JP2004220651A - Recording medium cartridge and inner rotor - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カートリッジ筺体内に、情報記録媒体と、インナーロータと、シャッタと、を備え、前記インナーロータを回転させると前記シャッタが前記カートリッジ筺体のシェルに設けた開口部を閉じる第1の位置と、開口部を開放する第2の位置との間で移動するようにした記録媒体カートリッジ及び記録媒体カートリッジのインナーロータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
記録媒体カートリッジとして、上、下シェルからなるカートリッジ筺体内に、情報記録媒体としてのディスクと、シャッタと、インナーロータと、シャッタと、を重ね合わせて収納し、前記インナーロータを一方向に回転させると前記シャッタが前記カートリッジ筺体の下シェルに設けた記録再生用の開口部を閉じる第1の位置に移動し、他方向に回転させると前記開口部を開放する第2の位置に移動するようにしたものが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平2001−332054号公報(特許請求の範囲の請求項1、段落0010、段落0036、段落0037、図1、図5、図21)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の記録媒体カートリッジにおいて、図26に示すように、前記インナーロータ101は、円板状の平面部102と、該平面部102の外周部に一体に形成されたリング状周壁部103と、を備えている。前記平面部102の上面は、フラットな平面に形成されていて、前記フラットな上面で情報記録媒体104を支持する構成になっていたために、次に述べるような問題点があった。
(1)前記情報記録媒体104の内,外周部の非記録領域104a,104bの間に存在する情報記録領域104cが前記平面部102の上面に接触して、記録媒体カートリッジの運搬時等において、前記情報記録領域104cが損傷を受ける虞があった。
(2)前記インナーロータ101は、図27〜図28に示すように、固定側金型201と、可動側金型202からなる成型装置203のキャビティー204内に前記固定側金型201側に設けたゲート部205から溶融樹脂を注入し、所定の形状に成型した後に、エジェクトピン206で前記インナーロータ101の平面部103の上面を押圧し、成型したインナーロータ101をキャビティー204から取出すことにより形成されるが、前記エジェクトピン206で押圧されたインナーロータ101の平面部103の上面に凹凸やバリ等が発生して、これらが前記情報記録媒体104の情報記録領域104cを損傷する虞があった。
【0005】
本発明は、前記問題点を解決し、情報記録媒体の情報記録領域をインナーロータの平面部の上面に非接触状態にして、記録媒体カートリッジの運搬時等において、情報記録媒体の情報記録領域がインナーロータの平面部で損傷を受ける虞のない記録媒体カートリッジを提供することを目的になされたものである。
【0006】
また、本発明の他の目的は、樹脂成型されたインナーロータを成型金型から取出す際に、インナーロータの平面部の上面がエジェクトピンで押圧されて、該押圧された部分に凹凸やバリ等が発生した場合でも、これらが前記情報記録媒体の情報記録領域に接触するのを防止することのできるインナーロータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、カートリッジ筺体内に、情報記録媒体と、インナーロータと、シャッタと、を備え、前記インナーロータを回転させると前記シャッタが前記カートリッジ筺体に設けた開口部を閉じる第1の位置と、開口部を開放する第2の位置との間で移動するようにした記録媒体カートリッジにおいて、
前記インナーロータを、前記情報記録媒体を支持する平面部と、該平面部の外周部に一体に形成されたリング状周壁部と、で構成すると共に、前記平面部の上面を、外周部から中央部に向けて下り勾配で傾斜する傾斜面に形成することにより、
情報記録媒体をインナーロータの平面部の上面に載置したときに、情報記録媒体の外周部の非記録領域が前記インナーロータの平面部の上面の上端部に接触し、情報記録領域は、前記平面部の上面に対して非接触状態を保つようにした。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の記録媒体カートリッジにおいて、
前記インナーロータの平面部の上面に、インナーロータ樹脂成形時においてエジェクトピンの先端部を導入する凹部を設けることにより、
前記凹部内でエジェクトピンによる凹凸やバリ等が発生するようにした。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1に記載の記録媒体カートリッジにおいて、
前記インナーロータの平面部の上面の前記リング状周壁部側の端部に環状の溝部を設けることにより、
前記溝部を設けた部分の肉厚(溝部の底面部分の肉厚)を薄くして、前記インナーロータの平面部とリング状周壁部との間に所謂ヒケが発生するのを防止した。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1に記載の記録媒体カートリッジにおいて、
前記インナーロータの平面部に設けられた開口部の前記上面側の縁部には、前記開口部に向けて傾斜する面取部を設けることにより、
インナーロータ樹脂成形時において、前記開口部の前記上面側の縁部に発生したバリ等が情報記録媒体に接触するのを防止して、これらバリ等から情報記録媒体を保護した。
【0011】
請求項5の発明は、情報記録媒体を支持する平面部と、該平面部の外周部に設けられたリング状周壁部と、を備え、カートリッジ筺体内に、回転自在に収納されていて、シャッタをカートリッジ筺体に設けた開口部を閉じる第1の位置と、開口部を開放する第2の位置との間で移動させる記録媒体カートリッジのインナーロータであって、
前記平面部の上面を、外周部から中央部に向けて下り勾配で傾斜する傾斜面に形成することにより、
情報記録媒体をインナーロータの平面部の上面に載置したときに、情報記録媒体の外周部の非記録領域に、前記インナーロータの平面部の上面の上端部が前記情報記録媒体支持面に接触し、情報記録領域は、前記上面に対して非接触状態を保つようにした。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の記録媒体カートリッジを、(1)記録媒体カートリッジの概略構成およびインナーロータの構成、(2)カートリッジ筺体の構成、(3)情報記録媒体の構成、(4)シャッタの構成、(5)作用、(6)他の実施例、の各項に分けて順に説明する。
【0013】
(1)記録媒体カートリッジの概略構成およびインナーロータの構成
図1は記録媒体カートリッジを上面側から見た斜視図、図2は記録媒体カートリッジを下面側から見た斜視図、図3は分解斜視図、図4は裏返して分解した状態の斜視図である。
【0014】
図1〜図4に示したように、記録媒体カートリッジ1は、カートリッジ筐体2内に、情報記録媒体3と、インナーロータ4と、シャッタ5と、を重ね合せた状態で収納し、インナーロータ4を回転させることにより、シャッタ5をカートリッジ筐体2に設けた開口部6を閉塞する第1の位置と、開口部6を開放する第2の位置との間で移動させるようになっている。
【0015】
インナーロータ4は、円板状に形成された平面部40と、この平面部40の外周縁に連続して設けられたリング状周壁部41とを有していて、ポリアセタール(POM)やポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱可塑性樹脂により一体的に形成されている。
【0016】
図5の断面図に示すように、前記インナーロータ4の平面部40の上面(情報記録媒体支持面)40aは、外周部から中央部に向けて下り勾配に傾斜する略擂り鉢状の傾斜面に形成されていて、外周部で情報記録媒体3の非記録領域を支持するようになっている。前記平面部40の下面40bは、フラット面に形成されている。
【0017】
前記インナーロータ4は、前記傾斜面状の上面40aの外周部に、インナーロータ樹脂成形時においてエジェクトピンの先端部を導入する凹部40cを備えている。前記凹部40cは、前記上面40aの外周部に円周方向に所定の間隔をもって複数個形成されている。(図3参照)
前記インナーロータ4は、前記平面部40の外周部と前記リング状周壁部41との間(境目)の最も肉厚の厚い部分に、環状の溝部40dを備えている。前記溝部40dの底面部分の肉厚は、最も肉厚の厚い部分の肉厚の略1/2程度の肉厚に形成されている。
【0018】
前記インナーロータ4は、前記平面部40に開口部42を備えていて、前記開口部42の前記上面40a側の縁部42aには、前記開口部42に向けて傾斜する面取部42bが形成されている。
【0019】
また、図4に示すように、前記インナーロータ4の平面部40の下面40b側には一対の軸部49が設けられている。これら一対の軸部49は、開口部42を中心にして点対称となるように設けられている。
【0020】
前記開口部42は、前記下シェル22の開口部6と同様に、ディスク回転駆動機構のターンテーブルと光学ピックアップ装置の光学ヘッドを情報記録媒体3に臨ませる記録/再生用開口部42cと、ディスク回転駆動機構のターンテーブルを臨ませる中央開口部42dとからなっている。
【0021】
前記リング状周壁部41は、上シェル21の内面に設けられたリング状リブ15の外径よりも稍大径の円筒状に形成され、前記リング状リブ15の外周に回転自在に嵌合され、その先端部が前記リング状リブ15の外側に設けられたリング状の凹部17に挿入されるようになっている。
【0022】
また、リング状周壁部41の外周面には、周方向の所定範囲に渡って多数の歯を有するギア部43が設けられている。このギア部43は、インナーロータ4の回転角度よりも少々大きい角度範囲となるように設定されている。即ち、図13に示すように、下シェル22の開口部6に対してインナーロータ4の開口部42が最大に傾いて、次に説明する一対のシャッタ部材5a,5bが完全に閉じた状態になると、ギア部43の周方向の一端が開口窓30の一端に位置(露出)し、次に説明するストッパ部44aに設けた突起係合凹部44が開口窓30の中央に位置(露出)する。また、図12に示すように、インナーロータ4が所定角度回転して開口部42と開口部6が重なり合った状態となり、一対のシャッタ部材5a,5bが完全に開いたときに、ギア部43の周方向の他端が開口窓30に位置(露出)する。
【0023】
図7に示すように、インナーロータ4のギア部43の両側には、インナーロータ4の回転移動量を制限するストッパ部44a,44bが半径方向外側へ突出するように設けられている。
【0024】
このようにギア部43及びストッパ部44a,44bがリング状周壁部41の外周面から外側へ突出しているため、上シェル21及び下シェル22の対応する部分には、ストッパ部44a,44b等との接触を回避してその通過を許容するための逃げ溝45a,45bがそれぞれ設けられている。(図3参照)
図12に示すように、インナーロータ4の開口部42と下シェル22の開口部6が重なり合った状態になると、ストッパ部44aの一端部が逃げ溝45aの一端部に設けたストッパ係合部45cに係合してインナーロータ4の更なる回転を阻止する。また、図13に示すように、インナーロータ4の開口部42が下シェル22の開口部6に対して最大に傾いた状態になると、ストッパ部44bの一端部が開口部6の一端部に設けたストッパ係合部45dに係合してインナーロータ4の更なる回転を阻止する。
【0025】
更に、リング状周壁部41の先端面には、周方向の2箇所にリフトアップ用の凸部46が設けられている。これらインナーロータ側のリフトアップ用の凸部46は、図13に示すように、インナーロータ4の開口部42が下シェル22の開口部6に対して最大に傾いた状態において、図20(A)に示すように、上シェル21のリング状の凹部17内に設けたリフトアップ用の凸部18に乗り上げるようになっている。
【0026】
図4に示すように、前記一対の軸部49,49の近傍には、下シェル22に設けた略H形状のリブ状の凸部20a(図3参照)と略同じ高さの台形状の嵌合解除用の凸部48、48が設けられている。これら嵌合解除用の凸部48、48は、シャッタ部材5a,5bが開口部6を閉じている図13の位置(第1の位置)から開口部6を解放する図12の位置(第2の位置)に移動する際に、前記略H形状のリブ状の凸部20aを次に説明する一対のシャッタ部材5a,5bの溝状の凹部20bから抜き出すためのものである。
【0027】
嵌合解除用の台形状の凸部48、48は、図13に示す位置において、前記略H形状のリブ状の凸部20aの端部に設けた第2,第4の背高部20e,20gの側方に位置している。
【0028】
図8〜図9は、前記インナーロータ4の成型装置101を示す。前記成型装置101は、固定側金型102と可動側金型103とからなっていて、固定側金型102と可動側金型103の間に形成されキャビティー104内に固定側金型102側に設けたゲート部105から溶融樹脂を注入して所定の形状に成型した後に、可動側金型103側に設けたエジェクトピン106の先端部で成型されたインナーロータ4の凹部40c内を押圧して、成型したインナーロータ4をキャビティー104を可動側金型103から抜き出すようになっている。そして、成型装置101から取出されたインナーロータ4は、自然冷却等により冷却されて硬化される。このとき厚肉部分には所謂ヒケが発生するが、前記インナーロータ4にあっては、平面部40の最も肉厚の厚い外周部に環状に溝部40dが設けられているので、該溝部40dの底面部分の肉厚は薄くなり、前記インナーロータ4の平面部40とリング状周壁部41との間に所謂ヒケが発生するのを抑制する。また、前記ヒケの発生によりリング状周壁部41が平面部40側に傾斜するのを抑制する。
【0029】
(2)カートリッジ筐体の構成
図10に示すように、上シェル21は、正面側が円弧形状とされた略四角形をなす薄い皿状部材からなり、外周縁部には周壁21aが設けられている。
【0030】
周壁21aは、前縁部21bと、一対の側縁部21c,21dと、後縁部21eからなっている。後縁部21eの中央部には、下シェル22との位置決めを行う位置決め用の凹部21fが設けられている。
【0031】
前記周壁21aの内側、詳しくは、前縁部21bと一方の側縁部21cのコーナー部分、一方の側縁部21cと後縁部21eのコーナー部分、後縁部21eと他方の側縁部21dのコーナー部分にはそれぞれ、円弧状リブ14が設けられている。
【0032】
円弧状リブ14の内側には、リング状リブ15が設けられている。このリング状リブ15の内側は、ディスク3の収納部16になっている。
【0033】
リング状リブ15の外側には、後に詳しく説明するインナーロータ4のリング部の先端が嵌合するリング状の凹部17が設けられている。リング状の凹部17の底面の前後対称位置(180°位相をずらした位置)にはインナーロータ4を下シェル22から離間する方向に移動させるためのリフトアップ用の凸部18が設けられている。リフトアップ用の凸部18は、後に説明するインナーロータ4のリング部41の先端面に設けたインナーロータ側のリフトアップ用の凸部46が乗り上げることにより、インナーロータ4を上シェル21から離間する方向に移動させるようになっている。
【0034】
図11に示すように、下シェル22は、上シェル21と同様に正面側が円弧形状とされた略四角形をなす薄い皿状部材からなり、外周縁部には周壁22aが設けられている。
【0035】
周壁22aは、前縁部22bと、一対の側縁部22c,22dと、後縁部22eからなっている。後縁部22eの中央部には、上シェル21との位置決めを行う位置決め用の凸部22fが設けられている。
【0036】
前記周壁22aの内側、詳しくは、前縁部22bと一方の側縁部22cのコーナー部分、一方の側縁部22cと後縁部22eのコーナー部分、後縁部22eと他方の側縁部22dのコーナー部分には、円弧状リブ19が設けられている。
【0037】
下シェル22の円弧状リブ19の内側は、インナーロータ4の肉厚方向の略半分及び一対のシャッタ5を収納する収納部になっている。
【0038】
上,下シェル21,22は、位置決め用の凹部21fに位置決め用の凸部22fを嵌合した状態で、互いの周壁21a,22aを突き合せた状態で重ね合わされている。
【0039】
下シェル22には、中央部から前縁部22bにかけて開口部6が設けられている。この開口部6は、ディスク回転駆動機構のターンテーブルと光学ピックアップ装置の光学ヘッドを情報記録媒体3に臨ませる記録/再生用開口部6aと、ディスク回転駆動機構のターンテーブルを臨ませる中央開口部6bとからなっている。
【0040】
また、図2に示すように、上,下シェル21,22の一方の側縁部21d,22dの略中央部には、インナーロータ4の外周面のギヤ43の一部を露出させるための開口窓30が設けられている。この開口窓30は、上シェル21に設けた上シェル側切欠き部30aと、下シェル22に設けた下シェル側切欠き部30bとによって形成されている。更に、上,下シェル21,22の一方の側縁部21c,22cには、その接合面に沿って前後方向に延びるガイド溝31が設けられている。このガイド溝31は、記録媒体カートリッジ1をディスク記録再生装置に装着する際の誤挿入防止等を目的として設けられたものである。このガイド溝31は開口窓30に連通している。
【0041】
図3に示すように、下シェル22の前縁部22bと一方の側縁部22dとのコーナー部には、ロック部材32が回動可能に収納されるロック収納部33が設けられている。このロック収納部33は、下シェル22のインナーロータ等の収納部に連通されていると共に、一方の側縁部22dに設けられた開口穴34を介してガイド溝31に連通されている。更に、下シェル22のロック収納部33には、ロック部材32を回動自在に支持する支持軸35が、上シェル21側へ突出するように設けられている。
【0042】
ロック部材32は、支持軸35に回動自在に嵌合されて平面方向へ揺動可能とされたレバー状部材によって形成されている。ロック部材32の長手方向の一端には複数の歯を有するストッパ部36が設けられ、長手方向の他端には操作部37が設けられている。更に、ロック部材32には、ストッパ部36と対向するよう同方向に突出されたバネ片38が一体に設けられている。
【0043】
前記ロック部材32は、ストッパ部36をインナーロータ等の収納部側に向けた状態で支持軸35に嵌入され、バネ片38が前縁部22bの内面に当接される。このバネ片38のバネ力によってストッパ部36がインナーロータ等の収納部側に付勢されると共に、操作部37が開口穴34を内側から貫通してガイド溝31内に突出される。また、下シェル22の一方の側縁部22cと後縁部22eのコーナー部分に設けた誤消去防止部材取付部91には、光ディスク等の記録媒体に記録された情報の誤消去を防止するための誤消去防止部材92が取り付けられている。
(3)情報記録媒体の構成
情報記録媒体3として、オーディオ情報としての音楽信号やビデオ情報としての映像信号及び音楽信号等の各種の情報信号が予め記録された再生専用型の光ディスク、或いはオーディオ情報やビデオ情報等の情報信号が1度だけ記録可能な追記型若しくは何度でも繰り返して記録可能な書換え型が記録可能型の光ディスクとして知られているが、実施例では記録可能型の光ディスク(以下、情報記録媒体を単に光ディスクと称する)が使用されている。
【0044】
図4に示したように、光ディスク3は、中央部にセンタ穴3aが設けられた厚みの薄い円板状の記録部材からなる。
【0045】
光ディスク3は、チャッキングプレート押さえ8により上シェル21の内面に取り付けられたチャッキングプレート7によりディスク記録再生装置のターンテーブルにチャッキングされて回転方向に一体化されて所定速度(例えば、ゾーン毎の角速度一定:ZCAV)で回転される。
【0046】
光ディスク3の一面には、記録再生装置に内蔵される光学ピックアップ装置の光学ヘッドが対向される情報記録の可能な情報記録領域29aと、情報記録の不可能な非記録領域29bとが設けられている。非記録領域29bは、光ディスク3の中央部のセンタ穴3aの外側に所定幅で設けられた内側の非記録領域29bと、光ディスク3の外周縁に所定幅で設けられた外側の非記録領域29bとからなる。この内外側の非記録領域29b,29b間に情報記録領域29aが設けられている。
【0047】
光ディスク3は、前記インナーロータ4の平面部40の上面40aの外周部で前記外側の非記録領域29bを支持される。なお、光ディスク3の基板の材質としては、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリメタクリレート(PMMA)等の合成樹脂が好適であるが、他の合成樹脂を用いることができることは勿論のこと、合成樹脂以外でも、ガラス材やアルミニウム合金等の各種の材料を用いることができる。
【0048】
情報記録媒体としては、光ディスクに限定されるものではなく、薄い円盤の表面に、磁性薄膜層を形成して特定位置の磁化状態により情報を記憶するようにした磁気ディスク、同様に形成した磁性薄膜層に光ヘツドと磁気ヘツドを使用して情報を書き込み又は読み出すようにした光磁気ディスクその他の記憶媒体を適用することができる。
【0049】
(4)シャッタの構成
図14及び図15に示すように、シャッタ5は、同一の形状及び大きさに形成された一対のシャッタ部材5a,5bによって構成されている。前記一対のシャッタ部材5a,5bは、前記下シェル22に設けた略H形状のリブ状の凸部20aの第1〜第4の背高部20d〜20g(図11参照)の高さと略同じ板厚の板体によって形成されている。
【0050】
前記一対のシャッタ部材5a,5bには、前記インナーロータ4に設けた軸部49を挿入して回動支点(回動中心)を構成する軸受部52と、前記下シェル22の内面に設けた駆動軸部20を挿入する長孔53と、が設けられている。これらの長孔53は、それらが設けられているシャッタ部材5a,5bの軸受部52を中心に放射方向へ延びるように形成されている。前記長孔53の外側の端部には、周囲に切り込みを入れることによって形成された弾性片54と、ボス状の駆動軸部20を逃がすための凹部53aとが設けられている。また、シャッタ部材5a,5bの円弧側辺には閉鎖用の凸片55が設けられている。
【0051】
前記一対のシャッタ部材5a、5bの弦側辺の略中央部には、弦線と直交する方向に所定の長さで形成された段部50が設けられており、この段部50を介してその両側に凸側接合部50aと凹側接合部50bとが形成されている。更に、シャッタ部材5a,5bの各接合部50a,50bには、弦の延在方向と直交する方向に庇状に突出する庇部51a,51bがそれぞれ設けられている。かくして、一対のシャッタ部材5a,5bにおいて、互いの凸側接合部50aの端面と凹側接合部50bの端面とがそれぞれ対向され、凸側接合部50aの庇部51aが凹側接合部50bの庇部51bにそれぞれ重なり合わされる。このシャッタ部材5a,5bの弦側辺の凸側接合部50b側の端部である軸組付部50cに前記軸受部52がそれぞれ設けられている。
【0052】
シャッタ部材5a、5bの弦側辺の凹側接合部50b側の端部には、それぞれ下シェル22の略H形状のリブ状の凸部20aの端部に設けた第2の背高部20e又は第4の背高部20gを導入する切欠部50dが設けられている。
【0053】
前記軸受部52にインナーロータ4の平面部40の軸部49を挿入することにより、各シャッタ部材5a,5bがインナーロータ4の平面部40の下面40b側にそれぞれ回動自在に取り付けられる。この際、一対のシャッタ部材5a,5bは、互いの弦側辺を対向させて取り付けるようにする。その結果、図16に示すように、一対のシャッタ部材5a,5bをそれぞれ外側へ離反させるように回動させたとき、各シャッタ部材5a,5bは、インナーロータ4の開口部42を挟んで、その両側部上に重なるように載置される。一方、一対のシャッタ部材5a,5bをそれぞれ内側へ回動させて互いの接合部50a,50bをそれぞれ当接させることにより、図17に示すように、開口部42の中央部が一対のシャッタ部材5a,5bによって閉じられる。
【0054】
シャッタを閉じた状態において、前記シャッタ部材5aの凸片55は、下シェル22の第1の背高部20dに当接し、シャッタ部材5bの凸片55は、下シェル22の第3の背高部20fに当接して、これらの間の隙間を塞ぐようになっている。
【0055】
また、前記シャッタ部材5a,5bの下シェル22との摺接面には、略H形状のリブ状の凸部20aと係合して、防塵部を構成する溝状の凹部20bが設けられている。溝状の凹部20bには、シャッタ部材5a,5bが開口部42を閉じている状態において、下シェル22のリブ状の凸部20aが嵌合するようになっている。
【0056】
シャッタ部材5a,5bの材質としては、例えば、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、HIPS(高衝撃性ポリスチレン)、POM(ポリアセタール)等の合成樹脂が用いられ、更には摺動性が付与されたタイプの材料が好適である。しかしながら、その他の合成樹脂を適用できることは勿論のこと、アルミニウム合金、ステンレス鋼その他の金属材料を用いることもできる。
(5)記録媒体カートリッジの作用
次に、記録媒体カートリッジの作用をディスク記録再生装置の構成と共に説明する。ディスク記録再生装置60は、図18に示すように、中空の筐体からなる外装ケース61と、この外装ケース61内に収納された記録再生装置本体(図示省略)等を備えて構成されている。外装ケース61は、上面及び前面に開口されたケース本体62と、このケース本体62の上面を閉じるように上部に着脱可能に取り付けられたケース蓋体63と、ケース本体62及びケース蓋体63の前面を閉じるように前部に着脱可能に取り付けられた前面パネル64等を備えている。
【0057】
ケース本体62の4箇所には、下方に突出する脚体62aが設けられている。これらの脚体62aによってディスク記録再生装置60が支えられている。前面パネル64は、横長とされた板状部材からなり、その上部には横長のカートリッジ出入口65が設けられている。カートリッジ出入口65は、記録媒体カートリッジ1の正面側の大きさ略同程度の大きさに形成されている。このカートリッジ出入口65は、その内側に配置された開閉扉66によって常時は閉じられている。
【0058】
この開閉扉66を記録媒体カートリッジ1の前部で押圧し、所定の位置まで差し込む。これにより、図示しないローディング機構によって記録媒体カートリッジ1が自動的に取リ込まれる。そして、ローディング機構で搬送された記録媒体カートリッジ1は、ディスク記録再生装置60内の所定位置で位置決めされて固定される。これと同時に又は前後して、ディスク記録再生装置60に設けられているシャッタ開閉機構によってシャッタ5が操作され、開口部6,42が開放される。
【0059】
これを具体的に説明すると、記録媒体カートリッジ1が所定の位置まで挿入されると、図19に示すように、ディスク記録再生装置60に内蔵されたシャッタ開閉機構のラック棒70が、記録媒体カートリッジ1の一方の側面部に設けたガイド溝31内に入り込む。これにより、ガイド溝31内に突出されているロック部材32の操作部37が、バネ片38の付勢力に抗してラック棒70の押圧力によりロック収納部33内に押し込められて、ロック部材32によるインナーロータ4のロックが解除されると共に、前記ラック棒70に弾性片70bを介して設けた回転操作突起70cがインナーロータ4に設けた突起係合凹部44に係合して、インナーロータ4を回転させる。更に、ラック棒70が相対的に前進することにより、そのギア部70aの先端がインナーロータ4のギア部43に噛み合わされる。
【0060】
このギア部43がラック棒70のギア部70aに噛み合うことにより、ラック棒70の移動量に応じてインナーロータ4が回転される。
【0061】
図19は、ラック棒70のギア部70aがインナーロータ4のギア部43に噛み合う前の状態を示すものである。この状態では、一対のシャッタ部材5a,5bの凸側接合部50a及び凹側接合部50bは互いに突き当てられて密着されている。このとき、インナーロータ4の開口部42は、下シェル22の開口部6に対して傾斜された位置にあるため、両開口部6,42の重なり合った中央部分のみが開口されるが、その開口部は一対のシャッタ部材5a,5bによって閉じられている。従って、開口部6,42の重複部分から塵埃がディスク収納部内に入り込む虞れがない。
【0062】
更に、開口部6と開口部42とが鋭角で接近している部分には、一対のシャッタ部材5a,5bの軸取付部50cが介在されており、これら軸取付部50cがリブ状の凸部20aの第2,第4の背高部20e,20gの内側に位置して隙間を消滅させている。また、第1,第3の背高部20d,20fの内側には閉鎖用の突片55が介在されて隙間を消滅させている。更に、一対のシャッタ部材5a,5bに設けた長孔53は、シャッタ部材5a,5bが重なっている下シェル22によって閉じられている。更にまた、図19に示したように、開口部6を囲むように下シェル22に設けた略H形状のリブ状の凸部20aがシャッタ部材5a,5bに設けた溝状の凹部20bに嵌まり込んでクランク状の防塵部が形成されて、開口部6,42を介して塵埃がディスク収納部内に侵入するのを防止する。
【0063】
この状態から、記録媒体カートリッジ1の挿入動作に対応してラック棒70がガイド溝31内に入り込み、そのギア部70aとインナーロータ4のギア部43との噛み合いが開始されると、インナーロータ4が時計方向に回転される。この場合、インナーロータ4が回転動作を開始する初期状態では、図19及び図20(A)に示すように、インナーロータ4のリフトアップ用の凸部46が上シェル21のリフトアップ用の凸部18に乗り上げてインナーロータ4との間で一対のシャッタ部材5a、5bを挟持した状態となっているため、インナーロータ4の回転動作には比較的大きな力が必要とされる。リフトアップ用の凸部18,46相互の乗り上げによる大きな摩擦力に抗してインナーロータ4を回転させることにより、図20(B)に示すように、リフトアップ用の凸部18,46相互の係合が外れ摩擦力が消滅する。そのため、これ以後のインナーロータ4の回転動作は、極めて軽く且つスムースに行うことができる。
【0064】
インナーロータ4を回転により、インナーロータ4の底面に設けた嵌合解除用の台形状の凸部48,48が下シェル22のリブ状の凸部20aの第1,第3の背高部20d,20fに乗り上げて、下シェル22に対してインナーロータ4が持ち上げられた状態になると共に、シャッタ部材5a,5bも上昇して、リブ状の凸部20aから溝状の凹部20bが抜け出た状態になるのである。
【0065】
そして、インナーロータ4の更なる回転により、シャッタ部材5a,5bは、図19の状態から、図21のシャッタの半開状態を経て、図22に示すように、各シャッタ部材5a,5bがインナーロータ4の開口部42の両側部に移動して、前記開口部6,42が完全に開放された状態になり、ディスク収納部内に収納されている光デイスク3の一部が開口部6,42によって露出される。そして、前記記録再生装置本体62による情報信号の再生又は記録が実行される。
【0066】
情報信号の再生又は記録の後、ディスク記録再生装置60に設けられるカートリッジ排出ボタン(図示せず)を操作することにより、ローディング機構の作動を介して記録媒体カートリッジ1がディスク記録再生装置60から排出される。(6)他の実施例
前記実施例においては、インナーロータ4の平面部40の情報記録媒体支持面(上面)40aを、外周部から中央部に向けて下り勾配に傾斜する略擂り鉢状の傾斜面に形成し、前記平面部40の下面40bを、フラット面に形成し、前記平面部40の外周部の肉厚を、内周部の肉厚よりも厚くした場合を示したが、図23に示すように、前記平面部40の下面40bも前記情報記録媒体支持面(上面)40aと略同様の傾斜面に形成してもよい。
【0067】
また、前記実施例においては、カートリッジ筺体2の底面に開口部42を設け、該開口部42を、インナーロータ4と別体のシャッタ5で開閉する場合を示したが、図24に示すように、カートリッジ筺体2の側面にヘッド挿入用の開口部42を設けた場合には、インナーロータ4とシャッタ5を一体化し、具体的には、図25に示すように、インナーロータ4のリング状周壁部41の一部を切り欠いて窓部41aを形成して、インナーロータ4を回転させて、前記開口部42の位置と前記窓部41aの位置を一致させることにより前記開口部42を開放し、前記開口部42の位置と前記窓部41aの位置を不一致にすることにより、前記開口部42を閉塞する構成にしても良い。
【0068】
【発明の効果】
本発明の記録媒体カートリッジには次に述べるような効果がある。
(1)請求項1及び請求項5の発明は、前記インナーロータを、前記情報記録媒体を支持する平面部と、該平面部の外周部に一体に形成されたリング状周壁部と、で構成すると共に、前記平面部の情報記録媒体支持面を、外周部から中央部に向けて下り勾配で傾斜する傾斜面に形成したので、情報記録媒体をインナーロータの情報記録媒体支持面に載置したときに、情報記録媒体の外周部に前記情報記録媒体支持面が接触して、該接触部よりも内側の情報記録領域を、前記情報記録媒体支持面に対して非接触状態を保って、情報記録媒体の情報記録領域を保護する。
(2)請求項2の発明は、前記インナーロータの情報記録媒体支持面に、インナーロータ樹脂成形時においてエジェクトピンの先端部を導入する凹部を設け、該凹部内でエジェクトピンによる凹凸やバリ等が発生するようにしたので、これら凹凸やバリ等が情報記録媒体に接触して、該情報記録媒体を損傷するのを防止することができる。
(3)請求項3の発明は、前記インナーロータの平面部の外周部とリング状周壁部との間に環状の溝部を設けることにより、該溝部を設けた部分の肉厚(溝部の底面部分の肉厚)を薄くしたので、前記インナーロータの平面部とリング状周壁部との間に所謂ヒケが発生するのを防止することができる。また、前記ヒケによるリング状周壁部の倒れ(傾斜)を防止することができる。
(4)請求項4の発明は、インナーロータの平面部に設けられた開口部の前記情報記録媒体支持面側の縁部には、前記開口部に向けて傾斜する面取部を設けたので、インナーロータ樹脂成形時において、前記開口部の前記情報記録媒体支持面側の縁部に発生するバリ等が情報記録媒体に接触するのを防止して、前記バリ等から情報記録媒体を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録媒体カートリッジを上面側から見た斜視図。
【図2】記録媒体カートリッジを下面側から見た斜視図。
【図3】図1の分解斜視図。
【図4】図2の分解斜視図。
【図5】インナーロータの断面図。
【図6】要部の拡大図。
【図7】インナーロータの平面図。
【図8】成型装置の断面図。
【図9】成型装置の断面図。
【図10】上シェルの内面側の平面図。
【図11】下シェルの内面側の平面図。
【図12】下シェルにインナーロータを組み付けて両者の開口部の位置を合わせた状態の平面図。
【図13】下シェルにインナーロータを組み付けて両者の開口部の位置をずらした状態の平面図。
【図14】シャッタ部材を上面側から見た斜視図。
【図15】シャッタ部材を下面側から見た斜視図。
【図16】シャッタ部材をインナーロータに取り付けて開口部を開いた状態の斜視図。
【図17】シャッタ部材をインナーロータに取り付けて開口部を閉じた状態の斜視図。
【図18】ディスク記録再生装置の斜視図。
【図19】カートリッジ筐体とシャッタ機構との動作関係を示し、シャッタ部材で開口部を完全に閉じた状態を示す説明図。
【図20】(A)はインナーロータのリフトアップ用の凸部が上シェルのリフトアップ用の凸部に乗り上げた状態を示す断面図、(B)はインナーロータと上シェルのリフトアップ用の凸部の係合が外れた状態を示す断面図。
【図21】図19の状態からインナーロータを回転させて一対のシャッタ部材を半開きにした状態を示す説明図。
【図22】図21の状態からインナーロータを更に回転させて一対のシャッタ部材が完全に開いた状態を示す説明図。
【図23】インナーロータの他の実施例の断面図。
【図24】記録媒体カートリッジの他の実施例の斜視図。
【図25】インナーロータの斜視図。
【図26】従来例の分解斜視図。
【図27】従来の成型装置の断面図。
【図28】従来の成型装置の断面図。
【符号の説明】
1…記録媒体カートリッジ、2…カートリッジ筐体(シェル)、3…光ディスク(情報記録媒体)、4…インナーロータ、5…シャッタ、5a,5b…一対のシャッタ部材、6…開口部、40…平面部、40a…上面、40b…下面、40c…エジェクトピン用の凹部、40d…環状の溝部、42…開口部、42a…縁部、42b…面取部。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
According to the present invention, a first position in which an information recording medium, an inner rotor, and a shutter are provided in a cartridge housing, and the shutter closes an opening provided in a shell of the cartridge housing when the inner rotor is rotated. And a recording medium cartridge that moves between a second position that opens an opening and an inner rotor of the recording medium cartridge.
[0002]
[Prior art]
As a recording medium cartridge, a disk as an information recording medium, a shutter, an inner rotor, and a shutter are housed in a cartridge housing composed of upper and lower shells in an overlapping manner, and the inner rotor is rotated in one direction. And the shutter moves to a first position for closing a recording / reproducing opening provided in a lower shell of the cartridge housing, and moves to a second position for opening the opening when rotated in the other direction. Is known. (For example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-332054 (
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the conventional recording medium cartridge, as shown in FIG. 26, the
(1) The
(2) As shown in FIGS. 27 to 28, the
[0005]
The present invention solves the above-described problems, and sets the information recording area of the information recording medium in a non-contact state with the upper surface of the flat portion of the inner rotor, so that the information recording area of the information recording medium is transported when the recording medium cartridge is transported. It is an object of the present invention to provide a recording medium cartridge in which there is no possibility that a flat portion of the inner rotor is damaged.
[0006]
Another object of the present invention is to remove the resin-molded inner rotor from a molding die, and press the ejector pin on the upper surface of the flat portion of the inner rotor, and to form irregularities or burrs on the pressed portion. An object of the present invention is to provide an inner rotor that can prevent the contact of the inner rotor with the information recording area of the information recording medium even when the occurrence of the rotation occurs.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to
The inner rotor includes a flat portion supporting the information recording medium, and a ring-shaped peripheral wall formed integrally with the outer peripheral portion of the flat portion. By forming it on a slope that slopes down toward the part,
When the information recording medium is placed on the upper surface of the flat portion of the inner rotor, the non-recording area on the outer peripheral portion of the information recording medium contacts the upper end of the upper surface of the flat portion of the inner rotor, and the information recording area is The non-contact state was maintained with respect to the upper surface of the flat part.
[0008]
According to a second aspect of the present invention, in the recording medium cartridge according to the first aspect,
On the upper surface of the flat portion of the inner rotor, by providing a recess for introducing the tip of the eject pin at the time of resin molding of the inner rotor,
Irregularities, burrs, and the like due to the eject pins are generated in the concave portions.
[0009]
According to a third aspect of the present invention, in the recording medium cartridge according to the first aspect,
By providing an annular groove at an end of the upper surface of the plane portion of the inner rotor on the side of the ring-shaped peripheral wall portion,
The thickness of the portion provided with the groove portion (the thickness of the bottom portion of the groove portion) is reduced to prevent so-called sink marks between the flat portion of the inner rotor and the ring-shaped peripheral wall portion.
[0010]
According to a fourth aspect of the present invention, in the recording medium cartridge according to the first aspect,
By providing a chamfered portion inclined toward the opening at an edge on the top surface side of the opening provided in the plane portion of the inner rotor,
At the time of molding the inner rotor resin, burrs and the like generated at the upper edge of the opening were prevented from contacting the information recording medium, and the information recording medium was protected from the burrs and the like.
[0011]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided a shutter comprising: a flat portion for supporting an information recording medium; and a ring-shaped peripheral wall provided on an outer peripheral portion of the flat portion, wherein the shutter is rotatably housed in a cartridge housing. An inner rotor of a recording medium cartridge for moving between a first position for closing an opening provided in a cartridge housing and a second position for opening the opening,
By forming the upper surface of the flat portion on an inclined surface that is inclined downward from the outer peripheral portion toward the central portion,
When the information recording medium is placed on the upper surface of the flat portion of the inner rotor, the upper end of the upper surface of the flat portion of the inner rotor comes into contact with the information recording medium supporting surface in a non-recording area on the outer peripheral portion of the information recording medium. The information recording area is kept in a non-contact state with the upper surface.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the recording medium cartridge according to the present invention includes (1) a schematic configuration of a recording medium cartridge and a configuration of an inner rotor, (2) a configuration of a cartridge housing, (3) a configuration of an information recording medium, (4) a configuration of a shutter, The description will be made in the order of 5) action and (6) other embodiments.
[0013]
(1) Schematic configuration of recording medium cartridge and configuration of inner rotor
FIG. 1 is a perspective view of the recording medium cartridge viewed from the upper side, FIG. 2 is a perspective view of the recording medium cartridge viewed from the lower side, FIG. 3 is an exploded perspective view, and FIG. .
[0014]
As shown in FIGS. 1 to 4, the
[0015]
The
[0016]
As shown in the cross-sectional view of FIG. 5, the upper surface (information recording medium supporting surface) 40a of the
[0017]
The
The
[0018]
The
[0019]
As shown in FIG. 4, a pair of
[0020]
Like the
[0021]
The ring-shaped
[0022]
Further, on the outer peripheral surface of the ring-shaped
[0023]
As shown in FIG. 7, on both sides of the
[0024]
Since the
As shown in FIG. 12, when the
[0025]
Further, on the distal end surface of the ring-shaped
[0026]
As shown in FIG. 4, in the vicinity of the pair of
[0027]
At the position shown in FIG. 13, the
[0028]
8 and 9 show a
[0029]
(2) Configuration of cartridge housing
As shown in FIG. 10, the
[0030]
The
[0031]
Inside the
[0032]
A ring-shaped
[0033]
Outside the ring-shaped
[0034]
As shown in FIG. 11, the
[0035]
The
[0036]
Inside the
[0037]
The inner side of the arc-shaped
[0038]
The upper and
[0039]
The
[0040]
As shown in FIG. 2, an opening for exposing a part of the
[0041]
As shown in FIG. 3, a
[0042]
The
[0043]
The
(3) Configuration of information recording medium
As the
[0044]
As shown in FIG. 4, the
[0045]
The
[0046]
One surface of the
[0047]
The outer
[0048]
The information recording medium is not limited to an optical disk, but a magnetic disk in which a magnetic thin film layer is formed on the surface of a thin disk to store information according to a magnetization state at a specific position, and a magnetic thin film similarly formed A magneto-optical disk or other storage medium in which information is written or read using an optical head and a magnetic head in a layer can be applied.
[0049]
(4) Configuration of shutter
As shown in FIGS. 14 and 15, the
[0050]
A
[0051]
At a substantially central portion of the chord side of the pair of
[0052]
The second
[0053]
By inserting the
[0054]
When the shutter is closed, the
[0055]
A groove-shaped
[0056]
As a material of the
(5) Operation of recording medium cartridge
Next, the operation of the recording medium cartridge will be described together with the configuration of the disk recording / reproducing apparatus. As shown in FIG. 18, the disk recording / reproducing
[0057]
[0058]
The
[0059]
More specifically, when the
[0060]
When the
[0061]
FIG. 19 shows a state before the
[0062]
Further, a
[0063]
From this state, when the
[0064]
When the
[0065]
Further, by further rotation of the
[0066]
After the reproduction or recording of the information signal, by operating a cartridge ejection button (not shown) provided on the disc recording / reproducing
In the above embodiment, the information recording medium supporting surface (upper surface) 40a of the
[0067]
Further, in the above-described embodiment, the case where the
[0068]
【The invention's effect】
The recording medium cartridge of the present invention has the following effects.
(1) The invention according to
(2) The invention according to
(3) The invention according to
(4) In the invention according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a recording medium cartridge as viewed from above.
FIG. 2 is a perspective view of the recording medium cartridge viewed from a lower surface side.
FIG. 3 is an exploded perspective view of FIG. 1;
FIG. 4 is an exploded perspective view of FIG. 2;
FIG. 5 is a sectional view of an inner rotor.
FIG. 6 is an enlarged view of a main part.
FIG. 7 is a plan view of the inner rotor.
FIG. 8 is a sectional view of a molding apparatus.
FIG. 9 is a sectional view of a molding apparatus.
FIG. 10 is a plan view of the inner surface side of the upper shell.
FIG. 11 is a plan view of the inner surface side of the lower shell.
FIG. 12 is a plan view showing a state where the inner rotor is assembled to the lower shell and the positions of the openings are adjusted.
FIG. 13 is a plan view showing a state where the inner rotor is assembled to the lower shell and the positions of the openings are shifted from each other.
FIG. 14 is a perspective view of the shutter member as viewed from above.
FIG. 15 is a perspective view of a shutter member viewed from a lower surface side.
FIG. 16 is a perspective view showing a state in which an opening is opened by attaching a shutter member to an inner rotor.
FIG. 17 is a perspective view showing a state where the shutter member is attached to the inner rotor and the opening is closed.
FIG. 18 is a perspective view of a disk recording / reproducing apparatus.
FIG. 19 is an explanatory diagram illustrating an operation relationship between the cartridge housing and the shutter mechanism, and illustrating a state in which an opening is completely closed by a shutter member.
20A is a cross-sectional view showing a state in which a lift-up protrusion of the inner rotor rides on a lift-up protrusion of the upper shell, and FIG. 20B is a cross-sectional view showing a state where the lift-up of the inner rotor and the upper shell is lifted. Sectional drawing which shows the state which the engagement of the convex part was disengaged.
FIG. 21 is an explanatory view showing a state in which the inner rotor is rotated from the state of FIG. 19 to open the pair of shutter members in a half-open state;
FIG. 22 is an explanatory view showing a state in which the inner rotor is further rotated from the state of FIG. 21 and the pair of shutter members are completely opened.
FIG. 23 is a sectional view of another embodiment of the inner rotor.
FIG. 24 is a perspective view of another embodiment of the recording medium cartridge.
FIG. 25 is a perspective view of an inner rotor.
FIG. 26 is an exploded perspective view of a conventional example.
FIG. 27 is a sectional view of a conventional molding apparatus.
FIG. 28 is a sectional view of a conventional molding apparatus.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記インナーロータは、前記情報記録媒体を支持する平面部と、該平面部の外周部に一体に形成されたリング状周壁部と、を備え、
前記平面部の上面は、外周部から中央部に向けて下り勾配で傾斜する傾斜面に形成されていることを特徴とする記録媒体カートリッジ。An information recording medium, an inner rotor, and a shutter are provided in the cartridge housing. When the inner rotor is rotated, the shutter opens a first position to close an opening provided in the cartridge housing, and opens the opening. A recording medium cartridge that moves between the first position and the second position.
The inner rotor includes a flat portion that supports the information recording medium, and a ring-shaped peripheral wall formed integrally with an outer peripheral portion of the flat portion.
The recording medium cartridge according to claim 1, wherein an upper surface of the flat portion is formed as an inclined surface inclined downward from the outer peripheral portion toward the central portion.
前記平面部の上面は、外周部から中央部に向けて下り勾配で傾斜する傾斜面に形成されていることを特徴とする記録媒体カートリッジのインナーロータ。An opening provided with a flat portion supporting the information recording medium and a ring-shaped peripheral wall portion provided on the outer peripheral portion of the flat portion, rotatably housed in the cartridge housing, and provided with a shutter in the cartridge housing. An inner rotor of a recording medium cartridge moved between a first position for closing and a second position for opening an opening,
An inner rotor of a recording medium cartridge, wherein an upper surface of the flat portion is formed as an inclined surface which is inclined downward from an outer peripheral portion toward a central portion.
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