JP2004231927A - 顔料、塗料、顔料の製造方法及び塗料の製造方法 - Google Patents

顔料、塗料、顔料の製造方法及び塗料の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光触媒機能を十分に果たす塗料であって、特に、可視光線によっても十分な光触媒機能を果たすことができる塗料、さらには、塗料のもととなる顔料を提供する。
【解決手段】本発明の塗料は、コロイド状粒子としてのシリカゾル粒子A1と、光触媒顔料粒子B1と、珪酸リチウム粒子C1とを有していて、該光触媒顔料粒子B1は、Tiの組成を有する亜酸化チタンからなる。この光触媒顔料粒子B1は、水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成することにより得たものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顔料や塗料及びこれらの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、各種の顔料や塗料が存在する。塗料においては、塗料に光触媒体を含有させて、建材や構造物などに塗膜を形成することによって、建材や構造物などの表面に光触媒機能を持たせる技術が提案されている。詳しくは、光触媒体に光が照射されることによる光触媒機能、即ち光触媒体の酸化還元作用に基づく有機物分解作用による殺菌、脱臭、浄化機能を、光触媒体を含有している塗膜が形成された建材や構造物などの表面上で発揮させる技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の塗料においては、光触媒機能が十分でないという問題があった。特に、可視光線の下においても十分な光触媒機能を果たす塗料を提供することが期待されていた。また、顔料においても、光触媒機能を有する顔料で、光触媒機能を十分に果たすことができる顔料が要望されていた。
【0004】
なお、出願人において特に先行技術の調査を行っておらず、特に記載すべき先行技術文献情報は存在しない。
【0005】
そこで、本発明は、光触媒機能を十分に果たすことができる塗料であって、特に、可視光線によっても十分な光触媒機能を果たすことができる塗料、さらには、塗料のもととなる顔料を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、顔料であって、Tiの組成を有する亜酸化チタンを有することを特徴とする。
【0007】
この第1の構成の顔料は、Tiの組成を有する亜酸化チタンから構成されているので、強い光触媒機能を得ることが可能となり、照射される光が可視光領域であっても容易に光触媒反応を生じさせることが可能となる。
【0008】
また、第2には、上記第1の構成において、上記顔料が、水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を、窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成することにより得たものであることを特徴とする。なお、この窒素雰囲気以外の不活性雰囲気としては、アルゴン雰囲気やヘリウム雰囲気が挙げられる。以下においても、同様である。
【0009】
また、第3には、塗料であって、コロイド状粒子と、Tiの組成を有する亜酸化チタンからなる顔料粒子と、を有することを特徴とする。
【0010】
この第3の構成の塗料は、Tiの組成を有する亜酸化チタンからなる顔料粒子を有しているので、強い光触媒機能を得ることが可能となり、照射される光が可視光領域であっても容易に光触媒反応を生じさせることが可能となる。また、コロイド状粒子の表面に上記顔料粒子が吸着されている構造となるので、上記顔料粒子は上記コロイド状粒子の表面にて、効率よく光の照射を受けることができ、安定して光触媒機能を発揮することができる。よって、薄い塗膜上においても光触媒体の有機物分解作用等の能力を十分に機能させることが可能になる。なお、上記コロイド状粒子の粒径は、上記顔料粒子の粒径の1倍以上であることが好ましい。なお、この第3の構成を「塗料であって、水に、コロイド状粒子と、Tiの組成を有する亜酸化チタンからなる顔料粒子と、が分散されていることを特徴とする塗料。」としてもよい。
【0011】
また、第4には、塗料であって、コロイド状粒子と、該コロイド状粒子の粒径の大きさ以下の粒径を有する第2のコロイド状粒子と、Tiの組成を有する亜酸化チタンからなる顔料粒子と、を有することを特徴とする。
【0012】
この第4の構成の塗料は、Tiの組成を有する亜酸化チタンからなる顔料粒子を有しているので、強い光触媒機能を得ることが可能となり、照射される光が可視光領域であっても容易に光触媒反応を生じさせることが可能となる。また、コロイド状粒子の表面に上記顔料粒子が吸着されている構造となるので、上記顔料粒子は上記コロイド状粒子の表面にて、効率よく光の照射を受けることができ、安定して光触媒機能を発揮することができる。よって、薄い塗膜上においても光触媒体の有機物分解作用等の能力を十分に機能させることが可能になる。また、上記第2のコロイド状粒子が含まれているので、塗料が基材に接着する際の接着機能を果たすとともに、上記コロイド状粒子と顔料粒子との接着を補助する機能をも果たすことが可能となる。なお、上記コロイド状粒子の粒径は、上記顔料粒子の粒径の1倍以上であることが好ましい。なお、この第4の構成を「塗料であって、水に、コロイド状粒子と、該コロイド状粒子の粒径の大きさ以下の粒径を有する第2のコロイド状粒子と、Tiの組成を有する亜酸化チタンからなる顔料粒子と、が分散されていることを特徴とする塗料。」としてもよい。
【0013】
また、第5には、上記第4の構成において、上記第2のコロイド状粒子が、珪酸リチウムの粒子であることを特徴とする。
【0014】
また、第6には、上記第3から第5までのいずれかの構成において、上記顔料粒子が、水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を、窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成することにより得たものであることを特徴とする。
【0015】
また、第7には、上記第3から第6までのいずれかの構成において、上記コロイド状粒子が、シリカゾル粒子であることを特徴とする。
【0016】
また、第8には、塗料であって、コロイド状溶液と、Tiの組成を有する亜酸化チタンを有する顔料と、を有することを特徴とする。
【0017】
この第8の構成の塗料は、Tiの組成を有する亜酸化チタンを有する顔料を有しているので、強い光触媒機能を得ることが可能となり、照射される光が可視光領域であっても容易に光触媒反応を生じさせることが可能となる。また、コロイド状溶液を構成するコロイド状粒子の表面に上記顔料の粒子が吸着されている構造となるので、上記顔料は上記コロイド状粒子の表面にて、効率よく光の照射を受けることができ、安定して光触媒機能を発揮することができる。よって、薄い塗膜上においても光触媒体の有機物分解作用等の能力を十分に機能させることが可能になる。なお、上記コロイド状粒子の粒径は、上記顔料粒子の粒径の1倍以上であることが好ましい。
【0018】
また、第9には、塗料であって、コロイド状溶液と、該コロイド状溶液を構成するコロイド状粒子の粒径の大きさ以下の粒径を有する第2のコロイド状粒子からなる第2のコロイド状溶液と、Tiの組成を有する亜酸化チタンを有する顔料と、を有することを特徴とする。
【0019】
この第9の構成の塗料は、Tiの組成を有する亜酸化チタンを有する顔料を有しているので、強い光触媒機能を得ることが可能となり、照射される光が可視光領域であっても容易に光触媒反応を生じさせることが可能となる。また、コロイド状溶液を構成するコロイド状粒子の表面に上記顔料の粒子が吸着されている構造となるので、上記顔料は上記コロイド状粒子の表面にて、効率よく光の照射を受けることができ、安定して光触媒機能を発揮することができる。よって、薄い塗膜上においても光触媒体の有機物分解作用等の能力を十分に機能させることが可能になる。また、上記第2のコロイド状溶液が含まれているので、塗料が基材に接着する際の接着機能を果たすとともに、上記コロイド状粒子と顔料の粒子との接着を補助する機能をも果たすことが可能となる。なお、上記コロイド状粒子の粒径は、上記顔料の粒子の粒径の1倍以上であることが好ましい。
【0020】
また、第10には、顔料の製造方法であって、水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を製造する混合工程と、該混合物を、窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成する焼成工程と、を有することを特徴とする。
【0021】
よって、製造された顔料によれば、強い光触媒機能を得ることが可能となり、照射される光が可視光領域であっても容易に光触媒反応を生じさせることが可能となる。
【0022】
また、第11には、上記第10の構成において、上記混合工程において、水素化チタンの投入量は、二酸化チタンとの反応に要するモル数よりも多いモル数であることを特徴とする。
【0023】
また、第12には、塗料の製造方法であって、水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を、窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成することにより顔料を製造する顔料製造工程と、水に、コロイド状粒子を有するコロイド状溶液と、該顔料製造工程において製造された顔料とが分散された溶液を製造する分散液製造工程と、を有することを特徴とする。
【0024】
よって、製造された塗料によれば、強い光触媒機能を得ることが可能となり、照射される光が可視光領域であっても容易に光触媒反応を生じさせることが可能となる。また、コロイド状粒子の表面に顔料の粒子が吸着されている構造となるので、顔料の粒子は上記コロイド状粒子の表面にて、効率よく光の照射を受けることができ、安定して光触媒機能を発揮することができる。よって、薄い塗膜上においても光触媒体の有機物分解作用等の能力を十分に機能させることが可能になる。なお、上記コロイド状粒子の粒径は、上記顔料の粒子の粒径の1倍以上であることが好ましい。
【0025】
なお、上記分散液製造工程では、水に上記顔料を分散させた後に、コロイド状粒子を有するコロイド状溶液を分散させてもよいし、水に、コロイド状粒子を有するコロイド状溶液を分散させた後に、上記顔料を分散させてもよい。つまり、顔料を加える工程と、コロイド状溶液を加える工程の順序は任意である。
【0026】
また、第13には、塗料の製造方法であって、水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を、窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成することにより顔料を製造する顔料製造工程と、水に、コロイド状粒子と、該顔料製造工程において製造された顔料とが分散された溶液を製造する分散液製造工程と、
を有することを特徴とする。
【0027】
よって、製造された塗料によれば、強い光触媒機能を得ることが可能となり、照射される光が可視光領域であっても容易に光触媒反応を生じさせることが可能となる。また、コロイド状粒子の表面に顔料の粒子が吸着されている構造となるので、顔料の粒子は上記コロイド状粒子の表面にて、効率よく光の照射を受けることができ、安定して光触媒機能を発揮することができる。よって、薄い塗膜上においても光触媒体の有機物分解作用等の能力を十分に機能させることが可能になる。なお、上記コロイド状粒子の粒径は、上記顔料の粒子の粒径の1倍以上であることが好ましい。
【0028】
なお、上記分散液製造工程では、水に上記顔料を分散させた後に、コロイド状粒子を分散させてもよいし、水に、コロイド状粒子を分散させた後に、上記顔料を分散させてもよい。つまり、顔料を加える工程と、コロイド状粒子を加える工程の順序は任意である。
【0029】
また、第14には、塗料の製造方法であって、水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を、窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成することにより顔料を製造する顔料製造工程と、水に、コロイド状粒子を有するコロイド状溶液と、該コロイド状粒子の粒径の大きさ以下の粒径を有する第2のコロイド状粒子を有する第2のコロイド状溶液と、該顔料製造工程において製造された顔料とが分散された溶液を製造する分散液製造工程と、を有することを特徴とする。
【0030】
よって、製造された塗料によれば、強い光触媒機能を得ることが可能となり、照射される光が可視光領域であっても容易に光触媒反応を生じさせることが可能となる。また、コロイド状粒子の表面に顔料の粒子が吸着されている構造となるので、顔料の粒子は上記コロイド状粒子の表面にて、効率よく光の照射を受けることができ、安定して光触媒機能を発揮することができる。よって、薄い塗膜上においても光触媒体の有機物分解作用等の能力を十分に機能させることが可能になる。また、上記第2のコロイド状粒子が含まれているので、塗料が基材に接着する際の接着機能を果たすとともに、上記コロイド状粒子と顔料の粒子との接着を補助する機能をも果たすことが可能となる。なお、上記コロイド状粒子の粒径は、上記顔料の粒子の粒径や、第2のコロイド状粒子の粒径の1倍以上であることが好ましい。
【0031】
なお、上記分散液製造工程では、水に上記顔料を分散させた後に、コロイド状粒子を有するコロイド状溶液と第2のコロイド状粒子を有するコロイド状溶液を分散させてもよいし、水に、コロイド状粒子を有するコロイド状溶液と第2のコロイド状粒子を有するコロイド状溶液を分散させた後に、上記顔料を分散させる等、顔料を加える工程と、コロイド状粒子を有するコロイド状溶液を加える工程と、第2のコロイド状粒子を有するコロイド状溶液を加える工程の順序は任意である。
【0032】
また、第15には、塗料の製造方法であって、水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を、窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成することにより顔料を製造する顔料製造工程と、水に、コロイド状粒子と、該コロイド状粒子の粒径の大きさ以下の粒径を有する第2のコロイド状粒子と、該顔料製造工程において製造された顔料とが分散された溶液を製造する分散液製造工程と、
を有することを特徴とする。
【0033】
よって、製造された塗料によれば、強い光触媒機能を得ることが可能となり、照射される光が可視光領域であっても容易に光触媒反応を生じさせることが可能となる。また、コロイド状粒子の表面に顔料の粒子が吸着されている構造となるので、顔料の粒子は上記コロイド状粒子の表面にて、効率よく光の照射を受けることができ、安定して光触媒機能を発揮することができる。よって、薄い塗膜上においても光触媒体の有機物分解作用等の能力を十分に機能させることが可能になる。また、上記第2のコロイド状粒子が含まれているので、塗料が基材に接着する際の接着機能を果たすとともに、上記コロイド状粒子と顔料の粒子との接着を補助する機能をも果たすことが可能となる。なお、上記コロイド状粒子の粒径は、上記顔料の粒子の粒径や、第2のコロイド状粒子の粒径の1倍以上であることが好ましい。
【0034】
なお、上記分散液製造工程では、水に上記顔料を分散させた後に、コロイド状粒子と第2のコロイド状粒子を分散させてもよいし、水に、コロイド状粒子と第2のコロイド状粒子を分散させた後に、上記顔料を分散させる等、顔料を加える工程と、コロイド状粒子を加える工程と、第2のコロイド状粒子を加える工程の順序は任意である。
【0035】
また、第16には、上記第14又は第15の構成において、上記第2のコロイド状粒子が、珪酸リチウムの粒子であることを特徴とする。
【0036】
また、第17には、上記第12から第16までのいずれかの構成において、上記顔料製造工程が、水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を製造する混合工程と、該混合物を、窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成する焼成工程と、を有することを特徴とする。
【0037】
また、第18には、上記第12から第17までのいずれかの構成において、上記顔料製造工程において、上記混合物における水素化チタンの投入量は、二酸化チタンとの反応に要するモル数よりも多いモル数であることを特徴とする。
【0038】
また、第19には、上記第12から第18までのいずれかの構成において、上記コロイド状粒子が、シリカゾル粒子であることを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としての実施例を説明する。本実施例の塗料を形成する光触媒複合体Hは、その構造としては図1に示すように、シリカゾル粒子(コロイド状粒子)A1の表面に、光触媒顔料粒子(顔料粒子)B1と、珪酸リチウム粒子(第2のコロイド状粒子)C1とが吸着(付着としてもよい)されている。つまり、本実施例の塗料は、複数(具体的には、多数)の光触媒複合体Hを有し、本実施例の塗料は、シリカゾル粒子A1と、光触媒顔料粒子B1と、珪酸リチウム粒子C1とを有している。
【0040】
ここで、上記シリカゾル粒子A1は、平均粒径1μmとなっている。なお、シリカゾル粒子A1でなくても、他のコロイド状粒子でもよい。
【0041】
また、上記光触媒顔料粒子B1は、亜酸化チタン(Ti)の粒子、すなわち、Tiの組成を有する亜酸化チタン粒子から構成されており、特に、以下に説明する製法により製造される。この亜酸化チタン(Ti)の粒子B1は、顔料粒子(顔料の粒子としてもよい)を構成する。この光触媒顔料粒子B1の平均粒径は30nmとなっている。
【0042】
また、珪酸リチウム粒子C1は、平均粒径10nmであり、この珪酸リチウム粒子C1は、塗料が基材に接着する際の接着機能を果たすとともに、上記シリカゾル粒子A1と光触媒顔料粒子B1との接着を補助する機能をも有している。
【0043】
なお、上記光触媒顔料粒子B1と珪酸リチウム粒子C1は、シリカゾル粒子A1に吸着しているとして説明したが、シリカゾル粒子A1に吸着せずに塗料中に存在する場合もある。つまり、上記シリカゾル粒子A1と上記光触媒顔料粒子B1と珪酸リチウム粒子C1とが水に分散されていて、大部分のシリカゾル粒子A1と光触媒顔料粒子B1と珪酸リチウム粒子C1とが上記光触媒複合体Hを構成しているものの、一部は互いに吸着せずに存在しているといえる。
【0044】
なお、シリカゾル粒子A1や光触媒顔料粒子B1や珪酸リチウム粒子C1は、図1に示すように、基本的には球形の形状を呈しているが、球形の形状には限られない。
【0045】
本実施例における塗料の製造方法について説明する。まず、上記亜酸化チタンを製造するのであるが、以下に説明する理論に基づき以下に示すように製造を行なう。
【0046】
すなわち、二酸化チタンは、酸素のない状態で加熱すると容易に結晶構造が崩れることが知られている。また、二酸化チタンを、還元剤としての水素化チタンの存在下で焼成すると亜酸化チタン(Ti)が生成されるが、亜酸化チタン(Ti)はさらに同じ焼成条件で二酸化チタンと反応して光触媒活性の低い亜酸化チタン(Ti)となる。そこで、効率よく亜酸化チタン(Ti)を生成するために、反応に要するモル数よりも過剰の水素化チタンが必要となる。
【0047】
以上のような理論から、本実施例においては、水素化チタン22.7gと、二酸化チタン75.9gとを混合して混合物を製造し(混合工程)、該混合物を窒素雰囲気以外の不活性雰囲気(具体的には、Ar(アルゴン)気流(Ar雰囲気中)中又はHe(ヘリウム)気流(He雰囲気としてもよい)中)にて1000℃で1時間焼成した(焼成工程)。焼成した産物をX線回折によって解析した結果、亜酸化チタン(Ti)であることが確認され、また、電子顕微鏡観察の結果、平均粒子径は約500nmであった。焼成された産物を更に粒径を細かくし、高活性黒色顔料98.6gを得た。このようにして製造された生成物が、光触媒顔料となる。上記のように顔料を製造する工程が、上記顔料製造工程に当たる。
【0048】
また、上記焼成温度としては、1000℃として説明したが、600℃以上であればよい。
【0049】
そして、上記製法で得た亜酸化チタンの粉末を顔料として用いて、該光触媒顔料の粉体3gを水23.5gに均一分散し、シリカゾル液(コロイド状溶液)(粒径約1μm、比重約1.2、固形分20%)2.4gと珪酸リチウム液(第2のコロイド状溶液)(粒径約10nm、固形分約20%、比重1.3)2gを滴下分散することにより約33gの光触媒黒色塗料を得ることができた。この工程が、上記分散液製造工程に当たる。
【0050】
なお、上記の製造方法において、粘度調整剤を添加するようにしてもよい。
【0051】
また、コロイド状粒子への粒子(分子)の吸着には、大別して単層吸着(ラングミュア吸着)と多分子吸着(BET吸着)の2種類がある。単層吸着とは、1つのコロイド状粒子に吸着する粒子は図2(a)に示すように1層であるとするものであり、ラングミュア吸着論に基づくものである。多分子吸着とは、1つのコロイド状粒子に吸着する粒子は図2(b)、(c)に示すように多層であるとするものであり、BET吸着論に基づくものである。
【0052】
ここで、コロイド状粒子への実際の吸着においては、多分子吸着が生じるのであるが、上記において、シリカゾル液の処方量に対して顔料の処方量をあまり多くしても、塗料としての安定性が悪くなり、特に、あまり多層に光触媒顔料粒子を吸着させても、外側の光触媒顔料粒子に隠れている光触媒顔料粒子には光が当たらないことから、それほど光触媒機能が増加するものでもない。それらの点からすると、シリカゾル粒子A1に対して、光触媒顔料粒子B1及び珪酸リチウム粒子C1が1層〜2層吸着するのが最も良好である(なお、図1では、1層のものを示している)。また、最大でも、5層とするのが好ましい。つまり、光触媒顔料粒子B1と珪酸リチウム粒子C1からなる層の層数は、1層〜5層程度とするのが好ましい。このように1層から5層程度とすることにより、光触媒粒子の光触媒機能を十分果たすことができると同時に、添加剤等を投入しなくてもコロイド状態を維持してコーティング剤や塗料としての機能を持たせることができる。なお、実際の吸着に際しては、該層数は均一になっているわけではなく、ある部分では、2層になっていても、他の部分では、1層になっている等の現象が生じる。
【0053】
本実施例の塗料の使用方法について説明する。本実施例の顔料及び塗料においては、亜酸化チタンからなる光触媒顔料粒子が含まれているので、極めて優れた光触媒機能を果たすことができる。特に、本実施例の顔料及び塗料においては、上記のように顔料を製造することにより、極めて優れた光触媒機能を得ることができた。
【0054】
また、本実施例の塗料によれば、コロイド状粒子である上記シリカゾル粒子A1の表面に上記光触媒顔料粒子B1が吸着されているので、上記光触媒顔料粒子B1は上記シリカゾル粒子A1の表面にて、効率よく光の照射を受けることができ、安定して光触媒機能を発揮することができる。よって、薄い塗膜上においても光触媒体の有機物分解作用等の能力を十分に機能させることが可能になる。
【0055】
また、上記シリカゾル粒子A1と上記光触媒顔料粒子B1との粒径の比が100対3となっているため、上記シリカゾル粒子A1の表面に多数の上記光触媒顔料粒子B1が吸着することができ、従って、容積の小さい薄い塗膜上においても光触媒の有機物分解作用等の能力を十分に機能させることが可能になる。
【0056】
なお、上記の説明においては、コロイド状粒子としてシリカゾル粒子を例にとって説明したが、他のコロイド状粒子であってもよい。なお、この他のコロイド状粒子としては、光触媒顔料粒子B1がコロイド状粒子に吸着して、二酸化チタンが直接コロイド状粒子に接触することから、有機性のコロイド状粒子は適切ではなく、無機性のコロイド状粒子であるのが好ましい。
【0057】
また、上記の説明において、珪酸リチウムを例にとって説明したが、他のコロイド状粒子としてもよい。例えば、多孔質ゾルを用いることが考えられる。
【0058】
なお、図面は、各実施例の塗料や顔料を分かりやすくするために描かれており、実際の状態とは異なる場合もある。例えば、図1は、光触媒顔料粒子B1と、珪酸リチウム粒子C1とが単層吸着している状態の断面図を示しているが、あくまで模式的な状態を示すものであり、実際には、シリカゾル粒子A1の表面に吸着している粒子の数は、図に示すものとは限らず、また、図1に示すように、粒子が隙間なく吸着しているとは限らない。また、各粒子の大きさの比も厳密には実際の場合とは異なる。特に、シリカゾル粒子A1と光触媒顔料粒子B1との粒径の比は、100対3であるが、図1では、光触媒顔料粒子B1の大きさを強調して表している。また、シリカゾル粒子A1と珪酸リチウム粒子C1との粒径の比は、100対1であるが、図1では、珪酸リチウム粒子C1の大きさを強調して表している。
【0059】
【発明の効果】
本発明の請求項1及びこれに従属する請求項に記載の顔料によれば、Tiの組成を有する亜酸化チタンから構成されているので、強い光触媒機能を得ることが可能となり、照射される光が可視光領域であっても容易に光触媒反応を生じさせることが可能となる。
【0060】
また、請求項3及びこれに従属する請求項に記載の塗料によれば、Tiの組成を有する亜酸化チタンからなる顔料粒子を有しているので、強い光触媒機能を得ることが可能となり、照射される光が可視光領域であっても容易に光触媒反応を生じさせることが可能となる。また、コロイド状粒子の表面に上記顔料粒子が吸着されている構造となるので、上記顔料粒子は上記コロイド状粒子の表面にて、効率よく光の照射を受けることができ、安定して光触媒機能を発揮することができる。よって、薄い塗膜上においても光触媒体の有機物分解作用等の能力を十分に機能させることが可能になる。請求項8に記載の塗料によっても同様の効果が得られる。
【0061】
また、請求項4及びこれに従属する請求項に記載の塗料によれば、Tiの組成を有する亜酸化チタンからなる顔料粒子を有する顔料を有しているので、強い光触媒機能を得ることが可能となり、照射される光が可視光領域であっても容易に光触媒反応を生じさせることが可能となる。また、コロイド状粒子の表面に上記顔料粒子が吸着されている構造となるので、上記顔料粒子は上記コロイド状粒子の表面にて、効率よく光の照射を受けることができ、安定して光触媒機能を発揮することができる。よって、薄い塗膜上においても光触媒体の有機物分解作用等の能力を十分に機能させることが可能になる。また、上記第2のコロイド状粒子が含まれているので、塗料が基材に接着する際の接着機能を果たすとともに、上記コロイド状粒子と光触媒被覆顔料粒子との接着を補助する機能をも果たすことが可能となる。請求項9に記載の塗料によっても同様の効果が得られる。
【0062】
また、請求項10及びこれに従属する請求項に記載の顔料の製造方法により製造された顔料によれば、強い光触媒機能を得ることが可能となり、照射される光が可視光領域であっても容易に光触媒反応を生じさせることが可能となる。
【0063】
また、請求項12、請求項13及びこれらに従属する請求項に記載の塗料の製造方法により製造された塗料は、水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成することにより得た顔料を有しているので、強い光触媒機能を得ることが可能となり、照射される光が可視光領域であっても容易に光触媒反応を生じさせることが可能となる。また、コロイド状粒子の表面に顔料の粒子が吸着されている構造となるので、該顔料の粒子は上記コロイド状粒子の表面にて、効率よく光の照射を受けることができ、安定して光触媒機能を発揮することができる。よって、薄い塗膜上においても光触媒体の有機物分解作用等の能力を十分に機能させることが可能になる。
【0064】
また、請求項14、請求項15及びこれらに従属する請求項に記載の塗料の製造方法により製造された塗料は、水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成することにより得た顔料を有しているので、強い光触媒機能を得ることが可能となり、照射される光が可視光領域であっても容易に光触媒反応を生じさせることが可能となる。また、コロイド状粒子の表面に顔料の粒子が吸着されている構造となるので、該顔料の粒子は上記コロイド状粒子の表面にて、効率よく光の照射を受けることができ、安定して光触媒機能を発揮することができる。よって、薄い塗膜上においても光触媒体の有機物分解作用等の能力を十分に機能させることが可能になる。また、上記第2のコロイド状粒子が含まれているので、塗料が基材に接着する際の接着機能を果たすとともに、上記コロイド状粒子と光触媒被覆顔料粒子との接着を補助する機能をも果たすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における塗料を構成する光触媒複合体の構造を示す説明図である。
【図2】単層吸着と多分子吸着とを説明するための説明図であり、(a)は単層吸着を説明する説明図であり、(b)、(c)は多分子吸着を説明する説明図である。
【符号の説明】
H 光触媒複合体
A1 シリカゾル粒子
B1 光触媒顔料粒子
C1 珪酸リチウム粒子

Claims (19)

  1. 顔料であって、
    Tiの組成を有する亜酸化チタンを有することを特徴とする顔料。
  2. 上記顔料が、水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を、窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成することにより得たものであることを特徴とする請求項1に記載の顔料。
  3. 塗料であって、
    コロイド状粒子と、
    Tiの組成を有する亜酸化チタンからなる顔料粒子と、
    を有することを特徴とする塗料。
  4. 塗料であって、
    コロイド状粒子と、
    該コロイド状粒子の粒径の大きさ以下の粒径を有する第2のコロイド状粒子と、
    Tiの組成を有する亜酸化チタンからなる顔料粒子と、
    を有することを特徴とする塗料。
  5. 上記第2のコロイド状粒が、珪酸リチウムの粒子であることを特徴とする請求項4に記載の塗料。
  6. 上記顔料粒子が、水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を、窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成することにより得たものであることを特徴とする請求項3又は4又は5に記載の塗料。
  7. 上記コロイド状粒子が、シリカゾル粒子であることを特徴とする請求項3又は4又は5又は6に記載の塗料。
  8. 塗料であって、
    コロイド状溶液と、
    Tiの組成を有する亜酸化チタンを有する顔料と、
    を有することを特徴とする塗料。
  9. 塗料であって、
    コロイド状溶液と、
    該コロイド状溶液を構成するコロイド状粒子の粒径の大きさ以下の粒径を有する第2のコロイド状粒子からなる第2のコロイド状溶液と、
    Tiの組成を有する亜酸化チタンを有する顔料と、
    を有することを特徴とする塗料。
  10. 顔料の製造方法であって、
    水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を製造する混合工程と、
    該混合物を、窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成する焼成工程と、
    を有することを特徴とする顔料の製造方法。
  11. 上記混合工程において、水素化チタンの投入量は、二酸化チタンとの反応に要するモル数よりも多いモル数であることを特徴とする請求項10に記載の顔料の製造方法。
  12. 塗料の製造方法であって、
    水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を、窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成することにより顔料を製造する顔料製造工程と、
    水に、コロイド状粒子を有するコロイド状溶液と、該顔料製造工程において製造された顔料とが分散された溶液を製造する分散液製造工程と、
    を有することを特徴とする塗料の製造方法。
  13. 塗料の製造方法であって、
    水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を、窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成することにより顔料を製造する顔料製造工程と、
    水に、コロイド状粒子と、該顔料製造工程において製造された顔料とが分散された溶液を製造する分散液製造工程と、
    を有することを特徴とする塗料の製造方法。
  14. 塗料の製造方法であって、
    水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を、窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成することにより顔料を製造する顔料製造工程と、
    水に、コロイド状粒子を有するコロイド状溶液と、該コロイド状粒子の粒径の大きさ以下の粒径を有する第2のコロイド状粒子を有する第2のコロイド状溶液と、該顔料製造工程において製造された顔料とが分散された溶液を製造する分散液製造工程と、
    を有することを特徴とする塗料の製造方法。
  15. 塗料の製造方法であって、
    水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を、窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成することにより顔料を製造する顔料製造工程と、
    水に、コロイド状粒子と、該コロイド状粒子の粒径の大きさ以下の粒径を有する第2のコロイド状粒子と、該顔料製造工程において製造された顔料とが分散された溶液を製造する分散液製造工程と、
    を有することを特徴とする塗料の製造方法。
  16. 上記第2のコロイド状粒子が、珪酸リチウムの粒子であることを特徴とする請求項14又は15に記載の塗料の製造方法。
  17. 上記顔料製造工程が、
    水素化チタンと、二酸化チタンとを混合した混合物を製造する混合工程と、
    該混合物を、窒素雰囲気以外の不活性雰囲気において焼成する焼成工程と、
    を有することを特徴とする請求項12又は13又は14又は15又は16に記載の塗料の製造方法。
  18. 上記顔料製造工程において、上記混合物における水素化チタンの投入量は、二酸化チタンとの反応に要するモル数よりも多いモル数であることを特徴とする請求項12又は13又は14又は15又は16又は17に記載の塗料の製造方法。
  19. 上記コロイド状粒子が、シリカゾル粒子であることを特徴とする請求項12又は13又は14又は15又は16又は17又は18に記載の塗料の製造方法。
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