JP2004212522A - レーザー光源モジュール装置および映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐湿性に優れ、安全性が高く、小型・軽量であり、しかもモジュール交換作業が容易なレーザー光源モジュール装置を提供する。
【解決手段】一組のレーザー光線発生装置101と光束変換装置111とを、レーザー光線発生装置から発生されるレーザー光線を遮蔽可能で、かつ外気の浸入を遮断可能な外囲器141で覆うとともに外囲器内に不活性気体を充填し、さらに、励起用ファイバ121を、レーザー光線を遮蔽可能で、かつ外気の浸入を遮断可能な金属管131で覆うとともに金属管内に不活性気体を充填する。
【選択図】 図1
【解決手段】一組のレーザー光線発生装置101と光束変換装置111とを、レーザー光線発生装置から発生されるレーザー光線を遮蔽可能で、かつ外気の浸入を遮断可能な外囲器141で覆うとともに外囲器内に不活性気体を充填し、さらに、励起用ファイバ121を、レーザー光線を遮蔽可能で、かつ外気の浸入を遮断可能な金属管131で覆うとともに金属管内に不活性気体を充填する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザー光を光源としてスクリーンに映像を表示する映像表示装置用のレーザー光源モジュール装置に係り、特に取扱いが容易で、安全性、耐候性に優れたレーザー光源モジュール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザー光線を光源としてスクリーンに映像を表示する映像表示装置として、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のそれぞれ独立した単色レーザー光源から出力されたそれぞれのレーザー光線を、ライトバルブである透過型液晶パネルで画像変調して画像光を得たのち、ダイクロイックミラーによりそれぞれの画像光を合成して得られる映像をスクリーンに映し出す表示装置が、既に実用化されている。
【0003】
上述した映像表示装置においては、赤色、緑色、青色を発生させるレーザー光源として、Tm3+、Er3+、Ho3+等のイオンを添加したに励起用レーザー光線を入射するアップコンバージョンファイバレーザを用いることが示されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
特許文献1に記載されているレーザー光源では、励起用ファイバに高効率で励起用レーザー光線を入射することが肝要である。
【0005】
このため、レーザー光源と励起用ファイバとの間に、励起用レーザーから発生された光束を数十μm径の励起用ファイバのコア部に入射させる目的で、光束を絞り込む光束変換用レンズ群を挿入する必要がある。なお、LDチップとファイバとの光結合効率を向上させるために、LD光源(LDチップ)を、レンズ系とファイバのフェルールとともに保持するフェルールホルダにより一体に指示することが既に提案されている(例えば、特許文献2)。
【0006】
ところで、励起用ファイバを用いて単色光を得るレーザー光源モジュールでは、樹脂の吸湿により、特性が劣化する問題がある。例えばコリメートレンズでは、その変位が0.1μm程度であってもファイバに入射されるレーザー光線の出力が10%程度低下する場合がある。また、吸湿により樹脂の接着強度は低下し、最悪の場合、レンズが脱落する可能性もある。なお、光素子を気密に保持するために、気密パッケージ内に光半導体部品を配置することが既に提案されている(例えば、特許文献3)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−267621号公報(図1,図2、段落[0047],[0056],[0057])
【0008】
【特許文献2】
特開2000−81550号公報(要約、図1、段落[0045],[0046])
【0009】
【特許文献3】
特開平5−243588号公報(図1、段落[0020],[0021])
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、励起用光ファイバは、フッ化物ガラス等で構成されるとともに、十分な励起光を得るためには、1m程度の光路長さが必要である。ファイバを構成するフッ化物ガラスは、フッ化ナトリウム、フッ化アルミニウム等を含み、僅かな吸湿により透過率が減少し劣化する場合がある。例えば、雰囲気の湿度が数%RHであっても、100時間程度暴露されたのみでも、劣化が進行する。
【0011】
なお、たとえ劣化がファイバのクラッド表面に止まり、コアに至らなくとも、ファイバの機械的強度は急激に低下する。
【0012】
一方、長いファイバを限られた映像装置内の空間に収納する場合は通常、ファイバをボビン等に巻き収納するが、ファイバの強度が低下した場合、ファイバの曲げ応力により破断に至る可能性がある。また、ファイバ内を通過するレーザー光のエネルギー密度は非常に高いため、破断した場合は、重大な障害につながる問題がある。
【0013】
この発明の目的は、特にレーザー光源モジュールおよび励起用ファイバの耐湿性を向上させ、レンズやファイバを固定する接着剤の劣化、ファイバの劣化を抑制するとともに、仮に光源モジュールでの不具合ないし励起用ファイバの破断が生じても、エネルギー密度の高いレーザー光線が外部へ漏洩しない構造でありながら、小型で軽量であり、モジュールの交換作業が容易なレーザー光源モジュール装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、レーザー光線を発生するレーザー光線発生手段と、レーザー光線が入力される光ファイバと、前記レーザー発生手段より発生されたレーザー光線の光束を光ファイバへ導入する光束変換手段と、を具備するレーザー光源モジュール装置であって、前記レーザー光線発生手段と前記光束変換手段とを外囲器に密封し、前記光ファイバを金属管に収容して前記外囲器と一体的に組み立て、前記外囲器と前記金属管とにより定義される連続した空間に不活性気体を満たしたことを特徴とするレーザー光源モジュール装置である。
【0015】
また本発明は、レーザー光線を発生するレーザー光線発生手段と、レーザー光線が入力される光ファイバと、前記レーザー光線発生手段より発生されたレーザー光線の光束を光ファイバへ導入する光束変換手段と、前記レーザー光線発生手段と前記光束変換手段とを気密可能に収容する外囲器と、前記光ファイバを気密可能に収容する金属管と、前記外囲器と前記金属管とを気密可能に接続する接続機構と、を有することを特徴とするレーザー光源モジュール装置である。
【0016】
さらに本発明は、レーザー光源と励起用ファイバが不活性ガスにより一体的に気密され、第1の色のレーザー光線を出射する第1のレーザー光源モジュールと、レーザー光源と励起用ファイバが不活性ガスにより一体的に気密され、第2の色のレーザー光線を出射する第2のレーザー光源モジュールと、レーザー光源と励起用ファイバが不活性ガスにより一体的に気密され、第3の色のレーザー光線を出射する第3のレーザー光源モジュールと、前記第1ないし第3のレーザー光源モジュールを一体的に保持するとともに、それぞれのモジュールからの熱を放熱する冷却部と、を有することを特徴とするカラー映像表示装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態が適用されるレーザー光源モジュール装置の一例を説明する。
【0018】
図1に示すように、レーザー光源モジュール装置1は、所定の波長のレーザー光線を発生するレーザー光線発生装置101、レーザー光線発生装置101から発生されたレーザー光線の光束の径を所定の径に変換する光束変換装置111、励起用ファイバ121、励起用ファイバ121を気密に保持可能なファイバ保護管131、およびレーザー光線発生装置101とファイバ保護管131とを気密に保持する外囲器141等から構成される。
【0019】
レーザー光線発生装置101は、例えば銅で形成された銅ブロックにニッケルめっきされた台座103に、レーザーダイオードチップ105がインジュウム−錫はんだ(図示せず)により固定されたものである。台座103は、さらに銅により形成された基台107に固定される。なお、レーザー光線発生装置101からは、矢印で示す方向へレーザー光線が照射される。また、本実施例では、レーザーダイオードチップ105から発振されるレーザー光線の波長は、835nmである。
【0020】
光束変換装置111は、5枚のガラスレンズから構成されたレンズ群であり、レーザーダイオードチップ105から出射されたレーザー光線をコリメートして一旦平行光線とした後、励起用ファイバ121のコアに、結合効率を向上させて入射できるように光束を絞り込む。
【0021】
光束変換装置111のレンズのうちの最もレーザーダイオード105に近いコリメートレンズ113は、レーザー光線発生装置101の所定の位置に、例えば紫外光硬化型接着剤により、レーザーダイオード105からのレーザー光線の主光線と位置合わせの後、固定される。なお、コリメートレンズ113とレーザーダイオードチップ105との距離は、およそ100μmである。
【0022】
光束変換装置111の他の4枚のレンズは、例えば円筒形の筐体115内に組み込まれ、固定用ホルダ109を介して、基台107に固定される。
【0023】
励起用ファイバ121は、コア径30μm、クラッド径130μmであり、複数のフッ化物が混合された混合ガラスに、例えばTm3+、Er3+、Ho3+等のイオンを適量添加したものである。赤色用光源の場合は、添加イオンは無く、緑色用光源の場合はTm3+、青色用光源の場合はEr3+、Ho3+を添加したファイバを用いる。
【0024】
クラッド周囲は、さらに樹脂被覆が成され、樹脂被覆を含めたファイバ径は、概ね0.6mmである。ファイバの全長は、励起効率を考慮して1mとした。
【0025】
ファイバ121の先端部は、直角に切断された後、フェルール123に挿入され、研磨される。ファイバ121の端部が挿入されたフェルール123は、光束変換装置111の図示しない出力側レンズに対して位置合わせされ、紫外光硬化型接着剤により固定される。
【0026】
ファイバ121の先端部を除いた部分は、ファイバ保護管131により、気密可能に保護される。なお、ファイバ保護管131は、万一ファイバ131が損傷してレーザー光線が洩れたとしても、洩れたレーザー光線が外部まで洩れることを抑止可能な厚さおよび遮光性のある材質により形成されている。また、保護管131は、肉厚にも支配されるが、肉厚の300倍程度の直径のコイル状に曲げることができる。
【0027】
ファイバ保護管131は、内径が0.8mmで、外径が1.4mmのステンレス鋼(SUS304)製のチューブであり、その先端部は、以下に説明する外囲器141の所定の位置に、所定の真空度を維持(気密)可能に、接続される。
【0028】
外囲器141は、レーザー光線が外部に洩れることを遮蔽可能な材質、例えば最小厚み2mmのアルミニウムにより形成され、レーザー光線発生装置101および光束変換装置111を覆うように配置されている。
【0029】
外囲器141には、ファイバ保護管131により保護されたファイバ121が挿入可能な挿入口141aと、必要に応じて不活性気体を封入するための封入口および不活性気体の排出に利用される排出口等が設けられている。なお、外囲器141の挿入口141aとファイバ保護管131の端部は、ファイバ保護管131の外周の所定に位置に設けられた外囲器気密用のフェルール133に、外囲器141に向けて所定の圧力を提供可能なねじ構造135(外囲器側は143)により、気密可能に固定される。ここで、ファイバ保護管131とファイバ121には固着箇所が無く機械的に相互に独立しているため、ファイバ保護管131と外囲器141を気密固定した際に、ファイバに応力が加わることはなく、既に接着固定したフェルール123と光束変換装置111との位置関係に変化が生じることはない。また、外囲器141と基台107は、例えば外径が2.6mmのフッ素系ゴム製のOリング145を介して、気密可能に固定される。
【0030】
このように、外囲器141内部とファイバ保護管131内部とは、同一空間となり、外囲器141が基台107と接続されることで、外気から遮断された密封(気密)構造となる。
【0031】
ファイバ121が収容されたファイバ保護管131と外囲器141および基台107により定義される連続した空間3には、例えば容量比で99.99%の窒素ガスが封入される。なお、窒素ガスは、予め窒素ガスが満たされている図示しないグローブボックス内でモジュール装置1を組み立てることにより、組み立て終了時には、空間3内に満たされることになる。もちろん、必要に応じて、モジュール装置1を組み立てた後に、内部の空間3を排気し、窒素ガスを充填してもよい。
【0032】
なお、窒素ガスに代えて、例えばアルゴンやヘリウム等の不活性ガスを用いることもできる。また、不活性ガスの量は、外囲器141とファイバ保護管131とにより定義される空間3の容積に対して、容量比で、90%程度、好ましくは99%以上でよい(真空気密ほどの純度および容量は必要ない)。ただし、充填後のガスは、好ましくは、水蒸気の含有率が100ppm以下である。
【0033】
上述したレーザー光源モジュール装置1においては、ファイバ保護管131を容易に曲げることが可能であり、全長1mのファイバを用いたとしても、例えば直径100mmのコイル状とすることができる。これにより、モジュール1の大きさが小型化される。なお、ファイバ保護管131は、ファイバ121のクラッド外径が0.3mmまでの場合には、その径の300倍程度の直径より大きな直径であれば、コイル状に形成できる。
【0034】
なお、励起用ファイバ121は、波長変換ないし導光に際して少なからず損失するため発熱するが、外径0.6mmのファイバ121は、ファイバ保護管131がコイル状に形成されることにより、任意の位置で保護管131の内壁に接する。すなわち、ファイバ保護管131をコイル状としたことにより、ファイバ121の冷却にも効果が得られる。なお、冷却のために、基台107を、図示しない放熱器あるいはヒートシンクに固定してもよい。
【0035】
図2は、図1を用いて説明したレーザー光源モジュールを、赤色、緑色、青色のそれぞれに対して作製し、カラー映像を出力することのできる光源ユニットとした例を説明する概略図である。
【0036】
図2に示されるように、光源ユニット201は、例えば赤色用のレーザー光線を発生する第1のレーザー光源モジュール211R、緑色のレーザー光線を発生する第2のレーザー光源モジュール211G、青色のレーザー光線を発生する第3のレーザー光源モジュール211Bを、放熱器213上に、所定の位置関係で配列したものである。
【0037】
このように、各色のレーザー光線を発生するレーザー光源モジュールを、励起用ファイバを含んで個々に気密したことにより、万一、いずれかのモジュールが損傷し、あるいは発振効率が低下した等の理由により交換が要求された場合に、対象となるモジュールのみを交換すればよく、維持コストが低減される。
【0038】
また、仮に、接着剤等の劣化により光源モジュールでの不具合あるいは励起用ファイバの破断が生じても、ファイバ保護管は、ステンレス鋼であるから、エネルギー密度の高いレーザー光線が外部へ漏洩することもない。
【0039】
なお、放熱器213とそれぞれのモジュール211R,211Gおよび211Bとの間には、冷却用ペルチェ素子215が設けられる。
【0040】
また、放熱器213には、例えば放熱フィン217と、フィン217に冷却風を送るファン219を設置することが好ましい。なお、放熱フィン217の形状および寸法、およびファン219の大きさおよび風速等は、ペルチェ素子215の電力により、適当に見積ることが可能である。
【0041】
上述した光源ユニットにおいて、各ファイバの吸湿劣化を検証した結果を以下に示す。
【0042】
予め、ペルチェ素子215により、個々のモジュール211R,211Gおよび211Bを25℃に制御し、各ファイバ(121R,121G,121B)の先端から出射されるレーザー光線の光線出力をパワーメータで測定し、各レーザー光源モジュールを、60℃、95%RHの恒温恒湿槽で1000時間保存した後、同様の測定を行ったところ、初期に対する出力減少率は、赤色、緑色、青色のそれぞれでいずれも5%未満であった。この値は、例えばTVセットに対する光源の仕様を満足するものであり、湿度による接着剤やファイバ劣化が十分抑制されていることが確認された。
【0043】
以上説明した通り、レーザー光線発生装置と光束変換装置および励起用ファイバを、外気の浸入を遮断可能な外囲器並びに金属管で覆うとともに、内部空間に不活性気体を充填することにより、耐湿性に優れ、小型かつ軽量で、しかも構造的な強度の高いレーザー光源モジュール装置およびそれを用いたカラー映像向け光源ユニットが得られる。なお、レーザー光源モジュール装置が損傷し、あるいは発振効率の低下による交換が要求された場合には、交換対象であるモジュールのみを交換可能であるから、維持コストが低減される。
【0044】
なお、この発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、各実施の形態は、可能な限り適宜組み合わせて実施されてもよく、その場合、組み合わせによる効果が得られる。
【0045】
例えば、窒素封入の際に、窒素ガス雰囲気のグローブボックス内で最終密封工程を行うことにより、外囲器内部および保護管内部を同窒素ガスで充填したが、外囲器に不活性気体封入口および排出口を設け、該封入口より窒素ガスを入れ、排出口から内部気体を排出する置換作業を所定の時間行うことにより、外囲器内部を窒素ガスで置換してもよい。
【0046】
また、レーザー光線発生装置、光束変換装置、励起用ファイバ、外囲器、ファイバ保護管も前記実施例に限定されるものではなく、その材質、寸法などに関して種々変更して用いることができ、さらに、不活性気体の種類および純度等も前記例示に限定されないことはむろんである。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、一組のレーザー光線発生装置と光束変換装置とを、レーザー光線発生装置から発生されるレーザー光線を遮蔽可能で、かつ外気の浸入を遮断可能な外囲器で覆うとともに外囲器内に不活性気体を充填し、さらに、励起用ファイバを、レーザー光線を遮蔽可能で、かつ外気の浸入を遮断可能な金属管で覆うとともに金属管内に不活性気体を充填することを特徴とする。この結果、レーザー光源モジュールおよび励起用ファイバの耐湿性を向上させ、レンズやファイバを固定する接着剤の劣化、ファイバの劣化を抑制できる。
【0048】
また、仮に、接着剤等の劣化により光源モジュールでの不具合あるいは励起用ファイバの破断が生じても、ファイバ保護管は、ステンレス鋼であるから、エネルギー密度の高いレーザー光線が外部へ漏洩することもない。
【0049】
さらに、本発明においては、以上の効果を有する構造でありながら、小型で軽量であり、しかも、仮に光源モジュールに不具合が生じ、モジュールの交換作業必要となった場合にも、不活性ガスの再封入などの煩雑な作業を行う必要はなく、交換作業の効率が向上する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザー光源モジュール装置の例を説明する概略図。
【図2】本発明のレーザー光源モジュール装置を用いたカラー映像表示装置の例を説明する概略図。
【符号の説明】
1…レーザー光源モジュール装置、3…空間、101…レーザー光線発生装置、105…レーザーダイオードチップ、107…基台、111…光束変換装置、113…コリメートレンズ、121…励起用ファイバ、123…フェルール、131…ファイバ保護管、133…外囲器気密用のフェルール、135…ねじ構造、141…外囲器、143…ねじ構造、145…Oリング、201…光源ユニット、211R…赤色用レーザー光源モジュール、211G…緑色用レーザー光源モジュール、211B…青色用レーザー光源モジュール、213…放熱器、215…ペルチェ素子、217…フィン、219…ファン。
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザー光を光源としてスクリーンに映像を表示する映像表示装置用のレーザー光源モジュール装置に係り、特に取扱いが容易で、安全性、耐候性に優れたレーザー光源モジュール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザー光線を光源としてスクリーンに映像を表示する映像表示装置として、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のそれぞれ独立した単色レーザー光源から出力されたそれぞれのレーザー光線を、ライトバルブである透過型液晶パネルで画像変調して画像光を得たのち、ダイクロイックミラーによりそれぞれの画像光を合成して得られる映像をスクリーンに映し出す表示装置が、既に実用化されている。
【0003】
上述した映像表示装置においては、赤色、緑色、青色を発生させるレーザー光源として、Tm3+、Er3+、Ho3+等のイオンを添加したに励起用レーザー光線を入射するアップコンバージョンファイバレーザを用いることが示されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
特許文献1に記載されているレーザー光源では、励起用ファイバに高効率で励起用レーザー光線を入射することが肝要である。
【0005】
このため、レーザー光源と励起用ファイバとの間に、励起用レーザーから発生された光束を数十μm径の励起用ファイバのコア部に入射させる目的で、光束を絞り込む光束変換用レンズ群を挿入する必要がある。なお、LDチップとファイバとの光結合効率を向上させるために、LD光源(LDチップ)を、レンズ系とファイバのフェルールとともに保持するフェルールホルダにより一体に指示することが既に提案されている(例えば、特許文献2)。
【0006】
ところで、励起用ファイバを用いて単色光を得るレーザー光源モジュールでは、樹脂の吸湿により、特性が劣化する問題がある。例えばコリメートレンズでは、その変位が0.1μm程度であってもファイバに入射されるレーザー光線の出力が10%程度低下する場合がある。また、吸湿により樹脂の接着強度は低下し、最悪の場合、レンズが脱落する可能性もある。なお、光素子を気密に保持するために、気密パッケージ内に光半導体部品を配置することが既に提案されている(例えば、特許文献3)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−267621号公報(図1,図2、段落[0047],[0056],[0057])
【0008】
【特許文献2】
特開2000−81550号公報(要約、図1、段落[0045],[0046])
【0009】
【特許文献3】
特開平5−243588号公報(図1、段落[0020],[0021])
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、励起用光ファイバは、フッ化物ガラス等で構成されるとともに、十分な励起光を得るためには、1m程度の光路長さが必要である。ファイバを構成するフッ化物ガラスは、フッ化ナトリウム、フッ化アルミニウム等を含み、僅かな吸湿により透過率が減少し劣化する場合がある。例えば、雰囲気の湿度が数%RHであっても、100時間程度暴露されたのみでも、劣化が進行する。
【0011】
なお、たとえ劣化がファイバのクラッド表面に止まり、コアに至らなくとも、ファイバの機械的強度は急激に低下する。
【0012】
一方、長いファイバを限られた映像装置内の空間に収納する場合は通常、ファイバをボビン等に巻き収納するが、ファイバの強度が低下した場合、ファイバの曲げ応力により破断に至る可能性がある。また、ファイバ内を通過するレーザー光のエネルギー密度は非常に高いため、破断した場合は、重大な障害につながる問題がある。
【0013】
この発明の目的は、特にレーザー光源モジュールおよび励起用ファイバの耐湿性を向上させ、レンズやファイバを固定する接着剤の劣化、ファイバの劣化を抑制するとともに、仮に光源モジュールでの不具合ないし励起用ファイバの破断が生じても、エネルギー密度の高いレーザー光線が外部へ漏洩しない構造でありながら、小型で軽量であり、モジュールの交換作業が容易なレーザー光源モジュール装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、レーザー光線を発生するレーザー光線発生手段と、レーザー光線が入力される光ファイバと、前記レーザー発生手段より発生されたレーザー光線の光束を光ファイバへ導入する光束変換手段と、を具備するレーザー光源モジュール装置であって、前記レーザー光線発生手段と前記光束変換手段とを外囲器に密封し、前記光ファイバを金属管に収容して前記外囲器と一体的に組み立て、前記外囲器と前記金属管とにより定義される連続した空間に不活性気体を満たしたことを特徴とするレーザー光源モジュール装置である。
【0015】
また本発明は、レーザー光線を発生するレーザー光線発生手段と、レーザー光線が入力される光ファイバと、前記レーザー光線発生手段より発生されたレーザー光線の光束を光ファイバへ導入する光束変換手段と、前記レーザー光線発生手段と前記光束変換手段とを気密可能に収容する外囲器と、前記光ファイバを気密可能に収容する金属管と、前記外囲器と前記金属管とを気密可能に接続する接続機構と、を有することを特徴とするレーザー光源モジュール装置である。
【0016】
さらに本発明は、レーザー光源と励起用ファイバが不活性ガスにより一体的に気密され、第1の色のレーザー光線を出射する第1のレーザー光源モジュールと、レーザー光源と励起用ファイバが不活性ガスにより一体的に気密され、第2の色のレーザー光線を出射する第2のレーザー光源モジュールと、レーザー光源と励起用ファイバが不活性ガスにより一体的に気密され、第3の色のレーザー光線を出射する第3のレーザー光源モジュールと、前記第1ないし第3のレーザー光源モジュールを一体的に保持するとともに、それぞれのモジュールからの熱を放熱する冷却部と、を有することを特徴とするカラー映像表示装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態が適用されるレーザー光源モジュール装置の一例を説明する。
【0018】
図1に示すように、レーザー光源モジュール装置1は、所定の波長のレーザー光線を発生するレーザー光線発生装置101、レーザー光線発生装置101から発生されたレーザー光線の光束の径を所定の径に変換する光束変換装置111、励起用ファイバ121、励起用ファイバ121を気密に保持可能なファイバ保護管131、およびレーザー光線発生装置101とファイバ保護管131とを気密に保持する外囲器141等から構成される。
【0019】
レーザー光線発生装置101は、例えば銅で形成された銅ブロックにニッケルめっきされた台座103に、レーザーダイオードチップ105がインジュウム−錫はんだ(図示せず)により固定されたものである。台座103は、さらに銅により形成された基台107に固定される。なお、レーザー光線発生装置101からは、矢印で示す方向へレーザー光線が照射される。また、本実施例では、レーザーダイオードチップ105から発振されるレーザー光線の波長は、835nmである。
【0020】
光束変換装置111は、5枚のガラスレンズから構成されたレンズ群であり、レーザーダイオードチップ105から出射されたレーザー光線をコリメートして一旦平行光線とした後、励起用ファイバ121のコアに、結合効率を向上させて入射できるように光束を絞り込む。
【0021】
光束変換装置111のレンズのうちの最もレーザーダイオード105に近いコリメートレンズ113は、レーザー光線発生装置101の所定の位置に、例えば紫外光硬化型接着剤により、レーザーダイオード105からのレーザー光線の主光線と位置合わせの後、固定される。なお、コリメートレンズ113とレーザーダイオードチップ105との距離は、およそ100μmである。
【0022】
光束変換装置111の他の4枚のレンズは、例えば円筒形の筐体115内に組み込まれ、固定用ホルダ109を介して、基台107に固定される。
【0023】
励起用ファイバ121は、コア径30μm、クラッド径130μmであり、複数のフッ化物が混合された混合ガラスに、例えばTm3+、Er3+、Ho3+等のイオンを適量添加したものである。赤色用光源の場合は、添加イオンは無く、緑色用光源の場合はTm3+、青色用光源の場合はEr3+、Ho3+を添加したファイバを用いる。
【0024】
クラッド周囲は、さらに樹脂被覆が成され、樹脂被覆を含めたファイバ径は、概ね0.6mmである。ファイバの全長は、励起効率を考慮して1mとした。
【0025】
ファイバ121の先端部は、直角に切断された後、フェルール123に挿入され、研磨される。ファイバ121の端部が挿入されたフェルール123は、光束変換装置111の図示しない出力側レンズに対して位置合わせされ、紫外光硬化型接着剤により固定される。
【0026】
ファイバ121の先端部を除いた部分は、ファイバ保護管131により、気密可能に保護される。なお、ファイバ保護管131は、万一ファイバ131が損傷してレーザー光線が洩れたとしても、洩れたレーザー光線が外部まで洩れることを抑止可能な厚さおよび遮光性のある材質により形成されている。また、保護管131は、肉厚にも支配されるが、肉厚の300倍程度の直径のコイル状に曲げることができる。
【0027】
ファイバ保護管131は、内径が0.8mmで、外径が1.4mmのステンレス鋼(SUS304)製のチューブであり、その先端部は、以下に説明する外囲器141の所定の位置に、所定の真空度を維持(気密)可能に、接続される。
【0028】
外囲器141は、レーザー光線が外部に洩れることを遮蔽可能な材質、例えば最小厚み2mmのアルミニウムにより形成され、レーザー光線発生装置101および光束変換装置111を覆うように配置されている。
【0029】
外囲器141には、ファイバ保護管131により保護されたファイバ121が挿入可能な挿入口141aと、必要に応じて不活性気体を封入するための封入口および不活性気体の排出に利用される排出口等が設けられている。なお、外囲器141の挿入口141aとファイバ保護管131の端部は、ファイバ保護管131の外周の所定に位置に設けられた外囲器気密用のフェルール133に、外囲器141に向けて所定の圧力を提供可能なねじ構造135(外囲器側は143)により、気密可能に固定される。ここで、ファイバ保護管131とファイバ121には固着箇所が無く機械的に相互に独立しているため、ファイバ保護管131と外囲器141を気密固定した際に、ファイバに応力が加わることはなく、既に接着固定したフェルール123と光束変換装置111との位置関係に変化が生じることはない。また、外囲器141と基台107は、例えば外径が2.6mmのフッ素系ゴム製のOリング145を介して、気密可能に固定される。
【0030】
このように、外囲器141内部とファイバ保護管131内部とは、同一空間となり、外囲器141が基台107と接続されることで、外気から遮断された密封(気密)構造となる。
【0031】
ファイバ121が収容されたファイバ保護管131と外囲器141および基台107により定義される連続した空間3には、例えば容量比で99.99%の窒素ガスが封入される。なお、窒素ガスは、予め窒素ガスが満たされている図示しないグローブボックス内でモジュール装置1を組み立てることにより、組み立て終了時には、空間3内に満たされることになる。もちろん、必要に応じて、モジュール装置1を組み立てた後に、内部の空間3を排気し、窒素ガスを充填してもよい。
【0032】
なお、窒素ガスに代えて、例えばアルゴンやヘリウム等の不活性ガスを用いることもできる。また、不活性ガスの量は、外囲器141とファイバ保護管131とにより定義される空間3の容積に対して、容量比で、90%程度、好ましくは99%以上でよい(真空気密ほどの純度および容量は必要ない)。ただし、充填後のガスは、好ましくは、水蒸気の含有率が100ppm以下である。
【0033】
上述したレーザー光源モジュール装置1においては、ファイバ保護管131を容易に曲げることが可能であり、全長1mのファイバを用いたとしても、例えば直径100mmのコイル状とすることができる。これにより、モジュール1の大きさが小型化される。なお、ファイバ保護管131は、ファイバ121のクラッド外径が0.3mmまでの場合には、その径の300倍程度の直径より大きな直径であれば、コイル状に形成できる。
【0034】
なお、励起用ファイバ121は、波長変換ないし導光に際して少なからず損失するため発熱するが、外径0.6mmのファイバ121は、ファイバ保護管131がコイル状に形成されることにより、任意の位置で保護管131の内壁に接する。すなわち、ファイバ保護管131をコイル状としたことにより、ファイバ121の冷却にも効果が得られる。なお、冷却のために、基台107を、図示しない放熱器あるいはヒートシンクに固定してもよい。
【0035】
図2は、図1を用いて説明したレーザー光源モジュールを、赤色、緑色、青色のそれぞれに対して作製し、カラー映像を出力することのできる光源ユニットとした例を説明する概略図である。
【0036】
図2に示されるように、光源ユニット201は、例えば赤色用のレーザー光線を発生する第1のレーザー光源モジュール211R、緑色のレーザー光線を発生する第2のレーザー光源モジュール211G、青色のレーザー光線を発生する第3のレーザー光源モジュール211Bを、放熱器213上に、所定の位置関係で配列したものである。
【0037】
このように、各色のレーザー光線を発生するレーザー光源モジュールを、励起用ファイバを含んで個々に気密したことにより、万一、いずれかのモジュールが損傷し、あるいは発振効率が低下した等の理由により交換が要求された場合に、対象となるモジュールのみを交換すればよく、維持コストが低減される。
【0038】
また、仮に、接着剤等の劣化により光源モジュールでの不具合あるいは励起用ファイバの破断が生じても、ファイバ保護管は、ステンレス鋼であるから、エネルギー密度の高いレーザー光線が外部へ漏洩することもない。
【0039】
なお、放熱器213とそれぞれのモジュール211R,211Gおよび211Bとの間には、冷却用ペルチェ素子215が設けられる。
【0040】
また、放熱器213には、例えば放熱フィン217と、フィン217に冷却風を送るファン219を設置することが好ましい。なお、放熱フィン217の形状および寸法、およびファン219の大きさおよび風速等は、ペルチェ素子215の電力により、適当に見積ることが可能である。
【0041】
上述した光源ユニットにおいて、各ファイバの吸湿劣化を検証した結果を以下に示す。
【0042】
予め、ペルチェ素子215により、個々のモジュール211R,211Gおよび211Bを25℃に制御し、各ファイバ(121R,121G,121B)の先端から出射されるレーザー光線の光線出力をパワーメータで測定し、各レーザー光源モジュールを、60℃、95%RHの恒温恒湿槽で1000時間保存した後、同様の測定を行ったところ、初期に対する出力減少率は、赤色、緑色、青色のそれぞれでいずれも5%未満であった。この値は、例えばTVセットに対する光源の仕様を満足するものであり、湿度による接着剤やファイバ劣化が十分抑制されていることが確認された。
【0043】
以上説明した通り、レーザー光線発生装置と光束変換装置および励起用ファイバを、外気の浸入を遮断可能な外囲器並びに金属管で覆うとともに、内部空間に不活性気体を充填することにより、耐湿性に優れ、小型かつ軽量で、しかも構造的な強度の高いレーザー光源モジュール装置およびそれを用いたカラー映像向け光源ユニットが得られる。なお、レーザー光源モジュール装置が損傷し、あるいは発振効率の低下による交換が要求された場合には、交換対象であるモジュールのみを交換可能であるから、維持コストが低減される。
【0044】
なお、この発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、各実施の形態は、可能な限り適宜組み合わせて実施されてもよく、その場合、組み合わせによる効果が得られる。
【0045】
例えば、窒素封入の際に、窒素ガス雰囲気のグローブボックス内で最終密封工程を行うことにより、外囲器内部および保護管内部を同窒素ガスで充填したが、外囲器に不活性気体封入口および排出口を設け、該封入口より窒素ガスを入れ、排出口から内部気体を排出する置換作業を所定の時間行うことにより、外囲器内部を窒素ガスで置換してもよい。
【0046】
また、レーザー光線発生装置、光束変換装置、励起用ファイバ、外囲器、ファイバ保護管も前記実施例に限定されるものではなく、その材質、寸法などに関して種々変更して用いることができ、さらに、不活性気体の種類および純度等も前記例示に限定されないことはむろんである。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、一組のレーザー光線発生装置と光束変換装置とを、レーザー光線発生装置から発生されるレーザー光線を遮蔽可能で、かつ外気の浸入を遮断可能な外囲器で覆うとともに外囲器内に不活性気体を充填し、さらに、励起用ファイバを、レーザー光線を遮蔽可能で、かつ外気の浸入を遮断可能な金属管で覆うとともに金属管内に不活性気体を充填することを特徴とする。この結果、レーザー光源モジュールおよび励起用ファイバの耐湿性を向上させ、レンズやファイバを固定する接着剤の劣化、ファイバの劣化を抑制できる。
【0048】
また、仮に、接着剤等の劣化により光源モジュールでの不具合あるいは励起用ファイバの破断が生じても、ファイバ保護管は、ステンレス鋼であるから、エネルギー密度の高いレーザー光線が外部へ漏洩することもない。
【0049】
さらに、本発明においては、以上の効果を有する構造でありながら、小型で軽量であり、しかも、仮に光源モジュールに不具合が生じ、モジュールの交換作業必要となった場合にも、不活性ガスの再封入などの煩雑な作業を行う必要はなく、交換作業の効率が向上する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザー光源モジュール装置の例を説明する概略図。
【図2】本発明のレーザー光源モジュール装置を用いたカラー映像表示装置の例を説明する概略図。
【符号の説明】
1…レーザー光源モジュール装置、3…空間、101…レーザー光線発生装置、105…レーザーダイオードチップ、107…基台、111…光束変換装置、113…コリメートレンズ、121…励起用ファイバ、123…フェルール、131…ファイバ保護管、133…外囲器気密用のフェルール、135…ねじ構造、141…外囲器、143…ねじ構造、145…Oリング、201…光源ユニット、211R…赤色用レーザー光源モジュール、211G…緑色用レーザー光源モジュール、211B…青色用レーザー光源モジュール、213…放熱器、215…ペルチェ素子、217…フィン、219…ファン。
Claims (11)
- レーザー光線を発生するレーザー光線発生手段と、レーザー光線が入力される光ファイバと、前記レーザー発生手段より発生されたレーザー光線の光束を光ファイバへ導入する光束変換手段と、を具備するレーザー光源モジュール装置であって、
前記レーザー光線発生手段と前記光束変換手段とを外囲器に密封し、前記光ファイバを金属管に収容して前記外囲器と一体的に組み立て、前記外囲器と前記金属管とにより定義される連続した空間に不活性気体を満たしたことを特徴とするレーザー光源モジュール装置。 - 前記不活性気体は、窒素、アルゴン、ヘリウムの少なくとも一つを、容量比で90%以上含むことを特徴とする請求項1記載のレーザー光源モジュール装置。
- 前記金属管は、レーザー光線を遮蔽可能な材質であることを特徴とする請求項1記載のレーザー光源モジュール装置。
- 前記金属管は、肉厚の300倍程度の直径のコイル状に形成されることを特徴とする請求項1記載のレーザー光源モジュール装置。
- 前記外囲器には、放熱器が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のレーザー光源モジュール装置。
- レーザー光線を発生するレーザー光線発生手段と、
レーザー光線が入力される光ファイバと、
前記レーザー光線発生手段より発生されたレーザー光線の光束を光ファイバへ導入する光束変換手段と、
前記レーザー光線発生手段と前記光束変換手段とを気密可能に収容する外囲器と、
前記光ファイバを気密可能に収容する金属管と、
前記外囲器と前記金属管とを気密可能に接続する接続機構と、
を有することを特徴とするレーザー光源モジュール装置。 - 前記外囲器と前記金属管と前記接続機構により定義される空間は、不活性ガスにより満たされていることを特徴とする請求項6記載のレーザー光源モジュール装置。
- 前記不活性気体は、窒素、アルゴン、ヘリウムの少なくとも一つを、容量比で90%以上含むことを特徴とする請求項7記載のレーザー光源モジュール装置。
- レーザー光源と励起用ファイバが不活性ガスにより一体的に気密され、第1の色のレーザー光線を出射する第1のレーザー光源モジュールと、
レーザー光源と励起用ファイバが不活性ガスにより一体的に気密され、第2の色のレーザー光線を出射する第2のレーザー光源モジュールと、
レーザー光源と励起用ファイバが不活性ガスにより一体的に気密され、第3の色のレーザー光線を出射する第3のレーザー光源モジュールと、
前記第1ないし第3のレーザー光源モジュールを一体的に保持するとともに、それぞれのモジュールからの熱を放熱する冷却部と、
を有することを特徴とするカラー映像表示装置。 - 前記冷却部と前記第1ないし第3のレーザー光源モジュールとの間には、前記それぞれのモジュールの冷却するペルチェ素子が設けられることを特徴とする請求項9記載のカラー映像表示装置。
- 前記冷却部は、放熱器と送風ファンとを含むことを特徴とする請求項9記載のカラー映像表示装置。
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