JP2004208823A - 遊技場管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】コンピュータ間で通信負荷が問題とならないようにして、必要なデータのやりとりができるようにしながら、多数のコンピュータの、プログラムのインストールや更新などが、一括でできるようにすること。
【解決手段】センターサーバーCSと、これに通信手段を介して接続した複数のコンピュータ1,2とを備え、センターサーバーは、各コンピュータが通信すべきコンピュータのアドレスを記憶し、アクセスしてきたコンピュータに対応する通信すべきアドレスを出力する機能を備え、コンピュータ1,2は、データを収集する機能と、予め設定されたタイミングに基づいてセンターサーバーCSにアクセスし、通信すべきアドレスを受信し、そのアドレスに基づいてコンピュータに直接接続する機能を備え、上記複数のコンピュータのうち少なくとも1つは、自身に接続したコンピュータのデータを収集し、これらをもとにして演算処理を行う機能を備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】センターサーバーCSと、これに通信手段を介して接続した複数のコンピュータ1,2とを備え、センターサーバーは、各コンピュータが通信すべきコンピュータのアドレスを記憶し、アクセスしてきたコンピュータに対応する通信すべきアドレスを出力する機能を備え、コンピュータ1,2は、データを収集する機能と、予め設定されたタイミングに基づいてセンターサーバーCSにアクセスし、通信すべきアドレスを受信し、そのアドレスに基づいてコンピュータに直接接続する機能を備え、上記複数のコンピュータのうち少なくとも1つは、自身に接続したコンピュータのデータを収集し、これらをもとにして演算処理を行う機能を備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技台情報などを管理するコンピュータを備えた、パチンコ店などの遊技場を管理するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ店などの遊技場には、遊技場内に設置された遊技台の出玉データなどの台データを収集する台データ収集システムや、遊技者の玉貸し金額などの、玉貸し履歴を管理する玉貸しデータ管理システムなどが設けられている。これらの各システムは、それぞれ、そのシステム用のコンピュータを備えている。例えば、図5に示すように、1つの遊技場H1内に、台データ収集システム側の台データ管理コンピュータ1と、玉貸しデータ管理システム側の玉貸し管理コンピュータ2とを別々に設けている。
【0003】
上記台データ管理コンピュータ1には、台コンピュータ3を複数接続し、この台コンピュータから入力される台データを、遊技台毎に集計するようにしている。上記台コンピュータ3には、図示しない複数の遊技台が接続されている。そして、台コンピュータ3は、遊技台から出力される台データを収集し、数台の遊技台のデータをまとめて、台データ管理コンピュータ1へ入力するようにしている。なお、上記台データとは、遊技台から払い出された玉数や、打ち出された玉数などのデータのほか、その遊技台での、大当たり回数など遊技状況に関するデータである。
【0004】
一方、上記玉貸し管理コンピュータ2には、遊技場H1内に設置された玉貸し装置4を接続している。この玉貸し装置は、ユーザー会員が会員カードを挿入して、玉貸しを行うための装置で、それぞれ遊技台に対応付けられている。従って、玉貸し装置4は、会員が玉貸しを行ったときに、その玉貸し数と、会員IDと、遊技台IDとを対応づけることができ、そのデータを上記玉貸し管理コンピュータ2へ送信する。
【0005】
上記のように、台データ収集システムと、玉貸しデータ管理システムとは、別々に機能する。また、上記台データ収集システムや玉貸しシステムの外にも、遊技場内のデータを管理する別のシステムが設置されている場合もある。これらのシステムは、会員に対するサービスの変化や、追加に応じて、導入することが多く、初めから全てが整備されていることは少ない。そのため、各システムが別々に導入され、遊技場H1内で独立に動作する。
【0006】
しかし、両者のデータを統合することによって、新たな遊技場データを作ることもできる。例えば、玉貸し管理コンピュータ2が収集した会員毎の玉貸し履歴データから、どの会員が何時、どの遊技台で遊技していたかを特定することができるので、そのデータと、台データ管理コンピュータ1のデータとを合わせると、会員毎の遊技履歴を集計することができる。この遊技履歴とは、会員の遊技状況に関するデータである。
このように、両システムのデータを統合するためには、上記台データ管理コンピュータ1や玉貸し管理コンピュータ2を、通信を介して接続する管理サーバーS1を設けることがあった。
【0007】
図5に示す管理サーバーS1は、各コンピュータ1,2のデータを吸い上げて、他のコンピュータへ送信する機能を備えている。例えば、遊技場H1の玉貸し管理コンピュータ2から、会員ごとの遊技台を特定した玉貸しデータを受信して、それを、遊技場H1の台データ管理コンピュータ1へ送信する。上記台データ管理コンピュータ1では、管理サーバーS1から受信した玉貸しデータと、自身が収集した遊技台データとを統合して、会員ごとの遊技履歴データを作成する。
また、上記管理サーバーS1には、他の遊技場H2,H3,…,に設けた台データ管理コンピュータ1や、玉貸し管理コンピュータ2を接続して、同様の処理を行うこともできる。
【0008】
また、上記のような管理サーバーS1を設ければ、この管理サーバーS1が、接続された各コンピュータにインストールされるプログラムを管理して、バージョンアップなど、プログラムの変更が有ったときには、通信を介して新プログラムをダウンロードさせることもできる。例えば、チェーン店など、多数の遊技場に設置された多数のコンピュータのプログラムを一度に更新することも簡単にできる。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−99271号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示すシステムにおいては、管理サーバーS1と各遊技場内の各コンピュータとの間で、それぞれ、データのやりとりが行われる。そのため、管理サーバーS1に接続するコンピュータの数が多くなればなるほど、管理サーバーS1の通信負荷が大きくなってしまうという問題があった。
この発明の目的は、さらに、多数のシステム用コンピュータの、プログラムのインストールや更新などが、一括でできるようにするとともに、遊技場に設けた別々のシステム間で、通信負荷が問題とならないようにして、必要なデータのやりとりができる遊技場管理システムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、センターサーバーと、このセンターサーバーに通信手段を介して接続し、それぞれ固有のアドレスを有し、遊技場に設置され、遊技台に関連した複数のコンピュータとを備え、上記センターサーバーには、上記各コンピュータのアドレスと、そのアドレスを持つコンピュータが通信すべきコンピュータのアドレスとを対応づけて記憶する機能と、アクセスしてきたコンピュータのアドレスを特定し、対応する通信すべきコンピュータのアドレスを出力する機能とを備えている。
【0012】
さらに、上記各コンピュータは、遊技台データや玉貸しデータ等のデータを収集する機能と、予め設定されたアクセスタイミングに基づいて上記センターサーバーにアクセスする機能と、このアクセスの際にセンターサーバーから通信すべきコンピュータのアドレスを受信する機能と、受信したアドレスに基づいて通信すべきコンピュータに直接接続する機能とを備え、さらに、上記複数のコンピュータのうち少なくとも1つは、自身に接続したコンピュータのデータを収集し、かつ、これらをもとにして演算処理を行う機能を備えた点に特徴を有する。
【0013】
第2の発明は、第1の発明を前提とし、センターサーバーが、各コンピュータに接続連携されている遊技台などの装置に関する設置情報を記憶する機能と、この設置情報を外部からのアクセスに対して出力する機能とを備えた点に特徴を有する。
【0014】
第3の発明は、第1または第2の発明を前提とし、複数のコンピュータには、遊技台ごとの遊技履歴を管理する台データ管理コンピュータと、この台データ管理コンピュータに接続し、会員毎の玉貸し履歴を管理する玉貸し管理コンピュータとを備え、上記台データ管理コンピュータと玉貸し管理コンピュータとのうち少なくとも一方のコンピュータは、他方のコンピュータのデータを収集して会員毎の遊技履歴データを生成する機能を備えた点に特徴を有する。
【0015】
第4の発明は、上記第1〜第3の発明を前提とし、センターサーバーは、センターサーバーに接続される各コンピュータが必要とするプログラムを記憶する機能を備え、上記各コンピュータは、自身が必要とするプログラムを特定するプログラム特定情報をセンターサーバーへ入力する機能と、このプログラム特定情報で特定されるプログラムをダウンロードする機能とを備えた点に特徴を有する。
【0016】
第5の発明は、第1〜第4の発明を前提とし、センターサーバーは、センターサーバーに接続される各コンピュータが必要とするプログラムを記憶する機能を備え、上記各コンピュータは、センターサーバーに記憶されているプログラムのうち、自身に記憶されているプログラムと同種の機能を有するプログラムと、自身が記憶しているプログラムとを対比して、両者が同一であるかどうかを判断する機能と、上記両プログラムが同一でないと判断したときに、センターサーバーからそのプログラムをダウンロードする機能とを備えた点に特徴を有する。
【0017】
第6の発明は、第1〜第4の発明を前提とし、センターサーバーと接続可能にした本部サーバーを備え、センターサーバーは、本部サーバー毎に、その本部サーバーが通信すべきコンピュータのアドレスを対応づけて記憶し、本部サーバーは、センターサーバーに記憶された、通信すべき各コンピュータのアドレスおよび各コンピュータに接続連携された装置の設置情報を受信する機能と、上記受信したアドレスに基づいて、各コンピュータに接続する機能と、各コンピュータが収集したデータを受信するとともに、上記設置情報に基づいて集計する機能と、この集計結果を出力する機能と、自身のアドレスを管理サーバーへ登録する機能とを備えた点に特徴を有する。
なお、上記「玉貸し」には、パチンコ玉やコイン等の「遊技媒体の貸し出し」を含むものとする。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1、図2に示す第1実施例は、複数の遊技場H1,H2,H3,…,内に、それぞれ設置された台データ管理コンピュータ1および玉貸し管理コンピュータ2を、それぞれ、通信ネットNを介してセンターサーバーCSに接続したシステムである。上記センターサーバーCSは、どこに設置してもかまわないが、この第1実施例では、遊技場とは別の管理センターに設置している。また、各遊技場H1,H2,H3,…,は、同系列のチェーン店であっても、そうでなくてもかまわない。
【0019】
上記各台データ管理コンピュータ1は、従来例と同様に、遊技台から出力される信号に基づいて、台データを収集する機能を備えたコンピュータであり、上記玉貸し管理コンピュータ2は、玉貸し装置から出力される、会員および遊技台毎の玉貸しデータを収集する機能を備えたコンピュータである。そして、上記台データ管理コンピュータ1および玉貸し管理コンピュータ2が、この発明の各コンピュータであり、個々にアドレスを持っている。
【0020】
センターサーバーCSには、処理部5、アドレス記憶部6、プログラム記憶部7を備えている。
上記アドレス記憶部6は、センターサーバーCSに接続する各コンピュータのアドレスと、それぞれのコンピュータが通信すべきコンピュータのアドレスとを対応づけて記憶し、上記プログラム記憶部7は、遊技場において、必要とされる複数のプログラムを記憶している。上記プログラム記憶部7には、記憶しているプログラムがバージョンアップなどで、変更されたときには、管理センター側で、新しいプログラムを記憶させるようにしている。
【0021】
この第1実施例のシステムの作用を説明する。
まず、各遊技場H1,H2,H3,…,に、それぞれ、台データ管理コンピュータ1や、玉貸し管理コンピュータ2を設置したときには、これらのコンピュータについて、上記センターサーバーCSに設定を行わなければならない。
遊技場の担当者は、上記各コンピュータにブラウザをインストールし、いずれかのコンピュータから、センターサーバーCSの設定ページを開いて、その設定ページから各コンピュータの設定を行う。
【0022】
上記設定ページでは、設定者ID、遊技場ID、コンピュータID、アドレスを入力するとともに、そのコンピュータが通信すべきコンピュータがあれば、そのコンピュータのコンピュータIDまたはアドレスを入力する。例えば、遊技場H1に設置された台データ管理コンピュータ1は、同じ遊技場内に設置された玉貸し管理コンピュータ2と通信してデータを受信する必要があるので、自身が通信すべきアドレスとして、遊技場H1の玉貸し管理コンピュータ2のアドレスを設定するようにする。同様に、玉貸し管理コンピュータ2は、同一遊技場内の台データ管理コンピュータ1のアドレスを通信すべきアドレスとして設定する。
【0023】
このような設定をすると、センターサーバーCSのアドレス記憶部6には、図2に示すように、各コンピュータのアドレスに対応させて、そのコンピュータが通信すべきアドレスが記憶される。ここでは、各遊技場内に設置された2つのコンピュータ、すなわち、台データ管理コンピュータ1と、玉貸し管理コンピュータ2とが互いに通信すべきコンピュータということにする。
図2では、具体的なアドレスの代わりに対応するコンピュータの符号を表示している。例えば、コンピュータのアドレス(H1の1)は、遊技場H1に設置された台データ管理コンピュータ1のアドレスという意味であり、(H1の2)は遊技場H1に設置された玉貸し管理コンピュータ2ということである。
【0024】
つまり、遊技場H1に設置された台データ管理コンピュータ1が通信すべきアドレスは、遊技場H1の玉貸し管理コンピュータ2のアドレスであり、それを(H1の2)と示している。同様に、アドレス(H2の1)は、遊技場H2の台データ管理コンピュータ1のアドレスであり、このコンピュータが通信すべきアドレスの欄には、遊技場H2の玉貸し管理コンピュータ2のアドレス(H2の2)が入っている。
なお、上記コンピュータのアドレスと通信すべきアドレスとを、直接対応づけるのではなく、コンピュータIDなどを介して、対応付けておくようにしてもよい。
【0025】
また、特定のコンピュータが、上記のようにして、自身を設定する時に、通信すべきコンピュータのアドレスの代わりに、通信すべきコンピュータのIDを入力するようにした場合であって、その時点で、上記通信すべきコンピュータのアドレスが、センターサーバCSに登録されていなかった場合には、IDだけを設定しておくことができる。その後、通信すべきコンピュータが、自身のアドレスをセンターサーバーCSに設定した時点で、センターサーバーCSの処理部5が、そのアドレスとコンピュータIDとが対応付けられ、通信すべき相手のアドレスとして、アドレス記憶部6に記憶させる。
【0026】
また、上記コンピュータの設置時に、そのコンピュータが必要とするプログラムを特定する。例えば、台データ管理コンピュータ1が、遊技台データ管理プログラムや、遊技履歴管理プログラムを必要とする場合には、これらのプログラムを特定するプログラム特定情報を入力する。このようなプログラム特定情報を受信したセンターサーバーCSの処理部5は、上記プログラム特定情報に対応するプログラムを、上記プログラム記憶部7から選択して、それを対応するコンピュータにダウロードさせるとともに、コンピュータIDとそのコンピュータが必要とするプログラム名とを対応づけて、プログラム記憶部7に記憶させる。
【0027】
このような設定を、各遊技場、コンピュータごとに行うと、各コンピュータには、必要なプログラムがインストールされる。
ただし、この際、各コンピュータは、自身の記憶容量等、上記プログラムのインストールが可能な資源が備わっているかどうかを判定し、備わっていない場合はその旨を表示するようにする。
以上で、全てのコンピュータに必要なプログラムがインストールされ、各コンピュータのアドレスや、通信すべきアドレス情報が、センターサーバーCSに登録される。この第1実施例では、1つの遊技場H1,H2,H3,…内に、それぞれ2つのシステムに対応するコンピュータ1,2が設置されている場合を説明しているが、もっと多くのシステムを導入することもできる。
【0028】
また、各コンピュータが通信すべきコンピュータは、同一遊技場内のコンピュータに限らない。
ただし、いずれかの遊技場に、新たなコンピュータを設置した場合には、そのたびに、上記と同様の設定をセンターサーバーCSに行う必要がある。
設定が終了した各コンピュータ1,2は、それぞれ、台データ管理システム、玉貸し管理システムのサーバーとして機能する。
【0029】
そして、遊技場の開店時に、担当者が、図示しない入力装置を介して各コンピュータ1,2に対して開店操作を行うと、各コンピュータ1,2は、前日の集計データを、所定のデータベースに記憶させるとともに、センターサーバーCSにアクセスして、自身が通信すべき相手アドレスを確認する。具体的には、センターサーバーCSの処理部5が、アクセスしてきたコンピュータのアドレスを特定し、そのアドレスのコンピュータが通信すべきアドレスを特定して、それをアクセスしてきたコンピュータに対して出力する。そして、このアドレスを受信した各コンピュータは、次回、センターサーバーCSにアクセスして、上記アドレスを確認するまでの間、自身の記憶エリアに、自身が通信すべき相手のアドレスを記憶しておく。
【0030】
上記のように、この第1実施例では、各コンピュータ1,2が、自身が通信すべきアドレスを、毎日開店前に確認することになる。つまり、他のコンピュータが導入され、通信すべき関係が変化した場合にも、開店前のアクセスによって、自身が通信すべきアドレスを正しく把握することができる。この第1実施例では、上記開店操作時が、この発明の予め設定されたアクセスタイミングである。なお、通信すべきアドレスを受信するためのアクセスタイミングは、この実施例のタイミングに限らない。通信すべき相手の変更などがほとんどない場合などでは、もっと間隔を大きくしても良いし、コンピュータの設定時のみに、上記アドレスを受信するようにしてもかまわない。
【0031】
上記各コンピュータ1,2は、センターサーバーCSから受信したアドレス情報に基づいて、通信すべきコンピュータと直接接続する。この第1実施例では、通信すべきコンピュータ1,2が互いに、同一遊技場内に設置されているので、それらをLAN(local area network)で接続することができる。図1では、LAN配線aを二重線で示している。ただし、異なる遊技場間で通信する場合には、専用回線を設けてもよいが、インターネットなどの通信ネットNを介した接続でもかまわない。センターサーバーCSを介さないで、コンピュータ同士が接続するものは、全て、ここでいう直接接続に含む。
【0032】
以上のようにして、各コンピュータ1,2が、通信すべき相手を特定して通信を行うことにより、互いに異なるシステムで収集したデータのやりとりを行うことができる。例えば、台データ管理コンピュータ1は、遊技台データを収集し、遊技台毎に遊技台データを集計管理することができ、玉貸し管理コンピュータ2は、会員ごと、遊技台ごとの、玉貸しデータを収集している。そこで、台データ管理コンピュータ1が、玉貸し管理コンピュータ2から玉貸しデータを取り込めば、そのデータと台データ管理コンピュータ1が収集したデータとを組み合わせて、会員毎の遊技履歴データを生成することができる。
【0033】
しかも、玉貸しデータの送受信は、LAN配線aによって行われる。データの送受信が、センターサーバーCSを介さないで行われるので、遊技場数や、コンピュータ1,2の台数が多くなっても、従来例の管理サーバーS1のように、センターサーバーCSの通信負荷が大きくなってしまうことがない。
なお、上記会員毎の遊技履歴データを生成する機能のように、異なるシステムで収集したデータを統合する機能は、どのコンピュータが備えていてもかまわない。上記とは反対に、玉貸し管理コンピュータ2が、台データ管理コンピュータ1の収集したデータを取り込んで、そのデータを利用して演算処理を行ってもよい。あるいは、上記各コンピュータ1,2とは別の統合コンピュータを備えて、その統合コンピュータが、上記台データコンピュータ1および玉貸し管理コンピュータ2の両者からデータを取り込み、演算処理をするようにしてもよい。
【0034】
また、上記アクセスタイミングにおいて、各コンピュータ1,2は、プログラムのメンテナンスも行う。各コンピュータ1,2は、センターサーバーCSのプログラム記憶部7に記憶されているプログラムのうち、自身が必要とするプログラムを特定して、そのプログラムが、現在、自身が保持しているプログラムと同一かどうかを判断する。例えば、台データ管理コンピュータ1は、台データ管理プログラムがインストールされているが、コンピュータ台データプログラムと、上記プログラム記憶部7が記憶している台データ管理プログラムとが同一かどうかということである。
【0035】
もともと、各コンピュータ1,2のプログラムは、センターサーバーCSからダウンロードしたものであるが、それらのプログラムがバージョンアップされるなど、変更されることがある。プログラム記憶部7には、最新のプログラムが記憶されているので、各コンピュータ1,2は、自身が備えているプログラムを、上記プログラム記憶部7のプログラムと対比することによって、自身のプログラムが最新のものであるかどうかを判断することができる。そして、両者が同一でない場合には、プログラム記憶部7のプログラムをダウンロードして、最新バージョンに更新することができる。
【0036】
以上のように、第1実施例の遊技場管理システムでは、各コンピュータが、予め設定されたアクセスタイミングにおいて、通信すべきコンピュータを確認するようにしているので、コンピュータの設置状況が変化した場合にも、すぐに対応できる。
また、複数の遊技場に設置した複数のコンピュータが必要とするプログラムを、センターサーバーCSからダウンロードすることによって、常に最新バージョンのものを簡単にインストールすることができる。そして、この第1実施例のように、各コンピュータ側は、予め設定されたアクセスタイミングで、プログラムの更新をするようにすれば、個々のコンピュータ側では、更新タイミングを考慮する必要がないし、更新し損なうこともない。
【0037】
図3に示す第2実施例は、本部サーバーS2を備えている点が、第1実施例とは異なる。本部サーバーS2は、チェーン店の本部サーバーであり、同系列の複数の遊技場H1,H2,H3,…,を管理している。ここでは、1つの本部サーバーS2だけを図示しているが、別のチェーン店の本部サーバーを複数設置することもできる。
また、図3中、図1に示す第1実施例と同様の構成要素には、同じ符号を用いている。ただし、第2実施例のセンターサーバーCSには、設置情報記憶部8を備えている。この設置情報記憶部8に記憶される設置情報とは、遊技場に設置されて、上記各コンピュータに接続連携されている遊技台数や、遊技台の台番号別の機種名等である。そのほかの、センターサーバーCSの機能は、上記第1実施例と同様である。
【0038】
上記本部サーバーS2は、処理部9と、データ記憶部10とを備え、処理部9は、センターサーバーCSの処理部5と接続するとともに、各遊技場H1,H2,H3,…,に設置された各コンピュータ1,2にも接続可能にしている。図3では、処理部9と処理部5との間を直接、実線で結んでいるが、この間に通信ネットNを介してもかまわない。
また、上記アドレスを確認するためのアクセスタイミングと、プログラムの更新を行うためのアクセスタイミングとは、同時である必要はない。
【0039】
以下に、第2実施例の作用を説明する。
各遊技場H1,H2,H3,…,に、台データ管理コンピュータ1や玉貸し管理コンピュータ2が、設置した時点で、センターサーバーCSの設定ページにアクセスして、そのページから各コンピュータの設定を行う。上記設定ページから、第1実施例と同様にして、設定者ID、遊技場ID、コンピュータID、アドレスと、そのコンピュータが通信すべきコンピュータのアドレス等を入力する。このとき、各コンピュータ1,2に連携されている遊技台や、玉貸し装置などの装置に関する設置情報の設定も行う。なお、上記遊技場IDには、その遊技場が、どのチェーン店系列であるかということがわかる情報が含まれている。
【0040】
台データ管理コンピュータ1は、遊技台から出力されるデータを収集するコンピュータなので、台データ管理コンピュータ1の設定を行う際には、この台データ管理コンピュータ1に係わる設置情報として、このデータ管理コンピュータ1に接続連携している遊技台の台数や、遊技台番号別の機種名などを入力する。この設置情報は、センターサーバーCSの設置情報記憶部8に記憶される。
このような設定が済んだら、各コンピュータ1,2は、上記第1実施例と同様にして、必要なプログラムをセンターサーバーCSからダウンロードしてインストールすることができる。
【0041】
また、各コンピュータ1,2は、上記第1実施例と同様に、開店前にセンターサーバーCSへアクセスすることによって、自身が通信すべきコンピュータを確認したり、プログラムを更新したりすることができる。
これによって、最新のプログラムを用いて、必要なデータ収集や、演算処理をすることができる。
また、この第2実施例のシステムでも、センターサーバーCSから受信したアドレス情報に基づいて、通信すべきコンピュータ同士として、同一遊技場内の台データ管理コンピュータ1と玉貸し管理コンピュータ2とがLAN配線aによってデータの送受信を行うようにしている。
【0042】
一方、本部サーバーS2は、それを設置する際に、センターサーバーCSの設定ページにアクセスして、本部サーバーS2側の設定者ID、サーバーS2のアドレスなどを設定する。本部サーバーS2のアドレスは、処理部5によって、同一系列の遊技場の、各コンピュータのアドレスと対応づけされて、アドレス記憶部6に記憶される。
また、本部サーバーS2も、予め設定されたアクセスタイミングで、センターサーバーCSにアクセスするようにしている。センターサーバーCSの処理部5は、アクセスしてきた本部サーバーS2のアドレスから、その本部サーバーS2の系列の遊技場を特定し、対応するコンピュータのアドレスをアドレス記憶部6から出力するとともに、各コンピュータに係わる設置情報を設置情報記憶部8から出力する。
【0043】
上記センターサーバーCSに設定済みの本部サーバーS2は、センターサーバーCSにアクセスするたびに、自身が管理すべき遊技場の各コンピュータのアドレスを受信する。そこで、同系列の遊技場が増えた場合や、各遊技場のコンピュータが増設された場合には、このことをセンターサーバーCSから出力されるアドレス情報によって把握することができる。そして、受信したアドレスに対し、定期的にアクセスして、そのコンピュータが収集しているデータを取り込むことができる。取り込んだデータは、そのままデータ記憶部に記憶させることもできるし、処理部9が、加工してから記憶させることもできる。また、複数のコンピュータからデータを取り込んでいるので、それらを統合して演算処理することもできる。
【0044】
例えば、本部サーバーS2が、遊技場H1,H2,H3,…,の台データ管理コンピュータ1のデータを全て取り込んで、それらを基にして、チェーン店全体の遊技台データをまとめることもできる。
また、各遊技場内の台データ管理コンピュータ1が、玉貸し管理コンピュータ2のデータを用いて、会員毎の遊技履歴データを作成した場合には、本部サーバーS2は、店舗毎の遊技履歴データを取り込んで、それを集計したり、加工したりすることもできる。
【0045】
さらに、本部サーバーS2は、上記アクセスタイミングに、各コンピュータ1,2の設置情報も、センターサーバーCSから受信している。そこで、例えば、この設置情報の遊技台機種情報を利用して、全遊技場から収集した遊技台データを機種毎に集計することもできる。
なお、遊技場内で、遊技台の機種構成が変更された場合には、その設置情報を、遊技場側の各コンピュータ1または2を介して、センターサーバーCSに設定するようにしている。そのため、本部サーバーS2では、センターサーバーCSに定期的にアクセスするだけで、変更された設置情報を受信することができる。従って、常に、その時点の設置情報に基づいた正確なデータ集計ができる。
【0046】
例えば、図4に示すように、各遊技場H1,H2,H3,H4に設置された大データ管理コンピュータ1から受信したデータを、センターサーバーCSから受信した設置情報と組み合わせて、機種毎の遊技台データを店舗別にまとめることもできる。
そして、集計後に上記データ記憶部10に記憶させたデータは、各遊技場からの要求に従って、閲覧データとして出力するようにしている。
【0047】
この第2実施例のシステムでも、センターサーバーCSと各コンピュータ1,2間では、データのやりとりを行うことはないので、管理サーバーCSに接続されるコンピュータ数が増えても、センターサーバーCSの通信負荷が、問題となるほど大きくなることはない。
また、センターサーバーCSに、複数のチェーン店の本部サーバーS2を接続し、さらに、個々の本部サーバーS2が管理する遊技場の各コンピュータを接続したとしても、センターサーバーCSは、本部サーバーとも、各コンピュータともデータの送受信を行うことがないので、通信負荷が問題となうようなことはない。
【0048】
一方、本部サーバーS2は、各コンピュータ1、2が収集したデータを、例えば、閉店後などに収集すればよく、従来例の管理サーバーS1のように、各コンピュータがそのデータを必要とする度に、データの送受信を行う場合と比べて、圧倒的に通信負荷が小さくてすむ。そのため、チェーン店の遊技場数が増えても、本部サーバー側の通信負荷が問題となることもない。
また、遊技場においては、新機種の導入など、遊技台の入替え等が頻繁に行われる。従来は、遊技台の入れ替え時には、遊技場内のコンピュータの設置情報を、例えば、1番台から50番台の機種名を、「XXXX」から「OOOO」へ変更していた。この情報は、この遊技場内のみにしかなかったので、本部サーバー等で複数遊技場の特定機種の現時点での遊技台データを集計しようとした場合、まず、本部サーバーS2が、各遊技場にアクセスして、設置情報を確認する必要があった。
【0049】
しかし、上記第2実施例のようにすることで、本部サーバーS2は、各遊技場に設置情報を確認することなく、センターサーバーCSに記憶されている設置情報を利用して、各遊技場の機種情報を一括して知ることができる。
遊技場側では、従来は、遊技場内のコンピュータに設定していた設置情報を、遊技場内のコンピュータ設定する代わりにセンターサーバーCSに設定するだけなので、新たな負担にはならない。
【0050】
実施例2において、各遊技場の従業員が使用するパソコンなどの端末装置を、センターサーバーCSに接続して、他店のコンピュータのアドレスや設置情報を受信すれば、そのアドレスを用いて、接続したコンピュータからデータを収集し、それを集計処理し、図4に示すようなデータを作成して、見ることもできる。
また、情報を確認する従業員が、上記端末装置を用いて、各店の情報を直接収集するのではなく、センターサーバーCSに接続し、本部サーバーのアドレスを入手して、このアドレスをもとに本部サーバーS2にアクセスして、情報を閲覧してもよい。
なお、上記第1、第2実施例では、遊技がパチンコの場合を説明しているが、このシステムは、遊技媒体を用いる他の遊技の遊技場にも適応できる。その場合には、上記「玉貸し」を「遊技媒体の貸し出し」と読み替える必要がある。
【0051】
【発明の効果】
第1から第6の発明によれば、遊技場に設けた多数のコンピュータに対して、プログラムのダウンロードや、メンテナンスなどを一括してでき、各コンピュータの管理の手間を軽減でできる。また、別々のシステム間で、通信負荷を問題にしないで、必要なデータのやりとりができるようになる。
第2の発明によれば、センターサーバーに記憶した設置情報を利用して、各コンピュータが収集したデータを正確に集計処理することができる。例えば、外部の端末装置が、センターサーバーから、上記設置情報を受信した上で、各コンピュータのデータを収集すれば、遊技台の機種毎のデータを生成することもできる。
【0052】
第3の発明によれば、遊技台毎の遊技履歴と会員毎の玉貸し履歴とを統合して、会員毎の遊技履歴データを生成することができる。そして、データ送受信の際の通信負荷を気にしないで済む。
第4の発明によれば、多数のコンピュータが必要とするプログラムのインストールが、一括でできるようになる。
【0053】
第5の発明によれば、コンピュータが必要とするプログラムの更新が自動的にできるようになる。従って、常に最新バージョンのプログラムを用いたデータ処理を、システム内の全てのコンピュータで行うことができる。特に、予め設定されたアクセスタイミングで、プログラムの更新をするようにすれば、個々のコンピュータ側では、更新タイミングを考慮する必要がないし、更新し損なうこともない。
【0054】
第6の発明によれば、チェーン店などの複数の遊技場のデータを収集したり、加工したりできる本部サーバーを設置できる。
また、この本部サーバーは、センターサーバーにアクセスすることによって、各遊技場内の設置情報の変化を把握することができるため、従来のように、下記遊技場に頻繁にアクセスしなくても、正確な設置情報を得られる。従って、本部サーバーでは、正確な設置情報に基づいたデータ集計ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のシステム構成図である。
【図2】第1実施例のアドレス記憶部に記憶するデータの例である。
【図3】第2実施例のシステム構成図である。
【図4】第2実施例の遊技台データの例である。
【図5】従来例のシステム構成図である。
【符号の説明】
1 台データ管理コンピュータ
2 玉貸し管理コンピュータ
CS センターサーバー
5 処理部
6 アドレス記憶部
7 プログラム記憶部
8 設置情報記憶部
S2 本部サーバー
9 処理部
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技台情報などを管理するコンピュータを備えた、パチンコ店などの遊技場を管理するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ店などの遊技場には、遊技場内に設置された遊技台の出玉データなどの台データを収集する台データ収集システムや、遊技者の玉貸し金額などの、玉貸し履歴を管理する玉貸しデータ管理システムなどが設けられている。これらの各システムは、それぞれ、そのシステム用のコンピュータを備えている。例えば、図5に示すように、1つの遊技場H1内に、台データ収集システム側の台データ管理コンピュータ1と、玉貸しデータ管理システム側の玉貸し管理コンピュータ2とを別々に設けている。
【0003】
上記台データ管理コンピュータ1には、台コンピュータ3を複数接続し、この台コンピュータから入力される台データを、遊技台毎に集計するようにしている。上記台コンピュータ3には、図示しない複数の遊技台が接続されている。そして、台コンピュータ3は、遊技台から出力される台データを収集し、数台の遊技台のデータをまとめて、台データ管理コンピュータ1へ入力するようにしている。なお、上記台データとは、遊技台から払い出された玉数や、打ち出された玉数などのデータのほか、その遊技台での、大当たり回数など遊技状況に関するデータである。
【0004】
一方、上記玉貸し管理コンピュータ2には、遊技場H1内に設置された玉貸し装置4を接続している。この玉貸し装置は、ユーザー会員が会員カードを挿入して、玉貸しを行うための装置で、それぞれ遊技台に対応付けられている。従って、玉貸し装置4は、会員が玉貸しを行ったときに、その玉貸し数と、会員IDと、遊技台IDとを対応づけることができ、そのデータを上記玉貸し管理コンピュータ2へ送信する。
【0005】
上記のように、台データ収集システムと、玉貸しデータ管理システムとは、別々に機能する。また、上記台データ収集システムや玉貸しシステムの外にも、遊技場内のデータを管理する別のシステムが設置されている場合もある。これらのシステムは、会員に対するサービスの変化や、追加に応じて、導入することが多く、初めから全てが整備されていることは少ない。そのため、各システムが別々に導入され、遊技場H1内で独立に動作する。
【0006】
しかし、両者のデータを統合することによって、新たな遊技場データを作ることもできる。例えば、玉貸し管理コンピュータ2が収集した会員毎の玉貸し履歴データから、どの会員が何時、どの遊技台で遊技していたかを特定することができるので、そのデータと、台データ管理コンピュータ1のデータとを合わせると、会員毎の遊技履歴を集計することができる。この遊技履歴とは、会員の遊技状況に関するデータである。
このように、両システムのデータを統合するためには、上記台データ管理コンピュータ1や玉貸し管理コンピュータ2を、通信を介して接続する管理サーバーS1を設けることがあった。
【0007】
図5に示す管理サーバーS1は、各コンピュータ1,2のデータを吸い上げて、他のコンピュータへ送信する機能を備えている。例えば、遊技場H1の玉貸し管理コンピュータ2から、会員ごとの遊技台を特定した玉貸しデータを受信して、それを、遊技場H1の台データ管理コンピュータ1へ送信する。上記台データ管理コンピュータ1では、管理サーバーS1から受信した玉貸しデータと、自身が収集した遊技台データとを統合して、会員ごとの遊技履歴データを作成する。
また、上記管理サーバーS1には、他の遊技場H2,H3,…,に設けた台データ管理コンピュータ1や、玉貸し管理コンピュータ2を接続して、同様の処理を行うこともできる。
【0008】
また、上記のような管理サーバーS1を設ければ、この管理サーバーS1が、接続された各コンピュータにインストールされるプログラムを管理して、バージョンアップなど、プログラムの変更が有ったときには、通信を介して新プログラムをダウンロードさせることもできる。例えば、チェーン店など、多数の遊技場に設置された多数のコンピュータのプログラムを一度に更新することも簡単にできる。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−99271号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示すシステムにおいては、管理サーバーS1と各遊技場内の各コンピュータとの間で、それぞれ、データのやりとりが行われる。そのため、管理サーバーS1に接続するコンピュータの数が多くなればなるほど、管理サーバーS1の通信負荷が大きくなってしまうという問題があった。
この発明の目的は、さらに、多数のシステム用コンピュータの、プログラムのインストールや更新などが、一括でできるようにするとともに、遊技場に設けた別々のシステム間で、通信負荷が問題とならないようにして、必要なデータのやりとりができる遊技場管理システムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、センターサーバーと、このセンターサーバーに通信手段を介して接続し、それぞれ固有のアドレスを有し、遊技場に設置され、遊技台に関連した複数のコンピュータとを備え、上記センターサーバーには、上記各コンピュータのアドレスと、そのアドレスを持つコンピュータが通信すべきコンピュータのアドレスとを対応づけて記憶する機能と、アクセスしてきたコンピュータのアドレスを特定し、対応する通信すべきコンピュータのアドレスを出力する機能とを備えている。
【0012】
さらに、上記各コンピュータは、遊技台データや玉貸しデータ等のデータを収集する機能と、予め設定されたアクセスタイミングに基づいて上記センターサーバーにアクセスする機能と、このアクセスの際にセンターサーバーから通信すべきコンピュータのアドレスを受信する機能と、受信したアドレスに基づいて通信すべきコンピュータに直接接続する機能とを備え、さらに、上記複数のコンピュータのうち少なくとも1つは、自身に接続したコンピュータのデータを収集し、かつ、これらをもとにして演算処理を行う機能を備えた点に特徴を有する。
【0013】
第2の発明は、第1の発明を前提とし、センターサーバーが、各コンピュータに接続連携されている遊技台などの装置に関する設置情報を記憶する機能と、この設置情報を外部からのアクセスに対して出力する機能とを備えた点に特徴を有する。
【0014】
第3の発明は、第1または第2の発明を前提とし、複数のコンピュータには、遊技台ごとの遊技履歴を管理する台データ管理コンピュータと、この台データ管理コンピュータに接続し、会員毎の玉貸し履歴を管理する玉貸し管理コンピュータとを備え、上記台データ管理コンピュータと玉貸し管理コンピュータとのうち少なくとも一方のコンピュータは、他方のコンピュータのデータを収集して会員毎の遊技履歴データを生成する機能を備えた点に特徴を有する。
【0015】
第4の発明は、上記第1〜第3の発明を前提とし、センターサーバーは、センターサーバーに接続される各コンピュータが必要とするプログラムを記憶する機能を備え、上記各コンピュータは、自身が必要とするプログラムを特定するプログラム特定情報をセンターサーバーへ入力する機能と、このプログラム特定情報で特定されるプログラムをダウンロードする機能とを備えた点に特徴を有する。
【0016】
第5の発明は、第1〜第4の発明を前提とし、センターサーバーは、センターサーバーに接続される各コンピュータが必要とするプログラムを記憶する機能を備え、上記各コンピュータは、センターサーバーに記憶されているプログラムのうち、自身に記憶されているプログラムと同種の機能を有するプログラムと、自身が記憶しているプログラムとを対比して、両者が同一であるかどうかを判断する機能と、上記両プログラムが同一でないと判断したときに、センターサーバーからそのプログラムをダウンロードする機能とを備えた点に特徴を有する。
【0017】
第6の発明は、第1〜第4の発明を前提とし、センターサーバーと接続可能にした本部サーバーを備え、センターサーバーは、本部サーバー毎に、その本部サーバーが通信すべきコンピュータのアドレスを対応づけて記憶し、本部サーバーは、センターサーバーに記憶された、通信すべき各コンピュータのアドレスおよび各コンピュータに接続連携された装置の設置情報を受信する機能と、上記受信したアドレスに基づいて、各コンピュータに接続する機能と、各コンピュータが収集したデータを受信するとともに、上記設置情報に基づいて集計する機能と、この集計結果を出力する機能と、自身のアドレスを管理サーバーへ登録する機能とを備えた点に特徴を有する。
なお、上記「玉貸し」には、パチンコ玉やコイン等の「遊技媒体の貸し出し」を含むものとする。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1、図2に示す第1実施例は、複数の遊技場H1,H2,H3,…,内に、それぞれ設置された台データ管理コンピュータ1および玉貸し管理コンピュータ2を、それぞれ、通信ネットNを介してセンターサーバーCSに接続したシステムである。上記センターサーバーCSは、どこに設置してもかまわないが、この第1実施例では、遊技場とは別の管理センターに設置している。また、各遊技場H1,H2,H3,…,は、同系列のチェーン店であっても、そうでなくてもかまわない。
【0019】
上記各台データ管理コンピュータ1は、従来例と同様に、遊技台から出力される信号に基づいて、台データを収集する機能を備えたコンピュータであり、上記玉貸し管理コンピュータ2は、玉貸し装置から出力される、会員および遊技台毎の玉貸しデータを収集する機能を備えたコンピュータである。そして、上記台データ管理コンピュータ1および玉貸し管理コンピュータ2が、この発明の各コンピュータであり、個々にアドレスを持っている。
【0020】
センターサーバーCSには、処理部5、アドレス記憶部6、プログラム記憶部7を備えている。
上記アドレス記憶部6は、センターサーバーCSに接続する各コンピュータのアドレスと、それぞれのコンピュータが通信すべきコンピュータのアドレスとを対応づけて記憶し、上記プログラム記憶部7は、遊技場において、必要とされる複数のプログラムを記憶している。上記プログラム記憶部7には、記憶しているプログラムがバージョンアップなどで、変更されたときには、管理センター側で、新しいプログラムを記憶させるようにしている。
【0021】
この第1実施例のシステムの作用を説明する。
まず、各遊技場H1,H2,H3,…,に、それぞれ、台データ管理コンピュータ1や、玉貸し管理コンピュータ2を設置したときには、これらのコンピュータについて、上記センターサーバーCSに設定を行わなければならない。
遊技場の担当者は、上記各コンピュータにブラウザをインストールし、いずれかのコンピュータから、センターサーバーCSの設定ページを開いて、その設定ページから各コンピュータの設定を行う。
【0022】
上記設定ページでは、設定者ID、遊技場ID、コンピュータID、アドレスを入力するとともに、そのコンピュータが通信すべきコンピュータがあれば、そのコンピュータのコンピュータIDまたはアドレスを入力する。例えば、遊技場H1に設置された台データ管理コンピュータ1は、同じ遊技場内に設置された玉貸し管理コンピュータ2と通信してデータを受信する必要があるので、自身が通信すべきアドレスとして、遊技場H1の玉貸し管理コンピュータ2のアドレスを設定するようにする。同様に、玉貸し管理コンピュータ2は、同一遊技場内の台データ管理コンピュータ1のアドレスを通信すべきアドレスとして設定する。
【0023】
このような設定をすると、センターサーバーCSのアドレス記憶部6には、図2に示すように、各コンピュータのアドレスに対応させて、そのコンピュータが通信すべきアドレスが記憶される。ここでは、各遊技場内に設置された2つのコンピュータ、すなわち、台データ管理コンピュータ1と、玉貸し管理コンピュータ2とが互いに通信すべきコンピュータということにする。
図2では、具体的なアドレスの代わりに対応するコンピュータの符号を表示している。例えば、コンピュータのアドレス(H1の1)は、遊技場H1に設置された台データ管理コンピュータ1のアドレスという意味であり、(H1の2)は遊技場H1に設置された玉貸し管理コンピュータ2ということである。
【0024】
つまり、遊技場H1に設置された台データ管理コンピュータ1が通信すべきアドレスは、遊技場H1の玉貸し管理コンピュータ2のアドレスであり、それを(H1の2)と示している。同様に、アドレス(H2の1)は、遊技場H2の台データ管理コンピュータ1のアドレスであり、このコンピュータが通信すべきアドレスの欄には、遊技場H2の玉貸し管理コンピュータ2のアドレス(H2の2)が入っている。
なお、上記コンピュータのアドレスと通信すべきアドレスとを、直接対応づけるのではなく、コンピュータIDなどを介して、対応付けておくようにしてもよい。
【0025】
また、特定のコンピュータが、上記のようにして、自身を設定する時に、通信すべきコンピュータのアドレスの代わりに、通信すべきコンピュータのIDを入力するようにした場合であって、その時点で、上記通信すべきコンピュータのアドレスが、センターサーバCSに登録されていなかった場合には、IDだけを設定しておくことができる。その後、通信すべきコンピュータが、自身のアドレスをセンターサーバーCSに設定した時点で、センターサーバーCSの処理部5が、そのアドレスとコンピュータIDとが対応付けられ、通信すべき相手のアドレスとして、アドレス記憶部6に記憶させる。
【0026】
また、上記コンピュータの設置時に、そのコンピュータが必要とするプログラムを特定する。例えば、台データ管理コンピュータ1が、遊技台データ管理プログラムや、遊技履歴管理プログラムを必要とする場合には、これらのプログラムを特定するプログラム特定情報を入力する。このようなプログラム特定情報を受信したセンターサーバーCSの処理部5は、上記プログラム特定情報に対応するプログラムを、上記プログラム記憶部7から選択して、それを対応するコンピュータにダウロードさせるとともに、コンピュータIDとそのコンピュータが必要とするプログラム名とを対応づけて、プログラム記憶部7に記憶させる。
【0027】
このような設定を、各遊技場、コンピュータごとに行うと、各コンピュータには、必要なプログラムがインストールされる。
ただし、この際、各コンピュータは、自身の記憶容量等、上記プログラムのインストールが可能な資源が備わっているかどうかを判定し、備わっていない場合はその旨を表示するようにする。
以上で、全てのコンピュータに必要なプログラムがインストールされ、各コンピュータのアドレスや、通信すべきアドレス情報が、センターサーバーCSに登録される。この第1実施例では、1つの遊技場H1,H2,H3,…内に、それぞれ2つのシステムに対応するコンピュータ1,2が設置されている場合を説明しているが、もっと多くのシステムを導入することもできる。
【0028】
また、各コンピュータが通信すべきコンピュータは、同一遊技場内のコンピュータに限らない。
ただし、いずれかの遊技場に、新たなコンピュータを設置した場合には、そのたびに、上記と同様の設定をセンターサーバーCSに行う必要がある。
設定が終了した各コンピュータ1,2は、それぞれ、台データ管理システム、玉貸し管理システムのサーバーとして機能する。
【0029】
そして、遊技場の開店時に、担当者が、図示しない入力装置を介して各コンピュータ1,2に対して開店操作を行うと、各コンピュータ1,2は、前日の集計データを、所定のデータベースに記憶させるとともに、センターサーバーCSにアクセスして、自身が通信すべき相手アドレスを確認する。具体的には、センターサーバーCSの処理部5が、アクセスしてきたコンピュータのアドレスを特定し、そのアドレスのコンピュータが通信すべきアドレスを特定して、それをアクセスしてきたコンピュータに対して出力する。そして、このアドレスを受信した各コンピュータは、次回、センターサーバーCSにアクセスして、上記アドレスを確認するまでの間、自身の記憶エリアに、自身が通信すべき相手のアドレスを記憶しておく。
【0030】
上記のように、この第1実施例では、各コンピュータ1,2が、自身が通信すべきアドレスを、毎日開店前に確認することになる。つまり、他のコンピュータが導入され、通信すべき関係が変化した場合にも、開店前のアクセスによって、自身が通信すべきアドレスを正しく把握することができる。この第1実施例では、上記開店操作時が、この発明の予め設定されたアクセスタイミングである。なお、通信すべきアドレスを受信するためのアクセスタイミングは、この実施例のタイミングに限らない。通信すべき相手の変更などがほとんどない場合などでは、もっと間隔を大きくしても良いし、コンピュータの設定時のみに、上記アドレスを受信するようにしてもかまわない。
【0031】
上記各コンピュータ1,2は、センターサーバーCSから受信したアドレス情報に基づいて、通信すべきコンピュータと直接接続する。この第1実施例では、通信すべきコンピュータ1,2が互いに、同一遊技場内に設置されているので、それらをLAN(local area network)で接続することができる。図1では、LAN配線aを二重線で示している。ただし、異なる遊技場間で通信する場合には、専用回線を設けてもよいが、インターネットなどの通信ネットNを介した接続でもかまわない。センターサーバーCSを介さないで、コンピュータ同士が接続するものは、全て、ここでいう直接接続に含む。
【0032】
以上のようにして、各コンピュータ1,2が、通信すべき相手を特定して通信を行うことにより、互いに異なるシステムで収集したデータのやりとりを行うことができる。例えば、台データ管理コンピュータ1は、遊技台データを収集し、遊技台毎に遊技台データを集計管理することができ、玉貸し管理コンピュータ2は、会員ごと、遊技台ごとの、玉貸しデータを収集している。そこで、台データ管理コンピュータ1が、玉貸し管理コンピュータ2から玉貸しデータを取り込めば、そのデータと台データ管理コンピュータ1が収集したデータとを組み合わせて、会員毎の遊技履歴データを生成することができる。
【0033】
しかも、玉貸しデータの送受信は、LAN配線aによって行われる。データの送受信が、センターサーバーCSを介さないで行われるので、遊技場数や、コンピュータ1,2の台数が多くなっても、従来例の管理サーバーS1のように、センターサーバーCSの通信負荷が大きくなってしまうことがない。
なお、上記会員毎の遊技履歴データを生成する機能のように、異なるシステムで収集したデータを統合する機能は、どのコンピュータが備えていてもかまわない。上記とは反対に、玉貸し管理コンピュータ2が、台データ管理コンピュータ1の収集したデータを取り込んで、そのデータを利用して演算処理を行ってもよい。あるいは、上記各コンピュータ1,2とは別の統合コンピュータを備えて、その統合コンピュータが、上記台データコンピュータ1および玉貸し管理コンピュータ2の両者からデータを取り込み、演算処理をするようにしてもよい。
【0034】
また、上記アクセスタイミングにおいて、各コンピュータ1,2は、プログラムのメンテナンスも行う。各コンピュータ1,2は、センターサーバーCSのプログラム記憶部7に記憶されているプログラムのうち、自身が必要とするプログラムを特定して、そのプログラムが、現在、自身が保持しているプログラムと同一かどうかを判断する。例えば、台データ管理コンピュータ1は、台データ管理プログラムがインストールされているが、コンピュータ台データプログラムと、上記プログラム記憶部7が記憶している台データ管理プログラムとが同一かどうかということである。
【0035】
もともと、各コンピュータ1,2のプログラムは、センターサーバーCSからダウンロードしたものであるが、それらのプログラムがバージョンアップされるなど、変更されることがある。プログラム記憶部7には、最新のプログラムが記憶されているので、各コンピュータ1,2は、自身が備えているプログラムを、上記プログラム記憶部7のプログラムと対比することによって、自身のプログラムが最新のものであるかどうかを判断することができる。そして、両者が同一でない場合には、プログラム記憶部7のプログラムをダウンロードして、最新バージョンに更新することができる。
【0036】
以上のように、第1実施例の遊技場管理システムでは、各コンピュータが、予め設定されたアクセスタイミングにおいて、通信すべきコンピュータを確認するようにしているので、コンピュータの設置状況が変化した場合にも、すぐに対応できる。
また、複数の遊技場に設置した複数のコンピュータが必要とするプログラムを、センターサーバーCSからダウンロードすることによって、常に最新バージョンのものを簡単にインストールすることができる。そして、この第1実施例のように、各コンピュータ側は、予め設定されたアクセスタイミングで、プログラムの更新をするようにすれば、個々のコンピュータ側では、更新タイミングを考慮する必要がないし、更新し損なうこともない。
【0037】
図3に示す第2実施例は、本部サーバーS2を備えている点が、第1実施例とは異なる。本部サーバーS2は、チェーン店の本部サーバーであり、同系列の複数の遊技場H1,H2,H3,…,を管理している。ここでは、1つの本部サーバーS2だけを図示しているが、別のチェーン店の本部サーバーを複数設置することもできる。
また、図3中、図1に示す第1実施例と同様の構成要素には、同じ符号を用いている。ただし、第2実施例のセンターサーバーCSには、設置情報記憶部8を備えている。この設置情報記憶部8に記憶される設置情報とは、遊技場に設置されて、上記各コンピュータに接続連携されている遊技台数や、遊技台の台番号別の機種名等である。そのほかの、センターサーバーCSの機能は、上記第1実施例と同様である。
【0038】
上記本部サーバーS2は、処理部9と、データ記憶部10とを備え、処理部9は、センターサーバーCSの処理部5と接続するとともに、各遊技場H1,H2,H3,…,に設置された各コンピュータ1,2にも接続可能にしている。図3では、処理部9と処理部5との間を直接、実線で結んでいるが、この間に通信ネットNを介してもかまわない。
また、上記アドレスを確認するためのアクセスタイミングと、プログラムの更新を行うためのアクセスタイミングとは、同時である必要はない。
【0039】
以下に、第2実施例の作用を説明する。
各遊技場H1,H2,H3,…,に、台データ管理コンピュータ1や玉貸し管理コンピュータ2が、設置した時点で、センターサーバーCSの設定ページにアクセスして、そのページから各コンピュータの設定を行う。上記設定ページから、第1実施例と同様にして、設定者ID、遊技場ID、コンピュータID、アドレスと、そのコンピュータが通信すべきコンピュータのアドレス等を入力する。このとき、各コンピュータ1,2に連携されている遊技台や、玉貸し装置などの装置に関する設置情報の設定も行う。なお、上記遊技場IDには、その遊技場が、どのチェーン店系列であるかということがわかる情報が含まれている。
【0040】
台データ管理コンピュータ1は、遊技台から出力されるデータを収集するコンピュータなので、台データ管理コンピュータ1の設定を行う際には、この台データ管理コンピュータ1に係わる設置情報として、このデータ管理コンピュータ1に接続連携している遊技台の台数や、遊技台番号別の機種名などを入力する。この設置情報は、センターサーバーCSの設置情報記憶部8に記憶される。
このような設定が済んだら、各コンピュータ1,2は、上記第1実施例と同様にして、必要なプログラムをセンターサーバーCSからダウンロードしてインストールすることができる。
【0041】
また、各コンピュータ1,2は、上記第1実施例と同様に、開店前にセンターサーバーCSへアクセスすることによって、自身が通信すべきコンピュータを確認したり、プログラムを更新したりすることができる。
これによって、最新のプログラムを用いて、必要なデータ収集や、演算処理をすることができる。
また、この第2実施例のシステムでも、センターサーバーCSから受信したアドレス情報に基づいて、通信すべきコンピュータ同士として、同一遊技場内の台データ管理コンピュータ1と玉貸し管理コンピュータ2とがLAN配線aによってデータの送受信を行うようにしている。
【0042】
一方、本部サーバーS2は、それを設置する際に、センターサーバーCSの設定ページにアクセスして、本部サーバーS2側の設定者ID、サーバーS2のアドレスなどを設定する。本部サーバーS2のアドレスは、処理部5によって、同一系列の遊技場の、各コンピュータのアドレスと対応づけされて、アドレス記憶部6に記憶される。
また、本部サーバーS2も、予め設定されたアクセスタイミングで、センターサーバーCSにアクセスするようにしている。センターサーバーCSの処理部5は、アクセスしてきた本部サーバーS2のアドレスから、その本部サーバーS2の系列の遊技場を特定し、対応するコンピュータのアドレスをアドレス記憶部6から出力するとともに、各コンピュータに係わる設置情報を設置情報記憶部8から出力する。
【0043】
上記センターサーバーCSに設定済みの本部サーバーS2は、センターサーバーCSにアクセスするたびに、自身が管理すべき遊技場の各コンピュータのアドレスを受信する。そこで、同系列の遊技場が増えた場合や、各遊技場のコンピュータが増設された場合には、このことをセンターサーバーCSから出力されるアドレス情報によって把握することができる。そして、受信したアドレスに対し、定期的にアクセスして、そのコンピュータが収集しているデータを取り込むことができる。取り込んだデータは、そのままデータ記憶部に記憶させることもできるし、処理部9が、加工してから記憶させることもできる。また、複数のコンピュータからデータを取り込んでいるので、それらを統合して演算処理することもできる。
【0044】
例えば、本部サーバーS2が、遊技場H1,H2,H3,…,の台データ管理コンピュータ1のデータを全て取り込んで、それらを基にして、チェーン店全体の遊技台データをまとめることもできる。
また、各遊技場内の台データ管理コンピュータ1が、玉貸し管理コンピュータ2のデータを用いて、会員毎の遊技履歴データを作成した場合には、本部サーバーS2は、店舗毎の遊技履歴データを取り込んで、それを集計したり、加工したりすることもできる。
【0045】
さらに、本部サーバーS2は、上記アクセスタイミングに、各コンピュータ1,2の設置情報も、センターサーバーCSから受信している。そこで、例えば、この設置情報の遊技台機種情報を利用して、全遊技場から収集した遊技台データを機種毎に集計することもできる。
なお、遊技場内で、遊技台の機種構成が変更された場合には、その設置情報を、遊技場側の各コンピュータ1または2を介して、センターサーバーCSに設定するようにしている。そのため、本部サーバーS2では、センターサーバーCSに定期的にアクセスするだけで、変更された設置情報を受信することができる。従って、常に、その時点の設置情報に基づいた正確なデータ集計ができる。
【0046】
例えば、図4に示すように、各遊技場H1,H2,H3,H4に設置された大データ管理コンピュータ1から受信したデータを、センターサーバーCSから受信した設置情報と組み合わせて、機種毎の遊技台データを店舗別にまとめることもできる。
そして、集計後に上記データ記憶部10に記憶させたデータは、各遊技場からの要求に従って、閲覧データとして出力するようにしている。
【0047】
この第2実施例のシステムでも、センターサーバーCSと各コンピュータ1,2間では、データのやりとりを行うことはないので、管理サーバーCSに接続されるコンピュータ数が増えても、センターサーバーCSの通信負荷が、問題となるほど大きくなることはない。
また、センターサーバーCSに、複数のチェーン店の本部サーバーS2を接続し、さらに、個々の本部サーバーS2が管理する遊技場の各コンピュータを接続したとしても、センターサーバーCSは、本部サーバーとも、各コンピュータともデータの送受信を行うことがないので、通信負荷が問題となうようなことはない。
【0048】
一方、本部サーバーS2は、各コンピュータ1、2が収集したデータを、例えば、閉店後などに収集すればよく、従来例の管理サーバーS1のように、各コンピュータがそのデータを必要とする度に、データの送受信を行う場合と比べて、圧倒的に通信負荷が小さくてすむ。そのため、チェーン店の遊技場数が増えても、本部サーバー側の通信負荷が問題となることもない。
また、遊技場においては、新機種の導入など、遊技台の入替え等が頻繁に行われる。従来は、遊技台の入れ替え時には、遊技場内のコンピュータの設置情報を、例えば、1番台から50番台の機種名を、「XXXX」から「OOOO」へ変更していた。この情報は、この遊技場内のみにしかなかったので、本部サーバー等で複数遊技場の特定機種の現時点での遊技台データを集計しようとした場合、まず、本部サーバーS2が、各遊技場にアクセスして、設置情報を確認する必要があった。
【0049】
しかし、上記第2実施例のようにすることで、本部サーバーS2は、各遊技場に設置情報を確認することなく、センターサーバーCSに記憶されている設置情報を利用して、各遊技場の機種情報を一括して知ることができる。
遊技場側では、従来は、遊技場内のコンピュータに設定していた設置情報を、遊技場内のコンピュータ設定する代わりにセンターサーバーCSに設定するだけなので、新たな負担にはならない。
【0050】
実施例2において、各遊技場の従業員が使用するパソコンなどの端末装置を、センターサーバーCSに接続して、他店のコンピュータのアドレスや設置情報を受信すれば、そのアドレスを用いて、接続したコンピュータからデータを収集し、それを集計処理し、図4に示すようなデータを作成して、見ることもできる。
また、情報を確認する従業員が、上記端末装置を用いて、各店の情報を直接収集するのではなく、センターサーバーCSに接続し、本部サーバーのアドレスを入手して、このアドレスをもとに本部サーバーS2にアクセスして、情報を閲覧してもよい。
なお、上記第1、第2実施例では、遊技がパチンコの場合を説明しているが、このシステムは、遊技媒体を用いる他の遊技の遊技場にも適応できる。その場合には、上記「玉貸し」を「遊技媒体の貸し出し」と読み替える必要がある。
【0051】
【発明の効果】
第1から第6の発明によれば、遊技場に設けた多数のコンピュータに対して、プログラムのダウンロードや、メンテナンスなどを一括してでき、各コンピュータの管理の手間を軽減でできる。また、別々のシステム間で、通信負荷を問題にしないで、必要なデータのやりとりができるようになる。
第2の発明によれば、センターサーバーに記憶した設置情報を利用して、各コンピュータが収集したデータを正確に集計処理することができる。例えば、外部の端末装置が、センターサーバーから、上記設置情報を受信した上で、各コンピュータのデータを収集すれば、遊技台の機種毎のデータを生成することもできる。
【0052】
第3の発明によれば、遊技台毎の遊技履歴と会員毎の玉貸し履歴とを統合して、会員毎の遊技履歴データを生成することができる。そして、データ送受信の際の通信負荷を気にしないで済む。
第4の発明によれば、多数のコンピュータが必要とするプログラムのインストールが、一括でできるようになる。
【0053】
第5の発明によれば、コンピュータが必要とするプログラムの更新が自動的にできるようになる。従って、常に最新バージョンのプログラムを用いたデータ処理を、システム内の全てのコンピュータで行うことができる。特に、予め設定されたアクセスタイミングで、プログラムの更新をするようにすれば、個々のコンピュータ側では、更新タイミングを考慮する必要がないし、更新し損なうこともない。
【0054】
第6の発明によれば、チェーン店などの複数の遊技場のデータを収集したり、加工したりできる本部サーバーを設置できる。
また、この本部サーバーは、センターサーバーにアクセスすることによって、各遊技場内の設置情報の変化を把握することができるため、従来のように、下記遊技場に頻繁にアクセスしなくても、正確な設置情報を得られる。従って、本部サーバーでは、正確な設置情報に基づいたデータ集計ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のシステム構成図である。
【図2】第1実施例のアドレス記憶部に記憶するデータの例である。
【図3】第2実施例のシステム構成図である。
【図4】第2実施例の遊技台データの例である。
【図5】従来例のシステム構成図である。
【符号の説明】
1 台データ管理コンピュータ
2 玉貸し管理コンピュータ
CS センターサーバー
5 処理部
6 アドレス記憶部
7 プログラム記憶部
8 設置情報記憶部
S2 本部サーバー
9 処理部
Claims (6)
- センターサーバーと、このセンターサーバーに通信手段を介して接続し、それぞれ固有のアドレスを有し、遊技場に設置され、遊技台に関連した複数のコンピュータとを備え、上記センターサーバーには、上記各コンピュータのアドレスと、そのアドレスを持つコンピュータが通信すべきコンピュータのアドレスとを対応づけて記憶する機能と、アクセスしてきたコンピュータのアドレスを特定し、対応する通信すべきコンピュータのアドレスを出力する機能とを備え、上記各コンピュータは、遊技台データや玉貸しデータ等のデータを収集する機能と、予め設定されたアクセスタイミングに基づいて上記センターサーバーにアクセスする機能と、このアクセスの際にセンターサーバーから通信すべきコンピュータのアドレスを受信する機能と、受信したアドレスに基づいて通信すべきコンピュータに直接接続する機能とを備え、さらに、上記複数のコンピュータのうち少なくとも1つは、自身に接続したコンピュータのデータを収集し、かつ、これらをもとにして演算処理を行う機能を備えた遊技場管理システム。
- センターサーバーが、各コンピュータに接続連携されている遊技台などの装置に関する設置情報を記憶する機能と、この設置情報を外部からのアクセスに対して出力する機能とを備えた請求項1に記載の遊技場管理システム。
- 複数のコンピュータには、遊技台ごとの遊技履歴を管理する台データ管理コンピュータと、この台データ管理コンピュータに接続し、会員毎の玉貸し履歴を管理する玉貸し管理コンピュータとを備え、上記台データ管理コンピュータと玉貸し管理コンピュータとのうち少なくとも一方のコンピュータは、他方のコンピュータのデータを収集して会員毎の遊技履歴データを生成する機能を備えた請求項1または2に記載の遊技場管理システム。
- センターサーバーは、センターサーバーに接続される各コンピュータが必要とするプログラムを記憶する機能を備え、上記各コンピュータは、自身が必要とするプログラムを特定するプログラム特定情報をセンターサーバーへ入力する機能と、このプログラム特定情報で特定されるプログラムをダウンロードする機能とを備えた請求項1〜3のいずれか1に記載の遊技場管理システム。
- センターサーバーは、センターサーバーに接続される各コンピュータが必要とするプログラムを記憶する機能を備え、上記各コンピュータは、センターサーバーに記憶されているプログラムのうち、自身に記憶されているプログラムと同種の機能を有するプログラムと、自身が記憶しているプログラムとを対比して、両者が同一であるかどうかを判断する機能と、上記両プログラムが同一でないと判断したときに、センターサーバーからそのプログラムをダウンロードする機能とを備えた請求項1〜4のいずれか1に記載の遊技場管理システム。
- センターサーバーと接続可能にした本部サーバーを備え、センターサーバーは、本部サーバー毎に、その本部サーバーが通信すべきコンピュータのアドレスを対応づけて記憶し、本部サーバーは、センターサーバーに記憶された、通信すべき各コンピュータのアドレスおよび各コンピュータに接続連携された装置の設置情報を受信する機能と、上記受信したアドレスに基づいて、各コンピュータに接続する機能と、各コンピュータが収集したデータを受信するとともに、上記設置情報に基づいて集計する機能と、この集計結果を出力する機能と、自身のアドレスを管理サーバーへ登録する機能とを備えた請求項2〜5のいずれか1に記載の遊技場管理システム。
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Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
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-
2002
- 2002-12-27 JP JP2002380044A patent/JP2004208823A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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