JP2004232755A - Collar with flange - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変形性材料からなる板材に設けられた穴に挿入され、ボルトおよびナットから直接圧力を受けるフランジ付きカラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、変形性材料からなる板材、例えば、樹脂プレートを重ねてボルトおよびナットで締結固定する場合、緩みを防止するため、緩止めが付加されたナットが使用されている。この手法では、ナットに付加された緩止めが、板材を締め付けるボルトの緩みを防止する機能を果たしている。
【0003】
また、板材の締結具のナット部として、一端に平坦な面を有する溶接ナットを用いる手法もある。この手法では、溶接ナットの平坦面を金属プレートに溶接してナット部を構成し、そのナット部を位置決め冶具を用いて樹脂プレートに接合している。
【0004】
本願発明に関連する先行技術文献情報としては、次のものがある。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−249241号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、樹脂プレートが発電機のカバーとして使用されている場合等、メンテナンスのために樹脂プレートを着脱することが多い場合には、緩止めが作業効率を悪くする原因となってしまう。すなわち、ボルトを緩めるためには、緩止めによる反力を超える力を与えなければならないので、樹脂プレートの着脱における労力が大きくなり、作業効率が悪くなってしまう。また、一度緩止め付ナットからボルトを取り外すと緩止め部分が破損し、その緩止め付ナットは再び使用できなくなる。したがって、メンテナンスの際、常にナットを新しくする必要があり不要なコストが発生する。
【0007】
また、上記の手法によって、ボルトとナットとにより上下から直接に樹脂プレートに対して締付けの圧力が加えられると、樹脂材料は圧力に対する変形量が大きいので、樹脂プレートに樹脂特有の歪みや撓みが生じてしまう。その結果、十分に締付けトルクを上げることができず、または締付けトルクを上げてもそれを維持することができない。そのため、樹脂プレートが発電機のカバーに使用された場合には、振動によってボルトが緩んでしまう。
【0008】
また、ナット部を位置決め冶具を使用して樹脂プレートに接合する場合、位置決めの作業が面倒であり、特に筐体の内側など手が入らないような作業性の悪い場所では位置決めが困難である。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、変形性材料からなる板材を含む複数の板材を締結するに際し、ボルトの締付けトルクを十分な大きさに維持し、かつメンテナンス時の変形性材料からなる板材の着脱を簡易に行うことができるフランジ付きカラーを提供することを目的とする。さらに、製作が容易で製造コストを低く抑えることができるフランジ付きカラーを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のフランジ付きカラーは、変形性材料からなる板材に設けられた穴に挿入され、ボルトおよびナットから直接圧力を受けるフランジ付きカラーであって、軸方向に対して垂直な断面が、円形、楕円形または多角形に形成された筒状体と、前記筒状体の一端部の外周に接合され、前記軸方向と概略直交する平坦面を有する板状体と、を備えることを特徴としている。
【0011】
このように、板状体は、軸方向と概略直交する平坦面を有しているので、板状体における平坦面の他端側を、変形性材料からなる板材に、例えば、接着剤を用いた接着、圧力をかけることによる板材への圧入などにより離脱できなくさせることができる。これにより、フランジ付きカラーが、例えば、メンテナンス時に脱落することを防止でき、メンテナンス性を向上させることができる。そして、筒状体にボルトを挿通させてナットと螺合させることにより、変形性材料からなる板材を締結することができる。その際、板状体が平坦面を有していることから、平坦面の一端側は、ボルトが加える圧力を均一に受けることができる。さらに、筒状体と板状体とを別体で形成し、両者を接合するので、製作が容易で製造コストを低く抑えることができる。なお、軸方向とは、筒状体の底面に対して垂直な方向(筒状体の高さ方向)をいい、接合とは、圧入、溶接、接着など、筒状体と板状体とが離脱できなくなる手法をすべて含む。
【0012】
また、本発明のフランジ付きカラーは、前記筒状体は、軸方向に対して垂直な断面が概略円形に形成され、前記板状体は、前記筒状体の外径と概略同一の内径を有する円環状に形成されていることを特徴としている。
【0013】
このように、筒状体は、軸方向に対して垂直な断面が概略円形であるので、パイプ、ブッシュ、円筒等で筒状体を形成することができる。また、板状体は、筒状体の外径と概略同一の内径を有する円環状であるので、内径が筒状体の外径と概略同一のワッシャ、リング等で板状体を形成することができる。これにより、フランジ付きカラーの製作を容易とし、製造コストを低く抑えることができる。
【0014】
また、本発明のフランジ付きカラーは、前記筒状体は、前記変形性材料からなる板材の合計板厚寸法に基づいて定められた軸方向の長さを有することを特徴としている。
【0015】
このように、筒状体が、変形性材料からなる板材の合計板厚寸法に応じて定められた軸方向の長さを有するので、変形性材料からなる板材を締結する際に、変形性材料からなる板材に設けられた穴にスペーサーとして挿入されることによって、ボルトおよびナットから直接力を受けることとなる。その結果、変形性材料からなる板材に圧力がかかりすぎず、変形が生じないため、ボルトの螺合時にボルトを強固に締めて、変形性材料からなる板材にかかる締付けトルクを適当な大きさまで上げることができる。
【0016】
すなわち、筒状体および板状体と変形性材料からなる板材とが、いわゆる「ゼロ当たり」の関係にあり、変形性材料からなる板材に過大な力がかからないため、変形性材料からなる板材の変形が防止される。そのため、適当な締付けトルクで変形性材料からなる板材を含む複数の板材を締結することができる。また、ボルトの締付けトルクが十分な大きさに維持されるため、ボルトが緩まず、締結部に空隙が生じない。その結果、振動により変形性材料からなる板材の穴周辺が割れたり、磨耗したりすることがなくなる。また、ボルトが緩まないため異音の発生も防止される。また、緩止め付ナットを使用する場合に比べ、メンテナンス時の変形性材料からなる板材の着脱を容易に行うことができる。なお、変形性材料からなる板材としては、例えば、樹脂プレートが挙げられる。また、木製の板材などを含んでも良い。
【0017】
さらに、板状体は、軸方向と概略直交する平坦面を有しているので、その平坦面を、変形性材料からなる板材の合計板厚寸法に応じて筒状体を加工する際に、基準面とすることができる。これにより、精度の高い加工を行なうことが可能となる。
【0018】
なお、変形性材料からなる板材の合計板厚寸法に基づいて定められた軸方向の長さとは、例えば、板状体の板厚寸法と変形性材料からなる板材の合計板厚寸法との合計値であっても良いし、ボルトと螺合するナットとしてつば付きのかしめナットを用いる場合は、そのつばの厚みを合計値から減算した値であっても良い。
【0019】
また、本発明のフランジ付きカラーは、前記筒状体は、外周面上に弾性部を備え、前記弾性部を含む前記筒状体の最大径が前記変形性材料からなる板材に設けられた穴の径よりも大きいことを特徴としている。
【0020】
このように、弾性部を含む筒状体の最大径が、変形性材料からなる板材に設けられた穴の径よりも大きいので、弾性部を有する筒状体をその板材に設けられた穴に挿入する際に、弾性部が穴の内壁から圧力を受けて径方向に縮む。筒状体を完全に穴に挿入すると、弾性部はその復元力により穴の内壁に圧力を加える。その結果、筒状体は容易に穴から脱落することがなくなる。また、弾性部が変形性材料からなる板材と筒状体との間に挟まれるため、例えば、筒状体を振動が大きい場所で使用する場合に、弾性部が緩衝材として機能し、振動から受ける影響を緩和することができる。ここで、筒状体に弾性部を設けるには、内径が筒状体の外径よりも小さい円環状に形成されたゴムブッシュ、ゴム製のリング、またはゴム製のパイプを用い、筒状体をそれらの穴に挿入する手法を採ることができる。また、ひも状のゴムを筒状体の外周に巻回し接着する手法や、ゴム製の板を筒状体に巻いて接着する手法なども採ることができる。また、弾性を有する材料であれば、いずれの材料でも弾性部を構成することができる。例えば、スポンジや、軟質のプラスチックなどでも弾性部を構成することが可能である。また、変形性材料からなる板材に設けられた穴に筒状体を挿入してから、弾性部を設けても良い。すなわち、フランジ付きカラーを変形性材料からなる板材に設けられた穴に挿入する。そして、変形性材料からなる板材の反対側(ナット側)から突出した筒状体に、ゴム製のリング(例えば、Oリング)やゴムブッシュなどを設けることもできる。これにより、簡易な手法でフランジ付きカラーが脱落することを防止することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態に係るフランジ付きカラーの斜視図である。本実施の形態に係るフランジ付きカラー6は、軸方向に対して垂直な断面が概略円形に形成されたカラー100(筒状体)と、カラー100の外径と概略同一の内径を有するフランジ用ワッシャ22(円環状に形成された板状体)とから構成されている。
【0022】
図2は、本実施の形態に係るフランジ付きカラーを、カラーの直径を通る平面で切断した状態を示す断面図である。図2に示すように、カラー100は、ボルトを挿通させるための中空部100aを有する。カラー100の一端部100bの外周には、フランジ用ワッシャ22が接合している。ここで、カラー100の一端部100bとフランジ用ワッシャ22の一端側の平坦面22aとは、ほぼ同一平面上に位置している。カラー100の首下長さ、すなわち、図2中、Lで示す長さは、変形性材料からなる板材、例えば、FRPプレートの合計板厚寸法に基づいて定められる。ここで、FRPプレートの合計板厚寸法に基づいて定めるとは、例えば、フランジ用ワッシャ22の厚さとFRPプレートの合計板厚寸法との合計値を採る。また、ボルトと螺合するナットとして、つば付きの「かしめナット」を用いる場合は、そのつばの厚みを合計値から減算した値を採る。フランジ用ワッシャ22の他端側の平坦面22bは、例えば、FRPプレートに接着剤を用いて接着される。圧力をかけることによる圧入を用いても良い。
【0023】
次に、本実施の形態に係るフランジ付きカラーの製作手法について、図3のフローチャートを参照して説明する。まず、締結対象となる変形性材料からなる板材、例えば、FRPプレートの合計板厚寸法を求める(ステップST1)。ここで、板厚が不均一のFPRプレートを重ねたときには、ボルト締結部の合計板厚寸法を計測する。次に、フランジ用ワッシャ22にカラー100を圧入し、両者を合体させてフランジ付きカラーを形成する(ステップST2)。この際、カラー100の一端部100bがフランジ用ワッシャ22の穴から突出しない位置、すなわち、一端部100bがフランジ用ワッシャ22とほぼ同一平面上に位置するようにまで圧入する。最後に、フランジ付きカラーの首下長さを、ステップST1で求めたFRPプレートの合計板厚寸法に合せて加工する(ステップST3)。その際、軸方向の長さをFRPプレートの合計板厚寸法より長めに製作しておいたフランジ付カラーを、合計板厚寸法に一致するように切削または切断加工する。これにより、板厚が均一でないFRPプレートにおいても、重ねた枚数の厚みに合わせた金属のカラーを簡単に寸法合せで現場加工し、板厚に合わせた軸方向の長さを有するカラーを得て、通常のボルトの規定締付けトルク管理による締付けができる。これにより、本実施の形態に係るフランジ付きカラーを簡易に、かつ低コストで製作することができる。
【0024】
次に、本実施の形態に係るフランジ付きカラーを用いてFRPプレートを締結する様子について説明する。図4は、本実施の形態に係るフランジ付きカラーおよび締結具1を用いてFRPプレートを締結する様子を示す分解斜視図である。図4に示すように、ナット側から、かしめナット2、金属プレート3、フランジ付カラー6、ワッシャ7、ボルト8の順の相対的な位置関係で締結具1が構成され、ナット側FRPプレートA、ボルト側FRPプレートBが締結される。
【0025】
フランジ付カラー6は、上記のように、パイプ状の中空の円筒形部材である。このフランジ付カラー6は、かしめナットが「つば無し」の場合、軸方向の長さ(首下長さ)が各FRPプレートA、Bの合計板厚寸法に応じて定められており、ナット部20と当接して、ボルト8の締付けトルクを適当な大きさまで上げるためのスペーサーとしての機能を有する。上記のように、カラー100は、一端部100bにフランジ用ワッシャ22を備え、フランジ用ワッシャ22をボルト側プレートBの表面に接着することにより、メンテナンス時に脱落によるカラー100の紛失を防止できる。特に、FRPプレートの板厚が場所により異なる場合には、カラーの軸方向の長さ(首下長さ)は、各板材の合計板厚寸法に応じて定められており代替がきかないため、脱落による紛失を防止できればカラーを新たに作り直す必要がなくなる。
【0026】
ナット部とは、かしめナット2を含んで構成され、全体としてナットの機能を果たす部材である。ナット部は、ナット側FRPプレートAの表面に接合され、穴10が設けられた金属プレート3と、金属プレート3の穴10に設けられたかしめナット2とから構成される。かしめナットとは、かしめ工具により、ボルト側から穴に挿入され引っ張られることで、その円筒の外側が変形され、物理的に板材の穴に固定されるナットをいう。なお、かしめナットには「つば付き」と「つば無し」の二種類が存在するが、締結具1は、いずれのかしめナットでも使用可能である。
【0027】
次に、上記締結具1を用いた締結方法について説明する。図5は、この締結方法を示すフローチャートである。まず、各板材よりも面積が小さい金属プレート3をナット側FRPプレートAのナット側端面に接着剤21により接合する(ステップS1)。この接合は、例えば、接着剤を用いた接着の他、圧力をかけることによる板材への圧入など、フランジ用ワッシャ22が変形性材料からなる板材から離脱できなくなる手法をすべて含む。
【0028】
次に、FRPプレートのボルト締結位置に下穴を設ける(ステップS2)。そして、ボルト側FRPプレートBにカラー挿入用穴12を設ける(ステップS3)。次に、ボルト側FRPプレートBにフランジ付カラー6を挿入し、フランジ用ワッシャ22をボルト側FRPプレートBに接着させる(ステップS4)。これにより、メンテナンス時に脱落によるカラーの紛失を防止できる。
【0029】
次に、ナット側FRPプレートAの金属プレート接合面の反対の端面にホルソーまたは専用ドリル刃を使用して、ナット側FRPプレートAのみ貫通するようにカラー挿入用穴12よりも大径のかしめ工程用下穴11を設ける(ステップS5)。次に、ボルト側FRPプレートBのカラー挿入用穴12をもとに金属プレートにかしめナット用下穴10の加工をし、かしめ工具を使用して、金属プレート3のかしめナット用下穴10にボルト側から、かしめナット2を挿通させた上で引き込んで取付ける(ステップS6)。この手法により、ナット側FRPプレートAが密閉型容器の壁板として使用されている場合であっても、かしめナットの取り付け作業が可能になる。また、金属プレートに溶接ナットを溶接してナット部を構成した後に、そのナット部をFRPプレートに接合する方法に比べ、穴の位置を合わせて接合するための位置決め冶具を用いることなく、ナット部をFRPプレートの適当な位置に設けることができ、容易かつ安価にFRPプレートを締結することができる。また、すべてのFRPプレートの相対的な位置関係が把握されていれば、FRPプレートに下穴を設けておき、適確な位置でナット部を設けることができる。また、ナット部のFRPプレートへの圧着強度を確保することができる。
【0030】
最後に、積層したFRPプレートのカラー挿入用穴12にフランジ付カラー6を挿入し、フランジ付カラー6にボルト8を挿通し、ボルト8とかしめナット2を螺合させる(ステップS7)。
【0031】
図6は、フランジ付きカラー6および締結具1を用いて実際に板材を締結した状態を示す断面図である。図6に示すように、金属プレート3は、ナット側FRPプレートAに接着剤で接合されている。また、金属プレート3には、かしめナット用下穴10が設けられている。ナット側FRPプレートAには、かしめ工程用下穴11が設けられており、かしめナット2は金属プレート3に物理的に固定されている。ボルト側FRPプレートBにはカラー挿入用穴12が設けられており、その穴から2枚のFRPプレートの合計板厚の軸方向の長さを有するフランジ付カラー6が挿入され、ワッシャ7を通したボルト8がフランジ付カラー6を挿通してナット部20に螺合されている。
【0032】
これにより、フランジ付カラー6が、ナット部20に当接するスペーサーとしてボルト8とナット部20から直接に締付け力を受け、FRP樹脂に圧力がかかりすぎずFRP樹脂は変形しないため、ボルトの螺合時にボルト8を強固に締めて、FRPプレートAおよびBにかかる締付けトルクを適当な大きさまで上げることができる。すなわち、フランジ付カラー6およびナット部20とFRPプレートAおよびBとが、いわゆる「ゼロ当たり」の関係にあり、FRPプレートAおよびBに過大な力がかからないため、FRPプレートの変形が防止される。そのため、適当な締付けトルクでFRPプレートを含む複数の板材を締結することができる。また、ボルトの締付けトルクが十分な大きさに維持されるため、ボルト8が緩まず、締結部に空隙が生じない。その結果、振動によりFRPプレートの穴11または20の周辺が割れたり、磨耗したりすることがなくなる。また、ボルト8が緩まないため異音の発生も防止される。また、緩止め付ナットを使用する場合に比べ、メンテナンス時のFRPプレートの着脱を容易に行うことができる。
【0033】
また、カラー100の外周面上に弾性部として、ゴム部材を設けても良い。この場合、ゴム部材を含むカラー100の最大径は、ボルト側FRPプレートBにカラー挿入用穴12の内径よりも大きくなるようにする。ゴム部材は、内径がカラー100の外径よりも小さい円環状に形成されたゴムブッシュ、ゴム製のリング、またはゴム製のパイプを用いる。そして、そのようなゴム部材を有するフランジ付きカラー6を、その穴に挿入する。また、ひも状のゴムをカラー100の外周に巻回し接着してもよい。さらに、ゴム製の板をカラー100に巻いて接着する手法なども採ることができる。なお、弾性を有する材料であれば、いずれの材料でも弾性部を構成することができる。例えば、スポンジや、軟質のプラスチックなどでも弾性部を構成することが可能である。
【0034】
このように、ゴム部材を含むカラー100の最大径が、カラー挿入用穴12の径よりも大きいので、ゴム部材を有するフランジ付きカラー6をカラー挿入用穴12に挿入する際に、ゴム部材がカラー挿入用穴12の内壁から圧力を受けて径方向に縮む。フランジ付きカラー6を完全にカラー挿入用穴12に挿入すると、ゴム部材はその復元力によりカラー挿入用穴12の内壁に圧力を加える。その結果、フランジ付きカラー6は容易にカラー挿入用穴12から脱落することがなくなる。また、ゴム部材がボルト側FRPプレートBとカラー100との間に挟まれるため、例えば、フランジ付きカラー6を振動が大きい場所で使用する場合に、弾性部が緩衝材として機能し、振動から受ける影響を緩和することができる。なお、ゴム部材の代わりに、粘土状またはゲル状の材料をカラー挿入用穴12とカラー100との間に詰め込んでもよい。
【0035】
また、上記の説明では、予め、カラー100に弾性部としてのゴム部材を設けてから、フランジ付きカラー6をFRPプレートのカラー挿入用穴12に挿入する例を示したが、本発明は、これに限定されない。すなわち、フランジ付きカラー6をボルト側FRPプレートBのカラー挿入用穴12に挿入する。そして、ボルト側FRPプレートBのナット側から突出したカラー100に、外径がカラー挿入用穴12よりも大きいゴム製のリング(例えば、Oリング)やゴムブッシュなどを圧入して設けることもできる。これにより、Oリングまたはゴムブッシュを含むカラー100の最大径が、カラー挿入用穴12の径よりも大きくなるので、簡易な手法でフランジ付きカラー6がカラー挿入穴12から脱落することを防止することができる。なお、上記の説明では、弾性部として、ゴム製のリングやゴムブッシュを例示したが、同じ機能を有するものであれば、材質および形状にかかわらず、適用することができる。また、ゴム製のリングやゴムブッシュの代わりに、金属製の止め輪を用いてフランジ付きカラー6を固定することも可能である。
【0036】
なお、上記の説明では、筒状体は、カラー6として円筒形である場合を示したが、本発明は、これに限定されず、軸方向に対して垂直な断面が、楕円形または多角形に形成されていても良い。また、板状体は、フランジ用ワッシャ22として円環状に形成された板状体である場合を示したが、本発明は、これに限定されず、楕円形または多角形に形成された板状体であっても良い。また、板状体は、フランジ用ワッシャ22のように円形の穴を有する場合のほか、筒状体の断面形状に合せて楕円形または多角形の穴を有していても良い。また、筒状体の一端部に接合される板状体は、カラー6がフランジ用ワッシャ22の穴に圧入したように、筒状体が板状体を貫通する場合のほか、筒状体を外周面から挟むように複数の板状体を設けても良い。
【0037】
また、上記の説明では、変形性材料からなる板材として、FRPプレートを使用する場合を説明したが、いずれの変形性材料からなる板材についても本発明を適用できる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、板状体は、軸方向と概略直交する平坦面を有しているので、板状体における平坦面の他端側を、変形性材料からなる板材に、例えば、接着剤を用いた接着、圧力をかけることによる板材への圧入などにより離脱できなくさせることができる。これにより、フランジ付きカラーが、例えば、メンテナンス時に脱落することを防止でき、メンテナンス性を向上させることができる。そして、筒状体にボルトを挿通させてナットと螺合させることにより、変形性材料からなる板材を締結することができる。その際、板状体が平坦面を有していることから、平坦面の一端側は、ボルトが加える圧力を均一に受けることができる。さらに、筒状体と板状体とを別体で形成し、両者を接合するので、製作が容易で製造コストを低く抑えることができる。なお、軸方向とは、筒状体の底面に対して垂直な方向(筒状体の高さ方向)をいい、接合とは、圧入、溶接、接着など、筒状体と板状体とが離脱できなくなる手法をすべて含む。
【0039】
また、本発明によれば、筒状体は、軸方向に対して垂直な断面が概略円形であるので、パイプ、ブッシュ、円筒などで筒状体を形成することができる。また、板状体は、筒状体の外径と概略同一の内径を有する円環状であるので、内径が筒状体の外径と概略同一のワッシャ、リングなどで板状体を形成することができる。これにより、製作が容易で製造コストを低く抑えることができる。
【0040】
また、本発明によれば、筒状体が、変形性材料からなる板材の合計板厚寸法に応じて定められた軸方向の長さを有するので、変形性材料からなる板材を締結する際に、変形性材料からなる板材に設けられた穴にスペーサーとして挿入されることによって、ボルトおよびナットから直接力を受けることとなる。その結果、変形性材料からなる板材に圧力がかかりすぎず、変形が生じないため、ボルトの螺合時にボルトを強固に締めて、変形性材料からなる板材にかかる締付けトルクを適当な大きさまで上げることができる。
【0041】
すなわち、筒状体および板状体と変形性材料からなる板材とが、いわゆる「ゼロ当たり」の関係にあり、変形性材料からなる板材に過大な力がかからないため、変形性材料からなる板材の変形が防止される。そのため、適当な締付けトルクで変形性材料からなる板材を含む複数の板材を締結することができる。また、ボルトの締付けトルクが十分な大きさに維持されるため、ボルトが緩まず、締結部に空隙が生じない。その結果、振動により変形性材料からなる板材の穴周辺が割れたり、磨耗したりすることがなくなる。また、ボルトが緩まないため異音の発生も防止される。また、緩止め付ナットを使用する場合に比べ、メンテナンス時の変形性材料からなる板材の着脱を容易に行うことができる。なお、変形性材料からなる板材としては、例えば、樹脂プレートが挙げられる。また、木製の板材などを含んでも良い。
【0042】
また、本発明によれば、弾性部を含む筒状体の最大径が、変形性材料からなる板材に設けられた穴の径よりも大きいので、弾性部を有する筒状体をその板材に設けられた穴に挿入する際に、弾性部が穴の内壁から圧力を受けて径方向に縮む。筒状体を完全に穴に挿入すると、弾性部はその復元力により穴の内壁に圧力を加える。その結果、筒状体は容易に穴から脱落することがなくなる。また、弾性部が変形性材料からなる板材と筒状体との間に挟まれるため、例えば、筒状体を振動が大きい場所で使用する場合に、弾性部が緩衝材として機能し、振動から受ける影響を緩和することができる。ここで、筒状体に弾性部を設けるには、内径が筒状体の外径よりも小さい円環状に形成されたゴムブッシュ、ゴム製のリング、またはゴム製のパイプを用い、筒状体をそれらの穴に挿入する手法を採ることができる。また、ひも状のゴムを筒状体の外周に巻回し接着する手法や、ゴム製の板を筒状体に巻いて接着する手法なども採ることができる。また、弾性を有する材料であれば、いずれの材料でも弾性部を構成することができる。例えば、スポンジや、軟質のプラスチックなどでも弾性部を構成することが可能である。また、変形性材料からなる板材に設けられた穴に筒状体を挿入してから、弾性部を設けても良い。すなわち、フランジ付きカラーを変形性材料からなる板材に設けられた穴に挿入する。そして、変形性材料からなる板材の反対側(ナット側)から突出した筒状体に、ゴム製のリング(例えば、Oリング)やゴムブッシュなどを設けることもできる。これにより、簡易な手法でフランジ付きカラーが脱落することを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るフランジ付きカラーの斜視図である。
【図2】本実施の形態に係るフランジ付きカラーを、カラーの直径を通る平面で切断した状態を示す断面図である。
【図3】本実施の形態に係るフランジ付きカラーの製作手法を示すフローチャートである。
【図4】本実施の形態に係るフランジ付きカラーおよび締結具を用いてFRPプレートを締結する様子を示す分解斜視図である。
【図5】本実施の形態に係るフランジ付きカラーおよび締結具を用いてFRPプレートを締結する締結方法を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態に係るフランジ付きカラーおよび締結具1を用いて実際に板材を締結した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…締結具、2…ナット、3…金属プレート、6…フランジ付カラー、7…ワッシャ、8…ボルト、A…ナット側FRPプレート、B…ボルト側FRPプレート、10…かしめナット用下穴、11…かしめ加工用下穴、12…カラー挿入用穴、20…ナット部、21…接着剤、22…フランジ用ワッシャ、22a…フランジ用ワッシャ22の一端側の平坦面、22b…フランジ用ワッシャ22の他端側の平坦面、100…カラー、100a…中空部、100b…カラー100の一端部、L…カラー100の首下長さ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a collar with a flange, which is inserted into a hole provided in a plate made of a deformable material and receives pressure directly from bolts and nuts.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, when a plate made of a deformable material, for example, a resin plate is overlapped and fastened and fixed with bolts and nuts, a nut to which a lock is added has been used to prevent loosening. In this method, the locking provided to the nut serves to prevent the bolts tightening the plate from becoming loose.
[0003]
There is also a method of using a welding nut having a flat surface at one end as a nut portion of a fastener of a plate material. In this method, a flat surface of a welding nut is welded to a metal plate to form a nut portion, and the nut portion is joined to a resin plate using a positioning jig.
[0004]
Prior art document information related to the present invention includes the following.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-6-249241 [0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the resin plate is frequently attached and detached for maintenance, for example, when the resin plate is used as a cover of a generator, the loosening causes a decrease in work efficiency. That is, in order to loosen the bolt, a force exceeding the reaction force due to the loosening must be applied, so that the labor in attaching and detaching the resin plate increases, and the working efficiency deteriorates. Further, once the bolt is removed from the nut with a lock, the lock is damaged, and the nut with the lock cannot be used again. Therefore, at the time of maintenance, it is necessary to always renew the nut, and unnecessary costs are incurred.
[0007]
In addition, when the tightening pressure is directly applied to the resin plate from above and below by the bolts and nuts by the above-described method, the resin material has a large amount of deformation with respect to the pressure. Will happen. As a result, the tightening torque cannot be sufficiently increased, or cannot be maintained even if the tightening torque is increased. Therefore, when the resin plate is used for the cover of the generator, the bolt is loosened by the vibration.
[0008]
Further, when the nut portion is joined to the resin plate by using a positioning jig, the positioning operation is troublesome, and it is difficult to perform the positioning especially in a place with poor workability such as the inside of the housing where a hand is not accessible.
[0009]
The present invention has been made in view of such circumstances, and when fastening a plurality of plate members including a plate member made of a deformable material, maintains a tightening torque of a bolt to a sufficient magnitude, and performs maintenance during maintenance. An object of the present invention is to provide a flanged collar that can easily attach and detach a plate made of a deformable material. It is another object of the present invention to provide a flanged collar that can be easily manufactured and that can reduce the manufacturing cost.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the flanged collar of the present invention is a flanged collar that is inserted into a hole provided in a plate made of a deformable material and receives pressure directly from bolts and nuts, The vertical section is a circular, elliptical or polygonal cylindrical body, and a plate-like body that is joined to the outer periphery of one end of the cylindrical body and has a flat surface substantially orthogonal to the axial direction. , Is provided.
[0011]
As described above, since the plate-like body has a flat surface that is substantially perpendicular to the axial direction, the other end of the flat surface of the plate-like body is used for a plate made of a deformable material, for example, using an adhesive. It can be prevented from being detached by, for example, the adhesion or the press-fitting into the plate material by applying pressure. This can prevent the flanged collar from falling off during maintenance, for example, and can improve maintainability. Then, a bolt made of a deformable material can be fastened by inserting a bolt through the cylindrical body and screwing it with a nut. At this time, since the plate-like body has a flat surface, one end side of the flat surface can uniformly receive the pressure applied by the bolt. Further, since the cylindrical body and the plate-like body are formed as separate bodies and the two are joined, manufacturing is easy and the manufacturing cost can be reduced. Note that the axial direction refers to a direction perpendicular to the bottom surface of the tubular body (the height direction of the tubular body), and the joining means that the tubular body and the plate-like body are press-fitted, welded, bonded, or the like. Includes all methods that can not be withdrawn.
[0012]
Further, in the flanged collar of the present invention, the cylindrical body has a cross section perpendicular to the axial direction formed in a substantially circular shape, and the plate-shaped body has an inner diameter substantially equal to the outer diameter of the cylindrical body. It is characterized in that it is formed in an annular shape.
[0013]
As described above, since the cylindrical body has a substantially circular cross section perpendicular to the axial direction, the cylindrical body can be formed by a pipe, a bush, a cylinder, or the like. In addition, since the plate-like body is an annular shape having an inner diameter substantially the same as the outer diameter of the cylindrical body, the plate-like body is formed with a washer, a ring, or the like whose inner diameter is substantially the same as the outer diameter of the cylindrical body. Can be. This facilitates the production of the flanged collar and reduces the production cost.
[0014]
The collar with a flange according to the present invention is characterized in that the cylindrical body has a length in the axial direction determined based on a total thickness of the plate material made of the deformable material.
[0015]
As described above, since the cylindrical body has the axial length determined according to the total thickness of the plate material made of the deformable material, when fastening the plate material made of the deformable material, By being inserted as a spacer into a hole provided in the plate member made of, a force is directly received from the bolt and the nut. As a result, the pressure is not excessively applied to the plate made of the deformable material, and the deformation does not occur. Therefore, when the bolt is screwed, the bolt is firmly tightened and the tightening torque applied to the plate made of the deformable material is increased to an appropriate value be able to.
[0016]
That is, the cylindrical body and the plate-shaped body and the plate made of the deformable material have a so-called “zero hit” relationship, and no excessive force is applied to the plate made of the deformable material. Deformation is prevented. Therefore, a plurality of plate members including a plate member made of a deformable material can be fastened with an appropriate tightening torque. Further, since the tightening torque of the bolt is maintained at a sufficient level, the bolt does not loosen and no gap is generated in the fastening portion. As a result, the periphery of the hole of the plate made of the deformable material is not broken or worn due to the vibration. Further, since the bolt is not loosened, generation of abnormal noise is also prevented. Further, compared with the case of using a nut with a locking member, it is possible to easily attach and detach a plate made of a deformable material during maintenance. In addition, as a board | plate material which consists of a deformable material, a resin plate is mentioned, for example. Further, a wooden plate material or the like may be included.
[0017]
Furthermore, since the plate-shaped body has a flat surface that is substantially perpendicular to the axial direction, when the flat surface is processed into a cylindrical body in accordance with the total thickness of a plate made of a deformable material, It can be a reference plane. As a result, highly accurate processing can be performed.
[0018]
The axial length determined based on the total thickness of the plate made of the deformable material is, for example, the sum of the thickness of the plate-shaped body and the total thickness of the plate made of the deformable material. It may be a value, or when a caulked nut with a collar is used as a nut to be screwed with the bolt, a value obtained by subtracting the thickness of the collar from the total value may be used.
[0019]
Further, in the collar with a flange according to the present invention, the cylindrical body includes an elastic portion on an outer peripheral surface, and a maximum diameter of the cylindrical body including the elastic portion is provided in a plate material formed of the deformable material. It is characterized by being larger than the diameter.
[0020]
As described above, since the maximum diameter of the cylindrical body including the elastic portion is larger than the diameter of the hole provided in the plate made of the deformable material, the cylindrical body having the elastic portion is inserted into the hole provided in the plate. Upon insertion, the elastic portion contracts radially under pressure from the inner wall of the hole. When the tubular body is completely inserted into the hole, the elastic portion applies pressure to the inner wall of the hole due to its restoring force. As a result, the tubular body does not easily fall out of the hole. Further, since the elastic portion is sandwiched between the plate member made of the deformable material and the tubular body, for example, when the tubular body is used in a place where vibration is large, the elastic portion functions as a cushioning material, and It can reduce the impact. Here, in order to provide the elastic portion in the cylindrical body, a rubber bush, a rubber ring, or a rubber pipe formed in an annular shape whose inner diameter is smaller than the outer diameter of the cylindrical body is used. Can be inserted into those holes. In addition, a method of winding a string-shaped rubber around the outer periphery of the cylindrical body and bonding the same, or a method of winding a rubber plate around the cylindrical body and bonding the same may be employed. Further, any material having elasticity can constitute the elastic portion. For example, a sponge, a soft plastic, or the like can form the elastic portion. Alternatively, the elastic portion may be provided after inserting the cylindrical body into a hole provided in a plate made of a deformable material. That is, the flanged collar is inserted into a hole provided in a plate made of a deformable material. Then, a rubber ring (for example, an O-ring), a rubber bush, or the like may be provided on the cylindrical body protruding from the opposite side (the nut side) of the plate made of the deformable material. This makes it possible to prevent the flanged collar from falling off by a simple method.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 is a perspective view of a collar with a flange according to an embodiment of the present invention. The collar with
[0022]
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a state in which the flanged collar according to the present embodiment is cut along a plane passing through the diameter of the collar. As shown in FIG. 2, the
[0023]
Next, a method of manufacturing the flanged collar according to the present embodiment will be described with reference to the flowchart of FIG. First, the total thickness of a plate made of a deformable material to be fastened, for example, an FRP plate, is determined (step ST1). Here, when the FPR plates having an uneven thickness are stacked, the total thickness of the bolted portion is measured. Next, the
[0024]
Next, how the FRP plate is fastened using the flanged collar according to the present embodiment will be described. FIG. 4 is an exploded perspective view illustrating a state in which the FRP plate is fastened using the flanged collar and the
[0025]
As described above, the
[0026]
The nut portion is a member that includes the
[0027]
Next, a fastening method using the
[0028]
Next, a pilot hole is provided at the bolt fastening position of the FRP plate (step S2). Then, the
[0029]
Next, a caulking process of a diameter larger than that of the
[0030]
Finally, the
[0031]
FIG. 6 is a sectional view showing a state where the plate material is actually fastened using the
[0032]
As a result, the
[0033]
Further, a rubber member may be provided on the outer peripheral surface of the
[0034]
As described above, since the maximum diameter of the
[0035]
Further, in the above description, an example is shown in which the
[0036]
In the above description, the case where the cylindrical body is cylindrical as the
[0037]
In the above description, the case where the FRP plate is used as the plate made of the deformable material has been described, but the present invention can be applied to any plate made of any deformable material.
[0038]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the plate-shaped body has the flat surface substantially orthogonal to the axial direction, the other end of the flat surface in the plate-shaped body is made of a plate material made of a deformable material. For example, it can be prevented from being detached by bonding using an adhesive or press-fitting a plate material by applying pressure. This can prevent the flanged collar from falling off during maintenance, for example, and can improve maintainability. Then, a bolt made of a deformable material can be fastened by inserting a bolt through the cylindrical body and screwing it with a nut. At this time, since the plate-like body has a flat surface, one end side of the flat surface can uniformly receive the pressure applied by the bolt. Further, since the cylindrical body and the plate-like body are formed as separate bodies and the two are joined, manufacturing is easy and the manufacturing cost can be reduced. Note that the axial direction refers to a direction perpendicular to the bottom surface of the tubular body (the height direction of the tubular body), and the joining means that the tubular body and the plate-like body are press-fitted, welded, bonded, or the like. Includes all methods that can not be withdrawn.
[0039]
Further, according to the present invention, since the cross section perpendicular to the axial direction of the cylindrical body is substantially circular, the cylindrical body can be formed by a pipe, a bush, a cylinder, or the like. Further, since the plate-like body is an annular shape having an inner diameter substantially the same as the outer diameter of the cylindrical body, the plate-like body is formed with a washer, a ring, or the like whose inner diameter is substantially the same as the outer diameter of the cylindrical body. Can be. As a result, the production is easy and the production cost can be kept low.
[0040]
Further, according to the present invention, since the cylindrical body has a length in the axial direction determined according to the total thickness of the plate made of the deformable material, when fastening the plate made of the deformable material, By being inserted as a spacer into a hole provided in a plate made of a deformable material, a force is directly received from a bolt and a nut. As a result, the pressure is not excessively applied to the plate made of the deformable material, and the deformation does not occur. Therefore, when the bolt is screwed, the bolt is firmly tightened and the tightening torque applied to the plate made of the deformable material is increased to an appropriate value be able to.
[0041]
That is, the cylindrical body and the plate-shaped body and the plate made of the deformable material have a so-called “zero hit” relationship, and no excessive force is applied to the plate made of the deformable material. Deformation is prevented. Therefore, a plurality of plate members including a plate member made of a deformable material can be fastened with an appropriate tightening torque. Further, since the tightening torque of the bolt is maintained at a sufficient level, the bolt does not loosen and no gap is generated in the fastening portion. As a result, the periphery of the hole of the plate made of the deformable material is not broken or worn due to the vibration. Further, since the bolt is not loosened, generation of abnormal noise is also prevented. Further, compared with the case of using a nut with a locking member, it is possible to easily attach and detach a plate made of a deformable material during maintenance. In addition, as a board | plate material which consists of a deformable material, a resin plate is mentioned, for example. Further, a wooden plate material or the like may be included.
[0042]
Further, according to the present invention, since the maximum diameter of the cylindrical body including the elastic portion is larger than the diameter of the hole provided in the plate made of the deformable material, the cylindrical body having the elastic portion is provided on the plate. When the elastic portion is inserted into the hole, the elastic portion contracts in the radial direction by receiving pressure from the inner wall of the hole. When the tubular body is completely inserted into the hole, the elastic portion applies pressure to the inner wall of the hole due to its restoring force. As a result, the tubular body does not easily fall out of the hole. In addition, since the elastic portion is sandwiched between the plate member made of a deformable material and the tubular body, for example, when the tubular body is used in a place where vibration is large, the elastic portion functions as a cushioning material, and It can reduce the impact. Here, in order to provide the elastic portion in the cylindrical body, a rubber bush, a rubber ring, or a rubber pipe formed in an annular shape whose inner diameter is smaller than the outer diameter of the cylindrical body is used. Can be inserted into those holes. In addition, a method of winding a string-shaped rubber around the outer periphery of the cylindrical body and bonding the same, or a method of winding a rubber plate around the cylindrical body and bonding the same may be employed. Further, any material having elasticity can constitute the elastic portion. For example, a sponge, a soft plastic, or the like can form the elastic portion. Alternatively, the elastic portion may be provided after inserting the cylindrical body into a hole provided in a plate made of a deformable material. That is, the flanged collar is inserted into a hole provided in a plate made of a deformable material. Then, a rubber ring (for example, an O-ring), a rubber bush, or the like may be provided on the cylindrical body protruding from the opposite side (the nut side) of the plate made of the deformable material. This makes it possible to prevent the flanged collar from falling off by a simple method.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a collar with a flange according to the present embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a state in which the flanged collar according to the present embodiment is cut along a plane passing through the diameter of the collar.
FIG. 3 is a flowchart showing a method of manufacturing a collar with a flange according to the embodiment.
FIG. 4 is an exploded perspective view showing a state where the FRP plate is fastened using the flanged collar and the fastener according to the present embodiment.
FIG. 5 is a flowchart illustrating a fastening method for fastening an FRP plate using the flanged collar and the fastener according to the present embodiment.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a state where the plate material is actually fastened using the flanged collar and the
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (4)
軸方向に対して垂直な断面が、円形、楕円形または多角形に形成された筒状体と、
前記筒状体の一端部の外周に接合され、前記軸方向と概略直交する平坦面を有する板状体と、を備えることを特徴とするフランジ付きカラー。A flanged collar that is inserted into a hole provided in a plate made of a deformable material and receives pressure directly from bolts and nuts,
A cross section perpendicular to the axial direction is a cylindrical body formed in a circular, elliptical or polygonal shape,
A plate-like body joined to the outer periphery of one end of the tubular body and having a flat surface substantially perpendicular to the axial direction.
前記板状体は、前記筒状体の外径と概略同一の内径を有する円環状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のフランジ付きカラー。The cylindrical body has a substantially circular cross section perpendicular to the axial direction,
The flanged collar according to claim 1, wherein the plate-like body is formed in an annular shape having an inner diameter substantially equal to an outer diameter of the tubular body.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003022761A JP2004232755A (en) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | Collar with flange |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003022761A JP2004232755A (en) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | Collar with flange |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004232755A true JP2004232755A (en) | 2004-08-19 |
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ID=32951755
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JP2003022761A Withdrawn JP2004232755A (en) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | Collar with flange |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010137676A (en) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Ntn Corp | Bearing device for drive wheel |
CN104196859A (en) * | 2014-09-17 | 2014-12-10 | 江西洪都航空工业集团有限责任公司 | Limit bolt component for missile launching frames |
JP2015075649A (en) * | 2013-10-09 | 2015-04-20 | パナソニック デバイスSunx竜野株式会社 | Display device fixture |
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2003
- 2003-01-30 JP JP2003022761A patent/JP2004232755A/en not_active Withdrawn
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JP2015075649A (en) * | 2013-10-09 | 2015-04-20 | パナソニック デバイスSunx竜野株式会社 | Display device fixture |
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