JP2004227352A - 履歴情報管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワークを利用したサービスの履歴情報の不正アクセスを防止すると共に、履歴情報の消失を防止する。
【解決手段】本発明は、ネットワークを介してサービスを提供するサービス提供装置と、サービス提供装置によって提供されたサービスを利用するサービス利用装置と、サービスの提供に関する履歴情報を分割する履歴情報分割手段と、分割履歴情報を複数の履歴情報記憶装置にそれぞれ送信する分割履歴情報送信手段を有する履歴情報分割装置と、履歴情報分割装置によって分割された分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信手段と、受信した分割履歴情報を記憶する複数の履歴情報記憶装置と、分割履歴情報を復元する履歴情報復元装置とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は、ネットワークを介してサービスを提供するサービス提供装置と、サービス提供装置によって提供されたサービスを利用するサービス利用装置と、サービスの提供に関する履歴情報を分割する履歴情報分割手段と、分割履歴情報を複数の履歴情報記憶装置にそれぞれ送信する分割履歴情報送信手段を有する履歴情報分割装置と、履歴情報分割装置によって分割された分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信手段と、受信した分割履歴情報を記憶する複数の履歴情報記憶装置と、分割履歴情報を復元する履歴情報復元装置とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、履歴情報管理システムに係り、特に、電子商取引において、ネットワークを利用したサービスの履歴を管理する履歴情報管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークを利用したサービスの履歴は、取引の証拠保全や不正行為の追跡等の管理目的に利用されていたが、近年、データベース化することによってマーケティングリサーチ等のための情報収集目的に利用されるようになっている。
【0003】
例えば、サービス利用者が一定期間内にアクセスしたサービスを識別するサービス識別子のリストを、サービス利用者がサービス提供装置にアクセスした履歴を表すアクセス履歴データより取得し、一定期間内にアクセスしたサービス利用者の数が指定された範囲内にないサービス識別子を除き、残ったサービス識別子により特定されるサービスにアクセスしているサービス利用者の識別子のリストを抽出し、抽出されたサービスのサービス識別子のリストをアクセス履歴データより抽出し、抽出されたサービス識別子を絞り込み、絞り込まれたサービス識別子にアクセスしたサービス利用者の数が指定された範囲内にないサービスのサービス識別子を除き、得られたサービス利用者の識別子とサービス識別子とをサービス提供装置に送信する技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−304568号公報
(段落番号0034乃至段落番号0041、図6及び図7)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術では、サービスの履歴情報が1つの装置によって管理されているため、履歴情報の不正アクセスや履歴情報の消失を防止することができないという問題がある。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、ネットワークを利用したサービスの履歴情報の不正アクセスを防止すると共に、履歴情報の消失を防止することができる履歴情報管理システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の原理構成図である。
【0008】
本発明の履歴情報管理システムは、ネットワークを介してサービスを提供するサービス提供装置1100と、
サービス提供装置1100によって提供されたサービスを利用するサービス利用装置1200と、
サービスの提供に関する履歴情報を分割する履歴情報分割手段2100を有する履歴情報分割装置2000と、
履歴情報分割装置2000によって分割された分割履歴情報を記憶する複数の履歴情報記憶装置2500と、
履歴情報記憶装置2500に記憶されている分割履歴情報を収集して履歴情報を復元する履歴情報復元装置2600とを備え、
履歴情報分割装置2000は、
分割履歴情報を複数の履歴情報記憶装置2500にそれぞれ送信する分割履歴情報送信手段2200を有し、
履歴情報記憶装置2500は、
履歴情報分割装置2000から送信された分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信手段2510と、
分割履歴情報受信手段2510によって受信された分割履歴情報を記憶する分割履歴情報記憶手段2520と、
分割履歴情報記憶手段2520に記憶された分割履歴情報を履歴情報復元装置2600に送信する分割履歴情報送信手段2530とを有する。
【0009】
履歴情報復元装置2600は、
履歴情報記憶装置2500から送信された前記分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信手段2610と、
分割履歴情報受信手段2610で受信された分割履歴情報から履歴情報を復元する履歴情報復元手段2620とを有する。
【0010】
この構成により、ネットワークを利用したサービスの履歴情報を複数の装置に分割して管理するため、1つの分割された履歴情報に不正にアクセスした場合でも、履歴情報を復元することができないため、履歴情報に対する不正アクセスを防止することが可能となる。
【0011】
また、本発明の履歴情報管理システムは、サービス提供装置とサービス利用装置との間の通信を仲介するサービス仲介装置を更に有し、
サービス仲介装置は、
サービス利用装置を識別するための利用装置識別情報を匿名化した匿名化情報に変換する識別情報変換手段を有する。
【0012】
この構成により、履歴情報によってサービス利用者が特定されることを防止できるため、サービス利用者のプライバシが保護される。
【0013】
また、本発明のサービス仲介装置は、履歴情報記憶装置と同様の機能を有する。
【0014】
この構成により、サービス仲介装置を履歴情報記憶装置としても利用できるため、履歴情報管理システムに設ける履歴情報記憶装置を削減することが可能となる。
【0015】
また、本発明のサービス仲介装置は、履歴情報復元装置と同様の機能を有する。
【0016】
この構成により、サービス仲介装置を履歴情報復元装置としても利用できるため、履歴情報管理システムに履歴情報復元装置を設ける必要がない。
【0017】
また、本発明のサービス仲介装置は、履歴情報分割装置と同様の機能を有する。
【0018】
この構成により、サービス仲介装置によって得られた履歴情報に対する不正アクセスを防止することができ、サービス仲介装置によって得られた履歴情報の消失を防止することが可能となる。
【0019】
また、本発明のサービス提供装置は、履歴情報分割装置と同様の機能を有する。
【0020】
この構成により、サービス提供装置によって得られた履歴情報に対する不正アクセスを防止することができ、サービス提供装置によって得られた履歴情報の消失を防止することが可能となる。
【0021】
また、本発明のサービス提供装置は、履歴情報記憶装置と同様の機能を有する。
【0022】
この構成により、サービス提供装置を履歴情報記憶装置としても利用できるため、履歴情報管理システムに設ける履歴情報記憶装置を削減することが可能となる。
【0023】
また、本発明のサービス利用装置は、履歴情報記憶装置と同様の機能を有する。
【0024】
この構成により、サービス利用装置を履歴情報記憶装置としても利用できるため、履歴情報管理システムに設ける履歴情報記憶装置を削減することが可能となる。
【0025】
また、本発明のサービス提供装置は、履歴情報復元装置と同様の機能を有する。
【0026】
この構成により、サービス提供装置において履歴情報を消失した場合でも履歴情報を復元することが可能となる。
【0027】
また、サービス利用装置は、履歴情報復元装置と同様の機能を有する。
【0028】
この構成により、サービス利用装置を履歴情報復元装置としても利用できるため、履歴情報管理システムに履歴情報復元装置を設ける必要がない。
【0029】
また、本発明の履歴情報分割手段は、履歴情報の分割数よりも少ない数の分割履歴情報によって、履歴情報を復元できるように該履歴情報を分割する手段を含む。
【0030】
この構成により、所定数の分割された履歴情報によって履歴情報が復元することができるので、分割された履歴情報を消失した場合でも、他の履歴情報記憶装置に記憶された分割履歴情報によって履歴情報を復元することが可能となり、履歴情報の消失を防止することができる。
【0031】
また、本発明の履歴情報分割手段は、履歴情報の分割数よりも少ない数の分割履歴情報によって、履歴情報を復元できるように、該履歴情報をシークレットシェアリングを行うことによって分割する手段を含む。
【0032】
この構成により、分割された一片の履歴情報を元の履歴情報のサイズを超えることなく分割することが可能となり、履歴情報を更新することなく分割された履歴情報を定期的に更新することができる。
【0033】
また、本発明の履歴情報分割手段は、履歴情報の分割数よりも少ない数の分割履歴情報によって、該履歴情報を復元できるように、各分割履歴情報に誤り訂正情報を付加する手段を含む。
【0034】
この構成により、分割された一片の履歴情報のサイズを元の履歴情報のサイズより少なくすることが可能となり、履歴情報を記憶する各履歴情報記憶装置を構成する記憶媒体の記憶容量を低減させることができる。
【0035】
また、本発明の履歴情報分割手段は、
履歴情報を暗号化する履歴情報暗号化手段と、
履歴情報暗号化手段によって暗号化された履歴情報を復号するための復号鍵情報を分割する復号鍵情報分割手段と、
履歴情報を分割する情報分割手段と、
情報分割手段によって分割された分割履歴情報に誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号付加手段と、
誤り訂正符号付加手段によって誤り訂正符号が付加された分割履歴情報に復号鍵情報分割手段によって分割された復号鍵情報を付加する復号鍵情報付加手段とを有する。
【0036】
この構成により、暗号化された履歴情報を復元するための復号鍵情報も複数の装置に分割して管理するため、履歴情報に対する不正アクセスをさらに防止することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0038】
[第1の実施の形態]
図2は、本発明の第1の実施の形態における履歴情報管理システムの構成を示す。
【0039】
履歴情報管理システム1000は、ネットワーク10を介してサービスを提供するサービス提供装置1100と、サービス提供装置1100によって提供されたサービスを利用するサービス利用装置1200と、サービス提供装置1100がサービスを提供した履歴情報を分割する履歴情報分割装置2000と、履歴情報分割装置2000によって分割された分割履歴情報を記憶する履歴情報記憶装置2500及び、履歴情報記憶装置2500に記憶された分割履歴情報を復元する履歴情報復元装置2600から構成される。
【0040】
なお、履歴情報管理システム1000は、複数のサービス提供装置1100、複数のサービス利用装置1200及び複数の履歴情報記憶装置2500によって構成されるが、本実施の形態においては、1つのサービス提供装置1100、1つのサービス利用装置1200及び1つの履歴情報記憶装置2500を用いて説明する。
【0041】
図3は、本発明の第1の実施の形態におけるサービス提供装置の構成を示す。サービス提供装置1100は、ネットワーク10に接続され、中央処理装置(Central Processing Unit,以下単にCPUという)を有するコンピュータ装置によって構成され、サービス利用装置1200にサービスを提供するサービス提供部1101と、サービスの提供に関する履歴情報を記憶する履歴情報記憶部1102と、履歴情報を送信する履歴情報送信部1103と、ネットワーク10と接続された装置と通信を行うネットワークインタフェース1150と、サービスするコンテンツが格納されたコンテンツ格納部1151とを備えている。
【0042】
サービス提供部1101は、サービス利用装置1200から送信されたコンテンツを表す情報、即ち、要求されたコンテンツを表す情報をネットワークインタフェース1150を介して受信し、複数のコンテンツが格納されたコンテンツ格納部1151から要求されたコンテンツを取得し、取得したコンテンツをサービス利用装置1200にネットワークインタフェース1150を介して送信する。
履歴情報記憶部1102は、サービス提供部1101によるサービスの提供、すなわち、コンテンツの送信に関する履歴情報を記憶する。
【0043】
ここで、履歴情報には、サービス提供内容、及びサービス提供日時等のサービスに関する情報が含まれる。
【0044】
図4は、本発明の第1の実施の形態における履歴情報分割装置の構成を示す。
履歴情報分割装置2000は、ネットワーク10に接続され、CPUを有するコンピュータ装置によって構成され、ネットワーク10と接続された装置と通信を行うネットワークインタフェース2150と、ネットワーク10を介してサービス提供装置1100の履歴情報を取得する履歴情報取得部2110と、取得した履歴情報を一時的に格納する履歴情報一時記憶部2120と、履歴情報を分割する履歴情報分割部2100と、分割された分割履歴情報を送信する分割履歴情報送信部2200とを備える。
【0045】
履歴情報分割部2100は、履歴情報一時記憶部2120に格納された履歴情報を取得し、取得した履歴情報を分割し、分割された分割履歴情報のうち、1つの分割履歴情報を分割履歴情報送信部2200に出力する。なお、履歴情報分割部2100は、各サービス単位の履歴情報を分割するものとする。また、履歴情報分割部2100によって取得された履歴情報は、履歴情報一時記憶部2120から削除される。
【0046】
分割履歴情報送信部2200は、ネットワークインタフェース2150を介してネットワーク10に送信する。
【0047】
図5は、本発明の第1の実施の形態における履歴情報記憶装置の構成を示す。
履歴情報記憶装置2500は、ネットワーク10に接続され、CPUを有するコンピュータ装置と、ハードディスク装置等の記憶媒体によって構成され、ネットワーク10と接続された装置と通信を行うネットワークインタフェース2550と、ネットワーク10から分割された分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信部2510と、受信した分割履歴情報を格納する分割履歴情報記憶部2520と、分割履歴情報記憶部2520に格納された分割履歴情報を送信する分割履歴情報送信部2530を備える。
【0048】
図6は、本発明の第1の実施の形態におけるサービス利用装置の構成を示す。
サービス利用装置1200は、ネットワーク10に接続され、CPUを有するコンピュータ装置によって構成され、サービス提供装置1100によって提供されたサービスを利用するサービス利用部1201と、ネットワーク10と接続された装置と通信を行うネットワークインタフェース1250と、サービス提供装置1100から提供されたサービス、すなわち、送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部1251とを備えている。
【0049】
サービス利用部1201は、利用者の入力に応じてサービス提供装置1100に格納されたコンテンツを特定する情報を生成し、生成された情報をサービス提供装置1100にネットワークインタフェース1250を介して送信し、サービス提供装置1100による情報の受信に応じて送信されたコンテンツをネットワークインタフェース1250を介して受信し、受信したコンテンツをコンテンツ記憶部1251に記憶する。
【0050】
図7は、本発明の第1の実施の形態における履歴情報復元装置の構成を示す。
履歴情報復元装置2600は、履歴情報記憶装置2500からの分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信部2610と、受信した複数の分割履歴情報からサービス提供装置1100によるサービス提供の履歴を復元する履歴情報復元部2620とを備えている。
【0051】
図8は、本発明の第1の実施の形態における履歴情報分割装置の動作のフローチャートである。
【0052】
なお、履歴情報一時記憶部2120には、既にサービスの提供に関する履歴情報が記憶されているものとする。
【0053】
まず、履歴情報一時記憶部2120に格納された各サービス単位の履歴情報は、履歴情報分割部2100によって分割される(ステップ110)。
【0054】
分割された分割履歴情報が分割履歴情報送信部2200からネットワークインタフェース2150を介して履歴情報記憶装置2500に送信される(ステップ120)。
【0055】
図9は、本発明の第1の実施の形態における履歴情報記憶装置の動作のフローチャートである。
【0056】
履歴情報分割装置2000から送信された分割履歴情報が、ネットワークインタフェース2550を介して分割履歴情報受信部2510によって受信される(ステップ210)。
【0057】
次に、分割履歴情報受信部2510によって受信された分割履歴情報が、履歴情報記憶部2520に格納される(ステップ220)。
【0058】
また、履歴情報復元装置2600から分割履歴情報の要求があると、分割履歴情報送信部2530は、分割履歴情報記憶部2520から分割履歴情報を読み出して、ネットワークインタフェース2550を介して、分割履歴情報を履歴情報復元装置2600に送信する(ステップ230)。
【0059】
図10は、本発明の第1の実施の形態における履歴情報復元装置の動作のフローチャートである。
【0060】
まず、履歴情報復元装置2600の分割履歴情報受信部2610は、履歴情報記憶装置2500から分割履歴情報を受信する(ステップ310)。
【0061】
次に、受信した複数の分割履歴情報を、履歴情報復元部2620において、サービス提供装置1100がサービスを提供した履歴情報を復元する(ステップ320)。
【0062】
なお、履歴情報記憶装置2500、履歴情報分割装置2000、履歴情報復元装置2600は、上記の動作のプログラムを実行するCPUによって構成するようにしてもよい。
【0063】
以上説明したように、履歴情報管理システム1000によれば、ネットワークを利用したサービスの履歴情報を複数の履歴情報記憶装置2500に分割して管理するため、分割された1つの履歴情報に不正にアクセスした場合でも、履歴情報を復元することができないため、履歴情報に対する不正アクセスを防止することができる。
【0064】
[第2の実施の形態]
本実施の形態では、サービス提供装置1100が前述の履歴情報分割装置2000の機能を有する場合について説明する。
【0065】
図11は、本発明の第2の実施の形態における履歴情報管理システムの構成を示す。
【0066】
履歴情報管理システム1000は、ネットワーク10を介してサービスを提供するサービス提供装置1100と、サービス提供装置1100によって提供されたサービスを利用するサービス利用装置1200と、サービス利用装置1200を識別するための利用装置識別情報を匿名化した匿名化情報に変換してサービス提供装置1100とサービス利用装置1200との間の通信を仲介するサービス仲介装置1300とを備えている。
【0067】
ここでは、画像データ等のコンテンツをサービス利用装置1200に送信するサービスを行うサービス提供装置1100と、送信されたコンテンツを受信するサービス利用装置1200を例に本発明を説明する。
【0068】
なお、履歴情報管理システム1000は、複数のサービス提供装置1100及び複数のサービス利用装置1200によって構成するが、本実施の形態においては、1つのサービス提供装置1100及び1つのサービス利用装置1200を用いて説明する。
【0069】
図12は、本発明の第2の実施の形態におけるサービス提供装置の構成を示す。
【0070】
サービス提供装置1100は、ネットワーク10に接続され、CPUを有するコンテンツ装置によって構成され、サービス仲介装置1300を介してサービス利用装置1200にサービスを提供するサービス提供部1101と、サービスの提供に関する履歴情報を記憶する履歴情報記憶部1102と、ネットワーク10と接続された装置と通信を行うネットワークインタフェース1150と、サービスするコンテンツが格納されたコンテンツ格納部1151とを備えている。
【0071】
また、サービス提供装置1100は、サービスの提供に関する履歴情報を分割する履歴情報分割装置を構成し、履歴情報を分割する履歴情報分割部1160と、分割された分割履歴情報を他の履歴情報記憶装置に送信する分割履歴情報送信部1161とを備えている。
【0072】
また、サービス提供装置1100は、履歴情報分割装置によって分割された履歴情報を記憶する履歴情報記憶装置を構成し、履歴情報分割部1160によって分割された分割履歴情報のうち1つの分割履歴情報を記憶する分割履歴情報記憶部1170を備えている。
【0073】
また、サービス提供装置1100は、履歴情報記憶装置から送信された分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信部1180と、受信した分割履歴情報から、サービス提供した履歴情報を復元する履歴情報復元部1181を備えている。
【0074】
なお、サービス提供装置1100は、サービス利用装置1200を識別するための利用者装置識別情報がサービス仲介装置1300によって匿名化されるため、サービス利用装置1200を特定することが出来ないようになっている。以下に説明するネットワークインタフェース1150を介したサービス利用装置1200との間の各情報の送受信は、前述した匿名化情報を用いてサービス仲介装置1300を介して行う。
【0075】
サービス提供部1101は、サービス利用装置1200から送信されたコンテンツを表す情報、すなわち要求されたコンテンツを表す情報をネットワークインタフェース1150を介して受信し、複数のコンテンツが格納されたコンテンツ格納部1151から要求されたコンテンツを取得し、取得されたコンテンツをサービス利用装置1200にネットワークインタフェース1150を介して送信するようになっている。
【0076】
履歴情報記憶部1102は、サービス提供部1101によるサービスの提供、すなわち、コンテンツの送信に関する履歴情報を記憶する。
【0077】
ここで、履歴情報には、上述した匿名化情報、サービス提供内容、及びサービス提供日時等のサービスに関する情報が含まれる。
【0078】
履歴情報分割部1160は、履歴情報記憶部1102に格納された履歴情報を取得し、取得された履歴情報を分割し、分割された分割履歴情報のうち1つの分割履歴情報を分割履歴情報記憶部1170に出力し、他の分割履歴情報を分割履歴情報送信部1161に出力する。なお、履歴情報分割部1160は、各サービス単位の履歴情報を分割する。また、履歴情報分割部1160によって取得された履歴情報は、履歴情報記憶部1102より削除される。
【0079】
ここで、履歴情報分割部1160は、履歴情報の分割数よりも少ない数の分割履歴情報によって履歴情報を復元できるよう履歴情報を分割する。本実施の形態においては、公知のシークレットシェアリング(Shamir, A.: How to share a secret, Communications of the ACM, Vol. 22, No. 11,(1979)612−613) を行うことによって履歴情報を分割する。
【0080】
このように、シークレットシェアリングを行って履歴情報を分割することにより、分割されたすべての分割履歴情報を収集することなく、履歴情報を復元することができる。
【0081】
本実施の形態においては、履歴情報を3つに分割し、履歴情報記憶装置を構成する分割された分割履歴情報をサービス提供装置1100、サービス利用装置1200、及びサービス仲介装置1300に記憶する例について説明する。
【0082】
この場合には、履歴情報分割部1160は、サービス提供装置1100、サービス利用装置1200及び、サービス仲介装置1300のうち、2つの装置に記憶された分割履歴情報から履歴情報を復元できるように分割する。
【0083】
履歴情報分割部1160によって出力された分割履歴情報は、分割履歴情報送信部1161に入力され、分割履歴情報送信部1161は、入力された分割履歴情報をサービス利用装置1200及びサービス仲介装置1300にネットワークインタフェース1150を介してそれぞれ送信する。
【0084】
履歴情報分割部1160によって出力された分割履歴情報は、分割履歴情報記憶部1170に入力され、分割履歴情報記憶部1170は、入力された分割履歴情報を格納する。
【0085】
また、分割履歴情報記憶部1170は、サービス仲介装置1300やサービス利用装置1200が分割履歴情報を収集して復元する場合に、分割履歴送信部1161から格納されている分割履歴情報が読み出される。分割履歴送信部1160は、ネットワークインタフェース1150を介して、読み出した分割履歴情報をネットワーク10に送信する。
【0086】
分割履歴情報受信部1180は、当該サービス提供装置1100において、過失等により履歴情報を失った場合に、サービス仲介装置1300やサービス利用装置1200に履歴情報の復元を行うための要求を発行することにより、サービス仲介装置1300やサービス利用装置1200から分割履歴情報を受信し、履歴情報復元部1181に出力する。
【0087】
履歴情報復元部1181は、分割履歴情報受信部1180で受信した分割履歴情報から履歴情報を復元する。
【0088】
次に、サービス利用装置1200について説明する。
【0089】
図13は、本発明の第2の実施の形態におけるサービス利用装置の構成を示す。
【0090】
サービス利用装置1200は、履歴情報分割装置によって分割された履歴情報を記憶する履歴情報記憶装置を構成し、サービス提供装置1100により送信された分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信部1270と、分割履歴情報受信部1270によって受信された分割履歴情報を記憶する履歴情報記憶部1271と、分割履歴情報を送信する分割履歴情報送信部1272、履歴情報復元部1273とを備えている。
【0091】
なお、サービス利用装置1200は、サービス仲介装置1300によってサービス提供装置1100に対して匿名化されるため、サービス提供装置1100がサービス利用装置1200を特定することができないようになっている。以下に説明するネットワークインタフェース1250を介したサービス提供装置1100との間の各情報の送受信は、サービス仲介装置1300を介して行う。
【0092】
サービス利用部1201は、利用者の入力に応じてサービス提供装置1100に格納されたコンテンツを特定する情報を生成し、生成された情報をサービス提供装置1100にネットワークインタフェース1250を介して送信し、サービス提供装置1100による情報の受信に応じて送信されたコンテンツをネットワークインタフェース1250を介して受信し、受信したコンテンツをコンテンツ記憶部1251に記憶する。
【0093】
分割履歴情報受信部1270は、サービス提供装置1100より送信された分割履歴情報をネットワークインタフェース1250を介して受信し、受信した分割履歴情報を履歴情報記憶部1271に出力する。
【0094】
分割履歴情報受信部1270によって出力された分割履歴情報は、履歴情報記憶部1271に入力され、履歴情報記憶部1271は、入力された分割履歴情報を格納する。
【0095】
履歴情報送信部1272は、サービス仲介装置1300において分割履歴情報を収集して、履歴情報を復元する場合に、履歴情報記憶部1271に格納されている分割履歴情報をネットワークインタフェース1250を介してネットワーク10に送信する。
【0096】
履歴情報復元部1273は、当該サービス利用装置1200において、履歴情報の復元を行う場合に、分割履歴情報受信部1270で他の装置から受信した分割履歴情報を用いて、サービス提供装置1100が行ったサービスの履歴情報を復元する。
【0097】
図14は、本発明の第2の実施の形態におけるサービス仲介装置の構成を示す。
【0098】
サービス仲介装置1300は、ネットワーク10に接続され、CPUを有するコンピュータ装置によって構成され、利用装置識別情報に対応した匿名化情報を記憶する匿名化情報記憶部1301と、匿名化情報記憶部1301に記憶された情報に基づいて利用装置識別情報と匿名化情報とを相互に変換する識別情報変換部1302と、ネットワーク10に接続された装置と通信を行うネットワークインタフェース1350と、履歴情報復元部1373とを備えている。
【0099】
また、サービス仲介装置1300は、履歴情報分割装置によって分割された履歴情報を記憶する履歴情報記憶装置を構成し、サービス提供装置1100より送信された分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信部1370と、分割履歴情報受信部1370によって受信された分割履歴情報を記憶する履歴情報記憶部1371とを備えている。
【0100】
匿名化情報記憶部1301は、利用装置識別情報に対応した匿名化情報とを記憶するようになっている。
【0101】
識別情報変換部1302は、ネットワークインタフェース1350を介してサービス利用装置1200からサービス提供装置1100に向けて送信された通信データを受信し、受信した通信データに含まれる利用装置識別情報を取得することにより、取得した利用装置識別情報に対応する匿名化情報を匿名化情報記憶部1301より取得し、通信データに含まれる利用装置識別情報を取得した匿名化情報に変換してサービス提供装置1100にネットワークインタフェース1350を介して送信する。
【0102】
また、識別情報変換部1302は、ネットワークインタフェース1350を介してサービス提供装置1100からサービス利用装置1200に向けて送信された通信データを受信し、受信した通信データに含まれる匿名化情報を取得し、祝した匿名化情報に対応する利用装置識別情報を匿名化情報記憶部1301より取得することにより、通信データに含まれる匿名化情報を取得した利用装置識別情報に変換してサービス利用装置1200にネットワークインタフェース1350を介して送信する。
【0103】
なお、識別情報変換部1302は、匿名化情報記憶部1301に利用装置識別情報と対応した匿名化情報が記憶されていない場合には、新たな匿名化情報を生成し、生成された匿名化情報を利用装置識別情報と対応させて匿名化情報記憶部1301に記憶するようにしてもよい。
【0104】
また、識別情報変換部1302は、利用装置識別情報と匿名化情報とを相互に変換する代わりに、サービスに付与されたサービス識別情報と利用装置識別情報とに対応した匿名化情報に変換するようにしてもよい。この場合には、匿名化情報記憶部1301は、サービス識別情報と利用装置識別情報とに対応した匿名化情報を記憶するように構成する。
【0105】
分割履歴情報受信部1370は、サービス提供装置1100から送信された分割履歴情報をネットワークインタフェース1350を介して受信し、受信した分割履歴情報を履歴情報記憶部1371に出力する。
【0106】
分割履歴情報受信部1370から出力された分割履歴情報は、履歴情報記憶部1371に入力され、履歴情報記憶部1371は、入力された分割履歴情報を格納する。
【0107】
履歴情報復元部1373は、当該サービス仲介装置1300において、履歴情報の復元を行う場合に、分割履歴情報受信部1370で他の装置から受信した複数の分割履歴情報を用いて、サービス提供装置1100が行ったサービスの履歴情報を復元する。
【0108】
以下に、履歴情報管理システム1000の動作を説明する。
【0109】
図15は、本発明の第2の実施の形態におけるサービス提供装置の動作のフローチャートである。なお、履歴情報記憶部1102には、サービス提供部1101によるサービスの提供に関する履歴情報が既に記憶されているものとする。
【0110】
まず、履歴情報記憶部1102に格納された各サービス単位の履歴情報は、履歴情報分割部1160によって分割される(ステップ510)。
【0111】
次に、履歴情報分割部1160によって分割された分割履歴情報のうち1つの分割履歴情報は、分割履歴情報記憶部1170に記憶される(ステップ520)。
【0112】
一方、他の分割履歴情報は、分割履歴情報送信部1161によってサービス利用装置1200及びサービス仲介装置1300にネットワークインタフェース1150を介してそれぞれ送信される。
【0113】
図16は、本発明の第2の実施の形態におけるサービス利用装置、サービス仲介装置の分割履歴情報記憶動作のフローチャートである。
【0114】
同図のフローチャートでは、履歴情報分割装置によって分割された履歴情報を記憶する複数の履歴情報記憶装置を構成するサービス利用装置1200、及びサービス仲介装置1300の分割履歴情報を記憶する場合の動作を示す。
【0115】
ここでは、履歴情報記憶装置を構成するサービス利用装置1200の分割履歴情報記憶動作を説明し、サービス仲介装置1300の分割履歴情報記憶動作の説明は同様であるため、省略する。
【0116】
まず、サービス提供装置1100から送信された分割履歴情報が、ネットワークインタフェース1250を介して分割履歴情報受信部1270によって受信される(ステップ610)。
【0117】
次に、分割履歴情報受信部1270によって受信された分割履歴情報が、履歴情報記憶部1271に格納される(ステップ620)。
【0118】
上記で説明した、履歴情報管理システム1000においては、サービス利用者が履歴情報を復元する場合には、サービス提供者によってサービス提供装置1100に記憶された分割履歴情報をサービス利用者に提供することにより、元の履歴情報を復元できる。なお、復元の動作は前述の第1の実施の形態における図10に示す動作と同様である。
【0119】
また、サービス仲介装置1300によって履歴情報を復元する場合には、サービス提供者によってサービス提供装置1100に記憶された分割履歴情報をサービス仲介装置1300の管理者に提供することにより、元の履歴情報を復元できる。なお、復元の動作は前述の第1の実施の形態における図10に示す動作と同様である。
【0120】
また、サービス提供者が過失または、故意に履歴情報を消失した場合には、サービス利用装置1200とサービス仲介装置1300とにそれぞれ記憶されている分割履歴情報によって履歴情報を復元できる。つまり、サービス提供装置1100にサービス利用装置1200及びサービス仲介装置1300と同様に、履歴情報復元装置を設けることにより、履歴情報を復元することが可能である。
【0121】
なお、履歴情報管理システム1000は、履歴情報分割装置をサービス提供装置1100上に構成したが、サービス仲介装置1300においても履歴情報を得ることができるので、サービス仲介装置1300上に履歴情報分割装置を構成するようにしてもよい。
【0122】
また、履歴情報管理システム1000は、履歴情報記憶装置をサービス提供装置1100、サービス利用装置1200、及びサービス仲介装置1300によって構成したが、ネットワーク10に接続された図示しない複数の履歴情報管理装置によって履歴情報記憶装置を構成するようにしてもよい。
【0123】
なお、本実施の形態において説明した履歴情報管理システム1000を構成するサービス提供装置1100、サービス利用装置1200、及びサービス仲介装置1300は、上記においてそれぞれ説明した各動作を記述したプログラムを各CPUに実行させるようにしてもよい。
【0124】
即ち、サービス提供装置1100において、サービス提供部1101、履歴情報分割部1160、及び分割履歴情報送信部1161は、上記プログラムを実行するCPUによって構成するようにしてもよい。
【0125】
また、サービス利用装置1200において、サービス利用部1201、及び、分割履歴情報受信部1270は、上記プログラムを実行するCPUによって構成するようにしてもよい。
【0126】
また、サービス仲介装置1300において、識別情報変換部1302、及び分割履歴情報受信部1370は、上記プログラムを実行するCPUによって構成するようにしてもよい。
【0127】
上述のように、履歴情報管理システム1000によれば、ネットワークを利用したサービスの履歴情報を複数の装置に分割して管理するため、1つの分割された履歴情報に不正にアクセスした場合でも、履歴情報を復元することができないため、履歴情報に対する不正アクセスを防止することができる。
【0128】
また、履歴情報管理システム1000によれば、分割された所定数の分割履歴情報によって履歴情報が復元することができるので、サービス提供装置1100において分割された分割履歴情報を消失した場合でも、他の履歴情報記憶装置に記憶された分割履歴情報によって履歴情報を復元することができ、履歴情報の消失を防止することができる。
【0129】
[第3の実施の形態]
本実施の形態は、前述の第2の実施の形態に係る履歴情報管理システム1000を構成する履歴情報分割装置の履歴情報分割部1160における履歴情報の分割処理が相違する。
【0130】
以下では、サービス提供装置1100の履歴情報分割部1160を履歴情報分割部2160に代えて説明し、他の構成要件の説明は、前述の第2の実施の形態に係る履歴情報管理システム1000と同一であるので、その説明を省略する。図17は、本発明の第3の実施の形態における履歴情報分割部の構成を示す。履歴情報分割部2160は、履歴情報を暗号化する履歴情報暗号化部710と、履歴情報暗号化部710によって暗号化された履歴情報を復号するための復号鍵情報を分割する復号鍵情報分割部720と、履歴情報を分割する情報分割部730と、情報分割部730によって分割された分割履歴情報に誤り訂正情報を付加する誤り訂正符号付加部740と、誤り訂正情報が付加された分割履歴情報に復号鍵情報分割部720によって分割された復号鍵情報を付加する復号鍵情報付加部750とを備えている。
【0131】
履歴情報暗号化部710は、履歴情報記憶部1102に記憶された履歴情報を取得し、取得した履歴情報を暗号化し、暗号化した履歴情報を情報分割部730に出力し、暗号化された履歴情報を復号するための復号鍵情報を復号鍵情報分割部720に出力する。
【0132】
履歴情報暗号化部710から出力された復号鍵情報は、復号鍵情報分割部720に入力され、復号鍵情報分割部720は、入力された復号鍵情報を履歴情報記憶装置の設置数に分割し、分割された分割復号鍵情報を復号鍵情報付加部750に出力する。
【0133】
履歴情報暗号化部710から出力された暗号化された履歴情報は、情報分割部730に入力され、情報分割部730は、入力された履歴情報を履歴情報記憶装置の設置数に分割し、分割された分割履歴情報を誤り訂正符号付加部740に出力する。ここで、情報分割部730は、履歴情報を所定のサイズ毎に順次分割する等の単純分割を行う。
【0134】
情報分割部730から出力された分割履歴情報は、誤り訂正符号付加部740に入力され、誤り訂正符号付加部740は、入力された分割履歴情報に誤り訂正情報を付加し、誤り訂正情報を付加した分割格納情報を復号鍵情報付加部750に出力する。
【0135】
ここで、誤り訂正符号付加部740は、履歴情報の分割数よりも少ない数の分割履歴情報によって、履歴情報を復元できるよう履歴情報を分割する。例えば、公知のハミング符号やリードソロモン符号等の誤り訂正情報を付加することが可能である。
【0136】
復号鍵情報分割部720から出力された分割復号鍵情報及び誤り訂正符号付加部740から出力された分割履歴情報は、復号鍵情報付加部750に入力され、復号鍵情報付加部750は、入力された分割履歴情報に入力された分割復号鍵情報を付加し、分割復号鍵情報が付加された分割履歴情報を分割履歴情報送信部1161に出力する。
【0137】
以下に、履歴情報分割部2160の動作を説明する。
【0138】
図18は、本発明の第3の実施の形態における履歴情報分割部の動作のフローチャートである。
【0139】
まず、履歴情報記憶部1102に記憶された履歴情報が、履歴情報暗号化部710によって暗号化される(ステップ810)。
【0140】
次に、履歴情報暗号化部710によって暗号化された履歴情報を復号するための復号鍵情報が、復号鍵情報分割部720によって履歴情報記憶装置の設置数に分割される(ステップ820)。
【0141】
次に、履歴情報暗号化部710によって暗号化された履歴情報が、情報分割部730によって履歴情報記憶装置の設置数に分割される(ステップ830)。
【0142】
次に、履歴情報分割部730によって分割された分割履歴情報に、誤り訂正符号付加部740によって誤り訂正情報が付加される(ステップ840)。
【0143】
次に、誤り訂正符号付加部740によって誤り訂正情報が付加された分割履歴情報に、復号鍵情報分割部720によって分割された復号鍵情報が復号鍵情報付加部750によって付加される(ステップ850)。
【0144】
なお、本発明の第2の実施の形態において説明した履歴情報分割部1160と同様に、履歴情報分割部2160は、上記で説明した動作を記述したプログラムを実行するCPUによって構成するようにしてもよい。
【0145】
上述のように、本実施の形態の履歴情報分割部2160によって構成される履歴情報管理システム1000によれば、第1の実施の形態において説明した履歴情報管理システム1000の効果に加えて、分割された一片の履歴情報サイズを元の履歴情報のサイズより少なくすることができ、履歴情報を記憶する各履歴情報記憶装置を構成する記憶媒体の記憶容量を低減させることができる。
【0146】
なお、本発明は、上記の実施の形態の例に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【0147】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、ネットワークを利用したサービスの履歴情報の不正アクセスを防止すると共に、履歴情報の消失を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における履歴情報管理システムの構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるサービス提供装置の構成図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における履歴情報分割装置の構成図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における履歴情報記憶装置の構成図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるサービス利用装置の構成図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における履歴情報復元装置の構成図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における履歴情報分割装置の動作のフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態における履歴情報記憶装置の動作のフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態における履歴情報復元装置の動作のフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態における履歴情報管理システムの構成図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態におけるサービス提供装置の構成図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態におけるサービス利用装置の構成図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態におけるサービス仲介装置の構成図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態におけるサービス提供装置の動作のフローチャートである。
【図16】本発明の第2の実施の形態におけるサービス利用装置・サービス仲介装置の分割履歴情報記憶動作のフローチャートである。
【図17】本発明の第3の実施の形態における履歴情報分割部の構成図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態における履歴情報分割部の動作のフローチャートである。
【符号の説明】
710 履歴情報暗号化部
720 復号鍵情報分割部
730 情報分割部
740 誤り訂正符号付加部
750 復号鍵情報付加部
1000 履歴情報管理システム
1100 サービス提供装置
1101 サービス提供部
1102 履歴情報記憶部
1103 履歴情報送信部
1150 ネットワークインタフェース
1151 コンテンツ格納部
1160 履歴情報分割部
1161 分割履歴情報送信部
1170 分割履歴情報記憶部
1180 分割履歴情報受信部
1181 履歴情報復元部
1200 サービス利用装置
1201 サービス利用部
1250 ネットワークインタフェース
1251 コンテンツ記憶部
1270 分割履歴情報受信部
1271 履歴情報記憶部
1272 履歴情報送信部
1273 履歴情報復元部
1300 サービス仲介装置
1301 匿名化情報記憶部
1302 識別情報変換部
1350 ネットワークインタフェース
1370 分割履歴情報受信部
1371 履歴情報記憶部
1372 履歴情報送信部
1373 履歴情報復元部
2000 履歴情報分割装置
2100 履歴情報分割手段、履歴情報分割部
2110 履歴情報取得部
2120 履歴情報一時記憶部
2150 ネットワークインタフェース
2200 分割履歴情報送信手段、分割履歴情報送信部
2500 履歴情報記憶装置
2510 分割履歴情報受信手段、分割履歴情報受信部
2520 分割履歴情報記憶手段、分割履歴情報記憶部
2550 ネットワークインタフェース
2600 履歴情報復元装置
2610 分割履歴情報受信手段、分割履歴情報受信部
2620 履歴情報復元手段、履歴情報復元部
【発明の属する技術分野】
本発明は、履歴情報管理システムに係り、特に、電子商取引において、ネットワークを利用したサービスの履歴を管理する履歴情報管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークを利用したサービスの履歴は、取引の証拠保全や不正行為の追跡等の管理目的に利用されていたが、近年、データベース化することによってマーケティングリサーチ等のための情報収集目的に利用されるようになっている。
【0003】
例えば、サービス利用者が一定期間内にアクセスしたサービスを識別するサービス識別子のリストを、サービス利用者がサービス提供装置にアクセスした履歴を表すアクセス履歴データより取得し、一定期間内にアクセスしたサービス利用者の数が指定された範囲内にないサービス識別子を除き、残ったサービス識別子により特定されるサービスにアクセスしているサービス利用者の識別子のリストを抽出し、抽出されたサービスのサービス識別子のリストをアクセス履歴データより抽出し、抽出されたサービス識別子を絞り込み、絞り込まれたサービス識別子にアクセスしたサービス利用者の数が指定された範囲内にないサービスのサービス識別子を除き、得られたサービス利用者の識別子とサービス識別子とをサービス提供装置に送信する技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−304568号公報
(段落番号0034乃至段落番号0041、図6及び図7)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術では、サービスの履歴情報が1つの装置によって管理されているため、履歴情報の不正アクセスや履歴情報の消失を防止することができないという問題がある。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、ネットワークを利用したサービスの履歴情報の不正アクセスを防止すると共に、履歴情報の消失を防止することができる履歴情報管理システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の原理構成図である。
【0008】
本発明の履歴情報管理システムは、ネットワークを介してサービスを提供するサービス提供装置1100と、
サービス提供装置1100によって提供されたサービスを利用するサービス利用装置1200と、
サービスの提供に関する履歴情報を分割する履歴情報分割手段2100を有する履歴情報分割装置2000と、
履歴情報分割装置2000によって分割された分割履歴情報を記憶する複数の履歴情報記憶装置2500と、
履歴情報記憶装置2500に記憶されている分割履歴情報を収集して履歴情報を復元する履歴情報復元装置2600とを備え、
履歴情報分割装置2000は、
分割履歴情報を複数の履歴情報記憶装置2500にそれぞれ送信する分割履歴情報送信手段2200を有し、
履歴情報記憶装置2500は、
履歴情報分割装置2000から送信された分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信手段2510と、
分割履歴情報受信手段2510によって受信された分割履歴情報を記憶する分割履歴情報記憶手段2520と、
分割履歴情報記憶手段2520に記憶された分割履歴情報を履歴情報復元装置2600に送信する分割履歴情報送信手段2530とを有する。
【0009】
履歴情報復元装置2600は、
履歴情報記憶装置2500から送信された前記分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信手段2610と、
分割履歴情報受信手段2610で受信された分割履歴情報から履歴情報を復元する履歴情報復元手段2620とを有する。
【0010】
この構成により、ネットワークを利用したサービスの履歴情報を複数の装置に分割して管理するため、1つの分割された履歴情報に不正にアクセスした場合でも、履歴情報を復元することができないため、履歴情報に対する不正アクセスを防止することが可能となる。
【0011】
また、本発明の履歴情報管理システムは、サービス提供装置とサービス利用装置との間の通信を仲介するサービス仲介装置を更に有し、
サービス仲介装置は、
サービス利用装置を識別するための利用装置識別情報を匿名化した匿名化情報に変換する識別情報変換手段を有する。
【0012】
この構成により、履歴情報によってサービス利用者が特定されることを防止できるため、サービス利用者のプライバシが保護される。
【0013】
また、本発明のサービス仲介装置は、履歴情報記憶装置と同様の機能を有する。
【0014】
この構成により、サービス仲介装置を履歴情報記憶装置としても利用できるため、履歴情報管理システムに設ける履歴情報記憶装置を削減することが可能となる。
【0015】
また、本発明のサービス仲介装置は、履歴情報復元装置と同様の機能を有する。
【0016】
この構成により、サービス仲介装置を履歴情報復元装置としても利用できるため、履歴情報管理システムに履歴情報復元装置を設ける必要がない。
【0017】
また、本発明のサービス仲介装置は、履歴情報分割装置と同様の機能を有する。
【0018】
この構成により、サービス仲介装置によって得られた履歴情報に対する不正アクセスを防止することができ、サービス仲介装置によって得られた履歴情報の消失を防止することが可能となる。
【0019】
また、本発明のサービス提供装置は、履歴情報分割装置と同様の機能を有する。
【0020】
この構成により、サービス提供装置によって得られた履歴情報に対する不正アクセスを防止することができ、サービス提供装置によって得られた履歴情報の消失を防止することが可能となる。
【0021】
また、本発明のサービス提供装置は、履歴情報記憶装置と同様の機能を有する。
【0022】
この構成により、サービス提供装置を履歴情報記憶装置としても利用できるため、履歴情報管理システムに設ける履歴情報記憶装置を削減することが可能となる。
【0023】
また、本発明のサービス利用装置は、履歴情報記憶装置と同様の機能を有する。
【0024】
この構成により、サービス利用装置を履歴情報記憶装置としても利用できるため、履歴情報管理システムに設ける履歴情報記憶装置を削減することが可能となる。
【0025】
また、本発明のサービス提供装置は、履歴情報復元装置と同様の機能を有する。
【0026】
この構成により、サービス提供装置において履歴情報を消失した場合でも履歴情報を復元することが可能となる。
【0027】
また、サービス利用装置は、履歴情報復元装置と同様の機能を有する。
【0028】
この構成により、サービス利用装置を履歴情報復元装置としても利用できるため、履歴情報管理システムに履歴情報復元装置を設ける必要がない。
【0029】
また、本発明の履歴情報分割手段は、履歴情報の分割数よりも少ない数の分割履歴情報によって、履歴情報を復元できるように該履歴情報を分割する手段を含む。
【0030】
この構成により、所定数の分割された履歴情報によって履歴情報が復元することができるので、分割された履歴情報を消失した場合でも、他の履歴情報記憶装置に記憶された分割履歴情報によって履歴情報を復元することが可能となり、履歴情報の消失を防止することができる。
【0031】
また、本発明の履歴情報分割手段は、履歴情報の分割数よりも少ない数の分割履歴情報によって、履歴情報を復元できるように、該履歴情報をシークレットシェアリングを行うことによって分割する手段を含む。
【0032】
この構成により、分割された一片の履歴情報を元の履歴情報のサイズを超えることなく分割することが可能となり、履歴情報を更新することなく分割された履歴情報を定期的に更新することができる。
【0033】
また、本発明の履歴情報分割手段は、履歴情報の分割数よりも少ない数の分割履歴情報によって、該履歴情報を復元できるように、各分割履歴情報に誤り訂正情報を付加する手段を含む。
【0034】
この構成により、分割された一片の履歴情報のサイズを元の履歴情報のサイズより少なくすることが可能となり、履歴情報を記憶する各履歴情報記憶装置を構成する記憶媒体の記憶容量を低減させることができる。
【0035】
また、本発明の履歴情報分割手段は、
履歴情報を暗号化する履歴情報暗号化手段と、
履歴情報暗号化手段によって暗号化された履歴情報を復号するための復号鍵情報を分割する復号鍵情報分割手段と、
履歴情報を分割する情報分割手段と、
情報分割手段によって分割された分割履歴情報に誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号付加手段と、
誤り訂正符号付加手段によって誤り訂正符号が付加された分割履歴情報に復号鍵情報分割手段によって分割された復号鍵情報を付加する復号鍵情報付加手段とを有する。
【0036】
この構成により、暗号化された履歴情報を復元するための復号鍵情報も複数の装置に分割して管理するため、履歴情報に対する不正アクセスをさらに防止することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0038】
[第1の実施の形態]
図2は、本発明の第1の実施の形態における履歴情報管理システムの構成を示す。
【0039】
履歴情報管理システム1000は、ネットワーク10を介してサービスを提供するサービス提供装置1100と、サービス提供装置1100によって提供されたサービスを利用するサービス利用装置1200と、サービス提供装置1100がサービスを提供した履歴情報を分割する履歴情報分割装置2000と、履歴情報分割装置2000によって分割された分割履歴情報を記憶する履歴情報記憶装置2500及び、履歴情報記憶装置2500に記憶された分割履歴情報を復元する履歴情報復元装置2600から構成される。
【0040】
なお、履歴情報管理システム1000は、複数のサービス提供装置1100、複数のサービス利用装置1200及び複数の履歴情報記憶装置2500によって構成されるが、本実施の形態においては、1つのサービス提供装置1100、1つのサービス利用装置1200及び1つの履歴情報記憶装置2500を用いて説明する。
【0041】
図3は、本発明の第1の実施の形態におけるサービス提供装置の構成を示す。サービス提供装置1100は、ネットワーク10に接続され、中央処理装置(Central Processing Unit,以下単にCPUという)を有するコンピュータ装置によって構成され、サービス利用装置1200にサービスを提供するサービス提供部1101と、サービスの提供に関する履歴情報を記憶する履歴情報記憶部1102と、履歴情報を送信する履歴情報送信部1103と、ネットワーク10と接続された装置と通信を行うネットワークインタフェース1150と、サービスするコンテンツが格納されたコンテンツ格納部1151とを備えている。
【0042】
サービス提供部1101は、サービス利用装置1200から送信されたコンテンツを表す情報、即ち、要求されたコンテンツを表す情報をネットワークインタフェース1150を介して受信し、複数のコンテンツが格納されたコンテンツ格納部1151から要求されたコンテンツを取得し、取得したコンテンツをサービス利用装置1200にネットワークインタフェース1150を介して送信する。
履歴情報記憶部1102は、サービス提供部1101によるサービスの提供、すなわち、コンテンツの送信に関する履歴情報を記憶する。
【0043】
ここで、履歴情報には、サービス提供内容、及びサービス提供日時等のサービスに関する情報が含まれる。
【0044】
図4は、本発明の第1の実施の形態における履歴情報分割装置の構成を示す。
履歴情報分割装置2000は、ネットワーク10に接続され、CPUを有するコンピュータ装置によって構成され、ネットワーク10と接続された装置と通信を行うネットワークインタフェース2150と、ネットワーク10を介してサービス提供装置1100の履歴情報を取得する履歴情報取得部2110と、取得した履歴情報を一時的に格納する履歴情報一時記憶部2120と、履歴情報を分割する履歴情報分割部2100と、分割された分割履歴情報を送信する分割履歴情報送信部2200とを備える。
【0045】
履歴情報分割部2100は、履歴情報一時記憶部2120に格納された履歴情報を取得し、取得した履歴情報を分割し、分割された分割履歴情報のうち、1つの分割履歴情報を分割履歴情報送信部2200に出力する。なお、履歴情報分割部2100は、各サービス単位の履歴情報を分割するものとする。また、履歴情報分割部2100によって取得された履歴情報は、履歴情報一時記憶部2120から削除される。
【0046】
分割履歴情報送信部2200は、ネットワークインタフェース2150を介してネットワーク10に送信する。
【0047】
図5は、本発明の第1の実施の形態における履歴情報記憶装置の構成を示す。
履歴情報記憶装置2500は、ネットワーク10に接続され、CPUを有するコンピュータ装置と、ハードディスク装置等の記憶媒体によって構成され、ネットワーク10と接続された装置と通信を行うネットワークインタフェース2550と、ネットワーク10から分割された分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信部2510と、受信した分割履歴情報を格納する分割履歴情報記憶部2520と、分割履歴情報記憶部2520に格納された分割履歴情報を送信する分割履歴情報送信部2530を備える。
【0048】
図6は、本発明の第1の実施の形態におけるサービス利用装置の構成を示す。
サービス利用装置1200は、ネットワーク10に接続され、CPUを有するコンピュータ装置によって構成され、サービス提供装置1100によって提供されたサービスを利用するサービス利用部1201と、ネットワーク10と接続された装置と通信を行うネットワークインタフェース1250と、サービス提供装置1100から提供されたサービス、すなわち、送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部1251とを備えている。
【0049】
サービス利用部1201は、利用者の入力に応じてサービス提供装置1100に格納されたコンテンツを特定する情報を生成し、生成された情報をサービス提供装置1100にネットワークインタフェース1250を介して送信し、サービス提供装置1100による情報の受信に応じて送信されたコンテンツをネットワークインタフェース1250を介して受信し、受信したコンテンツをコンテンツ記憶部1251に記憶する。
【0050】
図7は、本発明の第1の実施の形態における履歴情報復元装置の構成を示す。
履歴情報復元装置2600は、履歴情報記憶装置2500からの分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信部2610と、受信した複数の分割履歴情報からサービス提供装置1100によるサービス提供の履歴を復元する履歴情報復元部2620とを備えている。
【0051】
図8は、本発明の第1の実施の形態における履歴情報分割装置の動作のフローチャートである。
【0052】
なお、履歴情報一時記憶部2120には、既にサービスの提供に関する履歴情報が記憶されているものとする。
【0053】
まず、履歴情報一時記憶部2120に格納された各サービス単位の履歴情報は、履歴情報分割部2100によって分割される(ステップ110)。
【0054】
分割された分割履歴情報が分割履歴情報送信部2200からネットワークインタフェース2150を介して履歴情報記憶装置2500に送信される(ステップ120)。
【0055】
図9は、本発明の第1の実施の形態における履歴情報記憶装置の動作のフローチャートである。
【0056】
履歴情報分割装置2000から送信された分割履歴情報が、ネットワークインタフェース2550を介して分割履歴情報受信部2510によって受信される(ステップ210)。
【0057】
次に、分割履歴情報受信部2510によって受信された分割履歴情報が、履歴情報記憶部2520に格納される(ステップ220)。
【0058】
また、履歴情報復元装置2600から分割履歴情報の要求があると、分割履歴情報送信部2530は、分割履歴情報記憶部2520から分割履歴情報を読み出して、ネットワークインタフェース2550を介して、分割履歴情報を履歴情報復元装置2600に送信する(ステップ230)。
【0059】
図10は、本発明の第1の実施の形態における履歴情報復元装置の動作のフローチャートである。
【0060】
まず、履歴情報復元装置2600の分割履歴情報受信部2610は、履歴情報記憶装置2500から分割履歴情報を受信する(ステップ310)。
【0061】
次に、受信した複数の分割履歴情報を、履歴情報復元部2620において、サービス提供装置1100がサービスを提供した履歴情報を復元する(ステップ320)。
【0062】
なお、履歴情報記憶装置2500、履歴情報分割装置2000、履歴情報復元装置2600は、上記の動作のプログラムを実行するCPUによって構成するようにしてもよい。
【0063】
以上説明したように、履歴情報管理システム1000によれば、ネットワークを利用したサービスの履歴情報を複数の履歴情報記憶装置2500に分割して管理するため、分割された1つの履歴情報に不正にアクセスした場合でも、履歴情報を復元することができないため、履歴情報に対する不正アクセスを防止することができる。
【0064】
[第2の実施の形態]
本実施の形態では、サービス提供装置1100が前述の履歴情報分割装置2000の機能を有する場合について説明する。
【0065】
図11は、本発明の第2の実施の形態における履歴情報管理システムの構成を示す。
【0066】
履歴情報管理システム1000は、ネットワーク10を介してサービスを提供するサービス提供装置1100と、サービス提供装置1100によって提供されたサービスを利用するサービス利用装置1200と、サービス利用装置1200を識別するための利用装置識別情報を匿名化した匿名化情報に変換してサービス提供装置1100とサービス利用装置1200との間の通信を仲介するサービス仲介装置1300とを備えている。
【0067】
ここでは、画像データ等のコンテンツをサービス利用装置1200に送信するサービスを行うサービス提供装置1100と、送信されたコンテンツを受信するサービス利用装置1200を例に本発明を説明する。
【0068】
なお、履歴情報管理システム1000は、複数のサービス提供装置1100及び複数のサービス利用装置1200によって構成するが、本実施の形態においては、1つのサービス提供装置1100及び1つのサービス利用装置1200を用いて説明する。
【0069】
図12は、本発明の第2の実施の形態におけるサービス提供装置の構成を示す。
【0070】
サービス提供装置1100は、ネットワーク10に接続され、CPUを有するコンテンツ装置によって構成され、サービス仲介装置1300を介してサービス利用装置1200にサービスを提供するサービス提供部1101と、サービスの提供に関する履歴情報を記憶する履歴情報記憶部1102と、ネットワーク10と接続された装置と通信を行うネットワークインタフェース1150と、サービスするコンテンツが格納されたコンテンツ格納部1151とを備えている。
【0071】
また、サービス提供装置1100は、サービスの提供に関する履歴情報を分割する履歴情報分割装置を構成し、履歴情報を分割する履歴情報分割部1160と、分割された分割履歴情報を他の履歴情報記憶装置に送信する分割履歴情報送信部1161とを備えている。
【0072】
また、サービス提供装置1100は、履歴情報分割装置によって分割された履歴情報を記憶する履歴情報記憶装置を構成し、履歴情報分割部1160によって分割された分割履歴情報のうち1つの分割履歴情報を記憶する分割履歴情報記憶部1170を備えている。
【0073】
また、サービス提供装置1100は、履歴情報記憶装置から送信された分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信部1180と、受信した分割履歴情報から、サービス提供した履歴情報を復元する履歴情報復元部1181を備えている。
【0074】
なお、サービス提供装置1100は、サービス利用装置1200を識別するための利用者装置識別情報がサービス仲介装置1300によって匿名化されるため、サービス利用装置1200を特定することが出来ないようになっている。以下に説明するネットワークインタフェース1150を介したサービス利用装置1200との間の各情報の送受信は、前述した匿名化情報を用いてサービス仲介装置1300を介して行う。
【0075】
サービス提供部1101は、サービス利用装置1200から送信されたコンテンツを表す情報、すなわち要求されたコンテンツを表す情報をネットワークインタフェース1150を介して受信し、複数のコンテンツが格納されたコンテンツ格納部1151から要求されたコンテンツを取得し、取得されたコンテンツをサービス利用装置1200にネットワークインタフェース1150を介して送信するようになっている。
【0076】
履歴情報記憶部1102は、サービス提供部1101によるサービスの提供、すなわち、コンテンツの送信に関する履歴情報を記憶する。
【0077】
ここで、履歴情報には、上述した匿名化情報、サービス提供内容、及びサービス提供日時等のサービスに関する情報が含まれる。
【0078】
履歴情報分割部1160は、履歴情報記憶部1102に格納された履歴情報を取得し、取得された履歴情報を分割し、分割された分割履歴情報のうち1つの分割履歴情報を分割履歴情報記憶部1170に出力し、他の分割履歴情報を分割履歴情報送信部1161に出力する。なお、履歴情報分割部1160は、各サービス単位の履歴情報を分割する。また、履歴情報分割部1160によって取得された履歴情報は、履歴情報記憶部1102より削除される。
【0079】
ここで、履歴情報分割部1160は、履歴情報の分割数よりも少ない数の分割履歴情報によって履歴情報を復元できるよう履歴情報を分割する。本実施の形態においては、公知のシークレットシェアリング(Shamir, A.: How to share a secret, Communications of the ACM, Vol. 22, No. 11,(1979)612−613) を行うことによって履歴情報を分割する。
【0080】
このように、シークレットシェアリングを行って履歴情報を分割することにより、分割されたすべての分割履歴情報を収集することなく、履歴情報を復元することができる。
【0081】
本実施の形態においては、履歴情報を3つに分割し、履歴情報記憶装置を構成する分割された分割履歴情報をサービス提供装置1100、サービス利用装置1200、及びサービス仲介装置1300に記憶する例について説明する。
【0082】
この場合には、履歴情報分割部1160は、サービス提供装置1100、サービス利用装置1200及び、サービス仲介装置1300のうち、2つの装置に記憶された分割履歴情報から履歴情報を復元できるように分割する。
【0083】
履歴情報分割部1160によって出力された分割履歴情報は、分割履歴情報送信部1161に入力され、分割履歴情報送信部1161は、入力された分割履歴情報をサービス利用装置1200及びサービス仲介装置1300にネットワークインタフェース1150を介してそれぞれ送信する。
【0084】
履歴情報分割部1160によって出力された分割履歴情報は、分割履歴情報記憶部1170に入力され、分割履歴情報記憶部1170は、入力された分割履歴情報を格納する。
【0085】
また、分割履歴情報記憶部1170は、サービス仲介装置1300やサービス利用装置1200が分割履歴情報を収集して復元する場合に、分割履歴送信部1161から格納されている分割履歴情報が読み出される。分割履歴送信部1160は、ネットワークインタフェース1150を介して、読み出した分割履歴情報をネットワーク10に送信する。
【0086】
分割履歴情報受信部1180は、当該サービス提供装置1100において、過失等により履歴情報を失った場合に、サービス仲介装置1300やサービス利用装置1200に履歴情報の復元を行うための要求を発行することにより、サービス仲介装置1300やサービス利用装置1200から分割履歴情報を受信し、履歴情報復元部1181に出力する。
【0087】
履歴情報復元部1181は、分割履歴情報受信部1180で受信した分割履歴情報から履歴情報を復元する。
【0088】
次に、サービス利用装置1200について説明する。
【0089】
図13は、本発明の第2の実施の形態におけるサービス利用装置の構成を示す。
【0090】
サービス利用装置1200は、履歴情報分割装置によって分割された履歴情報を記憶する履歴情報記憶装置を構成し、サービス提供装置1100により送信された分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信部1270と、分割履歴情報受信部1270によって受信された分割履歴情報を記憶する履歴情報記憶部1271と、分割履歴情報を送信する分割履歴情報送信部1272、履歴情報復元部1273とを備えている。
【0091】
なお、サービス利用装置1200は、サービス仲介装置1300によってサービス提供装置1100に対して匿名化されるため、サービス提供装置1100がサービス利用装置1200を特定することができないようになっている。以下に説明するネットワークインタフェース1250を介したサービス提供装置1100との間の各情報の送受信は、サービス仲介装置1300を介して行う。
【0092】
サービス利用部1201は、利用者の入力に応じてサービス提供装置1100に格納されたコンテンツを特定する情報を生成し、生成された情報をサービス提供装置1100にネットワークインタフェース1250を介して送信し、サービス提供装置1100による情報の受信に応じて送信されたコンテンツをネットワークインタフェース1250を介して受信し、受信したコンテンツをコンテンツ記憶部1251に記憶する。
【0093】
分割履歴情報受信部1270は、サービス提供装置1100より送信された分割履歴情報をネットワークインタフェース1250を介して受信し、受信した分割履歴情報を履歴情報記憶部1271に出力する。
【0094】
分割履歴情報受信部1270によって出力された分割履歴情報は、履歴情報記憶部1271に入力され、履歴情報記憶部1271は、入力された分割履歴情報を格納する。
【0095】
履歴情報送信部1272は、サービス仲介装置1300において分割履歴情報を収集して、履歴情報を復元する場合に、履歴情報記憶部1271に格納されている分割履歴情報をネットワークインタフェース1250を介してネットワーク10に送信する。
【0096】
履歴情報復元部1273は、当該サービス利用装置1200において、履歴情報の復元を行う場合に、分割履歴情報受信部1270で他の装置から受信した分割履歴情報を用いて、サービス提供装置1100が行ったサービスの履歴情報を復元する。
【0097】
図14は、本発明の第2の実施の形態におけるサービス仲介装置の構成を示す。
【0098】
サービス仲介装置1300は、ネットワーク10に接続され、CPUを有するコンピュータ装置によって構成され、利用装置識別情報に対応した匿名化情報を記憶する匿名化情報記憶部1301と、匿名化情報記憶部1301に記憶された情報に基づいて利用装置識別情報と匿名化情報とを相互に変換する識別情報変換部1302と、ネットワーク10に接続された装置と通信を行うネットワークインタフェース1350と、履歴情報復元部1373とを備えている。
【0099】
また、サービス仲介装置1300は、履歴情報分割装置によって分割された履歴情報を記憶する履歴情報記憶装置を構成し、サービス提供装置1100より送信された分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信部1370と、分割履歴情報受信部1370によって受信された分割履歴情報を記憶する履歴情報記憶部1371とを備えている。
【0100】
匿名化情報記憶部1301は、利用装置識別情報に対応した匿名化情報とを記憶するようになっている。
【0101】
識別情報変換部1302は、ネットワークインタフェース1350を介してサービス利用装置1200からサービス提供装置1100に向けて送信された通信データを受信し、受信した通信データに含まれる利用装置識別情報を取得することにより、取得した利用装置識別情報に対応する匿名化情報を匿名化情報記憶部1301より取得し、通信データに含まれる利用装置識別情報を取得した匿名化情報に変換してサービス提供装置1100にネットワークインタフェース1350を介して送信する。
【0102】
また、識別情報変換部1302は、ネットワークインタフェース1350を介してサービス提供装置1100からサービス利用装置1200に向けて送信された通信データを受信し、受信した通信データに含まれる匿名化情報を取得し、祝した匿名化情報に対応する利用装置識別情報を匿名化情報記憶部1301より取得することにより、通信データに含まれる匿名化情報を取得した利用装置識別情報に変換してサービス利用装置1200にネットワークインタフェース1350を介して送信する。
【0103】
なお、識別情報変換部1302は、匿名化情報記憶部1301に利用装置識別情報と対応した匿名化情報が記憶されていない場合には、新たな匿名化情報を生成し、生成された匿名化情報を利用装置識別情報と対応させて匿名化情報記憶部1301に記憶するようにしてもよい。
【0104】
また、識別情報変換部1302は、利用装置識別情報と匿名化情報とを相互に変換する代わりに、サービスに付与されたサービス識別情報と利用装置識別情報とに対応した匿名化情報に変換するようにしてもよい。この場合には、匿名化情報記憶部1301は、サービス識別情報と利用装置識別情報とに対応した匿名化情報を記憶するように構成する。
【0105】
分割履歴情報受信部1370は、サービス提供装置1100から送信された分割履歴情報をネットワークインタフェース1350を介して受信し、受信した分割履歴情報を履歴情報記憶部1371に出力する。
【0106】
分割履歴情報受信部1370から出力された分割履歴情報は、履歴情報記憶部1371に入力され、履歴情報記憶部1371は、入力された分割履歴情報を格納する。
【0107】
履歴情報復元部1373は、当該サービス仲介装置1300において、履歴情報の復元を行う場合に、分割履歴情報受信部1370で他の装置から受信した複数の分割履歴情報を用いて、サービス提供装置1100が行ったサービスの履歴情報を復元する。
【0108】
以下に、履歴情報管理システム1000の動作を説明する。
【0109】
図15は、本発明の第2の実施の形態におけるサービス提供装置の動作のフローチャートである。なお、履歴情報記憶部1102には、サービス提供部1101によるサービスの提供に関する履歴情報が既に記憶されているものとする。
【0110】
まず、履歴情報記憶部1102に格納された各サービス単位の履歴情報は、履歴情報分割部1160によって分割される(ステップ510)。
【0111】
次に、履歴情報分割部1160によって分割された分割履歴情報のうち1つの分割履歴情報は、分割履歴情報記憶部1170に記憶される(ステップ520)。
【0112】
一方、他の分割履歴情報は、分割履歴情報送信部1161によってサービス利用装置1200及びサービス仲介装置1300にネットワークインタフェース1150を介してそれぞれ送信される。
【0113】
図16は、本発明の第2の実施の形態におけるサービス利用装置、サービス仲介装置の分割履歴情報記憶動作のフローチャートである。
【0114】
同図のフローチャートでは、履歴情報分割装置によって分割された履歴情報を記憶する複数の履歴情報記憶装置を構成するサービス利用装置1200、及びサービス仲介装置1300の分割履歴情報を記憶する場合の動作を示す。
【0115】
ここでは、履歴情報記憶装置を構成するサービス利用装置1200の分割履歴情報記憶動作を説明し、サービス仲介装置1300の分割履歴情報記憶動作の説明は同様であるため、省略する。
【0116】
まず、サービス提供装置1100から送信された分割履歴情報が、ネットワークインタフェース1250を介して分割履歴情報受信部1270によって受信される(ステップ610)。
【0117】
次に、分割履歴情報受信部1270によって受信された分割履歴情報が、履歴情報記憶部1271に格納される(ステップ620)。
【0118】
上記で説明した、履歴情報管理システム1000においては、サービス利用者が履歴情報を復元する場合には、サービス提供者によってサービス提供装置1100に記憶された分割履歴情報をサービス利用者に提供することにより、元の履歴情報を復元できる。なお、復元の動作は前述の第1の実施の形態における図10に示す動作と同様である。
【0119】
また、サービス仲介装置1300によって履歴情報を復元する場合には、サービス提供者によってサービス提供装置1100に記憶された分割履歴情報をサービス仲介装置1300の管理者に提供することにより、元の履歴情報を復元できる。なお、復元の動作は前述の第1の実施の形態における図10に示す動作と同様である。
【0120】
また、サービス提供者が過失または、故意に履歴情報を消失した場合には、サービス利用装置1200とサービス仲介装置1300とにそれぞれ記憶されている分割履歴情報によって履歴情報を復元できる。つまり、サービス提供装置1100にサービス利用装置1200及びサービス仲介装置1300と同様に、履歴情報復元装置を設けることにより、履歴情報を復元することが可能である。
【0121】
なお、履歴情報管理システム1000は、履歴情報分割装置をサービス提供装置1100上に構成したが、サービス仲介装置1300においても履歴情報を得ることができるので、サービス仲介装置1300上に履歴情報分割装置を構成するようにしてもよい。
【0122】
また、履歴情報管理システム1000は、履歴情報記憶装置をサービス提供装置1100、サービス利用装置1200、及びサービス仲介装置1300によって構成したが、ネットワーク10に接続された図示しない複数の履歴情報管理装置によって履歴情報記憶装置を構成するようにしてもよい。
【0123】
なお、本実施の形態において説明した履歴情報管理システム1000を構成するサービス提供装置1100、サービス利用装置1200、及びサービス仲介装置1300は、上記においてそれぞれ説明した各動作を記述したプログラムを各CPUに実行させるようにしてもよい。
【0124】
即ち、サービス提供装置1100において、サービス提供部1101、履歴情報分割部1160、及び分割履歴情報送信部1161は、上記プログラムを実行するCPUによって構成するようにしてもよい。
【0125】
また、サービス利用装置1200において、サービス利用部1201、及び、分割履歴情報受信部1270は、上記プログラムを実行するCPUによって構成するようにしてもよい。
【0126】
また、サービス仲介装置1300において、識別情報変換部1302、及び分割履歴情報受信部1370は、上記プログラムを実行するCPUによって構成するようにしてもよい。
【0127】
上述のように、履歴情報管理システム1000によれば、ネットワークを利用したサービスの履歴情報を複数の装置に分割して管理するため、1つの分割された履歴情報に不正にアクセスした場合でも、履歴情報を復元することができないため、履歴情報に対する不正アクセスを防止することができる。
【0128】
また、履歴情報管理システム1000によれば、分割された所定数の分割履歴情報によって履歴情報が復元することができるので、サービス提供装置1100において分割された分割履歴情報を消失した場合でも、他の履歴情報記憶装置に記憶された分割履歴情報によって履歴情報を復元することができ、履歴情報の消失を防止することができる。
【0129】
[第3の実施の形態]
本実施の形態は、前述の第2の実施の形態に係る履歴情報管理システム1000を構成する履歴情報分割装置の履歴情報分割部1160における履歴情報の分割処理が相違する。
【0130】
以下では、サービス提供装置1100の履歴情報分割部1160を履歴情報分割部2160に代えて説明し、他の構成要件の説明は、前述の第2の実施の形態に係る履歴情報管理システム1000と同一であるので、その説明を省略する。図17は、本発明の第3の実施の形態における履歴情報分割部の構成を示す。履歴情報分割部2160は、履歴情報を暗号化する履歴情報暗号化部710と、履歴情報暗号化部710によって暗号化された履歴情報を復号するための復号鍵情報を分割する復号鍵情報分割部720と、履歴情報を分割する情報分割部730と、情報分割部730によって分割された分割履歴情報に誤り訂正情報を付加する誤り訂正符号付加部740と、誤り訂正情報が付加された分割履歴情報に復号鍵情報分割部720によって分割された復号鍵情報を付加する復号鍵情報付加部750とを備えている。
【0131】
履歴情報暗号化部710は、履歴情報記憶部1102に記憶された履歴情報を取得し、取得した履歴情報を暗号化し、暗号化した履歴情報を情報分割部730に出力し、暗号化された履歴情報を復号するための復号鍵情報を復号鍵情報分割部720に出力する。
【0132】
履歴情報暗号化部710から出力された復号鍵情報は、復号鍵情報分割部720に入力され、復号鍵情報分割部720は、入力された復号鍵情報を履歴情報記憶装置の設置数に分割し、分割された分割復号鍵情報を復号鍵情報付加部750に出力する。
【0133】
履歴情報暗号化部710から出力された暗号化された履歴情報は、情報分割部730に入力され、情報分割部730は、入力された履歴情報を履歴情報記憶装置の設置数に分割し、分割された分割履歴情報を誤り訂正符号付加部740に出力する。ここで、情報分割部730は、履歴情報を所定のサイズ毎に順次分割する等の単純分割を行う。
【0134】
情報分割部730から出力された分割履歴情報は、誤り訂正符号付加部740に入力され、誤り訂正符号付加部740は、入力された分割履歴情報に誤り訂正情報を付加し、誤り訂正情報を付加した分割格納情報を復号鍵情報付加部750に出力する。
【0135】
ここで、誤り訂正符号付加部740は、履歴情報の分割数よりも少ない数の分割履歴情報によって、履歴情報を復元できるよう履歴情報を分割する。例えば、公知のハミング符号やリードソロモン符号等の誤り訂正情報を付加することが可能である。
【0136】
復号鍵情報分割部720から出力された分割復号鍵情報及び誤り訂正符号付加部740から出力された分割履歴情報は、復号鍵情報付加部750に入力され、復号鍵情報付加部750は、入力された分割履歴情報に入力された分割復号鍵情報を付加し、分割復号鍵情報が付加された分割履歴情報を分割履歴情報送信部1161に出力する。
【0137】
以下に、履歴情報分割部2160の動作を説明する。
【0138】
図18は、本発明の第3の実施の形態における履歴情報分割部の動作のフローチャートである。
【0139】
まず、履歴情報記憶部1102に記憶された履歴情報が、履歴情報暗号化部710によって暗号化される(ステップ810)。
【0140】
次に、履歴情報暗号化部710によって暗号化された履歴情報を復号するための復号鍵情報が、復号鍵情報分割部720によって履歴情報記憶装置の設置数に分割される(ステップ820)。
【0141】
次に、履歴情報暗号化部710によって暗号化された履歴情報が、情報分割部730によって履歴情報記憶装置の設置数に分割される(ステップ830)。
【0142】
次に、履歴情報分割部730によって分割された分割履歴情報に、誤り訂正符号付加部740によって誤り訂正情報が付加される(ステップ840)。
【0143】
次に、誤り訂正符号付加部740によって誤り訂正情報が付加された分割履歴情報に、復号鍵情報分割部720によって分割された復号鍵情報が復号鍵情報付加部750によって付加される(ステップ850)。
【0144】
なお、本発明の第2の実施の形態において説明した履歴情報分割部1160と同様に、履歴情報分割部2160は、上記で説明した動作を記述したプログラムを実行するCPUによって構成するようにしてもよい。
【0145】
上述のように、本実施の形態の履歴情報分割部2160によって構成される履歴情報管理システム1000によれば、第1の実施の形態において説明した履歴情報管理システム1000の効果に加えて、分割された一片の履歴情報サイズを元の履歴情報のサイズより少なくすることができ、履歴情報を記憶する各履歴情報記憶装置を構成する記憶媒体の記憶容量を低減させることができる。
【0146】
なお、本発明は、上記の実施の形態の例に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【0147】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、ネットワークを利用したサービスの履歴情報の不正アクセスを防止すると共に、履歴情報の消失を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における履歴情報管理システムの構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるサービス提供装置の構成図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における履歴情報分割装置の構成図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における履歴情報記憶装置の構成図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるサービス利用装置の構成図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における履歴情報復元装置の構成図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における履歴情報分割装置の動作のフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態における履歴情報記憶装置の動作のフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態における履歴情報復元装置の動作のフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態における履歴情報管理システムの構成図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態におけるサービス提供装置の構成図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態におけるサービス利用装置の構成図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態におけるサービス仲介装置の構成図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態におけるサービス提供装置の動作のフローチャートである。
【図16】本発明の第2の実施の形態におけるサービス利用装置・サービス仲介装置の分割履歴情報記憶動作のフローチャートである。
【図17】本発明の第3の実施の形態における履歴情報分割部の構成図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態における履歴情報分割部の動作のフローチャートである。
【符号の説明】
710 履歴情報暗号化部
720 復号鍵情報分割部
730 情報分割部
740 誤り訂正符号付加部
750 復号鍵情報付加部
1000 履歴情報管理システム
1100 サービス提供装置
1101 サービス提供部
1102 履歴情報記憶部
1103 履歴情報送信部
1150 ネットワークインタフェース
1151 コンテンツ格納部
1160 履歴情報分割部
1161 分割履歴情報送信部
1170 分割履歴情報記憶部
1180 分割履歴情報受信部
1181 履歴情報復元部
1200 サービス利用装置
1201 サービス利用部
1250 ネットワークインタフェース
1251 コンテンツ記憶部
1270 分割履歴情報受信部
1271 履歴情報記憶部
1272 履歴情報送信部
1273 履歴情報復元部
1300 サービス仲介装置
1301 匿名化情報記憶部
1302 識別情報変換部
1350 ネットワークインタフェース
1370 分割履歴情報受信部
1371 履歴情報記憶部
1372 履歴情報送信部
1373 履歴情報復元部
2000 履歴情報分割装置
2100 履歴情報分割手段、履歴情報分割部
2110 履歴情報取得部
2120 履歴情報一時記憶部
2150 ネットワークインタフェース
2200 分割履歴情報送信手段、分割履歴情報送信部
2500 履歴情報記憶装置
2510 分割履歴情報受信手段、分割履歴情報受信部
2520 分割履歴情報記憶手段、分割履歴情報記憶部
2550 ネットワークインタフェース
2600 履歴情報復元装置
2610 分割履歴情報受信手段、分割履歴情報受信部
2620 履歴情報復元手段、履歴情報復元部
Claims (14)
- ネットワークを介してサービスを提供するサービス提供装置と、
前記サービス提供装置によって提供されたサービスを利用するサービス利用装置と、
前記サービスの提供に関する履歴情報を分割する履歴情報分割手段を有する履歴情報分割装置と、
前記履歴情報分割装置によって分割された分割履歴情報を記憶する複数の履歴情報記憶装置と、
前記履歴情報記憶装置に記憶されている分割履歴情報を収集して前記履歴情報を復元する履歴情報復元装置とを備え、
前記履歴情報分割装置は、
前記分割履歴情報を前記複数の履歴情報記憶装置にそれぞれ送信する分割履歴情報送信手段を有し、
前記履歴情報記憶装置は、
前記履歴情報分割装置から送信された前記分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信手段と、
前記分割履歴情報受信手段によって受信された前記分割履歴情報を記憶する分割履歴情報記憶手段と、
前記分割履歴情報記憶手段に記憶された前記分割履歴情報を前記履歴情報復元装置に送信する分割履歴情報送信手段とを有し、
前記履歴情報復元装置は、
前記履歴情報記憶装置から送信された前記分割履歴情報を受信する分割履歴情報受信手段と、
前記分割履歴情報受信手段で受信された前記分割履歴情報から前記履歴情報を復元する履歴情報復元手段とを有することを特徴とする履歴情報管理システム。 - 前記サービス提供装置と前記サービス利用装置との間の通信を仲介するサービス仲介装置を更に有し、
前記サービス仲介装置は、
前記サービス利用装置を識別するための利用装置識別情報を匿名化した匿名化情報に変換する識別情報変換手段を有する請求項1記載の履歴情報管理システム。 - 前記サービス仲介装置は、
前記履歴情報記憶装置と同様の機能を有する請求項2記載の履歴情報管理システム。 - 前記サービス仲介装置は、
前記履歴情報復元装置と同様の機能を有する請求項2または、3記載の履歴情報管理システム。 - 前記サービス仲介装置は、
前記履歴情報分割装置と同様の機能を有する請求項2乃至4のいずれか1項記載の履歴情報管理システム。 - 前記サービス提供装置は、
前記履歴情報分割装置と同様の機能を有する請求項1乃至4のいずれか1項記載の履歴情報管理システム。 - 前記サービス提供装置は、
前記履歴情報記憶装置と同様の機能を有する請求項1乃至6のいずれか1項記載の履歴情報管理システム。 - 前記サービス利用装置は、
前記履歴情報記憶装置と同様の機能を有する請求項1乃至7のいずれか1項記載の履歴情報管理システム。 - 前記サービス提供装置は、
前記履歴情報復元装置と同様の機能を有する請求項1乃至8のいずれか1項記載の履歴情報管理システム。 - 前記サービス利用装置は、
前記履歴情報復元装置と同様の機能を有する請求項1乃至9のいずれか1項記載の履歴情報管理システム。 - 前記履歴情報分割手段は、
前記履歴情報の分割数よりも少ない数の分割履歴情報によって、前記履歴情報を復元できるように該履歴情報を分割する手段を含む請求項1乃至10のいずれか1項記載の履歴情報管理システム。 - 前記履歴情報分割手段は、
前記履歴情報の分割数よりも少ない数の分割履歴情報によって、前記履歴情報を復元できるように、該履歴情報をシークレットシェアリングを行うことによって分割する手段を含む請求項11記載の履歴情報管理システム。 - 前記履歴情報分割手段は、
前記履歴情報の分割数よりも少ない数の分割履歴情報によって、該履歴情報を復元できるように、各分割履歴情報に誤り訂正情報を付加する手段を含む請求項11記載の履歴情報管理システム。 - 前記履歴情報分割手段は、
前記履歴情報を暗号化する履歴情報暗号化手段と、
前記履歴情報暗号化手段によって暗号化された履歴情報を復号するための復号鍵情報を分割する復号鍵情報分割手段と、
前記履歴情報を分割する情報分割手段と、
前記情報分割手段によって分割された分割履歴情報に誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号付加手段と、
前記誤り訂正符号付加手段によって誤り訂正符号が付加された分割履歴情報に前記復号鍵情報分割手段によって分割された復号鍵情報を付加する復号鍵情報付加手段とを有する請求項13記載の履歴情報管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003015355A JP2004227352A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | 履歴情報管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003015355A JP2004227352A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | 履歴情報管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004227352A true JP2004227352A (ja) | 2004-08-12 |
Family
ID=32903136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003015355A Pending JP2004227352A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | 履歴情報管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004227352A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6221196B1 (ja) * | 2017-03-15 | 2017-11-01 | 株式会社ウフル | ログ管理システム、ログ管理装置、方法及びコンピュータプログラム |
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-
2003
- 2003-01-23 JP JP2003015355A patent/JP2004227352A/ja active Pending
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