【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、樹脂成形品からなる筆記具の軸体等にクリップを固定する構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
【特許文献１】実公平７−５０２３６
【特許文献２】特開２００２−２８３７９１
従来、射出成形等からなる樹脂成形品の軸体等に別部材のクリップを簡便に固
定する手段として
【特許文献１】が知られている。このものは、通常は金属製のクリップの形態であり、クリップ片の箱形係合部下端の内側方向に設けられた折曲部をキャップ本体に突設した突状係合部の凹溝に係合させてクリップをキャップ本体に固定している。
また、同様に樹脂成形品の軸体に別部材のクリップを簡便に固定する手段とし
て
【特許文献２】が知られている。このものは、通常は樹脂製のクリップの形態であり、やはりクリップの係合突部が軸体の係合溝に係合されてクリップを軸体に固定している。
従来のクリップの固定構造では、クリップに繰り返し外力が懸かったり、温度変化や経時変化でクリップの取付け部（基部）ががたついたり、クリップが外れてしまう問題が存在する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来例の問題を解消すると共に、軸筒にクリップを取付けた時の見栄えを良くすることを課題とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を達成する為に以下の構成を有する。
請求項１に記載の発明に係る筆記具のクリップの固定構造は、クリップ後端の基部を軸体の外面に突設して設けられた取付け部に係合してなる筆記具のクリップの固定構造に於いて、クリップの基部には、上面に対し両側に垂直な側面が設けられ、上面の後端から前方に向かって切欠部が設けられて、更に基部側面の内側に一対の対向する下部折曲げ部が設けられており、一方、軸体の取付け部には、上方に横断面形状が略Ｔ字状を呈して天井部と上部心壁が形成され、その上部心壁の両側に溝が形成されて、更に下方に横断面形状が略Ｔ字状を呈して中間部と下部心壁が形成され、その下部心壁の両側にやはり溝が形成されており、クリップ上面の切欠部とその周縁が取付け部の上部心壁と溝に係合され、更にクリップ基部の下部折曲げ部が取付け部の下部心壁と溝に係合された状態で固定されてなる。
【０００５】
請求項２に記載の発明に係る筆記具のクリップの固定構造は、請求項１に記載の筆記具のクリップの固定構造に於いて、クリップの切欠部の周面または下部折曲げ部端部の何れか一方あるいは双方に係止凹凸部が形成され、取付け部の上部心壁または下部心壁あるいは双方に係合させてなる。
【０００６】
請求項３に記載の発明に係る筆記具のクリップの固定構造は、請求項２に記載の筆記具のクリップの固定構造に於いて、クリップの切欠部の周面または下部折曲げ部端部に形成された係止凹凸部に対応して係合する係止凹凸部が取付け部の上部心壁または下部心壁の両側に形成されてなる。
【０００７】
【実施例】
筆記具のデザイン仕様の１つとして射出成形等からなる樹脂成形品の軸体、天冠、クリップ、機構部、その他飾りなどを複雑な形状や透明、着色透明、種々の色などを組み合わせて構成することが人気となっている。
本発明は、上記のようなデザイン仕様を満足させると共に上述した従来技術による問題点を克服する筆記具のクリップの固定構造を提案するものである。
図１に示す実施例の軸体２は、ボールペン等筆記具の筆記先端部を被覆して取り付けられるキャップの形態を示しているが、本発明の意図する軸体はボールペンやサインペンなどの一般的な筆記具に使用される軸筒やキャップである。
【０００８】
以下、図面に基づき本発明の一実施例について説明する。
図９乃至図１２はクリップの形態を示している。クリップ３は、クリップ片３ａの前端内面側に玉部３ｂを有し、後端に基部３ｃを有している。基部３ｃには、上面３ｄに対し両側に垂直（箱形）の側面部が設けられている。
また、上面３ｄの後端から前方に向かって切欠部３ｆが設けられると共に、端面３ｈ前方の切欠部周面に係止凹凸部３ｇが形成されている。
係止凹凸部３ｇは、後述する軸筒の材質やクリップの取付け部の形状に合わせて、装着が容易で、且つ強固な固定が期待できる形状が設定される。
クリップ３が金属製の場合には、実施例に示される凹凸形状や鋸刃状の凹凸部が形成され、クリップ片の材質や板厚等を勘案して係合代となる凹凸部の寸法が設定される。また、クリップ３が樹脂製の場合には、実施例に示される凹凸形状に限定されず、装着性や固定性を配慮して設定される。
【０００９】
また、更に基部側面の内側に一対の対向する下部折曲げ部３ｅが設けられると共にその端部に係合凹凸部３ｉが形成されている。
この係合凹凸部３ｉも軸筒の材質やクリップの取付け部の形状に合わせて、装着が容易で、且つ強固な固定が期待できる形状が設定される。
また、クリップ３が金属製の場合には、実施例に示される凹凸形状や鋸刃状の凹凸部が形成され、クリップ片の材質や板厚等を勘案して係合代となる凹凸部の寸法が設定される。また、クリップ３が樹脂製の場合には、実施例に示される凹凸形状に限定されず、装着性や固定性を配慮して設定される。
【００１０】
図２乃至図４は、軸体２にクリップ３を固着し、且つ軸体頭部に天冠４を固定したキャップ（完成品）を示している。図５は軸体のクリップの取付け部２ａの側面形状を拡大して示した図である。また、図６は図５の溝２ｆに沿って断面し、その上部より見た拡大図である。（Ａ−Ａ線断面図）また、図７は図５の中間部２ｉに沿って断面し、その上部より見た拡大図である。（Ｂ−Ｂ線断面図）また、図８は図５の溝２ｎに沿って断面し、その上部より見た拡大図である。（Ｃ−Ｃ線断面図）また、図１３は軸体２にクリップ３を取付けた状態でクリップの基部３ｃの位置で軸体ごと横断面した図を示している。
【００１１】
軸体２は樹脂成形品で、後方外面の一側にクリップの取付け部２ａが一体に突設して設けられている。尚、軸体をダイキャスト製としたり、軸体を金属製の筒体に別体の取付け部を固着することで得ることも可能である。
【００１２】
図１３に示されるように、軸体の取付け部２ａには、上方に横断面形状が略Ｔ字状を呈した天井部２ｂと上部心壁２ｃが形成され、上部心壁２ｃの後端に当接部２ｈが設けられている。また上部心壁２ｃの両側に天井部２ｂの内段となる上部心壁部の上壁２ｄと上部心壁部の下壁部２ｅとの間で溝２ｆが形成され、更に上部心壁２ｃの両側面に係止凹凸部２ｇが形成されている。
【００１３】
また更に、軸体の取付け部２ａには、上部心壁２ｃに接続して下方に横断面形状が略Ｔ字状を呈した上記天井部２ｂより大きな中間部２ｉと下部心壁２ｊが形成され、その下部心壁２ｊの両側にやはり溝２ｎが形成されて、更に下部心壁２ｊの両側面に係止凹凸部２ｌが形成されている。
【００１４】
尚、上記係止凹凸部２ｇ及び係止凹凸部２ｌは必ずしも形成されない。クリップが樹脂製である場合にはクリップ側に設けられた係止凹凸部が噛合うように係合して、係合部に過度の応力を懸けないで固定する有効な手段として用いられるが、クリップが金属製の場合にはクリップの係止凹凸部を心壁部に食いつかせることでクリップ基部や軸体取付け部に加わる過度の変形を避けることが望ましい場合もある。また、相互に設けられた係止凹凸部の高低差を微小にして多数設け、係合精度を上げることも可能である。
【００１５】
また、クリップ３が金属製の場合にはクリップの係止凹凸部３ｇ及び係止凹凸部３ｉは必ずしも形成されない。クリップの板厚が薄い場合、クリップを堅固に固定したい場合などでは係止凹凸部を設けることが望ましい。
尚、クリップの係止凹凸部３ｇ及び係止凹凸部３ｉは何れか一方に形成されるものであっても良い。
【００１６】
クリップ３は、後端の切欠部３ｆを軸体の取付け部２ａの上部心壁２ｃに嵌挿する状態で軸体に装着され、クリップの端面３ｈが取付け部２ａの当接部２ｈに当接し、クリップの係止凹凸部３ｇと取付け部の係止凹凸部２ｇが係合すると共にクリップ基部上面の切欠部３ｆの周縁が軸体取付け部の溝２ｆに係止され、更にクリップの下部折曲げ部３ｅの係止凹凸部３ｉと取付け部の係止凹凸部２ｌが係合した状態で固定される。
【００１７】
また、溝２ｆの溝幅に対してクリップ基部上面の切欠部周縁厚みは略同等に形成されるが、溝２ｆの長手方向で溝２ｆを形成する上部心壁部の上壁２ｄあるいは上部心壁部の下壁２ｅの所要箇所に凸部を形成して、その部位の溝幅をクリップの切欠部周縁厚みに対し適宜小さくして、クリップの切欠部周縁と溝２ｆとの係止を強化することができる。
また、クリップの切欠部周縁の所要箇所をクリップの上面３ｄに対し微小で上側又は下側に変形あるいは上下交互に変形させて、クリップの切欠部周縁と溝２ｆとの係止を強化することも可能である。
また、同様のことを溝２ｎとクリップの下部折曲げ部３ｅとの間に設けてクリップの下部折曲げ部３ｅと溝２ｎとの係止を強化することも可能である。
【００１８】
また、軸体の取付け部２ａの天井部２ｂは、クリップ３の切欠部３ｆを完全に覆った状態に設けられ、クリップ後端の上面３ｄに突出して装飾性を有した様々な形状を具現することが可能となる。
【００１９】
【作用】
以上のように、本発明に示されるクリップは、基部上面の後端から前方に向かって設けられた切欠部と、基部側面の内側に一対の対向する下部折曲げ部が設けられ、一方、軸体の取付け部には、上方に横断面形状が略Ｔ字状を呈して天井部と上部心壁が形成され、その上部心壁の両側に溝が形成されて、更に下方に横断面形状が略Ｔ字状を呈して中間部と下部心壁が形成され、その下部心壁の両側にやはり溝が形成されて、クリップ上面の切欠部とその周縁が取付け部の上部心壁と溝に係合され、更にクリップ基部の下部折曲げ部が取付け部の下部心壁と溝に係合された２箇所で固定されるので、クリップに繰り返し外力が懸かってもクリップの取付け部（基部）ががたついたり、クリップが外れてしまう問題が改善される。また、２箇所で係合されることによって、一箇所の係合を軽減でき、クリップの取付けが容易化すると共に無理な取付けによる不良も減少し、且つ温度変化や経時変化でクリップの固定部が緩む問題も改善される。
【００２０】
【発明の効果】
クリップに繰り返し外力が懸かってもクリップの取付け部（基部）ががたついたり、クリップが外れてしまう問題が改善される。また、クリップの取付けが容易化すると共に無理な取付けによる不良も減少し、温度変化や経時変化でクリップの固定部が緩む問題も改善される。
また、取付け部の天井部がクリップ後端の上面に突出して、様々な装飾性を有した形状が具現化可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の筆記具のクリップの固定構造を用いた筆記具の一実施例を示す半断面図である。（軸体２は透明樹脂）
【図２】図１に示す実施例のキャップの断面図である。
【図３】図１に示す実施例のキャップの側面図である。
【図４】図１に示す実施例のキャップの正面図である。
【図５】発明の要旨となる軸体のクリップ取付け部の側面を拡大して示した図である。
【図６】図５に示されるＡ−Ａ線に沿って断面し、その上部から見た拡大図である。
【図７】図５に示されるＢ−Ｂ線に沿って断面し、その上部から見た拡大図である。
【図８】図５に示されるＣ−Ｃ線に沿って断面し、その上部から見た拡大図である。
【図９】発明の要旨となるクリップの側面図である。
【図１０】クリップの正面図である。
【図１１】クリップの裏面図である。
【図１２】クリップの切欠部側から見た拡大図である。
【図１３】クリップを取付けた状態の軸体をクリップ基部の位置で横断面した図である。
【符号の説明】
１ 筆記具
２ 軸体
２ａ 取付け部
２ｂ 天井部
２ｃ 上部心壁
２ｄ 上部心壁部の上壁
２ｅ 上部心壁部の下壁
２ｆ 溝
２ｇ 係止凹凸部
２ｈ 当接部
２ｉ 中間部
２ｊ 下部心壁
２ｋ 当接部
２ｌ 係止凹凸部
２ｍ 軸体周面
２ｎ 溝
３ クリップ
３ａ クリップ片
３ｂ 玉部
３ｃ 基部
３ｄ 上面
３ｅ 下部折曲げ部
３ｆ 切欠部
３ｇ 係止凹凸部
３ｈ 端面
３ｉ 前端
４ 天冠[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a structure for fixing a clip to a shaft or the like of a writing implement made of a resin molded product.
[0002]
[Prior art]
[Patent Document 1] Japanese Utility Model 7-50236
[Patent Document 2] JP-A-2002-283791
2. Description of the Related Art Conventionally, as a means for simply fixing a clip of another member to a shaft or the like of a resin molded product formed by injection molding or the like, Japanese Patent Application Laid-Open Publication No. H11-163873 is known. This is usually in the form of a metal clip, and a bent portion provided on the inner side of the lower end of the box-shaped engaging portion of the clip piece is inserted into the concave groove of the projecting engaging portion provided on the cap body. The clip is fixed to the cap body by engagement.
Similarly, Patent Document 2 discloses a means for simply fixing a separate clip to a shaft of a resin molded product. This is usually in the form of a clip made of resin, and the engaging projection of the clip is also engaged with the engaging groove of the shaft to fix the clip to the shaft.
In the conventional clip fixing structure, there are problems that an external force is repeatedly applied to the clip, the attachment portion (base portion) of the clip is loosened due to a temperature change or a change over time, or the clip comes off.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
It is an object of the present invention to solve the above-mentioned problems of the conventional example and to improve the appearance when a clip is attached to a shaft cylinder.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has the following configurations to achieve the above object.
The clip fixing structure for a writing instrument according to the first aspect of the present invention is directed to a clip fixing structure for a writing instrument in which a base of a rear end of the clip is engaged with a mounting portion provided by projecting from an outer surface of a shaft body. At the base of the clip, a side surface perpendicular to both sides with respect to the upper surface is provided, a cutout portion is provided from the rear end of the upper surface to the front, and a pair of opposed lower bent portions are further provided inside the base side surface. On the other hand, on the mounting portion of the shaft body, a ceiling portion and an upper core wall are formed with a substantially T-shaped cross section upward, and grooves are formed on both sides of the upper core wall. Further, an intermediate portion and a lower heart wall are formed with a substantially T-shaped cross-sectional shape further downward, and grooves are also formed on both sides of the lower heart wall. Are engaged with the upper core wall and the groove of the mounting portion, and further, the lower bent portion of the clip base is provided. It is fixed comprising at engaged state in the lower center wall and the groove of the mounting portion.
[0005]
According to a second aspect of the present invention, there is provided a clip fixing structure for a writing instrument according to the first aspect of the present invention, wherein any one of a peripheral surface of a cutout portion of the clip and an end of a lower bent portion is provided. One or both sides are formed with a locking concave / convex portion, and are engaged with the upper or lower core wall of the mounting portion or both.
[0006]
According to a third aspect of the invention, there is provided a clip fixing structure for a writing instrument according to the second aspect, wherein the clip is fixed to a peripheral surface of a cutout portion of the clip or an end of a lower bent portion. The engaging concavo-convex portions corresponding to the engaging concavo-convex portions are formed on both sides of the upper or lower heart wall of the mounting portion.
[0007]
【Example】
As one of the design specifications of writing implements, the shaft, crown, clips, mechanical parts, and other decorations of resin molded products made by injection molding etc. are composed by combining complicated shapes, transparent, colored transparent, various colors, etc. That has become popular.
The present invention proposes a clip fixing structure for a writing instrument that satisfies the above-described design specifications and overcomes the above-described problems of the related art.
The shaft 2 of the embodiment shown in FIG. 1 shows a form of a cap which covers and attaches a writing tip of a writing instrument such as a ball-point pen, but the shaft intended by the present invention is a general-purpose shaft such as a ball-point pen and a felt-tip pen. Shaft barrels and caps used for writing instruments.
[0008]
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
9 to 12 show the form of the clip. The clip 3 has a ball portion 3b on the inner surface side of the front end of the clip piece 3a, and has a base 3c at the rear end. The base portion 3c is provided with vertical (box-shaped) side portions on both sides with respect to the upper surface 3d.
A notch 3f is provided from the rear end of the upper surface 3d toward the front, and a locking uneven portion 3g is formed on the peripheral surface of the notch in front of the end surface 3h.
The shape of the locking concave-convex portion 3g is set according to the material of the shaft cylinder and the shape of the clip attaching portion, which will be described later, such that mounting is easy and strong fixing can be expected.
When the clip 3 is made of metal, the irregularities and the saw-tooth irregularities shown in the embodiment are formed, and the dimensions of the irregularities serving as an engagement allowance are determined in consideration of the material and thickness of the clip pieces. Is set. When the clip 3 is made of a resin, the clip 3 is not limited to the concave and convex shapes shown in the embodiment, but is set in consideration of the mounting property and the fixing property.
[0009]
Further, a pair of opposed lower bent portions 3e are provided inside the base side surface, and an engagement uneven portion 3i is formed at an end thereof.
The shape of the engaging concave / convex portion 3i is set in accordance with the material of the shaft cylinder and the shape of the mounting portion of the clip so that the mounting is easy and a strong fixation can be expected.
In the case where the clip 3 is made of metal, the uneven portion or the saw-tooth uneven portion shown in the embodiment is formed, and the uneven portion serving as an engagement allowance is taken into consideration in consideration of the material and the thickness of the clip piece. The dimensions are set. When the clip 3 is made of a resin, the clip 3 is not limited to the concave and convex shapes shown in the embodiment, but is set in consideration of the mounting property and the fixing property.
[0010]
2 to 4 show a cap (completed product) in which the clip 3 is fixed to the shaft 2 and the crown 4 is fixed to the head of the shaft. FIG. 5 is an enlarged view of the side shape of the mounting portion 2a of the clip of the shaft body. FIG. 6 is an enlarged view of a section taken along the groove 2f of FIG. 5 and viewed from above. FIG. 7 is an enlarged view of a section taken along the intermediate portion 2i of FIG. 5 and viewed from above. 8 is a cross-sectional view taken along the groove 2n in FIG. 5 and is an enlarged view seen from above. (C-C sectional view) FIG. 13 is a cross-sectional view of the shaft 2 together with the shaft at the position of the base 3c of the clip with the clip 3 attached to the shaft 2.
[0011]
The shaft body 2 is a resin molded product, and is provided with a clip attaching portion 2a integrally protruding from one side of the rear outer surface. It is also possible to obtain the shaft body by die-casting or to fix the shaft body to a metal cylinder with a separate mounting portion.
[0012]
As shown in FIG. 13, a ceiling portion 2b and an upper core wall 2c having a substantially T-shaped cross section are formed on the upper end of the mounting portion 2a of the shaft body. A contact portion 2h is provided. Grooves 2f are formed on both sides of the upper core wall 2c between the upper wall 2d, which is the inner step of the ceiling 2b, and the lower wall 2e of the upper core wall. Locking uneven portions 2g are formed on both side surfaces.
[0013]
Further, the mounting portion 2a of the shaft body is formed with an intermediate portion 2i and a lower heart wall 2j which are connected to the upper heart wall 2c and are larger than the ceiling portion 2b having a substantially T-shaped cross section downward. A groove 2n is also formed on both sides of the lower heart wall 2j, and locking concave and convex portions 21 are formed on both side surfaces of the lower heart wall 2j.
[0014]
In addition, the locking concave-convex portion 2g and the locking concave-convex portion 2l are not necessarily formed. When the clip is made of resin, the engaging concave and convex portions provided on the clip side are engaged so as to mesh with each other, and are used as an effective means for fixing without applying excessive stress to the engaging portion, In the case where the clip is made of metal, it may be desirable to avoid excessive deformation applied to the clip base and the shaft body attaching portion by digging the locking concave and convex portion of the clip into the heart wall portion. Further, it is also possible to increase the accuracy of engagement by minimizing the height difference between the locking uneven portions provided mutually and providing a large number.
[0015]
In addition, when the clip 3 is made of metal, the locking concave and convex portions 3g and the locking concave and convex portions 3i of the clip are not necessarily formed. When the thickness of the clip is thin, or when it is desired to firmly fix the clip, it is desirable to provide the locking uneven portion.
In addition, the locking concave-convex portion 3g and the locking concave-convex portion 3i of the clip may be formed on any one of them.
[0016]
The clip 3 is mounted on the shaft body with the notch 3f at the rear end inserted into the upper core wall 2c of the mounting part 2a of the shaft body, and the end face 3h of the clip comes into contact with the contact part 2h of the mounting part 2a. The engaging concave / convex portion 3g of the clip and the engaging concave / convex portion 2g of the attachment portion engage with each other, the periphery of the cutout 3f on the upper surface of the clip base is engaged with the groove 2f of the shaft attachment portion, and the lower portion of the clip is further bent. The locking uneven portion 3i of the portion 3e and the locking uneven portion 2l of the mounting portion are fixed in an engaged state.
[0017]
The thickness of the notch on the upper surface of the clip base is substantially equal to the groove width of the groove 2f. However, the upper wall 2d or the upper core wall of the upper core wall that forms the groove 2f in the longitudinal direction of the groove 2f. A convex portion is formed at a required portion of the lower wall 2e of the portion, and the groove width of the portion is appropriately reduced with respect to the thickness of the notch portion of the clip, thereby strengthening the engagement between the notch portion of the clip and the groove 2f. be able to.
Also, a required portion of the notch portion of the clip may be minutely deformed upward or downward or alternately up and down with respect to the upper surface 3d of the clip to enhance the engagement between the notch portion of the clip and the groove 2f. It is possible.
The same can be provided between the groove 2n and the lower bent portion 3e of the clip to enhance the engagement between the lower bent portion 3e of the clip and the groove 2n.
[0018]
The ceiling portion 2b of the attachment portion 2a of the shaft is provided so as to completely cover the notch portion 3f of the clip 3, and projects from the upper surface 3d of the rear end of the clip 3 to embody various decorative shapes. It becomes possible.
[0019]
[Action]
As described above, the clip shown in the present invention is provided with the notch provided forward from the rear end of the upper surface of the base, and a pair of opposed lower bent portions provided inside the side surface of the base. At the mounting part of the body, the ceiling and the upper heart wall are formed with a substantially T-shaped cross-sectional shape at the top, grooves are formed on both sides of the upper heart wall, and the cross-sectional shape is further down. An intermediate portion and a lower heart wall are formed in a substantially T-shape, and grooves are also formed on both sides of the lower heart wall. The cutout on the upper surface of the clip and its peripheral edge are connected to the upper heart wall and the groove of the mounting portion. Since the lower bent portion of the clip base is fixed at the two places engaged with the lower heart wall and the groove of the mounting portion, the mounting portion (base portion) of the clip is maintained even if external force is repeatedly applied to the clip. The problem of sticking and clip detachment is improved. In addition, by engaging at two places, the engagement at one place can be reduced, the attachment of the clip is facilitated, the failure due to the excessive attachment is reduced, and the fixing portion of the clip is changed due to temperature change or aging. The loosening problem is also improved.
[0020]
【The invention's effect】
Even if an external force is repeatedly applied to the clip, the problem that the mounting portion (base portion) of the clip rattles or the clip comes off is improved. In addition, the attachment of the clip is facilitated, defects due to excessive attachment are reduced, and the problem that the fixing portion of the clip is loosened due to temperature change or aging is also improved.
In addition, the ceiling of the mounting portion projects from the upper surface of the rear end of the clip, so that various decorative shapes can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a half sectional view showing one embodiment of a writing instrument using the clip fixing structure of the writing instrument of the present invention. (The shaft 2 is a transparent resin)
FIG. 2 is a sectional view of the cap of the embodiment shown in FIG. 1;
FIG. 3 is a side view of the cap of the embodiment shown in FIG. 1;
FIG. 4 is a front view of the cap of the embodiment shown in FIG. 1;
FIG. 5 is an enlarged view showing a side surface of a clip attaching portion of the shaft body, which is the gist of the invention.
6 is an enlarged view of a cross section taken along line AA shown in FIG. 5 and viewed from above.
FIG. 7 is an enlarged view of a cross section taken along the line BB shown in FIG. 5 and viewed from above.
8 is an enlarged view of a cross section taken along line CC shown in FIG. 5 and viewed from above.
FIG. 9 is a side view of the clip as the gist of the invention.
FIG. 10 is a front view of the clip.
FIG. 11 is a rear view of the clip.
FIG. 12 is an enlarged view of the clip as viewed from a cutout side.
FIG. 13 is a cross-sectional view of a shaft body in a state where a clip is attached, at a position of a clip base.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Writing implement 2 Shaft 2a Attachment part 2b Ceiling part 2c Upper heart wall 2d Upper heart wall upper wall 2e Upper heart wall lower wall 2f Groove 2g Locking uneven part 2h Contact part 2i Intermediate part 2j Lower heart wall 2k Contact part 2l Locking uneven part 2m Shaft body peripheral surface 2n Groove 3 Clip 3a Clip piece 3b Ball part 3c Base 3d Upper surface 3e Lower bent part 3f Notch 3g Locking uneven part 3h End face 3i Front end 4 Crown
