JP2004237381A - Electrolytic polishing pad - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被研磨面を研磨して平坦化するための電解研磨パッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造工程の一つである配線層形成工程においては、配線となるトレンチ(溝)に埋め込むようにメッキされた銅等の表面の段差を緩和解消する目的で、平坦化技術の一つであるCMP(Chemical Mechanical Polishing;化学的機械的研磨)と、他の平坦化技術である電解研磨とを、それぞれ組み合わせて行う研磨装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。かかる研磨装置では、被研磨物であるウエハの表面に対して、CMPの場合と同様に研磨工具(パッド)を押圧摺動させるとともに、電解研磨の場合と同様に電解液中にてウエハ表面と対向する電極との間に研磨工具が介在する状態で電解電流を通電し、これらによって半導体装置配線に用いられる銅または銅合金等といった余分な金属膜を除去するようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−322036号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した研磨装置では、研磨工具、すなわちCMPと電解研磨を組み合わせて行うためのパッド(以下「電解研磨パッド」という)として、導電性を有しており、比較的軟質性の材料で形成したものを用いる必要がある。従来、このような材料としては、導電性材料を含有する樹脂材料が挙げられている。
【0005】
しかしながら、導電性材料を含有する樹脂材料では、例えば導電性材料の分布によっては所望する導電性や軟質性等を確保できない、といったことも生じ得る。つまり、従来の電解研磨パッドでは、必ずしも良好な研磨が行えるとは限らず、被研磨面における段差を十分に緩和解消できないことも考えられる。このことは、半導体装置の高集積化・小型化の阻害要因となり得るとともに、歩留まり低下を招く要因ともなり得る。
【0006】
そこで、本発明は、CMPと電解研磨を組み合わせて行う場合であっても、確実に良好な研磨を行うことを可能にする電解研磨パッドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的達成するために案出された電解研磨パッドで、被研磨物が押圧摺動される研磨面と、前記被研磨物の対向電極側に位置する電極面とを具備し、電解液中にて前記被研磨物が前記研磨面に押圧摺動された状態で当該被研磨物と前記対向電極との間を通電して電解研磨を行うためのものであって、さらには、前記研磨面と前記電極面を通じる連続気孔を有したポリビニルアセタール系材料からなり、前記連続気孔の平均気孔径が50〜150μmであり、かつ、その比率が容量比において80%以上であることを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、電解研磨パッドがポリビニルアセタール系材料からなる。ここで、ポリビニルアセタールとは、ポリビニルアルコールの水酸基の一部または大部分をアルデヒドによりアセタール化した樹脂の総称である。したがって、ポリビニルアセタール系材料には、例えばアルデヒドとしてホルムアルデヒドを用いてアセタール化したポリビニルホルマールも含まれる。このようなポリビニルアセタール系材料自体は、非導電性材料である。ところが、ここで用いるポリビニルアセタール系材料は、研磨面と電極面を通じる連続気孔を有している。そのために、電解液中にて用いる場合には、その連続気孔内に電解液が含侵し、その結果、研磨面と電極面との間の導通が確保されることになる。しかも、連続気孔の平均気孔径が50〜150μmであり、かつ、その比率が容量比において80%以上であることから、研磨面と電極面との間に電解液が十分に含侵することになる。
【0009】
また、本発明の電解研磨パッドは、前記研磨面と前記電極面を通じる連続気孔を有するとともに、弾塑性を有したポリビニルアセタール系材料からなり、前記研磨面と前記電極面との間の1mm厚さにおける荷重あたりの変形量が30〜100μm/kgであることを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、電解研磨パッドが弾塑性を有したポリビニルアセタール系材料からなるが、1mm厚さにおける荷重あたりの変形量が30〜100μm/kgの弾塑性であることから、例えば除去対象である銅よりも遙かに軟弱で表面にスクラッチ等が発生しない程度の反発弾塑性となる。そのために、研磨面と電極面との間での導通を確保しつつ、被研磨物に押圧摺動された状態で用いるのに良好な機械的強度が実現可能となる。
【0011】
また、本発明の電解研磨パッドは、前記研磨面と前記電極面を通じる連続気孔を有したポリビニルアセタール系材料からなり、前記電解液中にて前記被研磨物が押圧摺動された状態での前記研磨面における摩擦係数が0.01〜0.025であることを特徴とする。
【0012】
上記構成によれば、電解研磨パッドがポリビニルアセタール系材料からなるが、電解液中にて被研磨物が押圧摺動された状態での研磨面における摩擦係数が0.01〜0.025であることから、押圧摺動による研磨に必要十分な摩擦係数が確保されることになる。すなわち、摩擦係数の高過ぎにより良好な表面形成が困難になったり、あるいは摩擦係数の低過ぎにより研磨自体が困難になったりすることがない。
【0013】
また、本発明の電解研磨パッドは、前記研磨面と前記電極面を通じる連続気孔を有したポリビニルアセタール系材料からなり、前記被研磨物と前記対向電極との間にて極間5mmで1V印加した場合の電流密度が10mA/cm2以上であることを特徴とする。
【0014】
上記構成によれば、電解研磨パッドがポリビニルアセタール系材料からなるが、被研磨物と対向電極との間にて極間5mmで1V印加した場合の電流密度が10mA/cm2以上であることから、電解研磨に必要となる十分な電解密度が確保されることになる。すなわち、電流密度不足によって電解研磨時にその電解研磨速度を十分に高めることが困難になるといったことがない。しかも、電流密度不足を補うための過剰な電界電圧の上昇も不要であるため、電圧依存のある電気化学的酸化状態の変化によって良好な表面形成が困難になるといったこともない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明に係る電解研磨パッドについて説明する。
【0016】
はじめに、本発明に係る電解研磨パッドの説明に先立ち、その電解研磨パッドが用いられる研磨装置について簡単に説明する。図1は、研磨装置の概略構成例を示す模式図である。図例のように、研磨装置は、被研磨物であるウエハ1を保持するウエハチャック2と、電解研磨パッド3で覆われる回転定盤4と、これらを電解研磨液5中に浸すための電界槽6とを備えている。さらには、ウエハチャック2を回転させるための主軸回転駆動モータ7と、その動作(特に回転速度)を制御する主軸回転制御装置8と、ウエハチャック2および主軸回転駆動モータ7の図中上下方向(Z軸方向)の移動をガイドするZ軸ガイド9と、ウエハチャック2に保持されたウエハ1を回転定盤4に向けて押圧するためのZ軸加圧シリンダ10と、その動作(特に押圧力)を制御するZ軸加圧シリンダ制御装置11と、電解研磨パッド3に覆われた回転定盤4を回転させるためのパッド回転駆動モータ12およびベルト機構13と、その動作(特に回転速度)を制御するパッド軸回転制御装置14とを備えている。また、図示はしていないが、その他にも、電界槽6内に電解研磨液5を供給する電解研磨液供給装置や、ウエハ1と回転定盤4との間に電解研磨パッド3が介在する状態で電解電流を通電するための電極および電界電源等を備えている。
【0017】
このような構成の研磨装置において、図示しないウエハ搬送機構により搬送されてきたウエハ1は、ウエハチャック2に例えば真空吸着によって保持され、電界槽6内の電解研磨液5中に没した状態で回転駆動され、その表面(被研磨面)が電解研磨パッド3に押圧される。一方、ウエハ1と対向する位置・向きにて回転定盤4を覆うように配され、パッド回転駆動モータ12およびベルト機構13により回転駆動される。
【0018】
また、ウエハ1には、例えば図示しないウエハチャック2側からウエハ1のエッジへの陽極接地によって給電が行われる。ただし、給電は、例えば電解研磨パッド3の内外周またはそのいずれかに設置された陽極通電リングでウエハ1のエッジを摺動接地することによる陽極通電によって行うようにしても構わない。その一方で、電界槽6内の電解研磨液5中におけるウエハ1と対向する位置には図示しない陰極(対向電極)が配されており、電界電源から−電位が印加される。なお、電界槽6内の電解研磨液5は、電解研磨液供給装置によって液面を一定に保持しながら随時循環するようになっている。
【0019】
そして、研磨装置では、以下のようにしてウエハ1に対する研磨動作を行う。すなわち、ウエハ1の表面(被研磨面)に対して、電解研磨パッド3を押圧摺動させるとともに、電解研磨液5中にてウエハ1の表面とこれの対向電極との間に電解研磨パッド3が介在する状態で電解電流を通電する。これにより、ウエハ1の表面を陽極とし、かつ、対向電極を陰極として、電解研磨パッド3および電解研磨液5を介して電解電流が通電することになるので、陽極であるウエハ1の表面が陽極電解作用を受け、酸化または金属イオンとして電解研磨液5中に溶出し、そのウエハ1の表面から銅または銅合金等といった余分な金属膜が除去されるようになる。また、これと同時に、電解研磨パッド3に押圧されたウエハ1の表面は、そのウエハ1の自転および電解研磨パッド3の回転駆動により相対的に摺動し、これによって機械的研磨も行われるようになる。なお、このような研磨装置の詳細およびその動作制御については、従来と略同様である。
【0020】
続いて、以上のような研磨装置にて用いられる電解研磨パッド3、すなわち本発明に係る電解研磨パッドについて説明する。電解研磨パッド3は、上述した研磨装置にて用いられるものであることから、ウエハ1の表面が押圧摺動される研磨面と、ウエハ1の対向電極側に位置する電極面とを具備している。そして、電解研磨液5中にて、ウエハ1が研磨面に押圧摺動された状態でのウエハ1−対向電極間の通電により、そのウエハ1の表面に対する研磨を行うものである。
【0021】
ところで、ここで説明する電解研磨パッド3は、弾塑性を有したポリビニルアセタール系材料からなる。ここで、ポリビニルアセタールとは、ポリビニルアルコールの水酸基の一部または大部分をアルデヒドによりアセタール化した樹脂の総称である。したがって、ポリビニルアセタール系材料には、例えばアルデヒドとしてホルムアルデヒドを用いてアセタール化(ホルマール化)したポリビニルホルマールも含まれる。
【0022】
ポリビニルアセタール系材料としては、例えば、以下に示す一般式によって示される部分を繰り返し単位として有するポリビニルアセタール系スポンジが挙げられる。
【0023】
【化1】
【0024】
この一般式中において、「R1」は、炭素数1以上のアルキル基を示している。また、「R2」および「R3」は、水素原子または炭素数1以上のアルキル基を示している。
【0025】
このうちの最終項の部分は、ホルマール化に影響を及ぼす部分であり、そのホルマール化の度合によって、ポリビニルアセタール系材料の弾塑性が特定される。したがって、電解研磨パッド3を構成する場合には、その弾塑性が後述する所望値に属するように、ポリビニルアセタール系材料のホルマール化の度合が調整されているものとする。
【0026】
また、このようなポリビニルアセタール系材料からなる電解研磨パッド3は、研磨面と電極面、つまり表裏面を通じる連続気孔を有している。ここでいう連続気孔は、表裏面を通じるように連続する気孔の他に、独立的に存在する気泡が連続することで結果的に表裏面を通じるようにしたものも含む。このような連続気孔の形成は、ポリビニルアセタール系材料は例えば海綿体のような多孔質連続気孔組織であるため、その連続気孔をそのまま利用して行ってもよいし、何らかの加工(機械的加工または化学的加工)を施すことで行ってもよい。
【0027】
この連続気孔の平均気孔径やその比率等によっても、電解研磨パッド3の弾塑性が異なってくる。したがって、電解研磨パッド3を構成する場合には、弾塑性が後述する所望値に属するように、連続気孔の平均気孔径やその容積比率等が設定されているものとする。この所望の弾塑性を実現するために、電解研磨パッド3を構成するポリビニルアセタール系材料には、連続気孔に加えて、独立的に存在し、かつ、他の気泡と連続しない独立気泡が混在していても構わない。
【0028】
このように構成された電解研磨パッド3では、弾塑性を有したポリビニルアセタール系材料からなることから、例えば除去対象である、半導体装置配線に用いられる銅または銅合金等といった余分な金属膜よりも遙かに軟弱な機械的強度を実現可能となる。したがって、ウエハ1の表面(被研磨面)に対して押圧摺動させて用いられる場合であっても、その被研磨面にスクラッチ等を発生させてしなうことがない。
【0029】
また、上述した構成の電解研磨パッド3では、表裏面を通じる連続気孔を有していることから、電界槽6内の電解研磨液5中にて用いる場合には、その連続気孔内に電解研磨液5が含侵する。したがって、電解研磨パッド3を構成するポリビニルアセタール系材料自体が非導電性材料であっても、連続気孔内に含侵した電解研磨液5を経由して電解電流を通電することが可能となり、その結果、電解研磨パッド3の表裏面間の導通が確保されることになる。
【0030】
次に、以上のような構成の電解研磨パッド3において、好適な▲1▼連続気孔の平均気孔径、容積比率(気孔率)、▲2▼弾塑性、▲3▼摩擦係数、および▲4▼導電性について説明する。
【0031】
先ず、▲1▼連続気孔の平均気孔径、容積比率(気孔率)について説明する。本実施形態で説明する電解研磨パッド3では、ポリビニルアセタール系材料における連続気孔の平均気孔径が50〜150μmであり、かつ、その比率が容量比において80%以上であるものとする。
【0032】
平均気孔径が50〜150μmであるのは、50μm未満であると電解研磨液5の吸水性の点で難がある(含侵に多くの時間を費やしてしまう)からであり、150μmを超えると表面の平坦性を確保するのが困難となり、また耐薬品性の点で分解や変質等が生じてしまうおそれがあるからである。また、容積比率が80%以上であるのは、80%未満であると吸水性の点で難があるのに加えて、電解研磨液5の含侵による導電性確保が十分に図れないおそれがあるからであり、さらには後述する弾塑性の実現が容易でなくなるからである。
【0033】
このように、連続気孔の平均気孔径が50〜150μmであり、かつ、その比率が容量比において80%以上であるポリビニルアセタール系材料を用いて電解研磨パッド3を構成すれば、研磨面と電極面との間に電解研磨液5が十分に含侵することになるため、結果として研磨面と電極面との間の導通を確実に確保することができる。
【0034】
続いて、▲2▼弾塑性について説明する。本実施形態で説明する電解研磨パッド3では、研磨面と電極面との間の1mm厚さにおける荷重あたりの変形量が30〜100μm/kgであるものとする。
【0035】
1mm厚さにおける荷重あたりの変形量が30〜100μm/kgであるのは、30μm/kg未満であると被研磨面にスクラッチ等を発生させないだけの弾塑性が確保し得るとはいえないからであり、100μm/kgを超えるとウエハ1の表面(被研磨面)に対して押圧摺動させた際の研磨に耐える十分な剛性を確保するのが困難となるからである。
【0036】
このように、1mm厚さにおける荷重あたりの変形量が30〜100μm/kgであるポリビニルアセタール系材料を用いて電解研磨パッド3を構成すれば、例えば除去対象である銅または銅合金等といった余分な金属膜よりも遙かに軟弱で表面にスクラッチ等が発生しない程度の反発弾塑性となる。したがって、研磨面と電極面との間での導通を確保しつつ、ウエハ1の表面(被研磨面)に押圧摺動された状態で用いるのに良好な機械的強度が実現可能となる。
【0037】
続いて、▲3▼摩擦係数について説明する。本実施形態で説明する電解研磨パッド3では、電解研磨液5中にてウエハ1の表面(被研磨面)が押圧摺動された状態での研磨面における摩擦係数が0.01〜0.025であるものとする。
【0038】
研磨面における摩擦係数が0.01〜0.025であるのは、0.01未満であると十分な研磨レートを確保することができず、研磨レート確保のためにはウエハ1の表面(被研磨面)に高圧で押し付けることが必要になってしまい、電解研磨パッド3の過変形防止や被研磨面におけるスクラッチ等の回避といった観点からは好ましくないからである。また、0.025を超えると研磨レートが高くなり過ぎてしまい、被研磨面におけるスクラッチ等の回避といった観点の他に、電解研磨パッド3の寿命の点でも好ましくないからである。
【0039】
このように、研磨面における摩擦係数が0.01〜0.025であるポリビニルアセタール系材料を用いて電解研磨パッド3を構成すれば、押圧摺動による研磨に必要十分な摩擦係数が確保されることになる。すなわち、摩擦係数の高過ぎにより良好な表面形成が困難になったり、あるいは摩擦係数の低過ぎにより研磨自体が困難になったりすることがない。なお、電解研磨パッド3の研磨面における摩擦係数は、その電解研磨パッド3を構成するポリビニルアセタール系材料における▲1▼連続気孔の平均気孔径、容積比率または▲2▼弾塑性を可変させることによって調整可能である。
【0040】
次いで、▲4▼導電性について説明する。本実施形態で説明する電解研磨パッド3では、ウエハ1の表面(陽極)と対向電極(陰極)との間にて極間5mmで1V印加した場合の電流密度が10mA/cm2以上であるものとする。
【0041】
極間5mmで1V印加した場合の電流密度が10mA/cm2以上であるのは、10mA/cm2未満であると電解研磨に必要となる十分な電解密度が確保できるとはいえず、電流密度不足によって電解研磨時にその電解研磨速度を十分に高めることが困難になるからである。
【0042】
このように、極間5mmで1V印加した場合の電流密度が10mA/cm2以上であるポリビニルアセタール系材料を用いて電解研磨パッド3を構成すれば、電解研磨に必要となる十分な電解密度が確保されることになる。すなわち、電流密度不足によって電解研磨時にその電解研磨速度を十分に高めることが困難になるといったことがない。しかも、電流密度不足を補うための過剰な電界電圧の上昇も不要であるため、電圧依存のある電気化学的酸化状態の変化によって良好な表面形成が困難になるといったこともない。なお、電解研磨パッド3における電流密度、すなわち導電性は、その電解研磨パッド3を構成するポリビニルアセタール系材料における▲1▼連続気孔の平均気孔径、容積比率、すなわち電解研磨液5の含侵量を可変させることによって調整可能である。
【0043】
【実施例】
ここで、以上のように構成された電解研磨パッド3について、好適な実施例を挙げて具体的に説明する。電解研磨パッド3としては、以下の表に示すポリビニルホルマール(PVFM)によって構成されたものが挙げられる。
【0044】
【表1】
【0045】
このPVFMでは、連続気孔の平均気孔径が80μmであり、かつ、その比率が容量比において90%であることから、電解研磨パッド3を構成した際に研磨面と電極面との間の導通を確実に確保することができる。なお、電解研磨液5の含侵量、すなわち気孔率は80%以上であればよいが、導通を確実に確保する上では上述したように90%以上が好ましく、さらに好ましい含浸量としては94%程度である。
【0046】
また、このPVFMでは、ヤング率がドライ(DRY)状態で40Mpa、ウエット(WET)状態で30Mpaであり、10%圧縮応力がドライ(DRY)状態で1.0Mpa、ウエット(WET)状態で0.5Mpaであることから、その弾塑性を1mm厚さにおける荷重あたりの変形量に換算すると30〜100μm/kgに属することになり、ウエハ1の表面(被研磨面)に押圧摺動された状態で用いるのに良好な機械的強度が実現可能となる。なお、荷重−変形量の菅家位置は、30〜100μm/kgに属していればよいが、良好な機械的強度を確保する上で最も好適な関係値としては例えば65μm/kg程度が挙げられる。
【0047】
続いて、このようなPVFMによって構成された電解研磨パッド3を用い、上述した研磨装置(図1参照)においてウエハ1に対する研磨を行った際の、当該電解研磨パッド3における摩擦係数について説明する。ここでは、被研磨物であるウエハ1として、下地酸化膜上に、バリヤメタルとして300ÅのTaN膜、その上にPVDによる銅膜を1000Å、さらにめっき銅膜を10000Å堆積したシリコンウエハを例に挙げる。また、電解研磨液5およびCMPスラリーは、研磨砥粒:アルミナ1.5wt%、有機酸:キナルジン酸0.9wt%、第一電解質:HNO36wt%、第二電解質:H3PO45wt%、防食剤:BTA−COOH75ppmであるものとする。その他の機械的研磨条件は、パッド相対速度:1.35m/s、極間距離:6mmの条件で、2分間電解研磨および化学的機械研磨を行った場合を例に挙げる。なお、荷重の測定は、垂直荷重は錘によるデッドウェイト、水平荷重はパッド回転駆動モータの駆動電流からの換算値で求めている。
【0048】
図2は、以上のような条件における電解研磨パッド3の摩擦係数の実測値(図中A参照)を示す説明図である。図中では、比較のため、同一の条件下における汎用CMPパッド(従来品)の摩擦係数の実測値(図中B参照)も示している。図例に示す垂直荷重と水平荷重との関係からも明らかなように、上述したPVFMによって構成された電解研磨パッド3では、研磨面における摩擦係数が0.022程度となり、従来の汎用CMPパッドに比べて、押圧摺動による研磨を行う上で好適な摩擦係数が実現されることになる。
【0049】
次いで、上述したPVFMによって構成された電解研磨パッド3を用い、上述した研磨装置(図1参照)においてウエハ1に対する電解研磨を行った際の、当該電解研磨パッド3における研磨レートについて説明する。ここでも、被研磨物であるウエハ1として、下地酸化膜上に、バリヤメタルとして300ÅのTaN膜、その上にPVDによる銅膜を1000Å、さらにめっき銅膜を10000Å堆積したシリコンウエハを例に挙げる。また、電解研磨液5およびCMPスラリーは、研磨砥粒:アルミナ1.5wt%、有機酸:キナルジン酸0.9wt%、第一電解質:HNO36wt%、第二電解質:H3PO45wt%、防食剤:BTA−COOH75ppmであるものとする。その他の電解研磨条件は、印加電圧:0〜1.2V(DC)、極間距離:6mm、パッド研磨圧力:90g/cm2、パッド相対速度:1.35m/sの条件で、2分間電解研磨および化学的機械研磨を行った場合を例に挙げる。なお、研磨レートの測定は、処理の前後で、10mm間隔で全面を公知の四短針シート抵抗測定器によりシート抵抗測定し、抵抗率1.703μΩcmとして膜厚に換算することで行った。
【0050】
図3は、以上のような条件における電解研磨パッド3の研磨レートの実測値を示す説明図である。図中では、電解研磨パッド3の摩擦係数が0.025の場合(図中C参照)と0.005の場合(図中D参照)における研磨レートを示している。図例に示す研磨レートからも明らかなように、摩擦係数が0.005の場合とは異なり、摩擦係数が0.025であれば良好な研磨レートが得られることがわかる。このことからも、電解研磨パッド3では、研磨面における摩擦係数が0.01〜0.025であれば、十分な研磨レートを確保することができるといえる。
【0051】
なお、上述した実施例では本発明をその好適な具体例により説明したが、本発明がこの実施例に限定されないことは勿論である。
【0052】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る電解研磨パッドによれば、例えば半導体装置配線に用いられる銅または銅合金等の平坦化研磨工程において、CMPと電解研磨を組み合わせて行う場合であっても、所望する導電性や弾塑性等を確保し得るようになり、被研磨物の全面に均一な電流密度と良好な拭き取り能力を発揮することができる。したがって、この電解研磨パッドを用いて研磨を行えば、確実に良好な研磨を高速で行うことが可能となり、半導体装置の高集積化・小型化の促進に有効であるとともに、歩留まり向上も期待できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電解研磨パッドが用いられる研磨装置の概略構成例を示す模式図である。
【図2】本発明に係る電解研磨パッドの摩擦係数の実測値の一例を示す説明図である。
【図3】本発明に係る電解研磨パッドの研磨レートの実測値の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…ウエハ、2…ウエハチャック、3…電解研磨パッド、4…回転定盤、5…電解研磨液、6…電界槽、7…主軸回転駆動モータ、8…主軸回転制御装置、9…Z軸ガイド、10…Z軸加圧シリンダ、11…Z軸加圧シリンダ制御装置、12…パッド回転駆動モータ、13…ベルト機構、14…パッド軸回転制御装置[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an electrolytic polishing pad for polishing and flattening a surface to be polished.
[0002]
[Prior art]
In a wiring layer forming step, which is one of the manufacturing steps of a semiconductor device, a planarization technique is used in order to alleviate a step on a surface of copper or the like plated so as to be embedded in a trench to be a wiring. There is used a polishing apparatus that combines CMP (Chemical Mechanical Polishing) and electrolytic polishing as another planarization technique, respectively (for example, see Patent Document 1). In such a polishing apparatus, a polishing tool (pad) is pressed and slid on the surface of a wafer to be polished in the same manner as in the case of CMP, and the wafer surface is immersed in an electrolytic solution in the same manner as in the case of electrolytic polishing. Electrolytic current is applied in a state in which a polishing tool is interposed between the opposing electrodes, thereby removing an extra metal film such as copper or a copper alloy used for semiconductor device wiring.
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2001-322036 A
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the above-mentioned polishing apparatus, a polishing tool, that is, a pad for performing a combination of CMP and electrolytic polishing (hereinafter referred to as “electrolytic polishing pad”) is formed of a conductive material and a relatively soft material. It is necessary to use what was done. Conventionally, as such a material, a resin material containing a conductive material has been mentioned.
[0005]
However, with a resin material containing a conductive material, for example, depending on the distribution of the conductive material, desired conductivity, softness, or the like may not be secured. In other words, the conventional electrolytic polishing pad cannot always perform good polishing, and it is conceivable that the step on the surface to be polished cannot be sufficiently reduced and eliminated. This can be a factor that hinders high integration and miniaturization of the semiconductor device, and can also cause a decrease in yield.
[0006]
Therefore, an object of the present invention is to provide an electropolishing pad that can reliably perform good polishing even when performing a combination of CMP and electropolishing.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is an electrolytic polishing pad devised to achieve the above object, comprising a polishing surface on which the object to be polished is pressed and slid, and an electrode surface located on the counter electrode side of the object to be polished, In order to perform electrolytic polishing by energizing between the object to be polished and the counter electrode in a state where the object to be polished is pressed and slid on the polishing surface in an electrolytic solution, It is made of a polyvinyl acetal-based material having continuous pores passing through the polishing surface and the electrode surface, wherein the average pore diameter of the continuous pores is 50 to 150 μm, and the ratio is 80% or more in a volume ratio. Features.
[0008]
According to the above configuration, the electrolytic polishing pad is made of a polyvinyl acetal-based material. Here, polyvinyl acetal is a general term for resins in which some or most of the hydroxyl groups of polyvinyl alcohol are acetalized with aldehyde. Therefore, the polyvinyl acetal-based material also includes, for example, polyvinyl formal acetalized using formaldehyde as the aldehyde. Such a polyvinyl acetal-based material itself is a non-conductive material. However, the polyvinyl acetal-based material used here has continuous pores passing through the polished surface and the electrode surface. Therefore, when used in an electrolytic solution, the continuous pores are impregnated with the electrolytic solution, and as a result, conduction between the polished surface and the electrode surface is ensured. Moreover, since the average pore diameter of the continuous pores is 50 to 150 μm and the ratio is 80% or more in the capacity ratio, it is possible to sufficiently impregnate the electrolytic solution between the polished surface and the electrode surface. Become.
[0009]
Further, the electropolishing pad of the present invention has continuous pores passing through the polishing surface and the electrode surface, and is made of an elastic-plastic polyvinyl acetal material, and has a thickness of 1 mm between the polishing surface and the electrode surface. The amount of deformation per load is 30 to 100 μm / kg.
[0010]
According to the above configuration, the electropolishing pad is made of an elasto-plastic polyvinyl acetal-based material. However, since the amount of deformation per load at a thickness of 1 mm is 30 to 100 μm / kg, It is much softer than certain copper and has rebound elasto-plasticity to the extent that scratches and the like do not occur on the surface. For this reason, it is possible to realize good mechanical strength for use in a state of being pressed and slid on an object to be polished while ensuring conduction between the polished surface and the electrode surface.
[0011]
Further, the electropolishing pad of the present invention is made of a polyvinyl acetal-based material having continuous pores passing through the polishing surface and the electrode surface, and the polishing object is pressed and slid in the electrolytic solution. The polished surface has a coefficient of friction of 0.01 to 0.025.
[0012]
According to the above configuration, the electrolytic polishing pad is made of a polyvinyl acetal-based material, but has a coefficient of friction of 0.01 to 0.025 on the polishing surface in a state where the object to be polished is pressed and slid in the electrolytic solution. Therefore, a friction coefficient necessary and sufficient for polishing by pressing and sliding is secured. That is, it is not difficult to form a good surface because the coefficient of friction is too high, or the polishing itself is not difficult because the coefficient of friction is too low.
[0013]
Further, the electropolishing pad of the present invention is made of a polyvinyl acetal material having continuous pores passing through the polishing surface and the electrode surface, and a voltage of 1 V is applied between the object to be polished and the counter electrode at a gap of 5 mm. The current density in this case is 10 mA / cm 2 or more.
[0014]
According to the above configuration, the electropolishing pad is made of a polyvinyl acetal-based material, but the current density is 10 mA / cm 2 or more when 1 V is applied between the object to be polished and the counter electrode at a distance of 5 mm between the electrodes. As a result, a sufficient electrolytic density required for electrolytic polishing is secured. That is, it is not difficult to sufficiently increase the electropolishing rate during electropolishing due to insufficient current density. In addition, since an excessive increase in the electric field voltage for compensating for the insufficient current density is not required, it is not difficult to form a favorable surface due to the voltage-dependent change in the electrochemical oxidation state.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an electropolishing pad according to the present invention will be described with reference to the drawings.
[0016]
First, before describing the electrolytic polishing pad according to the present invention, a polishing apparatus using the electrolytic polishing pad will be briefly described. FIG. 1 is a schematic diagram illustrating a schematic configuration example of a polishing apparatus. As shown in the figure, the polishing apparatus includes a
[0017]
In the polishing apparatus having such a configuration, the
[0018]
Power is supplied to the
[0019]
Then, the polishing apparatus performs a polishing operation on the
[0020]
Next, the
[0021]
Incidentally, the
[0022]
Examples of the polyvinyl acetal-based material include a polyvinyl acetal-based sponge having, as a repeating unit, a portion represented by the following general formula.
[0023]
Embedded image
[0024]
In this general formula, “R1” represents an alkyl group having 1 or more carbon atoms. “R2” and “R3” represent a hydrogen atom or an alkyl group having 1 or more carbon atoms.
[0025]
The last part of these is a part that affects formalization, and the degree of formalization specifies the elasto-plasticity of the polyvinyl acetal-based material. Therefore, when the
[0026]
Further, the
[0027]
The elasto-plasticity of the
[0028]
In the
[0029]
In addition, since the
[0030]
Next, in the
[0031]
First, (1) the average pore diameter and volume ratio (porosity) of continuous pores will be described. In the
[0032]
The reason that the average pore diameter is 50 to 150 μm is that if the average pore diameter is less than 50 μm, it is difficult to absorb the electropolishing liquid 5 (it takes a lot of time for impregnation), and if it exceeds 150 μm. This is because it is difficult to ensure the flatness of the surface, and there is a possibility that decomposition, deterioration or the like may occur in terms of chemical resistance. The reason that the volume ratio is 80% or more is that if it is less than 80%, it is difficult in terms of water absorption, and in addition, it may not be possible to sufficiently secure conductivity by impregnation of the
[0033]
As described above, if the
[0034]
Next, (2) elasto-plasticity will be described. In the
[0035]
The reason why the amount of deformation per load at a thickness of 1 mm is 30 to 100 μm / kg is that if it is less than 30 μm / kg, it cannot be said that elasto-plasticity that does not cause scratches or the like on the polished surface can be secured. If it exceeds 100 μm / kg, it is difficult to secure sufficient rigidity to withstand polishing when the
[0036]
As described above, if the
[0037]
Next, (3) the friction coefficient will be described. In the
[0038]
When the friction coefficient on the polished surface is 0.01 to 0.025, if it is less than 0.01, a sufficient polishing rate cannot be secured. This is because it is necessary to press the polishing pad against the polishing surface at a high pressure, which is not preferable from the viewpoint of preventing excessive deformation of the
[0039]
As described above, if the
[0040]
Next, (4) conductivity will be described. The
[0041]
The current density of 10 mA / cm 2 or more when a voltage of 1 V is applied at a gap of 5 mm is not enough to ensure a sufficient electrolytic density required for electrolytic polishing if the current density is less than 10 mA / cm 2. This is because it is difficult to sufficiently increase the electropolishing rate during electropolishing due to the shortage.
[0042]
As described above, if the
[0043]
【Example】
Here, the
[0044]
[Table 1]
[0045]
In this PVFM, since the average pore diameter of the continuous pores is 80 μm and the ratio is 90% in the capacity ratio, when the
[0046]
Further, in this PVFM, the Young's modulus is 40 Mpa in the dry (DRY) state, 30 Mpa in the wet (WET) state, and the 10% compressive stress is 1.0 Mpa in the dry (DRY) state and 0.1 in the wet (WET) state. Since the elasto-plasticity is 5 Mpa, the elasto-plasticity corresponds to 30 to 100 μm / kg in terms of the amount of deformation per load at a thickness of 1 mm. Good mechanical strength to use can be achieved. In addition, the position of the load-deformation amount may be in the range of 30 to 100 μm / kg, but the most suitable relation value for securing good mechanical strength is, for example, about 65 μm / kg.
[0047]
Next, the friction coefficient of the
[0048]
FIG. 2 is an explanatory diagram showing measured values (see A in the figure) of the friction coefficient of the
[0049]
Next, a description will be given of the polishing rate of the
[0050]
FIG. 3 is an explanatory diagram showing actual measured values of the polishing rate of the
[0051]
In the above-described embodiment, the present invention has been described with the preferred specific examples. However, it is needless to say that the present invention is not limited to this embodiment.
[0052]
【The invention's effect】
As described above, according to the electrolytic polishing pad according to the present invention, even in the case where CMP and electrolytic polishing are performed in combination in the planarization polishing step of, for example, copper or copper alloy used for semiconductor device wiring. As a result, desired conductivity, elasto-plasticity and the like can be secured, and a uniform current density and good wiping ability can be exhibited over the entire surface of the object to be polished. Therefore, if polishing is performed using this electrolytic polishing pad, it is possible to reliably perform good polishing at a high speed, which is effective in promoting high integration and miniaturization of a semiconductor device, and improvement in yield can be expected. Become like
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram illustrating a schematic configuration example of a polishing apparatus using an electrolytic polishing pad according to the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram showing an example of a measured value of a friction coefficient of the electropolishing pad according to the present invention.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing an example of actual measurement values of a polishing rate of the electrolytic polishing pad according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記研磨面と前記電極面を通じる連続気孔を有したポリビニルアセタール系材料からなり、
前記連続気孔の平均気孔径が50〜150μmであり、かつ、その比率が容量比において80%以上である
ことを特徴とする電解研磨パッド。The polishing object has a polishing surface on which the object is pressed and slid, and an electrode surface located on the counter electrode side of the object to be polished, and the object to be polished is pressed and slid on the polishing surface in an electrolytic solution. An electrolytic polishing pad for performing electropolishing by energizing the object to be polished and the counter electrode in a state,
It is made of a polyvinyl acetal-based material having continuous pores through the polishing surface and the electrode surface,
An electropolishing pad, wherein the continuous pores have an average pore diameter of 50 to 150 μm, and the ratio thereof is 80% or more in terms of volume ratio.
前記研磨面と前記電極面を通じる連続気孔を有するとともに、弾塑性を有したポリビニルアセタール系材料からなり、
前記研磨面と前記電極面との間の1mm厚さにおける荷重あたりの変形量が30〜100μm/kgである
ことを特徴とする電解研磨パッド。The polishing object has a polishing surface on which the object is pressed and slid, and an electrode surface located on the counter electrode side of the object to be polished, and the object to be polished is pressed and slid on the polishing surface in an electrolytic solution. An electrolytic polishing pad for performing electropolishing by energizing the object to be polished and the counter electrode in a state,
Having continuous pores through the polishing surface and the electrode surface, made of polyvinyl acetal material having elasto-plasticity,
An electrolytic polishing pad, wherein the amount of deformation per load at a thickness of 1 mm between the polishing surface and the electrode surface is 30 to 100 µm / kg.
前記研磨面と前記電極面を通じる連続気孔を有したポリビニルアセタール系材料からなり、
前記電解液中にて前記被研磨物が押圧摺動された状態での前記研磨面における摩擦係数が0.01〜0.025である
ことを特徴とする電解研磨パッド。The polishing object has a polishing surface on which the object is pressed and slid, and an electrode surface located on the counter electrode side of the object to be polished, and the object to be polished is pressed and slid on the polishing surface in an electrolytic solution. An electrolytic polishing pad for performing electropolishing by energizing the object to be polished and the counter electrode in a state,
It is made of a polyvinyl acetal-based material having continuous pores through the polishing surface and the electrode surface,
An electrolytic polishing pad, wherein a coefficient of friction on the polishing surface in a state where the object to be polished is pressed and slid in the electrolytic solution is 0.01 to 0.025.
前記研磨面と前記電極面を通じる連続気孔を有したポリビニルアセタール系材料からなり、
前記被研磨物と前記対向電極との間にて極間5mmで1V印加した場合の電流密度が10mA/cm2以上である
ことを特徴とする電解研磨パッド。The polishing object has a polishing surface on which the object is pressed and slid, and an electrode surface located on the counter electrode side of the object to be polished, and the object to be polished is pressed and slid on the polishing surface in an electrolytic solution. An electrolytic polishing pad for performing electropolishing by energizing the object to be polished and the counter electrode in a state,
It is made of a polyvinyl acetal-based material having continuous pores through the polishing surface and the electrode surface,
An electrolytic polishing pad having a current density of 10 mA / cm 2 or more when 1 V is applied between the object to be polished and the counter electrode at a distance of 5 mm between the electrodes.
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JP2005335062A (en) * | 2004-05-25 | 2005-12-08 | Rohm & Haas Electronic Materials Cmp Holdings Inc | Polishing pad for electrochemical mechanical polishing |
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- 2003-02-05 JP JP2003027724A patent/JP2004237381A/en active Pending
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