JP2004215520A - トマト黄化葉巻ウイルスの診断法 - Google Patents

トマト黄化葉巻ウイルスの診断法 Download PDF

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Shiro Fukuda
至朗 福田
Yoshinori Ota
嘉則 太田
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Abstract

【課題】トマト黄葉巻病の早期診断のために、その病原ウイルスであるトマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)を高感度に検出させる方法を提供すること。
【解決手段】TYLCVの塩基配列から設計された任意の塩基配列と特異的にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドプライマー、該プライマーを用いた核酸増幅法、核酸増幅の検出によるTYLCV感染の有無及びトマト黄化葉巻病の診断方法、並びに診断用キット。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トマト黄化葉巻ウイルス( Tomato Yellow Leaf Curl Virus;以下TYLCV)の検出方法に関し、さらに詳しくはTYLCV遺伝子の、高感度な遺伝子工学的検出法を利用したトマト黄化葉巻病の診断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術と問題点】
トマト黄化葉巻病の病原ウイルスであるTYLCVは、トマトの深刻な病態要因として、1964年イスラエルで Cohen等によって初めて同定され、1988年には Czosnek等により、また、イタリアのサラディニア島でも1988年 Luisoni等によって単離された。一方、日本では、1996年に長崎、静岡、愛知県において、初めてその侵入が確認されたが、それ以来急速に蔓延し、現在では広範囲において発生が確認されている。また、このウイルスは、環状一本鎖DNA遺伝子を有するジュミニウイルス科に属し、シルバーリーフコナジラミ(以下コナジラミ)によってのみ媒介されると言われている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
TYLCVに感染すると、その初期症状として、新葉が黄化、退緑しながら下方に巻き込み縮葉となる。さらに症状が進むと、節間が短縮し、株は黄化萎縮を示す。媒介虫であるコナジラミは、幼虫、成虫いずれでもウイルスを獲得でき、またかなり長期間にわたりウイルスを伝搬できるため、一度TYLCVに罹病したトマトは、特に生育初期に感染すると、その高い感染力により病徴が激しい。果実では、発病前に着果した果実は小果ながら、ある程度の生産は可能であるが、生育初期に感染すると生育は停滞し、開花しても不稔になることが多く、収穫は望めない。その結果、大幅な減収を招いたり、また収穫が皆無になる等農家に経済的に大きなダメージを与える。
【0004】
トマト黄化葉巻病の防除には、冬期に施設トマト栽培を一旦終了させ、保毒植物を無くするとともに、トマト施設内の保毒コナジラミを死滅させて(野外越冬できない)TYLCVを消滅させるのが最良の手段であるが、施設トマトの周年化が進む現状では、非現実的である。したがって、圃場内外のコナジラミの徹底防除と感染トマトの徹底除去を行うことが望まれており、その対策として次のことが挙げられている。
【0005】
第一に、圃場内及び圃場周辺の環境を整備することが必要である。TYLCVの感染する植物は、ごく一部の例外を除いてほぼトマトに限られるが、コナジラミが、トマトとその周辺の寄生する雑草の間を行き来することがないように、特に、コナジラミが発生してからの除草は、コナジラミを圃場に追い込むという逆効果となるため、早めの除草を心がける。また、廃棄トマトからの再生芽やこぼれ種からの自生トマトは強力な感染源となるため、残渣を搬出し処分する。第二に、コナジラミの侵入できないように、苗場の出入口、側窓、天窓、換気扇に可能な限り細かいネットを張ったり、種々の有効薬剤による防除を行う等である。このようにトマト黄化葉巻病は、その蔓延速度が速いため、罹病早期の診断技術が要求される。
【0006】
Caciagli P等は、標記ウイルスの全ゲノム digoxigenin 標識プローブを用いて、ドットブロットハイブリダイゼーションを行い、その標識プローブの検出として、酵素標識抗体と化学発光基質を反応させた後、膜に密着させたX線フィルムを感光させ、その感光像の濃さをデンシトメーターによって測定することによって、TYLCV感染トマト組織およびTYLCV媒介動物抽出物等の試料中のTYLCVのDNA量を測定している(例えば、非特許文献2参照)。
【0007】
Pico B等は、3抗体サンドイッチイムノアッセイ等の血清学的方法では検出できないような低濃度すなわち、無病徴のトマト葉及び茎の押し潰したものを試料として、TYLCV−Sar(サラディニア株)及び−Is(イスラエル株)に共通する塩基配列から設計されたプライマーを使用したPCR法や、ハイブリダイゼーション法を利用した体内のウイルスの分布を調べている(例えば、非特許文献3参照)。
【0008】
Martinez−Culebras P V等は、ジェミニウイルス科に属する begomovirus の広範囲な塩基配列からTYLCVに特異的なプライマーを設計し、異種として区分されているTYLCV−IsおよびTYLCV−Sarを検出し得る2重PCR法 に適する各プライマーの組合せを検討し、迅速かつそれらを識別できる方法を確立している(例えば、非特許文献4参照)。
【0009】
一方、この病原ウイルスの日本侵入は、日も浅いため生産現場での認識は十分ではなく、防除対策は遅れがちであった。そこで、効率的なウイルス病診断技術の確立が早急に望まれた。ジェミニウイルスの検出にはPCRが有効であるとの知見から、長崎及び静岡で発生したTYLCV株が、TYLCV−Is株と97%以上の相同性を示したため、これらの塩基配列情報を基にTYLCV種特異的プライマーを設計し、併せて感染葉からの簡易核酸抽出法を検討することにより、PCRを用いたトマト黄化葉巻病の診断法が確立された。さらに、これら2系統間の塩基配列の違いから、PCR−RFLPによる系統識別する手法をも確立された(例えば、非特許文献5参照)。
【0010】
一般的に、ウイルスの検定には血清学的な手法が繁用されているが、ジェミニウイルスに対するポリクローナル抗体は一般に力価、特異性ともに低いため、モノクローナル抗体を用いた3抗体サンドイッチ法を利用したELISAキットが市販されている。ところがこのキットを用いても、TYLCVに近縁なタバコ巻葉ウイルスの分離株によってはTYLCVと全く同一の反応を示し、種の識別ができない場合がある。このように市販の検定キットにおいてもなおTYLCVの正確な血清学的診断には十分対応できていないのが現状である。
【0011】
発症後では、ウイルスがどの系統から発生したか等の原因究明がその後の防除対策として必要となるが、もし可能であれば、発症前にウイルスをスクリーニング的に検査し、媒介虫であるコナジラミを駆除することが理想的である。何故ならば、発症後では、他の苗にもコナジラミが移動しウイルスを撒き散らしている可能性が高いからである。そのためにも、発症前でも検出できる高感度分析法が望まれる。
【0012】
本発明者等は、現在知られている方法、すなわち、PCR法、免疫学的測定法より高感度で特異的な検出方法すなわちLAMP法を用いることで、本発明の目的を達成できた。なお、一般に、トマト黄化葉巻病の潜伏期間は10日程度といわれており、この高感度な検出法を利用することで、特別な抽出法や押しつぶす等の物理的な操作も不要で、例えば無病徴を呈する葉・茎を直接緩衝液等に浸漬させ、その緩衝液をそのまま反応に適用することができるスクリーニング検査が期待でき、その結果、ウイルスが定着してても、発症前診断により、早期な苗の除去、薬剤噴霧等の効果的な対策を講ぜられることになる。
【0013】
【非特許文献1】
加藤公彦「植物防疫」1999年、53巻、8号、p.308−311
【非特許文献2】
Caciagli P、et al. 「J. Vilol. Methods」1996年、57巻、1号、p.19−29
【非特許文献3】
Pico B、et al.「Plant Disease」1999年、83巻、11号、p.1006−1012
【非特許文献4】
Martinez−Culebras P V、et.al.「 Ann. Appl. Biol. 」2001年、139巻、2号、p.251−257
【非特許文献5】
大貫正俊等「九州沖縄農業研究成果情報」2001年、16号下巻、p.429−430
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、トマト黄化葉巻病の早期診断のために、その病原ウイルスであるTYLCVを高感度に検出させることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、TYLCVに特異的な塩基配列と選択的にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドプライマーを作製し、LAMP法によりTYLCVに特異的な塩基配列を増幅することで、TYLCVを高感度に検出できることを見出し本発明を完成した。
【0016】
すなわち、本発明は以下の構成からなる。
(1)配列番号1で示されるトマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)の45〜1791番又は2334〜2542番の塩基配列から選ばれた任意の塩基配列、又はそれらと相補的な塩基配列から設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
(2)TYLCVの塩基配列から選ばれた配列番号2〜25で示される塩基配列、又はそれらと相補的な塩基配列から選ばれた少なくとも連続する15塩基を含む(1)記載のオリゴヌクレオチドプライマー。
(3)TYLCVの標的核酸上の3’末端側からF3c、F2c、F1cという塩基配列領域を、5’末端側からR3、R2、R1という塩基配列領域を選択し、それぞれの相補的塩基配列をF3、F2、F1、そしてR3c、R2c、R1cとしたときに、以下の(a)〜(d)から選ばれた塩基配列から成ることを特徴とする(1)〜(2)記載のオリゴヌクレオチドプライマー。
(a)標的核酸のF2領域を3’末端側に有し、5’末端側に標的核酸のF1c領域を有する塩基配列。
(b)標的核酸のF3領域を有する塩基配列。
(c)標的核酸のR2領域を3’末端側に有し、5’末端側に標的核酸のR1c領域を有する塩基配列。
(d)標的核酸のR3領域を有する塩基配列。
(4)TYLCVに特異的な塩基配列を増幅でき、5’末端から3’末端に向かい以下の(e)〜(l)から選ばれた塩基配列から成ることを特徴とする(1)〜(3)記載のオリゴヌクレオチプライマー。
(e)5’−(配列番号2の塩基配列に相補的な塩基配列)−(塩基数0〜50の任意の塩基配列)−(配列番号3の塩基配列)−3’
(f)5’−(配列番号5の塩基配列)−(塩基数0〜50の任意の塩基配列)−(配列番号6の塩基配列に相補的な塩基配列)−3’
(g)5’−(配列番号8の塩基配列に相補的な塩基配列)−(塩基数0〜50の任意の塩基配列)−(配列番号9の塩基配列)−3’
(h)5’−(配列番号11の塩基配列)−(塩基数0〜50の任意の塩基配列)−(配列番号12の塩基配列に相補的な塩基配列)−3’
(i)5’−(配列番号14の塩基配列に相補的な塩基配列)−(塩基数0〜50の任意の塩基配列)−(配列番号15の塩基配列)−3’
(j)5’−(配列番号17の塩基配列)−(塩基数0〜50の任意の塩基配列)−(配列番号18の塩基配列に相補的な塩基配列)−3’
(k)5’−(配列番号20の塩基配列に相補的な塩基配列)−(塩基数0〜50の任意の塩基配列)−(配列番号21の塩基配列)−3’
(l)5’−(配列番号23の塩基配列)−(塩基数0〜50の任意の塩基配列)−(配列番号24の塩基配列に相補的な塩基配列)−3’
(5)(1)〜(4)記載のオリゴヌクレオチドプライマーを用いて、TYLCVの標的核酸領域の増幅反応を行うことを特徴とするTYLCVの検出方法。
(6)TYLCVの標的核酸領域の増幅反応がLAMP法であることを特徴とする(5)記載のTYLCVの検出方法。
(7)(1)〜(4)記載のオリゴヌクレオチドプライマーを用いてTYLCVの標的核酸領域の増幅を検出することで、TYLCV感染の有無を診断することを特徴とするトマト黄化葉巻病の診断方法。
(8)トマト黄化葉巻病の診断方法において、請求項1〜4記載のオリゴヌクレオチドプライマーを含むことを特徴とするキット。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明において使用される試料としては、植物由来特にトマト検体の葉、枝、果実等を適当な大きさの切片としたものが提供される。そして、この切片試料は、TYLCVの感染有無を問わず、肉眼的に無病徴であっても、あるいは明らかに黄化葉巻病を呈しているものであってもよい。トマト検体から増幅に用いられる核酸は、この切片をそのまま増幅に使用される緩衝液に浸漬されて遊離させるか、あるいは別にトリス緩衝液やリン酸緩衝液等の緩衝液からなる抽出液と共に試料を磨砕等してから、抽出・生成等の公知の技術より精製させることができる。また、TYLCVはコナジラミの媒介によって感染することが判明しており、地域や各圃場の保毒虫率から伝染環境の解明や被害の予測等の目的のために、この媒介虫本体を試料として用いてもよい。
【0018】
このようにトマト検体あるいは媒介虫から得られたTYLCV由来の核酸を増幅するためには、近年、納富らが開発した、PCR法で不可欠とされる温度制御が不要な新しい核酸増幅法:LAMP( Loop−mediated isothermal AMPlification of DNA )法と呼ばれるループ媒介等温増幅法(WO 00/28082)で達成させられる。この方法は、鋳型となるヌクレオチドに自身の3’末端をアニールさせて相補鎖合成の起点とするとともに、このとき形成されるループにアニールするプライマーを組み合わせることにより、等温での相補鎖合成反応を可能とした核酸増幅法である。また、LAMP法では、プライマーの3’末端が常に試料に由来する領域に対してアニールするために、塩基配列の相補的結合によるチェック機構が繰り返し機能するため、その結果として、高感度にかつ特異性の高い核酸増幅反応を可能としている。
【0019】
LAMP反応で使用されるオリゴヌクレオチドプライマーは、鋳型核酸の塩基配列の計6領域、すなわち3’末端側からF3c、F2c、F1cという領域と、5’末端側からR3、R2、R1という領域の塩基配列を認識する少なくとも4種類のプライマーであって、各々インナープライマーF及びRとアウタープライマーF及びRと呼ぶ。また、F1c、F2c、F3cの相補配列をそれぞれF1、F2、F3、またR1、R2、R3の相補鎖をR1c、R2c、R3cと呼ぶ。インナープライマーとは、標的塩基配列上の「ある特定のヌクレオチド配列領域」を認識し、かつ合成起点を与える塩基配列を3’末端に有し、同時にこのプライマーを起点とする核酸合成反応生成物の任意の領域に対して相補的な塩基配列を5’末端に有するオリゴヌクレオチドである。ここで、「F2より選ばれた塩基配列」及び「F1cより選ばれた塩基配列」を含むプライマーをインナープライマーF(以下IPF)、そして「R2より選ばれた塩基配列」と「R1cより選ばれた塩基配列」を含むプライマーをインナープライマーR(以下IPR)と呼ぶ。一方、アウタープライマーとは、標的塩基配列上の『「ある特定のヌクレオチド配列領域」の3’末端側に存在するある特定のヌクレオチド配列領域』を認識かつ合成起点を与える塩基配列を有するオリゴヌクレオチドである。ここで、「F3より選ばれた塩基配列」を含むプライマーをアウタープライマーF(以下OPF)、「R3より選ばれた塩基配列」を含むプライマーをアウタープライマーR(以下OPR)と呼ぶ。ここで、各プライマーにおけるFとは、標的塩基配列のセンス鎖と相補的に結合し、合成起点を提供するプライマー表示であり、一方Rとは、標的塩基配列のアンチセンス鎖と相補的に結合し、合成起点を提供するプライマー表示である。ここで、プライマーとして用いられるオリゴヌクレオチドの長さは、10塩基以上、好ましくは15塩基以上で、化学合成あるいは天然のどちらでも良く、各プライマーは単一のオリゴヌクレオチドであってもよく、複数のオリゴヌクレオチドの混合物であってもよい。
【0020】
本発明者等は、配列番号1で示される塩基配列から、TYLCVの特異的な塩基配列を迅速に増幅できるLAMP法のプライマーの塩基配列とその組み合わせを鋭意研究した結果、プライマーセットとして次のA〜Cの3組と、さらにTYLCV愛知株に特異的な塩基配列を迅速に増幅できるプライマーセットDを選定した。
(セットA)
IPF−A:5’−GGGGACCGGGCATAAAGTTA−ATCATTAAAGCGGCCATCCG−3’ (配列番号26)
OPF−A:5’−TGAGTACCAAATGGCATTTTG−3’ (配列番号4)
IPR−A:5’−GCATCCTCAAACGTTAGATAAG−GCAAGACAAAATACTTGGGGAC−3’ (配列番号27)
OPR−A:5’−CATTTAGAAGTGGATCCCAC−3’ (配列番号28)
(セットB)
IPF−B:5’−AGTCACGGGCCCTTACAACAG−CCCAATACATTGGGCCACG−3’ (配列番号29)
OPF−B:5’−TGCAGTCCGTTGAGGAAAC−3’ (配列番号10)
IPR−B:5’−CTCGAAGGTTCGCCGAAGGC−GACAATGGGGACAGCAGC−3’ (配列番号30)
OPR−B:5’−CCTGTACGTCCATGATCGTC−3’ (配列番号31)
(セットC)
IPF−C:5’−ACTACCTCCACCTCAACTGCAA−GGAGCAGTGATGAGTTCCC−3’ (配列番号32)
OPF−C:5’−AACGCCATTCTCTGCTTGA−3’ (配列番号16)
IPR−C:5’−ATGAGCAGCCACAGTCTAGGT−GGTCCAACACAAGATAGCCA−3’ (配列番号33)
OPR−C:5’−GAGCCACTGTTCGCAAGT−3’ (配列番号34)
(セットD)
IPF−D:5’−GACGGACGATCTGCACGTG−GAGTTAAGAGCTGCGGCGTA−3’ (配列番号35)
OPF−D:5’−GAGCCTCTGACTTACTGCC−3’ (配列番号22)
IPR−D:5’−GAAACTCACCCCAGTCGACGG−ATCCAGTTCAGACGTCAAGT−3’ (配列番号36)
OPR−D:5’−CATCCAAACATTCAGGGAGC−3’ (配列番号37)
【0021】
核酸合成で使用する酵素は、鎖置換活性を有する鋳型依存性核酸合成酵素であれば特に限定されない。このような酵素としては、Bst DNAポリメラーゼ(ラージフラグメント)、Bca(exo−)DNAポリメラーゼ、大腸菌DNA ポリメラーゼIのクレノウフラグメント等が挙げられ、好ましくはBst DNAポリメラーゼ(ラージフラグメント)が挙げられる。Bst DNAポリメラーゼを用いる場合は、その反応至適温度である65℃付近で反応を行うのが望ましい。
【0022】
LAMP反応後の核酸増幅産物の検出には公知の技術が適用できる。例えば、増幅された塩基配列を特異的に認識する標識オリゴヌクレオチドや蛍光性インターカレーター法(特開2001−242169)を用いたり、あるいは反応終了後の反応液をそのままアガロース電気泳動にかけても容易に検出できる。電気泳動では、LAMP増幅産物が、塩基長の異なる多数のバンドがはしご状に検出される。また、LAMP法では核酸の合成により基質が大量に消費され、副生物であるピロリン酸が、共存するマグネシウムと反応してピロリン酸マグネシウムとなり、反応液が肉眼でも確認できる程に白濁する。したがって、この白濁を、反応終了後あるいは反応中の濁度上昇を経時的に光学的に観察できる測定機器、例えば400nmの吸光度変化を通常の分光光度計を用いて確認することも可能である(WO01/83817)。
【0023】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
実施例1.検出限界の確認
LAMP法と、代表的な核酸増幅法であるPCR法との検出感度の比較を行った。
1.試料及び試薬の調製
1)核酸抽出
50mgのTYLCVに罹病したトマト葉を 0.5M NaOH 100μL中で磨砕後、その 50μLに 100mM Tris−HCl( pH8.0 )450μLを添加したものを10倍希釈液とし、さらに段階的に10倍ずつの希釈操作を繰り返し、磨砕後の原液濃度を1として、10倍までの希釈液を作製し、これらを核酸抽出試料とした。
2)PCR法に用いる試薬組成及び濃度
PCR法で使用するTYLCV検出用プライマーとして、TYLCVゲノムの187bp を増幅する配列番号38及び39で示される塩基配列からなる2種類のプライマーを使用し、PCR法での最終反応溶液 25μL中の各試薬濃度が以下になるよう調整した。
・10 mM Tris−HCl( pH 8.3 )
・50 mM KCl
・ 1.5 mM MgCl
・ 0.001 % Gelatin
・ 0.2 mM each dNTP
・ 2.5 Units Amplitaq Gold DNA polymerase( Applied Biosystems 社製)
・ 0.2μM PCRプライマー−1及び−2
PCRプライマー−1:5’−GTCTTATGAGCAACGCCATG−3’ (配列番号38)
PCRプライマー−2:5’−GAACATGACCTGATTAGTGTG−3’ (配列番号39)
3)LAMP法に用いる試薬組成及び濃度
LAMP法での最終反応溶液 25μL中の各試薬濃度が下記になるよう調整した。
・20 mM Tris−HCl( pH 8.8 )
・10 mM (NHSO
・ 4 mM MgSO
・ 0.1 % Triton X−100
・ 1.4mM each dNTP
・ 1 M Betaine
・ 8 Units Bst DNAポリメラーゼ( New England BioLab社製 )
プライマー(セットB使用)
・ 1.6 μM IPF(配列番号29)及びIPR(配列番号30)
・ 0.2 μM OPF(配列番号10)及びOPR(配列番号31)
2.核酸増幅法による反応
1)PCR法による反応
上記のPCR用試薬に 1〜10まで希釈した各核酸抽出試料 1μLを入れ、最終反応溶液 25μLとし、0.2mLの専用チューブ内でPCR反応を行った。PCR反応は、熱変性94℃1分(1サイクル目9分)、アニーリング50℃1分、ポリメラーゼ伸長反応72℃2分(最終サイクル10分)を1サイクルとして計50サイクル行った。反応装置は GeneAmp PCR System 9600 ( Perkin−Elmer Cetus 社製)を使用し、反応終了後の増幅産物 5μLについて 2%アガロースゲルで電気泳動を行った。
2)LAMP法による反応
LAMP用試薬に希釈した各核酸抽出試料 1μLを入れ、最終反応溶液 25μLとし、0.2mLの専用チューブ内で、65℃で60分、さらに80℃で10分LAMP反応を行った。1)同様に反応終了後の液 5μL について 2%アガロースゲルで電気泳動を行った。
3.電気泳動法による各増幅反応の検出限界の比較結果
各増幅反応における電気泳動の結果を図1に示す。その結果、PCR法、LAMP法とも増幅産物の確認ができた。PCR法では、10倍希釈までは明瞭に特定の一本のバンドが認められたが、10倍希釈では薄いバンドとして観察された。これに対しLAMP法では、10倍希釈まで増幅を確認することができた。したがって、TYLCVの検出においては、LAMP法は、PCR法と比較し 100倍の感度を有すると判断された。このことは、TYLCVに罹病しても発症前である検体、すなわち無病徴検体でもトマト黄化葉巻病を診断できるということを示唆している。
【0024】
実施例2.TYLCVを保毒させたコナジラミからの検出
1.試料及び試薬の調製
1)核酸抽出
TYLCVに感染したトマトで育成したコナジラミ及びTYLCVが感染しないことが判明しているキャベツで育成させたコナジラミをそれぞれ4頭ずつ採取し、各1頭を 100mM Tris−HCl( pH8.0 )10μLで磨砕し、この磨砕液を核酸抽出試料とした。
2)LAMP法に用いる試薬組成及び濃度
実施例1.の1.3)と同様に調製した。
2.LAMP法による反応
LAMP用試薬にコナジラミからの核酸抽出試料 1μLを入れ、最終反応液 25μLとし、0.2mLの専用チューブ内で、65℃で60分、さらに80℃で10分LAMP反応を行い、チューブ内の反応液の白濁の有無により増幅産物の確認を行った。
3.結果
増幅反応における白濁生成の結果を図2に示す。TYLCV感染トマトから採集したコナジラミから得られた試料(図中1〜4)に関しては、LAMP反応液の白濁により増幅産物が確認されたが、キャベツから採集したコナジラミから得られた試料(図中5〜8)では、白濁が観察されなかった。したがって、本プライマーセットを用いたLAMP法により、コナジラミ1頭分のTYLCVが検出できることが確認された。この結果から、コナジラミは特異的にTYLCVを伝播するため、圃場内を行動する、又は圃場外から進入するコナジラミを検査することで、TYLCVの感染予防対策ができることを示唆している。
【0025】
現在日本国内では、九州地方を中心にTYLCV−Is(イスラエル系統:前出)由来と推測されている強毒系統(TYLCV−長崎)と、東海地方を中心にTYLCV−Is(イスラエルマイルド系統)由来と推測されている系統(TYLCV−愛知)の2系統の発生が確認されている。そこで、本発明にあるプライマーに、この系統の鑑別診断が可能かどうか検証した。
【0026】
実施例3.国内で発生している他の系統との鑑別診断
1.試料及び試薬の調製
1)核酸抽出
長崎系統及び愛知系統それぞれが感染したトマト葉、並びに健全葉の各 50mgを0.5M NaOH 100μL中で磨砕後、その 50μLに 100mM Tris−HCl( pH8.0 )450μLを添加したものを核酸抽出試料とした。
2)LAMP法に用いる試薬組成及び濃度
実施例1.と同様に調製した。プライマーは、セットB並びにセットDを用いた。なお、セットDは、愛知系統のみのウイルス由来の核酸を増幅できると推測されるプライマーの組み合わせである。
2.LAMP法による反応
LAMP用試薬に各種核酸抽出試料1μを入れ、最終反応液 25μLとし、0.2mLの専用チューブ内で、65℃で60分、さらに80℃で10分LAMP反応を行い、チューブ内の反応液の白濁の有無により増幅産物の確認を行った。
3.結果
健全葉ではいずれのプライマーセットを用いた場合でも白濁は観察されなかった。また、プライマーセットBを用いた場合では、長崎系統及び愛知系統それぞれが感染したトマト葉で白濁が観察された。一方、プライマーセットDを用いた場合では、長崎系統に感染したトマト葉は白濁を示さなかったのに対し、愛知系統に感染したトマト葉では白濁が観察された。この結果から、LAMP用プライマーセットの使い分けにより、国内で発生している両系統のTYLCVが判別できることが明らかとなった。このことは、トマト黄化葉巻病の新発生地におけるTYLCVの感染経路の発見に重要な役割を担うことを示唆している。
【表1】
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【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、TYLCVに特異的な塩基配列と選択的にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドプライマーを作製し、LAMP法によりTYLCVに特異的な塩基配列を増幅することで、TYLCVを高感度に検出することができる。
【配列表】
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【図面の簡単な説明】
【図1】電気泳動法による検出感度の比較を示す。
【図2】コナジラミ由来のTYLCV検出の有無を示す。

Claims (8)

  1. 配列番号1で示されるトマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)の45〜1791番又は2334〜2542番の塩基配列から選ばれた任意の塩基配列、又はそれらと相補的な塩基配列から設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
  2. TYLCVの塩基配列から選ばれた配列番号2〜25で示される塩基配列又はそれらと相補的な塩基配列から選ばれた、少なくとも連続する15塩基を含む請求項1記載のオリゴヌクレオチドプライマー。
  3. TYLCVの標的核酸上の3’末端側からF3c、F2c、F1cという塩基配列領域を、5’末端側からR3、R2、R1という塩基配列領域を選択し、それぞれの相補的塩基配列をF3、F2、F1、そしてR3c、R2c、R1cとしたときに、以下の(a)〜(d)から選ばれた塩基配列から成ることを特徴とする請求項1〜2記載のオリゴヌクレオチドプライマー。
    (a)標的核酸のF2領域を3’末端側に有し、5’末端側に標的核酸のF1c領域を有する塩基配列。
    (b)標的核酸のF3領域を有する塩基配列。
    (c)標的核酸のR2領域を3’末端側に有し、5’末端側に標的核酸のR1c領域を有する塩基配列。
    (d)標的核酸のR3領域を有する塩基配列。
  4. TYLCVに特異的な塩基配列を増幅でき、5’末端から3’末端に向かい以下の(e)〜(l)から選ばれた塩基配列から成ることを特徴とする請求項1〜3記載のオリゴヌクレオチプライマー。
    (e)5’−(配列番号2の塩基配列に相補的な塩基配列)−(塩基数0〜50の任意の塩基配列)−(配列番号3の塩基配列)−3’
    (f)5’−(配列番号5の塩基配列)−(塩基数0〜50の任意の塩基配列)−(配列番号6の塩基配列に相補的な塩基配列)−3’
    (g)5’−(配列番号8の塩基配列に相補的な塩基配列)−(塩基数0〜50の任意の塩基配列)−(配列番号9の塩基配列)−3’
    (h)5’−(配列番号11の塩基配列)−(塩基数0〜50の任意の塩基配列)−(配列番号12の塩基配列に相補的な塩基配列)−3’
    (i)5’−(配列番号14の塩基配列に相補的な塩基配列)−(塩基数0〜50の任意の塩基配列)−(配列番号15の塩基配列)−3’
    (j)5’−(配列番号17の塩基配列)−(塩基数0〜50の任意の塩基配列)−(配列番号18の塩基配列に相補的な塩基配列)−3’
    (k)5’−(配列番号20の塩基配列に相補的な塩基配列)−(塩基数0〜50の任意の塩基配列)−(配列番号21の塩基配列)−3’
    (l)5’−(配列番号23の塩基配列)−(塩基数0〜50の任意の塩基配列)−(配列番号24の塩基配列に相補的な塩基配列)−3’
  5. 請求項1〜4記載のオリゴヌクレオチドプライマーを用いて、TYLCVの標的核酸領域の増幅反応を行うことを特徴とするTYLCVの検出方法。
  6. TYLCVの標的核酸領域の増幅反応がLAMP法であることを特徴とする請求項5記載のTYLCVの検出方法。
  7. 請求項1〜4記載のオリゴヌクレオチドプライマーを用いてTYLCVの標的核酸領域の増幅を検出することにより、TYLCV感染の有無を診断することを特徴とするトマト黄化葉巻病の診断方法。
  8. トマト黄化葉巻病の診断方法において、請求項1〜4記載のオリゴヌクレオチドプライマーを含むことを特徴とするキット。
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