JP2004221977A - 磁気共鳴型非可逆回路素子の製造方法および磁気共鳴型非可逆回路素子、高周波モジュール、通信装置 - Google Patents

磁気共鳴型非可逆回路素子の製造方法および磁気共鳴型非可逆回路素子、高周波モジュール、通信装置 Download PDF

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博 徳寺
Yasushi Asai
裕史 浅井
Mitsuhiro Fukushima
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Abstract

【課題】アイソレーション比帯域幅が従来よりも広い磁気共鳴型非可逆回路素子を提供する。
【解決手段】磁性体の磁気共鳴半値幅(ΔH)の値を制御することによってアイソレーション比帯域幅を所望の値に設定する。好ましくは、ΔHを8000A/m以上とすることにより、実用上十分なアイソレーション比帯域幅を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波帯などにおけるアイソレータなどの磁気共鳴型非可逆回路素子およびこれを用いた高周波モジュール、通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マイクロ波帯などの高周波帯で用いられるアイソレータなどの非可逆回路素子としては、磁気共鳴型と集中定数型が既に知られている。磁気共鳴型のアイソレータは集中定数型に比べて部品点数が少なく動作磁界が低いので、小型化、低コスト化において集中定数型よりも有利である。近年は電子部品の小型化の要求が強く、携帯電話などに用いられる際には小型化は特に重要となっているため、従来多く用いられてきた集中定数型に代わり磁気共鳴型アイソレータが注目されるようになってきている。
【0003】
集中定数型アイソレータにおいては、磁気共鳴半値幅(ΔH)が小さい磁性体、具体的には概ね50Oeすなわち概ね4000A/m以下の磁性体が用いられている。なぜなら、ΔHは磁気的損失項であり、ΔHの値が大きくなるほど損失が大きくなってしまうからである。
【0004】
磁気共鳴型アイソレータとしては、例えば特許文献1に記載されている技術など、種々の技術が既に知られているところである。しかし、磁気共鳴型アイソレータには、集中定数型と比較してアイソレーション帯域が狭くなってしまい、所望の帯域幅が得られないという問題があり、例えばアイソレーション比帯域幅5%といった帯域幅を得ることは困難であった。
【0005】
そこで、この問題点を解決するために非特許文献1では、フェライトの磁気共鳴周波数を部分的に異ならせるように印加磁界の強さを部分的に変えてテーパ磁界とする方法によってアイソレーションの帯域幅を広げる技術が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−326504号公報
【0007】
【非特許文献1】
橋本忠士著、「マイクロ波フェライトとその応用技術」、第1版、総合電子出版社、1997年5月10日、p.78−79
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、非特許文献1に記載された技術では、印加磁界の強さを変化させるための部材が必要となるなど、構成が複雑化するため、小型化、低コスト化が可能であるという磁気共鳴型アイソレータの利点が大きく減殺されてしまうという問題がある。
【0009】
そこで本発明は、構造を複雑化、大型化させることなく帯域幅を広げた磁気共鳴型の非可逆回路素子を提供することを目的とし、またこれを用いた高周波モジュールおよび通信装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明者らが鋭意研究した結果、磁気共鳴型の非可逆回路素子においてフェライトの磁気共鳴半値幅(ΔH)の値によってアイソレーションの帯域幅を制御することが可能であるとの知見を得た。
【0011】
そこで本発明は、磁性体と、該磁性体に近接して配置される接合導体と、直流磁界を印加する磁石とを有する磁気共鳴型非可逆回路素子の製造方法であって、前記磁性体の磁気共鳴半値幅(ΔH)を制御することによってアイソレーション比帯域幅を所望の値に設定することを特徴とする。
【0012】
ΔHの値によってアイソレーション比帯域幅を所望の値に設定するため、従来の磁気共鳴型非可逆回路素子の構成に何ら新たな構成部材を付加することなく所望のアイソレーション比帯域幅を得ることができるので、非可逆回路素子の小型化および低コスト化が実現される。
【0013】
また、本発明者らがさらに研究した結果、前記磁性体の磁気共鳴半値幅(ΔH)を8000A/m以上とすることが好ましい。
【0014】
例えば、非可逆回路素子を携帯電話に用いる場合、GSM方式では少なくとも2.8%、PCS方式では少なくとも3.4%の15dBアイソレーション比帯域幅が必要であり、実際には温度変化等によるアイソレーション帯域のズレなどを考慮して5%程度のアイソレーション比帯域幅を持つことが好ましい。本発明において磁性体のΔHを8000A/m以上とすることにより5%以上のアイソレーション比帯域幅を得ることができる。
【0015】
また、前記磁性体としてはフェライト焼結体、フェライト粉末と樹脂の複合材料、フェライトとガラスの複合材料を用いることが好ましい。フェライトの組成を変えることにより、あるいはフェライト粉末と樹脂、フェライト粉末とガラスの混合比率を変えることにより、ΔHを所望の値に設定することができる。
【0016】
さらに、前記磁性体は、異なる磁気共鳴点を持つ2種以上の材料を混合して形成することができる。異なる磁気共鳴点を持つ2種以上の材料を混合して磁性体を形成することにより、この磁性体は2つ以上の磁気共鳴点を持つことになり、ΔHの値の大きな磁性体を形成することができる。
【0017】
また、このような非可逆回路素子を高周波モジュールや通信装置に用いることにより、高周波モジュールや通信装置の小型が実現される。特に携帯電話においては部品の小型化が強く要請されており、本発明を適用することによる効果が大きい。
【0018】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下において図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態である磁気共鳴型アイソレータを示す分解斜視図である。誘電体板1aは上面に地導体2aを有し、誘電体板1bは下面に地導体2bを有する。誘電体板1bの、地導体2bが形成された面と対向する面には十字状の接合導体がある。十字状の接合導体は主線路3と副線路4からなり、主線路3および副線路4はそれぞれ1/4波長共振器となっている。主線路3の両端には、誘電体板1a,1bを介して地導体2a,2bとの間で容量を形成している整合用コンデンサ5があり、さらに入出力ポート♯A、♯Bに接続されている。また、副線路4の一端は設置されている。誘電体板1bには磁性体6が埋めこまれており、十字状の接合導体の交点が磁性体6上に位置している。
【0019】
誘電体基板1a,1b上に形成される主線路3、副線路4などの接続導体や地導体2a,2bは、ペースト印刷やメッキ、マスクを使用したスパッタリングなど任意の方法で形成できる。主線路3および副線路4は、誘電体板1bおよび磁性体6上にそれぞれ形成しておき、誘電体板1bに形成された凹部に磁性体6を埋めこんでから、磁性体6上の主線路3あるいは副線路4と誘電体板1b上の主線路3あるいは副線路4とを接続するなどの方法で形成される。
【0020】
また、図示していないが直流磁界Hexを印加するための磁石が、誘電体板1aの上方もしくは誘電体板1bの下方、または誘電体板1aの上方および誘電体板1bの下方の両方にもうけられている。
【0021】
ここで、この磁気共鳴型アイソレータの動作について説明する。この磁気共鳴型アイソレータは、直交する主線路3および副線路4に、振幅が等しく、位相が1/4波長だけ異なる高周波電流が流れたとき、その交点に回転する磁界(円偏波)が生じる。すなわち、ポート♯Aから高周波信号を入力することにより、それぞれ1/4波長共振器となっている主線路3および副線路4で共振が発生する。このとき、主線路3の位相と副線路4の位相が1/4波長異なるようにあらかじめ設計しておくことにより、主線路3と副線路4の交点に円偏波が発生する。この円偏波の回転方向は主線路3および副線路4を流れる高周波電流の進行方向によって逆転する。
【0022】
時計回りを正の円偏波透磁率(μ)、反時計回りを負の円偏波透磁率(μ)と呼び、以下の数式のように表される。
【0023】
【数1】
Figure 2004221977
【0024】
ここで、μ±’は実数項であり、虚数項μ±”は損失を表す損失項である。図2に示す円偏波透磁率の理論曲線からわかるように、損失項μ”は磁気共鳴点の周波数において最大値をとり、損失項μ”は磁気共鳴点の周波数においてほぼ0となる。つまり、一方の方向は損失がほとんどなく、他方は損失が非常に大きくなるのである。これは、正の方向に円偏波が発生した場合に磁気共鳴が発生して電磁波のエネルギーを磁性体6が吸収してしまうことによる。
【0025】
このような円偏波の回転方向の違いによる非可逆特性を利用するのが磁気共鳴型アイソレータである。つまり、ポート♯Aからある方向の信号が入力された場合のみポート♯Bから出力され、逆方向の信号が入力された場合には出力されない。それぞれのΔHにおいて、μ”がある一定以上の値であれば所望のアイソレーションを得ることができる。また、用いる磁性体の大きさを変えれば所望のアイソレーションを得るために必要なμ”の値も変化する。
【0026】
本発明の変形例として、接合導体は図3に示すような形状であってもよい。図3(a)では、磁性体6が埋めこまれた誘電体板1b上に4つの開口部を持つ接合導体7が形成されており、入力ポート♯Aと出力ポート♯Bとが隣り合う開口部に設けられているが、動作原理は上述したものと全く同様である。なぜなら、入力ポート♯Aに信号が入力されると直交する2つの波長共振器にともに共振が発生するから、♯Aと対向する開口部および隣り合う開口部のいずれからも出力を得られるのである。また図3(b)では接合導体7が設けられていない部分を線路とするスロット線路によってアイソレータを構成しているが、動作原理はやはり上述したとおりである。
【0027】
なお、本発明は上記した1/4波長共振器を用いた磁気共鳴型アイソレータ以外にも、1/2波長共振器やTEモード、TMモード、TEモードとTMモードのハイブリッドモードなど、円偏波を生じさせることができれば適用可能である。
【0028】
ここで、磁性体6の磁気共鳴半値幅(ΔH)とアイソレーションとの関係を測定した結果を表すグラフを図4に示す。ΔHの値を大きくすればグラフの凸が緩やかとなり、損失が発生する周波数帯が広がることがわかる。また、図4を元にして、ΔHをそれぞれの値に設定したときの15dBアイソレーション比帯域幅を示したのが図5である。ΔHの値を大きくするにつれてアイソレーション比帯域幅が広くなる傾向があることが示されている。本発明はこのような知見に基づき、ΔHの値を制御することによって所望のアイソレーション比帯域幅を得るというものである。
【0029】
なお、この実験においては磁性体は略円盤状で直径は2mmとしている。また、図4および図5においてはΔHの単位がOe(エルステッド)とされているが、OeとA/mとは以下の数式に示される関係にある。
【0030】
【数2】
Figure 2004221977
【0031】
例えば図5から、15dBアイソレーション比帯域幅を5%以上としたい場合にはΔHを100Oe以上、すなわちおよそ8000A/m以上とすればよい。
【0032】
一般にフェライト焼結体のΔHは以下の数式によって表される。
【0033】
【数3】
Figure 2004221977
【0034】
「数3」においてΔHsingleは単結晶の磁気共鳴半値幅、Kは結晶磁気異方性定数、Msは飽和磁化、μは真空の透磁率、Pは気孔率である。
【0035】
単結晶の磁気共鳴半値幅ΔHsingleは0.5Oe程度すなわち40A/m程度であってΔH全体に占める割合が小さいため、ΔHの値を4000A/m以上、あるいは8000A/m以上とするためには式3の第2項および第3項を増大させる必要がある。
【0036】
ΔHの値が大きい磁性体材料を作製する方法としては、具体的には後述する(1)から(5)において説明するように、フェライト焼結体を用いる方法と、フェライト粉末と樹脂ないしガラスの複合磁性体材料を用いる方法がある。フェライト粉末に樹脂あるいはガラスを混合させることにより、樹脂やガラスが不純物ないしは気孔として作用し、式3における気孔率Pが増大してΔHが増加する。
【0037】
図4および図5のデータを得るための実験においては、比較例であるΔH=30Oeの磁性体は従来から用いられているフェライト焼結体であり、ΔH=100Oeの磁性体は後述の(4)の方法によって製造したものであり、ΔH=200OeおよびΔH=300Oeの磁性体は後述の(2)の方法によって製造したものである。
【0038】
以下の(1)ないし(5)において、磁性体の具体的な製造方法について述べる。
【0039】
(1)磁性体として焼結フェライトを用いる場合には、Mg−Mn系、Mg−Mn−Al系、Mg−Mn−Al−Cu系、Ni−Zn系、Ni−Zn−Mn系、Ni−Zz−Cu系、Ni−Al系、Li系、Li−Al系、Li−Ti系などのスピネルフェライトや、A12なる化学式で表され、Aはイットリウム(Y)もしくは希土類金属元素のうち少なくとも1種類以上を含み、Bは少なくとも鉄(Fe)を含むガーネット型フェライトなどを用いることができる。このような焼結フェライトでは、組成を変えることによってΔHの値を変えることができる。
【0040】
(2)酸化イットリウム(Y)および酸化鉄(Fe)をボールミルにて湿式混合したのち、大気中で1400℃から1500℃の温度で焼成する。この焼成体をボールミルで湿式粉砕し、YFe12という化学組成比のイットリウム鉄ガーネット型フェライト(YIG)粉末を作製する。このYIG粉末とアモルファスポリオフィレン樹脂を混練して磁性体を作成する。
【0041】
この製造方法によれば、前述したように樹脂が気孔として作用しΔHの値を大きくすることができる。YIG粉末と樹脂の混合比率を変えることによって、ΔHを所望の値に設定することができる。また、粉末材料を焼成して作製するハードフェライトは焼成時に縮小するため、あらかじめ所望の形状よりも大きく形成しておき焼成後に研磨などによって所望の形状に成形する必要があることに対し、本実施例の製造方法では、樹脂によって成形するため研磨などの工程を省くことができる。さらに、複雑な形状であっても容易に成形できることから、効率よく磁界を印加させることができるような形状や、アイソレータ全体を小型化できるような形状に容易に成形することができる。
【0042】
(3)炭酸カルシウム(CaCO)、酸化バナジウム(V)、酸化イットリウム(Y)および酸化鉄(Fe)をボールミルにて湿式混合したのち、大気中で1300℃から1500℃で焼成する。この焼成体をボールミルで湿式粉砕し、Ca2X3−XFe5−2X12という化学組成比を持つCaV置換YIG粉末を作製する。次にこのCaV置換YIG粉末とアモルファスポリオフィレン樹脂を混練して磁性体を作製する。
【0043】
このような磁性体では、化学組成比を変えることによってΔHの値を変えることができる。上述の化学組成比において、Xの値を変えればΔHが変化することが知られており、例えばΔHを8000A/m以上としたい場合にはXの値を1未満または3以上とすればよい。また、(2)と同様に樹脂との混合比を変えることによってもΔHの値を変えることができる。
【0044】
(4)YIG粉末およびCaV置換YIG粉末を作製し、これらとアモルファスポリオフィレン樹脂を混練して磁性体材料を作製する。なおYIG粉末、CaV置換YIG粉末、アモルファスポリオフィレンの配合比率は1:1:2とした。フェライト粉末のΔHを変えることあるいはフェライト粉末と樹脂との配合比率を変えることによりΔHの値を変えることができる。
【0045】
また、YIG粉末とCaV置換YIG粉末との磁気共鳴点を異ならせるように製造すれば、磁性体材料の磁気共鳴点が複数存在することになり、ΔHの値を大きくすることができる。すなわち、図6に示すように、f1およびf2の2つの磁気共鳴点が存在し、ΔHが大きくなる。
【0046】
(5)YIG粉末とホウケイ酸ガラス粉末をボールミルで湿式混合し、これを乾燥させたのちに乾式プレスで円盤状に加工する。次に、大気中で600℃から800℃で焼成して磁性体材料を作製する。YIG粉末とガラスの混合比を変えることによってΔHの値を変化させることができる。
【0047】
上記の(1)ないし(5)において、表面処理剤、分散剤、難燃剤などの添加物を必要に応じて磁性体に添加してもよい。添加物は、GHz帯などの高周波帯における誘電特性、および非可逆回路素子として構成したときの帯域幅、挿入損失を大幅に低下させない物質とすることが好ましい。
【0048】
また、(2)ないし(4)において、樹脂としてアモルファスポリオフィレン樹脂を用いたが、樹脂はこれに限らない。非可逆回路素子を外部の回路と接続する際にハンダを用いることがあるので、Pbフリーハンダのリフロー温度であるおよそ260℃に耐え得る耐熱性のある樹脂を用いることが好ましく、具体的には熱可塑性樹脂として液晶ポリマー、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド、テトラフルオロエチレン、ポリイミド、ポリスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、シンジオタクチックポリスチレン、アモルファスポリオフィレンなど、熱硬化性樹脂としてはエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド、ビスアリルナジイミド、ジアリルフタレート樹脂、熱硬化性ポリフェニレンエーテル、ビスマレイミドトリアジン樹脂、架橋性アモルファスポリオフィレンなどを用いることができる。これらを溶剤希釈したものであってもよい。また、GHz帯において誘電率、誘電損失の低い樹脂がさらに好ましく、具体的にはテトラフルオロエチレンやポリイミドなどがこの観点からは好ましい。
【0049】
また、(5)においてホウケイ酸ガラスを用いたが、ガラスはこれに限られるものではなく、フェライト粉末をつなぐバインダーとして働き得るものであれば特に限定されない。磁性体を焼結するときにフェライトの焼成温度を超えるとフェライト粉末の特性が変化してしまうため、ガラスはフェライトの焼成温度よりも低温で溶融、焼成できるものが好ましく、具体的にはホウ素系ガラス、カルシウム系ガラスなどが好ましい。
【0050】
(実施の形態2)次に、本発明の通信装置について説明する。図7は、本発明に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図である。図7において、ANTはアンテナ、DPXはデュプレクサ、BPFa、BPFbはそれぞれ帯域通過フィルタ、AMPa、AMPbはそれぞれ増幅回路、MIXa、MIXbはそれぞれミキサ、OSCはオシレータ、SYNは周波数シンセサイザを示す。
【0051】
ミキサMIXaは周波数シンセサイザSYNから出力される周波数信号を変調信号で変調し、帯域通過フィルタBPFaは送信周波数の帯域のみを通過させ、増幅回路AMPaはこれを電力増幅して、アイソレーレータISOおよびデュプレクサDPXを介してアンテナANTより送信する。
【0052】
増幅回路AMPbはデュプレクサDPXから出力される受信信号を増幅し、帯域通過フィルタBPFbは増幅回路AMPbから出力される信号のうち受信周波数帯域のみを通過させる。ミキサMIXbは周波数シンセサイザSYNより出力される周波数信号と受信信号とをミキシングして中間周波数IFを出力する。
【0053】
この通信装置は、例えば携帯電話などに組み込まれているものであり、上記のアイソレータISOに上述した本発明の磁気共鳴型アイソレータを用いることにより、通信装置の小型化が可能となる。
【0054】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されるもので、以下に記載するような効果を奏するものである。
【0055】
すなわち本発明の磁気共鳴型非可逆回路素子は磁性体の磁気共鳴半値幅(ΔH)を制御することによってアイソレーション帯域幅を設定するため、従来の磁気共鳴型非可逆回路素子に何ら新たな構成部材を付加することなく所望のアイソレーション帯域幅を得ることができ、小型化および低コスト化が可能になる。
【0056】
また、ΔHを8000A/m以上とすることによって、従来の磁気共鳴型非可逆回路素子では困難であった5%以上の比帯域幅を得ることができる。
【0057】
また、磁性体としてフェライト焼結体、フェライト粉末と樹脂の複合部材、フェライト粉末とガラスの複合部材のうちのいずれかを用いることにより、ΔHを大きくすることができ、非可逆回路素子のアイソレーション帯域幅を広げることができる。
【0058】
また、本発明の非可逆回路素子を用いて高周波モジュールや通信装置を構成することにより、高周波モジュールや通信装置の小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気共鳴型アイソレータの構成を示す分解斜視図である。
【図2】円偏波の透磁率理論曲線である。
【図3】本発明の磁気共鳴型アイソレータの変形例を示す平面図である。
【図4】ΔHとアイソレーションの関係を示すグラフである。
【図5】ΔHと15dBアイソレーション比帯域幅の関係を示すグラフである。
【図6】磁性体が磁気共鳴点を2つ持つときの、磁性体のΔHについて模式的に示したグラフである。
【図7】本発明に係る通信装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1a,1b 誘電体板
2a,2b 地導体
3 主線路
4 副線路
5 整合用コンデンサ
6 磁性体
7 接続導体

Claims (7)

  1. 磁性体と、該磁性体に近接して配置される接合導体と、直流磁界を印加する磁石とを有する磁気共鳴型非可逆回路素子の製造方法であって、前記磁性体の磁気共鳴半値幅(ΔH)を制御することによってアイソレーション比帯域幅を所望の値に設定することを特徴とする、磁気共鳴型非可逆回路素子の製造方法。
  2. 請求項1に記載された製造方法によって製造されたことを特徴とする磁気共鳴型非可逆回路素子。
  3. 磁性体と、該磁性体に近接して配置される接合導体と、直流磁界を印加する磁石とを有する磁気共鳴型非可逆回路素子であって、
    前記磁性体の磁気共鳴半値幅(ΔH)が8000A/m以上であることを特徴とする、磁気共鳴型非可逆回路素子。
  4. 前記磁性体は、フェライト粉末と樹脂との複合材料、あるいはフェライトとガラスとの複合材料からなることを特徴とする、請求項3に記載の磁気共鳴型非可逆回路素子。
  5. 前記磁性体は、異なる磁気共鳴点を持つ2種以上の材料を混合して形成されていることを特徴とする、請求項3あるいは請求項4に記載の磁気共鳴型非可逆回路素子。
  6. 請求項2ないし請求項5のうちいずれかに記載された磁気共鳴型非可逆回路素子を用いた高周波モジュール。
  7. 請求項2ないし請求項5のうちいずれかに記載された磁気共鳴型非可逆回路素子を用いた通信装置。
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