JP2004215561A

JP2004215561A - Food product for promoting fixation and proliferation of useful intestinal bacterium

Info

Publication number: JP2004215561A
Application number: JP2003006162A
Authority: JP
Inventors: Noriko Murakami; 規子村上
Original assignee: SEIKATSU BUNKASHA KK
Current assignee: SEIKATSU BUNKASHA KK
Priority date: 2003-01-14
Filing date: 2003-01-14
Publication date: 2004-08-05
Anticipated expiration: 2023-01-14
Also published as: JP4135505B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a food product for promoting the fixation and proliferation of useful intestinal bacteria, enabling the useful intestinal bacteria having various kinds of useful activities to arrive the intestine at high survival rates, and promoting the fixation and proliferation thereof in the intestine. <P>SOLUTION: This food product contains the useful intestinal bacteria in a matrix comprising the fiber of agar. The shape of the food product can be a powder shape, a granule shape or a gel shape, and the food product can contain a dietary fiber except those of the agar and/or a saccharide. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、腸内有用菌生菌を含有する食品に関し、より詳細には、胃酸等から腸内有用菌を保護し、高い生残率で腸へ到達させ、さらに生体内での腸内有用菌の定着、増殖を促す健康食品に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ビフィズス菌、乳酸菌、納豆菌、酪酸菌などの腸内有用菌は、生体内でのその有益な作用のためプロバイオティックスとして食品や医薬の分野で広く利用されている。これらの菌はヒトの腸内において、腸内有害菌の増殖を抑制したり、腸内菌叢の維持・改善、整腸作用、また、ビタミンＢ群の産生など、ヒトの健康に有用な各種作用を示す。
【０００３】
しかしながら、腸内有用菌を経口的に摂取しても、そのほとんどは胃液（塩酸及びペプシン）により失活し、生きたまま腸内に届く菌は限られてしまう。このため腸内有用菌の生残率を高く維持したまま腸内に到達させ、腸内で腸内有用菌を増殖させて有益な作用を発揮させることが望まれている。
【０００４】
一方、寒天はそのほとんど（８０．９％）が食物繊維であり、その効果として緩下作用、整腸作用、血糖低下作用、中性脂肪低下作用、コレステロール低下作用及び肥満防止効果などが報告されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、腸内有用菌を高い生存率で腸に到達させ、かつ腸内有用菌の腸での定着、増殖を高めることができ、しかも手軽に摂取できる食品を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、胃等において失活することなく、腸内有用菌を生きたまま腸内に到達させ、しかも腸内での該菌の定着、増殖を高めるのに、寒天が有効な素材であることを見出した。具体的には、寒天と腸内有用菌とを配合した食品では、寒天特有の繊維がマトリックスを作り、腸内有用菌をこのマトリックス内に包埋することにより、該菌を胃酸から保護して、腸での腸内有用菌の生残率を高めることができた。しかも、このようにして腸内に到達した腸内有用菌は、食物繊維としての寒天の存在により、定着、増殖が促されること、また、寒天以外の食物繊維を添加するとさらに良好な結果が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【０００７】
すなわち本発明の要旨は、寒天および腸内有用菌を含有する、腸内有用菌定着増殖促進用の食品である。この食品において該菌を含有する寒天は、粉末状または顆粒状であっても、またゲル状であってもよい。
【０００８】
また、本発明は、寒天のマトリックス内に腸内有用菌が含有されている、腸内有用菌定着増殖促進用の食品にも関する。
さらに、本発明は、寒天粉末、寒天以外の食物繊維および腸内有用菌を製剤化して得られる、腸内有用菌定着増殖促進用の食品にも関する。
【０００９】
上記食品においては、さらに糖類を添加してもよい。また、本発明食品中の寒天の含有割合は１〜９９重量％であるのが好ましい。
上記食品中、腸内有用菌は、エンテロコッカス属、ラクトバチルス属、ビフィドバクテリウム属、ストレプトコッカス属、ラクトコッカス属、ロイコノストック属、およびペジオコッカス属に属する細菌、酵母類、並びに枯草菌からなる群より選択される１種または２種以上であるのが好ましい。
【００１０】
また、上記食品中、寒天以外の食物繊維は、アップルファイバー、アップルペクチン、ペクチン、ポリデキストロース、サイリウム種皮、低分子化アルギン酸ナトリウム、難消化性デキストリン、グルコマンナン、ガラクトマンナン、ビートファイバー、サイリウムシードガム、小麦ふすま、ライテス、夕顔果実、グァーガム、ローカストビーンガム、セルロース、コーンファイバー、水溶性コーンファイバー、大豆食物繊維、水溶性多糖類、カラギーナンおよびコンニャクマンナンから選択される１種または２種以上の食物繊維であるのが好ましい。
【００１１】
また、上記食品に添加してもよい糖類は、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、乳果オリゴ糖（ラクトスクロース）、キシロオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、ラフィノース、メリビオース、スタキオース、ラクチュロース、パラチノース、マルチトールおよびエリスリトールから選択される１種または２種以上であるのが好ましい。
【００１２】
さらに、本発明は、上記食品を含む、便通改善作用、及び中性脂肪低下作用を有する健康食品も提供する。
【００１３】
【発明の実施の形態】
本発明では、寒天自体が、食品の保存中や経口的に摂取した場合の体内において、腸内有用菌を失活させることなく腸に送達させるための媒体として優れていることを見出したことを特徴とする。従って、本発明食品における寒天の形状は、粉末状や顆粒状であっても、またゲル状であってもよく、所望の最終製品の形態に応じて選択すればよい。使用する原料寒天としては、その種類や組成などは限定されず任意のものが使用できる。また、本発明食品中の寒天の割合は重量比で１〜９９％、好ましくは１０〜９０％である。
【００１４】
本発明に使用される腸内有用菌としては以下のような菌が例示される。
エンテロコッカス（Ｅｎｔｅｒｏｃｏｃｃｕｓ）属に属する菌：エンテロコッカス・マロドラタス（Ｅｎｔｅｒｏｃｏｃｃｕｓｍａｌｏｄｏｒａｔｕｓ）、Ｅｎｔ．フェシウム（Ｅｎｔ．ｆａｅｃｉｕｍ）、Ｅｎｔ．フェカーリス（Ｅｎｔ．ｆａｅｃａｌｉｓ）、Ｅｎｔ．デューランス（Ｅｎｔ．ｄｕｒａｎｓ）、
ラクトバチルス（Ｌａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓ）属に属する菌：ラクトバチルス・プランタラム（Ｌａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓｐｌａｎｔａｒｕｍ）、Ｌ．サリバリウス（Ｌ．ｓａｌｉｖａｒｉｕｓ）、Ｌ．ビフィダス（Ｌ．ｂｉｆｉｄｕｓ）、Ｌ．ブルガリカス（Ｌ．ｂｕｌｇａｒｉｃｕｓ）、Ｌ．カゼイ（Ｌ．ｃａｓｅｉ）、Ｌ．アシドフィルス（Ｌ．ａｃｉｄｏｐｈｉｌｕｓ）、Ｌ．ガセリ（Ｌ．ｇａｓｓｅｒｉ）、Ｌ．ファーメンタム（Ｌ．ｆｅｒｍｅｎｔｕｍ）、Ｌ．ヘルベティカス（Ｌ．ｈｅｌｖｅｔｉｃｕｓ）、Ｌ．ユーグルティ（Ｌ．ｊｕｇｕｒｔｉ）、Ｌ．デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリカス（Ｌ．ｄｅｌｂｒｕｅｃｋｉｉｓｕｂｓｐ．ｂｕｌｇａｒｉｃｕｓ）、Ｌ．デルブルッキー（Ｌ．ｄｅｌｂｒｕｅｃｋｉｉ）、Ｌ．ラムノーサス（Ｌ．ｒｈａｍｎｏｓｕｓ）、
ビフィドバクテリウム（Ｂｉｆｉｄｏｂａｃｔｅｒｉｕｍ）属に属する菌：ビフィドバクテリウム・ロングム（Ｂｉｆｉｄｏｂａｃｔｅｒｉｕｍｌｏｎｇｕｍ）、Ｂ．ブレーベ（Ｂ．ｂｒｅｖｅ）、Ｂ．インファンチス（Ｂ．ｉｎｆａｎｔｉｓ）、Ｂ．ビィフィダム（Ｂ．ｂｉｆｉｄｕｍ）、Ｂ．アドレッセンティス（Ｂ．ａｄｏｌｅｓｃｅｎｔｉｓ）、Ｂ．カテヌラツム（Ｂ．ｃａｔｅｎｕｌａｔｕｍ）、
ストレプトコッカス（Ｓｔｒｅｐｔｏｃｏｃｃｕｓ）属に属する菌：ストレプトコッカス・サーモフィルス、（Ｓｔｒｅｐｔｏｃｏｃｃｕｓｔｈｅｒｍｏｐｈｉｌｕｓ）、Ｓ．ボビス（Ｓ．ｂｏｖｉｓ）、Ｓ．ミュータンス（Ｓ．ｍｕｔａｎｓ）、Ｓ．サンギス（Ｓ．ｓａｎｇｕｉｓ）、Ｓ．クレモリス（Ｓ．ｃｒｅｍｏｒｉｓ）、Ｓ．ラクチス（Ｓ．ｌａｃｔｉｓ）、
ラクトコッカス（Ｌａｃｔｏｃｏｃｃｕｓ）属に属する菌：ラクトコッカス・ラクチス・サブスピーシーズ・ラクチス（Ｌａｃｔｏｃｏｃｃｕｓｌａｃｔｉｓｓｕｂｓｐ．ｌａｃｔｉｓ）、ラクトコッカス・ラクチス・サブスピーシーズ・クレモリス（Ｌａｃｔｏｃｏｃｃｕｓｌａｃｔｉｓｓｕｂｓｐ．ｃｒｅｍｏｒｉｓ）、ラクトコッカス・ラクチス（Ｌａｃｔｏｃｏｃｃｕｓｌａｃｔｉｓ）、
ロイコノストック（Ｌｅｕｃｏｎｏｓｔｏｃ）属に属する菌：ロイコノストック・メセンテロイデス（Ｌｅｕｃｏｎｏｓｔｏｃｍｅｓｅｎｔｅｒｏｉｄｅｓ）、ロイコノストック・デキストラニカム（Ｌｅｕｃｏｎｏｓｔｏｃｄｅｘｔｒａｎｉｃｕｍ）、
ペジオコッカス（Ｐｅｄｉｏｃｏｃｃｕｓ）属に属する菌：ペジオコッカス・ペントサセウス（Ｐｅｄｉｏｃｏｃｃｕｓｐｅｎｔｏｓａｃｅｕｓ）、
酵母類：アルコール酵母菌、ビール酵母菌、パン酵母菌、
枯草菌（Ｂａｃｉｌｌｕｓｓｕｂｔｉｌｉｓ）：納豆菌。
【００１５】
これらの菌のうちエンテロコッカス属のエンテロコッカス・フェシウム及び納豆菌が特に好ましい。
腸内有用菌の摂取量は、大人１日当たり、生菌数として１０^３個以上、特に１０^３〜１０^１０個であるのが好ましい。この量を１日に適宜回数に、例えば１〜４回に分けて摂取する。
【００１６】
また、配合される寒天以外の食物繊維としては、アップルファイバー、アップルペクチン、ペクチン、ポリデキストロース、サイリウム種皮、低分子化アルギン酸ナトリウム、難消化性デキストリン、グルコマンナン、ガラクトマンナン、ビートファイバー、サイリウムシードガム、小麦ふすま、ライテス、夕顔果実、グァーガム、ローカストビーンガム、セルロース、コーンファイバー、水溶性コーンファイバー、大豆食物繊維、水溶性多糖類、カラギーナン、コンニャクマンナンなどが好ましく使用でき、特にアップルファイバー、アップルペクチン、ペクチン、水溶性大豆多糖類などの水溶性食物繊維が好ましい。
【００１７】
配合される糖類としては、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、乳果オリゴ糖（ラクトスクロース）、キシロオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、ラフィノース、メリビオース、スタキオース、ラクチュロース、パラチノース、マルチトール、エリスリトールが好ましく使用でき、特にインスリン節約効果、血糖上昇低減作用が知られているフラクトオリゴ糖が好ましい。
【００１８】
適宜添加する甘味料には、黒糖、三温糖、上白糖、和三盆などが挙げられる。さらに必要に応じ、食塩、岩塩及びにがりなどの調味料、丁字粉末、桂皮、紫蘇などの風味量を添加してもよい。
【００１９】
本発明の食品の１態様としては、寒天粉末と腸内有用菌粉末とを混合して製剤化するか、または寒天粉末、寒天以外の食物繊維および腸内有用菌粉末を混合して製剤化することによって製造できる乾燥製剤がある。この製剤には、さらに糖類や、上述の甘味料、調味料または風味料など、食品に通常添加しうる添加剤を配合してもよい。この製剤は、例えば、寒天粉末と腸内有用菌粉末、あるいは寒天粉末、寒天以外の食物繊維および腸内有用菌粉末を均一に混合した粉体に水分を含ませ湿らせた後、押出造粒機で造粒し、その後、含有される菌が生存可能な温度（例、４０〜５０℃）で乾燥させて製造することができる。
【００２０】
本発明食品の別の態様としては、ゲル状形態の食品がある。例えば、寒天粉末、あるいは寒天粉末に寒天以外の食物繊維、さらに必要に応じて添加剤を加えたものを加熱して、寒天がゲル化する前の、寒天が流動性を保ち、かつ使用する腸内有用菌が生存可能な温度（例えば、４０〜５０℃）まで冷却する。これに、腸内有用菌を適宜方法で、例えば、菌の粉末を水に溶解して混合攪拌することにより添加し、室温で放置して固化させる。
【００２１】
上記のようにして得られた、寒天および腸内有用菌を含有する食品は、後述の実施例からも明かなように、腸内有用菌を胃酸から保護し生残率を高く保ったまま腸へ到達させ、さらに生体内での腸内有用菌の定着増殖を高めることにより腸内有用菌の数を増し、糞便の性状、色調、臭い、及び便量を改善することができる。
【００２２】
従って、上記食品は、便通改善作用及び中性脂肪低下作用を有する健康食品として非常に有用である。
以下に、実施例によって本発明を更に具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
【００２３】
【実施例】
以下、前記実施形態を具体化した実施例及び比較例について説明する。
【００２４】
【実施例１】
寒天粉末３９２ｇ、および腸内有用菌として乳酸菌末エンテロコッカス・フェシウム（株式会社目黒研究所）１００ｇ（生菌数４．０ ×１０^９個／ｇ）を均一に混合した粉体に、水分を含ませ湿らせた後、押出造粒機で造粒した。その後４０〜５０℃で乾燥させ、本発明品を得た。
【００２５】
【実施例２】
３００ｍｌの精製水を沸騰させ、これに実施例１の腸内有用菌を混合する前の製剤３．９ｇを溶かし４０℃〜５０℃のゲル化前（寒天が流動性を保ち、かつ添加する菌が生存可能な温度）まで冷却した。その後、精製水３０ｍｌに乳酸菌末エンテロコッカス・フェシウム１ｇを溶解したものを混合しすばやく攪拌した。更に室温で放置し固化させた。
【００２６】
【実施例３】
寒天粉末２００ｇ、アップルファイバー７０ｇ、黒糖１００ｇ、きなこ２０ｇ、食塩１．７ｇ、丁字粉末０．３ｇ、および腸内有用菌として乳酸菌末エンテロコッカス・フェシウム（株式会社目黒研究所）１００ｇ（生菌数４．０ ×１０^９個／ｇ）を均一に混合した粉体に、水分を含ませ湿らせた後、押出造粒機で造粒した。その後４０〜５０℃で乾燥させ、本発明品を得た。
【００２７】
【実施例４】
３００ｍｌの精製水を沸騰させ、これに実施例３における腸内有用菌を混合する前の製剤３．９ｇを溶かし、４０℃〜５０℃のゲル化前（寒天が流動性を保ち、かつ添加する菌が生存可能な温度）まで冷却した。その後、精製水３０ｍｌに乳酸菌末エンテロコッカス・フェシウム１ｇを溶解したものを混合しすばやく攪拌した。更に室温で放置し固化させた。
【００２８】
【実施例５】
寒天粉末２００ｇ、アップルファイバー７０ｇ、黒糖１００ｇ、きなこ２０ｇ、食塩１．７ｇ、丁字粉末０．３ｇ、並びに腸内有用菌として乳酸菌末エンテロコッカス・フェシウム（株式会社目黒研究所）５０ｇ（生菌数４．０ ×１０^９個／ｇ）及び納豆菌末（株式会社目黒研究所）５０ｇ（生菌数２．５ ×１０^９個／ｇ）を均一に混合した粉体に、水分を含ませ湿らせた後、押出造粒機で造粒した。その後４０〜５０℃で乾燥させ、本発明品を得た。
【００２９】
（比較例１）
実施例１、２で製造した食品の対照品として、マツノリン（とうもろこしでんぷん：松谷化学工業）３９２ｇ、および乳酸菌末エンテロコッカスフェシウム１００ｇ（生菌数４．０ ×１０^９個／ｇ）を均一に混合した粉体に、水分を含ませ湿らせた後、押出造粒機で造粒し、４０〜５０℃で乾燥させた。
【００３０】
（比較例２）
実施例３、４で製造した食品の対照品として、マツノリン（とうもろこしでんぷん：松谷化学工業）２９２ｇ、粉末黒糖１００ｇ、および乳酸菌末エンテロコッカス・フェシウム１００ｇ（生菌数４．０ ×１０^９個／ｇ）を均一に混合した粉体に、水分を含ませ湿らせた後、押出造粒機で造粒し、４０〜５０℃で乾燥させた。
【００３１】
（比較例３）
実施例５で製造した食品の対照品として、マツノリン（とうもろこしでんぷん：松谷化学工業）２９２ｇ、粉末黒糖１００ｇ、乳酸菌末エンテロコッカス・フェシウム５０ｇ（生菌数４．０ ×１０^９個／ｇ）及び納豆菌末５０ｇ（生菌数２．５ ×１０^９個／ｇ）を均一に混合した粉体に、水分を含ませ湿らせた後、押出造粒機で造粒し、４０〜５０℃で乾燥させた。
【００３２】
（試験例１）
実施例１、３、５及び比較例１〜３の食品を被験者に摂取させ、腸内有用菌として使用した乳酸菌末エンテロコッカス・フェシウムについて便中の生菌数を測定した。
【００３３】
加えて血清脂質（中性脂肪）及び便性（便の性状、色調、便臭、便量）について各々２名、計６名の被検者を用いて試験を行った。
前記腸内有用菌は同一の食事を摂取した場合でも個人差や体調による変動があるので、試験開始に先立ち、予備テストを２回（試験開始前５日、前日）行い、糞便１ｇ当りの生菌数及び便性についてその平均レベルを確認した。
【００３４】
次に、各々２名、計６名の被検者は比較例１〜３で製造した食品を、１日２回（朝、夕食後３０分以内）、それぞれ４．９ｇを水約１００ｍｌで５日間服用し、糞便中の生菌数、血清脂質及び便性を調査した。その後、１週間以上服用を止めて、実施例１、３、５で製造した食品を同様に摂取した。
【００３５】
実施例と比較例との間に味や色の差を少なくし識別性に配慮し、また内容を被験者に知らせないブラインド方式を用いた。
糞便の採取培養については、乳酸菌が嫌気性菌であるため採取後、すみやかに外気と遮断した。菌の分離培養は光岡法（光岡知足：腸内細菌の世界−嫌気性菌の分離と同定、叢文社、東京、１９８０）に従って行った。
【００３６】
結果を表１に示す。
【００３７】
【表１】

【００３８】
上記表１から明らかなように、寒天あるいは寒天製剤と乳酸菌末エンテロコッカス・フェシウムを摂取した場合に、乳酸菌エンテロコッカス・フェシウムの糞便中生菌数は増加し、中性脂肪は低下し、糞便の色は黄色に改善し糞便臭はほとんどなくなり糞便量は明らかに増加した。
【００３９】
（試験例２）
実施例１〜５及び比較例１〜３で製造した食品について腸内有用菌の胃酸に対する安定性を検討した。
【００４０】
本製品は実際に食後に服用する場合は胃内容物と混ざり合った状態で胃液と混和し小腸に送り出される。この状況を想定して以下の実験を行った。
実施例１〜５及び比較例１〜３の食品から各４．９ｇを取りこれに精製水１５ｍｌを加えてペースト状サンプルとした。
【００４１】
次いでトロメリン（馬鈴薯でんぷん顆粒：三和化学研究所）１０ｇに塩酸溶液を加えて、ｐＨ２に調整した懸濁液５００ｍｌにこのペースト状サンプルを加えて軽く攪拌した。なお総容量を実施例２及び実施例４と統一するためコントロール群および実施例１、３、５、比較例１〜３に精製水３３０ｍｌを加えた。３７℃で２時間放置後、炭酸水素ナトリウムを加えてｐＨ７とし、さらに３７℃で１時間放置後これをよく攪拌、ホモゲナイズし、その懸濁液１ｍｌを取り生菌数を測定し胃通過可能菌数を調べた。これを各群３回行った。
【００４２】
コントロール群としてｐＨ２の塩酸溶液及び炭酸水素ナトリウムの代わりに精製水を用い調製した。
結果を表２に示す。
【００４３】
【表２】

【００４４】
上記表２から明らかなように、寒天あるいは寒天製剤を加えて調製、あるいはゲル寒天に包埋した場合に腸内有用菌の生残菌数が高く、寒天あるいは寒天含有製剤が胃酸から腸内有用菌を保護し、生残率を高く保ったまま腸へ到達させることが可能であることが判明した。
【００４５】
（試験例３）
実施例２を用いて寒天のマトリックスで腸内有用菌が包埋された状態を電子顕微鏡で観察、確認した。
【００４６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば食物繊維の補給に有用な寒天に腸内有用菌を配合、あるいはゲル化寒天に包埋した腸内有用菌定着増殖促進食品は、腸内有用菌を胃酸から保護し、高い生残率で腸へ到達させることができる。さらに、生体内での腸内有用菌の定着、増殖を高めることにより、腸内有用菌の数を増やすことができる。従って、寒天のもつ、緩下作用、整腸作用、血糖降下作用、中性脂肪低下作用、コレステロール低下作用、及び抗肥満作用と、この増加した腸内有用菌の有益な作用との相乗効果により、腸内有用菌の増加、および糞便の色調、臭いを改善する作用等が加わり、健康増進に優れた効果を発揮しうる健康食品を提供することができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a food containing a useful intestinal fungus, more particularly, to protect a useful intestinal bacterium from stomach acid and the like, to reach the intestine with a high survival rate, and to further use the intestinal useful in vivo. It relates to health foods that promote the colonization and growth of bacteria.
[0002]
[Prior art]
Intestinal useful bacteria such as bifidobacteria, lactic acid bacteria, natto bacteria, and butyric bacteria are widely used as probiotics in the fields of food and medicine because of their beneficial effects in vivo. These bacteria are useful for human health, such as inhibiting the growth of harmful bacteria in the intestine, maintaining and improving the intestinal flora, intestinal regulation, and producing vitamin B group in the human intestine. Show action.
[0003]
However, even if the enteric bacteria are ingested orally, most of them are inactivated by gastric juice (hydrochloric acid and pepsin), and the bacteria that reach the intestine alive are limited. For this reason, it is desired that the intestinal useful bacteria are allowed to reach the intestine while maintaining a high survival rate, and the intestinal useful bacteria are proliferated in the intestine to exert a beneficial effect.
[0004]
On the other hand, agar is mostly composed of dietary fiber (80.9%), and its effects are reported to be laxative, bowel-regulating, hypoglycemic, triglyceride-lowering, cholesterol-lowering, and obesity-preventing. ing.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
It is an object of the present invention to provide a food that allows useful enteric bacteria to reach the intestine with a high survival rate, and that enhances colonization and growth of useful enteric bacteria in the intestine, and that can be easily taken. .
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor has proposed that agar is an effective material for allowing useful intestinal bacteria to reach the intestine alive without deactivation in the stomach and the like, and for enhancing the colonization and growth of the bacteria in the intestine. I found something. Specifically, in foods containing agar and useful intestinal bacteria, fibers unique to agar form a matrix, and by embedding useful intestinal bacteria in this matrix, the bacteria are protected from gastric acid. Thus, the survival rate of useful intestinal bacteria in the intestine could be increased. Moreover, the useful enteric bacteria that have reached the intestine in this way are promoted to settle and proliferate due to the presence of agar as a dietary fiber, and even better results are obtained when dietary fiber other than agar is added. And completed the present invention.
[0007]
That is, the gist of the present invention is a food for promoting colonization of useful enteric bacteria, which contains agar and useful enteric bacteria. The agar containing the bacterium in this food may be in the form of powder, granules, or gel.
[0008]
The present invention also relates to a food for promoting colonization of useful enteric bacteria, which contains useful enteric bacteria in a matrix of agar.
Furthermore, the present invention also relates to a food for promoting colonization of useful enteric bacteria, which is obtained by formulating agar powder, dietary fiber other than agar, and useful enteric bacteria.
[0009]
Sugars may be further added to the food. The content ratio of agar in the food of the present invention is preferably 1 to 99% by weight.
In the food, useful enteric bacteria include bacteria belonging to the genus Enterococcus, Lactobacillus, Bifidobacterium, Streptococcus, Lactococcus, Leuconostoc, and Pediococcus, yeast, and Bacillus subtilis. It is preferable that one or more selected from the group be used.
[0010]
In the above foods, dietary fiber other than agar is apple fiber, apple pectin, pectin, polydextrose, psyllium seed coat, low molecular weight sodium alginate, indigestible dextrin, glucomannan, galactomannan, beet fiber, psyllium seed gum One or more foods selected from wheat bran, light brass, evening grape fruit, guar gum, locust bean gum, cellulose, corn fiber, water-soluble corn fiber, soy fiber, water-soluble polysaccharide, carrageenan and konjac mannan Preferably it is a fiber.
[0011]
In addition, saccharides that may be added to the food include fructooligosaccharides, soybean oligosaccharides, lactose oligosaccharides (lactosucrose), xylo-oligosaccharides, galacto-oligosaccharides, isomaltoligosaccharides, raffinose, melibiose, stachyose, lactulose, palatinose, and maltose. One or more selected from toll and erythritol are preferred.
[0012]
Furthermore, the present invention also provides a health food containing the above food, which has a bowel movement improving effect and a neutral fat lowering effect.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
In the present invention, it has been found that agar itself is excellent as a medium for delivering useful intestinal bacteria to the intestine without inactivating the intestinal bacteria in the body during storage of food or when ingested orally. Features. Therefore, the shape of the agar in the food of the present invention may be a powder, a granule, or a gel, and may be selected according to the desired form of the final product. The type and composition of the raw material agar to be used are not limited, and any one can be used. The ratio of agar in the food of the present invention is 1 to 99% by weight, preferably 10 to 90%.
[0014]
Examples of useful intestinal bacteria used in the present invention include the following bacteria.
Bacteria belonging to the genus Enterococcus: Enterococcus malodoratus, Ent. Faecium, Ent. Faecalis, Ent. Durance (Ent. Durans),
Bacteria belonging to the genus Lactobacillus: Lactobacillus plantarum, L. L. salivarius, L. Bifidus, L. bifidus Bulgaricus, L. bulgaricus L. casei, L. Acidophilus, L. acidophilus; L. gasseri, L. L. fermentum, L. fermentum Helveticus, L. L. jugurti, L. jugurti Delbrucky subsp. Bulgaricus, L. delbrueckii subsp. L. delbrückii, L.D. L. rhamnosus,
Bacteria belonging to the genus Bifidobacterium: Bifidobacterium longum, B. bacterium belonging to the genus Bifidobacterium longum. B. breve, B. breve B. infantis, B. B. bifidum, B. bifidum Addressenses (B. adolescentis); Catenulatum (B. catenulatum),
Bacteria belonging to the genus Streptococcus: Streptococcus thermophilus, (Streptococcus thermophilus), S. bovis, S. bovis. Mutans, S. mutans S. sanguis, S. S. cremoris, S. cremoris Lactis (S. lactis),
Bacteria belonging to the genus Lactococcus: Lactococcus lactis subsp. Lactis, Lactococcus lactis subsp. lactis),
Bacteria belonging to the genus Leuconostoc: Leuconostoc mesenteroides, Leuconostoc dextranicum,
Fungi belonging to the genus Pediococcus: Pediococcus pentosaceus,
Yeasts: alcohol yeast, beer yeast, baker's yeast,
Bacillus subtilis: Bacillus subtilis.
[0015]
Of these fungi, Enterococcus faecium and Bacillus natto belonging to the genus Enterococcus are particularly preferred.
Intake of intestinal beneficial bacteria is an adult per day, as a viable cell count 10 ³ or more, particularly preferably ¹⁰ 3 ^{to 10 10.} This amount is ingested at appropriate times a day, for example, 1 to 4 times.
[0016]
Dietary fibers other than agar to be blended include apple fiber, apple pectin, pectin, polydextrose, psyllium seed coat, low molecular weight sodium alginate, indigestible dextrin, glucomannan, galactomannan, beet fiber, psyllium seed gum , Wheat bran, lightes, evening grape fruit, guar gum, locust bean gum, cellulose, corn fiber, water-soluble corn fiber, soy dietary fiber, water-soluble polysaccharides, carrageenan, konjac mannan, etc. can be preferably used, particularly apple fiber, apple pectin. , Pectin, and water-soluble dietary fibers such as water-soluble soybean polysaccharides.
[0017]
As the saccharide to be blended, fructooligosaccharide, soybean oligosaccharide, dairy oligosaccharide (lactosucrose), xylooligosaccharide, galactooligosaccharide, isomaltoligosaccharide, raffinose, melibiose, stachyose, lactulose, palatinose, maltitol, and erythritol are preferably used. In particular, fructooligosaccharides, which are known to have an insulin-saving effect and a blood sugar rise-reducing effect, are preferred.
[0018]
Sweeteners to be added as appropriate include brown sugar, sugar brown, white sugar, Wasanbon and the like. If necessary, seasonings such as salt, rock salt and bittern, and flavors such as chopped powder, cinnamon, and perilla may be added.
[0019]
As one embodiment of the food of the present invention, a pharmaceutical preparation is prepared by mixing an agar powder and a useful enteric bacteria powder, or is prepared by mixing an agar powder, a dietary fiber other than agar, and a useful enteric bacteria powder. There are dry preparations that can be produced by such methods. The preparation may further contain additives which can be usually added to foods, such as sugars and the above-mentioned sweeteners, seasonings and flavors. This formulation, for example, agar powder and intestinal useful bacteria powder, or agar powder, a powder obtained by uniformly mixing dietary fiber other than agar and intestinal useful bacteria powder, moistened and extruded, and then extruded. It can be manufactured by granulating with a machine and then drying at a temperature at which the bacteria contained can survive (eg, 40 to 50 ° C.).
[0020]
Another embodiment of the food of the present invention is a food in a gel form. For example, heating agar powder, or agar powder or a dietary fiber other than agar, and if necessary, an additive, the agar retains fluidity before the agar gels, and the intestines used Cool to a temperature at which useful bacteria can survive (for example, 40 to 50 ° C). To this, useful intestinal bacteria are added by an appropriate method, for example, by dissolving bacterial powder in water, mixing and stirring, and allowed to solidify at room temperature.
[0021]
The food containing agar and useful intestinal bacteria obtained as described above, as is clear from the examples described below, protects the useful intestinal bacteria from stomach acid and maintains the high survival rate. By increasing the number of useful intestinal bacteria in the living body, the number of useful intestinal bacteria can be increased, and the properties, color tone, odor, and stool volume of feces can be improved.
[0022]
Therefore, the above-mentioned food is very useful as a health food having a bowel movement improving effect and a neutral fat lowering effect.
Hereinafter, the present invention will be described more specifically by way of examples, but these do not limit the scope of the present invention.
[0023]
【Example】
Hereinafter, examples and comparative examples that embody the above embodiment will be described.
[0024]
Embodiment 1
Moisture was added to a powder obtained by uniformly mixing 392 g of agar powder and 100 g of lactic acid bacterium Enterococcus faecium (Meguro Research Laboratories Co., Ltd.) as a useful intestinal bacterium (viable cell count 4.0 × 10 ⁹ / g). After moistening, it was granulated by an extrusion granulator. Thereafter, the product was dried at 40 to 50 ° C. to obtain a product of the present invention.
[0025]
Embodiment 2
Formulation before boiling 300 ml of purified water and mixing with the useful enteric bacteria of Example 1 9 g was melted and cooled to a temperature before gelation at 40 ° C. to 50 ° C. (a temperature at which the agar maintained fluidity and the bacteria to be added could survive). Thereafter, a solution obtained by dissolving 1 g of Enterococcus faecium powder in lactic acid bacteria in 30 ml of purified water was mixed and rapidly stirred. Furthermore, it was left at room temperature to be solidified.
[0026]
Embodiment 3
200 g of agar powder, 70 g of apple fiber, 100 g of brown sugar, 20 g of kinako, 1.7 g of common salt, 0.3 g of chopped powder, and 100 g of lactic acid bacteria powder Enterococcus faecium (Meguro Research Laboratories) as useful intestinal bacteria. (0 × 10 ⁹ particles / g) was uniformly mixed with water and wetted, and then granulated by an extrusion granulator. Thereafter, the product was dried at 40 to 50 ° C. to obtain a product of the present invention.
[0027]
Embodiment 4
300 ml of purified water is boiled, and 3.9 g of the preparation before mixing with the useful enteric bacteria in Example 3 is dissolved therein. Before gelation at 40 ° C. to 50 ° C. (agar is kept fluid and added) (A temperature at which the bacteria can survive). Thereafter, a solution obtained by dissolving 1 g of Enterococcus faecium powder in lactic acid bacteria in 30 ml of purified water was mixed and rapidly stirred. Furthermore, it was left at room temperature to be solidified.
[0028]
Embodiment 5
200 g of agar powder, 70 g of apple fiber, 100 g of brown sugar, 20 g of kinako, 1.7 g of salt, 0.3 g of chopped powder, and 50 g of lactic acid bacterium Enterococcus faecium (Meguro Research Laboratories) as useful intestinal bacteria 0 × 10 ⁹ / g) and 50 g of natto powder (Meguro Laboratories Co., Ltd.) (viable cell count 2.5 × 10 ⁹ / g) were mixed and moistened to obtain a powder. Thereafter, the mixture was granulated by an extrusion granulator. Thereafter, the product was dried at 40 to 50 ° C. to obtain a product of the present invention.
[0029]
(Comparative Example 1)
As a control product of the foods produced in Examples 1 and 2, 392 g of pinenoline (corn starch: Matsutani Chemical Industry) and 100 g of lactic acid bacteria powdered Enterococcus faecium (live bacteria count 4.0 × 10 ⁹ / g) were uniformly mixed. The powder thus obtained was moistened with water, then granulated by an extrusion granulator, and dried at 40 to 50 ° C.
[0030]
(Comparative Example 2)
As control products of the foods produced in Examples 3 and 4, 292 g of pinenoline (corn starch: Matsutani Chemical Industry), 100 g of brown sugar powder, and 100 g of lactic acid bacteria powdered Enterococcus faecium (viable cell count 4.0 × 10 ⁹ cells / g) Was uniformly mixed with water, moistened with water, granulated with an extrusion granulator, and dried at 40 to 50 ° C.
[0031]
(Comparative Example 3)
As a control product of the food produced in Example 5, 292 g of pinenoline (corn starch: Matsutani Chemical Industry), powdered brown sugar 100 g, lactic acid bacteria powder Enterococcus faecium 50 g (viable cell count 4.0 × 10 ⁹ / g) and natto bacteria 50 g of powder (2.5 × 10 ⁹ viable cells / g) was uniformly mixed with water and moistened, then granulated by an extrusion granulator and dried at 40 to 50 ° C. Was.
[0032]
(Test Example 1)
The foods of Examples 1, 3, 5 and Comparative Examples 1 to 3 were ingested by the subject, and the number of viable bacteria in the feces of Enterococcus faecium powder, which was used as useful intestinal bacteria, was measured.
[0033]
In addition, serum lipids (neutral fat) and fecal properties (fecal properties, color tone, fecal odor, and stool volume) were tested using a total of six subjects, two in each case.
Since the intestinal useful bacteria vary depending on individual differences and physical condition even when the same diet is ingested, a preliminary test is performed twice (5 days before and 5 days before the start of the test) prior to the start of the test. The average levels of bacterial count and stool were confirmed.
[0034]
Next, 2 subjects each, a total of 6 subjects, 4.9 g of each of the foods produced in Comparative Examples 1 to 3 twice a day (within 30 minutes after breakfast and dinner) in about 100 ml of water. After taking for days, the number of viable bacteria in feces, serum lipids, and feces were investigated. Thereafter, taking the food was stopped for one week or more, and the foods produced in Examples 1, 3, and 5 were similarly ingested.
[0035]
A blind method was used in which the difference in taste and color between the example and the comparative example was reduced and discrimination was taken into consideration, and the contents were not notified to the subject.
As for the collection and culture of feces, lactic acid bacteria were anaerobic bacteria, and were promptly shut off from outside air after collection. Isolation and culture of the bacteria was performed according to the Mitsuoka method (Mitsuoka Mitsuoka: World of Intestinal Bacteria-Separation and Identification of Anaerobic Bacteria, Sobunbunsha, Tokyo, 1980).
[0036]
Table 1 shows the results.
[0037]
[Table 1]

[0038]
As is evident from Table 1 above, when agar or agar preparations and lactic acid bacteria Enterococcus faecium were ingested, the number of lactobacillus Enterococcus faecium in the feces increased, neutral fat decreased, and the color of feces was reduced. The color improved to yellow, and the fecal odor almost disappeared, and the amount of feces clearly increased.
[0039]
(Test Example 2)
The stability of the foods produced in Examples 1 to 5 and Comparative Examples 1 to 3 against gastric acid of useful enteric bacteria was examined.
[0040]
When this product is actually taken after a meal, it is mixed with gastric juice in a state of being mixed with the contents of the stomach and sent out to the small intestine. The following experiment was performed assuming this situation.
4.9 g of each of the foods of Examples 1 to 5 and Comparative Examples 1 to 3 was taken, and 15 ml of purified water was added thereto to obtain a paste sample.
[0041]
Next, a hydrochloric acid solution was added to 10 g of tromerin (potato starch granules: Sanwa Chemical Laboratory), and the paste-like sample was added to 500 ml of a suspension adjusted to pH 2, followed by gentle stirring. In addition, 330 ml of purified water was added to the control group, Examples 1, 3, 5, and Comparative Examples 1 to 3 in order to unify the total volume with Examples 2 and 4. After leaving at 37 ° C. for 2 hours, sodium hydrogen carbonate was added to adjust the pH to 7, and after leaving at 37 ° C. for 1 hour, the mixture was thoroughly stirred and homogenized. I checked the number. This was performed three times for each group.
[0042]
A control group was prepared using purified water instead of a hydrochloric acid solution of pH 2 and sodium hydrogen carbonate.
Table 2 shows the results.
[0043]
[Table 2]

[0044]
As is evident from Table 2 above, when agar or an agar preparation is added, or when embedded in gel agar, the number of surviving intestinal useful bacteria is high, and agar or agar-containing preparations are useful in the intestine from gastric acid. It has been found that it is possible to protect the bacteria and reach the intestine while maintaining a high survival rate.
[0045]
(Test Example 3)
Using Example 2, the state in which useful enteric bacteria were embedded in the agar matrix was observed and confirmed with an electron microscope.
[0046]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, enteric useful bacteria are mixed with agar useful for replenishing dietary fiber, or food for promoting intestinal useful bacteria colonization and promotion embedded in gelled agar, It protects from stomach acid and can reach the intestine with high survival rate. Furthermore, the number of useful enteric bacteria can be increased by increasing the colonization and proliferation of useful enteric bacteria in the living body. Therefore, agar has a laxative effect, a bowel-regulating effect, a hypoglycemic effect, a triglyceride-lowering effect, a cholesterol-lowering effect, and an anti-obesity effect of the agar, and a synergistic effect of the increased beneficial effect of the intestinal useful bacteria. In addition, it is possible to provide a health food capable of exhibiting an excellent effect of promoting health by adding an effect of increasing useful intestinal bacteria and improving the color tone and odor of feces.

Claims

A food for promoting colonization of useful enteric bacteria, comprising agar and useful enteric bacteria.

The food according to claim 1, which is in the form of powder or granules.

The food according to claim 1, which is in a gel form.

A food for promoting the colonization of useful intestinal bacteria, which contains useful intestinal bacteria in an agar matrix.

A food for promoting colonization of useful enteric bacteria obtained by formulating agar powder, dietary fiber other than agar, and useful enteric bacteria.

The food according to any one of claims 1 to 5, further comprising a saccharide.

The food according to any one of claims 1 to 6, wherein the food contains 1 to 99% by weight of agar.

Intestinal useful bacteria are selected from the group consisting of bacteria belonging to the genera Enterococcus, Lactobacillus, Bifidobacterium, Streptococcus, Lactococcus, Leuconostoc, and Pediococcus, yeasts, and Bacillus subtilis. The food according to any one of claims 1 to 7, wherein the food is at least one kind.

Dietary fiber other than agar is apple fiber, apple pectin, pectin, polydextrose, psyllium seed coat, low molecular weight sodium alginate, indigestible dextrin, glucomannan, galactomannan, beet fiber, psyllium seed gum, wheat bran, lites, It is one or more dietary fibers selected from evening grape fruit, guar gum, locust bean gum, cellulose, corn fiber, water-soluble corn fiber, soy dietary fiber, water-soluble polysaccharide, carrageenan and konjac mannan. Item 9. The food according to any one of Items 1 to 8.

One or more saccharides selected from fructooligosaccharides, soybean oligosaccharides, nectar oligosaccharides (lactosucrose), xylo-oligosaccharides, galacto-oligosaccharides, isomaltoligosaccharides, raffinose, melibiose, stachyose, lactulose, palatinose, maltitol and erythritol The food according to any one of claims 1 to 9, wherein the food is two or more types.

3. The method for producing a food according to claim 2, comprising adding water to a mixture of agar powder and useful enteric bacteria powder, followed by extrusion granulation.

The method for producing a food according to claim 5, comprising adding water to a mixture of agar powder, dietary fiber other than agar, and intestinal useful bacterial powder, followed by extrusion granulation.

A health food having a bowel movement improving effect and a neutral fat lowering effect, comprising the food according to any one of claims 1 to 10.