【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気中の複数の臭い物質からなる臭気強度を定量的に表示する操作が簡単で小形携帯型の臭気測定方法及び臭気測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】悪臭の強さを表す指標として、臭気強度表示や臭気濃度表示がある。我が国の悪臭防止法の規定によれば、臭気強度は0から5までの6段階表示となっている。臭気濃度とは閾値濃度に対する倍率を意味する。何れも人の悪臭物質に対する官能感度を基準とするもので、悪臭物質の無中濃度との関係は、個々の悪臭物質によって異なる。特定の悪臭物質の濃度を検知してその臭気強度を客観的に推定する装置としては、ガスクロマトグラフィ法やガス検知管法等がある。しかしガスクロマトグラフィ法は精度に優れてはいるものの持ち運びに不便で計測に時間が掛かるなどの欠点があり、ガス検知管法は簡便ではあるが臭気強度との相関を示すための測定精度を有していないという欠点がある。
【0003】我々の生活環境の中で悪臭が広い範囲に影響を及ぼすときに、これを公害と考えて悪臭除去の対策が取られているが、その基本となる臭気評価は今なをパネラーと呼ばれる複数人からなる臭気判定士の官能検査に頼っている。パネラーによる臭気判定は公的に認知されてはいるものの応急的な判定手段とはいえず、訓練を要する検査のためコスト高になる問題がある。
【0004】近年臭気の1次判定用として小型のガスセンサーを臭気センサーとして利用する携帯用の臭気測定装置が開発されている。ガスセンサーには半導体型、振動子型、金属電極型等があり、一つないし、複数の臭気物質濃度に対するセンサー感度を電気信号に置き換え、電気信号をデジタル又はアナログ量として表示している。しかし何れもその表示値は臭気強度、臭気濃度との対応が不明確で実用的とは言えない侭である。
【0005】臭気物質に対する人の官能感度を元に作られた6段階の臭気強度レベルは主観的、人為的な基準とは言えいわゆる感覚受容器の対数法則に従い、0レベルを例外としてその1から5までのレベル値は概ね臭気センサーの感度の対数出力に相当する。即ち臭気強度1;やっと感知できるにおい。臭気強度2;何のにおいかわかる弱いにおい。臭気強度3;楽に感知できるにおい。臭気強度4;強いにおい。臭気強度5;強烈なにおいと規定されていて、臭気強度Nとセンサー感度Xとの間には
N= K・logX +M ・・・・ (1)
なる関係が一般に成り立つとされる。ここで、Nは臭気強度、Kは比例係数、Xはセンサー感度ないし臭気物質濃度、Mは感度定数である。
【0006】図1は臭気物質の濃度検知から臭気強度を表示する装置の原理図である。図1の1−1は複数の臭気物質を検知するために対象とする臭気物質毎の複数の臭気センサーを設け、(1)式に従って各々のセンサー感度を演算回路で演算、合成することによって原理的には臭気強度を表示することが可能である。しかし対象とする臭気物質ごとにセンサーを設けることはコストの増加を招くばかりではなく、電源容量や重量、容積が大きくなり屋外に携帯可能な小形の装置としての実用性は無くなる。
図1の1−2は1個のセンサーによって複数の臭気物質を検知対象とする装置である。複数の臭気物質センサに対する感度を人の官能感度と一致させるために選択性ガス透過膜や感応触媒層を設け、(1)式で表される係数K,定数Mを変化させることを基本とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】我が国の悪臭防止法で規定されている悪臭物質は二十数種類にものぼるが、悪臭源から同時に発生する物質は数種類に限られると考えられる。例えば下水、し尿やゴミを悪臭源とするときはアンモニア、硫化水素、硫化メチル、メチルメルカブタンを原因物質として代表させることが出来る。又塗料工場等の薬品を扱う箇所ではトルエン、アルデヒド、酢酸エチル等に代表させることが出来る。即ち、多くて数種類の臭気物質を特定して検知可能なことが臭気強度計としての目的に充分叶うと考えられる。原理的には図1の1−2で示したように一つのセンサーで2ないし3の臭気物質の濃度を検知し、これを対象とする臭気物質による臭気強度として表示することが求められるが、実際は以下のような要因によって極めて実現が困難である。
まず第1には、特定物質を対象としても臭気強度レベル1から5に対応する臭気物質の濃度差は10の2乗から3乗に達してセンサー感度の範囲を超えること。第2には臭気物質によって官能感度とセンサー感度が大きく異なり、原因物質毎にセンサー感度と官能感度とを広い感度域に亘って一致させることが不可能であることが挙げられる。図2はこの状態を表す一例をグラフで示したもので、図2の2−1はA物質とB物質の気中濃度に対する臭気強度レベルと臭気センサー感度を示す。図中実線A、BはA物質とB物質に対応したセンサー感度を示し、点線a、bは同じくA物質とB物質に対応した官能感度を示す。2−1図から判るようにA物質のセンサー感度Aと官能感度aは広い範囲にわたってほぼ等しい値を示すがB物質のセンサー感度Bと官能感度bは大きな隔たりがある。B物質のセンサー感度と官能感度を等しくする方法として物質Bのセンサー感度を下げる方法がある。例えばセンサー表面に選択性透過膜を被覆する等の修飾を施すことによってと図2の2−2に示された直線B’のように物質Bのセンサー感度が相対的に低下してBとB’はある臭気強度で値が一致する。しかしこの補正方法は臭気強度2や4のレベルでは一致しない上更に広い範囲でズレが大きくなることが判る。
即ち1個のセンサーを用いて2つ以上の臭気物質の臭気強度レベルを測定するには技術的な制約が多く、また設計指針が確定されていなかった。
【0008】
【問題を解決するための手段】
本発明に係わる発明者は臭気強度という人の官能感度を基準とした判定基準の曖昧さに鑑みて、装置に使用される臭気センサーや、臭気強度の表示方法について以下のような設計指針を考案した。図3は本発明に係わる複数の臭気物質に関してセンサー感度と官能感度に相当する臭気強度レベルとを一致させるグラフで、図3の3−1では1個の臭気センサーのセンサー感度Bと官能感度bとを選択性透過膜や触媒等のセンサー感度修飾により感度勾配をB’からB”に変化させた上で臭気強度レベル3において一致させる。この場合感度勾配の一致は必ずしも必要ではない。 図3の3−2は3−1で得られたセンサー特性によるA、B両物質による臭気強度レベルの出力を表し、臭気強度は誤差の無い3を中心にして上下に誤差が拡大する結果が得られる。以上の図2図3の説明は臭気物質がA、Bの2つを対象としたものであるが、3つ以上の場合についても臭気強度レベル3においてセンサー感度と官能感度一致させる方法は同様とする。
【0009】更に本発明は図4に示すように臭気強度レベルを液晶バーや目盛針等のアナログ量として表示するに際して、臭気強度レベル3を表示中心とし、0から5までのレベル位置にかんして2から4の表示間隔については広く、レベル0から2の間および4から5の間の表示間隔については狭く設定することを特徴とする。図4の4−1は本発明に係わる液晶バー表示方法の一例であり、4−2は本発明に係わる目盛針表示方法の一例である。何れの方法においてもレベル2.5から3.5の間を刻み間隔0.1としてあるが、刻み間隔は0.2ないし0.5などに適宜設定することも可とする。一般にセンサー入力に対して表示出力を対数表示や非線型表示にするには、アナログアンプの非線形性を利用することよって可能であるが、本発明のように表示中央部を拡大表示するには、A/D変換後のCPU処理にによって実現可能である。
【0010】
【発明の効果】
請求項1に記載された発明にあっては複数の臭気物質の大気中濃度を電圧、電流等の電気量として検知する臭気センサーにおいて、個々の臭気物質に対するセンサー感度を個々の臭気物質の臭気強度3に対応する大気中濃度においてほぼ等しくすることによって、複数の臭気物質が示す臭気強度を1個のセンサー又は対象とする臭気物質の数より少ない個数の臭気センサーによって検知し、人の官能感度に最も近似した臭気強度レベル表示装置を提供することを可能とする。
【0011】悪臭防止法に定められた臭気強度3の臭気は、楽に感知できるにおいであって、生活環境におけるにおいの強度境界としての臭気強度2の何のにおいかわかる弱いにおい、臭気強度4の強いにおいの中間に位置し、これを対象とする臭気物質全てについて臭気センサーの物理的感度に一致させることによって、生活環境における臭気強度表示装置としての基本的機能を備えることが出来る。また多数の臭気物質を少数のセンサーによって検知するために装置の小型軽量化が可能で、携帯用の臭気強度表示装置としての活用を図ることが出来る。
【0012】請求項2に記載された発明にあっては、0から5までの6段階表示による臭気強度計のアナログ表示スケールにおいて、0から2までの低域および4から5までの高域を圧縮し、3を中心として2から4までの中央域を拡大して表示することによって請求項1に記載された発明の効果を強め、さらには人の生活感覚に最も近い臭いの官能感度領域を臭気強度として精度良く視認することが出来る。
【0013】すなわち0から5までの6段階表示による臭気強度レベルにおいて無臭とされる0レベルおよび強烈なにおいとされる5レベルはそれぞれがいわゆる官能閾値と感覚限界を超える値であって官能感覚の対数則を満たさない領域である。即ち6段階の臭気強度レベルにおいて0と5は対数則の指数と関係付けることの困難な数値であり、元来物理的定義と相容れない曖昧さを持った値である。さらにレベル1はレベル2の識別閾値をに対して検知閾値と言われ、人の嗅覚の微妙な検知限界線上の値であってその判定は究極的には人の嗅覚判定に従うべきである。結局人の嗅覚判定に因らない臭気強度計測にあっては臭気強度2以上4以下が実用的な意味を持つものと判断される。一方請求項1の発明において複数の臭気物質に対するセンサー感度を臭気強度3で一致するように設計されたが、この設計方法は3を中心にして精度の比較的良い2と4の範囲を拡大する一方、精度の悪い1から2の領域、及び4から5の領域を縮小するのでセンサー感度のズレを最小にする方法でもあり、結果的に臭気強度計としての精度を高める効果のあることがわかる。
【0014】さらには図4の4−1、4−2に示されたように3を中心として2から4の範囲を拡大した臭気強度スケール表示方法は明らかに2から4の範囲において視認の分解能に優れ、通常の嗅覚範囲における臭気強度の範囲内で例えば2.5から3.5に亙って10等分の小刻みの分割が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】図5は、本発明に係わる臭気強度計の外観構造例である。図5において、1は臭気強度計本体の筐体部である。2は臭気強度表示パネルケース、3は表示針、4はスケールの2から4の間が拡大された表示スケールである。
5は臭気センサーを内蔵するセンサープローブである。6は内蔵するバッテリーを電源とする電源スイッチ、7は表示値の零点校正用スイッチである。8はバッテリーチャージ用コネクタである。
【0016】図5に示された装置の主要部分である筐体1はプラスチック製で全体に手のひらに乗る程度に携帯用として小型、軽量化されている。表示パネルケース2、表示針3はガルバノメータを構成部品としている。表示スケール4は臭気強度2から4までが0から5までのスケール全体の巾にたいして約3分の2の巾を占めている。センサープローブ5に内蔵された臭気センサーは複数の臭気物質に対して臭気強度3で感度が等しくなるよう設計されている。電源スイッチ6は直流電源をオンオフさせるスイッチである。電源電源は屋外携帯を考慮して内臓バッテリーから供給される。零点校正用スイッチ7は無臭状態においてセンサー感度を臭気強度0レベルに合わせるためのものである。使用後にはバッテリーを外部チャージャーから充電可能のためにチャージャーとの接続コネクタ8が設けられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】臭気物質の濃度検知から臭気強度を表示する装置の原理図。
【図2】複数の臭気物質のセンサー感度と官能感度の相違を表すグラフ。
【図3】3−1;複数の臭気物質のセンサー感度と官能感度を合わせる方法を示すグラフ。
3−2;センサーの修飾により複数の臭気物質のセンサー感度と臭気強度レベルが一致した模様を示すグラフ。
【図4】本発明に係わる臭気強度レベルの表示スケール図の例
【図5】本発明に係わる携帯型臭気強度計の外観構造図。
【符号の説明】
1 臭気強度計表示部筐体
2 表示部のケース
3 表示針
4 表示スケール
5 臭気センサー内臓プローブ
6 電源スイッチ
7 零点校正用スイッチ
8 バッテリーチャージ用コネクタ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a small-sized portable odor measuring method and an odor measuring device which can easily display the odor intensity composed of a plurality of odorous substances in the air and which is easy to operate.
[0002]
2. Description of the Related Art Odor intensity display and odor concentration display are used as indices indicating the intensity of odor. According to the provisions of the Japanese Offensive Odor Control Law, the odor intensity is displayed in six levels from 0 to 5. The odor concentration means a magnification with respect to the threshold concentration. All of these are based on human sensory sensitivity to malodorous substances, and the relationship with the medium concentration of malodorous substances differs depending on each malodorous substance. As a device for detecting the concentration of a specific malodorous substance and objectively estimating the odor intensity, there are a gas chromatography method, a gas detection tube method, and the like. However, although gas chromatography is excellent in accuracy, it has drawbacks such as inconvenience in carrying and measurement takes time.The gas detection tube method is simple but has measurement accuracy to show a correlation with odor intensity. There is a disadvantage that not.
[0003] When bad odors affect a wide range in our living environment, measures are taken to remove the bad odors by considering them as pollution, but the basic odor evaluation is now conducted by panelists. It relies on sensory tests by a so called odor judge who consists of several people. Although odor judgment by panelists is publicly recognized, it cannot be said that it is an emergency judgment means, and there is a problem that the cost is increased due to an inspection that requires training.
In recent years, a portable odor measuring device using a small gas sensor as an odor sensor for primary odor determination has been developed. The gas sensor includes a semiconductor type, a vibrator type, a metal electrode type, and the like. The sensor sensitivity for one or a plurality of odorant concentrations is replaced with an electric signal, and the electric signal is displayed as a digital or analog quantity. However, in any case, the correspondence between the displayed values and the odor intensity and the odor concentration remains unclear and cannot be said to be practical.
[0005] Six levels of odor intensity based on human sensory sensitivity to odorous substances are subjective and artificial standards, but according to the so-called logarithmic rule of sensory receptors, and are based on the logarithmic rule of sensory receptors. Level values up to 5 generally correspond to the logarithmic output of the odor sensor sensitivity. That is, the odor intensity is 1; Odor intensity 2; Odor intensity 3: Smell that can be easily sensed. Odor intensity 4: strong odor Odor intensity 5: It is defined as an intense smell, and between the odor intensity N and the sensor sensitivity X, N = K · logX + M (1)
Is generally assumed to hold. Here, N is odor intensity, K is a proportional coefficient, X is sensor sensitivity or odorant concentration, and M is a sensitivity constant.
FIG. 1 is a principle diagram of an apparatus for displaying the odor intensity from the detection of the concentration of the odor substance. 1-1 in FIG. 1 is a principle in which a plurality of odor sensors are provided for each odor substance to be detected in order to detect the plurality of odor substances, and the respective sensor sensitivities are calculated and synthesized by a calculation circuit according to the equation (1). Specifically, it is possible to display the odor intensity. However, providing a sensor for each target odor substance not only increases the cost, but also increases the power supply capacity, weight, and volume, and loses its practicality as a small device that can be carried outdoors.
1-2 in FIG. 1 is an apparatus for detecting a plurality of odorous substances by one sensor. In order to match the sensitivity to a plurality of odorant sensors with the sensory sensitivity of a human, a selective gas permeable membrane or a sensitive catalyst layer is provided, and the coefficient K and the constant M represented by the equation (1) are basically changed. .
[0007]
There are more than twenty types of odorous substances specified in the Japanese Odor Control Law, but it is considered that only a few types of substances are generated simultaneously from odor sources. For example, when sewage, night soil or garbage is used as an odor source, ammonia, hydrogen sulfide, methyl sulfide, and methyl mercaptan can be represented as causative substances. In places where chemicals are used, such as paint factories, they can be represented by toluene, aldehyde, ethyl acetate and the like. In other words, it is considered that the ability to identify and detect at most several types of odorous substances sufficiently fulfills the purpose of the odor intensity meter. In principle, as shown by 1-2 in FIG. 1, it is required to detect the concentration of two or three odorous substances with one sensor and display this as the odor intensity of the odorous substance targeted. Actually, it is extremely difficult to realize due to the following factors.
First, even if a specific substance is targeted, the concentration difference of the odor substances corresponding to the odor intensity levels 1 to 5 reaches 10 to the third power and exceeds the range of the sensor sensitivity. Second, the sensory sensitivity and the sensor sensitivity greatly differ depending on the odorous substance, and it is impossible to match the sensor sensitivity and the sensory sensitivity over a wide sensitivity range for each causative substance. FIG. 2 is a graph showing an example of this state, and 2-1 in FIG. 2 shows the odor intensity level and the odor sensor sensitivity with respect to the concentration of the substance A and the substance B in the air. In the figure, solid lines A and B indicate sensor sensitivities corresponding to substances A and B, and dotted lines a and b indicate sensory sensitivities corresponding to substances A and B, respectively. As can be seen from FIG. 2A, the sensor sensitivity A and the sensory sensitivity a of the substance A show almost the same value over a wide range, but the sensor sensitivity B and the sensory sensitivity b of the substance B have a large gap. As a method for equalizing the sensor sensitivity and the sensory sensitivity of the substance B, there is a method of lowering the sensor sensitivity of the substance B. For example, by applying a modification such as coating a selective permeable membrane on the sensor surface, the sensor sensitivity of the substance B relatively decreases as shown by a straight line B ′ shown in FIG. 'Matches the value at a certain odor intensity. However, it can be seen that this correction method does not match at the levels of the odor intensities 2 and 4, and that the deviation increases in a wider range.
That is, measuring the odor intensity level of two or more odor substances using one sensor has many technical restrictions, and the design guideline has not been determined.
[0008]
[Means to solve the problem]
The inventor according to the present invention has devised the following design guidelines for an odor sensor used in a device and a method of displaying odor intensity in consideration of the ambiguity of the criterion based on the sensory sensitivity of a person called odor intensity. did. FIG. 3 is a graph for matching the sensor sensitivity and the odor intensity level corresponding to the sensory sensitivity with respect to a plurality of odorants according to the present invention. FIG. 3A shows the sensor sensitivity B and the sensory sensitivity b of one odor sensor in FIG. Are changed at the odor intensity level 3 after changing the sensitivity gradient from B ′ to B ″ by modifying the sensitivity of the sensor such as a selective permeable membrane or a catalyst. In this case, the sensitivity gradients are not necessarily required. 3-2 represents the output of the odor intensity level of both the A and B substances based on the sensor characteristics obtained in 3-1. The odor intensity has a result in which the error expands up and down around 3 where there is no error. Although the description of Fig. 2 and Fig. 3 above is directed to two odor substances, A and B, the method of matching the sensor sensitivity and the sensory sensitivity at the odor intensity level 3 is the same in the case of three or more odor substances. To.
Further, according to the present invention, as shown in FIG. 4, when the odor intensity level is displayed as an analog quantity such as a liquid crystal bar or a graduation hand, the odor intensity level 3 is set as the display center and the level position from 0 to 5 is considered. The display intervals from 2 to 4 are set to be wide, and the display intervals between levels 0 to 2 and 4 to 5 are set to be narrow. 4-1 in FIG. 4 is an example of a liquid crystal bar display method according to the present invention, and 4-2 is an example of a scale needle display method according to the present invention. In any of the methods, the interval between levels 2.5 and 3.5 is set to 0.1, but the interval may be set to 0.2 to 0.5 as appropriate. In general, to make the display output logarithmic display or non-linear display with respect to the sensor input, it is possible to use the non-linearity of the analog amplifier, but as in the present invention, to enlarge and display the central part of the display, This can be realized by CPU processing after A / D conversion.
[0010]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, in the odor sensor for detecting the concentration of a plurality of odor substances in the atmosphere as an electric quantity such as a voltage or a current, the sensor sensitivity for each odor substance is determined by the odor intensity of each odor substance. 3, the odor intensity indicated by the plurality of odor substances is detected by one sensor or the number of odor sensors smaller than the number of target odor substances. It is possible to provide the most similar odor intensity level display device.
The odor of odor intensity 3 specified in the Odor Control Law is an odor that can be easily sensed, and the odor intensity of odor intensity 4 as the odor intensity boundary in the living environment, which indicates the odor intensity 2 A basic function as an odor intensity display device in a living environment can be provided by matching the physical sensitivity of an odor sensor for all odor substances which are located in the middle of a strong odor. Further, since a large number of odor substances are detected by a small number of sensors, the device can be reduced in size and weight, and can be used as a portable odor intensity display device.
According to the second aspect of the present invention, the low range from 0 to 2 and the high range from 4 to 5 are set on the analog display scale of the odor intensity meter by the six-stage display from 0 to 5. The effect of the invention described in claim 1 is enhanced by compressing and enlarging and displaying the central region from 2 to 4 centered on 3, and furthermore, the odor sensory sensitivity region closest to human sense of life The odor intensity can be visually recognized with high accuracy.
That is, in the odor intensity levels in the six-stage display from 0 to 5, the zero level which is made odorless and the five levels which are intensely smelled are values exceeding the so-called sensory threshold and the sensory limit, respectively. This area does not satisfy the logarithmic rule. That is, 0 and 5 at the six odor intensity levels are numerical values that are difficult to relate to logarithmic exponents, and are values having ambiguities that are incompatible with the physical definition from the beginning. Further, the level 1 is called a detection threshold with respect to the identification threshold of the level 2, and is a value on a delicate detection limit line of the human olfaction, and the determination should ultimately follow the human olfactory determination. After all, in the measurement of the odor intensity not depending on the olfactory judgment of the person, it is determined that the odor intensity of 2 or more and 4 or less has a practical meaning. On the other hand, in the first aspect of the present invention, the sensor sensitivity to a plurality of odorous substances is designed to match with the odor intensity of 3. However, this design method expands the range of 2 and 4 with relatively good accuracy centering on 3. On the other hand, since the areas 1 to 2 and the areas 4 to 5 with inaccuracy are reduced, it is also a method of minimizing the deviation of the sensor sensitivity, and as a result, it can be seen that there is an effect of increasing the accuracy as an odor intensity meter. .
Further, as shown in 4-1 and 4-2 of FIG. 4, the odor intensity scale display method in which the range of 2 to 4 is enlarged with 3 as the center is clearly visible resolution in the range of 2 to 4. In the range of the odor intensity in the normal olfactory range, for example, it is possible to perform small divisions of 10 equal parts from 2.5 to 3.5.
[0015]
FIG. 5 shows an example of the external structure of an odor intensity meter according to the present invention. In FIG. 5, reference numeral 1 denotes a housing of the odor intensity meter main body. Reference numeral 2 denotes an odor intensity display panel case, reference numeral 3 denotes a display needle, and reference numeral 4 denotes a display scale in which a portion between 2 and 4 of the scale is enlarged.
Reference numeral 5 denotes a sensor probe having a built-in odor sensor. Reference numeral 6 denotes a power switch using a built-in battery as a power source, and reference numeral 7 denotes a switch for zero-point calibration of a displayed value. Reference numeral 8 denotes a battery charging connector.
A housing 1 which is a main part of the apparatus shown in FIG. 5 is made of plastic and is small and light in weight so that it can be carried on the palm as a whole. The display panel case 2 and the display hands 3 have a galvanometer as a component. The display scale 4 has an odor intensity of 2 to 4 occupying about two thirds of the width of the entire scale from 0 to 5. The odor sensor incorporated in the sensor probe 5 is designed so that the sensitivity to a plurality of odor substances is equal at an odor intensity of 3. The power switch 6 is a switch for turning on and off a DC power supply. Power The power is supplied from the built-in battery for outdoor use. The zero-point calibration switch 7 is for adjusting the sensor sensitivity to the odor intensity 0 level in the odorless state. A connector 8 for connecting to a charger is provided so that the battery can be charged from an external charger after use.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a principle diagram of an apparatus for displaying odor intensity from concentration detection of odorous substances.
FIG. 2 is a graph showing a difference between sensor sensitivity and sensory sensitivity of a plurality of odorants.
FIG. 3A is a graph illustrating a method of matching sensor sensitivity and sensory sensitivity of a plurality of odorants.
3-2: A graph showing a pattern in which the sensor sensitivity and the odor intensity level of a plurality of odorants coincided by modifying the sensor.
FIG. 4 is an example of a display scale diagram of an odor intensity level according to the present invention. FIG. 5 is an external structural view of a portable odor intensity meter according to the present invention.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 1 Odor strength meter display unit housing 2 Display unit case 3 Display hand 4 Display scale 5 Odor sensor built-in probe 6 Power switch 7 Zero calibration switch 8 Battery charging connector