JP2004213495A - 情報処理システム及びposシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成の入出力装置を用いてホスト装置との間でデータ伝送を行って所定のプログラムを実行し、低コストにシステムを構成可能な情報処理システムを提供する。
【解決手段】本発明の情報処理システムは、ホスト装置20に複数の入出力装置10が接続されており、各入出力装置10には、入力デバイスであるキーボード103及びマウス104と、出力デバイスである表示部102及びプリンタ105と、通信制御手段であるハブ101とを備え、通信ケーブル30を介してホスト装置20との間でデータ伝送を行っている。ホスト装置20では、各入出力装置10にそれぞれ所定のプログラムを割り当てて同時に実行制御し、各入力デバイスから伝送された入力データを受信し、対応する所定のプログラムに割り振るとともに、所定のプログラムで用いる出力データを、対応する出力デバイスに適合する形態で送信するように制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の情報処理システムは、ホスト装置20に複数の入出力装置10が接続されており、各入出力装置10には、入力デバイスであるキーボード103及びマウス104と、出力デバイスである表示部102及びプリンタ105と、通信制御手段であるハブ101とを備え、通信ケーブル30を介してホスト装置20との間でデータ伝送を行っている。ホスト装置20では、各入出力装置10にそれぞれ所定のプログラムを割り当てて同時に実行制御し、各入力デバイスから伝送された入力データを受信し、対応する所定のプログラムに割り振るとともに、所定のプログラムで用いる出力データを、対応する出力デバイスに適合する形態で送信するように制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホスト装置と入出力装置が互いに接続された情報処理システムに関し、特に、複数の処理を実行制御可能な1台のホスト装置に複数の入出力装置が接続され、所望の処理を実行させるように構成された情報処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、所定の業務に利用する情報処理システムは、業務に関連する多様なアプリケーションを実行制御可能なコンピュータを用いて構築されている。例えば、店舗の販売業務に利用されるPOS(Point Of Sales)システムがその一例である。一方、業務に携わる複数の利用者は、状況に応じてそれぞれ異なるアプリケーションを利用したいニーズがある。このようなニーズに応えるため、1台のホスト装置を設置して、これをマルチユーザで使用する態様でシステムを構成する必要がある。そして、近年のコンピュータ技術の発展により、ホスト装置に通信ケーブルを介して複数のいわゆるシンクラアントを接続することにより、快適なマルチユーザの環境が実現できるようになった。
【0003】
シンクライアントとは、必要最小限のハードウェア機能しか持たせないで、アプリケーションの実行やデータの蓄積などをホスト装置に依存させることにより、記憶手段などのハードウェア資源を必要最小限だけ持たせたクラインアント用コンピュータである。これにより、情報処理システム全体のコストを増加させることなく、多数の利用者にホスト装置の多様なアプリケーションを利用させることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の情報処理システムを広範に利用可能にするには、シンクライアントの設置台数を増加させる必要がある。しかしながら、シンクライアントもコンピュータであることには違いなく、CPU等のハードウェアが搭載され、OS等の制御用ソフトウェアを起動させる装置構成が要求される。そのため、シンクライアントの設置台数によっては、情報処理システム全体のコスト増加を招くことが避けられないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題に鑑みなされたものであり、ホスト装置に複数の入出力装置を接続して情報処理システムを構成する際、簡単な構成の入出力装置を用いてホスト装置との間で確実にデータを送受信させ、システム全体のコストを抑えつつ多数の利用者がソフトウェア資源を共有可能な情報処理システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の情報処理システムは、ホスト装置に複数の入出力装置が接続された情報処理システムであって、前記入出力装置は、1又は複数の入力デバイスと、1又は複数の出力デバイスと、前記各入力デバイスの入力データを一体的に前記ホスト装置に伝送するとともに前記ホスト装置から伝送された出力データを前記各出力デバイスに分配する通信制御手段とを備え、前記ホスト装置は、前記複数の入出力装置にそれぞれ所定のプログラムを割り当てて同時に実行制御可能な実行制御手段と、前記各入力デバイスから伝送された入力データを受信し、対応する前記所定のプログラムに割り振る入力制御手段と、前記所定のプログラムで用いる出力データを、対応する前記出力デバイスに適合する形態で送信する出力制御手段とを備えることを特徴としている。
【0007】
このように構成された情報処理システムによれば、各入出力装置を用いてホスト装置に所定のプログラムを実行させたい場合、入力デバイスからの入力データが所定のプログラムに割り振られるとともに、そのプログラムで用いる出力データが出力デバイスに適合する形態で伝送される。よって、ホスト装置で実行制御される複数のプログラムは、それぞれ異なる入出力装置を用いて利用することができ、CPUやOSを持たない簡単な構成の入出力装置を多数の利用者が操作してホスト装置のソフトウェア資源を共同で利用することができる。
【0008】
本発明において、前記入出力装置の通信制御手段は、前記ホスト装置に通信ケーブルを介して接続され、前記各入力デバイス及び各出力デバイスを接続可能なハブとしてもよい。
【0009】
これにより、入出力装置に多数の入力デバイス及び出力デバイスを搭載する場合であっても、簡易な通信制御でホスト装置に接続することができる。
【0010】
また、本発明において、前記ハブは、前記ホスト装置との間でUSB通信によりデータを送受信するとともに、前記ハブに接続可能な前記各入力デバイス及び各出力デバイスは、USB通信機能を備えたUSBデバイスとしてもよい。
【0011】
これにより、入出力装置に汎用的なUSBデバイスを搭載して多様な機能を持たせることができる。
【0012】
また、本発明において、前記ホスト装置の入力制御手段は、前記USBデバイス毎にそれぞれ付与された固有の識別子に基づいて割り振りを行うようにしてもよい。
【0013】
これにより、ホスト装置では、USBデバイスからの入力データを所定のプログラムに割り振る際、固有の識別子に基づき割り振り先を確実に判断することができる。
【0014】
また、本発明において、前記入出力装置の出力デバイスには、前記出力データに基づいて前記所定のプログラムで用いる表示画面を表示する表示部を含めるようにしてもよい。
【0015】
これにより、入出力装置では、シンクライアントなどのコンピュータ端末と同様の環境でホスト装置のプログラムを実行することができる。
【0016】
また、本発明において、前記ホスト装置の実行制御手段は、複数の前記表示画面を表示制御する機能を有するとともに、前記出力制御手段は、前記各入出力装置の表示部に表示される各々の表示画面が重ならないように表示位置の補正を行うようにしてもよい。
【0017】
これにより、複数の表示画面を表示制御する機能を有するホスト装置を用いる際、その機能に対応していない複数のプログラムを実行させる場合であっても、互いに表示画面の表示位置が重ならないように適正に補正することができる。
【0018】
また、本発明において、前記入出力装置の出力デバイスには、前記出力データに基づいて印刷出力を行うプリンタを含めるようにしてもよい。
【0019】
これにより、入出力端末では、所定のプログラムの実行結果を直ちに印刷可能となり、さらに利便性を高めることができる。
【0020】
また、本発明において、前記入出力装置の入力デバイスには、オペレータが押下したキーに対応するキーデータを前記入力データとして出力するキーボード、及び/又は、オペレータの移動操作又はクリック操作に対応するマウスデータを前記入力データとして出力するマウスを含めるようにしてもよい。
【0021】
これにより、入出力装置に対し、キーボードやマウスを持つシンクライアントなどのコンピュータ端末と同様の操作性を付与することができる。
【0022】
また、本発明において、前記複数の入出力装置には、認証された特定の管理者による所定の操作に基づき情報処理システム全体の電源制御を行うためのマスター端末を含めるようにしてもよい。
【0023】
これにより、情報処理システム全体を管理するため、マスター端末において特定の管理者を認証した上で電源制御の操作を行わせることができ、システム全体の管理が容易になり信頼性の向上を図ることができる。
【0024】
さらに、本発明のホスト装置と複数の入出力装置が接続されたPOSシステムを構成することもできる。
【0025】
これにより、POSシステムに関連するプログラムを複数の入出力装置で実行させることで、販売業務の効率向上を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、1台のホスト装置に2台の入出力装置が接続されたPOSシステムに対して本発明を適用したものである。
【0027】
図1は、本発明に係る情報処理システムとしてのPOSシステムの概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態のPOSシステムは、2台の入出力装置10と1台のホスト装置20を含み、通信ケーブル30により入出力装置10とホスト装置20の間が接続されて構成されている。ホスト装置20では、POSシステムに関連するソフトウェアを起動し、後述の機能に基づいて各々の入出力装置10における操作に対応する入力データを受信するとともに、所望の画像信号等の出力データを各々の入出力端末10に対して送信する。
【0028】
入出力装置10は、ハブ101と、表示部102と、キーボード103と、マウス104と、プリンタ105を備えている。キーボード103とマウス104は入出力端末10のオペレータが入力操作するための入力デバイスであり、プリンタ105は印刷データを印刷出力するための出力デバイスである。また、表示部102は、画像信号を表示出力するとともにオペレータがタッチパネルをタッチ操作するための入出力デバイスである。ハブ101には、キーボード103、マウス104、プリンタ105が接続され、これら各入出力デバイスとホスト装置20との間で送受信するデータを一体的に処理し、入出力装置10の通信制御手段としての役割を担う。
【0029】
なお、図1とは各入出力装置10とホスト装置20との間をそれぞれ2本の通信ケーブル30で接続しているが、2本を一体化して外見上1本のケーブルにまとめることにより、通信ケーブル30の引き回しを良好にすることができる。
【0030】
また、図1に示す入出力装置10の各入出力デバイスは例示であって、他にも多様な入出力デバイスを用いることができる。例えば、入力デバイスとしてのスキャナや出力デバイスとしての音声出力装置などを用いてもよい。
【0031】
図1においては、2台の入出力装置10は同様の構成となっているが、実際には必要に応じて、双方に搭載される入出力デバイスの種別が異なるようにしてもよい。なお、入出力装置10自体には、OSや所定のソフトウェアを実行制御可能なCPUは搭載されておらず、この点で従来のシンクライアントの構成とは異なる。
【0032】
ここで、図2は、図1に示す入出力装置10の具体的な構成を示すブロック図である。ハブ101は、外部の通信ケーブル30に接続されるとともに、内部の4つの着脱自在なUSBコネクタ112、113、114、115に接続されている。そして、USBコネクタ112にはキーボード103が接続され、USBコネクタ113にはマウス104が接続され、USBコネクタ114にはプリンタ105が接続され、USBコネクタ115には電源制御部106が接続されている。ハブ101は、USB通信の仕様に従って、4つのUSBコネクタ112〜115から入力された信号を一体化して通信ケーブル30に送出する機能と、通信ケーブル30経由で受信された信号を各USBコネクタ112〜115に分配する機能を有している。
【0033】
なお、ハブ101には、USB通信とは異なる各種通信方式に対応するコネクタを設けてもよい。これにより、ホスト装置10の入出力デバイスは、USBデバイスとその他のデバイスの双方を含めることができる。
【0034】
キーボード103は、オペレータが押下したキーに対応するキーデータを出力し、出力されたキーデータはUSBコネクタ112とハブ101を介してホスト装置20に送出される。マウス104は、オペレータ101の移動操作又はクリック操作に対応するマウスデータを出力し、出力されたマウスデータはUSBコネクタ113とハブ101を介してホスト装置20に送られる。プリンタ105は、所定のタイミングでホスト装置20から送信された印刷データをハブ101とUSBコネクタ114を介して受け取り、セットされた印刷用紙に印刷する。
【0035】
また、表示部102は、出力デバイスとしての液晶モジュール102aと入力デバイスとしてのタッチパネル102bが一体化された構造を有している。液晶モジュール102aは、ホスト装置20で起動されるアプリケーションに応じた画像信号をアナログRGB信号として受け取り、対応する画像を表示出力する。タッチパネル102bは、液晶モジュール102aの所定の表示位置に対応する構成部分をオペレータがタッチした際の入力データを、ハブ101を介してホスト装置20に出力する。
【0036】
また、電源制御部106は、入出力装置10の構成要素に電力を供給するための電源107に対する制御を行う。すなわち、電源制御部106により、入出力装置10の各入出力デバイスに対し、電源107から電源を供給するように制御するとともに、電源107の出力電圧の安定化を図るために温度センサ(不図示)の検出信号に基づき電源107の温度制御を行う。さらに、電源制御部106は、USBコネクタ115とハブ101を介して、ホスト装置20に対して電源制御信号を送出可能になっている。
【0037】
次に、図3及び図4を用いて、本実施形態のホスト装置20による2台の入出力装置10に対するソフトウェア制御を説明する。本実施形態においては、各入出力装置10の入力デバイスからホスト装置20に対して送信される入力データを監視し、いずれのホスト装置20から送られた入力データであるかを識別する機能と、ホスト装置20から入出力装置10の出力デバイスに送信する画像信号を、それぞれにホスト装置20に適切に振り分ける機能とが必要となる。本実施形態では、こられの機能を、以下に説明するようなホスト装置20の制御ソフトウェアにより実現している。
【0038】
図3は、ホスト装置20の機能ブロックを示す図である。図3に示すように、ホスト装置20は、汎用的なコンピュータにより構成され、例えば、ウィンドウズ(登録商標)等のOS201により基本的な動作が制御される。OS201は、ホスト装置20の実行制御手段として機能し、POSシステムに関連するアプリケーション202をOS201上で稼働させることができる。アプリケーション202としては、例えば、ワードプロセッサや表計算ソフトウェアなどの異なる複数のプログラムをOS201のマルチタスク機能により同時に実行させることができる。以下の説明では、アプリケーション202のうち、第1プログラムを一方の入出力装置10に割り当て、第2のプログラムを他方の入出力装置10に割り当て、それぞれを同時に実行させるものとする。
【0039】
インターフェース部203は、USB通信のインターフェース機能を担う複数のUSBポートを備えるとともに、OS201で制御される画像信号のインターフェース機能を備えている。そして、各入出力装置10の入力デバイスから通信ケーブル30を経由して送られたデータの受信動作を制御するとともに、各入出力装置10の出力デバイスに通信ケーブル30を経由して送るべきデータの送信動作を制御する。
【0040】
ホスト装置10の入力制御手段としての入力監視/振り分け部204は、入出力装置10に対するソフトウェア制御を実行するためのプログラムからなり、入出力装置10の入力デバイスからアプリケーション202に入力データを受け渡す役割を担う。すなわち、入出力装置10からUSB通信により送られインターフェース部203で受信された入力データを監視し、いずれの入出力装置10からのものであるかを識別した上で、対応する第1のプログラム又は第2のプログラムに入力データを振り分けるように制御している。
【0041】
図4は、図3の入力監視/振り分け部204によって実行される入力監視/振り分け処理を説明するフローチャートである。図4に示す処理は、OS201の制御の下で入力監視/振り分け部204に対応するプログラムを起動することにより開始される。なお、以下では説明の便宜のため、2台の入出力装置10のうち、第1のプログラムを実行する一方の入出力装置10を第1の端末と表記し、第2のプログラムを実行する他方の入出力装置10を第2の端末と表記する。
【0042】
図4に示すように、上記のプログラムが開始されると、インターフェース部203の所定のUSBポートを経由して第1の端末と第2の端末のキーボードIDを取得する(ステップS11)。続いて、インターフェース部203の所定のUSBポートを経由して第1の端末と第2の端末のマウスIDを取得する(ステップS12)。キーボードIDは、それぞれのキーボードを識別するために付与された固有の識別子であり、マウスIDは、それぞれのマウスを識別するために付与された固有の識別子である。
【0043】
次いで、ホスト装置20において、OS201の制御の下、第1の端末に対応付けられた第1のプログラムと、第2の端末に対応付けられた第2のプログラムを起動するとともに、これら第1及び第2のプログラムに付与されたプロセスIDを取得する(ステップS13)。このプロセスIDは、OS201がマルチタスク機能によって実行中のプログラムをプロセスとして管理するためのIDである。ここで、本実施形態の入力監視/振り分け部204によるプログラムは、第1のプログラム及び第2のプログラムを子プロセスとして起動することにより、ステップS13でのプロセスIDの取得が可能となる。
【0044】
そして、第1の端末又は第2の端末のキーボード103が押下されることによりキーイベントが発生したか否かを監視する(ステップS14)。キーイベントが発生して、インターフェース部203のUSBポートにキーデータが受信された場合(ステップS14;YES)、そのキーデータが第1の端末と第2の端末のいずれから受信されたかを判別する(ステップS15、S17)。ステップS15、S17における判別は、キーデータに付加されたUSBのアドレスを、ステップS11で取得したキーボードIDと照合することにより行う。
【0045】
受信されたキーデータが第1の端末からのものであると判別された場合(ステップS15;YES)、そのキーデータをステップS13で取得されたプロセスIDに基づいて第1のプログラムに渡す(ステップS16)。この場合、第2のプログラムではキーボード103の入力操作が行われなかったものとして扱われるのに対し、第1のプログラムではキーボード103の入力操作が行われたものとして扱われ、対応する所定の処理が実行されることになる。
【0046】
一方、受信されたキーデータが第1の端末からのものではなく(ステップS15;NO)、第2の端末からのものであると判別された場合(ステップS17;YES)、そのキーデータをステップS13で取得されたプロセスIDに基づいて第2のプログラムに渡す(ステップS18)。この場合、第1のプログラムではキーボード103の入力操作が行われなかったものとして扱われるのに対し、第2のプログラムではキーボード103の入力操作が行われたものとして扱われ、対応する所定の処理が実行されることになる。
【0047】
なお、受信されたキーデータが第1の端末と第2の端末のいずれからのものでもないときは(ステップS15;NO、ステップS17;NO)、ステップS16、S18は実行されない。
【0048】
次に、第1の端末又は第2の端末のマウス104が操作されることによりマウスイベントが発生したか否かを監視する(ステップS19)。マウスイベントが発生して、インターフェース部203のUSBポートにマウスデータが受信された場合(ステップS19;YES)、そのマウスデータが第1の端末と第2の端末のいずれから受信されたかを判別する(ステップS20、S22)。ステップS20、S22における判別は、マウスデータに付加されたUSBのアドレスを、ステップS12で取得したマウスIDと照合することにより行う。
【0049】
受信されたマウスデータが第1の端末からのものであると判別された場合(ステップS20;YES)、そのマウスデータをステップS13で取得されたプロセスIDに基づいて第1のプログラムに渡す(ステップS21)。この場合、第2のプログラムではマウス104が操作されなかったものとして扱われるのに対し、第1のプログラムではマウス104が操作されたものとして扱われ、対応する所定の処理が実行されることになる。
【0050】
一方、受信されたマウスデータが第1の端末からのものではなく(ステップS20;NO)、第2の端末からのものであると判別された場合(ステップS22;YES)、そのマウスデータをステップS13で取得されたプロセスIDに基づいて第2のプログラムに渡す(ステップS23)。この場合、第1のプログラムではマウス104が操作されなかったものとして扱われるのに対し、第2のプログラムではマウス104が操作されたものとして扱われ、対応する所定の処理が実行されることになる。
【0051】
なお、受信されたキーデータが第1の端末と第2の端末のいずれからのものでもないときは(ステップS20;NO、ステップS22;NO)、ステップS21、S23は実行されない。
【0052】
上記の各処理を終えるとステップS14に戻り、ステップS14〜S23の一連の処理が繰り返し実行される。これ以降は、上述のように入力データの監視と適正な振り分けに従って、第1の端末では第1のプログラムに対する入力操作がなされ、それと並行して第2の端末では第2のプログラムに対する入力操作がなされるように制御されることになる。
【0053】
次に、図3に戻って、ホスト装置10の出力制御手段としての表示補正部205は、入出力装置10に対するソフトウェア制御を実行するためのプログラムからなり、アプリケーション202において必要となる表示画面に対応する画像信号を、各々の入出力装置10の表示部102に適合するように補正を施す役割を担う。すなわち、OS201では、2画面表示機能を持ち、それぞれ第1の表示画面と第2の表示画面に対応する各々の画像信号を異なる画像メモリの領域に展開し、インターフェース部203から別々に出力するように制御可能となっているのに対し、アプリケーション202では2画面表示機能は想定されていないのが一般的である。その結果、アプリケーション202の第1のプログラムと第2のプログラムでは、標準として設定される第1の表示画面を用いることになり、画像メモリの同じ領域に画像信号を書き込むことにより互いの表示画面が重なってしまう。
【0054】
そこで、表示補正部205では、上述の表示画面の重なりを回避するために、アプリケーション202が用いる表示画面の表示位置を変更する処理を行っている。具体的には、第1のプログラムについては、第1の表示画面の状態を保持する一方で、第2のプログラムについては、第1の表示画面の状態から、それと重ならない第2の表示画面の表示位置を変更した後に、OS201の表示画面制御に移行させる。この場合、第1のプログラムと第2にプログラムでは、互いの表示画面の画像信号が、画像メモリの異なる領域に展開されることになる。さらに、表示補正部205では、第2のプログラムについて表示画面の表示位置に加えて、必要に応じて画面サイズの変更を行うようにしてもよい。
【0055】
表示補正部205により上記の処理を経て、OS201の制御の下、インターフェース部203から第1の端末の表示部102に第1のプログラムの画像信号が送られ、液晶モジュール102aに表示画面が表示されるとともに、インターフェース部203から第2の端末の表示部102に第2のプログラムの画像信号が送られ、液晶モジュール102aに表示画面が表示される。そして、表示補正部205によって第2のプログラムの表示位置が変更される結果、第1の端末と第2の端末の間では、表示部102において表示画面の上書きが生じることはなくなる。
【0056】
上記実施形態では、1台のホスト装置20に2台の入出力装置10が接続された形態に対して本発明を適用した場合を説明したが、かかる構成に限られず、1台のホスト装置20にn台の入出力装置10が接続された形態に対しても本発明を適用することができる。この場合、ホスト装置20の入力監視/振り分け部204は、n台の入出力装置10からの入力データをアプリケーション202のn個のプログラムに受け渡す制御を行う必要がある。また、ホスト装置20のOS201は、n画面表示機能を持たせるとともに、表示補正部205は、n台の入出力装置10で表示される表示画面が重ならないように表示位置を変更する制御を行う必要がある。
【0057】
なお、1台のホスト装置20にn台の入出力装置10が接続された形態を、例えばPOSシステムに適用する場合、n台中の1台の入出力装置10をマスター端末として設定するようにしてもよい。このマスター端末に対応する入出力装置10では、所定の操作に基づきホスト装置20及び他の入出力端末10に対して電源制御信号を送出し、POSシステム全体をシャットダウンする機能を備えている。この場合、例えば、特定の管理者のみにマスター端末によりシャットダウン操作を行う権限を与え、マネージャーキー等の認証手段によって認証処理を行った後にシャットダウンの操作を許可することが望ましい。あるいは、認証手段としては、IDカードやUSBポートに挿入可能なUSBカードを用いてもよい。このようにマスター端末を設定することにより、POSシステムを集中的に制御することが可能となり、システム全体の管理が容易になるとともに信頼性も向上する。
【0058】
以上説明したように本実施形態によれば、複数の入出力装置10とホスト装置20を接続し、ホスト装置20のOS201上でアプリケーション202を稼働させ、複数のプログラムを各々の入出力装置10に割り当てて実行制御するマルチユーザの環境を容易に構築することができる。そして、各入出力装置10には、多様な入出力デバイスを搭載する一方、CPU等のハードウェアやOS等の制御ソフトウェアを搭載することなく構成することができる。そのため、入出力装置10には、それ自体コンピュータとしての機能を持たせる必要はないため、従来のシンクライアントに比べて装置構成を格段に簡素化することができ、システム全体のコストを低下させることができる。また、ホスト装置20では、入力監視/振り分け部204や表示補正部205の作用により、所定のプログラムと各入出力装置10との間の橋渡しを行うことができ、システムの信頼性を高めることができる。
【0059】
なお、本実施形態では、本発明をPOSシステムに適用する場合を説明したが、これに限られることなく、ホスト装置と複数の入出力装置が接続され、所定のプログラムを実行させることにより各種の情報処理を担う情報処理システムに対して広く本発明を適用することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ホスト装置に複数の入出力装置を接続し、ホスト装置で実行される複数のプログラムを実行する際に、ホスト装置と各入出力装置との間で確実にデータを受け渡すように制御を行い、簡単な構成を持つ入出力装置を用いて、システム全体のコストを抑えつつ多数の利用者がソフトウェア資源を共有できる情報処理システムを構築が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報処理システムとしてのPOSシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す入出力装置の具体的な構成を示すブロック図である。
【図3】ホスト装置の機能ブロックを示す図である。
【図4】図3の入力監視/振り分け部によって実行される入力監視/振り分け処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 入出力装置
20 ホスト装置
30 通信ケーブル
101 ハブ
102 表示部
102a 液晶モジュール
102b タッチパネル
103 キーボード
104 マウス
105 プリンタ
106 電源制御部
107 電源
112〜115 USBコネクタ
201 OS
202 アプリケーション
203 インターフェース部
204 入力監視/振り分け部
205 表示補正部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホスト装置と入出力装置が互いに接続された情報処理システムに関し、特に、複数の処理を実行制御可能な1台のホスト装置に複数の入出力装置が接続され、所望の処理を実行させるように構成された情報処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、所定の業務に利用する情報処理システムは、業務に関連する多様なアプリケーションを実行制御可能なコンピュータを用いて構築されている。例えば、店舗の販売業務に利用されるPOS(Point Of Sales)システムがその一例である。一方、業務に携わる複数の利用者は、状況に応じてそれぞれ異なるアプリケーションを利用したいニーズがある。このようなニーズに応えるため、1台のホスト装置を設置して、これをマルチユーザで使用する態様でシステムを構成する必要がある。そして、近年のコンピュータ技術の発展により、ホスト装置に通信ケーブルを介して複数のいわゆるシンクラアントを接続することにより、快適なマルチユーザの環境が実現できるようになった。
【0003】
シンクライアントとは、必要最小限のハードウェア機能しか持たせないで、アプリケーションの実行やデータの蓄積などをホスト装置に依存させることにより、記憶手段などのハードウェア資源を必要最小限だけ持たせたクラインアント用コンピュータである。これにより、情報処理システム全体のコストを増加させることなく、多数の利用者にホスト装置の多様なアプリケーションを利用させることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の情報処理システムを広範に利用可能にするには、シンクライアントの設置台数を増加させる必要がある。しかしながら、シンクライアントもコンピュータであることには違いなく、CPU等のハードウェアが搭載され、OS等の制御用ソフトウェアを起動させる装置構成が要求される。そのため、シンクライアントの設置台数によっては、情報処理システム全体のコスト増加を招くことが避けられないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題に鑑みなされたものであり、ホスト装置に複数の入出力装置を接続して情報処理システムを構成する際、簡単な構成の入出力装置を用いてホスト装置との間で確実にデータを送受信させ、システム全体のコストを抑えつつ多数の利用者がソフトウェア資源を共有可能な情報処理システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の情報処理システムは、ホスト装置に複数の入出力装置が接続された情報処理システムであって、前記入出力装置は、1又は複数の入力デバイスと、1又は複数の出力デバイスと、前記各入力デバイスの入力データを一体的に前記ホスト装置に伝送するとともに前記ホスト装置から伝送された出力データを前記各出力デバイスに分配する通信制御手段とを備え、前記ホスト装置は、前記複数の入出力装置にそれぞれ所定のプログラムを割り当てて同時に実行制御可能な実行制御手段と、前記各入力デバイスから伝送された入力データを受信し、対応する前記所定のプログラムに割り振る入力制御手段と、前記所定のプログラムで用いる出力データを、対応する前記出力デバイスに適合する形態で送信する出力制御手段とを備えることを特徴としている。
【0007】
このように構成された情報処理システムによれば、各入出力装置を用いてホスト装置に所定のプログラムを実行させたい場合、入力デバイスからの入力データが所定のプログラムに割り振られるとともに、そのプログラムで用いる出力データが出力デバイスに適合する形態で伝送される。よって、ホスト装置で実行制御される複数のプログラムは、それぞれ異なる入出力装置を用いて利用することができ、CPUやOSを持たない簡単な構成の入出力装置を多数の利用者が操作してホスト装置のソフトウェア資源を共同で利用することができる。
【0008】
本発明において、前記入出力装置の通信制御手段は、前記ホスト装置に通信ケーブルを介して接続され、前記各入力デバイス及び各出力デバイスを接続可能なハブとしてもよい。
【0009】
これにより、入出力装置に多数の入力デバイス及び出力デバイスを搭載する場合であっても、簡易な通信制御でホスト装置に接続することができる。
【0010】
また、本発明において、前記ハブは、前記ホスト装置との間でUSB通信によりデータを送受信するとともに、前記ハブに接続可能な前記各入力デバイス及び各出力デバイスは、USB通信機能を備えたUSBデバイスとしてもよい。
【0011】
これにより、入出力装置に汎用的なUSBデバイスを搭載して多様な機能を持たせることができる。
【0012】
また、本発明において、前記ホスト装置の入力制御手段は、前記USBデバイス毎にそれぞれ付与された固有の識別子に基づいて割り振りを行うようにしてもよい。
【0013】
これにより、ホスト装置では、USBデバイスからの入力データを所定のプログラムに割り振る際、固有の識別子に基づき割り振り先を確実に判断することができる。
【0014】
また、本発明において、前記入出力装置の出力デバイスには、前記出力データに基づいて前記所定のプログラムで用いる表示画面を表示する表示部を含めるようにしてもよい。
【0015】
これにより、入出力装置では、シンクライアントなどのコンピュータ端末と同様の環境でホスト装置のプログラムを実行することができる。
【0016】
また、本発明において、前記ホスト装置の実行制御手段は、複数の前記表示画面を表示制御する機能を有するとともに、前記出力制御手段は、前記各入出力装置の表示部に表示される各々の表示画面が重ならないように表示位置の補正を行うようにしてもよい。
【0017】
これにより、複数の表示画面を表示制御する機能を有するホスト装置を用いる際、その機能に対応していない複数のプログラムを実行させる場合であっても、互いに表示画面の表示位置が重ならないように適正に補正することができる。
【0018】
また、本発明において、前記入出力装置の出力デバイスには、前記出力データに基づいて印刷出力を行うプリンタを含めるようにしてもよい。
【0019】
これにより、入出力端末では、所定のプログラムの実行結果を直ちに印刷可能となり、さらに利便性を高めることができる。
【0020】
また、本発明において、前記入出力装置の入力デバイスには、オペレータが押下したキーに対応するキーデータを前記入力データとして出力するキーボード、及び/又は、オペレータの移動操作又はクリック操作に対応するマウスデータを前記入力データとして出力するマウスを含めるようにしてもよい。
【0021】
これにより、入出力装置に対し、キーボードやマウスを持つシンクライアントなどのコンピュータ端末と同様の操作性を付与することができる。
【0022】
また、本発明において、前記複数の入出力装置には、認証された特定の管理者による所定の操作に基づき情報処理システム全体の電源制御を行うためのマスター端末を含めるようにしてもよい。
【0023】
これにより、情報処理システム全体を管理するため、マスター端末において特定の管理者を認証した上で電源制御の操作を行わせることができ、システム全体の管理が容易になり信頼性の向上を図ることができる。
【0024】
さらに、本発明のホスト装置と複数の入出力装置が接続されたPOSシステムを構成することもできる。
【0025】
これにより、POSシステムに関連するプログラムを複数の入出力装置で実行させることで、販売業務の効率向上を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、1台のホスト装置に2台の入出力装置が接続されたPOSシステムに対して本発明を適用したものである。
【0027】
図1は、本発明に係る情報処理システムとしてのPOSシステムの概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態のPOSシステムは、2台の入出力装置10と1台のホスト装置20を含み、通信ケーブル30により入出力装置10とホスト装置20の間が接続されて構成されている。ホスト装置20では、POSシステムに関連するソフトウェアを起動し、後述の機能に基づいて各々の入出力装置10における操作に対応する入力データを受信するとともに、所望の画像信号等の出力データを各々の入出力端末10に対して送信する。
【0028】
入出力装置10は、ハブ101と、表示部102と、キーボード103と、マウス104と、プリンタ105を備えている。キーボード103とマウス104は入出力端末10のオペレータが入力操作するための入力デバイスであり、プリンタ105は印刷データを印刷出力するための出力デバイスである。また、表示部102は、画像信号を表示出力するとともにオペレータがタッチパネルをタッチ操作するための入出力デバイスである。ハブ101には、キーボード103、マウス104、プリンタ105が接続され、これら各入出力デバイスとホスト装置20との間で送受信するデータを一体的に処理し、入出力装置10の通信制御手段としての役割を担う。
【0029】
なお、図1とは各入出力装置10とホスト装置20との間をそれぞれ2本の通信ケーブル30で接続しているが、2本を一体化して外見上1本のケーブルにまとめることにより、通信ケーブル30の引き回しを良好にすることができる。
【0030】
また、図1に示す入出力装置10の各入出力デバイスは例示であって、他にも多様な入出力デバイスを用いることができる。例えば、入力デバイスとしてのスキャナや出力デバイスとしての音声出力装置などを用いてもよい。
【0031】
図1においては、2台の入出力装置10は同様の構成となっているが、実際には必要に応じて、双方に搭載される入出力デバイスの種別が異なるようにしてもよい。なお、入出力装置10自体には、OSや所定のソフトウェアを実行制御可能なCPUは搭載されておらず、この点で従来のシンクライアントの構成とは異なる。
【0032】
ここで、図2は、図1に示す入出力装置10の具体的な構成を示すブロック図である。ハブ101は、外部の通信ケーブル30に接続されるとともに、内部の4つの着脱自在なUSBコネクタ112、113、114、115に接続されている。そして、USBコネクタ112にはキーボード103が接続され、USBコネクタ113にはマウス104が接続され、USBコネクタ114にはプリンタ105が接続され、USBコネクタ115には電源制御部106が接続されている。ハブ101は、USB通信の仕様に従って、4つのUSBコネクタ112〜115から入力された信号を一体化して通信ケーブル30に送出する機能と、通信ケーブル30経由で受信された信号を各USBコネクタ112〜115に分配する機能を有している。
【0033】
なお、ハブ101には、USB通信とは異なる各種通信方式に対応するコネクタを設けてもよい。これにより、ホスト装置10の入出力デバイスは、USBデバイスとその他のデバイスの双方を含めることができる。
【0034】
キーボード103は、オペレータが押下したキーに対応するキーデータを出力し、出力されたキーデータはUSBコネクタ112とハブ101を介してホスト装置20に送出される。マウス104は、オペレータ101の移動操作又はクリック操作に対応するマウスデータを出力し、出力されたマウスデータはUSBコネクタ113とハブ101を介してホスト装置20に送られる。プリンタ105は、所定のタイミングでホスト装置20から送信された印刷データをハブ101とUSBコネクタ114を介して受け取り、セットされた印刷用紙に印刷する。
【0035】
また、表示部102は、出力デバイスとしての液晶モジュール102aと入力デバイスとしてのタッチパネル102bが一体化された構造を有している。液晶モジュール102aは、ホスト装置20で起動されるアプリケーションに応じた画像信号をアナログRGB信号として受け取り、対応する画像を表示出力する。タッチパネル102bは、液晶モジュール102aの所定の表示位置に対応する構成部分をオペレータがタッチした際の入力データを、ハブ101を介してホスト装置20に出力する。
【0036】
また、電源制御部106は、入出力装置10の構成要素に電力を供給するための電源107に対する制御を行う。すなわち、電源制御部106により、入出力装置10の各入出力デバイスに対し、電源107から電源を供給するように制御するとともに、電源107の出力電圧の安定化を図るために温度センサ(不図示)の検出信号に基づき電源107の温度制御を行う。さらに、電源制御部106は、USBコネクタ115とハブ101を介して、ホスト装置20に対して電源制御信号を送出可能になっている。
【0037】
次に、図3及び図4を用いて、本実施形態のホスト装置20による2台の入出力装置10に対するソフトウェア制御を説明する。本実施形態においては、各入出力装置10の入力デバイスからホスト装置20に対して送信される入力データを監視し、いずれのホスト装置20から送られた入力データであるかを識別する機能と、ホスト装置20から入出力装置10の出力デバイスに送信する画像信号を、それぞれにホスト装置20に適切に振り分ける機能とが必要となる。本実施形態では、こられの機能を、以下に説明するようなホスト装置20の制御ソフトウェアにより実現している。
【0038】
図3は、ホスト装置20の機能ブロックを示す図である。図3に示すように、ホスト装置20は、汎用的なコンピュータにより構成され、例えば、ウィンドウズ(登録商標)等のOS201により基本的な動作が制御される。OS201は、ホスト装置20の実行制御手段として機能し、POSシステムに関連するアプリケーション202をOS201上で稼働させることができる。アプリケーション202としては、例えば、ワードプロセッサや表計算ソフトウェアなどの異なる複数のプログラムをOS201のマルチタスク機能により同時に実行させることができる。以下の説明では、アプリケーション202のうち、第1プログラムを一方の入出力装置10に割り当て、第2のプログラムを他方の入出力装置10に割り当て、それぞれを同時に実行させるものとする。
【0039】
インターフェース部203は、USB通信のインターフェース機能を担う複数のUSBポートを備えるとともに、OS201で制御される画像信号のインターフェース機能を備えている。そして、各入出力装置10の入力デバイスから通信ケーブル30を経由して送られたデータの受信動作を制御するとともに、各入出力装置10の出力デバイスに通信ケーブル30を経由して送るべきデータの送信動作を制御する。
【0040】
ホスト装置10の入力制御手段としての入力監視/振り分け部204は、入出力装置10に対するソフトウェア制御を実行するためのプログラムからなり、入出力装置10の入力デバイスからアプリケーション202に入力データを受け渡す役割を担う。すなわち、入出力装置10からUSB通信により送られインターフェース部203で受信された入力データを監視し、いずれの入出力装置10からのものであるかを識別した上で、対応する第1のプログラム又は第2のプログラムに入力データを振り分けるように制御している。
【0041】
図4は、図3の入力監視/振り分け部204によって実行される入力監視/振り分け処理を説明するフローチャートである。図4に示す処理は、OS201の制御の下で入力監視/振り分け部204に対応するプログラムを起動することにより開始される。なお、以下では説明の便宜のため、2台の入出力装置10のうち、第1のプログラムを実行する一方の入出力装置10を第1の端末と表記し、第2のプログラムを実行する他方の入出力装置10を第2の端末と表記する。
【0042】
図4に示すように、上記のプログラムが開始されると、インターフェース部203の所定のUSBポートを経由して第1の端末と第2の端末のキーボードIDを取得する(ステップS11)。続いて、インターフェース部203の所定のUSBポートを経由して第1の端末と第2の端末のマウスIDを取得する(ステップS12)。キーボードIDは、それぞれのキーボードを識別するために付与された固有の識別子であり、マウスIDは、それぞれのマウスを識別するために付与された固有の識別子である。
【0043】
次いで、ホスト装置20において、OS201の制御の下、第1の端末に対応付けられた第1のプログラムと、第2の端末に対応付けられた第2のプログラムを起動するとともに、これら第1及び第2のプログラムに付与されたプロセスIDを取得する(ステップS13)。このプロセスIDは、OS201がマルチタスク機能によって実行中のプログラムをプロセスとして管理するためのIDである。ここで、本実施形態の入力監視/振り分け部204によるプログラムは、第1のプログラム及び第2のプログラムを子プロセスとして起動することにより、ステップS13でのプロセスIDの取得が可能となる。
【0044】
そして、第1の端末又は第2の端末のキーボード103が押下されることによりキーイベントが発生したか否かを監視する(ステップS14)。キーイベントが発生して、インターフェース部203のUSBポートにキーデータが受信された場合(ステップS14;YES)、そのキーデータが第1の端末と第2の端末のいずれから受信されたかを判別する(ステップS15、S17)。ステップS15、S17における判別は、キーデータに付加されたUSBのアドレスを、ステップS11で取得したキーボードIDと照合することにより行う。
【0045】
受信されたキーデータが第1の端末からのものであると判別された場合(ステップS15;YES)、そのキーデータをステップS13で取得されたプロセスIDに基づいて第1のプログラムに渡す(ステップS16)。この場合、第2のプログラムではキーボード103の入力操作が行われなかったものとして扱われるのに対し、第1のプログラムではキーボード103の入力操作が行われたものとして扱われ、対応する所定の処理が実行されることになる。
【0046】
一方、受信されたキーデータが第1の端末からのものではなく(ステップS15;NO)、第2の端末からのものであると判別された場合(ステップS17;YES)、そのキーデータをステップS13で取得されたプロセスIDに基づいて第2のプログラムに渡す(ステップS18)。この場合、第1のプログラムではキーボード103の入力操作が行われなかったものとして扱われるのに対し、第2のプログラムではキーボード103の入力操作が行われたものとして扱われ、対応する所定の処理が実行されることになる。
【0047】
なお、受信されたキーデータが第1の端末と第2の端末のいずれからのものでもないときは(ステップS15;NO、ステップS17;NO)、ステップS16、S18は実行されない。
【0048】
次に、第1の端末又は第2の端末のマウス104が操作されることによりマウスイベントが発生したか否かを監視する(ステップS19)。マウスイベントが発生して、インターフェース部203のUSBポートにマウスデータが受信された場合(ステップS19;YES)、そのマウスデータが第1の端末と第2の端末のいずれから受信されたかを判別する(ステップS20、S22)。ステップS20、S22における判別は、マウスデータに付加されたUSBのアドレスを、ステップS12で取得したマウスIDと照合することにより行う。
【0049】
受信されたマウスデータが第1の端末からのものであると判別された場合(ステップS20;YES)、そのマウスデータをステップS13で取得されたプロセスIDに基づいて第1のプログラムに渡す(ステップS21)。この場合、第2のプログラムではマウス104が操作されなかったものとして扱われるのに対し、第1のプログラムではマウス104が操作されたものとして扱われ、対応する所定の処理が実行されることになる。
【0050】
一方、受信されたマウスデータが第1の端末からのものではなく(ステップS20;NO)、第2の端末からのものであると判別された場合(ステップS22;YES)、そのマウスデータをステップS13で取得されたプロセスIDに基づいて第2のプログラムに渡す(ステップS23)。この場合、第1のプログラムではマウス104が操作されなかったものとして扱われるのに対し、第2のプログラムではマウス104が操作されたものとして扱われ、対応する所定の処理が実行されることになる。
【0051】
なお、受信されたキーデータが第1の端末と第2の端末のいずれからのものでもないときは(ステップS20;NO、ステップS22;NO)、ステップS21、S23は実行されない。
【0052】
上記の各処理を終えるとステップS14に戻り、ステップS14〜S23の一連の処理が繰り返し実行される。これ以降は、上述のように入力データの監視と適正な振り分けに従って、第1の端末では第1のプログラムに対する入力操作がなされ、それと並行して第2の端末では第2のプログラムに対する入力操作がなされるように制御されることになる。
【0053】
次に、図3に戻って、ホスト装置10の出力制御手段としての表示補正部205は、入出力装置10に対するソフトウェア制御を実行するためのプログラムからなり、アプリケーション202において必要となる表示画面に対応する画像信号を、各々の入出力装置10の表示部102に適合するように補正を施す役割を担う。すなわち、OS201では、2画面表示機能を持ち、それぞれ第1の表示画面と第2の表示画面に対応する各々の画像信号を異なる画像メモリの領域に展開し、インターフェース部203から別々に出力するように制御可能となっているのに対し、アプリケーション202では2画面表示機能は想定されていないのが一般的である。その結果、アプリケーション202の第1のプログラムと第2のプログラムでは、標準として設定される第1の表示画面を用いることになり、画像メモリの同じ領域に画像信号を書き込むことにより互いの表示画面が重なってしまう。
【0054】
そこで、表示補正部205では、上述の表示画面の重なりを回避するために、アプリケーション202が用いる表示画面の表示位置を変更する処理を行っている。具体的には、第1のプログラムについては、第1の表示画面の状態を保持する一方で、第2のプログラムについては、第1の表示画面の状態から、それと重ならない第2の表示画面の表示位置を変更した後に、OS201の表示画面制御に移行させる。この場合、第1のプログラムと第2にプログラムでは、互いの表示画面の画像信号が、画像メモリの異なる領域に展開されることになる。さらに、表示補正部205では、第2のプログラムについて表示画面の表示位置に加えて、必要に応じて画面サイズの変更を行うようにしてもよい。
【0055】
表示補正部205により上記の処理を経て、OS201の制御の下、インターフェース部203から第1の端末の表示部102に第1のプログラムの画像信号が送られ、液晶モジュール102aに表示画面が表示されるとともに、インターフェース部203から第2の端末の表示部102に第2のプログラムの画像信号が送られ、液晶モジュール102aに表示画面が表示される。そして、表示補正部205によって第2のプログラムの表示位置が変更される結果、第1の端末と第2の端末の間では、表示部102において表示画面の上書きが生じることはなくなる。
【0056】
上記実施形態では、1台のホスト装置20に2台の入出力装置10が接続された形態に対して本発明を適用した場合を説明したが、かかる構成に限られず、1台のホスト装置20にn台の入出力装置10が接続された形態に対しても本発明を適用することができる。この場合、ホスト装置20の入力監視/振り分け部204は、n台の入出力装置10からの入力データをアプリケーション202のn個のプログラムに受け渡す制御を行う必要がある。また、ホスト装置20のOS201は、n画面表示機能を持たせるとともに、表示補正部205は、n台の入出力装置10で表示される表示画面が重ならないように表示位置を変更する制御を行う必要がある。
【0057】
なお、1台のホスト装置20にn台の入出力装置10が接続された形態を、例えばPOSシステムに適用する場合、n台中の1台の入出力装置10をマスター端末として設定するようにしてもよい。このマスター端末に対応する入出力装置10では、所定の操作に基づきホスト装置20及び他の入出力端末10に対して電源制御信号を送出し、POSシステム全体をシャットダウンする機能を備えている。この場合、例えば、特定の管理者のみにマスター端末によりシャットダウン操作を行う権限を与え、マネージャーキー等の認証手段によって認証処理を行った後にシャットダウンの操作を許可することが望ましい。あるいは、認証手段としては、IDカードやUSBポートに挿入可能なUSBカードを用いてもよい。このようにマスター端末を設定することにより、POSシステムを集中的に制御することが可能となり、システム全体の管理が容易になるとともに信頼性も向上する。
【0058】
以上説明したように本実施形態によれば、複数の入出力装置10とホスト装置20を接続し、ホスト装置20のOS201上でアプリケーション202を稼働させ、複数のプログラムを各々の入出力装置10に割り当てて実行制御するマルチユーザの環境を容易に構築することができる。そして、各入出力装置10には、多様な入出力デバイスを搭載する一方、CPU等のハードウェアやOS等の制御ソフトウェアを搭載することなく構成することができる。そのため、入出力装置10には、それ自体コンピュータとしての機能を持たせる必要はないため、従来のシンクライアントに比べて装置構成を格段に簡素化することができ、システム全体のコストを低下させることができる。また、ホスト装置20では、入力監視/振り分け部204や表示補正部205の作用により、所定のプログラムと各入出力装置10との間の橋渡しを行うことができ、システムの信頼性を高めることができる。
【0059】
なお、本実施形態では、本発明をPOSシステムに適用する場合を説明したが、これに限られることなく、ホスト装置と複数の入出力装置が接続され、所定のプログラムを実行させることにより各種の情報処理を担う情報処理システムに対して広く本発明を適用することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ホスト装置に複数の入出力装置を接続し、ホスト装置で実行される複数のプログラムを実行する際に、ホスト装置と各入出力装置との間で確実にデータを受け渡すように制御を行い、簡単な構成を持つ入出力装置を用いて、システム全体のコストを抑えつつ多数の利用者がソフトウェア資源を共有できる情報処理システムを構築が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報処理システムとしてのPOSシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す入出力装置の具体的な構成を示すブロック図である。
【図3】ホスト装置の機能ブロックを示す図である。
【図4】図3の入力監視/振り分け部によって実行される入力監視/振り分け処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 入出力装置
20 ホスト装置
30 通信ケーブル
101 ハブ
102 表示部
102a 液晶モジュール
102b タッチパネル
103 キーボード
104 マウス
105 プリンタ
106 電源制御部
107 電源
112〜115 USBコネクタ
201 OS
202 アプリケーション
203 インターフェース部
204 入力監視/振り分け部
205 表示補正部
Claims (10)
- ホスト装置に複数の入出力装置が接続された情報処理システムであって、
前記入出力装置は、
1又は複数の入力デバイスと、1又は複数の出力デバイスと、前記各入力デバイスの入力データを一体的に前記ホスト装置に伝送するとともに前記ホスト装置から伝送された出力データを前記各出力デバイスに分配する通信制御手段と、を備え、
前記ホスト装置は、
前記複数の入出力装置にそれぞれ所定のプログラムを割り当てて同時に実行制御可能な実行制御手段と、前記各入力デバイスから伝送された入力データを受信し、対応する前記所定のプログラムに割り振る入力制御手段と、前記所定のプログラムで用いる出力データを、対応する前記出力デバイスに適合する形態で送信する出力制御手段と、を備えることを特徴とする情報処理システム。 - 前記入出力装置の通信制御手段は、前記ホスト装置に通信ケーブルを介して接続され、前記各入力デバイス及び各出力デバイスを接続可能なハブであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記ハブは、前記ホスト装置との間でUSB通信によりデータを送受信するとともに、前記ハブに接続可能な前記各入力デバイス及び各出力デバイスは、USB通信機能を備えたUSBデバイスであることを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
- 前記ホスト装置の入力制御手段は、前記USBデバイス毎にそれぞれ付与された固有の識別子に基づいて割り振りを行うことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
- 前記入出力装置の出力デバイスには、前記出力データに基づいて前記所定のプログラムで用いる表示画面を表示する表示部が含まれることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記ホスト装置の実行制御手段は、複数の前記表示画面を表示制御する機能を有するとともに、前記出力制御手段は、前記各入出力装置の表示部に表示される各々の表示画面が重ならないように表示位置の補正を行うことを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
- 前記入出力装置の出力デバイスには、前記出力データに基づいて印刷出力を行うプリンタが含まれることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記入出力装置の入力デバイスには、オペレータが押下したキーに対応するキーデータを前記入力データとして出力するキーボード、及び/又は、オペレータの移動操作又はクリック操作に対応するマウスデータを前記入力データとして出力するマウスが含まれることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記複数の入出力装置には、認証された特定の管理者による所定の操作に基づき情報処理システム全体の電源制御を行うためのマスター端末が含まれることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
- 請求項1に記載のホスト装置に、請求項1に記載の複数の入出力装置が接続されたPOSシステム。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060307 |