JP2004234390A - 情報管理方法、情報管理システム、中央装置、端末装置及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】中央装置に記録している情報を端末装置へ送信し、端末装置にて、受け付けた操作に基づき受信した情報に対する処理を行うシステムにおいて、情報の漏洩を防止する情報管理方法、情報管理システム、中央装置、端末装置及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】管理の対象となる管理対象情報を中央装置10から受信した端末装置20では、中央装置10との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報を処理する。
【選択図】 図1
【解決手段】管理の対象となる管理対象情報を中央装置10から受信した端末装置20では、中央装置10との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報を処理する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を用いて管理対象情報を管理する情報管理方法、その方法を適用した情報管理システム、そのシステムにて用いられる中央装置及び端末装置並びにそれらの装置を実現するためのコンピュータプログラムに関し、特に管理対象情報が外部へ漏洩することを防止する情報管理方法、情報管理システム、中央装置、端末装置及びコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
中央装置に情報を記録しておき、記録している情報を中央装置から端末装置へ送信し、端末装置にて、受け付けた操作に基づき受信した情報に対する処理を行う情報管理システムが普及している。
このような情報管理システムにおいては、情報が不正に外部に漏洩することを防止するために、中央装置にて端末装置又は端末装置を操作する操作者の認証処理を行い、認証が成功した場合に限り情報を端末装置へ送信するという処理を行っている。
またサーバ(中央装置)が、クライアント(端末装置)の処理のログ(履歴)を記録し、記録したログに基づいてクライアントによる情報に対する処理を許可することで更に安全性を強化しているシステムもある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−41359号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の情報管理システムでは、端末装置へ送信され端末装置に記録された情報は、中央装置による管理から外れる場合もあるため不正に複写され外部へ漏洩する可能性があるという問題があり、例えば認証に用いられるID及びパスワード等の認証情報を、情報を処理する権限のない第3者が入手した場合、その第3者が権限を有する者になりすまして端末装置を操作し、不正に情報を入手することは容易である。
また端末装置の持ち出し、及び外部記憶媒体へ複写し、その外部記憶媒体の持ち出しにより外部へ漏洩する可能性がある。
特許文献1にて開示されている発明でも同様の問題を有している。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、管理の対象となる情報を受信した端末装置では、中央装置との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した情報を処理することにより、中央装置と通信が確立している場合に限り予め設定されている範囲内で情報に対する処理を可能とし、また中央装置との通信が途絶えた場合に情報を自動的に削除するようにすることで、情報が端末装置へ送信された後でも中央装置により情報を管理することが可能となるので情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能な情報管理方法、その方法を適用した情報管理システム、そのシステムにて用いられる中央装置及び端末装置並びにそれらの装置を実現するためのコンピュータプログラムの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る情報管理方法は、管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を用いて管理対象情報に対する処理を行う情報管理方法において、前記中央装置は、記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信し、該端末装置は、前記中央装置との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行うことを特徴とする。
【0007】
第1発明に係る情報管理方法では、管理対象情報を受信した端末装置が中央装置との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行うことにより、中央装置と通信が確立している場合に限り予め設定されている範囲内で管理対象情報に対する処理を可能とし、また中央装置との通信が途絶えた場合に管理対象情報を自動的に削除するようにすることで、管理対象情報が端末装置へ送信された後でも中央装置により管理対象情報を管理することが可能となるので、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
【0008】
第2発明に係る情報管理システムは、管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を備えた情報管理システムにおいて、前記中央装置は、記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段を備え、該端末装置は、前記中央装置との通信状況を検出する手段と、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行う手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
第2発明に係る情報管理システムでは、管理対象情報を受信した端末装置が中央装置との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行うことにより、中央装置と通信が確立している場合に限り予め設定されている範囲内で管理対象情報に対する処理を可能とし、また中央装置との通信が途絶えた場合に管理対象情報を自動的に削除するようにすることで、管理対象情報が端末装置へ送信された後でも中央装置により管理対象情報を管理することが可能となるので、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
【0010】
第3発明に係る情報管理システムは、管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を備えた情報管理システムにおいて、前記中央装置は、記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段を備え、該端末装置は、受信した管理対象情報を記録する手段と、記録した管理対象情報に対する操作を受け付ける手段と、前記中央装置との通信状況を検出する手段と、前記中央装置との通信が確立していると検出された場合に限り、受け付けた操作に基づき管理対象情報を処理する手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
第3発明に係る情報管理システムでは、管理対象情報を受信した端末装置が中央装置との通信状況を検出し、中央装置と通信が確立している場合に限り、管理対象情報に対する操作に基づく処理を可能とすることにより、管理対象情報が端末装置へ送信された後でも、端末装置にて行われる管理対象情報に対する処理を中央装置にて管理することが可能となるので、管理対象情報の管理を強化することが可能である。
また端末装置にて管理対象情報を処理した結果を示す結果情報を中央装置へ送信し、中央装置にて受信した結果情報を記録するという処理を実施することにより、端末装置における管理対象情報に対する処理を中央装置にて管理することが可能となり、管理対象情報の管理を強化することが可能である。
さらに管理対象情報に対する処理が管理対象情報を更新する処理であるときに、更新された管理対象情報を端末装置から中央装置へ送信した上で、端末装置に記録されている管理対象情報を削除するという処理を実施することにより、管理対象情報の管理を強化することが可能である。
そして端末装置における管理対象情報に対する処理の可否を、予め記録されている設定又は中央装置から送信される設定に基づいて判定することにより、端末装置における管理対象情報に対する操作を制限することができるので、不正な複写等の操作を防止して管理対象情報が外部へ漏洩することを防止することが可能である。
【0012】
第4発明に係る情報管理システムは、管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を備えた情報管理システムにおいて、前記中央装置は、記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段を備え、該端末装置は、受信した管理対象情報を記録する手段と、前記中央装置との通信状況を検出する手段と、前記中央装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、記録した管理対象情報を削除する手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
第4発明に係る情報管理システムでは、管理対象情報を受信した端末装置が中央装置との通信状況を検出し、中央装置との通信が途絶えたと判定した場合に管理対象情報を自動的に削除するようにすることで、管理対象情報が端末装置へ送信された後でも中央装置により管理対象情報を管理することが可能となるので、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
【0014】
第5発明に係る情報管理システムは、第2発明乃至第4発明のいずれかにおいて、前記中央装置は、前記端末装置との通信状況を検出する手段と、前記端末装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、所定の異常処理を実行する手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
第5発明に係る情報管理システムでは、管理対象情報を送信した中央装置が端末装置との通信状況を検出し、端末装置との通信が途絶えたと判定した場合に、異常の通知等の異常処理を実行することにより、管理対象情報を管理することが困難となった状況を管理者に通知することができるので、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
また中央装置と通信し、中央装置及び端末装置等の各種装置が設置されている設備を管理する管理装置を設け、中央装置による所定の異常処理として、管理装置へ異常を通知する通知情報を送信し、管理装置は、通知情報を受信したときに、出入り口の閉鎖等の設備に対する所定の動作を行わせることにより、第3者が不正に管理対象情報を入手した場合でも、第3者の逃亡を防止することができるので、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
【0016】
第6発明に係る情報管理システムは、第2発明乃至第5発明のいずれかにおいて、前記中央装置は、管理対象情報の元となる原情報を、管理対象情報に変換する手段を備え、前記端末装置は、管理対象情報を原情報に変換する手段を備えることを特徴とする。
【0017】
第6発明に係る情報管理システムでは、原情報を、端末装置にて再変換することが可能な管理対象情報に変換した上で管理することにより、第3者が管理対象情報を入手した場合でも中央装置に接続されている端末装置のみでしか原情報に再変換することができないので、管理対象情報の元となる原情報の管理を強化し、外部への原情報の漏洩を防止することが可能である。
【0018】
第7発明に係る中央装置は、端末装置と通信する手段を備え、管理の対象となる管理対象情報を記録する中央装置において、管理対象情報の元となる原情報を、管理対象情報に変換する手段と、管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段と、前記端末装置との通信状況を検出する手段と、前記端末装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、所定の異常処理を実行する手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
第7発明に係る中央装置では、原情報を、端末装置にて再変換することが可能な管理対象情報に変換した上で管理することにより、第3者が管理対象情報を入手した場合でも中央装置に接続されている端末装置のみでしか原情報に再変換することができないので、管理対象情報の元となる原情報の管理を強化し、外部への原情報の漏洩を防止することが可能である。
さらに端末装置との通信状況を検出し、端末装置との通信が途絶えたと判定した場合に、異常の通知等の異常処理を実行することにより、管理対象情報を管理することが困難となった状況を管理者に通知することができるので、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
【0020】
第8発明に係る端末装置は、管理対象情報を記録する中央装置と通信する手段を備える端末装置において、前記中央装置から管理対象情報を受信する手段と、受信した管理対象情報を記録する手段と、前記中央装置との通信状況を検出する手段と、検出した通信状況に基づいて、記録した管理対象情報に対する処理を行う手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
第8発明に係る端末装置では、中央装置との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行うことにより、中央装置と通信が確立している場合に限り予め設定されている範囲内で管理対象情報に対する処理を可能とし、また中央装置との通信が途絶えた場合に管理対象情報を自動的に削除するようにすることで、管理対象情報が端末装置へ送信された後でも中央装置により管理対象情報を管理することが可能となるので、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
【0022】
第9発明に係るコンピュータプログラムは、他の装置と通信するコンピュータに、管理対象情報を処理させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、管理対象情報の元となる原情報を、管理対象情報に変換させる手順と、コンピュータに、管理対象情報を他の装置へ送信させる手順と、コンピュータに、管理対象情報の送信先の装置との通信状況を検出させる手順と、コンピュータに、管理対象情報の送信先の装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、所定の異常処理を実行させる手順とを実行させることを特徴とする。
【0023】
第9発明に係るコンピュータプログラムでは、端末装置等の他の装置と通信するコンピュータにて実行することでコンピュータが中央装置として動作し、原情報を、管理対象情報の送信先の装置にて再変換することが可能な管理対象情報に変換した上で管理することにより、第3者が管理対象情報を入手した場合でも接続されている装置のみでしか原情報に再変換することができないので、管理対象情報の元となる原情報の管理を強化し、外部への原情報の漏洩を防止することが可能である。
さらに管理対象情報の送信先である装置との通信状況を検出し、通信が途絶えたと判定した場合に、異常の通知等の異常処理を実行することにより、管理対象情報を管理することが困難となった状況を管理者に通知することができるので、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
【0024】
第10発明に係るコンピュータプログラムは、他の装置と通信するコンピュータに、管理対象情報を処理させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、他の装置から管理対象情報を受信した場合に、受信した管理対象情報を記録させる手順と、コンピュータに、管理対象情報の送信元の装置との通信状況を検出させる手順と、コンピュータに、検出した通信状況に基づいて、記録した管理対象情報に対する処理を行わせる手順とを実行させることを特徴とする。
【0025】
第10発明に係るコンピュータプログラムでは、中央装置等の他の装置と通信するコンピュータにて実行することでコンピュータが端末装置として動作し、管理対象情報の送信元の装置との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行うことにより、通信が確立している場合に限り予め設定されている範囲内で管理対象情報に対する処理を可能とし、また通信が途絶えた場合に管理対象情報を自動的に削除するようにすることで、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は本発明の情報管理システムを概念的に示す説明図である。
図1中10はサーバコンピュータを用いた本発明の中央装置であり、中央装置10は、LAN(Local Area Network)等の通信網NWに接続されている。
通信網NWには、クライアントコンピュータを用いた端末装置20,20,…並びに中央装置10及び端末装置20,20,…等の各種装置が設置されている設備を管理するサーバコンピュータを用いた管理装置30が接続されている。
中央装置10は、管理の対象となる様々な情報が記録されており、端末装置20,20,…は、中央装置10に通信網NWを介して接続し、中央装置10に記録されている情報を利用することができる。
管理装置30が管理する設備とは、研究、開発、製造及び各種事務等の事業を行う事業用設備であり、管理装置30により、事業用設備の防犯及び防災等の用途に用いる各種センサ及び各種機構の制御を行う。
【0027】
次に本発明の情報管理システムにて用いられる各装置の構成について説明する。
図2は本発明の情報管理システムにて用いられる各装置の構成を示すブロック図である。
中央装置10は、装置全体を制御するCPU11、本発明の中央装置用のコンピュータプログラムPG1及びデータ等の各種情報を記録したCD−ROM等の記録媒体REC1から各種情報を読み取るCD−ROMドライブ等の補助記憶手段12、補助記憶手段12により読み取られたコンピュータプログラムPG1及びデータ等の各種情報を記録するハードディスク等の記録手段13、各種処理に用いられる情報を一時的に記憶するRAM14、通信網NWに接続するLANポート等の通信手段15並びに警報としてブザー音を発する出力手段16を備えている。
そして記録手段13から本発明の中央装置用のコンピュータプログラムPG1及びデータ等の各種情報を読み取り、RAM14に記憶させてコンピュータプログラムPG1に含まれる各種手順をCPU11により実行することで、サーバコンピュータは本発明の中央装置10として動作する。
また記録手段13には、管理の対象となる管理対象情報に対する処理の設定を示す管理テーブル(管理TB)13a及び中央装置用異常処理テーブル(中央装置用異常処理TB)13b等の各種テーブルが記録されている。
【0028】
端末装置20は、CPU21、補助記憶手段22、記録手段23、RAM24、通信手段25、マウス及びキーボード等の入力手段26並びにモニタ及びプリンタ等の出力手段27を備えている。
そして本発明の端末装置用のコンピュータプログラムPG2及びデータ等の各種情報を記録したCD−ROM等の記録媒体REC2から補助記憶手段22により各種情報を読み取って記録手段23に記録し、更に記録手段23から本発明の端末装置用のコンピュータプログラムPG2及びデータ等の各種情報を読み取り、RAM24に記憶させてコンピュータプログラムPG2に含まれる各種手順をCPU21により実行することでクライアントコンピュータは本発明の端末装置20として動作する。
なお本発明の端末装置用のコンピュータプログラムPG2は、記録媒体REC2から読み取るのではなく、予め中央装置10に記録しておき、中央装置10から通信網NWを介してダウンロードし記録手段23に記録するようにしても良い。
また記録手段23には本発明の端末装置用のコンピュータプログラムPG2だけでなく表計算用ソフトウェアプログラム及びワードプロセッサ用ソフトウェアプログラム等の様々なソフトウェアプログラムが記録されている。
さらに記録手段23には、管理対象情報に対する処理の設定を示す管理テーブル(管理TB)23a及び端末装置用異常処理テーブル(端末装置用異常処理TB)23b等の各種テーブルが記録されている。
【0029】
管理装置30は、CPU31、記録手段32、RAM33、通信手段34、入力手段35及び出力手段36を備えている。
【0030】
次に中央装置10及び端末装置20に記録されている各種テーブルについて説明する。
図3は本発明の情報管理システムにて管理対象情報に対する処理の設定を示す各種テーブルを概念的に示す説明図である。
図3(a)は、管理対象情報に対する処理と、その処理に対して設定された管理レベルとを対応付けて記録する管理テーブル13a,23aであり、中央装置10が備える記録手段13及び端末装置20が備える記録手段23に記録されている。
管理テーブルは13a,23aは、複写、印刷及び別媒体への複写等の処理に対して割り当てられた「5」、「3」及び「10」等の管理レベルを示すテーブルであり、例えば管理レベル「5」以下の処理が許可されている端末装置20では、複写及び印刷処理を行うことができるが、別媒体への複写処理を行うことはできない。
なお端末装置20に対して許可すべき管理レベルを設定してもよいが、管理対象情報に対して許可すべき管理レベル設定するようにしても良い。
【0031】
図3(b)は、管理レベルと中央装置10側における異常処理との関係を対応付けて記録する中央装置用異常処理テーブル13bであり、中央装置10が備える記録手段13に記録されている。
中央装置用異常処理テーブル13bには、「1」、「3」及び「10」等の管理レベルと、その管理レベルの処理が許可されていない端末装置20にて、その処理が行われた場合に実行される異常処理との関係を示すテーブルであり、例えば管理レベル「5」以下の処理が許可されている端末装置20において、許可されていない管理レベル「10」の処理を行わせる操作を受け付けた場合、中央装置10では、履歴記録、管理者への通知、ブザー音出力及び事業用設備の扉の施錠という異常処理が実施される。
【0032】
図3(c)は、管理レベルと端末装置20側における異常処理との関係を対応付けて記録する端末装置用異常処理テーブル23bであり、端末装置20が備える記録手段23に記録されている。
端末装置用異常処理テーブル23bには、「1」、「3」及び「10」等の管理レベルと、その管理レベルの処理が許可されていない場合に行われる画面固定、画面固定及びブザー音出力並びに即管理対象情報削除及び画面固定等の異常処理との関係を示すテーブルであり、例えば管理レベル「5」以下の処理が許可されている端末装置20において、許可されていない管理レベル「10」の処理を行わせる操作を受け付けた場合、即座に管理対象情報の削除及び画面の固定という異常処理が実施される。
【0033】
次に本発明の情報管理システムにて用いられる各種装置の処理を説明する。
図4は本発明の通信システムにて用いられる中央装置10の管理対象情報作成処理を示すフローチャートである。
中央装置10では、記録手段13に記録されている原情報を指定して漏洩を防止すべく管理の対象とする命令を受け付け、原情報を管理の対象となる管理対象情報に変換する管理対象情報作成処理を行う。
中央装置10は、RAM14に記憶させたコンピュータプログラムPG1を実行するCPU11の制御により、指定された原情報を管理対象情報に変換して(S101)、管理対象情報を作成する。
原情報を管理対象情報に変換する処理とは、例えば変換の対象となる原情報に対する処理の履歴(ログ)を暗号化し、原情報のヘッダ及び/又はフッタとして付加するデータ変換処理をした上で、更に管理対象情報の拡張子の変更等の名称変更処理を行うことにより作成される。
これにより管理対象情報は、本来の原情報に対応している表計算用ソフトウェアプログラム及びワードプロセッサ用ソフトウェアプログラム上で実行することができなくなる。
このようにして作成された管理対象情報は、中央装置10及び端末装置20において管理の対象となり、管理対象情報に対する複写及び更新等の各種処理の履歴は中央装置10にて記録される。
【0034】
図5は本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置10及び端末装置20の認証処理を示すフローチャートである。
端末装置20を操作する操作者は、中央装置10に記録されている管理対象情報の複写等の処理を所望する場合、端末装置20を通信網NWに接続し中央装置10と通信させる操作を行う。
端末装置20では、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、操作を受け付け、予め記録されている鍵情報を通信手段25から中央装置10へ送信する(S201)。
【0035】
中央装置10では、RAM14に記憶させたコンピュータプログラムPG1を実行するCPU11の制御により、通信手段15にて鍵情報を受信し(S202)、受信した鍵情報に対して、予め記録している鍵穴情報に基づいて認証処理を行い(S203)、認証処理の結果を示す認証結果情報を端末装置20へ通信手段15から送信する(S204)。
端末装置20に予め記録されている鍵情報とは、記録媒体REC2から読み取られ又は通信網NWを介して中央装置10から送信されて記録手段23に記録される認証用の情報であり、鍵穴情報と対応している。
以下に対応する鍵情報及び鍵穴情報の具体例を示す。
鍵情報:192−222−2392000
鍵穴情報:918Z888Z8718AAA
上述した鍵情報及び鍵穴情報は、夫々15桁の符号列からなり、対応する桁の符号列の和が10になるようになっている。
なお「−」には「Z」が対応し、「0」には「A」が対応する。
【0036】
中央装置10では、RAM14に記憶させたコンピュータプログラムPG1を実行するCPU11の制御により、認証が成功したと判定した場合、認証が成功したことを履歴として記録手段13に記録し(S205)、端末装置20との通信状況を検出する処理を30秒等の所定の間隔で行う(S206)。
中央装置10における通信状況を検出する処理は、以降、端末装置20との通信が切断されるまで所定間隔で行われ、例えば60秒等の切断判定基準の間、通信が確立されていることが検出されなかった場合、通信が切断されたと判定する。
【0037】
また端末装置20では、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、認証結果情報を通信手段25にて受信し(S207)、受信した認証結果情報により認証が成功したと判定した場合、中央装置10との通信状況を検出する処理を30秒等の所定の間隔で行う(S208)。
端末装置20においても通信状況を検出する処理は、以降、中央装置10との通信が切断されるまで所定間隔で行われる。
【0038】
図6は本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置10及び端末装置20の管理対象情報送受信処理を示すフローチャートである。
認証処理が完了し、中央装置10及び端末装置20が相互に通信の確立を検出している間に限り、中央装置10に記録されている管理対象情報を端末装置20へ送信させることが可能となる。
端末装置20では、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、送信を要求する管理対象情報の指定を受け付けて管理対象情報の送信を要求する送信要求を中央装置10へ通信手段15から送信する(S301)。
【0039】
中央装置10では、RAM14に記憶させたコンピュータプログラムPG1を実行するCPU11の制御により、送信要求を通信手段15にて受信し(S302)、受信した送信要求により指定される、記録手段13に記録している管理対象情報を端末装置20へ通信手段15から送信し(S303)、管理対象情報を送信したことを履歴として記録する(S304)。
【0040】
端末装置20では、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、管理対象情報を通信手段25にて受信し(S305)、受信した管理対象情報を記録手段23に記録する(S306)。
なお中央装置10では、以降端末装置20にて管理対象情報に対して行われる複写、名称の変更、更新及び印刷等の各種処理が監視される。
【0041】
図7は本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置10及び端末装置20の管理対象情報操作処理を示すフローチャートである。
操作者は、管理対象情報に対して複写、名称の変更、更新及び印刷等の各種処理を行うべく端末装置20を操作する。
端末装置20では、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、記録手段23に記録した管理対象情報に対する操作を入力手段26から受け付け(S401)、受け付けた操作に基づく管理対象情報に対する処理の可否を予め記録されている設定、即ち管理テーブル23aの記録内容に基づいて判定する(S402)。
【0042】
端末装置20では、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、ステップS402の判定により処理可であると判定した場合(S402:YES)、中央装置10との通信状況を検出し(S403)、中央装置10との通信が確立していると検出されたときに限り(S404:YES)、管理対象情報を原情報に変換し(S405)、管理対象情報から変換した原情報を、受け付けた操作に基づき処理し(S406)、処理した結果を示す結果情報を中央装置10へ通信手段25から送信する(S407)。
ステップS402において、処理不可であると判定した場合(S402:NO)、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、予め記録手段23に記録されている設定、即ち端末装置用異常処理テーブル23bの記録内容に基づく異常処理を実施する(S408)。
【0043】
ステップS403の検出により、中央装置10との通信が確立していると検出されなかったとき(S404:NO)、端末装置20では、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、記録手段23に記録した管理対象情報を削除する(S409)。
なお端末装置20では、常時中央装置10との通信状況の検出を30秒等の所定間隔で行っており、例えば60秒等の切断判定基準の間、通信が確立されていることが検出されなかった場合、通信が切断されたと判定し、操作を受け付けたときに限らず、管理対象情報の削除を行う。
【0044】
中央装置10では、RAM14に記憶させたコンピュータプログラムPG1を実行するCPU11の制御により、通信手段25にて結果情報を受信し(S410)、受信した結果情報を記録手段13に履歴として記録する(S411)。
【0045】
図8は本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置10及び端末装置20の情報更新処理を示すフローチャートである。
図7を用いて説明した管理対象情報操作処理のステップS405における処理が、管理対象情報から変換した原情報を更新する処理であった場合、端末装置20では、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、更新された原情報を管理対象情報に変換し(S501)、変換した管理対象情報を通信手段25から中央装置10へ送信し(S502)、変換した管理対象情報及びその元である原情報を削除する(S503)。
【0046】
中央装置10では、RAM14に記憶させたコンピュータプログラムPG1を実行するCPU11の制御により、通信手段15にて管理対象情報を受信し(S504)、受信した管理対象情報に、記録している管理対象情報を更新し(S505)、その処理の結果を示す結果情報を記録手段13に履歴として記録する(S506)。
なお更新された原情報を管理対象情報に変換する処理は、端末装置20ではなく中央装置10にて行うようにしても良い。
【0047】
図9は本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置10及び管理装置30の異常処理を示すフローチャートである
中央装置10では、端末装置20が受け付けた操作の内容を受信しており、受信した操作の内容に対し、許可されていない操作が行われていると判定した場合、中央装置用異常処理テーブル13bの記録内容を参照して、所定の異常処理を行う。
なお中央装置10では、端末装置20が受け付けた操作の内容だけでなく、端末装置20との通信状況が異常である場合も異常処理を行っている。
ここでは通信状況に基づく異常処理について説明する。
【0048】
中央装置10では、RAM14に記憶させたコンピュータプログラムPG1を実行するCPU11の制御により、管理対象情報の送信先である端末装置20との通信状況を所定の間隔で検出し(S601)、端末装置20との通信が確立していると検出されなかった場合に(S602:NO)、予め記録手段13に記録されている設定、即ち中央装置用異常処理テーブル13bの記録内容に基づく異常処理として、事業用設備の扉を施錠させるべく管理装置30へ異常を通知する通知情報を通信手段15から送信する(S603)。
なお異常処理としては通知情報の送信だけでなく、履歴記録、管理者への通知及びブザー音の出力も行われる。
【0049】
ステップS602において、端末装置20との通信が確立していることが検出された場合(S602:YES)、ステップS601に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0050】
管理装置30では、CPU31の制御により、通信手段34にて通知情報を受信し(S604)、受信した通知情報に基づいて事業用設備に所定の動作、ここでは扉の施錠を行わせる(S605)。
このように事業用設備の出入り口となる扉の閉鎖を行うことにより、第3者が不正に管理対象情報を入手した場合でも、第3者の逃亡を防止することができる。
【0051】
前記実施の形態では、検出した通信状況に応じて管理対象情報の削除及びその他の処理並びに事業用設備の操作を行う形態を示しているが、上述した形態はあくまでも一例であり、通信が確立していることを検出することができなかった場合に、異常処理を行い、通信が確立していることを検出することができた場合に、特定の操作を許可する形態で有れば様々な形態に適用することが可能である。
【0052】
(付記1)管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を用いて管理対象情報に対する処理を行う情報管理方法において、前記中央装置は、記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信し、該端末装置は、前記中央装置との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行うことを特徴とする情報管理方法。
(付記2)管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を備えた情報管理システムにおいて、前記中央装置は、記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段を備え、該端末装置は、前記中央装置との通信状況を検出する手段と、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行う手段とを備えることを特徴とする情報管理システム。
(付記3)管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を備えた情報管理システムにおいて、前記中央装置は、記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段を備え、該端末装置は、受信した管理対象情報を記録する手段と、記録した管理対象情報に対する操作を受け付ける手段と、前記中央装置との通信状況を検出する手段と、前記中央装置との通信が確立していると検出された場合に限り、受け付けた操作に基づき管理対象情報を処理する手段とを備えることを特徴とする情報管理システム。
(付記4)前記端末装置は、更に、管理対象情報を処理した結果を示す結果情報を前記中央装置へ送信する手段を備え、該中央装置は、更に、受信した結果情報を記録する手段を備えることを特徴とする付記3に記載の情報管理システム。
(付記5)前記端末装置は、更に、管理対象情報に対する処理が管理対象情報を更新する処理であるときに、更新された管理対象情報を前記中央装置へ送信する手段と、管理対象情報を削除する手段とを備え、前記中央装置は、更に、受信した更新された管理対象情報に、記録している管理対象情報を更新する手段を備えることを特徴とする付記3又は付記4に記載の情報管理システム。
(付記6)前記端末装置は、更に、管理対象情報に対する処理の可否を、予め記録されている設定又は前記中央装置から送信される設定に基づいて判定する手段を備えることを特徴とする付記3乃至付記5のいずれかに記載の情報管理システム。
(付記7)管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を備えた情報管理システムにおいて、前記中央装置は、記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段を備え、該端末装置は、受信した管理対象情報を記録する手段と、前記中央装置との通信状況を検出する手段と、前記中央装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、記録した管理対象情報を削除する手段とを備えることを特徴とする情報管理システム。
(付記8)前記中央装置は、前記端末装置との通信状況を検出する手段と、前記端末装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、所定の異常処理を実行する手段とを備えることを特徴とする付記2乃至付記7のいずれかに記載の情報管理システム。
(付記9)前記中央装置と通信し、該中央装置及び/又は前記端末装置が設置されている設備を管理する管理装置を更に備え、前記中央装置が備える所定の異常処理を実行する手段は、前記管理装置へ異常を通知する通知情報を送信すべくなしてあり、前記管理装置は、通知情報を受信したときに、前記設備に所定の動作を行わせる手段を備えることを特徴とする付記8に記載の情報管理システム。
(付記10)前記中央装置は、管理対象情報の元となる原情報を、管理対象情報に変換する手段を備え、前記端末装置は、管理対象情報を原情報に変換する手段を備えることを特徴とする付記2乃至付記9のいずれかに記載の情報管理システム。
(付記11)端末装置と通信する手段を備え、管理の対象となる管理対象情報を記録する中央装置において、管理対象情報の元となる原情報を、管理対象情報に変換する手段と、管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段と、前記端末装置との通信状況を検出する手段と、前記端末装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、所定の異常処理を実行する手段とを備えることを特徴とする中央装置。
(付記12)管理対象情報を記録する中央装置と通信する手段を備える端末装置において、前記中央装置から管理対象情報を受信する手段と、受信した管理対象情報を記録する手段と、前記中央装置との通信状況を検出する手段と、検出した通信状況に基づいて、記録した管理対象情報に対する処理を行う手段とを備えることを特徴とする端末装置。
(付記13)他の装置と通信するコンピュータに、管理対象情報を処理させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、管理対象情報の元となる原情報を、管理対象情報に変換させる手順と、コンピュータに、管理対象情報を他の装置へ送信させる手順と、コンピュータに、管理対象情報の送信先の装置との通信状況を検出させる手順と、コンピュータに、管理対象情報の送信先の装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、所定の異常処理を実行させる手順とを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
(付記14)他の装置と通信するコンピュータに、管理対象情報を処理させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、他の装置から管理対象情報を受信した場合に、受信した管理対象情報を記録させる手順と、コンピュータに、管理対象情報の送信元の装置との通信状況を検出させる手順と、コンピュータに、検出した通信状況に基づいて、記録した管理対象情報に対する処理を行わせる手順とを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明に係る情報管理方法、情報管理システム、中央装置、端末装置及びコンピュータプログラムでは、管理の対象となる管理対象情報を中央装置から受信した端末装置では、中央装置との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報を処理することにより、例えば中央装置と通信が確立している場合に限り予め設定されている範囲内で管理対象情報に対する処理を可能とし、また中央装置との通信が途絶えた場合に管理対象情報を自動的に削除するようにすることで、管理対象情報が端末装置へ送信された後でも中央装置により管理対象情報を管理することが可能となるので情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である等、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報管理システムを概念的に示す説明図である。
【図2】本発明の情報管理システムにて用いられる各装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の情報管理システムにて管理対象情報に対する処理の設定を示す各種テーブルを概念的に示す説明図である。
【図4】本発明の通信システムにて用いられる中央装置の管理対象情報作成処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置及び端末装置の認証処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置及び端末装置の管理対象情報送受信処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置及び端末装置の管理対象情報操作処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置及び端末装置の情報更新処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置及び管理装置の異常処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 中央装置
20 端末装置
30 管理装置
NW 通信網
PG1,PG2 コンピュータプログラム
REC1,REC2 記録媒体
【発明の属する技術分野】
本発明は、管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を用いて管理対象情報を管理する情報管理方法、その方法を適用した情報管理システム、そのシステムにて用いられる中央装置及び端末装置並びにそれらの装置を実現するためのコンピュータプログラムに関し、特に管理対象情報が外部へ漏洩することを防止する情報管理方法、情報管理システム、中央装置、端末装置及びコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
中央装置に情報を記録しておき、記録している情報を中央装置から端末装置へ送信し、端末装置にて、受け付けた操作に基づき受信した情報に対する処理を行う情報管理システムが普及している。
このような情報管理システムにおいては、情報が不正に外部に漏洩することを防止するために、中央装置にて端末装置又は端末装置を操作する操作者の認証処理を行い、認証が成功した場合に限り情報を端末装置へ送信するという処理を行っている。
またサーバ(中央装置)が、クライアント(端末装置)の処理のログ(履歴)を記録し、記録したログに基づいてクライアントによる情報に対する処理を許可することで更に安全性を強化しているシステムもある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−41359号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の情報管理システムでは、端末装置へ送信され端末装置に記録された情報は、中央装置による管理から外れる場合もあるため不正に複写され外部へ漏洩する可能性があるという問題があり、例えば認証に用いられるID及びパスワード等の認証情報を、情報を処理する権限のない第3者が入手した場合、その第3者が権限を有する者になりすまして端末装置を操作し、不正に情報を入手することは容易である。
また端末装置の持ち出し、及び外部記憶媒体へ複写し、その外部記憶媒体の持ち出しにより外部へ漏洩する可能性がある。
特許文献1にて開示されている発明でも同様の問題を有している。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、管理の対象となる情報を受信した端末装置では、中央装置との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した情報を処理することにより、中央装置と通信が確立している場合に限り予め設定されている範囲内で情報に対する処理を可能とし、また中央装置との通信が途絶えた場合に情報を自動的に削除するようにすることで、情報が端末装置へ送信された後でも中央装置により情報を管理することが可能となるので情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能な情報管理方法、その方法を適用した情報管理システム、そのシステムにて用いられる中央装置及び端末装置並びにそれらの装置を実現するためのコンピュータプログラムの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る情報管理方法は、管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を用いて管理対象情報に対する処理を行う情報管理方法において、前記中央装置は、記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信し、該端末装置は、前記中央装置との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行うことを特徴とする。
【0007】
第1発明に係る情報管理方法では、管理対象情報を受信した端末装置が中央装置との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行うことにより、中央装置と通信が確立している場合に限り予め設定されている範囲内で管理対象情報に対する処理を可能とし、また中央装置との通信が途絶えた場合に管理対象情報を自動的に削除するようにすることで、管理対象情報が端末装置へ送信された後でも中央装置により管理対象情報を管理することが可能となるので、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
【0008】
第2発明に係る情報管理システムは、管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を備えた情報管理システムにおいて、前記中央装置は、記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段を備え、該端末装置は、前記中央装置との通信状況を検出する手段と、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行う手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
第2発明に係る情報管理システムでは、管理対象情報を受信した端末装置が中央装置との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行うことにより、中央装置と通信が確立している場合に限り予め設定されている範囲内で管理対象情報に対する処理を可能とし、また中央装置との通信が途絶えた場合に管理対象情報を自動的に削除するようにすることで、管理対象情報が端末装置へ送信された後でも中央装置により管理対象情報を管理することが可能となるので、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
【0010】
第3発明に係る情報管理システムは、管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を備えた情報管理システムにおいて、前記中央装置は、記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段を備え、該端末装置は、受信した管理対象情報を記録する手段と、記録した管理対象情報に対する操作を受け付ける手段と、前記中央装置との通信状況を検出する手段と、前記中央装置との通信が確立していると検出された場合に限り、受け付けた操作に基づき管理対象情報を処理する手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
第3発明に係る情報管理システムでは、管理対象情報を受信した端末装置が中央装置との通信状況を検出し、中央装置と通信が確立している場合に限り、管理対象情報に対する操作に基づく処理を可能とすることにより、管理対象情報が端末装置へ送信された後でも、端末装置にて行われる管理対象情報に対する処理を中央装置にて管理することが可能となるので、管理対象情報の管理を強化することが可能である。
また端末装置にて管理対象情報を処理した結果を示す結果情報を中央装置へ送信し、中央装置にて受信した結果情報を記録するという処理を実施することにより、端末装置における管理対象情報に対する処理を中央装置にて管理することが可能となり、管理対象情報の管理を強化することが可能である。
さらに管理対象情報に対する処理が管理対象情報を更新する処理であるときに、更新された管理対象情報を端末装置から中央装置へ送信した上で、端末装置に記録されている管理対象情報を削除するという処理を実施することにより、管理対象情報の管理を強化することが可能である。
そして端末装置における管理対象情報に対する処理の可否を、予め記録されている設定又は中央装置から送信される設定に基づいて判定することにより、端末装置における管理対象情報に対する操作を制限することができるので、不正な複写等の操作を防止して管理対象情報が外部へ漏洩することを防止することが可能である。
【0012】
第4発明に係る情報管理システムは、管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を備えた情報管理システムにおいて、前記中央装置は、記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段を備え、該端末装置は、受信した管理対象情報を記録する手段と、前記中央装置との通信状況を検出する手段と、前記中央装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、記録した管理対象情報を削除する手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
第4発明に係る情報管理システムでは、管理対象情報を受信した端末装置が中央装置との通信状況を検出し、中央装置との通信が途絶えたと判定した場合に管理対象情報を自動的に削除するようにすることで、管理対象情報が端末装置へ送信された後でも中央装置により管理対象情報を管理することが可能となるので、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
【0014】
第5発明に係る情報管理システムは、第2発明乃至第4発明のいずれかにおいて、前記中央装置は、前記端末装置との通信状況を検出する手段と、前記端末装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、所定の異常処理を実行する手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
第5発明に係る情報管理システムでは、管理対象情報を送信した中央装置が端末装置との通信状況を検出し、端末装置との通信が途絶えたと判定した場合に、異常の通知等の異常処理を実行することにより、管理対象情報を管理することが困難となった状況を管理者に通知することができるので、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
また中央装置と通信し、中央装置及び端末装置等の各種装置が設置されている設備を管理する管理装置を設け、中央装置による所定の異常処理として、管理装置へ異常を通知する通知情報を送信し、管理装置は、通知情報を受信したときに、出入り口の閉鎖等の設備に対する所定の動作を行わせることにより、第3者が不正に管理対象情報を入手した場合でも、第3者の逃亡を防止することができるので、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
【0016】
第6発明に係る情報管理システムは、第2発明乃至第5発明のいずれかにおいて、前記中央装置は、管理対象情報の元となる原情報を、管理対象情報に変換する手段を備え、前記端末装置は、管理対象情報を原情報に変換する手段を備えることを特徴とする。
【0017】
第6発明に係る情報管理システムでは、原情報を、端末装置にて再変換することが可能な管理対象情報に変換した上で管理することにより、第3者が管理対象情報を入手した場合でも中央装置に接続されている端末装置のみでしか原情報に再変換することができないので、管理対象情報の元となる原情報の管理を強化し、外部への原情報の漏洩を防止することが可能である。
【0018】
第7発明に係る中央装置は、端末装置と通信する手段を備え、管理の対象となる管理対象情報を記録する中央装置において、管理対象情報の元となる原情報を、管理対象情報に変換する手段と、管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段と、前記端末装置との通信状況を検出する手段と、前記端末装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、所定の異常処理を実行する手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
第7発明に係る中央装置では、原情報を、端末装置にて再変換することが可能な管理対象情報に変換した上で管理することにより、第3者が管理対象情報を入手した場合でも中央装置に接続されている端末装置のみでしか原情報に再変換することができないので、管理対象情報の元となる原情報の管理を強化し、外部への原情報の漏洩を防止することが可能である。
さらに端末装置との通信状況を検出し、端末装置との通信が途絶えたと判定した場合に、異常の通知等の異常処理を実行することにより、管理対象情報を管理することが困難となった状況を管理者に通知することができるので、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
【0020】
第8発明に係る端末装置は、管理対象情報を記録する中央装置と通信する手段を備える端末装置において、前記中央装置から管理対象情報を受信する手段と、受信した管理対象情報を記録する手段と、前記中央装置との通信状況を検出する手段と、検出した通信状況に基づいて、記録した管理対象情報に対する処理を行う手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
第8発明に係る端末装置では、中央装置との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行うことにより、中央装置と通信が確立している場合に限り予め設定されている範囲内で管理対象情報に対する処理を可能とし、また中央装置との通信が途絶えた場合に管理対象情報を自動的に削除するようにすることで、管理対象情報が端末装置へ送信された後でも中央装置により管理対象情報を管理することが可能となるので、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
【0022】
第9発明に係るコンピュータプログラムは、他の装置と通信するコンピュータに、管理対象情報を処理させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、管理対象情報の元となる原情報を、管理対象情報に変換させる手順と、コンピュータに、管理対象情報を他の装置へ送信させる手順と、コンピュータに、管理対象情報の送信先の装置との通信状況を検出させる手順と、コンピュータに、管理対象情報の送信先の装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、所定の異常処理を実行させる手順とを実行させることを特徴とする。
【0023】
第9発明に係るコンピュータプログラムでは、端末装置等の他の装置と通信するコンピュータにて実行することでコンピュータが中央装置として動作し、原情報を、管理対象情報の送信先の装置にて再変換することが可能な管理対象情報に変換した上で管理することにより、第3者が管理対象情報を入手した場合でも接続されている装置のみでしか原情報に再変換することができないので、管理対象情報の元となる原情報の管理を強化し、外部への原情報の漏洩を防止することが可能である。
さらに管理対象情報の送信先である装置との通信状況を検出し、通信が途絶えたと判定した場合に、異常の通知等の異常処理を実行することにより、管理対象情報を管理することが困難となった状況を管理者に通知することができるので、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
【0024】
第10発明に係るコンピュータプログラムは、他の装置と通信するコンピュータに、管理対象情報を処理させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、他の装置から管理対象情報を受信した場合に、受信した管理対象情報を記録させる手順と、コンピュータに、管理対象情報の送信元の装置との通信状況を検出させる手順と、コンピュータに、検出した通信状況に基づいて、記録した管理対象情報に対する処理を行わせる手順とを実行させることを特徴とする。
【0025】
第10発明に係るコンピュータプログラムでは、中央装置等の他の装置と通信するコンピュータにて実行することでコンピュータが端末装置として動作し、管理対象情報の送信元の装置との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行うことにより、通信が確立している場合に限り予め設定されている範囲内で管理対象情報に対する処理を可能とし、また通信が途絶えた場合に管理対象情報を自動的に削除するようにすることで、管理対象情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は本発明の情報管理システムを概念的に示す説明図である。
図1中10はサーバコンピュータを用いた本発明の中央装置であり、中央装置10は、LAN(Local Area Network)等の通信網NWに接続されている。
通信網NWには、クライアントコンピュータを用いた端末装置20,20,…並びに中央装置10及び端末装置20,20,…等の各種装置が設置されている設備を管理するサーバコンピュータを用いた管理装置30が接続されている。
中央装置10は、管理の対象となる様々な情報が記録されており、端末装置20,20,…は、中央装置10に通信網NWを介して接続し、中央装置10に記録されている情報を利用することができる。
管理装置30が管理する設備とは、研究、開発、製造及び各種事務等の事業を行う事業用設備であり、管理装置30により、事業用設備の防犯及び防災等の用途に用いる各種センサ及び各種機構の制御を行う。
【0027】
次に本発明の情報管理システムにて用いられる各装置の構成について説明する。
図2は本発明の情報管理システムにて用いられる各装置の構成を示すブロック図である。
中央装置10は、装置全体を制御するCPU11、本発明の中央装置用のコンピュータプログラムPG1及びデータ等の各種情報を記録したCD−ROM等の記録媒体REC1から各種情報を読み取るCD−ROMドライブ等の補助記憶手段12、補助記憶手段12により読み取られたコンピュータプログラムPG1及びデータ等の各種情報を記録するハードディスク等の記録手段13、各種処理に用いられる情報を一時的に記憶するRAM14、通信網NWに接続するLANポート等の通信手段15並びに警報としてブザー音を発する出力手段16を備えている。
そして記録手段13から本発明の中央装置用のコンピュータプログラムPG1及びデータ等の各種情報を読み取り、RAM14に記憶させてコンピュータプログラムPG1に含まれる各種手順をCPU11により実行することで、サーバコンピュータは本発明の中央装置10として動作する。
また記録手段13には、管理の対象となる管理対象情報に対する処理の設定を示す管理テーブル(管理TB)13a及び中央装置用異常処理テーブル(中央装置用異常処理TB)13b等の各種テーブルが記録されている。
【0028】
端末装置20は、CPU21、補助記憶手段22、記録手段23、RAM24、通信手段25、マウス及びキーボード等の入力手段26並びにモニタ及びプリンタ等の出力手段27を備えている。
そして本発明の端末装置用のコンピュータプログラムPG2及びデータ等の各種情報を記録したCD−ROM等の記録媒体REC2から補助記憶手段22により各種情報を読み取って記録手段23に記録し、更に記録手段23から本発明の端末装置用のコンピュータプログラムPG2及びデータ等の各種情報を読み取り、RAM24に記憶させてコンピュータプログラムPG2に含まれる各種手順をCPU21により実行することでクライアントコンピュータは本発明の端末装置20として動作する。
なお本発明の端末装置用のコンピュータプログラムPG2は、記録媒体REC2から読み取るのではなく、予め中央装置10に記録しておき、中央装置10から通信網NWを介してダウンロードし記録手段23に記録するようにしても良い。
また記録手段23には本発明の端末装置用のコンピュータプログラムPG2だけでなく表計算用ソフトウェアプログラム及びワードプロセッサ用ソフトウェアプログラム等の様々なソフトウェアプログラムが記録されている。
さらに記録手段23には、管理対象情報に対する処理の設定を示す管理テーブル(管理TB)23a及び端末装置用異常処理テーブル(端末装置用異常処理TB)23b等の各種テーブルが記録されている。
【0029】
管理装置30は、CPU31、記録手段32、RAM33、通信手段34、入力手段35及び出力手段36を備えている。
【0030】
次に中央装置10及び端末装置20に記録されている各種テーブルについて説明する。
図3は本発明の情報管理システムにて管理対象情報に対する処理の設定を示す各種テーブルを概念的に示す説明図である。
図3(a)は、管理対象情報に対する処理と、その処理に対して設定された管理レベルとを対応付けて記録する管理テーブル13a,23aであり、中央装置10が備える記録手段13及び端末装置20が備える記録手段23に記録されている。
管理テーブルは13a,23aは、複写、印刷及び別媒体への複写等の処理に対して割り当てられた「5」、「3」及び「10」等の管理レベルを示すテーブルであり、例えば管理レベル「5」以下の処理が許可されている端末装置20では、複写及び印刷処理を行うことができるが、別媒体への複写処理を行うことはできない。
なお端末装置20に対して許可すべき管理レベルを設定してもよいが、管理対象情報に対して許可すべき管理レベル設定するようにしても良い。
【0031】
図3(b)は、管理レベルと中央装置10側における異常処理との関係を対応付けて記録する中央装置用異常処理テーブル13bであり、中央装置10が備える記録手段13に記録されている。
中央装置用異常処理テーブル13bには、「1」、「3」及び「10」等の管理レベルと、その管理レベルの処理が許可されていない端末装置20にて、その処理が行われた場合に実行される異常処理との関係を示すテーブルであり、例えば管理レベル「5」以下の処理が許可されている端末装置20において、許可されていない管理レベル「10」の処理を行わせる操作を受け付けた場合、中央装置10では、履歴記録、管理者への通知、ブザー音出力及び事業用設備の扉の施錠という異常処理が実施される。
【0032】
図3(c)は、管理レベルと端末装置20側における異常処理との関係を対応付けて記録する端末装置用異常処理テーブル23bであり、端末装置20が備える記録手段23に記録されている。
端末装置用異常処理テーブル23bには、「1」、「3」及び「10」等の管理レベルと、その管理レベルの処理が許可されていない場合に行われる画面固定、画面固定及びブザー音出力並びに即管理対象情報削除及び画面固定等の異常処理との関係を示すテーブルであり、例えば管理レベル「5」以下の処理が許可されている端末装置20において、許可されていない管理レベル「10」の処理を行わせる操作を受け付けた場合、即座に管理対象情報の削除及び画面の固定という異常処理が実施される。
【0033】
次に本発明の情報管理システムにて用いられる各種装置の処理を説明する。
図4は本発明の通信システムにて用いられる中央装置10の管理対象情報作成処理を示すフローチャートである。
中央装置10では、記録手段13に記録されている原情報を指定して漏洩を防止すべく管理の対象とする命令を受け付け、原情報を管理の対象となる管理対象情報に変換する管理対象情報作成処理を行う。
中央装置10は、RAM14に記憶させたコンピュータプログラムPG1を実行するCPU11の制御により、指定された原情報を管理対象情報に変換して(S101)、管理対象情報を作成する。
原情報を管理対象情報に変換する処理とは、例えば変換の対象となる原情報に対する処理の履歴(ログ)を暗号化し、原情報のヘッダ及び/又はフッタとして付加するデータ変換処理をした上で、更に管理対象情報の拡張子の変更等の名称変更処理を行うことにより作成される。
これにより管理対象情報は、本来の原情報に対応している表計算用ソフトウェアプログラム及びワードプロセッサ用ソフトウェアプログラム上で実行することができなくなる。
このようにして作成された管理対象情報は、中央装置10及び端末装置20において管理の対象となり、管理対象情報に対する複写及び更新等の各種処理の履歴は中央装置10にて記録される。
【0034】
図5は本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置10及び端末装置20の認証処理を示すフローチャートである。
端末装置20を操作する操作者は、中央装置10に記録されている管理対象情報の複写等の処理を所望する場合、端末装置20を通信網NWに接続し中央装置10と通信させる操作を行う。
端末装置20では、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、操作を受け付け、予め記録されている鍵情報を通信手段25から中央装置10へ送信する(S201)。
【0035】
中央装置10では、RAM14に記憶させたコンピュータプログラムPG1を実行するCPU11の制御により、通信手段15にて鍵情報を受信し(S202)、受信した鍵情報に対して、予め記録している鍵穴情報に基づいて認証処理を行い(S203)、認証処理の結果を示す認証結果情報を端末装置20へ通信手段15から送信する(S204)。
端末装置20に予め記録されている鍵情報とは、記録媒体REC2から読み取られ又は通信網NWを介して中央装置10から送信されて記録手段23に記録される認証用の情報であり、鍵穴情報と対応している。
以下に対応する鍵情報及び鍵穴情報の具体例を示す。
鍵情報:192−222−2392000
鍵穴情報:918Z888Z8718AAA
上述した鍵情報及び鍵穴情報は、夫々15桁の符号列からなり、対応する桁の符号列の和が10になるようになっている。
なお「−」には「Z」が対応し、「0」には「A」が対応する。
【0036】
中央装置10では、RAM14に記憶させたコンピュータプログラムPG1を実行するCPU11の制御により、認証が成功したと判定した場合、認証が成功したことを履歴として記録手段13に記録し(S205)、端末装置20との通信状況を検出する処理を30秒等の所定の間隔で行う(S206)。
中央装置10における通信状況を検出する処理は、以降、端末装置20との通信が切断されるまで所定間隔で行われ、例えば60秒等の切断判定基準の間、通信が確立されていることが検出されなかった場合、通信が切断されたと判定する。
【0037】
また端末装置20では、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、認証結果情報を通信手段25にて受信し(S207)、受信した認証結果情報により認証が成功したと判定した場合、中央装置10との通信状況を検出する処理を30秒等の所定の間隔で行う(S208)。
端末装置20においても通信状況を検出する処理は、以降、中央装置10との通信が切断されるまで所定間隔で行われる。
【0038】
図6は本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置10及び端末装置20の管理対象情報送受信処理を示すフローチャートである。
認証処理が完了し、中央装置10及び端末装置20が相互に通信の確立を検出している間に限り、中央装置10に記録されている管理対象情報を端末装置20へ送信させることが可能となる。
端末装置20では、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、送信を要求する管理対象情報の指定を受け付けて管理対象情報の送信を要求する送信要求を中央装置10へ通信手段15から送信する(S301)。
【0039】
中央装置10では、RAM14に記憶させたコンピュータプログラムPG1を実行するCPU11の制御により、送信要求を通信手段15にて受信し(S302)、受信した送信要求により指定される、記録手段13に記録している管理対象情報を端末装置20へ通信手段15から送信し(S303)、管理対象情報を送信したことを履歴として記録する(S304)。
【0040】
端末装置20では、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、管理対象情報を通信手段25にて受信し(S305)、受信した管理対象情報を記録手段23に記録する(S306)。
なお中央装置10では、以降端末装置20にて管理対象情報に対して行われる複写、名称の変更、更新及び印刷等の各種処理が監視される。
【0041】
図7は本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置10及び端末装置20の管理対象情報操作処理を示すフローチャートである。
操作者は、管理対象情報に対して複写、名称の変更、更新及び印刷等の各種処理を行うべく端末装置20を操作する。
端末装置20では、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、記録手段23に記録した管理対象情報に対する操作を入力手段26から受け付け(S401)、受け付けた操作に基づく管理対象情報に対する処理の可否を予め記録されている設定、即ち管理テーブル23aの記録内容に基づいて判定する(S402)。
【0042】
端末装置20では、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、ステップS402の判定により処理可であると判定した場合(S402:YES)、中央装置10との通信状況を検出し(S403)、中央装置10との通信が確立していると検出されたときに限り(S404:YES)、管理対象情報を原情報に変換し(S405)、管理対象情報から変換した原情報を、受け付けた操作に基づき処理し(S406)、処理した結果を示す結果情報を中央装置10へ通信手段25から送信する(S407)。
ステップS402において、処理不可であると判定した場合(S402:NO)、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、予め記録手段23に記録されている設定、即ち端末装置用異常処理テーブル23bの記録内容に基づく異常処理を実施する(S408)。
【0043】
ステップS403の検出により、中央装置10との通信が確立していると検出されなかったとき(S404:NO)、端末装置20では、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、記録手段23に記録した管理対象情報を削除する(S409)。
なお端末装置20では、常時中央装置10との通信状況の検出を30秒等の所定間隔で行っており、例えば60秒等の切断判定基準の間、通信が確立されていることが検出されなかった場合、通信が切断されたと判定し、操作を受け付けたときに限らず、管理対象情報の削除を行う。
【0044】
中央装置10では、RAM14に記憶させたコンピュータプログラムPG1を実行するCPU11の制御により、通信手段25にて結果情報を受信し(S410)、受信した結果情報を記録手段13に履歴として記録する(S411)。
【0045】
図8は本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置10及び端末装置20の情報更新処理を示すフローチャートである。
図7を用いて説明した管理対象情報操作処理のステップS405における処理が、管理対象情報から変換した原情報を更新する処理であった場合、端末装置20では、RAM24に記憶させたコンピュータプログラムPG2を実行するCPU21の制御により、更新された原情報を管理対象情報に変換し(S501)、変換した管理対象情報を通信手段25から中央装置10へ送信し(S502)、変換した管理対象情報及びその元である原情報を削除する(S503)。
【0046】
中央装置10では、RAM14に記憶させたコンピュータプログラムPG1を実行するCPU11の制御により、通信手段15にて管理対象情報を受信し(S504)、受信した管理対象情報に、記録している管理対象情報を更新し(S505)、その処理の結果を示す結果情報を記録手段13に履歴として記録する(S506)。
なお更新された原情報を管理対象情報に変換する処理は、端末装置20ではなく中央装置10にて行うようにしても良い。
【0047】
図9は本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置10及び管理装置30の異常処理を示すフローチャートである
中央装置10では、端末装置20が受け付けた操作の内容を受信しており、受信した操作の内容に対し、許可されていない操作が行われていると判定した場合、中央装置用異常処理テーブル13bの記録内容を参照して、所定の異常処理を行う。
なお中央装置10では、端末装置20が受け付けた操作の内容だけでなく、端末装置20との通信状況が異常である場合も異常処理を行っている。
ここでは通信状況に基づく異常処理について説明する。
【0048】
中央装置10では、RAM14に記憶させたコンピュータプログラムPG1を実行するCPU11の制御により、管理対象情報の送信先である端末装置20との通信状況を所定の間隔で検出し(S601)、端末装置20との通信が確立していると検出されなかった場合に(S602:NO)、予め記録手段13に記録されている設定、即ち中央装置用異常処理テーブル13bの記録内容に基づく異常処理として、事業用設備の扉を施錠させるべく管理装置30へ異常を通知する通知情報を通信手段15から送信する(S603)。
なお異常処理としては通知情報の送信だけでなく、履歴記録、管理者への通知及びブザー音の出力も行われる。
【0049】
ステップS602において、端末装置20との通信が確立していることが検出された場合(S602:YES)、ステップS601に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0050】
管理装置30では、CPU31の制御により、通信手段34にて通知情報を受信し(S604)、受信した通知情報に基づいて事業用設備に所定の動作、ここでは扉の施錠を行わせる(S605)。
このように事業用設備の出入り口となる扉の閉鎖を行うことにより、第3者が不正に管理対象情報を入手した場合でも、第3者の逃亡を防止することができる。
【0051】
前記実施の形態では、検出した通信状況に応じて管理対象情報の削除及びその他の処理並びに事業用設備の操作を行う形態を示しているが、上述した形態はあくまでも一例であり、通信が確立していることを検出することができなかった場合に、異常処理を行い、通信が確立していることを検出することができた場合に、特定の操作を許可する形態で有れば様々な形態に適用することが可能である。
【0052】
(付記1)管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を用いて管理対象情報に対する処理を行う情報管理方法において、前記中央装置は、記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信し、該端末装置は、前記中央装置との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行うことを特徴とする情報管理方法。
(付記2)管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を備えた情報管理システムにおいて、前記中央装置は、記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段を備え、該端末装置は、前記中央装置との通信状況を検出する手段と、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行う手段とを備えることを特徴とする情報管理システム。
(付記3)管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を備えた情報管理システムにおいて、前記中央装置は、記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段を備え、該端末装置は、受信した管理対象情報を記録する手段と、記録した管理対象情報に対する操作を受け付ける手段と、前記中央装置との通信状況を検出する手段と、前記中央装置との通信が確立していると検出された場合に限り、受け付けた操作に基づき管理対象情報を処理する手段とを備えることを特徴とする情報管理システム。
(付記4)前記端末装置は、更に、管理対象情報を処理した結果を示す結果情報を前記中央装置へ送信する手段を備え、該中央装置は、更に、受信した結果情報を記録する手段を備えることを特徴とする付記3に記載の情報管理システム。
(付記5)前記端末装置は、更に、管理対象情報に対する処理が管理対象情報を更新する処理であるときに、更新された管理対象情報を前記中央装置へ送信する手段と、管理対象情報を削除する手段とを備え、前記中央装置は、更に、受信した更新された管理対象情報に、記録している管理対象情報を更新する手段を備えることを特徴とする付記3又は付記4に記載の情報管理システム。
(付記6)前記端末装置は、更に、管理対象情報に対する処理の可否を、予め記録されている設定又は前記中央装置から送信される設定に基づいて判定する手段を備えることを特徴とする付記3乃至付記5のいずれかに記載の情報管理システム。
(付記7)管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を備えた情報管理システムにおいて、前記中央装置は、記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段を備え、該端末装置は、受信した管理対象情報を記録する手段と、前記中央装置との通信状況を検出する手段と、前記中央装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、記録した管理対象情報を削除する手段とを備えることを特徴とする情報管理システム。
(付記8)前記中央装置は、前記端末装置との通信状況を検出する手段と、前記端末装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、所定の異常処理を実行する手段とを備えることを特徴とする付記2乃至付記7のいずれかに記載の情報管理システム。
(付記9)前記中央装置と通信し、該中央装置及び/又は前記端末装置が設置されている設備を管理する管理装置を更に備え、前記中央装置が備える所定の異常処理を実行する手段は、前記管理装置へ異常を通知する通知情報を送信すべくなしてあり、前記管理装置は、通知情報を受信したときに、前記設備に所定の動作を行わせる手段を備えることを特徴とする付記8に記載の情報管理システム。
(付記10)前記中央装置は、管理対象情報の元となる原情報を、管理対象情報に変換する手段を備え、前記端末装置は、管理対象情報を原情報に変換する手段を備えることを特徴とする付記2乃至付記9のいずれかに記載の情報管理システム。
(付記11)端末装置と通信する手段を備え、管理の対象となる管理対象情報を記録する中央装置において、管理対象情報の元となる原情報を、管理対象情報に変換する手段と、管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段と、前記端末装置との通信状況を検出する手段と、前記端末装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、所定の異常処理を実行する手段とを備えることを特徴とする中央装置。
(付記12)管理対象情報を記録する中央装置と通信する手段を備える端末装置において、前記中央装置から管理対象情報を受信する手段と、受信した管理対象情報を記録する手段と、前記中央装置との通信状況を検出する手段と、検出した通信状況に基づいて、記録した管理対象情報に対する処理を行う手段とを備えることを特徴とする端末装置。
(付記13)他の装置と通信するコンピュータに、管理対象情報を処理させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、管理対象情報の元となる原情報を、管理対象情報に変換させる手順と、コンピュータに、管理対象情報を他の装置へ送信させる手順と、コンピュータに、管理対象情報の送信先の装置との通信状況を検出させる手順と、コンピュータに、管理対象情報の送信先の装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、所定の異常処理を実行させる手順とを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
(付記14)他の装置と通信するコンピュータに、管理対象情報を処理させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、他の装置から管理対象情報を受信した場合に、受信した管理対象情報を記録させる手順と、コンピュータに、管理対象情報の送信元の装置との通信状況を検出させる手順と、コンピュータに、検出した通信状況に基づいて、記録した管理対象情報に対する処理を行わせる手順とを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明に係る情報管理方法、情報管理システム、中央装置、端末装置及びコンピュータプログラムでは、管理の対象となる管理対象情報を中央装置から受信した端末装置では、中央装置との通信状況を検出し、検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報を処理することにより、例えば中央装置と通信が確立している場合に限り予め設定されている範囲内で管理対象情報に対する処理を可能とし、また中央装置との通信が途絶えた場合に管理対象情報を自動的に削除するようにすることで、管理対象情報が端末装置へ送信された後でも中央装置により管理対象情報を管理することが可能となるので情報の管理を強化し、外部への漏洩を防止することが可能である等、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報管理システムを概念的に示す説明図である。
【図2】本発明の情報管理システムにて用いられる各装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の情報管理システムにて管理対象情報に対する処理の設定を示す各種テーブルを概念的に示す説明図である。
【図4】本発明の通信システムにて用いられる中央装置の管理対象情報作成処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置及び端末装置の認証処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置及び端末装置の管理対象情報送受信処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置及び端末装置の管理対象情報操作処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置及び端末装置の情報更新処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の情報管理システムにて用いられる中央装置及び管理装置の異常処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 中央装置
20 端末装置
30 管理装置
NW 通信網
PG1,PG2 コンピュータプログラム
REC1,REC2 記録媒体
Claims (10)
- 管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を用いて管理対象情報に対する処理を行う情報管理方法において、
前記中央装置は、
記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信し、
該端末装置は、
前記中央装置との通信状況を検出し、
検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行う
ことを特徴とする情報管理方法。 - 管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を備えた情報管理システムにおいて、
前記中央装置は、
記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段を備え、
該端末装置は、
前記中央装置との通信状況を検出する手段と、
検出した通信状況に基づいて、受信した管理対象情報に対する処理を行う手段と
を備えることを特徴とする情報管理システム。 - 管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を備えた情報管理システムにおいて、
前記中央装置は、
記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段を備え、
該端末装置は、
受信した管理対象情報を記録する手段と、
記録した管理対象情報に対する操作を受け付ける手段と、
前記中央装置との通信状況を検出する手段と、
前記中央装置との通信が確立していると検出された場合に限り、受け付けた操作に基づき管理対象情報を処理する手段と
を備えることを特徴とする情報管理システム。 - 管理対象情報を記録する中央装置及び該中央装置と通信する端末装置を備えた情報管理システムにおいて、
前記中央装置は、
記録している管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段を備え、
該端末装置は、
受信した管理対象情報を記録する手段と、
前記中央装置との通信状況を検出する手段と、
前記中央装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、記録した管理対象情報を削除する手段と
を備えることを特徴とする情報管理システム。 - 前記中央装置は、
前記端末装置との通信状況を検出する手段と、
前記端末装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、所定の異常処理を実行する手段と
を備えることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の情報管理システム。 - 前記中央装置は、
管理対象情報の元となる原情報を、管理対象情報に変換する手段を備え、
前記端末装置は、
管理対象情報を原情報に変換する手段を備える
ことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の情報管理システム。 - 端末装置と通信する手段を備え、管理の対象となる管理対象情報を記録する中央装置において、
管理対象情報の元となる原情報を、管理対象情報に変換する手段と、
管理対象情報を前記端末装置へ送信する手段と、
前記端末装置との通信状況を検出する手段と、
前記端末装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、所定の異常処理を実行する手段と
を備えることを特徴とする中央装置。 - 管理対象情報を記録する中央装置と通信する手段を備える端末装置において、
前記中央装置から管理対象情報を受信する手段と、
受信した管理対象情報を記録する手段と、
前記中央装置との通信状況を検出する手段と、
検出した通信状況に基づいて、記録した管理対象情報に対する処理を行う手段と
を備えることを特徴とする端末装置。 - 他の装置と通信するコンピュータに、管理対象情報を処理させるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、管理対象情報の元となる原情報を、管理対象情報に変換させる手順と、
コンピュータに、管理対象情報を他の装置へ送信させる手順と、
コンピュータに、管理対象情報の送信先の装置との通信状況を検出させる手順と、
コンピュータに、管理対象情報の送信先の装置との通信が確立していると検出されなかった場合に、所定の異常処理を実行させる手順と
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 他の装置と通信するコンピュータに、管理対象情報を処理させるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、他の装置から管理対象情報を受信した場合に、受信した管理対象情報を記録させる手順と、
コンピュータに、管理対象情報の送信元の装置との通信状況を検出させる手順と、
コンピュータに、検出した通信状況に基づいて、記録した管理対象情報に対する処理を行わせる手順と
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060110 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090623 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091020 |