JP2004229225A - 無線lanシステムおよびステーションならびにネットワーク切替方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】各アクセスポイント(AP) 10,20には、同一の無線チャネル(ch)が設定され、それぞれ異なる識別符号(ESSID)が設定されて、位置Aにおけるステーション(STA) 40は、AP 10によるネットワークの無線ゾーン12内にてAP 10のネットワークに参加しており、STA 40が無線ゾーン22を一部含む共通領域14内の位置Bに移動してくると、AP 20 からのビーコン信号を受信して、AP 20によるネットワークに関するネットワーク情報を記憶しておき、STA 40が参加するネットワークを切り替える際には、その記憶したネットワーク情報に基づいて、AP 20によるネットワークに参加する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なるネットワークをそれぞれ形成し無線ゾーン内の移動機のステーションを管理する複数のアクセスポイントと、アクセスポイントと無線通信するステーションとを含む無線LANシステムに係り、ステーションが各無線ゾーン内に移動してアクセスポイントのネットワークに参加する無線LANシステムおよびステーションならびにネットワーク切替方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、利用されている無線LANシステムでは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers:米国電気電子技術者協会) 802.11bなどで規定された通信方式が採用されている。
【0003】
このような無線LANシステムにおけるネットワーク形態には、各ステーション(STA)同士が一対一でそれぞれ無線接続してネットワークを構成するBSS(Basic Service Sets)や、有線LAN等に複数のアクセスポイント(AP)を接続して、サービスエリア(BSA:Basic Service Area)を複数形成し、サービスエリア(BSA)内のステーション(STA)に対してサービスを提供するESS(Extended Service Sets)などの形態がある。
【0004】
このような無線LANシステムでは、赤外線や2.4GHz帯スペクトラム拡散通信を使用してフレームの衝突回避と検出とを行って通信するCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)手順を採用する。ESSのようなネットワーク形態をとる場合には、ステーション(STA)がそれぞれのサービスエリア(BSA)間を移動して通信を継続することがある。
【0005】
各無線LAN機器(AP,STA)の初期設定時には、電源投入後、親機であるアクセスポイント(AP)と子機であるステーション(STA)とにそれぞれ同一の識別符号のESSID(Extended Service Set ID)を設定して、アクセスポイント(AP)による一つのネットワークを同一ESSIDが設定された機器に限定する。これにより識別符号(ESSID)が異なって設定されている他の無線LAN機器が自己のシステム内に入らないように区別して通信を行う。
【0006】
また、アクセスポイント(AP)は、無線チャネル(ch)を設定し、ステーション(STA)に対しその無線チャネル(ch)を使用して機能等を示すビーコンフレームを含むビーコン信号を一定周期で送信する。ステーション(STA)はこのビーコン信号を受信して同期をとるとともに無線リンク手順に入り無線リンクが確立するとデータ通信が行われる。
【0007】
このように、無線LANシステムでは、識別符号(ESSID)と、使用する無線チャネル(ch)との2つの要素でネットワークを区別している。無線LANシステムとしては、たとえば、特許文献1、特許文献2および特許文献3に記載のものが知られている。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−204615号公報
【特許文献2】
特開2001−156788号公報
【特許文献3】
特開2001−264090号公報。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の無線LANシステムでは、ネットワークに参加して通信を継続している状態でステーション(STA)が移動できる範囲は、アクセスポイント(AP)の電波が有効に届く無線ゾーンのサービスエリア内(ネットワーク内)に限られている。他の無線ゾーンのネットワークを形成している他のアクセスポイント(AP)のネットワークにステーション(STA)が接続して参加するためには、サービスエリアがたとえ重なり合っていたとしても、一旦、それまでのデータ通信を切断し最初から手続きした上でデータ通信を再開する必要があった。
【0010】
この場合、通信データの不連続が生じてしまい、たとえば音声や動画等のリアルタイム性を持つデータの連続した送受信ができなかった。したがって、異なるアクセスポイントのネットワークにて通信を継続して行うことができず、ステーション(STA)が異なるネットワーク間を移動してデータ通信を継続することが困難であった。
【0011】
本発明はこのような従来技術の欠点を解消し、異なるアクセスポイントによって構成される異なるネットワーク間をステーションが移動してもデータ通信を継続することのできる無線LANシステムおよびステーションならびにネットワーク切替方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するために、それぞれネットワークを構成する複数のアクセスポイントと、アクセスポイントと無線通信を行ってネットワークに参加する移動端末のステーションとを含む無線LANシステムにおいて、複数のアクセスポイントは、それぞれ、自己のアクセスポイントに関するネットワーク情報を含むビーコンフレームを周期的に通知するビーコン信号をサービスエリア内に送出するともに、自己のネットワークに参加しているステーションとのデータ通信を行い、ステーションは、キャリア検出を行うともに、ビーコン信号を受信してビーコン信号に基づいて第1のアクセスポイントの第1のネットワーク情報を記憶するとともに、第1のアクセスポイントによる第1のネットワークに参加し、他の異なる第2のネットワークを構成する第2のアクセスポイントからのビーコン信号を受信すると、第2のアクセスポイントに関する第2のネットワーク情報を記憶し、参加している第1のネットワークから他の異なる第2のネットワークの第2のアクセスポイントに接続先を切り替える際に、記憶した前記第2のネットワーク情報に基づいて、第2のアクセスポイントによる第2のネットワークに参加して、データ通信を継続することを特徴とする。
【0013】
この場合、複数のアクセスポイントにはそれぞれ、無線媒体における同一の無線チャネルを使用するチャネル番号と、それぞれ異なる識別符号とが設定されて、これらチャネル番号と識別符号とにより、それぞれのネットワークを区別し、ステーションは、第2のアクセスポイントから送信されて認識して記憶した識別符号に切り替えることにより、第1のネットワークから第2のネットワークの第2のアクセスポイントに接続先を切り替えて、第2のネットワークに参加するとよい。
【0014】
また、複数のアクセスポイントにはそれぞれ、無線媒体における同一の識別符号と、それぞれ異なる無線チャネルとが設定されて、これら識別符号とチャネル番号とにより、それぞれのネットワークを区別し、ステーションは、第2のアクセスポイントから送信されて認識して記憶したチャネル番号の無線チャネルに切り替えることにより、第1のネットワークから第2のネットワークの第2のアクセスポイントに接続先を切り替えて、第2のネットワークに参加するとよい。
【0015】
また、本発明は上述の課題を解決するために、それぞれネットワークを構成する複数のアクセスポイントに無線LANにより接続して、アクセスポイントによるネットワークに参加する移動端末のステーションにおいて、複数のアクセスポイントは、それぞれ、自己のアクセスポイントに関するネットワーク情報を含むビーコンフレームを周期的に通知するビーコン信号をサービスエリア内に送出するともに、自己のネットワークに参加しているステーションとのデータ通信を行うアクセスポイントであり、ステーションは、キャリア検出を行うともに、ビーコン信号を受信してビーコン信号に基づいて第1のアクセスポイントの第1のネットワーク情報を記憶するとともに、第1のアクセスポイントによる第1のネットワークに参加し、他の異なる第2のネットワークを構成する第2のアクセスポイントからのビーコン信号を受信すると、第2のアクセスポイントに関する第2のネットワーク情報を記憶し、参加している第1のネットワークから他の異なる第2のネットワークの第2のアクセスポイントに接続先を切り替える際に、記憶した第2のネットワーク情報に基づいて、第2のアクセスポイントによる第2のネットワークに参加して、データ通信を継続することを特徴とする。
【0016】
また、本発明は上述の課題を解決するために、それぞれネットワークを構成する複数のアクセスポイントと、アクセスポイントとの無線通信を行ってネットワークに参加する移動端末のステーションとを含む無線LANシステムで、ステーションが各アクセスポイントによるネットワークを切り替えて参加するネットワーク切替方法において、複数のアクセスポイントは、それぞれ、自己のアクセスポイントに関するネットワーク情報を含むビーコンフレームを周期的に通知するビーコン信号をサービスエリア内に送出するともに、自己のネットワークに参加している前記ステーションとのデータ通信を行い、ステーションは、キャリア検出を行うともに、ビーコン信号を受信してビーコン信号に基づいて第1のアクセスポイントの第1のネットワーク情報を記憶するとともに、該第1のアクセスポイントによる第1のネットワークに参加し、他の異なる第2のネットワークを構成する第2のアクセスポイントからのビーコン信号を受信すると、第2のアクセスポイントに関する第2のネットワーク情報を記憶し、記憶した前記第2のネットワーク情報に基づいて、現在参加している第1のネットワークから他の異なる第2のネットワークの第2のアクセスポイントに接続先を切り替えてデータ通信を継続することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に添付図面を参照して本発明による無線LANシステムの実施例を詳細に説明する。
【0018】
図1を参照すると、無線通信を行う送受信エリア(無線ゾーン)を形成するアクセスポイント(AP) 10,20が建物や敷地の構内または構外に複数配置されている。それぞれ異なる無線ネットワークを構成している各アクセスポイント(AP) 10,20は、無線LAN規格に準拠し、不図示のスイッチを介してホスト装置30および他のネットワーク32に接続されて、ホスト装置30のネットワーク管理下にあり、無線と有線との媒体変換を行う。
【0019】
アクセスポイント(AP) 10,20に管理されて、CSMA/CA方式の無線通信でネットワーク接続する移動無線端末機のステーション(STA) 40は、各アクセスポイント(AP)との通信可能範囲である無線ゾーン12,22内のある位置に存在すると、アクセスポイント(AP)から送出されているビーコン(Beacon)信号を受信して同期を確立するとともにアクセスポイントを認識し、そのアクセスポイント(AP)に関する情報を記憶する機能を有している。
【0020】
ステーション40は、受信したビーコン信号に応じて所望のアクセスポイント(AP)のネットワークに参加する。図示するように、各アクセスポイント(AP) 10,20は、それらの無線ゾーン12,22に互いに重なり合う共通領域14が発生するようにその設置場所やアンテナの指向性等が選択されている。しかし、各無線ゾーン12,22が互いに重なり合わない場所等にアクセスポイント(AP)がそれぞれ設置された状態があってもよい。
【0021】
各アクセスポイント(AP) 10,20は、それぞれ、自己のアクセスポイント(AP)によるネットワークと他のアクセスポイント(AP)によるネットワークとを区別する識別符号(ESSID)と、使用する無線チャネル(ch)とをそれぞれ個別に設定している。アクセスポイント(AP) 10,20は、これら情報と、使用可能なデータ通信速度、タイムスタンプおよびフレームの送信間隔などの情報とを含むビーコンフレームを形成し、これをCSMA/CA(搬送波感知多重アクセス/衝突回避)手順に従ってビーコン信号として周期的に送出する。
【0022】
本実施例では、各アクセスポイント(AP) 10,20にはそれぞれ、同一の無線チャネル(ch)を使用してサービスエリア内のステーション40と通信するように共通のチャネル(ch)を表すチャネル番号を設定しているとともに、各アクセスポイント(AP)の識別符号(ESSID)をそれぞれ異なる内容に設定して無線LANのネットワークを区別している。
【0023】
ステーション(STA) 40は、たとえば、アクセスポイント(AP) 10による無線ゾーン12内の位置Aから、アクセスポイント(AP) 10,20による無線ゾーンの共通領域14内の位置Bを経由して、共通領域14外のアクセスポイント(AP) 20による無線ゾーン22内の位置Cに移動することができる。
【0024】
ステーション(STA) 40は、たとえば2.4GHzの周波数帯域にあらかじめ用意されている複数の無線チャネル(ch)の中から、アクセスポイント(AP)から指定される無線チャネル(ch)を自動設定し、そのアクセスポイント(AP)のネットワークに参加する場合に対応する無線チャネル(ch)を使用して通信を行う。
【0025】
本実施例におけるステーション(STA) 40は、接続中のネットワークから他のアクセスポイント(AP)による無線ゾーン内へ移動して他のネットワークに参加するネットワーク切り替えを行う際に、同一の無線チャネル(ch)番号にて運用されているアクセスポイント(AP)によるネットワーク間を移動する。この場合、ステーション(STA) 40は、ネットワーク間移動の際にも無線チャネル(ch)を切り替えず継続使用し、かつ、ネットワークを識別するための識別符号(ESSID)のみを切替先のアクセスポイント(AP)に合わせて切替設定することにより、新たなアクセスポイント(AP)のネットワークに切り替える機能を備えている。
【0026】
このためステーション(STA) 40は、アクセスポイント(AP)から送信されるビーコン信号を受信し、そのビーコン信号に同期するとともに、ビーコンフレーム中のアクセスポイントに関する情報をメモリに記憶しておき、ネットワーク切り替えが必要なときにその記憶情報に基づいて、新たなアクセスポイント(AP)へネットワーク参加する。ステーション(STA) 40は、さらに他のアクセスポイント(AP)からのビーコン信号を受信した場合には、そのアクセスポイント(AP)に関する情報をもさらに追加してメモリに記憶し、アクセス可能なアクセスポイント(AP)を複数認識する。ステーション(STA) 40は、ネットワークに参加するアクセスポイント(AP)を決定すると、対応する記憶情報をメモリから読み出し、これに基づいてそのアクセスポイント(AP)に対しネットワークへの参加要求を送出する。
【0027】
図2に示すように、ステーション(STA) 40は、無線LAN装置42と端末装置44とが所定のインタフェース回路によって接続された移動端末装置を構成している。端末装置44はたとえば、携帯型パーソナルコンピュータなどの情報処理装置が適用され、たとえばそのカードインタフェースに無線LAN装置42が装着されて接続される。端末装置44が接続される無線LAN装置42内のインタフェース回路46は、たとえばLANインタフェース回路が適用されて、たとえば無線LANにおけるデータリンク層のアクセス制御および論理リンク制御と、IEEE802.3標準規格によるアクセス層制御とを処理する機能を有する。
【0028】
アンテナ48は、送受信を共用するデュプレクサ50に接続され、デュプレクサ50は、無線機52内の送信部54と受信部56とにそれぞれ接続されている。受信部56は、アンテナ48およびデュプレクサ50を介して入力される無線周波数帯(たとえば2.4GHz帯)の無線信号RFを中間周波数帯のIF信号に変換して基底信号処理部58に出力し、送信部54は、基底信号処理部58から出力される中間周波数帯のIF信号を無線周波数帯の無線信号RFに変換してデュプレクサ50に出力する。
【0029】
基底信号処理部58は、インタフェース回路46および制御回路60に接続されている。基底信号処理部58は、無線LAN規格に準拠する符号化および復号を行うベースバンド処理回路であり、制御回路(CPU) 60の制御の下、インタフェース回路46から出力されるフレーム信号をスペクトラム拡散により符号化し直交変換してIF信号を無線機52に出力し、無線機52から出力されるIF信号をベースバンド信号に変換した後スペクトラム逆拡散により復号してフレーム信号を抽出し、インタフェース回路46に出力する。
【0030】
制御回路(CPU) 60は、メモリ62に格納された制御プログラムに従って、本無線LAN装置42の動作を制御する。制御回路60は、アクセスポイント(AP)から送信されるビーコンを受信し基底信号処理部58にて抽出されるビーコンフレームからアクセスポイント(AP)の識別符号(ESSID)と使用している無線チャネル(ch)とを認識する。
【0031】
制御回路60に接続されたメモリ62は、本無線LAN装置42の動作のための制御プログラムを格納し、制御回路60は、制御プログラムに従って各種の制御を行う。
【0032】
メモリ62には、ROM(Read Only Memory)領域とRAM(Random Access Memory)領域とを含み、ROM 領域はたとえばフラッシュメモリ等の半導体メモリで構成されて制御プログラム等が格納され、RAM 領域はSRAMなどで構成されたとえば動作中の作業領域として使用される。この作業領域には、現在参加しているネットワークのアクセスポイント(AP)に関する情報が記憶保持され、ネットワークの切り替え処理のつど、参加しているネットワークのアクセスポイント(AP)の新情報に書き換えられて更新される。
【0033】
不揮発性メモリ64は、固定パラメータおよび変動パラメータを保存するメモリである。不揮発性メモリ64には、制御回路60にて認識したアクセスポイント(AP)の識別符号(ESSID)と無線チャネル(ch)とを複数のアクセスポイント(AP)分についてリスト形式で記憶する。また、不揮発性メモリ64には、本無線LAN装置42に設定する識別符号(ESSID)と、無線チャネル(ch)番号と、無線LAN装置42に固有に割り当てたMACアドレスと、そのほかネットワーク接続の際の認証に必要なキー情報とが格納される。
【0034】
無線LAN装置42がたとえば無線ゾーン外に移動して、それまでネットワーク接続していたアクセスポイント(AP)との通信ができなくなった場合に、制御回路60は、不揮発性メモリ64に既に記憶されている送受信可能なアクセスポイント(AP)の一覧リストから同一の無線チャンネル(ch)番号に設定されているアクセスポイント(AP)のうち、無線通信路の状態が良好ないずれかのアクセスポイント(AP)を選択する。
【0035】
制御回路60は、選択したアクセスポイントの識別符号(ESSID)を、現在通信するアクセスポイント(AP)の識別符号(ESSID)として、メモリ62のRAM 領域に記憶保持している情報を書き換えて更新する。制御回路60は、書き換えが完了すると、新たな識別符号(ESSID)に対応するアクセスポイント(AP)へ宛先を指定し、新たなアクセスポイント(AP)との通信を行う。
【0036】
次に図3を参照して、無線LANシステムの動作を説明すると、無線ゾーン12内の位置Aに存在するステーション(STA) 40は、たとえば、現在アクセスポイント(AP) 10のネットワークに参加して、ホスト装置30とのデータ通信をアクセスポイント(AP) 10を介して行っている。各アクセスポイント(AP) 10,20は、それぞれビーコン信号をそれぞれ周期的に送信して(S100,S102)、無線ゾーン12,22を形成している。
【0037】
ステーション(STA) 40は、受信されるビーコン信号の受信レベルを検出し、アクセスポイント(AP)との通信路状況を定期的に判断する。位置Aから位置Bにステーション(STA) 40が移動すると、現在ネットワーク参加しているアクセスポイント(AP) 10の識別符号(ESSID)とは異なる識別符号(ESSID)が設定されたアクセスポイント(AP) 22からのビーコン信号が受信される。このアクセスポイント(AP) 22は、アクセスポイント(AP) 10と同一の無線チャネル(ch)が設定されている。
【0038】
位置Bにおいてステーション(STA) 40は、異なる識別符号(ESSID)が設定されている他のネットワークのアクセスポイント(AP) 20を認識すると、その識別符号(ESSID)をリストに記録するとともに、そのアクセスポイント(AP) 20に関する情報を不揮発性メモリ64に記録する(S104)。
【0039】
さらにステーション(STA) 40は、保存した識別符号(ESSID)リストに存在するアクセスポイント(AP)のうち、継続してビーコン信号を受信している他のアクセスポイント(AP)との通信路状況と、現在ネットワーク参加している現在のアクセスポイント(AP) 10との通信路状況とを比較する(S106)。
【0040】
通信路状況が現在よりも良好なアクセスポイント(AP)を検出すると、そのアクセスポイント(AP)との通信が有利であると判断し、位置Bにおけるステーション40は、たとえば通信路状況がアクセスポイント(AP)10よりも通信路が良好なアクセスポイント(AP)20に対し、ネットワークに参加するためのMACアドレス等の自己情報を送信する(S108)
アクセスポイント(AP) 20において、ステーション(STA) 40からの自己情報が受信されると、参加を認めるか否かを判断し、参加を認めた場合に、ステーション(STA) 40に付与するIPアドレスを含む受領返答(ACK)をそのステーション(STA)40宛に送信して確認応答する(S110)。アクセスポイント(AP) 20は、このステーション(STA) 40の参加を認めない場合には受領返答(ACK)を送信しない。
【0041】
この受領返答(ACK)がステーション(STA) 40にて受信すると、ステーション(STA) 40は、現在参加しているアクセスポイント(AP) 10宛にネットワーク離脱要求を送信する(S112)。
【0042】
ネットワーク離脱要求をアクセスポイント(AP) 10にて受信すると、アクセスポイント(AP) 10は、そのステーション(STA) 40のネットワークからの離脱を認める場合に、受領返答(ACK)をそのステーション(STA) 40に対し送信する(S114)。この受領返答がステーション(STA) 40にて受信されると、ステーション(STA) 40は、新たに参加を認めたアクセスポイント(AP) 20に対し、新たにネットワークに参加するためのネットワーク参加要求を送信し(S116)、これを受信したアクセスポイント(AP) 20は、受領返答(ACK)をステーション(STA) 40宛に送信する(S118)。
【0043】
この受領返答(ACK)がステーション40にて受信されると、参加しているネットワークのアクセスポイントAPの情報を、現在参加したネットワークのアクセスポイント(AP) 20の情報に更新し、以降、新アクセスポイント(AP) 20のネットワークに参加して、それまで使用していた無線チャネル(ch)を継続して使用してデータ通信を行う(S120)。
【0044】
このように、現在の参加しているネットワークのアクセスポイント(AP)とは異なる識別符号(ESSID)等のアクセスポイント情報をステーション(STA) 40が受信した場合に、その新たに受信した情報を廃棄せずに不揮発性メモリ64に格納しておく。この情報はネットワーク切り替え時に参照されて、必要に応じて新ネットワークに接続切り替えするために設定される。この結果、ネットワーク切り替えの際に、新たにビーコン信号を要求したり、間欠的に送出されるビーコン信号を待つことなく、ステーション(STA) 40は、既に格納してある通信可能なアクセスポイント(AP)に関する情報に基づいて、ネットワーク切り替えを迅速に行うことができる。
【0045】
なお、ステーション(STA) 40がネットワークから離脱したアクセスポイント(AP) 10に関する識別符号(ESSID)等のアクセスポイント情報は、ステーション(STA) 40がたとえば位置Cに移動して、アクセスポイント(AP) 10からのビーコン信号がステーション(STA) 40にて受信できなくなった場合に破棄することができるが、ネットワークから離脱したステーション40が無線ゾーン12の外に出た場合であっても、たとえば、所定の時間、アクセスポイント(AP) 10に関する情報を記憶保持しておいてもよい。また、アクセスポイント(AP) 10からのビーコン信号が受信可能な間、たとえば位置Bにステーション(STA) 40が存在する場合には、ネットワーク切り替え後であっても識別符号等のアクセスポイント(AP)に関する情報を記憶保持しておくとともに、その通信路状態について監視を継続する。
【0046】
以上説明した実施例では、各アクセスポイント(AP)に対して同一の無線チャネル(ch)を設定するとともにそれぞれ異なる識別符号(ESSID)を設定し、他方のステーション(STA)側の識別符号(ESSID)の書き換えによってネットワークを切り替えていたが、これに限らず、たとえば図4に示す他の実施例のように、同一の識別符号(ESSID)を各アクセスポイント(AP) 10,20に共通に設定し、使用する無線チャネル(ch)のみを各アクセスポイント(AP)毎にそれぞれ異なるチャネル番号に設定して無線チャネル(ch)でネットワークを区別してもよい。ステーション(STA) 40では、各アクセスポイント(AP) 10,12に設定されているチャネル番号を不揮発性メモリ64に記憶しておき、ネットワーク切り替え時に記憶されているチャネル番号を使用するので、すべての無線チャネル(ch)をサーチする必要がない。
【0047】
各アクセスポイント(AP) 10,20の共通領域14内において、ステーション(STA) 40は、アクセスポイント(AP) 20からのビーコン信号を受信すると、アクセスポイント(AP) 20の情報を不揮発メモリ40に記録する。アクセスポイント(AP) 10からアクセスポイント(AP) 20へのネットワーク切り替えを行う際には、記録したアクセスポイント(AP) 20に関する情報に基づいて無線チャネル(ch)をメモリ62に設定するとともに物理層にてチャネル切り替えを行う。
【0048】
このようにステーション(STA) 40は、物理層の無線チャネル(ch)の変更でネットワーク切り替えて、そのチャネル切替えの瞬間を除いてデータ通信を継続することができ、データ通信を継続しながらさらに共通領域14を出て無線ゾーン22のみの領域(たとえば位置C)に移動することができる。
【0049】
本実施例の場合、他のネットワーク側が同一無線チャネル(ch)を使用していないので、各アクセスポイント(AP)に同一無線チャネル(ch)を設定している場合と較べて、ステーション(STA)の数が多い場合であっても、スループットの低下が防止され、他の異なるネットワークを干渉波とすることなく無線リンクについての不安定となる影響を低減することができる。また本実施例においてもネットワーク切り替えに際して新たにビーコン信号を受信してから切り替えるのではないので、その切り替えも迅速に行われる。
【0050】
次に、図5を参照しさらに他の実施例を説明すると、本実施例における無線LANシステムは、図1および図4に示した構成とほぼ同様の構成でよいが、各アクセスポイント(AP) 10,20に同一の無線チャネル(ch)を設定しておくというネットワーク制限を廃し、また、同一の識別符号(ESSID)を各アクセスポイント(AP)に設定しておくというネットワーク側への制限を廃した点で、図1および図4に示した実施例とは異なり、また、ステーション(STA) 40は、図2に示した構成とほぼ同様の構成でよいので同図を用いて、異なる点を中心に説明する。
【0051】
ステーション(STA) 40側の無線LAN装置42は、無線媒体の空きを検索するキャリアセンス機能を有し、さらに、アクセスポイント(AP)から送信されるビーコン信号等の受信信号によって、そのアクセスポイント(AP)からの受信強度(電界強度)を検出し測定する機能を有する。無線LAN装置42内の制御回路(CPU) 60は、無線媒体の混雑状況を検出し、受信信号の品質や信号強度のそれぞれについてある一定の閾値を設定し、信号品質や受信強度が閾値以下になると、たとえばアクセスポイント(AP)との距離が広がったと判断して、他の異なるネットワークの空きをキャリアセンス機能により検索する。
【0052】
制御回路60は、より信号強度が強く品質のよいネットワークのアクセスポイント(AP)を発見すると、その発見したアクセスポイント(AP)の無線チャネル(ch)を使用して送信されるビーコン信号を受信するように各部を制御する。
【0053】
このような無線LANシステムの動作を図5を参照して説明すると、無線ゾーン12内の位置Aに存在するステーション(STA) 40は、たとえば、現在アクセスポイント(AP) 10のネットワークに属してホスト装置30とのデータ通信を行っている。各アクセスポイント(AP) 10,20は、それぞれビーコン信号をそれぞれ周期的に送信している(S500,S502)。
【0054】
ステーション(STA) 40は、受信されるビーコン信号の受信レベルを検出し、アクセスポイント(AP)との通信路状況を定期的に判断する。位置Aから位置Bにステーション(STA) 40が移動して、通信路状況が劣化してくると、ステーション(STA) 40は、現在ネットワーク参加しているアクセスポイント(AP) 10とは異なる他のアクセスポイント(AP)をキャリアセンス機能によって検索する(S504)。
【0055】
ステーション(STA) 40は、他のアクセスポイント(AP) 20を発見すると、そのアクセスポイント(AP) 20に関する情報を不揮発性メモリ64に記録するとともに、アクセスポイント(AP) 20のネットワークに参加するためのMACアドレス等の自己情報をアクセスポイント(AP) 20に対し送信する(S506)。
【0056】
アクセスポイント(AP) 20では、ステーション(STA) 40から送出された自己情報が受信されると、このステーション(STA) 40の参加を認めるか否かを判断し、自己のネットワークへの参加を認める場合に、ステーション(STA) 40に付与するIPアドレスを含む受領返答(ACK)をそのステーション(STA) 40宛に送信する(S508)。アクセスポイント(AP) 20は、逆にこのステーション(STA) 40のネットワーク参加を認めない場合には受領返答(ACK)を送信しない。
【0057】
この受領返答がステーション(STA) 40にて受信すると、ステーション(STA) 40は、現在参加しているアクセスポイント(AP) 10宛にネットワーク離脱要求をIGMP(Internet Group Management Protocol)にて送信する(S510)。ステーション(STA) 40から送出されたネットワーク離脱要求がアクセスポイント10にて受信されるとアクセスポイント(AP) 10は、そのステーション(STA) 40のネットワークからの離脱を認めるか否かを判断し、ネットワーク参加を認める場合に、受領返答(ACK)を同ステーション(STA) 40に対し送信する(S512)。
【0058】
この受領返答(ACK)がステーション40にて受信されると、ステーション(STA) 40は、新たにネットワーク参加を認めたアクセスポイント(AP) 20に対し、新たにネットワークに参加するためのネットワーク参加要求を送信し(S514)、これを受信したアクセスポイント(AP) 20は、受領返答(ACK)をステーション(STA) 40宛に送信する(S516)。
【0059】
この受領返答(ACK)がステーション(STA) 40にて受信されると、参加しているネットワークのアクセスポイント(AP)の情報を、現在参加したネットワークのアクセスポイント(AP) 20の新ネットワーク情報に書き換えて更新し(S518)、以降、ステーション(STA) 40は、新アクセスポイント(AP) 20のネットワークに参加して、データの再送要求を送信してデータ通信を継続する。
【0060】
以上説明したように、本実施例では、従来のネットワーク構成を修正することなくネットワーク側に制限を持たせずに、ステーション(STA)側の判断のみで他の異なるネットワークに移動してデータ通信を継続して行うことができる。
【0061】
次に、無線LAN装置42の変形例を図6に示すと、本実施例における無線LANシステムにおける無線LAN装置70は、図2に示す無線機52にそれぞれ相当する無線機(#1,#2) 52a,52bを複数備えている点で図2および図5で説明した実施例の構成とは異なり、そのほかの構成については同様の構成でよいので説明を省略し、また、複数の無線機(#1,#2) 52a,52bをまとめて無線機72と呼ぶ。
【0062】
図6に示す本実施例では、無線機(#1,#2) 52a,52bに機能分担させることにより現在属しているネットワークとの通信を切断することなく新しいネットワークを検索することができるように無線LAN装置70を構成している。
【0063】
一方の第1の無線機(#1) 52aに対する機能分担は、現在ネットワークに参加しているアクセスポイント(AP)からのビーコン信号およびその他の制御情報を受信し、またデータ通信を継続して行う。また、第1の無線機52aは、ネットワーク離脱要求に対する受領返答(ACK)を受信する機能を有する。
【0064】
他方の第2の無線機(#2) 52bは、他の異なるネットワークのアクセスポイント(AP)をキャリアセンスによって検索し、さらに、より信号強度の強い他の異なるネットワークのアクセスポイント(AP)を検出する。また無線機(#2) 52bは、ネットワークに参加するためのMACアドレス等の自己情報を、現在参加していない他のネットワークのアクセスポイント(AP)に送信する。さらに、無線機(#2) 52bは、より信号強度の強い他の異なるネットワークのアクセスポイント(AP)を検出した場合に、その使用無線チャネル(ch)にてそのアクセスポイント(AP)からのビーコン信号を受信する。これら無線機(#1) 52aに対する機能割り当てと、無線機(#2) 52bに対する機能割り当てとは、現在所属するネットワークに応じてそれぞれ機能が入れ替わる。
【0065】
このような構成で、無線LANシステムの動作を図7を参照して説明すると、無線ゾーン12内の位置Aに存在するステーション40は、現在アクセスポイント(AP) 10のネットワークに参加してホスト装置30とのデータ通信を行っている。また、各アクセスポイント(AP) 10,20は、それぞれビーコン信号をそれぞれ周期的に送信し(S700,S702)、無線機(#1) 52aでは、アクセスポイント(AP) 10からの情報を受信する。ステーション(STA) 40が位置Aから位置Bに移動してくるとアクセスポイント(AP) 20から送信されているビーコン信号が無線機(#2) 52bにて受信されて、そのアクセスポイント(AP) 20に関する情報が不揮発性メモリ64に記憶される(S704)。
【0066】
次いでステーション(STA) 40は、送信部54と無線機(#1) 52aとによりアクセスポイント(AP) 10との無線リンクを確立および維持した状態で、無線機(#2) 52bは、他のネットワークに参加するための自己情報を他の異なるネットワークのアクセスポイント(AP) 20に送信する(S706)。
【0067】
アクセスポイント(AP) 20では、ステーション(STA) 40から送出された自己情報が受信されるとネットワーク参加を認めるか否かを判断し、ネットワーク参加を認める場合に、ステーション(STA) 40に付与するIPアドレスを含む受領返答(ACK)をそのステーション(STA) 40宛に送信する(S708)。アクセスポイント(AP) 20は、逆にこのステーション(STA) 40のネットワーク参加を認めない場合には受領返答(ACK)を送信しない。
【0068】
アクセスポイント(AP) 20からの受領返答(ACK)がステーション(STA) 40にて受信されると、ステーション(STA) 40は、アクセスポイント(AP) 10,20それぞれの通信路情報を受信して比較する。現在参加しているネットワークのアクセスポイント(AP) 10との通信路品質が規定値以下であった場合に、ステーション(STA) 40はネットワーク離脱要求をアクセスポイント(AP) 10宛に送信する(S710)。
【0069】
ステーション(STA) 40から送出されたネットワーク離脱要求がアクセスポイント10にて受信されるとアクセスポイント(AP) 10は、そのステーション(STA) 40のネットワークからの離脱を認めるか否かを判断して、離脱を認める場合に受領返答(ACK)を同ステーション(STA) 40に対し送信する(S712)。この受領返答(ACK)がステーション(STA) 40にて受信されると、ステーション(STA) 40は、新たにネットワーク参加を認めたアクセスポイント(AP) 20に対し、新たにネットワークに参加するためのネットワーク参加要求を送信し(S714)、これを受信したアクセスポイント(AP) 20は、受領返答(ACK)をステーション(STA) 40宛に送信する(S716)。
【0070】
この受領返答(ACK)がステーション(STA) 40の無線機(#2) 52bにて受信されると、参加しているネットワークのアクセスポイント(AP)に関するRAM 領域内の情報を、既に不揮発性メモリ64に記憶してある現在参加したネットワークのアクセスポイント(AP) 20の新ネットワーク情報に書き換えて更新し、以降、新アクセスポイント20のネットワークに参加して、無線機(#2) 52を使用してデータの再送要求を送信してデータ通信を継続する。それとともに今度は無線機(#1)では、他のアクセスポイント(AP)から送信されるビーコン信号をサーチする。
【0071】
このように本実施例では、2つの無線機を備えて交互に機能分担しながらネットワーク切り替えを行う構成により、ネットワークとしての制限を設けず従来のネットワーク構成でシステムを運用することができ、さらに、スムースにかつ迅速にネットワーク切り替えを行って、とぎれのないネットワーク間の移動を可能にしている。
【0072】
以上説明した各実施例では、現在主流となっているIEEE802.11bに準拠する機器への組み込みを前提として説明したが、キャリアセンスを用いる無線LANシステムにおいて同様の効果が得られる。
【0073】
たとえば、無線LAN PCMCIAカードステーション、無線LAN USB接続ステーション、無線LAN PCIカード接続ステーション、無線LANアクセスポイント、無線LAN IP電話、無線LAN IP電話用アクセスポイント、ビル間無線LANステーションおよびこれら機器を利用するアプリケーションソフトウェアなどに適用することができる。また、さらに、IEEE802.11方式、IEEE802.11aおよびIEEE802.11b方式に対応する無線インタフェースを備えるたとえばテレビやAV機器などの情報機器にも適用することができる。
【0074】
なお、上記各実施例において、無線ゾーンが重なり合うように隣接して配置されたアクセスポイント(AP)同士が、それぞれホスト装置30を中心とする有線LANに接続されて複数の無線ネットワークを構成し、さらに他のネットワーク32に接続されて広範囲のネットワークを構成している。各アクセスポイント(AP)は、互いに同期を取り合って大きな無線LANネットワークシステムを形成している。その無線LANネットワークシステム内を移動するステーション(STA)を一時的にアクセスポイント(AP)として設定し、取り扱うことで、ステーション(STA)が異なる他のネットワークに切り替えて、ネットワーク間の移動を行ってもよい。
【0075】
【発明の効果】
このように本発明によれば、第1のネットワークに所属して参加しているステーションが、あらかじめ他の第2のネットワークのアクセスポイントから送出されるビーコン信号に基づいて第2のネットワークを認識し、そのネットワーク情報を記憶しておき、ネットワーク切り替えの際に、その記憶したネットワーク情報に基づいて、参加するネットワークを切り替えて、ステーションがネットワーク間の移動を迅速に行うことができ、データ通信を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無線LANシステムの実施例を示す図である。
【図2】ステーション(STA)の構成例を示すブロック図である。
【図3】無線LANシステムの動作を示すフロー図である。
【図4】無線LANシステムの他の実施例を示す図である。
【図5】無線LANシステムの動作を示すフロー図である。
【図6】ステーション(STA)の他の構成例を示すブロック図である。
【図7】無線LANシステムの動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
10,20 アクセスポイント(AP)
12,22 無線ゾーン
14 共通領域
30 ホスト装置
40 ステーション(STA)
42 無線LAN装置
44 端末装置
52 無線機
60 制御回路(CPU)
62 メモリ
64 不揮発性メモリ
Claims (11)
- それぞれネットワークを構成する複数のアクセスポイントと、該アクセスポイントと無線通信を行ってネットワークに参加する移動端末のステーションとを含む無線LANシステムにおいて、
前記複数のアクセスポイントは、それぞれ、自己のアクセスポイントに関するネットワーク情報を含むビーコンフレームを周期的に通知するビーコン信号をサービスエリア内に送出するともに、自己のネットワークに参加している前記ステーションとのデータ通信を行い、
前記ステーションは、キャリア検出を行うともに、前記ビーコン信号を受信して該ビーコン信号に基づいて前記第1のアクセスポイントの第1のネットワーク情報を記憶するとともに、該第1のアクセスポイントによる第1のネットワークに参加し、
他の異なる第2のネットワークを構成する第2のアクセスポイントからのビーコン信号を受信すると、該第2のアクセスポイントに関する第2のネットワーク情報を記憶し、
参加している第1のネットワークから他の異なる第2のネットワークの第2のアクセスポイントに接続先を切り替える際に、前記記憶した前記第2のネットワーク情報に基づいて、第2のアクセスポイントによる第2のネットワークに参加して、前記データ通信を継続することを特徴とする無線LANシステム。 - 請求項1に記載の無線LANシステムにおいて、前記複数のアクセスポイントにはそれぞれ、無線媒体における同一の無線チャネルを使用するチャネル番号と、それぞれ異なる識別符号とが設定されて、これらチャネル番号と識別符号とにより、それぞれのネットワークを区別し、
前記ステーションは、前記第2のアクセスポイントから送信されて認識して記憶した前記識別符号に切り替えることにより、第1のネットワークから第2のネットワークの第2のアクセスポイントに接続先を切り替えて、第2のネットワークに参加することを特徴とする無線LANシステム。 - 請求項1に記載の無線LANシステムにおいて、前記複数のアクセスポイントにはそれぞれ、無線媒体における同一の識別符号と、それぞれ異なる無線チャネルとが設定されて、これら識別符号とチャネル番号とにより、それぞれのネットワークを区別し、
前記ステーションは、前記第2のアクセスポイントから送信されて認識して記憶した前記チャネル番号の無線チャネルに切り替えることにより、第1のネットワークから第2のネットワークの第2のアクセスポイントに接続先を切り替えて、第2のネットワークに参加することを特徴とする無線LANシステム。 - 請求項1に記載の無線LANシステムにおいて、
前記複数のアクセスポイントは、それぞれそれぞれ互いに同期をとってネットワーク接続され、
前記ステーションは、ネットワーク切り替えを行う際に、一時的にアクセスポイントとして設定されることを特徴とする無線LANシステム。 - それぞれネットワークを構成する複数のアクセスポイントに無線LANにより接続して、前記アクセスポイントによるネットワークに参加する移動端末のステーションにおいて、
前記複数のアクセスポイントは、それぞれ、自己のアクセスポイントに関するネットワーク情報を含むビーコンフレームを周期的に通知するビーコン信号をサービスエリア内に送出するともに、自己のネットワークに参加している前記ステーションとのデータ通信を行うアクセスポイントであり、
該ステーションは、キャリア検出を行うともに、前記ビーコン信号を受信して該ビーコン信号に基づいて前記第1のアクセスポイントの第1のネットワーク情報を記憶するとともに、該第1のアクセスポイントによる第1のネットワークに参加し、
他の異なる第2のネットワークを構成する第2のアクセスポイントからのビーコン信号を受信すると、該第2のアクセスポイントに関する第2のネットワーク情報を記憶し、
参加している第1のネットワークから他の異なる第2のネットワークの第2のアクセスポイントに接続先を切り替える際に、前記記憶した前記第2のネットワーク情報に基づいて、第2のアクセスポイントによる第2のネットワークに参加して、前記データ通信を継続することを特徴とするステーション。 - 請求項5に記載のステーションにおいて、前記複数のアクセスポイントにはそれぞれ、無線媒体における同一の無線チャネルを使用するチャネル番号と、それぞれ異なる識別符号とが設定されて、これらチャネル番号と識別符号とにより、それぞれのネットワークを区別し、
該ステーションは、前記第2のアクセスポイントから送信されて認識して記憶した前記識別符号に切り替えることにより、第1のネットワークから第2のネットワークの第2のアクセスポイントに接続先を切り替えて、第2のネットワークに参加することを特徴とするステーション。 - 請求項5に記載のステーションにおいて、前記複数のアクセスポイントにはそれぞれ、無線媒体における同一の識別符号と、それぞれ異なる無線チャネルとが設定されて、これら識別符号とチャネル番号とにより、それぞれのネットワークを区別し、
該ステーションは、前記第2のアクセスポイントから送信されて認識して記憶した前記チャネル番号の無線チャネルに切り替えることにより、第1のネットワークから第2のネットワークの第2のアクセスポイントに接続先を切り替えて、第2のネットワークに参加することを特徴とするステーション。 - 請求項5に記載のステーションにおいて、前記複数のアクセスポイントは、それぞれそれぞれ互いに同期をとってネットワーク接続され、
該ステーションは、ネットワーク切り替えを行う際に、一時的にアクセスポイントとして設定されることを特徴とするステーション。 - それぞれネットワークを構成する複数のアクセスポイントと、該アクセスポイントとの無線通信を行ってネットワークに参加する移動端末のステーションとを含む無線LANシステムで、前記ステーションが各アクセスポイントによるネットワークを切り替えて参加するネットワーク切替方法において、
前記複数のアクセスポイントは、それぞれ、自己のアクセスポイントに関するネットワーク情報を含むビーコンフレームを周期的に通知するビーコン信号をサービスエリア内に送出するともに、自己のネットワークに参加している前記ステーションとのデータ通信を行い、
前記ステーションは、キャリア検出を行うともに、前記ビーコン信号を受信して該ビーコン信号に基づいて前記第1のアクセスポイントの第1のネットワーク情報を記憶するとともに、該第1のアクセスポイントによる第1のネットワークに参加し、
他の異なる第2のネットワークを構成する第2のアクセスポイントからのビーコン信号を受信すると、該第2のアクセスポイントに関する第2のネットワーク情報を記憶し、
前記記憶した前記第2のネットワーク情報に基づいて、現在参加している第1のネットワークから他の異なる第2のネットワークの第2のアクセスポイントに接続先を切り替えて前記データ通信を継続することを特徴とするネットワーク切替方法。 - 請求項9に記載のネットワーク切替方法において、前記複数のアクセスポイントにはそれぞれ、無線媒体における同一の無線チャネルを使用するチャネル番号と、それぞれ異なる識別符号とが設定されて、これらチャネル番号と識別符号とにより、それぞれのネットワークを区別し、
前記ステーションは、前記第2のアクセスポイントから送信されて認識して記憶した前記識別符号に切り替えることにより、第1のネットワークから第2のネットワークの第2のアクセスポイントに接続先を切り替えて、第2のネットワークに参加することを特徴とするネットワーク切替方法。 - 請求項9に記載のネットワーク切替方法において、前記複数のアクセスポイントにはそれぞれ、無線媒体における同一の識別符号と、それぞれ異なる無線チャネルとが設定されて、これら識別符号とチャネル番号とにより、それぞれのネットワークを区別し、
前記ステーションは、前記第2のアクセスポイントから送信されて認識して記憶した前記チャネル番号の無線チャネルに切り替えることにより、第1のネットワークから第2のネットワークの第2のアクセスポイントに接続先を切り替えて、第2のネットワークに参加することを特徴とするネットワーク切替方法。
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