JP2004199460A - 印刷物、その真偽判別方法及び真偽判別装置 - Google Patents

印刷物、その真偽判別方法及び真偽判別装置 Download PDF

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Abstract

【課題】公知の磁気センサ等の測定方法に加えて、垂直磁界を印加して磁束の変化を検知する方法を用いることで確実な真偽判別がおこなえる印刷物、その真偽判別方法及び真偽判別装置を提供する。
【解決手段】(a)は球または塊の粒子形状をもつ塊状の磁性材料(1)であるため、どの方向にも同じ条件で磁化するが、(b)はフレーク状の磁性材料(2)のため、粒子の面方向の両端に磁化しやすく、厚さ方向には磁化し難い特徴をもつ磁性材料であるため、この(b)のフレーク状の磁性材料(2)をワニスなどで練合して磁気インキを作製し、基材に印刷すると、インキ中の樹脂成分が基材に多少浸透して、乾燥・硬化する課程で(c)のようにフレーク状の磁性材料(2)が水平に重なるため磁気異方性を示す。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行券、有価証券などの貴重印刷物において、偽造防止対策として用いられている磁気印刷の磁気を検知して真偽判別や券種判別を行う方法に係り、真性をチェックするときに磁気の有無や磁気分布を検出するだけでなく、垂直磁界による磁化の違いを検知する真偽判別が可能な印刷物、その真偽判別方法及び真偽判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、銀行券、有価証券などの貴重印刷物の偽造を防止する技術が必要とされており、印刷物の真偽をチェックする各種の技術が提案されている。
その1つとして、印刷インキに用いた顔料の中に磁性を示す特徴がある場合に印刷デザインに応じた磁気パターンが得られることに着目し、例えば磁気センサを用いて印刷物の印刷画像部をスキャンして磁気の有無の波形や磁気パターン波形を検知して、本物に類似してないものを偽造券として判別する方式がある(例えば、特許文献1参照。)。例えば、自販機やATMを始めとする紙幣処理装置は、この磁気センサを搭載して、得られた紙幣の磁気パターンや磁気の有無をもとに真偽判別や券種判別を行っている。また、さらに券の所定位置に付与されている磁気データを正確に取出すことができ、その磁気データの磁気パターンによる券が正しいか否かの判別を正確に行うことも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭52−152793号公報
【特許文献2】
特開平09−044721号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、銀行券や有価証券などの偽造をみると磁気鉛筆を用いたり、複写技術を駆使した磁気転写方法などで本物に類似した偽造印刷物を作製して悪用する犯罪が発生している。現在、自販機やATMなどの紙幣処理装置に用いられている磁気センサには、例えばリング型磁気ヘッドやMRヘッドがある。しかし、リング型磁気ヘッドやMRヘッドで磁気印刷された印刷物をスキャンした出力波形は、初期透磁率等の微分的な波形であるため、それをもとに印刷画像部の磁気を厳密に評価することは困難である。
【0005】
また、最近では磁気の量を検知できるTMFセンサも一部に用いられている。しかし、どの磁気センサも磁性材料自体の質を検知しているわけではないため、本物とは異なる磁性材料を用いて適当な配合量でインキに混合した偽造券を、MRヘッド、リング型ヘッド又はTMFセンサなどの現行の磁気センサを用いて真性チェックしても、真券に類似した磁気波形になったときには誤判別することも想定される。このような偽造券を間違えることなく偽物として判別するためには、従来の磁気センサのみを用いた方式でチェックするのは確実性に欠けるという問題点があった。
【0006】
また、流通する紙幣の中には、紙幣どうしの摩擦やATMなどの機械処理装置による摩擦でインキが摩耗して、真券に比べて磁性材料の物理量が減少したものも市場を流通している。
【0007】
そこで、本発明は上記問題点を解決するために、磁気鉛筆や複写技術を駆使して作製した、本物と異なる磁性材料の偽造印刷物を間違えることなく偽物として判別し、また、摩擦によってインキが摩耗した真券を本物として判別するため、公知のMRヘッド、リング型ヘッド又はTMFセンサ等の測定方法に加えて、垂直磁界を印加して磁束の変化を検知する方法を用いることで確実な真偽判別がおこなえる印刷物、その真偽判別方法及び真偽判別装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の印刷物は、基材上に、磁気異方性が異なる少なくとも2種類の磁気インキを、少なくとも2個所の異なる位置に印刷した印刷物であって、
真偽判別に際して、磁界印加部により垂直方向にバイアス磁界が印加されて、前記バイアス磁界の空間を前記印刷物が通過したときに前記印刷物の少なくとも2個所の異なる位置の磁気インキ部分の磁束変化が垂直磁束検知部によって検知され、その検出波形から少なくとも2種類の磁気インキの垂直磁界に磁化され難さを読み取られ、前記少なくとも2種類の磁気インキの磁気質の違いが検知されるとともに、位置検知部により前記垂直磁束の変化を検知した印刷物の少なくとも2種類の磁気インキの位置が検知され、あらかじめ記憶してある真正な印刷物上の少なくとも2種類の磁気インキの磁気質の違いと、規定位置とが照合されて真偽判別可能であることを特徴としている。
【0009】
この印刷物によれば、垂直磁界に磁化されやすい磁性材料とされ難い磁性材料とを用いて印刷した印刷物を、永久磁石などで垂直方向にバイアス磁界を印加して磁気センサで測定すると、垂直磁界に磁化されやすい磁性材料とされ難い磁性材料の部位が検知でき、所望の磁気異方性が所望の位置にあるか否かによって真性をチェックできるというものである。
【0010】
本発明の印刷物の真偽判別方法は、基材上に、磁気異方性が異なる少なくとも2種類の磁気インキを、少なくとも2個所の異なる位置に印刷した印刷物の真偽判別方法であって、
磁界印加部によって、垂直方向にバイアス磁界を印加し、
垂直磁束検知部によって、前記バイアス磁界の空間を前記印刷物が通過したときに前記印刷物の少なくとも2個所の異なる位置の磁気インキ部分の磁束変化を検知し、
前記検出波形から、少なくとも2種類の磁気インキの垂直磁界に磁化され難さを読み取り、前記少なくとも2種類の磁気インキの磁気質の違いを検知するとともに、位置検知部により前記垂直磁束の変化した印刷物の少なくとも2種類の磁気インキの位置を検知し、あらかじめ記憶してある真正な印刷物上の少なくとも2種類の磁気インキの磁気質の違いと、規定位置とを照合して真偽判別することを特徴としている。
【0011】
一般に紙幣等の真偽判別に用いられる公知の磁気センサが、水平方向にバイアス磁界を印加するのに対して、本発明では垂直方向にバイアス磁界を印加して、そこを通過した印刷物が垂直磁界に磁化されやすい磁気質にあるか否かによって、極めて高い真偽判別を行なうようにしている。
【0012】
この真偽判別方法によれば、垂直方向にバイアス磁界を印加し、印刷物を通過させて磁気センサで検知したときに、印刷物の垂直磁界でのパターンが得られ、これをもとに真性をチェックできるというものである。
【0013】
本発明の印刷物の真偽判別方法は、基材上に、磁気異方性が異なる少なくとも2種類の磁気インキを、少なくとも2個所の異なる位置に印刷した印刷物の真偽判別方法であって、
磁界印加部によって、垂直方向にバイアス磁界を印加し、
垂直磁束検知部によって、前記バイアス磁界の空間を前記印刷物が通過したときに前記印刷物の少なくとも2個所の異なる位置の磁気インキ部分の磁束変化を検知し、更に、前記印刷物を水平磁束検知部に移動させることにより、前記磁界印加部によって、垂直方向にバイアス磁界を印加して、前記バイアス磁界の空間を前記印刷物が通過したときに前記印刷物の少なくとも2個所の異なる位置の磁気インキ部分の磁束変化を検知し、
前記2つの磁束変化から、少なくとも2種類の磁気インキの垂直磁界及び水平磁界に磁化され難さを読み取り、前記少なくとも2種類の磁気インキの磁気質の違いを検知するとともに、位置検知部により前記垂直磁束及び水平磁束の変化した印刷物の少なくとも2種類の磁気インキの位置を検知し、あらかじめ記憶してある真正な印刷物上の少なくとも2種類の磁気インキの磁気質の違いと、規定位置とを照合して真偽判別することを特徴としている。
【0014】
この真偽判別方法によれば、垂直方向にバイアス磁界を印加し、印刷物を通過させて磁気センサで検知したときに、印刷物の部位によって異なるレベルを示す垂直磁界のパターンが得られ、これをもとに真正をチェックできるというものである。
【0015】
さらに、水平方向にバイアス磁界を印加する一般的な磁気センサを併設して、2つの磁気センサの検知電圧によって水平方向と垂直方向の磁化され難さ、いわゆる磁気異方性を求めることができ、所望の磁気異方性をもつ磁性材料が所望の位置にあるか否かによりさらに正確な真正のチェックが可能となる。
【0016】
本発明の印刷物の真偽判別装置は、磁気異方性が異なる少なくとも2種類の磁気インキを、少なくとも2個所の異なる位置に印刷した印刷物の真偽判別装置であって、
前記印刷物に、垂直方向にバイアス磁界を印加する1個以上の永久磁石あるいは巻線コイルを所望の方向に向けて配設した磁界印加部と、前記印刷物が前記バイアス磁界の空間を通過したときに磁気センサが磁束変化を検知する垂直磁束検知部と、からなるセンサ部と、
前記磁束変化を検知した印刷物の位置を検出する位置検知部と、
前記センサ部の垂直磁束検知部から出力された磁束変化の検知信号の増幅及び波形成形を行うアンプ部と、
前記アンプ部で増幅及び波形成形処理した信号を磁気データとして記憶するデータ記憶部と、
前記少なくとも2種類の磁気インキの前記位置検知部からの位置信号を基準にして、前記磁気データの位置ずれの補正を演算して、前記少なくとも2種類の磁気インキの印刷物の規定位置が、あらかじめ記憶してある真正な印刷物上の少なくとも2種類の磁気インキの規定位置と合致しているか否かを判定する真偽判定部と、
前記データ記憶部と前記真偽判定部とを制御する制御部と、
前記真偽判定部からの少なくとも2種類の磁気インキが規定の位置にあるか否かの判定結果を出力する結果出力部と、
前記結果出力部の結果を表示する表示部と
を具備してなることを特徴としている。
【0017】
この真偽判別装置によれば、垂直方向のバイアス磁界を発生させる方法は、公知の手段として永久磁石あるいは巻線コイルを用いた各方法が取り得るが、本願発明では永久磁石を用いて磁気センサとの位置およびN・Sの方向を調整して所望の垂直磁界を得た。本発明では、既存のATMなどに搭載済みの磁気センサに永久磁石を追加するのみで垂直磁界の検知電圧を簡易に得られる。真偽判別回路は、検出した垂直磁界に磁化され難い磁気質をもとに演算して、真偽判別ができる。
【0018】
本発明の印刷物の真偽判別装置は、磁気異方性が異なる少なくとも2種類の磁気インキを、少なくとも2個所の異なる位置に印刷した印刷物の真偽判別装置であって、
前記印刷物に垂直方向にバイアス磁界を印加する1個以上の永久磁石あるいは巻線コイルを所望の方向に向けて配設した磁界印加部と、前記印刷物が前記垂直方向バイアス磁界の空間を通過したときに磁気センサが磁束変化を検知する垂直磁束検知部と、水平方向にバイアス磁界を印加して磁気センサが磁束変化を検知する水平磁束検知部と、からなるセンサ部と、
前記垂直磁束と水平磁束を測定した印刷物の位置を検出する位置検知部と、
前記センサ部の2つの磁束検知部から出力されたそれぞれの磁束変化の検知信号の増幅及び波形成形を行うアンプ部と、
前記アンプ部で増幅及び波形成形処理した2つの磁束検知部からの信号を磁気データとして記憶するデータ記憶部と、
前記位置検知部からの位置信号を基準にして、前記2つの磁束検知部の位置ずれの補正を演算して、前記少なくとも2種類の異なる磁性材料を配合した磁気インキの印刷物の規定位置が、あらかじめ記憶してある真正な印刷物上の少なくとも2種類の異なる磁性材料を配合した磁気インキの規定位置と合致しているか否かを判定する真偽判定部と、
前記データ記憶部と前記真偽判定部とを制御する制御部と、
前記真偽判定部からの少なくとも2種類の磁気インキが規定の位置にあるか否かの判定結果を出力する結果出力部と
前記結果出力部の結果を表示する表示部と
を具備してなることを特徴としている。
【0019】
この真偽判別装置によれば、垂直方向のバイアス磁界を発生させる方法は、公知の手段として永久磁石あるいは巻線コイルを用いた各方法が取り得るが、本願請求項では永久磁石を用いて磁気センサとの位置およびN・Sの方向を調整して所望の垂直磁界を得ている。水平方向バイアス磁界を印加して磁束変化を測定する方法は、公知の方法を取り得るが、本発明ではギャップ間にほぼ水平方向に磁束を発生させるリング型磁気ヘッドを用いた。真偽判別回路は、検出した垂直磁界及び水平磁界に磁化され難い磁気質をもとに演算して、所望の位置に所望の磁気異方性のインキがあるか否かによって真偽判別ができるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
本発明の真偽判別方法としては、垂直方向にバイアス磁界を印加して磁化されやすさを測定して、いわゆる磁気異方性を検知することにより真偽判別するものであり、図1を用いて本発明の原理を説明する。また、これらの真偽判別方法を用いて、本発明の飽和磁界を印加したときの残留磁束密度が異なる少なくとも2種類の異なる位置に印刷した印刷物を真偽判別する真偽判別装置と共に説明する。
【0021】
一般的に、永久磁石は製造するときに磁場配向を所定の方向に揃えて異方性をもたせておき、着磁方向を磁場配向に準じて行えば、強力な磁石を造ることができる。着磁するときには、図1(a)のような棒磁石の長辺方向の両端にはN極とS極を配置しやすく、図1(b)のような棒磁石の短辺方向の両端には配置し難い。また、図1(c)の場合は球形であるためどの方向にも同じ条件で磁化できる。
【0022】
本発明では、この原理を磁性材料自体の粒子形状に適用して、インキの磁気異方性を検出することにした。図2は、粒子形状が異なる2つの磁性材料を示しており、図2(a)は球または塊の粒子形状をもつ塊状の磁性材料(1)であるため、どの方向にも同じ条件で磁化するが、図2(b)はフレーク状の磁性材料(2)のため、粒子の面方向の両端に磁化しやすく、厚さ方向には磁化し難い特徴をもつ磁性材料であるため、いわゆる磁気異方性を示す。
【0023】
これらの磁性材料をワニスやワックスなどと公知の方法で練合して磁気インキを作製して、凹版印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷などのインキ量を多く転写できる印刷方式によって用紙(3)などの基材に印刷を行う。このとき、図2(b)に示すようなフレーク状の磁性材料を用いるとインキ中の樹脂成分が用紙に多少浸透して、乾燥・硬化する課程で、図2(C)のようにフレーク状の磁性材料(2)が水平に重なるため磁気異方性を示す印刷物となる。一方、図2(a)に示す塊状の磁性材料(1)では球または塊の粒子形状であるため磁気異方性を示さない。
【0024】
図3は、磁気異方性が異なるフレーク状の磁性材料(2)を測定するときのフローを示す図である。
【0025】
図3(a)は一般的な磁気センサの1つであるリング型ヘッド(4)で測定した結果を示し、印加される磁束(5)が水平方向であるため、水平磁化波形(8)が得られ、大きな検知電圧が確認できた。
【0026】
ここで、本発明で扱う「検知電圧」とは、バイアス磁界を印加した空間を磁気インキが移動した時に磁束を変化させる量で、リング型ヘッド(4)などの磁気ヘッドが出力する電圧値のことである。磁気インキを測定したときの検知電圧は、図3(a)及び図3(b)の波形に示すように、インキの先頭で一方の極性にピークを示し後尾で逆極性にピークを示す。これを一般に微分波形といい、本発明ではこの微分波形の相違をいう。
【0027】
図3(b)は、リング型ヘッド(4)と永久磁石を組み合わせて磁束(5)を垂直方向に印加して磁気ヘッドで測定を行う。磁束(5)を垂直方向にする方法としては、2つのフェライト磁石(7)のN極どうしを向き合わせて配設し(図3(b)の中央の図)、斥力によって垂直方向に大きな磁束(5)を得ている。(リング型ヘッドが測定できる空間においては磁束が垂直であるため、垂直方向の磁束変化の検知が可能となっている。)この方法でフレーク状磁性材料(2)を用いたインキを測定した結果、垂直磁化波形(9)をみると、磁気インキの粒子形状は扁平であるため垂直方向に磁化され難いので小さな検知電圧であった。なお、図3(b)の例ではリング型ヘッド(4)とフェライト磁石(7)を組み合わせた構成を示したが、リング型ヘッド(4)を他方式の磁気センサに、また、フェライト磁石(7)を希土類磁石や巻線コイルに置き換えた構成も取り得る。
【0028】
次に、具体的な実施例を示して、本発明を更に詳細に説明する。
(実施例)図4は、本発明の印刷物の一例を示す書類の平面図と模式的断面図である。磁気異方性が異なる磁性材料として、本実施例においては、フェライト粉と軟磁性ステンレス紛の2種類を選定した。フェライト粉の粉末での特性は、飽和磁束密度が約80emu/g程度、保持力が40Oe程度、平均粒径が4.5〜6.5μmで扁平ではない形状である。軟磁性ステンレス紛の粉体での特性は、飽和磁束密度が124emu/g程度、保持力が29Oe程度、平均粒径が約4μmで扁平な形状である。
【0029】
この2種類の磁性材料をワニスなど(詳細を明記せず)に配合して、公知のインキ作製方法に基づいて、それぞれ磁気インキを作製した。インキ中の磁性材料の配合割合は、フェライト粉は15weight%、軟磁性ステンレス紛は3weight%とし、それぞれフェライト粉磁気インキ(10)、ステンレス粉磁気インキ(11)とした。これらの配合割合が異なる理由は、リング型ヘッドによる公知の測定方法において同じ程度に検知電圧が得られるようにインキを調整しておき、公知の測定方法と本発明の方式とを比較するためである。
【0030】
図4は、前記2種類の磁気インキを用いて上質紙(12)に印刷して得た書類(13)である。印刷方式としては、インキ量を多く転写できるスクリーン印刷方式で行い、「UVM」という文字をフェライト粉磁気インキ(10)で、「LMN」という文字をステンレス紛磁気インキ(11)を用いて付与した。
【0031】
図5は、本発明の印刷物を判別する真偽判別装置の一実施例であり、センサ部(14)、位置検知部(15)、アンプ部(16)、真偽判別のための制御部(17)、結果出力部(18)及び表示部(19)から構成されている。
センサ部(14)は、2つの磁気センサを有し、1つは公知の測定方式でリング型ヘッド(4)により水平方向にバイアス磁界を印加して書類での磁束変化を測定し、もう1つは本発明のリング型ヘッド(4)とフェライト磁石(7)を組み合わせた構成で、図3(b)に示したように2つのフェライト磁石(7)のN極どうしを向き合わせて配設して斥力によって垂直方向にバイアス磁界(5)を印加しながら検知電圧を測定するものである。なお、本実施例ではこれら2つの磁気センサにはリング型ヘッドを用いたが、これに限定されることなく、これ以外の磁気センサも取り得る。
位置検知部(15)は、書類の位置を検出する装置で、走査位置が正確に特定できるものである。
アンプ部(16)は、センサ部(14)から出力された検知信号の増幅や波形整形を行うものである。
制御部(17)は、データ記憶部(20)及び真偽判定部(21)を持ち、データ記憶部(20)は2つの磁気センサからの信号を磁気データとして記憶し、真偽判定部(21)は位置検知部(15)からの信号を基準にして、2つの磁気データの位置ずれを補正した後で、2つの磁気データを演算して異方性を求めて、所望の異方性の磁気インキが書類の規定位置に有るか否かを判定する。
結果出力部(18)は真偽判定部の結果を出力する。
表示部(19)は結果出力部(18)の結果を表示する。
【0032】
図6は、真偽判別装置のセンサ部の一構成例を示したものである。水平磁界検知部(24)は自販機等に用いられる一般的なリング型ヘッドを書類に軽く接触するように設置して、水平磁界による検知電圧を測定した。
【0033】
垂直方向検知部(25)はリング型ヘッド(4)と2つのフェライト磁石(7)で構成して書類(13)に軽く接触するように設置した。垂直方向検知部(25)の垂直バイアス磁束(22)を得るために、外形寸法が縦10mm×横3mm×厚さ2mm、磁力600Gのフェライト磁石(7)をリング型ヘッド(4)の両側に配置した。磁極の方向は、図6に示すようにN極どうしを対向させて配設したが、その理由はリング型ヘッド(4)の直下において垂直方向にバイアス磁束をかけられるように工夫したためである。
【0034】
図7は、図4で作製した書類(13)を、搬送速度1m/秒で相対的に移動したときの結果を示している。前記相対的に移動とは、印刷物を動かすようにしても良いし、又は装置側を動かすようにしても良いように構成することである。図7(a)はリング型ヘッド単体による水平バイアス磁束(23)の検知電圧の波形を示し、図7(b)はリング型ヘッド(4)とフェライト磁石(7)による垂直バイアス磁束(23)の検知電圧の波形を示している。
【0035】
図7(a)及び図7(b)の検知電圧波形をみると、図4の書類のデザインの印刷部位「UVW」では垂直磁界と水平磁界ともに磁束変化があることから異方性が無い磁気インキであり、一方、印刷部位「LMN」では垂直磁界では磁束変化があって水平磁界では磁束変化が無いことから磁気異方性がある磁気インキであることが判断できる。
【0036】
垂直バイアス磁束(22)と水平バイアス磁束(23)の結果をまとめると図7(c)の表になり、印刷部位「UVW」に磁気異方性が認識できず、印刷部位「LMN」に磁気異方性が認識されたため、本発明の真偽判別装置はこの書類(13)は真性と判定し、それ以外の書類を偽物と判定する。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、垂直磁界に磁化されやすい磁性材料とされにくい磁性材料とを用いて印刷した印刷物であるので、該印刷物を永久磁石などで垂直方向にバイアス磁界を印加して磁気センサで測定すると、前記印刷物上に印刷された垂直磁界に磁化されやすい磁性材料とされ難い磁性材料の部位を検知することができるので、所望の磁気異方性が所望の位置にあるか否かによって真正をチェックすることができる。
【0038】
また、本発明では、印刷物の真偽判別に用いられる磁気センサが垂直方向にバイアス磁界を印加して、そこを通過した印刷物が垂直磁界に磁化されやすい磁気質にあるか否かによって、極めて高い真偽判別を行うことができる。更に、本発明の印刷物の判別方法によれば、垂直方向にバイアス磁界を印加し、印刷物を通過させて磁気センサで検知したときに、印刷物の垂直磁界でのパターンが得られ、これをもとに真正をチェックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】粒子形状が異なる2つの磁気材料を示す図である。
【図3】磁気異方性が異なる2種類の磁性材料をそれぞれ配合した磁気インキを測定するときのフローを示す図である。
【図4】本発明の印刷物の一実施例を示す図である。
【図5】本発明の真偽判別装置の一実施例を示す図である。
【図6】本発明の真偽判別装置のセンサ部の一実施例を示す図である。
【図7】本発明の印刷物の一実施例を、搬送移動したときの結果を示す。
【符号の説明】
1 塊状の磁気材料
2 フレーク状の磁気材料
3 用紙
4 リング型磁気ヘッド
5 磁束
6 磁区
7 フェライト磁石
8 水平磁化波形
9 垂直磁化波形
10 フェライト粉磁気インキ
11 ステンレス粉磁気インキ
12 上質紙
13 書類
14 センサ部
15 位置検知部
16 アンプ部
17 制御部
18 結果出力部
19 表示部
20 データ記憶部
21 真偽判定部
22 垂直方向検知部
23 垂直バイアス磁束
24 水平バイアス磁束
25 水平磁界検知部
26 垂直磁界検知部

Claims (5)

  1. 基材上に、磁気異方性が異なる少なくとも2種類の磁気インキを、少なくとも2個所の異なる位置に印刷した印刷物であって、
    真偽判別に際して、磁界印加部により垂直方向にバイアス磁界が印加されて、前記バイアス磁界の空間を前記印刷物が通過したときに前記印刷物の少なくとも2個所の異なる位置の磁気インキ部分の磁束変化が垂直磁束検知部によって検知され、その検出波形から少なくとも2種類の磁気インキの垂直磁界に磁化され難さを読み取られ、前記少なくとも2種類の磁気インキの磁気質の違いが検知されるとともに、位置検知部により前記垂直磁束の変化を検知した印刷物の少なくとも2種類の磁気インキの位置が検知され、あらかじめ記憶してある真正な印刷物上の少なくとも2種類の磁気インキの磁気質の違いと、規定位置とが照合されて真偽判別可能であることを特徴とする印刷物。
  2. 基材上に、磁気異方性が異なる少なくとも2種類の磁気インキを、少なくとも2個所の異なる位置に印刷した印刷物の真偽判別方法であって、
    磁界印加部によって、垂直方向にバイアス磁界を印加し、
    垂直磁束検知部によって、前記バイアス磁界の空間を前記印刷物が通過したときに前記印刷物の少なくとも2個所の異なる位置の磁気インキ部分の磁束変化を検知し、
    前記検出波形から、少なくとも2種類の磁気インキの垂直磁界に磁化され難さを読み取り、前記少なくとも2種類の磁気インキの磁気質の違いを検知するとともに、位置検知部により前記垂直磁束の変化した印刷物の少なくとも2種類の磁気インキの位置を検知し、あらかじめ記憶してある真正な印刷物上の少なくとも2種類の磁気インキの磁気質の違いと、規定位置とを照合して真偽判別することを特徴とする印刷物の真偽判別方法。
  3. 基材上に、磁気異方性が異なる少なくとも2種類の磁気インキを、少なくとも2個所の異なる位置に印刷した印刷物の真偽判別方法であって、
    磁界印加部によって、垂直方向にバイアス磁界を印加し、
    垂直磁束検知部によって、前記バイアス磁界の空間を前記印刷物が通過したときに前記印刷物の少なくとも2個所の異なる位置の磁気インキ部分の磁束変化を検知し、更に、前記印刷物を水平磁束検知部に移動させることにより、前記磁界印加部によって、垂直方向にバイアス磁界を印加して、前記バイアス磁界の空間を前記印刷物が通過したときに前記印刷物の少なくとも2個所の異なる位置の磁気インキ部分の磁束変化を検知し、
    前記2つの磁束変化から、少なくとも2種類の磁気インキの垂直磁界及び水平磁界に磁化され難さを読み取り、前記少なくとも2種類の磁気インキの磁気質の違いを検知するとともに、位置検知部により前記垂直磁束及び水平磁束の変化した印刷物の少なくとも2種類の磁気インキの位置を検知し、あらかじめ記憶してある真正な印刷物上の少なくとも2種類の磁気インキの磁気質の違いと、規定位置とを照合して真偽判別することを特徴とする印刷物の真偽判別方法。
  4. 磁気異方性が異なる少なくとも2種類の磁気インキを、少なくとも2個所の異なる位置に印刷した印刷物の真偽判別装置であって、
    前記印刷物に、垂直方向にバイアス磁界を印加する1個以上の永久磁石あるいは巻線コイルを所望の方向に向けて配設した磁界印加部と、前記印刷物が前記バイアス磁界の空間を通過したときに磁気センサが磁束変化を検知する垂直磁束検知部と、からなるセンサ部と、
    前記磁束変化を検知した印刷物の位置を検出する位置検知部と、
    前記センサ部の垂直磁束検知部から出力された磁束変化の検知信号の増幅及び波形成形を行うアンプ部と、
    前記アンプ部で増幅及び波形成形処理した信号を磁気データとして記憶するデータ記憶部と、
    前記少なくとも2種類の磁気インキの前記位置検知部からの位置信号を基準にして、前記磁気データの位置ずれの補正を演算して、前記少なくとも2種類の磁気インキの印刷物の規定位置が、あらかじめ記憶してある真正な印刷物上の少なくとも2種類の磁気インキの規定位置と合致しているか否かを判定する真偽判定部と、
    前記データ記憶部と前記真偽判定部とを制御する制御部と、
    前記真偽判定部からの少なくとも2種類の磁気インキが規定の位置にあるか否かの判定結果を出力する結果出力部と、
    前記結果出力部の結果を表示する表示部と
    を具備してなることを特徴とする真偽判別装置。
  5. 磁気異方性が異なる少なくとも2種類の磁気インキを、少なくとも2個所の異なる位置に印刷した印刷物の真偽判別装置であって、
    前記印刷物に垂直方向にバイアス磁界を印加する1個以上の永久磁石あるいは巻線コイルを所望の方向に向けて配設した磁界印加部と、前記印刷物が前記垂直方向バイアス磁界の空間を通過したときに磁気センサが磁束変化を検知する垂直磁束検知部と、水平方向にバイアス磁界を印加して磁気センサが磁束変化を検知する水平磁束検知部と、からなるセンサ部と、
    前記垂直磁束と水平磁束を測定した印刷物の位置を検出する位置検知部と、
    前記センサ部の2つの磁束検知部から出力されたそれぞれの磁束変化の検知信号の増幅及び波形成形を行うアンプ部と、
    前記アンプ部で増幅及び波形成形処理した2つの磁束検知部からの信号を磁気データとして記憶するデータ記憶部と、
    前記位置検知部からの位置信号を基準にして、前記2つの磁束検知部の位置ずれの補正を演算して、前記少なくとも2種類の異なる磁性材料を配合した磁気インキの印刷物の規定位置が、あらかじめ記憶してある真正な印刷物上の少なくとも2種類の異なる磁性材料を配合した磁気インキの規定位置と合致しているか否かを判定する真偽判定部と、
    前記データ記憶部と前記真偽判定部とを制御する制御部と、
    前記真偽判定部からの少なくとも2種類の磁気インキが規定の位置にあるか否かの判定結果を出力する結果出力部と
    前記結果出力部の結果を表示する表示部と
    を具備してなることを特徴とする真偽判別装置。
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