JP2004206481A - 納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理方法、および該手続きに関する処理を行うコンピュータプログラム - Google Patents
納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理方法、および該手続きに関する処理を行うコンピュータプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】課題を解決する手段の1つは、申告者が端末から申告書の記入を行えるようにし、申告者に対して利用し易い画面を提供することである。例えば、申告書を記入する前に、申告書を作成する際に参照する書類と、その書類の説明とを含む説明の画面を表示して、申告者に、申告書を作成する際に参照する書類から、記入項目を容易に見つけさせること、などである。課題を解決する手段の他の1つは、申告に問題がある場合に、関係する申告者に適切な連絡を行う方法を提供することである。課題を解決する手段の更に他の1つは、申告書の管理を効率よく行う方法を提供することである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、納めるべき税額と徴収した税額との過不足を求めるための手続きに関する処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
給与支払者は、給与支払の際に所得税の源泉徴収を行っている。実務では、給与支払の際の源泉徴収額の年間の合計が、給与を受ける人の年間給与額に基づいて収めなければならない税額と一致しないことが多い。このため納めるべき税額と徴収した税額との過不足を求め、その差額を徴収または還付している。本明細書では上記処理を年末調整と呼ぶことにする。年末調整については、以下の特許文献1および特許文献2に記載されている。なお、特許文献1には、自治体の財務処理および税務処理において、財務データと所得税データの一元管理を計ることによって共通の情報が別の場所に格納されることを防ぎ、データ保守によって整合性が乱れる危険を回避する、技術が記載されている。特許文献2には、各種のデータや金額の入力を自動化し、かつ、給与関係情報の処理を行うとともに人事管理情報の処理を行う給与関係処理システムの係る技術が記載されている。
【0003】
給与支払者は、給与受取人の納めなければならない税額の計算を行うために、給与受取人からの税金控除に関する申告を受け付ける。この申告手続きは、申告書を各給与受取人が手書きし、それを給与支払者の関係部門例えば財務部門で受け付けし、それに基づき必要なデータを税金の計算システムに入力して、処理している。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−89298号公報(段落[0010]など)
【特許文献2】
特開2001−290921号公報(段落[0007]など)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
年末調整に係る申告手続きは、各申告者が手作業で申告書を作成しており、記載ミスが多い。また送られてきた申告書の受け付け業務も手作業となり、効率が悪い。申告書の受付業務の効率向上が望ましい。また申告者の誤解に基づく記載ミスを減らし、申告書の修正業務を減らすことが望まれる。また書面による申告から電子データによる申告に手続きが変更された場合にもスムーズに移行できる申告方法であることが望ましい。
【0006】
本発明の目的は、年末調整の業務を支援する技術を提供することである。本発明の他の目的は、書面による申告が電子データによる申告に移行した場合にも、利用できる技術を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成する手段の1つは、申告者が端末から申告書の記入を行えるようにし、申告者に対して利用し易い画面を提供することである。課題を解決する手段の他の1つは、申告に問題がある場合に、関係する申告者に適切な連絡を行う方法を提供することである。課題を解決する手段の更に他の1つは、申告書の管理を効率よく行う方法を提供することである。更に他の解決手段については、以下の実施形態で詳細に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明が適用される一実施形態を説明する。図1は年末調整手続きの処理フローを示す。生命保険料金の支払などは税金控除の対象となる。このため生命保険会社は税金控除の申告のために生命保険料の支払を証明する証明書を発行し、加入者に送付する。税金の控除は生命保険だけでなくいろいろある。このように税金控除の証明書は、証明書発行機関5の計算機を使用した処理システムで発行され、加入者1へ送られる。証明書を郵送しても良いが、電子データとして加入者1へあるいは取り扱い元である給与支払人10へ送るようにしても良い。この事例では加入者である給与受取人1へ送られ(S12)、給与受取人1はこの証明書を受け取る(S14)。証明書は、上述のとおり電子データで受け取っても良い。
【0009】
図1をより詳しく説明する。給与受取人1は、給与支払人10から給与の支払を受ける。また、給与受取人1は、証明書発行機関である例えば保険会社や銀行5から提供される保険などのサービスに加入している。証明書発行機関である保険会社あるいは銀行5は、税金控除の証明書の発行および送付を行う(S12)。この送付は通信回線を利用した電子データのかたちによる送付でもよいし、証明書を書類のかたちで郵送などの手段よって送付する方法でも良い。給与受取人1は、上記証明書を受け取る(S14)。
【0010】
給与受取人1は、使用する端末を給与支払人のシステムへ接続し、システムから必要な後述する必要なデータを受けて申告書を作成する(S16)。端末およびシステムは、図2を参照して後で説明する。給与支払人10は、必要なデータを通信回線を介してシステムから端末に送信する(S18)。給与受取人1は入力した申告書の印刷と証明書の台紙の印刷を行う。このとき申告書および証明書の台紙にはそれぞれを特定できる固有の番号が付される。更にこれら申告書および証明書に関する入力データが自動的にシステムへ送信される(S18)。例えば給与受取人1がデータの入力を終了したときに、終了を意味する操作を行うことで上記データを自動的に給与支払人のシステムへ送信するようにしても良い。印刷の指示はデータ入力の終了を意味すると判断し、印刷の指示を上記終了の指示として自動送信しても良い。
【0011】
給与支払人10は、送信されてきたデータを受信し、受信データの保持管理を行う(S20)。給与受取人1は、印刷された申告書に捺印し、捺印された申告書と印刷された台紙に証明書発行機関の書類を貼り付けた証明書を給与支払人10の担当部門へ郵便などの手段で送付する(S22)。給与支払人10は、郵便などで送られてきた申告書と証明書を受取、申告書や証明書に付された番号の読み込みを行う(S24)。上記番号をバーコードで印刷すればバーコードリーダで簡単に読み込むことが出来る。上記番号は申告書や証明書に固有の番号であり、この番号の読込みで書類の受取状況などがシステムに記憶され、この記憶されたデータを調べることで申告書の提出の有無を管理できる。給与支払人10は申告書や証明書の内容を確認し、確認の状況を入力する。システムは入力された情報を記憶する(S26)。記録された確認内容に基づき申告者である給与受取人1へ必要な通知を行う(S28)。必要な通知とは、例えば、郵送物を受け取ったことを確認する通知、証明書に誤りがある場合は、誤りの通知あるいは訂正などの依頼を行う通知である。
【0012】
給与受取人1は、通知に基づく対応を行う(S30)。給与支払人10は、受付の申告書と証明書を保管し、税務署へのデータ提供が行われる(S32)。税務署へ提供するデータは電子データであり、書類は給与支払人10が保管する(S34)。なお、税務署からの問い合わせがあったら、給与支払人10は、申告書と証明書について、保管場所を確認して書類を取り出し、税務署に提示する(S36)。申告書および証明書の保管場所は上記ステップ32でシステムに記録され、税務署からの問合せに対し、対象を特定すると保管場所の情報がシステムから出力され、速やかに保管場所から対象の書類を見つけることが出来、上記問合せに速やかに対応できる。
【0013】
図2に年末調整に関する処理を行うシステムを示す。本システムは会社や事務所、その他、源泉徴収の処理を行う機関で使用可能の機能を備えているが、一般的な摘要例として、会社で使用される例について説明する。
【0014】
本システムは、複数の給与受取人11が利用する複数の端末1Aと、給与受取人1からの年末調整に関する申告書のデータに関する処理や管理を行うサーバ2と、申告書の提出に関する処理や管理を行うシステム3Aと、給与受取人1あるいは申告者への連絡や支援のための情報提供を行うシステム3Bと、給与受取人1の給与や源泉徴収の処理や管理を含む給与の管理を行うシステム4Aとから構成される。上記システム3Aや3B、4Aは別々独立したシステムであっても良いし、ハードは1つであって機能や動作が分かれている如く存在し、上記それぞれのシステムの処理が並列的に行われるように構成されていても良い。
【0015】
年末調整の申告書に付される税金控除に関する証明書を発行する機関5は本システムとネットワーク8で接続されていてもよいし、いなくてもよいが、この例では接続されている。ここで、サーバ2やシステム3Aやシステム3Bやシステム4Aはそれぞれ個別の装置であってもよいし、ハード的には分離されていないが上記説明の処理や管理のための機能を備えているものであってもよい。給与受取人1および人事部門3また経理部門4の装置やシステムは、ネットワーク8で接続されているが、それだけでなく、配達手段9を使用して書類などをお互いに送付可能である。上記説明の通り、端末1Aは複数個備えられており、複数の社員が同時に使用可能であるが、説明を簡単にするため代表して1つを図示する。またネットワークはイントラネットや専用回線であっても良いし、インターネットなどの公衆回線であっても良い。なお、システム3Aが申告書の固有番号を読み取る作用をすると、人事部門3に提出された申告書や証明書を保管する際の保管場所をシステム3Aが指定し、その保管場所を、申告者をキーワードとしてシステム内に保持する。このため申告者を特定することで保管場所を簡単に検索し、出力できる。
【0016】
上記システム3Aやシステム3Bおよびサーバ2は会社の場合人事部門で管理や維持される場合が多く、システム4Aは経理部門4で管理や維持されることが多い。この実施の形態では、年末調整に関するデータをサーバ2で一元的に管理することで、年末調整の申告手続きに関する処理作業を効率的に行えるし、データのテナンスも行いやすい。
【0017】
次に、上記システムを構成する各装置あるいはシステムを、図3を参照して説明する。図2のシステム3Aと3Bの具体的な構成を図3に示す。このシステム3Aと3Bとにより、給与受取人1によって提出された申告書を給与支払人10が受け取り、管理し、必要な連絡を給与受取人1に行う。この構成は申告書に付けられた固有番号(ID)を表すバーコードを読み取るバーコードリーダなどの読取部81を含む入力部80と、出力部84と、処理部85(例えば、機能82、機能89、他86)と通信部83とを備える。
【0018】
図2のサーバ2の機能を説明する。サーバ2は、図1を用いて説明した申告書の作成支援や、作成された申告書の電子データが申告者から送られてきたものを保管するのに使用される。即ち給与受取人1である申告者毎に申告されてきた電子データを記憶し管理する。またサーバ2を備えたシステムは、上記申告書の作成を支援するため、上記記入項目が規定された申告書の様式に関する申告用紙のデータを記憶し管理する。さらに年末調整業務の効率的な運用を図るため、サーバ2は、書類例えば税金控除に関する証明書類が未着状態の場合に給与所得者1へ未着であることを通知するための処理やその他必要な内容を通知する処理を行う。これらの処理は、これらの専用ハードウエアを持つ必要は無く、インストールされたコンピュータプログラムによって、このような機能を持てばよい。
【0019】
サーバ2を備えたシステムが管理するデータを説明する。給与受取人1の年末調整の各控除を申告する際に、共通に用いられる基本的な情報は、給与受取人1をキーワードとして保持されており給与受取人1を基に検索可能である。基本的な情報は、例えば、家族構成、年齢または生年月日などの家族を構成する家族構成員に関する情報、ならびに、各家族構成員についての給与受取人1との関係、および同居や別居の状況、などの情報である。この基本的な情報の他に、給与受取人固有番号(ID)、控除種別ごとの情報、ならびに、給与受取人1およびその家族に関する所得税の控除情報が、サーバ2を備えたシステムによって管理される。
【0020】
サーバ2を備えたシステムは、上述のとおり、申告書の作成を支援し、作成された申告書を電子データの形で申告者の端末から受け取り、これを保管する。上記申告書の作成を支援するために、記入項目が規定された申告書の様式に関する申告用紙のデータを記憶し管理する。申告書は電子データのみの提出で終わる場合と電子データに加え紙による提出をも必要とされる場合が考えられる。いずれの場合においても提出する最終の形式をそのまま申告書提出者の作成支援画像として提供することは好ましくない。完成された申告書は、それを受け取って管理し、また納めるべき税額を正しく計算し、税金の過不足分を計算処理する関係者に利用しやすいことが望ましい。一方申告書の提出者が申告書を作成するのを支援する画像は、作成者にわかり易く、入力しやすいことが望ましい。提出する最終の申告書の各項目の配置や形式に忠実な画像は、一見理解し易く入力し易い画像のように思われるが、実際はそうではない。申告書を入力する人の知識と上記申告された申告書に基づいて処理する人とでは、税金の制度や規則についての理解度が異なること、また電子機器に不慣れな人や視覚にハンディを持つ人にもできるだけ広く利用できることを考慮しなければならない。
【0021】
上記観点を考慮した作成支援画像を説明する。図4および図5に示す年末調整のメニュー画像は、申告者や申告者の家族構成の確認や訂正変更を行う操作、あるいは種類別に控除の確認や入力ありいは訂正を行う操作を、選択するための画像である。所得税の控除の申告は、視力の弱い人やコンピュータ操作に不慣れな人、その他いろいろな状況の人、例えば障害を持った人に対しても、出来るだけ公平にやさしく利用できることが望ましい。このため、メニュー画像は、画像上部に年末調整のメニューを示す表示102が大きく出力されている。また画像上部に、この例では画像右上に、この画像を制御する操作表示、例えば操作ボタン104,106,108がまとまって列と行を揃えて表示されている。この実施例では操作のための表示は、図4のメニュー画像の表示を前の状態へ戻すための操作ボタン「戻る」104とメニュー画像を閉じるための操作ボタン「閉じる」106が同じ行に表示され、更に操作を進めるための操作ボタン「GO」108が行を変えて表示されている。これらの操作ボタン104、106、108は、黄あるいは橙あるいは赤の系統の色からなる背景103、または上記黄、橙、赤の色を基調とした色からなる背景103に、薄い色例えば白または白に近い、背景に対してコントラストの異なる白に近い方向の色で操作ボタンが表示される。その操作ボタンには其々濃い色で「戻る」「閉じる」「GO」などの機能を表す表示がなされている。これにより色の識別能力の弱い人にも認識し易く、利用し易くなる。
【0022】
この画像が年末調整のための処理を選択するメニュー画面であることを示している「年末調整メニュー」表示も上記操作ボタンと同様の配色で、上記背景に対してコントラストがはっきりしている白に近い色の表示エリアを持ち、そこに濃い色でメニュー画像を意味する表示がされるようにしても良く、このようにすれば更に認識し易くなる。また、上記「年末調整メニュー」表示は、操作ボタンである「戻る」104、「閉じる」106、「GO」108の表示より大きく表示しても良い。このように大きく表示すれば、この画像が何を意味する画面であるかが、多くの人に分かり易くなる。
【0023】
上記背景103として説明した表示領域は、画像の左右方向において画像全体に広がっていることで枠を形成する。上記枠は上部の枠を作り、これに対応し図5により後述する下部の枠を示す表示134や136がある。枠103の左右の少なくとも一方が横枠110で示す如く下部の枠134に向かって伸びている。この実施例では、横枠110は図5の下側の枠表示134や136に繋がっている。このような画像構成により、メニュー画像の範囲が分かり易くなる。
【0024】
上記メニュー表示102や操作ボタン表示104,106,108の下方に申告内容の確認のための項目や処理のための項目が表示される。これらの項目を順に以下述べると、住所扶養内容表示114、保険料控除申告書118、配偶者特別控除申告書122および住宅取得等特別控除126である。
【0025】
図4と図5に示すこれらの項目の内容は法制度により決まり、必要に応じて減らすことも増やすことも可能である。項目が増減してもそれぞれの表示の関係、配列の関係、色の関係などがこの実施例で説明の関係を持つことが望ましい。そのことにより、この表示方法が利用し易く、また障害を持つ人にもできるだけ広く使用可能となる。
【0026】
上記のとおり、表示画像の少なくとも一端、この例では左端に上部の枠103につながる枠110がある。この枠110は、上部枠103と同じまたは類似の色または同じあるいは近い明るさ、になっている。
【0027】
上記各項目の表示114、118、122,126の左側には、表示空間112が設けられている。また上記各項目の表示114、118、122,126は其々表示エリアを持ち、その表示エリアに其々の項目に関する説明が数行書かれている。年末調整は、正確を期する必要がある一方多くの人にとって不慣れである。そのため各項目毎にエリアを設け、説明を入れている。各項目毎の説明のエリアは住所扶養内容表示の説明エリア116、保険料控除申告書の説明エリア120、配偶者特別控除申告書の説明エリア124、ならびに住宅取得等特別控除申告書の説明エリア128である。
【0028】
申告者1はメニューの項目、住所扶養内容表示114、保険料控除申告書118、配偶者特別控除申告書122、または、住宅取得等特別控除申告書126のいずれかを選択する。選択は例えば、マウスカーソルのクリック操作を行うことで、それぞれの控除に関する確認画像や編集画像が起動するようになっている。なお、図4の画面では、メインメニューは年末調整メニューとして画像上部に表示されている。また、この画像は、規則、実施要領/解説、Q&A、用語辞典の検索が行えるようにリンクが設定されている。ちなみにこのリンクは、後で説明する各図にも設けられている。また、例えば住所扶養内容表示114や保険料控除申告書118などの欄の隣には、「確認方法はこちらへ」や「保険料控除とは?」のようなリンクが設定されており、補足説明がなされるようになっている。これにより、入力を行う者(給与受取人1)が入力操作に不慣れな場合でも、適切に入力を行うことができる。また、関連した種々の知識を得ることができる。
【0029】
図4および図5のメニュー画像は、簡潔で分かり易くする観点から見ると一画面に全てを収めることが望ましいとの考え方もできる。1画面にメニューを収めてもよいが、しかしこの実施形態では、障害のある人にも広く利用でき、更に各項目に説明を設けることが望ましてことを考慮して、スクロールして表示するようにしている。メニュー画像の範囲がわからなくなるなどの問題を解決するため、メニュー画像の範囲を、例えば側枠110を設けることで、分かり易くしている。このことで、無理に一表示画面にメニューの項目を収めることなく、スクロールするにもかかわらず、問題なく利用できるようにしている。また上記側枠の表示110の反対側である、右側端部にスクロールバー130を設け、各項目の表示エリアとスクロールバー130との間に空間を示すエリア113が表示されている。このことで見易さが増し、利用しやすくなっている。
【0030】
図5は図4の表示画像をスクロールし、メニュウ画像の下部を表示した状態である。メニュー画像の範囲と項目との関係を明確にするため、枠134や136の表示と最後の項目の表示エリア128との間に空間を意味する表示132を設ける。また枠134には操作のための表示138と140、この例では操作ボタン138と140を設けている。これらの表示は、上記操作ボタン104や106と同様の機能を持つ。即ちこの機能は、画面の表示を制御する機能で、これら操作ボタン138と140は、同一行に設けられる。枠134と操作ボタン138や140との色合いや明るさの関係は上述の枠と操作ボタン104、106、108の関係と同じであり、説明を省略する。
【0031】
図4と図5において、各項目114、118、122、126の文字は、操作ボタン104、106、108や各項目の説明エリア116、120、124、128の説明文の文字より大きくなっており、理解しやすいなっている。
【0032】
上記図4と図5により、画像の工夫点を説明したがこれらの工夫は、この後説明する他の画像においても同様である。その一部は他の画像の説明でも再度触れるが、多くは説明が煩雑になるので省略する。
【0033】
図6は、図4と図5に示すメニューから扶養家族の構成と住所に関する確認を行うための項目である住所扶養内容表示114を選択した場合の操作フローを示す。図のステップ202で、図4および図5のメニュー画像を表示する。このメニュー表示(ステップ202)で、項目「住所扶養内容表示」114を選択すると、ステップ202から数字204で示す扶養家族の構成と住所の表示のステップに移る。この表示ステップ204では図7および図8に示す画像が表示される。詳細は後述する。
【0034】
表示ステップ204で扶養家族の構成と住所を確認し、必要があれば内容を変更する。ステップ204で変更操作を選択することにより、ステップ204からステップ206へ移行し、ここで申告者の住所の変更の操作が可能となる。この変更操作は図7を用いて後述する。変更後は再びステップ204へ戻る。
【0035】
扶養家族の変更または新規入力が必要な場合は、ステップ204からステップ208および210へ移り、ここで上記変更操作を行う。これらの操作は図7〜図12を用いて後述する。扶養家族構成の変更は、納税の控除以外にも家族手当や健康保険など色々関係するので、申告者である給与受取人の基本情報自身を変更することが望ましく、ステップ212で給与受取人の基本情報を変更するメニューに繋がり、基本情報の変更が可能となる。
【0036】
図7と図8は、申告者の住所と扶養家族の構成を示す項目「住所扶養内容表示」の画像であり、図6のステップ204で表示される。図8は、図7の画像をスクロールし、本項目「住所扶養内容表示」の画像の下部を表示している。表示部230は画像のタイトルを示し、表示部232と234はこの項目の表示画像の上部の枠を表す。これに対し、画像の下側に下部の枠286と288が設けられ、側枠238が設けられている。
【0037】
上部枠232と234には操作のための表示250と252,254が設けられ、また下部の枠288にも操作のための表示292と294が設けられ、これらの表示はこの実施例では操作ボタンである。操作ボタン250と292は「戻る」と表示され、前の画像に戻る操作を行う操作ボタンである。
【0038】
操作ボタン252と294は「閉じる」と表示され、この表示画像を消す操作を行う操作ボタンである。操作ボタン254は「GO」と表示され、操作を次に進める操作ボタンである。
【0039】
各操作のための表示と其背景となる上部または下部の枠との関係また枠と項目内用との関係およびそれらから生じる作用と効果は図4と図5の説明で説明したとおりである。
【0040】
上記枠232、234、238、286、288に囲まれた表示エリアに申告者の住所や扶養者の構成が表示される。表示270に項目のタイトルである、「住民登録住所情報」が表示される。表示270の上に、申告者の住所に係る注意書き236が表示される。一方表示270の下には住所272が表示される。住所の表示の近傍、この例では下部に変更のための表示240があり、表示240を選択すると図6のステップ204からステップ206へ移行する。ステップ206では図10が表示される。
【0041】
図10の画像は、タイトルを表示するエリアであり、また上部の枠である表示部362と、また上部の枠364と、側枠368と、下部の枠370と374と376が表示される。上記タイトルの表示部362には、タイトル350として「住所内容変更」が表示される。また上部の枠362と364には操作のための表示として操作ボタン352,354,356が表示され、下部の枠370と374と376には操作のための表示として操作ボタン384、386、388が表示される。上部の枠362と364はひとつであってもよい、また下部の枠370と374と376は1つであってもよい。
【0042】
上部の枠362あるいは下部の枠374に設けられた表示352と384は前の画像即ち図7および図8へ戻る操作を行う表示。また上部の枠362あるいは下部の枠374に設けられた表示354と表示386はこの画像の入力エリア382に入力された住所を登録する操作のための表示である。上部の枠362あるいは下部の枠374に設けられた表示356と388は入力エリア382に入力された内容を削除する操作のための表示である。上部364の表示358は入力エリア382への入力に関する質問やルールの参照などを行うための表示である。上部の枠362と364、側枠368、下部の枠370,374,376で囲まれたエリアに空間を表示する部分378を介してタイトルバー380と入力エリア382が表示される。ここで新住所を入力することで住所の変更を行い、上記表示354または386である「登録」を選択すると、入力されたデータがシステムに登録される。次に表示352あるいは384を選択すると図7および図8の表示画像へ戻る。図6のステップ206からステップ204に戻ったことになる。
【0043】
図7と図8で、扶養家族の構成に変更がある場合は、変更を指示する表示である表示ボタン240を選択する。この選択によりステップ208へ移る。ステップ208での表示画像は図9のとおりである。この図9も、図4や図5および図7、図8、図10と同様、タイトル310を表示し、また上部の枠としても働く表示部312、さらに他の上部の枠314を備えている。また図9は、側枠316と下部の枠320と322と324を備えている。上部の枠312と314には操作のための表示である操作ボタン330,332,334が表示され、下部の枠322には操作のための表示である操作ボタン340、342、344が表示されている。上部の枠312と314は一つになっていてもよい、また下部の枠320と322と324は1つに纏まっていてもよい。以上のもたらす効果は他図で説明したのと同じである。
【0044】
上部の枠あるいは下部の枠に設けられた上記表示330と340は、前の画像即ち図7および図8の画像へ戻る操作を行う表示。また上記表示332と表示3342は次に進むための操作を行う表示である。この表示を選択すると次のステップである図11と図12へ移る。この画像の入力エリアに入力したあと、この表示332や342を選択することで次へ進み、扶養者に関する補正が行われる。また上記表示334と344は入力エリアに入力された内容を削除する操作のための表示である。
【0045】
新しく扶養家族を追加する場合には入力エリア338に追加人数を入力する。追加する扶養者がいない場合には、ゼロを入れる。また減らす場合には、追加する人員がいないのでやはりゼロを入力する。上述のとおり、表示332や342を選択すると、図6のステップ208からステップ210へ移り、図11や図12に示す画像へ移る。
【0046】
図11や図12には図10やその他の図で説明している上部の枠392や394が設けられており、また下部の枠402や404、406が設けられている。また側枠396があり、上部枠と下部枠と側枠により画像の範囲が決められ、その枠内に一人目の扶養家族の欄434、さらに二人目の扶養家族の欄438と、など、登録された数の扶養家族の欄が設けられている。核家族欄は見誤りが生じないようにそれぞれの欄にタイトルバー432、436が設けられている。
【0047】
扶養家族の欄434は既に登録されていた扶養家族に変更が必要の場合に使用する例である。扶養家族の変更には扶養家族から外す場合も含まれる。もちろん他の扶養家族の欄に変更があり、直接の変更対象とはならないときも、変更したい家族欄を表示する過程で表示される。扶養家族の欄434は扶養家族を追加する場合である。ここでは登録されている扶養家族に関する欄をまず表示し、次に追加すべき欄を表示する。最初に追加関係の空欄がくるとどのように記入したらよいかの不安を与えるが、本実施例のようにすることで申告者に安心感を与え、ひいては誤りを防ぐことにつながる。この扶養家族の欄を構成する画像の特徴は、記入項目に対応する部分のみ記入枠としたことであり、どの部分が記入部分かが直ちに判断できる。第2の特徴は、変更理由、扶養控除の対象とするか非扶養とするかの記入欄「扶養控除」、同居かどうかの記入欄「同居」、性別記入欄、などを選択記入としたことである。これらの項目は何を記入すべきかの判断が記入者に理解されなければならない。また理解されても回答がいろいろな言葉で表現でき、同様の意味を色々な言葉で表現されると申告書を受け取った側の対応処理の効率が悪くなる。このため、操作のための表示に選択を意味する表示を行い、「選択」表示を選択すると記入対象項目が表示され、表示された項目から一つを選択すると選択された項目が記入欄に記入される。また扶養家族(扶養親族を含む)の生年月日や扶養家族の変更の発生時期の記入欄はカレンダーを意味する表示を行い、「カレンダー」表示を選択するとカレンダーが表示され、カレンダー表示の内容から日にちを選択すると生年月日や変更年月日が記入される。
【0048】
各項目についての必要な記入や訂正が終了すると登録のための表示412あるいは422を選択する。上記内容がデータベースに登録される。
【0049】
図13は保険に関係する控除の追加や訂正、削除、台紙印刷の操作手順を示す。手順202で上述のメニューが表示され、保険料に伴う控除の申請を行う場合、図4のタイトルバー118を選択して手順452に移る。この手順では図14、図15、図16の画像が表示される。この画像を利用して税金控除の対象を追加できる(ステップ458)。また図14〜図16の画像の内容を変更することやステップ458の後、ステップ460で画像の内容を変更することができる。
【0050】
保険などに基づく税金控除の申告内容は、保険会社などへの支払いの証明書の提出を必要とするケースがあり。証明書の提出は提出用の台紙を印刷し、印刷された台紙に証明書を貼って提出する。この台紙はステップ456やステップ454により行われる。初回はステップ456で、必要な台紙が印刷される。一方提出内容の変更や修正に伴う再提出ではステップ454で必要な台紙を選択的に印刷できる。
【0051】
ステップ452における保険料に基づく控除の申請内容の追加、訂正、削除の操作を図14〜16を用いて説明する。図4に示す画像で保険料の支払いに伴う控除の申請項目118を選択すると図14〜16に示す、保険料の支払いに伴う控除の種類の項目の一覧の画像が表示される。図14〜16に示す画像は、先に説した図4や図5、さらに図7から図12に記載の画像と同様の特徴を持つ。すなわち図14に示すとおり上部の枠502や504、506が設けられ、また図16に示すとおり下部の枠562や564、566が設けられている。また側枠508があり、上部枠と下部枠と側枠により画像の範囲が決められる。
【0052】
上記枠502、504、506には図示の通り、タイトル538および操作のための表示532、534、536が設けられている。また下部の枠には操作のための表示562、564、566が表示される。各枠の色や明るさの関係、これら操作のための表示と各枠との配置や色、明るさ、表示の大きさの関係は、図4と図5および図7〜図12における関係と同様であり、詳細は図4と5で説明の通りである。
【0053】
上記枠で囲まれた範囲の中に保険に関する保険料の控除の申請欄が種類ごとに配置されている。まずタイトルを記載したバー516を有する一般生命保険料の項目、続いてタイトルを記載したバー518を有する個人年金保険料の項目、タイトルを記載したバー520を有する損害保険料の項目、タイトルを記載したバー522を有する社会保険料の項目、タイトルを記載したバー524を有する心身障害者扶養共済制度に基づく掛け金の項目がある。
【0054】
上記項目の内バー516と518、520、522によって明示される項目には、加入している保険会社や保険料の受取人、申告者との関係、支払い金額などが表示される。これらの内容は給与支払人側で分かる範囲で記載し、申告者が図14〜図16に示すように内容を表示して確認する。
【0055】
上記各項目にはそれぞれ操作のための表示である「変更」552、「削除」556、「追加」554が設けられている。保険会社名や支払い金額の変更の場合は、上記変更のための表示「変更」552を選択し、図17に示す変更画像を表示し、変更操作を行う。また提出のための台紙の印刷は、操作のための表示「申告書出力」534を選択することで行う。この場合の詳細操作を図18に示す。
【0056】
図14から図16で保険料の負担人と申告者との続柄については変更や記入が簡単に行えた方がよく、じかに書き込める他、操作ボタン544を各項目あるいは各保険商品毎に設け、簡単に変更できるようにしている。但し保険会社や支払金額は簡単に変更できるのではなく、各項目あるいは各保険商品毎に設けられた上記変更ボタン552により行う。
【0057】
図14から図16において、各項目バー516、518、520,522は保険の種類ごとに設けられており、この種類に含まれる加入している保険が複数個ある場合、該当する上記項目バーの下に項番が付されて、表示される。説明の画像は簡単のために各保険の種類には一個の保険しか示していない。各保険毎に記入エリア542が設けられ、この記入欄にレ点を記入し、関係する保険の種類に設けられている上記操作ボタン「削除」556を選択すると、レ点を付した保険が削除できる。この場合、「削除されます」との警告と認める「OK」あるいは認めない「NO」の表示を出し、「OK」が選ばれると次に削除される。
【0058】
図17は保険の追加を行う画面である。図14〜図16の画像で、各保険の種類ごとに申告する保険の追加を行う操作表示554が設けられている。この表示554を選択すると次に追加の操作画面である図17を表示するが、保険の控除限度額を超えている場合は、図17を表示しないで、「申告限度額を超えている」ことを意味する表示を行い、図14から図16の画像表示状態に戻る。
【0059】
図17の画像で、上部枠612,614,616や側枠636、下部枠642,644,646は他の画像で説明したものと同じ作用効果である。上部枠には操作のための表示「戻る」622、「登録」624、「キャンセル」626が設けられている。また下部の枠にも同様に「戻る」652、「登録」654、「キャンセル」656が設けられている。「戻る」622や652は前の状態である図14〜図16の画像の表示状態へ戻る。「登録」624や654は入力された内容をデータベースに登録する。「キャンセル」626や656は入力した内容を消去する。
【0060】
図17で追加する内容は、上記上部の枠612、614,616と側枠636と下部の枠642、644、646とで囲まれた記入エリア634に記入する。記入に必要な内容「保険料支払先」や「保険料の負担人」、「支払方法」、「保険の種類」を記入する欄は、「支払金額」の記入枠が設けられ、その欄中に記入する。また「続柄」はボタンを押すと用意された記入事項が表示され、選択することで記入される。このようにすることで記入の誤りを防ぐと共に申告書を受け取った方の処理を簡単にしている。
【0061】
図14から図16で、操作のための表示「申告書出力」534あるいは564を選択すると図18のフローに従って提出される台紙の印刷、あるいはデータが給与支払者の管理するデータベースに申告書の最終データとして登録される。図18において、操作のための表示534あるいは564の操作で、システムはステップ672の状態となり、保険金の受取人あるいは保険金の支払人、続柄などの記入漏れの確認を行う。記入漏れがある場合はステップ688へ移り、記入漏れの表示を行う。例えば記入漏れの項目や画像の位置を表示しても良い。この表示の後、例えば一定時間表示を行った後に、あるいは申告書作成者が戻りの操作ボタンを選択した場合、前の状態に戻る(ステップ692)。ここでは図14から図16の画像に戻る。
【0062】
記入漏れが無い場合、ステップ676で記入漏れの有無の確認を行う表示、さらに確認の結果に基づく指示を入力するための表示「OK」「NO」を行う。印刷を行う旨の確認の操作である「OK」の選択(ステップ678)で、ステップ682へ進む。ステップ682で、再度印刷後はデータの修正ができなくなることの注意を表示し、印刷の実行を確認する表示「OK」「NO」を行う。ここで再度「OK」が選択され、印刷の指示がなされると(ステップ684)、固有番号を付して印刷する。この固有番号は例えばバーコードで付される。さらに税金の控除に関するデータが確定したとしてシステムのデータベースに登録される。
【0063】
またステップ678やステップ684で、印刷の中止の指示である「NO」が選択されると、前の状態に戻る(ステップ692)。ここでは図14から図16の画像表示の状態。
【0064】
図19により、図18の印刷を行うステップ686のさらに具体的な内容を説明する。上部の枠702、704、706および側枠718、下部の枠722,724、725は他の画像と同様の作用効果なので説明を省略する。上部の枠は他の場合で説明したのと同様タイトル708や操作のための表示712,714,716がある。また下部の枠にも操作のための表示732,734,436がある。表示712と732は「戻る」と表示され、選択されると前の状態に戻る。また表示714と734は「提出用紙作成」と表示され、後述するとおり、選択された用紙を印刷する。上記上部と下部、側部の枠で囲まれた中にタイトルバー742があり、その下に印刷すべき用紙の種類が並んでいる。これらの種類から印刷すべきものを選択する。この実施例では、欄744,746,748などにレ点を付す事で印刷すべき用紙を選択する。画像で四角の欄にレ点が記入ることでその項目が印刷されるが、744、746、748以下の3つの項は同じ作用なので説明を省略する。レ点などの選択の設定を解除する場合は表示716や736を選択する。
【0065】
図20は保険料控除申告書の印刷された結果を示す例である。右上に固有番号であるバーコード752が印刷され、その下に給与支払者とその住所754、さらに申告者とその住所756が印刷される。更にその下に上で説明した保険の控除の内容が印刷される。
【0066】
図21は保険などの控除のための証明書を提出する台紙の印刷された例を示す。右上に固有番号であるバーコード726が印刷されており、申告者の氏名の欄764が上部にあり、その下に証明書の内容を示す欄766があり、さらにその下に証明書を糊付けする欄768が印刷されている。なお申告者に対して、申告書と証明書の台紙に付される固有番号はそれぞれ関係付けられており、お互いに検索でき、関係付けて表示することが可能である。
【0067】
図22と図23はデータおよび申告書を受け取った給与支払者側の処理メニューの一例である。上部の枠782、784、786と側枠788と下部の枠790、792、794に囲まれて操作のメニューが表示されている。バー800は申告者を指定して検索する場合で、申告書や証明書の検索とその出力が可能であり、また書類の保管場所の検索も可能となる。なお、入力欄802、806、810によって、より細かい操作を入力することも可能である。
【0068】
バー804は送られてきた申告書や証明書の入力操作を行う項目である。また読み込まれたデータの一覧表示などが可能となる。バー808はデータベースのデータの読み込みなどを行う操作である。この他にも操作が可能であるが説明を省略する。
【0069】
図24は管理者側の操作を示す。送られてきた申告書や証明書の入力は、フロー812で行う。ステップ814で、バーコード読み込み装置などを利用して申告書や証明書の固有番号を読み取る。読み取った雇用番号のデータは既に登録しており、登録された基本情報と共の読み取った固有番号を表示する(ステップ816)。申告書や証明書の保管場所が自動的に割り当てられる、あるいは保管場所を入力し、これを登録する(ステップ818)。申告書の状態を示すデータベースに受取状態を登録する(ステップ820)。
【0070】
申告書や証明書の内容を管理者が審査し、誤りの有無を調べる。その結果をフロー832で登録する。まず申告者の入力を行う、氏名の入力あるいは固有番号の入力、あるいはバーコードリーダによる読取で入力を行う(ステップ834)。申告書や証明書の審査結果を入力する(ステップ836)。
【0071】
申告者への連絡はフロー842で行う。申告者は多数であり、いちいち電子メールを作成していると大変である。そこで宛先の検索式を入力する(ステップ844)。次にステップ846で、何時メールを発信するかの発信条件を入力する。さらにステップ848で、送信する通信内容、つまり文章を作成する。送信条件が成立するごとに送信先へステップ848で事前に作成しておいた通知が送られる(ステップ852)。この条件の成立の監視が常になされ(854)、条件が成立すると条件で決められた相手先へ、事前に作成された通知が送信される。
【0072】
フロー862はバーコードの一覧を表示して管理に使用する(ステップ864)。申告書や証明書の提出状態は先にステップ820やステップ836で行われる。この状態別のリストの作成が可能である(ステップ866)。また申告書や証明書の書類の保管場所の出力が可能である(ステップ868)。なおこの保管場所の出力は図22で表示エリア802に申告者の指定を記入することで行われる。この申告者の指定は、例えば固有番号の入力、氏名の入力、その他固有の番号の入力で行える。なお、出力された申告書は、通信履歴として残るとともに、適宜返信の確認が行われる(ステップ870)。
【0073】
以上、一実施形態について、説明した。これにより、年末調整の業務を支援する技術を提供し、書面による申告が不要となり電子データによる申告で十分な場合にも、利用できる技術を提供した。
【0074】
【発明の効果】
本発明により、年末調整の業務を支援する技術を提供した。また書面による申告書の提出が不要となり、電子データによる申告で十分となった場合にも、利用できる技術を提供した。本発明により、申告書あるいはそのデータの提出者および申告書またはそのデータを給与受取人から受け取り管理保管する者の、業務の効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る年末調整手続きの処理フローを示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る年末調整に関する処理を行うシステムの構成図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る人事部門のシステムの構成図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るメニューの画面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る控除の項目を選択させる画面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る控除の編集前の説明画面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る住所扶養内容表示の画像図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る住所扶養内容表示の画像図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る扶養家族の変更または新規入力に用いられる表示画像の図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る住所内容の変更に用いられる図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る扶養家族の変更または新規入力に用いられる表示画像の図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る扶養家族の変更または新規入力に用いられる表示画像の図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る保険に関係する控除の追加や訂正、削除、台紙印刷の操作手順を示す図である。
【図14】本発明の一実施形態に係る保険料に基づく控除の申請内容の追加、訂正、削除の操作を行わせる画面図である。
【図15】本発明の一実施形態に係る保険料に基づく控除の申請内容の追加、訂正、削除の操作を行わせる画面図である。
【図16】本発明の一実施形態に係る保険料に基づく控除の申請内容の追加、訂正、削除の操作を行わせる画面図である。
【図17】本発明の一実施形態に係る保険の追加を行う画面の図である。
【図18】本発明の一実施形態に係る申告書出力の場合に表示される画像の図である。
【図19】本発明の一実施形態に係る申告書出力(印刷)のさらに具体的な内容を示す図である。
【図20】本発明の一実施形態に係る保険料控除申告書の印刷された結果の一例を示す図である。
【図21】本発明の一実施形態に係る保険などの控除のための証明書を提出する台紙の印刷された例を示す図である。
【図22】本発明の一実施形態に係るデータおよび申告書を受け取った給与支払者側の処理メニューの一例を示す図である。
【図23】本発明の一実施形態に係るデータおよび申告書を受け取った給与支払者側の処理メニューの一例を示す図である。
【図24】本発明の一実施形態に係る管理者側の操作を示す図である。
【符号の説明】
1…給与受取人
1A…端末(給与受取人利用)
2…サーバ(年末調整の管理)
3…人事部門
3A…システム(提出済申告書の管理)
3B…システム(連絡・支援)
4…経理部門
4A…システム(給与の管理)
5…証明書発行機関/保険会社/銀行
8…ネットワーク
9…配達手段
10…給与支払人
80…入力部
81…読取部
83…通信部
84…出力部
85…処理部
Claims (8)
- 納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理方法であって、住所扶養の内容表示と、保険料の控除と、配偶者の特別控除と、住宅取得等の特別控除と、それぞれの説明表示を含むメニューの画面を表示し、そこから控除の種類を選択させることを特徴とする納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理方法。
- 納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理方法であって、選択された控除の種類に関する項目の一覧と、各項目ごとに、編集のボタン、提出のボタン、ならびに、提示のボタンを含む画面を表示することを特徴とする納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理方法。
- 納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理方法であって、申告書を作成する際に参照する書類と、前記書類の説明とを含む説明の画面を表示することを特徴とする納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理方法。
- 納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理方法であって、入力させる項目と、前記項目に対応する入力欄とを含む編集の画面を表示し、入力欄に値を入力させることを特徴とする納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理方法。
- 納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理を行うコンピュータプログラムであって、住所扶養の内容表示と、保険料の控除と、配偶者の特別控除と、住宅取得等の特別控除と、それぞれの説明表示を含むメニューの画面を表示し、そこから控除の種類を選択させることを特徴とする納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理プログラム。
- 納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理を行うコンピュータプログラムであって、選択された控除の種類に関する項目の一覧と、各項目ごとに、編集のボタン、提出のボタン、ならびに、提示のボタンを含む画面を表示することを特徴とする納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理のプログラム。
- 納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理を行うコンピュータプログラムであって、申告書を作成する際に参照する書類と、前記書類の説明とを含む説明の画面を表示することを特徴とする納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理のプログラム。
- 納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理を行うコンピュータプログラムであって、入力させる項目と、前記項目に対応する入力欄とを含む編集の画面を表示し、入力欄に値を入力させることを特徴とする納税額の過不足額を求めるための手続きに関する処理のプログラム。
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- 2002-12-25 JP JP2002375594A patent/JP2004206481A/ja active Pending
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