JP2004234185A - 赤外線通信方法及び赤外線通信システム - Google Patents

赤外線通信方法及び赤外線通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】OBEX Version1.2の上位層にIrFM−OBEXを実現するセッション機能を制御する制御層を追加し、一元的にセッション機能を管理して、トランザクションの中断にも対応可能な赤外線通信方法及び赤外線通信システムを提供する。
【解決手段】本発明を適用した赤外線通信システムによれば、OBEX Version1.2実装機器の制御系階層構造において「OBEX Version1.2」の上位層に、セッション・マネジメント層である「Session Manager」を追加した構造とし、このセッション・マネジメント層によりセッション機能を一元的に管理し、IrFM−OBEXと同等のセッション機能を実現する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外線通信を利用して電子決済用端末間で処理される金融情報の一意性を保証する赤外線通信方法及び赤外線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、携帯電話機や携帯型情報機器等の電子機器において赤外線通信機能を搭載したものが増加してきている。これらの赤外線通信機能を備えた電子機器同士では、各電子機器に記憶されたデータを任意に選択し、赤外線通信機能により送受信してデータ授受を行うことが容易である。
【0003】
赤外線通信方式は、近距離で指向性良く、且つ手軽にデータ通信が行え、赤外線通信ユニットの小型化と低価格化が進んで電子機器への搭載が容易になったことにより、電子機器間の通信手段として利用される機会が多くなっている。最近、特に注目されつつある電子機器間の赤外線通信方式の利用形態としては、例えば、赤外線電子決済がある。
【0004】
また、IrDA(Infrared Data Association )においては、近時、金融決済用赤外線通信規格としてIrFM(Infrared Financial Messaging)が提唱されており、IrFMサービスで交換されるCIP(Core IrFM Protocol/Primitives )を、セッション・マネージメント機能を拡張したIrFM−OBEX(Object Exchange protocol)上で実現している。
【0005】
また、携帯端末を用いた決済方法として、IrDA等を利用して携帯端末とレジ端末で通信を行い、携帯端末から入力したパスワードや暗証番号を認証サーバへ転送して認証サーバーにおいて正しいものであると判別された場合にのみ、残高照会と決済申請とを選択する選択画面を携帯端末の表示部に表示し、選択画面から残高照会が選択されると、その後はパスワード等の入力なしに決済申請に移行できるようにして、セキュリティを確保しつつ残高照会から決済申請に簡単に移行できるようにしたものもある(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−32686号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、IrFMサービスでは、電子決済用端末間で交換されるCIPを、セッション・マネージメント機能を拡張したIrFM−OBEX上で実現していたため、赤外線通信機能付きの携帯電話機や携帯型情報端末等の電子機器に既に実装されたOBEX Version1.2を使用してIrFMを運用することができないという問題があった。
【0008】
すなわち、上記特許文献1や、既にOBEX Version1.2が実装された赤外線通信機能付きの電子機器では、IrFMサービスで規定されたセッション・マネージメント機能を拡張したIrFM−OBEXに対応しておらず、現状のままではIrFMサービスに利用することができない。
【0009】
また、IrFMサービスで規定されたセッション・マネージメント機能を拡張したIrFM−OBEXでは、端末間で金融情報を交換するトランザクションが中断した場合に、その通信手順を最初の接続処理からやり直さなければならず、処理の中断に対する対策が不十分であるという問題もある。
【0010】
本発明の課題は、OBEX Version1.2の上位層にIrFM−OBEXを実現するセッション機能を制御する制御層を追加し、一元的にセッション機能を管理して、トランザクションの中断にも対応可能な赤外線通信方法及び赤外線通信システムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
赤外線通信機能を備えた電子決済用端末同士で金融情報を送受信しながら決済処理を実行するための赤外線通信方法において、
前記電子決済端末間におけるセッション機能を管理するセッション管理工程を含むことを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の発明は、
赤外線通信機能を備えた電子決済用端末同士で金融情報を送受信しながら決済処理を実行するための赤外線通信システムにおいて、
前記電子決済用端末の決算要求側端末において、赤外線通信による決済処理を実現する制御階層に、セッション機能を管理するセッション管理機能層を備えたことを特徴としている。
【0013】
請求項1、4に記載の発明によれば、赤外線通信機能を備えた電子決済用端末同士で金融情報を送受信しながら決済処理を実行する際に、セッション機能の管理を行うことができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記セッション管理工程は、
前記決済処理においてセッション単位に固有の識別情報を生成して前記電子決済用端末同士で交換する識別情報交換工程と、
前記セッションにおける処理手順毎に中断を検出し、該中断を検出した処理手順及び前記識別情報交換工程により交換された識別情報を記憶する中断処理記憶工程と、
前記中断処理記憶工程において記憶された識別情報及び中断時の処理手順に基づいて、前記中断した処理手順から決済処理を再開する処理再開工程と、
を含むことを特徴としている。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
前記セッション管理機能層は、
前記決済処理においてセッション単位に固有の識別情報を生成して前記電子決済用端末同士で交換する識別情報交換手段と、
前記セッションにおける処理手順毎に中断を検出し、該中断を検出した処理手順及び前記識別情報交換手段により交換された識別情報を記憶する中断処理記憶手段と、
前記中断処理記憶手段により記憶された識別情報及び前記中断時の処理手順に基づいて、前記中断した処理手順から決済処理を再開する処理再開手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0016】
請求項2、5に記載の発明によれば、決済処理においてセッション単位に固有の識別情報を生成して電子決済用端末同士で交換し、セッションにおける処理手順毎に中断を検出し、該中断を検出した処理手順及び交換された識別情報を記憶し、記憶された識別情報及び中断時の処理手順に基づいて、中断した処理手順から決算処理を再開する。従って、セッションの一意性を保証するとともに、赤外線通信が物理的要因に切断されたり、ユーザが意図的に処理を保留にした際にも、中断した時点からの処理を再開することができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記セッション管理工程は、IrDA(Infrared Data Association )に基づく決済処理を実現する制御階層のうちOBEX(Object Exchange protocol) Version1.2の上位層に位置するセッション管理機能層に含まれることを特徴としている。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の発明において、
前記セッション管理機能層は、IrDA(Infrared Data Association )に基づく決済処理を実現する制御階層のうちOBEX(Object Exchange protocol)Version1.2の上位層に位置することを特徴としている。
【0019】
請求項3、6に記載の発明によれば、IrDA(Infrared Data Association )に基づく決済処理を実現する制御階層のうちOBEX(Object Exchange protocol) Version1.2の上位層に位置するセッション管理機能層によりセッション管理が行われるので、OBEX(Object Exchange protocol) Version1.2を使用してセッション機能を実現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
なお、本実施の形態における携帯電話機1及びPOS/CAT端末2は、本発明の請求項に記載の電子決済用端末であり、携帯電話機1は決済要求側端末である。また、携帯電話機1の赤外線通信制御部13のセッション・マネジメント層は、本発明の請求項に記載のセッション管理機能層であり、識別情報交換手段、中断処理記憶手段、処理再開手段としての機能を実現するものである。
【0021】
図1は、本発明に係る赤外線通信システム100のシステム構成を示す図である。1は携帯電話機、2はIrFMサービスを提供して決済を行うために店舗等に設置されたPOS/CAT端末である。携帯電話機1は、POS/CAT端末2との間でIrFMに準じた赤外線通信を行うことにより金融情報、ユーザ情報等をPOS/CAT端末2に送信し、POS/CAT端末2はこれを受信して決済処理を行う。
【0022】
まず、赤外線通信システム100を構成する携帯電話機1、POS/CAT端末2の内部構成について説明する。
図2は、携帯電話機1の機能的構成を示すブロック図である。図2に示すように、携帯電話機1は、制御部11、記憶部12、赤外線通信制御部13、入力部14、表示部15、音声処理部16、通信制御部17等を備えて構成され、各部はバス18により接続されている。
【0023】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random AccessMemory)等により構成され、電話の発信又は着信や入力部14から入力される指示信号に従って、記憶部12に格納されている各種制御プログラムや各種処理プログラムを読み出して、読み出したプログラムに従って、各部の動作を集中制御する。
【0024】
記憶部12は、半導体等の不揮発性メモリで構成され、携帯電話機1に対応する制御プログラム及び該制御プログラムで実行可能な各種処理プログラム及びこれらのプログラムで参照するデータ等を記憶する。
【0025】
赤外線通信制御部13は、IrDA規格に基づく赤外線通信方式に基づいて、POS/CAT端末2との間でユーザ情報、金融情報等の送受信を行う。
【0026】
入力部14は、文字キー、数字キーの他、通話開始/切断指示、赤外線通信機能への切り替え指示等の指示を行うための機能キーを備え、操作されたキーに対応する操作信号を制御部11へ出力する。
【0027】
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部11から入力される表示信号の指示に従って、表示画面上に、各種情報や画像データ等の表示を行う。
【0028】
音声処理部16は、音声コーデック、アンプ、マイク及びスピーカ等を備え、音声通話時には、マイクから入力される送話信号を符号化して制御部11へ出力し、通信制御部17により受信された受話データを復号化して受話信号を生成し、スピーカーから受話音声を出力させる。また、音声処理部16は、制御部11が着信動作を開始した場合、予め指定された着信音(あるいは着信メロディ)をスピーカから出力させる。
【0029】
通信制御部17は、図示しないアンテナが接続されており、基地局(図示せず)との間で無線通信プロトコルを実行して、制御部11によって処理される制御信号、着呼信号、通話音声、各種データ等を送受信する。
【0030】
図3は、POS/CAT端末2の機能的構成を示すブロック図である。図3に示す様に、POS/CAT端末2は制御部21、入力部22、表示部23、通信制御部24、記憶部25、売上処理部26、印字部27、赤外線通信制御部28等より構成され、各部は、バス29により接続されている。
【0031】
制御部21は、CPU、RAM等により構成されており、記憶部25に記憶されているシステムプログラムや該システムプログラム上で実行可能な各種処理プログラムを読み出して、読み出したプログラムに従って各部の動作を集中制御する。
【0032】
入力部22は、文字/英数字入力キー、カーソルキー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、ポインティングデバイスであるマウスと、を備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号として制御部21へ出力する。
【0033】
表示部23は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)により構成され、制御部21から入力される表示信号の指示に従って、各種情報を表示画面に表示する。
【0034】
通信制御部24は、ルータやTA(Terminal Adapter)等によって構成され、専用線或いはISDN(Integrated Service Digital Network)回線等の通信回線を介してLAN、WAN等により構成される通信ネットワークに接続された外部の機器との通信制御を行う。
【0035】
記憶部25は、HDD(Hard Disc Drive)や半導体等の不揮発性メモリ等により構成され、POS/CAT端末2に対応するシステムプログラム、該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、及びこれらのプログラムで参照するデータ等を記憶する。
【0036】
売上処理部26は、店舗や飲食店において、商品毎に売上げの収集、蓄積、分析を行って売上情報を管理する。売上のあった商品に関する情報は、スキャナやハンディターミナルを接続し、商品の値札に付けられたバーコードを読み取ることにより取得する。
【0037】
印刷部27は、印刷用紙として連続紙又はカット紙が装着され、制御部21からの印刷指示に従って、感熱方式、インクジェット方式、電子写真方式等の印刷方式によって、印刷用紙に決済情報、店名等を印刷し、印刷結果を決済伝票として出力する。
【0038】
赤外線通信制御部28は、IrDA規格に基づく無線通信方式に基づいて、携帯電話1との間でユーザ情報、金融情報等の送受信を行う。
【0039】
次に、赤外線通信制御部13及び赤外線通信制御部28について詳細に説明する。
図4は、本発明の赤外線通信方法を適用したIrFM−OBEXを含む制御系の階層構造を示す図である。図4(a)は、「IrFM−OBEX Session base」を含むIrFMサービス側の制御系の階層構造を示している。POS/CAT端末2における赤外線通信制御部28の制御系の階層構造は、図4(a)に示す構造となっている。図4(b)は、今回「OBEX Version1.2」の上位層に追加した「Session Manager」を含むOBEX Version1.2実装機器の制御系の階層構造を示している。携帯電話機1における赤外線通信制御部13の制御系の階層構造は、図4(b)に示す構造となっている。
【0040】
図4(b)に示すように、赤外線通信制御部13の制御系階層構造は、「OBEX Version1.2」の上位層に、セッション・マネジメント層(セッション機能管理層)である「Session Manager」を追加した構造となっている。このセッション・マネジメント層は、セッション機能を一元的に管理することで、赤外線通信制御部28のIrFM−OBEXと同等のセッション機能を実現し、POS/CAT端末2との間の決済通信を可能にするとともに、中断したトランザクションからの再開処理を実現するものである。
【0041】
ここで、現行のOBEX Version1.2上においては、下記の制約のため、IrFM−OBEXと同等のセッション機能を実現することができない。
【0042】
即ち、OBEX Version1.2には、IrFM−OBEXで用意されている操作コードのうちセッションオペレーションコード(Session Op−Code)が存在せず、ヘッダにセッションパラメータ(SP;Session parameter)、セッション順序番号(SSN;Session Sequence Number)、Target、ConnectionID(CID)等のセッション関係のヘッダ情報を配置することができない。また、IrFM−OBEXにおいてはGETオペレーションを使用してPUT/GETコンビネーション処理を行うことができるが、OBEX Version1.2上ではPUT/GETコンビネーション処理を行うことができない(図5参照)。
【0043】
そこで、追加したセッション・マネジメント層により、以下の管理をおこなうことにより赤外線通信制御部13におけるセッション層の実装を行う。
【0044】
図6(a)は、「Session Manager」におけるオブジェトデータの管理方法を示す図である。図6(a)に示すように、IrFM−OBEXオブジェクトでは、ヘッダにOBEX Version1.2のヘッダとセッション関係のヘッダが含まれている。OBEX Version1.2においては、セッション関係のヘッダを配置することはできないので、オブジェクト内容を配置するためのBody又はEnd−Body内の先頭にセッション関係のヘッダ及び付加的なヘッダを配置し、以降にオブジェクト内容としてCIPを配置する。ヘッダは、オブジェクト単位で配置する。
【0045】
図6(b)は、図6(a)のBody又はEnd−Body内のデータ構造を示す図である。図6(b)に示すように、Body又はEnd−Body内部のデータの先頭2バイトに、付加されたヘッダ情報のバイト長を配置し、その次のデータから、指定されたバイト長のヘッダ情報を配置する。その先に、実際に交換されるオブジェクトの内容を配置する。
【0046】
図7(a)は、セッション・マネジメント層におけるオブジェクト名前空間の規定方法を示す図である。図7(a)に示すように、OBEX Version1.2の標準のOBEXのオブジェクト名前空間にセッション制御情報(セッション制御オブジェクト)を交換するオブジェクト空間“/IrFM/Session/”と、CIP(IrFM−CIPオブジェクト)を交換するためのオブジェクト名前空間“/IrFM/CIP/”を用意する。セッション処理を行う際には、セッション制御情報を交換するオブジェクト名前空間“/IrFM/Session/”に、特定の名前を持ったオブジェクトをマップし、オブジェクト交換を行う。ひとつのオブジェクトの交換は、PUTオペレーションとGETオペレーションの一対の組み合わせで行う。
【0047】
図7(b)は、セッション・マネジメント層の管理下においてセッションオペレーションを行う際に交換するオブジェクト名を示す図である。また、図7(c)(d)は、接続(Connect)処理/切断(Disconnect)処理を行う際に交換するオブジェクト名を示す図である。それぞれのオブジェクト内部(Body又はEnd−Body)には、IrFM−OBEXのセッション機能で交換されるヘッダ情報が配置され、セッション・マネジメント層で使用される。
【0048】
図8(a)にGET処理、図8(b)にPUT処理を行う際に交換するオブジェクト名を示す。セッションベースでPUT/GETコンビネーション処理を行う場合には、GETオペレーションとPUTオペレーションのペアで行う。セッション・マネージメント層では、.Get.Req/.Get.Rsq拡張子または.Put.Req/.Put.Rsq拡張子によってセッションを管理し、Body又はEnd−Bodyに必要とされるセッションの情報を埋め込んでセッション処理を行えるようにする。
【0049】
セッション・マネジメント層において上述したセッション管理を行うことにより、赤外線通信制御部13において、赤外線通信制御部28のIrFM−OBEXと同等のセッション機能を実現する。
【0050】
図9は、携帯電話機1の赤外線通信制御部13において、OBEX Version1.2の上位にセッション・マネジメント層を追加した場合に、赤外線通信制御部13とPOS/CAT端末2の赤外線通信制御部28との間で行われる通信の一例を示す図である。この通信は、IrFMトランザクションの最初の部分であるExchange_Infoトランザクションを行うためのCIPを交換するものである。
【0051】
図9に示すように、OBEX Version1.2のGETオペレーションとPUTオペレーションの組み合わせにより、セッション処理に必要な情報が相互に交換されている。セッション確立時には、携帯電話機1のセッション・マネジメント層は、POS/CAT端末2からのSession requestに応じてセッション単位にユニークなセッションID(SID)を生成し、Session Response時にヘッダに配置して送信する。セッションIDは、IrFM−OBEX側とセッション・マネジメント層側の双方で記憶しておく。これにより、セッションの一意性が保証される。なお、セッションIDの生成は、携帯電話機側で行っても良いし、POS/CAT端末2側で行っても良い。
【0052】
また、IrFMサービスは、複数のCIPで構成される中断不可能なトランザクションにより成立するため、赤外線通信の物理的要因(光路遮断、外乱光等)によるトランスポート層以下の切断に対する復旧機能が必要となる。そこで、セッションの途中でセッション・マネジメント層おいて通信の中断が検出された場合、検出時の状態(処理手順)をセッションIDと対応付けてメモリ等に記憶する。そして、記憶されたセッションIDと中断時の処理手順に基づき赤外線通信を再開する。これにより、中断された時点からの情報交換を行うことができる。
【0053】
また、IrFMサービスの実行中に、クレジットカードの信用照会等の処理時間を要する処理をはさむ場合にユーザが意図的にセッションの中断を行った場合においても、その中断時のセッションID及び処理手順を記憶しておくことにより、これ基づいて中断された時点からの情報交換を行うことができる。
【0054】
以上説明したように、赤外線通信システム100によれば、赤外線通信制御部13の制御系階層構造において「OBEX Version1.2」の上位層に、セッション・マネジメント層である「Session Manager」を追加した構造とし、このセッション・マネジメント層によりセッション機能を一元的に管理することで、赤外線通信制御部28のIrFM−OBEXと同等のセッション機能を実現し、POS/CAT端末2との間の決済通信を可能にする。また、携帯電話機1のセッション・マネジメント層は、POS/CAT端末2からのSession requestに応じてセッション単位にユニークなセッションID(SID)を生成し、Session Response時にBodyに配置して送信する。通信の中断時には、その時点の処理手順をセッションIDと対応付けて記憶しておき、セッションIDと中断時の処理手順に基づき通信を再開する。これにより、セッションの一意性を保証するとともに、赤外線通信が中断しても中断した時点からの処理を継続することができる。
【0055】
なお、上記実施の形態における記述内容は、赤外線通信システム100の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、本実施の形態においては、「OBEX Version1.2」を実装した機器として携帯電話機1を例にとり説明したが、これに限定されず、「OBEX Version1.2」を実装したPDA(Personal Digital Assistance)やPHS(PersonalHandyphone System)、時計型情報端末等の携帯端末に適用可能である。
【0056】
その他、赤外線通信システム100及び赤外線通信システム100を構成する各装置における細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0057】
【発明の効果】
請求項1、4に記載の発明によれば、赤外線通信機能を備えた電子決済用端末同士で金融情報を送受信しながら決済処理を実行する際に、セッション機能の管理を行うことができる。
【0058】
請求項2、5に記載の発明によれば、決済処理においてセッション単位に固有の識別情報を生成して電子決済用端末同士で交換し、セッションにおける処理手順毎に中断を検出し、該中断を検出した処理手順及び交換された識別情報を記憶し、記憶された識別情報及び中断時の処理手順に基づいて、中断した処理手順から決算処理を再開する。従って、セッションの一意性を保証するとともに、赤外線通信が物理的要因に切断されたり、ユーザが意図的に処理を保留にした際にも、中断した時点からの処理を再開することができる。
【0059】
請求項3、6に記載の発明によれば、IrDA(Infrared Data Association )に基づく決済処理を実現する制御階層のうちOBEX(Object Exchange protocol) Version1.2の上位層に位置するセッション管理機能層によりセッション管理が行われるので、OBEX(Object Exchange protocol) Version1.2を使用してセッション機能を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る赤外線通信システム100のシステム構成を示す図である。
【図2】図1の携帯電話機1の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図1のPOS/CAT端末2の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】(a)は本発明の赤外線通信方法を適用したIrFM−OBEXを含む制御系の階層構造を示す図、(b)はOBEX Version1.2の上位層に追加したセッション・マネジメント層を含むOBEX Version1.2実装機器の制御系の階層構造を示す図である。
【図5】IrFM−OBEXとOBEX Version1.2の各オブジェクトの交換方法を示す図である。
【図6】(a)は図1の携帯電話機1のセッション・マネジメント層におけるオブジェクトデータの管理方法を示す図、(b)は(a)のOBEX Version1.2のオブジェクトにおけるBody又はEnd Body内のデータ構造を示す図である。
【図7】(a)はセッション・マネジメント層におけるオブジェクト名前空間の規定方法を示す図、(b)はセッションオペレーションを行う際に交換するオブジェクト名を示す図、(c)は接続処理を行う際に交換するオブジェクト名を示す図、(d)は切断処理を行う際に交換するオブジェクト名を示す図である。
【図8】(a)はGET処理、(b)はPUT処理を行う際に交換するオブジェクト名を示す図である。
【図9】携帯電話機1の赤外線通信制御部13において、OBEX Version1.2の上位層にセッション・マネジメント層を追加した場合に、赤外線通信制御部13とPOS/CAT端末2の赤外線通信制御部28との間で行われる通信の一例を示す図である。
【符号の説明】
100 赤外線通信システム
1 携帯電話機
11 制御部
12 記憶部
13 赤外線通信制御部
14 入力部
15 表示部
16 音声処理部
17 通信制御部
18 バス
2 POS/CAT端末
21 制御部
22 入力部
23 表示部
24 通信制御部
25 記憶部
26 売上処理部
27 印字部
28 赤外線通信制御部
29 バス

Claims (6)

  1. 赤外線通信機能を備えた電子決済用端末同士で金融情報を送受信しながら決済処理を実行するための赤外線通信方法において、
    前記電子決済端末間におけるセッション機能を管理するセッション管理工程を含むことを特徴とする赤外線通信方法。
  2. 前記セッション管理工程は、
    前記決済処理においてセッション単位に固有の識別情報を生成して前記電子決済用端末同士で交換する識別情報交換工程と、
    前記セッションにおける処理手順毎に中断を検出し、該中断を検出した処理手順及び前記識別情報交換工程により交換された識別情報を記憶する中断処理記憶工程と、
    前記中断処理記憶工程において記憶された識別情報及び中断時の処理手順に基づいて、前記中断した処理手順から決済処理を再開する処理再開工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の赤外線通信方法。
  3. 前記セッション管理工程は、IrDA(Infrared Data Association )に基づく決済処理を実現する制御階層のうちOBEX(Object Exchange protocol) Version1.2の上位層に位置するセッション管理機能層に含まれることを特徴とする請求項1又は2の何れか一項に記載の赤外線通信方法。
  4. 赤外線通信機能を備えた電子決済用端末同士で金融情報を送受信しながら決済処理を実行するための赤外線通信システムにおいて、
    前記電子決済用端末の決算要求側端末において、赤外線通信による決済処理を実現する制御階層に、セッション機能を管理するセッション管理機能層を備えたことを特徴とする赤外線通信システム。
  5. 前記セッション管理機能層は、
    前記決済処理においてセッション単位に固有の識別情報を生成して前記電子決済用端末同士で交換する識別情報交換手段と、
    前記セッションにおける処理手順毎に中断を検出し、該中断を検出した処理手順及び前記識別情報交換手段により交換された識別情報を記憶する中断処理記憶手段と、
    前記中断処理記憶手段により記憶された識別情報及び前記中断時の処理手順に基づいて、前記中断した処理手順から決済処理を再開する処理再開手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の赤外線通信システム。
  6. 前記セッション管理機能層は、IrDA(Infrared Data Association )に基づく決済処理を実現する制御階層のうちOBEX(Object Exchange protocol)Version1.2の上位層に位置することを特徴とする請求項4又は5の何れか一項に記載の赤外線通信システム。
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WO2016009722A1 (ja) * 2014-07-15 2016-01-21 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

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