JP2004202546A - Laser irradiation arc start control method - Google Patents

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JP2004202546A
JP2004202546A JP2002375350A JP2002375350A JP2004202546A JP 2004202546 A JP2004202546 A JP 2004202546A JP 2002375350 A JP2002375350 A JP 2002375350A JP 2002375350 A JP2002375350 A JP 2002375350A JP 2004202546 A JP2004202546 A JP 2004202546A
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Japan
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welding
arc
welding wire
laser irradiation
workpiece
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Application number
JP2002375350A
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Japanese (ja)
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Tetsuya Yasufuku
哲彌 安福
Yuji Ueda
裕司 上田
Shinichi Hasegawa
慎一 長谷川
Naoyoshi Tomita
直良 冨田
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Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
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Publication date
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a laser irradiation arc start control method for constantly performing excellent arc start. <P>SOLUTION: In the laser irradiation arc start control method, when a welding start signal is inputted, a welding wire 1 is fed forward to a work 2 while laser beam irradiation is stopped. At the point of time when the welding wire 1 is brought into contact with the work 2, the initial current IS of the predetermined small value is conducted from a welding power source device, the welding wire 1 is fed backward from the work 2, and the traveling instruction signal of a working head is outputted. When the welding wire 1 is separated from the work 2 by the backward feed, the initial arc 3a is generated, the backward-feed is continued while maintaining the state of generating the initial arc 3a. After the predetermined time elapsed from the time when the initial arc 3a is generated, the welding wire 1 is fed forward again to the work 2 at a predetermined regular feeding speed WS to conduct the regular welding current IW, and laser irradiation is started. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被溶接物上の溶接狙い位置又はその周辺部にレーザを照射すると共に溶接ワイヤの送給及び溶接電圧の出力を開始し、溶接ワイヤと被溶接物との間にアークを発生させるレーザ照射アークスタート制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
[従来技術1]
消耗電極ガスシールドアーク溶接のみによる溶接において、ワイヤ送給モータを正回転させて溶接ワイヤを被溶接物へ前進送給し、続けて溶接ワイヤが被溶接物に接触したことを判別するとワイヤ送給モータを逆回転させて溶接ワイヤを後退送給し、同時に小電流値の初期電流を通電し、続けて後退送給によって初期アークが発生すると溶接ワイヤを定常の送給速度で再び前進送給し、同時に定常の溶接電流を通電してアークスタートさせるアークスタート制御方法が、従来から知られている(例えば、特許文献1参照。)。
以下、この従来技術1のアークスタート制御方法について図1及び図2を参照して説明する。
【0003】
図1は、従来技術1のアークスタート制御方法を説明するための溶接ワイヤの送給系統を示す模式図である。同図において、溶接ワイヤ1は、ワイヤ送給モータWMと直結した送給ロール5aによって、溶接トーチ4を通って送給される。ワイヤ送給モータWMが正回転すると溶接ワイヤ1は被溶接物2へ前進送給され、逆回転すると被溶接物2から後退送給される。溶接電源装置PSからの溶接電圧Vwが、溶接トーチ4の先端に取り付けられたコンタクトチップ4aによって溶接ワイヤに給電される。
【0004】
次に、従来技術1のアークスタート制御方法を説明する。図2は、従来技術1のアークスタート制御方法を説明するための図である。同図において、溶接開始信号が外部から溶接電源装置PSに入力されると、同図(A)に示すように、溶接ワイヤ1は被溶接物2へ初期送給速度で前進送給される。また、同時に、溶接ワイヤ1と被溶接物2との間に無負荷電圧が溶接電圧Vwとして印加される。そして、上記の前進送給によって、ワイヤ先端と被溶接物2との間の距離が徐々に短くなる。
【0005】
次に、同図(B)に示すように、前進送給によって溶接ワイヤ1が被溶接物2と接触したことが判別されると、溶接ワイヤ1は被溶接物2から後退送給される。同時に、小電流値の初期電流が通電される。
【0006】
次に、同図(C)に示すように、後退送給によって溶接ワイヤ1と被溶接物2とが離れると、上記の初期電流Isが通電される初期アーク3aが発生する。この初期アーク3aが発生したことを判別して、予め定めた時間中は、同図(D)に示すように、上記の初期アーク発生状態3aを維持したままで後退送給を継続する。したがって、ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwは、徐々に長くなる。
【0007】
次に、上記予め定めた時間経過後に、溶接ワイヤ1は定常の送給速度で被溶接物2へ再び前進送給される。同時に、上記の定常の送給速度に対応した大電流の定常の溶接電流が通電される。したがって、同図(D)に示す初期アーク発生状態3aから同図(E)に示す定常のアーク発生状態3bへと移行する。
【0008】
[従来技術2]
次に、YAGレーザ、炭酸ガスレーザ、半導体レーザ等によるレーザ照射と消耗電極ガスシールドアーク溶接とを併用する複合型のレーザ照射アーク溶接方法が知られている。この溶接方法は、アーク発生部に高密度エネルギーのレーザを照射することによって、2〜5[m/分]の高速溶接を行うことができる。また、この溶接方法は、溶接開始時に被溶接物上の溶接狙い位置又はその周辺部にレーザを照射すると共に、同時に溶接ワイヤの送給及び溶接電圧の出力を開始することによって、円滑にアークを発生させることができる。
【0009】
このレーザ照射アーク溶接方法において、レーザの照射を停止したままで溶接ワイヤの送給及び溶接電圧の出力を開始し、溶接ワイヤと被溶接物とが接触すると溶接ワイヤの送給を停止して予め定めた初期電流を通電すると共にレーザの照射を開始し、このレーザ照射によって上記の初期電流が通電する初期アークが発生した後に、溶接ワイヤの再送給を開始すると共に定常の溶接電流を通電することによって初期アーク発生状態から定常のアーク発生状態へと円滑に移行させるレーザ照射アークスタート制御方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
以下、図3〜図5を参照して、従来技術2について説明する。
【0010】
図3は、一般的なレーザ照射アーク溶接装置を示す図であり、図4は、図3に示した加工ヘッドの拡大図である。図3及び図4において、マニピュレータ6の手首部に溶接トーチ4及びレーザトーチ12から成る加工ヘッド8が取り付けられ、ワイヤリール15に巻かれた溶接ワイヤが、ワイヤ送給装置16によってこの溶接トーチ4に送給される。13はマニピュレータ6を制御するロボット制御装置であり、14はマニピュレータ6を操作するためのティーチペンダントである。
また、溶接電源装置PSは、ワイヤ送給装置16の溶接ワイヤ送給ロールの回転を制御し、溶接トーチ4内の給電チップと被溶接物との間に電力を供給して、溶接ワイヤと被溶接物との間にアークが発生する。
【0011】
また、レーザ発振装置9から出力されたレーザ光は光ファイバ11によってレーザトーチ12に伝送され、このレーザトーチ12内に設けられたレンズによって被溶接物に焦点が生じるように収束され、被溶接物に照射される。
【0012】
図5は、従来技術2のレーザ照射アークスタート制御方法を説明するための図である。同図を参照して説明する。ロボット制御装置13から溶接開始信号が溶接電源装置PS及びレーザ発振装置9へ入力されると、同図(A)に示すように、レーザの照射は停止したままで、溶接ワイヤ1が初期送給速度で送給される。同時に、溶接ワイヤ1と被溶接物2との間に無負荷電圧が印加される。
【0013】
次に、送給によって溶接ワイヤ1が被溶接物2に接触すると、同図(B)に示すように、レーザ7が照射され、初期電流が通電される。同時に、溶接ワイヤ1の送給が停止される。
そして、時間経過に伴い、レーザ照射によってプラズマ存在空間7aが形成されると共に、初期電流の通電によって送給が停止している溶接ワイヤ1の先端部が溶融して被溶接物2から離れると、同図(C)に示すように、初期アーク3aが発生する。
この初期アーク3aが発生すると、溶接ワイヤ1は定常の送給速度で送給される。同時に、上記の定常の送給速度に対応した定常の溶接電流が通電される。
【0014】
上記の初期アーク3aが発生してから数百[ms]〜数[s]程度経過した時刻において、同図(D)に示すように、溶接ワイヤ1が定常の送給速度で送給され、定常の溶接電流が通電される定常のアーク3bが発生する。
【0015】
[従来技術3]
定常のアークをより確実に発生させるために、上述した従来技術1と従来技術2とを組合せたレーザ照射アークスタート制御方法が提案されている。図6は、従来技術3のレーザ照射アークスタート制御方法を説明するための図である。同図を参照して説明する。
ロボット制御装置13から溶接開始信号が溶接電源装置PS及びレーザ発振装置9へ入力されると、同図(A)に示すように、レーザの照射は停止したままで、溶接ワイヤ1が初期送給速度で送給される。同時に、溶接ワイヤ1と被溶接物2との間に無負荷電圧が印加される。
【0016】
次に、送給によって溶接ワイヤ1が被溶接物2に接触すると、同図(B)に示すように、レーザ7が照射され、溶接ワイヤ1は被溶接物2から後退送給される。同時に、小電流値の初期電流が通電される。
【0017】
次に、同図(C)に示すように、後退送給によって溶接ワイヤ1と被溶接物2とが接触しなくなると、上記の初期電流が通電される初期アーク3aが発生する。この初期アーク3aが発生したことを判別して、予め定めた時間中は、同図(D)に示すように、上記の初期アーク発生状態3aを維持したままで後退送給を継続する。したがって、ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwは、徐々に長くなる。
【0018】
次に、上記予め定めた時間経過後に、溶接ワイヤ1は定常の送給速度で被溶接物2へ再び前進送給される。同時に、上記の定常の送給速度に対応した大電流の定常の溶接電流が通電される。したがって、同図(D)に示す初期アーク発生状態3aから同図(E)に示す定常のアーク発生状態3bへと移行する。
【0019】
【特許文献1】
特開2002−178145
【特許文献2】
特開2002−248571
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術3のレーザ照射アークスタート制御方法においては、被溶接物が薄板である場合、レーザがアークより先行して照射されるために、溶け落ち等の溶接不良が発生する場合がある。
【0021】
本発明は、常に良好なアークスタートを行うことができるレーザ照射アークスタート制御方法を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
被溶接物上の溶接狙い位置又はその周辺部にレーザを照射すると共に溶接ワイヤの送給及び溶接電圧の出力を開始し、前記溶接ワイヤと前記被溶接物との間にアークを発生させるレーザ照射アークスタート制御方法において、溶接開始信号が入力されると前記レーザの照射を停止したままで溶接ワイヤを被溶接物へ前進送給し、前記溶接ワイヤが前記被溶接物に接触した時点で予め定めた小電流値の初期電流を溶接電源装置から通電すると共に前記溶接ワイヤを前記被溶接物から後退送給開始すると共にレーザトーチ及び溶接トーチからなる加工ヘッドの走行指令信号を出力し、前記後退送給によって前記溶接ワイヤが前記被溶接物から離れると前記初期電流が通電される初期アークが発生してその初期アーク発生状態を維持したままで前記後退送給を継続し、前記初期アークが発生した時点から予め定めた時間経過した後に前記溶接ワイヤを予め定めた定常の送給速度で再び前記被溶接物へ前進送給して前記定常の送給速度に対応した定常の溶接電流を通電すると共に前記レーザの照射を開始することを特徴とするレーザ照射アークスタート制御方法である。
【0023】
請求項2に記載の発明は、
前記レーザの照射を、前記溶接ワイヤを予め定めた定常の送給速度で再び前記被溶接物へ前進送給開始してから予め定めた時間経過した後に開始することを特徴とする請求項1記載のレーザ照射アークスタート制御方法である。
【0024】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。
[実施の形態1]
図7は、本発明のレーザ照射アークスタート制御方法を実施するための溶接電源装置のブロック図である。以下、同図を参照して各回路ブロックについて説明する。
【0025】
電圧検出回路VDは、溶接電圧Vwを検出して、電圧検出信号Vdを出力する。短絡/アーク判別回路SAは、上記の電圧検出信号Vdを入力として、溶接ワイヤ1と被溶接物2との間が接触状態のときは短絡信号を、アーク発生状態のときはアーク発生信号を、短絡/アーク判別信号Saとして出力する。遅延回路DTは、上記の短絡/アーク判別信号Saが短絡信号からアーク発生信号へ変化したことをトリガとして、予め定めた遅延時間Tdの間Highレベルとなる遅延信号Dtを出力する。
【0026】
定常の送給速度設定回路WSは、定常の送給速度設定信号Wsを出力する。送給制御回路FCは、ロボット制御装置13から溶接開始信号Stが入力されると、溶接ワイヤ1を被溶接物2へ予め定めた初期送給速度設定値Wiに相当する初期送給速度Wfiで前進送給し、続けて上記の短絡/アーク判別信号Saが短絡信号になった時点で、溶接ワイヤ1を被溶接物2から予め定めた後退送給速度設定値Wrに相当する後退送給速度Wfrで後退送給し、続けて上記の遅延信号Dtの出力が終了した時点で、再び溶接ワイヤ1を被溶接物2へ上記の定常の送給速度設定信号Wsに相当する定常の送給速度Wfsで前進送給する送給制御信号Fcを出力する。ワイヤ送給モータWMは、図1の説明の項で前述したように、上記の送給制御信号Fcに従って溶接ワイヤ1を前進送給又は後退送給する。
【0027】
電圧設定回路VSは、溶接電源装置PSの溶接電圧Vwを設定するための電圧設定信号Vsを出力する。出力制御回路INVは、商用電源を入力として、インバータ制御、サイリスタ位相制御等によってアーク3を安定に維持するために適した溶接電圧Vw及び溶接電流Iwを出力する。この出力制御回路INVは、ロボット制御装置13からの溶接開始信号Stが入力された時点から上記の遅延信号Dtの出力が終了する時点までの間は、予め定めた小電流値の初期電流Isを通電する定電流特性又は垂下特性を形成し、それ以降は上記の定常の送給速度設定信号Wsの値に対応した定常の溶接電流Iwを通電する上記の電圧設定信号Vsに対応した定電圧特性を形成する。
【0028】
電流検出回路IDは、溶接電流Iwを検出して、電流検出信号Idを出力する。定常電流判別回路SIDは、上記の電流検出信号Idを入力して、その電流値によって定常電流が通電されたと判別したときに、定常アーク発生信号Sid(Highレベル)を出力する。
【0029】
アーク・レーザ同期回路10は、上記の定常アーク発生信号Sidを入力して、レーザ出力開始信号Lst(Highレベル)をレーザ発振装置9へ出力する。このアーク・レーザ同期回路10として、定常アークが発生してからレーザが照射されるまでの時間遅れをほとんど無くすために、例えば、高速演算プログラマブルコントローラを使用してもよい。また、アーク・レーザ同期回路10の中に、遅延回路を設けて、上記の定常アーク発生信号Sidを入力してから予め定めた時間経過した後に、レーザ出力開始信号Lst(Highレベル)をレーザ発振装置9へ出力してもよい。
【0030】
ロボット制御装置13は、上記の短絡/アーク判別信号Saを入力して、この信号が短絡信号になった時点で、加工ヘッドの走行を開始する加工ヘッド走行指令信号Hstをマニピュレータ6へ出力する。
【0031】
図8は、図7で上述した溶接電源装置PSの各信号のタイミングチャートである。同図(A)は溶接開始信号Stの時間変化を示しており、同図(B)は送給制御信号Fcの時間変化を示しており、同図(C)は短絡/アーク判別信号Saの時間変化を示しており、同図(D)は遅延信号Dtの時間変化を示しており、同図(E)は溶接電流Iwの時間変化を示しており、同図(F)はワイヤ先端・被溶接物間距離Lwの時間変化を示しており、同図(G)はレーザ出力開始信号Lstの時間変化を示しており、同図(H)は加工ヘッド走行指令信号Hstの時間変化を示しており、同図(I1)〜(I5)は各時刻における溶接ワイヤ1の送給状態を示している。以下、同図を参照して説明する。
【0032】
▲1▼ 時刻t1〜t2の期間
時刻t1において、同図(A)に示すように、ロボット制御装置13から溶接電源装置PSへ溶接開始信号Stが入力されると、同図(B)に示すように、送給制御信号Fcは正の値の初期送給速度設定値Wiとなり、同図(I1)に示すように、溶接ワイヤ1は被溶接物2へ初期送給速度Wfiで前進送給される。なお、送給制御信号Fcが正の値のときは前進送給となり、負の値のときは後退送給となる。
同時に、図7の説明の項で前述したように、出力制御回路INVは定電流特性又は垂下特性を形成して、図示していないが、無負荷電圧が溶接電圧Vwとして印加される。
次に、時刻t1〜t2の期間中は、上記の前進送給によって、同図(F)に示すように、ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwは徐々に短くなる。
【0033】
▲2▼ 時刻t2〜t3の期間
時刻t2において、同図(I2)に示すように、前進送給によって溶接ワイヤ1が被溶接物2に接触すると、同図(C)に示すように、短絡/アーク判別信号Saが短絡信号(Highレベル)に変化する。この短絡/アーク判別信号Saが短絡信号に変化すると、同図(B)に示すように、送給制御信号Fcは負の値の後退送給速度設定値Wrとなり、溶接ワイヤ1は被溶接物2から後退送給速度Wfrで後退送給される。
同時に、同図(E)に示すように、▲1▼項で上述した定電流特性又は垂下特性によって小電流値の初期電流Isが通電される。この初期電流Isの値を50[A]程度の小電流値に設定する理由は、溶接ワイヤ1が初期電流Isによって溶融して被溶接物2に溶着しないようにするためである。
さらに、時刻t2において、溶接ワイヤ1が被溶接物2に接触すると、同図(H)に示すように、ロボット制御装置13は、加工ヘッド走行指令信号Hstをマニピュレータ6へ出力する。その後、マニピュレータ6の機械系応答遅れによって、後述する時刻t4付近で加工ヘッド8が実際に走行を開始する。
【0034】
次に、時刻t2〜t3の期間中、溶接ワイヤ1は後退送給されているが、図7で前述したワイヤ送給モータWMの正逆反転の応答遅れ時間及び溶接ワイヤ1の溶接トーチ4内での曲がりによる遊び分の後退送給にかかる時間によって、溶接ワイヤ1と被溶接物2とは接触状態のままである。したがって、同図(F)に示すように、ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwは、この期間中は0[mm]のままである。
【0035】
▲3▼ 時刻t3〜t4の期間
時刻t3において、同図(I3)に示すように、後退送給によって溶接ワイヤ1と被溶接物2とが離れると、上記の初期電流Isが通電される初期アーク3aが発生する。この初期アーク3aが発生したことを判別して、同図(C)に示すように、短絡/アーク判別信号Saが短絡信号(Highレベル)からアーク発生信号(Lowレベル)へと変化する。この変化をトリガとして、同図(D)に示すように、遅延信号Dtが予め定めた遅延時間Td(時刻t3〜t4)の間出力(Highレベル)される。
上記の遅延信号Dtが出力されている時刻t3〜t4の後退送給時間Tr中は、同図(I4)に示すように、上記の初期アーク発生状態3aを維持したままで後退送給を継続する。したがって、同図(F)に示すように、ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwは、徐々に長くなる。
【0036】
▲4▼ 時刻t4〜t5の期間
時刻t4において、同図(D)に示すように、遅延信号Dtの出力が終了すると、同図(B)に示すように、送給制御信号Fcは正の値の定常の送給速度設定信号Wsとなり、溶接ワイヤ1は定常の送給速度Wfsで被溶接物2へ再び前進送給される。同時に、図7の説明の項で前述したように、出力制御回路INVは定電圧特性を形成して、上記の定常の送給速度Wfsに対応した大電流の定常の溶接電流Iwを通電する。
また、同図(F)に示すように、ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwは、時刻t4のときの再前進送給時のワイヤ先端・被溶接物間距離Lwt[mm]から、上記の定常の溶接電流Iwの通電によって収束時間Tc1[s]経過後の時刻t5において定常のアーク長(定常のワイヤ先端・被溶接物間距離)Lwc[mm]へと収束する。したがって、この期間中において、同図(I4)に示す初期アーク発生状態3aから同図(I5)に示す定常のアーク発生状態3bへと移行する。
【0037】
発明者らの実験によれば、上述した本発明のレーザ照射アークスタート制御方法を、被溶接物が薄板である場合に実施した結果、アークによって発生した溶融池にレーザを照射することができるので、溶け落ち等の溶接不良が発生することがなく、良好なアークスタートを行うことができた。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0039】
本発明は、被溶接物上の溶接狙い位置又はその周辺部にレーザを照射すると共に溶接ワイヤの送給及び溶接電圧の出力を開始し、前記溶接ワイヤと前記被溶接物との間にアークを発生させるレーザ照射アークスタート制御方法において、溶接開始信号が入力されると前記レーザの照射を停止したままで溶接ワイヤを被溶接物へ前進送給し、前記溶接ワイヤが前記被溶接物に接触した時点で予め定めた小電流値の初期電流を溶接電源装置から通電すると共に前記溶接ワイヤを前記被溶接物から後退送給開始すると共にレーザトーチ及び溶接トーチからなる加工ヘッドの走行指令信号を出力し、前記後退送給によって前記溶接ワイヤが前記被溶接物から離れると前記初期電流が通電される初期アークが発生してその初期アーク発生状態を維持したままで前記後退送給を継続し、前記初期アークが発生した時点から予め定めた時間経過した後に前記溶接ワイヤを予め定めた定常の送給速度で再び前記被溶接物へ前進送給して前記定常の送給速度に対応した定常の溶接電流を通電すると共に前記レーザの照射を開始することを特徴とするレーザ照射アークスタート制御方法である。
この方法を実施することによって、アークによって発生した溶融池にレーザを照射することができるので、溶け落ち等の溶接不良が発生することがなく、良好なアークスタートを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術1のアークスタート制御方法を説明するための溶接ワイヤの送給系統を示す模式図である。
【図2】従来技術1のアークスタート制御方法を説明するための図である。
【図3】一般的なレーザ照射アーク溶接装置を示す図である。
【図4】図3に示した加工ヘッドの拡大図である。
【図5】従来技術2のレーザ照射アークスタート制御方法を説明するための図である。
【図6】従来技術3のレーザ照射アークスタート制御方法を説明するための図である。
【図7】本発明のレーザ照射アークスタート制御方法を実施するための溶接電源装置のブロック図である。
【図8】図7で上述した溶接電源装置PSの各信号のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 溶接ワイヤ
2 被溶接物
3 アーク
3a 初期アーク(発生状態)
3b アーク(発生状態)
4 溶接トーチ
4a コンタクトチップ
5a 送給ロール
6 マニピュレータ
7a プラズマ存在空間
7 レーザ
8 加工ヘッド
9 レーザ発振装置
10 アーク・レーザ同期回路
11 光ファイバ
12 レーザトーチ
13 ロボット制御装置
14 ティーチペンダント
15 ワイヤリール
16 ワイヤ送給装置
DT 遅延回路
Dt 遅延信号
FC 送給制御回路
Fc 送給制御信号
Hst 加工ヘッド走行指令信号
ID 電流検出回路
Id 電流検出信号
INV 出力制御回路
Is 初期電流
Iw 溶接電流
Lst レーザ出力開始信号
Lw ワイヤ先端・被溶接物間距離
Lwt ワイヤ先端・被溶接物間距離
PS 溶接電源装置
SA アーク判別回路
Sa アーク判別信号
Sid 定常アーク発生信号
SID 定常電流判別回路
St 溶接開始信号
Tc1 収束時間
Td 遅延時間
Tr 後退送給時間
VD 電圧検出回路
Vd 電圧検出信号
VS 電圧設定回路
Vs 電圧設定信号
Vw 溶接電圧
Wfi 初期送給速度
Wfr 後退送給速度
Wfs 送給速度
Wi 初期送給速度設定値
WM ワイヤ送給モータ
Wr 後退送給速度設定値
WS 送給速度設定回路
Ws 送給速度設定信号
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention irradiates a laser to a welding target position on a workpiece or a peripheral portion thereof, starts feeding a welding wire and outputs a welding voltage, and generates an arc between the welding wire and the workpiece. The present invention relates to a laser irradiation arc start control method.
[0002]
[Prior art]
[Prior art 1]
In welding using only consumable electrode gas shielded arc welding, the wire feed motor is rotated forward to feed the welding wire forward to the workpiece, and then when it is determined that the welding wire has come into contact with the workpiece, the wire is fed. The welding wire is reversely fed by rotating the motor in the reverse direction, and at the same time, an initial current of a small current value is supplied.If an initial arc is generated by the backward feeding, the welding wire is fed forward again at a steady feeding speed. An arc start control method for simultaneously starting an arc by applying a steady welding current has been conventionally known (for example, see Patent Document 1).
Hereinafter, the arc start control method of the prior art 1 will be described with reference to FIGS.
[0003]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a welding wire feed system for explaining an arc start control method according to Prior Art 1. In the figure, a welding wire 1 is fed through a welding torch 4 by a feed roll 5a directly connected to a wire feed motor WM. When the wire feed motor WM rotates forward, the welding wire 1 is fed forward to the workpiece 2, and when the wire feed motor WM rotates reversely, the welding wire 1 is fed backward from the workpiece 2. The welding voltage Vw from the welding power supply PS is supplied to the welding wire by the contact tip 4 a attached to the tip of the welding torch 4.
[0004]
Next, an arc start control method according to Prior Art 1 will be described. FIG. 2 is a diagram for explaining an arc start control method according to the related art 1. In the figure, when a welding start signal is input from the outside to the welding power source device PS, the welding wire 1 is fed forward to the workpiece 2 at the initial feeding speed as shown in FIG. At the same time, a no-load voltage is applied between the welding wire 1 and the workpiece 2 as the welding voltage Vw. The distance between the tip of the wire and the workpiece 2 is gradually reduced by the above-described forward feeding.
[0005]
Next, as shown in FIG. 2B, when it is determined that the welding wire 1 has come into contact with the workpiece 2 by forward feeding, the welding wire 1 is fed backward from the workpiece 2. At the same time, an initial current having a small current value is supplied.
[0006]
Next, as shown in FIG. 2C, when the welding wire 1 and the workpiece 2 are separated by the backward feeding, an initial arc 3a through which the above-described initial current Is flows is generated. It is determined that the initial arc 3a has occurred, and during the predetermined time, the backward feeding is continued while maintaining the initial arc occurrence state 3a as shown in FIG. Therefore, the distance Lw between the tip of the wire and the workpiece is gradually increased.
[0007]
Next, after the elapse of the predetermined time, the welding wire 1 is again fed forward to the workpiece 2 at a steady feeding speed. At the same time, a steady welding current of a large current corresponding to the steady feeding speed is supplied. Accordingly, the state shifts from the initial arc generation state 3a shown in FIG. 3D to the steady arc generation state 3b shown in FIG.
[0008]
[Prior art 2]
Next, there is known a combined laser irradiation arc welding method in which laser irradiation with a YAG laser, a carbon dioxide laser, a semiconductor laser, or the like, and consumable electrode gas shield arc welding are used in combination. In this welding method, high-speed welding of 2 to 5 [m / min] can be performed by irradiating a laser having high energy to the arc generating portion. In addition, this welding method irradiates a laser to a welding target position on a workpiece to be welded or a peripheral portion thereof at the start of welding, and at the same time, starts welding wire feeding and welding voltage output, thereby smoothly forming an arc. Can be generated.
[0009]
In this laser irradiation arc welding method, the feeding of the welding wire and the output of the welding voltage are started while the laser irradiation is stopped, and when the welding wire comes into contact with the workpiece, the feeding of the welding wire is stopped and the welding wire is stopped. The laser irradiation is started at the same time as the prescribed initial current is supplied, and after the initial arc at which the initial current is supplied by the laser irradiation is generated, the re-feeding of the welding wire is started and the steady welding current is supplied. A laser irradiation arc start control method for smoothly transitioning from an initial arc generation state to a steady arc generation state has been proposed (for example, see Patent Document 2).
Hereinafter, the related art 2 will be described with reference to FIGS. 3 to 5.
[0010]
FIG. 3 is a view showing a general laser irradiation arc welding apparatus, and FIG. 4 is an enlarged view of the processing head shown in FIG. 3 and 4, a processing head 8 including a welding torch 4 and a laser torch 12 is attached to a wrist of a manipulator 6, and a welding wire wound on a wire reel 15 is supplied to the welding torch 4 by a wire feeding device 16. Will be sent. Reference numeral 13 denotes a robot controller for controlling the manipulator 6, and reference numeral 14 denotes a teach pendant for operating the manipulator 6.
Further, the welding power supply device PS controls the rotation of the welding wire feeding roll of the wire feeding device 16 and supplies electric power between the power supply tip in the welding torch 4 and the workpiece to be welded, so that the welding wire and the welding wire are connected to each other. An arc is generated between the workpiece and the workpiece.
[0011]
The laser light output from the laser oscillation device 9 is transmitted to the laser torch 12 by the optical fiber 11, and is converged by a lens provided in the laser torch 12 so that the object to be welded is focused, and is irradiated on the object to be welded. Is done.
[0012]
FIG. 5 is a diagram for explaining a laser irradiation arc start control method according to Prior Art 2. This will be described with reference to FIG. When a welding start signal is input from the robot control device 13 to the welding power supply device PS and the laser oscillation device 9, the welding wire 1 is initially fed while the laser irradiation is stopped, as shown in FIG. Sent at speed. At the same time, a no-load voltage is applied between the welding wire 1 and the workpiece 2.
[0013]
Next, when the welding wire 1 comes into contact with the workpiece 2 by feeding, as shown in FIG. 2B, a laser 7 is irradiated and an initial current is supplied. At the same time, the feeding of the welding wire 1 is stopped.
Then, as time elapses, the plasma existing space 7a is formed by the laser irradiation, and when the leading end of the welding wire 1 whose feeding is stopped by the application of the initial current is melted and separated from the workpiece 2, As shown in FIG. 3C, an initial arc 3a is generated.
When the initial arc 3a is generated, the welding wire 1 is fed at a constant feeding speed. At the same time, a steady welding current corresponding to the steady feed speed is supplied.
[0014]
At the time when several hundred [ms] to several [s] have passed since the initial arc 3a was generated, the welding wire 1 was fed at a steady feeding speed as shown in FIG. A steady arc 3b through which a steady welding current flows is generated.
[0015]
[Prior art 3]
In order to more reliably generate a steady arc, a laser irradiation arc start control method combining the above-described prior art 1 and prior art 2 has been proposed. FIG. 6 is a diagram for explaining a laser irradiation arc start control method according to Prior Art 3. This will be described with reference to FIG.
When a welding start signal is input from the robot control device 13 to the welding power supply device PS and the laser oscillation device 9, the welding wire 1 is initially fed while the laser irradiation is stopped, as shown in FIG. Sent at speed. At the same time, a no-load voltage is applied between the welding wire 1 and the workpiece 2.
[0016]
Next, when the welding wire 1 comes into contact with the workpiece 2 by feeding, as shown in FIG. 2B, a laser 7 is irradiated, and the welding wire 1 is fed back from the workpiece 2. At the same time, an initial current having a small current value is supplied.
[0017]
Next, as shown in FIG. 3C, when the welding wire 1 and the workpiece 2 are not brought into contact with each other due to the backward feeding, an initial arc 3a through which the above initial current is applied is generated. It is determined that the initial arc 3a has occurred, and during the predetermined time, the backward feeding is continued while maintaining the initial arc occurrence state 3a as shown in FIG. Therefore, the distance Lw between the tip of the wire and the workpiece is gradually increased.
[0018]
Next, after the elapse of the predetermined time, the welding wire 1 is again fed forward to the workpiece 2 at a steady feeding speed. At the same time, a steady welding current of a large current corresponding to the steady feeding speed is supplied. Accordingly, the state shifts from the initial arc generation state 3a shown in FIG. 3D to the steady arc generation state 3b shown in FIG.
[0019]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-178145
[Patent Document 2]
JP-A-2002-248571
[0020]
[Problems to be solved by the invention]
In the laser irradiation arc start control method of the above-mentioned conventional technology 3, when the work to be welded is a thin plate, since the laser is irradiated prior to the arc, welding defects such as burn-through may occur.
[0021]
An object of the present invention is to provide a laser irradiation arc start control method capable of always performing a good arc start.
[0022]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention described in claim 1 is:
Laser irradiation for irradiating a laser to a welding target position on a workpiece or a peripheral portion thereof, starting feeding of a welding wire and outputting a welding voltage, and generating an arc between the welding wire and the workpiece. In the arc start control method, when the welding start signal is input, the welding wire is forwardly fed to the workpiece while the laser irradiation is stopped, and is predetermined at the time when the welding wire comes into contact with the workpiece. The welding current is supplied from the welding power supply device and the welding wire is started to retreat from the work to be welded, and at the same time, a traveling command signal for a machining head including a laser torch and a welding torch is output, and the retreat feeding is performed. When the welding wire separates from the workpiece, an initial arc through which the initial current flows is generated, and the initial arc is maintained while maintaining the initial arc generation state. The reciprocating feed is continued, and after a lapse of a predetermined time from the time when the initial arc is generated, the welding wire is forwardly fed again to the work to be welded at a predetermined steady feeding speed, and the steady feeding is performed. A laser irradiation arc start control method, characterized in that a steady welding current corresponding to a feed rate is supplied and laser irradiation is started.
[0023]
The invention described in claim 2 is
2. The laser irradiation according to claim 1, wherein the laser irradiation is started after a lapse of a predetermined time from the start of forward feeding of the welding wire to the workpiece again at a predetermined steady feeding speed. Is a laser irradiation arc start control method.
[0024]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described based on examples with reference to the drawings.
[Embodiment 1]
FIG. 7 is a block diagram of a welding power supply device for implementing the laser irradiation arc start control method of the present invention. Hereinafter, each circuit block will be described with reference to FIG.
[0025]
Voltage detection circuit VD detects welding voltage Vw and outputs voltage detection signal Vd. The short-circuit / arc discrimination circuit SA receives the voltage detection signal Vd as input, and outputs a short-circuit signal when the welding wire 1 and the workpiece 2 are in contact with each other, an arc-generation signal when the arc is in an arc-generating state, It is output as a short circuit / arc determination signal Sa. The delay circuit DT outputs a delay signal Dt that becomes High level for a predetermined delay time Td, triggered by the change of the short-circuit / arc determination signal Sa from the short-circuit signal to the arc generation signal.
[0026]
The steady feed speed setting circuit WS outputs a steady feed speed setting signal Ws. When the welding start signal St is input from the robot controller 13, the feed control circuit FC feeds the welding wire 1 to the workpiece 2 at an initial feed speed Wfi corresponding to a predetermined initial feed speed set value Wi. When the forward feeding is performed and the short-circuit / arc discrimination signal Sa subsequently becomes the short-circuit signal, the backward feeding speed corresponding to the predetermined backward feeding speed set value Wr from the workpiece 2 to the welding wire 1 is returned. When the output of the delay signal Dt is completed, the welding wire 1 is again fed to the workpiece 2 at a steady feed speed corresponding to the steady feed speed setting signal Ws. A feed control signal Fc for forward feeding at Wfs is output. The wire feed motor WM feeds the welding wire 1 forward or backward according to the feed control signal Fc, as described above in the description of FIG.
[0027]
Voltage setting circuit VS outputs voltage setting signal Vs for setting welding voltage Vw of welding power supply PS. The output control circuit INV outputs a welding voltage Vw and a welding current Iw suitable for maintaining the arc 3 stably by inverter control, thyristor phase control, or the like, using a commercial power supply as an input. The output control circuit INV supplies a predetermined small current value of the initial current Is from when the welding start signal St is input from the robot controller 13 to when the output of the delay signal Dt ends. A constant voltage characteristic corresponding to the voltage setting signal Vs for forming a constant current characteristic or a drooping characteristic for energizing, and thereafter supplying a steady welding current Iw corresponding to the value of the steady feeding speed setting signal Ws. To form
[0028]
The current detection circuit ID detects the welding current Iw and outputs a current detection signal Id. The steady-state current determination circuit SID receives the current detection signal Id, and outputs a steady-state arc generation signal Sid (High level) when it determines that the steady-state current has been supplied based on the current value.
[0029]
The arc-laser synchronizing circuit 10 receives the above-described steady arc generation signal Sid and outputs a laser output start signal Lst (High level) to the laser oscillation device 9. For example, a high-speed operation programmable controller may be used as the arc-laser synchronization circuit 10 in order to almost eliminate the time delay from the occurrence of the steady arc to the irradiation of the laser. Further, a delay circuit is provided in the arc / laser synchronizing circuit 10, and after a predetermined time has elapsed from the input of the steady arc generation signal Sid, the laser output start signal Lst (High level) is oscillated by the laser. The data may be output to the device 9.
[0030]
The robot controller 13 receives the short-circuit / arc discrimination signal Sa, and outputs a machining head traveling command signal Hst for starting traveling of the machining head to the manipulator 6 when the signal becomes a short-circuit signal.
[0031]
FIG. 8 is a timing chart of each signal of the welding power supply device PS described above with reference to FIG. FIG. 7A shows the time change of the welding start signal St, FIG. 7B shows the time change of the feed control signal Fc, and FIG. 8C shows the change of the short circuit / arc discrimination signal Sa. FIG. 4D shows a time change of the delay signal Dt, FIG. 4E shows a time change of the welding current Iw, and FIG. FIG. 7G shows the time change of the laser output start signal Lst, and FIG. 7H shows the time change of the machining head travel command signal Hst. FIGS. (I1) to (I5) show the feeding state of the welding wire 1 at each time. Hereinafter, description will be made with reference to FIG.
[0032]
{Circle around (1)} When a welding start signal St is input from the robot control device 13 to the welding power supply PS in the period t1 between the times t1 and t2 as shown in FIG. Thus, the feed control signal Fc becomes the positive initial feed speed set value Wi, and the welding wire 1 is fed forward to the workpiece 2 at the initial feed speed Wfi as shown in FIG. Is done. When the feed control signal Fc has a positive value, forward feed is performed, and when the feed control signal Fc has a negative value, reverse feed is performed.
At the same time, as described above in the description of FIG. 7, the output control circuit INV forms a constant current characteristic or a drooping characteristic, and although not shown, a no-load voltage is applied as the welding voltage Vw.
Next, during the period from the time t1 to the time t2, the distance Lw between the wire tip and the work to be welded is gradually reduced by the forward feeding as shown in FIG.
[0033]
{Circle around (2)} In the period t2 between the times t2 and t3, when the welding wire 1 comes into contact with the workpiece 2 by the forward feeding as shown in FIG. 12 (I2), a short circuit occurs as shown in FIG. The / arc discrimination signal Sa changes to a short circuit signal (High level). When the short circuit / arc discrimination signal Sa changes to a short circuit signal, the feed control signal Fc becomes a negative value of the backward feed speed set value Wr, as shown in FIG. 2, the sheet is fed backward at the backward feeding speed Wfr.
At the same time, as shown in FIG. 9E, the initial current Is having a small current value is supplied by the constant current characteristic or the drooping characteristic described in the item (1). The reason for setting the value of the initial current Is to a small current value of about 50 [A] is to prevent the welding wire 1 from being melted by the initial current Is and welding to the workpiece 2.
Further, at time t2, when the welding wire 1 comes into contact with the workpiece 2, the robot controller 13 outputs a machining head travel command signal Hst to the manipulator 6, as shown in FIG. Thereafter, the processing head 8 actually starts running near a time t4 described later due to a mechanical response delay of the manipulator 6.
[0034]
Next, during the period from time t2 to time t3, the welding wire 1 is fed backward, but the response delay time of the forward / reverse reversal of the wire feeding motor WM described above with reference to FIG. The welding wire 1 and the workpiece 2 remain in contact with each other due to the time required for the backward feeding of the play due to the bending in the welding wire 1. Therefore, as shown in FIG. 2F, the distance Lw between the wire tip and the workpiece remains at 0 [mm] during this period.
[0035]
{Circle around (3)} At time t3 from time t3 to time t4, when the welding wire 1 and the workpiece 2 are separated by the backward feeding as shown in FIG. An arc 3a occurs. The occurrence of the initial arc 3a is determined, and the short circuit / arc determination signal Sa changes from the short circuit signal (High level) to the arc generation signal (Low level) as shown in FIG. With this change as a trigger, the delay signal Dt is output (High level) for a predetermined delay time Td (time t3 to t4) as shown in FIG.
During the backward feed time Tr from time t3 to t4 when the above-mentioned delay signal Dt is output, as shown in FIG. (I4), the backward feed is continued while the initial arc occurrence state 3a is maintained. I do. Therefore, as shown in FIG. 2F, the distance Lw between the tip of the wire and the workpiece is gradually increased.
[0036]
{Circle around (4)} During the period from time t4 to time t5, when the output of the delay signal Dt is completed as shown in FIG. 4D, the feed control signal Fc becomes positive as shown in FIG. The value becomes the steady-state feed speed setting signal Ws, and the welding wire 1 is again fed forward to the workpiece 2 at the steady-state feed speed Wfs. At the same time, as described above in the description of FIG. 7, the output control circuit INV forms a constant voltage characteristic and supplies a large current steady welding current Iw corresponding to the steady feed speed Wfs.
Further, as shown in FIG. 2F, the distance Lw between the wire tip and the work to be welded is calculated from the distance Lwt [mm] between the wire tip and the work to be welded at the time t4 at the time of re-advancing feeding. At the time t5 after the convergence time Tc1 [s] elapses due to the application of the steady welding current Iw, the arc converges to the steady arc length (steady distance between the wire tip and the workpiece) Lwc [mm]. Therefore, during this period, the state shifts from the initial arc generation state 3a shown in FIG. (I4) to the steady arc generation state 3b shown in FIG. (I5).
[0037]
According to the experiments performed by the inventors, the laser irradiation arc start control method of the present invention described above was performed when the work to be welded was a thin plate. As a result, the weld pool generated by the arc can be irradiated with the laser. Good arc start could be performed without occurrence of welding defects such as burn-through.
[0038]
【The invention's effect】
The present invention is configured as described above, and has the following effects.
[0039]
The present invention irradiates a laser to a welding target position on a workpiece or a peripheral portion thereof, starts feeding a welding wire and starts outputting a welding voltage, and forms an arc between the welding wire and the workpiece. In the laser irradiation arc start control method to be generated, when a welding start signal is input, the welding wire is fed forward to the workpiece while the laser irradiation is stopped, and the welding wire comes into contact with the workpiece. A running command signal of a processing head including a laser torch and a welding torch is output while energizing an initial current of a predetermined small current value from the welding power supply device at the time and starting backward feeding of the welding wire from the workpiece. When the welding wire is separated from the work to be welded by the backward feeding, an initial arc in which the initial current is applied is generated and the initial arc generating state is maintained. Until the predetermined time has elapsed from the time when the initial arc is generated, and the welding wire is forward-forward-fed to the workpiece again at a predetermined steady-state feeding speed. A laser welding arc start control method, characterized in that a steady welding current corresponding to the feeding speed is supplied and the laser irradiation is started.
By carrying out this method, the laser can be irradiated to the molten pool generated by the arc, so that a good arc start can be performed without occurrence of welding defects such as burn-through.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a welding wire feeding system for explaining an arc start control method according to Prior Art 1. FIG.
FIG. 2 is a diagram for explaining an arc start control method according to Prior Art 1.
FIG. 3 is a view showing a general laser irradiation arc welding apparatus.
FIG. 4 is an enlarged view of the processing head shown in FIG.
FIG. 5 is a diagram for explaining a laser irradiation arc start control method according to Prior Art 2.
FIG. 6 is a diagram for explaining a laser irradiation arc start control method according to Prior Art 3;
FIG. 7 is a block diagram of a welding power supply device for implementing the laser irradiation arc start control method of the present invention.
8 is a timing chart of each signal of the welding power supply device PS described above with reference to FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Welding wire 2 Workpiece 3 Arc 3a Initial arc (generation state)
3b Arc (generation state)
4 Welding Torch 4a Contact Tip 5a Feed Roll 6 Manipulator 7a Plasma Presence Space 7 Laser 8 Processing Head 9 Laser Oscillator 10 Arc / Laser Synchronization Circuit 11 Optical Fiber 12 Laser Torch 13 Robot Controller 14 Teach Pendant 15 Wire Reel 16 Wire Feed Device DT Delay circuit Dt Delay signal FC Feed control circuit Fc Feed control signal Hst Machining head traveling command signal ID Current detection circuit Id Current detection signal INV Output control circuit Is Initial current Iw Welding current Lst Laser output start signal Lw Wire tip Welding object distance Lwt Wire tip and welding object distance PS Welding power supply SA Arc discrimination circuit Sa Arc discrimination signal Sid Steady arc generation signal SID Steady current discrimination circuit St Welding start signal Tc1 Convergence time Td Delay time Tr Reverse feed Time VD Pressure detection circuit Vd Voltage detection signal VS Voltage setting circuit Vs Voltage setting signal Vw Welding voltage Wfi Initial feed speed Wfr Reverse feed speed Wfs Feed speed Wi Initial feed speed set value WM Wire feed motor Wr Reverse feed speed setting Value WS Feeding speed setting circuit Ws Feeding speed setting signal

Claims (2)

被溶接物上の溶接狙い位置又はその周辺部にレーザを照射すると共に溶接ワイヤの送給及び溶接電圧の出力を開始し、前記溶接ワイヤと前記被溶接物との間にアークを発生させるレーザ照射アークスタート制御方法において、溶接開始信号が入力されると前記レーザの照射を停止したままで溶接ワイヤを被溶接物へ前進送給し、前記溶接ワイヤが前記被溶接物に接触した時点で予め定めた小電流値の初期電流を溶接電源装置から通電すると共に前記溶接ワイヤを前記被溶接物から後退送給開始すると共にレーザトーチ及び溶接トーチからなる加工ヘッドの走行指令信号を出力し、前記後退送給によって前記溶接ワイヤが前記被溶接物から離れると前記初期電流が通電される初期アークが発生してその初期アーク発生状態を維持したままで前記後退送給を継続し、前記初期アークが発生した時点から予め定めた時間経過した後に前記溶接ワイヤを予め定めた定常の送給速度で再び前記被溶接物へ前進送給して前記定常の送給速度に対応した定常の溶接電流を通電すると共に前記レーザの照射を開始することを特徴とするレーザ照射アークスタート制御方法。Laser irradiation for irradiating a laser to a welding target position on a workpiece or a peripheral portion thereof, starting feeding of a welding wire and outputting a welding voltage, and generating an arc between the welding wire and the workpiece. In the arc start control method, when the welding start signal is input, the welding wire is forwardly fed to the workpiece while the laser irradiation is stopped, and is predetermined at the time when the welding wire comes into contact with the workpiece. The welding current is supplied from the welding power supply device and the welding wire is started to retreat from the work to be welded, and at the same time, a traveling command signal for a machining head including a laser torch and a welding torch is output, and the retreat feeding is performed. When the welding wire separates from the workpiece, an initial arc through which the initial current flows is generated, and the initial arc is maintained while maintaining the initial arc generation state. The reciprocating feed is continued, and after a lapse of a predetermined time from the time when the initial arc is generated, the welding wire is forwardly fed again to the work to be welded at a predetermined steady feeding speed, and the steady feeding is performed. A laser irradiation arc start control method, characterized in that a steady welding current corresponding to a feed rate is supplied and the laser irradiation is started. 前記レーザの照射を、前記溶接ワイヤを予め定めた定常の送給速度で再び前記被溶接物へ前進送給開始してから予め定めた時間経過した後に開始することを特徴とする請求項1記載のレーザ照射アークスタート制御方法。2. The laser irradiation according to claim 1, wherein the laser irradiation is started after a lapse of a predetermined time from the start of forward feeding of the welding wire to the workpiece again at a predetermined steady feeding speed. Laser irradiation arc start control method.
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US7759603B2 (en) * 2004-12-15 2010-07-20 Fronius International Gmbh Method and device for combined laser-arc welding with control of laser unit according to welding torch

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