JP2004227274A - リモートバージョン管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】更新確認のための無駄な通信をなくし、柔軟なシステム構築を可能にする。
【解決手段】ファームウェア提供サーバは管理するファームウェアの情報を仲介サーバに登録し、バージョン管理クライアントは必要とするファームウェアの情報を仲介サーバに登録し、ファームウェア提供サーバは管理するファームウェアが更新されたときに登録しておいた仲介サーバに更新情報を通知し、この情報を受けた仲介サーバが登録情報と照合してそのファームウェアを必要とするバージョン管理クライアントに更新情報を通知し、通知を受けたバージョン管理クライアントが仲介サーバを介してファームウェア提供サーバからファームウェアを自動的にダウンロードする。
【選択図】 図1
【解決手段】ファームウェア提供サーバは管理するファームウェアの情報を仲介サーバに登録し、バージョン管理クライアントは必要とするファームウェアの情報を仲介サーバに登録し、ファームウェア提供サーバは管理するファームウェアが更新されたときに登録しておいた仲介サーバに更新情報を通知し、この情報を受けた仲介サーバが登録情報と照合してそのファームウェアを必要とするバージョン管理クライアントに更新情報を通知し、通知を受けたバージョン管理クライアントが仲介サーバを介してファームウェア提供サーバからファームウェアを自動的にダウンロードする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットワーク経由でファームウェアを更新するバージョン管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワーク経由で装置のファームウェアのバージョン管理と更新を行う従来の方法は次のようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。すなわち、装置の利用者に対し、ファームウェアの提供者がファームウェアを保持したサーバを公開しておき、
(1)装置の利用者がWebブラウザ等でファームウェアの更新状況を確認し、必要に応じて前記サーバからファームウェアをダウンロードしてインストールを行う方法、
(2)前記サーバに定期的にアクセスしてファームウェアのバージョン情報を取得するようなクライアントを利用者側に準備し、ファームウェアが更新されていることを確認したら、そのクライアントが自動的にファームウェアをダウンロードする方法、
(3)ネットワークに新しい機器が接続されたときに、その機器用のファームウェアを提供するサーバにアクセスして最新のファームウェアをダウンロードする機構を組み込んで使用する方法、
などがある。
【0003】
【特許文献1】特開2002−278906号公報
【特許文献2】特開2002−183434号公報
【特許文献3】特開2001−265599号公報
【特許文献4】特開2003−005591号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記(1)の方法では、ファームウェアがバージョンアップされたかどうかを、利用者が確認しなければならず、また、電子メール等で通知があったとしても、利用者がサーバにアクセスしてファームウェアを確認後にダウンロードするという作業が必要である。(2)の方法では、利用者がファームウェアの更新状況を確認する必要はないが、ファームウェアの更新の有無に依らず、一定の間隔でクライアントがサーバにアクセスする必要があるため、通信帯域を無駄に消費するという問題がある。また、無駄な通信を抑えるために確認間隔を長くすると、利用者が確認を行う(1)の方法と同様、ファームウェアの更新をシステムにタイムリーに反映させることが困難になるという問題がある。(3)の場合は、装置が接続された時点では最新のファームウェアをダウンロードすることができるが、その後、装置提供者がファームウェアをバージョンアップした場合の更新には対応しないという問題がある。また、(2)、(3)の方法では、ファームウェアを提供する特定のサーバのアドレスを利用者側が固定的に保持するため、例えば、供給者の異なる装置を組み合わせてシステムを構築する場合、各供給者のサーバのアドレスを管理する必要がある上に、装置供給者の変更に対するシステムの柔軟性に欠けるという問題がある。
そこで本発明は、更新確認のための無駄な通信をなくし、柔軟なシステム構築を可能にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のリモートバージョン管理システムは、ファームウェアを提供するファームウェア提供サーバと、ファームウェアを書き換えることの出来るバージョン管理クライアントと、両者の情報交換を仲介する仲介サーバを備え、それぞれがネットワークで接続されており、前記ファームウェア提供サーバは、管理するファームウェアの情報を仲介サーバに登録する機能を持ち、前記バージョン管理クライアントは、必要とするファームウェアの情報を前記仲介サーバに登録する機能を持ち、前記ファームウェア提供サーバは管理するファームウェアが更新されたときに、登録しておいた前記仲介サーバに更新情報を通知し、この情報を受けた前記仲介サーバが登録情報と照合してそのファームウェアを必要とする前記バージョン管理クライアントに更新情報を通知し、通知を受けた前記バージョン管理クライアントが、前記仲介サーバを介して、前記ファームウェア提供サーバからファームウェアを自動的にダウンロードすることを特徴とするものである。
このようになっているため、ファームウェア提供サーバ側でファームウェアが更新されたことが、バージョン管理クライアントに伝わり、装置利用者側からサーバの情報を確認する必要がなくなって、不要な通信が発生しない。また、ファームウェア提供サーバとバージョン管理クライアント間の情報交換やファームウェアのダウンロードは、仲介サーバを介して行われるので、装置の利用者側では、ファームウェア提供サーバが複数ある場合でも、仲介サーバのアドレスのみを管理すれば良く、対象とするファームウェア提供サーバが変更されても、利用者側のシステムを変更する必要がないという柔軟性があるのである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態のリモートバージョン管理システムの全体像を示している。1は仲介サーバ、2はファームウェア提供サーバ、31、32はバージョン管理クライアントである。71、72、73は装置の利用者がシステムを運用している工場等の施設であり、バージョン管理クライアントが設置されている。一方、81、82、83は装置提供者、具体的には、提供者の工場やオフィスであり、ファームウェア提供サーバが設置されている。31のバージョン管理システムは、41〜44の装置、具体的には、ロボット、サーボアンプ、インバータなどの装置をフィールドネット61で接続したシステムに接続されており、同様に、バージョン管理システム32も装置群45〜48に接続されている。クライアント31、32は施設内のイントラネット53で接続されており、ファイヤー・ウォール10を経由して外部のネットワーク52(インターネットまたはイントラネット)に接続されている。ファームウェア提供サーバ2は、装置供給者の施設81のイントラネット54に接続されており、このネットを介して外部のネットワーク51に接続されている。仲介サーバ1は、装置の供給者、利用者、あるいは、第三者のネットワークのいずれかに設置され、ファームウェア提供サーバ2、バージョン管理クライアント31、32と通信することができる。ファームウェア提供サーバが請求項3のWebサーバ機能を持つ場合、また、バージョン管理クライアントが請求項4のWebサーバ機能を持つ場合、それぞれ、ウェブ・ブラウザ92、93を介してアクセスすることができる。なお、ブラウザを搭載したコンピュータは各施設外にあってもよく、ブラウザを搭載していれば携帯電話やPDA等の端末でもよい。
図2は、ファームウェアがダウンロードされる流れを示す。装置提供者の開発したファームウェアはファームウェア提供サーバ2のファームウェア格納部2aに格納されており、仲介サーバ1を経由して、バージョン管理クライアント3のファームウェア格納部3aにダウンロードされる。その後、バージョン管理クライアント3は、ファームウェア格納部3aから、フィールドネット6を介して接続された装置41の保持する書き換え可能メモリ41aに書き込んでファームウェアを更新する。他の装置42についても同様である。なお、自動的に装置のファームウェアが更新されると不都合な場合には、請求項5の方法により、利用者が確認した後に更新することができる。
図3は、ファームウェア提供サーバ2やバージョン管理クライアント3が、仲介サーバ1に登録し、仲介サーバ1で使用される情報について示す。2cはファームウェア提供サーバ2が格納部2bに保持し、仲介サーバ1に登録する情報の構成例であり、以下からなる。
・サーバID:サーバが稼動しているコンピュータのアドレス(IPアドレスやMACアドレス等)をホストIDとし、このコンピュータ内で一意なサーバ名を付加して、サーバの識別子としたもの。
・装置ID:サーバがファームウェアを保持する装置のID(製品の型番等)。
・ファームウェアバージョン:サーバが保持するファームウェアのバージョン。
3cはバージョン管理クライアント3が格納部3bに保持し、仲介サーバ1に登録する情報の構成例であり、以下からなる。
・クライアントID:クライアントが稼動しているホスト(パソコンや装置のコントローラ)のアドレス(IPアドレスやMACアドレス)をホストIDとし、これに、ホスト内で一意なクライアント名を付加して、クライアントの識別子としたもの。
・装置ID:クライアントが接続されている装置のID(製品の型番等)。
・ファームウェアバージョン:装置に内蔵されているファームウェアのバージョン。
仲介サーバ1は、バージョン管理クライアントやファームウェア提供サーバによって登録された2cや3cで示される情報を、対応テーブル1aとして保持している。対応テーブル1aは、複数のファームウェア提供サーバ情報2cからなるテーブル1cと、複数のバージョン管理クライアント情報3cからなるテーブル1bを、装置IDをキーとして対応付けられるようにしたテーブルである。
図4は、図3の情報を元に、仲介サーバを介したファームウェアの更新が行われる際の処理の流れを示す。より具体的には以下の通り。
(1)更新通知:ファームウェア提供サーバは、管理するファームウェアが更新されると、該当する装置とファームウェアのバージョンを仲介サーバに通知する。
(2)更新通知:仲介サーバは、ファームウェア更新サーバからの通知を受けると、図3の対応テーブル1aの内容を参照して、ファームウェアが更新された装置を対象とするバージョン管理クライアントに、その装置とファームウェアのバージョンを通知する。
(3)ファームウェアの要求:仲介サーバからの更新通知を受けたバージョン管理クライアントは、対象となるファームウェアのバージョンが、現在保持しているものより新しい場合、仲介サーバに対して、そのファームウェアを要求する。
(4)ファームウェアの要求:バージョン管理クライアントからファームウェアのダウンロード要求を受けた仲介サーバは、図3の対応テーブル1aからそのファームウェアを保持するファームウェア提供サーバを検索し、ファームウェアの送信を要求する。
(5)ファームウェアの送信:要求を受けたファームウェア提供サーバは、仲介サーバに対してファームウェアの送信を開始する。
(6)ファームウェアの転送:仲介サーバは、ファームウェア提供サーバから送られてくるファームウェアを要求元のバージョン管理クライアントに転送する。その後、バージョン管理クライアントが、ダウンロードしたファームウェアを装置側に書き込んで更新を行う。なお、更新通知のあったファームウェアのバージョンと、ファームウェア管理クライアント側で保持しているファームウェアのバージョンの比較は、上記(3)のようにファームウェア管理クライアントで実施する他に、仲介サーバが対応テーブル内のバージョン情報を使って行ってもよい。後者の場合、既に、バージョン管理クライアントが、ファームウェア提供サーバが通知してきたバージョンを保持していれば、仲介サーバが上記(2)の通知を行う必要はない。
上記、(1)〜(6)の手順に示すように、本発明では、ファームウェアのダウンロードは仲介サーバを経由して行われるので、バージョン管理クライアントは、ファームウェア提供サーバのアドレスを直接知る必要がない。
【0007】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のリモートバージョン管理システムによると、ファームウェアの更新が利用者側に通知されるので、更新確認のための無駄な通信が発生しなくなり、また、利用者側がファームウェアを提供するサーバのアドレスを直接知る必要がないので、柔軟なシステム構築が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリモートバージョン管理システムの全体像を示す構成図。
【図2】ファームウェアのダウンロードの流れを示す構成図。
【図3】バージョン管理に使用される情報とその格納形態の説明図。
【図4】仲介サーバを介した通信とダウンロード処理の流れを示すシーケンス図。
【符号の説明】
1 仲介サーバ
1a 対応テーブル
1b バージョン管理クライアント情報テーブル
1c ファームウェア提供サーバ情報テーブル
2 ファームウェア提供サーバ
2a ファームウェア格納部
2b ファームウェア提供サーバ情報格納部
2c ファームウェア提供サーバ情報
3、31、32 バージョン管理クライアント
3a ファームウェア格納部
3b バージョン管理クライアント情報格納部
3c バージョン管理クライアント情報
10 ファイヤーウォール
41、42、43、44、45、46、47、48 装置
41a 書き換え可能メモリ
5、51、52 インターネット/イントラネット
53、54 イントラネット
6、61、62 フィールドネット
71、72、73 施設
81、82、83 装置供給者
91、92 ウェブブラウザ
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットワーク経由でファームウェアを更新するバージョン管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワーク経由で装置のファームウェアのバージョン管理と更新を行う従来の方法は次のようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。すなわち、装置の利用者に対し、ファームウェアの提供者がファームウェアを保持したサーバを公開しておき、
(1)装置の利用者がWebブラウザ等でファームウェアの更新状況を確認し、必要に応じて前記サーバからファームウェアをダウンロードしてインストールを行う方法、
(2)前記サーバに定期的にアクセスしてファームウェアのバージョン情報を取得するようなクライアントを利用者側に準備し、ファームウェアが更新されていることを確認したら、そのクライアントが自動的にファームウェアをダウンロードする方法、
(3)ネットワークに新しい機器が接続されたときに、その機器用のファームウェアを提供するサーバにアクセスして最新のファームウェアをダウンロードする機構を組み込んで使用する方法、
などがある。
【0003】
【特許文献1】特開2002−278906号公報
【特許文献2】特開2002−183434号公報
【特許文献3】特開2001−265599号公報
【特許文献4】特開2003−005591号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記(1)の方法では、ファームウェアがバージョンアップされたかどうかを、利用者が確認しなければならず、また、電子メール等で通知があったとしても、利用者がサーバにアクセスしてファームウェアを確認後にダウンロードするという作業が必要である。(2)の方法では、利用者がファームウェアの更新状況を確認する必要はないが、ファームウェアの更新の有無に依らず、一定の間隔でクライアントがサーバにアクセスする必要があるため、通信帯域を無駄に消費するという問題がある。また、無駄な通信を抑えるために確認間隔を長くすると、利用者が確認を行う(1)の方法と同様、ファームウェアの更新をシステムにタイムリーに反映させることが困難になるという問題がある。(3)の場合は、装置が接続された時点では最新のファームウェアをダウンロードすることができるが、その後、装置提供者がファームウェアをバージョンアップした場合の更新には対応しないという問題がある。また、(2)、(3)の方法では、ファームウェアを提供する特定のサーバのアドレスを利用者側が固定的に保持するため、例えば、供給者の異なる装置を組み合わせてシステムを構築する場合、各供給者のサーバのアドレスを管理する必要がある上に、装置供給者の変更に対するシステムの柔軟性に欠けるという問題がある。
そこで本発明は、更新確認のための無駄な通信をなくし、柔軟なシステム構築を可能にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のリモートバージョン管理システムは、ファームウェアを提供するファームウェア提供サーバと、ファームウェアを書き換えることの出来るバージョン管理クライアントと、両者の情報交換を仲介する仲介サーバを備え、それぞれがネットワークで接続されており、前記ファームウェア提供サーバは、管理するファームウェアの情報を仲介サーバに登録する機能を持ち、前記バージョン管理クライアントは、必要とするファームウェアの情報を前記仲介サーバに登録する機能を持ち、前記ファームウェア提供サーバは管理するファームウェアが更新されたときに、登録しておいた前記仲介サーバに更新情報を通知し、この情報を受けた前記仲介サーバが登録情報と照合してそのファームウェアを必要とする前記バージョン管理クライアントに更新情報を通知し、通知を受けた前記バージョン管理クライアントが、前記仲介サーバを介して、前記ファームウェア提供サーバからファームウェアを自動的にダウンロードすることを特徴とするものである。
このようになっているため、ファームウェア提供サーバ側でファームウェアが更新されたことが、バージョン管理クライアントに伝わり、装置利用者側からサーバの情報を確認する必要がなくなって、不要な通信が発生しない。また、ファームウェア提供サーバとバージョン管理クライアント間の情報交換やファームウェアのダウンロードは、仲介サーバを介して行われるので、装置の利用者側では、ファームウェア提供サーバが複数ある場合でも、仲介サーバのアドレスのみを管理すれば良く、対象とするファームウェア提供サーバが変更されても、利用者側のシステムを変更する必要がないという柔軟性があるのである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態のリモートバージョン管理システムの全体像を示している。1は仲介サーバ、2はファームウェア提供サーバ、31、32はバージョン管理クライアントである。71、72、73は装置の利用者がシステムを運用している工場等の施設であり、バージョン管理クライアントが設置されている。一方、81、82、83は装置提供者、具体的には、提供者の工場やオフィスであり、ファームウェア提供サーバが設置されている。31のバージョン管理システムは、41〜44の装置、具体的には、ロボット、サーボアンプ、インバータなどの装置をフィールドネット61で接続したシステムに接続されており、同様に、バージョン管理システム32も装置群45〜48に接続されている。クライアント31、32は施設内のイントラネット53で接続されており、ファイヤー・ウォール10を経由して外部のネットワーク52(インターネットまたはイントラネット)に接続されている。ファームウェア提供サーバ2は、装置供給者の施設81のイントラネット54に接続されており、このネットを介して外部のネットワーク51に接続されている。仲介サーバ1は、装置の供給者、利用者、あるいは、第三者のネットワークのいずれかに設置され、ファームウェア提供サーバ2、バージョン管理クライアント31、32と通信することができる。ファームウェア提供サーバが請求項3のWebサーバ機能を持つ場合、また、バージョン管理クライアントが請求項4のWebサーバ機能を持つ場合、それぞれ、ウェブ・ブラウザ92、93を介してアクセスすることができる。なお、ブラウザを搭載したコンピュータは各施設外にあってもよく、ブラウザを搭載していれば携帯電話やPDA等の端末でもよい。
図2は、ファームウェアがダウンロードされる流れを示す。装置提供者の開発したファームウェアはファームウェア提供サーバ2のファームウェア格納部2aに格納されており、仲介サーバ1を経由して、バージョン管理クライアント3のファームウェア格納部3aにダウンロードされる。その後、バージョン管理クライアント3は、ファームウェア格納部3aから、フィールドネット6を介して接続された装置41の保持する書き換え可能メモリ41aに書き込んでファームウェアを更新する。他の装置42についても同様である。なお、自動的に装置のファームウェアが更新されると不都合な場合には、請求項5の方法により、利用者が確認した後に更新することができる。
図3は、ファームウェア提供サーバ2やバージョン管理クライアント3が、仲介サーバ1に登録し、仲介サーバ1で使用される情報について示す。2cはファームウェア提供サーバ2が格納部2bに保持し、仲介サーバ1に登録する情報の構成例であり、以下からなる。
・サーバID:サーバが稼動しているコンピュータのアドレス(IPアドレスやMACアドレス等)をホストIDとし、このコンピュータ内で一意なサーバ名を付加して、サーバの識別子としたもの。
・装置ID:サーバがファームウェアを保持する装置のID(製品の型番等)。
・ファームウェアバージョン:サーバが保持するファームウェアのバージョン。
3cはバージョン管理クライアント3が格納部3bに保持し、仲介サーバ1に登録する情報の構成例であり、以下からなる。
・クライアントID:クライアントが稼動しているホスト(パソコンや装置のコントローラ)のアドレス(IPアドレスやMACアドレス)をホストIDとし、これに、ホスト内で一意なクライアント名を付加して、クライアントの識別子としたもの。
・装置ID:クライアントが接続されている装置のID(製品の型番等)。
・ファームウェアバージョン:装置に内蔵されているファームウェアのバージョン。
仲介サーバ1は、バージョン管理クライアントやファームウェア提供サーバによって登録された2cや3cで示される情報を、対応テーブル1aとして保持している。対応テーブル1aは、複数のファームウェア提供サーバ情報2cからなるテーブル1cと、複数のバージョン管理クライアント情報3cからなるテーブル1bを、装置IDをキーとして対応付けられるようにしたテーブルである。
図4は、図3の情報を元に、仲介サーバを介したファームウェアの更新が行われる際の処理の流れを示す。より具体的には以下の通り。
(1)更新通知:ファームウェア提供サーバは、管理するファームウェアが更新されると、該当する装置とファームウェアのバージョンを仲介サーバに通知する。
(2)更新通知:仲介サーバは、ファームウェア更新サーバからの通知を受けると、図3の対応テーブル1aの内容を参照して、ファームウェアが更新された装置を対象とするバージョン管理クライアントに、その装置とファームウェアのバージョンを通知する。
(3)ファームウェアの要求:仲介サーバからの更新通知を受けたバージョン管理クライアントは、対象となるファームウェアのバージョンが、現在保持しているものより新しい場合、仲介サーバに対して、そのファームウェアを要求する。
(4)ファームウェアの要求:バージョン管理クライアントからファームウェアのダウンロード要求を受けた仲介サーバは、図3の対応テーブル1aからそのファームウェアを保持するファームウェア提供サーバを検索し、ファームウェアの送信を要求する。
(5)ファームウェアの送信:要求を受けたファームウェア提供サーバは、仲介サーバに対してファームウェアの送信を開始する。
(6)ファームウェアの転送:仲介サーバは、ファームウェア提供サーバから送られてくるファームウェアを要求元のバージョン管理クライアントに転送する。その後、バージョン管理クライアントが、ダウンロードしたファームウェアを装置側に書き込んで更新を行う。なお、更新通知のあったファームウェアのバージョンと、ファームウェア管理クライアント側で保持しているファームウェアのバージョンの比較は、上記(3)のようにファームウェア管理クライアントで実施する他に、仲介サーバが対応テーブル内のバージョン情報を使って行ってもよい。後者の場合、既に、バージョン管理クライアントが、ファームウェア提供サーバが通知してきたバージョンを保持していれば、仲介サーバが上記(2)の通知を行う必要はない。
上記、(1)〜(6)の手順に示すように、本発明では、ファームウェアのダウンロードは仲介サーバを経由して行われるので、バージョン管理クライアントは、ファームウェア提供サーバのアドレスを直接知る必要がない。
【0007】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のリモートバージョン管理システムによると、ファームウェアの更新が利用者側に通知されるので、更新確認のための無駄な通信が発生しなくなり、また、利用者側がファームウェアを提供するサーバのアドレスを直接知る必要がないので、柔軟なシステム構築が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリモートバージョン管理システムの全体像を示す構成図。
【図2】ファームウェアのダウンロードの流れを示す構成図。
【図3】バージョン管理に使用される情報とその格納形態の説明図。
【図4】仲介サーバを介した通信とダウンロード処理の流れを示すシーケンス図。
【符号の説明】
1 仲介サーバ
1a 対応テーブル
1b バージョン管理クライアント情報テーブル
1c ファームウェア提供サーバ情報テーブル
2 ファームウェア提供サーバ
2a ファームウェア格納部
2b ファームウェア提供サーバ情報格納部
2c ファームウェア提供サーバ情報
3、31、32 バージョン管理クライアント
3a ファームウェア格納部
3b バージョン管理クライアント情報格納部
3c バージョン管理クライアント情報
10 ファイヤーウォール
41、42、43、44、45、46、47、48 装置
41a 書き換え可能メモリ
5、51、52 インターネット/イントラネット
53、54 イントラネット
6、61、62 フィールドネット
71、72、73 施設
81、82、83 装置供給者
91、92 ウェブブラウザ
Claims (8)
- 装置の動作を制御するファームウェアのバージョンを管理し更新するリモートバージョン管理システムにおいて、
ファームウェアを提供するファームウェア提供サーバと、ファームウェアを書き換えることの出来るバージョン管理クライアントと、両者の情報交換を仲介する仲介サーバを備え、
それぞれがネットワークで接続されており、
前記ファームウェア提供サーバは、管理するファームウェアの情報を仲介サーバに登録する機能を持ち、
前記バージョン管理クライアントは、必要とするファームウェアの情報を前記仲介サーバに登録する機能を持ち、
前記ファームウェア提供サーバは管理するファームウェアが更新されたときに、登録しておいた前記仲介サーバに更新情報を通知し、
この情報を受けた前記仲介サーバが登録情報と照合してそのファームウェアを必要とする前記バージョン管理クライアントに更新情報を通知し、
通知を受けた前記バージョン管理クライアントが、前記仲介サーバを介して、前記ファームウェア提供サーバからファームウェアを自動的にダウンロードすることを特徴とするリモートバージョン管理システム。 - 前記ファームウェア提供サーバと前記バージョン管理クライアントが、それぞれ、管理するファームウェアの種類とバージョンの情報を保持する管理情報格納部を備え、この管理情報格納部の情報が更新されたときに、前記仲介サーバへ再登録する
ことを特徴とする請求項1記載のリモートバージョン管理システム。 - 前記ファームウェア提供サーバは、Webサーバ機能を備えて、登録先の前記仲介サーバのアドレスと管理下にあるファームウェアに関する情報をWebブラウザから参照可能であるとともに、
ファームウェアの提供者はWebブラウザを介して前記仲介サーバのアドレスを変更可能であり、
前記ファームウェア提供サーバの前記仲介サーバへの登録と登録抹消が可能であり、
Webブラウザを介して前記ファームウェア提供サーバにアップロードしてファームウェアを更新可能であり、
その更新に同期して前記ファームウェア提供サーバが前記仲介サーバに通知する
ことを特徴とする請求項1に記載のリモートバージョン管理システム。 - 前記バージョン管理クライアントはWebサーバ機能を備えてクライアントが保持する装置やファームウェアの情報と登録を行う前記仲介サーバのアドレスをWebブラウザから参照可能であり、
Webブラウザを介してそれらの情報を変更可能であり、
前記バージョン管理クライアントの前記仲介サーバへの登録と登録抹消が可能である
ことを特徴とする請求項1に記載のリモートバージョン管理システム。 - 前記バージョン管理クライアントは、更新されたファームウェアを装置に書き込んでよいかどうかを示すフラグと、このクライアントを管理する管理者の連絡先に関する情報を蓄えて、このフラグと連絡先がWebブラウザから参照および修正可能になっており、
ファームウェアがクライアントにダウンロードされた時に、そのことを管理者に通知し、装置への書き込みが可能な場合は、直ちに装置のファームウェアを更新し、書き込みが可能でない場合には、管理者がWebブラウザを介して書き込みを指示した後に、装置のファームウェアを更新する
ことを特徴とする請求項4に記載のリモートバージョン管理システム。 - 前記バージョン管理クライアントは同じ種類でバージョンの異なる複数のファームウェアを格納するファームウェア格納部を備えており、管理者がWebブラウザ経由で特定のバージョンのファームウェアを装置に書き込みバージョン管理クライアントに指示することができる
ことを特徴とする請求項3に記載のリモートバージョン管理システム。 - 前記仲介サーバは、登録を許可する前記ファームウェア提供サーバと前記バージョン管理クライアントの情報を保持し、許可されたサーバあるいはクライアントだけが前記仲介サーバへの登録ができるように認証することを特徴とする請求項1に記載のリモートバージョン管理システム。
- 前記仲介サーバはWebサーバ機能を備えており、前記仲介サーバへの登録を許可する前記サーバやクライアントをWebブラウザを介して参照および変更できることを特徴とする請求項7に記載のリモートバージョン管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003014126A JP2004227274A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | リモートバージョン管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003014126A JP2004227274A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | リモートバージョン管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004227274A true JP2004227274A (ja) | 2004-08-12 |
Family
ID=32902256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003014126A Pending JP2004227274A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | リモートバージョン管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004227274A (ja) |
Cited By (2)
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2003
- 2003-01-23 JP JP2003014126A patent/JP2004227274A/ja active Pending
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