JP2004217984A - Method for separating and recovering metal - Google Patents

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JP2004217984A
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functional
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Nobuhiko Ozaki
亘彦 尾崎
Nozomi Matsukawa
望 松川
Ichiro Yamashita
一郎 山下
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To dissolve such problem that the conventional adsorbent is not always excellent in absorbency, labor and facility for fitting/removing treatment, the cost needed to the absorbent and the productivity of recovery. <P>SOLUTION: A method for separating a metal is provided with at least one or more kinds of functional material group disposed in a flowing passage range in contact with metal ion mixing solution, at least one or more of pouring holes for pouring the mixing solution into this range in a column and at least one or more of discharge holes for discharging the mixing solution from the range in the column. Then, the functional material is constituted of an organic material and further, this material has an inner hollow part and the metal to be removed into the inner hollow part, is included or formed with a combined material so as to separate the metal from the solution. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、種々の金属イオンが存在する水溶液から、金属イオンを連続的かつ、選択的または非選択的に分離する分離剤、および、金属イオンを含む水溶液の処理方法に関する。具体的には、内腔を有し、金属をその内腔に内包できる機能分子を含有する金属分離剤、または、金属分離剤を用いた、種々の金属イオンが存在する水溶液から金属イオンを分離、除去する方法、および、それらを用いた種々の金属イオンが存在する水溶液から金属イオンを回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
銀、金などの貴金属や、銅、鉛、水銀、カドミウムなどの有害重金属を含む水溶液中からこれらの金属を分離する技術は、資源の回収再利用及び環境汚染防止の観点から極めて重要である。これまで、これらの金属の分離方法としては、金属含有水溶液を陽イオン交換樹脂、活性炭、金属キレート化剤、合成ゼオライト、シリカゲル、活性アルミナ、活性白土、液膜を通したイオン輸送剤、植物プランクトンなど種々の無機系や有機系の吸着剤に接触させて、金属をこれらに吸着させ分離する方法が主流をなしている。
【0003】
具体的にイオン輸送剤として使用される物質を例示すると、水銀のみを捕捉するものとしてトロポノイド付加ジチオクラウンエーテル類がある。また、鉛のみを捕捉するものとして環状ポリエーテルジカルボン酸が知られている。また、水銀のみを捕捉するものとして8−キノリル基をもつメチオニン誘導体が挙げられている。また、特許文献1には、銅のみを選択的に捕捉するものとして、α−アミノ酸ジアジド誘導体が開示されている。というように、挙げれば枚挙にいとまがない。
【0004】
他方、微生物や藻類の中には、特定の金属を蓄積する能力を有するものがあることが知られており、近年、これを利用して、廃液中の有害金属や有価金属を除去したり、回収することが試みられ、例えば植物バイオマス、カビ、さらにはクロレラなどの微細藻類などを用いる方法が提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−163243号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の無機系や有機系の吸着剤は、吸着能力に限界がある。例えば、金属キレート樹脂は、その分子構造を利用して金属イオンと錯体を形成することで補足するキレート官能基と、それを固定する担体の樹脂からなる。キレート官能基導入量の大きい樹脂を選べば補足収率は向上するが、基本的には一つのキレート官能基に対し補足される金属錯体は一つであるため、収率には限度がある。このため、多量の廃液を処理するには、吸着材料は多量使用しなければならない問題があった。さらに、吸着材料が特異的な金属と非常に高い選択性を持つ反面、一度吸着させた金属を脱離させることが必ずしも容易ではないため、吸着剤の再生が困難で煩雑な操作を要するという一面も持つ。吸着剤の再生にかかるコストや回収の生産性は必ずしも良好とは言えない。また、これまで用いられている微生物や藻類は、重金属の収率や、粒形化の困難さなどの点で、必ずしも十分に満足しうるものではないのが実状である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、馬、牛などの動物のひぞうや肝臓などに存在するフェリチンが、タンパク質の殻で覆われた内腔に金属イオンを内包することによって、体内での金属イオン濃度を調節している。しかも、フェリチンの内包された金属イオンを金属に還元すると、一つのフェリチン内に、数千個の金属原子が内包されていることに着目し、鋭意研究を重ねた結果、フェリチンなどの、内腔を有し、金属をその内腔に内包できる機能分子を有効に利用することにより、当初の目的を達成するばかりでなく、大幅に収率を向上させることができることを発見した。本発明はかかる発見に基づきさらに研究を進めて完成するに至った。
【0008】
上記課題を解決する本発明に係る金属を分離する方法は、
少なくとも1種類以上の金属イオンが混在している第一の溶液中から金属を選択的、もしくは非選択的に分離する方法であって、
第一の溶液内で、少なくとも一種類以上の機能物質群を接触させる工程と、
機能物質群を凝集、もしくは沈殿させる手段により機能物質群を第一の溶液から分離する工程からなり、
上記工程を少なくとも1回以上、かつ、機能物質群の種類数以下の回数分、繰り返し、
機能物質が、有機物で構成され、さらに、その物質が内腔を有し、かつ、
第一の溶液との接触時に、該内腔部に除去すべき金属を内包、もしくは金属と複合体を形成することにより、金属を第一の溶液中から分離することを特徴とする。
【0009】
機能物質群を凝集させる手段が、遠心力により、機能物質群と第一の溶液の分離を実現することであることが好ましい。
【0010】
機能物質群を沈殿させる手段が、第一の溶液中に機能物質群を沈殿させる作用を持つ化合物を入れることであり、かつ、沈殿作用化合物が塩化アンモニウム、カドミウム、ニ価イオンのいずれか一つ以上であることが好ましい。
【0011】
上記課題を解決する他の本発明に係る金属を分離する方法は、
少なくとも1種類以上の金属イオンが混在している第一の溶液中から金属を選択的、もしくは非選択的に回収する方法であって、
第一の溶液内で、少なくとも一種類以上の機能物質群を接触させる工程と、
第一の操作により機能物質群を第一の溶液から分離する、もしくは、機能物質群を第一の溶液とは直接接触しない第二の溶液へと移動させる工程と、
第二の操作により機能物質群から金属を回収する工程からなり、
上記工程を少なくとも1回以上、かつ、機能物質群の種類数以下の回数分、繰り返し、
機能物質が、有機物で構成され、さらに、その物質が内腔を有し、かつ、
第一の溶液との接触時に、該内腔部に除去すべき金属を内包、もしくは金属と複合体を形成することにより、金属を第一の溶液中から回収することを特徴とする。
【0012】
第一の操作が、請求項1から3のいずれかに記載の操作であって、
さらに、第二の操作が、窒素雰囲気中、または、大気中で、機能物質の焼失温度以上で、分離された前期機能物質群を加熱することにより、金属の回収を実現することであることが好ましい。
【0013】
第一の操作が、請求項1から3のいずれかに記載の操作であって、
第二の操作が、機能物質群のみを選択的に分解する作用を持つ化合物を入れることであり、かつ、分解作用化合物が、タンパク質分解酵素、尿素、界面活性剤のいずれか一つ以上であることが好ましい。
【0014】
第一の操作が、請求項1から3のいずれかに記載の操作であって、
タンパク質分解酵素が、プロテアーゼ、ディスパーゼ、トリプシン、ナガラーゼ、のいずれか一つ以上であることが好ましい。
【0015】
機能物質が、(直径3−30nmの粒子)であることが好ましい。
【0016】
機能物質を構成する、有機物の主要な部分がタンパク質であることが好ましい。
【0017】
タンパク質分子がフエリチンフアミリ−であることが好ましい。
【0018】
フエリチンフアミリ−がフエリチンまたは、アポフエリチン、および、これらのアミノ酸配列を改変した改変物であることが好ましい。
【0019】
タンパク質分子がアデノウィルス、ロタウィルス、ポリオウィルス、HK97、CCMV、および、これらの改変物等の群から選ばれるウイルスであることが好ましい。
【0020】
タンパク質分子がDpsAタンパク質またはMrgAタンパク質、および、これらのアミノ酸配列を改変した改変物であることが好ましい。
【0021】
金属が鉄、鉄酸化物、その他の鉄化合物、ニツケル、ニツケル酸化物、その他のニツケル化合物、コバルト、コバルト酸化物、その他のコバルト化合物、銅、銅酸化物、その他の銅化合物、金、その他の金化合物、白金、その他の白金化合物の少なくとも、いずれか1種であることが好ましい。
【0022】
金属が鉄、鉄酸化物、その他の鉄化合物、ニツケル、ニツケル酸化物、その他のニツケル化合物、コバルト、コバルト酸化物、その他のコバルト化合物、銅、銅酸化物、その他の銅化合物、金、その他の金化合物、白金、その他の白金化合物の少なくとも、いずれか1種であることが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の金属分離能を有する機能分子、およびそれを用いた金属の分離、回収方法の実施の形態を、図を用いて説明する。
【0024】
(第1の実施の形態)[容器 個別回収 遠心]
図1は、本発明の金属イオンが混在している溶液中から金属を分離・回収する方法の1例の概略を示す概念図である。
【0025】
例示として、金属イオン7A、7B、および7Cを含む水溶液中から金属イオン7Cのみを分離する方法を示す。図1の容器には、上記1種類の金属イオンを含有する溶液2が満たされている。その容器に、機能物質6Cを注入し、実施例に具体的に示す操作を用いて、金属イオン7Cを機能物質6Cに内包させ、複合体8Cを形成させる。その後、複合体8Cを凝集、または、沈殿させることにより、金属7Cを含む複合体8Cだけを容器から分離する。この操作により、溶液2から金属イオン7Cを分離することができる。つまり、金属イオン7Cが除去された溶液12が出来る。
【0026】
このような凝集・沈殿方法として、遠心分離が望ましい。ここで用いられる遠心分離方法は、ショ糖勾配法、超遠心法を含むすべての遠心力を使った沈殿法を意味する。
【0027】
このような機能分子6は、その構造を構成する有機物の主要な部分がタンパク質である。機能分子6は、直径3−30nmの粒子であることが望ましい。具体的に、機能分子6として用いられるタンパク質分子は、アポフェリチン等が好ましく使用できる。アポフェリチンは、図3に模式的に示すように、無機材料原子の芯1を内腔部に保持し、この周囲をタンパク質の殻2で覆った金属タンパク質複合体となることができる。アポフェリチンのファミリーである、内部に鉄イオンを含有できるフェリチンは、馬、牛等の動物のひ臓や肝臓等の臓器から取り出すことができる。
【0028】
フェリチンの場合、芯1の無機材料原子は、通常は、酸化鉄(Fe2↓O3↓)で、芯1の直径は6nm程度、酸化鉄の総数は3000個程度であり、殻2は分子量2万程度のタンパク質の24量体で、24量体全体の外径は12nm程度である。
【0029】
また、機能分子6は、上記のこれらのタンパク質のアミノ酸配列を改変した改変物であってもよい。タンパク質を改変させる手段は、遺伝子組み替え技術など当業者に公知の技術を用いて実現される。例えば、アポフェリチンの金属導入部に位置するグルタミン酸およびアスパラギン酸を、電荷を持たず、かつサイズの小さいセリンで置換する。次に、内腔部に位置するグルタミン酸をリジン等の塩基性アミノ酸または中性アミノ酸で置換する。さらに、内腔部にひとつ以上のシステイン結合を導入することで、負電荷を持つ(AuClと負電荷を持つアミノ酸との間に発生する静電相互作用による斥力を防ぐことができ、(AuClが内腔に取りこまれ易くなる。内腔に取りこまれた(AuClは、当業者に公知の技術でAuに還元することができる。よって、この改変したアポフェリチンを機能分子6として使えば、溶液中の金イオンを金粒子として分離するカラムが作製できる。
【0030】
そのほかには、DpsAタンパク質またはMrgAタンパク質が挙げられる。Dpsタンパク質の場合は、図示は省略するが、芯1の直径は4nm程度、殻2は正四面体の12量体で、12量体全体の外径は9nm程度である。また、アデノウィルス、ロタウィルス、ポリオウィルス、HK97、CCMV等の群から選ばれるウイルスも好適に使用され得る。
【0031】
以下の操作を施し、さらに、金属イオンCを溶液中から分離した後に、金属イオン(記号C)のみを回収する方法を図1を用いて示す。
【0032】
出来た沈殿物18Cを、窒素雰囲気中、または、大気中で、加熱源15を用いて、機能物質6の焼失温度以上、好適には、タンパク質の焼失温度以上で、複合体8を加熱焼失させることにより、金属7Cの回収を実現することができる。また、沈殿物に、複合体分解溶液14を溶液に添加し、複合体18Cを分解して金属7Cを回収してもよい。
【0033】
複合体分解溶液14は、例えば、複合体18がタンパク質の場合、タンパク質分解酵素、尿素、界面活性剤などが好適に用いられる。
【0034】
具体的に、タンパク質分解酵素として、プロテアーゼ、ディスパーゼ、トリプシン、ナガラーゼが、当業者に公知の処理方法で用いられる。
【0035】
また、複合体18の芯に内包されている化合物が、金属化合物の場合、当業者に公知の方法で、金属化合物を酸化、還元する処理をも含む。
【0036】
(実施の形態2)[容器 個別回収 遠心]
図2は、本発明の多種類の金属イオンが混在している溶液中から金属を選択的または、非選択的に回収する方法の1例の概略を示す概念図である。
【0037】
例示として、3種類の金属(7A、7B、7C)から金属7Cのみを回収する方法を示す。図2の容器には、上記3種類の金属イオンを含有する溶液が満たされている。その容器に、機能物質6Cを注入し、実施例に具体的に示す操作を用いて、金属イオンCを機能物質6Cに内包させ、複合体8Cを形成させる。その後、複合体8Cを凝集、または、沈殿させることにより、金属7Cを含む複合体8Cだけを容器から分離する。ここで、金属6Cだけを選択的に回収するため、機能物質6Cのみを含有する溶液を容器に注入したが、金属を非選択的に回収するために、少なくとも1種類以上の機能物質を含む溶液を注入しても良い。
【0038】
このような凝集・沈殿方法として、遠心分離が望ましい。その沈殿物を、窒素雰囲気中、または、大気中で、加熱源15を用いて、機能物質6の焼失温度以上、好適には、タンパク質の焼失温度以上で、複合体8を加熱焼失させることにより、金属7Aの回収を実現することが望ましい。また、沈殿物に、実施の形態2に明示した複合体分解溶液14を溶液に添加し、複合体18Cを分解して金属7Cを回収してもよい。
【0039】
その上清には、残り金属イオンAおよびBが含まれるため、上記と同様の手順で、金属7A,そして金属7Bのみを回収できる。つまり、その上清に金Aのみを選択的に内包させる機能物質6Aを含有する溶液を上清に注入し、遠心操作を繰り返す。上記で説明した工程を少なくとも1回以上、かつ、機能物質群の種類数以下の回数分、繰り返すことで、選択的に金属を回収できる。
【0040】
(実施の形態3)[容器 個別回収 沈殿]
図2は、本発明の金属イオンが混在している溶液中から金属を選択的または、非選択的に回収する方法の1例の概略を示す概念図でもある。
【0041】
例示として、3種類の金属(7A、7B、7C)から金属7Cのみを回収する方法を示す。図2の容器には、上記3種類の金属イオンを含有する溶液が満たされている。実施の形態2と同様に、複合体8Cを沈殿させることにより、金属7Cを含む複合体8Cだけを容器から分離するのだが、化学反応を用いて、このような沈殿・凝集を実現しても良い。
【0042】
例えば、機能物質6が、実施の形態1に示したタンパク質である場合には、塩化アンモニウム溶液や尿素を用いてタンパク質を沈殿させることができる。沈殿させる他の方法としては、二価イオンによる共沈、化学的凝集を挙げることができる。また、機能物質6が、実施の形態1に示したフェリチンである場合には、Ca2+などの二価イオンやカドミウムイオンで沈殿できるため、例えば、10mM CdSOなどを容器に添加することでフェリチンは沈殿する。
【0043】
その沈殿物を、窒素雰囲気中、または、大気中で、実施の形態2に明示した加熱源15を用いて、機能物質6の焼失温度以上、好適には、タンパク質の焼失温度以上で、複合体8を加熱焼失させることにより、金属7Aの回収を実現することが望ましい。また、沈殿物に、実施の形態2に明示した複合体分解溶液14を溶液に添加し、複合体18Cを分解して金属7Cを回収してもよい。
【0044】
その上清には、残り金属イオンAおよびBが含まれるため、上記と同様の手順で、金属7A、そして金属7Bのみを回収できる。つまり、その上清に金Aのみを選択的に内包させる機能物質6Aを含有する溶液を上清に注入し、沈殿操作を繰り返す。
【0045】
【実施例】
(実施例1)
以下に、本発明の方法により機能物質であるフェリチンに内包させ、水溶液中から鉄イオンを除去・回収した例を説明する。
【0046】
例示として、機能物質にアポフェリチンを使って、CdSOで沈殿させ、遠心分離し、水溶液中から鉄を回収した例を示す。
(アポフェリチンの精製)
ウマ脾臓フェリチン(Sigma)から、24量体だけ精製する。具体的には、0.5mM EDTA、10mM Tris(pH8.5)を用いて、4℃で一昼夜、透析する。その後、10mM TrisHCl(pH8.5)、150mM NaClで十分平衡化したG4000SWXL PEEKカラム(TOSOH)を用いて、24量体だけを分取した。フェリチンは、さらに、1wt%チオグリコール酸、0.1M 酢酸バッファー(pH5.6)を用いて4℃で3時間透析後、さらに、0.1M 酢酸バッファー(pH5.6)を用いて4℃で4時間透析して、アポフェリチン化した後、50mM TrisHCl(pH8.5)で透析する。最終的に150mM NaClバッファー中に溶かした。
(鉄イオンの内包化・回収)
100μM硫酸鉄溶液に、アポフェリチンを終濃度0.1μMの濃度になるように溶解した溶液を加えた。そこに、希硫酸を加え、pH1.5に調整して、室温で60分間反応させた後、10mM CdSOを加え、低速で遠心分離する。フェリチンは沈殿に含まれる。
【0047】
上清に対して、フレーム原子吸光分析法を用いて、廃液中の残留鉄量を測定した。排出液に塩酸を加え、終濃度0.1Mの塩酸溶液とし、アセチレン・空気フレームに直接噴霧し、鉄は波長248.3nmの吸光度で定量した。測定排液には、鉄が1.3μgしか含まれていなかった。
【0048】
遠心操作で得られた沈殿物からCdを除去するために、150mM NaClに溶かし、高速遠心分離を3回行う。沈殿物を30mm角のSi基板上に静置させ、窒素ガスを流速毎分200mLで流した石英管炉内で1時間700℃で加熱した。その後、炉内が100℃以下になるのを待って基板から取り出したところ、金属塊3.5mgが得られた。加えたアポフェリチンの濃度から換算して、単位質量当たりのフェリチンの回収容量はこれより352mg/gと算出され、アポフェリチンは非常に大きな吸着容量を示した。
【0049】
【発明の効果】
本発明の機能分子は、多量の金属イオンを内包することができる。しかも、簡便な操作で金属を容易に脱離させ、回収することができる。
【0050】
よって、本特許は、産業廃棄物、鉱山排水、工場排水などの中の有価金属や有害金属を効率よく吸収し、回収あるいは除去することができ、これは、資源の回収再利用及び環境汚染防止の観点から極めて重要である。
【0051】
また、機能分子の主成分がタンパク質に代表される生体分子であるため、血液処理などの医療分野、食品分野にも応用が可能である。
【0052】
しかも、本方法は、機能分子の単収率が非常に高いため、超微量金属を分析するための濃縮試料の調整処理にも適応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における、凝集・沈殿作用を利用した金属の分離および金属回収方法の概略を示す図
【図2】本発明の一実施の形態における、凝集・沈殿作用を利用した金属の分離および金属回収方法の概略を示す図
【図3】本発明の機能分子であるフェリチンタンパク質の分子構造を示す図
【符号の説明】
1:Feの芯
2:タンパク質の殻
3:金属イオン含有液
4:機能分子含有溶液
5:金属イオン除去後液
6:機能分子
6A:機能分子A
6B:機能分子B
6C:機能分子C
7:金属イオン
7A:金属イオンA
7B:金属イオンB
7C:金属イオンC
8:金属−機能分子複合体
8A:金属−機能分子複合体A
8B:金属−機能分子複合体B
8C:金属−機能分子複合体C
10:容器
14:複合体分解溶液
15:加熱源
18C:凝集した複合体C
19:分解した金属−機能分子複合体
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a separating agent for continuously and selectively or non-selectively separating metal ions from an aqueous solution in which various metal ions are present, and a method for treating an aqueous solution containing metal ions. Specifically, a metal separating agent having a lumen and containing a functional molecule capable of encapsulating a metal in the lumen, or separating a metal ion from an aqueous solution containing various metal ions using the metal separating agent. The present invention relates to a method for removing metal ions from an aqueous solution in which various metal ions are present using the same and a method for removing the same.
[0002]
[Prior art]
Techniques for separating these metals from aqueous solutions containing noble metals such as silver and gold and harmful heavy metals such as copper, lead, mercury, and cadmium are extremely important from the viewpoint of resource recovery and reuse and prevention of environmental pollution. Heretofore, as a method for separating these metals, a metal-containing aqueous solution has been used as a cation exchange resin, activated carbon, a metal chelating agent, synthetic zeolite, silica gel, activated alumina, activated clay, an ion transport agent through a liquid membrane, phytoplankton. The method of contacting with various inorganic or organic adsorbents and adsorbing and adsorbing metals on these adsorbents has become mainstream.
[0003]
Specific examples of substances used as ion transport agents include troponoid-added dithiocrown ethers that trap only mercury. Further, a cyclic polyether dicarboxylic acid has been known as a substance capturing only lead. In addition, a methionine derivative having an 8-quinolyl group is described as a compound that traps only mercury. Further, Patent Document 1 discloses an α-amino acid diazide derivative as a substance selectively capturing only copper. So, there is no end to the list.
[0004]
On the other hand, it is known that some microorganisms and algae have an ability to accumulate a specific metal, and in recent years, this has been used to remove harmful metals and valuable metals in wastewater, Attempts have been made to recover, for example, methods using plant biomass, mold, and microalgae such as chlorella have been proposed.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-5-163243
[Problems to be solved by the invention]
However, the above-mentioned inorganic and organic adsorbents have a limit in adsorption capacity. For example, a metal chelate resin is composed of a chelate functional group that is supplemented by forming a complex with a metal ion using its molecular structure, and a carrier resin that fixes the chelate functional group. If a resin having a large amount of the chelate functional group introduced is selected, the capture yield is improved, but the yield is limited because basically one metal complex is captured for one chelate functional group. Therefore, there is a problem that a large amount of adsorbent must be used to treat a large amount of waste liquid. In addition, while the adsorbing material has a very high selectivity for the specific metal, it is not always easy to desorb the metal once adsorbed, so the regeneration of the adsorbent is difficult and requires complicated operations. Also have. The cost of regenerating the adsorbent and the productivity of recovery are not always good. Moreover, the microorganisms and algae used so far are not always satisfactory in terms of the yield of heavy metals and the difficulty of granulation.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have found that ferritin present in the elephant and liver of animals such as horses and cattle regulates metal ion concentration in the body by encapsulating metal ions in a lumen covered by a protein shell. are doing. In addition, when reducing metal ions containing ferritin to metal, we focused on the fact that several thousand metal atoms are contained in one ferritin. It has been found that by effectively utilizing a functional molecule capable of encapsulating a metal in its lumen, not only the initial object can be achieved, but also the yield can be significantly improved. The present invention has been completed by further research based on such findings.
[0008]
A method for separating a metal according to the present invention that solves the above problems,
A method for selectively or non-selectively separating metals from a first solution in which at least one or more metal ions are mixed,
In the first solution, contacting at least one or more functional substance group,
The step of separating the functional substance group from the first solution by means of aggregating or precipitating the functional substance group,
The above steps are repeated at least once, and the number of times is equal to or less than the number of types of the functional substance group,
The functional substance is composed of an organic substance, and further, the substance has a lumen, and
It is characterized in that the metal is separated from the first solution by enclosing the metal to be removed in the cavity or forming a complex with the metal at the time of contact with the first solution.
[0009]
Preferably, the means for aggregating the functional substance group is to realize separation of the functional substance group and the first solution by centrifugal force.
[0010]
The means for precipitating the functional substance group is to put a compound having an action of precipitating the functional substance group in the first solution, and the precipitating compound is any one of ammonium chloride, cadmium, and divalent ions. It is preferable that it is above.
[0011]
Another method for separating a metal according to the present invention that solves the above-mentioned problem is
A method for selectively or non-selectively recovering a metal from a first solution in which at least one or more metal ions are mixed,
In the first solution, contacting at least one or more functional substance group,
Separating the functional substance group from the first solution by the first operation, or transferring the functional substance group to a second solution that does not directly contact the first solution;
A step of recovering the metal from the functional substance group by the second operation,
The above steps are repeated at least once, and the number of times is equal to or less than the number of types of the functional substance group,
The functional substance is composed of an organic substance, and further, the substance has a lumen, and
The metal is recovered from the first solution by enclosing the metal to be removed in the inner cavity or forming a complex with the metal at the time of contact with the first solution.
[0012]
The first operation is an operation according to any one of claims 1 to 3,
Further, the second operation may be to realize the recovery of the metal by heating the separated functional substance group at a temperature equal to or higher than the burning temperature of the functional substance in a nitrogen atmosphere or the atmosphere. preferable.
[0013]
The first operation is an operation according to any one of claims 1 to 3,
The second operation is to put in a compound having an action of selectively decomposing only the functional substance group, and the degrading compound is one or more of a protease, urea, and a surfactant. Is preferred.
[0014]
The first operation is an operation according to any one of claims 1 to 3,
Preferably, the proteolytic enzyme is any one or more of protease, dispase, trypsin, nagarase.
[0015]
The functional substance is preferably (particles having a diameter of 3 to 30 nm).
[0016]
It is preferable that a major part of the organic substance constituting the functional substance is a protein.
[0017]
It is preferred that the protein molecule is a ferritin family.
[0018]
It is preferable that the huerytin phamily is huerytin or apopheuritin, and a modified product obtained by modifying these amino acid sequences.
[0019]
It is preferred that the protein molecule is a virus selected from the group of adenovirus, rotavirus, poliovirus, HK97, CCMV, and modifications thereof.
[0020]
It is preferable that the protein molecule is a DpsA protein or a MrgA protein, and a modified product obtained by modifying these amino acid sequences.
[0021]
The metal is iron, iron oxide, other iron compounds, nickel, nickel oxide, other nickel compounds, cobalt, cobalt oxide, other cobalt compounds, copper, copper oxide, other copper compounds, gold, other It is preferably at least one of a gold compound, platinum and another platinum compound.
[0022]
The metal is iron, iron oxide, other iron compounds, nickel, nickel oxide, other nickel compounds, cobalt, cobalt oxide, other cobalt compounds, copper, copper oxide, other copper compounds, gold, other It is preferably at least one of a gold compound, platinum and another platinum compound.
[0023]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of a functional molecule having a metal-separating ability and a method of separating and recovering a metal using the same according to the present invention will be described with reference to the drawings.
[0024]
(First Embodiment) [Container Individual Collection Centrifugation]
FIG. 1 is a conceptual diagram showing an outline of an example of a method for separating and recovering a metal from a solution containing metal ions according to the present invention.
[0025]
As an example, a method of separating only metal ions 7C from an aqueous solution containing metal ions 7A, 7B, and 7C will be described. The container of FIG. 1 is filled with the solution 2 containing the one kind of metal ion. The functional material 6C is injected into the container, and the metal ion 7C is included in the functional material 6C by using the operation specifically described in the embodiment, to form the complex 8C. Thereafter, only the composite 8C containing the metal 7C is separated from the container by aggregating or precipitating the composite 8C. By this operation, the metal ions 7C can be separated from the solution 2. That is, the solution 12 from which the metal ions 7C have been removed is formed.
[0026]
Centrifugation is desirable as such an aggregation / precipitation method. The centrifugation method used here means a precipitation method using all centrifugal forces including a sucrose gradient method and an ultracentrifugation method.
[0027]
In such a functional molecule 6, a main part of an organic substance constituting the structure is a protein. The functional molecule 6 is desirably a particle having a diameter of 3 to 30 nm. Specifically, as the protein molecule used as the functional molecule 6, apoferritin or the like can be preferably used. As shown schematically in FIG. 3, apoferritin can be a metal-protein complex in which a core 1 of an inorganic material atom is held in a lumen and the periphery thereof is covered with a protein shell 2. Ferritin, which is a family of apoferritin and can contain iron ions therein, can be extracted from organs such as spleen and liver of animals such as horses and cattle.
[0028]
In the case of ferritin, the inorganic material atoms of the core 1 are usually iron oxide (Fe2 ↓ O3 ↓), the diameter of the core 1 is about 6 nm, the total number of iron oxides is about 3000, and the shell 2 has a molecular weight of 20,000. About 24 mer of protein, the outer diameter of the entire 24 mer is about 12 nm.
[0029]
Further, the functional molecule 6 may be a modified product obtained by modifying the amino acid sequence of these proteins. The means for modifying the protein is realized using a technique known to those skilled in the art such as a genetic recombination technique. For example, glutamic acid and aspartic acid located at the metal introduction part of apoferritin are replaced by uncharged and small-sized serine. Next, glutamic acid located in the lumen is replaced with a basic amino acid such as lysine or a neutral amino acid. Furthermore, by introducing one or more cysteine bonds into the lumen, it is possible to prevent a repulsive force due to an electrostatic interaction generated between a negatively charged (AuCl 4 ) and a negatively charged amino acid, (AuCl 4 ) is easily taken into the lumen. It was incorporated into the lumen (AuCl 4) - may be reduced to Au by a technique known to those skilled in the art. Therefore, if this modified apoferritin is used as the functional molecule 6, a column for separating gold ions in a solution as gold particles can be produced.
[0030]
Other examples include the DpsA protein or MrgA protein. In the case of the Dps protein, although not shown, the diameter of the core 1 is about 4 nm, the shell 2 is a tetrahedral dodecamer, and the outer diameter of the entire dodecamer is about 9 nm. Further, a virus selected from the group of adenovirus, rotavirus, poliovirus, HK97, CCMV and the like can also be suitably used.
[0031]
FIG. 1 shows a method of performing the following operation and separating only the metal ion C from the solution, and then recovering only the metal ion (symbol C).
[0032]
The resulting precipitate 18C is heated and burned off in a nitrogen atmosphere or in the air at a temperature equal to or higher than the burning temperature of the functional substance 6 and preferably above the burning temperature of the protein using the heating source 15. Thereby, recovery of the metal 7C can be realized. Alternatively, the complex decomposition solution 14 may be added to the precipitate to decompose the complex 18C and recover the metal 7C.
[0033]
When the complex 18 is a protein, for example, a proteolytic enzyme, urea, a surfactant or the like is suitably used as the complex decomposition solution 14.
[0034]
Specifically, proteases, dispase, trypsin, and nagarase are used as proteolytic enzymes by a treatment method known to those skilled in the art.
[0035]
When the compound included in the core of the complex 18 is a metal compound, the method also includes a process of oxidizing and reducing the metal compound by a method known to those skilled in the art.
[0036]
(Embodiment 2) [Container individual collection centrifugation]
FIG. 2 is a conceptual diagram schematically showing an example of a method for selectively or nonselectively recovering a metal from a solution in which various kinds of metal ions are mixed according to the present invention.
[0037]
As an example, a method of recovering only metal 7C from three kinds of metals (7A, 7B, 7C) will be described. The container of FIG. 2 is filled with a solution containing the above three types of metal ions. The functional substance 6C is injected into the container, and the metal ion C is included in the functional substance 6C by using an operation specifically described in the embodiment, to form the complex 8C. Thereafter, only the composite 8C containing the metal 7C is separated from the container by aggregating or precipitating the composite 8C. Here, a solution containing only the functional material 6C was injected into the container in order to selectively recover only the metal 6C, but a solution containing at least one or more functional materials was used in order to non-selectively recover the metal. May be injected.
[0038]
Centrifugation is desirable as such an aggregation / precipitation method. The precipitate 8 is heated and burned off in a nitrogen atmosphere or in the air at a temperature equal to or higher than the burning temperature of the functional substance 6, preferably at or higher than the burning temperature of the protein, by using the heating source 15. It is desirable to realize the recovery of the metal 7A. Further, the complex decomposition solution 14 described in Embodiment 2 may be added to the precipitate to decompose the complex 18C and recover the metal 7C.
[0039]
Since the supernatant contains the remaining metal ions A and B, only the metal 7A and the metal 7B can be recovered by the same procedure as described above. That is, a solution containing the functional substance 6A for selectively enclosing only gold A in the supernatant is injected into the supernatant, and the centrifugation operation is repeated. By repeating the steps described above at least once and not more than the number of types of the functional substance group, the metal can be selectively recovered.
[0040]
(Embodiment 3) [Container individual collection sedimentation]
FIG. 2 is also a conceptual diagram schematically showing an example of a method for selectively or nonselectively recovering a metal from a solution containing metal ions according to the present invention.
[0041]
As an example, a method of recovering only metal 7C from three kinds of metals (7A, 7B, 7C) will be described. The container of FIG. 2 is filled with a solution containing the above three types of metal ions. As in the second embodiment, only the complex 8C containing the metal 7C is separated from the container by precipitating the complex 8C. However, even if such precipitation / agglomeration is realized using a chemical reaction. good.
[0042]
For example, when the functional substance 6 is the protein described in Embodiment 1, the protein can be precipitated using an ammonium chloride solution or urea. Other methods of precipitation include coprecipitation with divalent ions and chemical aggregation. When the functional substance 6 is ferritin described in Embodiment 1, the ferritin can be precipitated with divalent ions such as Ca 2+ or cadmium ions. For example, ferritin can be added by adding 10 mM CdSO 4 or the like to a container. Precipitates.
[0043]
The precipitate is heated in a nitrogen atmosphere or in the air using the heating source 15 specified in the second embodiment at a temperature equal to or higher than the burning temperature of the functional substance 6, preferably equal to or higher than the burning temperature of the protein. It is desirable to realize the recovery of the metal 7A by heating and burning off 8. Further, the complex decomposition solution 14 described in Embodiment 2 may be added to the precipitate to decompose the complex 18C and recover the metal 7C.
[0044]
Since the supernatant contains the remaining metal ions A and B, only the metal 7A and the metal 7B can be recovered by the same procedure as described above. That is, a solution containing the functional substance 6A for selectively enclosing only gold A in the supernatant is injected into the supernatant, and the precipitation operation is repeated.
[0045]
【Example】
(Example 1)
Hereinafter, an example in which iron ions are removed and recovered from an aqueous solution by being encapsulated in ferritin, which is a functional substance, by the method of the present invention will be described.
[0046]
As an example, an example is described in which apoferritin is used as a functional substance, precipitated with CdSO 4 , centrifuged, and iron is recovered from an aqueous solution.
(Purification of apoferritin)
From horse spleen ferritin (Sigma), only the 24 mer is purified. Specifically, dialysis is performed at 4 ° C. overnight using 0.5 mM EDTA and 10 mM Tris (pH 8.5). Thereafter, using a G4000SWXL PEEK column (TOSOH) sufficiently equilibrated with 10 mM TrisHCl (pH 8.5) and 150 mM NaCl, only the 24 mer was fractionated. Ferritin was further dialyzed against 1 wt% thioglycolic acid and 0.1 M acetate buffer (pH 5.6) at 4 ° C. for 3 hours, and further dialyzed at 4 ° C. using 0.1 M acetate buffer (pH 5.6). After dialysis for 4 hours and apoferritinization, dialysis is performed with 50 mM TrisHCl (pH 8.5). Finally, it was dissolved in 150 mM NaCl buffer.
(Incorporation and collection of iron ions)
A solution in which apoferritin was dissolved to a final concentration of 0.1 μM was added to a 100 μM iron sulfate solution. After adding dilute sulfuric acid to adjust the pH to 1.5 and reacting at room temperature for 60 minutes, 10 mM CdSO 4 is added and centrifuged at low speed. Ferritin is included in the precipitate.
[0047]
The amount of residual iron in the waste liquid was measured for the supernatant by flame atomic absorption spectrometry. Hydrochloric acid was added to the discharged solution to make a hydrochloric acid solution having a final concentration of 0.1 M, which was directly sprayed on an acetylene / air frame, and iron was quantified by an absorbance at a wavelength of 248.3 nm. The measured effluent contained only 1.3 μg of iron.
[0048]
In order to remove Cd from the precipitate obtained by centrifugation, the precipitate is dissolved in 150 mM NaCl and subjected to high-speed centrifugation three times. The precipitate was allowed to stand on a 30 mm square Si substrate, and heated at 700 ° C. for 1 hour in a quartz tube furnace in which nitrogen gas was flowed at a flow rate of 200 mL / min. After that, when the inside of the furnace was cooled to 100 ° C. or lower, it was taken out from the substrate, and 3.5 mg of a metal lump was obtained. Converted from the concentration of the added apoferritin, the recovery capacity of ferritin per unit mass was calculated to be 352 mg / g, and apoferritin showed a very large adsorption capacity.
[0049]
【The invention's effect】
The functional molecule of the present invention can include a large amount of metal ions. Moreover, the metal can be easily desorbed and recovered by a simple operation.
[0050]
Therefore, this patent can efficiently absorb, collect or remove valuable and harmful metals in industrial waste, mine drainage, factory drainage, etc., which can be used to recover and reuse resources and prevent environmental pollution. It is extremely important from the viewpoint of.
[0051]
In addition, since the main component of the functional molecule is a biomolecule represented by a protein, it can be applied to medical fields such as blood treatment and food fields.
[0052]
In addition, since the present method has a very high functional molecule single yield, it can be applied to the preparation of concentrated samples for analyzing ultratrace metals.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an outline of a method for separating and recovering a metal utilizing an agglomeration / precipitation action according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a view showing an aggregation / precipitation action according to an embodiment of the present invention. FIG. 3 is a diagram showing an outline of a method for separating and recovering a metal used. FIG. 3 is a diagram showing a molecular structure of a ferritin protein which is a functional molecule of the present invention.
1: Core of Fe 2 O 3 2: Protein shell 3: Metal ion-containing solution 4: Functional molecule-containing solution 5: Metal ion-removed solution 6: Functional molecule 6A: Functional molecule A
6B: Functional molecule B
6C: Functional molecule C
7: Metal ion 7A: Metal ion A
7B: Metal ion B
7C: Metal ion C
8: Metal-functional molecule complex 8A: Metal-functional molecule complex A
8B: metal-functional molecule complex B
8C: metal-functional molecule complex C
10: container 14: complex decomposition solution 15: heating source 18C: aggregated complex C
19: Decomposed metal-functional molecule complex

Claims (15)

少なくとも1種類以上の金属イオンが混在している第一の溶液中から金属を選択的、もしくは非選択的に分離する方法であって、
前記第一の溶液内で、少なくとも一種類以上の機能物質群を接触させる工程と、
前記機能物質群を凝集、もしくは沈殿させる手段により前記機能物質群を第一の溶液から分離する工程からなり、
上記工程を少なくとも1回以上、かつ、機能物質群の種類数以下の回数分、繰り返し、
前記機能物質が、有機物で構成され、さらに、その物質が内腔を有し、かつ、
第一の溶液との接触時に、該内腔部に除去すべき金属を内包、もしくは金属と複合体を形成することにより、前記金属を前記第一の溶液中から分離することを特徴とする金属を分離する方法。
A method for selectively or non-selectively separating metals from a first solution in which at least one or more metal ions are mixed,
In the first solution, a step of contacting at least one or more functional substance group,
A step of separating the functional substance group from the first solution by means of aggregating or precipitating the functional substance group,
The above steps are repeated at least once, and the number of times is equal to or less than the number of types of the functional substance group,
The functional substance is composed of an organic substance, and further, the substance has a lumen, and
A metal which comprises separating the metal from the first solution by enclosing the metal to be removed in the lumen or forming a complex with the metal at the time of contact with the first solution. How to separate.
前記機能物質群を凝集させる手段が、遠心力により、前記機能物質群と第一の溶液の分離を実現することである、請求項1に記載の金属を分離する方法。The method for separating metals according to claim 1, wherein the means for aggregating the functional substance group is to realize separation of the functional substance group and the first solution by centrifugal force. 前記機能物質群を沈殿させる手段が、第一の溶液中に前記機能物質群を沈殿させる作用を持つ化合物を入れることであり、かつ、前記沈殿作用化合物が塩化アンモニウム、カドミウム、ニ価イオンのいずれか一つ以上である、請求項1に記載の金属を分離する方法。The means for precipitating the functional substance group is to put a compound having an action of precipitating the functional substance group in the first solution, and the precipitating compound is ammonium chloride, cadmium, or any of divalent ions. The method for separating metals according to claim 1, wherein the method is one or more. 少なくとも1種類以上の金属イオンが混在している第一の溶液中から金属を選択的、もしくは非選択的に回収する方法であって、
前記第一の溶液内で、少なくとも一種類以上の機能物質群を接触させる工程と、
第一の操作により前記機能物質群を第一の溶液から分離する、もしくは、前記機能物質群を第一の溶液とは直接接触しない第二の溶液へと移動させる工程と、
第二の操作により前記機能物質群から金属を回収する工程からなり、
上記工程を少なくとも1回以上、かつ、機能物質群の種類数以下の回数分、繰り返し、
前記機能物質が、有機物で構成され、さらに、その物質が内腔を有し、かつ、
第一の溶液との接触時に、該内腔部に除去すべき金属を内包、もしくは金属と複合体を形成することにより、前記金属を前記第一の溶液中から回収することを特徴とする金属を回収する方法。
A method for selectively or non-selectively recovering a metal from a first solution in which at least one or more metal ions are mixed,
In the first solution, a step of contacting at least one or more functional substance group,
Separating the functional substance group from the first solution by the first operation, or moving the functional substance group to a second solution that is not in direct contact with the first solution,
Collecting a metal from the functional substance group by a second operation,
The above steps are repeated at least once, and the number of times is equal to or less than the number of types of the functional substance group,
The functional substance is composed of an organic substance, and further, the substance has a lumen, and
A metal, comprising: in contact with the first solution, containing the metal to be removed in the lumen, or forming a complex with the metal, thereby recovering the metal from the first solution. How to collect.
前記第一の操作が、請求項1から3のいずれかに記載の操作であって、
さらに、前記第二の操作が、窒素雰囲気中、または、大気中で、機能物質の焼失温度以上で、分離された前期機能物質群を加熱することにより、前記金属の回収を実現することである、請求項4に記載の金属を回収する方法。
The first operation is an operation according to any one of claims 1 to 3,
Further, the second operation is to realize the recovery of the metal by heating the separated functional material group at a temperature equal to or higher than the burning temperature of the functional material in a nitrogen atmosphere or in the air. The method for recovering a metal according to claim 4.
前記第一の操作が、請求項1から3のいずれかに記載の操作であって、
前記第二の操作が、前記機能物質群のみを選択的に分解する作用を持つ化合物を入れることであり、かつ、前記分解作用化合物が、タンパク質分解酵素、尿素、界面活性剤のいずれか一つ以上である、請求項4に記載の金属を回収する方法。
The first operation is an operation according to any one of claims 1 to 3,
The second operation is to put a compound having an action of selectively decomposing only the functional substance group, and the degrading compound is any one of a protease, urea, and a surfactant. The method for recovering a metal according to claim 4, which is as described above.
前記第一の操作が、請求項1から3のいずれかに記載の操作であって、
前記タンパク質分解酵素が、プロテアーゼ、ディスパーゼ、トリプシン、ナガラーゼ、のいずれか一つ以上である、請求項6に記載の金属を回収する方法。
The first operation is an operation according to any one of claims 1 to 3,
The method for recovering a metal according to claim 6, wherein the protease is any one or more of protease, dispase, trypsin, and nagarase.
前記機能物質が、(直径3−30nmの粒子)であることを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載の方法。The method according to any one of claims 1 to 7, wherein the functional substance is (particles having a diameter of 3 to 30 nm). 前記機能物質を構成する、前記有機物の主要な部分がタンパク質である、請求項1から8のいずれかに記載の方法。The method according to any one of claims 1 to 8, wherein a main part of the organic substance constituting the functional substance is a protein. 前記タンパク質分子がフエリチンフアミリ−であることを特徴とする、請求項9に記載の方法。10. The method according to claim 9, wherein the protein molecule is huerytin familly. 前記フエリチンフアミリ−がフエリチンまたは、アポフエリチン、および、これらのアミノ酸配列を改変した改変物であることを特徴とする、請求項10に記載の方法。The method according to claim 10, wherein the huerytin familly is huerytin, apopheuritin, or a modified product obtained by modifying the amino acid sequence thereof. 前記タンパク質分子がアデノウィルス、ロタウィルス、ポリオウィルス、HK97、CCMV、および、これらの改変物等の群から選ばれるウイルスであることを特徴とする、請求項9に記載の方法。The method according to claim 9, wherein the protein molecule is a virus selected from the group consisting of adenovirus, rotavirus, poliovirus, HK97, CCMV, and modifications thereof. 前記タンパク質分子がDpsAタンパク質またはMrgAタンパク質、および、これらのアミノ酸配列を改変した改変物であることを特徴とする、請求項9に記載の方法。The method according to claim 9, wherein the protein molecule is a DpsA protein or a MrgA protein, or a modified product obtained by modifying the amino acid sequence thereof. 前記金属が鉄、鉄酸化物、その他の鉄化合物、ニツケル、ニツケル酸化物、その他のニツケル化合物、コバルト、コバルト酸化物、その他のコバルト化合物、銅、銅酸化物、その他の銅化合物、金、その他の金化合物、白金、その他の白金化合物の少なくとも、いずれか1種であることを特徴とする、請求項1から13のいずれかに記載の方法。The metal is iron, iron oxide, other iron compounds, nickel, nickel oxide, other nickel compounds, cobalt, cobalt oxide, other cobalt compounds, copper, copper oxide, other copper compounds, gold, other The method according to any one of claims 1 to 13, wherein the method is at least one of gold compounds, platinum, and other platinum compounds. 前記金属が鉄、鉄酸化物、その他の鉄化合物、ニツケル、ニツケル酸化物、その他のニツケル化合物、コバルト、コバルト酸化物、その他のコバルト化合物、銅、銅酸化物、その他の銅化合物、金、その他の金化合物、白金、その他の白金化合物の少なくとも、いずれか1種であることを特徴とする、請求項1から13のいずれかに記載の方法。The metal is iron, iron oxide, other iron compounds, nickel, nickel oxide, other nickel compounds, cobalt, cobalt oxide, other cobalt compounds, copper, copper oxide, other copper compounds, gold, other The method according to any one of claims 1 to 13, wherein the method is at least one of gold compounds, platinum, and other platinum compounds.
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