JP2004199811A - ディスクの芯出し保持装置 - Google Patents

ディスクの芯出し保持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004199811A
JP2004199811A JP2002368432A JP2002368432A JP2004199811A JP 2004199811 A JP2004199811 A JP 2004199811A JP 2002368432 A JP2002368432 A JP 2002368432A JP 2002368432 A JP2002368432 A JP 2002368432A JP 2004199811 A JP2004199811 A JP 2004199811A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
disk
hole
center boss
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002368432A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Haraguchi
隆 原口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2002368432A priority Critical patent/JP2004199811A/ja
Publication of JP2004199811A publication Critical patent/JP2004199811A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

【課題】装置構造が簡易であり、かつピンの押圧力が容易に調整可能なディスク芯出し保持装置を提供する。
【解決手段】本発明のディスクの芯出し保持装置1は、ディスククランプユニット21とピストン40とセンターボス11と弾性体41とクランプピン14とを備えている。ディスククランプユニット21は、本体20と、キャップ7と、ディスク取付面6と、孔22と、ピン孔10とを有している。センターボス11とピストン40とは連結していて、孔22内をスライド可能である。センターボス11は、テーパ部11cを有している。弾性体41は、ピストン40を孔22内でスライド可能に付勢している。クランプピン14は、テーパ11cとの係合によりピン孔10内をスライド可能で、それにより、ディスク取付面6に保持されたディスク2を押圧可能である。距離Lを調整可能にピストン40とセンターボス11とが構成されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスククランプユニット上に載置された光ディスク等の孔あきディスクの中心を上記ディスククランプユニットの回転中心に一致させる芯出し保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
記録された情報の読み出しを高精度に行なうため、光ディスクのガイドトラックや磁気ディスクのサーボトラックは、ディスクの中心とトラックの中心とが一致するように記録される必要がある。この要求を満足させるため、ディスクに対する情報の記録時に、ディスク取付面上に載置されたディスクを芯出しして、ディスククランプユニットの中心にディスクの中心を一致させて保持する必要がある。
【0003】
図11は従来のディスクの芯出し保持装置を示す断面図である。
図11を参照して、ディスクの芯出し保持装置201は、ディスククランプユニット221とピストン235とセンターボス224とクランプピン226とディスク取付面206とを備えている。ディスククランプユニット221は、本体220とキャップ231とを有している。
【0004】
ディスククランプユニット221の本体220の上面中心部に、キャップ231がボルト208により固定されている。キャップ231は、ディスク202の中心孔に嵌合可能である。また、ディスククランプユニット221には、ディスク202を保持するためのディスク取付面206が形成されている。ディスククランプユニット221の内部には孔219が形成されている。孔219は、本体220の下端に開口する大径部のピストン空間219aと、ピストン空間219aに連通して上方へ延びる小径部のシリンダ室219bと、シリンダ室219bに連通するキャップ231内部の収納空間219cとを有している。孔219の内部には、センターボス224とピストン235とが配置されていて、弾性体234、241の各々によりそれぞれ保持され、上下にスライド自在に挿入されている。このピストン235によりピストン空間219aの内部は、ピストン上空間236とピストン下空間237とに区画されている。
【0005】
センターボス224は、シリンダ室219b内で摺動する摺動部224bと、摺動部224bから上方へ突出するテーパ部224cとからなる。テーパ部224cは下方に向って連続的に径が小さくなっている。また、センターボス224はセンターボス連通孔238を有していて、これにより収納空間219cとピストン上空間236とが連通されている。
【0006】
ピストン235は、ピストン空間219aで摺動する摺動部235bと、摺動部235bから上方へ突出する突出部235cとからなり、外周にOリング242を有している。突出部235cの上部はシリンダ室219b内に挿入されていて、ピストン235の上端部235aは、センターボス224の下端面224aと常に接触している。なお、ディスククランプユニット221のフランジ部244はボルト205によってスピンドル203に固定されている。
【0007】
キャップ231には、収納空間219cに連通してキャップ231の外周面に開口するピン孔230が形成されている。ピン孔230内にはクランプピン226がディスク202の半径方向にスライド自在に挿入されている。弾性体227はクランプピン226を回転中心方向に押し戻す作用をする。また、クランプピン226の一端はテーパ部224cと係合されている。収納空間219cと外部とは、クランプピン226とピン孔230との隙間により連通されている。
【0008】
ここで、キャップ231の上部に設けられている調節ねじ210により、クランプピン226がディスク202を押圧する力を調節することができる。すなわち、調整ねじ210を締めることにより、弾性体234の縮みが大きくなり、弾性体234がセンターボス224を下向きに付勢する力が大きくなる。弾性体234がセンターボス224を下向きに付勢する力が大きくなると、ピストン下空間237の圧力が開放されたときに、センターボス224はより下の位置まで下降する。これにより、クランプピン226はテーパ部224cのより径の大きい部分に係合するので、クランプピン226がディスク202を押出す力が大きくなる。一方、調整ねじ210を緩めることにより、弾性体234の縮みが小さくなり、弾性体234がセンターボス224を下向きに付勢する力が小さくなる。弾性体234がセンターボス224を下向きに付勢する力が小さくなると、ピストン下空間237の圧力が開放されたときに、センターボス224の下降する位置が上がる。これにより、クランプピン226はテーパ部224cのより径の小さい部分に係合するので、クランプピン226がディスク202を押出す力が小さくなる。
【0009】
次に、従来のディスクの芯出し保持装置の動作について説明する。
ディスク202の中心孔がキャップ231に嵌められた後に、ピストン下空間237への圧縮空気の供給が停止される。そして弾性体241の復元力により、ピストン235が下方へ移動する。ピストン235が下方へ移動すると、弾性体234の復元力とバランスを保ちながらセンターボス224が押し下げられる。センターボス224が押し下げられて下方に移動すると、テーパ部224cに押されることによって、複数のクランプピン226がディスククランプユニット221の内周方向から外周方向に向って各々移動する。そして、クランプピン226の他端の係合面217がディスク取付面206上に載置されたディスク202を押圧する。これにより、ディスク202は半径方向および下方向に保持される。
【0010】
ディスク202の芯出し保持が解除される場合には、ピストン下空間237に圧縮空気が供給される。これにより、ピストン235が上方へ移動する。ピストン235が上方へ移動すると、ピストン235の上端部235aがセンターボス224の下端面224aを押す力により、センターボス224が押し上げられる。センターボス224が押し上げられて上方に移動すると、ピン孔230に挿入されているクランプピン226に対してテーパ部224cからの押圧力がなくなり、弾性体227の復元力により複数のクランプピン226がディスククランプユニット221の回転中心方向に向って各々移動する。これにより、ディスク202の保持が解除される。
【0011】
また、上記以外にディスクをチャッキングする機構は、たとえば特許第3152030号公報(特開平7−105605号公報)、特許第2970200号公報(特開平5−298798号公報)に開示されている(特許文献1、2参照)。
【0012】
【特許文献1】
特許第3152030号公報(特開平7−105605号公報)
【0013】
【特許文献2】
特許第2970200号公報(特開平5−298798号公報)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のディスクの芯出し保持装置において、センターボス224とピストン235とは常に接触しているにもかかわらず、センターボス224とピストン235とは別々に構成されていた。このため、センターボス224とピストン235との各々を下方向に付勢するための弾性体が2つ必要となり、装置構造が複雑になるという問題があった。
【0015】
また、上記従来のディスクの芯出し保持装置において、クランプピン226の押圧力の調整は、弾性体234がセンターボス224を付勢する下向きの力を調整することにより行われている。しかしながら、収納空間219cはピストン上空間18に比べて容積が小さいため、設置可能な弾性体234の長さには限度がある。長さの短い弾性体234は縮みも小さいので、弾性体234の縮みを調整ねじ210によって調整することは難しい。このため、上記構成ではクランプピン226によるディスク202の押圧力(押出し力)を調整することが困難であるという問題があった。
【0016】
したがって本発明の目的は装置構造が簡易であり、かつピンによるディスクの押圧力が容易に調整可能なディスク芯出し保持装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明のディスクの芯出し保持装置は、ディスククランプユニットとピストン部とセンターボス部と付勢手段とピンとを備えている。ディスククランプユニットは、ディスクの中心孔に嵌合可能なキャップ部と、ディスクをキャップ部に嵌合した状態でディスクを保持するための取付面と、内部に延びる第1の孔と、第1の孔に連通してキャップ部外周面に開口する第2の孔とを有している。ピストン部は、第1の孔内でスライド可能に配置されている。センターボス部は、ピストン部と連結し、かつ第1の孔内をピストン部とともにスライド可能で、かつピストン部よりもキャップ部側に位置し、テーパ部を有している。付勢手段は、ピストン部を第1の孔内でスライド可能に付勢している。ピンは、センターボス部におけるテーパ部との係合により第2の孔内をスライド可能で、それにより、取付面に保持されたディスクの中心孔側の面取部を押圧可能である。ピストン部が付勢手段と当接する位置からテーパ部までの距離を調整可能にピストン部とセンターボス部とが構成されている。
【0018】
本発明のディスクの芯出し保持装置によれば、センターボス部とピストン部とは互いに連結されているので、1つの弾性体のみの構成によりピストン部とセンターボス部との双方を下方向に付勢することができる。したがって、装置構造が簡易になる。
【0019】
また、本発明のディスクの芯出し保持装置によれば、ピストン部が付勢手段と当接する位置からテーパ部までの距離が調整可能である。このようにピストン部が付勢手段と当接する位置からテーパ部までの距離を変えることにより、ディスク保持の状態において、ピンが係合するテーパ部の位置が変化する。すなわち、ディスク保持状態において、ピンが係合する部分におけるテーパ部の横方向寸法(径)が変化する。ピンが係合する部分におけるテーパ部の横方向寸法(径)が変化すれば、ピンがディスクを押圧する力が変化する。これにより、ピンによるディスクの押圧力が容易に調整可能となる。
【0020】
したがって、装置構造が簡易であり、かつピンによるディスクの押圧力が容易に調整可能なディスク芯出し保持装置となる。
【0021】
上記本発明のディスクの芯出し保持装置において好ましくは、センターボス部とピストン部とは互いに嵌合により連結されており、かつ連結されたセンターボス部とピストン部とをあわせた長さは、嵌合の状態の変化により調整可能とされている。
【0022】
これにより、センターボス部とピストン部とは簡易な構成で連結可能となる。また、連結されたセンターボス部とピストン部とをあわせた長さの調整の程度により、ピストン部が付勢手段と当接する位置からテーパ部までの距離を容易に変えることができる。なお、本明細書中における螺合とは、雄ねじを雌ねじに係合させるような螺合も含まれる。
【0023】
上記本発明のディスクの芯出し保持装置において好ましくは、ピストン部は、突出部分と付勢手段に当接する座金部分とを有し、突出部分と座金部分とが別体で構成されており、かつ互いに連結されている。
【0024】
これにより、突出部分と付勢手段に当接する座金部分とが連結する位置を変えることにより、ピストン部が付勢手段と当接する位置からテーパ部までの距離を容易に変えることができる。
【0025】
上記本発明のディスクの芯出し保持装置において好ましくは、ディスククランプユニットは、ピストン部が上死点に位置したときにおいて、ピストン部の摺動部のシール部よりもキャップ側の第1の孔の部分に連通し、かつディスククランプユニットの外面に開口する抜き孔を有している。
【0026】
これにより、ピストン部の上下方向の動作の際に、抜き孔を通じて空気が放出および流入されることにより、ピストン部と第1の孔とにより区画される空間およびセンターボス部と第1の孔とにより区画される空間の圧力が上昇および減少することが防止される。また、ピストン部の上下方向の動作の際にピストン部およびシール部によりふさがれない位置に抜き孔が開口しているため、抜き孔を通じての空気の放出および流入が常時可能となる。加えて、抜き孔はピンを配置するためのものではないので、空気の放出および流入に必要な径で開口可能であり、十分な空気の放出および流入が可能となる。したがって芯出し保持精度が高くなり、かつ安定したディスクの着脱動作が可能となる。
【0027】
上記本発明のディスクの芯出し保持装置において好ましくは、ディスクの中心孔側の面取部と接触するピンの部分は球面である。
【0028】
これにより、取付面に保持されたディスクの中心孔側の面取部に対して、ピンが簡易な構成で保持可能となる。
【0029】
上記本発明のディスクの芯出し保持装置において好ましくは、センターボス部は、センターボス部とキャップ部とで区画されるセンターボス上空間と、ピストン上空間とを連通する孔を有している。
【0030】
これにより、ピストン上空間およびセンターボス上空間の空気が圧縮されることにより圧力が増加した場合には、ピストン上空間およびセンターボス上空間の空気は抜き孔を通じて外部へ放出されるとともに、ピストン上空間、センターボス上空間、ピンと第2の孔との隙間、という経路を通って外部へ放出される。一方、ピストン上空間およびセンターボス上空間の容積が増加することにより圧力が減少した場合には、抜き孔を通じて外部からピストン上空間およびセンターボス上空間へ空気が流入されるとともに、ピンと第2の孔との隙間、センターボス上空間、ピストン上空間、という経路を通って外部からピストン上空間およびセンターボス上空間へ空気が流入される。したがって、空気の放出および流入の経路が増える。
【0031】
上記本発明のディスクの芯出し保持装置において好ましくは、センターボス部と第1の孔の内壁との摺動面には油脂が塗布されているまたは摩擦特性の良い表面処理が施されている。
【0032】
これにより、センターボス部が第1の孔内をスライドする際の摺動性が向上する。
【0033】
上記本発明のディスクの芯出し保持装置において好ましくは、センターボス部は、下方に向って連続的に寸法が小さくなっているテーパ部をピンと係合する部分に有している。
【0034】
これにより、ディスクが保持される場合には圧縮空気の供給が停止され、ディスクの保持が解除される場合には圧縮空気が供給されることにより、ディスクの保持および保持の解除が容易に制御可能となる。
【0035】
上記本発明のディスクの芯出し保持装置において好ましくは、センターボス部は、上方に向って連続的に寸法が小さくなっているテーパ部をピンと係合する部分に有している。
【0036】
これにより、ディスクが保持される場合には圧縮空気が供給され、ディスクの保持が解除される場合には圧縮空気の供給が停止されることにより、ディスクの保持および保持の解除が容易に制御可能となる。
【0037】
上記本発明のディスク芯出し保持装置において好ましくは、ディスククランプユニットは、第1の孔内におけるピストン部のキャップ部側とは逆側への移動を規制するための爪部をさらに有している。
【0038】
この爪部により、ピストン部がキャップ部と逆側へ移動することを規制することができる。このため、万が一ピストン部を支持する弾性体が切れた場合でも、ピストン部の移動は爪部で停止することができる。また、ピストン部の上下方向の動作の際にピストン部は爪部より下に下降しなくなるので、ピストン部の下死点の位置を固定することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるディスクの芯出し保持装置を示す上部平面図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。図4は、図2の要部拡大図である。
【0040】
図1〜図4を参照して、本実施の形態におけるディスクの芯出し保持装置1は、ディスククランプユニット21とピストン40とセンターボス11と弾性体41とクランプピン14とを備えている。
【0041】
ディスククランプユニット21は、本体20とキャップ7とディスク取付面6とを有している。キャップ7は本体20の上面中心部にボルト8により固定されている。また、キャップ7はディスク2の中心孔に嵌合可能となるように円柱形状に形成されている。ディスク2をキャップ7に嵌合した状態でディスク2を保持可能であるように、ディスク取付面6が本体20の上面に形成されている。また、ディスククランプユニット21の内部には孔22とピン孔10とが形成されている。
【0042】
孔22は、本体20の下端に開口する大径部のピストン空間22aと、ピストン空間22aに連通して上方へ延びる小径部のシリンダ室22bと、シリンダ室22bに連通するキャップ7内部の収納空間22c(センターボス上空間)とを有している。ピストン空間22aとシリンダ室22bとの接合部およびシリンダ室22bと収納空間22cとの接合部において孔22の径は不連続に変化している。
【0043】
孔22の内部には、センターボス11とピストン40とが配置されており、ピストン40よりもキャップ7側にセンターボス11が配置されている。センターボス11とピストン40とは結合部分50において連結している。また、センターボス11とピストン40とは、弾性体41により付勢されることにより孔22内を上下にスライド可能となっている。このピストン40によりピストン空間22aの内部は、ピストン上空間18とピストン下空間47とに区画されている。なお、ディスククランプユニット21は、ピストン40の下方向への移動を規制するための爪部53をピストン下空間47内に有している。また、距離Lは、ピストン40が弾性体41と当接する位置からテーパ部11cまでの距離を示している。
【0044】
センターボス11は、雄ねじ部11aと摺動部11bとテーパ部11cとを有している。センターボス11の摺動部11bは、シリンダ室22b内でピストン40とともにスライド可能に配置されている。テーパ部11cは摺動部11b上部に位置し、下方に向って連続的に径が小さくなっている。雄ねじ部11aは摺動部11b下端に形成されている。センターボス11はセンターボス連通孔46を有していて、これにより収納空間22cとピストン上空間18とが連通されている。
【0045】
ピストン40は、雌ねじ部40aと摺動部40bと突出部40cとを有している。摺動部40bはピストン空間22a内を摺動する部分であり、外周にOリング42(シール部)を有している。突出部40cは摺動部40bから上方に延びている。雌ねじ部40aは摺動部40bの上端に形成されている。なお、ピストン40は六角穴付止めねじ52(図5)を六角レンチなどで締めるための孔51を有している。孔51は上部で雌ねじ部40aに連通している。
【0046】
ここで、センターボス11とピストン40との嵌合方法について説明する。
図5(a)はセンターボスの概略図、(b)は六角穴付止めねじの概略図、(c)はピストンの概略図である。
【0047】
図5(a)〜(c)を参照して、予め六角穴付止めねじ52が嵌め込まれたピストン40の雌ねじ部40aに、センターボス11の雄ねじ部11aが螺合されている。これにより、センターボス11の雄ねじ部11aとピストン40の雌ねじ部40aとは互いに嵌合により連結されている。
【0048】
このとき、ピストン40の雌ねじ部40a中において、六角穴付止めねじ52は孔51を通じて六角レンチで締めることにより雌ねじ部40aに嵌め込まれる。このとき、六角穴付止めねじ52を嵌め込む位置(深さ)によって、連結されたセンターボス11とピストン40とをあわせた長さを変えることができる。
【0049】
すなわち、六角穴付止めねじ52が嵌め込まれる位置が深い程、センターボス11の雄ねじ11aが嵌め込まれる位置が深くなるので、連結されたセンターボス11とピストン40とをあわせた長さは短くなる。一方、ピストン40の雌ねじ部40a中において、六角穴付止めねじ52が嵌め込まれる位置が浅い程、センターボス11の雄ねじ11aが嵌め込まれる位置が浅くなるので、連結されたセンターボス11とピストン40とをあわせた長さは長くなる。このように連結されたセンターボス11とピストン40とをあわせた長さは、嵌合状態の変化により調整可能である。これにより、距離Lは、センターボス11とピストン40との双方の嵌合(螺合)状態を変化させることにより調整可能となっている。
【0050】
図1〜図4を参照して、センターボス11と、センターボス11が配置されるシリンダ室22bとの各摺動面には油脂が塗布されていたり、または、摩擦特性の良い表面処理が施されている。摩擦特性の良い表面処理としては、たとえば無電解ニッケルめっき、硬質クロムめっき、アルマイト処理、テフロン(R)や二硫化モリブデンを含んだ処理、カーボンやセラミクスを使用した処理などが挙げられる。なお、ディスククランプユニット21のフランジ部44はボルト5によってスピンドル3に固定されている。
【0051】
キャップ7には、収納空間22cに連通してキャップ7の外周面に開口するピン孔10が形成されている。ピン孔10にはクランプピン14が配置されている。クランプピン14は円柱状であり、両方の端面が球状に形成されている。クランプピン14は弾性体15によりキャップ7の回転中心方向に付勢されており、それによりクランプピン14の一端がセンターボス11のテーパ部11cと係合している。これにより、クランプピン14はピン孔10内をスライド可能となる。また、このスライドにより、クランプピン14の他端は、キャップ7の外周面から突出してディスク2の中心孔側の面取部(チャンファ一部)2a(図6)を押圧可能である。
【0052】
また、ディスククランプユニット21は抜き孔45を有している。この抜き孔45は、ピストン40の摺動部40bの上端が上死点Cに位置したときにおいて、ピストン40のOリング42よりもキャップ7側(図中上側)でピストン上空間18に連通し、かつディスククランプユニット21の外面に開口している。ここで、本明細書中において上死点Cとは、ピストン40が最も上に上がった際のピストン40のピストン空間22aと摺動する部分(摺動部40b)の上端Cを意味している。
【0053】
次に、本実施の形態におけるディスク芯出し保持装置の動作について説明する。
【0054】
ディスク2が芯出し保持される場合には、ピストン下空間47への圧縮空気の供給が停止される。そして弾性体41の復元力により、センターボス11とピストン40とが一体化して下方へ移動する。センターボス11とピストン40とが一体化して下方へ移動すると、センターボス11のテーパ部11cに押されることによって、複数のクランプピン14がディスククランプユニット21の内周方向から外周方向に向って各々移動する。そして、クランプピン14の他端の係合面17がディスク取付面6上に載置されたディスク2を押圧する。これにより、ディスク2は半径方向および下方向に保持される。
【0055】
図6はピンとディスクとの係合部分(図2のB部分)の拡大断面図である。
図6を参照して、クランプピン14は、係合面17によりディスク2の面取部2aに対して力F1で押圧する。これによりディスク2は、力F1の半径方向の分力F2により半径方向に保持され、下方向の分力F3により下方向に保持される。したがってクランプピン14は、ディスク取付面6に保持されたディスク2の中心孔側の面取部2aを押圧可能である。
【0056】
ディスク2の芯出し保持が解除される場合には、ピストン下空間47に圧縮空気が供給される。これにより、センターボス11とピストン40とが一体化して上方へ移動する。センターボス11とピストン40とが一体化して上方へ移動すると、ピン孔10に挿入されているクランプピン14に対してセンターボス11のテーパ部11cからの押圧力がなくなり、弾性体15の復元力により複数のクランプピン14がディスククランプユニット21の回転中心方向に向って各々移動する。これにより、ディスク2の保持が解除される。
【0057】
本実施の形態においては、センターボス11とピストン40とは互いに連結されているので、弾性体41のみの構成によりピストン40とセンターボス11との双方を下方向に付勢することができる。したがって、装置構造が簡易になる。
【0058】
また、本実施の形態においては、距離Lを変えることにより、ディスク2の保持状態において、クランプピン14が係合するテーパ部11cの位置が変化する。すなわち、ディスク2の保持状態において、クランプピン14が係合する部分におけるテーパ部11cの横方向寸法(径)が変化する。クランプピン14が係合する部分におけるテーパ部11cの横方向寸法(径)が変化すれば、クランプピン14がディスク2を押圧する力が変化する。これにより、クランプピン14によるディスク2の押圧力が容易に調整可能となる。
【0059】
したがって、装置構造が簡易であり、かつクランプピン14によるディスク2の押圧力が容易に調整可能なディスク芯出し保持装置1となる。
【0060】
また、本実施の形態においては、センターボス11とピストン40とは互いに嵌合により連結されており、かつ連結されたセンターボス11とピストン40とは伸縮可能であるので、センターボス11とピストン40とは簡易な構成で連結可能となる。また、連結されたセンターボス11とピストン40との伸縮の程度により、距離Lを容易に変えることができる。
【0061】
本実施の形態においては、ピストン40の上下方向の動作の際に、抜き孔45を通じて空気が放出および流入されることにより、ピストン上空間18および収納空間22cの圧力が上昇および減少することが防止される。また、抜き孔45は、ピストン40の上下動作の際にピストン40およびOリング42によりふさがれない位置に開口しているため、抜き孔45を通じての空気の放出および流入が常時可能となる。加えて、抜き孔45はクランプピン14を配置するためのものではないので、空気の放出および流入に必要な径で開口可能であり、十分な空気の放出および流入が可能である。したがって、本実施の形態のディスク芯出し保持装置1は、安定したディスク2の着脱動作が可能となる。
【0062】
本実施の形態においては、ディスク2の中心孔側の面取部2aと接触するクランプピン14の部分は球面であるので、ディスク取付面6に保持されたディスク2の中心孔側の面取部2aに対して、クランプピン14が簡易な構成で保持可能となる。
【0063】
本実施の形態においては、センターボス11は、収納空間22cとピストン上空間18とを連通するセンターボス連通孔46を有している。これにより、ピストン上空間18および収納空間22cの空気が圧縮されることにより圧力が増加した場合には、ピストン上空間18および収納空間22cの空気は、抜き孔45を通じて外部へ放出されるとともに、ピストン上空間18、収納空間22c、クランプピン14とピン孔10との隙間、という経路を通って外部へ放出される。一方、ピストン上空間18および収納空間22cの容積が増加することにより圧力が負圧になる場合には、抜き孔45を通じて外部からピストン上空間18および収納空間22cへ空気が流入されるとともに、クランプピン14とピン孔10との隙間、収納空間22c、ピストン上空間18、という経路を通って外部からピストン上空間18および収納空間22cへ空気が流入される。したがって、より効率よく空気の放出および流入が可能である。
【0064】
本実施の形態においては、センターボス11のシリンダ室22bとの摺動面には油脂が塗布されているまたは摩擦特性の良い表面処理が施されているので、センターボス11がシリンダ室22bをスライドする際の摺動性が向上する。
【0065】
本実施の形態においては、センターボス11は、下方に向って連続的に寸法が小さくなっているテーパ部11cをクランプピン14と係合する部分に有しているので、ディスク2が保持される場合には圧縮空気の供給が停止され、ディスク2の保持が解除される場合には圧縮空気が供給されることにより、ディスク2の保持および保持の解除が容易に制御可能となる。
【0066】
本実施の形態においては、ディスククランプユニット21は、ピストン空間22a内にピストン40を保持するための爪部53をさらに有している。これにより、ピストン40がキャップ7と逆側へ移動することを規制することができる。このため、万が一ピストン40を支持する弾性体41が切れた場合でも、ピストン40の移動は爪部53で停止することができる。また、ピストン40の上下方向の動作の際にピストン40は爪部53より下に下降しなくなるので、ピストン40の下死点の位置を固定することができる。
(実施の形態2)
図7は本発明の実施の形態2におけるディスクの芯出し保持装置の断面図である。
【0067】
図7を参照して、本実施の形態では、クランプピン14と係合するためにセンターボス11の上部に形成されているテーパ部11cは、上方に向って連続的に横方向寸法(径)が小さくなっている。
【0068】
なお、これ以外の構成については図1〜図6に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0069】
次に、本実施の形態におけるディスク芯出し保持装置の動作について説明する。
【0070】
ディスク2が芯出し保持される場合には、ピストン下空間47に圧縮空気が供給される。これにより、センターボス11とピストン40とが一体化して上方へ移動する。センターボス11とピストン40とが一体化して上方へ移動すると、センターボス11のテーパ部11cに押されることによって、複数のクランプピン14がディスククランプユニット21の内周方向から外周方向に向って各々移動する。そして、クランプピン14の他端の係合面17がディスク取付面6上に載置されたディスク2を押圧する。これにより、図6に示す実施の形態1と同様の原理によりディスク2は半径方向および下方向に保持される。
【0071】
ディスク2の芯出し保持が解除される場合には、ピストン下空間47への圧縮空気の供給が停止される。そして弾性体41の復元力により、センターボス11とピストン40とが一体化して下方へ移動する。センターボス11とピストン40とが一体化して下方へ移動すると、ピン孔10に挿入されているクランプピン14に対してセンターボス11のテーパ部11cからの押圧力がなくなり、弾性体15の復元力により複数のクランプピン14がディスククランプユニット21の回転中心方向に向って各々移動する。これにより、ディスク2の保持が解除される。
【0072】
本実施の形態においては、センターボス11は、上方に向って連続的に寸法が小さくなっているテーパ部11cをクランプピン14と係合する部分に有している。これにより、ディスク2が保持される場合には圧縮空気が供給され、ディスク2の保持が解除される場合には圧縮空気の供給が停止されることにより、実施の形態1の効果に加えて、圧縮空気の供給および供給の停止に関して実施の形態1と逆の操作により、ディスク2の保持および保持の解除が容易に制御可能となる。
(実施の形態3)
図8は本発明の実施の形態3におけるディスクの芯出し保持装置の断面図である。
【0073】
図8を参照して、本実施の形態では、センターボス11の雄ねじ部11aとピストン40の雌ねじ部40aとが最も下の(深い)位置で螺合されている。これにより、実施の形態1および2とは異なり、センターボス11とピストン40とは固定されて連結されている。なお、孔51は形成されていない。
【0074】
ピストン40は、雌ねじ部40aと摺動部40bと突出部40cと座金部40dとを有している。ピストン40において、雌ねじ部40aと摺動部40bと突出部40cとは一体化していて、座金部40dとは別体で構成されている。摺動部40bには複数の雌ねじ部57が等間隔で形成されている。座金部40dは、突出部40cの上部から嵌め込まれ、雌ねじ部57に六角穴付止めねじ56が螺合されることにより摺動部40bの上部に配置されている。これにより、突出部40cと座金部40dとは互いに連結されている。座金部40dの上部には弾性体41が当接されている。
【0075】
摺動部40bの雌ねじ部57において、六角穴付止めねじ56を嵌め込む位置(深さ)を変えることにより、座金部40dの位置が変わり、これにより距離Lを変えることができる。すなわち、六角穴付止めねじ56が嵌め込まれる位置が下である程、座金部40dの位置が下になるので、距離Lは長くなる。一方、六角穴付止めねじ56が嵌め込まれる位置が上である程、座金部40dの位置が上になるので、距離Lは短くなる。
【0076】
なお、これ以外の構成および動作については図1〜図6に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0077】
本実施の形態においては、距離Lは、座金部40dが突出部40cに嵌め込まれる位置を変えることにより調整可能となっている。したがって、距離Lを容易に変えることができる。
(実施の形態4)
図9は本発明の実施の形態4におけるディスクの芯出し保持装置の断面図である。
【0078】
図9を参照して、本実施の形態では、センターボス11の雄ねじ部11aとピストン40の雌ねじ部40aとが最も下の(深い)位置で螺合されている。これにより、実施の形態1および2とは異なり、センターボス11とピストン40とは固定されて連結されている。なお、孔51は形成されていない。
【0079】
ピストン40は、雌ねじ部40aと摺動部40bと突出部40cと雄ねじ部40fとを有している。ピストン40において、突出部40cの下部には雌ねじ部40fが形成されている。雌ねじ部40aと突出部40cと雄ねじ部40fとは一体化していて、摺動部40bとは別体で構成されている。摺動部40bは雌ねじ部59を有している。
【0080】
予め六角穴付止めねじ58が嵌め込まれた雌ねじ部59に、雄ねじ部40fが螺合されることにより固定され、摺動部40bの上部に配置されている。これにより、突出部40cと摺動部40bとは互いに連結されている。摺動部40bの上部の座金部分には弾性体41が当接されている。
【0081】
このとき、雌ねじ部59中において、六角穴付止めねじ58を嵌め込む位置(深さ)によって、距離Lを変えることができる。すなわち、六角穴付止めねじ58が嵌め込まれる位置が下である程、突出部40cの位置が下になるので、距離Lは短くなる。一方、六角穴付止めねじ58が嵌め込まれる位置が上である程、突出部40cの位置が上になるので、距離Lは長くなる。
【0082】
なお、これ以外の構成および動作については図1〜図6に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0083】
本実施の形態においては、距離Lは、摺動部40bに突出部40cが嵌め込まれる位置を変えることにより調整可能となっている。したがって、距離Lを容易に変えることができる。
(実施の形態5)
図10(a)は本発明の実施の形態5におけるセンターボスの概略図、(b)は本発明の実施の形態5におけるピストンの概略図である。
【0084】
図10(a)、(b)を参照して、センターボス11は、摺動部11bとテーパ部11cとノッチ11dとを有している。ノッチ11dはセンターボス11の下部に、凸形状で形成されている。ピストン40は、摺動部40bと突出部40cとノッチ40eとを有している。ノッチ40eはピストン40の上部に、上下方向に並んだ複数個の凹形状で形成されている。凸形状のノッチ11dと凹形状のノッチ40eとが互いに嵌合することによりセンターボス11とピストン40とは連結される。また、凸形状のノッチ11dが嵌め込まれる凹形状のノッチ40eの位置を変えることにより、連結されたセンターボス11とピストン40とは伸縮可能である。
【0085】
なお、これ以外の構成および動作については図1〜図6に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0086】
本実施の形態においては、距離Lは、凸形状のノッチ11dが嵌め込まれる凹形状のノッチ40eの位置を変えることにより調整可能となっている。したがって、簡易な構成で距離Lを調整可能である。
【0087】
実施の形態1〜5では、キャップ7は円柱形状であったが、本発明はこのような形状に限定されるものではなく、ディスクの中心孔に嵌合可能な形状であればよい。また、孔22については、孔の内部の径が不連続に異なっている場合について示したが、径は一定でもよい。クランプピン14は円柱状であり両方の端面が球状であり、テーパ部11cと接触することによりセンターボスと連動する場合について示したが、ピンがセンターボス部との係合によりスライド可能で、それにより、取付面に保持されたディスクの中心孔側の面取部を押圧可能であればよい。
【0088】
また、実施の形態1〜5では、クランプピン14におけるディスク2の中心孔側の面取部2aとの接触部分が球面である場合について示したが、ディスクの中心孔側の面取部を押圧可能な形状であればよい。
【0089】
加えて、実施の形態1〜5では、抜き孔45がピストン上空間18に連通している場合について説明したが、ピストン部が上死点に位置したときにおいて、ピストン部の摺動部のシール部よりもキャップ側の第1の孔の部分に連通していれば、たとえばシリンダ室22bまたは収納空間22cに連通していてもよい。
【0090】
さらに、実施の形態1では、摩擦特性の良い表面処理として、無電解ニッケルめっき、硬質クロムめっき、アルマイト処理、テフロン(R)やニ硫化モリブデンを含んだ処理、カーボンやセラミクスを使用した処理が挙げられているが、これらの処理に限定されるものではなく、摩擦特性が良くなるような処理であればよい。
【0091】
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものと意図される。
【0092】
【発明の効果】
以上のように、本発明のディスクの芯出し保持装置によれば、センターボス部とピストン部とは互いに連結されているので、1つの弾性体のみの構成によりピストン部とセンターボス部との双方を下方向に付勢することができる。したがって、装置構造が簡易になる。
【0093】
また、本発明のディスクの芯出し保持装置によれば、ピストン部が付勢手段と当接する位置からテーパ部までの距離が調整可能である。このようにピストン部が付勢手段と当接する位置からテーパ部までの距離を変えることにより、ディスク保持の状態において、ピンが係合するテーパ部の位置が変化する。すなわち、ディスク保持状態において、ピンが係合する部分におけるテーパ部の横方向寸法(径)が変化する。ピンが係合する部分におけるテーパ部の横方向寸法(径)が変化すれば、ピンがディスクを押圧する力が変化する。これにより、ピンによるディスクの押圧力が容易に調整可能となる。
【0094】
したがって、装置構造が簡易であり、かつピンによるディスクの押圧力が容易に調整可能なディスク芯出し保持装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるディスクの芯出し保持装置を示す上部平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿った断面図である。
【図4】図2の要部拡大図である。
【図5】センターボスの概略図(a)、六角穴付止めねじの概略図(b)、ピストンの概略図(c)である。
【図6】図2のB部分の拡大断面図である。
【図7】本発明の実施の形態2におけるディスクの芯出し保持装置の断面図である。
【図8】本発明の実施の形態3におけるディスクの芯出し保持装置の断面図である。
【図9】本発明の実施の形態4におけるディスクの芯出し保持装置の断面図である。
【図10】本発明の実施の形態5におけるセンターボスの概略図(a)、ピストンの概略図(b)である。
【図11】従来のディスクの芯出し保持装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1,201 ディスク芯出し保持装置、2,202 ディスク、2a 面取部、3,203 スピンドル、5,8,205,208 ボルト、6,206 ディスク取付面、7,231 キャップ、10,230 ピン孔、11,224 センターボス、11a,40f 雄ねじ部、11b,224b センターボス摺動部、11c,224c テーパ部、11d,40e ノッチ、14,226 クランプピン、15,41,227,234,241 弾性体、17,217 係合面、18,236 ピストン上空間、20,220 本体、21,221 ディスククランプユニット、22,51,219 孔、22a,219a ピストン空間、22b,219b シリンダ室、22c,219c 収納空間、40,235 ピストン、40a,57,59 雌ねじ部、40b,235b ピストン摺動部、40c,235c ピストン突出部、40d 座金部、42,242 Oリング、44,244 フランジ部、45 抜き孔、46,238 センターボス連通孔、47,237 ピストン下空間、50 結合部分、52,56,58 六角穴付止めねじ、53 爪部、224a センターボス下端面、235a ピストン上端部。

Claims (10)

  1. ディスクの中心孔に嵌合可能なキャップ部と、前記ディスクをキャップ部に嵌合した状態で前記ディスクを保持するための取付面と、内部に延びる第1の孔と、前記第1の孔に連通して前記キャップ部外周面に開口する第2の孔とを有するディスククランプユニットと、
    前記第1の孔内でスライド可能に配置されるピストン部と、
    前記ピストン部と連結し、かつ前記第1の孔内を前記ピストン部とともにスライド可能で、かつ前記ピストン部よりも前記キャップ部側に位置し、テーパ部を有するセンターボス部と、
    前記ピストン部を前記第1の孔内でスライド可能に付勢する付勢手段と、
    前記センターボス部における前記テーパ部との係合により前記第2の孔内をスライド可能で、それにより、前記取付面に保持された前記ディスクの中心孔側の面取部を押圧可能なピンとを備えるディスクの芯出し保持装置であって、
    ピストン部が前記付勢手段と当接する位置から前記テーパ部までの距離を調整可能に前記ピストン部と前記センターボス部とが構成されている、ディスクの芯出し保持装置。
  2. 前記センターボス部と前記ピストン部とは互いに嵌合により連結されており、かつ連結された前記センターボス部と前記ピストン部とをあわせた長さは、前記嵌合の状態の変化により調整可能とされている、請求項1に記載のディスクの芯出し保持装置。
  3. 前記ピストン部は、突出部分と前記付勢手段に当接する座金部分とを有し、前記突出部分と前記座金部分とは別体で構成されており、かつ互いに連結されている、請求項1に記載のディスクの芯出し保持装置。
  4. 前記ディスククランプユニットは、前記ピストン部が上死点に位置したときにおいて、前記ピストン部の摺動部のシール部よりも前記キャップ側の前記第1の孔の部分に連通し、かつ前記ディスククランプユニットの外面に開口する抜き孔を有する、請求項1から3のいずれかに記載のディスクの芯出し保持装置。
  5. ディスクの中心孔側の面取部と接触する前記ピンの部分は球面である、請求項1から4のいずれかに記載のディスクの芯出し保持装置。
  6. 前記センターボス部は、前記センターボス部と前記キャップ部とで区画されるセンターボス上空間と、前記ピストン上空間とを連通する孔を有する、請求項1から5のいずれかに記載のディスクの芯出し保持装置。
  7. 前記センターボス部と前記第1の孔の内壁との摺動面には油脂が塗布されているまたは摩擦特性の良い表面処理が施されている、請求項1から6のいずれかに記載のディスクの芯出し保持装置。
  8. 前記センターボス部は、下方に向って連続的に寸法が小さくなっているテーパ部を前記ピンと係合する部分に有している、請求項1から7のいずれかに記載のディスクの芯出し保持装置。
  9. 前記センターボス部は、上方に向って連続的に寸法が小さくなっているテーパ部を前記ピンと係合する部分に有している、請求項1から8のいずれかに記載のディスクの芯出し保持装置。
  10. 前記ディスククランプユニットは、前記第1の孔内における前記ピストン部の前記キャップ部側とは逆側への移動を規制するための爪部をさらに有する、請求項1から9のいずれかに記載のディスクの芯出し装置。
JP2002368432A 2002-12-19 2002-12-19 ディスクの芯出し保持装置 Withdrawn JP2004199811A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002368432A JP2004199811A (ja) 2002-12-19 2002-12-19 ディスクの芯出し保持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002368432A JP2004199811A (ja) 2002-12-19 2002-12-19 ディスクの芯出し保持装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004199811A true JP2004199811A (ja) 2004-07-15

Family

ID=32765003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002368432A Withdrawn JP2004199811A (ja) 2002-12-19 2002-12-19 ディスクの芯出し保持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004199811A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013076961A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Akira Himeno 簡単着脱サムレスト

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013076961A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Akira Himeno 簡単着脱サムレスト

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4406886B2 (ja) 流体圧機器に用いられるロック機構
EP1961516B1 (en) Clamp device and clamping system using such device
KR101779557B1 (ko) 클램프 장치
US7766341B2 (en) Seal structure, fluid device, integrated valve, and sealing member
US7401760B2 (en) Vacuum regulating valve
JP4300345B2 (ja) 制御器
JP2009513976A (ja) クロマトグラフィカラムの充填方法および装置
CN103867893B (zh) 减压阀
JP2017015107A (ja) 一体型チェック・リリーフバルブ
JP2009082976A (ja) プレス成形装置
WO2016103893A1 (ja) バルブ
JP6260793B2 (ja) 流体圧機器の接続装置
KR100733808B1 (ko) 유체 제어기
JP2005172026A (ja) 流体制御器
KR101083486B1 (ko) 위치결정장치 및 이를 구비한 클램핑 시스템
JP2004199811A (ja) ディスクの芯出し保持装置
JP6259754B2 (ja) ロケートクランプ装置及びロケートクランプ方法
WO2021039293A1 (ja) ワークサポート
JP4933108B2 (ja) カップラー
US10989317B2 (en) Two-way valve
US20130206268A1 (en) Connecting device for the fluidic contacting of microfluidic chips
JP2004185701A (ja) ディスクの芯出し保持装置
KR102580656B1 (ko) 클램프 장치
JP2005007504A (ja) 位置決め装置
JP7458019B2 (ja) 開閉弁装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060307