JP2004233063A - 位置測定システム - Google Patents
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Abstract
【課題】被測定体からの発信信号を異なる位置で受信し、受信信号の到達時間差を検出して被測定体の位置を算出する位置の測定において、ノイズの影響を除去するために装置が複雑になり、コスト的にも不利であった。そこで、この課題を解決する。
【解決手段】被測定体1固有の発信信号に相当する所定のビット数からなる拡散符合を設定し、この拡散符号と受信信号との一致をビット毎にとり、一致がとれたものだけを相関器6a、6b、6c………6nからパルス信号Sa、Sb、Scとして発生させ、拡散符号との一致が得られない受信信号をノイズとして排除することにより、簡単な構成でノイズの影響を確実になくして課題を解決する。
【選択図】 図1
【解決手段】被測定体1固有の発信信号に相当する所定のビット数からなる拡散符合を設定し、この拡散符号と受信信号との一致をビット毎にとり、一致がとれたものだけを相関器6a、6b、6c………6nからパルス信号Sa、Sb、Scとして発生させ、拡散符号との一致が得られない受信信号をノイズとして排除することにより、簡単な構成でノイズの影響を確実になくして課題を解決する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は被測定体から送信される信号を異なる位置に配された受信局で受信し、これらの受信信号の到達時間差を検出して距離を算出することにより被測定体の位置を測定する位置測定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、被測定物から特定の無線信号を送信させ、互いに離れた位置にある受信局で受信し、これら受信信号をクロック信号でサンプリングして各受信局への到達時間差を検出し、被測定物の各受信局からの距離を計算することにより被測定物の位置を求めるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところが、このような被測定物の位置を求めるに当たっては、不用なノイズ成分によって正確な測定ができなことがあるため、被測定体が発生する特定の無線信号(擬似雑音信号)を受信する受信局側に整合フィルタを設けてノイズ成分の影響を排除するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
しかし、被測定体と受信局との間には、距離の大小だけでなくだけでなく電波の伝送に影響を与える障害物がある等により電界強度に大きな変動を生じる。このような環境下では、周波数の分離度の高いフィルタを用いる、複数のアンテナを用いたダイパシティ方式を採用する等の対策が必要である。そのため、装置が複雑であり、コスト的にも不利になる等の問題点がある。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−167562号公報
【特許文献2】
特開平5−60854号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、構成が簡単でコスト的に有利なものであって上記従来技術の有する課題を解決し、しかも被測定体が複数あってもこれらの位置検出を個々に行うことを容易にした位置検出システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のシステムは、被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定システムにおいて、前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送する伝送手段(例えば、伝送線5a、5b、5c………5n)と、前記被測定体固有の発信信号に相当する所定のビット数からなる拡散符号を有し、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生する前記基地局において前記基準局に対応して設けられた相関手段(例えば、相関器6a、6b、6c………6n)と、前記相関手段で最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局によるパルス信号の到達遅れ時間関係に基づき前記被測定体の位置を算出する算出手段(例えば、演算回路9)と、前記拡散符号を変更可能にして他の被測定体固有の発信信号に対応させるための設定手段と(例えば、設定回路8)を設けた位置測定システムである。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本発明のシステムは、被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定システムにおいて、前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送する伝送手段(たとえば、伝送線5a、5b、5c………5n)と、前記被測定体固有の発信信号に相当する所定のビット数からなる拡散符号を有し、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生する前記基地局において前記基準局に対応して設けられた相関手段(例えば、相関器6a、6b、6c………6n)と、前記相関手段で最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局によるパルス信号の到達遅れ時間関係に基づき前記被測定体の位置を算出する算出手段(例えば、演算回路9)とを設けた位置測定システムである。
【0009】
一方、上記目的を達成するために、本発明の方法は、被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定方法において、前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送し(例えば、伝送線5a、5b、5c………5nによる伝送)、前記基地局において前記被測定体固有の発信信号に対応した所定ビット数からなる拡散符号を設定(例えば、設定回路8による設定)し、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生させて当該パルス信号の相関関係を得(例えば、相関器6a、6b、6c………6nにより出力にパルス信号を得る)、最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局で得られたパルス信号の到達遅れ時間関係により前記被測定体の位置を算出し(例えば、演算回路9による運算処理)、前記拡散符号を変更可能にして他の被測定体固有の発信信号に対応させること(例えば、設定回路8による変更設定)を行う位置測定方法である。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明の方法は、被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定方法において、前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送し(例えば、伝送線5a、5b、5c………5nによる伝送)、前記基地局において前記被測定体固有の発信信号に対応した所定ビット数からなる拡散符号を設定し(例えば、設定回路8による設定)、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生させて当該パルス信号の相関関係を得(例えば、相関器6a、6b、6c………6nにより出力にパルス信号を得る)、最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局で得られたパルス信号の到達遅れ時間関係により前記被測定体の位置を算出(例えば、演算回路9による演算処理)する位置測定方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態の一例における位置測定システムを示す説明図である。1は特定の信号を発信する端末機の所有者であり、位置が測定される被測定体である。発信信号は被測定体に固有に割り当てられたBluetooth、無線LAN、UWB機能等を有する端末器から発信される所定数のビットからなる符号化信号である。2a、2b、2c………2nは発信信号を無線で受信するための受信局であり、夫々異なった位置に設置されている。3a、3b、3c………3nは受信用のアンテナである。4は基地局、5a、5b、5c………5nは受信局2a、2b、2c………2nで受信された受信信号を基地局4に伝送するための伝送線である。基地局4は夫々の入力に対応する相関器6a、6b、6c………6nが設けられている。
【0013】
これら相関器6a、6b、6c………6nは基準信号である拡散符号と入力される受信信号との一致の場合に出力が得られるようになっているが、その詳細を図2と共に説明する。相関器6a、6b、6c………6nは、基準値が3ビットからなる例えば拡散符号「1,1,0」に設定された一致検出回路7を有する。この拡散符号は被測定体1を特定する固有の信号と同一符号のものであって、設定回路8により予め設定される。一方、アンテナ3a、3b、3c、3d………3nで受信される信号は、ノイズ成分は勿論のこと他の端末機(図示せず)から発信される信号をも受信され、基地局4に例えば3ビットからなる受信信号S1、S2、S3………S8として伝送される。そして、相関器6a、6b、6c………6nの一致検出回路7に供給されるようになっている。相関器6a、6b、6c………6nは、その一致検出回路7で受信信号S1、S2、S3………S8と拡散符号との夫々のビットの比較がなされて同じならば「+1」、異なるならば「−1」の値が得えられる。そして、これらの3ビットの総和が出力として得られるようになっている。従って、相関器6a、6b、6c、6d………6nは、全てのビットに一致が得られる受信信号S7が受信されたときのみ、これを被測定体1から発信された信号として判断し大きな値のパルス信号「+3」を送出する。
【0014】
9は相関器6a、6b、6c………6nの出力から位置の計算をする演算回路である。この演算回路9による被測定体1の位置の算出は、図3で示すように所定の期間Tで最初に受信局2aでパルス信号Saが得られ、続いて順に受信機2b、2cでパルス信号Sb、Scが遅れ時間t2、t3をもって得られた場合、被測定体1の座標(x,y)と各受信局2a、2b、2cの座標(X1,Y1)、(X2,X2)、(X3,Y3)との関係式が以下の通となる。
【0015】
【数1】
【0016】
ここで、cは光の速さである。また、伝送線5a、5b、5cの長短による伝送時間の差異は補正済みとする。
【0017】
上式から座標(x,y)を解くことにより被測定体1の位置が算出される。
【0018】
次に、本発明の実施の態様の一例における位置測定方法について説明をする。まず、被測定体1の現在位置を算出する場合は、予め判明している被測定体1固有の発信信号に対応する、例えば拡散符号「1,1,0」を設定回路8によって設定する。被測定体1から発信される発信信号は、受信局2a、2b、2c………2nにおいて受信され基地局4に伝送される。基地局4においては、拡散符号「1,1,0」と一致する受信信号S7のみが各相関器6a、6b、6c………6nの出力にパルス信号として得られる。これらパルス信号は被測定体1からの距離の長短によって到達遅れがあるので相関関係を示す。
【0019】
基地局4の演算回路9では、図3で示すように所定の期間Tで最初に受信されたパルス信号Saの検出時刻を基準にして他のパルス信号Sb.Scのとの遅れ時間t2、t3から前記関係式に基づき被測定対1の座標(x,y)を算出する。このようにして被測定体1の位置の測定が行われる。算出に供されるパルス信号は、演算処理に当たって3個所の受信局からのものを必要とするので、3個所以上から得られる3個以上のパルス信号の存在では適宜3つのパルス信号が選択される。
【0020】
被測定体1が現在位置から移動した場合は、時間t1、t2、t3が変化し新しい値となるので、この新しい値で前記関係式により移動後の位置を算出することができる。
【0021】
また、被測定体が複数存在し、今度は他の被測定体の位置を測定する場合は、基準値を設定回路8により他の被測定体に固有に割り当てられた発信信号に対応した拡散符号に変更して設定する。従って、相関器6a、6b、6c………6nの出力には変更後の拡散符号に一致した時点の受信時にパルス信号が得られ、この時間関係に基づき前記関係式により他の被測定体の位置が算出される。
【0022】
本発明の実施の態様の一例によれば、被測定体1からの発信信号を受信した3つのパルス信号Sa、Sb、Scの相関関係から位置の測定を行なうが、算出を行なう基準局4では所定のビット数からなる拡散符合の一致をもって受信信号とするため、ノイズ成分の影響がない。即ち、1ビットでも異なる受信信号は排除され、3ビット完全一致のみを受信信号として検出できるため、ノイズ成分の混入する余地がない。
【0023】
また、拡散符号は「1」、「0」の2値からなるためその変更が容易である。従って、複数の被測定体を選択的に位置測定するに当たり、選択された被測定体固有の符号化の設定が簡単にできるので測定の利用範囲を拡大できる。
【0024】
本発明の実施の態様の一例では、被測定体1から発信する発信信号は所定のビット数からなる符号化信号であるが、被測定体に固有の周波数を割り当て、これを受信局2a、2b、2c………2nまたは基地局4の入力側で符号化信号に変換しても良い等、被測定体から発信する発信信号の形式を種々のものとすることができる。また、ビット数は説明の便宜上3ビットとしたが8〜10ビット等のように必要に応じて増してもよい。
【0025】
【発明の効果】
上述したように本発明の請求項1によれば、被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定システムにおいて、前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送する伝送手段と、前記被測定体固有の発信信号に相当する所定のビット数からなる拡散符号を有し、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生する前記基地局において前記基準局に対応して設けられた相関手段と、前記相関手段で最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局によるパルス信号の到達遅れ時間関係に基づき前記被測定体の位置を算出する算出手段と、前記拡散符号を変更可能にして他の被測定体固有の発信信号に対応させるための設定手段とを設けたため、以下の効果を有する位置測定システムを提供できる。
【0026】
位置測定結果には、前記被測定体からの発信信号を受信するに当たり、所定のビット数からなる拡散符合の完全一致をもって受信信号とするのでノイズ成分の影響がない。そして、このような高精度の位置測定システムが簡単な構成で達成できる。また、前記拡散符号は「1」、「0」の2値からなるためその変更が容易である。従って、複数の被測定体を選択的に位置測定する際に、選択された被測定体に対応した符号化の設定が簡単にできるので測定の利用範囲を拡大できる。
【0027】
また、本発明の請求項2によれば、被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定システムにおいて、前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送する伝送手段と、前記被測定体固有の発信信号に相当する所定のビット数からなる拡散符号を有し、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生する前記基地局において前記基準局に対応して設けられた相関手段と、前記相関手段で最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局によるパルス信号の到達遅れ時間関係に基づき前記被測定体の位置を算出する算出手段とを設けたため、以下の効果を有する位置測定システムを提供できる。
【0028】
位置測定結果には、前記被測定体からの発信信号を受信するに当たり、所定のビット数からなる拡散符合の完全一致をもって受信信号とするのでノイズ成分の影響がない。そして、このような高精度の位置測定システムが簡単な構成で達成できる。
【0029】
更に、本発明の請求項3によれば、被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定方法において、前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送し、前記基地局において前記被測定体固有の発信信号に対応した所定ビット数からなる拡散符号を設定し、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生させて当該パルス信号の相関関係を得、最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局で得られたパルス信号の到達遅れ時間関係により前記被測定体の位置を算出し、前記拡散符号を変更可能にして他の被測定体固有の発信信号に対応させたため、以下の効果を有する位置測定方法を提供できる。
【0030】
位置測定結果には、前記被測定体からの発信信号を受信するに当たり、所定のビット数からなる拡散符合の完全一致をもって受信信号とするのでノイズ成分の影響がない。そして、このような高精度の位置測定方法が簡単なシステムの構成で達成できる。また、前記拡散符号は「1」、「0」の2値からなるためその変更が容易である。従って、複数の被測定体を選択的に位置測定する際に、選択された被測定体に対応した符号化の設定が簡単にできるので測定の利用範囲を拡大できる。
【0031】
更にまた、本発明の請求項4によれば、被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定方法において、前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送し、前記基地局において前記被測定体固有の発信信号に対応した所定ビット数からなる拡散符号を設定し、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生させて当該パルス信号の相関関係を得、最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局で得られたパルス信号の到達遅れ時間関係により前記被測定体の位置を算出するため、以下の効果を有する位置測定方法を提供できる。
【0032】
位置測定結果には、前記被測定体からの発信信号を受信するに当たり、所定のビット数からなる拡散符合の完全一致をもって受信信号とするのでノイズ成分の影響がない。そして、このような高精度の位置測定方法が簡単なシステムの構成で達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す位置測定システムの説明図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例における受信信号と拡散符号との関係を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例におけるパルス信号の相関関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 被測定体
2a、2b、2c………2n 受信局
4 基地局
6a、6b、6c………6n 相関器
7 一致検出回路
8 設定回路
9 演算回路
【発明の属する技術分野】
本発明は被測定体から送信される信号を異なる位置に配された受信局で受信し、これらの受信信号の到達時間差を検出して距離を算出することにより被測定体の位置を測定する位置測定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、被測定物から特定の無線信号を送信させ、互いに離れた位置にある受信局で受信し、これら受信信号をクロック信号でサンプリングして各受信局への到達時間差を検出し、被測定物の各受信局からの距離を計算することにより被測定物の位置を求めるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところが、このような被測定物の位置を求めるに当たっては、不用なノイズ成分によって正確な測定ができなことがあるため、被測定体が発生する特定の無線信号(擬似雑音信号)を受信する受信局側に整合フィルタを設けてノイズ成分の影響を排除するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
しかし、被測定体と受信局との間には、距離の大小だけでなくだけでなく電波の伝送に影響を与える障害物がある等により電界強度に大きな変動を生じる。このような環境下では、周波数の分離度の高いフィルタを用いる、複数のアンテナを用いたダイパシティ方式を採用する等の対策が必要である。そのため、装置が複雑であり、コスト的にも不利になる等の問題点がある。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−167562号公報
【特許文献2】
特開平5−60854号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、構成が簡単でコスト的に有利なものであって上記従来技術の有する課題を解決し、しかも被測定体が複数あってもこれらの位置検出を個々に行うことを容易にした位置検出システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のシステムは、被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定システムにおいて、前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送する伝送手段(例えば、伝送線5a、5b、5c………5n)と、前記被測定体固有の発信信号に相当する所定のビット数からなる拡散符号を有し、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生する前記基地局において前記基準局に対応して設けられた相関手段(例えば、相関器6a、6b、6c………6n)と、前記相関手段で最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局によるパルス信号の到達遅れ時間関係に基づき前記被測定体の位置を算出する算出手段(例えば、演算回路9)と、前記拡散符号を変更可能にして他の被測定体固有の発信信号に対応させるための設定手段と(例えば、設定回路8)を設けた位置測定システムである。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本発明のシステムは、被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定システムにおいて、前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送する伝送手段(たとえば、伝送線5a、5b、5c………5n)と、前記被測定体固有の発信信号に相当する所定のビット数からなる拡散符号を有し、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生する前記基地局において前記基準局に対応して設けられた相関手段(例えば、相関器6a、6b、6c………6n)と、前記相関手段で最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局によるパルス信号の到達遅れ時間関係に基づき前記被測定体の位置を算出する算出手段(例えば、演算回路9)とを設けた位置測定システムである。
【0009】
一方、上記目的を達成するために、本発明の方法は、被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定方法において、前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送し(例えば、伝送線5a、5b、5c………5nによる伝送)、前記基地局において前記被測定体固有の発信信号に対応した所定ビット数からなる拡散符号を設定(例えば、設定回路8による設定)し、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生させて当該パルス信号の相関関係を得(例えば、相関器6a、6b、6c………6nにより出力にパルス信号を得る)、最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局で得られたパルス信号の到達遅れ時間関係により前記被測定体の位置を算出し(例えば、演算回路9による運算処理)、前記拡散符号を変更可能にして他の被測定体固有の発信信号に対応させること(例えば、設定回路8による変更設定)を行う位置測定方法である。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明の方法は、被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定方法において、前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送し(例えば、伝送線5a、5b、5c………5nによる伝送)、前記基地局において前記被測定体固有の発信信号に対応した所定ビット数からなる拡散符号を設定し(例えば、設定回路8による設定)、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生させて当該パルス信号の相関関係を得(例えば、相関器6a、6b、6c………6nにより出力にパルス信号を得る)、最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局で得られたパルス信号の到達遅れ時間関係により前記被測定体の位置を算出(例えば、演算回路9による演算処理)する位置測定方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態の一例における位置測定システムを示す説明図である。1は特定の信号を発信する端末機の所有者であり、位置が測定される被測定体である。発信信号は被測定体に固有に割り当てられたBluetooth、無線LAN、UWB機能等を有する端末器から発信される所定数のビットからなる符号化信号である。2a、2b、2c………2nは発信信号を無線で受信するための受信局であり、夫々異なった位置に設置されている。3a、3b、3c………3nは受信用のアンテナである。4は基地局、5a、5b、5c………5nは受信局2a、2b、2c………2nで受信された受信信号を基地局4に伝送するための伝送線である。基地局4は夫々の入力に対応する相関器6a、6b、6c………6nが設けられている。
【0013】
これら相関器6a、6b、6c………6nは基準信号である拡散符号と入力される受信信号との一致の場合に出力が得られるようになっているが、その詳細を図2と共に説明する。相関器6a、6b、6c………6nは、基準値が3ビットからなる例えば拡散符号「1,1,0」に設定された一致検出回路7を有する。この拡散符号は被測定体1を特定する固有の信号と同一符号のものであって、設定回路8により予め設定される。一方、アンテナ3a、3b、3c、3d………3nで受信される信号は、ノイズ成分は勿論のこと他の端末機(図示せず)から発信される信号をも受信され、基地局4に例えば3ビットからなる受信信号S1、S2、S3………S8として伝送される。そして、相関器6a、6b、6c………6nの一致検出回路7に供給されるようになっている。相関器6a、6b、6c………6nは、その一致検出回路7で受信信号S1、S2、S3………S8と拡散符号との夫々のビットの比較がなされて同じならば「+1」、異なるならば「−1」の値が得えられる。そして、これらの3ビットの総和が出力として得られるようになっている。従って、相関器6a、6b、6c、6d………6nは、全てのビットに一致が得られる受信信号S7が受信されたときのみ、これを被測定体1から発信された信号として判断し大きな値のパルス信号「+3」を送出する。
【0014】
9は相関器6a、6b、6c………6nの出力から位置の計算をする演算回路である。この演算回路9による被測定体1の位置の算出は、図3で示すように所定の期間Tで最初に受信局2aでパルス信号Saが得られ、続いて順に受信機2b、2cでパルス信号Sb、Scが遅れ時間t2、t3をもって得られた場合、被測定体1の座標(x,y)と各受信局2a、2b、2cの座標(X1,Y1)、(X2,X2)、(X3,Y3)との関係式が以下の通となる。
【0015】
【数1】
【0016】
ここで、cは光の速さである。また、伝送線5a、5b、5cの長短による伝送時間の差異は補正済みとする。
【0017】
上式から座標(x,y)を解くことにより被測定体1の位置が算出される。
【0018】
次に、本発明の実施の態様の一例における位置測定方法について説明をする。まず、被測定体1の現在位置を算出する場合は、予め判明している被測定体1固有の発信信号に対応する、例えば拡散符号「1,1,0」を設定回路8によって設定する。被測定体1から発信される発信信号は、受信局2a、2b、2c………2nにおいて受信され基地局4に伝送される。基地局4においては、拡散符号「1,1,0」と一致する受信信号S7のみが各相関器6a、6b、6c………6nの出力にパルス信号として得られる。これらパルス信号は被測定体1からの距離の長短によって到達遅れがあるので相関関係を示す。
【0019】
基地局4の演算回路9では、図3で示すように所定の期間Tで最初に受信されたパルス信号Saの検出時刻を基準にして他のパルス信号Sb.Scのとの遅れ時間t2、t3から前記関係式に基づき被測定対1の座標(x,y)を算出する。このようにして被測定体1の位置の測定が行われる。算出に供されるパルス信号は、演算処理に当たって3個所の受信局からのものを必要とするので、3個所以上から得られる3個以上のパルス信号の存在では適宜3つのパルス信号が選択される。
【0020】
被測定体1が現在位置から移動した場合は、時間t1、t2、t3が変化し新しい値となるので、この新しい値で前記関係式により移動後の位置を算出することができる。
【0021】
また、被測定体が複数存在し、今度は他の被測定体の位置を測定する場合は、基準値を設定回路8により他の被測定体に固有に割り当てられた発信信号に対応した拡散符号に変更して設定する。従って、相関器6a、6b、6c………6nの出力には変更後の拡散符号に一致した時点の受信時にパルス信号が得られ、この時間関係に基づき前記関係式により他の被測定体の位置が算出される。
【0022】
本発明の実施の態様の一例によれば、被測定体1からの発信信号を受信した3つのパルス信号Sa、Sb、Scの相関関係から位置の測定を行なうが、算出を行なう基準局4では所定のビット数からなる拡散符合の一致をもって受信信号とするため、ノイズ成分の影響がない。即ち、1ビットでも異なる受信信号は排除され、3ビット完全一致のみを受信信号として検出できるため、ノイズ成分の混入する余地がない。
【0023】
また、拡散符号は「1」、「0」の2値からなるためその変更が容易である。従って、複数の被測定体を選択的に位置測定するに当たり、選択された被測定体固有の符号化の設定が簡単にできるので測定の利用範囲を拡大できる。
【0024】
本発明の実施の態様の一例では、被測定体1から発信する発信信号は所定のビット数からなる符号化信号であるが、被測定体に固有の周波数を割り当て、これを受信局2a、2b、2c………2nまたは基地局4の入力側で符号化信号に変換しても良い等、被測定体から発信する発信信号の形式を種々のものとすることができる。また、ビット数は説明の便宜上3ビットとしたが8〜10ビット等のように必要に応じて増してもよい。
【0025】
【発明の効果】
上述したように本発明の請求項1によれば、被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定システムにおいて、前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送する伝送手段と、前記被測定体固有の発信信号に相当する所定のビット数からなる拡散符号を有し、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生する前記基地局において前記基準局に対応して設けられた相関手段と、前記相関手段で最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局によるパルス信号の到達遅れ時間関係に基づき前記被測定体の位置を算出する算出手段と、前記拡散符号を変更可能にして他の被測定体固有の発信信号に対応させるための設定手段とを設けたため、以下の効果を有する位置測定システムを提供できる。
【0026】
位置測定結果には、前記被測定体からの発信信号を受信するに当たり、所定のビット数からなる拡散符合の完全一致をもって受信信号とするのでノイズ成分の影響がない。そして、このような高精度の位置測定システムが簡単な構成で達成できる。また、前記拡散符号は「1」、「0」の2値からなるためその変更が容易である。従って、複数の被測定体を選択的に位置測定する際に、選択された被測定体に対応した符号化の設定が簡単にできるので測定の利用範囲を拡大できる。
【0027】
また、本発明の請求項2によれば、被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定システムにおいて、前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送する伝送手段と、前記被測定体固有の発信信号に相当する所定のビット数からなる拡散符号を有し、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生する前記基地局において前記基準局に対応して設けられた相関手段と、前記相関手段で最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局によるパルス信号の到達遅れ時間関係に基づき前記被測定体の位置を算出する算出手段とを設けたため、以下の効果を有する位置測定システムを提供できる。
【0028】
位置測定結果には、前記被測定体からの発信信号を受信するに当たり、所定のビット数からなる拡散符合の完全一致をもって受信信号とするのでノイズ成分の影響がない。そして、このような高精度の位置測定システムが簡単な構成で達成できる。
【0029】
更に、本発明の請求項3によれば、被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定方法において、前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送し、前記基地局において前記被測定体固有の発信信号に対応した所定ビット数からなる拡散符号を設定し、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生させて当該パルス信号の相関関係を得、最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局で得られたパルス信号の到達遅れ時間関係により前記被測定体の位置を算出し、前記拡散符号を変更可能にして他の被測定体固有の発信信号に対応させたため、以下の効果を有する位置測定方法を提供できる。
【0030】
位置測定結果には、前記被測定体からの発信信号を受信するに当たり、所定のビット数からなる拡散符合の完全一致をもって受信信号とするのでノイズ成分の影響がない。そして、このような高精度の位置測定方法が簡単なシステムの構成で達成できる。また、前記拡散符号は「1」、「0」の2値からなるためその変更が容易である。従って、複数の被測定体を選択的に位置測定する際に、選択された被測定体に対応した符号化の設定が簡単にできるので測定の利用範囲を拡大できる。
【0031】
更にまた、本発明の請求項4によれば、被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定方法において、前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送し、前記基地局において前記被測定体固有の発信信号に対応した所定ビット数からなる拡散符号を設定し、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生させて当該パルス信号の相関関係を得、最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局で得られたパルス信号の到達遅れ時間関係により前記被測定体の位置を算出するため、以下の効果を有する位置測定方法を提供できる。
【0032】
位置測定結果には、前記被測定体からの発信信号を受信するに当たり、所定のビット数からなる拡散符合の完全一致をもって受信信号とするのでノイズ成分の影響がない。そして、このような高精度の位置測定方法が簡単なシステムの構成で達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す位置測定システムの説明図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例における受信信号と拡散符号との関係を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例におけるパルス信号の相関関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 被測定体
2a、2b、2c………2n 受信局
4 基地局
6a、6b、6c………6n 相関器
7 一致検出回路
8 設定回路
9 演算回路
Claims (4)
- 被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定システムにおいて、
前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送する伝送手段と、
前記被測定体固有の発信信号に相当する所定のビット数からなる拡散符号を有し、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生する前記基地局において前記基準局に対応して設けられた相関手段と、
前記相関手段で最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局によるパルス信号の到達遅れ時間関係に基づき前記被測定体の位置を算出する算出手段と、
前記拡散符号を変更可能にして他の被測定体固有の発信信号に対応させるための設定手段と
を設けてなることを特徴とする位置測定システム。 - 被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定システムにおいて、
前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送する伝送手段と、
前記被測定体固有の発信信号に相当する所定のビット数からなる拡散符号を有し、前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生する前記基地局において前記基準局に対応して設けられた相関手段と、
前記相関手段で最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局によるパルス信号の到達遅れ時間関係に基づき前記被測定体の位置を算出する算出手段と
を設けてなることを特徴とする位置測定システム。 - 被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定方法において、
前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送し、
前記基地局において前記被測定体固有の発信信号に対応した所定ビット数からなる拡散符号を設定し、
前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生させて当該パルス信号の相関関係を得、
最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局で得られたパルス信号の到達遅れ時間関係により前記被測定体の位置を算出し、
前記拡散符号を変更可能にして他の被測定体固有の発信信号に対応させることを特徴とする位置測定方法。 - 被測定体に固有に割り当てられた発信信号を異なる位置に配された複数の受信局により受信し、これら複数の受信局で受信して得られた相関パルス信号の最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として、他の受信局で検出されたパルス信号の到達遅れ時間を計測し、前記被測定体の位置を測定する位置測定方法において、
前記受信局の夫々において受信された発信信号を所定のビット数からなる受信信号として基地局に伝送し、
前記基地局において前記被測定体固有の発信信号に対応した所定ビット数からなる拡散符号を設定し、
前記拡散符号と前記受信信号との一致においてパルス信号を発生させて当該パルス信号の相関関係を得、
最初に検出されたパルス信号の検出時刻を基準として他の受信局で得られたパルス信号の到達遅れ時間関係により前記被測定体の位置を算出すること
を特徴とする位置測定方法。
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Cited By (3)
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JP2006170891A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Hitachi Ltd | ノード位置測位システム、無線基地局及び位置測定方法 |
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CN117111126A (zh) * | 2023-10-20 | 2023-11-24 | 成都格理特电子技术有限公司 | 基于北斗的石化工作人员联合定位方法和装置 |
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2003
- 2003-01-28 JP JP2003018336A patent/JP2004233063A/ja active Pending
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