JP2004199631A - 在宅患者支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】在宅で医療の自己管理が必要な患者に対して遠隔診療などの医療管理だけでなく、診療予約や送迎、給食などのサービス、また、旅行や観劇手配など患者を精神面でケアするサービスを行う在宅患者支援システムを提供する。
【解決手段】契約した患者に対して患者の生体情報の読み取りや送信、それに対する医師の指示の伝達、患者宅の定期巡回および在宅透析の時のプライミング代行などの医療管理業務を行うと共に診察予約や送迎などの医療に付帯するサービス、給食や介護サービス、また、在宅患者の精神衛生上のケアとして旅行や観劇の手配などのサービス、更に行政機関への諸手続の代行など、医療機関と患者との間に入って両者の代理人として調整や代行業務を行うインターフェース的な医療代理人システムを構築することによって解決した。
【選択図】 図1
【解決手段】契約した患者に対して患者の生体情報の読み取りや送信、それに対する医師の指示の伝達、患者宅の定期巡回および在宅透析の時のプライミング代行などの医療管理業務を行うと共に診察予約や送迎などの医療に付帯するサービス、給食や介護サービス、また、在宅患者の精神衛生上のケアとして旅行や観劇の手配などのサービス、更に行政機関への諸手続の代行など、医療機関と患者との間に入って両者の代理人として調整や代行業務を行うインターフェース的な医療代理人システムを構築することによって解決した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は在宅患者に対する総合的な支援システムであって、医療機関と在宅患者の間に介在して両者の調整とその機能を代理するインターフェース的な医療代理人システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
さまざまなメディアを利用した遠隔医療が普及し始めており、その多くは医療機関と患者が電話や画像通信などのネットワークを利用して結ばれ、患者サイドから体温、血圧や心電図などの病状データの送信や病状報告を行い、これに対して医療機関サイドから指導伝達など、患者と医師間の双方向通信で直接行われているが患者側から医師側への情報伝達、医師側から患者側へ指導伝達が容易ではなかった。また、医師は電子媒体で送られる多くの患者データの整理に時間を費やさざるを得ず、患者も簡単な指示のみでは不安を感じることが多い。
【0003】
上記の不備を解決する手段として様々な在宅患者支援システムが提案されている。例えば、長期の治療を必要とし入院を余儀なくされている患者が高齢となり在宅看護を希望する場合に患者の体温、血圧などの生体情報を検出する共に当該生体情報を所定の通信回線を利用して医師側に容易に送信できる在宅患者の生体情報取得システムが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2806355号明細書
【0005】
身体の動作に異常のある遠隔地の患者に対しては患者個人宅を対象にドア開閉センサや煙センサからの信号を電話端末機に取り込み、これらの信号を電話回線経由で警備会社に送信する防犯・防災システムを、病気・怪我などの救急システムの機能を拡大して健康状態に係る物理量の信号であるバイタルサインを測定する手段とその測定データを無線送信する送信手段とを具備したバイタルサインモニタを患者の身体に装着させて携帯電話機を利用して医師側に情報を送信する遠隔医療管理システムが開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献2】
特開2002−224053明細書
【0007】
呼吸疾患などの日常の生活に酸素補給を必要とする在宅酸素療法の患者に対しては通院での体力消耗を防ぐ目的で、患者宅と医療機関の間に情報収集センターを介在させ、患者宅に配置されて在宅患者の生理情報に関する医療情報を測定し、医療情報信号に変えて情報収集センターに送信し、該情報収集センターでは送信された信号に基づいて診断に適した図表や文字情報に変換して医療機関に伝送することによって在宅患者を支援する方法が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
【0008】
【特許文献3】
特許第3076002号明細書
【0009】
また、在宅患者の介護での問題点として家族の負担増加がある。家族に負担をかけず、且つ患者の症状に応じた適切な対応を迅速に行うことを可能とした在宅患者支援システムとして、所定の日時に在宅患者の登録されたデータベースを読み出すと同時に患者に問診コールを行い、患者の状況を把握して医療機関や消防署、社会福祉事務所、警察署など種々の行政機関および家族に連絡し、更に当該情報を患者データベースに書き加える作業をおこなう問診コール本部を在宅患者と種々の期間の間に設置することで解決を図ったシステムが開示されている(例えば、特許文献4参照。)。
【0010】
【特許文献4】
特開2002−99626明細書
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特許文献1や特許文献2に開示された方法の様に、患者と医療機関との直接対応で在宅患者の診療を行う場合、医療機関、特に一人医師の診療所が遠隔診療を行っている場合では在宅患者のデータ整理や突然のシステムの不調などトラブル発生時の対応などで日常の診療まで混乱に陥ることがある。
【0012】
また、医師が日常の診療と遠隔の在宅患者の診療を円滑に行う方策として、患者と医療機関の間にインターフェース的な組織を介在させる方法が特許文献3や特許文献4に開示されているが、特許文献3に開示された方法は特定の病状の患者に対する特定の方法に関するものであり、また、特許文献4に開示されたシステムは在宅患者と医療機関だけでなく種々の行政機関の間に問診コール本部というインターフェース的組織を介在させて患者の治療を円滑に進める方法として優れたシステムであるが患者の生理活性データの構築に力点があり、患者の単なる症状治療だけでなく、広い意味での在宅の患者治療に取り組む支援システムではない。
【0013】
医療機関の指示に従い在宅治療や在宅透析などが円滑に行われていることを当該医療機関に代わって定期的に患者宅を巡回して観察、指示や補助作業などを行うと共に在宅患者の医療機関への要望を聞いて医療機関に伝える機能を有する在宅患者支援センターからなる在宅患者支援システムはない。
【0014】
更に、在宅透析患者に対しては血液透析では透析の回路を透析装置にセットして回路に生理食塩水で満たすプライミングの代行、巡回サービス、透析監視などを行い、腹膜透析では薬剤等の在庫管理、身体状況のチェック、透析作業の監視、指導などを行い、これらの患者情報を一定の様式に整理し、評価を加えて医療機関に送る機能を有する在宅患者支援システムは存在しない。
【0015】
本発明は、在宅患者が日常治療の時には気心の知れたホームドクターの居る医院、専門的治療を必要とする時には大学病院や専門医の居る病院などの医療機関、薬剤師の居る製薬会社、製薬問屋および薬局などの薬関係の機関、治療に必要な医療器具関係の製造会社や販売店などへの手配や自宅を離れた異動先での受診医療機関の手配など医療に関するあらゆる機能、また、気分転換に出かける旅行や観劇の場合の手助けを行う代理店などの患者のメンタル治療部分を担当する機能、給食や訪問介護のサービス機能、更に、治療を続けながらの就業を支援する機能、危機防止に関係する種々の行政機関への連絡機能など、広範囲で総合的な機能を有する、在宅患者を支援する医療代理人となる在宅患者の支援システムの構築を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
係る状況に鑑み、上記目的を達成する手段として、患者と医療機関との間に入って両者を調整、代理するインターフェース的な医療側代理人と患者側代理人の機能を併せ持つ医療代理人からなる在宅患者支援センターを構築することによって課題を解決した。
【0017】
本発明の在宅患者支援センターは、医療機関と委託契約し、医療機関の代理人として特定の患者の生体情報を受け取り、整理分析して医療機関にフィードバックする役割を有する。当該生体情報としては、患者の血圧、体重、血糖、心電図、症状、服薬状態、投薬在庫量などであり、これを整理して患者の状態を分析、評価し、インターネット、電話や画像通信などからなる遠隔管理システムや書簡などの通信手段を用いて時間毎に回収して医療機関に報告して医師の指示を患者に伝える。また、医療機関に代わって直接巡回して患者の種々の状況を正確に把握し、評価して医療機関に上記通信手段で報告する。
【0018】
更に、本発明の在宅患者支援システムの中核をなす在宅患者支援センターは、患者が在宅で自己注射や在宅酸素療法が受けられる体制を整え、在宅で血液透析が必要な患者に対しては透析の回路を透析装置にセットして透析回路に生理食塩水を満たす作業であるプライミングを代行すると共に巡回サービスや透析監視などを行い、腹膜透析を行う透析患者に対しては薬剤の在庫管理、身体状況のチェック、透析作業の監視や指導などを行うことによって透析患者を支援するものである。また、在宅患者支援センターによる医療機関での血液透析に於けるプライミング代行は看護婦が患者のみに神経を集中することができる利点がある。
【0019】
一方、患者の代理人としての機能としては、患者との契約により日常診療の医療機関での診療の予約や帰京や旅行などの異動先での治療や透析などの診療予約の代行業務、給食サービスの手配、医療機関への送迎手配および市町村役場、保健所、社会保険事務所、公共職業安定所など行政機関との交渉などを行う。また、単なる治療目的だけの代理人でなく、本発明の在宅患者支援システムでは旅行案内、観劇案内などを行って患者の精神面でのサポートを行い、それらの結果は契約した医療機関に報告されるので、治療の効率が高まると共に患者と病院との信頼関係の向上につながる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の在宅患者支援システムの一実施形態を図面1〜3に基づいて説明する。
【0021】
図1に示す様に医療機関の代理人機能と患者の代理人機能を併せ持つ在宅患者支援センターを中心として、当該センターは医科大学病院、専門医、在宅患者のホームドクターである診療所などの医療機関と契約して回線で接続し、契約している患者の症状や生体情報を担当医師が的確に指示出来るように分析して送信し、担当医師から得た指示を患者に送信する。また、在宅患者支援センターは治療に必要な医療機器や薬に関しても医療機器メーカーや製薬メーカーと連携を取り、担当医師の指示により、治療に最適な機器などを提供できる様に手配を行う。
【0022】
本発明の在宅患者支援センターは患者の代理人機能として患者の診断日に合わせて医療機関での診療の予約代行や送迎手配はもとより患者の精神的な面でのケアサービスとして、給食サービスを給食会社と、旅行や観劇の手配など旅行代理店やチケットサービス会社との間で交渉を行い、それらの手配をする。また、市町村役場、保健所、社会保険事務所、公共職業安定所など行政機関との交渉などを患者に代わって行う。
【0023】
図2は患者側の管理システムの一例を示す概略図で自宅に設置された心電モニタ、呼吸モニタ、血圧モニタなどからの測定データ及び自動投薬装置、心臓ペースメーカーなどの監視データを集計して在宅患者支援センターに定期的に送信し、当該センターは患者から送信された生体情報を契約先の医療機関に送信して医師の判断を受け、医師の指示を患者に伝える。
【0024】
図3は患者が自宅で血液透析を行う在宅透析のプライミング代行の場合の回路を配達する時の梱包等についての一例を示す概略図である。透析用の回路は滅菌された状態に保管され、また、回路に充填された生理食塩水が水漏れしない様に注意することが必要となる。
【0025】
【発明の効果】
本発明の在宅患者支援システムの中核となる在宅患者支援センターは、患者のホームドクターとして大きな役割を演じているが多忙な日常診療をこなしている一人医師の診療所、あるいは大学病院や専門医院などの専門的治療を行う医療機関に対して在宅患者の生体情報を患者と医療機関のとのインターフェース的な機能を持つ医療代理人として交信や在宅透析のプライミング代行などを行うだけでなく医療機関に代わって直接巡回することで患者の健康状態の把握が一層確実となる支援システムである。また、患者の通院手段の確保や給食手配など日常生活及び旅行、観劇など精神面でのフォローを行い、更に行政機関との交渉など引き受けるものである。
【0026】
本発明の在宅患者支援システムは本来は病院などの医療機関が行うべきところのサービスを医療機関に代わって行うことで、患者側からみて病院などの医療機関が手厚い胃サービスを提供してくれることになり、患者と医療機関との信頼関係が向上し医療期間の評価も高まる効果がある。更に、病院に対しても患者の生体情報の整理や血液透析のプライミングを代行する、本発明の在宅患者支援システムはこれまでにない優しいシステムである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の在宅患者支援システムの概略図である。
【図2】遠隔管理システムのデータの流れを示す概略図である。
【図3】プライミング用回路などを配達する時に使用する梱包の概略図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は在宅患者に対する総合的な支援システムであって、医療機関と在宅患者の間に介在して両者の調整とその機能を代理するインターフェース的な医療代理人システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
さまざまなメディアを利用した遠隔医療が普及し始めており、その多くは医療機関と患者が電話や画像通信などのネットワークを利用して結ばれ、患者サイドから体温、血圧や心電図などの病状データの送信や病状報告を行い、これに対して医療機関サイドから指導伝達など、患者と医師間の双方向通信で直接行われているが患者側から医師側への情報伝達、医師側から患者側へ指導伝達が容易ではなかった。また、医師は電子媒体で送られる多くの患者データの整理に時間を費やさざるを得ず、患者も簡単な指示のみでは不安を感じることが多い。
【0003】
上記の不備を解決する手段として様々な在宅患者支援システムが提案されている。例えば、長期の治療を必要とし入院を余儀なくされている患者が高齢となり在宅看護を希望する場合に患者の体温、血圧などの生体情報を検出する共に当該生体情報を所定の通信回線を利用して医師側に容易に送信できる在宅患者の生体情報取得システムが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2806355号明細書
【0005】
身体の動作に異常のある遠隔地の患者に対しては患者個人宅を対象にドア開閉センサや煙センサからの信号を電話端末機に取り込み、これらの信号を電話回線経由で警備会社に送信する防犯・防災システムを、病気・怪我などの救急システムの機能を拡大して健康状態に係る物理量の信号であるバイタルサインを測定する手段とその測定データを無線送信する送信手段とを具備したバイタルサインモニタを患者の身体に装着させて携帯電話機を利用して医師側に情報を送信する遠隔医療管理システムが開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献2】
特開2002−224053明細書
【0007】
呼吸疾患などの日常の生活に酸素補給を必要とする在宅酸素療法の患者に対しては通院での体力消耗を防ぐ目的で、患者宅と医療機関の間に情報収集センターを介在させ、患者宅に配置されて在宅患者の生理情報に関する医療情報を測定し、医療情報信号に変えて情報収集センターに送信し、該情報収集センターでは送信された信号に基づいて診断に適した図表や文字情報に変換して医療機関に伝送することによって在宅患者を支援する方法が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
【0008】
【特許文献3】
特許第3076002号明細書
【0009】
また、在宅患者の介護での問題点として家族の負担増加がある。家族に負担をかけず、且つ患者の症状に応じた適切な対応を迅速に行うことを可能とした在宅患者支援システムとして、所定の日時に在宅患者の登録されたデータベースを読み出すと同時に患者に問診コールを行い、患者の状況を把握して医療機関や消防署、社会福祉事務所、警察署など種々の行政機関および家族に連絡し、更に当該情報を患者データベースに書き加える作業をおこなう問診コール本部を在宅患者と種々の期間の間に設置することで解決を図ったシステムが開示されている(例えば、特許文献4参照。)。
【0010】
【特許文献4】
特開2002−99626明細書
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特許文献1や特許文献2に開示された方法の様に、患者と医療機関との直接対応で在宅患者の診療を行う場合、医療機関、特に一人医師の診療所が遠隔診療を行っている場合では在宅患者のデータ整理や突然のシステムの不調などトラブル発生時の対応などで日常の診療まで混乱に陥ることがある。
【0012】
また、医師が日常の診療と遠隔の在宅患者の診療を円滑に行う方策として、患者と医療機関の間にインターフェース的な組織を介在させる方法が特許文献3や特許文献4に開示されているが、特許文献3に開示された方法は特定の病状の患者に対する特定の方法に関するものであり、また、特許文献4に開示されたシステムは在宅患者と医療機関だけでなく種々の行政機関の間に問診コール本部というインターフェース的組織を介在させて患者の治療を円滑に進める方法として優れたシステムであるが患者の生理活性データの構築に力点があり、患者の単なる症状治療だけでなく、広い意味での在宅の患者治療に取り組む支援システムではない。
【0013】
医療機関の指示に従い在宅治療や在宅透析などが円滑に行われていることを当該医療機関に代わって定期的に患者宅を巡回して観察、指示や補助作業などを行うと共に在宅患者の医療機関への要望を聞いて医療機関に伝える機能を有する在宅患者支援センターからなる在宅患者支援システムはない。
【0014】
更に、在宅透析患者に対しては血液透析では透析の回路を透析装置にセットして回路に生理食塩水で満たすプライミングの代行、巡回サービス、透析監視などを行い、腹膜透析では薬剤等の在庫管理、身体状況のチェック、透析作業の監視、指導などを行い、これらの患者情報を一定の様式に整理し、評価を加えて医療機関に送る機能を有する在宅患者支援システムは存在しない。
【0015】
本発明は、在宅患者が日常治療の時には気心の知れたホームドクターの居る医院、専門的治療を必要とする時には大学病院や専門医の居る病院などの医療機関、薬剤師の居る製薬会社、製薬問屋および薬局などの薬関係の機関、治療に必要な医療器具関係の製造会社や販売店などへの手配や自宅を離れた異動先での受診医療機関の手配など医療に関するあらゆる機能、また、気分転換に出かける旅行や観劇の場合の手助けを行う代理店などの患者のメンタル治療部分を担当する機能、給食や訪問介護のサービス機能、更に、治療を続けながらの就業を支援する機能、危機防止に関係する種々の行政機関への連絡機能など、広範囲で総合的な機能を有する、在宅患者を支援する医療代理人となる在宅患者の支援システムの構築を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
係る状況に鑑み、上記目的を達成する手段として、患者と医療機関との間に入って両者を調整、代理するインターフェース的な医療側代理人と患者側代理人の機能を併せ持つ医療代理人からなる在宅患者支援センターを構築することによって課題を解決した。
【0017】
本発明の在宅患者支援センターは、医療機関と委託契約し、医療機関の代理人として特定の患者の生体情報を受け取り、整理分析して医療機関にフィードバックする役割を有する。当該生体情報としては、患者の血圧、体重、血糖、心電図、症状、服薬状態、投薬在庫量などであり、これを整理して患者の状態を分析、評価し、インターネット、電話や画像通信などからなる遠隔管理システムや書簡などの通信手段を用いて時間毎に回収して医療機関に報告して医師の指示を患者に伝える。また、医療機関に代わって直接巡回して患者の種々の状況を正確に把握し、評価して医療機関に上記通信手段で報告する。
【0018】
更に、本発明の在宅患者支援システムの中核をなす在宅患者支援センターは、患者が在宅で自己注射や在宅酸素療法が受けられる体制を整え、在宅で血液透析が必要な患者に対しては透析の回路を透析装置にセットして透析回路に生理食塩水を満たす作業であるプライミングを代行すると共に巡回サービスや透析監視などを行い、腹膜透析を行う透析患者に対しては薬剤の在庫管理、身体状況のチェック、透析作業の監視や指導などを行うことによって透析患者を支援するものである。また、在宅患者支援センターによる医療機関での血液透析に於けるプライミング代行は看護婦が患者のみに神経を集中することができる利点がある。
【0019】
一方、患者の代理人としての機能としては、患者との契約により日常診療の医療機関での診療の予約や帰京や旅行などの異動先での治療や透析などの診療予約の代行業務、給食サービスの手配、医療機関への送迎手配および市町村役場、保健所、社会保険事務所、公共職業安定所など行政機関との交渉などを行う。また、単なる治療目的だけの代理人でなく、本発明の在宅患者支援システムでは旅行案内、観劇案内などを行って患者の精神面でのサポートを行い、それらの結果は契約した医療機関に報告されるので、治療の効率が高まると共に患者と病院との信頼関係の向上につながる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の在宅患者支援システムの一実施形態を図面1〜3に基づいて説明する。
【0021】
図1に示す様に医療機関の代理人機能と患者の代理人機能を併せ持つ在宅患者支援センターを中心として、当該センターは医科大学病院、専門医、在宅患者のホームドクターである診療所などの医療機関と契約して回線で接続し、契約している患者の症状や生体情報を担当医師が的確に指示出来るように分析して送信し、担当医師から得た指示を患者に送信する。また、在宅患者支援センターは治療に必要な医療機器や薬に関しても医療機器メーカーや製薬メーカーと連携を取り、担当医師の指示により、治療に最適な機器などを提供できる様に手配を行う。
【0022】
本発明の在宅患者支援センターは患者の代理人機能として患者の診断日に合わせて医療機関での診療の予約代行や送迎手配はもとより患者の精神的な面でのケアサービスとして、給食サービスを給食会社と、旅行や観劇の手配など旅行代理店やチケットサービス会社との間で交渉を行い、それらの手配をする。また、市町村役場、保健所、社会保険事務所、公共職業安定所など行政機関との交渉などを患者に代わって行う。
【0023】
図2は患者側の管理システムの一例を示す概略図で自宅に設置された心電モニタ、呼吸モニタ、血圧モニタなどからの測定データ及び自動投薬装置、心臓ペースメーカーなどの監視データを集計して在宅患者支援センターに定期的に送信し、当該センターは患者から送信された生体情報を契約先の医療機関に送信して医師の判断を受け、医師の指示を患者に伝える。
【0024】
図3は患者が自宅で血液透析を行う在宅透析のプライミング代行の場合の回路を配達する時の梱包等についての一例を示す概略図である。透析用の回路は滅菌された状態に保管され、また、回路に充填された生理食塩水が水漏れしない様に注意することが必要となる。
【0025】
【発明の効果】
本発明の在宅患者支援システムの中核となる在宅患者支援センターは、患者のホームドクターとして大きな役割を演じているが多忙な日常診療をこなしている一人医師の診療所、あるいは大学病院や専門医院などの専門的治療を行う医療機関に対して在宅患者の生体情報を患者と医療機関のとのインターフェース的な機能を持つ医療代理人として交信や在宅透析のプライミング代行などを行うだけでなく医療機関に代わって直接巡回することで患者の健康状態の把握が一層確実となる支援システムである。また、患者の通院手段の確保や給食手配など日常生活及び旅行、観劇など精神面でのフォローを行い、更に行政機関との交渉など引き受けるものである。
【0026】
本発明の在宅患者支援システムは本来は病院などの医療機関が行うべきところのサービスを医療機関に代わって行うことで、患者側からみて病院などの医療機関が手厚い胃サービスを提供してくれることになり、患者と医療機関との信頼関係が向上し医療期間の評価も高まる効果がある。更に、病院に対しても患者の生体情報の整理や血液透析のプライミングを代行する、本発明の在宅患者支援システムはこれまでにない優しいシステムである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の在宅患者支援システムの概略図である。
【図2】遠隔管理システムのデータの流れを示す概略図である。
【図3】プライミング用回路などを配達する時に使用する梱包の概略図である。
Claims (5)
- 在宅で医療の自己管理が必要な患者に対する在宅患者支援システムであって、当該支援システムの中核をなす在宅患者支援センターが医科大学、病院、専門医、保健所などの医療機関と在宅患者との間に介在して医療機関および当該患者の両者を代理するインターフェース的な医療代理人システムであることを特徴とする在宅患者支援システム。
- 上記在宅患者支援センターは、医療機関との委託契約に基づき当該医療機関の代理人として特定の在宅患者の血圧、体重、血糖値、心電図、服薬状態、投薬在庫などの生体情報を受け取り、当該生体情報を整理分析して医療機関へフィードバックすると共に医療機関から指示された医療情報をインターネット、有線・無線電話、画像通信、書簡などの通信手段を利用して患者に伝達する医療代理人であることを特徴とする請求項1に記載の在宅患者支援システム。
- 上記在宅患者支援センターは、医療機関に対して人工腎臓透析が必要な透析患者に透析のための回路を透析装置にセットし、この回路に生理食塩水を満たす作業であるプライミングを代行すると共に医療機関との契約に基づき血液透析が必要な在宅透析患者に対して在宅でプライミングを代行して行うことを特徴とする請求項1に記載の在宅患者支援システム。
- 上記在宅患者支援センターは、在宅患者の治療や透析などの在宅医療が円滑に行われるために定期的に契約患者の住居を訪問し、その状況を指定された医療機関に報告することによって在宅患者の医療を支援することを特徴とする請求項1に記載の在宅患者支援システム。
- 在宅患者と契約して医療機関での診療の予約代行、医療機関への送迎手配、異動先での透析などの受診手配、給食サービスや訪問看護の手配、介護保険、雇用保険などの行政機関との交渉、旅行手配など、患者の代理人として医療行為だけでなく介護支援行為などの機能を有する医療代理人であることを特徴とする請求項1に記載の在宅患者支援システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002383212A JP2004199631A (ja) | 2002-12-13 | 2002-12-13 | 在宅患者支援システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002383212A JP2004199631A (ja) | 2002-12-13 | 2002-12-13 | 在宅患者支援システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004199631A true JP2004199631A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32766996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002383212A Pending JP2004199631A (ja) | 2002-12-13 | 2002-12-13 | 在宅患者支援システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004199631A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006126996A (ja) * | 2004-10-27 | 2006-05-18 | Yoshida Dental Mfg Co Ltd | デンタルコミュニケーションブース及びシステム |
JP2007188149A (ja) * | 2006-01-11 | 2007-07-26 | Sharp Corp | 服薬情報提供システム、服薬情報提供サーバ、服用者端末、並びにプログラムおよび記録媒体 |
WO2015019865A1 (ja) | 2013-08-08 | 2015-02-12 | 株式会社トプコン | 患者管理システムおよび患者管理サーバ |
US10238278B2 (en) | 2014-04-07 | 2019-03-26 | Kabushiki Kaisha Topcon | Ophthalmic information system and ophthalmic information processing server |
-
2002
- 2002-12-13 JP JP2002383212A patent/JP2004199631A/ja active Pending
Cited By (6)
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