JP2004229085A - 制御システム、情報処理装置および方法、機器制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
制御システム、情報処理装置および方法、機器制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】コマンド解釈部32−1乃至32−5は、それぞれ、コントローラ1で発行された共通コマンドを解釈し、そのコマンドに応じて実行することが可能な処理デバイス34−1乃至34−5の可能処理情報を記憶部35−1乃至35−5から読み出して、接続機器選択装置5に送信する。接続機器選択部63は、各機器の可能処理情報に基づいて、接続可能な全ての組み合わせ処理を列挙したテーブルを作成し、その中から、最適な機器の接続状態を選択する。制御部62は、選択された各機器に、接続機器選択情報を送信する。コマンド解釈部32−1乃至32−5は、送信されてきた接続機器選択情報に基づいて、機器処理命令を制御部33−1乃至33−5に発行し、処理デバイス34−1乃至34−5に所定のデバイス処理を実行させる。本発明は、ホームネットワークに適用できる。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、制御システム、情報処理装置および方法、機器制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、例えば、簡単な操作で複数機器を制御することができるようにした制御システム、情報処理装置および方法、機器制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の機器を制御する技術として、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394の規格を用いた制御が提案されている。この制御によれば、オペレータ部、および動作指示手段により、全てのデバイスの制御情報を管理し、その制御情報に基づいて、各機器を制御するようにしている(特許文献1参照)。
【0003】
また、1つのボタンに対して複数の機能を割り当てるといった学習リモートコントローラ(いわゆる学習リモコン)などのように、ユーザが、いま接続されている機器を判断し、その接続状況に応じて個別に機能を設定して、各機器を制御するか、あるいは、学習リモコンにデバイスドライバを読み込ませて、各機器を制御するようにしているものもある(非特許文献1参照)。
【0004】
さらにまた、パーソナルコンピュータの分散処理におけるように、スケジューリングを行ってタスクを与える制御や、LAN(Local Area Network)などのネットワークにおけるように、NIS(Network Information Service),DHCP(DynamicHost Configuration Protocol)サーバなどの役割が予め与えられているような制御も提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−290749号公報
【非特許文献1】
パイオニア株式会社、PRESS RELEASE、“報道資料”、“カスタマイズシアターシステム”、[online]、平成14年10月25日、[平成14年12月13日検索]、インターネット、<URL:http://pioneer.co.jp/press/release357−j.html>
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、新しい機器が接続された場合や、あるいは、接続されていた機器が外された場合に、オペレーションコードを再設定する必要があった。また、特定の機器が一時的に使用できない状況では、制御コマンドを発行しても所望の処理を実行することができなかった。さらに、多くの機器が接続されている状況では、オペレーションコードの生成が困難になる課題があった。
【0007】
非特許文献1に開示されている技術は、予め記憶されている制御機器の順番に、順次、制御コマンドを出力するものであり、接続状況が変更された場合には、ユーザが、その接続状況を判断し、手動で制御コマンドを再設定する必要があった。また、特定の機器が一時的に使用できない状況では、制御コマンドを発行しても所望の処理を実行することができない課題があった。
【0008】
このように、特定の機器が一時的に使用できなくなったり、あるいは、新たに機器が追加されて接続状況が変更された場合には、制御コマンドの更新が必要となるだけでなく、デバイスの初期化が必要となり、操作が煩雑であった。
【0009】
また、タスク制御などでは、各機器のデバイス特性に応じた制御を行うことが不可能であるとともに、プログラムの実行手段を持たない機器では、所望の処理を実行することができなかった。
【0010】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、接続状況が変更された場合にも、制御コマンドの更新やデバイスの初期化といった面倒な操作を必要とせずに、簡単な操作で、各機器のデバイス特性に応じた制御を行うことができるようにするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の制御システムは、情報処理装置が、コマンドを判別し、その判別結果に基づいて、デバイスが実行することが可能な処理に関する処理情報を機器制御装置に送信し、機器制御装置が、複数の情報処理装置から送信されてきた処理情報に基づいて、接続することが可能な処理の組み合わせの中から最適な処理の組み合わせを選択し、コマンドに応じて所定の処理を実行させるための制御情報を、選択された情報処理装置に送信し、情報処理装置が、機器制御装置から送信されてきた制御情報に基づいて、デバイスの処理を制御することを特徴とする。
【0012】
前記情報処理装置には、機器制御装置から送信されてきた制御情報に基づいて、情報処理装置に接続されている他の情報処理装置に対し、他の情報処理装置に応じた付加情報を送信させるようにすることができる。
【0013】
本発明の情報処理装置は、コマンドを判別する判別手段と、判別手段による判別結果に基づいて、デバイスが実行することが可能な処理に関する処理情報を機器制御装置に送信する送信手段と、処理情報に基づいて機器制御装置から送信されてきた制御情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された制御情報に基づいて、デバイスの処理を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
前記コマンドに対応付けて、処理情報を記憶する記憶手段をさらに設けるようにすることができ、送信手段には、記憶手段に記憶されている処理情報の中から、コマンドに応じた処理情報を読み出させるようにすることができる。
【0015】
前記制御情報は、デバイスが行うべき処理に関する情報、および、他の情報処理装置との接続状態に関する情報を少なくとも含むようにすることができる。
【0016】
前記コマンドは、複数の情報処理装置を制御するためのコマンドであるものとすることができる。
【0017】
本発明の情報処理方法は、コマンドを判別する判別ステップと、判別ステップの処理による判別結果に基づいて、デバイスが実行することが可能な処理に関する処理情報を機器制御装置に送信する送信ステップと、処理情報に基づいて機器制御装置から送信されてきた制御情報を取得する取得ステップと、取得ステップの処理により取得された接続情報に基づいて、デバイスの処理を制御する制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0018】
本発明の第1の記憶媒体に記録されているプログラムは、コマンドを判別する判別ステップと、判別ステップの処理による判別結果に基づいて、デバイスが実行することが可能な処理に関する処理情報を機器制御装置に送信する送信ステップと、処理情報に基づいて機器制御装置から送信されてきた制御情報を取得する取得ステップと、取得ステップの処理により取得された接続情報に基づいて、デバイスの処理を制御する制御ステップとをコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0019】
本発明の第1のプログラムは、コマンドを判別する判別ステップと、判別ステップの処理による判別結果に基づいて、デバイスが実行することが可能な処理に関する処理情報を機器制御装置に送信する送信ステップと、処理情報に基づいて機器制御装置から送信されてきた制御情報を取得する取得ステップと、取得ステップの処理により取得された接続情報に基づいて、デバイスの処理を制御する制御ステップとをコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0020】
本発明の機器制御装置は、情報処理装置から送信されてくる、所定のコマンドに応じて情報処理装置が実行することが可能な処理に関する処理情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された複数の処理情報に基づいて、接続することが可能な処理の組み合わせの中から最適な処理の組み合わせを選択する選択手段と、コマンドに応じて所定の処理を実行させるための制御情報を、選択手段により選択された情報処置装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
前記取得手段により取得された複数の処理情報に基づいて、接続することが可能な処理の組み合わせのテーブルを作成する作成手段と、作成手段により作成されたテーブルを記憶する記憶手段とをさらに設けるようにすることができ、選択手段には、記憶手段に記憶されているテーブルの中から、最適な処理の組み合わせを選択させるようにすることができる。
【0022】
前記記憶手段には、選択手段により選択された最適な処理の組み合わせを、最終接続状態としてテーブルにさらに記憶させ、選択手段には、テーブルに最終接続状態が記憶されている場合、それを優先して選択させるようにすることができる。
【0023】
前記制御情報は、情報処理装置が行うべき処理に関する情報、および、他の情報処理装置との接続状態に関する情報を少なくとも含むようにすることができる。
【0024】
前記選択手段により最適な処理の組み合わせが選択された場合、対応する複数の情報処理装置の接続状態を制御する制御手段をさらに設けるようにすることができる。
【0025】
前記制御手段には、複数の情報処理装置の間の遅延量を調整させるようにすることができる。
【0026】
前記制御手段により制御された、複数の情報処理装置の接続状態の表示を制御する表示制御手段をさらに設けるようにすることができる。
【0027】
前記コマンドは、複数の情報処理装置を制御するためのコマンドであるものとすることができる。
【0028】
本発明の機器制御方法は、情報処理装置から送信されてくる、所定のコマンドに応じて情報処理装置が実行することが可能な処理に関する処理情報を取得する取得ステップと、取得ステップの処理により取得された複数の処理情報に基づいて、接続することが可能な処理の組み合わせの中から最適な処理の組み合わせを選択する選択ステップと、コマンドに応じて所定の処理を実行させるための制御情報を、選択ステップの処理により選択された情報処置装置に送信する送信ステップとを含むことを特徴とする。
【0029】
本発明の第2の記録媒体に記録されているプログラムは、情報処理装置から送信されてくる、所定のコマンドに応じて情報処理装置が実行することが可能な処理に関する処理情報を取得する取得ステップと、取得ステップの処理により取得された複数の処理情報に基づいて、接続することが可能な処理の組み合わせの中から最適な処理の組み合わせを選択する選択ステップと、コマンドに応じて所定の処理を実行させるための制御情報を、選択ステップの処理により選択された情報処置装置に送信する送信ステップとをコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0030】
本発明の第2のプログラムは、情報処理装置から送信されてくる、所定のコマンドに応じて情報処理装置が実行することが可能な処理に関する処理情報を取得する取得ステップと、取得ステップの処理により取得された複数の処理情報に基づいて、接続することが可能な処理の組み合わせの中から最適な処理の組み合わせを選択する選択ステップと、コマンドに応じて所定の処理を実行させるための制御情報を、選択ステップの処理により選択された情報処置装置に送信する送信ステップとをコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0031】
第1の本発明においては、情報処理装置で、コマンドが判別され、その判別結果に基づいて、デバイスが実行することが可能な処理に関する処理情報が機器制御装置に送信される。機器制御装置では、複数の情報処理装置から送信されてきた処理情報に基づいて、接続することが可能な処理の組み合わせの中から最適な処理の組み合わせが選択され、コマンドに応じて所定の処理を実行させるための制御情報が、選択された情報処理装置に送信される。そして、情報処理装置では、機器制御装置から送信されてきた制御情報に基づいて、デバイスの処理が制御される。
【0032】
第2の本発明においては、コマンドが判別され、その判別結果に基づいて、デバイスが実行することが可能な処理に関する処理情報が機器制御装置に送信され、機器制御装置から送信されてきた制御情報に基づいて、デバイスの処理が制御される。
【0033】
第3の本発明においては、情報処理装置から送信されてくる、所定のコマンドに応じて情報処理装置が実行することが可能な処理に関する処理情報が取得され、取得された複数の処理情報に基づいて、接続することが可能な処理の組み合わせの中から最適な処理の組み合わせが選択され、コマンドに応じて所定の処理を実行させるための制御情報が、選択された情報処置装置に送信される。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0035】
図1は、本発明を適用した機器制御システムの構成例を示す図である。この機器制御システムにおいては、コントローラ1と分配器2が、赤外線通信などにより無線接続されているとともに、機器4−1,4−2、および接続機器選択装置5が、バス3などの有線を介して相互に接続されている。
【0036】
コントローラ1は、ユーザによってボタン11乃至16(図2)が操作されたとき、発光部1Aから、その操作に対応する赤外線信号を分配器2の受光部2Aに向けて出射する。分配器2は、受光部2で赤外線信号を受光すると、その赤外線信号に対応する共通コマンドを、バス3を介して機器4−1,4−2、および接続機器選択装置5に供給する。また分配器2は、接続切替えコマンドを、バス3を介して接続機器選択装置5に供給する。
【0037】
ここで、共通コマンドとは、特定の機器に対する、もしくは、複数の機器に対するコマンドであり、例えば、「DVD(Digital Versatile Disc)を鑑賞する」、「DVDを録画する」、「現在の画面を印刷する」、「デジタルカメラの画像を記録する」、「CD(Compact Disc)を聞く」、「テレビ番組を見る」、「テレビ番組を録画する」、あるいは、「ゲームをする」などである。また、接続切替えコマンドとは、機器の接続順序の変更や、他の機器への接続を行う場合に発行されるコマンドである。
【0038】
機器4−1,4−2(以下、機器4−1,4−2を個々に区別する必要がない場合、単に機器4と記載する)は、ぞれぞれ、分配器2から供給された共通コマンドを解釈し、処理デバイスが実行可能な処理情報(以下、可能処理情報と称する)を接続機器選択装置5に供給したり、あるいは、接続機器選択装置5から供給される接続機器選択情報(各機器がどのような順番で接続され、かつ、接続された機器がどのような処理を行なうかといった情報)に基づいて、機器処理命令を発行し、所定のデバイス処理を実行する。
【0039】
接続機器選択装置5は、機器4−1,4−2からそれぞれ供給された可能処理情報に基づいて、最適な機器の接続状態を選択し、接続機器選択情報を機器4−1,4−2に供給する。また接続機器選択装置5は、分配器2から供給された接続切替えコマンドに基づいて、機器の接続状態の変更を行なう。
【0040】
図1に示した機器制御システムの例では、2つの機器4−1,4−2が接続可能になされているが、勿論、複数の(3以上の)機器を接続することも可能である。
【0041】
図2は、コントローラ1の外観の構成例を示す図である。同図に示されるように、コントローラ1の本体には、使用機器の電源をオンまたはオフする場合に操作される電源ボタン11、未使用機器の電源をオフする場合に操作される電源ボタン12、DVD再生、DVD録画、画面印刷、CD再生、CD録音、DV映像再生、DV映像録画、デジタルカメラ映像表示、TV鑑賞、TV番組録画、録画予約、接続切替え、メニュ表示、操作の決定、あるいはキャンセルする場合などに操作されるボタン群13、LCD17に表示されるカーソルを移動させる場合などに操作される十字ボタン14、音量の調整を行う場合に操作される音量ボタン15、および、チャンネルを切替える場合に操作されるチャンネル切替えボタン16が設けられている。
【0042】
また本体には、赤外線発光素子を内蔵した発光部1Aが設けられており、ボタン11乃至16が操作されたとき、その操作に対応する赤外線信号を分配器2の受光部2Aに向けて出射する。
【0043】
さらに本体には、各種設定画面などの画像を表示させるLCD(Liquid Crystal Display)17が設けられている。
【0044】
その詳細は後述するが、ユーザは、ボタン群13のうち、DVD再生、DVD録画、画面印刷、CD再生、CD録音、DV映像再生、DV映像録画、デジタルカメラ映像表示、TV鑑賞、TV番組録画、または録画予約のボタンを操作した場合、複数機器間にまたがる処理の実行を指令することができる。また、これらのボタンが操作されることにより複数の機器が最適な状態で接続されるが、ユーザが、接続切り替えボタンを操作することで、その接続状態を容易に変更することができる。
【0045】
なお、ボタン群13を操作するだけでなく、LCD17に表示される操作メニューから、複数機器間にまたがる処理の実行を指令することもできる。
【0046】
図3は、機器4の内部の構成例を示すブロック図である。
【0047】
コマンド受信部31は、分配器2からバス3を介して送信されてきた共通コマンドを受信し、コマンド解釈部32に供給する。コマンド解釈部32は、コマンド受信部31から供給された共通コマンドを解釈し、そのコマンドに応じて処理デバイス34が実行することが可能な処理に関する可能処理情報を記憶部35から読み出し、通信部37を介して接続機器選択装置5に送信する。コマンド解釈部32はまた、接続機器選択装置5から通信部37を介して送信されてきた、接続機器選択情報に基づいて、機器処理開始命令を制御部33に発行し、所定のデバイス処理を開始させる。
【0048】
制御部33は、記憶部35に記憶されている制御プログラム、あるいは図示せぬROM(Read Only Memory)に記憶されている制御プログラムに基づいて、機器4の全体の動作を制御するとともに、コマンド解釈部32から発行された機器処理開始命令に基づいて、処理デバイス34のデバイス処理を制御する。また制御部33は、予め、各コマンドに応じて処理デバイス34が実行することが可能な処理に関する可能処理情報、およびその処理に必要な遅延時間を生成し、記憶部35に記憶させる。さらにまた制御部33は、接続機器選択装置5から供給された接続機器選択情報に基づいて、処理デバイス34の接続を確立する。
【0049】
処理デバイス34は、入力部51、前処理部52、本処理部53、後処理部54、および出力部55の5段のプロセッサで構成されている。
【0050】
例えば、処理デバイス34がDVDプレイヤで構成される場合、入力部51では、MPEG2(Moving Picture Experts Group 2)の映像データを読み出すとともに、Dolby Compressedの音響データ(ドルビ方式で圧縮された音響データ)を読み出すことができる。前処理部52では、入力部51で読み出されたMPEG2の映像データを525pの映像データ(525本の走査線を線順次で表示させるプログレッシブ方式の映像データ)にデコードするとともに、Dolby Compressedの音響データを5.1chの音響データに変換することができる。
【0051】
また例えば、処理デバイス34が信号処理LSI(Large Scale Integrated)で構成される場合、本処理部53および後処理部54では、映像データを高画質化処理することができる。
【0052】
さらにまた例えば、処理デバイス34がモニタで構成される場合、出力部55では、高画質化処理された映像データを出力することができる。
【0053】
記憶部35は、ハードディスクドライブなどで構成され、制御部33が実行する制御プログラムの他、可能処理情報(各コマンドに対して処理デバイス34が実行することが可能な処理情報)を可能処理モードとして記憶する。なお、可能処理モードの詳細は、図7乃至図11を用いて後述する。
【0054】
表示部36は、例えば、LCDなどで構成され、処理デバイス34の可能処理情報を表示したり、機器の接続状態を表示したり、あるいは、設定画面やメッセージなどを表示する。
【0055】
通信部37は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394やUSB(Universal Serial Bus)などのバス3を介して接続機器選択装置5や他の機器と通信する。また、通信部37は、IEEE802.11a,802.11bなどのいわゆる無線LANやBluetooth(登録商標)などで通信するようにしてもよい。さらにまた、通信部37は、図示せぬインターネットなどのネットワークに接続することも可能である。
【0056】
制御部33には、必要に応じてドライブ38が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどのリムーバブルメディア39が適宜装着され、それらから読み出された制御プログラムが、必要に応じて記憶部35にインストールされる。
【0057】
図4は、接続機器選択装置5の内部の構成例を示すブロック図である。
【0058】
コマンド受信部61は、分配器2から供給された接続切替えコマンドを受信し、制御部62に供給する。制御部62は、記憶部65に記憶されている制御プログラム、あるいは図示せぬROMに記憶されている制御プログラムに基づいて、接続機器選択装置5の全体の動作を制御する。また制御部62は、機器4から送信されてきた可能処理情報を接続機器選択部63に供給し、接続可能な全ての組み合わせ処理を列挙したテーブルを作成させるとともに、接続機器選択命令を発行し、作成されたテーブルの中から、最適な機器の接続状態を選択させたり、あるいは、機器の接続状態を変更させる。さらに制御部62は、接続機器選択部63で最適な機器の接続状態が選択されると、接続機器選択情報を、通信部67を介して機器4に送信する。
【0059】
接続機器選択部63は、制御部62から供給された各機器の可能処理情報に基づいて、接続可能な全ての組み合わせ処理を列挙したテーブルを作成し、それをテーブル記憶部64に記憶させるとともに、制御部62から発行された接続機器選択命令に基づいて、テーブル記憶部64に記憶されているテーブルの中から、最適な機器の接続状態を選択する。また接続機器選択部63は、遅延回路71およびオーバレイ回路72を有しており、接続する機器間における遅延量を調整して、映像信号や音声信号を同期させたり、あるいは、機器の接続情報をオーバレイさせた画像信号を、制御部62を介して表示部66に出力し、表示させる。さらに、機器の接続情報をオーバレイさせた画像信号を、通信部67を介して外部モニタなどに出力し、そこに表示させることもできる。
【0060】
テーブル記憶部64は、各機器から取得した可能処理情報に基づいて作成された、接続可能な全ての組み合わせ処理を列挙したテーブルを記憶する。なお、組み合わせテーブルの詳細は、図14を参照して後述する。
【0061】
記憶部65は、ハードディスクドライブなどで構成され、制御部62が実行する制御プログラムの他、各種処理を実行する上で必要なデータも記憶する。表示部66は、例えば、LCDなどで構成され、機器4の処理デバイス34の可能処理情報を表示したり、各機器の接続状態を表示したり、あるいは、設定画面やメッセージなどを表示する。
【0062】
通信部67は、バス3を介して機器4や他の機器と通信する。制御部62には、必要に応じてドライブ68が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどのリムーバブルメディア69が適宜装着され、それらから読み出された制御プログラムが、必要に応じて記憶部65にインストールされる。
【0063】
次に、図5のフローチャートを参照して、図1に示した機器制御システムの接続処理について説明する。この処理は、ユーザが、コントローラ1のボタン群13のうち、複数機器間にまたがる処理の実行を指令するボタン(図2の例の場合、DVD再生、DVD録画、画面印刷、CD再生、CD録音、DV映像再生、DV映像録画、デジタルカメラ映像表示、TV鑑賞、TV番組録画、または録画予約のボタン)を操作することにより開始される。
【0064】
ステップS1において、分配器2は、コントローラ1より共通コマンドを受信したか否か、すなわち、受光部2Aが、コントローラ1から出射された赤外線信号を受信したか否かを判定し、共通コマンドを受信するまで待機する。
【0065】
ステップS11において、機器4−1は、前回、コントローラ1から受信したコマンドに基づいて、接続機器選択装置5により選択された接続状態で、自己の機器に応じたデバイス処理を行う。同様に、機器4−2も、ステップS21において、前回、コントローラ1から受信したコマンドに基づいて、接続機器選択装置5により選択された接続状態で、自己の機器に応じたデバイス処理を行う。
【0066】
ステップS1において、分配器2は、共通コマンドを受信したと判定した場合、ステップS2に進み、その共通コマンドを分配し、バス3を介して、機器4−1,4−2にそれぞれ送信する。
【0067】
ステップS12において、機器4−1のコマンド解釈部32は、コマンド受信部31で受信された共通コマンドを解釈し、ステップS13において、処理デバイス34が実行することが可能な可能処理情報を生成し、通信部37を介して接続機器選択装置5に送信する。同様に、機器4−2のコマンド解釈部32も、ステップS22,S23において、受信した共通コマンドを解釈し、可能処理情報を生成して接続機器選択装置5に送信する。
【0068】
ステップS31において、接続機器選択装置5の制御部62は、通信部67を介して受信した機器4−1,4−2の可能処理情報を接続機器選択部63に供給し、接続可能な全ての組み合わせ処理を列挙したテーブルを作成させるとともに、接続機器選択命令を発行し、作成されたテーブルの中から、最適な機器の接続状態を選択させる。ステップS32において、制御部62は、接続機器選択部63で選択された接続状態に関する接続機器選択情報を、通信部67を介して機器4−1,4−2にそれぞれ送信するとともに、各機器のバスの接続を確立する。
【0069】
ステップS14において、機器4−1のコマンド解釈部32は、接続機器選択装置5から通信部37を介して送信されてきた接続機器選択情報に基づいて、機器処理命令を制御部33に発行する。制御部33は、コマンド解釈部32から発行された機器処理命令に基づいて、処理デバイス34のデバイス処理を制御する。同様に、機器4−2のコマンド解釈部32も、ステップS24において、接続機器選択装置5から送信されてきた接続機器選択情報に基づいて、機器処理命令を制御部33に発行し、処理デバイス34のデバイス処理を制御させる。
【0070】
このように、各機器から送信されてきた処理デバイスの可能処理情報に基づいて、最適な機器の接続状態が選択されるため、ユーザは、簡単な操作で(すなわち、各機器に個別にコマンドを発行しなくとも、複数機器間にまたがる共通コマンドを発行するだけで)、複数の機器を最適に接続し、所定のデバイス処理を実行させることができる。
【0071】
例えば、ユーザが、「DVDを鑑賞する」という処理を実行させたい場合、コントローラ1のボタン群13のうち、「DVD再生」のボタンを選択する。これにより、その詳細は後述するが、例えば、DVDプレイヤ、大画面テレビジョンなどのモニタ、および信号処理LSIは、DVD再生のコマンドに応じて実行することが可能な可能処理情報を接続機器選択装置5にそれぞれ送信する。そして、接続機器選択装置5は、これらの可能処理情報に基づいて、DVDプレイヤ、信号処理LSI、およびモニタの順に接続し、DVDを再生させることができる。
【0072】
次に、図6を参照して、機器制御システムの具体的な構成例について説明する。なお、図1と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。同図に示されるように、機器4−1乃至4−5は、バス3を介して分配器2に接続されているとともに、接続機器選択装置5にも接続されている。図6の例においては、説明を簡単にするために、機器4−1乃至4−5のコマンド解釈部32−1乃至32−5、制御部33−1乃至33−5、処理デバイス34−1乃至34−5、および記憶部35−1乃至35−5、接続機器選択装置5の制御部62、接続機器選択部63、およびテーブル記憶部64のみを図示し、それ以外は省略する。
【0073】
機器4−1のコマンド解釈部32−1は、分配器2から送信されてきた共通コマンドを解釈し、そのコマンドに応じて実行することが可能な処理デバイス34−1の可能処理モードを、記憶部35−1から読み出して接続機器選択装置5に送信したり、あるいは、接続機器選択装置5から送信されてきた接続機器選択情報に基づいて、機器処理命令を制御部33−1に発行する。
【0074】
制御部33−1は、接続機器選択装置5から送信されてきた接続機器選択情報に基づいて、処理デバイス34−1のバスの接続を確立するとともに、コマンド解釈部32−1から発行された機器処理命令に基づいて、処理デバイス34−1のデバイス処理を制御する。
【0075】
処理デバイス(入力デバイス)としてのDVDプレイヤ34−1は、制御部33−1の制御の下、所定のデバイス処理を実行する。記憶部35−1には、DVDプレイヤ34−1の可能処理モードが記憶されている(図7)。
【0076】
機器4−2乃至4−5のコマンド解釈部32−2乃至32−5は、それぞれ、分配器2から送信されてきた共通コマンドを解釈し、そのコマンドに応じて実行することが可能な処理デバイス34−2乃至34−5の可能処理モードを記憶部35−2乃至35−5から読み出して接続機器選択装置5に送信したり、あるいは、接続機器選択装置5から送信されてきた接続機器選択情報に基づいて、機器処理命令を制御部33−2乃至33−5に発行する。
【0077】
制御部33−2乃至33−5は、それぞれ、接続機器選択装置5から送信されてきた接続機器選択情報に基づいて、処理デバイス34−2乃至34−5のバスの接続を確立するとともに、コマンド解釈部32−2乃至32−5から発行された機器処理命令に基づいて、処理デバイス34−2乃至34−5のデバイス処理を制御する。
【0078】
処理デバイス(出力デバイス)としてのモニタ34−2は、制御部33−2の制御の下、所定のデバイス処理を実行する。記憶部35−2には、モニタ34−2の可能処理モードが記憶されている(図8)。
【0079】
処理デバイス(記録デバイス)としてのビデオレコーダ34−3は、制御部33−3の制御の下、所定のデバイス処理を実行する。記憶部35−3には、ビデオレコーダ34−3の可能処理モードが記憶されている(図9)。
【0080】
処理デバイス(信号処理デバイス)としての信号処理LSI34−4は、制御部33−4の制御の下、所定のデバイス処理を実行する。記憶部35−4には、信号処理LSI34−4の可能処理モードが記憶されている(図10)。
【0081】
処理デバイス(出力デバイス)としてのプリンタ34−5は、制御部33−5の制御の下、所定のデバイス処理を実行する。記憶部35−5には、プリンタ34−5の可能処理モードが記憶されている(図11)。
【0082】
次に、図7乃至図11を参照して、可能処理モードの詳細について説明する。図7は、機器4−1の記憶部35−1が格納する可能処理モードの例を示している。同図に示されるように、記憶部35−1には、各コマンドに応じて、入力部51乃至出力部55の各プロセッサで行うことができる処理内容(可能処理情報)、および、処理を実行する上で必要な遅延時間を含む可能処理モードが対応付けられて格納されている。
【0083】
図7の例の場合、「DVDを鑑賞する」のコマンドに対応付けて、映像処理モードA1および音響処理モードB1が格納され、「CDを聞く」のコマンドに対応付けて、映像処理モードZおよび音響処理モードB2が格納されている。また、「ゲームをする」、「画面を印刷する」、および「TV番組を録画する」のコマンドに対応付けて、それぞれ、映像処理モードZおよび音響処理モードZが格納されている。
【0084】
なお、映像処理モードZおよび音響処理モードZは、便宜上用いた表現であり、そのコマンドに応じた処理が存在しないことを意味する(後述する図8乃至図11においても、同様とする)。
【0085】
このように、記憶部35−1には、各コマンドに応じて、DVDプレイヤ34−1が実行することが可能な処理情報が可能処理モードとして記憶されている。
【0086】
これにより、例えば、「DVDを鑑賞する」のコマンドを受信した機器4−1のコマンド解釈部32−1は、入力部51でMPEG2の映像データの読み出しが可能であり、前処理部52でMPEG2のデータから525pの映像データにデコードすることが可能であるという可能処理情報、および66msの遅延時間を含む映像処理モードA1、並びに、入力部51でDolby Compressedの音響データの読み出しが可能であり、前処理部52でDolby Compressedの音響データを5.1chの音響データに変換することが可能であるという可能処理情報、および66msの遅延時間を含む音響処理モードB1を記憶部35−1から読み出し、接続機器選択装置5に送信することができる。
【0087】
図8は、機器4−2の記憶部35−2が格納する可能処理モードの例を示している。図8の例の場合、「DVDを鑑賞する」のコマンドに対応付けて、映像処理モードC1乃至C3、および音響処理モードD1が格納され、「ゲームをする」のコマンドに対応付けて、映像処理モードC1乃至C3、および音響処理モードD1が格納され、「CDを聞く」のコマンドに対応付けて、映像処理モードZおよび音響処理モードD1が格納され、「画面を印刷する」のコマンドに対応付けて、映像処理モードZおよび音響処理モードZが格納され、「TV番組を録画する」のコマンドに対応付けて、映像処理モードC4および音響処理モードD2が格納されている。
【0088】
このように、記憶部35−2には、各コマンドに応じて、モニタ34−2が実行することが可能な処理情報が可能処理モードとして記憶されている。
【0089】
これにより、例えば、「DVDを鑑賞する」のコマンドを受信した機器4−2のコマンド解釈部32−2は、後処理部54で525pの映像データを750pの映像データにアップコンバートすることが可能であり、出力部55で750pの映像データを出力することが可能であるという可能処理情報、および33msの遅延時間を含む映像処理モードC1の他、映像処理モードC2,C3、並びに音響処理モードB1を記憶部35−2から読み出し、接続機器選択装置5に送信することができる。
【0090】
図9は、機器4−3の記憶部35−3が格納する可能処理モードの例を示している。図9の例の場合、「DVDを鑑賞する」、「ゲームをする」、「CDを聞く」、および「画面を印刷する」のコマンドに対応付けて、それぞれ、映像処理モードZおよび音響処理モードZが格納されている。また、「TV番組を録画する」のコマンドに対応付けて、映像処理モードE1乃至E3、および音響処理モードF1が格納されている。
【0091】
このように、記憶部35−3には、各コマンドに応じて、ビデオレコーダ34−3が実行することが可能な処理情報が可能処理モードとして記憶されている。
【0092】
これにより、例えば、「TV番組を録画する」のコマンドを受信した機器4−3のコマンド解釈部32−3は、後処理部54で525iの映像データをMPEG2の映像データにエンコードすることが可能であり、出力部55でMPEG2の映像データを出力することが可能であるという可能処理情報、および66msの遅延時間を含む映像処理モードE1の他、映像処理モードE2,E3、並びに音響処理モードF1を記憶部35−3から読み出し、接続機器選択装置5に送信することができる。
【0093】
図10は、機器4−4の記憶部35−4が格納する可能処理モードの例を示している。図10の例の場合、「DVDを鑑賞する」のコマンドに対応付けて、映像処理モードG1乃至G6、および音響処理モードZが格納され、「画面を印刷する」のコマンドに対応付けて、映像処理モードG7乃至G9、および音響処理モードZが格納され、「TV番組を録画する」のコマンドに対応付けて、映像処理モードG1乃至G6、および音響処理モードZが格納されている。また、「ゲームをする」、および「CDを聞く」のコマンドに対応付けて、それぞれ、映像処理モードZおよび音響処理モードZが格納されている。
【0094】
このように、記憶部35−4には、各コマンドに応じて、信号処理LSI34−4が実行することが可能な処理情報が可能処理モードとして記憶されている。
【0095】
これにより、例えば、「DVDを鑑賞する」のコマンドを受信した機器4−4のコマンド解釈部32−4は、本処理部53および後処理部54で525iの映像データを525pの映像データに高画質化処理することが可能であるという可能処理情報、および66msの遅延時間を含む映像処理モードG1の他、映像処理モードG2乃至G6、並びに音響処理モードZを記憶部35−4から読み出すが、ここで、「DVDを鑑賞する」のコマンドに応じた音響処理は存在しないと判断し、映像処理モードG1乃至G6のみを接続機器選択装置5に送信することができる。
【0096】
図11は、機器4−5の記憶部35−5が格納する可能処理モードの例を示している。図11の例の場合、「画面を印刷する」のコマンドに対応付けて、映像処理モードH1および音響処理モードZが格納されている。また、「DVDを鑑賞する」、「ゲームをする」、「CDを聞く」、および「TV番組を録画する」のコマンドに対応付けて、それぞれ、映像処理モードZおよび音響処理モードZが格納されている。
【0097】
このように、記憶部35−5には、各コマンドに応じて、プリンタ34−5が実行することが可能な処理情報が可能処理モードとして記憶されている。
【0098】
これにより、例えば、「画面を印刷する」のコマンドを受信した機器4−5のコマンド解釈部32−5は、出力部55で640×480のサイズの映像データを出力することが可能であるという可能処理情報、および33msの遅延時間を含む映像処理モードH1、並びに音響処理モードZを記憶部35−5から読み出すが、ここで、「画面を印刷する」のコマンドに応じた音響処理は存在しないと判断し、映像処理モードH1のみを接続機器選択装置5に送信することができる。
【0099】
次に、図12のフローチャートを参照して、機器4のコマンド解釈部32が実行するコマンド解釈処理について説明する。
【0100】
ステップS41において、コマンド解釈部32は、コマンド受信部31または通信部37よりコマンドが入力されたか否かを判定し、コマンドが入力されるまで待機する。そして、コマンドが入力されたと判定された場合、ステップS42に進み、コマンド解釈部32は、いま入力されたコマンドが接続変更命令であるか否かを判定する。この接続変更命令は、コントローラ1のボタン群13のうち、接続切替えボタンが選択された場合に発行される接続切替えコマンドのことである。
【0101】
ステップS42において、入力されたコマンドが接続変更命令であると判定された場合、ステップS43に進み、コマンド解釈部32は、接続機器選択装置5に対し、機器の接続状態の変更を要求する。この要求を受けた接続機器選択装置5は、接続可能なものから処理性能の一番高い接続状態を選択する(後述する図13のステップS63)。
【0102】
ステップS42において、入力されたコマンドが接続変更命令ではないと判定された場合、ステップS44に進み、コマンド解釈部32は、さらに、入力されたコマンドが可能処理表示命令であるか否かを判定する。この可能処理表示命令は、コントローラ1のボタン群13のうち、DVD再生、DVD録画、画面印刷、CD再生、CD録音、DV映像再生、DV映像録画、デジタルカメラ映像表示、TV鑑賞、TV番組録画、または録画予約のボタンが選択された場合に発行される共通コマンドのことである。
【0103】
ステップS44において、可能処理表示命令であると判定された場合、ステップS45に進み、コマンド解釈部32は、入力されたコマンドを判別(解釈)する。ステップS46において、コマンド解釈部32は、ステップS45の判別結果に基づいて、処理デバイス34の可能処理情報を記憶部35から読み出し、通信部37を介して接続機器選択装置5に送信する。
【0104】
例えば、図6に示す制御システムにおいて、コントローラ1のボタン群13のうち、「DVD再生」のボタンが操作された場合(「DVDを鑑賞する」のコマンドが入力された場合)、機器4−1のコマンド解釈部32−1は、記憶部35−1から読み出した、DVDプレイヤ34−1の可能処理情報および遅延時間を含む映像処理モードA1および音響処理モードB1(図7)を接続機器選択装置5に送信する。機器4−2のコマンド解釈部32−2は、記憶部35−2から読み出した、モニタ34−2の可能処理情報および遅延時間を含む映像処理モードC1乃至C3、および音響処理モードD1(図8)を接続機器選択装置5に送信する。
【0105】
また、機器4−3のコマンド解釈部32−3は、記憶部35−3から、ビデオレコーダ34−3の映像処理モードZおよび音響処理モードZ(図9)を読み出すが、「DVDを鑑賞する」のコマンドに応じた処理が存在しないと判断し、その旨を接続機器選択装置5に送信する。機器4−4のコマンド解釈部32−4は、記憶部35−4から、信号処理LSI34−4の映像処理モードG1乃至G6、および音響処理モードZ(図10)を読み出すが、「DVDを鑑賞する」のコマンドに応じた音響処理は存在しないと判断し、映像処理モードG1乃至G6のみを接続機器選択装置5に送信する。機器4−5のコマンド解釈部32−5は、記憶部35−5から、プリンタ34−5の映像処理モードZおよび音響処理モードZ(図11)を読み出すが、「DVDを鑑賞する」のコマンドに応じた処理が存在しないと判断し、その旨を接続機器選択装置5に送信する。
【0106】
これらの処理モードを受信した接続機器選択装置5は、接続可能な処理の組み合わせテーブルを作成することができる(後述する図13のステップS69乃至71)。
【0107】
ステップS44において、入力されたコマンドが接続変更命令または可能表示命令のいずれでもないと判定された場合、ステップS47に進み、コマンド解釈部32は、入力されたコマンドが、接続機器選択装置5から供給された接続機器選択情報であると判断し、処理デバイス34へ機器処理開始命令を送信(発行)する。
【0108】
以上のように、機器4−1乃至4−5は、それぞれ、複数の機器間で共通のコマンドを解釈し、可能な処理情報を接続機器選択装置5に通知することができる。この可能処理情報に基づいて、接続機器選択装置5では、最適な状態で各機器を接続し、接続された各機器に対して、デバイス処理を開始させることができる。
【0109】
次に、図13のフローチャートを参照して、接続機器選択装置5の接続機器選択処理について説明する。
【0110】
ステップS61において、接続機器選択装置5の制御部62は、コマンド受信部61を介してコントローラ1からコマンドを受信したか、あるいは、通信部67を介して、機器4からコマンドを受信したか否かを判定し、コマンドを受信するまで待機する。
【0111】
ステップS61において、コントローラ1または機器4からコマンドを受信したと判定された場合、ステップS62に進み、制御部62は、受信したコマンドが接続変更命令であるか否かを判定する。ステップS62において、接続変更命令であると判定された場合(コントローラ1から送信されてきた接続切替えコマンドであると判定された場合)、制御部62は、接続機器選択部63に接続機器選択命令を発行した後、ステップS63に進む。
【0112】
ステップS63において、接続機器選択部63は、接続可能なものから処理性能の一番高い接続を選択する。すなわち、その詳細はステップS71の処理で後述するが、テーブル記憶部64には、接続可能な全ての組み合わせ処理を列挙したテーブルが記憶されており、そのテーブルの中から、最適な機器の接続状態が選択される。なお、このテーブルには、各機器4を接続した際にどれだけの遅延が生じるかといった遅延時間が予め測定されて記憶されており、最適な機器の接続状態が選択された場合、その遅延時間も読み出される。
【0113】
ステップS64において、接続機器選択部63は、ステップS63の処理で選択された接続状態に基づいて、接続機器として選択された機器4のバスの接続を確立する。例えば、機器4−1と機器4−2が接続機器として選択された場合、機器4−1,4−2に接続されているバス3の接続が有効にされ、機器4−3乃至4−5に接続されているバス3の接続が無効にされる。
【0114】
ステップS65において、接続機器選択部63は、ステップS63の処理で選択された接続状態に基づいて、接続機器として選択された機器4と遅延回路71の接続を行う。すなわち、接続機器選択部63は、ステップS63の処理で読み出された遅延時間に基づいて、遅延回路71を制御し、遅延量を調整して画像と音声を同期させる。
【0115】
ステップS66において、制御部62は、接続機器選択部63により各機器4が最適に接続されると、接続機器選択情報(各機器がどのような順番で接続され、かつ、接続された機器がどのような処理を行なうかといった情報)を、通信部67を介して機器4に送信する。ステップS67において、接続機器選択部63は、いま選択した各機器4の接続状態を、最終接続状態として、テーブル記憶部64のラストメモリ(図14)に保存させる。
【0116】
ステップS62において、コントローラ1または機器4から受信したコマンドが接続変更命令ではないと判定された場合(機器4から送信されてきた共通コマンドであると判定された場合)、ステップS68に進み、制御部62は、各機器4のコマンド解釈部32から送信されてきた可能処理情報を受信し、それを接続機器選択部63に供給する。
【0117】
例えば、上述した図12のステップS46の処理により、機器4−1から、入力部51と前処理部52で処理可能な映像処理モードA1および音響処理モードB1が送信されてきており、機器4−2から、後処理部54と出力部55で処理可能な映像処理モードC1乃至C3、および音響処理モードD1が送信されてきており、機器4−4から、本処理部53と後処理部54で処理可能な映像処理モードG1乃至G6が送信されてきており、これらの情報が接続機器選択部63に供給される。なお、機器4−3および機器4−5からは、コマンドに応じた処理が存在しない旨が通知されている。
【0118】
ステップS69において、接続機器選択部63は、各機器の処理の組み合わせを選択する。例えば、機器4−1の映像処理モードA1(入力部51でMPEG2の映像データの読み出しが可能であり、前処理部52でMPEG2のデータから525pの映像データにデコードすることが可能である)と機器4−4の映像処理モードG1(本処理部53と後処理部54で525iの映像データを525pの映像データに高画質化処理することが可能である)の組み合わせが選択される。
【0119】
ステップS70において、接続機器選択部63は、ステップS69の処理で選択された組み合わせが接続可能であるか否かを判定する。いまの場合、機器4−4の本処理部53では、機器4−1の前処理部52で変換された525pの映像データを高画質処理することができないため(525iの映像データしか高画質化処理することができないため)、接続不可能であると判断される。
【0120】
ステップS70において、接続不可能であると判定された場合、ステップS69に戻り、他の処理の組み合わせ(例えば、機器4−1の映像処理モードA1と機器4−4の映像処理モードG2)が選択され、上述した処理が繰り返し実行される。
【0121】
一方、ステップS70において、接続可能であると判定された場合、ステップS71に進み、接続機器選択部62は、接続可能であると判定された処理の組み合わせをテーブルに保存する。
【0122】
例えば、ステップS69において、機器4−1の映像処理モードA1(入力部51でMPEG2の映像データの読み出しが可能であり、前処理部52でMPEG2のデータから525pの映像データにデコードすることが可能である)と機器4−2の映像処理モードC1(後処理部54で525pの映像データを750pの映像データにアップコンバートすることが可能であり、出力部55で750pの映像データを出力することが可能である)の組み合わせが選択された場合、ステップS70において、その組み合わせは接続可能である(機器4−1の前処理部52でデコードされた525pの映像データを機器4−2の後処理部54でアップコンバートすることができる)と判断され、テーブル(図14)に保存される。
【0123】
ここで、接続可能な全ての組み合わせ処理を列挙したテーブルの例について、図14を参照して説明する。同図においては、「DVDを鑑賞する」のコマンドに対して、映像処理モードA1およびC1の組み合わせ、映像処理モードA1,G4、およびC2の組み合わせ、映像処理モードA1,G3、およびC1の組み合わせ、並びに、音響処理モードB1およびD1の組み合わせが、接続可能な組み合わせ処理として列挙されている。
【0124】
また、「CDを聞く」のコマンドに対して、音響処理モードB2およびD1の組み合わせが、接続可能な組み合わせ処理として列挙されている。さらに、「TV番組を録画する」のコマンドに対して、映像処理モードC4およびE1の組み合わせ、映像処理モードC4,G1、およびE2の組み合わせ、映像処理モードC4,G2、およびE3の組み合わせ、並びに、音響処理モードD2およびF1の組み合わせが、接続可能な組み合わせ処理として列挙されている。
【0125】
また、各コマンドに対して、前回、そのコマンドを受信した際の最終接続状態がラストメモリとして記憶されている。
【0126】
図13の説明に戻る。ステップS72において、接続機器選択部63は、最後の処理の組み合わせであるか否かを判定し、最後の処理の組み合わせではないと判定した場合、ステップS69に戻り、上述した処理が繰り返し実行される。
【0127】
ステップS72において、最後の処理の組み合わせであると判定された場合、ステップS73に進み、接続機器選択部63は、最後の機器であるか、またはタイムアウトであるか否かを判定し、最後の機器ではなく、かつタイムアウトでもないと判定した場合、ステップS69に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
【0128】
このような、接続可能な全ての組み合わせ処理を列挙する処理の詳細は、図16のフローチャートおよび図17乃至図22を参照して後述する。
【0129】
ステップS73において、最後の機器であるか、またはタイムアウトであると判定された場合、ステップS74に進み、接続機器選択部63は、前回コマンドを受信した際の最終接続状態を復元することができるか否かを判定する。すなわち、上述したステップS67の処理が実行されたことにより、前回コマンドを受信した際の最終接続状態がテーブル記憶部64にラストメモリとして記憶されているか否かが判定される。
【0130】
ステップS74において、最終接続状態を復元することができると判定された場合、ステップS75に進み、接続機器選択部63は、テーブル記憶部64のラストメモリから最終接続状態を読み出し、その接続状態に基づいて、ステップS76において、接続機器として選択された機器4のバスの接続を確立する。ステップS77において、接続機器選択部63は、ステップS75の処理により読み出された最終接続状態に基づいて、接続機器として選択された機器4と遅延回路71の接続を行う。
【0131】
ステップS78において、制御部62は、接続機器選択部63により各機器4が最適に接続されると、接続機器選択情報を、通信部67を介して機器4に送信する。
【0132】
ステップS74において、前回コマンドを受信した際の最終接続状態を復元することができないと判定された場合、ステップS79に進み、接続機器選択部63は、図14に示した、接続可能な全ての組み合わせ処理が列挙されたテーブルの中から、処理性能の一番高い接続を選択し、その接続状態に基づいて、ステップS80において、接続機器として選択された機器4のバスの接続を確立する。
【0133】
ステップS81において、接続機器選択部63は、ステップS79の処理で選択された接続状態に基づいて、接続機器として選択された機器4と遅延回路71の接続を行う。ステップS82において、制御部62は、接続機器選択部63により各機器4が最適に接続されると、接続機器選択情報を、通信部67を介して機器4に送信する。ステップS83において、接続機器選択部63は、いま選択した各機器4の接続状態を、最終接続状態として、テーブル記憶部64のラストメモリに保存させる。
【0134】
ステップS67の処理、ステップS78の処理、またはステップS83の処理の後、ステップS84において、接続機器選択部63のオーバレイ回路72は、いま接続された各機器の接続状態に関する接続情報をオーバレイさせた画像信号を表示部66に出力し、表示させる。これにより、例えば、図15に示されるような接続状態を示す画面81が表示部66に表示される。この接続状態を示す画面81には、DVDプレイヤ、信号処理LSI、およびモニタの順に接続されていることが可視表示されている。なお、この画面81は、表示部66に表示させるだけでなく、例えば、機器4−2のモニタ34−2に表示させることもできる。
【0135】
以上のように、各機器から送信される処理デバイスの可能処理情報に基づいて、最も処理性能の高い接続が選択される。また、前回コマンドを受信した際にラストメモリに保存された最終接続状態を復元することができる場合には、その接続状態が優先して選択される。
【0136】
次に、図16のフローチャートを参照して、接続機器選択部63が実行する、接続可能な全ての組み合わせ処理を列挙する処理の詳細について説明する。なお、この処理において、変数iが0にセットされた場合、入力部51がチェックされ、変数iが1にセットされた場合、前処理部52がチェックされ、変数iが2にセットされた場合、本処理部53がチェックされ、変数iが3にセットされた場合、後処理部54がチェックされ、変数iが4にセットされた場合、出力部55がチェックされる。
【0137】
ステップS101において、接続機器選択部63は、変数iを0にセットし、ステップS102において、i段のチェックを開始する。ステップS103において、接続機器選択部63は、変数iが1,2、または3であるか否かを判定し、変数iが1,2、または3であると判定した場合、ステップS104に進み、スルー(通過)を項目に追加する(後述する図19の第1行目のテーブル)。
【0138】
ステップS103において、変数iが1,2、または3であると判定された場合、ステップS105に進み、接続機器選択部63は、新しい機器4が存在するか否かを判定する。ステップS105において、新しい機器4が存在すると判定された場合、ステップS106に進み、接続機器選択部63は、さらに、その機器4の処理が存在するか否かを判定する。
【0139】
ステップS106において、機器4の処理が存在しないと判定された場合、ステップS107に進み、次の機器の処理に移行され、ステップS105に戻り、上述した処理が繰り返し実行される。
【0140】
ステップS106において、機器4の処理が存在すると判定された場合、ステップS108に進み、接続機器選択部63は、テーブル内にi段目の項目が空いている処理が存在するか否かを判定する。
【0141】
ステップS108において、i段目の項目が空いている処理が存在すると判定された場合、ステップS110に進み、接続機器選択部63は、i段目の項目が空いている処理の後段にチェック中の処理を追加する。そして処理は、ステップS111に進み、次のテーブル内の項目の処理に移行され、ステップS108に戻り、上述した処理が繰り返し実行される。
【0142】
ステップS108において、i段目の項目が空いている処理が存在しないと判定された場合、ステップS109に進み、次の処理に移行され、ステップS106に戻り、上述した処理が繰り返し実行される。
【0143】
ステップS105において、新しい機器4が存在しないと判定された場合、ステップS112に進み、接続機器選択部63は、処理の項目が追加されたか否かを判定し、処理の項目が追加されていないと判定した場合、ステップS113に進み、最初の機器の処理に移行され、ステップS105に戻り、上述した処理が繰り返し実行される。
【0144】
ステップS112において、処理の項目が追加されたと判定された場合、ステップS114に進み、接続機器選択部63は、繋がらない処理を削除する。ステップS115において、接続機器選択部63は、変数iが4であるか否かを判定し、変数iが4ではないと判定した場合、ステップS116に進み、変数iを1だけインクリメントし、ステップS102に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。ステップS115において、変数iが4であると判定された場合、処理は終了される。
【0145】
以上のようにして、接続可能な組み合わせの処理が全て列挙される。次に、図17乃至図22を参照して、「DVDを鑑賞する」のコマンドに対して、接続可能な組み合わせ処理を列挙する処理について、さらに説明する。
【0146】
まず、接続機器選択部63は、機器4−1から、入力部51と前処理部52で処理可能な映像処理モードA1および音響処理モードB1を取得し、機器4−2から、後処理部54と出力部55で処理可能な映像処理モードC1乃至C3、および音響処理モードD1を取得し、機器4−4から、本処理部53と後処理部54で処理可能な映像処理モードG1乃至G6を取得する。
【0147】
そして、接続機器選択部63は、入力部51の項目に格納可能な処理をチェックし、該当する処理を追加する。これにより例えば、図17に示されるように、入力部51の項目には、映像処理モードA1の処理(MPEG2の映像データを読み出す)が追加される。ここで、追加された処理モードにおいて、後段(いまの場合、前処理部52)の処理が含まれている場合には、その処理(MPEG2のデータから525pの映像データにデコードする)もテーブルに追加される。
【0148】
入力部51のチェックが終了されると、接続機器選択部63は、前処理部52の項目に格納可能な処理をチェックし、既に格納されたテーブルの最後に、前処理部52から開始される全ての処理を追加する。いまの場合、図18に示されるように、前処理部52の項目には、入力部51のチェック中に格納された映像処理モードA1の処理のみが格納される。
【0149】
そして、前処理部52から開始される全ての処理がテーブルに追加されると、接続機器選択部63は、繋がらない処理(入力部51と前処理部52の接続が不可能なテーブル)を削除する。いまの場合、テーブル内に追加された入力部51と前処理部52の処理は、いずれもDVDプレイヤ34−1で実行される処理のため、接続可能であると判断される。
【0150】
前処理部52のチェックが終了されると、接続機器選択部63は、本処理部53の項目に格納可能な処理をチェックし、既に格納されたテーブルの最後に、本処理部53から開始される全ての処理を追加する。これにより例えば、図19に示されるように、本処理部53の項目には、映像処理モードG1乃至G6の処理が追加されるとともに(第2行目乃至第7行目のテーブル)、スルー(通過)が項目に追加される(第1行目のテーブル)。ここで、追加された処理モードにおいて、後段(いまの場合、後処理部54)の処理が含まれている場合には、その処理もテーブルに追加される。
【0151】
そして、本処理部53から開始される全ての処理がテーブルに追加されると、接続機器選択部63は、繋がらない処理(前処理部52と本処理部53の接続が不可能なテーブル)を削除する。
【0152】
これにより、前処理部52の項目に格納された映像処理モードA1の処理と接続可能な処理は、映像処理モードG3の処理(525pの映像データを高画質化処理する)、および、映像処理モードG4の処理(525pの映像データを750pの映像データに高画質化処理する)とされる(第4行目および第5行目のテーブル)。
【0153】
本処理部53のチェックが終了されると、接続機器選択部63は、後処理部54の項目に格納可能な処理をチェックし、既に格納されたテーブルの最後に、後処理部54から開始される全ての処理を追加する。これにより例えば、図20に示されるように、後処理部54の項目には、映像処理モードC1およびC3の処理が追加されるとともに(第4行目乃至第9行目のテーブル)、スルーが項目に追加される(第1行目のテーブル)。また、本処理部53のチェック中に格納された映像処理モードG3およびG4の処理も格納される(第2行目および第3行目のテーブル)。ここで、追加された処理モードにおいて、後段(いまの場合、出力部55)の処理が含まれている場合には、その処理もテーブルに追加される。
【0154】
そして、後処理部54から開始される全ての処理がテーブルに追加されると、接続機器選択部63は、繋がらない処理(前処理部52と後処理部54の接続が不可能なテーブル、および、本処理部53と後処理部54の接続が不可能なテーブル)を削除する。
【0155】
これにより、前処理部52の項目に格納された映像処理モードA1の処理と接続可能な処理は、映像処理モードC1の処理(525pの映像データを750pの映像データにアップコンバートする)とされ(第4行目のテーブル)、本処理部53の項目に格納された映像処理モードG3の処理と接続可能な処理は、映像処理モードC1の処理とされる(第6行目のテーブル)。
【0156】
後処理部54のチェックが終了されると、接続機器選択部63は、出力部55の項目に格納可能な処理をチェックし、既に格納されたテーブルの最後に、出力部55から開始される全ての処理を追加する。これにより例えば、図21に示されるように、出力部55の項目には、映像処理モードC2の処理(750pの映像データを出力する)が追加される。
【0157】
そして、出力部55から開始される全ての処理がテーブルに追加されると、接続機器選択部63は、繋がらない処理(前処理部52と出力部55の接続が不可能なテーブル、および、後処理部54と出力部55の接続が不可能なテーブル)を削除する。
【0158】
これにより、前処理部52の項目に格納された映像処理モードA1の処理と接続可能な処理は、映像処理モードC1の処理とされ(第1行目のテーブル)、後処理部54の項目に格納された映像処理モードG3の処理と接続可能な処理は、映像処理モードC1の処理とされ(第2行目のテーブル)、後処理部54の項目に格納された映像処理モードG4の処理と接続可能な処理は、映像処理モードC2の処理とされる(第5行目のテーブル)。
【0159】
以上のようにして、「DVDを鑑賞する」のコマンドが発行された場合、接続機器選択部63は、機器4−1乃至4−5より受信した可能処理情報に基づいて、DVDを再生するために、映像信号に対して行わなければならない処理の組み合わせを列挙し、同様に、音響信号に対して行わなければならない処理の組み合わせも列挙して、図22に示されるような、接続可能な組み合わせ処理のテーブルを作成する。なお、このテーブルは、コマンドが発行される毎に作成される。
【0160】
図22の例の場合、第1行目のテーブルには、DVDプレイヤ34−1の入力部51と前処理部52で実行される映像処理モードA1、およびモニタ34−2の後処理部54と出力部55で実行される映像処理モードC1が格納されている。第2行目のテーブルには、DVDプレイヤ34−1の入力部51と前処理部52で実行される映像処理モードA1、信号処理LSI34−4の本処理部53と後処理部54で実行される映像処理モードG3、およびモニタ34−2の後処理部54と出力部55で実行される映像処理モードC1が格納されている。第3行目のテーブルには、DVDプレイヤ34−1の入力部51と前処理部52で実行される映像処理モードA1、信号処理LSI34−4の本処理部53と後処理部54で実行される映像処理モードG4、およびモニタ34−2の後処理部54と出力部55で実行される映像処理モードC2が格納されている。
【0161】
そして、接続機器選択部63は、以上のようにして作成したテーブルの中から、最適な処理の組み合わせを選択する。ここで、最適な処理の組み合わせを選択する方法としては、例えば、各処理の性能、バージョン情報、現在、他の処理を行なっているか否か、および、前後の処理の繋がりにより付加価値が生まれるかなどの情報に基づいて、あるいは、試験画像を流してSNR(Signal−to−Noise Ratio:信号対雑音比)を取るなどの方法がある。
【0162】
いまの場合、信号処理LSI34−4で525pの映像データを750pの映像データに高画質化処理する方が、モニタ34−2で525pの映像データを750pの映像データにアップコンバートする場合に較べて処理性能が高いため、図22に示したテーブルの中で、第3行目の組み合わせ(DVDプレイヤ34−1の映像処理モードA1、信号処理LSI34−4の映像処理モードG4、およびモニタ34−2の映像処理モードC2)が選択される。
【0163】
最適な処理の組み合わせが選択されると、接続機器選択部63は、図23に示されるように、DVDプレイヤ34−1、信号処理LSI34−4、およびモニタ34−2の順にバス3の接続を行うとともに、遅延回路71を介して、映像と音響の遅延時間を調整する。そして、バスの接続が確立されると、制御部62は、接続機器選択情報を機器4−1,4−2、および4−4に送信し、デバイス処理を開始させる。
【0164】
なお、DVDプレイヤ34−1と信号処理LSI34−4が互いに接続される場合には、DVDプレイヤ34−1の前処理部52から信号処理LSI34−4に対して、MPEG2のデコードの際に用いられた動きベクトル等の付加情報が送信されるため、より良い処理性能を実現することができる。
【0165】
次に、図24のフローチャートを参照して、機器4が実行する、処理モードに応じたデバイス処理について説明する。
【0166】
ステップS131において、制御部33は、処理デバイス34の初期化を行なう。ステップS132において、コマンド解釈部32は、通信部37を介して接続機器選択装置5より、接続機器選択情報を受信したか否かを判定し、接続機器選択情報を受信するまで待機する。
【0167】
ステップS132において、接続機器選択情報を受信したと判定された場合、ステップS133に進み、コマンド解釈部32は、受信した接続機器選択情報を判別する。これにより、各機器がどのような順番で接続され、かつ、接続された機器がどのような処理モードを行なうかが判断される。
【0168】
ステップS134において、コマンド解釈部32は、ステップS133の処理による判別結果に基づいて、処理デバイス34がいま実行すべき処理モードを制御部33に通知するとともに、機器処理開始命令を発行し、処理モードに応じた、処理デバイス34のデバイス処理を開始させる。
【0169】
例えば、「DVDを鑑賞する」のコマンドが発行され、接続機器選択装置5により、図23に示したように各機器が接続された場合、機器4−1では、DVDプレイヤ34−1の入力部51と前処理部52に映像処理モードA1の処理(MPEG2の映像データを読み出させ、MPEG2のデータから525pの映像データにデコードさせる処理)を実行させる。機器4−4では、信号処理LSI34−4の本処理部53と後処理部54に映像処理モードG4の処理(525pの映像データを750pの映像データにアップコンバートさせる高画質化処理)を実行させる。機器4−2では、モニタ34−2の出力部55に映像処理モードC2の処理(750pの映像データを出力させる処理)を実行させる。
【0170】
ステップS135において、制御部33は、処理デバイス34の処理が終了したか否かを判定し、まだ処理が終了していないと判定した場合、ステップS136に進み、さらに、他の処理開始命令が割り込まれたか否かを判定する。
【0171】
ステップS136において、他の処理開始命令が割り込まれていないと判定された場合、ステップS135に戻り、処理モードに応じたデバイス処理が繰り返し実行される。
【0172】
そして、ステップS136において、他の処理開始命令が割り込まれたと判定された場合、ステップS133に戻り、上述した処理が繰り返し実行される。ステップS135において、処理デバイス34の処理が終了したと判定された場合、ステップS132に戻り、コマンド解釈部32は、再び接続機器選択情報を受信するまで待機する。
【0173】
以上のように、接続機器選択装置5より送信されてきた接続機器選択情報に基づいて、機器4は、コマンドに応じて、適切なデバイス処理を実行することができる。
【0174】
図6に示した機器制御システムの例においては、分配器2、機器4−1乃至4−5、および接続機器選択装置5を、バス3を介して(有線で)接続させるようにしたが、例えば、図25に示されるように、無線で接続させることも勿論可能である。この例の場合、分配器2が不要になるとともに、機器4−1乃至4−5のコマンド受信部31、および、接続機器選択装置5のコマンド受信部61の代わりに、例えば、赤外線通信を用いて他の装置と情報を授受するための赤外線通信部101−1乃至101−5、および、赤外線通信部102がそれぞれ設けられている。なお、赤外線通信に限らず、例えば、電波もしくは電磁波を用いた通信、無線LAN、またはBluetoothなどで通信することも可能である。
【0175】
また、機器制御システムに、新たに接続機器が追加された場合、既存の機器4では、新たなコマンドに応じた処理が実行できるように、可能処理情報のアップデートが行なわれる。すなわち、機器4の制御部33は、通信部37を介して図示せぬインターネットに接続し、所定のアップデータをダウンロードして、記憶部35に記憶させる。このように、新たなコマンドに対する可能処理情報のアップデートを行なうだけで、デバイスの初期化や既存コマンドの変更といった面倒な操作が不要になる。
【0176】
さらに、特定の機器が一時的に使用することができない状況になった場合、その機器を使用せずに、使用可能な機器の中で最適な接続状態を実現することが可能となる。
【0177】
また、図26に示されるように、接続機器が増えた場合にも、各機器から送信される可能処理情報に基づいて、最適な接続状態が選択される。同図においては、コントローラ1から発行されるコマンドにより制御される機器として、大画面テレビジョン111、DVDプレイヤ112、MD(Mini Disc)コンポ113、スピーカ114、映像信号処理装置115、ビデオレコーダ116、および小型テレビジョン117が設けられている。
【0178】
例えば、コントローラ1のボタン群13のうち、「DVD再生」のボタンが操作された場合(「DVDを鑑賞する」のコマンドが入力された場合)、大画面テレビジョン111乃至小型テレビジョン117のコマンド解釈部32は、それぞれ、記憶部35から読み出した可能処理情報を接続機器選択装置5に送信する。
【0179】
これにより、例えば、接続機器選択装置5は、各機器から、図27に示されるような可能処理情報を取得する。すなわち、大画面テレビジョン111からは、後処理部54で525pの映像データから750pの映像データにアップコンバートし、出力部55で750pの映像データを出力することが可能であり、かつ、2ch、44KHzの音響データを出力することが可能であるという可能処理情報が取得される。同様に、DVDプレイヤ112、MDコンポ113、スピーカ114、映像信号処理装置115、および小型テレビジョン117からも、それぞれ可能処理情報が取得される。
【0180】
接続機器選択部63は、各機器から取得した可能処理情報に基づいて、接続可能な組み合わせの列挙処理(図16)を実行して、接続可能な組み合わせ処理のテーブルを作成し、最適な処理の組み合わせを選択する。これにより、例えば、図28に示されるように、映像信号については、DVDプレイヤ112の入力部51と前処理部52で実行される処理、映像信号処理装置115の本処理部53で実行される処理、および大画面テレビジョン111の後処理部54と出力部55で実行される処理の組み合わせが選択される。また、音響信号については、DVDプレイヤ112の入力部51と前処理部52で実行される処理、MDコンポ113の本処理部53と後処理部54で実行される処理、およびスピーカ114の出力部55で実行される処理の組み合わせが選択される。
【0181】
最適な処理の組み合わせが選択されると、接続機器選択部63は、図29に示されるように、映像信号については、DVDプレイヤ112、映像信号処理装置115、および大画面テレビジョン111の順に接続を行うとともに(図中、実線で示される結線)、音響信号については、DVDプレイヤ112、MDコンポ113、およびスピーカ114の順にバスの接続を行なう(図中、点線で示される結線)。また必要に応じて、遅延回路71を介して、映像信号と音響信号の遅延時間が調整される。そして、バスの接続が確立されると、制御部62は、接続機器選択情報を、大画面テレビジョン111、DVDプレイヤ112、MDコンポ113、スピーカ114、および映像信号処理装置115に送信し、デバイス処理(図24)を開始させる。
【0182】
例えば、図29に示した接続状態で、ユーザが、コントローラ1の接続切替えボタンを選択した場合、接続機器選択部63は、接続可能なものから処理性能の一番高い接続を選択する。これにより、図30に示されるように、音響信号について、DVDプレイヤ112、MDコンポ113、および大画面テレビジョン111の順に接続が変更される。
【0183】
そして、接続機器選択部63は、変更した接続状態を、最終接続状態として、テーブル記憶部64のラストメモリに保存させる。これにより、次回、「DVDを鑑賞する」のコマンドを受信した場合、ラストメモリに記憶されている、DVDプレイヤ112、MDコンポ113、および大画面テレビジョン111の順の接続状態が復元される。
【0184】
また、図15に示したような、接続状態を示す画面81を、表示部66、大画面テレビジョン111、あるいは、小型テレビジョン117に表示させることができる。
【0185】
以上においては、コントローラ1から発行される共通コマンドを用いて、複数機器間の制御を行うようにしたが、本発明はこれに限らず、センサなどを用いることも可能である。例えば、玄関の扉が開いたこと、室内の照明が点灯されたこと、または、テレビジョンの電源がオンされたことなどを検知して、「DVDを鑑賞する」といった所定の制御を行わせることができる。
【0186】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0187】
この記録媒体は、図3または図4に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini−Disc)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア39,69により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されている記憶部35,65に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0188】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0189】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表わすものである。
【0190】
【発明の効果】
以上のように、第1の本発明によれば、複数の機器を制御することが可能となる。特に、簡単な操作で、各機器のデバイス特性に応じた制御を行うことが可能となる。
【0191】
第2の本発明によれば、コマンドに応じた処理を実行することができる。特に、複数機器間にまたがる共通コマンドに応じて、デバイス処理を実行することが可能となる。
【0192】
第3の本発明によれば、複数の機器を制御することが可能となる。特に、各機器から送信されてくる処理情報に基づいて、最適な接続を選択し、各機器のデバイス特性に応じた制御を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した機器制御システムの構成例を示す図である。
【図2】コントローラの外観の構成例を示す図である。
【図3】機器の内部の構成例を示すブロック図である。
【図4】接続機器選択装置の内部の構成例を示すブロック図である。
【図5】図1に示した機器制御システムの接続処理を説明するフローチャートである。
【図6】機器制御システムの具体的な構成例を説明する図である。
【図7】可能処理モードの例を示す図である。
【図8】他の可能処理モードの例を示す図である。
【図9】他の可能処理モードの例を示す図である。
【図10】他の可能処理モードの例を示す図である。
【図11】他の可能処理モードの例を示す図である。
【図12】コマンド解釈処理を説明するフローチャートである。
【図13】接続機器選択処理を説明するフローチャートである。
【図14】接続可能な全ての組み合わせ処理を列挙したテーブルの例を示す図である。
【図15】接続状態を示す画面の表示例を示す図である。
【図16】接続可能な全ての組み合わせ処理を列挙する処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図17】接続可能な組み合わせ処理を列挙する場合の入力部のチェック処理を説明する図である。
【図18】接続可能な組み合わせ処理を列挙する場合の前処理部のチェック処理を説明する図である。
【図19】接続可能な組み合わせ処理を列挙する場合の本処理部のチェック処理を説明する図である。
【図20】接続可能な組み合わせ処理を列挙する場合の後処理部のチェック処理を説明する図である。
【図21】接続可能な組み合わせ処理を列挙する場合の出力部のチェック処理を説明する図である。
【図22】接続可能な組み合わせ処理のテーブルの例を示す図である。
【図23】各機器の接続状態を示す図である。
【図24】処理モードに応じたデバイス処理を説明するフローチャートである。
【図25】他の機器制御システムの構成例を示す図である。
【図26】他の機器制御システムの構成例を示す図である。
【図27】図26の機器制御システムにおいて、各機器から取得した可能処理情報の例を示す図である。
【図28】最適な処理の組み合わせの例を示す図である。
【図29】各機器の接続状態を示す図である。
【図30】各機器の接続状態を示す図である。
【符号の説明】
1 コントローラ, 2 分配器, 4−1乃至4−5 機器, 5 接続機器選択装置, 13 ボタン群, 31 コマンド受信部, 32 コマンド解釈部, 33 制御部, 34 処理デバイス, 35 記憶部, 36 表示部, 37 通信部, 51 入力部, 52 前処理部, 53 本処理部,54 後処理部, 55 出力部, 61 コマンド受信部, 62 制御部, 63 接続機器選択部, 64 テーブル記憶部, 65 記憶部, 66表示部, 67 通信部, 71 遅延回路, 72 オーバレイ回路
Claims (20)
- 受信したコマンドに応じて、デバイスに所定の処理を実行させる情報処理装置と、前記情報処理装置を制御する機器制御装置とからなる制御システムにおいて、
前記情報処理装置は、前記コマンドを判別し、その判別結果に基づいて、前記デバイスが実行することが可能な処理に関する処理情報を前記機器制御装置に送信し、
前記機器制御装置は、複数の前記情報処理装置から送信されてきた前記処理情報に基づいて、接続することが可能な処理の組み合わせの中から最適な処理の組み合わせを選択し、前記コマンドに応じて所定の処理を実行させるための制御情報を、選択された前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、前記機器制御装置から送信されてきた前記制御情報に基づいて、前記デバイスの処理を制御する
ことを特徴とする制御システム。 - 前記情報処理装置は、前記機器制御装置から送信されてきた前記制御情報に基づいて、前記情報処理装置に接続されている他の情報処理装置に対し、前記他の情報処理装置に応じた付加情報を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。 - 受信したコマンドに応じて、デバイスに所定の処理を実行させる情報処理装置において、
前記コマンドを判別する判別手段と、
前記判別手段による判別結果に基づいて、前記デバイスが実行することが可能な処理に関する処理情報を機器制御装置に送信する送信手段と、
前記処理情報に基づいて前記機器制御装置から送信されてきた制御情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記制御情報に基づいて、前記デバイスの処理を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記コマンドに対応付けて、前記処理情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記記憶手段に記憶されている前記処理情報の中から、前記コマンドに応じた処理情報を読み出す
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記制御情報は、前記デバイスが行うべき処理に関する情報、および、他の情報処理装置との接続状態に関する情報を少なくとも含む
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記コマンドは、複数の前記情報処理装置を制御するためのコマンドである
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。 - 受信したコマンドに応じて、デバイスに所定の処理を実行させる情報処理装置の情報処理方法において、
前記コマンドを判別する判別ステップと、
前記判別ステップの処理による判別結果に基づいて、デバイスが実行することが可能な処理に関する処理情報を機器制御装置に送信する送信ステップと、
前記処理情報に基づいて前記機器制御装置から送信されてきた制御情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された前記接続情報に基づいて、前記デバイスの処理を制御する制御ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - 受信したコマンドに応じて、デバイスに所定の処理を実行させる情報処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
前記コマンドを判別する判別ステップと、
前記判別ステップの処理による判別結果に基づいて、デバイスが実行することが可能な処理に関する処理情報を機器制御装置に送信する送信ステップと、
前記処理情報に基づいて前記機器制御装置から送信されてきた制御情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された前記接続情報に基づいて、前記デバイスの処理を制御する制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - 受信したコマンドに応じて、デバイスに所定の処理を実行させる情報処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
前記コマンドを判別する判別ステップと、
前記判別ステップの処理による判別結果に基づいて、デバイスが実行することが可能な処理に関する処理情報を機器制御装置に送信する送信ステップと、
前記処理情報に基づいて前記機器制御装置から送信されてきた制御情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された前記接続情報に基づいて、前記デバイスの処理を制御する制御ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 複数の情報処理装置を制御する機器制御装置において、
前記情報処理装置から送信されてくる、所定のコマンドに応じて前記情報処理装置が実行することが可能な処理に関する処理情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された複数の前記処理情報に基づいて、接続することが可能な処理の組み合わせの中から最適な処理の組み合わせを選択する選択手段と、
前記コマンドに応じて所定の処理を実行させるための制御情報を、前記選択手段により選択された前記情報処置装置に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする機器制御装置。 - 前記取得手段により取得された複数の前記処理情報に基づいて、接続することが可能な処理の組み合わせのテーブルを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された前記テーブルを記憶する記憶手段と
をさらに備え、
前記選択手段は、前記記憶手段に記憶されている前記テーブルの中から、最適な処理の組み合わせを選択する
ことを特徴とする請求項10に記載の機器制御装置。 - 前記記憶手段は、前記選択手段により選択された前記最適な処理の組み合わせを、最終接続状態として前記テーブルにさらに記憶し、
前記選択手段は、前記テーブルに前記最終接続状態が記憶されている場合、それを優先して選択する
ことを特徴とする請求項11に記載の機器制御装置。 - 前記制御情報は、前記情報処理装置が行うべき処理に関する情報、および、他の情報処理装置との接続状態に関する情報を少なくとも含む
ことを特徴とする請求項10に記載の機器制御装置。 - 前記選択手段により前記最適な処理の組み合わせが選択された場合、対応する複数の前記情報処理装置の接続状態を制御する制御手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項10に記載の機器制御装置。 - 前記制御手段は、複数の前記情報処理装置の間の遅延量を調整する
ことを特徴とする請求項14に記載の機器制御装置。 - 前記制御手段により制御された、複数の前記情報処理装置の接続状態の表示を制御する表示制御手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項14に記載の機器制御装置。 - 前記コマンドは、複数の前記情報処理装置を制御するためのコマンドである
ことを特徴とする請求項10に記載の機器制御装置。 - 複数の情報処理装置を制御する機器制御装置の機器制御方法において、
前記情報処理装置から送信されてくる、所定のコマンドに応じて前記情報処理装置が実行することが可能な処理に関する処理情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された複数の前記処理情報に基づいて、接続することが可能な処理の組み合わせの中から最適な処理の組み合わせを選択する選択ステップと、
前記コマンドに応じて所定の処理を実行させるための制御情報を、前記選択ステップの処理により選択された前記情報処置装置に送信する送信ステップと
を含むことを特徴とする機器制御方法。 - 複数の情報処理装置を制御する機器制御処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
前記情報処理装置から送信されてくる、所定のコマンドに応じて前記情報処理装置が実行することが可能な処理に関する処理情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された複数の前記処理情報に基づいて、接続することが可能な処理の組み合わせの中から最適な処理の組み合わせを選択する選択ステップと、
前記コマンドに応じて所定の処理を実行させるための制御情報を、前記選択ステップの処理により選択された前記情報処置装置に送信する送信ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - 複数の情報処理装置を制御する機器制御処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
前記情報処理装置から送信されてくる、所定のコマンドに応じて前記情報処理装置が実行することが可能な処理に関する処理情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された複数の前記処理情報に基づいて、接続することが可能な処理の組み合わせの中から最適な処理の組み合わせを選択する選択ステップと、
前記コマンドに応じて所定の処理を実行させるための制御情報を、前記選択ステップの処理により選択された前記情報処置装置に送信する送信ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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