JP2004224147A - Control mechanism for cycloidal propeller - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高推力全方位可変推進機として知られ、海上船舶に適用され高い操船性能を示したサイクロイダル・プロペラの制御機構に係り、おもに航空分野へ適用可能なサイクロイダル・プロペラの制御機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
サイクロイダル・プロペラは、造船技術分野ではホイト・シュナイダー・プロペラと一般に呼ばれている。このプロペラは比較的小さい制御操作力で360°の全方位の望む方向に、瞬時に全推力の方向を向けたり、その推力レベルの加減を自由に出来る特性を持っている。このプロペラの全機構を軽量化できれば航空機用のプロペラとして、有人、無人の垂直離着陸機など多方面に適用できる。空中で駆動した場合は、ヘリコプタのプロペラと比べて騒音も少なく大きな推力が得られるのが特徴である。海上船舶用には高い強度が必要で搭載重量が航空機と比べて桁違いに大きいため重量の嵩む制御機構でも許容されるが、同プロペラの全体機構が複雑なため部品点数も多く、航空用には極度の軽量化が必要となる。
【0003】
航空機の1つとしての飛行船は環境に優しく安全で省エネルギー的であり、現在社会のニーズにあった乗り物の一つとして脚光を浴びてきた。例えば、この飛行船を小型化し、運動性能を飛躍的に高めれば、手軽でしかも安全な飛行への欲求を満たし、自家用機として使うことができる。(例えば、非特許文献1参照)
【0004】
しかし、従来から飛行船に用いられてきたような方向可変のダクテド・ファンなどの推進機を使用したのでは応答が遅いので運動性能の向上は望めない。
【0005】
そこで航空用としては全く新しい推進機として、サイクロイダル・プロペラを適用する。サイクロイダル・プロペラを装着したタグ飛行船については、発明者が提案してきた。(例えば、特許文献1参照)
【0006】
船体重心と浮心をほぼ一致させた飛行船にこの推進機を搭載すれば、理論上船体重心を回転軸とした宙返りも可能となる。サイクロダル・プロペラとは、一定速度で回転する翼の迎え角を制御することによって推力を得る推進装置のことである。その構想は1828年までさかのぼることができ、船舶分野においては1931年にフォイト・シュナイダー・プロペラという名前で実用化されている。日本でも1936年に連絡船の曳き船として初めて第一鉄栄丸に搭載された。
【0007】
このプロペラの利点として、
(1)小さな制御力で360度任意の方向に瞬時に大きな推力を発生することができる
(2)船体を停止の状態からそのまま横行できる
(3)船体のほぼ真ん中を中心として旋回が可能である
(4)舵が不要である
などが挙げられる。実際このプロペラの効率は、回転中各翼がずっと一定の推力を発生しているわけではないので、船舶用のスクリュープロペラの効率を100%としたとき、全速走行で約85%、低速走行では約25%まで落ちると言われているが、舵が不要なので、その分、全体の推進効率では約10%有利ではある。(例えば、非特許文献2参照)
【0008】
また回転中つねに迎え角が変化しているので制御機構も非常に複雑である。にもかかわらず、その制御能力の高さからタグボートや艦艇に使用されてきた。(例えば、非特許文献3参照)
【0009】
そのころから航空機分野への使用も検討されてきた。1923年、飛行中に嵐に襲われ遭難したアメリカ海軍の飛行船Shenandoahは、当初サイクロイダル・プロペラを搭載する予定だった。もし搭載していれば遭難は免れたであろうと言われている。
【0010】
第二次世界大戦中も、アメリカ軍においてサイクロイダル・プロペラに関する実験が行われており、飛行船のみならず飛行機やヘリコプター等への搭載計画が数多く存在した。(例えば、非特許文献4参照)
【0011】
その例の1つは、1940年代に計画された、サイクロイダル・プロペラを搭載した飛行機である。機体先端におかれたガスタービン・エンジンによってプロペラを回転させ、前後のプロペラを反対方向に回すことにより反力を打ち消しあう構造になっている。しかし、これに限らず、この時期に実際に飛行に成功したという報告はない。
【0012】
近年においては、1997年アメリカ海軍が無人機の推進システムとしてサイクロイダル・プロペラの研究を開始し、2001年にはサイクロイダル・プロペラを直径約7フィートの気球に取り付けて、2分30秒間の飛行に成功している。(例えば、非特許文献5参照)しかし、この推進機を搭載した有人飛行については未だ報告がない。
【0013】
サイクロイダル・プロペラの制御のためには、駆動主軸で支持され回転する回転翼と、駆動主軸の先端と回転翼間にある軸受け周りにこの翼の傾きを作り出して翼の方向を偏向させる制御ロッドおよび、この制御ロッドの結合点を制御ロッドの回転面内で必要な量を二次元的に移動させる制御機構を持つ。
【0014】
サイクロイダル・プロペラの動作の基本原理を図5(a)(b)に示す。ただし、点Oは翼回転中心で、点Nは制御ロッド結合点を表している。点Oと点Nが一致している図5(a)では、各翼は流れに対して迎え角ゼロで回転しているので推力を発生しない。一方、図5(b)では点Nが点Oの下側にずれていることがわかる。これにより、B、Dの位置では迎え角ゼロであるが、B→C→D、D→A→Bに向かう間に翼は迎え角を持ち、共に図の上方向に推力を発生することがわかる。このようにサイクロイダル・プロペラは翼の制御中心Nを変位するだけで瞬時に任意の方向へ推力を発生することができるのである。
【0015】
図3は前述の2001年初飛行の気球に取り付けられた航空機用のサイクロイダル・プロペラの制御機構の第1の例である。この機構では制御棒35の操作端からの二次元の制御移動量を制御ロッド31a,31a,・・を介して回転翼32,32,・・に伝えて迎角制御を行なうために、回転翼32,32,・・を駆動アーム33,33,・・を介して支持する駆動主軸34を中空にして、その中を制御棒35を通している。この為、駆動主軸34は太いパイプもしくはリングとなり、これを支持する軸受けの寸法は大きくなり全体構造が重くなる。尚、回転翼32には制御ロッド31aの先端に設けられた軸受32aと、駆動アーム33の先端に設けられた軸受32bが取付けられており、制御ロッド31aにより、回転翼32は迎角制御が可能となっている。また、駆動主軸34は原動機36の回転軸36aに固定された駆動歯車36bで駆動主軸34に同軸に固定された歯車37とともに回転駆動される。
【0016】
図4はやはり、従来から海上船舶で使われてきたサイクロイダル・プロペラの制御機構の第2の例である。この例は回転翼41,41,・・が4枚の場合の例であるが、4枚の回転翼全体をすべて同方向に回転させるために各回転翼41,41,・・の付け根側に突出する各軸41a,41a,・・は原動機42の回転軸42aに固定された駆動歯車42bで一方向に回転駆動される歯車43上に付いている。一方、これら各軸41a,41a,・・は、それぞれ長孔44aを有する平板状の連結部材44,44,・・により、相互に連結され、それぞれの回転翼41,41,・・のピッチ角は独立に変化し、迎え角が変化する様、制御棒45によって駆動制御される。制御棒45は回転歯車43に常に垂直であるが、制御操作によって歯車の端面上を二次元的に駆動し回転翼41,41,・・の迎角制御を行なう。
【0017】
【非特許文献1】
恩田昌彦著,アクロバット人力飛行船、日本機械学会昇降機・遊戯施設等の最近の技術と進歩技術講演会講演論文集(No.01−58)P.37〜P.40(2002.1.24)
【0018】
【特許文献1】
特開2002−46694号公報
【0019】
【非特許文献2】
大串雅信著,理論船舶工学(下巻)、海文堂出版、P.225〜P.228(1975)
【0020】
【非特許文献3】
175号P.633〜P.637(1936.10)
【0021】
【非特許文献4】
Review and Preliminary Evaluation of Lifting Horizontal−Axis Rotating−Wing Aeronautical Systems (HARWAS)、Aerophysics Co., Washington,D.C. (1969.3)
【0022】
【非特許文献5】
Roy P. Gibbens:Construction and flying a radio controlled lighter than aircraft powered by cycloidal propellers、4th International Airship Convention and Exhibition, 2002、Paper A−1
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
従来のサイクロイダル・プロペラの制御機構では、原動機からのすべての回転翼を同時に回転させるためには歯車もしくはベルト伝達などを介して行わなければならず、このための重量増加と伝達パワーの損失が生じるため改善が望まれていた。
【0024】
上記課題を解決するために本発明は、原動機からの回転翼の回転駆動は駆動主軸を通って直接伝えられるサイクロイダル・プロペラの制御機構を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、サイクロイダル・プロペラの制御ロッドの変位を得るため、駆動主軸によって貫通されたスリップ・リングをリングのラジアル方向に二次元的に変位させることによって、スリップ・リングの従動側のリングに各々取り付けられた制御ロッドをスリップ・リングの変位量とその方向に従って変位し、プロペラの回転翼の迎え角を制御することを特徴とするサイクロイダル・プロペラの制御機構である。
【0026】
また、請求項2記載の発明は、スリップ・リングの駆動側のリングはそのリングの開口面内で二次元的に縦横独立な直動(並進)運動によって必要な変位量を与えることを特徴とする請求項1記載のサイクロイダル・プロペラの制御機構である。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る実施の形態の一例を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係るサイクロイダル・プロペラの制御機構の概略図、図2は本発明の要部の概略図である。
【0028】
図1において、回転翼12,12,・・は通常複数であり、この図の場合は4枚の例で、その中の3組の回転翼と駆動アーム11と制御ロッド13のみを示している。回転翼12,12,・・は、駆動主軸14に直角に固定された駆動アーム11により支持されている。駆動アーム11はその先端に軸受12aがあり、その軸受12aは通常は各回転翼12,12,・・の空力中心の位置(通常は翼の前縁から後縁に向かった翼弦長の1/4の点)廻りに回転翼12,12,・・を偏角させることが出来、これにより回転翼12,12,・・が駆動主軸14を回転軸とする原動機15によって回転運動をしている最中に、翼に当たる気流の迎角を変化させることが出来る。
【0029】
この回転翼12,12,・・の迎角を変化させるように制御する機構は、回転翼12,12,・・を支持し駆動する駆動アーム11の支持点にある軸受け12aの廻りに回転翼12,12,・・を偏角させる機構である。この駆動アーム11先端の軸受12aから、この場合は、回転翼12,12,・・の弦上の一定距離後縁にある支持箇所に制御ロッド13の先端が軸受12bを介して接続している。回転翼12,12,・・弦上の駆動アーム11の軸受12aの位置と制御ロッド13の軸受12bの位置は反対になっていても良い。その制御ロッド13は回転翼12,12,・・の翼弦にほぼ直角で、回転翼12,12,・・の回転面内にほぼあり、その面内で変位運動できるようになっている。制御ロッド13の変位はスリップリング16を介して行われ、スリップリング16は駆動アーム11および制御ロッド13の回転面と平行な面内を二次元的に変位移動させることが出来る。スリップリング16の役目は回転翼12,12,・・の回転に伴い、制御ロッド13が回転する運動と、回転はしない制御操作端を分離することである。
【0030】
図2において、機体(ビークル)本体側にある制御操作板17は、回転翼12,12,・・と共に回転させることはできない。従ってスリップリング16は回転翼12,12,・・と共に回転する従動側のリング16aと、回転はせず本体側に対しては駆動主軸に垂直な面内で二次元的に変位をさせられる駆動側の軸受リング16bとからなる。
【0031】
例えば、図2に示すように機体(ビークル)本体27の中央部には、孔21が設けられ、孔21内に同軸に連続して嵌合されたベアリング21a,21aには駆動主軸14が嵌合されて、機体本体27に対して回転運動が可能に固定されている。スリップリング16の駆動側のリング16bは一端にフランジ(制御操作板17)を有する筒体で摺動用ベアリング22を介して機体本体27の前面に取付けられている。駆動側のリング16bの外周面には、ベアリング23を介して従動側のリング16aが複数(図では4つ)取り付けられている。各従動側のリング16a,16a,・・には、それぞれ制御ロッド13,13,・・が取り付けられている。
【0032】
スリップリング16の、機体本体27側にある制御操作板17に対して回転運動をしない方の駆動側のリング16bは制御ロッド13の回転面と平行な面内を二次元的に変位するように2つの制御用モータ24,25などで二次元的に独立に駆動され変位させられる。(24aは制御用モータ24の回転を直動運動に変換する駆動機構である。)この制御のための駆動法は制御モータの回転を直動運動に変換して正逆運動方向への指令でスリップリング16を二次元直動運動させる。これら2組により、二次元の独立の直動運動を行う。あるいはスリップリングをワイヤーなどで引きながら手動で直動運動させることも可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなとおり、本発明は、サイクロイダル・プロペラの制御ロッドの変位を得るため、駆動主軸によって貫通されたスリップ・リングをリングのラジアル方向に二次元的に変位させることによって、スリップ・リングの従動側のリングに各々取り付けられた制御ロッドをスリップ・リングの変位量とその方向に従って変位し、プロペラの回転翼の迎え角を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサイクロイダル・プロペラの制御機構の概略図である。
【図2】本発明の要部の概略図である。
【図3】従来のサイクロイダル・プロペラの制御機構の第1の例を示す概略図である。
【図4】従来のサイクロイダル・プロペラの制御機構の第2の例を示す概略図である。
【図5】(a)(b)はサイクロイダル・プロペラの動作の基本原理を示す説明図である。
【符号の説明】
11 駆動アーム
12 回転翼
12a,12b 軸受
13 制御ロッド
14 駆動主軸
15 原動機
16 スリップリング
16a 従動側のリング
16b 駆動側のリング
17 制御操作板
21 孔
21a,21a ベアリング
22 摺動用ベアリング
23 ベアリング
24,25 制御用モータ
27 機体本体[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a cycloidal propeller control mechanism known as a high thrust omnidirectional variable thruster and applied to a marine vessel and exhibiting high maneuvering performance, and mainly relates to a cycloidal propeller control mechanism applicable to the aviation field. About.
[0002]
[Prior art]
Cycloidal propellers are commonly referred to in the shipbuilding arts as Hoyt-Schneider propellers. This propeller has such characteristics that it can instantaneously turn the direction of all thrusts in a desired direction in all directions of 360 ° with a relatively small control operation force, and can freely adjust the thrust level. If the entire mechanism of the propeller can be reduced in weight, it can be applied as a propeller for aircraft to various fields such as manned and unmanned vertical take-off and landing aircraft. When driven in the air, it is characterized by less noise and greater thrust than a helicopter propeller. For marine vessels, high strength is required, and the mounting weight is orders of magnitude larger than that of aircraft.Also, a heavy control mechanism is acceptable, but the overall mechanism of the propeller is complex, so the number of parts is large, and Requires extremely light weight.
[0003]
Airships as one of the aircrafts are environmentally friendly, safe and energy-saving, and have been spotlighted as one of the vehicles that meet the needs of society at present. For example, if this airship is downsized and its athletic performance is dramatically improved, it can satisfy the desire for easy and safe flight and can be used as a private aircraft. (For example, see Non-Patent Document 1)
[0004]
However, if a propulsion device such as a variable direction ducted fan used for airships is used, the response is slow and improvement in exercise performance cannot be expected.
[0005]
Therefore, a cycloidal propeller is applied as a completely new propulsion aircraft. The inventor has proposed a tag airship equipped with a cycloidal propeller. (For example, see Patent Document 1)
[0006]
If this propulsion device is mounted on an airship whose buoyancy is almost the same as the ship's center of gravity, it is theoretically possible to perform somersaults around the center of gravity of the ship. A cyclodal propeller is a propulsion device that obtains thrust by controlling the angle of attack of a wing rotating at a constant speed. The concept can be traced back to 1828, and was put into practical use in the marine field in 1931 under the name Voith Schneider Propeller. In Japan, in 1936, it was first installed on the Daiichi Tetsuei Maru as a tugboat for a ferry.
[0007]
The advantage of this propeller is
(1) A large thrust can be instantaneously generated in any direction at 360 degrees with a small control force. (2) The hull can be traversed as it is from a stopped state. (3) The hull can turn around the center of the hull. (4) No rudder is required. In fact, the efficiency of this propeller is that each wing does not always generate a constant thrust during rotation, so if the efficiency of a screw propeller for ships is 100%, it is about 85% at full speed and at low speed, Although it is said to drop to about 25%, since no rudder is required, the overall propulsion efficiency is about 10% advantageous. (For example, see Non-Patent Document 2)
[0008]
Also, the control mechanism is very complicated because the angle of attack is constantly changing during rotation. Nevertheless, it has been used for tugboats and ships because of its high control capabilities. (For example, see Non-Patent Document 3)
[0009]
Since that time, its use in the aircraft field has also been considered. In 1923, a U.S. Navy airship, Shennandoah, was struck by a storm during the flight and was initially scheduled to carry a cycloidal propeller. It is said that if equipped, the distress would have been avoided.
[0010]
During World War II, experiments with cycloidal propellers were being conducted by the U.S. Army, and there were many plans for mounting not only on airships but also on airplanes and helicopters. (For example, see Non-Patent Document 4)
[0011]
One example is an airplane with a cycloidal propeller planned for the 1940s. The propeller is rotated by the gas turbine engine located at the tip of the fuselage, and the reaction force is canceled by turning the front and rear propellers in opposite directions. However, there is no report that the flight was actually successful during this period.
[0012]
In recent years, the US Navy began researching cycloidal propellers as a drone propulsion system in 1997. In 2001, the cycloidal propeller was attached to a balloon about 7 feet in diameter and flew for 2 minutes and 30 seconds. Have been successful. (See, for example, Non-Patent Document 5.) However, there is no report on manned flight equipped with this propulsion device.
[0013]
In order to control the cycloidal propeller, a rotating wing supported and rotated by a driving spindle, and a control rod that deflects the direction of the wing by tilting the wing around a bearing between the tip of the driving spindle and the rotating wing. Further, there is provided a control mechanism for two-dimensionally moving the connection point of the control rod by a necessary amount within the rotation plane of the control rod.
[0014]
The basic principle of operation of the cycloidal propeller is shown in FIGS. Here, point O is the blade rotation center and point N represents the control rod connection point. In FIG. 5A in which the points O and N coincide with each other, each wing rotates at an attack angle of zero with respect to the flow, so that no thrust is generated. On the other hand, in FIG. 5B, it can be seen that the point N is shifted below the point O. As a result, the angle of attack is zero at the positions B and D, but the wing has an angle of attack during the course of B → C → D, D → A → B, and both generate thrust in the upward direction in the figure. Understand. Thus, the cycloidal propeller can instantaneously generate a thrust in an arbitrary direction only by displacing the control center N of the wing.
[0015]
FIG. 3 shows a first example of a control mechanism of a cycloidal propeller for an aircraft mounted on a balloon of the above-mentioned first flight in 2001. In this mechanism, the two-dimensional control movement amount from the operation end of the
[0016]
FIG. 4 shows a second example of a control mechanism of a cycloidal propeller conventionally used in a marine vessel. In this example, there are four
[0017]
[Non-patent document 1]
Masahiko Onda, Proc. Of Recent Technical and Advanced Technology Lectures on Acrobatic Human Airship, Elevator and Play Facility of the Japan Society of Mechanical Engineers (No. 01-58) 37-P. 40 (2002.24)
[0018]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-46694
[Non-patent document 2]
Masanobu Ohgushi, Theoretical Ship Engineering (2nd volume), Kaibundo Shuppan, p. 225-P. 228 (1975)
[0020]
[Non-Patent Document 3]
No. 175, p. 633-P. 637 (1936.10)
[0021]
[Non-patent document 4]
Review and Preliminary Evaluation of Lifting Horizontal-Axis Rotating-Wing Aeronautical Systems (HARWAS), Aerophysics Co. , Washington, D.C. C. (1969.3)
[0022]
[Non-Patent Document 5]
Roy P. Gibbens: Construction and flying a radio controlled lighter than aicraft powered by by cyclical propellers, 4th International Airship Convention and Exhibition, 2002, Paper A-1
[0023]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional cycloidal propeller control mechanism, in order to rotate all the rotors from the prime mover at the same time, the rotation must be performed via gears or belt transmission, which increases the weight and loss of transmitted power. Therefore, improvement has been desired.
[0024]
SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a control mechanism for a cycloidal propeller in which rotation driving of a rotor from a prime mover is directly transmitted through a driving main shaft.
[0025]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the present invention, a slip ring penetrated by a driving main shaft is two-dimensionally displaced in a radial direction of the ring in order to obtain a displacement of a control rod of a cycloidal propeller. The control rods attached to the driven ring of the slip ring are displaced in accordance with the displacement amount and the direction of the slip ring, thereby controlling the angle of attack of the rotor of the propeller. Control mechanism.
[0026]
Further, the invention according to claim 2 is characterized in that the ring on the driving side of the slip ring gives a necessary displacement amount by a two-dimensionally independent linear (translational) motion in the opening plane of the ring. 2. A control mechanism for a cycloidal propeller according to claim 1.
[0027]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an example of an embodiment according to the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a schematic diagram of a control mechanism of a cycloidal propeller according to an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a schematic diagram of a main part of the present invention.
[0028]
In FIG. 1, there are usually a plurality of
[0029]
The mechanism for controlling the angle of attack of the
[0030]
In FIG. 2, the
[0031]
For example, as shown in FIG. 2, a
[0032]
The
[0033]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, the present invention provides a method for obtaining a displacement of a control rod of a cycloidal propeller by displacing a slip ring penetrated by a driving main shaft two-dimensionally in a radial direction of the ring. The control rods attached to the rings on the driven side of the ring are displaced according to the displacement amount and the direction of the slip ring, thereby controlling the angle of attack of the rotor of the propeller.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram of a control mechanism of a cycloidal propeller according to the present invention.
FIG. 2 is a schematic view of a main part of the present invention.
FIG. 3 is a schematic diagram showing a first example of a control mechanism of a conventional cycloidal propeller.
FIG. 4 is a schematic view showing a second example of a conventional control mechanism of a cycloidal propeller.
FIGS. 5A and 5B are explanatory diagrams showing the basic principle of operation of a cycloidal propeller.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS
Claims (2)
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