【発明の属する技術分野】
本発明は、企業の危機管理、いわゆるリスクマネジメント・チェックシステムに関し、詳しくは、諸種企業の経営全般にわたる危機管理、特に予防的な事前の危機管理を可能とするリスクマネジメント・チェックシステムに関するものである。
【従来の技術】
広範な諸種の企業経営においては、不祥事や事故、或いは外圧等々によって大きな損害を被る事例が多く、危機管理、換言するとリスク管理システムの重要性が再認識されている。
特に、最近では様々な構造変革により、ビジネス環境における不確実性が急速に増大する傾向にあって、リスク管理の重要性と必要性が一段と強く求められている。
しかし、一方ではこういった現実を認識しつつも、リスク管理の困難性や費用面で、リスク管理システムの事前構築の実行への決断が定まらず、本格的な取り組みに手を焼いているのが現状である。
企業経営全般にわたるリスク管理システムを構築しようとする場合、多くは市販の参考書や他社の事例を参考に構築することが行われている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リスク管理システムの構築に際し、単に市販の参考書や他社の事例を参考にする手法だと、自社特有の風土改善が置き去りになり、自社に合致したリスク管理システムの構築とは言い難く、必ず運用面にアンバランスが生じ実践効果が裏目に出ることが多い。
本発明は、従来における上記実情に鑑み開発されたものであり、混迷から選択したリスク管理として、リスクは単に避けるべきものではなく、リターンを生むための一つの機会と位置付け、リスクは避けるべきではなく積極的にこれに向い合うものであるという視点に立ち、個々の企業に適合したリスク管理を実現できるリスクマネジメント・チェックシステムを提供することを目的とする。
換言すると、本発明は、企業の自己診断チェックシステム或いは企業の意識調査チェックシステムといえるものであり、個々の各企業の社員全体が、本発明のチェックシステムに沿ったチェック・テスト・意識調査を行なうことにより、企業の危機管理・リスクマネジメントを事前に適格に把握・対処できるようにしたリスクマネジメント・チェックシステムを提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、本発明のリスクマネジメント・チェックシステムのチェック・テスト・意識調査を行なう企業を、人間の身体に例えて言えば、自分（企業）の健康状態が如何なる状態（例えば、優良健康・健康・薬は不要であるがやや病気・薬が必要な病気・手術が必要な病気等）であるかを、予防医学的に予め自己診断しておき、更に、その自己診断に則して、例えば、自分（企業）の補強すべき部分・弱い部分はどこであるかを予め見極めて、当該部分を予め補強しておき、自社の弱い部分を可能な限り事前に補ってリスクをできる限り事前に回避・解消し、ひいては、企業の体力維持、増進にも役立つリスクマネジメント・チェックシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項１記載の発明のリスクマネジメント・チェックシステムは、企業経営に関する人、すなわち経営者・従業員に関するリスク、物、すなわち資産等に関するリスク、経営全般に関するリスク、情報管理体制に関するリスクの内容を、チェックリスト方式でチェック項目欄、評価欄に分類区分けし、各チェック項目欄のチェック内容を評価欄にて複数段階で評価することを特徴とするものである。
請求項２記載の発明のリスクマネジメント・チェックシステムは、企業経営に関する経営者及び経営陣に関するリスク、組織・人事体制に関するリスク、資金・信用状態等に関するリスク、営業取引先、商品構成、商品生産力及び企画・開発力等に関するリスク、ハードウェア及びソフトウェアを含めた情報管理体制に関するリスク内容を、チェックリスト方式でチェック項目欄、問題の存否の程度に応じた４段階の評価欄に分類区分けし、各チェック項目欄のチェック内容を評価欄にて４段階にわたって評価することを特徴とするものである。
請求項３記載の発明は、請求項１又は２記載のリスクマネジメント・チェックシステムにおいて、前記チェックリスト方式の構成は、大項目に属する中項目に関する各チェックポイント欄、問題の存否の程度に応じた４段階の評価欄、注記事項欄を含む一覧チェックリストであることを特徴とするものである。
請求項４記載の発明は、請求項１乃至３のいずれかに記載のリスクマネジメント・チェックシステムにおいて、前記企業経営に関する人、すなわち経営者・従業員に関するリスク、物、すなわち資産等に関するリスク、経営全般に関するリスク、情報管理体制に関するリスクに関するチェックリスト方式によるチェック結果を、リスクの程度に応じた数値にて集計する集計表を更に備えることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、企業経営に関する経営者及び経営陣に関するリスク、組織・人事体制に関するリスク、資金・信用状態等に関するリスク、営業取引先、商品構成、商品生産力及び企画・開発力等に関するリスク、ハードウェア及びソフトウェアを含めた情報管理体制に関する各リスク内容を、チェックリスト方式でチェック項目欄、問題の存否の程度に応じた４段階の評価欄に分類区分けし、各チェック項目欄のチェック内容を評価欄にて４段階にわたって評価するものであるから、各項目毎のチェックリストの内容を適宜選定することによって、チェックリスト方式にて個々の企業に各々適合したリスク管理を実現できるリスクマネジメント・チェックシステムを実現することができる。
また、チェックリスト方式によるチェック結果を数値にて集計する集計表を更に備えることによって、経営全般にわたるリスク管理を総合的に把握できるリスクマネジメント・チェックシステムを実現することができる。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
最初に本発明におけるリスクマネジメント・チェックシステムの基本的理念について説明する。
本実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムは、広範な諸種の企業経営に関する経営者及び経営陣・組織・人事体制に関するリスク、資金・信用状態等に関するリスク、営業取引先・商品構成・商品生産力及び企画・開発力等に関するリスク、ハードウェア及びソフトウェアを含めた各種情報管理体制に関するリスクの内容を、チェックリスト方式でチェック項目欄、問題の存否の程度に応じた例えば４段階の評価欄に分類・区分けして、当該各チェック項目欄のチェック内容を評価欄にて例えば４段階の数値をもって評価するようにしたものである。
前記企業経営に関する分類・区分の内容は、（１）性質による分類（有形的）として、人に関するリスク（経営者・従業員等）、物に関するリスク（資産等）、経営全般に関するリスク、情報管理体制に関するリスクであり、（２）予知の可否による分類（無形的）として、予知できないもの及び比較的予知可能なものである。
前記チェックリストは、大項目（体系的）、中項目（チェックポイント）、小項目（評価）の区分と構成によって作成される。
大項目（体系的）では、Ａ経営者及び経営陣、Ｂ組織・人事体制、Ｃ資金・信用状態、Ｄ営業・得意先、Ｅ商品構成・開発力、Ｆ情報管理体制の６項目で基本的な構成を図る。
中項目でのチェックポイントは、無形的項目が中心になる。これを小項目で４段階にわたって評価する仕組みである。
企業のリスク管理体制に関する前記４段階の数値評価の考え方は、問題の存否に応じて、全く問題なし（評点０）、ほぼ問題なし（評点１）、問題あり（評点３）、非常に問題あり（評点６）の４つの数値評価とする。
以下、本実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムの具体例について説明する。
図１、図２は本発明の実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムにおける前記大項目の一つであるＡ経営者及び経営陣に関する一覧チェックリストを示すものである。
以下にＡ経営者及び経営陣に関する具体的内容について説明する。
Ａ経営者及び経営陣に属する前記中項目及び留意点としては、Ａ１乃至Ａ９の９項目あり、このうちＡ１のトップの年齢・健康状態の内容及び留意点は以下の通りである。
ａ年齢；業界により適正年齢は異なると思われ、又本チェック項目の各項目でどう判定されるかによるため、一律に年齢の判定はできないが、一般的に今のような変化の激しい時代にあっては以下の通り考える。
全く問題なし ４５歳〜５４歳
ほぼ問題なし ５５歳〜６４歳
問題あり ３５歳〜４４歳、６５歳〜７０歳
非常に問題あり ３４歳以下、７１歳以上
ｂ戦意（精神の若さ）
・発想の柔軟性。
・新しい事業への取り組み姿勢。
・過去の成功体験に基づいて判断している度合い。
ｃ戦力（肉体の若さ）
・日常の激務（通常業務・接待）に耐える体力があるか。
・十分な睡眠がとれないような突発的な事態が発生しても、これに耐える体力があるか（的確な判断ができるか）。
ｄ内面的（水面下の）判断力
・これまでの挫折経験がどう影響しているか（プラスに働いているかマイナスに働いているか）。
・バランス感覚の度合い。
・家族の発言が影響を与える度合い。
ｅ肉体的病気
・肉体的病気（重病）にかかっていないか。
・過去重病にかかっている場合、再発の可能性はどうか。
・体は丈夫で、肉体的病気にかかりにくいか。
ｆ精神的病気
・精神的病気にかかっていないか。
・過去に精神的病気にかかったことがあるか。
・ストレス耐性が高く、精神的病気にかかりにくいか。
ｇ怪我
・怪我の後遺症がある。
・現在後遺症が残るかもしれないような大きな怪我をしている。
・大きな怪我をする確立の高い趣味を持っていないか、また同様のスポーツを行っていないか。
ｈ家族の事等個人的な心配事
・家族の病気等個人的な心配事がないか。
以上のａ乃至ｈに関するチェックリストを表１に示す。
【表１】
Ａ経営者及び経営陣に属する前記中項目のうちのＡ２トップの性向（カリスマ性・統率力）の内容及びその留意点としては、以下の通りである。
ａ独断専行型か否か
・部下の意見を聞く度合い（意思決定はトップダウン型で、下は意見具申をしないようになっていないか）。
・権限の実質的委譲度合い。
ｂ戦略的なビジョンを示しているか
・適宜、社内外に向けて会社の中長期の経営計画を具体的に（わかりやすく）示しているか。それは株主、社員、金融機関等にとって納得感のあるものであるか。
ｃ同族会社の意識が抜けているか
・会社は企業活動を通じ、社会に貢献する存在であること、又経営者は社員の生活を守らなければいけないという確たる意識をもっているか。
ｄ企業のトップとしてのモラルは高いか
・トップとして常に公私にわたり高いモラルを維持しているか。
公：企業の存在意義の認識、コンプライアンスの意識。
私：個人的な行動であっても、企業のトップであることを認識しているか。
ｅ常に「コンプライアンス」を意識し経営にあたっているか
・常に遵法の意識を持ち、重要事項についてはリーガルチェックを行い判断しているか。
ｆ経営判断を間違えたとき、責任をとる覚悟があるか（自己に対する厳しさをもっているか）
・重要案件について、「自分が責任をもつから、思う存分やれ」と言っているか。
・成功案件については自分（トップ）の手柄にし、失敗については、その責任を他の役員以下に押しつけることがないか。
ｇ社外（業界内）で高く評価されているか
・様々な分野にどの程度の人脈（質・量）をもっているか。
・業界内の信用及び発言の影響力の度合い。
ｈ運（運命・めぐり合わせ）が強いか
・現在までの業績をチェックし成功要素等を分析する。
以上のａ乃至ｈに関するチェックリストを表２に示す。
【表２】
Ａ経営者及び経営陣に属する前記中項目のうちのＡ３トップの手腕・管理能力の内容及びその留意点としては、以下の通りである。
ａ意思決定能力
・意思決定プロセスと決定までの時間（なかなか決定しないということはないか）。
ｂ問題解決能力
・問題を発見し、その問題をリーガルチュックを含む一定のプロセスを経て短時間で解決しているか。
ｃ戦略型組織（戦略にあった組織になっているか）
・単年度及び中長期経営計画とそれを実現するための組織をリンクさせているかｄ働きやすい職場環境を意識しているか
・人事異動で職場の人間関係も考慮に入れているか。
・オフィスの広さ・設備・交通の利便性、事務用機器の設置状況等が当該企業の実績にみあったレベル以上であるかどうか。
・人事労務管理、健康管理、安全管理について配慮しているか。
ｅ組織の統一能力
・役職員がセクショナリズムに陥ることなく全社一丸となって、目標に向かって進む体制を作っているか。
ｆ戦略が策定できるか
・単年度及び中長期経営計画に基づき具体的戦略（何をどうするか）を指示しているか。
ｇ先見性と実行力があるか
・中長期を見通す能力
トップになってから現在までの業績チェックをすると、中長期を見通しているか、場当たり的かおおよその見当がっくのではないか。
・中長期を見通した上で会社発展（マイナスを軽減する）のためどういう手を打っているか。
ｈ役・職員の評価は公正か
・役職員がそれぞれ自己の評価結果に納得感をもっている割合がどのくらいあるか。
・管理職層、中間層、下位層（若年者）が全社的に評価をみた時の納得感。
ｉ管理経営の認識度合い（売上至上主義ではないか）
・売上に見合う利益及び将来にわたるリーガルリスクを常に認識しているか。
ｊ役員・幹部社員の性向を把握し、適切な指示をしているか
以上のａ乃至ｊに関するチェックリストを表３に示す。
【表３】
Ａ経営者及び経営陣に属する前記中項目のうちのＡ４重要な対外折衝能力の内容及びその留意点としては、以下の通りである。
ａ対外折衝業務（顧客折衝業務）が得意か苦手か
・人を見る目をもっているか。
・的確な状況判断ができるか（自分が出て行くタイミングを心得ているか）。
ｂ幅広い有用な人脈をもっているか
・人脈の量と質：例えば様々な分野で活躍している人々と親しい付き合いをしている（「あなたに頼まれたら断れない」というような関係が築かれているか）。
ｃトップとしてのエチケット・マナーや語学力
・トップクラスの集まりのなかに入って恥ずかしくないようなエチケット・マナーや語学力を身につけているか。
ｄ株主への対応（常に株主を意識し経営にあたっているか）
・開示可能な情報はすべて開示しているか。
・株主の利益を経営判断要因に入れているか。
ｅマスコミに対するアピール度があるか
・トップの発言がマスコミに取り上げられる度合い。
・トップの発言がマスコミに取り上げられる場合の取り上げられ方はどうか（好意的か、非好意的か）。
・マスコミをうまく活用しているか。
以上のａ乃至ｅに関するチェックリストを表４に示す。
【表４】
Ａ経営者及び経営陣に属する前記中項目のうちのＡ５トップの社会貢献意識の内容及びその留意点としては、以下の通りである。
ａ環境問題
・環境問題への関心の度合いと事業推進の際の取り組み姿勢
ｂ地域社会への貢献
・黒字経営をし、納税による地域社会への貢献を考えているか。
・トップの発言内容にかかわらず、地域社会への貢献実績がどの位あるのか。
・ボランティア活動に企業として支援体制を作っているか。
ｃ利益の社会還元
・黒字経営をし、納税による社会還元への貢献を考えているか。
・利益の社会還元となる寄付及びボランティア活動の実績がどの位あるのか。
ｄ雇用維持責任
・実績が悪くなると、安易な人員削減を行なおうとしていないか。
・社員の貢献にみあった給与を支払うよう努力しているか。
以上のａ乃至ｄに関するチェックリストを表５に示す。
【表５】
Ａ経営者及び経営陣に属する前記中項目のうちのＡ６ナンバー２の手腕・協調性の内容及びその留意点としては、以下の通りである。
ａトップを十分補佐しているか
・トップの性向を十分理解した上で効果的な補佐をしているか。
ｂトップと同程度の実力をもっているか
・トップを十分補佐するためには、総合的にみてトップと同程度の実力が必要。
ｃトップに対し説得力のある意見を言えるか
・トップの信頼を得て、説得力のある意見を言っているか。
ｄ他の役員及び社員の評判はどうか
・トップを補佐する立場の人間として、他の役員及び社員の信頼があるか。
以上のａ乃至ｄに関するチェックリストを表６に示す。
【表６】
Ａ経営者及び経営陣に属する前記中項目のうちのＡ７トップの後継（予定）者の実力の内容及びその留意点としては、以下の通りである。
ａ当該企業の後継者としての自覚・能力
・後継者としての自覚・能力をもち、それにふさわしい言動をしているか。
ｂ社内の支持を得られるか
・後継（予定）者がトップの座に着いたとき社内の支持を得られるか。
ｃ後継者としてふさわしい人物かどうかの社外のチェックシステムがあるか
・社外の人間によるチェックシステムがあるか。
以上のａ乃至ｃに関するチェックリストを表７に示す。
【表７】
Ａ経営者及び経営陣に属する前記中項目のうちのＡ８他の役員・幹部社員の実力・協調性の内容及びその留意点としては、以下の通りである。
ａ社内と社外での評価
・社内での評価と社外（業界内等）の評価が一致しているか。
・社外（業界内等）で有名になっていることで本業の業務がおろそかになっていないか。
ｂ幅広い人脈をもっているか
・様々な分野にどの程度の人脈（質・量）をもっているか。
ｃ役員同士の馴れ合い
・自分の担当外の事、他の役員に不利になることには口をださない等事なかれ主義に陥っていないか。
ｄセクショナリズムに陥っていないか
・事にあたって、会社業績の向上という本来の目的を忘れて、自部門の責任の軽減、業務量の軽減を第一に考えていないか。
以上のａ乃至ｄに関するチェックリストを表８に示す。
【表８】
Ａ経営者及び経営陣に属する前記中項目のうちのＡ９トップ、役員、幹部社員のスキャンダルの内容及びその留意点としては、以下の通りである。
ａ女性関係のトラブルがないか
ｂ金銭関係のトラブルがないか
ｃ取引先との癒着がないか
ｄ反社会勢力との接触がないか
上記４項目に関し、「現在ある」、「将来発生する可能性大」、「将来発生する可能性は少ない」、「将来発生する可能性はほとんどない」という観点から判断。
以上のａ乃至ｄに関するチェックリストを表９に示す。
【表９】
図３は本発明の実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムにおける大項目の一つであるＢ組織・人事体制に関する一覧チェックリストを示すものである。
Ｂ組織・人事体制に関する中項目はＢ１乃至Ｂ９の９項目であり、このうちＢ１規模の大きさに関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ管理者は３０人くらいに１人の比率になっているか
・業種または職場により異なるが、一般的に１人の管理者が管理できる人員は３０人くらいと考える。管理者とは、管理職以上を指す。
以上のａに関するチェックリストを表１０に示す。
【表１０】
Ｂ組織・人事体制に関する前記中項目のうち、Ｂ２社員の年齢構成に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ年齢の層に大きく差は出ていないか
・２０〜３０代の若手社員の層が薄くなっていないか。
ｂ後継者層に断層がないか
・管理・監督者の後継者や技能後継者の候補者がいるか。
ｃ中長期の人員計画を立てているか
・要員計画に定期または中途採用を折り込んでいるか
以上のａ乃至ｃに関するチェックリストを表１１に示す。
【表１１】
Ｂ組織・人事体制に関する前記中項目のうち、Ｂ３組織の機能・弾力・機動性の内容及び留意点は以下の通りである。
ａ指示、命令の体制が明確になっている組織か
・組織に従い、直属上司からの指示、命令で仕事をしているか。
ｂ不正ができないシステムになっているか
・組織の相互牽制機能や監査制度があり、不正ができないシステムになっているか。
ｃ部門の権限と職務分掌が明確になっているか
・社内文書（職務権限規定、職務分掌規定等）があり、そのとおり実行されているか。
以上のａ乃至ｃに関するチェックリストを表１２に示す。
【表１２】
Ｂ組織・人事体制に関する前記中項目のうち、Ｂ４トップの志向性（トップ依存度）の内容及び留意点は以下の通りである。
ａトップは常にリーダーシップを発揮しているか
・この厳しい経営環境の中、自ら先陣に立って経営しているか。
ｂ経営層の信頼関係と結束力はあるか
・社長を中心に経営層が一枚岩となって経営に当っているか。
ｃ次期経営層の後継者はいるか
・今、社長が居なくなると会社経営が危機的状況になることはないか。
ｄトップの人間性と信頼度はどうか
・例えば「この社長だったら、どこまでもついていく」と言われるようなトップか。
以上のａ乃至ｄに関するチェックリストを表１３に示す。
【表１３】
Ｂ組織・人事体制に関する前記中項目のうち、Ｂ５社員の定着性の内容及び留意点は以下の通りである。
ａ計画的な人材育成のシステムがあるか
・採用から段階的にレベルアップさせていくシステムかあるか。
ｂトップ及び上司との信頼関係はどうか
・トップや上司との人間関係がうまくいかなくて退職者が出ていないか。
ｃ会社の将来と発展について話し合う場はあるか
・日頃からトップや上司と面接や懇談会等で気軽に話し合う環境になっているか。
以上のａ乃至ｃに関するチェックリストを表１４に示す。
【表１４】
Ｂ組織・人事体制に関する前記中項目のうち、Ｂ６社員の忠誠度の内容及び留意点は以下の通りである。
ａ人を大切にする社風か
・日頃から社員や社員の家族の事も含めて、会社として気を遣っているか。
ｂやる気の出る人事制度か
・業績や努力の成果が適正に評価され、処遇に反映されているか。
以上のａ、ｂに関するチェックリストを表１５に示す。
【表１５】
Ｂ組織・人事体制に関する前記中項目のうち、Ｂ７社員同志の人間関係の内容及び留意点は以下の通りである。
ａ労使関係は良好か
・トップが日頃から労働組合に対して配慮しているか。
ｂ社内行事等、福利厚生面は充実しているか
・職場懇談会等で日頃の問題点を早くみつけられ、改善できる環境か。
以上のａ、ｂに関するチェックリストを表１６に示す。
【表１６】
Ｂ組織・人事体制に関する前記中項目のうち、Ｂ８パート等の依存度に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ組織の直間比率は適正か
・直接者に対して間接者の割合は適正か（利益のでる人員構成か）。
ｂ直接人件費の変動比率は適正か
・直接人件費を売上に応じた人員構成（派遣社員等で対応）になっているか。
以上のａ、ｂに関するチェックリストを表１７に示す。
【表１７】
Ｂ組織・人事体制に関する前記中項目のうち、Ｂ９組織としての各種管理業務に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ商業登記を法令通り行っているか
ｂ事業に必要な免許・登録・届出及び資格の手続を法令通り行っているか
ｃ株券・株主に関係する各種記録は適正か
ｄ私的保険の内容は十分検討され、且つ、期限等は管理されているか
以上のａ乃至ｄに関するチェックリストを表１８に示す。
【表１８】
図４は本発明の実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムにおける大項目の一つであるＣ資金・信用状態に関する一覧チェックリストを示すものである。
Ｃ資金・信用状態に関する一覧チェックリストの中項目はＣ１乃至Ｃ８の８項目であり、このうちＣ１資産の内容・評価に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ売掛金や受取手形の回転が速く不良債権の発生率が低い
・売掛金の回収条件が仕入や買掛支払条件よりも良い、取引先の倒産等による回収不能債権が殆どない状態がベスト。
ｂ固定資産の時価と簿価に乖離がみられないか
・バブル期の調達資産が時価評価で極度に低いケースは要注意。
ｃオフバランスの資産や負債（保証債務）についての客観的な評価はどうか
・子会社に対する保証債務で信用不安を招来する例もある。
以上のａ乃至ｃに関するチェックリストを表１９に示す。
【表１９】
Ｃ資金・信用状態に関する前記中項目のうち、Ｃ２他人資本の内容・評価に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ前受や仮受等に不明瞭な内容のものがないか
・特定の取引先や役員への異常な仮払、関係会社や取引先から実体のない資金受入等は粉飾の疑念を抱かせる。
ｂ支払手形の中に融手に類する内容のものがないか
・支払手形と受取手形が両建てで同一或いは同系列の取引先にある場合は要注意。
ｃ短期借入のなかに市中金融業者のものはないか
・例え小額でもこれが発覚すれば一般の金融機関は警戒する。
以上のａ乃至ｃに関するチェックリストを表２０に示す。
【表２０】
Ｃ資金・信用状態に関する前記中項目のうち、Ｃ３第三者（信用調査機関等）の評価に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ信用調査会社（例えば帝国データバンク）等の評価に気になる部分がないか
・使用調査機関の評点はインターネットで外部に公開されるので影響が大きいので、どんな内容かをチェックすべき。
ｂ取引先から理由もなく取引縮小や停止を申し入れられたことがないか
ｃ仕入先から急に現金取引を要求されたことがないか
・取引先固有の事情か外部からの評価で自社に信用不安がおきているのかを見極める必要がある。いずれにしても対応をしなければならない。
以上のａ乃至ｃに関するチェックリストを表２１に示す。
【表２１】
Ｃ資金・信用状態に関する前記中項目のうち、Ｃ４金融機関との取引状態（預貸バランス）に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ借入金の比率が低いため低金利での資金調達が可能である
・金融機関の自社に対する評価は金利で決まる。資金調達コストの低い金融機関を選べる状況かどうかは営業実績、将来性と預貸バランスである。
・無借金経営は理想だがペイオフのことも考慮。
ｂ有効な資金運用（例：外貨預金で国内の低金利をカバー）をしているか
・外貨預金は一例で、これが良いということではない。
・資金的な余裕があるかどうかの問題でペイオフ対策も併せて運用や有効な投資を経営の一環としているかどうか。
ｃ短期融資の申し込みを拒否されることがないか
・一時的な資金ショートの救済に金融機関が動いてくれるかどうかであり、信用に問題があれば応じてもらえない。
以上のａ乃至ｃに関するチェックリストを表２２に示す。
【表２２】
Ｃ資金・信用状態に関する前記中項目のうち、Ｃ５金融機関との取引安定性（メイン）に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａメインバンクは都市銀行で、当面は破綻の心配は無用か
・ペイオフが完全実施された場合、中小の金融機関から大手都市銀行に企業の預金が流出しメインの銀行の経営が危機に瀕するおそれがある。
・メインバンクが都市銀行であれば会社の信用に不安を持たずにすむのではないか
ｂ銀行の支店長や法人担当、審査部の人事異動が頻繁で困ることはないか
・金融機関の取引店舗の人事が安定していることはその銀行の評価要素のひとつと考え、自社の経営状態を把握した担当行員や管理者が頻繁に移動しないのも取引安定評価につながる。
ｃ合併や他行との提携があると取引に変化が予想されないか
・金融機関の統廃合により取引店舗が動く可能性あり。
・前項同様に取引の安定性に関係するので情報をつかむ必要がある。
以上のａ乃至ｃに関するチェックリストを表２３に示す。
【表２３】
Ｃ資金・信用状態に関する前記中項目のうち、Ｃ６金融機関との取引に対する弾力性（新規開拓）に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ普段取引がない銀行でも取引の勧誘にくることが多い
ｂメイン、サブその他の取引銀行が各々シェア拡大を期待している
ｃ取引銀行の金利は概ね同じレベルである
・金融機関の経営が流動化しメインバンク機能も期待できないため銀行を選択できる状況が望ましい。銀行サイドから新規取引や取引拡大を申し入れられるのは会社の信用や業務を評価し成長を期待されている証拠なので、複数の金融機関とそれぞれ有利な条件で取引可能かどうか、会社の潜在能力として評価できる。
以上のａ乃至ｃに関するチェックリストを表２４に示す。
【表２４】
Ｃ資金・信用状態に関する前記中項目のうち、Ｃ７トップの個人資産評価に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ土地等の不動産が多く、それぞれ有効に活用している
ｂ不動産や株等はあるが休眠状態で評価が明らかではない
ｃ資産はあるが抵当に入れたり個人保証等で拘束されている
・中小企業の場合は会社の資産が不十分なとき融資には経営者の個人保証が求められることがある。
・有効な個人資産を経営者がどのくらい持っているのかは企業の評価に直結するので、実態を知っていたほうが良い。
以上のａ乃至ｃに関するチェックリストを表２５に示す。
【表２５】
Ｃ資金・信用状態に関する前記中項目のうち、Ｃ８株主の安定性に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ同族企業で株主構成や持株比率は殆ど不動である
・中小企業にありがちな「お家騒動」や「後継者争い」は経営基盤が脆弱な場合は大きなリスク。オーナーの地位が安定している裏付けとしての持株状況はどうか。
ｂ親会社が大半の株式を保有し、親会社の経営内容が安定している
・どこかの系列企業である場合、親会社の安定性が経営基盤の安定性と直結するので評価の基準とする。
・反面、親会社の意向だけで企業の存続が左右されるので自社に対する評価や依存度、親会社の業績や子会社政策等動向に注意しておくべき。
ｃ社員株主（持株会）が相当部分を保有し、配当（奨励金支払）も行っている
・ストックオプションまでには至らずとも、社員が自社株を持てる状況は株主の安定と帰属意識の高揚には大きな効果がある。その前提として、常時利益を確保し配当や奨励金が支払わされているのが条件なので評価すべき。
以上のａ乃至ｃに関するチェックリストを表２６に示す。
【表２６】
図５は本発明の実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムにおける大項目の一つであるＤ営業・取引先に関する一覧チェックリストを示すものである。
Ｄ営業・取引先に関する中項目はＤ１乃至Ｄ４の４項目であり、このうちＤ１将来ビジョンについて例えば「販売」に関する内容及び留意点は以下の通りである。
資産の内容・評価に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ将来ビジョンが明確で夢があり、社員に徹底されているか
・会社の将来進むべき方向性が、明確にされているか。
・その方向には夢があるか。
・将来のビジョンが社員ひとりひとりに理解されているか。
ｂ将来ビジョン、長期計画は世界国家の動向にマッチしているか。
・会社が将来進むべき方向は、世の中の動き、流れにあっているか。
・それは日本だけでなく、世界の動きにあっているか。
ｃビジョンを基にした長期、または中期計画が明確であるか
・ビジョンを基に長期または中期計画を立案しているか。
ｄ単年度の方針と計画が具体的であり、且つ、社員に徹底されているか
・会社の方針にあった計画が具体的にされており、社員ひとりひとりに徹底されているか。
以上のａ乃至ｄに関するチェックリストを表２７に示す。
【表２７】
Ｄ営業・取引先に関する前記中項目のうち、Ｄ２売上／収支動向に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ予算に対して遂行率は達成しているか。
ｂ外部環境に比べて遂行状況は適当か（天候に左右されるので客観的に評価する必要がある）
・天候や業界全体の売上動向等と比較し、客観的に自社の実績を判断する。
ｃ営業資源が適切に使用されたか（販促費、交際費他）
・限られた営業資源を有効に使用したか。
・ムダ使いはないか。
以上のａ乃至ｃに関するチェックリストを表２８に示す。
【表２８】
Ｄ営業・取引先に関する前記中項目のうち、Ｄ３市場動向に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ業態別（流通業、商社、問屋等）の動向に充分注意を払っているか（合併、提携、等々を含めた情報収集と予想）
ｂ業界全体の動向に充分に注意を払っているか（消費支出の傾向、冷凍食品やアイス、飲料のニーズや売れ筋の把握）
・消費者のさまざまなニーズに注意を払っているか。
・ライバル会社の動きだけでなく、業界全体の動向、業態別の動向に注意を払っているか。
以上のａ，ｂに関するチェックリストを表２９に示す。
【表２９】
Ｄ営業・取引先に関する前記中項目のうち、Ｄ４販売員管理に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ目標管理がなされているか
・会社の方針にあった部門別と個人別の目標があるか。
・日項の遂行状況を定期的にトレースしているか。
ｂ適切な訪問頻度であったかまたは、優先順位は適当であったか
・売上高や見込度等による得意先の適切な評価を基に訪問がなされているか（平均的である必要はない）。
・得意先の好き嫌いによる優先順位はないか。
以上のａ，ｂに関するチェックリストを表３０に示す。
【表３０】
図６は本発明の実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムにおける大項目の一つであるＥ商品構成及び商品生産力・開発力等に関する一覧チェックリストを示すものである。
Ｅ商品構成及び商品生産力・開発力等に関する中項目のうち、Ｅ１商品構成に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ自社の顔といえる商品・サービス・事業等はあるか（自社商品のブランド化）・ＯＯ社といえば△△といった定番商品・サービス・事業等はあるか。
・若しくはそうなりつつあるものはあるか。
ｂ市場の変化や販売の多様性を捉えた商品構成となっているか
・変化、多様化する市場や販売先のニーズ、及び販売方法（通販・インターネット等）に応えるため、多様なデザイン・機能性・付加価値等が備わった商品・商品構成となっているか。
ｃ特定の取引先が売上の大半を占めるような商品構成になっていないか
・特定の取引先・業種の低迷・倒産が、そのまま自社の経営・事業を左右しないか。
・多数の取引先（できれば複数業種への販売が可能な商品構成であるか。
ｄ長期・短期の商品戦略が具体的に絞られているか
・現行の定番・ロングセラー商品を長期戦略の軸とし、トレンド商品を短期戦略の軸とする等。
・商品寿命を的確にとらえ、柔軟、且つ、バランスのとれた商品戦略をとっているか。
ｅ提供するサービス、接客、営業、管理等と商品構成を包括して検討されているか
・商品単体で捉えるのでなく、ＰＲ、サービス、接客、管理技術と商品構成の全体が商品という考え方において営業（売上）戦略をとる。
以上のａ乃至ｅに関するチェックリストを表３１に示す。
【表３１】
Ｅ商品構成及び商品生産力・開発力等々に関する前記中項目のうち、Ｅ２収益性・安定性・生産性に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ常に原材料・半製品等の改善はされているか
・環境対策、コスト対策等を考慮した新たな原材料・半製品の開発・改良について、積極的に取り組んでいるか。
ｂ原材料・半製品等獲得（仕入）先の安定度は、常に確認されているか
・増産、特需等に対する生産・出荷能力はどの程度か、また需要減に伴う経営への影響は確認されているか。
・仕入先の経営状況は定期的に確認されているか。
ｃ新規の獲得先、代替できる獲得先が常に確保されているか
・複数の獲得先を常に確保するとともに、新規獲得先の事業内容等も調査しておく。
ｄ生産性（労働・材料・設備）の適正評価はされているか
・生産性は「産出量÷投入量」で表す指標で、投入する人・モノ・設備に対してどれだけ効率よく結果（製品）を生み出すか。最近では事務作業や研究開発部門でも重視。
労働＝１人あたりの生産量、作業能率
材料＝歩留まり率
設備＝機械１台あたりの生産量・稼勒率
ｅＶＥ（バリユー・エンジニアリング）等のシステム化された手法により、商品価値の向上が図られているか
・製品やサービスの価値を機能とコストとの関係で把握し、システム化された手順により価値の向上を図る手法。ＶＥ等による価値の高い製品・サービスにより、顧客・企業・社員に満足をもたらす。
ｆリードタイムの短縮が図られているか
・買い手には発注から納品まで、売り手には受注から納品までのそれぞれ要する時間をいう。在庫リスクを回避しながら時間短縮することで、市場ニーズに即応し、他社より優位に立つ。
ｇ廃棄物に関する諸法、リサイクル関連法、ＰＬ法（所謂製造物の製造者責任法）等の関連法令への対策はとられているか
以上のａ乃至ｇに関するチェックリストを表３２に示す。
【表３２】
Ｅ商品構成及び商品生産力・開発力等に関する前記中項目のうち、Ｅ３商品企画・開発力に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ知的所有権（著作権、工業所有権、すなわち特許権、実用新案権、意匠権、商標権）等における防衛対策はとられているか
・自社が使用・製造している全ての技術・商品・サービス等における知的所有権について、確認されているか。
・新規の知的所有権取得について、積極的に取り組んでいるか。
ｂクロスライセンスについて、実施または検討されているか
・実施可能かどうか一度は検討されているのか。
・特許権の所有者同士で相互にライセンスする。近年では製造分野の階層化が進んだことで成立しにくい状況。実施には戦略的な思考が求められ、メリット・デメリットの見極めが重要。
ｃ常に付加価値のついたものを開発しているか
ｄ取引先ニーズ、トレンド等に対するすばやい開発・生産、対応等は可能か
・全社的な取組みとなっているか、正確、且つ、すばやい決定ができているか。
・二番手商法が当たり前の様になっていないか。
ｅどこも持っていないサービス、技術、アイデア等はあるか
ｆ生産ライン、製造プロセスを踏まえた開発はされているか
・開発にあわせて生産ラインを柔軟に変更できるのか（相互の確認）。
ｇ製品・サービス等に顧客・企業・社員は満足しているか
ｈ新たな生産技術、生産手段への取組みはされているか
・前項ｆの内容に関連し、新たなシステム（外部委託を含む）づくりが必要な場合、常に長期の事業戦略、商品戦略にあわせて取り組んでいるか。
ｉ基礎研究・応用研究はされているか
ｊ研究者、技術者の育成はされているか（後継者の確保は）
ｋ常に各トレンドが把握されているか
・経営者、または担当社員レベルでの情報収集ではなく、全社的体制を整えているか。
ｌ他社よりも情報収集力は優れているか
・なぜ自社が優れているのかいないのか明確か（他社の収集力・方法は分かっているか）。
以上のａ乃至ｌに関するチェックリストを表３３に示す。
【表３３】
Ｅ商品構成及び商品生産力・開発力等に関する前記中項目のうち、Ｅ４パイオニア志向（チャレンジ志向）に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａまったく新しい商品・事業等が検討されているか
ｂビジネスモデルを検討しているか
・自社の既事業・新規事業において、取得できるものはないか一度は検討されているか
ｃ当社の技術力を生かせる新たな事業は検討・実施されているか
・プロジュクト的な組織を組む等、自由な検討の場はつくられているか。
以上のａ乃至ｃに関するチェックリストを表３４に示す。
【表３４】
Ｅ商品構成及び商品生産力・開発力等に関する前記中項目のうち、Ｅ５事業の拡大志向に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ異業種、新市場の開拓が実施または検討されているか
・特に他業態への活用はできないか（プリンターのインクジェット技術をＤＮＡ等の研究分野に活用する等）。
ｂまたそれは新しい商品開発と連携しているか
ｃ市場における戦略的、且つ、積極的な投資がされているか
・マーケティングやリスクマネジメントを踏まえ、且つ、スピーディーな決断が行われているか。
以上のａ乃至ｃに関するチェックリストを表３５に示す。
【表３５】
図７は本発明の実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムにおける大項目の一つであるＦ情報管理体制に関する一覧チェックリストを示すものである。
Ｆ情報管理体制に関する中項目のうち、Ｆ１広義の情報管理に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ情報管理体制が存在するか
・情報取り扱いを統括する組織、規定があり、機能しているか。
ｂ社内全体が情報収集に積極的に取り組んでいるか
・人脈、業界紙、経済誌、セミナー等で、積極的に情報を取り入れ、活用することを良しとする社風になっているか。
ｃマイナス情報を社内で共有できているか
・クレームや、経営に大きな影響を与え企業の存続を脅かす情報が、速やかにトップや他部門に報告されているか。
ｄ複数ソースから情報を取り、信憑性を確認しているか
・信用調査会社や業界紙等、１ケ所からの情報を鵜呑みにしていないか。
ｅ社内機密がもれやすい体質になっていないか
・内部情報の漏洩を防止する管理体制、意識付け教育等が存在し、機能しているか。
ｆ社内にインフォーマルな情報伝達経路が氾濫していないか
・社内の指示伝達経路によらない、電子メール等を駆使した不明瞭な人的ネットワークが、正常な情報の流れを阻害していないか。
以上のａ乃至ｆに関するチェックリストを表３６に示す。
【表３６】
Ｆ情報管理体制に関する前記中項目のうち、Ｆ２ハードウェアに関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａサーバのメンテナンス体制は確立しているか
・トラブルに即対応し、通常業務に支障をきたさない体制・メンテナンス契約になっているか。
ｂ記憶媒体等の規格は統一してあるか
・データ保存用ディスクやメモリーカード等の規格が部門・営業所等によりまちまちで、業務に支障がでたりムダな経費がかかっていないか。
ｃ代替不能な機器構成になっていないか
・技術の急速な進歩やメーカーの撤退等で、代替の機器や部品が入手不能になっていないか。
ｄ買取かリースか、ケースごとに検討されているか
・非常に陳腐化の速いものであるため、資産として持つべきか、リース又は短期レンタルが良いのか検討されているか。
以上のａ乃至ｄに関するチェックリストを表３７に示す。
【表３７】
Ｆ情報管理体制に関する前記中項目のうち、Ｆ３ソフトウェアに関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａウイルス、不法侵入に対する防御措置をとっているか
・ワクチンソフトやファイヤウォール（不法侵入防止システム）が装備され、定期的にウイルス情報の更新、診断がされているか。
ｂソフトウェアの違法コピーが日常化していないか
・ソフトウェアは最少必要数のみ購入し、コピーするのが当たり前という意識になっていないか。
ｃソフトウェアのバージョンが管理不能になっていないか
・システム管理者が部門・営業所ごとのソフトウェアのバージョンを把握しているか。
・勝手にバージョンアップする部署・個人がないか。
ｄプライベートソフト（ゲーム等）が、野放しになっていないか
・仕事に使う道具という意識がなく、時間を浪費するばかりか業務ソフトの動作環境に悪影響を及ぼしていないか。
以上のａ乃至ｄに関するチェックリストを表３８に示す。
【表３８】
Ｆ情報管理体制に関する前記中項目のうち、Ｆ４属人的項目に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ社内データの持ち出し・売買を抑止するモラールアップをはかっているか
・守秘意識の啓発、処罰の開示、持ち出し者が特定できる仕組み作り等を行なっているか。
ｂ私的なネット、メール使用を抑制する仕組みがあるか
・アダルトサイト閲覧や、私的メール等を監視するシステムにより、牽制を行なっているか。
ｃネット上での誹謗中傷に対抗する手段があるか
・ネット上の掲示板等での匿名不特定多数による誹謗中傷等に対抗できる顧問弁護士等がいるか。
以上のａ乃至ｃに関するチェックリストを表３９に示す。
【表３９】
Ｆ情報管理体制に関する前記中項目のうち、Ｆ５システム部門に関する内容及び留意点は以下の通りである。
ａ流行やメーカー戦略に惑わされず、自社に必要なシステム開発を理解しているか。
ｂ個人的嗜好やメーカーとの癒着なく、導入の費用対効果を考えているか
・自社の戦略と、システムの位置付け・使命を明確に理解し、最適なシステム開発に心がけているか。
ｃ同一の被害を受けにくいバックアップ体制があるか
・天災や、テロ等人為的破壊による被害に対応するには、同一の場所では限界がある。サーバ所在地が壊滅的な打撃を受けても、速やかに業務を回復できるバックアップ体制があるか。
ｄ社内データの漏洩（不法侵入、廃棄不確認等）への対処は万全か
・記憶装置の初期化だけではデータを復旧することができる。信頼できる業者等に委託し、確実に処分しているか。
ｅ設計・構築だけでなく、導入・運営まで責任を持って対応しているか
・システムの構築は仕事の道半ば、当初の狙いどおり稼働させ、成果をあげるのが使命であるとの認識が部門に浸透しているか。
ｆ例えば担当者がいないとわからない等、システム部門全体（又はシステム部門自体）が縦割りになっていないか
・ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークに対するスキルや知識が多岐にわたり、変化も急激なため、それぞれに専門化してしまって共有できなくなっていないか。
以上のａ乃至ｆに関するチェックリストを表４０に示す。
【表４０】
以上説明した本実施の形態によれば、大項目に属する各中項目毎のチェックリストの内容を適宜選定することによって、チェックリスト方式にて個々の企業に各々適合したリスク管理を実現できるリスクマネジメント・チェックシステムを提供することができる。
図８、図９は本発明の実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムにおける上述した各項目全体の複数社のチェック結果の集計表を示すものである。
この集計表は、Ａ乃至Ｆの大項目毎に区分し、更に各々の中項目に属する各チェックポイント毎の項目数、小項目によるチェックポイント毎の４段階による評点及び無回答数を入力（書き込み）できるように構成し、更に、数値による集計欄を備えている。
この集計表によれば、チェックリスト方式によるチェック結果を数値にて集計するものであるから、経営全般にわたるリスク管理を数値にて総合的に把握することが可能となる。
なお、本発明の実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムのチェックリスト方式及び集計表の内容をコンピュータにて読み取り、書き込み可能な記憶媒体に記憶することによって、コンピュータ上にて上述した場合と同様なリスク管理を実現できる。
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、各項目毎のチェックリストの内容を適宜選定することによって、チェックリスト方式により個々の企業に各々適合したリスク管理を実現できるリスクマネジメント・チェックシステムを提供することができる。
また、本発明によれば、チェックリスト方式によるチェック結果を数値にて集計する集計表を更に備えることによって、経営全般にわたるリスク管理を常時総合的に把握できるリスクマネジメント・チェックシステムを提供することができる。
換言すると、以上詳述した本発明によれば、本発明自体が、企業の自己診断チェックシステム或いは企業の意識調査チェックシステムといえるものであり、前述したように、個々の各企業の社員全体が、本発明のチェックシステムに沿ったチェック・テスト・意識調査を行なうことにより、企業の危機管理・リスクマネジメントを事前に適格に把握・対処できるリスクマネジメント・チェックシステムを提供することができる。
すなわち、本発明によれば、本発明のリスクマネジメント・チェックシステムのチェック・テスト・意識調査を行なう企業を、人間の身体に例えて言えば、自分（企業）の健康状態が如何なる状態（例えば、優良健康・健康・薬は不要であるがやや病気・薬が必要な病気・手術が必要な病気等）であるかを、予防医学的に予め自己診断しておき、更に、その自己診断に則して、例えば、自分（企業）の補強すべき部分・弱い部分はどこであるかを予め見極めて、当該部分を予め補強しておき、自社の弱い部分を可能な限り事前に補ってリスクをできる限り事前に回避・解消し、ひいては、企業の体力維持、増進にも役立つリスクマネジメント・チェックシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムにおける大項目の一つであるＡ経営者及び経営陣に関する一覧チェックリストを示す表である。
【図２】本発明の実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムにおける大項目の一つであるＡ経営者及び経営陣に関する一覧チェックリストを示す図１に続く表である。
【図３】本発明の実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムにおける大項目の一つであるＢ組織・人事体制に関する一覧チェックリストを示す表である。
【図４】本発明の実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムにおける大項目の一つであるＣ資金・信用状態に関する一覧チェックリストを示す表である。
【図５】本発明の実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムにおける大項目の一つであるＤ営業・取引先に関する一覧チェックリストを示す表である。
【図６】本発明の実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムにおける大項目の一つであるＥ商品構成・開発力に関する一覧チェックリストを示す表である。
【図７】本発明の実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムにおける大項目の一つであるＦ情報管理体制を示す表である。
【図８】本発明の実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムにおける大項目Ａ乃至Ｃの集計表を示すものである。
【図９】本発明の実施の形態に係るリスクマネジメント・チェックシステムにおける大項目Ｄ乃至Ｆの集計表を示すものである。
【符号の説明】
Ａ 大項目（経営者及び経営陣）
Ｂ 大項目（組織・人事体制）
Ｃ 大項目（資金・信用状態）
Ｄ 大項目（営業・得意先）
Ｅ 大項目（商品構成・開発力）
Ｆ 大項目（情報管理体制）TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a risk management check system for a company, that is, a so-called risk management check system, and more particularly, to a risk management check system that enables a risk management of various companies in general, and in particular, a preventive prior risk management. .
[Prior art]
In the management of a wide variety of businesses, there are many cases where serious damages are caused by scandals, accidents, external pressure, etc., and the importance of crisis management, in other words, the risk management system, has been reaffirmed.
In particular, recently, various structural changes have tended to increase uncertainty in the business environment rapidly, and the importance and necessity of risk management has been increasingly demanded.
However, on the other hand, despite recognizing this reality, the decision to implement a pre-established risk management system has not been decided due to the difficulty and cost of risk management, and the company has been making serious efforts. Is the current situation.
When trying to build a risk management system that covers all aspects of corporate management, most companies build them by referring to commercially available reference books and examples from other companies.
[Problems to be solved by the invention]
However, when building a risk management system, a method that simply refers to reference books on the market or examples from other companies leaves the company's unique climate improvement behind, and it is difficult to say that a risk management system that matches the company is built. There is often an imbalance in the operation side, and the practical effects often backfire.
The present invention has been developed in view of the above circumstances in the past, as risk management selected from confusion, risk should not simply be avoided, positioned as one opportunity to generate returns, risk should not be avoided The objective is to provide a risk management check system that can realize risk management suitable for individual companies, from the viewpoint that it actively meets this.
In other words, the present invention can be said to be a company self-diagnosis check system or a company awareness survey check system, in which all employees of each company conduct check, test, and awareness surveys in accordance with the check system of the present invention. It is an object of the present invention to provide a risk management / check system that can appropriately grasp and deal with crisis management and risk management of a company in advance.
That is, according to the present invention, if a company that performs a check, test, and awareness survey of the risk management and check system of the present invention is compared to a human body, the state of health of oneself (company) (eg, excellent health)・ Pre-medical self-diagnosis of health / medicine is unnecessary, but a little illness / medicine-required illness / surgery-needed illness is performed in advance. For example, it is necessary to determine in advance which parts of a company (corporate) should be strengthened / weakened, to reinforce those parts in advance, to compensate for weakened parts of the company as much as possible, and to minimize risks as much as possible. The aim is to provide a risk management and check system that is useful for avoiding and eliminating problems, and also for maintaining and promoting the strength of the company.
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the risk management check system according to the first aspect of the present invention provides a person related to corporate management, that is, a risk relating to managers / employees, a risk relating to goods, ie, assets, a risk relating to overall management, and information related to management. The contents of the risk relating to the management system are classified into check item columns and evaluation columns by a checklist method, and the check contents of each check item column are evaluated in multiple stages in the evaluation column.
The risk management / check system according to the second aspect of the present invention is a risk management-related risk for managers and management, a risk related to an organization and personnel system, a risk related to funds and credit status, a business partner, a product configuration, and a product productivity. Risks related to planning and development, etc., and information management systems including hardware and software are categorized into check items in a checklist format and four-stage evaluation columns according to the extent of the problem. The check contents of each check item column are evaluated in four stages in an evaluation column.
According to a third aspect of the present invention, in the risk management check system according to the first or second aspect, the configuration of the checklist method is based on each checkpoint column for medium items belonging to a large item, and the degree of existence of a problem. It is a list checklist including a four-level evaluation column and a comment column.
According to a fourth aspect of the present invention, in the risk management check system according to any one of the first to third aspects, the person relating to the corporate management, that is, the risk relating to a manager / employee, the risk relating to a thing, that is, the asset relating to the risk, It is characterized by further comprising an aggregation table that aggregates check results by a checklist method relating to risks relating to the entirety and risks relating to the information management system by numerical values according to the degree of risk.
According to the present invention, risks relating to management and management regarding corporate management, risks relating to organization and personnel system, risks relating to funds and credit status, etc., business partners, product structure, product productivity and planning / development capabilities Risks related to the information management system, including hardware and software, are classified into a check item column and a four-stage evaluation column according to the degree of existence of the problem using the checklist method. The check contents are evaluated in four stages in the evaluation column. By appropriately selecting the contents of the check list for each item, risk management suitable for each company can be realized by the check list method. A risk management check system can be realized.
Further, by further providing a tabulation table for tabulating the check results by the checklist method by numerical values, it is possible to realize a risk management check system capable of comprehensively grasping risk management over the entire management.
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail.
First, the basic concept of the risk management check system according to the present invention will be described.
The risk management and check system according to the present embodiment includes risks related to management and management, organization, and personnel system of a wide variety of businesses, risks related to funds and credit status, business partners, product configurations, and product production. Risks related to power and planning / development, etc., and risks related to various information management systems including hardware and software, are listed in a checklist column in a check item column and, for example, in a four-stage evaluation column according to the extent of the problem. Classification and classification are performed, and the check contents of each check item column are evaluated in the evaluation column, for example, with numerical values of four levels.
The contents of the classifications and divisions relating to the corporate management are as follows: (1) Classification according to the nature (tangible), risks related to people (management, employees, etc.), risks related to things (assets, etc.), risks related to overall management, information management This is a risk related to the system. (2) Classification (intangible) based on the propriety of unpredictability is unpredictable and relatively predictable.
The checklist is created based on the classification and structure of large items (systematic), medium items (checkpoints), and small items (evaluation).
The major items (systematic) are the following six items: A management and management team, B organization and personnel system, C fund and credit status, D sales and customers, E product composition and development ability, and F information management system. A simple configuration.
Checkpoints for medium items are mainly intangible items. This is a mechanism to evaluate this in four steps using small items.
The concept of the numerical evaluation of the four levels regarding the risk management system of a company is as follows: No problem at all (Score 0), almost no problem (Score 1), problem (Score 3), very problem (Score 6) Four numerical evaluations.
Hereinafter, a specific example of the risk management check system according to the present embodiment will be described.
FIG. 1 and FIG. 2 show a list checklist relating to the A manager and the management team, which is one of the major items in the risk management check system according to the embodiment of the present invention.
The specific contents of the A manager and the management team will be described below.
There are nine items, A1 to A9, that belong to the A manager and the management team, and the contents and important points of the age and health status of the top of A1 are as follows.
a Age: The appropriate age is considered to be different depending on the industry, and the age cannot be determined uniformly because it depends on how each item of this check item is judged. If so, think as follows.
No problem 45 to 54 years old
Almost no problem 55-64 years old
Problems 35-44 years, 65-70 years
Very problematic 34 and under, 71 and over
b. Willingness (youth of spirit)
・ Flexibility of thinking.
・ Attitude toward new business.
・ The degree of judgment based on past successful experiences.
c strength (body's youth)
・ Do you have the physical strength to withstand daily hard work (normal work / entertainment)?
-Whether there is physical strength to withstand a sudden situation where sufficient sleep cannot be obtained (whether accurate judgment can be made).
d Inner (underwater) judgment
• How has your experience with setbacks affected (whether you are working positively or negatively)?
・ The degree of balance.
・ The degree to which family remarks have an effect.
e physical illness
・ Are there any physical illnesses (serious illness)?
・ If you have had a serious illness in the past, what is the possibility of recurrence?
・ Is your body strong and not susceptible to physical illness?
f mental illness
・ Is there a mental illness?
-Have you ever had a mental illness?
・ Is it highly stress-tolerant and less susceptible to mental illness?
g injury
・ There is aftereffect of injury.
・ I am seriously injured so that the sequela may remain.
・ Do you have a well-established hobby that causes serious injuries, or do you play similar sports?
h Personal concerns such as family matters
・ Are there any personal concerns such as family illness?
Table 1 shows a checklist for the above a to h.
[Table 1]
a.
・ The degree of listening to the opinions of subordinates (whether decision-making is top-down and the lower ones do not give opinions).
・ Substantial delegation of authority.
b Do you have a strategic vision?
・ Are the company's medium- and long-term management plans specifically and clearly indicated both inside and outside the company? Is it acceptable to shareholders, employees, financial institutions, etc.?
c Is family company consciousness missing?
・ Does the company contribute to society through corporate activities, and does the manager have a firm awareness of the need to protect the lives of employees?
d Is the morale of the top of the company high?
・ Are you always maintaining high morals over the public and private sectors as the top?
Public: Recognition of the significance of existence of a company, awareness of compliance.
I: Do you recognize that you are a top company, even if it's personal?
e Whether you are always conscious of "compliance" when conducting management
・ Are you always conscious of compliance and make legal judgments on important matters?
f. Are you prepared to take responsibility if you make a mistake in your management decisions?
・ Do you say that you can do what you want because you are responsible for important projects?
・ Make sure that you (the top) are credited for successful projects, and that you do not impose responsibility on other executives for failures.
g Is it highly evaluated outside (in the industry)?
・ How many personal connections (quality / quantity) do you have in various fields?
-The degree of influence of the industry's reputation and remarks.
Is h luck (fate / meeting) strong?
・ Check performance to date and analyze success factors.
Table 2 shows a checklist for the above a to h.
[Table 2]
a Decision making ability
• Decision-making process and time to decision (wouldn't it be difficult to decide?).
b Problem solving ability
・ Is the problem discovered and resolved in a short period of time through a certain process including legal chuck?
c Strategy-type organization (whether the organization is in line with the strategy)
・ Does the single-year and medium- to long-term management plan link to the organization to realize it?
・ Are personnel changes taking into account workplace relationships?
-Whether the size of the office, the convenience of the facilities and transportation, the installation status of office equipment, etc. are at or above the level that the company has achieved.
・ Are personnel and labor management, health management and safety management considered?
e-organization's unified ability
・ Is there a system in which executives and employees work together toward the target without falling into sectionism?
f Can you formulate a strategy?
・ Are specific strategies (what to do) based on single-year and medium- to long-term management plans?
か Foresight and execution
・ Ability to see medium to long term
If you check your business performance from the time you have been at the top, you may have a medium- to long-term outlook, an ad hoc or rough idea.
- medium- and long-term company development in terms of the outlook if they hit what hand for (to reduce the negative).
h Is the evaluation of officers and staff fair?
・ How many executives and employees are satisfied with their evaluation results?
・ Consent when managers, middle class, and lower class (young people) evaluated the company.
Recognition level of i-management management
• Are you always aware of profits worth the sales and legal risks in the future?
j Determine the propensity of officers and executives and give appropriate instructions
Table 3 shows a checklist for the above a to j.
[Table 3]
a. Whether you are good at external negotiations (customer negotiations)
・ Do you have eyes to see people?
・ Is it possible to judge the situation accurately (does I know when to leave?)
b Have a wide range of useful contacts
• The quantity and quality of personal connections: For example, you have a close relationship with people who are active in various fields (whether a relationship has been established such as "I can't refuse if you ask me").
Etiquette manners and language skills as a top c
・ Do you have etiquette manners and language skills that will not be ashamed of being in a top class gathering?
d. Responding to shareholders (whether you are always conscious of shareholders when conducting business)
・ Are all information that can be disclosed disclosed?
・ Are shareholders' interests factored into management decisions?
Is there any appeal to e-media?
・ The degree to which the top remark is taken up by the media.
-If the top statement is taken up in the media, how is it taken up (favorable or unfavorable)?
・ Is the media used well?
Table 4 shows a checklist for the above a to e.
[Table 4]
a Environmental issues
-Degree of interest in environmental issues and attitudes toward business promotion
b Contribution to local communities
・ Are you operating in the black and thinking about contributing to the local community through tax payments?
-Regardless of the content of the top remarks, how much contribution has been made to the local community?
・ Does the company have a support system for volunteer activities?
Social return of profit
・ Are you operating in the black and thinking about contributing to social returns through tax payments?
・ How many donations and volunteer activities have been performed to return profits to society?
d Employment maintenance responsibility
・ If performance is poor, are you trying to easily reduce personnel?
・ Are efforts made to pay salaries in line with employee contributions?
Table 5 shows a checklist for the above items a to d.
[Table 5]
a Are you sufficiently assisting the top?
・ Whether you understand the top tendencies and provide effective assistance.
b Have the same ability as the top
・ To fully support the top, it is necessary to have the same level of competence as the top as a whole.
Can you give a compelling opinion to the c-top?
・ Are you giving persuasive opinions with top trust?
d. What is the reputation of other officers and employees?
-Do you have the trust of other officers and employees as a person who assists the top management?
Table 6 shows a checklist for the above items a to d.
[Table 6]
a. Awareness and ability as a successor to the company
・ Do you have the awareness and ability as a successor and behave appropriately?
b Can you get the support of your company?
・ Whether the successor (planned) will gain internal support when it takes the lead.
c Is there an external check system to determine if the person is a suitable successor?
-Is there a check system by a person outside the company?
Table 7 shows a checklist for the above a to c.
[Table 7]
a Internal and external evaluation
・ Is the evaluation inside the company and the evaluation outside the company (in the industry etc.) consistent?
・ Isn't your main business being neglected by being famous outside the company (in the industry, etc.)?
b Do you have a wide personal network
・ How many personal connections (quality / quantity) do you have in various fields?
c. Friendship between officers
・ Are you not talking about things that you are not in charge of or being disadvantageous to other officers?
d Have you fallen into sectionism?
・ Do you forget the original purpose of improving the company's business performance and consider reducing the responsibilities of your department and the amount of work?
Table 8 shows a checklist for the above items a to d.
[Table 8]
a Is there any trouble related to women?
b. Are there any financial problems?
c Are there any adhesions with business partners?
d Is there any contact with anti-social forces?
Regarding the above four items, judgment was made from the viewpoint of "present", "high possibility of occurrence in the future", "less likely to occur in the future", and "there is almost no possibility of occurrence in the future".
Table 9 shows a checklist for the above items a to d.
[Table 9]
The middle items related to the organization B and the personnel system are nine items B1 to B9, of which the contents and points to note regarding the size of the B1 scale are as follows.
a Is the ratio of one administrator about 30 people?
・ Depending on the type of business or workplace, one manager can generally manage about 30 people. The manager is a manager or higher.
Table 10 shows a checklist for the above a.
[Table 10]
a Is there a big difference between age groups?
・ Is the number of young employees in their 20s and 30s thin?
b Is there a fault in the successor layer?
・ Are there any candidates for successors of management and supervisors or successors of skills?
c Do you have a medium- to long-term staffing plan?
・ Whether regular or mid-career hiring is factored into the staffing plan
Table 11 shows a checklist for the above a to c.
[Table 11]
a Is the organization with a clear system of instructions and orders?
・ Are you working according to your organization with instructions and orders from your direct supervisor?
b Is the system incapable of fraud?
・ Does the organization have a mutual check function and an audit system, and does the system not allow for impropriety?
Are the authority and division of duties of section c clear?
・ Are there any internal documents (duties authority rules, segregation duties rules, etc.) and are they being implemented as described?
Table 12 shows a checklist for the above a to c.
[Table 12]
a Is the top always showing leadership?
・ In this harsh business environment, do you operate on your own initiative?
b. Is the management's trust and cohesion strong?
・ Is the management, led by the president, a monolith, is doing business?
c Is there a successor to the next level of management?
・ Is there any possibility that corporate management will be in a crisis if the president is gone?
d What is the top humanity and reliability?
・ For example, is it the top that says, "How far will this president go?"
Table 13 shows a checklist for the above items a to d.
[Table 13]
a. Is there a system for systematic human resource development?
・ Is there a system that will gradually improve the level from recruitment?
b. What is the relationship of trust with the top and superiors?
・ Are there any retirees due to poor human relationships with the top or superior?
c Is there a place to discuss the future and development of the company?
・ Is it an environment where you can easily talk to your top or boss at interviews and social gatherings?
Table 14 shows a checklist for the above a to c.
[Table 14]
a Is it a corporate culture that values people?
・ Does the company take care of employees and their families on a regular basis?
b Motivated personnel system
・ Are results of performance and efforts evaluated properly and reflected in treatment?
Table 15 shows a checklist for the above a and b.
[Table 15]
a Is the labor-management relationship good?
・ Does the top management always consider the labor union?
b. Are there any welfare benefits, such as internal events?
・ Is it an environment where daily problems can be found quickly at workplace roundtables and can be improved?
Table 16 shows a checklist for the above a and b.
[Table 16]
a Is the direct ratio of the organization appropriate?
・ Is the ratio of indirect persons to direct persons appropriate (whether there are profitable personnel)?
b Is the fluctuation ratio of direct labor costs appropriate?
・ Is the personnel composition of direct personnel expenses in line with sales (employed by temporary staff, etc.)?
Table 17 shows the checklists for a and b described above.
[Table 17]
aDo you register your business as required by law?
b. Have the necessary license, registration, notification and qualification procedures for the business been carried out as required by law?
Are the various records related to c certificates and shareholders appropriate?
d) Are the contents of private insurance thoroughly reviewed and the deadline, etc., controlled?
Table 18 shows a checklist for the above items a to d.
[Table 18]
The items in the checklist for the list of funds and credit status of C are eight items C1 to C8. Among them, the contents and points to note regarding the contents and evaluation of C1 assets are as follows.
a) Receivables and notes receivable rotate quickly, and the incidence of bad debts is low.
・ It is best if the conditions for collecting accounts receivable are better than the conditions for purchasing and paying accounts, and there are few uncollectible loans due to bankruptcy of business partners.
b Is there a difference between the market value of fixed assets and the book value?
-Be careful in cases where procured assets during the bubble period are extremely low at market value.
c What is the objective evaluation of off-balance sheet assets and liabilities (guaranteed debt)?
・ In some cases, guarantee debt to subsidiaries may cause credit instability.
Table 19 shows a checklist for the above a to c.
[Table 19]
a. Are there any unclear contents in advance receipts, temporary receipts, etc.?
-Abnormal provisional payments to certain business partners or executives, or the receipt of intangible funds from affiliated companies or business partners, etc., raise doubts about dressing.
b. Are there any bills similar to those in the bill of exchange?
-Be careful when both bills payable and bills receivable are of the same or the same affiliate.
c Is there any short-term borrowing from commercial financing companies?
・ Even if it is discovered even with a small amount, general financial institutions are wary.
Table 20 shows a checklist for the above a to c.
[Table 20]
a. Are there any concerns about the evaluation of credit bureaus (eg, Teikoku Databank)?
・ Since the rating of the usage research institution is disclosed to the outside on the Internet, it has a great influence, so you should check the content.
b Have you ever offered to reduce or suspend your business for no reason?
c Have you suddenly requested a cash transaction from a supplier?
-It is necessary to determine whether the situation is specific to the business partner or whether there is credit uncertainty in the company based on external evaluations. Either way, you have to respond.
Table 21 shows a checklist for the above a to c.
[Table 21]
aLow borrowing ratio enables funding at low interest rates
・ A financial institution's valuation is determined by interest rates. Whether you can select a financial institution with low funding costs depends on your operating performance, future potential, and balance of deposits and credits.
-Debt-free management is ideal, but payoffs are also considered.
b. Are you using effective funds (eg, foreign currency deposit covers low domestic interest rates)?
・ Foreign currency deposits are an example, and this is not a good thing.
-Whether management and effective investment are part of management as well as pay-off measures due to the issue of whether there is sufficient funds.
c Have you been rejected for short-term financing?
・ Whether the financial institution will work to rescue short-term funds shortage, and if there is a credit problem, they will not be able to respond.
Table 22 shows a checklist for the above a to c.
[Table 22]
a. Main bank is a city bank, is there no need to worry about bankruptcy for the time being?
・ If payoffs are fully implemented, deposits of companies from small and medium-sized financial institutions to major city banks may flow out, and the management of the main bank may be at stake.
・ If the main bank is a city bank, you may not have to worry about the credit of the company
b Is there any frequent reassignment of branch managers, corporate officers, and review departments of the bank?
-The stable HR of financial institutions' trading stores is considered one of the evaluation factors of the bank, and the frequent transfer of employees and managers who have grasped the company's business condition also leads to a business stability evaluation.
c Is there any expectation of a change in transactions if there is a merger or alliance with another bank?
・ Trading stores may move due to consolidation of financial institutions.
・ As in the previous section, it is necessary to obtain information because it relates to the stability of transactions.
Table 23 shows a checklist for the above a to c.
[Table 23]
a. Banks that do not usually do business often come to solicit for business.
b. Main banks, sub banks and other banks are expected to increase their shares
c Banks' interest rates are generally at the same level
・ Since the management of financial institutions becomes liquid and the main bank function cannot be expected, it is desirable to be able to select a bank. It is proof that the bank side offers new business and expansion of business, which is evidence that the company's credit and business are evaluated and growth is expected, so whether it is possible to trade with multiple financial institutions on favorable terms, as a company's potential Can be evaluated.
Table 24 shows a checklist for the above a to c.
[Table 24]
a. Lots of real estate such as land, each of which is being used effectively
bThere are real estate and stocks, but the evaluation is not clear because they are dormant
c There are assets but they are mortgaged and bound by personal guarantee
-In the case of SMEs, when the company's assets are insufficient, financing may require a personal guarantee from the manager.
・ It is better to know the actual situation, as the amount of effective personal assets owned by the manager is directly related to the evaluation of the company.
Table 25 shows a checklist for the above a to c.
[Table 25]
a. Shareholder composition and shareholding ratio are almost unchanged in family companies
-The "house turmoil" and "fighting over successors" that are common in small and medium-sized businesses are a major risk if the management base is weak. What is the holding status as a proof that the owner status is stable?
b The parent company holds most of the shares, and the parent company's business is stable
-If the affiliated company is somewhere, the stability of the parent company is directly related to the stability of the management base.
・ On the other hand, the continuation of a company is influenced only by the intention of the parent company, so it is necessary to pay attention to the evaluation and dependence on the company, the performance of the parent company, and the trends of subsidiary policies.
c. Employee shareholder (shareholding association) owns a substantial portion and pays dividends (payment of incentives)
-The situation in which employees can own shares, even without reaching stock options, has a great effect on the stability of shareholders and raising awareness of belonging. As a prerequisite, it must be evaluated on the condition that profits are always secured and dividends and incentives are paid.
Table 26 shows a checklist for the above a to c.
[Table 26]
The middle items related to the D sales and business partners are the four items D1 to D4. Among them, the contents and points to note regarding, for example, “sales” regarding the D1 future vision are as follows.
The contents and points to note regarding the contents and evaluation of assets are as follows.
a Have a clear vision for the future, have dreams, and are thoroughly understood by employees
・ Is the company's future direction clear?
・ Is there a dream in that direction?
・ Are future employees understood by each and every employee?
b. Do future visions and long-term plans match the trends of world nations?
・ Is the direction the company should take in the future move or move in the world?
・ Is it in the world as well as in Japan?
Is the long-term or medium-term plan based on cVision clear?
・ Are long-term or medium-term plans based on the vision?
d. Whether the policy and plan for the single year are concrete and thoroughly implemented by employees.
・ Is the plan in line with the company's policy specified, and is it thoroughly enforced by each and every employee?
Table 27 shows a checklist for the above items a to d.
[Table 27]
aIs the execution rate achieved for the budget?
b. Is the performance situation appropriate compared to the external environment? (It is necessary to evaluate objectively because it depends on the weather.)
・ Compared with the weather and sales trends of the entire industry, etc., and objectively judge the company's performance.
c Whether the operating resources were used properly (sales promotion expenses, entertainment expenses, etc.)
・ Are limited operating resources used effectively?
・ Is there any waste?
Table 28 shows a checklist for the above a to c.
[Table 28]
a. Are you paying close attention to trends by business type (distribution, trading company, wholesaler, etc.)? (It is expected that information will be collected including mergers, alliances, etc.)
b. You pay close attention to trends in the entire industry (understand consumer spending trends, needs for frozen foods, ice cream and beverages, and best sellers)
• Do you pay attention to the various needs of consumers?
・ Are you paying attention not only to the movements of rival companies but also to the trends in the entire industry and by business type?
Table 29 shows the checklists for a and b described above.
[Table 29]
a Is the target managed?
-Are there departmental and individual goals that are consistent with company policy?
・ Is the status of execution of daily items traced regularly?
b Was the frequency of visits appropriate or the priorities appropriate?
-Are visits made based on appropriate evaluations of customers based on sales, prospects, etc. (they need not be average)?
・ Are there any priorities based on the likes and dislikes of customers?
Table 30 shows a checklist for the above a and b.
[Table 30]
Among the middle items related to the E product composition and product production / development capabilities, the details and points to note regarding the E1 product composition are as follows.
a) Are there any products, services, businesses, etc. that can be called the face of your company (branding of your own products)? Do you have a standard product, service, business, etc. such as △△?
・ Or is there something that is going on?
b. Is the product structure that captures market changes and sales diversity?
・ Are products and products with diverse designs, functionality, added value, etc., to respond to changing and diversifying market and customer needs and sales methods (mail order, Internet, etc.)?
c Is the product structure such that a specific customer accounts for the majority of sales?
・ Does the sluggishness or bankruptcy of specific business partners / industries affect the company's management / business as it is?
・ A large number of customers (preferably a product composition that can be sold to multiple industries)
d Are long-term and short-term product strategies narrowed down specifically?
・ Current basic and long-selling products are used as the axis of the long-term strategy, and trend products are used as the axis of the short-term strategy.
・ Are the product lifespan accurately grasped and a flexible and well-balanced product strategy taken?
e. Are the services provided, customer service, sales, management, etc. and product composition considered comprehensively?
-The sales (sales) strategy is based on the concept of the product as a whole, including PR, service, customer service, management technology, and product composition, rather than the product itself.
Table 31 shows a checklist for the above a to e.
[Table 31]
a Are raw materials and semi-finished products constantly being improved?
・ Are you actively working on the development and improvement of new raw materials and semi-finished products in consideration of environmental measures and cost measures?
b. Is the stability of the raw material / semi-product acquisition (supply) destination always confirmed?
・ What is the production / shipping capacity for increased production and special demand, and is there any confirmed effect of reduced demand on management?
・ Is the supplier's business status regularly checked?
c Is there always a new or alternative source?
・ Always secure multiple acquisition sources and investigate the business contents of new acquisition destinations.
d Have proper evaluations of productivity (labor / material / equipment) been made?
・ Productivity is an index expressed as “output / input”, and how efficiently produces results (products) for the input people, goods and equipment. Recently, he has also emphasized office work and R & D.
Labor = production volume per person, work efficiency
Material = Yield rate
Equipment = Production volume and earning rate per machine
Has the value of the product been improved through systematic methods such as eVE (Value Engineering)?
-A method of grasping the value of products and services based on the relationship between functions and costs, and improving the value through systematic procedures. Providing customers, companies and employees with high value products and services by VE and others.
f Is the lead time shortened?
-For buyers, the time required from ordering to delivery, and for sellers, the time required from order receipt to delivery. By shortening the time while avoiding inventory risk, it responds quickly to market needs and has an advantage over other companies.
g Are measures taken for related laws such as waste laws, recycling-related laws, and the PL law (the so-called manufacturer liability law)?
Table 32 shows a checklist for the above a to g.
[Table 32]
a. Are defense measures taken for intellectual property rights (copyrights, industrial property rights, ie patents, utility model rights, design rights, trademark rights), etc.?
・ Are the intellectual property rights of all technologies, products and services used and manufactured by the company confirmed?
・ Are you actively working on acquiring new intellectual property rights?
b Whether the cross license has been implemented or considered
・ Is it once considered whether it is feasible?
・ License between patent owners. In recent years, it has been difficult to achieve this due to the progress in the hierarchy of manufacturing fields. Implementation requires strategic thinking, and it is important to identify advantages and disadvantages.
c Do you always develop value-added products?
d Is it possible to quickly develop, produce, and respond to business partner needs and trends?
・ Is it a company-wide initiative or an accurate and prompt decision?
・ Isn't the second-tier business law becoming commonplace?
e Do you have any services, technologies, ideas, etc. that you do not have?
f Is the development based on the production line and manufacturing process?
・ Can the production line be flexibly changed according to development (mutual confirmation)?
g Are customers, companies, and employees satisfied with products and services?
h Are new production technologies and measures being taken?
・ If a new system (including outsourcing) needs to be created in connection with the content of item f above, are you always working on a long-term business strategy and product strategy?
Are basic and applied research done?
j Are researchers and engineers trained? (Securing successors)
Is each trend always understood?
・ Is the company-wide system in place, rather than collecting information at the level of managers or employees in charge?
l Is information gathering power better than other companies?
・ Whether it is clear why the company is excellent or not (are you aware of the collecting power and methods of other companies)?
Table 33 shows a checklist for the above a to l.
[Table 33]
a Are new products / businesses being considered?
b Are you considering a business model?
・ Whether there are any existing or new businesses that can be acquired, and whether they have been considered once.
c Have you considered and implemented new businesses that can leverage our technology?
・ Is there a place for free study, such as building a project-like organization?
Table 34 shows a checklist for the above a to c.
[Table 34]
a Whether new industries and new markets are being developed or considered
・ Isn't it possible to use it for other business types (such as using inkjet technology for printers in research fields such as DNA)?
b. Is it linked to new product development?
c. Are there strategic and active investments in the market?
・ Are speedy decisions made based on marketing and risk management?
Table 35 shows a checklist for the above a to c.
[Table 35]
Among the middle items related to the F information management system, the contents and points to note regarding information management in the broad sense of F1 are as follows.
a Whether an information management system exists
・ Does the organization and rules governing information handling exist and function?
b Whether the entire company is actively collecting information
・ Is it a good corporate culture to actively take in and utilize information through personal connections, trade papers, economic magazines, seminars, etc.?
c Is the minus information shared within the company?
-Are claims and information that has a significant impact on management and threaten the survival of the company reported to the top management or other departments promptly?
d Is information obtained from multiple sources and its authenticity confirmed?
・ Are information from one location, such as credit bureaus or trade papers, taken into account?
e Is your organization confidential to leak internal secrets?
・ Are there a management system to prevent leakage of internal information, awareness-raising education, etc., and they are functioning?
f Is there a flood of informal communication channels within the company?
・ Is the obscure human network using e-mail etc. that does not depend on the instruction transmission route in the company obstructing the normal flow of information?
Table 36 shows a checklist for the above a to f.
[Table 36]
a Is the server maintenance system established?
・ Is there a system / maintenance contract that responds immediately to troubles and does not interfere with normal operations?
b Are the standards for storage media etc. unified?
-Are the standards for data storage disks, memory cards, etc. different for different departments and sales offices, etc., and are there any obstacles to business or unnecessary waste?
c Is the device configuration that cannot be replaced?
・ Isn't substitute equipment or parts unavailable due to rapid technological advances or withdrawal of manufacturers?
d Is it a purchase or a lease, or is it being considered on a case-by-case basis?
・ Whether it is very obsolete and should it be considered as an asset or a lease or short-term rental?
Table 37 shows a checklist for the above items a to d.
[Table 37]
a. Are you taking protective measures against viruses and trespassing?
・ Whether vaccine software and a firewall (illegal intrusion prevention system) are installed and virus information is regularly updated and diagnosed.
b Is illegal copying of software routine?
・ Is it natural to purchase only the minimum required number of software and copy it?
c Is the software version unmanageable?
-Whether the system administrator knows the software version for each department / sales office.
・ Are there any departments or individuals who will upgrade the version on their own?
d Is private software (games, etc.) left untouched?
・ Are you not aware of the tools you use for work and not only wasting time but also adversely affecting the operating environment of business software?
Table 38 shows a checklist for the above items a to d.
[Table 38]
a. Is morale up to prevent taking out / trading of in-house data?
・ Are you raising awareness of confidentiality, disclosing punishment, and creating a system to identify the person who brought the item?
b. Is there a mechanism to restrict the use of private internet and e-mail?
・ Are there any checks using adult site browsing and personal email monitoring systems?
Is there any means to combat slander on the c-net?
・ Are there any lawyers who can combat slander by anonymous and unspecified majority on bulletin boards on the Internet?
Table 39 shows a checklist for the above items a to c.
[Table 39]
a Do you understand the system development required for your company without being distracted by trends and manufacturer strategies?
b. Are you considering the cost-effectiveness of introduction without personal preferences or adhesion with manufacturers?
・ Are you clearly understanding your company's strategy and the positioning and mission of the system, and are you trying to develop an optimal system?
c Is there a backup system that is hard to receive the same damage?
-There is a limit in the same place to cope with the damage caused by natural disasters and terrorism such as terrorism. Is there a backup system that can quickly recover business even if the server location is devastated?
d. Are you fully prepared for leaks of in-house data (illegal intrusion, unconfirmed disposal, etc.)?
-Data can be restored only by initializing the storage device. Has it been outsourced to a reliable company, etc., and has been disposed of reliably?
e Is the company responsible not only for design and construction but also for introduction and operation?
・ In the middle of the job, system construction is operated as originally intended, and is the perception that the mission is to achieve results is permeating the departments?
f Is the entire system department (or the system department itself) vertically split, for example, if you don't know if there is no person in charge?
・ Because the skills and knowledge of hardware, software, and networks are diverse and changing rapidly, have you specialized in each of them and cannot share them?
Table 40 shows a checklist for the above a to f.
[Table 40]
FIGS. 8 and 9 show tabulation tables of check results of a plurality of companies for each item described above in the risk management / check system according to the embodiment of the present invention.
This tabulation table is divided into large items A to F, and further, the number of items for each checkpoint belonging to each medium item, the score of each checkpoint in four stages for small items, and the number of non-responses are input (written). ), And further provided with a numerical tabulation column.
According to this tabulation table, the check results by the checklist method are tabulated by numerical values, so that risk management over the entire management can be comprehensively grasped by numerical values.
Note that by reading the checklist method and the contents of the tally table of the risk management check system according to the embodiment of the present invention with a computer and storing the contents in a writable storage medium, the same as the case described above on the computer is performed. Risk management can be realized.
【The invention's effect】
According to the present invention described in detail above, it is possible to provide a risk management check system capable of realizing risk management adapted to individual companies by a checklist method by appropriately selecting the contents of a checklist for each item. Can be.
Further, according to the present invention, it is possible to provide a risk management check system capable of constantly and comprehensively grasping risk management over the entire management by further including a summary table for totalizing check results by a checklist method by numerical values. it can.
In other words, according to the present invention described in detail above, the present invention itself can be said to be a self-diagnosis check system of a company or a check system for consciousness survey of a company. By performing a check, test, and awareness survey in accordance with the check system of the present invention, it is possible to provide a risk management check system capable of appropriately grasping and coping with crisis management and risk management of a company in advance.
That is, according to the present invention, if a company that performs a check, test, and awareness survey of the risk management / check system of the present invention is compared to a human body, the health condition of the user (company) can be any state (for example, Self-diagnosis in advance of preventive medicine to determine if the patient has excellent health / health / medical is unnecessary but is slightly ill / drug required / surgery required). Then, for example, it is possible to determine in advance where a part (a company) to be reinforced / a weak part is to be reinforced, to reinforce the part in advance, and to supplement the weak part of the company as much as possible in advance to take risks. It is possible to provide a risk management check system that can be avoided and eliminated as much as possible in advance, and that is also useful for maintaining and promoting the strength of the company.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a table showing a list checklist relating to A manager and management, which is one of the major items in a risk management check system according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a table following FIG. 1 showing a list checklist relating to A manager and management, which is one of the major items in the risk management check system according to the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a table showing a list checklist relating to an organization B and a personnel system, which is one of the major items in the risk management / check system according to the embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a table showing a list checklist relating to C fund / credit status, which is one of the major items in the risk management / check system according to the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a table showing a list checklist regarding D sales and business partners, which is one of the major items in the risk management / check system according to the embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a table showing a list checklist relating to E product configuration / development capability, which is one of the major items in the risk management / check system according to the embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a table showing an F information management system which is one of the major items in the risk management / check system according to the embodiment of the present invention.
FIG. 8 shows an aggregation table of major items A to C in the risk management / check system according to the embodiment of the present invention.
FIG. 9 shows a tabulation table of major items D to F in the risk management / check system according to the embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
A Major items (management and management)
B Major items (organization and personnel system)
C Major items (fund and credit status)
D Major items (Sales / Customers)
E Major items (product composition and development capabilities)
F Major items (information management system)
