した識別情報と、HD14で記憶されている認証コードとに対して所定の演算を行い、その結果、あらかじめ決められている値となるかどうかを判断する。この場合には、入力手段20に格納されている識別情報は、HD14で記憶されている認証コードに対応したものであるため、その演算の結果は、その所定の値となり、認証処理の結果が正当であると判断される(ステップS104)。
【0047】
したがって、入力装置20を表示装置10に接続したユーザは、その入力装置20、及び表示装置10からなる情報処理装置を使用することができるようになる(ステップS105)。
【0048】
なお、上記具体例では、入力装置20に、表示装置10で記憶されている認証コードに対応した識別情報が格納されている場合について説明したが、入力装置20に、表示装置10で記憶されている認証コードに対応しない識別情報が格納されている場合、あるいは識別情報がまったく格納されていない場合には、入力装置20を、USBケーブル30を介して表示装置10に接続したとしてもエラーとなる。その場合には、表示手段11に、「認証に失敗しました。この装置を使用することはできません。」との表示がなされることにより、ユーザに、認証の結果が正当でなかった旨が通知され、その入力装置20、及び表示装置10からなる情報処理装置を使用することはできない。
【0049】
ユーザが、表示装置10の使用後、接続ケーブル30(USBケーブル)を表示装置10から抜いたとする。すると、入力装置20が分離されたと判断され(ステップS201)、ユーザが強制的にログアウトさせられることなどにより、情報処理装置は使用できない状態となる(ステップS202)。
【0050】
なおその後、再度、USBケーブル30により入力装置20を表示装置10に接続することで、ユーザは情報処理装置を使用できるようになる。
【0051】
以上のように、本実施の形態1による情報処理装置によれば、情報を入力する入力装置20と、情報を出力する表示装置10とを有する情報処理装置であって、入力装置20と表示装置10とが分離されている状態から接続された際に、認証処理が行われ、その認証処理の結果が正当であるとの結果の場合に利用可能となるようにしたことで、入力装置20と表示装置10との接続により認証処理を行い、その結果を基に情報処理装置の使用の許否を決定することができる。したがって、入力装置20を使用するユーザは、IDカードを装着するなどの特別の行為をすることなく認証処理を行うことができ、ユーザに対する利便性が向上する。
【0052】
特に、図5で示される入力装置(キーボード)のように、”○”のキー25や”×”のキー26など、通常のキーボードにないようなキーを有するキーボードの場合には、例えば、学校と自宅の両方で使用するために、そのキーボードを持ち歩くことも考えられ、そのようなときに、キーボードと表示装置の接続と、認証処理とが同時に行われることは、ユーザの利便性の向上に資することとなる。
【0053】
また、利用可能となっている状態から、入力装置20と表示装置10とが分離された際に、それらから構成される情報処理装置を利用不可とすることにより、入力装置20と表示装置10との接続による認証により正当であると判断された後であっても、ユーザがその入力装置20を分離した場合には情報処理装置を利用できないようにすることができ、表示装置10に対応する入力装置20を接続していない限り、情報処理装置を利用することができないようにすることができる。その結果、表示装置10、及び入力装置20から構成される情報処理装置のセキュリティーを向上させることができる。
【0054】
なお、本実施の形態1では、入力装置20で保持されている識別情報に対応する単一の認識コードが表示装置10で保持されている場合について説明したが、例えば、表示装置10のHD14には、図6で示されるように、各ユーザを識別するためのユーザ番号に対応づけて複数の認証コードが保持されていてもよい。この場合には、入力装置20にはユーザ番号と識別情報とが保持されており、表示装置10はそれらを取得し、その取得したユーザ番号に対応する認証コードを用いて認証を行う。ここで、図6では、ユーザ番号に対応づけて複数の認証コードが保持されている場合について説明したが、所定の装置を識別するための番号(例えば、入力装置の番号)に対応づけて複数の認証コードが保持されていてもよい。
【0055】
また、本実施の形態1では、出力装置20のHD14が認証コードを保持している場合について説明したが、出力装置20が認証コードを保持しておらず、所定のサーバから認証コードを取得することにより、認証を行うようにしてもよい。図7は、認証コードがサーバに保持されている場合の情報処理装置の一例を示すブロック図である。認証コードはサーバ32に保持されており、CPU13は、認証を行うときに通信手段17とネットワーク31を介してサーバ32から認証コードを取得し、その取得した認証コードを用いて、入力装置20から取得した識別情報に基づいた認証を行う。
【0056】
さらに、本実施の形態1では、表示装置10において認証処理を行う場合について説明したが、その認証処理は、入力装置において行ってもよく、あるいは情報処理装置とネットワークを介して接続されているサーバにおいて行ってもよい。図8は、認証処理を入力装置において行う場合の情報処理装置の構成について示すブロック図である。
【0057】
図8において、表示装置40は、情報を表示する表示手段41と、識別情報を記憶しているメモリ42と、I/F43とを有する。入力装置50は、情報を入力する入力手段51と、HD52と、CPU53と、I/F54と、メモリ55と、バス56とを有する。CPU53は、HD52で記憶されているプログラムにしたがって、図2や図3で示される一連の処理を行うことにより、認証処理などを行う。図8で示される情報処理装置の構成及び動作については、入力手段と出力手段とが入れ替わった以外は実施の形態1における説明と同様であり、その詳細な説明を省略する。
(実施の形態2)
【0058】
図9は、本発明の実施の形態2による情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【0059】
図9において、本実施の形態2による情報処理システムは、ネットワーク33を介して相互に接続された、サーバ60と、情報処理装置70とを備える。
【0060】
図10は、サーバ60の構成を示すブロック図である。図10において、サーバ60は、バス67を介して相互に接続された、情報を表示する表示手段61と、情報を保持するハードディスク(HD)62と、メモリ63と、情報を入力する入力手段64と、ネットワーク33を介した通信を行う通信手段65と、HD62で記憶されているプログラムにより所定の処理を行うCPU66とを有する。このサーバ60は、情報処理装置70が保持している情報の出力/非出力を制御する。ここで、情報処理装置70が保持している情報とは、情報処理装置70がHD14等で長期に保持している情報でもよく、あるいは情報処理装置70がサーバ60から取得してメモリ15等に一時的に保持している情報でもよい。
【0061】
図11は、情報処理装置70の構成を示すブロック図である。図11において、情報処理装置70は、表示装置10と、入力装置20とを有する。この情報処理装置70は、情報の出力を許可する命令である出力許可命令をサーバ60から受け付けた場合に情報を出力する。
【0062】
なお、本実施の形態2で説明する以外の表示装置10、及び入力装置20の各構成や両者が接続・分離される場合に行われる認証処理や利用を不可にする処理などについては、実施の形態1における説明と同様であり、その説明を省略する。
【0063】
次に、本実施の形態2における情報処理システムの動作について説明する。ここで、表示装置10で表示される情報は、出力時に出力許可命令が必要な要許可情報と、出力許可命令が必要でない通常情報とを含んでいる。
【0064】
まず、サーバ60が、各情報処理装置70において所定の情報を表示することを許可する場合には、その表示を許可する情報を特定するための情報番号を含む出力許可命令を、ネットワーク33を介して各情報処理装置に送信する。その出力許可命令は、通信手段17で受信される。CPU13は、通信手段17で受信された出力許可命令に基づいて、HD14で記憶されている出力許否テーブルを更新する。
【0065】
図12は、HD14で記憶されている出力許否テーブルの一例を示す図である。図12において、出力許否テーブルでは、情報番号と許否フラグとが対応している。このテーブルに記載されている情報番号に対応する情報は、出力許可命令がない限り、表示手段11で表示することのできない情報(要許可情報)である。したがって、例えば情報番号”0002”の情報は通常情報であり、出力許可命令がなくても表示することができる。また、すべての出力許否フラグは、初期状態では”否”と設定されており、出力許可命令に含まれていた情報番号に対応する出力許否フラグのみが”許”に変更される。したがって、図12の例においては、情報番号0001、0012の情報について、出力許可命令がサーバ60から送信されていることとなる。
【0066】
図13は、表示装置10が、入力装置20からの情報の表示命令により情報を表示する場合の動作について示すフローチャートである。
【0067】
ステップS301において、CPU13は、入力装置20から情報の表示命令を受け付けたかどうかを判断する。ここで、情報の表示命令とは、表示装置10において、所定の情報を表示手段11に表示させるための命令であり、表示する情報を特定するための情報番号が含まれている。表示命令を受け付けた場合にはステップS302に進み、受け付けていない場合には、受け付けるまでこのステップS301の動作を繰り返す。
【0068】
ステップS302において、CPU13は、表示手段11に表示することを指示された情報が、要許可情報であるか、通常情報であるかを判断する。すなわち、CPU13は、HD14で記憶されている出力許否テーブルを参照し、その出力許否テーブルに、表示命令に含まれる情報番号が含まれているかどうかを判断する。そして、その情報番号が出力許否テーブルに含まれている場合には、要許可情報であると判断してステップS303に進み、含まれていない場合には、通常情報であると判断して、ステップS304に進む。
【0069】
ステップS303において、CPU13は、表示すべき情報に対応する許否フラグが”許”であるかどうかを、出力許否テーブルを参照することにより判断する。そして、許否フラグが”許”である場合には、出力許可命令をすでに受け付けていると判断してステップS304に進み、”許”でない場合、すなわち”否”である場合には、出力許可命令を受け付けていないとしてステップS305に進む。
【0070】
ステップS304において、CPU13は、表示命令を受け付けた情報を表示手段11に表示させる。この表示する情報は、表示装置20において保持している情報であってもよく、あるいはサーバ60から通信手段17を介して取得した情報であってもよい。そして、ステップS301に戻り、ステップS301からの処理を繰り返す。なお、このステップS304の処理の後に、表示手段11で表示した情報に対応する許否フラグを”否”に変更する処理を行ってもよい。このようにすることで、一度表示した情報については、再度、出力許可命令を受け取らない限り、表示できないようにすることができる。
【0071】
ステップS305において、CPU13は、情報を表示できない旨を表示手段11に表示させることにより、表示命令により表示することを指示された情報を表示できないことをユーザに通知する。そして、ステップS301に戻り、ステップS301からの処理を繰り返す。
【0072】
次に、情報処理システムの動作について、具体例を用いて説明する。以下の具体例においては、情報処理システムが学校において用いられており、教師がサーバ60を使用し、生徒たちが各情報処理装置70を使用することを想定している。そして、表示装置10に表示する情報は、テストの問題と解答であるとする。
【0073】
まず教師は、サーバ60を用いて要許可情報の表示を許可するかどうかについて決定する。
【0074】
図14は、サーバ60の表示手段51に表示された、要許可情報の表示の許否を決定するための画面表示の一例である。図14には、要許可情報のみが表示されており、通常情報は表示されていない。教師が各情報の表示について許可を与えるときには、その情報名の左側にある丸印をクリックして情報を選択し、画面右下の決定ボタンをマウスでクリックする。したがって、テストの開始時には、教師は、”問題”の左側の丸印をクリックして”問題”を選択し、決定ボタンをクリックする。すると、サーバ60からネットワーク33を介して、”問題”に対する出力許可命令が各情報処理装置70に送信される。そして、各情報処理装置70における出力許否テーブルが更新され、生徒は”問題”を表示装置10に表示することができるようになる。ここで、図14で表示されている情報名の”問題”は、情報番号0001に対応しており、”解答”は情報番号0004に対応しており、その対応関係はメモリ15で管理されているものとする。
【0075】
図15は、情報処理装置70の表示手段11に表示されたテストの問題と解答のファイルを示す画面表示の一例である。テストの開始前に、生徒がテストの”問題”のファイルをダブルクリックして開けようとすると(ステップS301)、表示装置20において、出力許否テーブルを参照することにより、その”問題”は要許可情報であり、出力許可命令をまだ受け取っていないと判断され(ステップS302、S303)、「許可されていませんので、表示できません。」と表示される(ステップS305)。
【0076】
テスト開始時に、情報処理装置70が、サーバ60からの”問題”に対する出力許可命令を受け取ると、HD14で記憶されている出力許否テーブルは図12で示されるようになり、”問題”(情報番号=0001)に対する許否フラグは”許”となる。
【0077】
したがって、テスト開始後に、図15で示される”問題”のファイルを生徒がダブルクリックしたときには、そのファイルを開けることができ、問題文を表示手段11に表示させることができる(ステップS304)。
【0078】
なお、テストの終了後には、”問題”に対する出力許可命令の送信の場合と同様にして、”解答”に対する出力許可命令をサーバ60から情報処理装置70に送信することにより、生徒たちは、各情報処理装置70の表示手段11に、テストの解答を表示させることができるようになる。
【0079】
ここで、上記具体例においては、要許可情報の表示(非表示)について説明したが、例えば、”時間割”などの通常情報については、一般的なPCにおける表示と同様に、そのファイルをダブルクリックして開けることにより、その情報を表示手段11に表示させることができる。
【0080】
以上のように、本実施の形態2による情報処理システムによれば、出力許可命令を送信するサーバ60と、表示しようとする情報が通常情報である場合には、その情報を出力し、表示しようとする情報が要許可情報である場合には、出力許可命令を受け付けたときにのみ、その情報を表示する情報処理装置70を備えたことで、サーバ60により、情報処理装置70での情報の表示を制御することができ、情報処理装置70に表示させたくない情報の表示を防止することができる。また、情報処理装置70が複数ある場合には、その情報の表示・非表示の制御を各情報処理装置70に対して統一的に行うことができるメリットもある。
【0081】
さらに、このシステムを学校で利用した場合には、教師がサーバ60によって各生徒の情報処理装置70における情報の表示/非表示を制御することができ、テストに問題用紙を利用する場合における不正行為(例えば、テスト開始時間以前に問題を見ることなど)を防止することができる効果が得られる。
【0082】
さらにまた、各情報処理装置70における表示装置10と入力装置20との接続により認証処理が行われるため、上記実施の形態1と同様の効果も得られる。
【0083】
なお、本実施の形態2では、出力許否テーブルが各情報処理装置70のHD14で保持されるとしたが、サーバ60が出力許否テーブルを保持しておき、情報処理装置70は、情報を出力するたびに、そのサーバ60の出力許否テーブルをネットワーク33を介して参照するようにしてもよい。
【0084】
また、本実施の形態2における情報処理装置70についても、上記実施の形態1のと同様に、図6で示されるようなユーザごとの認証コードを有していてもよく、図7で示されるように、その単数または複数の認証コードを所定のサーバにより管理するようにしてもよい。さらに、図8で示されるように入力装置がCPUを有し、情報処理装置70における図13で示される一連の処理や認証処理等を入力装置側において実行するようにしてもよく、あるいはサーバ60により認証処理を行ってもよい。
【0085】
また、本実施の形態2では、サーバ60から出力許可命令を受け付けたときに、情報処理装置70において、情報を表示することができるようになる(すなわち、許否フラグが”許”となる)場合について説明したが、サーバ60が、情報を表示するコマンドとしての出力許可命令を情報処理装置70に送信し、情報処理装置70は、その出力許可命令を受け取った場合に、その出力許可命令に含まれている情報番号に対応する情報を表示手段11にすぐに表示するようにしてもよい。このようにすることで、例えば、テスト開始時に、教師がテストの問題を表示させる旨の出力許可命令を各生徒の情報処理装置70に送信することにより、各生徒の表示手段11に同時にテスト問題が表示されることとなる。
【0086】
また、本実施の形態2におけるサーバ60は、情報処理装置70からの処理依頼により、所定の処理を行う情報処理装置であってもよく、あるいは、情報処理装置70が保持している情報の出力/非出力の制御は行うが、情報処理装置70からの依頼に基づく処理は行わない情報処理装置であってもよい。
【0087】
なお、上記各実施の形態において、入力装置と表示装置とを接続ケーブルを介して接続する場合について説明したが、入力装置と表示装置との接続は、赤外線や所定の電波等を用いた無線通信によりなされてもよく、あるいはネットワーク等を介してなされてもよい。
【0088】
また、上記各実施の形態において、認証処理に用いられる識別情報がメモリで保持されている場合について説明したが、識別情報は所定の記憶手段で保持されていればよく、磁気ディスクや光ディスクなどで保持されていてもよい。
【0089】
また、上記各実施の形態において、認証処理に用いられる入力装置が入力デバイスとして表示装置に接続される場合について説明したが、認証処理に用いられる以外の入力機器が、入力デバイスとして表示装置に接続されていてもよい。
【0090】
また、上記各実施の形態では、情報を表示手段に表示出力する表示装置について説明したが、情報の出力は表示に限られず、紙媒体へ印刷を行う印刷手段や音声を出力する音声出力手段、あるいはネットワーク経由の出力を行う通信手段等を有する出力装置により情報を出力してもよい。
【0091】
また、上記各実施の形態においては、各装置はプログラム制御によるソフトウェアにより構成される場合について説明したが、各機能・手段を専用のハードウェアとして構成してもよく、同様の効果が得られる。
【0092】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、入力装置と出力装置とが分離されている状態から接続された際に認証処理を行うことができ、認証に関するユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による情報処理装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1による情報処理装置の動作を示すフローチャート
【図3】本発明の実施の形態1による情報処理装置の動作を示すフローチャート
【図4】本発明の実施の形態1による情報処理装置の一例を示す模式図
【図5】本発明の実施の形態1による入力装置の一例を示す図
【図6】本発明の実施の形態1によるユーザ番号と認証コードとが対応したテーブルの一例を示す図
【図7】本発明の実施の形態1による情報処理装置とサーバとを示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態1による情報処理装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態2による情報処理システムの構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態2によるサーバの構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態2による情報処理装置の構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態2による出力許否テーブルの一例を示す図
【図13】本発明の実施の形態2による情報処理装置の動作を示すフローチャート
【図14】本発明の実施の形態2によるサーバにおける表示画面の一例を示す図
【図15】本発明の実施の形態2による情報処理装置の表示画面の一例を示す図
【符号の説明】
10,40 表示装置
11,41,61 表示手段
12,23,43,54 インターフェース(I/F)
13,53,66 CPU
14,52,62 ハードディスク(HD)
15,22,42,55,63 メモリ
16,56,67 バス
17,65 通信手段
20,50,64 入力装置
21,51 入力手段
30 接続ケーブル
31,33 ネットワーク
32,60 サーバ
70 情報処理装置
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理装置、入力装置、出力装置、及び情報処理システムに関し、特に所定の認証等を行うものに関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナル・コンピュータ(PC)等のセキュリティーを高めるため、IDカード等を用いて認証を行ってからコンピュータを使用することができるようにする認証方法などが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−251226号公報(第3−5頁、第1図等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
キーボードなどの入力機器については、それぞれキーピッチやキーストローク、キー配列などが異なっている場合がある。そのためユーザは、例えば、自宅と学校や職場などの異なる環境においても、使い慣れた入力機器を用いて情報の入力を行うため、使い慣れた入力機器を持ち運ぶことも考えられる。このような場合に、IDカード等による認証を行うコンピュータを使用するときには、IDカードと入力機器の両方を携帯し、さらにコンピュータの使用時には、その両方をコンピュータに接続、あるいは装着しなければならず、ユーザにとっては煩雑な作業を強いられることとなっていた。
【0005】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、入力装置と出力装置との接続により認証処理を行うことができる情報処理装置、入力装置、出力装置、及び情報処理システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による情報処理装置は、情報を入力する入力装置と、情報を出力する出力装置とを有する情報処理装置であって、前記入力装置と前記出力装置とは分離可能であり、かつ接続可能であり、前記入力装置と前記出力装置とが分離されている状態から接続された際に、認証処理が行われ、前記認証処理の結果が正当であるとの結果の場合に、利用可能となるものである。
【0007】
本発明によれば、IDカードを装着するなどの特別の行為をすることなく認証処理を行うことができ、ユーザに対する利便性を向上させることができる。特に、特殊な入力手段を有する入力装置を使用する場合には、その入力装置を持ち歩くことも考えられ、そのようなときに、入力装置と出力装置の接続と認証処理とが同時に行われることは効果的である。
【0008】
また、本発明による情報処理装置では、前記出力装置が識別情報を保持しており、前記入力装置が前記識別情報を取得し、当該識別情報に基づいて認証を行ってもよい。
【0009】
また、本発明による情報処理装置では、前記入力装置が識別情報を保持しており、前記出力装置が前記識別情報を取得し、当該識別情報に基づいて認証を行ってもよい。
【0010】
また、本発明による情報処理装置では、前記入力装置と前記出力装置とが接続され、利用可能となっている状態から、両者が分離された際に、利用不可となるようにしてもよい。
【0011】
本発明によれば、相互に対応している出力装置と入力装置とを接続していない限り、情報処理装置を利用できないようにすることができる。その結果、情報処理装置のセキュリティーを向上させることができる。
【0012】
また、本発明による情報処理装置では、前記出力装置が情報を表示出力してもよい。
【0013】
また、本発明による情報処理システムは、前記情報処理装置と、第2の情報処理装置とを有する情報処理システムであって、前記第2の情報処理装置は、前記情報処理装置が保持している情報の出力/非出力の制御を行うものである。
【0014】
本発明によれば、第2の情報処理装置により、情報処理装置での情報の表示を制御することができ、情報処理装置に表示させたくない情報の表示を防止することができる。
【0015】
また、本発明による情報処理システムでは、情報処理装置が、情報の出力を許可する命令である出力許可命令を第2の情報処理装置から受け付けた場合に情報を出力するようにしてもよい。
【0016】
また、本発明による情報処理システムでは、前記出力装置から出力される情報が出力時に出力許可命令が必要な要許可情報と、出力許可命令が必要でない通常情報との2種類以上の情報を含み、前記出力装置は、出力しようとする情報が通常情報である場合には、当該情報を出力し、出力しようとする情報が要許可情報である場合には、前記出力許可命令を受け付けたか否かを判断し、出力許可命令を受け付けたときにのみ当該情報を出力してもよい。
【0017】
本発明によれば、情報処理装置における情報の表示・非表示をその情報ごとに制御することができ、より細かな制御が可能となる。
【0018】
また、本発明による入力装置は、情報を入力する入力装置であって、情報を出力する出力装置と分離・接続可能であり、前記出力装置と分離されている状態から接続された際に、認証処理が行われ、前記認証処理の結果が正当であるとの結果の場合に、利用可能となるものである。
【0019】
また、本発明による入力装置では、前記出力装置により保持されている識別情報を取得し、当該識別情報に基づいて認証を行ってもよい。
【0020】
また、本発明による入力装置では、前記認証に用いられる識別情報を保持していてもよい。
【0021】
また、本発明による入力装置では、情報の出力を許可する命令である出力許可命令を受け付けた場合に、前記出力装置に情報を出力させてもよい。
【0022】
また、本発明による出力装置は、情報を出力する出力装置であって、情報を入力する入力装置と分離・接続可能であり、前記入力装置と分離されている状態から接続された際に、認証処理が行われ、前記認証処理の結果が正当であるとの結果の場合に、利用可能となるものである。
【0023】
また、本発明による出力装置では、前記入力装置により保持されている識別情報を取得し、当該識別情報に基づいて認証を行ってもよい。
【0024】
また、本発明による出力装置では、前記認証に用いられる識別情報を保持していてもよい。
【0025】
また、本発明による出力装置では、情報の出力を許可する命令である出力許可命令を受け付けた場合に、情報を出力してもよい。
【0026】
また、本発明による出力装置では、前記情報の出力が情報の表示出力であってもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
【0028】
図1は、本発明の実施の形態1による情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【0029】
図1において、本実施の形態1による情報処理装置は、表示装置10と、入力装置20と、接続ケーブル30とを備える。表示装置10は、さらに、表示手段11と、インターフェース(I/F)12と、CPU13と、ハードディスク(HD)14と、メモリ15と、バス16とを備える。入力装置20は、入力手段21と、メモリ22と、インターフェース(I/F)23とを備える。なお、図1では、表示装置10と入力装置20とが接続ケーブル30により接続された状態を示しているが、表示装置10と入力装置20とは、接続ケーブル30とI/F12及び/またはI/F23とを分離することにより、分離することもできる。また再度、接続ケーブル30とI/F12及び/またはI/F23とを接続することにより、表示装置10と入力装置20とを接続することもできる。
【0030】
表示手段11は、所定の情報を表示するものであり、例えば、液晶ディスプレイやCRTなどである。CPU13は、HD14やメモリ15で記憶されているプログラムを実行することにより、表示装置10における各種の処理を行う。
【0031】
入力手段21は、所定の情報を入力するものであり、例えば、キーボードやマウス、ジョイスティック、トラックパッド、トラックボール、タッチパネル、タブレット、テンキーなどである。メモリ22は不揮発性のメモリであり、認証のために用いられる識別情報があらかじめ記録されている。
【0032】
次に、本実施の形態1による情報処理装置の動作について説明する。
【0033】
図2は、本実施の形態1による情報処理装置の認証動作を示すフローチャートである。この図2で示される一連の処理は、HD14で記憶されている所定のプログラムをCPU13が読み出して実行することにより行われる。ここで、この情報処理装置の初期状態として、表示装置10と入力装置20とは分離されているとする。なお、ステップS101以下の処理を、情報処理装置の起動時に実行する場合には、ステップS101の処理前に表示装置10の電源が投入される。
【0034】
ステップS101において、CPU13は、入力装置20が表示装置10に接続されたかどうかを判断する。そして、接続された場合には、ステップS102に進み、接続されていない場合には、接続されるまでこのステップS101の動作を繰り返す。
【0035】
ステップS102において、CPU13は、バス16、I/F12、接続ケーブル30、及びI/F23を介して、入力装置20に識別情報が格納されているかどうか判断する。入力装置20のメモリ22に識別情報が格納されている場合にはステップS103に進み、メモリ22に識別情報が格納されていない場合には、エラーである旨がユーザに通知される。
【0036】
ステップS103において、CPU13は、バス16、I/F12、接続ケーブル30、及びI/F23を介して、メモリ22から識別情報を取得する。
【0037】
ステップS104において、CPU13は、HD14で記憶されている、識別情報に基づいた認証に用いられる認証コードを読み出し、その認証コードと、入力装置20から取得した識別情報とが所定の関係を有するかどうか判別する。ここで、この所定の関係とは、例えば、識別情報と認証コードとが一致するという関係や、識別情報と認証コードに対して所定の演算(例えば、加算など)を行った結果があらかじめ定められている所定の値になるという関係などのことである。そして、所定の関係を有する場合には、ステップS105に進み、所定の関係を有さない場合には、エラーである旨がユーザに通知される。エラーである旨がユーザに通知された後は、再度、ステップS101の処理から繰り返される。
【0038】
ステップS105において、表示装置10、及び入力装置20からなる情報処理装置が利用可能となる。ここで、情報処理装置が利用可能になるとは、入力装置20と表示装置10とを接続した状態で相互に利用できる状態になることであり、入力装置20により情報を表示装置10に入力でき、表示装置10により入力装置20からの情報(命令も含む)に基づいて情報を表示できる状態になることである。例えば、ステップS101〜S104の処理が情報処理装置の起動時に行われている場合には、その起動処理を継続して、最終的に情報処理装置をユーザが使用できるようになることであり、すでに情報処理装置が起動しているときにステップS101〜S104の処理が行われる場合には、ユーザがログインして情報処理装置を使用できるようになることなどである。このときに、表示装置10と入力装置20も利用可能となる。この後、入力装置20を使用するユーザは、表示装置10への情報の入力や、所定の情報の表示手段11への表示などを入力装置20を用いて行うことができる。
【0039】
図3は、表示装置10と入力装置20とが接続されている状態から分離される際の動作を示すフローチャートである。この図3で示される一連の処理も、HD14で記憶されている所定のプログラムをCPU13が読み出して実行することにより行われる。
【0040】
ステップS201において、CPU13は、入力装置20が表示装置10から分離されたかどうかを判断する。そして、分離された場合には、ステップS202に進み、分離されていない場合には、このステップS201の動作を繰り返す。
【0041】
ステップS202において、表示装置10、及び入力装置20からなる情報処理装置は利用不可となる。ここで、情報処理装置が利用不可になるとは、情報処理装置が利用可能な状態ではなくなることをいう。例えば、OS(Operating System)を強制的に終了させることや、強制的にログアウトさせること、強制的にスリープの状態にさせることなどにより情報処理装置を使用できないようにすることである。したがって、ユーザは、再度、適切な入力装置20を表示装置10に接続しない限り、情報処理装置を使用することはできない。なお、入力装置20と表示装置10とが分離される前に、OSが終了されていた場合や、ログアウトされていた場合には、その分離時にこれらの処理はなされない。
【0042】
次に、情報処理装置の動作について、具体例を用いて説明する。以下の具体例においては、ユーザが、入力手段20としてのキーボードを、接続ケーブル30としてのUSB(Universal Serial Bus)ケーブルにより、表示装置10としてのPC(ただし、キーボードは含まないものとする)に接続し、分離する場合について説明する。
【0043】
図4は、本実施の形態1による情報処理装置を示す模式図である。
【0044】
図4において、入力装置20には、表示装置10で記憶されている認証コードに対応した識別情報が格納されており、その入力装置がUSBケーブル30を介して表示装置10に接続されたとする。
【0045】
すると、入力装置20が接続されたと判断され(ステップS101)、入力装置20のメモリ22に識別情報が格納されているかどうか判断される(ステップS102)。この場合は、あらかじめ識別情報が格納されているため、表示装置10により、その識別情報が取得される(ステップS103)。
【0046】
そして、表示装置10のCPU13は、その取得した識別情報と、HD14で記憶されている認証コードとに対して所定の演算を行い、その結果、あらかじめ決められている値となるかどうかを判断する。この場合には、入力手段20に格納されている識別情報は、HD14で記憶されている認証コードに対応したものであるため、その演算の結果は、その所定の値となり、認証処理の結果が正当であると判断される(ステップS104)。
【0047】
したがって、入力装置20を表示装置10に接続したユーザは、その入力装置20、及び表示装置10からなる情報処理装置を使用することができるようになる(ステップS105)。
【0048】
なお、上記具体例では、入力装置20に、表示装置10で記憶されている認証コードに対応した識別情報が格納されている場合について説明したが、入力装置20に、表示装置10で記憶されている認証コードに対応しない識別情報が格納されている場合、あるいは識別情報がまったく格納されていない場合には、入力装置20を、USBケーブル30を介して表示装置10に接続したとしてもエラーとなる。その場合には、表示手段11に、「認証に失敗しました。この装置を使用することはできません。」との表示がなされることにより、ユーザに、認証の結果が正当でなかった旨が通知され、その入力装置20、及び表示装置10からなる情報処理装置を使用することはできない。
【0049】
ユーザが、表示装置10の使用後、接続ケーブル30(USBケーブル)を表示装置10から抜いたとする。すると、入力装置20が分離されたと判断され(ステップS201)、ユーザが強制的にログアウトさせられることなどにより、情報処理装置は使用できない状態となる(ステップS202)。
【0050】
なおその後、再度、USBケーブル30により入力装置20を表示装置10に接続することで、ユーザは情報処理装置を使用できるようになる。
【0051】
以上のように、本実施の形態1による情報処理装置によれば、情報を入力する入力装置20と、情報を出力する表示装置10とを有する情報処理装置であって、入力装置20と表示装置10とが分離されている状態から接続された際に、認証処理が行われ、その認証処理の結果が正当であるとの結果の場合に利用可能となるようにしたことで、入力装置20と表示装置10との接続により認証処理を行い、その結果を基に情報処理装置の使用の許否を決定することができる。したがって、入力装置20を使用するユーザは、IDカードを装着するなどの特別の行為をすることなく認証処理を行うことができ、ユーザに対する利便性が向上する。
【0052】
特に、図5で示される入力装置(キーボード)のように、”○”のキー25や”×”のキー26など、通常のキーボードにないようなキーを有するキーボードの場合には、例えば、学校と自宅の両方で使用するために、そのキーボードを持ち歩くことも考えられ、そのようなときに、キーボードと表示装置の接続と、認証処理とが同時に行われることは、ユーザの利便性の向上に資することとなる。
【0053】
また、利用可能となっている状態から、入力装置20と表示装置10とが分離された際に、それらから構成される情報処理装置を利用不可とすることにより、入力装置20と表示装置10との接続による認証により正当であると判断された後であっても、ユーザがその入力装置20を分離した場合には情報処理装置を利用できないようにすることができ、表示装置10に対応する入力装置20を接続していない限り、情報処理装置を利用することができないようにすることができる。その結果、表示装置10、及び入力装置20から構成される情報処理装置のセキュリティーを向上させることができる。
【0054】
なお、本実施の形態1では、入力装置20で保持されている識別情報に対応する単一の認識コードが表示装置10で保持されている場合について説明したが、例えば、表示装置10のHD14には、図6で示されるように、各ユーザを識別するためのユーザ番号に対応づけて複数の認証コードが保持されていてもよい。この場合には、入力装置20にはユーザ番号と識別情報とが保持されており、表示装置10はそれらを取得し、その取得したユーザ番号に対応する認証コードを用いて認証を行う。ここで、図6では、ユーザ番号に対応づけて複数の認証コードが保持されている場合について説明したが、所定の装置を識別するための番号(例えば、入力装置の番号)に対応づけて複数の認証コードが保持されていてもよい。
【0055】
また、本実施の形態1では、出力装置20のHD14が認証コードを保持している場合について説明したが、出力装置20が認証コードを保持しておらず、所定のサーバから認証コードを取得することにより、認証を行うようにしてもよい。図7は、認証コードがサーバに保持されている場合の情報処理装置の一例を示すブロック図である。認証コードはサーバ32に保持されており、CPU13は、認証を行うときに通信手段17とネットワーク31を介してサーバ32から認証コードを取得し、その取得した認証コードを用いて、入力装置20から取得した識別情報に基づいた認証を行う。
【0056】
さらに、本実施の形態1では、表示装置10において認証処理を行う場合について説明したが、その認証処理は、入力装置において行ってもよく、あるいは情報処理装置とネットワークを介して接続されているサーバにおいて行ってもよい。図8は、認証処理を入力装置において行う場合の情報処理装置の構成について示すブロック図である。
【0057】
図8において、表示装置40は、情報を表示する表示手段41と、識別情報を記憶しているメモリ42と、I/F43とを有する。入力装置50は、情報を入力する入力手段51と、HD52と、CPU53と、I/F54と、メモリ55と、バス56とを有する。CPU53は、HD52で記憶されているプログラムにしたがって、図2や図3で示される一連の処理を行うことにより、認証処理などを行う。図8で示される情報処理装置の構成及び動作については、入力手段と出力手段とが入れ替わった以外は実施の形態1における説明と同様であり、その詳細な説明を省略する。
(実施の形態2)
【0058】
図9は、本発明の実施の形態2による情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【0059】
図9において、本実施の形態2による情報処理システムは、ネットワーク33を介して相互に接続された、サーバ60と、情報処理装置70とを備える。
【0060】
図10は、サーバ60の構成を示すブロック図である。図10において、サーバ60は、バス67を介して相互に接続された、情報を表示する表示手段61と、情報を保持するハードディスク(HD)62と、メモリ63と、情報を入力する入力手段64と、ネットワーク33を介した通信を行う通信手段65と、HD62で記憶されているプログラムにより所定の処理を行うCPU66とを有する。このサーバ60は、情報処理装置70が保持している情報の出力/非出力を制御する。ここで、情報処理装置70が保持している情報とは、情報処理装置70がHD14等で長期に保持している情報でもよく、あるいは情報処理装置70がサーバ60から取得してメモリ15等に一時的に保持している情報でもよい。
【0061】
図11は、情報処理装置70の構成を示すブロック図である。図11において、情報処理装置70は、表示装置10と、入力装置20とを有する。この情報処理装置70は、情報の出力を許可する命令である出力許可命令をサーバ60から受け付けた場合に情報を出力する。
【0062】
なお、本実施の形態2で説明する以外の表示装置10、及び入力装置20の各構成や両者が接続・分離される場合に行われる認証処理や利用を不可にする処理などについては、実施の形態1における説明と同様であり、その説明を省略する。
【0063】
次に、本実施の形態2における情報処理システムの動作について説明する。ここで、表示装置10で表示される情報は、出力時に出力許可命令が必要な要許可情報と、出力許可命令が必要でない通常情報とを含んでいる。
【0064】
まず、サーバ60が、各情報処理装置70において所定の情報を表示することを許可する場合には、その表示を許可する情報を特定するための情報番号を含む出力許可命令を、ネットワーク33を介して各情報処理装置に送信する。その出力許可命令は、通信手段17で受信される。CPU13は、通信手段17で受信された出力許可命令に基づいて、HD14で記憶されている出力許否テーブルを更新する。
【0065】
図12は、HD14で記憶されている出力許否テーブルの一例を示す図である。図12において、出力許否テーブルでは、情報番号と許否フラグとが対応している。このテーブルに記載されている情報番号に対応する情報は、出力許可命令がない限り、表示手段11で表示することのできない情報(要許可情報)である。したがって、例えば情報番号”0002”の情報は通常情報であり、出力許可命令がなくても表示することができる。また、すべての出力許否フラグは、初期状態では”否”と設定されており、出力許可命令に含まれていた情報番号に対応する出力許否フラグのみが”許”に変更される。したがって、図12の例においては、情報番号0001、0012の情報について、出力許可命令がサーバ60から送信されていることとなる。
【0066】
図13は、表示装置10が、入力装置20からの情報の表示命令により情報を表示する場合の動作について示すフローチャートである。
【0067】
ステップS301において、CPU13は、入力装置20から情報の表示命令を受け付けたかどうかを判断する。ここで、情報の表示命令とは、表示装置10において、所定の情報を表示手段11に表示させるための命令であり、表示する情報を特定するための情報番号が含まれている。表示命令を受け付けた場合にはステップS302に進み、受け付けていない場合には、受け付けるまでこのステップS301の動作を繰り返す。
【0068】
ステップS302において、CPU13は、表示手段11に表示することを指示された情報が、要許可情報であるか、通常情報であるかを判断する。すなわち、CPU13は、HD14で記憶されている出力許否テーブルを参照し、その出力許否テーブルに、表示命令に含まれる情報番号が含まれているかどうかを判断する。そして、その情報番号が出力許否テーブルに含まれている場合には、要許可情報であると判断してステップS303に進み、含まれていない場合には、通常情報であると判断して、ステップS304に進む。
【0069】
ステップS303において、CPU13は、表示すべき情報に対応する許否フラグが”許”であるかどうかを、出力許否テーブルを参照することにより判断する。そして、許否フラグが”許”である場合には、出力許可命令をすでに受け付けていると判断してステップS304に進み、”許”でない場合、すなわち”否”である場合には、出力許可命令を受け付けていないとしてステップS305に進む。
【0070】
ステップS304において、CPU13は、表示命令を受け付けた情報を表示手段11に表示させる。この表示する情報は、表示装置20において保持している情報であってもよく、あるいはサーバ60から通信手段17を介して取得した情報であってもよい。そして、ステップS301に戻り、ステップS301からの処理を繰り返す。なお、このステップS304の処理の後に、表示手段11で表示した情報に対応する許否フラグを”否”に変更する処理を行ってもよい。このようにすることで、一度表示した情報については、再度、出力許可命令を受け取らない限り、表示できないようにすることができる。
【0071】
ステップS305において、CPU13は、情報を表示できない旨を表示手段11に表示させることにより、表示命令により表示することを指示された情報を表示できないことをユーザに通知する。そして、ステップS301に戻り、ステップS301からの処理を繰り返す。
【0072】
次に、情報処理システムの動作について、具体例を用いて説明する。以下の具体例においては、情報処理システムが学校において用いられており、教師がサーバ60を使用し、生徒たちが各情報処理装置70を使用することを想定している。そして、表示装置10に表示する情報は、テストの問題と解答であるとする。
【0073】
まず教師は、サーバ60を用いて要許可情報の表示を許可するかどうかについて決定する。
【0074】
図14は、サーバ60の表示手段51に表示された、要許可情報の表示の許否を決定するための画面表示の一例である。図14には、要許可情報のみが表示されており、通常情報は表示されていない。教師が各情報の表示について許可を与えるときには、その情報名の左側にある丸印をクリックして情報を選択し、画面右下の決定ボタンをマウスでクリックする。したがって、テストの開始時には、教師は、”問題”の左側の丸印をクリックして”問題”を選択し、決定ボタンをクリックする。すると、サーバ60からネットワーク33を介して、”問題”に対する出力許可命令が各情報処理装置70に送信される。そして、各情報処理装置70における出力許否テーブルが更新され、生徒は”問題”を表示装置10に表示することができるようになる。ここで、図14で表示されている情報名の”問題”は、情報番号0001に対応しており、”解答”は情報番号0004に対応しており、その対応関係はメモリ15で管理されているものとする。
【0075】
図15は、情報処理装置70の表示手段11に表示されたテストの問題と解答のファイルを示す画面表示の一例である。テストの開始前に、生徒がテストの”問題”のファイルをダブルクリックして開けようとすると(ステップS301)、表示装置20において、出力許否テーブルを参照することにより、その”問題”は要許可情報であり、出力許可命令をまだ受け取っていないと判断され(ステップS302、S303)、「許可されていませんので、表示できません。」と表示される(ステップS305)。
【0076】
テスト開始時に、情報処理装置70が、サーバ60からの”問題”に対する出力許可命令を受け取ると、HD14で記憶されている出力許否テーブルは図12で示されるようになり、”問題”(情報番号=0001)に対する許否フラグは”許”となる。
【0077】
したがって、テスト開始後に、図15で示される”問題”のファイルを生徒がダブルクリックしたときには、そのファイルを開けることができ、問題文を表示手段11に表示させることができる(ステップS304)。
【0078】
なお、テストの終了後には、”問題”に対する出力許可命令の送信の場合と同様にして、”解答”に対する出力許可命令をサーバ60から情報処理装置70に送信することにより、生徒たちは、各情報処理装置70の表示手段11に、テストの解答を表示させることができるようになる。
【0079】
ここで、上記具体例においては、要許可情報の表示(非表示)について説明したが、例えば、”時間割”などの通常情報については、一般的なPCにおける表示と同様に、そのファイルをダブルクリックして開けることにより、その情報を表示手段11に表示させることができる。
【0080】
以上のように、本実施の形態2による情報処理システムによれば、出力許可命令を送信するサーバ60と、表示しようとする情報が通常情報である場合には、その情報を出力し、表示しようとする情報が要許可情報である場合には、出力許可命令を受け付けたときにのみ、その情報を表示する情報処理装置70を備えたことで、サーバ60により、情報処理装置70での情報の表示を制御することができ、情報処理装置70に表示させたくない情報の表示を防止することができる。また、情報処理装置70が複数ある場合には、その情報の表示・非表示の制御を各情報処理装置70に対して統一的に行うことができるメリットもある。
【0081】
さらに、このシステムを学校で利用した場合には、教師がサーバ60によって各生徒の情報処理装置70における情報の表示/非表示を制御することができ、テストに問題用紙を利用する場合における不正行為(例えば、テスト開始時間以前に問題を見ることなど)を防止することができる効果が得られる。
【0082】
さらにまた、各情報処理装置70における表示装置10と入力装置20との接続により認証処理が行われるため、上記実施の形態1と同様の効果も得られる。
【0083】
なお、本実施の形態2では、出力許否テーブルが各情報処理装置70のHD14で保持されるとしたが、サーバ60が出力許否テーブルを保持しておき、情報処理装置70は、情報を出力するたびに、そのサーバ60の出力許否テーブルをネットワーク33を介して参照するようにしてもよい。
【0084】
また、本実施の形態2における情報処理装置70についても、上記実施の形態1のと同様に、図6で示されるようなユーザごとの認証コードを有していてもよく、図7で示されるように、その単数または複数の認証コードを所定のサーバにより管理するようにしてもよい。さらに、図8で示されるように入力装置がCPUを有し、情報処理装置70における図13で示される一連の処理や認証処理等を入力装置側において実行するようにしてもよく、あるいはサーバ60により認証処理を行ってもよい。
【0085】
また、本実施の形態2では、サーバ60から出力許可命令を受け付けたときに、情報処理装置70において、情報を表示することができるようになる(すなわち、許否フラグが”許”となる)場合について説明したが、サーバ60が、情報を表示するコマンドとしての出力許可命令を情報処理装置70に送信し、情報処理装置70は、その出力許可命令を受け取った場合に、その出力許可命令に含まれている情報番号に対応する情報を表示手段11にすぐに表示するようにしてもよい。このようにすることで、例えば、テスト開始時に、教師がテストの問題を表示させる旨の出力許可命令を各生徒の情報処理装置70に送信することにより、各生徒の表示手段11に同時にテスト問題が表示されることとなる。
【0086】
また、本実施の形態2におけるサーバ60は、情報処理装置70からの処理依頼により、所定の処理を行う情報処理装置であってもよく、あるいは、情報処理装置70が保持している情報の出力/非出力の制御は行うが、情報処理装置70からの依頼に基づく処理は行わない情報処理装置であってもよい。
【0087】
なお、上記各実施の形態において、入力装置と表示装置とを接続ケーブルを介して接続する場合について説明したが、入力装置と表示装置との接続は、赤外線や所定の電波等を用いた無線通信によりなされてもよく、あるいはネットワーク等を介してなされてもよい。
【0088】
また、上記各実施の形態において、認証処理に用いられる識別情報がメモリで保持されている場合について説明したが、識別情報は所定の記憶手段で保持されていればよく、磁気ディスクや光ディスクなどで保持されていてもよい。
【0089】
また、上記各実施の形態において、認証処理に用いられる入力装置が入力デバイスとして表示装置に接続される場合について説明したが、認証処理に用いられる以外の入力機器が、入力デバイスとして表示装置に接続されていてもよい。
【0090】
また、上記各実施の形態では、情報を表示手段に表示出力する表示装置について説明したが、情報の出力は表示に限られず、紙媒体へ印刷を行う印刷手段や音声を出力する音声出力手段、あるいはネットワーク経由の出力を行う通信手段等を有する出力装置により情報を出力してもよい。
【0091】
また、上記各実施の形態においては、各装置はプログラム制御によるソフトウェアにより構成される場合について説明したが、各機能・手段を専用のハードウェアとして構成してもよく、同様の効果が得られる。
【0092】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、入力装置と出力装置とが分離されている状態から接続された際に認証処理を行うことができ、認証に関するユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による情報処理装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1による情報処理装置の動作を示すフローチャート
【図3】本発明の実施の形態1による情報処理装置の動作を示すフローチャート
【図4】本発明の実施の形態1による情報処理装置の一例を示す模式図
【図5】本発明の実施の形態1による入力装置の一例を示す図
【図6】本発明の実施の形態1によるユーザ番号と認証コードとが対応したテーブルの一例を示す図
【図7】本発明の実施の形態1による情報処理装置とサーバとを示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態1による情報処理装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態2による情報処理システムの構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態2によるサーバの構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態2による情報処理装置の構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態2による出力許否テーブルの一例を示す図
【図13】本発明の実施の形態2による情報処理装置の動作を示すフローチャート
【図14】本発明の実施の形態2によるサーバにおける表示画面の一例を示す図
【図15】本発明の実施の形態2による情報処理装置の表示画面の一例を示す図
【符号の説明】
10,40 表示装置
11,41,61 表示手段
12,23,43,54 インターフェース(I/F)
13,53,66 CPU
14,52,62 ハードディスク(HD)
15,22,42,55,63 メモリ
16,56,67 バス
17,65 通信手段
20,50,64 入力装置
21,51 入力手段
30 接続ケーブル
31,33 ネットワーク
32,60 サーバ
70 情報処理装置
Claims (17)
- 情報を入力する入力装置と、情報を出力する出力装置とを有する情報処理装置であって、
前記入力装置と前記出力装置とは分離可能であり、かつ接続可能であり、
前記入力装置と前記出力装置とが分離されている状態から接続された際に、認証処理が行われ、前記認証処理の結果が正当であるとの結果の場合に、利用可能となる情報処理装置。 - 前記出力装置は、識別情報を保持しており、
前記入力装置は、前記識別情報を取得し、当該識別情報に基づいて認証を行うことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記入力装置は、識別情報を保持しており、
前記出力装置は、前記識別情報を取得し、当該識別情報に基づいて認証を行うことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記入力装置と前記出力装置とが接続され、利用可能となっている状態から、両者が分離された際に、利用不可となる請求項1から請求項3のいずれか記載の情報処理装置。
- 前記出力装置は、情報を表示出力する、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載の情報処理装置。
- 請求項1から請求項5のいずれか記載の情報処理装置と、第2の情報処理装置とを有する情報処理システムであって、
前記第2の情報処理装置は、前記情報処理装置が保持している情報の出力/非出力の制御を行う、ことを特徴とする情報処理システム。 - 前記情報処理装置は、
情報の出力を許可する命令である出力許可命令を前記第2の情報処理装置から受け付けた場合に情報を出力する、ことを特徴とする請求項6記載の情報処理システム。 - 前記出力装置から出力される情報は、出力時に出力許可命令が必要な要許可情報と、出力許可命令が必要でない通常情報との2種類以上の情報を含み、
前記出力装置は、出力しようとする情報が通常情報である場合には、当該情報を出力し、出力しようとする情報が要許可情報である場合には、前記出力許可命令を受け付けたか否かを判断し、出力許可命令を受け付けたときにのみ当該情報を出力する、ことを特徴とする請求項7記載の情報処理システム。 - 情報を入力する入力装置であって、
情報を出力する出力装置と分離・接続可能であり、
前記出力装置と分離されている状態から接続された際に、認証処理が行われ、前記認証処理の結果が正当であるとの結果の場合に、利用可能となる入力装置。 - 前記出力装置により保持されている識別情報を取得し、当該識別情報に基づいて認証を行うことを特徴とする請求項9記載の入力装置。
- 前記認証に用いられる識別情報を保持していることを特徴とする請求項9記載の入力装置。
- 情報の出力を許可する命令である出力許可命令を受け付けた場合に、前記出力装置に情報を出力させることを特徴とする請求項9から請求項11のいずれか記載の入力装置。
- 情報を出力する出力装置であって、
情報を入力する入力装置と分離・接続可能であり、
前記入力装置と分離されている状態から接続された際に、認証処理が行われ、前記認証処理の結果が正当であるとの結果の場合に、利用可能となる出力装置。 - 前記入力装置により保持されている識別情報を取得し、当該識別情報に基づいて認証を行うことを特徴とする請求項13記載の出力装置。
- 前記認証に用いられる識別情報を保持していることを特徴とする請求項13記載の出力装置。
- 情報の出力を許可する命令である出力許可命令を受け付けた場合に、情報を出力することを特徴とする請求項13から請求項15のいずれか記載の出力装置。
- 前記情報の出力は、情報の表示出力であることを特徴とする請求項13から16のいずれか記載の出力装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2003
- 2003-02-04 JP JP2003026750A patent/JP2004240531A/ja active Pending
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