JP2004236569A

JP2004236569A - Rotor for spinning reel

Info

Publication number: JP2004236569A
Application number: JP2003028472A
Authority: JP
Inventors: Tomokazu Kitazaki; 友和北崎; Tomohiro Nishikawa; 智博西川; Hiroshi Ochiai; 浩士落合
Original assignee: Shimano Inc
Current assignee: Shimano Inc
Priority date: 2003-02-05
Filing date: 2003-02-05
Publication date: 2004-08-26

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a rotor for a spinning reel improved in rotation balance. <P>SOLUTION: The rotor 3 for the spinning reel, being of so-called bailless type, with a fishline guide 31 mounted only on a 1st rotor arm 33, comprises a rotor body 30 and the fishline guide 31 swingably mounted on the rotor body 30. In this rotor 3, the rotor body 30 includes a cylindrical part 32 and the 1st rotor arm 33 and a 2nd rotor arm 34 respectively extending forward by keeping a certain space apart from the cylindrical part 32, from positions standing against each other on the outer circumferential surface of the rear end of the cylindrical part 32, wherein the axial distance(R1) for a spool 4 between the rear face of the rear end of the cylindrical part 32 and the front face of the tip of the 1st rotor arm 33 is smaller than that(R2) between the rear face of the rear end of the cylindrical part 32 and the front face of the tip of the 2nd rotor arm 34. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピニングリールのロータ、特に、リール本体に回転自在かつ前後移動可能に装着され、スプールに釣り糸を案内して巻き付けるスピニングリールのロータに関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、スピニングリールは、ハンドルと、ハンドルが回転可能に装着されるリール本体と、リール本体の前部に回転自在に装着されたロータと、ロータの前部に配置された前後移動するスプールとを備えている。スピニングリールのロータは、リール本体に回転自在かつ前後移動可能に装着され、スプールに釣り糸を案内して巻き付けるためのものである。
【０００３】
このようなスピニングリールでは、ロータは、リール本体に回転自在に装着される筒状部と、筒状部の後端部の対向する位置から筒状部と間隔を隔ててそれぞれ前方に延びる第１ロータアーム及び第２ロータアームとを有するロータ本体と、第１ロータアームにのみ糸巻取姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着され釣り糸を糸巻胴部に案内するための釣り糸案内部とを備えた、いわゆるベールレスタイプのものが知られている（たとえば、特許文献１参照）。
【０００４】
【特許文献１】
意匠登録第５６８５２８号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のスピニングリールのロータでは、第１ロータアームにのみ釣り糸案内部が設けられているので、釣り糸案内部を装着した第１ロータアームの重心は、第２ロータアームの重心に比して前方に位置している。このように、第１ロータアームの重心が第２ロータアームの重心より前方に位置すると、回転バランスが低下し、ロータの滑らかな回転を阻害するおそれが生じる。
【０００６】
本発明の課題は、スピニングリールのロータにおいて、ロータの回転バランスを向上させることにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
発明１に係るスピニングリールのロータは、リール本体に回転自在かつ前後移動可能に装着され、スプールの糸巻胴部に釣り糸を案内して巻き付けるスピニングリールのロータであって、リール本体に回転自在に装着され糸巻胴部が外周に配置される筒状部と、筒状部の後端部外周面の対向する位置から筒状部と間隔を隔ててそれぞれ前方に延びる第１ロータアーム及び第２ロータアームとを有するロータ本体と、第１ロータアームにのみ糸巻取姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着された１又は複数の部材からなり釣り糸を前記糸巻胴部に案内するための釣り糸案内部とを備えている。筒状部の後端部の後面と第１ロータアームの先端部の前面との間のスプールの軸方向距離（Ｒ１）は、筒状部の後端部の後面と第２ロータアームの先端部の前面との間のスプールの軸方向距離（Ｒ２）より短い。
【０００８】
このスピニングリールのロータは、第１ロータアームにのみ糸巻取姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着され、釣り糸を糸巻胴部に案内するための釣り糸案内部とを備えた、いわゆるベールレスタイプのものである。ここでは、筒状部の後端部の後面と第１ロータアームの先端部の前面との間のスプールの軸方向距離（Ｒ１）は、筒状部の後端部の後面と第２ロータアームの先端部の前面との間のスプールの軸方向距離（Ｒ２）より短くなっているので、第２ロータアームの重心を第１ロータアームの重心より前方に配置できる。したがって、釣り糸案内部を装着した第１ロータアームの重心と第２ロータアームの重心とを同じ位置に合わせることができるので、ロータの回転バランスを向上できる。
【０００９】
発明２に係るロータは、発明１のロータにおいて、第２ロータアームの前端部側の径方向厚さ（Ｄ１）は、第２ロータアームの後端部側の径方向厚さ（Ｄ２）より厚い。この場合、第２ロータアームの前端部側を後端部側より厚く形成することにより、第２ロータアームの重心を第１ロータアームの重心より容易に前方に配置できる。
【００１０】
発明３に係るロータは、発明１又は２のロータにおいて、第２ロータアームの後端部は一部が切り欠かれた切り欠き部を有している。この場合、第２ロータアームの後端部を軽量化することにより、第２ロータアームの重心を第１ロータアームの重心より確実に前方に配置できる。
発明４に係るロータは、発明１から３のいずれかのロータにおいて、第２ロータアームの先端部は前方に突出した形状に形成されている。この場合、第２ロータアームの意匠性を向上できるとともに、先端部において糸絡みを防止することができる。
【００１１】
発明５に係るロータは、発明１から４のいずれかのロータにおいて、第２ロータアームは内部に配置されたバランス部材をさらに有している。この場合、たとえば金属製の錘部材からなるバランス部材を第２ロータアーム内部に設けることにより、ロータの回転バランスをさらに向上できる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態によるスピニングリールは、図１から図３に示すように、ハンドル組立体１と、ハンドル組立体１を有し釣竿に装着されるリール本体２と、リール本体２の前部に回転自在に装着された装着されたロータ３と、ロータ３の前部に配置された前後移動するスプール４とを主に備えている。また、スピニングリールは、ハンドル組立体１の回転に連動してロータ３を回転駆動するロータ駆動機構５と、ロータ３の回転に連動してスプール４を前後移動させるオシレーティング機構６とを備えている。
【００１３】
リール本体２は、内部にロータ駆動機構５とオシレーティング機構６とを収納している。リール本体２は、図１から図４に示すように、両側が開口する筐体部１０と、筐体部１０の両側をそれぞれ塞ぐ第１蓋部１１及び第２蓋部１２と、筐体部１０に一体形成された竿取付部１３と、筐体部１０、第１蓋部１１及び第２蓋部１２を後方から覆うカバー部材１４とを有している。
【００１４】
筐体部１０は、たとえば表面に陽極酸化被膜が形成されたマグネシウム合金製の軽量かつ比強度を維持可能な部材であり、ロータ駆動機構５やオシレーティング機構６を収納支持するための収納空間１０ａを形成し得る枠状の部材である。筐体部１０は、奥行き（図３紙面直交方向）がほぼ同じ寸法で形成されたものである。筐体部１０の前面には、逆転防止機構５０の後述するワンウェイクラッチ５１や後述するピニオンギア９等が装着される円板状の機構支持部１０ｂが形成されている。後部には、逆転防止機構５０の後述する切換操作部５２が支持される操作支持部１０ｃが形成されている。また、機構支持部１０ｂの後方には、ピニオンギア９及び切換操作部５２を支持するための中間支持部１０ｄが上部から下方に向けて延びている。
【００１５】
第１蓋部１１は、比強度及び耐食性を高く維持可能なアルミニウム合金製の部材であり、筐体部１０の一面を覆うように形成されている。第１蓋部１１は、図２に示すように、マスターギア７に近接して配置されている。第１蓋部１１は、図１及び図４から明らかなように、筐体部１０の一面側の開口のうち、ハンドル組立体１の回転により回転するマスターギア７を覆う第１カバー部１１ａと、第１カバー部１１ａから後方（図１に破線で示した部分より後方）の開口が露出する第２切欠き部１１ｂとを有している。このような第２切欠き部１１ｂを設けたのは、第１蓋部１１とカバー部材１４との重複部分を可及的に少なくして軽量化を図るためである。
【００１６】
また、第１蓋部１１には、図２及び図４に示すように、マスターギア７が設けられたマスターギア軸８の一端を支持する第１ボス部１１ｃが壁面の略中央部分に外方に突出して形成されている。また、第１蓋部１１の前部には、ロータ３の内部に入り込む円板部を構成する略半円形の第１フランジ部１１ｄが形成されている。第１フランジ部１１ｄの前部には、機構支持部１０ｂの後面に配置され機構支持部１０ｂの外周面と略面一に構成される略半円弧状の第１機構収納カバー１１ｅが形成されている。第１蓋部１１はマスターギア７が近接して配置されているため、マスターギア軸８に大きな負荷が作用したとき、第１ボス部１１ｃには大きな力が作用しやすい。そこで、第１蓋部１１は比強度を高く維持するために金属製にしてある。第１蓋部１１の前下部には、カバー部材１４を装着するとともに、洗浄時の水抜きやグリスの充填等のメンテナンスを行うための第１ねじ孔１１ｆが形成されている。
【００１７】
第２蓋部１２は、第１蓋部１１と略対称な鏡像関係の形状であり、第２カバー部１２ａ、第２切欠き部１２ｂ、第２ボス部１２ｃ、第１フランジ部１１ｄと略鏡像関係の形状の第２フランジ部１２ｄ、及び機構収納カバー１２ｅが形成されている。また第２ねじ孔１２ｆ（図２参照）も第１ねじ孔１１ｆと対向する位置に形成されている。第１フランジ部１１ｄ及び第２フランジ部１２ｄは、筐体部１０の機構支持部１０ｂ後面の外周面とで円形を構成するように形成されている。この円形部分がロータ３の後面に僅かな隙間ではまり込むように構成されている。第２蓋部１２はマスターギア７から比較的遠くに配置されているため、第２ボス部１２ｃには大きな力は作用しにくい。したがって、軽量化を図るために、たとえばナイロン６６などの合成樹脂製としている。第２ボス部１２ｃは、マスターギア軸８の他端を支持するために第２蓋部１２の壁面の第１ボス部１１ｃと対向する略中央部分に外方に突出して形成されている。
【００１８】
竿取付部１３は、筐体部１０から上方に延びるＴ字形状の部材であり、先端に形成された前後に延びるリール脚１３ａが釣竿に図示しないリールシートに装着可能である。なお、竿取付部１３は軽量化及び肉厚の均一化を図るために上面及び前面に肉盗み部１３ｂ、１３ｃがそれぞれ形成されている。
カバー部材１４は、第１蓋部１１及び第２蓋部１２を装着した状態の筐体部１０を後方から側部及び底部を覆うように湾曲して形成されている。カバー部材１４は、第１蓋部１１及び第２蓋部１２の後端部に形成された第１切欠き部１１ｂ及び第２切欠き部１２ｂを塞ぐととも、リール本体２の後端角部を含む側面及び後面の傷付きを防止するために設けられている。カバー部材１４は、ＡＢＳ樹脂等の比較的硬質の合成樹脂製であり、表面に金属めっきを施している。カバー部材１４は、前端側部の第１ねじ孔１１ｅ及び第２ねじ孔１２ｅに対向する位置に段付きのねじ装着孔１４ａ、１４ｂが形成されている。このねじ装着孔１４ａ、１４ｂに第１ねじ孔１１ｆ及び第２ねじ孔１２ｆにねじ込まれるねじ部材１４ｃが装着されカバー部材１４を第１蓋部１１及び第２蓋部１２に固定するとともにメンテナンス時に開けることができるようになっている。カバー部材１４は後端下面で筐体部１０の下面にねじ込まれる。ねじ部材１４ｄによっても固定されている。
【００１９】
ロータ駆動機構５は、ハンドル組立体１のハンドル軸１ａがねじ込み固定されるマスターギア軸８と、マスターギア軸８に一体形成されたマスターギア７と、マスターギア７と噛み合うピニオンギア９とを備えている。
マスターギア軸８は、リール本体２の第１蓋部１１及び第２蓋部１２に形成された第１ボス部１１ｃ及び第２ボス部１２ｃに装着された軸受１５ａ、１５ｂによりリール本体２に回転自在に装着されている。マスターギア軸８の両端内周部には、雌ねじ部８ａ、８ｂがそれぞれ形成されている。雌ねじ部８ａ、８ｂは、ハンドル組立体１を糸巻取方向に回転したときねじが締まる方向のねじである。したがって、図２左側の雌ねじ部８ａは左ねじであり、右側の雌ねじ部８ｂは右ねじである。なお、ハンドル組立体１は、図１及び図３に示す左位置と図２に示す右位置とのマスターギア軸８の両端のいずれにも装着可能である。しかし、雌ねじ部８ａ、８ｂのねじ方向が異なるため、ハンドル軸１ａを左右に取り付ける場合、それぞれ専用のものが用意されている。なお、図２には左ハンドル用のハンドル軸１ａが図示されている。
【００２０】
ピニオンギア９は、中空筒状の部材であり、前部がロータ３を貫通してロータ３を回転不能に装着している。ピニオンギア９の内周部には、スプール軸１６が貫通して配置されている。ピニオンギア９の前部にはナット１７が装着されており、ナット１７によりロータ３がピニオンギア９に固定されている。ピニオンギア９は、その軸方向の中間部と後端部とがそれぞれ軸受１８ａ、１８ｂによりリール本体２の筐体部１０に回転自在に支持されている。軸受１８ａは、機構支持部１０ｂに装着され、軸受１８ｂは、中間支持部１０ｄに装着されている。ピニオンギア９の後端側に形成されたギア部９ｂには、環状の切欠き部９ｃが形成されている。この環状の切欠き部９ｃは、後述する減速機構２０をコンパクトに配置するために設けられている。
【００２１】
オシレーティング機構６は、図２及び図３に示すようにピニオンギア９に噛み合う減速機構２０と、減速機構２０に連動して回転する螺軸２１と、螺軸２１に係合して前後に往復移動するスライダ２２と、スライダ２２をスプール軸１６方向に案内する２本のガイド軸２３ａ、２３ｂを有している。
減速機構２０は、図５に示すように、ピニオンギア９に噛み合う大径ギア２５ａ及び小径ギア２５ｂを有する段付きギア部２５と、小径ギア２５ｂに噛み合う第１中間ギア２６ａ及び第１中間ギア２６ａと間隔を隔てて配置された第２中間ギア２６ｂとを有する中間軸２６と、螺軸２１に回転不能に装着され第２中間ギア２６ｂに噛み合う従動ギア２７とを備えている。
【００２２】
段付きギア部２５は、ピニオンギア９と平行な軸回りに回転する。大径ギア２５ａは、ピニオンギア９に噛み合うねじギアである。小径ギア２５ｂ、第１中間ギア２６ａ、第２中間ギア２６ｂ及び従動ギア２７は、ともにねじギアであり、中間軸２６は、段付きギア部２５と食い違う軸回りに回転し、従動ギア２７が装着された螺軸２１は、中間軸２６と食い違いかつピニオンギア９と平行な軸回りに回転する。中間軸２６の第２中間ギア２６ｂは、ピニオンギア９の切欠き部９ｃの下方に配置されている。これにより、切欠き部を形成しない場合に比べて螺軸２１をピニオンギア９に近接して配置させることができ、リール全体のコンパクト化を図ることができる。このような構成の減速機構２０では、ピニオンギア９の回転が大きく減速されて螺軸２１に伝達される。
【００２３】
螺軸２１は、表面に交差する螺旋状の溝２１ａが形成された部材であり、スプール軸１６と平行に配置されている。螺軸２１は、筐体部１０の前後端にたとえば合成樹脂製の軸受を介して回転自在に装着されている。螺軸２１は、筐体部１０の後方から装着され、筐体部１０の後面にねじ止め固定された固定板５４により抜け止めされている。
【００２４】
スライダ２２は、内部に螺軸２１の溝２１ａに係合する係合部材２２ａが装着されている。スライダ２２は、スプール軸１６の後端部に回転不能かつ移動不能に連結されている。スライダ２２は、係合部材２２ａの先端が溝２１ａに係合することにより、螺軸２１の回転に応じてスプール軸方向に往復移動し、スプール軸１６をハンドル組立体１の回転に連動して往復移動させる。
【００２５】
ガイド軸２３ａ、２３ｂはスライダ２２を貫通しており、スライダ２２をスプール軸１６に沿って案内する。ガイド軸２３ａは、筐体部１０の後端と中間支持部１０ｄとに両端が固定されている。ガイド軸２３ａは、筐体部１０の後方から装着されており、螺軸２１を抜け止めする固定板５４により後端が抜け止めされている。ガイド軸２３ｂは、筐体部１０の前後端に両端が固定されている。ガイド軸２３ｂは筐体部１０の前方から装着されている。ガイド軸２３ｂの前部には、第１蓋部１１の前部を固定する固定ねじ１９が接触可能であり、この固定ねじ１９により抜け止めされている。
【００２６】
ロータ３は、図３、図６から図８、図１０に示すように、釣り糸案内部３１が第１ロータアーム３３にのみ装着された、いわゆるベールレスタイプのものであって、ピニオンギア９を介してリール本体２に回転自在に装着されたロータ本体３０と、ロータ本体３０に揺動自在に装着された釣り糸案内部３１とを有している。
【００２７】
ロータ本体３０は、たとえば表面に陽極酸化被膜が形成されたマグネシウム合金製であり、筒状の筒状部３２と、筒状部３２の後端部外周面の対向する位置から筒状部３２と間隔を隔ててそれぞれ前方に延びる第１ロータアーム３３及び第２ロータアーム３４とを有している。
筒状部３２は、後端から前方に向けてテーパ状に縮径した後に円筒状に形成された概ね筒状の部材である。筒状部３２の前部には、前壁３２ａが形成されており、前壁３２ａの中央部にはピニオンギア９の前部が貫通するボス部３２ｂが形成されている。ボス部３２ｂは、ピニオンギア９の前部に回転不能に装着されている。前壁３２ａの前部でピニオンギア９の前部にはナット１７がねじ込まれており、このナット１７によりロータ３がピニオンギア９に固定されている。また、筒状部３２の前部には、スプール軸１６への釣り糸の巻き付きを防止するための筒状の糸絡み防止部材３５が装着されている。
【００２８】
第１ロータアーム３３の先端には、釣り糸案内部３１が糸巻取姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着されている。第１ロータアーム３３の内部には、釣り糸案内部３１の揺動に連動して動作する連動機構４０が装着されている。第１ロータアーム３３の径方向外周側は第１カバー部材３６により覆われている。
第２ロータアーム３４は、第１ロータアーム３３と同様に前方に延びており、径方向外周側は、第２カバー部材３７により覆われている。第２ロータアーム３４の先端部は前方に突出した形状に形成されている。第２ロータアーム３４は、ロータ３の回転バランスをとるために設けられたものである。このため、第２ロータアーム３４は、釣り糸案内部３１が装着された第１ロータアーム３３の重心位置に近づけるために重心位置を前方側に偏倚させている。重心位置を前方側に偏倚させるために、第２ロータアーム３４には基端側に切り欠き部３４ａが形成されているとともに、先端側にバランス部材３８を装着するためのバランス部材収納部３４ｂが形成されている。バランス部材３８は、たとえばタングステン合金製である。また、第２ロータアーム３４は、重心を前方に偏倚させるために、図７及び図８から明らかなように、前方に延びる長さが第１ロータアーム３３より長くなっている。
【００２９】
ここで、図６に示すように、第１ロータアーム３３の釣り糸案内部３１の揺動軸芯を通る第１直線Ｌ１と第２ロータアーム３４の幅方向の中心を通りかつ第１直線Ｌ１と実質的に平行な第２直線Ｌ２とがロータ本体３０の回転軸芯Ｘを挟んで逆側に略同じ距離だけ離れて配置されるように、第１ロータアーム３３及び第２ロータアーム３４は形成されている。このように第１ロータアーム３３及び第２ロータアーム３４を配置すると、釣り糸案内部３１が回転軸芯Ｘに対して外側に偏倚（図６では第１直線Ｌ１に対して外側に偏倚）して配置されていても、回転バランスをさらに良好に維持することができる。
【００３０】
糸絡み防止部材３５は、筒状部３２の円筒部分と面一に形成された円筒状の噛み込み防止部３５ａと、噛み込み防止部３５ａの後端部に中心に向けて対向して設けられた１対の舌状の係合部３５ｂとを有している。噛み込み防止部３５ａの先端は他の部分より大径に形成されており、これにより、スプール４内部に侵入した釣り糸がロータ３内に入らないようにしている。また、噛み込み防止部３５ａの先端内周面には、回転バランス補正用のバランス部材３９を収納するためのバランス部材収納部３５ｃが形成されている。バランス部材３９も、たとえばタングステン合金製である。なお、バランス部材収納部３５ｃは、図３では、開示の便宜のため第２ロータアーム３４に近接した位置に形成されているが、実際には、図６に示すように後述釣り糸案内部３１が揺動する方向で第１ロータアーム３３及び第２ロータアーム３４の中間位置に配置されている。このようにバランス部材収納部３５ｃを配置することにより、釣り糸案内部３１が第１直線Ｌ１より回転軸芯Ｘからさらに離れる方向に偏倚して配置されていても、釣り糸案内部３１に対して回転軸芯Ｘと逆側に配置されたバランス部材３９により回転バランスを補正することができる。
【００３１】
糸絡み防止部材３５は、図３及び図６に示すように、係合部３５ｂの前面から装着された２本のねじ部材２９により前壁３２ａに固定されている。なお、前壁３２ａの前面は糸絡み防止部材３５を装着した状態で、係合部３５ｂを含めて環状の平坦面となっている。係合部３５ｂを含めた平坦面を前壁３２ａの前面に形成するために、前壁３２ａには、舌状の係合部３５ｂが入り込む被係合部３２ｃが形成されている。これにより、スプール４側から異物が入り込んで付着しても、スプール４を外せば異物をふき取りなどして除去しやすい構造となっている。
【００３２】
釣り糸案内部３１は、図６から図８に示すように、第１ロータアーム３３の先端に装着された支持部材４１と、支持部材４１の先端に基端が固定された固定軸４２と、固定軸４２に回転自在に装着され釣り糸を案内可能なラインローラ４３と、固定軸４２の先端に設けられた固定軸カバー４４と、固定軸カバー４４の先端に設けられ釣り糸を係止する釣り糸係止部４５とを有している。
【００３３】
支持部材４１は、先端に糸巻取姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着されている。固定軸４２は、支持部材４１の先端に基端が回転不能に係止され、取付ボルト４２ａにより支持部材４１に固定される。固定軸４２の外周には、ラインローラ４３が１対の軸受４６を介して回転自在に装着されている。ラインローラ４３は、外周面に釣り糸を案内する環状の案内溝４７が形成されており、糸ヨレが生じにくいようになっている。また、ラインローラ４３の外周面の両端は、支持部材４１及び固定軸カバー４４により覆われている。
【００３４】
固定軸カバー４４は、固定軸４２の先端に設けられ頂点４４ｂが後方かつスプール４に向けて偏芯した略円錐形状の部材である。固定軸カバー４４の後面側の稜線近傍の図７にハッチングで示す領域がラインローラ４３に釣り糸を案内する釣り糸案内面４４ｃとなっている。固定軸カバー４４の前面には、他の部分より凹んだつまみ凹部４４ａが形成されている。このようなつまみ凹部４４ａを設けると釣り糸案内部３１を糸巻取姿勢から糸開放姿勢に戻す際に便利である。釣り糸係止部４５は、頂点４４ｂと滑らかに連続して頂点４４ｂから突出し先端が他の部分より太く形成されている。
【００３５】
ロータ３の寸法関係を図１０に詳細に示す。
筒状部３２の後端部のスプール４が最近接する面（たとえば筒状部３２の後端部の前面に突出する突出部３２ｄの前面）と釣り糸案内部の揺動中心との間のスプール４の軸方向距離（Ｈ）は、スプール４の前後移動距離（Ｓ）の５０％以上８０％以下の範囲である。具体的には、筒状部３２の後端部のスプール４が最近接する面と釣り糸案内部の揺動中心との間のスプール４の軸方向距離（Ｈ）が２６ｍｍ、スプール４の前後移動距離（Ｓ）が４０ｍｍであって、筒状部３２の後端部のスプール４が最近接する面と釣り糸案内部の揺動中心との間のスプール４の軸方向距離（Ｈ）は、スプール４の前後移動距離（Ｓ）の６５％となっている。
【００３６】
ラインローラ４３の回転中心と支持部材４１の揺動中心との間のスプール４の軸方向距離（Ｌ）は、スプール４の前後移動距離（Ｓ）の５０％以上８５％以下の範囲である。具体的には、ラインローラ４３の回転中心と支持部材４１の揺動中心との間のスプール４の軸方向距離（Ｌ）が３２．７ｍｍ、スプール４の前後移動距離（Ｓ）が４０ｍｍであって、ラインローラ４３の回転中心と支持部材４１の揺動中心との間のスプール４の軸方向距離（Ｌ）は、スプール４の前後移動距離（Ｓ）の８１．７５％となっている。
【００３７】
筒状部３２の後端部の後面と第１ロータアーム３３の先端部の前面との間のスプール４の軸方向距離（Ｒ１）は、筒状部３２の後端部の後面と第２ロータアーム３４の先端部の前面との間のスプール４の軸方向距離（Ｒ２）より短くなっている。また、第２ロータアーム３４の前端部側の径方向厚さ（Ｄ１）は、第２ロータアーム３４の後端部側の径方向厚さ（Ｄ２）より厚くなっている。
【００３８】
ロータ３は、図３に示すように、逆転防止機構５０により糸繰り出し方向の回転を禁止・解除可能である。逆転防止機構５０は、筐体部１０の機構支持部１０ｂに装着されたローラ型のワンウェイクラッチ５１を有している。ワンウェイクラッチ５１は、逆転禁止状態と逆転可能状態とに切換可能である。逆転防止機構５０は、ワンウェイクラッチ５１を逆転禁止状態と逆転可能状態とに切り換える切換操作部５２をさらに有している。切換操作部５２は、筐体部１０の操作支持部１０ｃ及び中間支持部１０ｄに揺動自在に支持されている。
【００３９】
スプール軸１６の先端には、図９に示すように、雄ねじ部１６ａと、互いに平行に切り欠かれた面取り部１６ｂとが形成されており、スプール４は、雄ねじ部１６ａに螺合する着脱ナット５５により、スプール軸１６に回転不能かつ着脱自在に装着されている。
スプール４は、図３に示すように、浅溝形のものであり、外周に釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部４ａと、糸巻胴部４ａの後端部に糸巻胴部４ａより大径に形成された筒状のスカート部４ｂと、糸巻胴部４ａの先端部に糸巻胴部４ａより僅かに大径に形成された前フランジ部４ｃとを備えている。
【００４０】
糸巻胴部４ａは、スプール軸１６に対して回転不能であり、ロータ３の筒状部３２及び糸絡み防止部材３５の外周側に配置されている。糸巻胴部４ａは、先端側内周に一体形成された前壁部４ｄと、前壁部４ｄの内周側に後方に突出して一体形成されたボス部４ｅとを有している。前壁部４ｄには、軽量化を図るために多数の透孔４ｇが形成されている。
【００４１】
ボス部４ｅは、図９に示すように、外形が正六角形の形状をしている。ボス部４ｅは、スプール軸１６に回転自在に装着されており、取付部材５６によりスプール軸１６に回転不能に装着される。取付部材５６は、ボス部４ｅを回転不能に係止するボス係止部材５７と、ボス係止部材５７をスプール軸１６に対して回転不能にする係止部材５８とを有している。ボス係止部材５７は、ボス部４ｅと対向する前面５７ａに１２角の星形断面の係止凹部５７ｂを有しているとともに、後面５７ｃに係止部材５８に係合する４つの円形の係止突起５７ｄを有している。係止部材５８は、円板状の部材であり、スプール軸１６の面取り部１６ｂに係合するスリット５８ａを中心に有している。また、外周面に係止突起５７ｄに係合する４つの係止溝５８ｂを有している。面取り部１６ｂにスリット５８ａをはめ込むことにより係止部材５８はスプール軸１６に回転不能に装着される。また、係止溝５８ｂに係止突起５７ｄを係止させることで、ボス係止部材５７がスプール軸１６に対して回転不能になる。なお、ボス係止部材５７の係止凹部５７ｂには、弾性体製のワッシャ部材５９が装着されている。ワッシャ部材５９は、スプール軸１６の外形より僅かに小さい内径の孔部５９ａを有しており、孔部５９ａをスプール軸１６に装着することにより、ボス係止部材５７及び係止部材５８のスプール軸１６に対する前後移動を規制している。
【００４２】
このような星形断面の係止凹部５７ｂで六角形断面のボス部４ｅを係止させることにより、３０度間隔の回転位相でスプール４をスプール軸１６に回転不能に装着できる。これにより、着脱ナット５５を緩めるだけでスプール４を回すことができ、ロータ３を回転させることなく仕掛けの垂らし長さを調整できる。
スカート部４ｂには、図１に示すように、軽量化を図るために内径が異なる多数の透孔４ｆが形成されている。前フランジ部４ｃには、糸巻胴部４ａの外周面から僅かに前方に拡径するテーパ状の外周面を有している。これによりキャスティング時に釣り糸に作用する放出抵抗が大きく減少する。
【００４３】
次にスピニングリールの動作について説明する。
なお、動作の説明では右手でキャスティングする場合を説明する。キャスティングの際には、釣り糸案内部３１を糸巻取姿勢にして釣り糸を釣り糸案内部に引っ掛けた状態にして仕掛けの垂らし長さを調整する。
まずハンドル組立体１を糸巻取方向に回してスプール４をストロークの最先端近くに配置した状態で釣り糸案内部３１が所定の回転位相となるようにする。具体的には、釣り糸案内部３１の操作のしやすさや釣り糸のつまみやすさを考慮し、たとえば、右手でキャスティングするときには釣り糸案内部３１を釣竿側から見てスプール４の左側に配置すると釣り糸案内部３１を左手で操作しやすい。
【００４４】
仕掛けの垂らし長さを変更する際には、着脱ナット５５を緩めてスプール４を前方に移動させてボス部４ｅとボス係止部材５７との係合を解除する。この状態でスプール４を回して仕掛けの垂らし長さを適当な位置に調整する。垂らし長さを調整したらスプール４を後方に移動させてボス部４ｅをボス係止部材５７に係止させる。このとき、ボス部４ｅは３０度毎にボス係止部材５７に係合するので、仕掛けの垂らし長さを細かく調整できる。そして着脱ナット５５を締めて垂らし長さの調整を終わる。
【００４５】
この状態で左手（釣竿を持つ手の逆の手）の指先で釣り糸案内部３１の固定軸カバー４４をつまんで釣り糸案内部３１を糸開放姿勢に揺動させる。このとき、固定軸カバー４４につまみ凹部４４ａが形成されているので、固定軸カバー４４をつまみやすくなり、釣り糸案内部３１をつまんで簡単に揺動させることができる。そして、スプール４に巻き付けられた釣り糸を、左手でつまんで釣竿を右手の人差し指で引っ掛けてキャスティングする。
【００４６】
キャスティングが終わると、左手で釣り糸案内部３１を糸開放姿勢から糸巻取姿勢に戻し、左手で釣り糸をつまんで釣り糸案内部３１の釣り糸係止部４５に係止する。釣り糸係止部４５に係止された釣り糸は、固定軸カバー４４の釣り糸案内面４４ｃを通ってラインローラ４３の案内溝４７に案内される。この状態でハンドル組立体１を糸巻取方向に僅かに回転させて釣り糸にわずかにテンションをかけて置き竿する。
【００４７】
仕掛けに獲物が掛かってハンドル組立体１を回すとロータ３が糸巻取方向に回転するとともにスプール４が前後移動する。このとき、ハンドル組立体１の回転はマスターギア軸８を介してマスターギア７に伝達され、ピニオンギア９を介してロータ３が回転する。また、ピニオンギア９から減速機構２０を介してオシレーティング機構６が動作してスプール４が前後移動する。
【００４８】
このスピニングリールは、第１ロータアー３３にのみ釣り糸案内部３１が設けられたベールレスタイプのリールである。ここでは、筒状部３２の後端部の後面と第１ロータアーム３３の先端部の前面との間のスプール４の軸方向距離（Ｒ１）は、筒状部３２の後端部の後面と第２ロータアーム３４の先端部の前面との間のスプール４の軸方向距離（Ｒ２）より短くなっているので、第２ロータアーム３４の重心を第１ロータアーム３３の重心より前方に配置できる。したがって、釣り糸案内部３１を装着した第１ロータアーム３３の重心と第２ロータアーム３４の重心とを同じ位置に合わせることができるので、ロータ３の回転バランスを向上させることができる。
【００４９】
〔他の実施形態〕
（ａ）前記実施形態では、筐体部１０をマグネシウム合金製としたが、筐体部１０の材質はマグネシウム合金に限定されずアルミニウム合金やチタン合金などの軽量で比強度が高い金属やガラス繊維強化ナイロンや炭素繊維強化樹脂などの比強度が高く軽量な合成樹脂であってもよい。
【００５０】
（ｂ）前記実施形態では、第１蓋部１１の材質をアルミニウム合金製としたが、第１蓋部１１の材質はチタン合金などの軽量で比強度が高い金属であればどのようなものでもよい。
（ｃ）前記実施形態では、竿取付部１３を筐体部１０と一体形成したが、第１蓋部１１と一体形成してもよい。
【００５１】
（ｄ）前記実施形態では、糸絡み防止部材３５は筒状部３２にねじ止めされていたが、糸絡み防止部材３５を筒状部３２に弾性圧入係合する構成にしてもよい。
（ｅ）前記実施形態では、ロータ３の各寸法を図１０にて例示したが、これらの寸法に限定されるものではなく、有効な範囲において任意に設定できる。
【００５２】
【発明の効果】
本発明によれば、スピニングリールのロータにおいて、筒状部の後端部の後面と第１ロータアームの先端部の前面との間のスプールの軸方向距離（Ｒ１）は、筒状部の後端部の後面と第２ロータアームの先端部の前面との間のスプールの軸方向距離（Ｒ２）より短くなっているので、回転バランスを向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を採用したスピニングリールの側面図。
【図２】そのスピニングリールの背面断面図。
【図３】そのスピニングリールの側面断面図。
【図４】リール本体の分解斜視図。
【図５】減速機構の斜視図。
【図６】ロータの正面図。
【図７】ロータの右側面図。
【図８】ロータの左側面図。
【図９】スプールの取付構造を示す分解斜視図。
【図１０】ロータの寸法関係を示す図。
【符号の説明】
１ハンドル組立体
２リール本体
３ロータ
４スプール
４ａ糸巻胴部
３０ロータ本体
３１釣り糸案内部
３２筒状部
３２ｃ被係合部
３３第１ロータアーム
３４第２ロータアーム
３４ａ切り欠き部
３５糸絡み防止部材
３５ｂ係合部
３８、３９バランス部材
４１支持部材
４３ラインローラ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a spinning reel rotor, and more particularly to a spinning reel rotor that is rotatably and longitudinally mounted on a reel body and guides and winds a fishing line around a spool.
[0002]
[Prior art]
In general, a spinning reel includes a handle, a reel body on which the handle is rotatably mounted, a rotor rotatably mounted on a front portion of the reel body, and a spool which moves back and forth disposed on a front portion of the rotor. Have. The rotor of the spinning reel is mounted on the reel body so as to be rotatable and movable back and forth, and guides and winds the fishing line on the spool.
[0003]
In such a spinning reel, the rotor has a cylindrical portion rotatably mounted on the reel body and a first portion extending forward from the position opposite to the rear end of the cylindrical portion at a distance from the cylindrical portion. A rotor body having a rotor arm and a second rotor arm, and a fishing line guide portion swingably mounted only on the first rotor arm in a line winding position and a line releasing position for guiding a fishing line to a bobbin trunk. A so-called veilless type is known (for example, see Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 568528 / Design Registration
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional spinning reel rotor, since the fishing line guide is provided only on the first rotor arm, the center of gravity of the first rotor arm on which the fishing line guide is mounted is located forward of the center of gravity of the second rotor arm. It is located in. Thus, when the center of gravity of the first rotor arm is located ahead of the center of gravity of the second rotor arm, the rotational balance is reduced, and the smooth rotation of the rotor may be hindered.
[0006]
An object of the present invention is to improve the rotational balance of a rotor of a spinning reel.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
A spinning reel rotor according to a first aspect of the present invention is a rotor of a spinning reel that is rotatably mounted on the reel body so as to be movable back and forth, and guides and winds a fishing line around a bobbin trunk of a spool, and is rotatably mounted on the reel body. And a first rotor arm and a second rotor arm each extending forward from a position facing the outer peripheral surface of the rear end portion of the cylindrical portion at an interval from the cylindrical portion. And a fishing line guide portion for guiding a fishing line to the bobbin trunk portion, the fishing line guiding portion comprising a rotor body having a rotor body and one or more members swingably mounted to a line winding position and a line releasing position only on the first rotor arm. And The axial distance (R1) of the spool between the rear surface of the rear end of the cylindrical portion and the front surface of the front end of the first rotor arm is defined by the rear surface of the rear end of the cylindrical portion and the front end of the second rotor arm. Is shorter than the axial distance (R2) of the spool between the spool and the front surface of the spool.
[0008]
The rotor of this spinning reel is a so-called veilless, which is provided with a fishing line guide for guiding a fishing line to a bobbin trunk, which is swingably mounted on a first rotor arm only between a line winding position and a line releasing position. Type. Here, the axial distance (R1) of the spool between the rear surface of the rear end of the cylindrical portion and the front surface of the front end of the first rotor arm is determined by the distance between the rear surface of the rear end of the cylindrical portion and the second rotor arm. Is smaller than the axial distance (R2) of the spool between the front end of the first rotor arm and the center of gravity of the second rotor arm. Therefore, the center of gravity of the first rotor arm on which the fishing line guide is mounted and the center of gravity of the second rotor arm can be adjusted to the same position, so that the rotational balance of the rotor can be improved.
[0009]
A rotor according to a second aspect of the present invention is the rotor according to the first aspect, wherein the radial thickness (D1) on the front end side of the second rotor arm is larger than the radial thickness (D2) on the rear end side of the second rotor arm. . In this case, by forming the front end side of the second rotor arm thicker than the rear end side, the center of gravity of the second rotor arm can be easily arranged ahead of the center of gravity of the first rotor arm.
[0010]
A rotor according to a third aspect of the present invention is the rotor according to the first or second aspect, wherein the rear end of the second rotor arm has a cutout part that is partially cut away. In this case, by reducing the weight of the rear end of the second rotor arm, the center of gravity of the second rotor arm can be reliably located ahead of the center of gravity of the first rotor arm.
A rotor according to a fourth aspect of the present invention is the rotor according to any one of the first to third aspects, wherein a tip portion of the second rotor arm is formed in a shape protruding forward. In this case, it is possible to improve the design of the second rotor arm and to prevent thread entanglement at the distal end.
[0011]
A rotor according to a fifth aspect of the present invention is the rotor according to any one of the first to fourth aspects, wherein the second rotor arm further includes a balance member disposed inside. In this case, by providing a balance member made of, for example, a metal weight member inside the second rotor arm, the rotational balance of the rotor can be further improved.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
As shown in FIGS. 1 to 3, a spinning reel according to one embodiment of the present invention includes a handle assembly 1, a reel body 2 having the handle assembly 1 and mounted on a fishing rod, and a front portion of the reel body 2. The rotor 3 mainly includes a rotor 3 rotatably mounted on the rotor 3, and a spool 4 that moves back and forth and is disposed at a front portion of the rotor 3. The spinning reel includes a rotor drive mechanism 5 that drives the rotor 3 to rotate in conjunction with the rotation of the handle assembly 1 and an oscillating mechanism 6 that moves the spool 4 back and forth in conjunction with the rotation of the rotor 3. I have.
[0013]
The reel body 2 houses a rotor drive mechanism 5 and an oscillating mechanism 6 inside. As shown in FIGS. 1 to 4, the reel body 2 includes a casing 10 having openings on both sides, a first lid 11 and a second lid 12 that respectively close both sides of the casing 10, It has a rod mounting part 13 integrally formed with the cover 10 and a cover member 14 that covers the housing part 10, the first lid part 11, and the second lid part 12 from behind.
[0014]
The housing portion 10 is a member made of, for example, a magnesium alloy having an anodic oxide film formed on its surface and capable of maintaining light weight and specific strength, and has a storage space 10 a for storing and supporting the rotor drive mechanism 5 and the oscillating mechanism 6. Is a frame-shaped member that can form The housing section 10 is formed to have substantially the same depth (in the direction perpendicular to the plane of FIG. 3). On the front surface of the housing 10, a disk-shaped mechanism support portion 10b to which a later-described one-way clutch 51 and a later-described pinion gear 9 of the reverse rotation prevention mechanism 50 are mounted is formed. At the rear, an operation support portion 10c is formed to support a later-described switching operation portion 52 of the reverse rotation prevention mechanism 50. An intermediate support portion 10d for supporting the pinion gear 9 and the switching operation portion 52 extends downward from the upper portion behind the mechanism support portion 10b.
[0015]
The first lid 11 is a member made of an aluminum alloy that can maintain high specific strength and corrosion resistance, and is formed so as to cover one surface of the housing 10. As shown in FIG. 2, the first lid 11 is arranged close to the master gear 7. As is clear from FIGS. 1 and 4, the first lid portion 11 includes a first cover portion 11 a that covers the master gear 7 that rotates by the rotation of the handle assembly 1 in an opening on one surface side of the housing portion 10. And a second notch portion 11b from which an opening behind the first cover portion 11a (the portion behind the portion shown by the broken line in FIG. 1) is exposed. The reason why the second notch 11b is provided is to reduce the overlapping portion of the first lid 11 and the cover member 14 as much as possible to reduce the weight.
[0016]
As shown in FIGS. 2 and 4, a first boss 11c supporting one end of a master gear shaft 8 provided with a master gear 7 is provided on the first lid portion 11 at a substantially central portion of the wall surface. It is formed to protrude. In addition, a substantially semicircular first flange portion 11d that forms a disk portion that enters the inside of the rotor 3 is formed at a front portion of the first lid portion 11. At the front of the first flange 11d, there is formed a substantially semicircular first mechanism housing cover 11e which is arranged on the rear surface of the mechanism support 10b and is substantially flush with the outer peripheral surface of the mechanism support 10b. I have. Since the master gear 7 is arranged close to the first lid 11, when a large load acts on the master gear shaft 8, a large force is likely to act on the first boss 11c. Therefore, the first lid 11 is made of metal in order to keep the specific strength high. At the lower front part of the first lid portion 11, a first screw hole 11f for mounting the cover member 14 and performing maintenance such as drainage during cleaning and filling with grease is formed.
[0017]
The second lid portion 12 has a mirror image shape substantially symmetric with the first lid portion 11, and has a substantially mirror image with the second cover portion 12a, the second notch portion 12b, the second boss portion 12c, and the first flange portion 11d. A second flange portion 12d having a related shape and a mechanism housing cover 12e are formed. A second screw hole 12f (see FIG. 2) is also formed at a position facing the first screw hole 11f. The first flange portion 11d and the second flange portion 12d are formed so as to form a circle with the outer peripheral surface of the rear surface of the mechanism support portion 10b of the housing portion 10. The circular portion is configured to fit into the rear surface of the rotor 3 with a slight gap. Since the second lid portion 12 is disposed relatively far from the master gear 7, a large force hardly acts on the second boss portion 12c. Therefore, in order to reduce the weight, it is made of synthetic resin such as nylon 66, for example. The second boss portion 12c is formed so as to protrude outward at a substantially central portion of the wall surface of the second lid portion 12 facing the first boss portion 11c in order to support the other end of the master gear shaft 8.
[0018]
The rod mounting part 13 is a T-shaped member extending upward from the housing part 10, and a front and rear extending reel leg 13a formed at the tip can be mounted on a reel sheet (not shown) on the fishing rod. The rod mounting portion 13 is provided with a thickness-removing portion 13b, 13c on the upper surface and the front surface, respectively, in order to reduce the weight and make the wall thickness uniform.
The cover member 14 is formed to be curved so as to cover the side and the bottom from the rear of the housing 10 with the first lid 11 and the second lid 12 attached. The cover member 14 closes the first notch 11b and the second notch 12b formed at the rear ends of the first lid 11 and the second lid 12, and the rear end corner of the reel body 2 This is provided in order to prevent the side and rear surfaces including the above from being damaged. The cover member 14 is made of a relatively hard synthetic resin such as an ABS resin, and has a surface plated with metal. The cover member 14 has stepped screw mounting holes 14a and 14b at positions facing the first screw hole 11e and the second screw hole 12e on the front end side. A screw member 14c screwed into the first screw hole 11f and the second screw hole 12f is mounted in the screw mounting holes 14a and 14b, and the cover member 14 is fixed to the first lid portion 11 and the second lid portion 12 and opened during maintenance. You can do it. The cover member 14 is screwed into the lower surface of the housing 10 at the lower surface of the rear end. It is also fixed by the screw member 14d.
[0019]
The rotor drive mechanism 5 includes a master gear shaft 8 into which the handle shaft 1a of the handle assembly 1 is screwed and fixed, a master gear 7 integrally formed with the master gear shaft 8, and a pinion gear 9 meshing with the master gear 7. ing.
The master gear shaft 8 rotates on the reel unit 2 by bearings 15a and 15b mounted on the first boss 11c and the second boss 12c formed on the first cover 11 and the second cover 12 of the reel unit 2. It is freely attached. Internal thread portions 8a and 8b are formed on inner peripheral portions of both ends of the master gear shaft 8, respectively. The female screw portions 8a and 8b are screws in a direction in which the screws are tightened when the handle assembly 1 is rotated in the line winding direction. Accordingly, the female screw portion 8a on the left side in FIG. 2 is a left-handed screw, and the female screw portion 8b on the right-hand side is a right-handed screw. Note that the handle assembly 1 can be attached to both ends of the master gear shaft 8 at the left position shown in FIGS. 1 and 3 and the right position shown in FIG. However, since the screw directions of the female screw portions 8a and 8b are different, when the handle shaft 1a is mounted on the left and right, dedicated ones are prepared. FIG. 2 shows a handle shaft 1a for the left handle.
[0020]
The pinion gear 9 is a hollow cylindrical member, and has a front portion that penetrates through the rotor 3 and non-rotatably mounts the rotor 3. A spool shaft 16 penetrates an inner peripheral portion of the pinion gear 9. A nut 17 is mounted on a front portion of the pinion gear 9, and the rotor 3 is fixed to the pinion gear 9 by the nut 17. The pinion gear 9 has an axial middle portion and a rear end portion rotatably supported by the housing 10 of the reel body 2 by bearings 18a and 18b, respectively. The bearing 18a is mounted on the mechanism support 10b, and the bearing 18b is mounted on the intermediate support 10d. An annular notch 9c is formed in a gear portion 9b formed on the rear end side of the pinion gear 9. The annular notch 9c is provided for compactly disposing a reduction mechanism 20 described later.
[0021]
2 and 3, the oscillating mechanism 6 engages with the pinion gear 9, a screw shaft 21 that rotates in conjunction with the speed reducing mechanism 20, and reciprocates back and forth by engaging with the screw shaft 21. It has a slider 22 that moves and two guide shafts 23a and 23b that guide the slider 22 in the direction of the spool shaft 16.
As shown in FIG. 5, the reduction mechanism 20 includes a stepped gear portion 25 having a large-diameter gear 25a and a small-diameter gear 25b that mesh with the pinion gear 9, a first intermediate gear 26a and a first intermediate gear 26a that mesh with the small-diameter gear 25b. And an intermediate shaft 26 having a second intermediate gear 26b arranged at an interval, and a driven gear 27 which is non-rotatably mounted on the screw shaft 21 and meshes with the second intermediate gear 26b.
[0022]
The stepped gear portion 25 rotates around an axis parallel to the pinion gear 9. The large-diameter gear 25a is a screw gear that meshes with the pinion gear 9. The small-diameter gear 25b, the first intermediate gear 26a, the second intermediate gear 26b, and the driven gear 27 are all threaded gears. The intermediate shaft 26 rotates around an axis that is different from the stepped gear portion 25, and the driven gear 27 is mounted. The helical shaft 21 is rotated about an axis that is offset from the intermediate shaft 26 and parallel to the pinion gear 9. The second intermediate gear 26 b of the intermediate shaft 26 is arranged below the cutout 9 c of the pinion gear 9. Thus, the screw shaft 21 can be arranged closer to the pinion gear 9 than when the notch portion is not formed, and the whole reel can be made compact. In the speed reduction mechanism 20 having such a configuration, the rotation of the pinion gear 9 is greatly reduced and transmitted to the screw shaft 21.
[0023]
The screw shaft 21 is a member in which a spiral groove 21 a crossing the surface is formed, and is arranged in parallel with the spool shaft 16. The screw shaft 21 is rotatably mounted on the front and rear ends of the housing 10 via, for example, a bearing made of synthetic resin. The screw shaft 21 is mounted from the rear of the housing unit 10 and is prevented from coming off by a fixing plate 54 fixed to the rear surface of the housing unit 10 with screws.
[0024]
The slider 22 has an engagement member 22a that engages with the groove 21a of the screw shaft 21 inside. The slider 22 is non-rotatably and immovably connected to the rear end of the spool shaft 16. The slider 22 reciprocates in the spool axis direction according to the rotation of the screw shaft 21 by the tip of the engagement member 22a engaging with the groove 21a, and moves the spool shaft 16 in conjunction with the rotation of the handle assembly 1. Move back and forth.
[0025]
The guide shafts 23a and 23b penetrate the slider 22, and guide the slider 22 along the spool shaft 16. Both ends of the guide shaft 23a are fixed to the rear end of the housing 10 and the intermediate support 10d. The guide shaft 23 a is mounted from the rear of the housing 10, and the rear end of the guide shaft 23 a is prevented by a fixing plate 54 that prevents the screw shaft 21 from coming off. Both ends of the guide shaft 23 b are fixed to the front and rear ends of the housing 10. The guide shaft 23b is mounted from the front of the housing 10. A fixing screw 19 for fixing the front part of the first lid part 11 can be in contact with the front part of the guide shaft 23b, and the fixing screw 19 prevents the screw from coming off.
[0026]
The rotor 3 is of a so-called bailless type in which the fishing line guide 31 is mounted only on the first rotor arm 33, as shown in FIGS. 3, 6 to 8, and 10, and has a pinion gear 9. It has a rotor main body 30 rotatably mounted on the reel main body 2 via a reel, and a fishing line guide section 31 rotatably mounted on the rotor main body 30.
[0027]
The rotor main body 30 is made of, for example, a magnesium alloy having an anodic oxide film formed on the surface thereof. The rotor main body 30 is formed of a cylindrical tubular portion 32 and a tubular portion 32 from a position facing the outer peripheral surface of the rear end of the tubular portion 32. It has a first rotor arm 33 and a second rotor arm 34 which extend forward at an interval.
The cylindrical portion 32 is a substantially cylindrical member formed into a cylindrical shape after tapering the diameter from the rear end toward the front. A front wall 32a is formed at the front of the cylindrical portion 32, and a boss 32b through which the front of the pinion gear 9 penetrates is formed at the center of the front wall 32a. The boss 32b is non-rotatably mounted on the front of the pinion gear 9. A nut 17 is screwed into a front portion of the pinion gear 9 at a front portion of the front wall 32a, and the rotor 3 is fixed to the pinion gear 9 by the nut 17. A tubular line entanglement preventing member 35 for preventing the fishing line from wrapping around the spool shaft 16 is attached to a front portion of the cylindrical portion 32.
[0028]
At the tip of the first rotor arm 33, a fishing line guide portion 31 is swingably mounted in a line winding position and a line releasing position. An interlocking mechanism 40 that operates in conjunction with the swing of the fishing line guide 31 is mounted inside the first rotor arm 33. The radially outer peripheral side of the first rotor arm 33 is covered by a first cover member 36.
The second rotor arm 34 extends forward like the first rotor arm 33, and the radially outer peripheral side is covered by a second cover member 37. The tip of the second rotor arm 34 is formed in a shape protruding forward. The second rotor arm 34 is provided to balance the rotation of the rotor 3. For this reason, the second rotor arm 34 shifts its center of gravity forward so as to approach the center of gravity of the first rotor arm 33 on which the fishing line guide 31 is mounted. In order to shift the center of gravity toward the front side, the second rotor arm 34 has a cutout portion 34a formed on the base end side and a balance member storage portion 34b for mounting the balance member 38 on the front end side. Is formed. The balance member 38 is made of, for example, a tungsten alloy. 7 and 8, the second rotor arm 34 has a longer frontward extension than the first rotor arm 33 so as to shift the center of gravity forward.
[0029]
Here, as shown in FIG. 6, a first straight line L1 passing through the swing axis of the fishing line guide portion 31 of the first rotor arm 33 and a first straight line L1 passing through the center in the width direction of the second rotor arm 34 are defined. The first rotor arm 33 and the second rotor arm 34 are formed such that the substantially parallel second straight line L2 is disposed on the opposite side of the rotation axis X of the rotor main body 30 by substantially the same distance and on the opposite side. Have been. When the first rotor arm 33 and the second rotor arm 34 are arranged in this manner, the fishing line guide portion 31 is biased outward with respect to the rotation axis X (in FIG. 6, biased outward with respect to the first straight line L1). Even if they are arranged, the rotational balance can be maintained more favorably.
[0030]
The thread entanglement preventing member 35 is provided at a rear end of the cylindrical anti-jam preventing portion 35a facing the center, and is provided at a rear end portion of the cylindrical anti-jam portion 35a formed flush with the cylindrical portion of the cylindrical portion 32. And a pair of tongue-shaped engaging portions 35b. The tip of the biting prevention portion 35a is formed to have a larger diameter than other portions, thereby preventing the fishing line that has entered the inside of the spool 4 from entering the rotor 3. Further, a balance member storage part 35c for storing the balance member 39 for rotation balance correction is formed on the inner peripheral surface of the tip end of the bite prevention part 35a. The balance member 39 is also made of, for example, a tungsten alloy. In FIG. 3, the balance member storage portion 35c is formed at a position close to the second rotor arm 34 for convenience of disclosure, but actually, as shown in FIG. It is arranged at an intermediate position between the first rotor arm 33 and the second rotor arm 34 in the swinging direction. By arranging the balance member storage portion 35c in this manner, even if the fishing line guide portion 31 is arranged so as to be deviated further away from the rotation axis X than the first straight line L1, it rotates with respect to the fishing line guide portion 31. The rotation balance can be corrected by the balance member 39 arranged on the opposite side to the axis X.
[0031]
As shown in FIGS. 3 and 6, the thread entanglement preventing member 35 is fixed to the front wall 32a by two screw members 29 mounted from the front surface of the engaging portion 35b. The front surface of the front wall 32a is an annular flat surface including the engaging portion 35b in a state where the thread entanglement preventing member 35 is mounted. In order to form a flat surface including the engaging portion 35b on the front surface of the front wall 32a, an engaged portion 32c into which the tongue-shaped engaging portion 35b enters is formed on the front wall 32a. Thus, even if foreign matter enters and adheres from the spool 4 side, if the spool 4 is removed, the foreign matter is easily wiped off and removed.
[0032]
As shown in FIGS. 6 to 8, the fishing line guide portion 31 includes a support member 41 attached to the distal end of the first rotor arm 33, a fixed shaft 42 having a proximal end fixed to the distal end of the support member 41, A line roller 43 rotatably mounted on the shaft 42 and capable of guiding the fishing line, a fixed shaft cover 44 provided at the tip of the fixed shaft 42, and a fishing line hook provided at the tip of the fixed shaft cover 44 to lock the fishing line And a part 45.
[0033]
The support member 41 is swingably mounted at the tip end in a yarn winding posture and a yarn releasing posture. The base end of the fixed shaft 42 is non-rotatably locked to the distal end of the support member 41, and is fixed to the support member 41 by a mounting bolt 42a. A line roller 43 is rotatably mounted on the outer periphery of the fixed shaft 42 via a pair of bearings 46. An annular guide groove 47 for guiding the fishing line is formed on the outer peripheral surface of the line roller 43, so that the line is hardly twisted. Both ends of the outer peripheral surface of the line roller 43 are covered with the support member 41 and the fixed shaft cover 44.
[0034]
The fixed shaft cover 44 is a substantially conical member provided at the tip of the fixed shaft 42 and having an apex 44 b eccentric toward the spool 4 rearward. A region shown by hatching in FIG. 7 near the ridgeline on the rear surface side of the fixed shaft cover 44 is a fishing line guide surface 44 c for guiding the fishing line to the line roller 43. On the front surface of the fixed shaft cover 44, a knob recess 44a that is recessed from other portions is formed. Providing such a knob concave portion 44a is convenient for returning the fishing line guide portion 31 from the line winding position to the line releasing position. The fishing line locking portion 45 protrudes from the apex 44b smoothly and continuously with the apex 44b, and the tip is formed thicker than other portions.
[0035]
FIG. 10 shows the dimensional relationship of the rotor 3 in detail.
The spool 4 between the surface where the spool 4 at the rear end of the tubular portion 32 is closest (for example, the front surface of the projection 32d projecting to the front of the rear end of the tubular portion 32) and the swing center of the fishing line guide. Is in the range of 50% to 80% of the longitudinal movement distance (S) of the spool 4. Specifically, the axial distance (H) of the spool 4 between the surface where the spool 4 at the rear end of the cylindrical portion 32 is closest and the swing center of the fishing line guide portion is 26 mm, and the longitudinal movement distance of the spool 4 (S) is 40 mm, and the axial distance (H) of the spool 4 between the surface where the spool 4 at the rear end of the tubular portion 32 is closest and the swing center of the fishing line guide is This is 65% of the forward and backward movement distance (S).
[0036]
The axial distance (L) of the spool 4 between the rotation center of the line roller 43 and the swing center of the support member 41 is in the range of 50% or more and 85% or less of the longitudinal movement distance (S) of the spool 4. Specifically, the axial distance (L) of the spool 4 between the rotation center of the line roller 43 and the swing center of the support member 41 is 32.7 mm, and the longitudinal movement distance (S) of the spool 4 is 40 mm. Thus, the axial distance (L) of the spool 4 between the rotation center of the line roller 43 and the swing center of the support member 41 is 81.75% of the longitudinal movement distance (S) of the spool 4.
[0037]
The axial distance (R1) of the spool 4 between the rear surface of the rear end of the cylindrical portion 32 and the front surface of the front end of the first rotor arm 33 is determined by the distance between the rear surface of the rear end of the cylindrical portion 32 and the second rotor. It is shorter than the axial distance (R2) of the spool 4 between the front end of the arm 34 and the front surface. The radial thickness (D1) at the front end of the second rotor arm 34 is greater than the radial thickness (D2) at the rear end of the second rotor arm 34.
[0038]
As shown in FIG. 3, the rotation of the rotor 3 in the line feeding direction can be prohibited or released by the reverse rotation prevention mechanism 50. The reverse rotation prevention mechanism 50 has a roller-type one-way clutch 51 mounted on the mechanism support portion 10b of the housing portion 10. One-way clutch 51 is switchable between a reverse rotation prohibited state and a reverse rotation enabled state. The reverse rotation prevention mechanism 50 further includes a switching operation unit 52 that switches the one-way clutch 51 between a reverse rotation prohibited state and a reverse rotation enabled state. The switching operation section 52 is swingably supported by the operation support section 10c and the intermediate support section 10d of the housing section 10.
[0039]
As shown in FIG. 9, a male screw portion 16a and a chamfered portion 16b cut out in parallel with each other are formed at the tip of the spool shaft 16, and the spool 4 is provided with a detachable nut screwed into the male screw portion 16a. By 55, it is non-rotatably and detachably attached to the spool shaft 16.
As shown in FIG. 3, the spool 4 has a shallow groove shape, and has a bobbin trunk 4a around which the fishing line is wound, and a rear end portion of the bobbin trunk 4a formed with a larger diameter than the bobbin trunk 4a. A cylindrical skirt portion 4b and a front flange portion 4c formed at the tip of the bobbin trunk 4a with a slightly larger diameter than the bobbin trunk 4a.
[0040]
The bobbin trunk 4 a is not rotatable with respect to the spool shaft 16, and is arranged on the outer peripheral side of the tubular portion 32 of the rotor 3 and the thread entanglement preventing member 35. The bobbin trunk portion 4a has a front wall portion 4d integrally formed on the inner periphery on the distal end side, and a boss portion 4e integrally formed by projecting rearward on the inner peripheral side of the front wall portion 4d. A large number of through holes 4g are formed in the front wall 4d to reduce the weight.
[0041]
As shown in FIG. 9, the boss 4e has a regular hexagonal outer shape. The boss 4 e is rotatably mounted on the spool shaft 16 and is non-rotatably mounted on the spool shaft 16 by the mounting member 56. The mounting member 56 has a boss locking member 57 that locks the boss portion 4 e so as not to rotate, and a locking member 58 that locks the boss locking member 57 with respect to the spool shaft 16. The boss locking member 57 has a locking concave portion 57b having a dodecagonal star-shaped cross section on the front surface 57a facing the boss portion 4e, and four circular engagement members engaging with the locking member 58 on the rear surface 57c. It has a stop projection 57d. The locking member 58 is a disk-shaped member, and has a slit 58a that engages with the chamfered portion 16b of the spool shaft 16 at the center. Further, the outer peripheral surface has four locking grooves 58b that engage with the locking projections 57d. The locking member 58 is non-rotatably mounted on the spool shaft 16 by fitting the slit 58a into the chamfered portion 16b. Further, by locking the locking projection 57d in the locking groove 58b, the boss locking member 57 cannot rotate with respect to the spool shaft 16. In addition, a washer member 59 made of an elastic body is mounted on the locking concave portion 57b of the boss locking member 57. The washer member 59 has a hole 59 a having an inner diameter slightly smaller than the outer shape of the spool shaft 16, and the spool 59 of the boss locking member 57 and the locking member 58 is mounted by mounting the hole 59 a on the spool shaft 16. The forward and backward movement with respect to the shaft 16 is regulated.
[0042]
By locking the boss portion 4e having a hexagonal cross section with the locking concave portion 57b having such a star cross section, the spool 4 can be non-rotatably mounted on the spool shaft 16 at a rotation phase of 30 degrees. Thus, the spool 4 can be turned only by loosening the detachable nut 55, and the hanging length of the device can be adjusted without rotating the rotor 3.
As shown in FIG. 1, a large number of through holes 4f having different inner diameters are formed in the skirt portion 4b to reduce the weight. The front flange portion 4c has a tapered outer peripheral surface that slightly increases in diameter from the outer peripheral surface of the bobbin trunk 4a. This greatly reduces the emission resistance acting on the fishing line during casting.
[0043]
Next, the operation of the spinning reel will be described.
In the description of the operation, the case of casting with the right hand will be described. At the time of casting, the hanging length of the tackle is adjusted by setting the fishing line guide portion 31 to the line winding posture and hooking the fishing line to the fishing line guide portion.
First, the handle assembly 1 is turned in the line winding direction so that the fishing line guide section 31 has a predetermined rotation phase in a state where the spool 4 is arranged near the leading end of the stroke. Specifically, in consideration of the ease of operation of the fishing line guide portion 31 and the ease of pinching the fishing line, for example, when casting with the right hand, the fishing line guide portion 31 may be disposed on the left side of the spool 4 when viewed from the fishing rod side. It is easy to operate the unit 31 with the left hand.
[0044]
When changing the hanging length of the device, the detachable nut 55 is loosened and the spool 4 is moved forward to release the engagement between the boss portion 4e and the boss locking member 57. In this state, the spool 4 is turned to adjust the hanging length of the device to an appropriate position. After adjusting the hanging length, the spool 4 is moved rearward to lock the boss 4e with the boss locking member 57. At this time, the boss portion 4e engages with the boss locking member 57 every 30 degrees, so that the hanging length of the device can be finely adjusted. Then, the attachment / detachment nut 55 is tightened, and the hanging length adjustment is completed.
[0045]
In this state, the fixed shaft cover 44 of the fishing line guide portion 31 is pinched by the fingertip of the left hand (the opposite hand of the hand holding the fishing rod) to swing the fishing line guide portion 31 to the line release position. At this time, since the fixed shaft cover 44 is formed with the knob concave portion 44a, the fixed shaft cover 44 is easily pinched, and the fishing line guide portion 31 can be pinched and easily swung. Then, the fishing line wound around the spool 4 is pinched with the left hand and the fishing rod is hooked with the forefinger of the right hand for casting.
[0046]
When the casting is completed, the fishing line guide portion 31 is returned from the line releasing position to the line winding position with the left hand, and the fishing line is pinched with the left hand and locked in the fishing line locking portion 45 of the fishing line guide portion 31. The fishing line locked by the fishing line locking portion 45 is guided to the guide groove 47 of the line roller 43 through the fishing line guide surface 44 c of the fixed shaft cover 44. In this state, the handle assembly 1 is slightly rotated in the line winding direction so that the fishing line is slightly tensioned and the fishing line is placed.
[0047]
When the handle assembly 1 is turned with a catch on the device, the rotor 3 rotates in the line winding direction and the spool 4 moves back and forth. At this time, the rotation of the handle assembly 1 is transmitted to the master gear 7 via the master gear shaft 8, and the rotor 3 rotates via the pinion gear 9. Further, the oscillating mechanism 6 operates from the pinion gear 9 via the speed reduction mechanism 20 to move the spool 4 back and forth.
[0048]
This spinning reel is a baleless type reel in which the fishing line guide portion 31 is provided only on the first rotor 33. Here, the axial distance (R1) of the spool 4 between the rear surface of the rear end of the cylindrical portion 32 and the front surface of the front end of the first rotor arm 33 is equal to the rear surface of the rear end of the cylindrical portion 32. Since the axial distance (R2) of the spool 4 between the front end of the second rotor arm 34 and the front surface is shorter, the center of gravity of the second rotor arm 34 can be disposed forward of the center of gravity of the first rotor arm 33. . Therefore, the center of gravity of the first rotor arm 33 on which the fishing line guide 31 is mounted and the center of gravity of the second rotor arm 34 can be adjusted to the same position, so that the rotational balance of the rotor 3 can be improved.
[0049]
[Other embodiments]
(A) In the above-described embodiment, the casing 10 is made of a magnesium alloy. However, the material of the casing 10 is not limited to a magnesium alloy, and a light metal having a high specific strength such as an aluminum alloy or a titanium alloy or a glass fiber is used. Lightweight synthetic resin having high specific strength such as reinforced nylon or carbon fiber reinforced resin may be used.
[0050]
(B) In the above embodiment, the material of the first lid 11 is made of an aluminum alloy. However, the material of the first lid 11 may be any material such as a titanium alloy as long as it is lightweight and has high specific strength. Good.
(C) In the above embodiment, the rod mounting portion 13 is formed integrally with the housing portion 10, but may be formed integrally with the first lid portion 11.
[0051]
(D) In the above-described embodiment, the thread entanglement preventing member 35 is screwed to the tubular portion 32. However, the thread entanglement preventing member 35 may be elastically press-fitted and engaged with the tubular portion 32.
(E) In the above embodiment, the dimensions of the rotor 3 are illustrated in FIG. 10, but are not limited to these dimensions and can be set arbitrarily within an effective range.
[0052]
【The invention's effect】
According to the present invention, in the rotor of the spinning reel, the axial distance (R1) of the spool between the rear surface of the rear end of the cylindrical portion and the front surface of the front end of the first rotor arm is equal to the rear of the cylindrical portion. Since the axial distance (R2) of the spool between the rear surface of the end and the front surface of the distal end of the second rotor arm is shorter, the rotational balance can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a spinning reel employing one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a rear sectional view of the spinning reel.
FIG. 3 is a side sectional view of the spinning reel.
FIG. 4 is an exploded perspective view of the reel body.
FIG. 5 is a perspective view of a speed reduction mechanism.
FIG. 6 is a front view of a rotor.
FIG. 7 is a right side view of the rotor.
FIG. 8 is a left side view of the rotor.
FIG. 9 is an exploded perspective view showing a mounting structure of the spool.
FIG. 10 is a diagram showing a dimensional relationship of a rotor.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 1 handle assembly 2 reel body 3 rotor 4 spool 4a bobbin trunk 30 rotor body 31 fishing line guide section 32 tubular section 32c engaged section 33 first rotor arm 34 second rotor arm 34a cutout section 35 thread entanglement prevention member 35b Engaging portions 38, 39 Balance member 41 Support member 43 Line roller

Claims

A spinning reel rotor which is rotatably mounted on the reel body and can be moved back and forth, and guides and winds the fishing line around the bobbin trunk of the spool,
A tubular portion rotatably mounted on the reel body and having the bobbin trunk portion disposed on the outer periphery thereof; and a front portion spaced apart from the tubular portion from a position opposed to an outer peripheral surface of a rear end portion of the tubular portion. A rotor body having a first rotor arm and a second rotor arm extending
A fishing line guide portion for guiding a fishing line to the bobbin trunk portion, comprising one or more members swingably mounted in a line winding position and a line releasing position only on the first rotor arm;
The axial distance (R1) of the spool between the rear surface of the rear end of the cylindrical portion and the front surface of the front end of the first rotor arm is equal to the distance between the rear surface of the rear end of the cylindrical portion and the second surface. A spinning reel rotor that is shorter than the axial distance (R2) of the spool between the front end of the rotor arm and the front surface.

2. The spinning reel rotor according to claim 1, wherein a radial thickness (D1) on a front end side of the second rotor arm is larger than a radial thickness (D2) on a rear end side of the second rotor arm. 3. .

3. The spinning reel rotor according to claim 1, wherein a rear end portion of the second rotor arm has a cutout portion that is partially cutout.

4. The spinning reel rotor according to claim 1, wherein a tip portion of the second rotor arm is formed in a shape protruding forward. 5.

The spinning reel rotor according to any one of claims 1 to 4, wherein the second rotor arm further has a balance member disposed therein.