JP2004200857A - Facility apparatus management system, packet preferential control method, network management apparatus, air-conditioning indoor apparatus, communication service providing method, and communication providing system - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、設備機器管理システム、パケットの優先制御方法、ネットワーク管理装置、空調室内機、通信サービス提供方法及び通信サービス提供システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、空調室外機及び空調室内機と、この空調室外機及び空調室内機を制御するコンピュータとがLANに接続された空気調和機が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このLANにパソコンなどのOA機器を接続すれば、ある建造物内におけるOA機器のネットワークを空気調和機の配線と共用化することができ、空調室内機と空調室外機との配線も簡素化される。さらに、このLANに防犯設備や電源設備など空気調和機以外の設備機器を接続すれば、これらの設備機器もネットワーク上のコンピュータから管理することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−79654号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の特許文献1に開示される空気調和機を用いれば、ある建造物内におけるOA機器のネットワークを設備機器のネットワークと統合できる。しかし、この場合、同一のネットワーク上にOA機器や設備機器が接続されているため、OA機器による通信と設備機器の管理のための通信とが輻輳し、設備機器の管理に支障を生じる可能性がある。
【0005】
本発明は、あるネットワーク通信の中から設備機器の管理のための通信を優先させることが可能な設備機器管理システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る設備機器管理システムは、ネットワークに接続される設備機器の管理を行う設備機器管理システムであって、設備機器管理装置とネットワーク管理装置とを備えている。設備機器管理装置は、ネットワークを介して設備機器に接続され、設備機器の管理の少なくとも一部を、ネットワークを介した第1通信により行う。ネットワーク管理装置は、ネットワーク上で、第1通信に加え、設備機器の管理の一部以外の目的の第2通信を行わせることができる。そして、ネットワーク管理装置は、第2通信よりも第1通信を優先させる優先制御を行う。
【0007】
ここでは、設備機器の管理の少なくとも一部を設備機器管理装置により行うための第1通信が、優先制御により設備機器の管理の一部以外の目的の第2通信よりも優先される。ここで、設備機器とは、空調室外機、空調室内機、空気調和機、電源設備、防犯設備などを含む。設備機器管理装置とは、遠隔センター、コントローラ、室内機を制御する室外機内の制御装置などを含む。第1通信は、例えば空調制御などのための設備機器の制御のための通信である。第2通信は、例えば空調設定や空調温度監視等の状態確認など制御ではない保守のための通信であったり、OA機器のための通信であったりする。ネットワーク管理装置とは、公知の優先制御を行うことができるスイッチングハブやルータなどを含む。
【0008】
このように、ここでは第1通信が第2通信よりも優先されるため、第1通信と第2通信とが輻輳するなどして第1通信による管理の一部が妨害され、管理に支障が生じることを防ぐことができる。
請求項2に係る設備機器管理システムは、請求項1に記載の設備機器管理システムにおいて、第1通信は設備機器制御通信である。
【0009】
ここでは、設備機器制御通信が第2通信よりも優先される。設備機器制御通信とは、空調室外機から空調室内機の電動弁制御、センターやコントローラによる空気調和機の省エネ制御やスケジュール運転などを含む。
このように、ここでは設備機器制御通信がそれ以外の通信よりも優先されるため、制御通信がその他の通信に妨害されて設備機器の制御に影響が及ぶのを防ぐことができる。
【0010】
請求項3に係る設備機器管理システムは、請求項2に記載の設備機器管理システムにおいて、第2通信はネットワーク管理装置に接続された通信端末による端末通信である。
ここでは、設備機器制御通信が通信端末による端末通信よりも優先される。ここで、通信端末とは、イーサーネットカードを有するパソコンなどの有線通信端末及び無線LANインターフェースを有するパソコンなどの無線通信端末を含む。また、端末通信とは、例えばIP電話などの帯域保証通信の他、メール送受信やWebページの送受信などの非帯域保証通信などである。
【0011】
このように、ここでは設備機器制御通信が端末通信よりも優先されるため、端末通信が設備機器制御通信を妨害して設備機器の制御に影響が及ぶことを防ぐことができる。
請求項4に係る設備機器管理システムは、請求項3に記載の設備機器管理システムにおいて、第2通信は帯域保証通信である。
【0012】
ここでは、設備機器制御通信が通信端末の帯域保証通信よりも優先される。帯域保証通信とは、通信速度または通信容量が保証されている通信である。
このように、ここでは帯域保証通信が設備機器制御通信と輻輳するなどして設備機器の制御に影響が及ぶことを防ぐことができる。
請求項5に係るパケットの優先制御方法は、請求項1に記載のネットワーク管理装置が実行するパケットの優先制御方法であって、受信ステップと、入力ステップと、順序決定ステップと、出力ステップと、送信ステップとを備えている。受信ステップは、第1通信または第2通信のパケットを受信する。入力ステップは、受信したパケットを入力キューに加える。順序決定ステップは、入力キューのパケットである入力パケットの種類に基づいて出力キューにおける入力パケットの順序を決定する。出力ステップは、順序に従って入力パケットを出力キューに加える。送信ステップは、出力キューのパケットである出力パケットを出力パケットが指定する送信先に基づいて送信する。
【0013】
ここでは、第1通信または第2通信のパケットが受信される。受信したパケットは入力キューに加えられる。入力キューのパケットである入力パケットの種類に基づいて出力キューにおける入力パケットの順序が決定される。順序に従って入力パケットが出力キューに加えられる。出力キューのパケットである出力パケットが出力パケットの指定する送信先に基づいて送信される。
【0014】
このように、ここでは第1通信のパケットの種類と第2通信のパケットの種類が異なるように定めておけば、第1通信のパケットを優先させることができる。請求項6に係るパケットの優先制御方法は、請求項5に記載のパケットの優先制御方法において、順序決定ステップは、入力パケットの送信元または送信先となる通信端末のユーザに関する情報にさらに基づいて出力キューにおける入力パケットの順序を決定する。
【0015】
ここでは、入力パケットの送信元または送信先となる通信端末のユーザに関する情報にさらに基づいて出力キューにおける入力パケットの順序が決定される。通信端末のユーザに関する情報とは、ユーザのログイン名、パスワードや、ユーザと通信接続業者(プロバイダ)との契約内容などである。
このように、ここでは、パケットの種類及びユーザの情報に応じてパケットの出力キューにおける順序を変更できるため、例えばプロバイダと未契約のユーザの通信よりもプロバイダと契約しているユーザの送信パケットや管理通信パケットを優先し、またプロバイダと契約している者の通信や管理通信に支障をきたすことを防ぐこともできる。
【0016】
請求項7に係るパケットの優先制御方法は、請求項6に記載のパケットの優先制御方法において、通信端末のユーザの通信を許可する許可ステップをさらに備え、入力ステップは、記憶ステップと廃棄ステップとを有する。記憶ステップは、許可されたユーザの使用する通信端末の識別情報を記憶する。廃棄ステップは、記憶された通信端末の識別情報に基づき、許可されなかったユーザの使用する通信端末から送信された入力パケットである不許可パケットを入力キューから廃棄する。
【0017】
ここでは、通信端末のユーザが許可される。許可は、公知のファイアウォールサーバなどにより行うことができる。許可されたユーザの使用する通信端末の識別情報が記憶される。記憶された通信端末の識別情報に基づき、許可されなかったユーザの使用する通信端末から送信された入力パケットである不許可パケットは入力キューから廃棄される。ここで、通信端末の識別情報とは例えばMAC(Media Access Control)アドレスである。
【0018】
このように、ここでは優先制御をしつつパケットフィルタリングを行ってセキュリティを確保できる。
請求項8に係るパケットの優先制御方法は、請求項7に記載のパケットの優先制御方法において、順序決定ステップは、通信の許可を行うための許可通信及び/または経路制御通信の入力パケットの順序を、第2通信の入力パケットの順序よりも上位となるように決定する。
【0019】
ここでは、通信の許可を行うための許可通信及び/または経路制御通信の入力パケットの順序が、第2通信の入力パケットの順序よりも上位となるように決定される。ここで、許可通信とは、例えばSCEP(Simple Certificate Enrollment Protocol)などの認証用のプロトコルで行われる通信である。また、経路制御通信とは、例えばRIP(Routing Information Protocol)などの経路制御用のプロトコルで行われる通信である。
【0020】
このように、ここでは許可通信や経路制御通信が第2通信よりも優先されるため、許可通信や経路制御通信が第2通信と輻輳するなどして通信許可や経路制御に支障をきたすことを防ぐことができる。
請求項9に係るネットワーク管理装置は、接続部と制御部とを備えている。接続部は、ネットワークと所定の有線通信端末とを接続する。制御部は、接続部による所定の有線通信端末からネットワークへの通信に対し請求項5に記載のパケットの優先制御方法を実行する。
【0021】
ここでは、ネットワークと所定の有線通信端末とが接続される。接続部による所定の有線通信端末からネットワークへの通信に対し請求項5に記載のパケットの優先制御方法が実行される。ここで、有線通信端末とは、イーサーネットカードなどを有するパソコンやプリンタなどを含む。
このように、ここでは有線通信端末から送信された入力パケットの種類に応じた優先制御を行うことができる。
【0022】
請求項10に係るネットワーク管理装置は、請求項9に記載のネットワーク管理装置において、設備機器に内蔵あるいは設備機器の近傍に設置され、所定の無線通信端末を接続する無線送受信装置をさらに備え、接続部は、無線送受信装置をさらに接続し、制御部は、接続部による所定の無線通信端末からネットワークへの通信に対し請求項5に記載のパケットの優先制御方法をさらに実行する。
【0023】
ここでは、所定の無線通信端末からネットワークへの通信に対し請求項5に記載のパケットの優先制御方法が実行される。ここで、無線送受信装置とは公知の無線LANアクセスポイントなどを含む。また、無線通信端末とは、例えば公知の無線LANインターフェースを有するパソコンなどを含む。
このように、ここでは無線通信機器をネットワークに接続し、無線通信機器から送信された入力パケットの種類に応じた優先制御をすることができる。
【0024】
請求項11に係るネットワーク管理装置は、請求項10に記載のネットワーク管理装置において、所定の無線通信端末または所定の有線通信端末の識別子と所定の無線通信端末または所定の有線通信端末のユーザの識別子とを対応させたテーブルを記憶する第1記憶手段と、入力パケットの順序とパケットの種類とを対応させたテーブルを記憶する第2記憶手段と、をさらに備え、制御部は、第1記憶手段のテーブルと、第2記憶手段のテーブルと、ユーザの識別子とユーザに関する情報とを対応させたテーブルとに基づいて請求項7に記載のパケットの優先制御方法を実行する。
【0025】
ここでは、パケットの種類及びユーザに関する情報を蓄積したテーブルに従って無線通信端末または有線通信端末から送信されたパケットの優先制御が行われる。
請求項12に係る空調室内機は、請求項9に記載のネットワーク管理装置を備え、モード情報に基づいて所定の無線通信端末をネットワークへ接続する。
【0026】
ここでは、モード情報に基づいて所定の無線通信端末がネットワークへ接続する。モード情報とは、空調室内機に接続可能な無線通信端末を制限するためのモードを定義する情報である。
このように、ここではモードによって空気調和機に接続できる無線通信端末を切り替えることができるため、玄関、ロビー、テナント入居エリアなど空調室内機の設置された位置に応じて接続できる無線通信端末を制限できる。
【0027】
請求項13に係る通信サービス提供方法は、請求項1〜4のいずれかに記載の設備機器管理システムを用いて、設備機器管理システムの管理者であるシステム管理者と契約した第1利用者群に第2通信を使用した通信サービスを提供する通信サービス提供方法であって、設置ステップと、契約ステップと、支払いステップとを備えている。設置ステップは、設備機器管理システムを建造物に設置する。契約ステップは、第1利用者群と第2通信の使用および料金支払いについての契約を結ぶ。支払いステップは、料金の少なくとも一部を、設備機器管理システムを設置した建造物の建造物所有者に対する対価として支払う。
【0028】
ここでは、設備機器管理システムが建造物に設置される。第1利用者群と第2通信の使用及び料金支払いについての契約が結ばれる。第1利用者群と第2通信の使用料金の少なくとも一部が、設備機器管理システムを設置した建造物の建造物所有者に対する対価として支払われる。
このように、ここでは契約者からの料金の一部を管理者から建造物所有者に支払うことで、建造物所有者が積極的に第2通信の使用の勧誘を行って契約者を増大させ、使用料の一部を得ることができる。一方、システム管理者は建造物所有者の勧誘によりさらなる契約者の増大及び設備機器管理システムの設置コスト回収が期待できる。
【0029】
請求項14に係る通信サービス提供方法は、請求項13に記載の通信サービス提供方法において、建造物所有者に設備機器管理システムを販売または貸与する販売貸与ステップをさらに備えている。
ここでは、建造物所有者に設備機器管理システムが販売または貸与される。
このように、ここでは建造物所有者が設備機器管理システムを買い取り、建造物所有者が自らシステム管理者となって第1利用者群と契約し、第1利用者群から第2通信の使用料金を徴収できる。あるいは、買い取った設備機器管理システムをシステム管理者などの第3者に貸与し、借用料を得ることもできる。特に、システム管理者に貸与すれば、建造物所有者が積極的に第2通信の使用の勧誘を行って契約者を獲得することで第2通信の使用料金の一部が建造物所有者に支払われ、建造物所有者はさらに利益を得ることができる。一方、システム管理者は設備機器管理システムの販売で利益を得ることができる。ここで、システム管理者は、設備機器管理システムの販売の際、設備機器管理システムの設置により建造物所有者が上記のような利益を得ることをアピールでき、設備機器管理システムの販売促進の材料とすることができる。
【0030】
請求項15に係る通信サービス提供方法は、請求項14に記載の通信サービス提供方法において、ネットワークを広域ネットワークと接続させる第1接続ステップをさらに備えている。
ここでは、ネットワークがインターネットやWAN(Wide Area Network)などの広域ネットワークに接続される。
【0031】
このように、ここでは第1利用者群が設備機器管理システムに接続すれば、インターネットなどの広域ネットワークに接続できる。
請求項16に係る通信サービス提供方法は、請求項15に記載の通信サービス提供方法において、第2接続ステップと、徴収ステップとを備えている。
第2接続ステップは、広域ネットワークへの接続事業者と広域ネットワークの利用契約を結んでいる第2利用者群が使用する無線通信端末を設備機器管理システムに接続する。徴収ステップは、接続事業者から第2利用者群が使用する無線通信端末の設備機器管理システムへの接続に対する対価を徴収する。
【0032】
ここでは、広域ネットワークへの接続事業者と広域ネットワークの利用契約を結んでいる第2利用者群が使用する無線通信端末が設備機器管理システムに接続される。接続事業者から第2利用者群が使用する無線通信端末の設備機器管理システムへの接続に対する対価が徴収される。
このように、ここでは広域ネットワークへの接続事業者の契約者である第2利用者群が設備機器管理システムを介してインターネットなどの広域ネットワークに接続できる。その際、広域ネットワークへの接続事業者から設備機器管理システム使用料として対価を徴収することができる。
【0033】
請求項17に係る通信サービス提供システムは、システム管理者と契約した第1利用者群に通信サービスを提供する通信サービス提供システムであって、建造物に設置され、システム管理者が管理する、請求項1〜4のいずれかに記載の設備機器管理システムと、記憶部と、料金計算部とを備えている。記憶部は、第1利用者群とシステム管理者との間における、設備機器管理システムによる第2通信の使用および料金支払いについての契約条項を記憶する。料金計算部は、記憶部に記憶された契約条項に基づき、建造物の所有者に対して支払う料金の少なくとも一部を計算する。
【0034】
ここでは、第1利用者群とシステム管理者との間における、設備機器管理システムによる第2通信の使用および料金支払いについての契約条項が記憶される。記憶された契約条項に基づき、建造物の所有者に対して支払う料金の少なくとも一部が計算される。
このように、ここではシステム管理者と第1利用者群との契約条項に応じ、設備機器管理システムの設置された建造物の所有者へ支払う料金の少なくとも一部を計算できる。
【0035】
請求項18に係る通信サービス提供システムは、請求項17に記載の通信サービス提供システムにおいて、接続許可部をさらに備えている。接続許可部は、ネットワーク管理装置を介して第1利用者群が使用する無線通信端末を広域ネットワークに接続することを許可する。
ここでは、ネットワーク管理装置を介して第1利用者群が使用する無線通信端末を広域ネットワークに接続することが許可される。
【0036】
このように、ここでは設備機器管理システムを介した広域ネットワークへの接続が許可される。
請求項19に係る通信サービス提供システムは、請求項18に記載の通信サービス提供システムにおいて、接続許可部は、広域ネットワークへの接続事業者と広域ネットワークの利用契約を結んでいる第2利用者群が使用する無線通信端末をネットワーク管理装置を介して広域ネットワークに接続することをさらに許可し、料金計算部は、接続事業者から第2利用者群が使用する無線通信端末の設備機器管理システムへの接続に対する料金をさらに計算する。
【0037】
ここでは、広域ネットワークへの接続事業者と広域ネットワークの利用契約を結んでいる第2利用者群が使用する無線通信端末をネットワーク管理装置を介して広域ネットワークに接続することが許可される。接続事業者から第2利用者群が使用する無線通信端末の設備機器管理システムへの接続に対する料金が計算される。
【0038】
このように、ここでは第2利用者群の広域ネットワークへの接続を許可し、その接続料金を計算することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
(1)概略構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る空調室外機(以下、室外機という)1及び空調室内機(以下、室内機という)7を備える空気調和機30の概略構成及び空気調和機30により形成される空調機通信ネットワークの概略である。この空調機通信ネットワークは、室内機7a、7b、7c、・・が形成する室内機通信ネットワーク(後述)が、室外機1a、1b、1c、・・相互の無線通信により形成される室外機無線通信ネットワークを介して相互に接続され、さらに室外機1a及びファイアウォール20を介してインターネット4にも接続されるものである。
【0040】
室外機1は、他の室外機1と相互に無線通信を行うためのアンテナ10を備えている。アンテナ10は、ダイバシティアンテナなどにより構成可能である。室外機1は、ビルや学校などの建造物2の屋上など見通しのよい場所に設置されるため、アンテナ10は良好な無線通信環境を確保できる。
室外機1と室内機7とは、第1LAN5に接続される。ここで、第1LAN5は、室外機1と室内機7とを接続するために有線または無線で敷設されるネットワークである。通常、第1LAN5は空気調和機30を設置・保守する者により敷設される。後述するように、室内機7は第1LAN5及び室外機1を介して室外機無線通信ネットワークに接続される。
【0041】
室内機7は、ダイバシティアンテナなどの無線通信を行うためのアンテナ73を備えており、後述する無線LANクライアント8と無線通信して無線LANネットワーク(以下、室内機無線ネットワークという)を形成する。室内機7は、建造物2の天井など見通しのよい場所に設置されるため、アンテナ73は良好な無線通信環境を確保できる。一方、室内機7は、第2LAN6にも接続される。第2LAN6は、建造物2のテナントなどが第1LAN5と別個に敷設するネットワークである。
【0042】
センター3は、インターネット4に接続されている。センター3は、空気調和機30の設置・管理を行う者により運営され、遠隔で空気調和機30の制御や監視などの管理を行う。センター3は、通信許可サーバ40を備えている。
通信許可サーバ40は、後述する管理情報及びモード情報に基き、室外機1・室内機7への接続を要求するユーザへ接続を許可し、必要に応じてインターネット4への接続の認証をする。通信許可サーバ40は、室外機1及び室内機7の設置された建造物2のローカルネットワークをインターネット4に接続するいわゆるインターネットサービスプロバイダ(ISP)により運営される。この運営者は、空気調和機30の設置・管理を行う者と同一であるとする。通信許可サーバ40は、ファイアウォール20内に設けることも可能である。通信許可サーバ40の詳細な構成及び機能については後述する。
【0043】
(2)詳細構成
図2は、建造物2に設置される室外機1、室内機7などの構成を示している。室外機1は、無線通信部11と、有線通信部12と、室外空調部13と、ファイアウォール20とを備えている。室内機7は、有線LAN通信部70と無線LANアクセスポイント(以下、無線LAN APという)71とを有するネットワーク管理装置79と、室内空調部72とを備えている。
【0044】
室外空調部13は、図示しない圧縮機と、四路切換弁と、室外熱交換器と、室外送風機とを有している。室内空調部72は、図示しない室内熱交換器と、室内送風機と、電動弁とを有している。そして、圧縮機、四路切換弁、室外熱交換器、電動弁、室内熱交換機及び圧縮機を順次冷媒配管にて環状に接続して冷媒を循環させる冷房サイクルを形成する。また、圧縮機、四路切換弁、室内熱交換機、電動弁、室外熱交換器及び圧縮機を順次冷媒配管にて環状に接続して冷媒を循環させる暖房サイクルを形成する。
【0045】
室外機1の有線通信部12は、第1LAN5と接続されている。有線通信部12は、第1LAN5のセキュリティ確保のため、ファイアウォール20を介して無線通信部11と接続されている。有線通信部12は、無線通信部11、室外空調部13またはネットワーク5から送信されるIPパケット(以下、単にパケットという)を、パケットに含まれる宛先IPアドレスなどの送信先を示す情報(以下、送信先情報という)に基づいて無線通信部11、室外空調部13または第1LAN5に送信する。
【0046】
一方、有線通信部12は、ファイアウォール20を介してインターネット4にさらに接続される。そして、有線通信部12は、第1LAN5、無線通信部11または室外空調部13から送信されたパケットに含まれる送信先情報に基づいてパケットをインターネット4上の所定の送信先に送信する。あるいは、インターネット4上の所定の送信元から送信されたパケットを送信先情報に基づいて第1LAN5、無線通信部11または室外空調部13に送信する。以下、有線通信部12によるこの送信先情報に基づいたパケットの送信処理を、ルーティングという。有線通信部12は、公知のルータ、スイッチングハブ、ブリッジなどにより構成できる。なお、この図では、室外機1aがファイアウォール20を介してインターネット4に接続されているが、室外機1b、1c・・がファイアウォール20を介してインターネット4に接続されていてもよい。
【0047】
室外機1の無線通信部11は、有線通信部12から送信されるパケットを、送信先情報に基づいて他の室外機1へアンテナ10により無線送信する。また、無線通信部11は、ある室外機1から無線送信されたパケットを受信し、受信したパケットに含まれる送信先情報に基づいてこのパケットを有線通信部12に送信するか、さらに他の室外機1に無線送信する。即ち、室外機1は、パケットの無線中継を行うこができる。無線通信部11は、IEEE802.11bに準拠する無線LANインターフェースなどにより構成できる。なお、無線通信部11には公知のローミング機能が設けられており、後述の無線LANクライアント8と直接無線通信できる。なお、ローミングとは、移動中の無線LANクライアント8(後述)が、ある室外機1への無線接続を維持しながら別の室外機1へ無線接続を切り換える機能をいう。
【0048】
以上により、全ての第1LAN5a、5b、5c・・が室外機1を介して相互に無線接続される。さらに、少なくとも1つの室外機1がインターネット4に接続されていれば、全ての第1LAN5a、5b、5c・・及び全ての室外空調部13a、b、c・・がインターネット4に接続される。
室内機7の無線LAN AP71は、例えばIEEE802.11bに準拠する無線LANインターフェースなどにより構成できる。そして、無線LAN AP71は、IEEE802.11bに対応した無線LANカード(図示せず)などを有する無線LANクライアント8とアンテナ73を介して無線LAN通信し、室内機無線LANネットワークを構成する。
【0049】
室内機7の有線LAN通信部70は、無線LAN AP71、室内空調部72、第1LAN5及び第2LAN6と接続されている。有線LAN通信部70は、室内空調部72、第1LAN5及び第2LAN6から送信されるパケットを、送信先情報に基づいて無線LAN AP71、室内空調部72、第1LAN5または第2LAN6に送信する。ここで、第2LAN6には、パソコンやPDAなどの有線LANクライアント9が接続される。有線LAN通信部70は、公知のルータ、スイッチングハブ、ブリッジなどにより構成できる。
【0050】
以上により、同一の建造物2における無線LANクライアント8、室内空調部72、第1LAN5及び第2LAN6が室内機7を介して相互に接続される。この相互に接続された同一の建造物2における無線LANクライアント8、室内空調部72、第1LAN5及び第2LAN6からなるネットワークを建造物内ネットワークという。ある建造物2における建造物内ネットワークは、室外機1を介して他の建造物2における建造物内ネットワークと相互に接続される。さらに、少なくとも1つの室外機1がインターネット4に接続されていれば、全ての建造物内ネットワークがインターネット4に接続される。
【0051】
なお、室外空調部13及び室内空調部72は、第1LAN5及び第2LAN6に接続されている。このため、空気調和機30や電気設備その他の設備機器23の制御、監視、設定などの管理を行うコントローラ24及びコントローラ24を操作するための管理用端末25を、図2に示すように第1LAN5に、あるいは第2LAN6に接続し、空気調和機30の運転スケジュール制御、室温設定、異常監視などの管理をすることができる。一方、少なくとも1つの室外機1がインターネット4に接続されていれば、全ての室外空調部13及び室内空調部72がインターネット4に接続されているため、全ての空気調和機30の管理をセンター3などから集中して行うこともできる。
【0052】
図3は、室内機7の有する有線LAN通信部70の詳細な構成図である。有線LAN通信部70は、通信制御部80と、メモリ74と、優先順位DB75とを有している。通信制御部80はメモリ74及び優先順位DB75と接続されている。
通信制御部80は、上述のルーティングを行う。その際、通信制御部80は、優先順位DB70に記憶される情報を参照してメモリ74に記憶される入力キューに順次バッファされるパケットを、同じくメモリ74に記憶される優先順位に対応した出力キューのいずれかにバッファする。そして、優先順位の高い出力キューのパケットから順にルーティングする優先制御処理を行う。優先制御処理の詳細は後述する。
【0053】
優先順位DB70は、保守用テーブル76と、プライベート用テーブル77と、非プライベート用テーブル78とを有している。図5は、これらのテーブルに蓄積される情報の一例を示す概念説明図である。保守用テーブル76には、優先順位と、TCPポートとが対応づけられて蓄積されている。このTCPポートの各々は、管理用端末25、センター3、コントローラ24、室外機1、室内機7などから空気調和機30の管理のために送信されるパケットに含まれるプロトコル番号である。ここで、優先制御処理では、小さい優先順位の数字が対応づけられているTCPポートを含むパケットから順に出力キューの先頭にバッファされるものとする。この図では、TCPポート「49512」は、センター3から空気調和機30を遠隔制御したり、管理用端末25からセンター3の管理情報を更新するなど早いレスポンスやリアルタイム性などが要求される処理などに用いられるプロトコル番号である。そのため、TCPポート「49512」には、優先順位「1」が対応づけられている。また、TCPポート「49513」は、設備機器管理装置24から空気調和機30の状態を定期的に取得して監視したり、管理用端末から空気調和機30の設定をするなど、空気調和機30の管理に用いられるプロトコルであるSNMP(Simple Network Management Protocol)のプロトコル番号である。空気調和機30の管理には早いレスポンスが厳密に要求されないため、優先順位「3」が対応づけられている。さらに、TCPポート「20」、「21」、・・は、例えばセンター3や管理用端末25から空気調和機30の制御プログラムをバージョンアップするデータを送信する際に用いられるFTP(File Transfer Protocol)などのプロトコル番号である。データ送信はネットワークの帯域を占有するため、TCPポート「20」、「21」、・・には優先順位「4」が対応づけられている。なお、この保守用テーブル76に、SCEP(SimpleCertificate Enrollment Protocol)などの認証用のプロトコルや、RIP(Routing Information Protocol)などの経路制御用のプロトコルと優先順位とを対応づけて蓄積してもよい。以下、保守用テーブル76の「TCPポート」に蓄積されるプロトコル番号で特定されるプロトコルを、保守用プロトコルといい、保守用プロトコルによるパケット通信を保守通信という。また、保守用プロトコル以外のプロトコルによるパケット通信を非保守通信という。同様に、プライベート用テーブル77、非プライベート用テーブル78においても、必要なレスポンスやリアルタイム性などに応じてTCPポートに優先順位が対応づけられている。例えば、プライベート用テーブル77では、無線LANクライント8、有線LANクライント9などがインターネット4を介して他のパソコンなどと音声通話する場合に使用されるプロトコルであるSIP(Session Initial Protocol)のTCPポート「1071」には、通信帯域を保証して音声通話の遅延を防止するなどの観点から優先順位「2」が対応づけられている。一方、無線LANクライント8、有線LANクライント9などが電子メールを送信する際に用いられるプロトコルであるSMTP(Simple Mail Transfer Protcol)のTCPポート「25」や、Webページの送信を受ける際に用いられるプロトコルであるHTTP(Hypertext Transfer Protocol)のTCPポート「80」には、通信のリアルタイム性が要求されないなどの観点から優先順位「4」が対応づけられている。なお、優先制御処理で通信制御部80により参照されるテーブルは、通信許可サーバ40に蓄積される室内機7のモード情報により決定される。モード情報の詳細については後述する。
【0054】
図4は、通信許可サーバ40の詳細な構成図である。通信許可サーバ40は、許可部41と、課金部45と、管理データベース(DB)42とを備えている。許可部41は、室外機1、室内機7への接続を要求するユーザの接続許可を行い、許可されたユーザ(以下、接続許可ユーザという)を室外機1、室内機7に接続する。管理DB42は、契約者テーブル43と、モードテーブル44とを有している。契約者テーブル43は、許可部41がユーザの室外機1、室内機7への接続を許可するために必要な情報を記憶する。モードテーブル44は、後述する室内機7のモード情報を記憶する。課金部45は、管理DB42に蓄積された情報及び後述のプライベート契約者、通常契約者または他社契約者が室内機7への接続を許可された回数などに基づき、後述のプライベート契約者、通常契約者または他社契約者が空気調和機30の管理者に支払う室内機7への接続料金を計算する。また、課金部45は、接続料金に所定の係数を乗じるなどして、空気調和機30の管理者が建造物2の所有者へ支払う空気調和機30の設置料を算出する。
【0055】
図6は、契約者テーブル43に蓄積される情報の概念説明図である。このテーブルは、フィールドとして「ユーザID」、「パスワード」、「契約情報」及び「状態」を備えている。「契約情報」は、さらにサブフィールドとして「プライベート契約」、「通常契約」及び「他社契約」を有している。「ユーザID」は、無線LANクライアント8や有線LANクライアント9などを使用して室内機7に接続できる接続許可ユーザの識別子である。「パスワード」は、後述の接続要求受信に含まれ、接続要求を送信したユーザを特定するのに「ユーザID」とともに用いられる。「契約情報」は、接続許可ユーザと通信許可サーバ4の運営者である空気調和機30の管理者(以下、単に管理者という)との室外機1、室内機7またはインターネット4の利用契約関係を示す情報(以下、契約情報という)を蓄積しており、契約がない場合はデフォルトで「−」が蓄積される。契約情報の入力・追加・削除・更新などは、管理者がセンター3から行う。このうち、「プライベート契約」は、無線LANクライアント8あるいは有線LANクライアント9がある特定の室内機7に接続できる(以下、プライベートログインという)ような契約である。ここでは、例えばユーザID「u001」のようにプライベート契約を行った接続許可ユーザに対しては、「プライベート契約」サブフィールドに空調室内機IDが蓄積される。ここで、空調室内機IDとは、全ての室内機7に付与される識別子である。
【0056】
「通常契約」とは、通信許可サーバ40へのログインによってインターネット4に接続できる(以下、インターネットログインという)ような契約である。このインターネット4への接続は、例えば路上などから無線接続した任意の室外機1か、後述の全端末モードに設定されている室内機7か、または後述の契約者モードに設定されており接続が許可がされている室内機7を介して行うことができる。ここでは、ユーザID「u005」のように通常契約がある接続許可ユーザに対しては、「通常契約」サブフィールドには「○」が蓄積される。また、ユーザID「u003」のように通常契約があり、かつある室内機7への接続が許可されている場合、「通常契約」サブフィールドには「○」とその室内機7の室内機IDとが蓄積される。あるいは、ユーザID「u004」のようにプライベート契約がありかつ通常契約がある場合は、「プライベート契約」サブフィールドに空調室内機IDが蓄積され、かつ「通常契約」サブフィールドには「○」が蓄積される。なお、プライベート契約がある場合、自動的に「○」が蓄積されるようにしてもよい。このようにすれば、プライベート契約をした者は屋内外でシームレスにインターネット4に接続できるようになる。
【0057】
「他社契約」フィールドは、管理者が他のISPと提携(以下、提携ISPという)しており、提携ISPのユーザが、任意の室外機1または管理者により接続の許可された特定の室内機7を介して通信許可サーバ40にログインし、インターネット4に接続することが許可されている契約である。例えば、ユーザID「u002」のように他社契約がある接続許可ユーザ(以下、他社契約者という)に対しては、その接続許可ユーザが契約している提携ISPの識別子が蓄積される。なお、提携ISPのユーザが上記接続をした際、管理者は提携ISPから所定の設備使用料を徴収するものとする。ここでは、他社契約がある場合、このサブフィールドに提携ISPの識別子が蓄積される。
【0058】
「状態」フィールドは、ユーザが現在通信許可サーバ40にログインしているかログアウトしているかを示し、許可部41により更新される。以下、プライベート契約をしたユーザの使用する無線LANクライアント8によるパケット通信をプライベート通信という。また、通常契約または他社契約をしたユーザの使用する無線LANクライアント8によるパケット通信を非プライベート通信という。
【0059】
なお、運営者が上述の設置料を支払って賃貸オフィスビルや自社ビルなどの建造物2に空気調和機30を設置した上、この建造物2のオーナーがテナント、取引業者その他建造物2の利用者に対して運営者のインターネット利用を勧誘し、オーナーの仲介でプライベート契約または通常契約が成立した場合は運営者からオーナーに所定の報酬を与えるような仕組みを運営者が設ける。このようにすれば、オーナーが空気調和機30を積極的に導入することが期待される。このようなオーナーが増加すれば、運営者はプライベート契約または通常契約の増加により空気調和機30の設置・運用コストの回収を期待でき、また室外機1による無線ネットワークの通信範囲が例えばあるオフィス街全体をカバーすることを期待できる。この場合、プライベート契約を行った無線LANクライアント8のユーザはこのオフィス街にある建造物2の内外においてシームレスにインターネット4に接続できるため、プライベートユーザの利便性が増し、運営者はそのオフィス街におけるさらなるプライベート契約の増加が期待できる。また、通常契約、他社契約を行った者も室外機1を介したインターネット4への接続をこのオフィス街の何処でも享受できるため、通常契約の増加や提携ISPとの契約増加にもつながる。一方、オーナーは空気調和機30の設置料を得ることができ、空気調和機30の導入後は、オーナーは積極的に勧誘を行うことで報酬を得ることができる。また、運営者がオーナーに空気調和機30を販売すれば、オーナーはテナントが無線LANクライアント8を空気調和機30に接続できるようにする契約をテナントなどの建造物2の利用者と交わして接続料を自ら徴収することができる。あるいはオーナーが買い取った空気調和機30を運営者に貸与して借用料を徴収し、貸与を受けた運営者が上記のような仕組みを実施することで、オーナーが運営者から所定の報酬を得ることもできる。従って、運営者がオーナーに空気調和機30を販売する際この旨を説明し、空気調和機30の設置によるオーナーへの負担なしに無線LAN接続環境を実現でき、建造物2の利用者の利便性が向上しさらなる利用者を獲得でき、インターネット4への接続の経費削減にもなるメリット、契約増大による報酬を獲得できるメリットを強調でき、運営者は建造物2への空気調和機30のさらなる設置促進が期待できる。
【0060】
図7は、モードテーブル44に蓄積されるモード情報の概念説明図である。このテーブルは、フィールドとして「空調室内機ID」と「モード」とを備えている。「空調室内機ID」は、全ての室内機7に付与される識別番号やIPアドレスなどの識別子である。「モード」は、室内機7がどのような無線LANクライアント8あるいは有線LANクライアント9のユーザにインターネット4への接続を許可するかを設定する情報である。ここでは、「モード」フィールドに「プライベート」が蓄積されている場合、プライベート契約をしているユーザ(以下、プライベート契約者という)のみが室内機7に接続できる(以下、プライベートモードという)。また、「契約者」が蓄積されている場合、プライベート契約者、または通常契約または他社契約をしているユーザ(以下、契約者という)であってある室内機7への接続を管理者により許可されたユーザが室内機7に接続できる(以下、契約者モードという)。「全端末」が蓄積されている場合、契約者に加え、契約者でないユーザ(以下、非契約者という)の全てが室内機7に接続できる(以下、全端末モードという)。
【0061】
(3)空調機通信ネットワークで行われる処理
(3−1)通信許可サーバで行われる処理
通信許可サーバ40は、室内機接続許可処理及び接続切断処理を行う。室内機通信許可処理は、室内機7への接続を要求する無線LANクライアント8の接続を許可また不許可とし、接続が許可された接続許可ユーザを第1LAN5、第2LAN6またはインターネット4に接続する。接続切断処理は、接続許可ユーザが室内機7への接続を切断する際に行われる。
【0062】
(3−1−1)室内機接続許可処理
図8は、室内機接続許可処理の流れを示すフローチャートである。以下、このフローチャートに従って室内機接続許可処理の流れを説明する。
[処理の流れ]
ステップS11:許可部41は、無線LANクライアント8から室内機7を介して接続要求を受信したか否かを判断する。接続要求を受信した場合、ステップS12へ移行する。受信していない場合、本ステップを繰り返して受信を待機する。ここで、接続要求には、無線LANクライアント8から入力されたユーザID及びパスワードと、無線LANクライアント8が接続を要求している室内機7の空調室内機ID(以下、接続要求室内機IDという)とが含まれているものとする。
【0063】
ステップS12:許可部41は、接続要求室内機IDで特定される室内機7が全端末モードであるか否かを判断する。即ち、許可部41は、モードテーブル44を参照し、接続要求室内機IDで特定されるレコードの「モード」フィールドが「全端末」であるか否かを判断する。全端末モードである場合、ステップS20へ移行する。全端末モードでない場合、ステップ13へ移行する。
【0064】
ステップS13:許可部41は、接続要求室内機IDで特定される室内機7が契約者モードであるか否かを判断する。即ち、許可部41は、モードテーブル44を参照し、接続要求室内機IDで特定されるレコードの「モード」フィールドが「契約者」であるか否かを判断する。契約者モードである場合、ステップS14へ移行する。契約者モードでない場合、ステップS18へ移行する。
【0065】
ステップS14:許可部41は、接続要求を送信したユーザ(以下、接続要求ユーザという)が管理者と契約したプライベート契約者または通常契約者(以下、自社契約者という)であるか否かを判断する。即ち、許可部41は、契約者テーブル43を参照し、接続要求に含まれるユーザID及びパスワードで特定されるレコード(以下、カレントレコードという)の「契約情報」フィールドの「プライベート契約」サブフィールドに室内機IDが蓄積されているかまたは「通常契約」サブフィールドに契約情報「○」が蓄積されているか否かを判断する。接続要求ユーザが自社契約者である場合、ステップS17へ移行する。接続要求ユーザが自社契約者でない場合、ステップS15へ移行する。
【0066】
ステップS15:許可部41は、接続要求ユーザの認証を提携ISPが有する公知の認証サーバ(図示せず)に依頼する。
ステップS16:許可部41は、接続要求ユーザが提携ISPの認証サーバにより認証されたか否かを判断する。認証された場合、ステップS17へ移行する。認証されなかった場合、ステップS24へ移行する。
【0067】
ステップS17:許可部41は、接続要求ユーザの室内機7への接続が許可されているか否かを判断する。即ち、許可部41は、接続要求室内機IDと、カレントレコードの「プライベート契約」サブフィールド、「通常契約」サブフィールドまたは「他社契約」サブフィールドに蓄積される室内機IDとが一致するか否かを判断する。一致する場合、ステップS20へ移行する。一致しない場合、ステップS24へ移行する。
【0068】
ステップS18:許可部41は、接続要求ユーザがプライベート契約者であるか否かを判断する。即ち、許可部41は、カレントレコードの「プライベート契約」サブフィールドに蓄積される空調室内機IDが、接続要求空調室内機IDと一致するか否かを判断する。接続要求ユーザがプライベート契約者である場合、ステップS19へ移行する。接続要求ユーザがプライベート契約者でない場合、ステップS24へ移行する。
【0069】
ステップS19:許可部41は、接続要求ユーザのユーザIDに基づいて契約者テーブル43の状態フィールドに「プライベートログイン」を登録し、接続要求ユーザの第1LAN5、第2LAN6へのアクセスを可能にする。
ステップS20:許可部41は、接続要求ユーザが通常契約者または他社契約者であるか否かを判断する。即ち、許可部41は、契約者テーブル43を参照し、カレントレコードの「契約情報」フィールドの「通常契約」サブフィールドに契約情報「○」が蓄積されているか、または接続要求ユーザがステップS16で認証されたか否かを判断する。接続要求ユーザが通常契約者または他社契約者である場合、ステップS21へ移行する。接続要求ユーザが通常契約者でも他社契約者でもない場合、ステップS22へ移行する。
【0070】
ステップS21:許可部41は、接続要求ユーザのユーザIDに基づいて契約者テーブル43の状態フィールドに「インターネットログイン」を登録し、接続要求ユーザのインターネット4へのアクセスを可能にする。なお、接続要求ユーザがステップS16で認証されたユーザ、即ち他社契約者の場合、提携先ISPの識別子を「他社契約」サブフィールドに蓄積するものとする。
【0071】
ステップS22:許可部41は、接続要求に含まれる空調室内機IDで特定される室内機7の通信制御部80に対し、接続要求を送信した無線LANクライアント8のMACアドレスであるMACadinと、接続要求ユーザの契約情報とを対応づけた情報である管理情報をメモリ74に記憶するように指令する。
ステップS23:許可部41は、接続要求クライアントを室内機7のネットワーク管理装置79に接続する。
【0072】
ステップS24:許可部41は、接続要求クライアントに接続を許可できない旨のメッセージを送信する。
以上により、プライベート契約者は特定のネットワーク管理装置79に接続して第1LAN、第2LANにアクセスできる。あるいは、室内機7のモードが契約者モードの場合、プライベートユーザ、管理者によりネットワーク管理装置79への接続が許可された通常契約者または他社契約者はネットワーク管理装置79に接続して第1LAN、第2LANにアクセスできる。あるいは、室内機7のモードが全端末モードの場合、全ユーザがネットワーク管理装置79に接続できして第1LAN、第2LANにアクセスできる。さらに、ネットワーク管理装置79に接続した通常契約者または他社契約者はインターネット4にアクセスできる。従って、ホテルやオフィスビルなどの建造物2のロビー、テナント入居エリアなど室内機7の設置された位置に応じてモードを設定しておけば、テナント入居エリアに設置された室内機7の近傍でテナント入居者であるプライベート契約者によるプライベートな通信、あるいはホテルのロビーに設置された室内機7の近傍で契約ユーザや全ユーザのLAN通信やインターネット通信を可能にすることができ、建造物2の利用者の利便性が向上する。このため、建造物2のオーナーが空気調和機30の設置に積極的となることが期待される。そして、運営者は空気調和機30の設置増加に伴い契約者も増大し、空気調和機30の設置・運用コストの回収を期待できる。
【0073】
(3−1−2)接続切断処理
図9は、接続切断処理の流れを示すフローチャートである。以下、このフローチャートに従って接続切断処理の流れを説明する。
ステップS61:許可部41は、ネットワーク管理装置79に接続された無線LANクライアント8から、接続切断要求を受信したか否かを判断する。接続切断要求を受信した場合、ステップS62へ移行する。接続切断要求を受信しない場合、本ステップを繰り返して受信を待機する。ここで、接続切断要求には、接続したユーザのユーザIDと、無線LANクライアント8が接続している室内機7の空調室内機IDとが含まれているものとする。
【0074】
ステップS62:許可部41は、接続切断要求に含まれる空調室内機IDで特定される室内機7の通信制御部80に対し、接続切断要求を送信した無線LANクライアント8のMACadinで特定される管理情報をメモリ74から削除するように指令する。
ステップS63:許可部41は、無線LANクライアント8のネットワーク管理装置79への接続を切断する。なお、接続切断要求ユーザが通常契約者または他社契約者の場合、接続切断要求ユーザのユーザIDに基づいて契約者テーブル43の状態フィールドを「ログアウト」に更新するものとする。
【0075】
以上により、接続切断要求をした無線LANクライアント8はネットワーク管理装置79から切断され、また管理情報が削除される。なお、無線LANクライアント8の電池切れ、スタンバイモードへの移行、突然の電波障害、通信エリア外への移動などによる突然の接続切断に対応するためには、通信許可サーバ40で一定時間内の通信の有無や電波強度を監視する。そして、一定時間内に通信がなかったり電波強度が所定のレベル以下となった場合、通信許可サーバ40から無線LANクライアント8へpingなどを送信し、一定時間応答がなければ上記接続切断処理を実行するようにすればよい。
【0076】
(3−2)空調室内機で行われる処理
室内機7は、優先制御処理を行う。この処理では、有線LAN通信部70の通信制御部80が、入力キューに順次バッファされるパケットを、そのパケットの順序に対応するいずれかの出力キューにバッファする。
[処理の流れ]
図10は、優先制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、このフローチャートに従って優先制御処理の流れを説明する。
【0077】
ステップS31:通信制御部80は、パケットを受信したか否かを判断する。パケットを受信した場合、ステップS32へ移行する。パケットを受信しない場合、本ステップを繰り返して受信を待機する。
ステップS32:通信制御部80は、受信したパケット(以下、受信パケットという)をメモリ74の入力キューにバッファする。
【0078】
ステップS33:通信制御部80は、受信パケットに含まれるパケット送信元MACアドレスまたはパケット送信先MACアドレス(以下、MACadsという)がメモリ74に記憶された管理情報のMACadinのいずれかと一致するか否かを判断する。一致する場合、ステップS34へ移行する。一致しない場合、ステップS40へ移行する。
【0079】
ステップS34:通信制御部80は、受信パケットのTCPポート及び保守用テーブル76を参照し、受信パケットが保守パケットであるか否かを判断する。保守パケットの場合、ステップS38へ移行する。保守パケットでない場合、ステップS35へ移行する。
ステップS35:通信制御部80は、メモリ74においてMACadsで特定される管理情報に含まれる契約情報がプライベート契約情報を含むか否かを判断する。プライベート契約情報を含むの場合、ステップS37へ移行する。プライベート契約情報を含まない場合、ステップS36へ移行する。
【0080】
ステップS36:通信制御部80は、後述のステップS39で通信制御部80が参照するテーブルである参照テーブルを非プライベート用テーブル78と決定し、ステップS39へ移行する。
ステップS37:通信制御部80は、後述のステップS39で通信制御部80が参照するテーブルである参照テーブルをプライベート用テーブル77と決定し、ステップS39へ移行する。
【0081】
ステップS38:通信制御部80は、後述のステップS39で通信制御部80が参照するテーブルである参照テーブルを保守用テーブル76と決定し、ステップS39へ移行する。
ステップS39:通信制御部80は、参照テーブルを参照し、受信パケットの出力キューにおける順序を受信パケットのTCPポートに対応する優先順位に基づいて決定し、受信パケットを決定された順序に対応する出力キューにバッファする。そして、この受信パケットを入力バッファから削除してステップS31へ戻る。なお、受信パケットの出力キューへのバッファは、公知の優先度キューイングと同様である。即ち、ここでは4つの優先順位に対応する4つの出力キューのいずれかに受信パケットがバッファされる。そして、優先順位の高い出力キューの受信パケットから順に出力され、優先順位の高い出力キューが空になった後に優先順位の低い出力キューの受信パケットが出力される。
【0082】
ステップS40:通信制御部80は、受信パケットを入力キューから廃棄し、ステップS31へ戻る。
以上により、保守用テーブル76において保守用パケットに高い優先順位を対応させておけば、センター3、空気調和機30、設備機器23、設備機器管理装置24、管理用端末25などによる保守通信と非保守通信とが輻輳するなどして空気調和機30や設備機器23の保守に支障をきたすような事態を防ぐことができる。また、プライベート用テーブル77のTCPポートに非プライベート用テーブル78のTCPポートよりも高い優先順位を対応させておけば、プライベート通信と非プライベート通信とが輻輳したり、プライベート通信の帯域保証通信が非プライベート通信の帯域保証通信に圧迫されてIP電話の通話が途切れるなど、プライベート通信に支障をきたすことを防ぐこともできる。さらに、ネットワーク管理装置79への接続が許可されていない無線LANクライアント8から送信されたパケットは廃棄されるため、同時にセキュリティも確保できる。
【0083】
(4)本実施形態に係る空調室外機及び空調室内機の特徴
(A)空調室内機7には、プライベートモード、契約者モードまたは全端末モードが設定できる。このモードの設定に応じ、プライベートユーザ、契約ユーザまたは全ユーザが通信許可サーバ40によりネットワーク管理装置79への接続の許可がされ、ネットワーク管理装置79を備えた空調室内機7を介して第1LAN5、第2LAN6、インターネット4に接続できる。従って、ホテルやオフィスビルなどの建造物2の玄関、ロビー、テナント入居エリアなど室内機7の設置された位置に応じてモードを設定しておけば、室内機7の設置された位置に応じてプライベートな通信や、サービスで全員のインターネット通信を可能にすることができ、建造物2の利用者増大、運営者の契約者増大及び建造物2のオーナーによる空気調和機30の設置増大が期待できる。
【0084】
(B)保守用テーブル76において保守用パケットに高い優先順位を対応させておけば、センター3、空気調和機30、設備機器23、設備機器管理装置24、管理用端末25などによる保守通信と非保守通信とが輻輳するなどして空気調和機30や設備機器23の保守に支障をきたすような事態を防ぐことができる。また、プライベート用テーブル77のTCPポートに非プライベート用テーブル78のTCPポートよりも高い優先順位を対応させておけば、プライベート通信と非プライベート通信とが輻輳するなどしてプライベート通信に支障をきたすことを防ぐこともできる。さらに、ネットワーク管理装置79への接続が許可されていない機器から送信されたパケットは廃棄されるため、同時にセキュリティも確保できる。
【0085】
(C)運営者が賃貸オフィスビルや自社ビルなどの建造物2に空気調和機30を設置して空気調和機30を管理・運用するか、あるいは運営者がオーナーに空気調和機30を販売し、この空気調和機30を運営者が借用した上で空気調和機30を管理・運用すれば、運営者はオーナーの仲介によりプライベート契約、通常契約または提携ISPとの契約の増加を期待でき、空気調和機30の設置・運用コストの回収も期待できる。
【0086】
<第2実施形態>
上記第1実施形態の通信許可サーバ40における室内機接続許可処理は、室内機7から送信された接続要求を処理していた。しかし、通信許可サーバ40は、無線LAN端末8による室外機1への接続要求を許可し、接続の許可された室外機1を介してインターネット4あるいはプライベート契約の対象である室内機7へアクセスできるようにしてもよい。図11は、通信許可サーバ40が室外機1からの接続要求を処理する室外機接続許可処理の流れを示すフローチャートである。この処理では、接続要求ユーザの契約情報に基づいてインターネット4への接続が許可される。ステップS51、S53、S54、S56、58はそれぞれ室内機接続許可処理のステップS11、S15、S16、S21、S24と同様である。ここで、接続要求には、ユーザID及びパスワードと、室外機1の識別番号やIPアドレスなど室外機1を一意に識別する空調室外機IDが含まれる。ステップS52では、許可部41は、契約者テーブル43を参照し、接続要求に含まれるユーザID及びパスワードで特定されるレコード(以下、カレントレコードという)の「契約情報」フィールドの「通常契約」サブフィールドに契約情報「○」が蓄積されているか否かを判断する。ステップS55では、許可部41は、接続要求に含まれる空調室外機IDで特定される室外機1に対し、接続要求を送信した無線LANクライアント8のMACアドレスであるMACadinと、接続要求ユーザの契約情報とを対応づけた情報である管理情報を後述する有線通信部12のメモリ62に記憶するように指令する。S57では、許可部41は、接続要求を送信した無線LANクライアント8を無線通信部11に接続する。尚、室外機1に接続した無線LANクライアント8が接続切断要求を送信した場合、前記第1実施形態の接続切断処理と同様の処理を行う。以上の処理により、室外機1に接続した無線LANクライアント8の管理情報を室外機1のメモリ62に記憶し、また接続切断した場合メモリ62に記憶した管理情報を削除できる。
【0087】
そして、上記室外機接続許可処理を行えば、前記第1実施形態の優先制御処理と同様の処理を室外機1で行うこともできる。例えば、図12に示すように、室外機1の有線通信部12に、通信制御部61と、メモリ62と、優先順位DB63とを設ける。そして、優先順位DB63に、保守用テーブル64と、プライベート用テーブル65と、非プライベート用テーブル66とを記憶させる。ここで、通信制御部61、メモリ62、優先順位DB63、保守用テーブル64、プライベート用テーブル65、非プライベート用テーブル66はそれぞれ、前記第1実施形態の室内機7における通信制御部80、メモリ74、優先順位DB75、保守用テーブル76、プライベート用テーブル77、非プライベート用テーブル78と同様の機能または構造を有する。そして、通信制御部61に、前記第1実施形態の優先制御処理と同様の処理を実行させる。この処理では、前記第1実施形態の優先制御処理と異なり、メモリ62に記憶された管理情報が用いられる。
【0088】
以上の処理により、保守用テーブル64において保守用パケットに高い優先順位を対応させておけば、センター3、空気調和機30、設備機器23、設備機器管理装置24、管理用端末25などによる保守通信と、室外機1に接続した無線LANクライアント8などによる非保守通信とが輻輳するなどして空気調和機30や設備機器23の保守に支障をきたすような事態を防ぐことができる。また、プライベート用テーブル65のTCPポートに非プライベート用テーブル66のTCPポートよりも高い優先順位を対応させておけば、プライベート通信が非プライベート通信と輻輳するなどしてプライベート通信に支障をきたすことを防ぐこともできる。さらに、接続許可がされていない無線LANクライアント8から送信されたパケットは廃棄されるため、同時にセキュリティも確保できる。
【0089】
<その他の実施形態>
(A)前記第1実施形態の通信許可サーバ40を図13、14に示すように室外機1または室内機7の内部に設けても良い。このようにすれば、室外機1または室内機7でユーザの接続許可が可能となる。
(B)前記第1実施形態のネットワーク管理装置79を図15に示すように空調室内機7の外部に設け、これに室内空調部72を接続してもよい。このようにすれば、ネットワーク管理装置79を空調室内機7と独立して設置運用できる。例えば、管理者が空気調和機30を建造物2のオーナーに販売して建造物2に設置する一方、ネットワーク管理装置は建造物2のオーナーに販売せず建造物2に設置する。このようにすれば、管理者がプライベート契約者、通常契約者、他社契約者からのネットワーク管理装置79への接続に課金し、利益を得ることができる。
【0090】
(C)前記第1実施形態の室内機接続許可処理及び接続切断処理は、無線LANクライアント8から送信された接続要求及び接続切断要求に対して行われていた。しかし、上記処理を有線LANクライアント9から送信された接続要求及び接続切断要求に対して行うことも可能である。この場合、有線LANクライアント9から例えばプライベート契約者であるユーザが接続できる。さらに、有線LANクライアント9のユーザが接続を許可された場合、この有線LANクライアント9による通信に対しても、前記第1実施形態の優先制御処理を行うことが可能である。以上のような処理を行えば、有線LANクライアント9の通信についても、保守通信やプライベート通信に支障をきたすような事態を防ぐことができ、同時にセキュリティも確保できる。
【0091】
(D)上記第1実施形態のプライベート契約者または通常契約者が提携先ISPの認証サーバによる認証を受けてインターネット4に接続できるようにし、この場合管理者が提携先ISPに対し所定の接続料を支払うようにしてもよい。このようにすれば、プライベート契約者は、提携先ISPの認証サーバ及びインターネット4を介してプライベート契約の対象である空調室内機7に接続要求を送信して接続し第1LAN5または第2LAN6へアクセスすることができる。
【0092】
(E)上記第1実施形態では、通信許可サーバ40の許可部41の指令により室内機7のメモリ74に管理情報が記憶されることで室内機7への接続が可能となる。しかし、建造物2のオーナーや管理者などが室内機7または室内機7に接続された管理用端末25などを操作し、ある無線LANクライアント8のMACアドレス、IPアドレスなどをメモリ74やファイアウォール20に記憶し、無線LANクライアント8が室内機7に接続できるようにしてもよい。このようにすれば、建造物2に突然来客者が訪れた場合でも、来客者が保有する無線LANクライアント8でインターネット4などにアクセスすることができる。なお、インターネット4から室内機7を介して第1LAN5や第2LAN6にアクセスしようとする通信に対しても、上記と同様にその通信を行う端末のMACアドレス、IPアドレスなどをメモリ74やファイアウォール20に記憶し、ファイアウォール20を介したアクセスを許可することも可能である。
【0093】
(F)上記第1実施形態において、他社契約とプライベート契約とを同時に行えるようにしても良い。このようにすれば、他社契約者も第1LAN5、第2LANを利用できる。
(G)上記第1実施形態において、プライベート契約者に接続許可が与えられている場合に限りプライベートログインをさせるようにしてもよい。即ち、ステップS18では、プライベート契約者であり、かつ接続許可があると判断された場合ステップS19へ移行するようにしてもよい。
【0094】
【発明の効果】
請求項1に係る発明では、第1通信が第2通信よりも優先されるため、第1通信と第2通信とが輻輳するなどして第1通信による管理の一部が妨害され、管理に支障が生じることを防ぐことができる。
請求項2に係る発明では、設備機器制御通信がそれ以外の通信よりも優先されるため、制御通信がその他の通信に妨害されて設備機器の制御に影響が及ぶのを防ぐことができる。
【0095】
請求項3に係る発明では、設備機器制御通信が端末通信よりも優先されるため、端末通信が設備機器制御通信を妨害して設備機器の制御に影響が及ぶことを防ぐことができる。
請求項4に係る発明では、帯域保証通信が設備機器制御通信と輻輳するなどして設備機器の制御に影響が及ぶことを防ぐことができる。
【0096】
請求項5に係る発明では、第1通信のパケットの種類と第2通信のパケットの種類が異なるように定めておけば、第1通信のパケットを優先させることができる。
請求項6に係る発明では、パケットの種類及びユーザの情報に応じてパケットの出力キューにおける順序を変更できるため、例えばプロバイダと未契約のユーザの通信よりもプロバイダと契約しているユーザの送信パケットや管理通信パケットを優先し、またプロバイダと契約している者の通信や管理通信に支障をきたすことを防ぐこともできる。
【0097】
請求項7に係る発明では、優先制御をしつつパケットフィルタリングを行ってセキュリティを確保できる。
請求項8に係る発明では、許可通信や経路制御通信が第2通信よりも優先されるため、許可通信や経路制御通信が第2通信と輻輳するなどして通信許可や経路制御に支障をきたすことを防ぐことができる。
【0098】
請求項9に係る発明では、有線通信端末から送信された入力パケットの種類に応じた優先制御を行うことができる。
請求項10に係る発明では、無線通信機器をネットワークに接続し、無線通信機器から送信された入力パケットの種類に応じた優先制御をすることができる。請求項11に係る発明では、パケットの種類及びユーザに関する情報を蓄積したテーブルに従って無線通信端末または有線通信端末から送信されたパケットの優先制御が行われる。
【0099】
請求項12に係る発明では、モードによって空気調和機に接続できる無線通信端末を切り替えることができるため、玄関、ロビー、テナント入居エリアなど空調室内機の設置された位置に応じて接続できる無線通信端末を制限できる。
請求項13に係る発明では、契約者からの料金の一部を管理者から建造物所有者に支払うことで、建造物所有者が積極的に第2通信の使用の勧誘を行って契約者を増大させ、使用料の一部を得ることができる。一方、システム管理者は建造物所有者の勧誘によりさらなる契約者の増大及び設備機器管理システムの設置コスト回収が期待できる。
【0100】
請求項14に係る発明では、建造物所有者が設備機器管理システムを買い取り、建造物所有者が自らシステム管理者となって第1利用者群と契約し、第1利用者群から第2通信の使用料金を徴収できる。あるいは、買い取った設備機器管理システムをシステム管理者などの第3者に貸与し、借用料を得ることもできる。特に、システム管理者に貸与すれば、建造物所有者が積極的に第2通信の使用の勧誘を行って契約者を獲得することで第2通信の使用料金の一部が建造物所有者に支払われ、建造物所有者はさらに利益を得ることができる。一方、システム管理者は設備機器管理システムの販売で利益を得ることができる。ここで、システム管理者は、設備機器管理システムの販売の際、設備機器管理システムの設置により建造物所有者が上記のような利益を得ることをアピールでき、設備機器管理システムの販売促進の材料とすることができる。
【0101】
請求項15に係る発明では、第1利用者群が設備機器管理システムに接続すれば、インターネットなどの広域ネットワークに接続できる。
請求項16に係る発明では、広域ネットワークへの接続事業者の契約者である第2利用者群が設備機器管理システムを介してインターネットなどの広域ネットワークに接続できる。その際、広域ネットワークへの接続事業者から設備機器管理システム使用料として対価を徴収することができる。
【0102】
請求項17に係る発明では、システム管理者と第1利用者群との契約条項に応じ、設備機器管理システムの設置された建造物の所有者へ支払う設置料などを計算できる。
請求項18に係る発明では、設備機器管理システムを介した広域ネットワークへの接続が許可される。
【0103】
請求項19に係る発明では、第2利用者群の広域ネットワークへの接続を許可し、その接続料金を計算することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る空調室外機及び空調室内機を備える空気調和機の概略構成及び空気調和機により形成される空調機通信ネットワークの概略。
【図2】建造物に設置される空調室外機、空調室内機などの構成図。
【図3】空調室内機及び空調室内機の有する有線LAN通信部の詳細な構成図。
【図4】通信許可サーバの詳細な構成図。
【図5】保守用テーブル、プライベート用テーブル及び非プライベート用テーブルに蓄積される情報の概念説明図。
【図6】契約者テーブルに蓄積される情報の概念説明図。
【図7】モードテーブルに蓄積される情報の概念説明図。
【図8】室内機接続許可処理の流れを示すフローチャート。
【図9】接続切断処理の流れを示すフローチャート。
【図10】優先制御処理の流れを示すフローチャート。
【図11】第2実施形態に係る室外機接続許可処理の流れを示すフローチャート。
【図12】第2実施形態に係る室外機の詳細な構成図。
【図13】その他の実施形態に係る通信許可サーバを有する空調室外機及び空調室内機を備える空気調和機の概略構成及び空気調和機により形成される空調機通信ネットワークの概略。
【図14】その他の実施形態に係る空調室外機及び通信許可サーバを有する空調室内機を備える空気調和機の概略構成及び空気調和機により形成される空調機通信ネットワークの概略。
【図15】その他の実施形態に係るネットワーク管理装置などの構成図。
【符号の説明】
1:空調室外機
7:空調室外機
30:空気調和機
79:ネットワーク管理装置[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an equipment management system, a packet priority control method, a network management device, an air conditioning indoor unit, a communication service providing method, and a communication service providing system.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, an air conditioner has been proposed in which an air conditioning outdoor unit and an air conditioning indoor unit and a computer that controls the air conditioning outdoor unit and the air conditioning indoor unit are connected to a LAN (for example, see Patent Document 1). If OA equipment such as a personal computer is connected to this LAN, the network of OA equipment in a certain building can be shared with the wiring of the air conditioner, and the wiring between the air conditioning indoor unit and the air conditioning outdoor unit can be simplified. You. Furthermore, if equipment other than air conditioners, such as security equipment and power supply equipment, is connected to the LAN, these equipment can also be managed from a computer on the network.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-9-79654
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The use of the air conditioner disclosed in
[0005]
An object of the present invention is to provide an equipment management system capable of giving priority to communication for managing equipment from a certain network communication.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
An equipment management system according to
[0007]
Here, the first communication for performing at least a part of the management of the equipment by the equipment management apparatus is prioritized by the priority control over the second communication for the purpose other than the part of the management of the equipment. Here, the equipment includes an air-conditioning outdoor unit, an air-conditioning indoor unit, an air conditioner, a power supply facility, a security device, and the like. The equipment management device includes a remote center, a controller, a control device in an outdoor unit that controls an indoor unit, and the like. The first communication is, for example, communication for controlling equipment such as air conditioning control. The second communication is, for example, communication for maintenance that is not control such as status confirmation such as air conditioning setting and air conditioning temperature monitoring, or communication for OA equipment. The network management device includes a switching hub, a router, and the like that can perform known priority control.
[0008]
As described above, since the first communication has a higher priority than the second communication, a part of the management by the first communication is obstructed by the congestion of the first communication and the second communication, and the management is hindered. Can be prevented.
In the equipment management system according to
[0009]
Here, the facility device control communication has priority over the second communication. The equipment device control communication includes electric valve control from the air conditioning outdoor unit to the air conditioning indoor unit, energy saving control of the air conditioner by the center and the controller, and scheduled operation.
As described above, the facility equipment control communication is given priority over the other communications, so that it is possible to prevent the control communication from being disturbed by other communications and affecting the control of the facility equipment.
[0010]
In the equipment management system according to a third aspect, in the equipment management system according to the second aspect, the second communication is terminal communication by a communication terminal connected to the network management device.
Here, the facility device control communication has priority over the terminal communication by the communication terminal. Here, the communication terminal includes a wired communication terminal such as a personal computer having an Ethernet card and a wireless communication terminal such as a personal computer having a wireless LAN interface. The terminal communication is, for example, non-bandwidth guaranteed communication such as mail transmission / reception or Web page transmission / reception, in addition to bandwidth guaranteed communication such as an IP telephone.
[0011]
As described above, since the facility device control communication is given priority over the terminal communication, it is possible to prevent the terminal communication from interfering with the facility device control communication and affecting the control of the facility device.
According to a fourth aspect of the present invention, in the equipment management system according to the third aspect, the second communication is a bandwidth guaranteed communication.
[0012]
Here, the facility device control communication has priority over the bandwidth guarantee communication of the communication terminal. Bandwidth-guaranteed communication is communication in which the communication speed or communication capacity is guaranteed.
As described above, it is possible to prevent the band-guaranteed communication from being congested with the equipment-device control communication and affecting the control of the equipment.
A packet priority control method according to claim 5 is a packet priority control method executed by the network management device according to
[0013]
Here, the packet of the first communication or the second communication is received. Received packets are added to an input queue. The order of the input packets in the output queue is determined based on the type of the input packet which is a packet in the input queue. Input packets are added to the output queue in order. An output packet that is a packet in the output queue is transmitted based on the destination specified by the output packet.
[0014]
As described above, if the type of the first communication packet and the type of the second communication packet are determined to be different from each other, the first communication packet can be prioritized. A packet priority control method according to
[0015]
Here, the order of the input packets in the output queue is determined further based on information about the user of the communication terminal that is the source or destination of the input packets. The information related to the user of the communication terminal includes a login name and a password of the user, a contract between the user and a communication connection provider (provider), and the like.
As described above, since the order of the packets in the output queue can be changed according to the type of the packet and the information of the user, for example, the transmission packet of the user who has contracted with the provider rather than the communication of the user who has not yet contracted with the provider. It is also possible to give priority to the management communication packet, and to prevent communication and management communication of a person contracting with the provider from being disturbed.
[0016]
A packet priority control method according to
[0017]
Here, the user of the communication terminal is permitted. Authorization can be performed by a known firewall server or the like. The identification information of the communication terminal used by the authorized user is stored. Based on the stored identification information of the communication terminal, the unauthorized packet, which is the input packet transmitted from the communication terminal used by the unauthorized user, is discarded from the input queue. Here, the identification information of the communication terminal is, for example, a MAC (Media Access Control) address.
[0018]
As described above, security can be ensured by performing packet filtering while performing priority control.
In the packet priority control method according to the eighth aspect, in the packet priority control method according to the seventh aspect, the order determining step may include an order of input packets of permission communication and / or path control communication for permitting communication. Is determined to be higher than the order of the input packets of the second communication.
[0019]
Here, the order of the input packets of the permission communication and / or the route control communication for permitting the communication is determined to be higher than the order of the input packets of the second communication. Here, the permission communication is communication performed by an authentication protocol such as SCEP (Simple Certificate Enrollment Protocol). The path control communication is communication performed by a path control protocol such as RIP (Routing Information Protocol).
[0020]
As described above, since the permitted communication and the route control communication have higher priority than the second communication here, it is possible to prevent the permission communication and the route control communication from congesting with the second communication and thereby hindering the communication permission and the route control. Can be prevented.
A network management device according to a ninth aspect includes a connection unit and a control unit. The connection unit connects the network to a predetermined wired communication terminal. The control unit executes the packet priority control method according to claim 5 for communication from a predetermined wired communication terminal to the network by the connection unit.
[0021]
Here, the network is connected to a predetermined wired communication terminal. A packet priority control method according to claim 5 is executed for communication from a predetermined wired communication terminal to a network by a connection unit. Here, the wired communication terminal includes a personal computer or a printer having an Ethernet card or the like.
As described above, priority control can be performed according to the type of the input packet transmitted from the wired communication terminal.
[0022]
A network management device according to a tenth aspect is the network management device according to the ninth aspect, further comprising a wireless transmission / reception device that is installed in the equipment or near the equipment and connects a predetermined wireless communication terminal. The unit further connects the wireless transmission / reception device, and the control unit further executes the packet priority control method according to claim 5 for communication from a predetermined wireless communication terminal to the network by the connection unit.
[0023]
Here, the packet priority control method according to claim 5 is executed for communication from a predetermined wireless communication terminal to the network. Here, the wireless transmission / reception device includes a known wireless LAN access point and the like. The wireless communication terminal includes, for example, a personal computer having a known wireless LAN interface.
Thus, here, the wireless communication device can be connected to the network, and priority control can be performed according to the type of the input packet transmitted from the wireless communication device.
[0024]
The network management device according to claim 11, wherein the identifier of the predetermined wireless communication terminal or the predetermined wired communication terminal and the identifier of the user of the predetermined wireless communication terminal or the predetermined wired communication terminal are different from the network management device according to
[0025]
Here, priority control of packets transmitted from a wireless communication terminal or a wired communication terminal is performed according to a table in which information on the types of packets and users is stored.
An air conditioner indoor unit according to a twelfth aspect includes the network management device according to the ninth aspect, and connects a predetermined wireless communication terminal to a network based on mode information.
[0026]
Here, a predetermined wireless communication terminal connects to the network based on the mode information. The mode information is information that defines a mode for restricting wireless communication terminals that can be connected to the air conditioning indoor unit.
In this way, since the wireless communication terminals that can be connected to the air conditioner can be switched depending on the mode here, the wireless communication terminals that can be connected are limited according to the location where the air conditioner indoor unit is installed, such as the entrance, lobby, tenant occupancy area. it can.
[0027]
A communication service providing method according to a thirteenth aspect provides a first user group contracted with a system administrator who is a manager of an equipment management system using the equipment management system according to any one of
[0028]
Here, the equipment management system is installed in the building. A contract is concluded with the first user group for use of the second communication and payment of the fee. At least a part of the usage fee for the first user group and the second communication is paid as a consideration to the building owner of the building in which the equipment management system is installed.
As described above, here, by paying a part of the fee from the contractor to the building owner from the manager, the building owner actively solicits the use of the second communication to increase the contractor. , You can get a part of the usage fee. On the other hand, the system manager can expect further increase in the number of contractors and recovery of the installation cost of the equipment management system by soliciting the building owner.
[0029]
A communication service providing method according to a fourteenth aspect is the communication service providing method according to the thirteenth aspect, further comprising a sales and lending step of selling or lending the equipment management system to the building owner.
Here, the equipment management system is sold or rented to the building owner.
Thus, here, the building owner purchases the equipment management system, the building owner himself becomes the system administrator, contracts with the first user group, and uses the second communication from the first user group. Charges can be collected. Alternatively, the purchased equipment management system can be lent to a third party such as a system administrator to obtain a borrowing fee. In particular, if loaned to the system administrator, the building owner will actively solicit the use of the second communication and acquire the contractor, and a part of the usage fee for the second communication will be given to the building owner. Paid, the building owner can benefit further. On the other hand, the system administrator can make a profit by selling the equipment management system. Here, when selling the equipment management system, the system administrator can show that the building owner obtains the above-mentioned benefits by installing the equipment management system, and can promote the sales of the equipment management system. It can be.
[0030]
A communication service providing method according to claim 15 is the communication service providing method according to
Here, the network is connected to a wide area network such as the Internet or a WAN (Wide Area Network).
[0031]
Thus, here, if the first user group connects to the equipment management system, it can connect to a wide area network such as the Internet.
A communication service providing method according to
In the second connection step, a wireless communication terminal used by a second group of users having a wide area network usage contract with a connection provider to the wide area network is connected to the equipment management system. The collecting step collects a fee for connecting the wireless communication terminal used by the second user group to the equipment management system from the connection operator.
[0032]
Here, a wireless communication terminal used by a second group of users who has a usage contract for the wide area network with a provider connecting to the wide area network is connected to the equipment management system. A charge for connecting the wireless communication terminal used by the second user group to the equipment management system is collected from the connection operator.
As described above, the second user group, which is a contractor of the connection provider to the wide area network, can connect to the wide area network such as the Internet via the equipment management system. At that time, a fee can be collected as a fee for using the equipment management system from the business operator connected to the wide area network.
[0033]
The communication service providing system according to claim 17, which is a communication service providing system that provides a communication service to a first user group contracted with a system administrator, wherein the communication service providing system is installed in a building and managed by a system administrator. An equipment management system according to any one of
[0034]
Here, contract terms between the first user group and the system administrator regarding the use of the second communication and the payment of the fee by the equipment management system are stored. Based on the stored contractual terms, at least a portion of the fee to be paid to the building owner is calculated.
As described above, at least a part of the fee paid to the owner of the building in which the equipment management system is installed can be calculated according to the contract between the system administrator and the first user group.
[0035]
The communication service providing system according to claim 18 is the communication service providing system according to claim 17, further comprising a connection permission unit. The connection permission unit permits connection of the wireless communication terminal used by the first user group to the wide area network via the network management device.
Here, connection of the wireless communication terminal used by the first user group to the wide area network via the network management device is permitted.
[0036]
As described above, the connection to the wide area network via the equipment management system is permitted here.
The communication service providing system according to claim 19 is the communication service providing system according to claim 18, wherein the connection permitting unit has a second user group having a wide area network usage contract with a wide area network connection provider. Is further allowed to connect the wireless communication terminal used by the wireless communication terminal to the wide area network via the network management device, and the charge calculation unit transmits the connection from the connection provider to the facility equipment management system of the wireless communication terminal used by the second group of users. Calculate further the charge for the connection.
[0037]
Here, it is permitted to connect a wireless communication terminal used by a second user group who has a contract for using the wide area network with a service provider connecting to the wide area network to the wide area network via the network management device. A charge for connecting the wireless communication terminal used by the second user group to the equipment management system from the connection operator is calculated.
[0038]
As described above, the connection of the second user group to the wide area network is permitted, and the connection fee can be calculated.
[0039]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
<First embodiment>
(1) Schematic configuration
FIG. 1 is a schematic configuration and an air conditioner 30 of an air conditioner 30 including an air conditioner outdoor unit (hereinafter, referred to as an outdoor unit) 1 and an air conditioner indoor unit (hereinafter, referred to as an indoor unit) 7 according to the first embodiment of the present invention. 1 is an outline of an air conditioner communication network formed by: In this air conditioner communication network, an indoor unit communication network (described later) formed by the
[0040]
The
The
[0041]
The
[0042]
The
The
[0043]
(2) Detailed configuration
FIG. 2 shows a configuration of the
[0044]
The
[0045]
The
[0046]
On the other hand, the wired
[0047]
The wireless communication unit 11 of the
[0048]
As described above, all the
The
[0049]
The wired
[0050]
As described above, the
[0051]
The outdoor air-
[0052]
FIG. 3 is a detailed configuration diagram of the wired
The
[0053]
The
[0054]
FIG. 4 is a detailed configuration diagram of the
[0055]
FIG. 6 is a conceptual explanatory diagram of information stored in the contractor table 43. This table has "user ID", "password", "contract information", and "status" as fields. The “contract information” further has “private contract”, “normal contract”, and “other company contract” as subfields. The “user ID” is an identifier of a connection-permitted user who can connect to the
[0056]
The “ordinary contract” is a contract that enables connection to the
[0057]
In the “other company contract” field, the administrator is affiliated with another ISP (hereinafter referred to as “affiliated ISP”), and the user of the affiliated ISP can select any
[0058]
The “state” field indicates whether the user is currently logged in or out of the
[0059]
The operator pays the above installation fee and installs the air conditioner 30 in the
[0060]
FIG. 7 is a conceptual explanatory diagram of the mode information stored in the mode table 44. This table includes “air-conditioning indoor unit ID” and “mode” as fields. The “air conditioning indoor unit ID” is an identifier such as an identification number or an IP address assigned to all the
[0061]
(3) Processing performed in the air conditioner communication network
(3-1) Processing performed by the communication permission server
The
[0062]
(3-1-1) Indoor unit connection permission processing
FIG. 8 is a flowchart showing the flow of the indoor unit connection permission process. Hereinafter, the flow of the indoor unit connection permission process will be described with reference to this flowchart.
[Processing flow]
Step S11: The
[0063]
Step S12: The
[0064]
Step S13: The
[0065]
Step S14: The
[0066]
Step S15: The
Step S16: The
[0067]
Step S17: The
[0068]
Step S18: The
[0069]
Step S19: The
Step S20: The
[0070]
Step S21: The
[0071]
Step S22: The
Step S23: The
[0072]
Step S24: The
As described above, the private contractor can access the first LAN and the second LAN by connecting to the specific
[0073]
(3-1-2) Connection disconnection processing
FIG. 9 is a flowchart illustrating the flow of the connection disconnection process. Hereinafter, the flow of the connection disconnection process will be described with reference to this flowchart.
Step S61: The
[0074]
Step S62: The permitting
Step S63: The
[0075]
As described above, the
[0076]
(3-2) Processing performed in the air conditioning indoor unit
The
[Processing flow]
FIG. 10 is a flowchart illustrating the flow of the priority control process. Hereinafter, the flow of the priority control process will be described with reference to this flowchart.
[0077]
Step S31: The
Step S32: The
[0078]
Step S33: The
[0079]
Step S34: The
Step S35: The
[0080]
Step S36: The
Step S37: The
[0081]
Step S38: The
Step S39: The
[0082]
Step S40: The
As described above, if high priority is assigned to the maintenance packet in the maintenance table 76, the maintenance communication with the
[0083]
(4) Features of the outdoor unit and the indoor unit according to the present embodiment
(A) The private mode, the contractor mode, or the all terminal mode can be set in the air-conditioning
[0084]
(B) If a high priority is assigned to the maintenance packet in the maintenance table 76, the maintenance communication with the
[0085]
(C) The operator installs the air conditioner 30 in the
[0086]
<Second embodiment>
In the indoor unit connection permission process in the
[0087]
If the outdoor unit connection permission process is performed, the same process as the priority control process of the first embodiment can be performed in the
[0088]
According to the above processing, if a high priority is assigned to the maintenance packet in the maintenance table 64, the maintenance communication by the
[0089]
<Other embodiments>
(A) The
(B) The
[0090]
(C) The indoor unit connection permission process and the connection disconnection process of the first embodiment are performed on the connection request and the connection disconnection request transmitted from the
[0091]
(D) The private contractor or the regular contractor of the first embodiment is authenticated by the authentication server of the partner ISP so that the private contractor or the normal contractor can connect to the
[0092]
(E) In the first embodiment, the management information is stored in the
[0093]
(F) In the first embodiment, a contract of another company and a private contract may be made simultaneously. In this way, the contractors of other companies can use the first LAN 5 and the second LAN.
(G) In the first embodiment, private login may be performed only when connection permission is given to the private contractor. That is, in step S18, when it is determined that the user is a private contractor and the connection is permitted, the process may proceed to step S19.
[0094]
【The invention's effect】
In the invention according to
In the invention according to
[0095]
According to the third aspect of the present invention, since the facility equipment control communication has priority over the terminal communication, it is possible to prevent the terminal communication from interfering with the facility equipment control communication and affecting the control of the facility equipment.
According to the invention of
[0096]
In the invention according to claim 5, if the type of the packet of the first communication and the type of the packet of the second communication are determined to be different, the packet of the first communication can be prioritized.
In the invention according to
[0097]
In the invention according to
In the invention according to
[0098]
According to the ninth aspect, priority control can be performed according to the type of an input packet transmitted from the wired communication terminal.
According to the tenth aspect, a wireless communication device can be connected to a network, and priority control can be performed according to the type of an input packet transmitted from the wireless communication device. In the invention according to claim 11, priority control of a packet transmitted from a wireless communication terminal or a wired communication terminal is performed in accordance with a table in which information on packet types and users is stored.
[0099]
In the invention according to
In the invention according to
[0100]
In the invention according to
[0101]
In the invention according to claim 15, if the first user group connects to the equipment management system, it can connect to a wide area network such as the Internet.
In the invention according to
[0102]
In the invention according to claim 17, it is possible to calculate an installation fee to be paid to the owner of the building in which the equipment management system is installed, according to the contract between the system administrator and the first user group.
In the invention according to claim 18, connection to the wide area network via the equipment management system is permitted.
[0103]
In the invention according to claim 19, the connection of the second user group to the wide area network is permitted, and the connection fee can be calculated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration of an air conditioner including an air conditioner outdoor unit and an air conditioner indoor unit according to a first embodiment, and an outline of an air conditioner communication network formed by the air conditioner.
FIG. 2 is a configuration diagram of an air-conditioning outdoor unit, an air-conditioning indoor unit, and the like installed in a building.
FIG. 3 is a detailed configuration diagram of an air-conditioning indoor unit and a wired LAN communication unit of the air-conditioning indoor unit.
FIG. 4 is a detailed configuration diagram of a communication permission server.
FIG. 5 is a conceptual explanatory diagram of information stored in a maintenance table, a private table, and a non-private table.
FIG. 6 is a conceptual explanatory diagram of information stored in a contractor table.
FIG. 7 is a conceptual explanatory diagram of information stored in a mode table.
FIG. 8 is a flowchart showing the flow of an indoor unit connection permission process.
FIG. 9 is a flowchart showing the flow of a connection disconnection process.
FIG. 10 is a flowchart illustrating a flow of a priority control process.
FIG. 11 is a flowchart showing the flow of an outdoor unit connection permission process according to the second embodiment.
FIG. 12 is a detailed configuration diagram of an outdoor unit according to a second embodiment.
FIG. 13 is a schematic configuration of an air conditioner having an air conditioner outdoor unit and an air conditioner indoor unit having a communication permission server according to another embodiment, and an outline of an air conditioner communication network formed by the air conditioner.
FIG. 14 is a schematic configuration of an air conditioner including an air conditioner outdoor unit and an air conditioner indoor unit having a communication permission server according to another embodiment, and a schematic diagram of an air conditioner communication network formed by the air conditioner.
FIG. 15 is a configuration diagram of a network management device and the like according to another embodiment.
[Explanation of symbols]
1: Air conditioner outdoor unit
7: Air conditioning outdoor unit
30: Air conditioner
79: Network management device
Claims (19)
前記ネットワーク(5)を介して前記設備機器(1、7、23、30)に接続され、前記設備機器(1、7、23、30)の管理の少なくとも一部を、前記ネットワーク(5)を介した第1通信により行う設備機器管理装置(1、3、24)と、
前記ネットワーク(5)上で、前記第1通信に加え、前記設備機器(1、7、23、30)の管理の一部以外の目的の第2通信を行わせることができるネットワーク管理装置(79)と、
を備え、
前記ネットワーク管理装置(79)は、前記第2通信よりも前記第1通信を優先させる優先制御を行う、
設備機器管理システム。An equipment management system for managing equipment (1, 7, 23, 30) connected to a network (5),
The equipment (1, 7, 23, 30) is connected to the equipment (1, 7, 23, 30) via the network (5), and manages at least part of the management of the equipment (1, 7, 23, 30) through the network (5). Equipment management devices (1, 3, 24) performed by the first communication via
On the network (5), a network management device (79) capable of performing, in addition to the first communication, a second communication for a purpose other than a part of the management of the equipment (1, 7, 23, 30). )When,
With
The network management device (79) performs priority control for giving priority to the first communication over the second communication;
Equipment management system.
前記第1通信または前記第2通信のパケットを受信する受信ステップと、
受信したパケットを入力キューに加える入力ステップと、
前記入力キューのパケットである入力パケットの種類に基づいて出力キューにおける前記入力パケットの順序を決定する順序決定ステップと、
前記順序に従って前記入力パケットを出力キューに加える出力ステップと、
前記出力キューのパケットである出力パケットを前記出力パケットが指定する送信先に基づいて送信する送信ステップと、
を備えたパケットの優先制御方法。A packet priority control method executed by the network management device (79) according to claim 1,
A receiving step of receiving a packet of the first communication or the second communication;
An input step of adding received packets to an input queue;
An order determining step of determining the order of the input packets in the output queue based on the type of the input packet that is a packet of the input queue;
An output step of adding the input packet to an output queue according to the order;
A transmitting step of transmitting an output packet that is a packet of the output queue based on a destination specified by the output packet;
Priority control method for packets with
前記入力ステップは、
許可されたユーザの使用する通信端末(8、9)の識別情報を記憶する記憶ステップと、
記憶された通信端末(8、9)の識別情報に基づき、許可されなかったユーザの使用する通信端末(8、9)から送信された入力パケットである不許可パケットを前記入力キューから廃棄する廃棄ステップと、
を有する、
請求項6に記載のパケットの優先制御方法。A permission step of permitting communication of a user of the communication terminal (8, 9);
The input step includes:
A storage step of storing identification information of the communication terminal (8, 9) used by the authorized user;
Discarding, based on the stored identification information of the communication terminal (8, 9), from the input queue, disallowing an unauthorized packet, which is an input packet transmitted from the communication terminal (8, 9) used by an unauthorized user. Steps and
Having,
7. The method according to claim 6, wherein the priority of the packet is controlled.
前記接続部(70)による前記所定の有線通信端末(9)から前記ネットワーク(5)への通信に対し請求項5に記載のパケットの優先制御方法を実行する制御部(80)と、
を備えたネットワーク管理装置(79)。A connection unit (70) for connecting the network (5) to a predetermined wired communication terminal (9);
A control unit (80) that executes the packet priority control method according to claim 5, for communication from the predetermined wired communication terminal (9) to the network (5) by the connection unit (70).
A network management device (79) comprising:
前記無線送受信装置(71)は、所定の無線通信端末(8)を接続し、
前記接続部(70)は、前記無線送受信装置(71)をさらに接続し、
前記制御部(80)は、前記接続部(70)による前記所定の無線通信端末(8)から前記ネットワーク(5)への通信に対し請求項5に記載のパケットの優先制御方法をさらに実行する、
請求項9に記載のネットワーク管理装置(79)。A wireless transmission / reception device (71) built in the equipment (1, 7, 23, 30) or installed near the equipment (1, 7, 23, 30);
The wireless transmitting / receiving device (71) connects a predetermined wireless communication terminal (8),
The connection unit (70) further connects the wireless transmission / reception device (71),
The control unit (80) further executes the packet priority control method according to claim 5, for communication from the predetermined wireless communication terminal (8) to the network (5) by the connection unit (70). ,
Network management device (79) according to claim 9.
前記入力パケットの順序と前記パケットの種類とを対応させたテーブル(76、77、78)を記憶する第2記憶手段(75)と、
をさらに備え、
前記制御部(80)は、前記第1記憶手段(74)のテーブルと、前記第2記憶手段(75)のテーブル(76、77、78)と、前記ユーザの識別子と前記ユーザに関する情報とを対応させたテーブル(43)とに基づいて請求項7に記載のパケットの優先制御方法を実行する、
請求項10に記載のネットワーク管理装置(79)。An identifier of the predetermined wireless communication terminal (8) or the predetermined wired communication terminal (9) is associated with an identifier of a user of the predetermined wireless communication terminal (8) or the predetermined wired communication terminal (9). First storage means (74) for storing a table;
Second storage means (75) for storing a table (76, 77, 78) in which the order of the input packets is associated with the types of the packets;
Further comprising
The control unit (80) stores a table in the first storage unit (74), a table (76, 77, 78) in the second storage unit (75), an identifier of the user, and information about the user. Executing the packet priority control method according to claim 7, based on the corresponding table (43).
A network management device (79) according to claim 10.
モード情報(44)に基づいて所定の無線通信端末(8)をネットワーク(5)へ接続する、
空調室内機(7)。A network management device (79) according to claim 10, comprising:
Connecting a predetermined wireless communication terminal (8) to the network (5) based on the mode information (44);
Air conditioning indoor unit (7).
前記設備機器管理システムを建造物(2)に設置する設置ステップと、
第1利用者群と前記第2通信の使用および料金支払いについての契約を結ぶ契約ステップと、
前記料金の少なくとも一部を、前記設備機器管理システムを設置した建造物(2)の建造物所有者に対する対価として支払う支払いステップと、
を備えた通信サービス提供方法。A communication service using the second communication for a first user group contracted with a system administrator who is an administrator of the equipment management system, using the equipment management system according to any one of claims 1 to 4. A communication service providing method for providing
An installation step of installing the equipment management system in a building (2);
A contract step for entering into a contract with the first group of users for use of the second communication and payment of a fee;
A payment step of paying at least a part of the fee as a consideration for a building owner of the building (2) in which the equipment management system is installed;
Communication service providing method comprising:
前記接続事業者から前記第2利用者群が使用する無線通信端末(8)の前記設備機器管理システムへの接続に対する対価を徴収する徴収ステップと、
をさらに備えた、請求項15に記載の通信サービス提供方法。A second connecting a wireless communication terminal (8) used by a second group of users who has a usage contract for the wide area network (4) with a business operator connected to the wide area network (4) to the equipment management system; A connection step;
A collection step of collecting a price for connection of the wireless communication terminal (8) used by the second user group to the equipment management system from the connection operator;
The communication service providing method according to claim 15, further comprising:
ビス提供システムであって、
建造物(2)に設置され、前記システム管理者が管理する、請求項1〜4のいずれかに記載の設備機器管理システムと、
前記第1利用者群と前記システム管理者との間における、前記設備機器管理システムによる第2通信の使用および料金支払いについての契約条項を記憶する記憶部(42)と、
前記記憶部(42)に記憶された契約条項に基づき、前記建造物(2)の所有者に対して支払う料金の少なくとも一部を計算する料金計算部(45)と、
を備えた通信サービス提供システム。A communication service providing system for providing a communication service to a first group of users contracted with a system administrator,
An equipment management system according to any one of claims 1 to 4, wherein the equipment management system is installed in a building (2) and managed by the system administrator.
A storage unit (42) for storing contract terms between the first user group and the system administrator regarding use of the second communication by the equipment management system and payment of a fee;
A fee calculation unit (45) that calculates at least a part of a fee to be paid to an owner of the building (2) based on the contract clause stored in the storage unit (42);
Communication service providing system equipped with.
前記料金計算部(45)は、前記接続事業者から前記第2利用者群が使用する無線通信端末(8)の前記設備機器管理システムへの接続に対する料金をさらに計算する、請求項18に記載の通信サービス提供システム。The connection permitting unit (41) sets a wireless communication terminal (8) used by a second group of users who has a usage contract for the wide area network (4) with a business operator connected to the wide area network (4). Further permitting connection to said wide area network (4) via a network management device (79);
The said charge calculation part (45) further calculates the charge for connection of the wireless communication terminal (8) used by the said 2nd user group to the said equipment management system from the said connection operator. Communication service providing system.
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